JP2018017622A - 廃棄物解体設備と方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、ペデスタル内の燃料デブリ等を回収する手段として、特許文献1,2が提案されている。
また、遮蔽壁開口は、原子炉圧力容器のペデスタルに設けられた開口(ペデスタル開口)に対向して位置しており、その間に、遮蔽壁開口とペデスタル開口を連結するスロープ(レールとも呼ばれる)が設けられている。
前記原子炉圧力容器を囲む生体遮蔽壁に設けられた解体用開口からペデスタル開口まで延び、幅方向に一定の間隔を隔てた1対のガイドレールを有する搬送レールと、
1対の前記ガイドレールに沿って移動するトロリ移動装置を有し、前記搬送レールに沿って、前記生体遮蔽壁の外側から前記ペデスタルの内側まで前記解体用開口を通過できる姿勢に折畳んだ状態で移動可能な解体回収装置と、を備える廃棄物解体設備が提供される。
前記解体用開口に対向する前記固定遮蔽室の外方端に着脱可能かつ気密に設置され、前記解体回収装置をその外方端から内方端まで移動可能に収容する移動遮蔽室と、を備える。
前記解体回収装置は、前記トロリ移動装置に固定され水平に延びるベースマストと、前記ベースマストに末端部が固定され前記解体用開口を通過できる姿勢に折畳み可能なマニピュレータと、を有する。
前記中間搬送装置は、前記固定遮蔽室の外方端から内方端まで水平移動可能な移動台車と、前記移動台車に固定され前記ガイドレールと整合して位置する1対の水平支持レールとを有する。
前記中間アームの末端部は、前記伸縮マストの先端部にその軸線に直交し互いに平行な1対の第1軸を中心に旋回可能な第1関節で連結され、
前記先端アームの末端部は、前記中間アームの先端部にその軸線に直交し互いに平行な1対の第2軸を中心に旋回可能な第2関節で連結され、
前記リストの末端部は、前記先端アームの先端部にその軸線に直交する第3軸を中心に旋回可能な第3関節と、前記リストの軸線に直交する第4軸を中心に旋回可能な第4関節とで連結されている。
(A)前記原子炉圧力容器を囲む生体遮蔽壁に設けられた解体用開口からペデスタル開口まで延び、幅方向に一定の間隔を隔てた1対のガイドレールを有する搬送レールを設置するレール設置ステップと、
(B)1対の前記ガイドレールに沿って移動するトロリ移動装置を有する解体回収装置を、前記搬送レールに沿って、前記生体遮蔽壁の外側から前記ペデスタルの内側まで前記解体用開口を通過できる姿勢に折畳んだ状態で移動する装置移動ステップと、を有する廃棄物解体方法が提供される。
(B)前記解体用開口に対向する前記固定遮蔽室の外方端に着脱可能かつ気密の移動遮蔽室を準備する移動室準備ステップと、
(C)前記解体回収装置を、前記移動遮蔽室に収容する装置収容ステップと、
(D)前記移動遮蔽室を前記固定遮蔽室の前記外方端に気密に連結する移動室連結ステップと、
(E)中間搬送装置により、前記外方端から前記解体用開口まで前記解体回収装置を搬送する装置搬送ステップと、を有する。
従って、ペデスタル内での解体、回収と、生体遮蔽壁外への移送を並行して実施することができ、解体、回収、移送の作業効率を高め、工期を短縮することができる。
この図において、原子炉建屋1は、沸騰水型原子力プラントの建屋であり、2は原子炉圧力容器(RPV)、3は原子炉格納容器(PCV)、5はPCV3の上蓋、6はドライウェル、7は圧力抑制室、9はシールドプラグ、10は原子炉建屋1の運転床である。
さらに、この図において、4は燃料プール、8は機器仮置きプール(DSピット)、11は原子炉ウエル、12は天井クレーン、13はペデスタル、13aはペデスタル13に設けられたペデスタル開口である。さらに、14は原子炉圧力容器2を囲む生体遮蔽壁1aに設けられた既設の遮蔽壁開口(既設開口)、15は、既設開口14とペデスタル開口13aを連結するスロープである。
図2(A)に示すように、既設開口14は、原子炉圧力容器2のペデスタル13に設けられたペデスタル開口13aに対向して位置しており、その間に、既設開口14とペデスタル開口13aを連結するスロープ15が設けられている。
また、生体遮蔽壁1aは、厚さT2のコンクリート壁であり、その内側に原子炉格納容器3(PCV)の外壁が近接して位置している。
下部水平部15aの内端は、ペデスタル開口13aの下端近傍であって、ペデスタル13の内面付近に位置する。
傾斜部15bは、この例では約15°(10〜20°)の勾配を有する。
上部水平部15cの外端は、既設開口14の中央付近であって、生体遮蔽壁1aより外側に位置する。
スロープ15の幅B2は、この例では約500mmである。また、上部水平部15cは、既設開口14の中心より下側に位置する。
本発明の廃棄物解体設備100は、原子炉圧力容器2のペデスタル13の内側の廃棄物を解体するための設備である。本発明において、ペデスタル内の廃棄物とは、ペデスタル内に存在する燃料デブリ及びその他の構造物を意味する。
この図に示すように、本発明の搬送レール20は、原子炉圧力容器2を囲む生体遮蔽壁1aに設けられた解体用開口16からペデスタル開口13aまで延び、幅方向に一定の間隔を隔てた1対のガイドレール22を有する。
図4の平面図において、搬送レール20の中心線は直線である。搬送レール20の中心線は、スロープ15の中心線とペデスタル開口13aの内部で交差している。搬送レール20とスロープ15の中心線のなす角度は、平面視で好ましくは、約10〜30°である。
また、搬送レール20の先端部20aは、ペデスタル開口13aの内部に位置し、スロープ15の下部水平部15a(図2参照)と干渉しないように、下部水平部15aの上方に隙間を隔てて位置する。
なお、この隙間に解体回収装置30が設置される。
この図に示すように、搬送レール20は、解体用開口16の内部からペデスタル開口13aの内部まで達する全長L(水平長さ)と、解体用開口16を水平に通過できる全高Hを有する。
この例において、解体用開口16の下端は、ペデスタル開口13aの上端より下方に位置し、解体用開口16の全高は、搬送レール20の全高Hよりも高く設定されている。
言い換えれば、解体用開口16を通過するのは、搬送レール20、先端部固定装置26、及び解体回収装置30のみである。また、搬送レール20は解体用開口16を水平に通過し、解体回収装置30は折畳んで通過するので、解体用開口16の大きさをこれらの水平通過に必要な最小限の大きさにすることができる。
この図において、ガイドレール22は、それぞれ、上部水平レール23a、下部水平レール23b、中間傾斜レール23c、及びレール支持フレーム24を有する。
下部水平レール23bは、ペデスタル開口13aを水平に通る。
中間傾斜レール23cは、上部水平レール23aと下部水平レール23bを連結しかつ傾斜している。
2本のレール22a,22bは、この例では円形断面であるがその他の断面形状であってもよい。
レール固定部27は、下部水平レール23bの先端近傍に設けられペデスタル開口13aの内面上部に当接するようになっている。
下向押付装置28は、この例では、下向き鉛直に配置された2本の電動ジャッキであり、下部水平レール23bの中間部に設けられ、ペデスタル13の外面に設けられた張出部13b(図5参照)の上面を下向きに押し付けるようになっている。
図4に示すように、この2本の電動ジャッキは、スロープ15の下部水平部15a又は傾斜部15b(図2参照)を跨いで位置し、スロープ15の機能を阻害しないようになっている。
解体回収装置30は、搬送レール20に沿って、生体遮蔽壁1aの外側からペデスタル13の内側まで解体用開口16を通過できる姿勢に折畳んだ状態(図7(B)参照)で移動可能に構成されている。
解体回収装置30は、上述した搬送レール20を用いて、生体遮蔽壁1aの外側から原子炉圧力容器2のペデスタル13の内側まで搬送可能に構成されている。解体回収装置30は、ペデスタル13の内側において、解体した廃棄物(燃料デブリ等)を切断、撤去、又は回収する機能を有する。
トロリ移動装置32は、1対のガイドレール22の長さ方向にそれぞれ間隔を隔てて位置する上面駆動ローラ32aと下面駆動ローラ32bを有し、上部水平レール23aと下部水平レール23bに沿って解体回収装置30を水平に移動する。
さらにこの例において、上面駆動ローラ32aと下面駆動ローラ32bは、それぞれ幅方向に延びる水平軸を中心に自由に揺動するようになっている。
また、上述したように、中間傾斜レール23cの2本のレール22a,22bは、レールの長さ方向に一定の間隔を隔てて平行に位置する。この構成により、中間傾斜レール23cを通過する際も、上面駆動ローラ32aと下面駆動ローラ32bが水平軸を中心に揺動することにより、ベースマスト33をほぼ水平に保持することができる。
マニピュレータ34は、旋回マスト35、伸縮マスト36、及び多関節アーム37を有する。
旋回マスト35は、ベースマスト33と同軸に位置しその軸心を中心に旋回可能に構成されている。
伸縮マスト36は、旋回マスト35と同軸に位置し軸線方向に伸縮可能に構成されている。
多関節アーム37は、伸縮マスト36の先端部に固定されている。
この構成により、ベースマスト33と同軸に位置する伸縮マスト36の先端部を基準点として、多関節アーム37を折畳みかつ展開することができる。
先端アーム37bの末端部は、中間アーム37aの先端部にその軸線に直交し互いに平行な1対の第2軸A2を中心に旋回可能な第2関節39bで連結されている。この旋回角度は180度以上、好ましくは約360度であるのがよい。
リスト37cの末端部は、先端アーム37bの先端部にその軸線に直交する第3軸A3を中心に旋回可能な第3関節39cと、リスト37cの軸線に直交する第4軸A4を中心に旋回可能な第4関節39dとで連結されている。第3軸A3と第4軸A4の旋回角度はそれぞれ180度以上であるのがよい。
さらに、リスト37cは、その軸心を中心に旋回可能に構成されている。この旋回角度は180度以上、好ましくは360度であるのがよい。
また、この例において、旋回マスト35及び伸縮マスト36と、各軸(第1軸A1〜第4軸A4)は、油圧駆動される。
また、解体回収装置30は、その他に、カメラと照明装置を有するのがよい。
この姿勢において、解体回収装置30の全幅は、1対のガイドレール22の内側に位置し、その全高は旋回マスト35、中間アーム37a及び先端アーム37bの直径の和にほぼ等しくなり、解体用開口16及びペデスタル開口13aを水平に通過することができる。
なお、第1関節39a、第2関節39b等の回転駆動機構および各関節やツールチェンジャ38に接続される電気ケーブル,ホース類のアーム内敷設については、国際公開公報WO2016/100939に開示されている技術を用いてもよい。
解体回収装置30は、マニピュレータ34を折り畳んだ状態で、搬送レール20を用いて、生体遮蔽壁1aの外側から原子炉圧力容器2のペデスタル13の内側まで搬送する。
次いで、図8に示すように、トロリ移動装置32を下部水平レール23bに固定した状態で、伸縮マスト36を伸ばし、伸縮マスト36の先端部をペデスタル13の中央部に位置決めする。
さらに、多関節アーム37を展開することにより、図8に示すように、多関節アーム37の先端のツールチェンジャ38をペデスタル13の内側全域(2つの円弧の内側)に3次元的に移動することができる。
解体ツールは、レーザ切断装置、ウォータジェット切断装置、機械式切断装置、せん断装置、把持装置、などである。
また、解体用開口16は、固定遮蔽室42の内部に面する生体遮蔽壁1aに設け、解体用遮蔽扉17により開閉可能に閉じられている。
さらに、固定遮蔽室42は、解体用開口16に対向する反対側(図で右側)に設けられた第1遮蔽扉42aを有する。
この構成により、放射線を遮蔽し内部を気密に保持したまま固定遮蔽室42の外方端から解体用開口16まで解体回収装置30を搬送することができる。
中間搬送装置46は、移動台車47aと1対の水平支持レール47bとを有する。
移動台車47aは、固定遮蔽室42の内部に設置され、固定遮蔽室42の外方端から内方端まで水平移動可能に構成されている。この水平移動は、固定遮蔽室42の内部に敷設されたレール上を図示しない駆動装置で移動するようになっている。
1対の水平支持レール47bの前端は、移動台車47aが前方端に位置するときに、1対のガイドレール22の後端と、断面寸法、高さ、幅が一致する。
この構成により、トロリ移動装置32は1対の水平支持レール47bに沿って移動することができ、かつ水平支持レール47bとガイドレール22との間で円滑に乗り移ることができる。
レール連結フレーム48は、ガイドレール22と整合して位置する1対の水平連結レール48aを有し、この水平連結レール48aを介して水平支持レール47bとガイドレール22との間でトロリ移動装置32が円滑に乗り移れるようになっている。
なお、レール連結フレーム48を省略し、水平支持レール47bとガイドレール22とを直接接続してもよい。
さらに、移動遮蔽室44は、第1遮蔽扉42aに対向する位置(図で左側)に設けられた第2遮蔽扉44aを有する。
また、この例において、移動遮蔽室44は、図示しない機器搬送台車上に設置されており、移動遮蔽室44を固定遮蔽室42から分離して自由に搬送できるようになっている。
この構成により、内部に解体回収装置30を収容した状態で、機器搬送台車により移動遮蔽室44を移動し、固定遮蔽室42の外方端に移動遮蔽室44を気密に連結することができる。
1対の水平支持レール47bは、移動台車47aが後方端に位置するときに、その後端が水平保持レール44bと整合する。すなわち、1対の水平支持レール47bの後端は、1対の水平保持レール44bの前端と、その断面寸法、高さ、幅が一致する。
この構成により、トロリ移動装置32は1対の水平保持レール44bに沿って移動することができ、かつ水平保持レール44bと水平支持レール47bとの間で円滑に乗り移ることができる。
この構成により、ケーブル収納装置45を介して解体回収装置30に動力(電力)を供給し、かつ制御信号を送受信することができる。
この図において、本発明の廃棄物解体方法は、原子炉圧力容器2のペデスタル内の廃棄物を解体するための方法であり、S1〜S8の各ステップ(工程)からなる。
S1(固定室設置ステップ)では、解体用開口16を囲む生体遮蔽壁1aの外面に固定遮蔽室42を気密に設置する。
S2(レール設置ステップ)では、原子炉圧力容器2を囲む生体遮蔽壁1aに設けられた解体用開口16からペデスタル開口13aまで延び、幅方向に一定の間隔を隔てた1対のガイドレール22を有する搬送レール20を設置する。
S3(移動室準備ステップ)では、解体用開口16に対向する固定遮蔽室42の外方端に着脱可能かつ気密の移動遮蔽室44を準備する。
S4(装置収容ステップ)では、解体回収装置30を、移動遮蔽室44に収容する。
S5(移動室連結ステップ)では、移動遮蔽室44を固定遮蔽室42の外方端に気密に連結する。
S6(装置移動ステップ)では、1対のガイドレール22に沿って移動するトロリ移動装置32を有する解体回収装置30を、搬送レール20に沿って、生体遮蔽壁1aの外側からペデスタル13の内側まで解体用開口16を通過できる姿勢に折畳んだ状態(図7(B)参照)で移動する。
S7(装置搬送ステップ)は、S6の一部であり、中間搬送装置46により、外方端から解体用開口16まで解体回収装置30を搬送する。
S8(解体回収ステップ)では、ペデスタル13の内側において、解体回収装置30を折畳んだ状態から使用状態(図7(A)参照)に展開し、解体回収装置30により、廃棄物を切断、撤去、又は回収する。
従って、ペデスタル13の内側での解体、回収と、生体遮蔽壁1aの外側への移送を並行して実施することができ、解体、回収、移送の作業効率を高め、工期を短縮することができる。
3 原子炉格納容器(PCV)、4 燃料プール、
5 原子炉格納容器の上蓋、6 ドライウェル、7 圧力抑制室、
8 機器仮置きプール(DSピット)、9 シールドプラグ、
10 原子炉建屋の運転床、11 原子炉ウエル、12 天井クレーン、
13 ペデスタル、13a ペデスタル開口、13b 張出部、
14 遮蔽壁開口(既設開口)、15 スロープ、15a 下部水平部、
15b 傾斜部、15c 上部水平部、16 解体用開口、
17 解体用遮蔽扉、20 搬送レール、20a 先端部、
22 ガイドレール、22a,22b レール、23a 上部水平レール、
23b 下部水平レール、23c 中間傾斜レール、
24 レール支持フレーム、26 先端部固定装置、27 レール固定部、
28 下向押付装置(電動ジャッキ)、30 解体回収装置、
32 トロリ移動装置、32a 上面駆動ローラ、32b 下面駆動ローラ、
33 ベースマスト、34 マニピュレータ、35 旋回マスト、
36 伸縮マスト、37 多関節アーム、37a 中間アーム、
37b 先端アーム、37c リスト、38 ツールチェンジャ、
39a 第1関節、39b 第2関節、39c 第3関節、39d 第4関節、
42 固定遮蔽室、42a 第1遮蔽扉、44 移動遮蔽室、
44a 第2遮蔽扉、44b 水平保持レール、45 ケーブル収納装置、
46 中間搬送装置、47a 移動台車、47b 水平支持レール、
48 レール連結フレーム、48a 水平連結レール、
100 廃棄物解体設備
Claims (10)
- 原子炉圧力容器のペデスタル内の廃棄物を解体するための廃棄物解体設備であって、
前記原子炉圧力容器を囲む生体遮蔽壁に設けられた解体用開口からペデスタル開口まで延び、幅方向に一定の間隔を隔てた1対のガイドレールを有する搬送レールと、
1対の前記ガイドレールに沿って移動するトロリ移動装置を有し、前記搬送レールに沿って、前記生体遮蔽壁の外側から前記ペデスタルの内側まで前記解体用開口を通過できる姿勢に折畳んだ状態で移動可能な解体回収装置と、を備える廃棄物解体設備。 - 前記解体用開口を囲む前記生体遮蔽壁の外面に気密に設置され、その外方端から内方端まで前記解体回収装置を搬送する中間搬送装置を内部に有する固定遮蔽室と、
前記解体用開口に対向する前記固定遮蔽室の外方端に着脱可能かつ気密に設置され、前記解体回収装置をその外方端から内方端まで移動可能に収容する移動遮蔽室と、を備える、請求項1に記載の廃棄物解体設備。 - 前記ガイドレールは、それぞれ、前記解体用開口を水平に通る上部水平レールと、前記ペデスタル開口を水平に通る下部水平レールと、前記上部水平レールと前記下部水平レールを連結しかつ傾斜した中間傾斜レールと、を有し、
前記解体回収装置は、前記トロリ移動装置に固定され水平に延びるベースマストと、前記ベースマストに末端部が固定され前記解体用開口を通過できる姿勢に折畳み可能なマニピュレータと、を有する、請求項1に記載の廃棄物解体設備。 - 前記移動遮蔽室は、その外方端から内方端まで水平に延び、前記ガイドレールと整合して位置する1対の水平保持レールを有し、
前記中間搬送装置は、前記固定遮蔽室の外方端から内方端まで水平移動可能な移動台車と、前記移動台車に固定され前記ガイドレールと整合して位置する1対の水平支持レールとを有する、請求項2に記載の廃棄物解体設備。 - 前記トロリ移動装置は、1対の前記ガイドレールの長さ方向にそれぞれ間隔を隔てて位置する上面駆動ローラと下面駆動ローラを有し、前記上部水平レールと前記下部水平レールに沿って前記解体回収装置を水平に移動する、請求項3に記載の廃棄物解体設備。
- 前記マニピュレータは、前記ベースマストと同軸に位置しその軸心を中心に旋回可能な旋回マストと、前記旋回マストと同軸に位置し軸線方向に伸縮可能な伸縮マストと、前記伸縮マストの先端部に固定された多関節アームとを有する、請求項3に記載の廃棄物解体設備。
- 前記多関節アームは、中間アーム、先端アーム、リスト、及びツールチェンジャを有し、
前記中間アームの末端部は、前記伸縮マストの先端部にその軸線に直交し互いに平行な1対の第1軸を中心に旋回可能な第1関節で連結され、
前記先端アームの末端部は、前記中間アームの先端部にその軸線に直交し互いに平行な1対の第2軸を中心に旋回可能な第2関節で連結され、
前記リストの末端部は、前記先端アームの先端部にその軸線に直交する第3軸を中心に旋回可能な第3関節と、前記リストの軸線に直交する第4軸を中心に旋回可能な第4関節とで連結されている、請求項6に記載の廃棄物解体設備。 - 原子炉圧力容器のペデスタル内の廃棄物を解体するための廃棄物解体方法であって、
(A)前記原子炉圧力容器を囲む生体遮蔽壁に設けられた解体用開口からペデスタル開口まで延び、幅方向に一定の間隔を隔てた1対のガイドレールを有する搬送レールを設置するレール設置ステップと、
(B)1対の前記ガイドレールに沿って移動するトロリ移動装置を有する解体回収装置を、前記搬送レールに沿って、前記生体遮蔽壁の外側から前記ペデスタルの内側まで前記解体用開口を通過できる姿勢に折畳んだ状態で移動する装置移動ステップと、を有する廃棄物解体方法。 - (A)前記解体用開口を囲む前記生体遮蔽壁の外面に固定遮蔽室を気密に設置する固定室設置ステップと、
(B)前記解体用開口に対向する前記固定遮蔽室の外方端に着脱可能かつ気密の移動遮蔽室を準備する移動室準備ステップと、
(C)前記解体回収装置を、前記移動遮蔽室に収容する装置収容ステップと、
(D)前記移動遮蔽室を前記固定遮蔽室の前記外方端に気密に連結する移動室連結ステップと、
(E)中間搬送装置により、前記外方端から前記解体用開口まで前記解体回収装置を搬送する装置搬送ステップと、を有する、請求項8に記載の廃棄物解体方法。 - 前記ペデスタル内において前記解体回収装置を折畳んだ状態から使用状態に展開し、前記解体回収装置により前記廃棄物を切断、撤去、又は回収する解体回収ステップを有する、請求項8に記載の廃棄物解体方法。
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