JP2016112812A - 液体吐出ヘッド用基板、液体吐出ヘッド、および液体吐出ヘッド用基板の製造方法 - Google Patents

液体吐出ヘッド用基板、液体吐出ヘッド、および液体吐出ヘッド用基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ESD事象の発生を低減し得ると共に、ESD事象が発生した場合にも基板の破損を軽減することが可能な液体吐出へッド用基板、液体吐出ヘッド、および液体吐出ヘッド用基板の製造方法の提供を目的とする。【解決手段】液体吐出ヘッド用基板101のシリコン基板1の表面には、液体を吐出するための吐出エネルギーを発生可能な吐出エネルギー発生部2a1を含む通電層2が形成されている。通電層2の表面は絶縁保護層12によって覆われ、さらに絶縁保護層12の表面の少なくとも一部は電荷蓄積部14によって覆われている。電荷蓄積部14は、通電層2より大きな平面積を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、液体を吐出するための液体吐出ヘッドに用いられる液体吐出ヘッド用基板、液体吐出ヘッド、および液体吐出用ヘッド用基板の製造方法に関するものである。
現在、インクジェット記録ヘッドには、多層構造をなす基板(以下、ヘッド用基板という)が用いられている。例えば、シリコン基板上に、インクの吐出エネルギーを発する吐出エネルギー発生素子を含む抵抗素子層とこれに接続される電極とからなる通電層と、これを保護する絶縁保護層と、インク流路や吐出口を形成する流路形成部材とを順次積層したヘッド用基板がある。このようなヘッド用基板の製造工程では、静電気放電(ESD(electro-static discharge))事象の発生によって絶縁保護層が破壊され、ヘッド用基板の寿命や記録品位に著しい低下をもたらすという問題が生じている。このような問題を解消する技術として、特許文献1には、絶縁保護層上に形成した複数の導電体領域を連結させることでESD事象に対する感度を抑制しようとする技術が開示されている。
特開2001−80073号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、絶縁保護層が通電層を外力などから保護すると共に、通電層と導電体領域との間に介在してキャパシタを形成し、そのキャパシタによってESD事象による影響を抑える構成をとっている。このため、ESD事象によって絶縁保護層が破壊された場合、このヘッド用基板を備えた記録ヘッドでは、導電体パターンと導電体領域とがショートしたり、通電層がキャビテーションなどの外力を直接受けたりすることがある。この場合、液体吐出ヘッドの吐出性能は低下し、記録画像の品質も低下するという問題が生じる。
また、特許文献1におけるキャパシタの容量は、通電層の面積に依存し、通電層のパターン面積は必要とする吐出性能に従って決定される。このため、通電層の設計上の自由度は低く、ESD事象の対策のために、十分なキャパシタ面積を得ることができないことがあり、その場合にはESD事象による影響を十分に抑えることができないという問題が生じる。
上記問題に鑑み、本発明は、ESD事象の発生を低減し得ると共に、ESD事象が発生した場合にも基板の機能低下を軽減することが可能な液体吐出ヘッド用基板、液体吐出ヘッド、および液体吐出ヘッド用基板の製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を有する。
本発明は、液体を吐出するための吐出エネルギーを発生可能な吐出エネルギー発生部を含む通電層を表面に備えた基板と、前記通電層の表面を覆う絶縁保護層と、前記絶縁保護層の表面の少なくとも一部を覆う電荷蓄積部と、を備え、前記電荷蓄積部は、前記通電層より大きな平面積を有することを特徴とする液体吐出ヘッド用基板である。
また、本発明は、液体を吐出するための吐出エネルギーを発生可能な吐出エネルギー発生部を含む通電層を表面に備えた液体吐出ヘッド用基板と、前記液体吐出ヘッド用基板と共に液体流路を形成する流路形成部材とを備え、前記液体流路に供給された液体を前記吐出エネルギーによって前記流路形成部材に形成された吐出口から吐出する液体吐出ヘッドであって、前記液体吐出ヘッド用基板は、前記通電層の表面を覆う絶縁保護層と、前記絶縁保護層の表面の少なくとも一部を覆う電荷蓄積部と、を備え、前記電荷蓄積部は、前記通電層より大きな平面積を有することを特徴とする。
また、本発明は、基板の表面に、液体を吐出するための吐出エネルギーを発生可能な吐出エネルギー発生部を含む通電層を形成する工程と、前記通電層の表面を覆う絶縁保護層を形成する工程と、前記絶縁保護層の表面において前記通電層より大きな平面積を有する領域に電荷蓄積部を形成する工程と、を備えることを特徴とする液体吐出ヘッド用基板の製造方法である。
本発明によれば、電荷蓄積部のキャパシタ面積を、ヒータの面積に拘りなく十分に確保することができる。このため、ESD事象の発生を抑制することが可能になる。また、保護部と電荷蓄積部とは独立した構造をなしているため、電荷蓄積部がESD事象の影響を受けた場合にも基板の機能低下を軽減することができ、記録品質への直接的な影響を抑えることができる。
本発明の第1の実施形態における液体吐出ヘッドを示す断面斜視図である。 図1に示した液体吐出ヘッドの側断面図である。 図1に示した液体吐出ヘッドの製造方法を示す図である。 実施形態における抵抗素子を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態における基板の側断面図である。 従来のインクジェット記録ヘッド用基板の断面模式図である。 従来のインクジェット記録ヘッド用基板の平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では液体吐出ヘッドおよび液体吐出ヘッド用基板として、記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に搭載されるインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録ヘッド用基板を例にとり説明する。また、各図中、同一もしくは相当部分には同一符号を付す。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態におけるインクジェット記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドともいう)100の積層構造を説明するための斜視図、図2は図1に示す積層構造を図1に示す断面と直交する方向から見た側断面図である。なお、図1および図2は液体吐出ヘッド100の吐出口4を上向きにした状態を示している。ここに示す液体吐出ヘッドとしてのインクジェット記録ヘッド100は、液体吐出用基板としてのインクジェット記録ヘッド用基板101(以下、単にヘッド用基板ともいう)と、ヘッド用基板101と共に液体流路を形成する流路形成部材3とを備える。なお、この流路形成部材3には液体を吐出するための複数の吐出口4が所定の密度で形成されている。
ヘッド用基板101には、シリコン基板1に形成した供給口5を経て、吐出口4から吐出すべき液体としてのインクが供給される。供給口5から供給されたインクは、シリコン基板1の表面(図中、上面)1aと、この表面1aに設けられた流路形成部材3と、により形成された液体流路としてのインク流路(以下、単に流路という)25に流入する。流路25に流入したインクは、シリコン基板1の表面(図中、上面)1aに設けられた吐出エネルギー発生素子としての電気熱変換素子(以下、ヒータという)2aから発生された熱エネルギーにより加熱され、発泡する。この発泡時の圧力変化により、流路25に供給されたインクは吐出口4から吐出され、記録媒体に着弾し、画像が形成される。
ここで、本実施形態における記録ヘッド100の層構造を、その製造方法と共に説明する。図3(a)〜(k)は記録ヘッド100の各製造工程を示す図である。
図3(a)に示す工程では、一般的な半導体デバイスの製造工程と同様にシリコン基板1の表面1aに所定の半導体素子を形成すると共に、ヒータ2aおよびヒータ電極2bを含む通電層2を、フォトリソグラフィを用いた多層配線技術によって形成する。このヒータ2aおよびヒータ電極2bは、図4に示すような平面形状を有している。図4に示すように、ヒータ電極2bが切欠部2b1によって上流側と下流側とに分断されており、図3(a)に示す段階では、その切欠部2b1からヒータ電極2aの一部(接続部)2a1が露出した状態となる。また、電気的には、ヒータ電極2bの上流側と下流側とが吐出エネルギー発生部2a1によって接続され、接続部2a1に流れる電流によって、インクを吐出口4から吐出させるための吐出エネルギーとしてのジュール熱が接続2a1から発生される。従って、このヒータ電極2bの接続部2a1は吐出エネルギーを発生可能な吐出エネルギー発生部として機能することとなる。
次に、通電層2を覆うように絶縁保護膜(絶縁保護層)10を成膜形成する(図3(b)参照)。この絶縁保護膜10は、インク内に形成された気泡が消滅する際に発生することがあるキャビテーションなどから通電層2を保護したり、電気的な短絡(ショート)を防止したりすることを目的として設けられるものである。
この後、図3(c)に示すように、絶縁保護膜10の表面(図3中、上面)10aを覆うようにキャパシタ下部電極膜(第1の電極層)11を成膜形成する。さらに図3(d)に示すように、キャパシタ下部電極膜11の表面(図3中、上面)11aを覆うようにキャパシタ誘電膜(誘電層)12を成膜形成する。次いで、図3(e)に示すように、キャパシタ誘電膜12の表面(図3中、上面)12aに、タンタル膜であるキャパシタ上部電極膜(第2の電極層)13を成膜形成する。なお、以上の成膜形成において、膜10、11,12,13には、ヒータ電極2bの切欠部2b1との対向位置に凹部が形成され、これがヒータ2aからの熱を液体(インク)に伝えて加熱する加熱部14aとなっている。
次に、キャパシタ下部電極膜11、キャパシタ誘電膜12、キャパシタ上部電極膜(タンタル膜)13をエッチングし、図1および図3(f)に示すようなキャパシタ部(電荷蓄積部)14を形成する。このキャパシタ部14は、エッチングによって形成された同一の寸法形状をなす下部電極部11a,誘電部12a,上部電極部13aによって構成され、以上により、本実施形態におけるインクジェット記録ヘッド用基板(ヘッド用基板)101が完成する。
次に、図3(g)〜図3(k)に示す工程でヘッド用基板101の表面(図3中、上面)に流路形成部材3を形成することにより、インクジェット記録ヘッド100を形成する。まず、図3(g)に示す工程では、ヘッド用基板101において、加熱部14aを含むキャパシタ部14の一部と絶縁保護膜10の一部とを覆うように流路形成用の型材24を形成する。この型材24は最終的には除去されて空洞の流路25を形成するためのものであるため、除去を前提とした製造方法を選択する。例えば、感光性レジストを用いて、形成すべき流路25と同一の厚さを有する犠牲層を形成し、その後、形成した犠牲層に対して塗布、露光、現像を行うことにより形成すべき流路25と同一形状の型材24を形成することができる。
次に、型材24、キャパシタ部14、および絶縁保護膜10を覆うように流路形成部材3を形成する。本実施形態では、この流路形成部材3にも感光性レジストを用いており、形成に際しては、まず図3(h)に示すように流路形成部材3として感光性レジストを塗布し、その後、露光、現像を行うことにより図3(i)に示すようにインク吐出口4を形成する。
次に、シリコン基板1の裏面(図3中、下面)1bから異方性エッチングによって、図3(j)に示すインク供給口5となる貫通穴を形成する。このとき貫通穴は型材24まで到達せず、シリコン基板1の表面膜を残して一旦止まる。この表面膜は基板裏面から反応性イオンエッチング(RIE)によって除去し、これによって貫通穴が完成する。この後、図3(k)に示すように、除去することを前提に予め形成した型材24を除去し、空洞の流路25を形成する。以上によって基板内にインク供給口5からインク吐出口4に抜けるインクの流通路が形成され、インクジェット記録ヘッド100が完成する。
上述のインクジェット記録ヘッド100の製造方法では、一般的に「注型法」といわれる製造方法に従って流路形成部材3を形成している。しかし、本発明における流路形成部材の製造方法は「注型法」に限定されるものではなく、「注型法」以外の製造方法を用いて流路形成部材3を形成してもよい。
次に、本実施形態において形成されるキャパシタ構造部14について、さらに詳細に説明する。キャパシタ部(電荷蓄積部)の容量はキャパシタ誘電膜12によって決定される。すなわち、キャパシタ誘電膜12の誘電率(比誘電率)が高いほどキャパシタ容量が大きく、ESD電荷を受け止める膜の能力が高くなる。本実施形態の場合、発熱抵抗素子であるヒータ2aの上にキャパシタ構造部14が形成されていることから、キャパシタ誘電膜として用いられる膜には、高い融点が求められる。本実施形態ではSiO2、SiN、Al2O3、Y203、HfO2、ZrO2、Ta2O5、La2O3、TiO2の膜などが候補として挙げられる。
キャパシタ構造部14の一部を構成するキャパシタ下部電極膜11は、ヒータ2aの上に存在することから、融点が高いことが求められると共に、電気抵抗が低いことが必要になる。また、キャパシタ下部電極膜11は、絶縁保護膜10であるSiN膜とキャパシタ誘電膜12との間にあって、繰り返される抵抗素子の熱ストレスを受けても、絶縁保護膜10から剥がれないようにするための適正な熱膨張率と強い密着力が必要である。本実施形態では、キャパシタ下部電極膜11の素材として、タンタル、タングステン、オスミウム、イリジウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、クロムなどが採用可能であり、その中でもタンタルが最も適している。
以上のように本実施形態に係るインクジェット記録ヘッド100には、ヒータ2a、ヒータ電極2bなどを含む通電層2と絶縁保護膜10とからなるヘッド基板の層構造とは独立に、ESD事象によって生じた電荷を蓄積するキャパシタ部14が形成されている。しかも、本実施形態では、キャパシタ部14のキャパシタ面積を、ヒータ2aとヒータ電極2bとを含む通電層2の平面積以上の十分な大きさに設定している。このため、通電層2の平面積に制限されることなく、必要十分な容量を確保することができ、ESD事象の発生を低減することが可能になると共に、キャパシタ部14の設計上の自由度も高まる。
また、キャパシタ部14がESD事象の影響を受けた場合にも、その影響が絶縁保護膜10に及ぶのを軽減することができる。従って、本実施形態によれば、吐出性能や記録品質に対して直接的に影響を及ぼすショートなどの発生を低減することができる。さらに、製造時のESD事象によるヒータへの影響、および記録ヘッド使用時に発生するキャビテーションなど機械的な力による影響もキャパシタ部14の存在によって軽減することが可能となる。このため本実施形態によれば、記録ヘッド100の歩留まりは大幅に向上し、製造コストを低減することが可能になると共に、良好な吐出性能および耐久性を有得ることが可能になる。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態を図5に基づいて説明する。なお、上記第1の実施形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、その説明の詳細は省く。
この第2の実施形態における記録ヘッド200は、第1の実施形態におけるヘッド用基板101のキャパシタ上部電極膜(第2の電極層)13にエッチングにより切欠部13cを形成したヘッド用基板201を有している。このキャパシタ上部電極膜13の切欠部13cは、絶縁保護膜10の切欠部2b1に対向する位置、つまり、図5に示すヒータ2aの接続部2a1と対向する位置に形成されている。その他の構成は、上記第1の実施形態と同様である。
このように、第2の実施形態においてはキャパシタ上部電極膜13に切欠部13cを形成したため、キャパシタ上部電極膜13の厚さ分だけヒータ2の接続部2a1と対向する部分(加熱部)14aの積層膜厚の合計が薄化している。このため、切欠部13cが形成されていない第1の実施形態に比べて、ヒータ2から液体への熱の伝播効率は向上し、効率的にインクを吐出することが可能になる。なお、この第2の実施形態では、切欠部13cの面積分だけキャパシタ面積が減少することになるが、これは、キャパシタ部14の他の部分の面積を増大させることによって補うことが可能であり、必要とされる容量は十分に確保することができる。
(他の実施形態)
上記のように、第1、第2の実施形態では、ヒータ2aとヒータ電極2bとを含む通電層2の形成領域全体を包含する領域に、キャパシタ部14を形成した。しかし、キャパシタ部14を通電層2が形成されている領域とは無関係な位置に形成することも可能である。例えば、通電層2を完全には覆わない位置、すなわち、通電層2の一部のみを覆う位置、あるいは通電層2を全く対向しない位置に設けることも可能である。但し、いずれの場合にも、キャパシタ部14の面積は通電層2の形成領域の面積よりも大きくする必要がある。このように、通電層2を完全には覆わない位置にキャパシタ部14を設けたとしても、キャパシタ面積を通電層2の面積よりも大きく設定すれば、ESD事象の発生を低減することが可能になる。また、ESD事象が発生した場合にも、従来の記録ヘッドに比べ、絶縁保護膜10などへの損傷をキャパシタ部14によって軽減することが可能になる。このため、ESD事象に起因する液体吐出ヘッドの吐出性能への悪影響を抑えることが可能になると共に、液体吐出吐出ヘッドの長寿命化を図ることができる。
[実施例]
次に、上記各実施形態に基づいて製造された記録ヘッドの実施例を、実施例1−1〜実施例1−6、および実施例2−1,2−2に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施例1−1〜実施例1−6は第1の実施形態に対応し、実施例2−1,実施例2−2は第2の実施形態に対応している。また、実施例1−1〜実施例1−6には、互いに共通する部分が多く存在するため、共通部分については共通項目として説明を行い、異なる部分については個別項目として説明を行う。同様に、実施例2−1〜2−2についても、共通項目と、個別項目とがあり、それぞれの項目について説明を行う。
(実施例1−1〜実施例1−6)
A1.共通項目
まず、実施例1−1〜実施例1−6の共通項目について図2および図3を参照しつつ説明を行う。
本実施例1−1〜実施例1−6では、シリコン基板1として厚さ625μmのシリコン基板を用い、このシリコン基板1上に、ヒータ2aおよびヒータ電極2bとして厚さ0.5μmのアルミニウム膜を形成した。
次に、ヒータ2aおよびヒータ電極2b上に、プラズマCVDによって膜厚300nmのSiN膜(比誘電率7.5)を絶縁保護膜10として成膜した。
その後、スパッタ法により、膜厚100nmのタンタル膜をキャパシタ下部電極膜11として形成した。
次に、キャパシタ下部電極膜11上に、スパッタ法によって膜厚100nmのキャパシタ誘電膜12を形成した。さらに、キャパシタ上部電極膜13としてスパッタ法により膜厚200nmのタンタル膜を成膜し、最後に、各膜11、12、13に関してパターニングを行い、所望形状のキャパシタ部14を形成した。
B1.個別項目
次に、実施例1−1〜実施例1−6の個別項目を説明する。
・実施例1−1では、キャパシタ下部電極膜11として膜厚200nmのタンタル膜を用い、キャパシタ誘電膜12として膜厚100nmのSiO2膜(比誘電率3.9)を用いた。
・実施例1−2では、キャパシタ下部電極膜11として膜厚200nmのタンタル膜を用い、キャパシタ誘電膜12として膜厚100nmのSiN膜(比誘電率7.5)を用いた。
・実施例1−3では、キャパシタ下部電極膜11として膜厚200nmのタンタル膜を用い、キャパシタ誘電膜12として膜厚100nmのAl2O3膜(比誘電率9)を用いた。
・実施例1−4では、キャパシタ下部電極膜11として膜厚200nmのタンタル膜を用い、キャパシタ誘電膜12として膜厚100nmのY2O3膜(比誘電率15)を用いた。
・実施例1−5では、キャパシタ下部電極膜11として膜厚200nmのタングステン膜を用い、キャパシタ誘電膜12として膜厚100nmのHfO2膜(比誘電率25)を用いた。
・実施例1−6では、キャパシタ下部電極膜11として膜厚200nmのタンタル膜を用い、キャパシタ誘電膜12として膜厚100nmのTa2O5膜(比誘電率26)を用いた。
(実施例2)
A2.共通項目
次に、実施例2−1と実施例2−2の共通項目について説明する。
実施例2−1および実施例2−2は第2の実施形態に対応するものであり、いずれも上述の実施例1における共通項目の一部を変更したものとなっている。すなわち、実施例2−1および実施例2−2では、図3(f)のキャパシタ上部電極膜13をタンタル膜によって成膜した後、ヒータ2の直上に位置する部分をエッチングすることによって、図5に示すような切欠部13cを形成する工程が追加されている。この工程を追加した点が、実施形態1−1〜実施形態1−6の共通項目と、本実施例2−1および実施例2−2の共通項目と異なっており、その他の工程は、上記実施形態1−1〜実施例1−6の共通項目と同一である。
前述のように、切欠部13cを形成した本実施例2−1および2−2では、ヒータ2aの接続部2a1における積層膜が薄化され、ヒータで発生した熱を効率的に伝播させることが可能になる。但し、切欠部13cの面積分だけキャパシタ面積が減少することになるため、キャパシタ部14の他の部分の面積を増加させることによって容量を確保するようにした。具体的には、各ヒータ2の面積は18×18μm=324μmであり、その面積に対応する面積の切欠部13cがキャパシタ上部電極膜13から削除されることとなる。従って、実施例1−1〜実施例1−6と同様の範囲にキャパシタ部14を形成した場合には、切欠部13cの面積分だけキャパシタ面積が減少し、それに伴って容量も減少することとなる。
しかし、実施例2−1および実施例2−2では、キャパシタ部14の形成範囲を、1764μmにまで増加できるため、ヒータ2の面積に相当するキャパシタ面積の減少を十分に補うことが可能になる。
B2.個別項目
次に、実施例2−1と実施例2−2の個別項目を説明する。
・実施例2−1では、キャパシタ下部電極膜11として膜厚200nmのタングステン膜を、キャパシタ誘電膜12として膜厚100nmのHfO2膜(比誘電率25)をそれぞれ用いた。
・実施例2−2では、キャパシタ下部電極膜11として膜厚200nmのタンタル膜を、キャパシタ誘電膜12として膜厚100nmのTa2O5膜(比誘電率26)をそれぞれ用いた。
(比較例)
ここで、本発明の上記実施例に対する比較例として、従来用いられていたインクジェット記録へッドの具体的な構成を、その製造方法と共に説明する。
この比較例では、厚さ625μmのシリコン基板1を用い、ヒータ2aおよびヒータ電極2bを厚さ0.5μmのアルミニウム膜で形成した。さらに、ヒータ2a、ヒータ電極2bおよびシリコン基板1を覆うように、プラズマCVDにより膜厚300nmのSiN膜(比誘電率7.5)を絶縁保護膜10として成膜形成した。この後、絶縁保護膜10上に、スパッタ法により膜厚200nmのタンタル膜11を成膜し、各膜に関してパターニングを行い、所定の形状に形成した。この積層状態の概略を図6に示す。
図6に示す積層構造は、シリコン基板1の上に、ヒータ2aおよびヒータ電極2bからなる通電層2、絶縁保護膜10、およびタンタル膜11によってキャパシタンスを形成しており、これによってESD事象による影響の軽減を図るものとなっている。この層構造は前述の特許文献1に開示されたものと同様である。なお、特許文献1では、図6および図7に示すように、タンタル膜11が、複数のヒータ2aそれぞれに対応して島状に分割された領域11A,11B,・・・11Nと、これらをつなぐ細い線11Lとにより構成されている。本比較例でも特許文献1と同様に、各ヒータに対して島状にタンタル膜を配置した構成を有するものとなっている。但し、本比較例では、本実施例との比較・検討を行う上で、ヒータおよびヒータ電極などの平面上の寸法形状については、以下に説明する本実施例と同様に設定している。
(実施例および比較例の平面形状)
ここで、比較例および上記実施例のインクジェット記録基板の平面形状に関して図4に基づき説明する。図4に示すように、ヒータ2aは屈曲形状をなすヒータ電極2bに接続されており、各ヒータ2aは共通のインク供給口の長手方向X(図1および図4参照)と平行する直線上に一定間隔を介して配列されている。
本実施例および比較例において、ヒータ2aの配列方向における密度は600DPIであり、個々のヒータ2aのサイズは18×18μmとし、配線ルールはライン/スペース=8/8μmとしている。また、ヒータ電極2bの幅はヒータ2aの幅と同一に設定している。このような平面形状を有するヒータ2aおよびヒータ電極2bに対し、比較例では、ヒータ2a毎にタンタル膜を分離して島状に配置し、それらを図7に示すような細い線(図4には図示せず)でつないだ構成となっている。これに対して本実施例では、全てのヒータを覆うような帯状のタンタル膜によってキャパシタ上部電極膜13を形成すると共に、キャパシタ上部電極膜13と同一の平面形状をなすキャパシタ誘電膜12およびキャパシタ上部電極膜13を形成している。
上記設計に基づいてヒータ2aを配置すると、比較例では、各ヒータ2aおよびヒータ電極2bに対応する600DPIの理論面積42×42μm=1764μmの中に含まれるキャパシタ面積は1156μmとなる。このキャパシタ面積は、ヒータ2aとヒータ電極2bの配線部分との合計面積となっており、前記理論面積42×42μm=1764μmの約65%の面積となっている。
これに対して、本発明では600DPIの理論面積(1764μm)当りのキャパシタ面積は1764μm以上、すなわち100%以上になる。これは本実施例では、キャパシタ上部電極膜13と、キャパシタ誘電膜12と、キャパシタ下部電極膜11とからなるキャパシタ部14が、ヒータ2aおよびヒータ電極2bからなる通電層2とは独立に構成されるためである。つまり、本実施例では、通電層2より広い面積範囲に亘ってキャパシタ部14を形成でき、そのキャパシタ部14の面積全体がキャパシタ面積になるため、理論面積42×42μmの100%以上をキャパシタ面積とすることが可能になる。
(比較結果)
本発明の効果を確認するため、本発明の実施例及び従来技術の比較例のESD事象による抵抗素子の不具合発生率を確認した。この不具合発生率は、記録ヘッドの製造における歩留まりレベルに対応する。つまり、不具合発生率が高い場合には、歩留まりレベルが下がり、逆に不具合発生率が低い場合には歩留まりレベルは高くなる。
比較・検討の結果、比較例の不具合発生率が“C”であったのに対して、実施例1−1、実施例1−2、実施例1−3では不具合発生率が“B”となった。さらに、比誘電率の高い誘電膜を備える実施例1−4、実施例1−5、実施例1−6では、不具合発生率は“A”となり、本発明の有効性が確認された。従って、実施例1−1〜実施例1−6それぞれにおいて、誘電膜の比誘電率を3.9以上、5以上、7.5以上、9以上、15以上、25以上とすれば、各実施例の不具合発生率をさらに向上させることができる。
また第2の実施形態に対応する実施例2−1、実施例2−2についても、不具合発生率は“A”となり、その効果については、第1の実施形態に対応する各実施例1−4、実施例1−5、実施例1−6と差異はなかった。なお、実施例2−1、実施例2−2のそれぞれにおいて、誘電膜の比誘電率を25以上、26以上とすれば、不具合発生率をさらに向上させることができる。
“A”:製品製造上問題とならない不具合発生率
“B”:不具合発生率ほぼ0
“C”:製品製造上問題となる不具合発生率
1 シリコン基板(基板)
2 通電層
2a ヒータ
2b ヒータ電極
3 流路形成部材
10 絶縁保護層
11 キャパシタ下部電極膜(第1の電極層)
12 キャパシタ誘電膜(誘電層)
13 キャパシタ上部電極膜(第2の電極層)
13C 切欠部
14 キャパシタ部(電荷蓄積部)
24 型材
25 流路
100,200 液体吐出ヘッド
101,201 液体吐出ヘッド用基板

Claims (11)

  1. 液体を吐出するための吐出エネルギーを発生可能な吐出エネルギー発生部を含む通電層を表面に備えた基板と、
    前記通電層の表面を覆う絶縁保護層と、
    前記絶縁保護層の表面の少なくとも一部を覆う電荷蓄積部と、を備え、
    前記電荷蓄積部は、前記通電層より大きな平面積を有することを特徴とする液体吐出ヘッド用基板。
  2. 前記電荷蓄積部は、前記絶縁保護層の表面のうち、前記通電層と対向する領域を包含するように覆う、請求項1に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  3. 前記電荷蓄積部は、
    前記絶縁保護層の表面の少なくとも一部を覆う第1の電極層と、
    前記第1の電極層の表面を覆う誘電層と、
    通電層の表面を覆う第2の電極層と、
    を備える、請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  4. 前記電荷蓄積部は、前記第1の電極層のうち、前記通電層の中の吐出エネルギー発生部と対向する領域に切欠部が形成されている、請求項2または3に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  5. 前記第1の電極層は、タンタルによって形成され、
    前記第2の電極層は、タンタル、タングステン、オスミウム、イリジウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、またはクロムによって形成される、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  6. 前記誘電層は、3.9以上の比誘電率を有する、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  7. 前記誘電層の比誘電率は7.5以上である請求項1に記載のインクジェット記録基板。
  8. 前記誘電層の比誘電率は15以上である請求項1に記載のインクジェット記録基板。
  9. 液体を吐出するための吐出エネルギーを発生可能な吐出エネルギー発生部を含む通電層を表面に備えた液体吐出ヘッド用基板と、
    前記液体吐出ヘッド用基板と共に液体流路を形成する流路形成部材とを備え、
    前記液体流路に供給された液体を前記吐出エネルギーによって前記流路形成部材に形成された吐出口から吐出する液体吐出ヘッドであって、
    前記液体吐出ヘッド用基板は、
    前記通電層の表面を覆う絶縁保護層と、
    前記絶縁保護層の表面の少なくとも一部を覆う電荷蓄積部と、を備え、
    前記電荷蓄積部は、前記通電層より大きな平面積を有することを特徴とする液体吐出ヘッド用基板。
  10. 基板の表面に、液体を吐出するための吐出エネルギーを発生可能な吐出エネルギー発生部を含む通電層を形成する工程と、
    前記通電層の表面を覆う絶縁保護層を形成する工程と、
    前記絶縁保護層の表面において前記通電層より大きな平面積を有する領域に電荷蓄積部を形成する工程と、を備えることを特徴とする液体吐出ヘッド用基板の製造方法。
  11. 前記第1の電極層のうち、前記通電層の中のヒータと対向する領域に切欠部を形成する工程をさらに有する、請求項10に記載の液体吐出ヘッド用基板の製造方法。
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