JP2016119867A - 温泉水を含有した柔食感を有する豆腐の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来にない独特の柔らかさとまろやかな食感を有する豆腐及び豆腐製造方法を確立する。【解決手段】Brix値で11.5重量%以上、25.1重量%未満の濃度の豆乳、豆乳処理物又はペースト状豆乳のいずれかを原料にし、この原料に、原料1リットルに対して50〜250グラムとなる割合でpH8.0〜12.0、硬度10未満のpH調整水を加えて、3〜30℃で均一に混合した後、原料1リットルに対して2.5〜5.0グラムとなる割合で無機塩類系豆腐用凝固水溶液を加えて均一に混合し、これを1〜85℃で凝固させることで、硬さの指標であるカード値(カードメーターによる10℃、感圧軸直径8mm、100g荷重における測定値)が3.0〜15.0である豆腐を得る。【選択図】図1
Description
本発明は、豆乳等の原料にpH調整水を混合し、その後、凝固する工程へと進むことによって得られる従来にない柔らかな食感を有する豆腐と、この豆腐を製造する豆腐製造方法に関する。
例えば、佐賀県の嬉野温泉では、温泉水を利用して作られた独特の食感、風味をもつ温泉湯豆腐と呼ばれる豆腐が、宿泊客、観光客らに提供されている。この温泉湯豆腐は、豆腐を高熱の温泉水に浸漬させて煮ることで作られ、その独特の柔らかさ及び、まろやかな風味が特徴とされる。そして、下記特許文献1〜3には、独特の柔らかさ及び、まろやかな風味を有する温泉湯豆腐を手軽に作ることができるようにした技術に関する発明が提案されている。しかしながら、いずれの文献に記載された技術も、購入した豆腐に対し、家庭内で独特の柔らかさ及び、まろやかな風味を付与しようとするものに係り、工業的な生産を意図しているとは言いがたい。
工業的には、豆腐の柔らかさや風味の違いを、豆乳の濃度や添加する凝固剤の量、その濃度等で作り出している。しかしながら、このような調整方法は、一定の範囲の品質のものを安定して供給することが困難であると指摘されている。
上述したように、独特の柔らかさや風味を有する豆腐に仕上げるために、特に、工業的に大量生産することが可能な手段がこれまで開発されていない。また、食感を調整する従来の方法は、一定の品質のものを安定して供給することが困難であるという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑み提案され、独特の柔らかさやまろやかな風味を有する豆腐及び、その豆腐を安定して供給することを実現する豆腐製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、濃度がBrix値で11.5重量%以上、25.1重量%未満の豆乳、豆乳処理物又はペースト状豆乳のいずれかを原料にして製造される豆腐であって、硬さ(カードメーターによる10℃、感圧軸直径8mm、100g荷重における測定値)が、3.0〜15.0であることを特徴とする。
また、本発明は、上記豆腐を製造する豆腐製造方法であって、前記原料に、pHがアルカリ性側の値を示すpH調整水を混合した後、無機塩類系豆腐用凝固水溶液を混合し、凝固させて製造することを特徴とする。
特に、上記原料に混合する前記pH調整水の硬度を、10未満とすることを特徴とする。さらに、上記原料に混合するpH調整水のpHを、8.0〜12.0とし、このpH調整水を、前記原料1リットルに対して50〜250グラムとなる割合で混合し、前記無機塩類系豆腐用凝固水溶液を、前記原料1リットルに対して2.5〜5.0グラムとなる割合で混合することを特徴とする。
また、混合する前記pH調整水のpHは、8.0〜12.0であり、混合する前記pH調整水の温度は、3〜30℃であり、凝固させる際の温度が1〜85℃であることを特徴とする。
さらに、上記原料に前記pH調整水を混合する前に、前記原料に対して少なくとも豆腐とは異なる食材又は香料を混合することを特徴とする。
本発明は、濃度がBrix値で11.5重量%以上、25.1重量%未満の豆乳、豆乳処理物又はペースト状豆乳のいずれかを原料にして製造され、カードメーターによる10℃、感圧軸直径8mm、100g荷重の硬さ(所謂カード値と呼ばれ、数値が小さいほど、柔らかいとされる。以下、単に「カード値」と称する。)が、測定値において3.0〜15.0である豆腐に係る。これは、一般的な絹ごし豆腐の硬さが、上述した条件と同条件のカード値で50〜60であるとされるので、本発明に係る豆腐は、従来の絹ごし豆腐よりも圧倒的に柔らかい豆腐であると理解される。また、一般的な充填豆腐の硬さは、上述した条件と同条件のカード値で20以上とされるので、本発明に係る豆腐は、充填豆腐よりもさらに柔らかいことが分かる。カード値が3.0〜15.0であっても、その形状は容器から皿等の器に出したときに、よく知られる豆腐の形状で維持される。したがって、本発明に係る豆腐は、独特の柔らかさやまろやかな食感を有するものとして提供することができる。なお、3.0〜15.0のカード値は、豆腐が凝固した当日に測定した値である。
また、本発明は、上記豆腐を製造する豆腐製造方法であって、上記原料にpHがアルカリ性側の値を示すpH調整水を混合した後、無機塩類系豆腐用凝固水溶液を混合し、凝固させて製造する。このような手順を経ることにより、独特の柔らかな食感を有する豆腐を製造することができる。特に、工業的に安定して供給することを実現している。
さらに、本発明では、上記原料に混合するpH調整水の硬度を、10未満とすることを特徴とする。このようなパラメーターを採用することにより、独特のまろやかな食感を有する豆腐を製造することができる。また、上記原料に混合するpH調整水のpHを8.0〜12.0とし、このpH調整水を、上記原料1リットルに対して50〜250グラムとなる割合で混合する。その後、無機塩類系豆腐用凝固水溶液を、原料1リットルに対して2.5〜5.0グラムとなる割合で混合する。このようなパラメーターを採用することにより、独特の柔らかさやまろやかな食感を有する豆腐を確実に製造することができる。また、混合するpH調整水の温度を3〜30℃とし、凝固させる際の温度を1〜85℃とすることで、さらに確実に独特の柔らかさやまろやかな食感を有する豆腐を製造し、工業的に安定して供給することができる。
ここで、上記原料にpH調整水を混合する前に、原料に対して少なくとも豆腐とは異なる食材又は香料を混合する構成とすれば、独特の柔らかさやまろやかな食感を有する豆腐に、異なる食材の食感、又は香料の風味を付与することができる。これにより、豆腐自体に備わる独特の柔らかさやまろやかな食感という付加価値に加え、異なる食材又は香料による食感、風味の付加価値を付与することができる。
以下、本発明に係る独特の柔らかさやまろやかな食感を有する豆腐と、その製造方法について詳細に説明していく。
本発明に係る豆腐は、原料として、濃度がBrix値で11.5重量%以上、25.1重量%未満の豆乳又は、これと同濃度の豆乳処理物、同濃度のペースト状豆乳のいずれかを採用して製造される。そして、製造された豆腐のカード値(カードメーターによる10℃、感圧軸直径8mm、100g荷重における凝固当日の硬さ)が、5.0〜15.0を示す。本発明に係る豆腐の好ましいカード値は、4.5〜9.0である。なお、カードメーターとして用いた機器は、カードメーターマックス(ME−500、飛鳥機器社製)である。
本発明に係る豆腐は、一般的な絹ごし豆腐の硬さが、上述した条件と同条件のカード値で50〜60であるとされるため、絹ごし豆腐よりも圧倒的に柔らかい豆腐であると理解される。さらに、上述した条件と同条件のカード値で20以上とされる充填豆腐よりも柔らかい。そのような柔らかさであっても、容器から皿等の器に出したときに、よく知られる豆腐の形状で維持される。また、従来と同様にそのままで、或いは加熱する等して食することができる。
本発明に係る豆腐として、充填豆腐、絹ごし豆腐及び木綿豆腐の豆腐製造方法について図面を利用しつつ、その概略を以下に説明する。
まず、図1に示すように、本発明に係る豆腐のうち、独特の柔らかさやまろやかな食感を有する充填豆腐の製造方法は、原料大豆を浸漬し、磨砕し、水を加えて煮沸し、その後濾過して豆乳とおからとに分ける。ここまでの工程は従来と同様である。
次に、新たな工程とし、得られた豆乳(Brix値が11.3重量%より大きい濃度で、25.1重量%より小さい濃度)に、pHがアルカリ性側の値を示すpH調整水として、例えば、pH9.5の温泉水を、豆乳1リットルに対して50〜250グラムとなる割合で混合する。このとき、豆乳に混合するpH調整水のpHは、8.0〜12.0であることが好ましい。pH調整水のpHが8.0未満となって酸性側に寄ると、凝固反応が早く、豆腐のカード値が高くなってしまう、すなわち硬い豆腐が得られてしまうという不都合がある。pH調整水のpHが12.0を超えてアルカリ性側に寄ると、凝固反応が阻害され、ゲル強度が弱くなって、豆腐としての理想のカード値が得られないという不都合がある。
pH調整水の硬度は、所謂アメリカ硬度と呼ばれる方式の値で10以下であることが好ましい(本実施形態のpH調整水の硬度は、0.7)。これにより、上述した柔らかさに加え、独特のまろやかさをも備えた豆腐を製造することができる。また、豆乳に混合するpH調整水の温度は、3〜30℃であることが好ましい。pH調整水の温度が3℃未満となると、凝固反応の低下による凝固不要という不都合がある。pH調整水の温度が30℃を超えると、凝固反応が早く、豆腐のカード値が高くなってしまう、すなわち硬い豆腐が得られてしまうという不都合がある。
豆乳と温泉水との混合に際し、スタティックミキサーを使って乱流を起こし、豆乳と温泉水とが均一に混ざるようにする。これにより、均一な豆腐を製造することができ、一塊のどの部分を食しても、従来にない柔らかな食感が得られる。また、器に出したときに豆腐の形状で維持されるようになる。さらに、大量生産をするに際しても一定の品質のものを安定して供給することが可能となる。
豆乳と温泉水とを混合した後、この混合液を無機塩類系豆腐用凝固水溶液として、所謂にがり(商品名:天然にがり「きよみず」、輸入販売者:株式会社富士見物産)を、原料1リットルに対して2.5〜5.0グラムとなる割合で混合し、これらを豆腐へと凝固させる。原料1リットルに対して2.5〜5.0グラムとなる割合を濃度に換算すると、約0.3重量%濃度となる。
豆乳及び温泉水の混合液と、無機塩類系豆腐用凝固水溶液との混合に際しても、スタティックミキサーを使って乱流を起こし、均一に混ざるようにする。これにより、均一な豆腐を製造することができ、一塊のどの部分を食しても、従来にない柔らかな食感が得られる。また、器に出したときに豆腐の形状で維持されるようになる。さらに、大量生産をするに際しても一定の品質のものを安定して供給することが可能となる。
また、製造しようとするのが充填豆腐であるので、豆乳及び温泉水の混合液と、無機塩類系豆腐用凝固水溶液とを混合したら、これらをそのまま容器に充填し、包装し、加熱して凝固させることとする。
なお、豆乳及び温泉水の混合液と、無機塩類系豆腐用凝固水溶液とを混合し、豆腐へと凝固させる際の温度は、従来の方法による凝固工程と同様、1〜85℃であればよい。
次に、図2に示すように、本発明に係る豆腐のうち、独特の柔らかさやまろやかな食感を有する絹ごし豆腐の製造方法は、上述した充填豆腐の製造方法と比べれば、豆乳と温泉水とを混合した混合液に、無機塩類系豆腐用凝固水溶液を混合した後の工程が異なる。すなわち、本発明における絹ごし豆腐の製造方法は、豆乳と温泉水との混合液に、上述したにがりを原料1リットルに対して2.5〜5.0グラムとなる割合で混合した後、1〜85℃に加熱し、これらを豆腐へと凝固させる。その後、凝固した豆腐をカットし、水にさらし、包装することで絹ごし豆腐が完成する。適宜、加熱したり冷却したりすることができる。
また、図3に示すように、本発明に係る豆腐のうち、独特の柔らかさやまろやかな食感を有する木綿豆腐の製造方法は、上述した充填豆腐の製造方法と比べれば、豆乳と温泉水とを混合した混合液に、無機塩類系豆腐用凝固水溶液を混合した後の工程が異なる。すなわち、本発明における木綿豆腐の製造方法は、豆乳と温泉水との混合液に、上述したにがりを原料1リットルに対して2.5〜5.0グラムとなる割合で混合した後、1〜85℃に加熱し、これらを豆腐へと凝固させる。その後、凝固した豆腐を一度こわし、再び成形する工程を経た後、豆腐をカットし、水にさらし、包装することで木綿豆腐が完成する。適宜、加熱したり冷却したりすることができる。
なお、原料となる豆乳に対してpH調整水(温泉水)を混合する前に、少なくとも豆腐とは異なる食材、又は香料を混合することができる。例えば、刻んだ野菜や果物、果汁、蜂蜜、メープルシロップ、杏仁、アーモンドエッセンス、各種のリキュール、人工香料又は天然香料等を豆乳に添加することができる。
以下、本発明の豆腐製造方法に基づき、Brix値で11.3〜25.1重量%という様々な濃度の豆乳に対してpH調整水としての温泉水及び、にがりの添加量を変えて混合し、これを凝固させて様々なタイプの充填豆腐を製造した。その一覧を下記[表1]に示す。使用した豆乳は、外国産大豆からなるバラエティ(商品名)又は、北海道産大豆の品種である「とよまさり」からなる北海道(商品名)である。使用にがりは、きよみず(商品名)である。使用したpH調整水は、「観音温泉第1号泉、横川7号(台帳番号152−007号)、湧出地:静岡県下田市横川字団栗原」を源泉名とするpH9.5、硬度0.7の温泉水(アルカリ性単純温泉)である。
また、凝固温度を10℃、混合する温泉水の温度を10℃とした条件下で充填豆腐を製造した。
上記[表1]から次のことが理解される。まず比較例1〜3から、温泉水の添加量(豆乳3リットルに対して300〜600グラム)や、にがりの添加量(豆乳3リットルに対して10グラム:約0.3重量%濃度)に対し、Brix値が11.3重量%の豆乳では、そのタンパク質が凝固するのに濃度が薄すぎることが分かる。したがって、本発明において豆乳の濃度としては、Brix値で11.3重量%より大きい濃度、例えば、11.5重量%以上の濃度が必要となる。
また、比較例4から、豆乳量に対して温泉水を、30%量を超えて混合すると、温泉水が多すぎて凝固しないこと、比較例5〜7から、豆腐へと凝固させるには、にがりが豆乳と温泉水とを加えた全量に対し、少なくとも0.23重量%〜0.25重量%程度の濃度が必要であることが分かった。一方、比較例8から、独特の柔らかさやまろやかな食感を有するためには、にがりを加え過ぎることにも影響され、具体的には、豆乳と温泉水とを加えた全量に対し、0.42重量%の濃度以下に抑える必要があることも分かった。
さらに、独特の柔らかさやまろやかな食感の観点からは、実施例3のカード値5.0前後のものが優れていた。上記[表1]から、3.0〜15.0のカード値の豆腐を製造することができ、カード値が4.5〜9.0である豆腐が独特の柔らかさやまろやかな食感を、効果的に得られることが理解される。これらの豆腐は、器に出したときに所謂豆腐の形状を維持することができるものとしても十分に優れていた。
なお、比較例9〜11から、Brix値が25.1重量%の豆乳では、温泉水の添加量(豆乳3リットルに対して600グラム)や、にがりの添加量(豆乳3リットルに対して6〜8グラム)に対し、豆乳濃度が濃すぎるため、そのタンパク質が堅く凝固をしてしまうことが分かる。また、気泡ができてしまい、食感が悪かった。したがって、本発明において豆乳の濃度としては、Brix値で25.1重量%より小さい濃度、例えば、25.0重量%以下の濃度である必要がある。そして、原料としての豆乳の濃度の好ましい範囲はBrix値で11.5以上、25.0重量%以下であり、さらに好ましい範囲は、Brix値で13.1〜15.8重量%である。
したがって、本発明は、濃度がBrix値で11.5以上、25.0重量%以下の豆乳を原料にするとともに、温泉水とにがりの組み合わせ及び、その原料への混合の手順等を考慮するにより、従来にない独特の柔らかさやまろやかな食感を有する豆腐を得ることを達成した。具体的には、硬さの指標としてのカードメーターによる10℃、感圧軸直径8mm、100g荷重におけるカード値が、3.0〜15.0である豆腐を、その品質で安定して大量に供給することを達成した。さらに、豆乳に温泉水を混合する前に、野菜や果物等の少なくとも豆腐とは異なる食材又は香料を混合すれば、独特の柔らかさやまろやかな食感を有する豆腐に、異なる食材の食感、又は香料の風味を付与することができる。そうすると、豆腐自体に備わる独特の柔らかさやまろやかな食感という付加価値に加え、異なる食材又は香料による食感、風味の付加価値を付与することができる。
以上、本発明に係る豆腐及び豆腐製造方法を例示する実施形態を説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、原料大豆を浸漬し、磨砕し、水を加えて煮沸し、その後濾過して得た豆乳から得た豆腐を説明しているが、濃度がBrix値で11.5以上、25.0重量%以下であるかぎり、豆乳処理物又はペースト状豆乳のいずれかを原料にすることができ、これを原料にして製造した豆腐であっても、独特の柔らかさやまろやかな食感を有する豆腐を安定して大量に供給することができる。
本発明は、上記実情に鑑み提案され、独特の柔らかさやまろやかな風味を有する豆腐を安定して供給することを実現する豆腐製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、濃度がBrix値で11.5重量%以上、25.1重量%未満の豆乳、豆乳処理物又はペースト状豆乳のいずれかを原料にする豆腐製造方法であって、前記原料に、pHが9.5の値を示す温泉水を、前記原料1リットルに対して50〜250グラムとなる割合で混合し、混合した後、無機塩類系豆腐用凝固水溶液を混合し、凝固させ、硬さ(カードメーターによる10℃、感圧軸直径8mm、100g荷重における測定値)が、4.5〜9.0である豆腐を製造することを特徴とする。
また、本発明は、上記原料に混合する前記温泉水の硬度は、10未満とすることを特徴とする。さらに、前記無機塩類系豆腐用凝固水溶液を、前記原料1リットルに対して2.5〜5.0グラムとなる割合で混合することを特徴とする。
また、混合する前記温泉水の温度は、3〜30℃であり、凝固させる際の温度が1〜85℃であることを特徴とする。
さらに、上記原料に前記温泉水を混合する前に、前記原料に対して少なくとも豆腐とは異なる食材又は香料を混合することを特徴とする。
Claims (6)
- 濃度がBrix値で11.5重量%以上、25.1重量%未満の豆乳、豆乳処理物又はペースト状豆乳のいずれかを原料にして製造される豆腐であって、硬さ(カードメーターによる10℃、感圧軸直径8mm、100g荷重における測定値)が、3.0〜15.0である、
ことを特徴とする豆腐。 - 請求項1に記載の豆腐を製造する豆腐製造方法であって、
前記原料に、pHがアルカリ性側の値を示すpH調整水を混合した後、無機塩類系豆腐用凝固水溶液を混合し、凝固させて製造する、
ことを特徴とする豆腐製造方法。 - 請求項2に記載の豆腐製造方法において、
前記原料に混合する前記pH調整水の硬度は、10未満である、
ことを特徴とする豆腐製造方法。 - 請求項2又は請求項3に記載の豆腐製造方法において、
前記原料に混合する前記pH調整水のpHは、8.0〜12.0であり、
前記pH調整水を、前記原料1リットルに対して50〜250グラムとなる割合で混合し、
前記無機塩類系豆腐用凝固水溶液を、前記原料1リットルに対して2.5〜5.0グラムとなる割合で混合する、
ことを特徴とする豆腐製造方法。 - 請求項2から請求項4までの何れか一項に記載の豆腐製造方法において、
前記原料に混合する前記pH調整水の温度は、3〜30℃であり、
凝固させる際の温度が1〜85℃である、
ことを特徴とする豆腐製造方法。 - 請求項2から請求項5までの何れか一項に記載の豆腐製造方法において、
前記原料に前記pH調整水を混合する前に、前記原料に対して少なくとも豆腐とは異なる食材又は香料を混合する、
ことを特徴とする豆腐製造方法。
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