JP2016114546A - 燃料デブリの回収方法及び回収装置 - Google Patents

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【課題】冠水工法が採用できない場合であっても放射線や放射性物質の漏洩を防止しつつ燃料デブリを容易に回収することができる、燃料デブリの回収方法及び回収装置を提供する。【解決手段】生体遮蔽壁13の側面に密着して配置される遮蔽室21,22と、これらの遮蔽室21,22内と生体遮蔽壁13内とを連通する連通路141,142に挿通され原子炉格納容器12の側面に密着して配置される気密筒31,32と、気密筒31,32内と原子炉格納容器12内とを連通する開口部151,152からペデスタル開口16aにアクセス可能な案内レール41及び搬送レール42と、案内レール41により案内され燃料デブリXを切削する切削手段5と、搬送レール42に沿って移動して燃料デブリXの切片を搬送する搬送手段6と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料デブリの回収方法及び回収装置に関し、特に、原子炉圧力容器及び原子炉格納容器内で固化した燃料デブリの回収に適した燃料デブリの回収方法及び回収装置に関する。
「燃料デブリ」とは、原子炉燃料が原子炉内でデブリ化した核燃料物質であり、冷却材の喪失により原子炉燃料が溶融して原子炉構造材や制御棒等とともに冷えて固化したものである。燃料デブリが発生した場合、燃料デブリは原子炉圧力容器(RPV:Reactor Pressure Vessel)や原子炉格納容器(PCV:Primary Containment Vessel)内に存在しているものと考えられる。
燃料デブリが発生している原子炉を廃炉にする際には、外部環境の放射能汚染を防止する観点から、燃料デブリを事前に回収することが重要である。燃料デブリの回収方法には、燃料デブリを冠水させた状態で取り出す方法(冠水工法)が知られている。この冠水工法によれば、水の遮断効果によって作業員の被曝や外部環境への放射能汚染を低減することができる。
しかしながら、RPVやPCVに穴が空いていたりクラックが生じたりしている場合には、この穴やクラックを塞いでシールしなければならない。また、燃料デブリが存在している原子炉では、作業員が内部に入ることが困難であり、穴やクラックの位置を特定したり、穴やクラックを塞いだりする作業を行うことは難しい。したがって、冠水工法を採用せずに燃料デブリを回収することができる代替工法が望まれている。
例えば、特許文献1に記載された発明は、水に替えて放射線遮蔽材を封入した中空体を原子炉格納容器内に充填し、原子炉ウェルの上方にボーリング装置を配置して、前記中空体が充填された部分にボーリング装置により回転されるカッターを挿入して原子炉部品及び燃料デブリの切削を行い、これらの切片を燃料貯蔵プールに配置された回収容器に吸引して封入するようにしている。
また、特許文献2に記載された発明は、原子炉建屋に開口部を形成し、該開口部から破砕等の処理を行うアクセス装置をPCVの側面部における生体遮蔽体の外部に移動させ、該アクセス装置からPCVの内部に破砕手段等を挿入し、燃料デブリを破砕した後、気中で回収するようにしている。かかる発明によれば、燃料デブリが存在している場所の近くにアクセス装置を配置することができ、作業時間を短縮することができる。
特開2014−109444号公報 特開2014−070946号公報
上述した特許文献1に記載された方法では、中空体を充填した部分にカッターを上下方向に挿入して燃料デブリの切削及び吸引を行っていることから、カッターを挿入し難い、中空体が破損してしまう、燃料デブリを全て回収するにはカッターの抜き差しを複数回繰り返さなければならない、燃料デブリはボーリング装置の位置から20〜30m程度の深さの位置に存在しており切片の吸引に膨大な吸引力と電力を要する等の問題を有している。また、特許文献2に記載された方法では、原子炉建屋は1〜2m程度の厚さを有するコンクリート製の頑強な構造材により構成されており、開口部を形成する作業に労力を有する、原子炉建屋内部が汚染されていた場合には粉塵等の放射性物質が外部に漏洩する可能性がある等の問題を有している。
本発明は、かかる問題点に鑑み創案されたものであり、冠水工法が採用できない場合であっても放射線や放射性物質の漏洩を防止しつつ燃料デブリを容易に回収することができる、燃料デブリの回収方法及び回収装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、原子炉圧力容器又は原子炉格納容器内で固化した燃料デブリの回収方法において、前記原子炉格納容器を囲う生体遮蔽壁の側面に遮蔽室を密着させて配置する遮蔽室配置工程と、前記遮蔽室内と前記生体遮蔽壁内とを連通する連通路を前記生体遮蔽壁に形成する連通路形成工程と、前記遮蔽室内から前記原子炉格納容器の側面に気密筒を密着させて配置する気密筒配置工程と、前記気密筒内と前記原子炉格納容器内とを連通する開口部を前記原子炉格納容器に形成する開口部形成工程と、を備え、前記遮蔽室及び前記気密筒を介してペデスタル開口にアクセスして前記燃料デブリを回収するようにした、ことを特徴とする燃料デブリの回収方法が提供される。
前記回収方法は、前記遮蔽室から前記ペデスタル開口まで前記燃料デブリの切削手段を往復移動可能に支持する案内レールを配置する案内レール配置工程と、前記ペデスタル開口から前記遮蔽室まで前記燃料デブリの切片を搬送する搬送手段を往復移動可能に支持する搬送レールを配置する搬送レール配置工程と、を備えていてもよい。
また、前記切削手段はモジュール化されて搬送台車に設置されており、該搬送台車を前記遮蔽室に連結した後、前記切削手段を前記案内レールに移載するようにしてもよい。
また、前記遮蔽室配置工程は、前記燃料デブリの切削手段を前記ペデスタル開口に案内するための第一遮蔽室と前記燃料デブリの切片を搬送する搬送手段を前記ペデスタル開口に案内するための第二遮蔽室とを配置する工程であってもよい。
さらに、前記第一遮蔽室から前記ペデスタル開口まで前記切削手段を往復移動可能に支持する案内レールを配置する案内レール配置工程と、前記ペデスタル開口から前記第二遮蔽室まで前記搬送手段を往復移動可能に支持する搬送レールを配置する搬送レール配置工程と、を備えていてもよい。
また、前記第一遮蔽室から前記生体遮蔽壁に形成される第一連通路及び前記第二遮蔽室から前記生体遮蔽壁に形成される第二連通路のうち、何れか一方は新設の連通路であってもよい。
また、前記案内レール及び前記搬送レールは、何れか一方が上側に配置されており、何れか他方が下側に配置されていてもよい。
また、本発明によれば、原子炉圧力容器又は原子炉格納容器内で固化した燃料デブリの回収装置において、前記原子炉格納容器を囲う生体遮蔽壁の側面に密着して配置される遮蔽室と、前記遮蔽室内と前記生体遮蔽壁内とを連通する連通路に挿通され前記原子炉格納容器の側面に密着して配置される気密筒と、前記気密筒内と前記原子炉格納容器内とを連通する開口部からペデスタル開口にアクセス可能な単数又は複数のレールと、前記レールにより案内され前記燃料デブリを切削する切削手段と、前記レールにより搬送され前記燃料デブリの切片を搬送する搬送手段と、を備えることを特徴とする燃料デブリの回収装置が提供される。
前記回収装置は、前記切削手段をモジュール化して設置した搬送台車を備え、該搬送台車を前記遮蔽室に連結してから前記切削手段を前記案内レールに移載するようにしてもよい。
また、前記第一遮蔽室から前記生体遮蔽壁に形成される第一連通路及び前記第二遮蔽室から前記生体遮蔽壁に形成される第二連通路のうち、何れか一方は新設の連通路であってもよい。
また、前記遮蔽室と前記生体遮蔽壁との密着部、前記気密筒と前記原子炉格納容器との密着部及び前記遮蔽室と前記気密筒との接続部に配置された膨張式シール材を備えていてもよい。
上述した本発明に係る燃料デブリの回収方法及び回収装置によれば、遮蔽室によって生体遮蔽壁との間を封止し、気密筒により原子炉格納容器との間を封止したことにより、原子炉格納容器の遮蔽性及び気密性を保持しつつ遮蔽室を配置することができ、遮蔽室、連通路、開口部及びペデスタル開口を介して燃料デブリの切削手段や燃料デブリの切片の搬送手段を往復移動させることができる。したがって、本発明によれば、冠水工法が採用できない場合であっても放射線や放射性物質の漏洩を防止しつつ燃料デブリを容易に回収することができる。
本発明の第一実施形態に係る燃料デブリの回収装置を示す概略構成図である。 図1に示した回収装置の水平断面図である。 本発明の第一実施形態に係る燃料デブリの回収方法の一部を示す図であり、(a)は遮蔽室配置工程、(b)は連通路形成工程、(c)は気密筒配置工程、(d)は開口部形成工程、である。 本発明の第一実施形態に係る燃料デブリの回収方法の一部を示す図であり、(a)は案内レール配置工程、(b)は搬送台車連結工程、(c)は切削回収工程、である。 本発明の第一実施形態に係る燃料デブリの回収方法の一部を示す図であり、(a)は搬送レール配置工程、(b)は切片回収工程、(c)は切片搬出工程、である。 図2に示した回収装置の変形例を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る燃料デブリの回収装置を示す断面図であり、(a)は装置設置状態、(b)は切削回収作業状態、を示している。
以下、本発明の第一実施形態及び第二実施形態について、図1〜図7(b)を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係る燃料デブリの回収装置を示す概略構成図である。図2は、図1に示した回収装置の水平断面図である。
本発明の第一実施形態に係る燃料デブリXの回収装置は、図1及び図2に示したように、原子炉圧力容器11又は原子炉格納容器12内で固化した燃料デブリXの回収装置であって、原子炉格納容器12を囲う生体遮蔽壁13の側面に密着して配置される複数の遮蔽室2(第一遮蔽室21及び第二遮蔽室22)と、これらの遮蔽室2内と生体遮蔽壁13内とをそれぞれ連通する連通路14(第一連通路141及び第二連通路142)に挿通され原子炉格納容器12の側面に密着して配置される気密筒3(第一気密筒31及び第二気密筒32)と、各気密筒3内と原子炉格納容器12内とを連通する開口部15(第一開口部151及び第二開口部152)からペデスタル開口16aにアクセス可能な複数のレール4(案内レール41及び搬送レール42)と、案内レール41により案内され燃料デブリXを切削する切削手段5と、搬送レール42により搬送され燃料デブリXの切片を搬送する搬送手段6と、を備えている。
図1に示した原子炉は、沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)の概略構成図である。原子炉圧力容器11は、炉心を収容する容器であって、高温・高圧に耐え得る鋼鉄製の容器である。原子炉格納容器12は、原子炉圧力容器11等の主要設備を格納する容器であって、密閉性・耐圧性の高い鋼鉄製又はコンクリート製の容器である。原子炉圧力容器11及び原子炉格納容器12は、コンクリート製の原子炉建屋1内に格納されている。原子炉建屋1は原子炉の事故時に放射性物質の漏洩を防止する役割を有しており、燃料ペレット、燃料被覆管、原子炉圧力容器11、原子炉格納容器12及び原子炉建屋1により構成される五重の障壁の一つである。なお、原子炉建屋1のうち、原子炉格納容器12の外周を囲うコンクリート壁は生体遮蔽壁13と呼ばれている。
原子炉建屋1内には、原子炉格納容器12の下部に環状に配置された圧力抑制プール17、使用済み燃料を貯蔵する燃料貯蔵プール18、メンテナンス時等に機器を仮置きする機器仮置プール19等が配置されている。なお、図1では、制御棒や冷却系の詳細については図を省略してある。また、原子炉建屋1の内部には、作業用や機器搬入・設置用の複数の区画室が形成されており、圧力抑制プール17の上段に区画室10が形成されている。なお、原子炉建屋1は、図示した構成に限定されるものではない。
原子炉格納容器12内の底部には、原子炉圧力容器11を支持する円筒形状のペデスタル16が形成されており、ペデスタル16の内部には制御棒駆動機構(図示せず)が配置されている。ペデスタル16の上部には、原子炉圧力容器11を囲う円筒形状のγ線遮蔽体16bが配置されている。また、ペデスタル16の側面部には内部の制御棒駆動機構にアクセスするためのペデスタル開口16aが形成されている。また、原子炉格納容器12の頂部には、原子炉格納容器12を密閉状態に封止するドライウェルヘッド12aが配置されている。また、原子炉圧力容器11の頂部には、原子炉圧力容器11を密閉状態に封止する上蓋11aが配置されている。
第一遮蔽室21は、燃料デブリXの切削手段5をペデスタル開口16aに案内するための遮蔽室2であり、第二遮蔽室22は、燃料デブリXの切片を搬送する搬送手段6をペデスタル開口16aに案内するための遮蔽室2である。これらの遮蔽室2は、遮蔽材によって構成されている。なお、ペデスタル開口16aは、既設の開口部であることが好ましいが、ペデスタル16に新設した開口部であってもよく、「ペデスタル開口」とは既設及び新設の両方の開口部を含む趣旨である。
第一遮蔽室21は、生体遮蔽壁13に形成された第一連通路141と連通可能に構成されたエンクロージャであり、第一遮蔽室21と生体遮蔽壁13との密着部は、例えば、膨張式シール材21aによりシールされている。膨張式シール材21aは、チューブ状のゴム製シールに低圧の空気を注入して膨張させたものである。かかる膨張式シール材21aは、航空機や原子力機器等の分野でシール材として既に十分な実績を挙げており、第一遮蔽室21と生体遮蔽壁13との間を気密に封止することができる。なお、このシール材は、膨張式シール材21aに限定されるものではない。
ところで、生体遮蔽壁13と原子炉格納容器12との間には数十cm程度の隙間Δgが存在している。したがって、第一遮蔽室21と生体遮蔽壁13との間をシールしたとしても、原子炉格納容器12に第一開口部151を形成すると、原子炉格納容器12の内部と隙間Δgとが連通してしまい気密性を維持することができない。
そこで、本実施形態では、第一遮蔽室21から第一連通路141に第一気密筒31を挿通し、第一気密筒31の端部を原子炉格納容器12の側面に密着させ、第一気密筒31の内側に第一開口部151を形成している。第一気密筒31と原子炉格納容器12との密着部は、例えば、膨張式シール材21aによりシールされている。また、第一気密筒31と第一遮蔽室21との接続も、例えば、膨張式シール材21aによりシールされている。かかるシールにより、原子炉格納容器12内と第一遮蔽室21内とを第一気密筒31を用いて気密性を維持したまま連通させることができる。なお、第一気密筒31は、生体遮蔽壁13及び第一遮蔽室21により遮蔽された領域に配置されるものであるため、遮蔽材により構成する必要はない。
また、第一遮蔽室21は、生体遮蔽壁13側に遮蔽扉21bを有しており、遮蔽扉21bを閉鎖することにより原子炉格納容器12内の空間との連通を気密に遮断することができ、遮蔽扉21bを開放することにより第一遮蔽室21内と原子炉格納容器12内とを連通させることができる。また、第一遮蔽室21の遮蔽扉21bと対峙する側には開閉扉21cが配置されている。なお、本実施形態の説明において、説明の便宜上、扉やハッチを閉鎖した状態を実線で図示し、開放した状態を一点鎖線で図示している。
第一遮蔽室21の開閉扉21cには、例えば、切削手段5をモジュール化して設置した搬送台車7が連結される。また、案内レール41は、第一遮蔽室21からペデスタル開口16aに渡って配置されており、搬送台車7内で切削手段5を支持する支持レール71と接続可能に構成されている。そして、支持レール71に支持された切削手段5は、搬送台車7を第一遮蔽室21に連結してから案内レール41に移載される。なお、搬送台車7の詳細な説明については後述する。
切削手段5は、例えば、燃料デブリXを切削、破砕、粉砕等によって切片に分離するツールであり、「切削手段」とはこれらのツールを総称する趣旨である。切削手段5は、例えば、案内レール41に走行可能に配置されたトロリーと、トロリーに接続された伸縮又は屈曲可能に構成されたマニピュレータと、マニピュレータに接続された先端ツールと、により構成される。
第二遮蔽室22は、生体遮蔽壁13に形成された第二連通路142と連通可能に構成されたエンクロージャであり、第二遮蔽室22と生体遮蔽壁13との密着部は、例えば、膨張式シール材22aによりシールされている。また、第二遮蔽室22から第二連通路142に第二気密筒32を挿通し、第二気密筒32の端部を原子炉格納容器12の側面に密着させ、第二気密筒32の内側に第二開口部152を形成している。
第二気密筒32と原子炉格納容器12との密着部は、例えば、膨張式シール材21aによりシールされている。また、第二気密筒32と第二遮蔽室22との接続も、例えば、膨張式シール材22aによりシールされている。かかるシールにより、原子炉格納容器12内と第二遮蔽室22内とを第二気密筒32を用いて気密性を維持したまま連通させることができる。
また、第二遮蔽室22は、生体遮蔽壁13側に遮蔽扉22bを有しており、遮蔽扉22bを閉鎖することにより原子炉格納容器12内の空間との連通を気密に遮断することができ、遮蔽扉22bを開放することにより第二遮蔽室22内と原子炉格納容器12内とを連通させることができる。また、第二遮蔽室22は、搬送手段6により第二遮蔽室22内に回収した燃料デブリXの切片を第二遮蔽室22の外部に搬出する搬出台車8が連結可能に構成されている。なお、搬出台車8の詳細な説明については後述する。
搬送レール42は、第二遮蔽室22からペデスタル開口16aに渡って配置されており、この搬送レール42上に遠隔操作によって往復移動可能に構成された搬送手段6が配置されている。搬送手段6は、例えば、燃料デブリXの切片を収容可能なバケットを備えた台車である。
上述した本実施形態に係る燃料デブリXの回収装置によれば、第一遮蔽室21及び第二遮蔽室22によって生体遮蔽壁13との間を封止し、第一気密筒31及び第二気密筒32により原子炉格納容器12との間を封止したことにより、原子炉格納容器12の遮蔽性を保持しつつ第一遮蔽室21及び第二遮蔽室22を配置することができ、遮蔽室2(第一遮蔽室21及び第二遮蔽室22)、連通路14(第一連通路141及び第二連通路142)、開口部15(第一開口部151及び第二開口部152)及びペデスタル開口16aを介して燃料デブリXの切削手段5や燃料デブリXの切片の搬送手段6を往復移動させることができる。したがって、冠水工法が採用できない場合であっても放射線や放射性物質の漏洩を防止しつつ燃料デブリXを容易に回収することができる。
次に、上述した燃料デブリXの回収装置の設置方法を含む燃料デブリXの回収方法について、図3(a)〜図5(c)を参照しつつ説明する。ここで、図3は、本発明の第一実施形態に係る燃料デブリの回収方法の一部を示す図であり、(a)は遮蔽室配置工程、(b)は連通路形成工程、(c)は気密筒配置工程、(d)は開口部形成工程、である。図4は、本発明の第一実施形態に係る燃料デブリの回収方法の一部を示す図であり、(a)は案内レール配置工程、(b)は搬送台車連結工程、(c)は切削回収工程、である。図5は、本発明の第一実施形態に係る燃料デブリの回収方法の一部を示す図であり、(a)は搬送レール配置工程、(b)は切片回収工程、(c)は切片搬出工程、である。
本発明の第一実施形態に係る燃料デブリXの回収方法は、原子炉圧力容器11又は原子炉格納容器12内で固化した燃料デブリXの回収方法であって、原子炉格納容器12を囲う生体遮蔽壁13の側面に遮蔽室2(第一遮蔽室21及び第二遮蔽室22)を密着させて配置する遮蔽室配置工程と、遮蔽室2内と生体遮蔽壁13内とを連通する連通路14(第一連通路141及び第二連通路142)を生体遮蔽壁13に形成する連通路形成工程と、遮蔽室2内から原子炉格納容器12の側面に気密筒3(第一気密筒31及び第二気密筒32)を密着させて配置する気密筒配置工程と、気密筒3内と原子炉格納容器12内とを連通する開口部15(第一開口部151及び第二開口部152)を原子炉格納容器12に形成する開口部形成工程と、第一遮蔽室21からペデスタル開口16aまで燃料デブリXの切削手段5を往復移動可能に支持する案内レール41を配置する案内レール配置工程と、ペデスタル開口16aから第二遮蔽室22まで燃料デブリXの切片を搬送する搬送手段6を往復移動可能に支持する搬送レール42を配置する搬送レール配置工程と、を備え、遮蔽室2及び気密筒3を介してペデスタル開口16aにアクセスして燃料デブリXを回収するようにしたものである。
本実施形態において、遮蔽室配置工程は、具体的には、燃料デブリXの切削手段5をペデスタル開口16aに案内するための第一遮蔽室21と燃料デブリXの切片を搬送する搬送手段6をペデスタル開口16aに案内するための第二遮蔽室22とを配置する工程である。第一遮蔽室21と第二遮蔽室22との配置方法は、基本的に同じであることから、ここでは第一遮蔽室21を例に挙げて説明する。
遮蔽室配置工程は、図3(a)に示したように、生体遮蔽壁13の側面に第一遮蔽室21を密着させる工程である。第一遮蔽室21は、例えば、工場で仮組された後、原子炉建屋1に形成された既存の搬入経路から区画室10に搬入される。第一遮蔽室21内には、第一気密筒31が配置されており、遮蔽扉21b及び開閉扉21cは閉鎖されている。かかる工程により、第一遮蔽室21と生体遮蔽壁13との密着部は、例えば、膨張式シール材21aによって気密にシールされる。
連通路形成工程は、図3(b)に示したように、第一遮蔽室21と連通する第一連通路141を生体遮蔽壁13に形成する工程である。第一遮蔽室21内には、ボーリング装置(図示せず)が搬入されており、遮蔽扉21bを開放した後、ボーリング装置により生体遮蔽壁13に第一連通路141を形成する。ところで、区画室10には、例えば、CRD(制御棒駆動装置)点検ハッチ等の既設の開口部も形成されているが、燃料デブリXへの速やかなアクセスを実現するには、開口部から燃料デブリXまでの間に干渉部材(各種機器や配管等)が少ない方が好ましい。そこで、本実施形態では、生体遮蔽壁13の側面に干渉部材が少なくなる位置を選択して第一連通路141を新設するようにしている。
なお、第二遮蔽室22についても第二連通路142を新設するようにしてもよいが、二つの連通路14を形成するよりも第二連通路142については既存の開口部を利用した方が工期を短縮することができる場合もある。したがって、本実施形態では、第一遮蔽室21から生体遮蔽壁13に形成される第一連通路141及び第二遮蔽室22から生体遮蔽壁13に形成される第二連通路142のうち、何れか一方は新設の連通路14であることが好ましい。
気密筒配置工程は、図3(c)に示したように、第一連通路141に第一気密筒31を挿通して原子炉格納容器12の側面に密着させる工程である。第一気密筒31の先端及び後端には膨張式シール材21aが配置されており、第一気密筒31と原子炉格納容器12との密着部及び第一遮蔽室21と第一気密筒31との接続部は、例えば、膨張式シール材21aによって気密にシールされる。
開口部形成工程は、図3(d)に示したように、原子炉格納容器12の第一気密筒31を密着させた部分の内側に第一開口部151を形成する工程である。第一連通路141を新設した場合、その延長線上にある原子炉格納容器12には開口部が形成されていないことが多いことから、カッターやレーザ切断機等のツール(図示せず)により第一開口部151を形成する。このツールは予め第一遮蔽室21内に用意しておいてもよいし、気密筒配置工程後に第一遮蔽室21内に搬入してもよい。事後的にツールを搬入する際には、遮蔽扉21bを閉鎖した状態で開閉扉21cを開放することにより、エアロック構造を形成することができる。
上述したように、第一気密筒31を原子炉格納容器12の側面に密着させて配置してから第一開口部151を形成することにより、生体遮蔽壁13と原子炉格納容器12との間に形成された隙間Δgを有する場合であっても、原子炉格納容器12内の空間と第一遮蔽室21内の空間との遮蔽性を保持しつつ連通させることができる。
続いて、第一遮蔽室21を設置した後、切削手段5を第一遮蔽室21に搬入して燃料デブリXの切削及び回収作業を行うまでの工程について、図4(a)〜(c)を用いて説明する。
図4(a)に示した工程は、第一遮蔽室21からペデスタル開口16aまで案内レール41を敷設する案内レール配置工程である。なお、図4(a)〜(c)の各図において、案内レール41の支持構造については、説明の便宜上、図を省略してある。図示したように、案内レール41は、例えば、第一遮蔽室21、第一気密筒31及びペデスタル開口16aの天井部側に配置される。
図4(b)に示した工程は、切削手段5をモジュール化した搬送台車7を第一遮蔽室21に連結する搬送台車連結工程である。搬送台車7は、例えば、切削手段5を支持する支持レール71と、前面に配置された開閉扉72と、切削手段5に電力を供給するケーブルを操作するケーブルマネジメントユニット73と、を備えている。
支持レール71は、案内レール41と接続可能に構成されており、切削手段5を移動させることによって支持レール71から案内レール41に移載することができる。ケーブルマネジメントユニット73は、ペデスタル開口16aまで移動する切削手段5に電力を供給するケーブルの送り出しや回収を操作する機器であり、例えば、搬送台車7の上部(内外を問わない)に配置される。なお、図示しないが、ケーブルマネジメントユニット73は、区画室10内の制御盤に接続されている。
搬送台車7を第一遮蔽室21に連結する前は、第一遮蔽室21の開閉扉21c及び搬送台車7の開閉扉72は閉鎖した状態である。そして、開閉扉21c及び開閉扉72を対峙した状態で搬送台車7を第一遮蔽室21に連結し、開閉扉21c及び開閉扉72を開放することにより、第一遮蔽室21と搬送台車7とを連通させることができる。なお、図示しないが、搬送台車7と第一遮蔽室21との連結部に膨張式シール材21aを配置するようにしてもよい。
このように、切削手段5をモジュール化して搬送台車7に搭載することにより、切削手段5のメンテナンス時に切削手段5を搬送台車7に回収し、開閉扉21c及び開閉扉72を閉鎖した後、搬送台車7と第一遮蔽室21との連結を解除することによって、切削手段5を所定のメンテナンス場所まで容易に搬送することができる。また、切削手段5のメンテナンス中に、同一の構成を有する別の搬送台車7を第一遮蔽室21に連結することにより、燃料デブリXの切削及び回収作業を継続することもできる。
図4(c)に示した工程は、搬送台車7を第一遮蔽室21に連結した後、切削手段5を案内レール41に移載し、切削手段5をペデスタル開口16aまで移動させて燃料デブリXの切削及び回収作業をする切削回収工程である。搬送台車7を第一遮蔽室21に連結した後、開閉扉21c及び開閉扉72を開放することにより、第一遮蔽室21と搬送台車7とを連通させることができ、支持レール71と案内レール41とを接続することにより、切削手段5を搬送台車7から第一遮蔽室21内に移載することができる。
切削手段5は、案内レール41に沿って移動可能に構成されており、図示したように、ペデスタル開口16aからペデスタル16内を臨む位置まで移動し、ペデスタル16内の燃料デブリXの切削及び回収作業を行う。なお、図1に示したように、原子炉圧力容器11内の燃料デブリXを回収する場合には、原子炉圧力容器11の底部に穴を開けることにより燃料デブリXにアクセスすることができる。
続いて、第二遮蔽室22を設置した後、搬送手段6により燃料デブリXの切片を第二遮蔽室22に回収し、最終的に第二遮蔽室22の外部に搬出するまでの工程について、図5(a)〜(c)を用いて説明する。
図5(a)に示した工程は、第二遮蔽室22からペデスタル開口16aまで搬送レール42を敷設する搬送レール配置工程である。なお、図5(a)〜(c)の各図において、搬送レール42の支持構造については、説明の便宜上、図を省略してある。図示したように、搬送レール42は、例えば、第二遮蔽室22、第二気密筒32及びペデスタル開口16aの床部側に配置される。
このように、搬送レール42を下側に配置し、案内レール41を上側に配置することにより、一つのペデスタル開口16aに対して、切削手段5と搬送手段6の両方を同時にアクセスさせることができる。また、図示しないが、案内レール41を下側に配置し、搬送レール42を上側に配置するようにしてもよい。すなわち、案内レール41及び搬送レール42は、何れか一方が上側に配置され、何れか他方が下側に配置されていればよい。
搬送手段6は、例えば、燃料デブリXの切片を収容可能なバケットを備えた台車であり、第二遮蔽室22の設置時に第二遮蔽室22内に搬入しておくことが好ましい。また、第二遮蔽室22は、図示したように、後部に搬出台車8を連結するための凹部22cが形成されており、凹部22cには燃料デブリXを外部に搬出するためのハッチ22dが配置されている。さらに、第二遮蔽室22内には、回収した燃料デブリXをハッチ22dまで搬送する荷役手段22eが配置されている。
図5(b)に示した工程は、搬送手段6をペデスタル開口16aの位置まで移動させ、切削手段5により燃料デブリXの切片を搬送手段6に回収する切片回収工程である。このとき、燃料デブリXの搬出に備えて搬出台車8を第二遮蔽室22に連結させておいてもよい。搬出台車8は、図示したように、上部にハッチ81を備え、内部に回収した燃料デブリXを収容可能な空間を有する台車である。搬出台車8は、ハッチ22dとハッチ81とが対峙するように、第二遮蔽室22の凹部22cに進入して停止する。なお、搬出台車8と第二遮蔽室22との連結方法は、図示した構成に限定されるものではなく、前後に連結するようにしてもよい。
図5(c)に示した工程は、搬送手段6により回収した燃料デブリXを第二遮蔽室22の外部に搬出する切片搬出工程である。この工程では、第二遮蔽室22の遮蔽扉22bを閉鎖した状態で、ハッチ22d及びハッチ81を開放する。かかる処理により、第二遮蔽室22によってエアロック構造を形成することができる。そして、ハッチ22d及びハッチ81を開放した後、荷役手段22eを用いて、搬送手段6から回収した燃料デブリXを搬出台車8に移載する。このとき、回収した燃料デブリXは、第二遮蔽室22内でキャニスタ等の容器に予め封入しておき、この容器を荷役手段22eにより搬出台車8に移載するようにしてもよい。
その後、ハッチ22d及びハッチ81を閉鎖し、搬出台車8と第二遮蔽室22との連結を解除し、搬出台車8を所定の場所まで移動させる。搬出台車8を空にした後、再び、搬出台車8を第二遮蔽室22まで移動させるようにしてもよい。また、複数の搬出台車8を用いてローテーションさせて使用するようにしてもよい。
上述した本実施形態に係る燃料デブリXの回収方法によれば、遮蔽性を保持したまま、原子炉格納容器12及び生体遮蔽壁13の側面に第一遮蔽室21及び第二遮蔽室22を設置することができ、第一遮蔽室21及び第二遮蔽室22を用いて、燃料デブリXの切削及び回収を容易に行うことができる。
次に、上述した第一実施形態に係る燃料デブリXの回収装置の変形例について、図6を参照しつつ説明する。ここで、図6は、図2に示した回収装置の変形例を示す図である。なお、上述した第一実施形態と同じ構成部品については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
図6に示した第一実施形態の変形例は、第一遮蔽室21の側面に作業用エンクロージャ23を設置したものである。作業用エンクロージャ23は、例えば、第一遮蔽室21に対して溶接等により気密に接続されている。作業用エンクロージャ23には、例えば、マスタースレーブマニピュレータ23aが接続されており、作業用エンクロージャ23内で切削手段5の先端ツールの交換や軽微な保守を行うことができるように構成されている。
次に、本発明の第二実施形態に係る燃料デブリXの回収装置について、図7を参照しつつ説明する。ここで、図7は、本発明の第二実施形態に係る燃料デブリの回収装置を示す断面図であり、(a)は装置設置状態、(b)は切削回収作業状態、を示している。なお、上述した第一実施形態と同じ構成部品については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
図7(a)及び(b)に示した第二実施形態に係る燃料デブリXの回収装置は、第一実施形態における第一遮蔽室21及び第二遮蔽室22を一つの遮蔽室2に統合したものである。例えば、連通路14を十分に広く確保できる場合には、遮蔽室2の天井部側に案内レール41を配置し、床側に搬送レール42を配置した場合であっても、図7(a)及び(b)に示したように、切削手段5と搬送手段6とを干渉させることなく、遮蔽室2とペデスタル開口16aとの間で移動させることができる。
また、本実施形態に係る回収装置では、遮蔽室2の前面に遮蔽扉2bが配置されており、後面に開閉扉2cが配置されている。また、遮蔽室2内には、切削手段5及びケーブルマネジメントユニット53が配置されている。すなわち、切削手段5は、第一実施形態のように、モジュール化されて搬送台車7に搭載されたものでなくてもよい。遮蔽室2内に機材を搬入する際は、遮蔽扉2bを閉鎖して状態で開閉扉2cを開放することにより、エアロック構造を形成することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、例えば、型式の異なる沸騰水型原子炉や沸騰水型原子炉以外の原子炉にも適用することができる等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 原子炉建屋
2 遮蔽室
3 気密筒
4 レール
5 切削手段
6 搬送手段
7 搬送台車
8 搬出台車
10 区画室
11 原子炉圧力容器
11a 上蓋
12 原子炉格納容器
12a ドライウェルヘッド
13 生体遮蔽壁
14 連通路
15 開口部
16 ペデスタル
16a ペデスタル開口
16b γ線遮蔽体
17 圧力抑制プール
18 燃料貯蔵プール
19 機器仮置プール
21 第一遮蔽室
21a,22a 膨張式シール材
21b,22b,2b 遮蔽扉
21c,2c 開閉扉
22 第二遮蔽室
22c 凹部
22d ハッチ
22e 荷役手段
23 作業用エンクロージャ
23a マスタースレーブマニピュレータ
31 第一気密筒
32 第二気密筒
41 案内レール
42 搬送レール
71 支持レール
72 開閉扉
73,53 ケーブルマネジメントユニット
81 ハッチ
141 第一連通路
142 第二連通路
151 第一開口部
152 第二開口部

Claims (11)

  1. 原子炉圧力容器又は原子炉格納容器内で固化した燃料デブリの回収方法において、
    前記原子炉格納容器を囲う生体遮蔽壁の側面に遮蔽室を密着させて配置する遮蔽室配置工程と、
    前記遮蔽室内と前記生体遮蔽壁内とを連通する連通路を前記生体遮蔽壁に形成する連通路形成工程と、
    前記遮蔽室内から前記原子炉格納容器の側面に気密筒を密着させて配置する気密筒配置工程と、
    前記気密筒内と前記原子炉格納容器内とを連通する開口部を前記原子炉格納容器に形成する開口部形成工程と、を備え、
    前記遮蔽室及び前記気密筒を介してペデスタル開口にアクセスして前記燃料デブリを回収するようにした、
    ことを特徴とする燃料デブリの回収方法。
  2. 前記遮蔽室から前記ペデスタル開口まで前記燃料デブリの切削手段を往復移動可能に支持する案内レールを配置する案内レール配置工程と、前記ペデスタル開口から前記遮蔽室まで前記燃料デブリの切片を搬送する搬送手段を往復移動可能に支持する搬送レールを配置する搬送レール配置工程と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料デブリの回収方法。
  3. 前記切削手段はモジュール化されて搬送台車に設置されており、該搬送台車を前記遮蔽室に連結した後、前記切削手段を前記案内レールに移載するようにした、ことを特徴とする請求項2に記載の燃料デブリの回収方法。
  4. 前記遮蔽室配置工程は、前記燃料デブリの切削手段を前記ペデスタル開口に案内するための第一遮蔽室と前記燃料デブリの切片を搬送する搬送手段を前記ペデスタル開口に案内するための第二遮蔽室とを配置する工程である、ことを特徴とする請求項1に記載の燃料デブリの回収方法。
  5. 前記第一遮蔽室から前記ペデスタル開口まで前記切削手段を往復移動可能に支持する案内レールを配置する案内レール配置工程と、前記ペデスタル開口から前記第二遮蔽室まで前記搬送手段を往復移動可能に支持する搬送レールを配置する搬送レール配置工程と、を備えることを特徴とする請求項4に記載の燃料デブリの回収方法。
  6. 前記第一遮蔽室から前記生体遮蔽壁に形成される第一連通路及び前記第二遮蔽室から前記生体遮蔽壁に形成される第二連通路のうち、何れか一方は新設の連通路である、ことを特徴とする請求項4に記載の燃料デブリの回収方法。
  7. 前記案内レール及び前記搬送レールは、何れか一方が上側に配置されており、何れか他方が下側に配置されている、ことを特徴とする請求項2又は請求項5に記載の燃料デブリの回収方法。
  8. 原子炉圧力容器又は原子炉格納容器内で固化した燃料デブリの回収装置において、
    前記原子炉格納容器を囲う生体遮蔽壁の側面に密着して配置される遮蔽室と、
    前記遮蔽室内と前記生体遮蔽壁内とを連通する連通路に挿通され前記原子炉格納容器の側面に密着して配置される気密筒と、
    前記気密筒内と前記原子炉格納容器内とを連通する開口部からペデスタル開口にアクセス可能な単数又は複数のレールと、
    前記レールにより案内され前記燃料デブリを切削する切削手段と、
    前記レールに沿って移動して前記燃料デブリの切片を搬送する搬送手段と、
    を備えることを特徴とする燃料デブリの回収装置。
  9. 前記切削手段をモジュール化して設置した搬送台車を備え、該搬送台車を前記遮蔽室に連結してから前記切削手段を前記案内レールに移載するようにした、ことを特徴とする請求項8に記載の燃料デブリの回収装置。
  10. 前記案内レール及び前記搬送レールは、何れか一方が上側に配置されており、何れか他方が下側に配置されている、ことを特徴とする請求項8に記載の燃料デブリの回収装置。
  11. 前記遮蔽室と前記生体遮蔽壁との密着部、前記気密筒と前記原子炉格納容器との密着部及び前記遮蔽室と前記気密筒との接続部に配置された膨張式シール材を備える、ことを特徴とする請求項8に記載の燃料デブリの回収装置。

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