JP4336722B2 - 麺状とうふの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、豆乳に糊料を添加混合した混合物を、所定の吐出手段により、流れのある凝固液中に連続的に吐出して、様々な麺形状に凝固させつつ、所望の長さに切断して様々な麺形状のとうふを製造することができる麺状とうふの製造方法に関する。
一般に、豆腐は、豆乳に塩化マグネシウム、グルコノデルタラクトン、硫酸カルシウムなどの凝固剤を含む凝固液を加えて撹拌して容器に入れ、凝固させて製造する。豆腐は、崩れやすいので、四角い形状で販売されていることが多く、調理後も四角い形状をある程度保ち、そのまま食される場合が多い。
そこで、本願出願人は、新しい豆腐の食べ方を提供するため、豆腐を糸状化し、かつ丈夫さを備えた糸状豆腐の製造法を、例えば、下記の特許文献1にて提案している。
特許第1857134号公報
特許文献1に係る糸状豆腐の製造法は、例えば、図2に示す通りである。
まず、原料大豆を浸漬し、約5倍量の水を加えて磨砕し、3分間煮沸し、濾過しておからと分離して得た豆乳1もしくは、豆乳処理物、または豆腐のペースト状物に、アルギン酸ナトリウム1.5重量%、キサンタンガム0.5重量%、澱粉5.0重量%からなる糊料2を混合添加し、得られた混合物3を、底部に直径1.5mmの孔を多数開けた流出容器20に注ぐ。一方、凝固剤として炭酸カルシウム0.5重量%、塩化マグネシウム0.5重量%となるようにそれぞれを水に添加した凝固液4を用意する。
そして、この凝固液4を凝固槽40に貯め、この凝固液4が貯まった凝固槽40へ、流出容器20の多数の孔から混合物3を糸状に流出(自然落下)し、凝固槽40中にて糸状に凝固させ、続いて加熱して糸状豆腐60を製造する。
なお、豆乳1は、浸漬した大豆(浸漬大豆)に水を加えて磨砕し、煮沸した後、濾過しておからと分離して得てもよく、浸漬大豆に水を加えて磨砕し、煮沸したまま得てもよく、浸漬大豆に熱水を加えながら磨砕し、煮沸した後、濾過しておからと分離して得てもよく、大豆を粉砕して粉状にしたものに水を加えて撹拌し、浸漬大豆に水を加えて磨砕したものと同様の状態にして煮沸した後、濾過しておからと分離して得てもよい。すなわち、任意の豆乳1が使用される。
また、豆乳処理物とは、上記のようにして得た豆乳の濃縮物、希釈物のほか、豆乳に後述する糊料2などを添加したものいう。豆腐のペースト状物とは、常法により製造された絹ごし豆腐、木綿豆腐、脱脂大豆から製造された豆腐などをペースト状にしたものをいう。
磨砕は、ミキサー、ホモゲナイザー、サイレントカッターなどの磨砕機を使用して行う。また、得られた磨砕物は、減圧脱気して使用される。
糊料2は、デンプン、小麦粉、そば粉、グアーガム、キサンタンガム、カラギーナン、寒天、ペクチン、アルギン酸ナトリウムを代表例とするアルギン酸塩などの多糖類や、ゼラチン、カゼイン、大豆タンパク質などのタンパク質類であり、箸などですくって食べられる丈夫さおよび豆腐の食感が保たれる豆乳1の2重量%から20重量%の範囲において、単独または適宜混合して使用される。
なお、糊料2は、添加量を2重量%よりも少なくすると、豆腐が糸状を形成しなくなり、また、20重量%よりも多くすると、食べたときの豆腐の感触がなくなってしまうので、好ましくない。
また、凝固剤は、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸カルシウムなどの二価金属塩のほか、糖質由来のグルコノデルタラクトンなどであり、凝固液4中の凝固剤の濃度を0.1重量%から5.0重量%の範囲として、単独または適宜混合して使用される。
なお、凝固剤の添加量を0.1重量%よりも少なくすると、糸状豆腐60は凝固しなくなり、また、5.0重量%よりも多くすると、糸状豆腐60は凝固するものの、凝固剤の苦みが味に加わるので、好ましくない。
特許文献1に係る糸状豆腐60の製造法では、例えば、そうめんのように、箸ですくって食べるなど、水中でも容易に切れない糸状豆腐60を提供し、味覚の点でも、従来の豆腐の食感を生かしつつ、ひと味違ったさわやかな味も提供することができた。そこで、本願出願人は、これらの特徴に加え、糸状の豆腐を加熱調理するなど、今までにない新たな調理に使用できる麺状のとうふ、例えば、パスタ風、うどん風、ちぢれ麺風といった様々な麺形状のとうふを提供するため、研究開発を進めた。特に、加熱調理などにより容易に切れない特徴を有しつつ、味、食感、喉越しなどに優れた麺状とうふを製造するべく、吐出手段や麺形状のとうふを凝固させる手法に新たな技術的特徴を見いだし、有望かつ新たな麺状とうふの製造方法を開発した。
そして、本発明は、上記実情から提案され、様々な麺形状のとうふを製造することができて、良好な味、食感、喉越しを有しつつ、加熱調理によっても容易に切れないで、今までにない新たな調理に使用できる、麺状とうふの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る麺状とうふの製造方法は、豆乳、若しくは豆乳処理物、またはペースト状の豆腐に糊料を添加混合する工程と、この工程により得られた混合物を、所定の径の孔を一つ以上有するノズルを備えた吐出手段に注ぐ工程と、前記吐出手段に注がれた前記混合物を、前記ノズルから所定の圧力で、スライダを流れている凝固剤を含む凝固液中に吐出し、麺状に成形する工程と、前記凝固液中に吐出され、麺状に成形された前記混合物を、前記凝固液中にて90秒から120秒の時間をかけて凝固させつつ、所望の長さに切断する工程と、所望の長さに切断された麺状の前記混合物を、前記スライダの終点に設けられている凝固槽に前記凝固液とともに流し込み、前記凝固槽にて加熱する工程と、を備え、前記吐出手段は、前記ノズルが有する一つ以上の孔の直径が1.0mm〜3.0mmであって、0.2〜0.3MPaの圧力で前記混合物が吐出されるように調整され、前記スライダを流れている前記凝固液の温度は、75℃から85℃に保持されている、ことを特徴とする。
また、本発明に係る麺状とうふの製造方法は、豆乳、若しくは豆乳処理物、またはペースト状の豆腐に糊料を添加混合する工程と、この工程により得られた混合物を、所定の径の孔を一つ以上有するノズルを備えた吐出手段に注ぐ工程と、前記吐出手段に注がれた前記混合物を、前記ノズルから所定の圧力で、スライダを流れている凝固剤を含む凝固液中に吐出し、麺状に成形する工程と、前記凝固液中に吐出され、麺状に成形された前記混合物を、前記凝固液中にて90秒から120秒の時間をかけて凝固させつつ、所望の長さに切断された麺状の前記混合物を、前記スライダの終点に設けられている凝固槽に前記凝固液とともに流し込み、前記凝固槽にて加熱する工程と、を備え、前記吐出手段は、前記ノズルが有する一つ以上の孔の直径が0.3mm〜1.0mmであって、0.3〜0.4MPaの圧力で前記混合物が吐出されるように調整され、前記スライダを流れている前記凝固液の温度は、10℃から30℃に保持されている、ことを特徴とする。
本発明に係る麺状とうふの製造方法は、豆乳などに糊料を添加混合した混合物を、一つ以上の孔の直径が1.0mm〜3.0mmを有するノズルを備えた吐出手段から、0.2MPaから0.3MPaの圧力で、スライダを流れ、凝固剤を含み、75℃から85℃に保持された凝固液中に吐出し、麺状に成形し、さらに、凝固液中にて90秒から120秒の時間をかけて凝固させたので、混合物を塊とすることなく麺形状に凝固させることができて、麺形状、例えば、太麺風の麺状とうふを製造することができる。また、スライダを流れている凝固液中にて凝固させつつ、所望の長さに切断したので、加熱調理などに適した適宜の長さの麺状とうふを製造することができ、得られた麺状とうふは、加熱調理によっても容易に切れないので、今までにない新たな調理に使用することができる。
また、本発明に係る麺状とうふの製造方法は、豆乳などに糊料を添加混合した混合物を、一つ以上の孔の直径が0.3mm〜1.0mmを有するノズルを備えた吐出手段から、0.3MPaから0.4MPaの圧力で、スライダを流れ、凝固剤を含み、10℃から30℃に保持された凝固液中に吐出し、麺状に成形し、さらに、凝固液中にて90秒から120秒の時間をかけて凝固させたので、混合物を塊とすることなく麺形状に凝固させることができ、麺形状、例えば、ちぢれ麺風の麺状とうふを製造することができる。また、スライダを流れている凝固液中にて凝固させつつ、所望の長さに切断したので、加熱調理などに適した適宜の長さの麺状とうふを製造することができ、得られた麺状とうふは、加熱調理によっても容易に切れないので、今までにない新たな調理に使用することができる。
すなわち、本発明に係る麺状とうふの製造方法は、スライダを流れている凝固剤を含む凝固液中に吐出するため、麺状に成形することができ、また、混合物を塊とすることなく麺形状に凝固させることができ、かつ、吐出手段が備えるノズルの一つ以上有する孔の直径と、吐出手段の吐出する圧力と、吐出した混合物を凝固液中にて凝固させる温度や時間とのバランスを上記の数値範囲内で調節することにより、麺の形状とともに、弾力や太さ、硬さのほか、食感、喉越しなどの味覚面も調整することができるので、本発明により製造される様々な麺状とうふは、多種類の調理法に対応でき、新たな料理を数多く提供することができる。
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る麺状とうふの製造方法を示すフロー図である。図2は、麺状に成形された混合物を、スライダに流れている凝固液中にて凝固させつつ、所望の長さに切断する工程の一部を示す説明図である。なお、図3に従来例として示した糸状豆腐の製造法と同一又は相当部分には、同一符号を付して説明を省略する。
(実施例1)
本発明は、図1に示す通り、豆乳1、若しくは豆乳処理物、またはペースト状の豆腐に糊料2を添加混合する工程と、この工程により得られた混合物3を、1.0mmから3.0mmの直径の孔を一つ以上有するノズルを備えた吐出手段10に注ぐ工程と、吐出手段10に注がれた混合物3をノズルの孔から0.2MPaから0.3MPaの圧力で、75℃〜85℃に保持され、スライダ30を流れている凝固剤を含む凝固液4中に吐出し、麺状に成形する工程と、凝固液4中に吐出され、麺状に成形された混合物3を、凝固液4中にて90秒から120秒の時間をかけて凝固させつつ、カッター5により所望の長さに切断する工程と、凝固しつつ、所望の長さに切断された麺状の混合物3を、スライダ30の終点に設けられている凝固槽40に凝固液4とともに流し込み、この凝固槽40にて加熱する工程と、で構成されている麺状とうふ50の製造方法である。
具体的には、太麺風の麺状とうふ50の製造方法である。
本実施例1にて得られる麺状とうふ50の製造過程を具体的に示す。
まず、豆乳1、豆乳処理物、またはペースト状の豆腐に糊料2を添加混合して、混合物3を得る。続いて、得られた混合物3を、1.0mmから3.0mm、例えば、2.0mmの直径の孔を一つ以上有するノズルを備えた吐出手段10に注入する。さらに、吐出手段10に注いだ混合物3を0.2MPaから0.3MPa、例えば、0.2MPaの圧力で、75℃〜85℃に保持され、スライダ30を流れている凝固剤を含む凝固液4中に吐出し、麺状に成形する。
そうすると、麺状に成形された混合物3は、凝固液4中にて90秒から120秒、例えば、120秒の時間をかけて凝固しつつ、スライダ30に設けられているカッター5により所望の長さに切断される。そして、凝固しつつ、所望の長さに切断された麺状の混合物3は、スライダ30の終点に設けられた凝固槽40に凝固液4とともに流し込まれ、この凝固槽40にて加熱され、凝固が完全なものとなり、麺状とうふ50となる。
吐出手段10は、製造しようとする麺状とうふ50の太さに応じ、1.0から3.0mmの直径の孔を一つ以上有するノズルを備えればよい。さらに、製造しようとする麺状とうふ50の形状に応じ、吐出する圧力を0.2MPaから0.3MPaまで変化させて使用する。
ノズルの一つ以上有する孔の直径は、3.0mmよりも大きくすると、吐出手段10に圧力を加えなくても、混合物3がノズルの孔から外部へ漏れ出てしまうので、意図した麺状とうふ50を製造することが困難となって好ましくない。また、吐出手段10の吐出する圧力が、0.3MPaより大きく、例えば、0.4MPaより大きくなると、吐出された混合物3が、例えば、ちぢれてしまって、製造しようとする麺状とうふ50の意図した麺形状が得られなくなるので好ましくない。
凝固剤を含む凝固液4は、スライダ30を流れている間、製造しようとする麺状とうふ50の太さや形状などの種類に応じ、75℃〜85℃の適宜の温度に保持されている。なお、凝固液4を保持する温度が75℃より下回ると、凝固液4中にて混合物3が意図した麺状とうふ50の太さで凝固しなくなり、85℃よりも上回ると、混合物3の凝固が早期かつ過度に進行して得られた麺状とうふ50の味に苦みが加わり、また、食感にパサツキも生じてしまうので、好ましくない。なお、凝固させる時間は、約120秒とすることが適当である。この120秒を大きく超えると、麺状とうふ50の味に苦みが生じるため、好ましくない。また、凝固させる時間が約90秒に大きく満たないと、麺の中心部が十分に凝固されないので、好ましくない。
スライダ30は、凝固液4が流れるように傾斜させた所定の長さの管が複数接続されて構成されている。スライダ30の長さは、構成する管の本数を変えて調整され、これにより、製造しようとする麺状とうふ50の種類に応じ、90秒から120秒の範囲で凝固させる時間を調整することができる。
また、スライダ30を構成する複数の管の一部には、図2に示す通り、上側が開放されたすべり台のような形態の部分が設けられていて、この部分に、麺状に成形された混合物3を所望の長さに切断するためのカッター5が設けられている。このカッター5は、板状で、両端に刃が付いている。そして、板状のカッター5がモーターで回転させられることにより、スライダ30内にて凝固液4とともに流れている麺状に成形された混合物3が、一定の所望の長さで切断される。もちろん、モーターの回転速度を調整することで、麺状に形成された混合物3の切断する長さを適宜、調整することができる。
なお、スライダ30の終点に設けられた凝固槽40は、従来からある加熱可能な槽を使用することができる。凝固槽40にて、麺状に成形された混合物3が加熱され、凝固が完全なものとなる。
ここで、本実施例1の麺状とうふ50の混合物3は、浸漬大豆に約5倍量の水を加えて磨砕し、これを7分間煮沸させた後に濾過して豆乳1を得、得られた豆乳1に、糊料2として澱粉を4.5重量%、アルギン酸ナトリウムを1.2重量%、キサンタンガムを0.5重量%、粒状大豆タンパク質を0.5重量%、酵素製剤を0.3重量%となるようにそれぞれ添加混合して得たものである。
また、凝固液4は、凝固剤として塩化カルシウムが0.5重量%、塩化マグネシウムが0.5重量%となるようにそれぞれ水に加えて用意したものである。この凝固液4は、スライダ30に流して循環させられる。
(実施例2)
本実施例2は、混合物3を注ぐ吐出手段10が備えるノズルの一つ以上有する孔の直径が、0.3mmから1.0mmである点、スライダ30を流れている凝固剤を含む凝固液4中に混合物3を吐出する吐出手段10の圧力が、0.3MPaから0.4MPaである点、スライダ30を流れている凝固剤を含む凝固液4の温度が、10℃〜30℃に保持されている点が異なることを除き、混合物3の組成などを含め上記実施例1と同様にして製造した麺状とうふ50の製造方法である。具体的には、細麺、さらに具体的には、ちぢれ麺風の麺状とうふ50の製造方法である。
本実施例2にて得られる麺状とうふ50の製造過程を具体的に示す。
まず、豆乳1、豆乳処理物、またはペースト状の豆腐に糊料2を添加混合して、混合物3を得る。続いて、得られた混合物3を、0.3mmから1.0mm、例えば、0.6mmの直径の孔を一つ以上有するノズルを備えた吐出手段10に注入する。さらに、吐出手段10に注いだ混合物3を0.3MPaから0.4MPa、例えば、0.4MPaの圧力で、10℃〜30℃に保持され、スライダ30を流れている凝固剤を含む凝固液4中に吐出し、麺状に成形する。
そうすると、麺状に成形された混合物3は、凝固液4中にて90秒から120秒、例えば、90秒の時間をかけて凝固しつつ、スライダ30に設けられているカッター5により所望の長さに切断される。そして、凝固しつつ、所望の長さに切断された麺状の混合物3は、スライダ30の終点に設けられた凝固槽40に凝固液4とともに流し込まれ、この凝固槽40にて加熱され、凝固が完全なものとなり、麺状とうふ50となる。
本実施例2において、吐出手段10は、製造しようとする細麺のちぢれ麺風の麺状とうふ50の太さにするため、0.3mmから1.0mmの直径の孔を一つ以上有するノズルを備えればよい。さらに、製造しようとする麺状とうふ50の形状(ちぢれさせた形状)にするため、吐出する圧力を0.3MPaから0.4MPaまで変化させて使用する。
ノズルの一つ以上有する孔の直径は、0.3mmよりも小さくすると、混合物3の粘性により、吐出手段10に圧力を加えても適切に混合物を吐出することができなくなるので意図した麺状とうふ50を製造することが困難となり、好ましくない。また、吐出手段10の吐出する圧力が0.4MPaより大きくなると、吐出された混合物3が、必要以上にちぢれてしまって、製造しようとする麺状とうふ50の意図した麺形状が得られなくなるので好ましくない。
また、凝固剤を含む凝固液4は、スライダ30を流れている間、製造しようとする麺状とうふ50の太さや形状(細麺のちぢれた形状)にするため、10℃〜30℃の適宜の温度に保持されている。40℃以上の凝固液で固めると、混合物が凝固されすぎてパサツキが生じ、ちぢれ麺の弾力のある食感が得られなくなって、好ましくない。
なお、凝固させる時間は、約90秒とすることが適当である。この90秒を大きく超えると、得られるちぢれ麺風の麺状とうふの味に苦みが生じるため、好ましくない。また、凝固させる時間が約90秒に大きく満たないと、麺が十分に凝固されないので、好ましくない。
上記実施例1および実施例2に示した麺状とうふの製造方法に係る、豆乳と糊料との重量配合比は、表1の通りである。
Figure 0004336722
上記実施例1および実施例2に示した麺状とうふの製造方法に係る、麺の種類と、吐出手段(ノズル孔の直径(mm)、吐出圧力(MPa))と、凝固液の最適保持温度との関係は、表2の通りである。
Figure 0004336722
なお、上記実施例1および実施例2における凝固液4は、水198kgに塩化カルシウム1kgと塩化マグネシウム1kgを添加し、溶解して調製した。
以上のように、本発明に係る麺状とうふの製造方法は、豆乳1などに糊料2を添加混合して得られる混合物3を、一つ以上の孔の直径が1.0mm〜3.0mmを有するノズルを備えた吐出手段10から、0.2MPaから0.3MPaの圧力で、スライダ30を流れ、凝固剤を含み、75℃から85℃に保持された凝固液4中に吐出し、麺状に成形し、さらに、スライダ30を流れている凝固液4中にて90秒から120秒の時間をかけて凝固させたので、混合物3を塊とすることなく麺形状に凝固させることができて、麺の弾力とともに、太さ、硬さをはじめ、食感、喉越し、味など味覚を調整することができつつ、例えば、太麺風の麺状豆腐50を製造することができる。また、スライダ30を流れている凝固液4中にて凝固させつつ、所望の長さに切断したので、加熱調理などに適した適宜の長さの麺状とうふ50を製造することができ、得られた麺状とうふ50は、加熱調理によっても容易に切れないので、今までにない新たな調理に使用することができる。
また、本発明に係る麺状とうふの製造方法は、吐出手段10が備えるノズルの一つ以上の孔の直径を0.3mm〜1.0mmとするとともに、吐出手段10から吐出する圧力を0.3MPaから0.4MPaとして、スライダ30を流れ、凝固剤を含み、10℃から30℃に保持された凝固液4中に混合物3を吐出し、この凝固液中にて90秒から120秒の時間をかけて凝固させれば、例えば、ちぢれ麺風の麺状とうふ50を製造することができる。
特に、本発明は、吐出手段が備えるノズルの一つ以上有する孔の直径と、吐出手段の吐出する圧力と、吐出した混合物を凝固液中にて凝固させる時間とのバランスを上記の数値範囲内で調節することにより、太麺風、ちぢれ麺風など、様々な麺の形状を有する麺状とうふを製造することができるとともに、弾力や太さ、硬さのほか、食感、喉越し、などの味覚面なども調整することができるので、多種類の調理法に対応でき、新たな料理を数多く提供することができる。
なお、本発明は、麺状に成形された混合物を適宜の長さで切断する工程と、スライダにて所定の時間をかけて凝固させる工程とを、順不同に別工程にて進めることを除外するものではないが、スライダを流れる凝固液中にて、混合物を凝固させつつ、スライダに設けられたカッターで適宜の長さに切断するものが好ましい製造方法となる。
本発明に係る麺状とうふの製造方法を示すフロー図である。 麺状に成形された混合物を、スライダに流れている凝固液中にて凝固させつつ、所望の長さに切断する工程の一部を示す説明図である。 従来の糸状豆腐の製造法を示すフロー図である。
1 豆乳
2 糊料
3 混合物
4 凝固液
5 カッター
10 吐出手段
20 流出容器
30 スライダ
40 凝固槽
50 麺状とうふ
60 糸状豆腐

Claims (2)

  1. 豆乳、若しくは豆乳処理物、またはペースト状の豆腐に糊料を添加混合する工程と、
    この工程により得られた混合物を、所定の径の孔を一つ以上有するノズルを備えた吐出手段に注ぐ工程と、
    前記吐出手段に注がれた前記混合物を、前記ノズルから所定の圧力で、スライダを流れている凝固剤を含む凝固液中に吐出し、麺状に成形する工程と、
    前記凝固液中に吐出され、麺状に成形された前記混合物を、前記凝固液中にて90秒から120秒の時間をかけて凝固させつつ、所望の長さに切断する工程と、
    所望の長さに切断された麺状の前記混合物を、前記スライダの終点に設けられている凝固槽に前記凝固液とともに流し込み、前記凝固槽にて加熱する工程と、
    を備え、
    前記吐出手段は、前記ノズルが有する一つ以上の孔の直径が1.0mm〜3.0mmであって、0.2〜0.3MPaの圧力で前記混合物が吐出されるように調整され、
    前記スライダを流れている前記凝固液の温度は、75℃から85℃に保持されている、
    ことを特徴とする麺状とうふの製造方法。
  2. 豆乳、若しくは豆乳処理物、またはペースト状の豆腐に糊料を添加混合する工程と、
    この工程により得られた混合物を、所定の径の孔を一つ以上有するノズルを備えた吐出手段に注ぐ工程と、
    前記吐出手段に注がれた前記混合物を、前記ノズルから所定の圧力で、スライダを流れている凝固剤を含む凝固液中に吐出し、麺状に成形する工程と、
    前記凝固液中に吐出され、麺状に成形された前記混合物を、前記凝固液中にて90秒から120秒の時間をかけて凝固させつつ、所望の長さに切断する工程と、
    所望の長さに切断された麺状の前記混合物を、前記スライダの終点に設けられている凝固槽に前記凝固液とともに流し込み、前記凝固槽にて加熱する工程と、
    を備え
    前記吐出手段は、前記ノズルが有する一つ以上の孔の直径が0.3mm〜1.0mmであって、0.3〜0.4MPaの圧力で前記混合物が吐出されるように調整され、
    前記スライダを流れている前記凝固液の温度は、10℃から30℃に保持されている、
    ことを特徴とする麺状とうふの製造方法。
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