JP2016119399A - 切削装置及び切削方法 - Google Patents

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【課題】環状フレームを用いずにチャックテーブル上に板状ワークを保持しかつ切削液ノズルから切削液を噴出して切削屑を除去しながら切削加工を行う場合であっても、板状ワークを安定してチャックテーブル上に保持する。【解決手段】切削装置1を用いた切削方法では、板状ワークWが貼着されていないダイシングテープTのはみ出し部Tdがワーク吸引面32よりチャックテーブル3の外周に向かって下降するように傾斜していること及びチャックテーブル3aのテープ吸引面33がはみ出し部Tdを吸引することで、切削加工中に切削液ノズル63、64から噴射される切削液がチャックテーブル3aとダイシングテープTとの隙間へ侵入することを防ぐことができる。その結果、ダイシングテープTが捲れることが抑えられ、チャックテーブル3の保持面30の吸引力も維持できるため、板状ワークWを安定して吸引保持できる。【選択図】図7

Description

本発明は、板状ワークを切削する切削装置及び板状ワークの切削方法に関する。
半導体ウエーハ等の板状ワークを切削する切削装置では、板状ワークの取り扱いを容易にするために、環状フレームが貼着されたダイシングテープに板状ワークを貼着し、さらに該環状フレームをチャックテーブル上に固定した状態で、板状ワークに対して切削ブレードを切込ませることで切削加工を行っている(例えば特許文献1、2参照)。しかし、環状フレームの内周は円形であるため、板状ワークの外形が矩形状である場合、板状ワークの底面全面をダイシングテープに貼着すると、板状ワークが貼着されていない部分のダイシングテープの面積が広くなり、無駄にダイシングテープの使用量が増えてコストが嵩むという問題がある。このようなコストを削減しかつ板状ワークの保持も確実なものとする手段としては、環状フレームを使用せずに、ダイシングテープに対してダイシングテープの端が板状ワークからはみ出るように板状ワークを貼着し、該ダイシングテープをチャックテーブルに吸引保持して切削加工を行うことが考えられる(特願2013−103414号)。
特開平08−069985号公報 特開2010−118426号公報
ここで、切削装置を用いて板状ワークを切削加工する場合には、切削により生じた切削屑が板状ワーク上に滞留してデバイスが汚染されるのを防ぐ必要がある。そこで、切削装置の切削ブレード周辺に切削液を噴出する切削液ノズルを配置して、切削液ノズルから高圧で切削液を噴射させながら切削加工を行うことで、切削屑の滞留を防いでいる。
しかし、この場合に環状フレームを用いないで切削加工を行うと、切削液ノズルから噴射される高圧の切削液がダイシングテープとチャックテーブルとの間に入り込み、切削液の圧力によりダイシングテープが捲れることがある。このため、チャックテーブルによるダイシングテープの吸引保持が維持できなくなり、ダイシングテープとともに板状ワークがチャックテーブルからずれたり吹き飛んだりすることで板状ワークの切削加工に支障をきたし得る。
本発明は、上記問題が生じ得ることに鑑み提案されたものである。すなわち、環状フレームを用いずに板状ワークをチャックテーブル上に保持しかつ切削屑の除去のために切削液ノズルから高圧の切削液を噴出させて切削加工を行う場合であっても、ダイシングテープがチャックテーブル上で捲れることを防止し、板状ワークがチャックテーブル上で安定して吸引保持されることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、矩形の板状ワークの片面が貼着されたダイシングテープを吸引保持するチャックテーブルと、該ダイシングテープを介して該チャックテーブルに吸引保持される板状ワークを切削ブレードで切削する切削手段と、を備えた切削装置であって、該ダイシングテープは、板状ワークからはみ出し板状ワークが貼着されないはみ出し部を備え、該チャックテーブルは、該ダイシングテープに板状ワークが貼着されたエリアを吸引するワーク吸引面と、該チャックテーブルの外周に向かって下降するように傾斜させ該ダイシングテープに板状ワークが貼着されない該はみ出し部を吸引するテープ吸引面と、を備え、該はみ出し部を該テープ吸引面で吸引させ切削加工中に該ダイシングテープの捲れを防止することを特徴とする切削装置である。
前記チャックテーブルは、前記テープ吸引面の傾斜の周縁部に、前記ダイシングテープの外周縁を挿入させる挿入溝を備えるものが好ましい。
また、上記目的を達成するための本発明は、前記切削装置を用いた切削方法であって、矩形の板状ワークの片面に前記はみ出し部を形成させ前記ダイシングテープを貼着する貼着工程と、前記チャックテーブルの前記ワーク吸引面及び前記テープ吸引面に前記ダイシングテープを吸引させ前記ダイシングテープに貼着される板状ワークを保持する保持工程と、該保持工程で前記チャックテーブルに保持された板状ワークを前記切削手段で切削する切削工程と、からなる切削方法である。
本発明は、切削装置において、板状ワークが貼着されないはみ出し部をダイシングテープが備え、板状ワークが貼着されたエリアを吸引するワーク吸引面と、該チャックテーブルの外周に向かって下降するように傾斜させ該ダイシングテープに板状ワークが貼着されないはみ出し部を吸引するテープ吸引面とをチャックテーブルが備えるため、チャックテーブル上で環状フレームを用いずにダイシングテープを介して板状ワークを保持し、かつ、切削液ノズルから高圧の切削液を噴出させて切削加工を行う場合であっても、はみ出し部をテープ吸引面で吸引させることで、切削液ノズルから噴出される切削液がチャックテーブルとダイシングテープとの隙間に侵入するのを防ぐことができ、ダイシングテープの捲れを防止することが可能となる。
さらに、前記チャックテーブルに前記テープ吸引面の傾斜の周縁部に挿入溝を備えることで、挿入溝にダイシングテープの外周縁を挿入させることにより、切削液がダイシングテープとチャックテーブルとの隙間に侵入するのを防ぐことに加えて、ダイシングテープの外周縁が挿入溝に引っ掛かることで、噴出される切削液によるダイシングテープの捲れをより確実に防ぐことが可能となる。
また、前記切削装置を用いて、矩形の板状ワークの片面にはみ出し部を形成して前記ダイシングテープを貼着する貼着工程と、チャックテーブルのワーク吸引面及びテープ吸引面にダイシングテープを吸引させダイシングテープに貼着される板状ワークを保持する保持工程と、保持工程でチャックテーブルに保持された板状ワークを切削手段で切削する切削工程とを行うことで、切削液ノズルから高圧の切削液を噴出させて切削加工を行う場合におけるダイシングテープの捲れを防止することができる。
板状ワークがダイシングテープに貼着された状態を示す斜視図である。 切削装置の一例を示す斜視図である。 図2のA部を拡大して示す斜視図である。 (A)は、実施形態1のチャックテーブルの平面図、(B)は、チャックテーブルの実施形態2の平面図である。 (A)は、図4(A)のチャックテーブルのB−B線断面図、(B)は、図4(B)のチャックテーブルのC−C線断面図である。 (A)は、実施形態1のチャックテーブル上でダイシングテープを介して板状ワークが保持された状態を示す平面図である。(B)は、実施形態2のチャックテーブル上でダイシングテープを介して板状ワークが保持された状態を示す平面図である。 (A)は、図4(A)のチャックテーブルを備える切削装置を用いた切削方法において、板状ワークが切削送りされている状態の断面図である。(B)は、図4(B)のチャックテーブルを備える切削装置を用いた切削方法において、板状ワークが切削送りされている状態の断面図である。
図1に示す板状ワークWは矩形状であり、板状ワークWの板状ワーク上面Waは、ストリートSで区画されている。板状ワークWの板状ワーク底面Wbには、ダイシングテープTの粘着面Taが貼着される。粘着面Taは、板状ワーク底面Wbの全面を覆う面積を有している。また、ダイシングテープTは、板状ワークWが貼着された貼着エリアTcと、ダイシングテープTが板状ワークWからはみ出し板状ワークWが貼着されないはみ出し部Tdとを備える。なお、貼着エリアTcの面積とはみ出し部Tdとの面積の比は、保持する板状ワークWの種類及び大きさにより適宜変更可能である。
図2に示す切削装置1は、チャックテーブル3に吸引保持される板状ワークWを切削送り手段5によって切削送り方向(X軸方向)に往復させて切削送りを行い、切削手段6によって切削加工を施すものである。
図2に示す切削装置1の基台2上に配設された切削送り手段5は、X軸方向の軸心を有するボールネジ50と、ボールネジ50と平行に配設された一対のガイドレール51と、ボールネジ50を回動させるモータ52と、内部のナットがボールネジ50に螺合し底部がガイドレール51に摺接する可動板53と、可動板53の位置を示すスケール54とから構成され、モータ52がボールネジ50が回動させると、これに伴い可動板53がガイドレール51にガイドされてX軸方向に往復移動し、可動板53に設けた図示しないヘッドがスケール54を検出することによって、可動板53の位置が認識される構成となっている。可動板53上にはインデックス送り手段7が配設されている。
図2に示すインデックス送り手段7は、Y軸方向の軸心を有するボールネジ70と、ボールネジ70と平行に配設された一対のガイドレール71と、ボールネジ70を回動させるモータ72と、内部のナットがボールネジ70に螺合し底部がガイドレール71に摺接する可動板73と、可動板73の位置を示すスケール74とから構成され、モータ72がボールネジ70を回動させると、これに伴い可動板73がガイドレール71にガイドされてY軸方向に往復移動し、可動板73に設けた図示しないヘッドがスケール74を検出することによって可動板73の位置が認識される構成となっている。可動板73上には、チャックテーブル3を回転させる回転手段40が設けられている。
図2に示す切込み送り手段9は、Z軸方向の軸心を有するボールネジ90と、ボールネジ90と平行に配設された一対のガイドレール91と、ボールネジ90を回動させるモータ92と、内部のナットがボールネジ90に螺合し側部がガイドレールに摺接する可動板93とから構成され、モータ92がボールネジ90を回動させると、これに伴い可動板93がガイドレール91にガイドされてZ軸方向に往復移動する構成となっている。
図2、3に示すように、切削手段6は、軸方向が可動板53の移動方向(X軸方向)に対し水平方向に直交する方向(Y軸方向)である回転軸を有するスピンドル60と、スピンドル60を回転可能に支持するハウジング61と、スピンドル60に固定され回転可能な切削ブレード62とを備えている。ハウジング61には、板状ワークWの切削すべき位置を撮像して検出するための撮像手段610が固定されている。ハウジング61は、可動板93に固定されている。
図3に示すように、切削ブレード62は、円盤状に形成され基台620の周縁に切れ刃621が固着されて構成され、ナット65によってスピンドル60に固定されている。切れ刃621のY軸方向前後には、切れ刃621の板状ワークWに対する加工点に切削液を供給する一対の切削液ノズル63が設けられている。さらに、切れ刃621の面方向の延長方向にも、切削液を噴出する切削液ノズル64が配設されている。切削液ノズル63、64から噴出される切削液は、切削液流入口630、640からそれぞれ流入する。切削液ノズル63から噴出される切削液は、切れ刃621と板状ワークWとの接触部位を冷却し、切削液ノズル64から噴出される切削液は、板状ワークWの加工点に生じた切削屑を除去する。
図2に示す切削装置1が備えるチャックテーブル3の実施形態の一つである図4(A)、図5(A)に示すチャックテーブル3aは、例えば、その外形が、矩形の板状ワークWに対応する矩形状であり、板状ワークWが貼着されたダイシングテープTを吸引保持する保持面30と、図2に示す回転手段40が接続される底面31とを備える。保持面30は、ダイシングテープTのうち板状ワークWが貼着された貼着エリアTc(図1参照)を吸引するワーク吸引面32と、チャックテーブル3の外周に向かって下降するように傾斜させダイシングテープTに板状ワークWが貼着されないはみ出し部Td(図1参照)を吸引するテープ吸引面33とを備える。
ワーク吸引面32及びテープ吸引面33は、例えば、ポーラスセラミックス等からなる。また、テープ吸引面33は、図4(A)で示すように、矩形状のチャックテーブル3aの外周を構成する四辺全てに沿って備えられていると好ましいが、保持する板状ワークWの種類によってはチャックテーブル3aの外周を構成する一組の対辺に沿って備えられていてもよい。ワーク吸引面32とテープ吸引面33との面積の比は、貼着される板状ワークWの大きさにより適宜変更可能である。
ワーク吸引面32は、例えば保持面30の中心点を中心として環状に形成された複数の吸引溝34と、保持面30の中心点から放射状に広がる4本の吸引溝35とを備える。テープ吸引面33は、吸引溝34、35に加えて、矩形状のチャックテーブル3aの外周に沿って配置された吸引溝37を備える。なお、吸引溝34及び35の配置や数は特に限定されるものではないが、吸引溝34、35は、ワーク吸引面32及びテープ吸引面33のそれぞれの面において等間隔に配置されることが好ましい。また、吸引溝37は、図4(A)で示すように、矩形状のチャックテーブル3aの外周を構成する四辺全てに沿って配置されるのが好ましいが、保持する板状ワークWの種類によってはチャックテーブル3aの外周を構成する一組の対辺に沿って配置されていてもよい。
図5(A)で示すように、切削装置1は、ダイシングテープTをチャックテーブル3上で吸引保持するための吸引力を生み出す吸引源41を備える。吸引源41で生み出された吸引力は、吸引源41に接続されチャックテーブル3aの内部の中心を通る吸引管36a及び吸引管36aに連通する吸引孔36bを通り、吸引孔36bに連通する吸引溝34、35、37からワーク吸引面32及びテープ吸引面33に伝達される。吸引源41は、例えば、真空発生装置及びコンプレッサー等である。
図2に示す切削装置1が備えるチャックテーブル3の実施形態の一つである図4(B)、5(B)に示すチャックテーブル3bは、図4(A)及び5(A)に示したチャックテーブル3aの構成に加えて、テープ吸引面33の傾斜した周縁部に、図1で示すダイシングテープTのテープ外周縁Teを挿入させる挿入溝38を備える。挿入溝38は、図4(B)においては矩形状のチャックテーブル3bの周縁部中で一組の対辺に沿って備えられているが、周縁部全てに沿って備えてもよい。また、図5(B)に示すように、挿入溝38の内部にも吸引溝37が設けられていると、ダイシングテープTの吸引保持がより強固なものとなるため好ましい。
(実施形態1)
以下に、図1、図6(A)及び図7(A)を用いて、図1に示した板状ワークWを切削装置1により切削する場合の切削装置1の動作及び切削方法について説明する。なお、図7(A)において、切削装置1については切削手段6以外の構成を省略してある。
(1)貼着工程
最初に、図1に示すように、板状ワークWの片面にダイシングテープTを貼着する貼着工程を行う。貼着工程においては、初めに板状ワークWの板状ワーク底面Wbに対してダイシングテープTのダイシングテープ貼着面Taを対向させて位置合わせを行う。位置合わせの際には、ダイシングテープTの外周全てが板状ワークWからはみ出るようにすると好ましい。
位置合わせを行った後、板状ワーク底面Wbの全面をダイシングテープTaに貼着することで貼着工程が完了する。板状ワーク底面WbをダイシングテープTaに貼着する際には、図1に示すように、はみ出し部Tdが板状ワークWの外周を構成する四辺全ての外側に対して備わるように貼着すると好ましいが、板状ワークWの種類によってははみ出し部Tdが板状ワークWの外周を構成する一組の対辺の外側に対して備わるように貼着してもよい。この場合には、図3に示すノズル63、64が切削液を放出する方向に対して、水平方向に直交する一組の対辺の外側にはみ出し部Tdが備えられるとよい。
(2)保持工程
貼着工程が完了した後、図6(A)、図7(A)に示すように、チャックテーブル3aのワーク吸引面32及びテープ吸引面33にダイシングテープTを吸引させ、ダイシングテープTに貼着される板状ワークWを保持する保持工程を行う。
保持工程においては、まず、貼着工程において板状ワークWに貼着したダイシングテープTを、チャックテーブル3aの保持面30にダイシングテープ底面Tbを下向きにして戴置するための位置合わせを行う。位置合わせに際しては、ダイシングテープTの中心線軸とチャックテーブル3aの中心線軸とを揃え、ダイシングテープTの外周を構成する四辺とチャックテーブル3aの外周を構成する四辺とがそれぞれ平行となるようにし、図6(A)のように、吸引溝34,35,37がすべてダイシングテープTによって覆われ、チャックテーブル3aの外周を構成する四辺がダイシングテープTからはみ出るようにする。位置合わせを行った後、ダイシングテープTをチャックテーブル3aの保持面30に戴置する。
次いで、吸引源41を駆動させることで、吸引源41により生み出された吸引力が吸引管36a及び吸引孔36bを通り吸引溝34、35及び37を通してワーク吸引面32及びテープ吸引面33に伝達され、ワーク吸引面32及びテープ吸引面33によってダイシングテープ底面Tbが吸引されることで、ダイシングテープTに貼着された板状ワークWがチャックテーブル3a上に保持される。同時に、図6(A)、図7(A)に示すように、チャックテーブル3aの外周を構成する四辺にそれぞれ設けられたテープ吸引面33がダイシングテープTのはみ出し部Tdを吸引する。はみ出し部Tdの周縁部側は、テープ吸着面33の傾斜にならって保持される。
(3)切削工程
保持工程が終了した後、保持工程でチャックテーブル3aに保持された板状ワークWを切削手段6で切削する切削工程を開始する。図7(A)で示すように、切削工程においては、図2に示した切削送り手段5により、チャックテーブル3aに固定された板状ワークWがX軸正方向に送られるとともに、切削手段6が図2に示すインデックス送り手段7によってY軸方向に駆動され、板状ワークWが撮像手段610によって撮像されて、切削手段6に備える切削ブレード62が切削すべきストリートSが検出される。
切削ブレード62と検出したストリートSとのY軸方向の位置合わせがインデックス送り手段7によって行われた後、切削送り手段5が板状ワーク2をさらにX軸正方向に送り出すとともに、切込み送り手段9が切削ブレード62をZ軸負方向に降下させていく。また、スピンドル60に固定された切削ブレード62が高速回転をしながら板状ワークWに切込み、ストリートSを切削していく。切削中は、切削ブレード62と板状ワークWとの接触部位に対して切削液ノズル63から切削液が噴出されるとともに、切削液ノズル64から板状ワークWの上面に向けて切削送り方向(X軸方向)に切削液が噴出される。
図7(A)で示すように、本切削加工中は、テープ吸引面33がチャックテーブル3の外周に向かって下降するように傾斜していること及びテープ吸引面33がダイシングテープTのはみ出し部Tdを吸引することで、ダイシングテープTの外周縁Teも傾斜する。そのため、切削液ノズル64から噴出される切削液が、ダイシングテープTと保持面30との間に向かないため、切削液ノズル64から噴射される切削液がチャックテーブル3aとダイシングテープTとの間の隙間へ侵入することが防がれる。結果として、ダイシングテープTが捲れることが抑えられるため、板状ワークWをダウンカット(切削ブレードが板状ワークに対して上方にある場合に、切削ブレードが、その移動方向の前方において板状ワークを下向きに削るようにカット)する場合はもちろん、ダイシングテープTの捲れが発生しやすいアップカット(切削ブレードが板状ワークに対して上方にある場合に、切削ブレードが、その移動方向の前方において板状ワークを上向きに削るようにカット)する場合であっても、ダイシングテープTが捲れることなく安定して切削加工を行うことができる。なお、本実施形態においては、図4(A)及び図6(A)に示すように、テープ吸引面33が矩形状のチャックテーブル3aの外周を構成する四辺全てに沿って備えられていること及びチャックテーブル3aの外周がダイシングテープTからはみ出すようにダイシングテープTが戴置され吸引されていることから、切削液ノズル63、64から噴出される切削液の噴出方向がどの方向であってもダイシングテープTの捲れを防止できる。
切削ブレード62がストリートSを切削し終える+X方向の所定の位置まで板状ワークWが進行すると、切削送り手段5による板状ワークWの切削送りを一度停止させ、切込み送り手段9が切削ブレード62をZ軸正方向に板状ワークWから離間させる。次いで、切削送り手段5が板状ワークWを−X方向へ送り出して元の位置に戻す。そして、隣り合うストリートSの間隔ずつ切削ブレード62をY軸方向にインデックス送りしながら順次同様の切削を行うことにより、同方向の全てのストリートSを切削する。
さらに、チャックテーブル3aを回転手段40によって90度回転させてから同様の切削を行うと、すべてのストリートSが縦横に全てカットされて板状ワークWは個々のチップに分割される。テープ吸引面33が矩形状のチャックテーブル3aの外周を構成する四辺全てに沿って備えられているため、チャックテーブル3aを90度回転させてからの切削においても、チャックテーブル3aとダイシングテープTとの間の隙間に切削液が侵入するのを防ぐことができ、ダイシングテープTが捲れるのを抑えることができる。
(実施形態2)
以下に、図6(B)及び図7(B)を用いて、チャックテーブル3bを備える切削装置1により図1に示した板状ワークWを切削する場合の切削装置1の動作及び切削方法について説明する。なお、図7(B)において、切削装置1については切削手段6以外の構成を省略してある。
(1)貼着工程
板状ワークWの片面にダイシングテープTを貼着する貼着工程は、チャックテーブル3aを備える切削装置1を用いる場合と同様に行う。
(2)保持工程
ダイシングテープTに貼着された板状ワークWを保持する保持工程においては、図6(B)、図7(B)に示すように、貼着工程において板状ワークWを貼着したダイシングテープTを、チャックテーブル3b上にダイシングテープ底面Tbを下向きにして戴置する。また、チャックテーブル3b上に戴置するに際し、ダイシングテープTbのテープ外周縁Teをチャックテーブル3bの挿入溝38に差し込み、テープ外周縁Teを挿入溝38に引っ掛ける。次いで、吸引源41を駆動させることで、チャックテーブル3aを用いた場合と同様に保持工程が完了する。
(3)切削工程
切削工程は、チャックテーブル3aを備える切削装置1を用いる場合と同様である。図7(B)で示すように、本切削加工中には、テープ吸引面33の傾斜の周縁部にダイシングテープTのテープ外周縁Teを挿入させる挿入溝38をチャックテーブル3bが備えていることから、テープ外周縁Teが挿入溝38に引っかかることで、切削液ノズル64から噴出する切削液がチャックテーブル3bとの間に入り込む入り口となり得る部分が、切削液が噴出される方向に対してカバーされ、ダイシングテープTの捲れが発生するのをより確実に防止することができる。
1:切削装置 2:基台
3:チャックテーブル 3a:チャックテーブル 3b:チャックテーブル
30:保持面 31:底面 32:ワーク吸引面 33:テープ吸引面
34:吸引溝 35:吸引溝 36a:吸引管 36b:吸引孔
37:吸引溝 38:挿入溝
40:回転手段 41:吸引源
5:切削送り手段
50:ボールネジ 51:ガイドレール 52:モータ 53:可動板 54:スケール
6:切削手段
60:スピンドル 61:ハウジング 610:撮像手段
62:切削ブレード 620:基台 621:切れ刃
63:切削液ノズル 64:切削液ノズル 630:切削液流入口 640:切削液流入口 65:ナット
7:インデックス送り手段
70:ボールネジ 71:ガイドレール 72:モータ 73:可動板 74:スケール
9:切込み送り手段
90:ボールネジ 91:ガイドレール 92:モータ 93:可動板
W:板状ワーク
Wa:板状ワーク上面 Wb:板状ワーク底面 S:ストリート T:ダイシングテープ
Ta:粘着面 Tb:ダイシングテープ底面 Tc:貼着エリア
Td:はみ出し部 Te:テープ外周縁

Claims (3)

  1. 矩形の板状ワークの片面が貼着されたダイシングテープを吸引保持するチャックテーブルと、該ダイシングテープを介して該チャックテーブルに吸引保持される板状ワークを切削ブレードで切削する切削手段と、を備えた切削装置であって、
    該ダイシングテープは、板状ワークからはみ出し板状ワークが貼着されないはみ出し部を備え、
    該チャックテーブルは、該ダイシングテープに板状ワークが貼着されたエリアを吸引するワーク吸引面と、該チャックテーブルの外周に向かって下降するように傾斜させ該ダイシングテープに板状ワークが貼着されない該はみ出し部を吸引するテープ吸引面と、を備え、
    該はみ出し部を該テープ吸引面で吸引させ切削加工中に該ダイシングテープの捲れを防止することを特徴とする切削装置。
  2. 前記チャックテーブルは、前記テープ吸引面の傾斜の周縁部に、前記ダイシングテープの外周縁を挿入させる挿入溝を備える請求項1記載の切削装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の切削装置を用いた切削方法であって、
    矩形の板状ワークの片面に前記はみ出し部を形成させ前記ダイシングテープを貼着する貼着工程と、
    前記チャックテーブルの前記ワーク吸引面及び前記テープ吸引面に前記ダイシングテープを吸引させ前記ダイシングテープに貼着される板状ワークを保持する保持工程と、
    該保持工程で前記チャックテーブルに保持された板状ワークを前記切削手段で切削する切削工程と、
    からなる切削方法。
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