JP2016117402A - オイルポンプの駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンが停止していてもオイルポンプを駆動することができるハイブリッド車両を提供することである。【解決手段】エンジン20及び/またはモータジェネレータ50の駆動力によって車輪軸71を駆動するハイブリッド車両10に搭載されたオイルポンプ60の駆動装置であって、エンジン20の出力軸21に取り付けられた第1のギヤ22と、モータジェネレータ50の出力軸51及び車輪軸71に接続される第2ギヤ30と、オイルポンプ60の駆動軸61上に配置され、第1のギヤ22及び第2ギヤ30とそれぞれ直接または間接的に係合する第3のギヤ62及び第4のギヤ63と、第3のギヤ62及び第4のギヤ63と駆動軸71との間にそれぞれ設けられ、第3のギヤ62及び第4のギヤ63から駆動軸71への動力の伝達を断接する第1のワンウェイクラッチ64及び第2のワンウェイクラッチ65とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、オイルポンプの駆動装置に関し、特にハイブリッド車両に用いられるオイルポンプの駆動装置に関する。
エンジンとモータジェネレータを備えるハイブリッド車両は、エンジン及び/またはモータジェネレータの各駆動力を動力伝達機構を介して車輪に伝達して走行する。特に、エンジンと動力伝達機構とを切り離すとともにエンジンを停止して、モータジェネレータのみで走行するEVモードを有することで、より一層の燃費向上、排ガス量の低減を図っている 。
走行時には、モータジェネレータ及び動力伝達機構等をオイルによって冷却、潤滑する必要がある。この冷却、潤滑は、モータジェネレータ及び動力伝達機構等を収容するケーシング内に貯留されたオイルを、オイルポンプによってこれらに供給して行われている。このオイルポンプとして、エンジンの出力軸の駆動力によって駆動される機械式のオイルポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−195338号公報
上述のような機械式のオイルポンプを使用するハイブリッド車両のEVモードでの走行時、モータジェネレータや動力伝達機構等の冷却、潤滑が必要になった場合、機械式のオイルポンプを駆動させるためにエンジンを駆動する必要がある。しかし、この場合のエンジン駆動は走行には直接寄与しないことから、車両全体としての燃費低下を招くことになる。
そこで、本発明では、エンジンが停止していてもオイルポンプを駆動できるオイルポンプの駆動装置を提供することを目的とする。
本発明のオイルポンプの駆動装置は、エンジン及び/またはモータジェネレータの駆動力によって車輪軸を駆動するハイブリッド車両に搭載されたオイルポンプの駆動装置であって、前記エンジンの出力軸に取り付けられた第1のギヤと、前記モータジェネレータの出力軸及び前記車輪軸に接続される第2のギヤと、前記オイルポンプの駆動軸上に配置され、前記第1のギヤ及び前記第2のギヤとそれぞれ直接または間接的に係合する第3のギヤ及び第4のギヤと、前記第3のギヤ及び第4のギヤと前記駆動軸との間にそれぞれ設けられ、前記第3のギヤ及び第4のギヤから前記駆動軸への動力の伝達を断接する第1のワンウェイクラッチ及び第2のワンウェイクラッチとを備えることを特徴とする。
また、エンジンの出力軸と発電用のモータジェネレータの回転軸とを接続または切断するノーマルクローズ型のクラッチを有することを特徴とする。ノーマルクローズ型のクラッチは、オフ時にエンジンの出力軸と発電用のモータジェネレータの回転軸とを接続し、オン時にエンジンの出力軸と発電用のモータジェネレータの回転軸とを切り離すように設定される。
本発明によれば、エンジンが停止していてもオイルポンプを駆動することができる。
第1の実施形態におけるハイブリッド車両の駆動部の概略構成図である。 エンジン、モータジェネレータ、動力伝達機構及びクラッチにオイルを供給する経路図である。 モータ走行モードにおける駆動力の伝達を示す説明図である。 ハイブリッド走行モードにおける駆動力の伝達を示す説明図である。 第1の実施形態における減速時の動作を示すフローチャートである。 アクセルオフ時における駆動力の伝達を示す説明図である。 減速時における駆動力の伝達を示す説明図である。 第2の実施形態におけるハイブリッド車両の駆動部の概略構成図である 第2の実施形態における減速時の動作を示すフローチャートである。
最初に第1の実施形態におけるハイブリッド車両10について、図1に基づいて説明する。エンジン20は、例えばガソリンエンジンであり、所望の駆動力を出力軸21に出力する。出力軸21には動力伝達機構30(第2のギヤ)と第1のモータジェネレータ40の回転軸41とが接続されている。この動力伝達機構30には、第2のモータジェネレータ50の出力軸51とが接続されると共に、両端に車輪72が接続されている車輪軸71が、デファレンシャル70を介し接続されている。従って、動力伝達機構30によって、エンジン20、第1のモータジェネレータ40、第2のモータジェネレータ50、車輪72の間での動力伝達を制御することができ、車両の走行、エンジンブレーキ、回生制動、発電などを行うことができる。ここで、動力伝達機構30は、クラッチ25を有し、エンジン20の出力軸21と、第2のモータジェネレータ50および車輪軸71との接続を解除できる。さらに、動力伝達機構30は、第2のモータジェネレータ50の出力軸51と車輪軸71とを係合するギヤ列を含んでいる。また、制御ユニット80を備え、この制御ユニット80が、エンジン20、第1,2のモータジェネレータ40,50、オイルポンプ60を制御する。
エンジン20は、図示しないクランクポジションセンサを備えており、このセンサはその出力信号を制御ユニット80に出力している。エンジン20の出力軸21には、オイルポンプ60に接続するための第1のENGギヤ22(第1のギヤ)と、第1のモータジェネレータ40に接続するための第2のENGギヤ23とが固定されている。また、エンジン20の出力軸21には、動力伝達機構30の一部を構成するギヤ24がクラッチ25を介して接続されている。
クラッチ25は、オイルポンプ60が発生する油圧により作動され、制御ユニット80によってオン/オフ制御される。クラッチ25は、その接続状態がオン時に接状態となり、オフ時に断状態となるノーマルオープン型のクラッチである。クラッチ25がオフ(断状態)すると、エンジン20の出力軸21とギヤ24とが切断状態となり、ギヤ24は出力軸21に対して回転自在となる。また、クラッチ25がオン(接状態)すると、エンジン20の出力軸21とギヤ24とが接続状態となり、ギヤ24は出力軸21に結合されて出力軸21とともに回転する。
第1,2のモータジェネレータ40,50は、図示しないバッテリにインバータを介して接続されており、バッテリから電力供給を受けたときにはモータとして機能し、減速時にはバッテリに充電する発電機として機能する同期発電電動機である。本実施形態では、第1のモータジェネレータ40を主に発電機として使用し、第2のモータジェネレータ50を主に車両走行用のモータとして使用している。第1,2のモータジェネレータ40,50は、制御ユニット80により駆動制御されている。
第1のモータジェネレータ40の回転軸41には、エンジン20の第2のENGギヤ23と噛合するギヤ42が固定されている。第2のモータジェネレータ50の筒状の出力軸51の内部には、第1のモータジェネレータ40の回転軸41が貫通しており、第2のモータジェネレータ50は、第1のモータジェネレータ40の回転軸41と同軸上に配置されている。第2のモータジェネレータ50の出力軸51には、動力伝達機構30に接続するためのギヤ52が固定されている。
動力伝達機構30は、エンジン20とデファレンシャル70との間に配置されており、エンジン20の出力軸21と平行に配置されるカウンタシャフト31を備えている。カウンタシャフト31には、ギヤ24に図示しないギヤ列を介して噛合する第1のCSギヤ32と、第2のモータジェネレータ50のギヤ52に噛合する第2のCSギヤ33と、デファレンシャル70のギヤ70aに噛合する第3のCSギヤ34とがそれぞれ固定されている。
動力伝達機構30は、エンジン20の駆動力をカウンタシャフト31に伝達する第1の伝達機構30aと、第2のモータジェネレータ50の駆動力をカウンタシャフト31に伝達する第2の伝達機構30bと、カウンタシャフト31に伝達された駆動力を車輪軸71に伝達する第3の伝達機構30cとを備えている。第2,第3の伝達機構30b,30cは、第2のモータジェネレータ50の出力軸51と車輪軸71とを係合するギヤ列を構成する。
第1の伝達機構30aは、ギヤ24と、図示しない他のギヤ列と、第1のCSギヤ32とを含んでおり、オイルポンプ60の第2のOPギヤ63と噛合している。第2の伝達機構30bは、第2のモータジェネレータ50のギヤ52と、第2のCSギヤ33とを含んでいる。第3の伝達機構30cは、デファレンシャル70のギヤ70aと、第3のCSギヤ34とを含んでいる。
制御ユニット80は、CPUと、各種プログラムを記憶するRAMと、また、車両の各種状態を検出するセンサからの情報が入力される入力ポートと、これら情報に基づきエンジン20や第1,2のモータジェネレータ40,50等を制御する信号を出力する出力ポートとを備えている。
また、制御ユニット80は、運転者の運転要求に応じて、燃費及び出力特性等が最適となるように、エンジン20と第1,2のモータジェネレータ40,50との間の動力分配を行う。ハイブリッド車両10の主な走行状態としては、エンジン20を停止して第2のモータジェネレータ50のみで走行するモータ走行モードと、エンジン20と第2のモータジェネレータ50の両方を使用して走行するハイブリッド走行モードとがある。また、減速するときにエンジン20、第1,2のモータジェネレータ40,50を使用して減速動作を行う回生モードがある。特に、モータ走行モードにおいて減速するときには、エンジン20のフリクションを使用するためにエンジン20を始動する制御も行う。このエンジン始動制御に関しては後述する。
オイルポンプ60は、クラッチ25を作動する油圧を供給するため、また、エンジン20、第1,2のモータジェネレータ40,50や動力伝達機構30等を冷却、潤滑するためのオイルを供給する機械式のポンプである。
オイルポンプ60の駆動軸61の軸上には、エンジン20の第1のENGギヤ22と噛合する第1のOPギヤ62(第3のギヤ)と、第1の伝達機構30aのギヤ24と噛合する第2のOPギヤ63(第4のギヤ)とが取り付けられている。先に述べたように、第1の伝達機構30aの第1のCSギヤ32と第2,第3の伝達機構30b,30cの第2のCSギヤ33、第3のCSギヤ34とはカウンタシャフト31に固定されているので、第2のOPギヤ63は、第2,第3の伝達機構30b,30cを構成するギヤ列を介して第2のモータジェネレータ50の出力軸51および車輪軸71に係合している。オイルポンプ60の駆動軸61と第1のOPギヤ62との間には、駆動軸61と第1のOPギヤ62と接続を断接する第1のワンウェイクラッチ64が設けられている。また、オイルポンプ60の駆動軸61と第2のOPギヤ63との間にも、駆動軸61と第2のOPギヤ63と接続を断接する第2のワンウェイクラッチ65が設けられている。
このように、動力伝達機構30、第1のENGギヤ22、第1のOPギヤ62、第2のOPギヤ63、第1のワンウェイクラッチ64、第2のワンウェイクラッチ65等によってオイルポンプ60を駆動するオイルポンプ駆動装置が構成されている。このオイルポンプ駆動装置の動作については後述する。
オイルポンプ60によってエンジン20、第1,2のモータジェネレータ40,50や動力伝達機構30等にオイルを供給するオイル供給装置90について説明する。図2に示すように、エンジン20、第1,2のモータジェネレータ40,50や動力伝達機構30等は、密閉されたケーシング100の内部に収容されている。ケーシング100の内部には、オイル101が貯留されている。
オイル供給装置90は、ケーシング100に貯留しているオイル101に浸漬しているストレーナ91と、このストレーナ91からエンジン20、第1,2のモータジェネレータ40,50や動力伝達機構30、クラッチ25等にオイルを供給するオイル流通パイプ92と、このオイル流通パイプ92の途中部分に配置されたオイルポンプ60とを備えている。また、オイル流通パイプ92には、このオイル流通パイプ92内の油圧を検出する図示しない油圧センサが設けられており、油圧センサは制御ユニット80に接続されている。
次に、本実施形態のオイルポンプ駆動装置によるオイルポンプ60の駆動について図3,4を参照して説明する。なお、図3,4においては、各ギヤの図示を省略して駆動力の伝達の流れを示している。
まず、エンジン20を停止し、第2のモータジェネレータ50によってハイブリッド車両10を駆動するモータ走行モードにおけるオイルポンプ60の駆動について説明する。モータ走行モードでは、クラッチ25はオフとなっている。第2のモータジェネレータ50の出力軸51が回転すると、図3の符号A1に示すように、その回転が、第2の伝達機構30b、カウンタシャフト31及び第3の伝達機構30cを介して車輪軸71に伝達されて、車輪72を駆動する。
また、第2のモータジェネレータ50の出力軸51の回転は、図3の符号A2に示すように、第2の伝達機構30b、カウンタシャフト31、第1の伝達機構30aを介して図1に示すギヤ24を回転させ、ギヤ24に係合している第2のOPギヤ63が回転される。第2のOPギヤ63の回転によりオイルポンプ60の駆動軸61が回転されて、オイルポンプ60が駆動される。このオイルポンプ60の駆動によって、ケーシング100内のオイル101がエンジン20、第1,2のモータジェネレータ40,50や動力伝達機構30等に供給されて各部を冷却、潤滑するとともに、ケーシング100内において循環される。また、クラッチ25を作動するための油圧も確保される。
このように、モータ走行モードでエンジン20が停止し、第1のOPギヤ62が回転していなくとも、第2のモータジェネレータ50により、第2のOPギヤ63を介してオイルポンプ60を駆動することができる。
次に、エンジン20を駆動し、第2のモータジェネレータ50を回転してハイブリッド車両10を駆動するハイブリッド走行モードにおけるオイルポンプ60の駆動について説明する。ハイブリッド走行モードではクラッチ25はオンする。図4の符号A1に示すように、第2のモータジェネレータ50の駆動力は、出力軸51から第2の伝達機構30bによりカウンタシャフト31、第3の伝達機構30cを介して車輪軸71に伝達される。図4の符号B1で示すように、エンジン20の駆動力は、出力軸21から第1の伝達機構30a、カウンタシャフト31、第3の伝達機構30cを介して車輪軸71に伝達されて、車輪72を駆動する。また、エンジン20の出力軸21の回転は、図4の符号B2に示すように、第1のモータジェネレータ40にも伝達され、第1のモータジェネレータ40で発電が行われる。この発電電力は、第2のモータジェネレータ50の駆動用の電源として供給される。このようにハイブリッド走行の場合には、第2のモータジェネレータ50の駆動力とエンジン20の駆動力とが車輪軸71に伝達される。
また、図4の符号B3で示すように、エンジン20の出力軸21の回転が第1のOPギヤ62に伝達されて、第1のOPギヤ62が回転される。この場合、第2のモータジェネレータ50の出力軸51の回転によって第2のOPギヤ63が回転されており、この回転に加えて、エンジン20の出力軸21の回転によって第1のOPギヤ62も回転されることになる。よって、第1のOPギヤ62と第2のOPギヤ63とは両方とも回転されるが、それらの伝達機構におけるギヤ比が異なることからそれらの回転数も当然異なっている。このため、一方のギヤの回転数に対して他方のギヤの回転数が低くなっている。ワンウェイクラッチはフリーホイールのように機能することから、低回転のギヤによる駆動力はオイルポンプ60の駆動軸61には伝達されず、高回転のギヤによる駆動力のみがオイルポンプ60の駆動軸61に伝達される。この駆動力の伝達によってオイルポンプ60が駆動されて、モータ走行モードと同様に、ケーシング100内のオイル101が各部を冷却、潤滑するとともに、ケーシング100内において循環されて、クラッチ25を作動するための油圧も確保される。
以上説明したように、モータ走行モードでは、オイルポンプ60は、第2のモータジェネレータ50の駆動力によって駆動されることから、エンジン20が停止していてもオイルポンプ60を駆動することができる。このため、オイルポンプ60を駆動するためにエンジン20を始動するが必要なく、車両全体としての燃費低下を抑制できる。
また、ハイブリッド走行モードでは、オイルポンプ60の駆動軸61の軸上の第1のOPギヤ62、第2のOPギヤ63が同時に回転されるが、低回転のギヤによる回転が高回転のギヤによる回転に干渉せず、オイルポンプ60の駆動軸61をスムーズに回転することができる。このため、第2のモータジェネレータ50とエンジン20とが同時に駆動していても、いずれかの駆動力によってオイルポンプ60を駆動することができる。
次に、モータ走行モードにおいて減速を行うときの減速動作について、図5に示す制御ルーチンを参照して説明する。まず、図5のステップS10で車両の走行モードを取得し、次のステップS11へ進む。
ステップS11では、取得された走行モードがモータ走行モードであるかを判断する。モータ走行モードではないときには制御ルーチンを終了し、モータ走行モードである場合にはステップS12へ進む。
ステップS12においては、モータ走行モードにより走行している状態であるので、図3の符号A1で示すように、第2のモータジェネレータ50の駆動力が車輪軸71に伝達されてハイブリッド車両10は走行している。また、図3の符号A2で示すように、第2のモータジェネレータ50の駆動力は、図1に示す第2の伝達機構30b、カウンタシャフト31、第1の伝達機構30a、第1の伝達機構30aにおけるギヤ24を介してオイルポンプ60に伝達されてオイルポンプ60が駆動されている。これにより、第1,2のモータジェネレータ40,50や動力伝達機構30等の冷却、潤滑やクラッチ25を作動するための油圧が確保されている。
また、ステップS12では、運転者がアクセルペダルから足を離したか(アクセルオフ)を判断する。アクセルペダルの踏み込みは、アクセルペダルの動作量を検出するセンサによって行われる。アクセルペダルが踏み込まれている場合は、モータ走行モードを継続して制御ルーチンを終了する。アクセルペダルから足が離された場合には、次のステップS13に進む。
ステップS13では、モータ走行モードから回生モードとなり、図6に示すように、車輪軸71の回転が第3の伝達機構30cを介してカウンタシャフト31に伝達され、カウンタシャフト31から第1の伝達機構30a及び第2の伝達機構30bにそれぞれ伝達される。図6の符号C1で示すように、第2の伝達機構30bに伝達された回転により第2のモータジェネレータ50の出力軸51が回転されて、第2のモータジェネレータ50で回生発電が行われる。また、図6の符号C2に示すように、第1の伝達機構30aに伝達された回転は、第1の伝達機構30aのギヤ24に係合している第2のOPギヤ63に伝達される。この回転の伝達によってオイルポンプ60が駆動される。
よって、モータ走行モードから回生モードに変わっても、オイルポンプ60の駆動は継続される。つまり、オイルポンプ60は、モータ走行モードでは、第2のモータジェネレータ50の駆動力によって駆動されているが、回生モードでは、車輪軸71の回転による駆動力で駆動される。
次のステップS14では、減速要求があるかを判断する。減速要求は、運転者がブレーキペダルを踏んでいることを検出して判断される。減速要求がなければ、制御ルーチンを終了する。減速要求が検出される場合として、例えば、下り坂等で減速する場合がある。減速要求が検出された場合には、次のステップS15へ進む。
ステップS15では、制御ユニット80は、油圧センサの検出値に基づいて、オイル流通パイプ92の油圧がクラッチ25を作動させるのに必要な油圧より高いかを確認する。例えば、第1,2のモータジェネレータ40,50や動力伝達機構30を冷却、潤滑したときには一時的にオイル流通パイプ92内の油圧が低下することがあり、オイル流通パイプ92の油圧が、クラッチ25を作動させるのに必要な油圧よりも低くなる可能性がある。そのためオイル流通パイプ92の油圧がクラッチ25を作動させるのに必要な油圧であるかを確認してステップS16へ進む。
ステップS16では、制御ユニット80がクラッチ25に対してオン信号を出力する。すなわち、クラッチ25を断状態から接状態にする。クラッチ25が接状態になると、図1においてエンジン20の出力軸21とギヤ24とが接続される。第1の伝達機構30aを構成するギヤ24は、車輪軸71の回転によって回転されているので、エンジン20の出力軸21は車輪軸71の回転による駆動力によって回転される。また、エンジン20の出力軸21が回転することによって、第2のENGギヤ23及びギヤ42を介して第1のモータジェネレータ40も回転される。
次のステップS17では、エンジン20の回転数と、エンジン20を始動するのに必要な回転数とが比較される。制御ユニット80は、クランクポジションセンサからの出力信号に基づいて、エンジン20の回転数を検出し、この回転数と制御ユニット80が予め記憶しているエンジン20を始動するために必要な回転数とを比較して、現在のエンジン20の回転数が、始動に必要な回転数よりも高いかどうかを判断する。現在のエンジン20の回転数が始動に必要な回転数よりも低い場合、その状態を維持する。また、現在のエンジン20の回転数が始動に必要な回転数よりも高い場合、次のステップS18へ進む。
ステップS18では、燃料吸入、プラグ点火等の制御によりエンジン20を始動する。エンジン20の始動後は、エンジン20のフリクションと第1のモータジェネレータ40の回生発電によって減速動作が行われて、一連の制御ルーチンを終了する。
ここで、この減速動作時における車輪軸71の回転の伝達について図7を参照して説明する。減速動作時には、車輪軸71の回転が第3の伝達機構30cを介してカウンタシャフト31に伝達され、カウンタシャフト31から第1の伝達機構30a及び第2の伝達機構30bにそれぞれ伝達される。
図7の符号C1で示すように、第2の伝達機構30bに伝達された回転により第2のモータジェネレータ50の出力軸51が回転されて、第2のモータジェネレータ50で回生発電が行われる。また、図7の符号C2に示すように、第1の伝達機構30aに伝達された回転は、図1に示すギヤ24を介して第2のOPギヤ63に伝達されて、このギヤ63を回転する。さらに、第1の伝達機構30aに伝達された回転は、図7の符号C3で示すように、クラッチ25を介してエンジン20の出力軸21にも伝達される。これによりエンジン20が始動されて、エンジン20のフリクションを発生させる。
エンジン20の出力軸21に伝達された回転は、図7の符号C4に示すように、第1のモータジェネレータ40の回転軸41に伝達されて、第1のモータジェネレータ40で回生発電が行われる。さらに、エンジン20の出力軸21に伝達された回転は、図7の符号C5に示すように、第1のOPギヤ62に伝達されて、このギヤ62を回転する。
この場合、第1のOPギヤ62と第2のOPギヤ63とは両方とも回転されるが、上述したように、低回転のギヤによる駆動力はオイルポンプ60の駆動軸61には伝達されず、高回転のギヤによる駆動力のみがオイルポンプ60の駆動軸61に伝達される。この駆動力の伝達によってオイルポンプ60が駆動されて、他のモードと同様に、ケーシング100内のオイル101が各部を冷却、潤滑するとともに、ケーシング100内において循環されて、クラッチ25を作動するための油圧も確保される。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、オイルポンプ60は、モータ走行モードでは第2のモータジェネレータ50の駆動力で駆動され、ハイブリッド走行モードではエンジン20または第2のモータジェネレータ50の駆動力で駆動され、回生モードでは車輪軸71の駆動力で駆動される。
このため、モータ走行モード時にエンジン20が停止している状態や、回生モード時に第2のモータジェネレータ50からの駆動力やエンジン20からの駆動力が伝達されない状態でもオイルポンプ60を駆動することができ、走行に直接寄与しないエンジン20の駆動を必要とせず、車両全体としての燃費低下を抑制できる。また、走行中は、常にオイルポンプ60を駆動することができ、モータジェネレータや動力伝達機構等の冷却、潤滑が必要になった場合、速やかにオイルを供給して冷却、潤滑を行うことができる。
さらに、回生モード時に、車輪軸71の回転による駆動力によってエンジン20を始動することができるため、エンジン20を始動するためのセルモータとしての第1のモータジェネレータ40の電力を消費せず、車両全体としての燃費低下を抑制できる。
上述の第1の実施形態においては、エンジン20の回転数を、クランクポジションセンサからの出力信号に基づいて検出していたが、エンジン20と一緒に回転される第1のモータジェネレータ40の回転数に基づき検出してもよい。
次に第2の実施形態について図8を参照して説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態の構成(図1参照)にノーマルクローズ型のクラッチ110が追加された構成であるので、この構成について説明し、図1と同一の符号の構成については説明を省略する。また、オイルポンプ60の駆動に関しても、第1の実施形態のオイルポンプ60の駆動と同じであるのでその詳細な説明を省略する。
図8に示すように、エンジン20の出力軸21と第2のENGギヤ23との間には、出力軸21と第2のENGギヤ23との間を断接するクラッチ110が設けられている。
クラッチ110は、クラッチ25と同様に、オイルポンプ60が発生する油圧により作動され、制御ユニット80によってオン/オフ制御される。クラッチ110は、その接続状態がオン時に断状態となり、オフ時に接状態となるノーマルクローズ型のクラッチである。クラッチ110がオン(断状態)すると、エンジン20の出力軸21と第2のENGギヤ23とが切断状態となり、第2のENGギヤ23は出力軸21に対して回転自在となる。また、クラッチ110がオフ(接状態)すると、エンジン20の出力軸21と第2のENGギヤ23とが接続状態となり、第2のENGギヤ23は出力軸21に結合されて出力軸21とともに回転する。
モータ走行モード及びハイブリッド走行モードでは、クラッチ110はオフ(接状態)とされており、エンジン20の出力軸21と第2のENGギヤ23とは接続状態とされている。このため、モータ走行モード及びハイブリッド走行モードにおけるオイルポンプ60の駆動は、第1の実施形態と同様である。
次にモータ走行モードにおいて減速動作を行う制御ルーチンについて図9を参照して説明する。図9において、ステップS20〜S25は、図5におけるステップS10〜S15と同じ内容であるので、ここではその説明を省略してステップS26から説明する。
ステップS26では、制御ユニット80がクラッチ110に対してオン信号を出力する。すなわち、クラッチ110を接状態から断状態にする。クラッチ110が断状態になると、図8においてエンジン20の出力軸21と第2のENGギヤ23とが切り離される。これによってエンジン20の出力軸21と第1のモータジェネレータ40とが切り離されて、次のステップS27へ進む。
ステップS27では、図5のステップS16と同様に、クラッチ25をオン(接状態)して、エンジン20の出力軸21とギヤ24とを接続する。ギヤ24は、第1の伝達機構30aを介して車輪軸71の回転によって回転されているので、エンジン20の出力軸21は車輪軸71の回転による駆動力によって回転される。エンジン20の出力軸21と第1のモータジェネレータ40とは切り離されているので、この状態では第1のモータジェネレータ40は回転しない。
次のステップS28へ進み、このステップS28では、図5のステップS17と同様に、現在のエンジン20の回転数と、エンジン20を始動するのに必要な回転数とを比較して、現在のエンジン20の回転数が始動に必要な回転数よりも高い場合、次のステップS30へ進む。
ステップS30では、図5のステップS18と同様に、燃料吸入、プラグ点火等の制御によりエンジン20を始動する。エンジン20の始動後は、エンジン20のフリクションによって減速動作が行われる。
次のステップS31では、さらに減速要求があるかを判断する。減速要求の有無の検出はステップS24と同様にして行われる。減速要求がなければ制御ルーチンを終了し、減速要求が検出された場合にはステップS29へ進む。
ステップS29では、制御ユニット80がクラッチ110に対してオフ信号を出力する。すなわち、クラッチ110を断状態から接状態にする。クラッチ110が接状態になると、図5においてエンジン20の出力軸21と第2のENGギヤ23とが接続される。これによってエンジン20の出力軸21と第1のモータジェネレータ40とが接続されて、第1のモータジェネレータ40も回転される。そして、上述したエンジン20のフリクションに加えて、第1のモータジェネレータ40の回生発電によって減速動作が行われて、一連の制御ルーチンを終了する。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、オイルポンプ60は、モータ走行モードでは第2のモータジェネレータ50の駆動力で駆動され、ハイブリッド走行モードではエンジン20または第2のモータジェネレータ50の駆動力で駆動され、回生モードでは車輪軸71の駆動力で駆動される。
特に第2の実施形態では、減速動作時、第2のモータジェネレータ50の回生発電と、エンジン20のフリクションと、第1のモータジェネレータ40の回生発電とによって段階的に減速動作を行うことができ、運転状況に応じた減速動作を実現できる。
10 ハイブリッド車両、20 エンジン、21 出力軸、22 第1のENGギヤ、23 第2のENGギヤ、24,42,52,70a ギヤ、25,110 クラッチ、30 動力伝達機構、30a 第1の伝達機構、30b 第2伝達機構、30c 第3の伝達機構、31 カウンタシャフト、32 第1のCSギヤ、33 第2のCSギヤ、34 第3のCSギヤ、40 第1のモータジェネレータ、41 回転軸、50 第2のモータジェネレータ、51 出力軸、60 オイルポンプ、61 駆動軸、62 第1のOPギヤ、63 第2のOPギヤ、64 第1のワンウェイクラッチ、65 第2のワンウェイクラッチ、70 デファレンシャル、71 車輪軸、80 制御ユニット、90 オイル供給装置、91 ストレーナ、92 オイル流通パイプ、100 ケーシング、101 オイル。

Claims (1)

  1. エンジン及び/またはモータジェネレータの駆動力によって車輪軸を駆動するハイブリッド車両に搭載されたオイルポンプの駆動装置であって、
    前記エンジンの出力軸に取り付けられた第1のギヤと、
    前記モータジェネレータの出力軸及び前記車輪軸に接続される第2のギヤと、
    前記オイルポンプの駆動軸上に配置され、前記第1のギヤ及び前記第2のギヤとそれぞれ直接または間接的に係合する第3のギヤ及び第4のギヤと、
    前記第3のギヤ及び第4のギヤと前記駆動軸との間にそれぞれ設けられ、前記第3のギヤ及び第4のギヤから前記駆動軸への動力の伝達を断接する第1のワンウェイクラッチ及び第2のワンウェイクラッチと、
    を備えることを特徴とするオイルポンプの駆動装置。
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