JP2016112696A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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JP2016112696A
JP2016112696A JP2014250674A JP2014250674A JP2016112696A JP 2016112696 A JP2016112696 A JP 2016112696A JP 2014250674 A JP2014250674 A JP 2014250674A JP 2014250674 A JP2014250674 A JP 2014250674A JP 2016112696 A JP2016112696 A JP 2016112696A
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Mayu Arai
麻友 新井
松本 晃
Akira Matsumoto
晃 松本
恒之 佐々木
Tsuneyuki Sasaki
恒之 佐々木
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Abstract

【課題】媒体の斜行搬送を抑制する。【解決手段】媒体を搬送可能な搬送部と、搬送部による媒体の搬送方向Aを検出可能な検出部と、搬送部によって搬送される媒体に記録可能な記録部と、複数の孔を有し媒体を支持可能な搬送面と、搬送面を一面として有し内部を搬送面と交差する方向の回転軸21を基準として回転移動可能な仕切り部6により第1の領域R1と第2の領域R2とに分けられた箱部13と、を有する媒体支持部3と、第1の領域R1を吸引可能な吸引部22と、検出部の検出結果に基づいて、仕切り部6の位置を制御して第1の領域R1と第2の領域R2を設定し、媒体の搬送面への吸着力を搬送方向Aと交差する交差方向Bにおいて調整する制御部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、記録装置及び記録方法に関する。
従来から、媒体を搬送し、搬送される媒体に記録する記録装置が使用されている。この
ような記録装置においては、媒体が斜行搬送されると、記録された画像の品質が低下する
虞や、媒体に皺が発生し媒体と記録部とが接触して記録された画像、媒体及び記録部など
にダメージを与える虞がある。このため、媒体の斜行搬送を抑制することが求められてい
る。
また、媒体が媒体支持部から浮き上がることを抑制する技術が開示されている。例えば
、特許文献1には、媒体を吸着させるための吸引孔を複数有し該吸引孔をシャッターで個
別に開閉することで吸引力を調整可能な記録装置が開示されている。
特開2014−172393号公報
特許文献1の記録装置は、媒体が媒体支持部から浮き上がることを効果的に抑制するこ
とは可能であるが、媒体の斜行搬送を抑制することを目的としていない。
このように、従来の媒体を搬送し搬送される媒体に記録する記録装置においては、媒体
の斜行搬送を抑制することが困難な場合があった。
そこで、本発明の目的は、媒体の斜行搬送を抑制することである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の記録装置は、媒体を搬送可能な搬送部
と、前記搬送部による前記媒体の搬送方向を検出可能な検出部と、前記搬送部によって搬
送される前記媒体に記録可能な記録部と、複数の孔を有し前記媒体を支持可能な搬送面と
、前記搬送面を一面として有し内部を前記搬送面と交差する方向の回転軸を基準として回
転移動可能な仕切り部により第1の領域と第2の領域とに分けられた箱部と、を有する媒
体支持部と、前記第1の領域を吸引可能な吸引部と、前記検出部の検出結果に基づいて、
前記仕切り部の位置を制御して前記第1の領域と前記第2の領域を設定し、前記媒体の前
記搬送面への吸着力を前記搬送方向と交差する交差方向において調整する制御部と、を備
えることを特徴とする。
本発明の第2の態様の記録装置は、前記第1の態様において、前記媒体支持部は、前記
仕切り部が可動範囲のいずれに位置していても、前記記録部による記録領域が前記第1の
領域に含まれるよう構成されていることを特徴とする。
本発明の第3の態様の記録装置は、前記第1又は第2の態様において、前記回転軸は、
前記搬送方向に沿って移動可能であることを特徴とする。
本発明の第4の態様の記録装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、
前記仕切り部は、可撓性を有していることを特徴とする。
本発明の第5の態様の記録装置は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において、
前記交差方向に前記記録部と共に移動する移動体を備え、前記検出部は、前記移動体に設
けられていることを特徴とする。
本発明の第6の態様の記録装置1は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において
、前記検出部は、前記記録部よりも前記搬送方向の上流側に設けられていることを特徴と
する。
本発明の第7の態様の記録装置1は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において
、前記記録部よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記媒体を巻き取り可能な巻取部
を備え、前記検出部は、前記記録部よりも前記搬送方向の下流側であって前記巻取部より
も前記搬送方向の上流側に設けられていることを特徴とする。
本発明の第8の態様の記録方法は、媒体を搬送可能な搬送部と、前記搬送部による前記
媒体の搬送方向を検出可能な検出部と、前記搬送部によって搬送される前記媒体に記録可
能な記録部と、を備える記録装置における記録方法であって、複数の孔を有し前記媒体を
支持可能な搬送面と、前記搬送面を一面として有し内部を前記搬送面と交差する方向の回
転軸を基準として回転移動可能な仕切り部により第1の領域と第2の領域とに分けられた
箱部と、を有する媒体支持部において、前記検出部の検出結果に基づいて、前記仕切り部
の位置を制御して前記第1の領域と前記第2の領域を設定するとともに前記第1の領域を
吸引し、前記媒体の前記搬送面への吸着力を前記搬送方向と交差する交差方向において調
整し、前記交差方向において吸着力が調整された状態で前記媒体を搬送して前記媒体に記
録することを特徴とする。
本発明によれば、媒体の斜行搬送を抑制することができる。
本発明の実施例1に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略斜視図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略斜視図。 本発明の実施例1に係る記録装置のブロック図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略図。 本発明の実施例2に係る記録装置の要部を表す概略斜視図。 本発明の実施例3に係る記録装置の要部を表す概略平面図。 本発明の一実施例に係る記録方法のフローチャート。
以下に、本発明の一実施例に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明す
る。
[実施例1](図1〜図7)
図1は本実施例の記録装置1を表す概略側面図である。
図1で表されるように、本実施例の記録装置1は、被記録媒体P(媒体)のセット部1
4から、被記録媒体Pの支持部(媒体支持部)であるプラテン2、プラテン3及びプラテ
ン4を介して、被記録媒体Pの巻取部15まで、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する。
すなわち、セット部14から巻取部15までが記録装置1における被記録媒体Pの搬送経
路であり、プラテン2、プラテン3及びプラテン4は該搬送経路に設けられた被記録媒体
Pの支持部である。なお、セット部14は回転方向Cに回転して被記録媒体Pを送出し、
巻取部15は回転方向Cに回転して被記録媒体Pを巻き取る。
なお、本実施例では記録面16が外側になるように巻かれているロール式の被記録媒体
Pを使用しているので、被記録媒体Pをセット部14から送出する際、セット部14の回
転軸は回転方向Cに回転する。一方、記録面16が内側になるように巻かれているロール
式の被記録媒体Pを使用する場合は、セット部14の回転軸は回転方向Cとは逆回転して
送出することが可能である。
そして、同様に、本実施例の巻取部15は被記録媒体Pの記録面16が外側になるよう
に巻き取るので、巻取部15の回転軸は回転方向Cに回転する。一方、記録面16が内側
になるように巻き取る場合は、巻取部15の回転軸は回転方向Cとは逆回転して巻き取る
ことが可能である。
なお、本実施例の記録装置1は、ロール状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構
成であるが、このような構成に限定されず、単票状の被記録媒体Pに記録を行うことが可
能な構成であってもよい。単票状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成である場
合、被記録媒体Pのセット部14として、例えば、所謂、給紙(給送)トレイ及び給紙(
給送)カセットなどと呼ばれるものを使用してもよい。また、被記録媒体Pの回収部とし
て、巻取部15以外の回収部として、例えば、所謂、排出用受部、排紙(排出)トレイ及
び排紙(排出)カセットなどと呼ばれるものを使用してもよい。
また、本実施例の記録装置1は、プラテン2とプラテン3の間に、搬送方向Aと交差す
る交差方向Bの回転軸を有し、記録面16の反対側の面である被記録媒体Pの面17に送
り力を付与する駆動ローラー5が設けられている。
そして、被記録媒体Pの搬送経路における駆動ローラー5と対向する側には、交差方向
Bの回転軸を有する従動ローラー7が設けられている。そして、ローラー対を構成する駆
動ローラー5と従動ローラー7とで被記録媒体Pを挟持することができる。このような構
成により、駆動ローラー5及び従動ローラー7などで搬送部9を構成している。ここで、
従動ローラーとは、被記録媒体Pの搬送に伴って回転するローラーを意味する。
また、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する際は、駆動ローラー5は回転方向Cに回転
し、従動ローラー7は回転方向Cとは逆方向に回転する。
また、本実施例の記録装置1は、プラテン3と対向する側に記録部としての記録ヘッド
12が備えられている。記録装置1は、キャリッジ11を介して交差方向Bに記録ヘッド
12を往復移動させながら、記録ヘッド12のノズル形成面Fから被記録媒体Pにインク
を吐出させて所望の画像を形成する。このような構成により、記録ヘッド12は、被記録
媒体Pにインクを吐出することができる。
なお、本実施例の記録装置1は、往復移動しながら記録する記録ヘッド12を備えてい
るが、インクを吐出するノズルを搬送方向Aと交差する交差方向Bに複数設けた所謂ライ
ンヘッドを備える記録装置でもよい。
ここで、「ラインヘッド」とは、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する交差方向Bに形
成されたノズルの領域が、被記録媒体Pの交差方向B全体をカバー可能なように設けられ
、記録ヘッド又は被記録媒体Pを相対的に移動させて画像を形成する記録装置に用いられ
る記録ヘッドである。なお、ラインヘッドの交差方向Bのノズルの領域は、記録装置が対
応している全ての被記録媒体Pの交差方向B全体をカバー可能でなくてもよい。
また、本実施例の記録ヘッド12は、被記録媒体Pに液体としてのインクを吐出するこ
とで記録可能な記録部であるが、このような記録部に限定されず、例えば、色材を被記録
媒体Pに転写して記録する転写式の記録部を使用してもよい。
また、キャリッジ11には、交差方向Bにおける被記録媒体Pの両方の端部を検出可能
なセンサー8が設けられている。
このように、交差方向Bに記録ヘッド12と共に移動する移動体としてのキャリッジ1
1に、搬送部9による被記録媒体Pの搬送方向を検出可能な検出部としてのセンサー8が
設けられていることで、交差方向Bにおける被記録媒体Pの端部を簡単に検出できる。こ
のため、搬送方向Aにおける被記録媒体Pの先端部や後端部を検出しなくても斜行搬送の
検出ができる。したがって、本実施例の記録装置1は、センサー8の検出結果に基づいて
、プラテン3の内部に設けられる仕切り部6の位置を調整して被記録媒体Pにかかる摩擦
力を交差方向Bにおいて調整することで、媒体としてロール状の被記録媒体Pのような連
続媒体を使用した場合においても単票状の媒体を使用した場合においても、被記録媒体P
の斜行搬送を抑制することができる構成になっている。
ここで、本実施例のプラテン3について詳細に説明する。
図2及び図3はプラテン3の概略斜視図であり、図2はプラテン3の基体部としての箱
部13に被記録媒体Pを支持可能な搬送面10を取り付けた状態を表しており、図3はプ
ラテン3の箱部13から搬送面10を取り外した状態を表している。
図2で表されるように、本実施例のプラテン3は、搬送面10が1面を構成する直方体
の箱部13を備えている。そして、搬送面10には、プラテン3の内部に貫通する複数の
孔20が設けられている。
また、図3で表されるように、プラテン3の内部には、仕切り部6が設けられている。
仕切り部6は、仕切り部駆動部18により、搬送面10と交差する方向の回転軸21を基
準として回転移動方向Dに回転移動可能である。また、箱部13(プラテン3の内部)は
、仕切り部6により第1の領域R1と第2の領域R2とに分けられており、吸引部として
のファン22により第1の領域R1を吸引可能に構成されている。別の表現をすると、フ
ァン22は、箱部13の第1の領域R1を負圧状態にすることができる。
なお、回転移動方向Dに回転移動可能である構成として、仕切り部駆動部18による構
成に限られない。仕切り部6の両端部を逆方向にスライドさせてもよい。
ここで、本実施例の仕切り部6は、両端部が可撓性を有している。
仕切り部6全体が剛体で構成されている場合、箱部13内で回転軸21を基準として回
転移動するためには、箱部13の内壁が該回転軸21を基準とした円弧状でない限り、回
転軸21から内壁までの最短距離以下の長さに仕切り部6の回転半径を設定する必要があ
り、第1の領域R1と第2の領域R2とを隙間なく分けることができなくなってしまう。

一方、本実施例の仕切り部6は可撓性を有しているので、回転軸21から内壁までの最
長距離以上の長さに仕切り部6の回転半径を設定することができている。このため、箱部
13内で回転軸21を基準として仕切り部6を回転移動させる際においてどの位置に仕切
り部6がある状態でも、第1の領域R1と第2の領域R2とを隙間なく分けることができ
る。このような構成により、プラテン3の形状の自由度を高くすることができているとと
もに、被記録媒体Pの搬送面10に対する吸着力の調整の効率を高くすることができてい
る。
なお、本実施例の仕切り部6は両端部が可撓性を有している構成であるが、全体が可撓
性を有している構成であってもよい。
次に、本実施例の記録装置1における電気的な構成について説明する。
図8は、本実施例の記録装置1のブロック図である。
制御部23には、記録装置1の全体の制御を司るCPU24が設けられている。CPU
24は、システムバス25を介して、CPU24が実行する各種制御プログラム等を格納
したROM26と、データを一時的に格納可能なRAM27と、接続されている。
また、CPU24は、システムバス25を介して、記録ヘッド12を駆動するためのヘ
ッド駆動部28と接続されている。
また、CPU24は、システムバス25を介して、キャリッジ11を移動させるための
キャリッジモーター30、セット部14の駆動源である送出モーター31、駆動ローラー
5の駆動源である搬送モーター32、巻取部15の駆動源である巻取モーター33、ファ
ン22の駆動源であるファンモーター34、仕切り部駆動部18の駆動源である仕切り部
駆動モーター19、を駆動させるためのモーター駆動部29と接続されている。
さらに、CPU24は、システムバス25を介して、入出力部35と接続されており、
入出力部35は、センサー8、記録データ等を記録装置1に入力する外部装置であるPC
36、ユーザーによる情報の入力の受付けや記録装置1に関する情報の表示が可能なタッ
チパネル37、と接続されている。
本実施例の制御部23は、このような構成により、センサー8の検出結果に基づいて、
仕切り部6の位置を制御して第1の領域R1と第2の領域R2を設定し、被記録媒体Pの
搬送面10への吸着力を交差方向Bにおいて調整することができる。すなわち、被記録媒
体Pの斜行状態に応じて、被記録媒体Pの搬送面10への吸着力を交差方向Bにおいて調
整することができる。同じ搬送力を被記録媒体Pに付与しても、交差方向Bにおける吸着
力が大きい側では被記録媒体Pと搬送面10との摩擦力が大きくなって搬送量が小さくな
り、交差方向Bにおける吸着力が小さい側では被記録媒体Pと搬送面10との摩擦力が小
さくなって搬送量が大きくなる。
このような構成になっていることで、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの斜行搬
送を抑制することができる。
次に、具体的な制御部23による仕切り部6の位置の制御について説明する。すなわち
、仕切り部6を回転移動して交差方向Bにおける第1の領域R1と第2の領域R2との比
率を調整し、交差方向Bにおける被記録媒体Pの搬送面10への吸着力を調整することで
、交差方向Bにおける被記録媒体Pに対する摩擦力を調整して斜行搬送を抑制することに
ついて、図5から図7を用いて具体的に説明する。
ここで、図5(A)、図6(A)及び図7(A)は、本実施例の記録装置1の要部であ
るプラテン3の周辺部分の平面図を表しており、搬送面10に設けられた複数の孔20の
うち、搬送方向Aに沿う1群の孔20a、20b、20c、20d及び20eを抜き出し
て表した図である。
また、図5(B)、図6(B)及び図7(B)は、ファン22により第1の領域R1を
吸引して負圧状態にした際の、孔20a、20b、20c、20d及び20eにおける吸
引分布を表した図である。
なお、本実施例の記録装置1は、制御部23の制御により、被記録媒体Pの搬送方向A
への搬送動作と、該搬送動作を停止し記録ヘッド12が設けられたキャリッジ11を交差
方向Bへ移動させつつ記録ヘッド12からインクを吐出させる吐出動作と、を交互に繰り
返して記録する。すなわち、本実施例の記録装置1は、制御部23の制御により、被記録
媒体Pを間欠搬送しながら画像を形成する。
そして、本実施例のセンサー8は、キャリッジ11に設けられており、被記録媒体Pの
交差方向Bにおける端部を検出可能であるため、前記吐出動作に伴って、前記搬送動作の
前後における該端部の検出が可能である。このため、前記搬送動作の前後における該端部
の検出位置から、制御部23は、被記録媒体Pの斜行搬送の有無、及び、孔20a側にず
れるように被記録媒体Pが斜行搬送されているか、孔20e側にずれるように被記録媒体
Pが斜行搬送されているかを、判断することができる。
図5は、本実施例の記録装置1において斜行搬送が発生していない状態を表す図である

図5(A)で表されるように、斜行搬送が発生していない場合、本実施例の記録装置1
は、制御部23の制御により、第1の領域R1に含まれる孔20aから20eが各々同じ
になるよう、すなわち、交差方向Bに沿う方向となるように仕切り部6を位置させる。
仕切り部6がこのような配置にある場合、第1の領域R1と第2の領域R2との比率は
交差方向Bにおいて一定となり、図5(B)で表されるように、孔20aから20eはす
べて吸引力が同等になるような吸引分布になる。
一方、図6は、本実施例の記録装置1において、搬送方向Aの下流側に被記録媒体Pが
搬送されるにつれて孔20a側に斜行搬送されている状態を表す図である。
図6(A)で表されるように、搬送方向Aの下流側に被記録媒体Pが搬送されるにつれ
て孔20a側に斜行搬送される場合、本実施例の記録装置1は、制御部23の制御により
、第1の領域R1に含まれる孔20aから20eが孔20a、20b、20c、20d、
20eの順に多くなるよう、すなわち、孔20a側が搬送方向Aにおける上流側となり孔
20e側が搬送方向Aにおける下流側となるように仕切り部6を位置させる。別の表現を
すると、交差方向Bにおける第2の領域R2に対する第1の領域R1の比率は、孔20a
側から孔20e側に向かって大きくなる。
仕切り部6がこのような配置にある場合、図6(B)で表されるように、孔20a、2
0b、20c、20d、20eの順に吸引力が大きくなるような吸引分布になる。このた
め、このような吸引分布に対応した摩擦力が被記録媒体Pに加わることにより、被記録媒
体Pの搬送動作において孔20e側よりも孔20a側が大きな搬送量分搬送されることと
なり、斜行搬送が改善される。
逆に、図7は、本実施例の記録装置1において、搬送方向Aの下流側に被記録媒体Pが
搬送されるにつれて孔20e側に斜行搬送されている状態を表す図である。
図7(A)で表されるように、搬送方向Aの下流側に被記録媒体Pが搬送されるにつれ
て孔20e側に斜行搬送される場合、本実施例の記録装置1は、制御部23の制御により
、第1の領域R1に含まれる孔20aから20eが孔20a、20b、20c、20d、
20eの順に少なくなるよう、すなわち、孔20e側が搬送方向Aにおける上流側となり
孔20a側が搬送方向Aにおける下流側となるように仕切り部6を位置させる。別の表現
をすると、交差方向Bにおける第2の領域R2に対する第1の領域R1の比率は、孔20
a側から孔20e側に向かって小さくなる。
仕切り部6がこのような配置にある場合、図7(B)で表されるように、孔20e、2
0d、20c、20b、20aの順に吸引力が大きくなるような吸引分布になる。このた
め、このような吸引分布に対応した摩擦力が被記録媒体Pに加わることにより、被記録媒
体Pの搬送動作において孔20a側よりも孔20e側が大きな搬送量分搬送されることと
なり、斜行搬送が改善される。
なお、上記のように、本実施例の記録ヘッド12は、交差方向Bに移動しながら被記録
媒体Pに記録することが可能であるが、図5(A)、図6(A)及び図7(A)における
記録領域Rpは、本実施例の記録装置1において記録ヘッド12により記録することが可
能な領域を表している。
図5(A)、図6(A)及び図7(A)で表されるように、本実施例のプラテン3では
、仕切り部6が可動範囲のいずれに位置していても、記録ヘッド12による記録領域Rp
は第1の領域R1に含まれるよう構成されている。このため、記録領域Rpにおいて被記
録媒体Pがプラテン3から浮き上がることを抑制しつつ被記録媒体Pの斜行搬送を抑制す
ることができる構成になっている。
また、上記のように、本実施例の記録装置1は、センサー8を記録ヘッド12が設けら
れたキャリッジ11に有する構成である。ただし、このような構成には限定されない。
例えば、センサー8を記録ヘッド12よりも搬送方向Aの上流側に設ける構成であって
もよい。このような構成であれば、被記録媒体Pの斜行搬送を記録前に検出できるので、
被記録媒体Pに記録された画像の品質が低下することを効果的に抑制できる。
一方、本実施例の記録装置1のように、記録ヘッド12よりも搬送方向Aの下流側に被
記録媒体Pを巻き取り可能な巻取部15を備える構成において、センサー8を記録ヘッド
12よりも搬送方向Aの下流側であって巻取部15よりも搬送方向Aの上流側に設ける構
成であってもよい。このような構成であれば、被記録媒体Pの巻き取り前に効果的に斜行
搬送を検出できるので、被記録媒体Pが巻取部15において斜めに巻き取られるなど、被
記録媒体Pの巻き取り不良を効果的に抑制できる。
[実施例2](図8)
次に、実施例2の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図8は本実施例の記録装置1の要部であるプラテン3の内部構成を表す概略斜視図であ
り、実施例1の記録装置1の図3に対応する図である。なお、上記実施例1と共通する構
成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、プラテン3の内部構成以外は、実施例1の記録装置1
と同様の構成である。
実施例1の記録装置1は、回転軸21が箱部13の底部(搬送面10と対向する面)に
対して移動できないように位置決めされていた。
一方、本実施例の記録装置1は、箱部13の底部(搬送面10と対向する面)に搬送方
向Aに沿う方向を長尺方向とする孔部38を備えており、回転軸21が孔部38を搬送方
向Aに沿って移動可能である。
このため、本実施例の記録装置1は、交差方向Bにおける第1の領域R1及び第2の領
域R2の各々の面積の比率を変更できるだけではなく、第2の領域R2全体に対する第1
の領域R1全体の面積の比率を変更できるので、交差方向Bにおける吸着力だけでなく搬
送方向Aにおける吸着力(全体の吸着力)も調整できる。
なお、本実施例の記録装置1は、厳密な意味での搬送方向Aと沿う方向に移動可能であ
るが、このような構成に限定されず、搬送方向Aと沿う方向のベクトル成分を含む方向に
移動可能であれば、厳密な意味での搬送方向Aと沿う方向からずれて移動可能な構成であ
っても構わない。
[実施例3](図9)
次に、実施例5の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図9は本実施例の記録装置1の概略平面図である。なお、上記実施例1及び2と共通す
る構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、センサー8の構成以外は、実施例1の記録装置1と同
様の構成である。
図9は、実施例1の記録装置1のセンサーとは異なるセンサーを使用した、本実施例の
記録装置1におけるセンサー8の周辺部を表す概略平面図である。このうち、図9(A)
は、斜行搬送されることなく被記録媒体Pが搬送されている状態を表す図である。一方、
図9(B)は、被記録媒体Pが搬送方向Aの下流側に進むにつれて図中の左側(センサー
8b側)にずれるように搬送されている状態を表す図である。
図9で表されるように、本実施例の記録装置1は、搬送される被記録媒体Pの搬送速度
を検出するセンサー8として、第1速度センサーとしてのセンサー8aと、搬送方向Aか
ら見て該搬送方向Aと交差する交差方向Bにおいてセンサー8aと異なる位置に設けられ
る第2速度センサーとしてのセンサー8bと、を備えている。そして、制御部23は、斜
行検出部として、センサー8a及びセンサー8bの検出速度に基づいて相対速度差を求め
、該相対速度差から被記録媒体Pの斜行状態を検出することができる。
このように、例えば被記録媒体Pの搬送方向Aから見て左側及び右側など、交差方向B
において異なる位置で相対速度差を求め、該相対速度差から被搬送体の斜行状態(斜行度
合い)を検出することで、絶対速度の検出が高精度で行えない速度センサーを第1速度セ
ンサー及び第2速度センサーとして用いた場合であっても、絶対速度の検出が高精度で行
えないということを補完することができる。すなわち、被記録媒体Pの斜行状態の検出精
度を高くすることができる。
絶対速度の検出が高精度で行えない速度センサーを第1速度センサー及び第2速度セン
サーとして用いた場合であっても、絶対速度の検出が高精度で行えないということを補完
することができるのは、以下の理由である。
制御部23は、センサー8a及びセンサー8bで検出される検出速度に基づく相対速度
差を以下のように演算する。
本実施例の記録装置1では、センサー8a及びセンサー8bは、共に、交差方向Bの位
置を変更可能に設けられている。このため、ユーザーは、図9における被記録媒体Pの右
側端部からセンサー8aまでの距離と被記録媒体Pの左側端部からセンサー8bまでの距
離とが同等となるように配置させることができる。センサー8a及びセンサー8bをこの
ように配置させ、センサー8aの検出速度をV1とし、センサー8bの検出速度をV2と
すると、被記録媒体P全体としての搬送速度Vaveは、Vave=(V1+V2)/2
となる。制御部23は、((V1−V2)/Vave)×100(%)を演算し、この値
を相対速度差としている。
なお、本実施例の制御部23は、((V1−V2)/Vave)×100(%)を相対
速度差としているが、V1−V2を相対速度差としてもよい。
このように相対速度差を基準として被記録媒体Pの斜行状態を判断しているので、本実
施例の記録装置1のような構成は、絶対速度の検出が高精度で行えない速度センサーを用
いたとしても、被記録媒体Pの斜行状態の検出が高精度になる。
例えば、センサー8aの検出速度V1及びセンサー8bの検出速度V2の絶対速度で斜
行状態を判断すると、被記録媒体Pの種類などによってその絶対速度の検出値が変わり、
正確な斜行状態が判断できない場合がある。
一方、本実施例によれば、センサー8aの検出速度V1及びセンサー8bの検出速度V
2が変化したとしても、Vaveに対するV1及びV2の比率は変化しないので、((V
1−V2)/Vave)×100(%)の値は変化しない。このため、正確な斜行状態が
判断できる。
なお、同じ相対速度差であっても搬送状態は、センサー8a及びセンサー8bの距離に
応じて当然変化する。このため、このセンサー8a及びセンサー8bの距離に基づいて斜
行状態を判断している。
また、被記録媒体Pの先端を検出するような従来の斜行検出は、被記録媒体Pの搬送経
路における斜行によって被記録媒体Pのずれが大きい位置に、斜行検出センサーを設置し
ないと有効な検出が困難であった。一方、本実施例の記録装置1は、セット部14から巻
取部15まで、所謂、roll to rollで連続する被記録媒体Pを搬送する構成
である。このため、被記録媒体Pの搬送経路の何れにおいても、被記録媒体Pが斜行搬送
された場合の斜行度合いが大きく異ならないという傾向にある。このため、被記録媒体P
の搬送経路におけるどの位置でも、相対速度差(斜行度合い)は実質的に変わらない傾向
にある。したがって、第1速度センサー8a及び第2速度センサー8bの設置位置の自由
度を高くすることができる。
また、roll to rollで連続する被記録媒体Pを搬送する構成でない場合に
おいても、被記録媒体Pの相対速度差により斜行搬送を判断する構成とすることで、被記
録媒体Pの斜行搬送が累積する位置以外の位置にセンサー8を配置して高い精度で斜行搬
送を判断できる。このため、被記録媒体Pの斜行搬送が累積する位置に配置されないと高
い精度で斜行状態を判断できない、被記録媒体Pの絶対速度を検出して斜行状態を判断す
る構成や被記録媒体Pの先端を検出して斜行状態を判断する構成に比べて、センサー8の
設置位置の自由度を高くすることができる。
なお、本実施例のセンサー8a及びセンサー8bは同様の構成である。ただし、異なる
構成の速度センサーとしてもよい。
図9(A)の状態においては、センサー8aで検出される被記録媒体Pの搬送速度と、
センサー8bで検出される被記録媒体Pの搬送速度と、では差が無い。このため、センサ
ー8a及びセンサー8bの検出速度に基づく相対速度差は無いと、制御部23は判断する

一方、図9(B)の状態においては、センサー8aで検出される被記録媒体Pの搬送速
度と、センサー8bで検出される被記録媒体Pの搬送速度と、では、センサー8aで検出
される被記録媒体Pの搬送速度のほうが速くなる。センサー8aで検出される被記録媒体
Pの搬送速度のほうが速いため、センサー8a側の方がセンサー8b側よりも搬送量が大
きくなり、搬送方向Aの下流側に進むにつれてセンサー8b側にずれて搬送されるためで
ある。このため、センサー8a及びセンサー8bの検出速度に基づく相対速度差は有り、
交差方向Bにおけるセンサー8a側の方が速いと、制御部23は判断する。
ここで、本実施例のセンサー8a及びセンサー8bは、共に、被記録媒体Pに電磁波(
光)を発射し、被記録媒体Pから反射される電磁波を受けて、ドップラー効果による周波
数変化から被記録媒体Pの搬送速度を求めるものである。
ドップラー効果による周波数変化から被記録媒体Pの搬送速度を求める速度センサーは
、被記録媒体Pの種類の違いによって検出速度値(絶対速度の値)が変わってしまう場合
がある。被記録媒体Pの種類が変わると該被記録媒体Pで反射される散乱光の状態も変わ
ってしまう場合があるためである。このような速度センサーは検出速度値をそのまま用い
て被記録媒体Pの斜行状態を求めると、被記録媒体Pの種類の違いの影響を受けて、斜行
状態を精度良く検出することが難しい場合がある。
一方、上記のように本実施例の記録装置1は、センサー8a及びセンサー8bで検出さ
れる検出速度に基づく相対速度差を求め、該相対速度差から被記録媒体Pの斜行状態を検
出するので、被記録媒体Pの種類の違いによるセンサー8a及びセンサー8bで検出され
る検出速度の変化量を相殺することができ、以って、斜行状態を精度良く検出することが
できる。
なお、本実施例のセンサー8a及びセンサー8bは、共に、被記録媒体Pに電磁波を発
射して被記録媒体Pから反射される電磁波を受ける構成であるが、被記録媒体Pに音波を
発射して被記録媒体Pから反射される音波を受ける構成としてもよい。
ここで、ドップラー効果による周波数変化から被記録媒体Pの搬送速度を求めることが
可能な速度センサーの好ましい具体例について説明する。
1つ目の例としては、2本の照射光を被記録媒体Pの搬送方向Aの上流側及び下流側か
ら発射させ、夫々の照射光に基づく被記録媒体Pからの反射光(散乱光)を同一の受光部
で受ける構成である。該散乱光の中には被記録媒体Pの搬送方向Aにおける速度情報が光
の波長変化という形で含まれており、上流側の照射光由来の散乱光は波長が長くなり、下
流側の照射光由来の散乱光は波長が短くなる。そこで、これら両方の波長の波長差をヘテ
ロダイン検波して波長を検出することで被記録媒体Pの搬送速度を求めることができる。

2つ目の例としては、レーザーから照射光を搬送方向Aに移動する被記録媒体Pに照射
し、被記録媒体Pで反射されることで波長が変化した散乱光(戻り光)をレーザーで受光
する構成である。該戻り光がレーザーに戻ってきたとき、照射光と戻り光との位相が揃う
とレーザーの出力は微小に増加するが、該増加現象を活用することで被記録媒体Pの搬送
速度を求めることができる。
なお、本実施例のセンサー8a及びセンサー8bは、上記1つ目の例の構成である。
また、上記センサーとはさらに異なるセンサーを使用することもできる。上記センサー
とはさらに異なるセンサーとしては、例えば、複数の発光部と1つの受光部とを備えるモ
ーションセンサーなどを使用して被記録媒体Pの端部を検出することができる。
[記録方法の実施例](図9)
次に、一実施例に係る記録方法について図9を用いて説明する。
なお、本実施例の記録方法は、実施例1の記録装置1を用いて実行された記録方法の一
実施例である。ただし、実施例2の記録装置1を用いても、本実施例の記録方法と同様に
実行可能である。
PC20から記録データを入力し、本実施例の記録方法が開始されると、最初に、ステ
ップS110で、制御部23の制御により、センサー8によって交差方向Bにおける被記
録媒体Pの両側の端部の位置を検出する。
次に、ステップS120で、被記録媒体Pを所定の位置まで搬送する。なお、本ステッ
プの被記録媒体Pの搬送は、被記録媒体Pの記録開始位置までの搬送や、間欠搬送におけ
る1回分の搬送に対応する。
そして、ステップS120における被記録媒体Pの搬送終了後、ステップS130で、
制御部23の制御により、センサー8によって交差方向Bにおける被記録媒体Pの両側の
端部の位置を検出する。
次に、ステップS140で、制御部23において、ステップS120の媒体搬送前後の
センサー8による交差方向Bにおける被記録媒体Pの両側の端部の位置の検出結果に基づ
いて、被記録媒体Pが斜行搬送されているかどうかを判断する。
本ステップにおいて被記録媒体Pが斜行搬送されていないと判断された場合はステップ
S150に進み、本ステップにおいて被記録媒体Pが斜行搬送されていると判断された場
合はステップS160に進む。
ステップS150においては、制御部23は、図5(A)で表されるように、仕切り部
6が交差方向Bと平行になるように仕切り部6の姿勢を設定する(第1の領域R1と第2
の領域R2を設定する)。仕切り部6がこのような姿勢になるように制御することにより
、交差方向Bにおける吸引分布は一定となり、交差方向Bにおける搬送面10による被記
録媒体Pに対する摩擦力は一定となる。
ステップS160においては、制御部23は、図6(A)又は図7(A)で表されるよ
うに、センサー8が検出した斜行搬送の向きに応じて、仕切り部6が交差方向Bとは、ず
れるように姿勢を設定する(第1の領域R1と第2の領域R2を設定する)。
なお、詳細には、図6(A)で表されるように搬送方向Aの下流側に進むにしたがって
孔20a側にずれるように被記録媒体Pが斜行搬送されている状態においては、孔20a
側が搬送方向Aにおける上流側となり孔20e側が搬送方向Aにおける下流側となるよう
に仕切り部6を位置させるように制御する。そして、図7(A)で表されるように搬送方
向Aの下流側に進むにしたがって孔20e側にずれるように被記録媒体Pが斜行搬送され
ている状態においては、孔20e側が搬送方向Aにおける上流側となり孔20a側が搬送
方向Aにおける下流側となるように仕切り部6を位置させるように制御する。
そして、ステップS170で、制御部23は、PC20から入力した記録データに基づ
いて記録し、該記録データに基づく記録が終了したかどうかを判断する。
本ステップにおいて、記録が終了したと判断した場合は、本実施例の記録方法を終了す
る。一方、本ステップにおいて、記録が終了していないと判断した場合は、ステップS1
20に戻り、ステップS120からステップS170まで繰り返す。
なお、本実施例においては、ステップS150及びステップS160において被記録媒
体Pを間欠搬送させる際の被記録媒体Pの停止時に仕切り部6を移動させているが、被記
録媒体Pを間欠搬送させる際の被記録媒体Pの移動時や被記録媒体Pを連続搬送させる際
の被記録媒体Pの移動時に仕切り部6を移動させてもよい。
本実施例の記録方法は、センサー8の検出結果に基づいて、プラテン3における仕切り
部6の位置を制御して第1の領域R1と第2の領域R2を設定し、被記録媒体Pの搬送面
10への吸着力を交差方向Bにおいて調整し、交差方向Bにおいて吸着力が調整された状
態で被記録媒体Pを搬送して該被記録媒体Pに記録する。このような記録方法とすること
で、被記録媒体Pの斜行状態に応じて、被記録媒体Pの搬送面10への吸着力を交差方向
Bにおいて調整し、交差方向Bにおいて吸着力が調整された状態で該被記録媒体Pに記録
することができる。すなわち、被記録媒体Pの斜行搬送を抑制して記録することができる
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範
囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることは言うまでもな
い。
以上、本発明について具体的な実施例に基づいて詳述した。ここで、本発明について、
もう一度まとめて説明する。
本発明の第1の態様の記録装置1は、媒体Pを搬送可能な搬送部9と、搬送部9による
媒体Pの搬送方向Aを検出可能な検出部8と、搬送部9によって搬送される媒体Pに記録
可能な記録部12と、複数の孔20を有し媒体Pを支持可能な搬送面10と、搬送面10
を一面として有し内部を搬送面10と交差する方向の回転軸21を基準として回転移動可
能な仕切り部6により第1の領域R1と第2の領域R2とに分けられた箱部13と、を有
する媒体支持部3と、第1の領域R1を吸引可能な吸引部22と、検出部8の検出結果に
基づいて、仕切り部6の位置を制御して第1の領域R1と第2の領域R2を設定し、媒体
Pの搬送面10への吸着力を搬送方向Aと交差する交差方向Bにおいて調整する制御部2
3と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、検出部8の検出結果に基づいて、媒体支持部3における仕切り部6の
位置を制御して第1の領域R1と第2の領域R2を設定し、媒体Pの搬送面10への吸着
力を交差方向Bにおいて調整する。すなわち、媒体Pの斜行状態に応じて、媒体Pの搬送
面10への吸着力を交差方向Bにおいて調整することができる。同じ搬送力を媒体Pに付
与しても、交差方向Bにおける吸着力が大きい側では媒体Pと搬送面10との摩擦力が大
きくなって搬送量が小さくなり、交差方向Bにおける吸着力が小さい側では媒体Pと搬送
面10との摩擦力が小さくなって搬送量が大きくなる。このため、媒体Pの斜行搬送を抑
制することができる。
なお、「搬送方向Aを検出可能」とは、例えば、搬送方向Aと交差する交差方向Bにお
ける媒体Pの端部の位置を検出することや媒体Pの搬送速度を検出することで、結果的に
搬送方向Aを検出可能なことを含む意味である。
本発明の第2の態様の記録装置1は、前記第1の態様において、媒体支持部3は、仕切
り部6が可動範囲のいずれに位置していても、記録部12による記録領域Rpが第1の領
域R1に含まれるよう構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、媒体支持部3は、仕切り部6が可動範囲のいずれに位置していても、
記録部12による記録領域Rpが第1の領域R1に含まれるよう構成されている。このた
め、記録領域Rpにおいて媒体Pが媒体支持部3から浮き上がることを抑制しつつ媒体P
の斜行搬送を抑制することができる。
本発明の第3の態様の記録装置1は、前記第1又は第2の態様において、回転軸21は
、搬送方向Aに沿って移動可能であることを特徴とする。
ここで「搬送方向Aに沿って移動可能」とは、厳密な意味での搬送方向Aと沿う方向に
移動可能であることだけではなく、搬送方向Aと沿う方向のベクトル成分を含む方向に移
動可能であれば足りる意味である。
本態様によれば、回転軸21は搬送方向Aに移動可能である。このため、交差方向Bに
おける第1の領域R1及び第2の領域R2の各々の面積の比率を変更できるだけではなく
、第2の領域R2全体に対する第1の領域R1全体の面積の比率を変更できるので、交差
方向Bにおける吸着力だけでなく搬送方向Aにおける全体の吸着力も調整できる。
本発明の第4の態様の記録装置1は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において
、仕切り部6は、可撓性を有していることを特徴とする。
剛体の仕切り部6が箱部内で回転軸21を基準として回転移動するためには、箱部13
の内壁が該回転軸21を基準とした円弧状でない限り、回転軸21から内壁までの最短距
離以下の長さに仕切り部6の回転半径を設定する必要があり、第1の領域R1と第2の領
域R2とを隙間なく分けることができない。
本態様によれば、仕切り部6は可撓性を有しているので、回転軸21から内壁までの最
長距離以上の長さに仕切り部6の回転半径を設定することができ、箱部13内で回転軸2
1を基準として仕切り部6を回転移動させる際においてどの位置に仕切り部6がある状態
でも、第1の領域R1と第2の領域R2とを隙間なく分けることができる。したがって、
媒体支持部3の形状の自由度を高くすることができるとともに、吸着力の調整の効率を高
くすることができる。
本発明の第5の態様の記録装置1は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において
、交差方向Bに記録部12と共に移動する移動体11を備え、検出部8は、移動体11に
設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、検出部8は交差方向Bに記録部12と共に移動する移動体11に設け
られている。このため、検出部8は媒体Pの交差方向Bの端部を簡単に検出できるので、
媒体Pとしてロール状の媒体のような連続媒体を使用した場合においても単票状の媒体を
使用した場合においても媒体Pの斜行搬送を抑制することができる。
本発明の第6の態様の記録装置1は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において
、検出部8は、記録部12よりも搬送方向Aの上流側に設けられていることを特徴とする
本態様によれば、検出部8は記録部12よりも搬送方向Aの上流側に設けられている。
このため、斜行搬送を記録前に検出できるので媒体Pに記録された画像の品質が低下する
ことを効果的に抑制できる。
本発明の第7の態様の記録装置1は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において
、記録部12よりも搬送方向Aの下流側に設けられ、媒体Pを巻き取り可能な巻取部15
を備え、検出部8は、記録部12よりも搬送方向Aの下流側であって巻取部15よりも搬
送方向Aの上流側に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、検出部8は記録部12よりも搬送方向Aの下流側であって巻取部15
よりも搬送方向Aの上流側に設けられている。このため、媒体Pの巻き取り前に効果的に
斜行搬送を検出できるので、媒体Pが斜めに巻き取られるなど、媒体Pの巻き取り不良を
効果的に抑制できる。
本発明の第8の態様の記録方法は、媒体Pを搬送可能な搬送部9と、搬送部9による媒
体Pの搬送方向Aを検出可能な検出部8と、搬送部9によって搬送される媒体Pに記録可
能な記録部12と、を備える記録装置1における記録方法であって、複数の孔20を有し
媒体Pを支持可能な搬送面10と、搬送面10を一面として有し内部を搬送面10と交差
する方向の回転軸21を基準として回転移動可能な仕切り部6により第1の領域R1と第
2の領域R2とに分けられた箱部13と、を有する媒体支持部3において、検出部8の検
出結果に基づいて、仕切り部6の位置を制御して第1の領域R1と第2の領域R2を設定
するとともに第1の領域R1を吸引し、媒体Pの搬送面10への吸着力を搬送方向Aと交
差する交差方向Bにおいて調整し、交差方向Bにおいて吸着力が調整された状態で媒体P
を搬送して媒体Pに記録することを特徴とする。
本態様によれば、検出部8の検出結果に基づいて、媒体支持部3における仕切り部6の
位置を制御して第1の領域R1と第2の領域R2を設定し、媒体Pの搬送面10への吸着
力を交差方向Bにおいて調整し、交差方向Bにおいて吸着力が調整された状態で媒体Pを
搬送して該媒体Pに記録する。すなわち、媒体Pの斜行状態に応じて、媒体Pの搬送面1
0への吸着力を交差方向Bにおいて調整し、交差方向Bにおいて吸着力が調整された状態
で該媒体Pに記録することができる。このため、媒体Pの斜行搬送を抑制して記録するこ
とができる。
1 記録装置、2 プラテン、3 プラテン、4 プラテン、
5 駆動ローラー、6 仕切り部、7 従動ローラー、8 センサー(検出部)、
9 搬送部、10 搬送面、11 キャリッジ(移動体)、
12 記録ヘッド(記録部)、13 箱部、14 セット部、15 巻取部、
16 被記録媒体Pの記録面、17 被記録媒体Pの記録面とは反対側の面、
18 仕切り部駆動部、19 仕切り部駆動モーター、20 孔、21 回転軸、
22 ファン(吸引部)、23 制御部、24 CPU、25 システムバス、
26 ROM、27 RAM、28 ヘッド駆動部、29 モーター駆動部、
30 キャリッジモーター、31 送出モーター、32 搬送モーター、
33 巻取モーター、34 ファンモーター、35 入出力部、36 PC、
37 タッチパネル、38 孔部、F ノズル形成面、P 被記録媒体(媒体)、
R1 第1の領域、R2 第2の領域、Rp 記録領域

Claims (8)

  1. 媒体を搬送可能な搬送部と、
    前記搬送部による前記媒体の搬送方向を検出可能な検出部と、
    前記搬送部によって搬送される前記媒体に記録可能な記録部と、
    複数の孔を有し前記媒体を支持可能な搬送面と、前記搬送面を一面として有し内部を前
    記搬送面と交差する方向の回転軸を基準として回転移動可能な仕切り部により第1の領域
    と第2の領域とに分けられた箱部と、を有する媒体支持部と、
    前記第1の領域を吸引可能な吸引部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記仕切り部の位置を制御して前記第1の領域と前
    記第2の領域を設定し、前記媒体の前記搬送面への吸着力を前記搬送方向と交差する交差
    方向において調整する制御部と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記媒体支持部は、前記仕切り部が可動範囲のいずれに位置していても、前記記録部に
    よる記録領域が前記第1の領域に含まれるよう構成されていることを特徴とする記録装置
  3. 請求項1又は2に記載の記録装置において、
    前記回転軸は、前記搬送方向に沿って移動可能であることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記仕切り部は、可撓性を有していることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記交差方向に前記記録部と共に移動する移動体を備え、
    前記検出部は、前記移動体に設けられていることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記検出部は、前記記録部よりも前記搬送方向の上流側に設けられていることを特徴と
    する記録装置。
  7. 請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記記録部よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記媒体を巻き取り可能な巻取部
    を備え、
    前記検出部は、前記記録部よりも前記搬送方向の下流側であって前記巻取部よりも前記
    搬送方向の上流側に設けられていることを特徴とする記録装置。
  8. 媒体を搬送可能な搬送部と、前記搬送部による前記媒体の搬送方向を検出可能な検出部
    と、前記搬送部によって搬送される前記媒体に記録可能な記録部と、を備える記録装置に
    おける記録方法であって、
    複数の孔を有し前記媒体を支持可能な搬送面と、前記搬送面を一面として有し内部を前
    記搬送面と交差する方向の回転軸を基準として回転移動可能な仕切り部により第1の領域
    と第2の領域とに分けられた箱部と、を有する媒体支持部において、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記仕切り部の位置を制御して前記第1の領域と前
    記第2の領域を設定するとともに前記第1の領域を吸引し、前記媒体の前記搬送面への吸
    着力を前記搬送方向と交差する交差方向において調整し、
    前記交差方向において吸着力が調整された状態で前記媒体を搬送して前記媒体に記録す
    ることを特徴とする記録方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018235437A1 (ja) * 2017-06-20 2018-12-27 富士フイルム株式会社 搬送装置、乾燥装置、及び画像形成装置

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WO2018235437A1 (ja) * 2017-06-20 2018-12-27 富士フイルム株式会社 搬送装置、乾燥装置、及び画像形成装置

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