JP6455659B2 - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置及び記録方法に関する。
従来から、媒体を搬送し、搬送される媒体に記録する記録装置が使用されている。このような記録装置においては、媒体が斜行搬送されると、記録された画像の品質が低下する虞や、媒体に皺が発生し媒体と記録部とが接触して記録された画像、媒体及び記録部などにダメージを与える虞がある。このため、媒体の斜行搬送を抑制することを目的とする技術が開示されている。
例えば、特許文献1には、媒体と接触した状態を維持しつつ移動可能なガイドローラーを有する斜行補正装置(スキュー補正装置)が開示されている。
特開平4−169259号公報
特許文献1の斜行補正装置は、ロール状の媒体のような連続媒体に、該媒体と接触した状態を維持しつつ移動可能なガイドローラーを移動させることにより強い負荷をかけて、媒体の斜行搬送を抑制する構成である。このような構成では、大きく媒体が斜行搬送した場合の大まかな補正は容易に行えるが、小さく媒体が斜行搬送した場合の高精度な補正は困難な場合があった。また、媒体に強い負荷をかける構成であるため、ロール状の媒体のような連続媒体にしか使用できず、使用可能な媒体が限定される。
このように、従来の媒体を搬送し搬送される媒体に記録する記録装置においては、媒体の斜行搬送を抑制することが困難な場合があった。
そこで、本発明の目的は、媒体の斜行搬送を抑制することである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の記録装置は、媒体を搬送可能な搬送部と、前記搬送部による前記媒体の搬送方向を検出可能な検出部と、前記搬送部によって搬送される前記媒体に記録可能な記録部と、前記媒体における前記記録部によって記録がなされる記録面とは反対側の面に対して接触及び離間可能であり、前記媒体を前記搬送部によって搬送する際に、前記媒体の前記反対側の面の少なくとも一部に接触して、摩擦力を前記媒体に付与可能な摩擦力付与部と、前記検出部の検出結果に基づいて、前記媒体に対する前記摩擦力付与部の接触状態を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様の記録装置は、前記第1の態様において、前記摩擦力付与部は、前記交差方向に延設される延設部材であり、前記制御部は、前記搬送方向から見た前記交差方向における前記媒体に対する前記摩擦力付与部の角度を変更することにより、前記交差方向における前記媒体に対する前記摩擦力付与部の接触領域を制御可能であることを特徴とする。
本発明の第3の態様の記録装置は、前記第2の態様において、前記摩擦力付与部は、前記搬送方向から見て前記反対側の面に向かって凸状の円弧面を有する延設部材であることを特徴とする。
本発明の第4の態様の記録装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記交差方向に前記記録部と共に移動する移動体を備え、前記検出部は、前記移動体に設けられていることを特徴とする。
本発明の第5の態様の記録装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記検出部は、前記記録部よりも前記搬送方向の上流側に設けられていることを特徴とする。
本発明の第6の態様の記録装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記記録部よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記媒体を巻き取り可能な巻取部を備え、前記検出部は、前記記録部よりも前記搬送方向の下流側であって前記巻取部よりも前記搬送方向の上流側に設けられていることを特徴とする。
本発明の第7の態様の記録装置は、前記第1から第6のいずれか1つの態様において、前記摩擦力付与部の前記交差方向の長さは、前記媒体の搬送経路における前記媒体の前記交差方向の搬送長さ以上であることを特徴とする。
本発明の第8の態様の記録装置は、前記第1から第7のいずれか1つの態様において、前記摩擦力付与部として、前記交差方向における一方側から他方側に向かって前記媒体に対する摩擦力が大きくなる第1の摩擦力付与部と、前記一方側から前記他方側に向かって前記媒体に対する摩擦力が小さくなる第2の摩擦力付与部と、を有し、前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記第1の摩擦力付与部及び前記第2の摩擦力付与部の前記媒体への接触を制御可能であることを特徴とする。
本発明の第9の態様の記録方法は、媒体を搬送可能な搬送部と、前記搬送部による前記媒体の搬送方向を検出可能な検出部と、前記搬送部によって搬送される前記媒体に記録可能な記録部と、を備える記録装置における記録方法であって、前記媒体における前記記録部によって記録がなされる記録面とは反対側の面に対して接触及び離間可能であり、前記媒体を前記搬送部によって搬送する際に、前記媒体の前記反対側の面の少なくとも一部に接触して、摩擦力を前記媒体に付与可能な摩擦力付与部の前記媒体に対する接触状態を、前記検出部の検出結果に基づいて制御して、前記媒体を搬送して前記媒体に記録することを特徴とする。
本発明によれば、媒体の斜行搬送を抑制することができる。
本発明の実施例1に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の実施例1に係る記録装置を表す概略斜視図。 本発明の実施例1に係る記録装置を表す概略正面図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略側面図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略正面図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略斜視図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略斜視図。 本発明の実施例1に係る記録装置のブロック図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略図。 本発明の実施例2に係る記録装置の要部を表す概略図。 本発明の実施例3に係る記録装置を表す概略斜視図。 本発明の実施例4に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の実施例4に係る記録装置の要部を表す概略平面図。 本発明の実施例5に係る記録装置の要部を表す概略平面図。 本発明の一実施例に係る記録方法のフローチャート。
以下に、本発明の一実施例に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
[実施例1](図1〜図9)
図1は本実施例の記録装置1を表す概略側面図であり、図2は本実施例の記録装置1を表す概略斜視図であり、図3は本実施例の記録装置1を表す概略正面図である。そして、図4は本実施例の記録装置1の要部である媒体の搬送方向を調整可能な摩擦力付与部6の周辺部分を表す概略側面図である。なお、図1から図4は記録装置1の構成部材を一部省略して表しており、特に、図2は本実施例の要部である媒体の搬送方向を調整可能な摩擦力付与部6が見やすいよう筐体やキャリッジ11についても省略して表しており、図3は摩擦力付与部6が見やすいようプラテン4の一部についても省略して表している。
図1で表されるように、本実施例の記録装置1は、被記録媒体P(媒体)のセット部14から、被記録媒体Pの支持部であるプラテン2、プラテン3及びプラテン4を介して、被記録媒体Pの巻取部15まで、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する。すなわち、セット部14から巻取部15までが記録装置1における被記録媒体Pの搬送経路であり、プラテン2、プラテン3及びプラテン4は該搬送経路に設けられた被記録媒体Pの支持部である。なお、セット部14は回転方向Cに回転して被記録媒体Pを送出し、巻取部15は回転方向Cに回転して被記録媒体Pを巻き取る。
なお、本実施例では記録面16が外側になるように巻かれているロール式の被記録媒体Pを使用しているので、被記録媒体Pをセット部14から送出する際、セット部14の回転軸は回転方向Cに回転する。一方、記録面16が内側になるように巻かれているロール式の被記録媒体Pを使用する場合は、セット部14の回転軸は回転方向Cとは逆回転して送出することが可能である。
そして、同様に、本実施例の巻取部15は被記録媒体Pの記録面16が外側になるように巻き取るので、巻取部15の回転軸は回転方向Cに回転する。一方、記録面16が内側になるように巻き取る場合は、巻取部15の回転軸は回転方向Cとは逆回転して巻き取ることが可能である。
なお、本実施例の記録装置1は、ロール状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成であるが、このような構成に限定されず、単票状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成であってもよい。単票状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成である場合、被記録媒体Pのセット部14として、例えば、所謂、給紙(給送)トレイ及び給紙(給送)カセットなどと呼ばれるものを使用してもよい。また、被記録媒体Pの回収部として、巻取部15以外の回収部として、例えば、所謂、排出用受部、排紙(排出)トレイ及び排紙(排出)カセットなどと呼ばれるものを使用してもよい。
また、本実施例の記録装置1は、プラテン2とプラテン3の間に、搬送方向Aと交差する交差方向Bの回転軸を有し、記録面16の反対側の面である被記録媒体Pの面17に送り力を付与する駆動ローラー5が設けられている。
そして、被記録媒体Pの搬送経路における駆動ローラー5と対向する側には、交差方向Bの回転軸を有する従動ローラー7が設けられている。そして、ローラー対を構成する駆動ローラー5と従動ローラー7とで被記録媒体Pを挟持することができる。このような構成により、駆動ローラー5及び従動ローラー7などで搬送部9を構成している。ここで、従動ローラーとは、被記録媒体Pの搬送に伴って回転するローラーを意味する。
また、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する際は、駆動ローラー5は回転方向Cに回転し、従動ローラー7は回転方向Cとは逆方向に回転する。
また、本実施例の記録装置1は、プラテン3と対向する側に記録部としての記録ヘッド12が備えられている。記録装置1は、キャリッジ11を介して交差方向Bに記録ヘッド12を往復移動させながら、記録ヘッド12のノズル形成面Fから被記録媒体Pにインクを吐出させて所望の画像を形成する。このような構成により、記録ヘッド12は、被記録媒体Pにインクを吐出することができる。
なお、本実施例の記録装置1は、往復移動しながら記録する記録ヘッド12を備えているが、インクを吐出するノズルを搬送方向Aと交差する交差方向Bに複数設けた所謂ラインヘッドを備える記録装置でもよい。
ここで、「ラインヘッド」とは、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する交差方向Bに形成されたノズルの領域が、被記録媒体Pの交差方向B全体をカバー可能なように設けられ、記録ヘッド又は被記録媒体Pを相対的に移動させて画像を形成する記録装置に用いられる記録ヘッドである。なお、ラインヘッドの交差方向Bのノズルの領域は、記録装置が対応している全ての被記録媒体Pの交差方向B全体をカバー可能でなくてもよい。
また、本実施例の記録ヘッド12は、被記録媒体Pに液体としてのインクを吐出することで記録可能な記録部であるが、このような記録部に限定されず、例えば、色材を被記録媒体Pに転写して記録する転写式の記録部を使用してもよい。
また、キャリッジ11には、交差方向Bにおける被記録媒体Pの両方の端部を検出可能なセンサー8が設けられている。
このように、交差方向Bに記録ヘッド12と共に移動する移動体としてのキャリッジ11に、搬送部9による被記録媒体Pの搬送方向を検出可能な検出部としてのセンサー8が設けられていることで、交差方向Bにおける被記録媒体Pの端部を簡単に検出できる。このため、搬送方向Aにおける被記録媒体Pの先端部や後端部を検出しなくても斜行搬送の検出ができる。したがって、本実施例の記録装置1は、センサー8の検出結果に基づいて後述の摩擦力付与部6により搬送方向を調整することで、媒体としてロール状の被記録媒体Pのような連続媒体を使用した場合においても単票状の媒体を使用した場合においても、被記録媒体Pの斜行搬送を抑制することができる構成になっている。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送経路において搬送方向Aにおける記録ヘッド12の下流側に、交差方向Bの両端部に昇降部35を有する摩擦力付与部6が設けられている。摩擦力付与部6は、プラテン3とプラテン4との間の位置であって、被記録媒体Pにおける記録ヘッド12によって記録がなされる記録面16とは反対側の面17に接触可能な位置に配置されている。
ここで、摩擦力付与部6について詳細に説明する。
図5から図7は摩擦力付与部6の概略図であり、図5は摩擦力付与部6の概略正面図、図6及び図7は摩擦力付与部6の概略斜視図を表している。
本実施例の摩擦力付与部6は、図3及び図5から図7で表されるように、交差方向Bに延設される板状部10と、交差方向Bにおける板状部10の両端部にその一端が接続された昇降部35と、昇降部35の他端が接続された回転部34と、板状部10に交差方向Bに沿って取り付けられ被記録媒体Pの面17に接触可能な接触部18と、を備えている。
また、本実施例の摩擦力付与部6は、回転部34として回転部34a及び34bを備えており、昇降部35として昇降部35a及び35bを備えている。そして、回転部34a及び34bは摩擦力付与部駆動モーター22(図8参照)に接続されているとともに、回転部34aは昇降部35aと接続され、回転部34bは昇降部35bと接続されている。ここで、回転部34a及び34bは、図5で表されるように、側面37の中心に位置する回転軸38を基準に回転方向E1及びE2に回転可能である。また、昇降部35a及び35bは、関節部36を有することで昇降方向Dに屈伸することが可能であり、回転部34a及び34bの側面37における回転軸38からずれた部分に接続されている。このような構成により、回転部34aを回転させることで板状部10の昇降部35a側を搬送方向A及び交差方向Bと共に交差する昇降方向Dに移動させることができる。同様に、回転部34bを回転させることで板状部10の昇降部35b側を昇降方向Dに移動させることができる。
また、接触部18は、板状部10に対して簡単に脱着できるように構成されている。図5及び図6は、接触部18を板状部10に対して取りつけた状態を表しており、図7は、接触部18を板状部10から取り外した状態を表している。なお、図7(B)は、摩擦力付与部6の全体を表す図7(A)における一部拡大図である。
図7(B)で表されるように、接触部18には、板状部10の孔部40に嵌めることが可能な突起部39が設けられている。このような構成により、本実施例の接触部18は、孔部40に突起部39を嵌めること及び抜くことで、簡単に、板状部10に対して脱着できる。すなわち、接触部18が摩耗及び損傷した場合等に簡単に取り換えることができるとともに、使用する被記録媒体Pの種類に応じて接触部18を簡単に取り換えることができる。
ここで、接触部18の構成材料に特に限定はないが、例えば、ポリアセタール、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンサルファイド、エラストマー、フェノール樹脂、ポリエステル、ポリイミド、合成皮革、コルクなどを好ましく用いることができる。
次に、本実施例の記録装置1における電気的な構成について説明する。
図8は、本実施例の記録装置1のブロック図である。
制御部23には、記録装置1の全体の制御を司るCPU24が設けられている。CPU24は、システムバス25を介して、CPU24が実行する各種制御プログラム等を格納したROM26と、データを一時的に格納可能なRAM27と、接続されている。
また、CPU24は、システムバス25を介して、記録ヘッド12を駆動するためのヘッド駆動部28と接続されている。
また、CPU24は、システムバス25を介して、キャリッジ11を移動させるためのキャリッジモーター30、セット部14の駆動源である送出モーター31、駆動ローラー5の駆動源である搬送モーター32、巻取部15の駆動源である巻取モーター33、摩擦力付与部6の回転部34を回転方向E1及びE2に回転させることが可能な摩擦力付与部駆動モーター22、を駆動させるためのモーター駆動部29と接続されている。
さらに、CPU24は、システムバス25を介して、入出力部19と接続されており、入出力部19は、センサー8、記録データ等を記録装置1に入力する外部装置であるPC20、ユーザーによる情報の入力の受付けや記録装置1に関する情報の表示が可能なタッチパネル21、と接続されている。
本実施例の制御部23は、このような構成により、センサー8の検出結果に基づいて回転部34a及び34bを回転させ、被記録媒体Pの記録面16とは反対側の面17に対して接触及び離間可能な摩擦力付与部6の被記録媒体Pに対する接触状態を制御することができる。例えば、回転部34aを回転させることで板状部10の昇降部35a側を被記録媒体Pに接触させて交差方向Bにおける昇降部35a側の摩擦力を大きくすることや、回転部34bを回転させることで板状部10の昇降部35b側を被記録媒体Pに接触させて交差方向Bにおける昇降部35a側の摩擦力を大きくすることができる。
このように、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの記録面16とは反対側の面17に対して接触及び離間可能であり、被記録媒体Pを搬送部9によって搬送する際に、被記録媒体Pの記録面16とは反対側の面17の交差方向Bにおける少なくとも一部に接触して、交差方向Bにおいて異なる摩擦力を被記録媒体Pに付与可能な摩擦力付与部6を備えている。そして、搬送部9による被記録媒体Pの搬送方向を検出可能なセンサー8の検出結果に基づいて被記録媒体Pに対する摩擦力付与部6の接触状態を制御する制御部23を備えている。このため、斜行搬送の方向に応じて交差方向Bにおける摩擦力を調整できるので、被記録媒体Pの記録面16にダメージを与えることなく被記録媒体Pの斜行搬送を抑制することができる構成になっている。
なお、本実施例の摩擦力付与部6は、プラテン3とプラテン4との間に設けられているが、摩擦力付与部6が設けられる位置に特に限定はない。
また、図3から図7で表されるように、本実施例の摩擦力付与部6は、交差方向Bに延設される延設部材である。そして、制御部23は、搬送方向Aから見た交差方向Bにおける被記録媒体Pに対する摩擦力付与部6の角度を変更(図9(B)、図10(B)及び図11(B)参照)することにより、交差方向Bにおける被記録媒体Pに対する摩擦力付与部6の接触領域を制御可能である。
このため、搬送方向Aから見た交差方向Bにおける被記録媒体Pに対する摩擦力付与部6の角度を変更することにより、簡単に、交差方向Bにおける被記録媒体Pに対する摩擦力を調整できる。
次に、具体的な制御部23による摩擦力付与部6の制御、すなわち、搬送方向Aから見た交差方向Bにおける被記録媒体Pに対する摩擦力付与部6の角度を変更して交差方向Bにおける被記録媒体Pに対する摩擦力を調整することについて、図9から図11を用いて具体的に説明する。
なお、本実施例の記録装置1は、制御部23の制御により、被記録媒体Pの搬送方向Aへの搬送動作と、該搬送動作を停止し記録ヘッド12が設けられたキャリッジ11を交差方向Bへ移動させつつ記録ヘッド12からインクを吐出させる吐出動作と、を交互に繰り返して記録する。すなわち、本実施例の記録装置1は、制御部23の制御により、被記録媒体Pを間欠搬送しながら画像を形成する。
そして、本実施例のセンサー8は、キャリッジ11に設けられており、被記録媒体Pの交差方向Bにおける端部を検出可能であるため、前記吐出動作に伴って、前記搬送動作の前後における該端部の検出が可能である。このため、前記搬送動作の前後における該端部の検出位置から、制御部23は、被記録媒体Pの斜行搬送の有無、及び、昇降部35a側にずれるように被記録媒体Pが斜行搬送されているか、昇降部35b側にずれるように被記録媒体Pが斜行搬送されているかを、判断することができる。
図9は、本実施例の記録装置1において斜行搬送が発生していない状態を表す図である。このうち、図9(A)は本実施例の記録装置1の要部である摩擦力付与部6の周辺部分の概略平面図を表しており、図9(B)は摩擦力付与部6の周辺部分の概略正面図を表している。
図9(B)で表されるように、斜行搬送が発生していない場合、本実施例の記録装置1は、制御部23の制御により、摩擦力付与部6が被記録媒体Pに接触しない状態に維持する。
なお、図9(A)及び図9(B)で表されるように、本実施例の記録装置1における摩擦力付与部6の交差方向Bの長さL1は、被記録媒体Pの交差方向Bの長さ(幅)L2以上である。別の表現をすると、摩擦力付与部6の交差方向Bの長さL1は、被記録媒体Pの搬送経路における被記録媒体Pの交差方向Bの搬送長さ以上である。このため、摩擦力付与部6は、被記録媒体Pの幅方向の両側端部において該被記録媒体Pと接触でき、該被記録媒体Pの斜行搬送を効果的に抑制することができる構成になっている。
一方、図10は、本実施例の記録装置1において、搬送方向Aの下流側に被記録媒体Pが搬送されるにつれて昇降部35b側に斜行搬送されている状態を表す図である。このうち、図10(A)は本実施例の記録装置1の要部である摩擦力付与部6の周辺部分の概略平面図を表しており、図10(B)は摩擦力付与部6の周辺部分の概略正面図を表している。
図10(B)で表されるように、搬送方向Aの下流側に被記録媒体Pが搬送されるにつれて昇降部35b側に斜行搬送される場合、本実施例の記録装置1は、制御部23の制御により、交差方向Bにおける摩擦力付与部6の昇降部35a側を被記録媒体Pに接触させる。このような状態とすることで、交差方向Bにおける被記録媒体Pの昇降部35a側には、摩擦力が発生する。このため、この状態においては、昇降部35b側よりも昇降部35a側の方が被記録媒体Pに与える搬送方向Aとは逆方向の摩擦力は大きくなる。すなわち、被記録媒体Pには、昇降部35b側よりも昇降部35a側に、強く搬送方向Aにおける上流側に引っ張られる力が加わる。そして、このような力が被記録媒体Pに加わることにより、被記録媒体Pの搬送動作において昇降部35a側よりも昇降部35b側が大きな搬送量分搬送されることとなり、斜行搬送が改善される。
逆に、図11は、本実施例の記録装置1において、搬送方向Aの下流側に被記録媒体Pが搬送されるにつれて昇降部35a側に斜行搬送されている状態を表す図である。このうち、図11(A)は本実施例の記録装置1の要部である摩擦力付与部6の周辺部分の概略平面図を表しており、図11(B)は摩擦力付与部6の周辺部分の概略正面図を表している。
図11(B)で表されるように、搬送方向Aの下流側に被記録媒体Pが搬送されるにつれて昇降部35a側に斜行搬送される場合、本実施例の記録装置1は、制御部23の制御により、交差方向Bにおける摩擦力付与部6の昇降部35b側を被記録媒体Pに接触させる。このような状態とすることで、交差方向Bにおける被記録媒体Pの昇降部35b側には、摩擦力が発生する。このため、この状態においては、昇降部35a側よりも昇降部35b側の方が被記録媒体Pに与える搬送方向Aとは逆方向の摩擦力は大きくなる。すなわち、被記録媒体Pには、昇降部35a側よりも昇降部35b側に、強く搬送方向Aにおける上流側に引っ張られる力が加わる。そして、このような力が被記録媒体Pに加わることにより、被記録媒体Pの搬送動作において昇降部35b側よりも昇降部35a側が大きな搬送量分搬送されることとなり、斜行搬送が改善される。
なお、上記のように、本実施例の記録装置1は、センサー8を記録ヘッド12が設けられたキャリッジ11に有する構成である。ただし、このような構成には限定されない。
例えば、センサー8を記録ヘッド12よりも搬送方向Aの上流側に設ける構成であってもよい。このような構成であれば、被記録媒体Pの斜行搬送を記録前に検出できるので、被記録媒体Pに記録された画像の品質が低下することを効果的に抑制できる。
一方、本実施例の記録装置1のように、記録ヘッド12よりも搬送方向Aの下流側に被記録媒体Pを巻き取り可能な巻取部15を備える構成において、センサー8を記録ヘッド12よりも搬送方向Aの下流側であって巻取部15よりも搬送方向Aの上流側に設ける構成であってもよい。このような構成であれば、被記録媒体Pの巻き取り前に効果的に斜行搬送を検出できるので、被記録媒体Pが巻取部15において斜めに巻き取られるなど、被記録媒体Pの巻き取り不良を効果的に抑制できる。
[実施例2](図12)
次に、実施例2の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図12は本実施例の記録装置1の要部である摩擦力付与部6の周辺部分の概略図であり、実施例1の記録装置1の図10に対応する図である。なお、上記実施例1と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、摩擦力付与部6の構成以外は、実施例1の記録装置1と同様の構成である。
図12は、本実施例の記録装置1において、搬送方向Aの下流側に被記録媒体Pが搬送されるにつれて昇降部35b側に斜行搬送されている状態を表す図である。このうち、図12(A)は本実施例の記録装置1の要部である摩擦力付与部6の周辺部分の概略平面図を表しており、図12(B)は摩擦力付与部6の周辺部分の概略正面図を表している。
図12(B)で表されるように、本実施例の記録装置1も実施例1の記録装置と同様、搬送方向Aの下流側に被記録媒体Pが搬送されるにつれて昇降部35b側に斜行搬送される場合、本実施例の記録装置1は、制御部23の制御により、交差方向Bにおける摩擦力付与部6の昇降部35a側を被記録媒体Pに接触させることができる。
ここで、図12(B)で表されるように、本実施例の摩擦力付与部6は、搬送方向Aから見て被記録媒体Pの面17に向かって凸状の円弧面40を有する延設部材である。このため、摩擦力付与部6の角度を変更して摩擦力付与部6の接触領域を制御した場合に、被記録媒体Pの面17に対する摩擦力付与部6の接触面積Rを大きくとることが可能になる。このため、効率的に、交差方向Bにおける被記録媒体Pに対する摩擦力を調整できる。
なお、円弧面40は、真円の円弧面のほか、楕円の円弧面であってもよい。
[実施例3](図13)
次に、実施例3の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図13は本実施例の記録装置1の概略斜視図であり、実施例1の記録装置1の図2に対応する図である。なお、上記実施例1及び2と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、摩擦力付与部6の構成以外は、実施例1の記録装置1と同様の構成である。
実施例1の摩擦力付与部6は、交差方向Bに延設される1本の延設部材で構成されていた。このため、摩擦力付与部6を姿勢を変更する駆動機構が少なくても済むという利点があった。しかしながら、このような構成に限定されない。図13で表されるように、本実施例の記録装置1は、昇降方向Dに移動可能な摩擦力付与部6を、摩擦力付与部6a、6b、6c及び6dと、交差方向Bに並べて複数備える構成である。
本実施例の記録装置1においても、実施例1及び2の記録装置1と同様、交差方向Bにおける被記録媒体Pに対する摩擦力を調整できる。
[実施例4](図14、図15)
次に、実施例4の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図14は本実施例の記録装置1の概略側面図であり、実施例1の記録装置1の図1に対応する図である。また、図15は本実施例の記録装置1の要部である摩擦力付与部6の概略平面図であり被記録媒体Pに対する接触部を表す図である。なお、上記実施例1から3と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、摩擦力付与部6の構成以外は、実施例1の記録装置1と同様の構成である。
図14及び図15で表されるように、本実施例の記録装置1は、交差方向Bに延設される摩擦力付与部6を、第1の摩擦力付与部6e及び第2の摩擦力付与部6fと、複数備える構成である。また、本実施例の第1の摩擦力付与部6e及び第2の摩擦力付与部6fは、共に、搬送方向Aから見た交差方向Bにおける被記録媒体Pに対する角度を平行に保ったまま昇降方向Dに移動可能である。
ここで、図15(A)及び図15(B)で表されるように、第1の摩擦力付与部6e及び第2の摩擦力付与部6fは、共に、2つの領域Fs及びFwで構成されている。ここで、領域Fsは領域Fwよりも被記録媒体Pに対する摩擦係数が高くなるように構成されている。このため、搬送される被記録媒体Pが図15(A)で表される第1の摩擦力付与部6eと接触した場合、図中の左右方向において右側の方に大きな摩擦力がかかる。逆に、搬送される被記録媒体Pが図15(B)で表される第2の摩擦力付与部6fと接触した場合、図中の左右方向において左側の方に大きな摩擦力がかかる。
このように、第1の摩擦力付与部6eは交差方向Bにおける一方側から他方側に向かって被記録媒体Pに対する摩擦力が大きくなるよう構成されており、第2の摩擦力付与部6fは交差方向Bにおける一方側から他方側に向かって被記録媒体Pに対する摩擦力が小さくなるよう構成されている。
すなわち、本実施例の記録装置1は、摩擦力付与部6として、交差方向Bにおける一方側から他方側に向かって被記録媒体Pに対する摩擦力が大きくなる第1の摩擦力付与部6eと、一方側から他方側に向かって被記録媒体Pに対する摩擦力が小さくなる第2の摩擦力付与部6fと、を有している。そして、制御部23は、センサー8の検出結果に基づいて、第1の摩擦力付与部6e及び第2の摩擦力付与部6fの被記録媒体Pへの接触を制御可能である。このため、斜行搬送の方向に応じて交差方向Bにおいて摩擦力の分布の異なる摩擦力付与部6を第1の摩擦力付与部6e及び第2の摩擦力付与部6fから選択できるので、被記録媒体Pの斜行搬送を抑制することができる。
なお、一方側から他方側に向かって被記録媒体Pに対する摩擦力が大きくなる(小さくなる)例としては、本実施例のような一方側から他方側に向かって被記録媒体Pに対する摩擦係数が大きくなる(小さくなる)構成のほか、一方側から他方側に向かって被記録媒体Pに対する接触面積が大きくなる(小さくなる)構成が挙げられる。
[実施例5](図16)
次に、実施例5の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図16は本実施例の記録装置1の概略平面図である。なお、上記実施例1から4と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、センサー8の構成以外は、実施例1の記録装置1と同様の構成である。
図16は、実施例1の記録装置1のセンサーとは異なるセンサーを使用した、本実施例の記録装置1におけるセンサー8の周辺部を表す概略平面図である。このうち、図16(A)は、斜行搬送されることなく被記録媒体Pが搬送されている状態を表す図である。一方、図16(B)は、被記録媒体Pが搬送方向Aの下流側に進むにつれて図中の左側(センサー8b側)にずれるように搬送されている状態を表す図である。
図16で表されるように、本実施例の記録装置1は、搬送される被記録媒体Pの搬送速度を検出するセンサー8として、第1速度センサーとしてのセンサー8aと、搬送方向Aから見て該搬送方向Aと交差する交差方向Bにおいてセンサー8aと異なる位置に設けられる第2速度センサーとしてのセンサー8bと、を備えている。そして、制御部23は、斜行検出部として、センサー8a及びセンサー8bの検出速度に基づいて相対速度差を求め、該相対速度差から被記録媒体Pの斜行状態を検出することができる。
このように、例えば被記録媒体Pの搬送方向Aから見て左側及び右側など、交差方向Bにおいて異なる位置で相対速度差を求め、該相対速度差から被搬送体の斜行状態(斜行度合い)を検出することで、絶対速度の検出が高精度で行えない速度センサーを第1速度センサー及び第2速度センサーとして用いた場合であっても、絶対速度の検出が高精度で行えないということを補完することができる。すなわち、被記録媒体Pの斜行状態の検出精度を高くすることができる。
絶対速度の検出が高精度で行えない速度センサーを第1速度センサー及び第2速度センサーとして用いた場合であっても、絶対速度の検出が高精度で行えないということを補完することができるのは、以下の理由である。
制御部23は、センサー8a及びセンサー8bで検出される検出速度に基づく相対速度差を以下のように演算する。
本実施例の記録装置1では、センサー8a及びセンサー8bは、共に、交差方向Bの位置を変更可能に設けられている。このため、ユーザーは、図16における被記録媒体Pの右側端部からセンサー8aまでの距離と被記録媒体Pの左側端部からセンサー8bまでの距離とが同等となるように配置させることができる。センサー8a及びセンサー8bをこのように配置させ、センサー8aの検出速度をV1とし、センサー8bの検出速度をV2とすると、被記録媒体P全体としての搬送速度Vaveは、Vave=(V1+V2)/2となる。制御部23は、((V1−V2)/Vave)×100(%)を演算し、この値を相対速度差としている。
なお、本実施例の制御部23は、((V1−V2)/Vave)×100(%)を相対速度差としているが、V1−V2を相対速度差としてもよい。
このように相対速度差を基準として被記録媒体Pの斜行状態を判断しているので、本実施例の記録装置1のような構成は、絶対速度の検出が高精度で行えない速度センサーを用いたとしても、被記録媒体Pの斜行状態の検出が高精度になる。
例えば、センサー8aの検出速度V1及びセンサー8bの検出速度V2の絶対速度で斜行状態を判断すると、被記録媒体Pの種類などによってその絶対速度の検出値が変わり、正確な斜行状態が判断できない場合がある。
一方、本実施例によれば、センサー8aの検出速度V1及びセンサー8bの検出速度V2が変化したとしても、Vaveに対するV1及びV2の比率は変化しないので、((V1−V2)/Vave)×100(%)の値は変化しない。このため、正確な斜行状態が判断できる。
なお、同じ相対速度差であっても搬送状態は、センサー8a及びセンサー8bの距離に応じて当然変化する。このため、このセンサー8a及びセンサー8bの距離に基づいて斜行状態を判断している。
また、被記録媒体Pの先端を検出するような従来の斜行検出は、被記録媒体Pの搬送経路における斜行によって被記録媒体Pのずれが大きい位置に、斜行検出センサーを設置しないと有効な検出が困難であった。一方、本実施例の記録装置1は、セット部14から巻取部15まで、所謂、roll to rollで連続する被記録媒体Pを搬送する構成である。このため、被記録媒体Pの搬送経路の何れにおいても、被記録媒体Pが斜行搬送された場合の斜行度合いが大きく異ならないという傾向にある。このため、被記録媒体Pの搬送経路におけるどの位置でも、相対速度差(斜行度合い)は実質的に変わらない傾向にある。したがって、第1速度センサー8a及び第2速度センサー8bの設置位置の自由度を高くすることができる。
また、roll to rollで連続する被記録媒体Pを搬送する構成でない場合においても、被記録媒体Pの相対速度差により斜行搬送を判断する構成とすることで、被記録媒体Pの斜行搬送が累積する位置以外の位置にセンサー8を配置して高い精度で斜行搬送を判断できる。このため、被記録媒体Pの斜行搬送が累積する位置に配置されないと高い精度で斜行状態を判断できない、被記録媒体Pの絶対速度を検出して斜行状態を判断する構成や被記録媒体Pの先端を検出して斜行状態を判断する構成に比べて、センサー8の設置位置の自由度を高くすることができる。
なお、本実施例のセンサー8a及びセンサー8bは同様の構成である。ただし、異なる構成の速度センサーとしてもよい。
図16(A)の状態においては、センサー8aで検出される被記録媒体Pの搬送速度と、センサー8bで検出される被記録媒体Pの搬送速度と、では差が無い。このため、センサー8a及びセンサー8bの検出速度に基づく相対速度差は無いと、制御部23は判断する。
一方、図16(B)の状態においては、センサー8aで検出される被記録媒体Pの搬送速度と、センサー8bで検出される被記録媒体Pの搬送速度と、では、センサー8aで検出される被記録媒体Pの搬送速度のほうが速くなる。センサー8aで検出される被記録媒体Pの搬送速度のほうが速いため、センサー8a側の方がセンサー8b側よりも搬送量が大きくなり、搬送方向Aの下流側に進むにつれてセンサー8b側にずれて搬送されるためである。このため、センサー8a及びセンサー8bの検出速度に基づく相対速度差は有り、交差方向Bにおけるセンサー8a側の方が速いと、制御部23は判断する。
ここで、本実施例のセンサー8a及びセンサー8bは、共に、被記録媒体Pに電磁波(光)を発射し、被記録媒体Pから反射される電磁波を受けて、ドップラー効果による周波数変化から被記録媒体Pの搬送速度を求めるものである。
ドップラー効果による周波数変化から被記録媒体Pの搬送速度を求める速度センサーは、被記録媒体Pの種類の違いによって検出速度値(絶対速度の値)が変わってしまう場合がある。被記録媒体Pの種類が変わると該被記録媒体Pで反射される散乱光の状態も変わってしまう場合があるためである。このような速度センサーは検出速度値をそのまま用いて被記録媒体Pの斜行状態を求めると、被記録媒体Pの種類の違いの影響を受けて、斜行状態を精度良く検出することが難しい場合がある。
一方、上記のように本実施例の記録装置1は、センサー8a及びセンサー8bで検出される検出速度に基づく相対速度差を求め、該相対速度差から被記録媒体Pの斜行状態を検出するので、被記録媒体Pの種類の違いによるセンサー8a及びセンサー8bで検出される検出速度の変化量を相殺することができ、以って、斜行状態を精度良く検出することができる。
なお、本実施例のセンサー8a及びセンサー8bは、共に、被記録媒体Pに電磁波を発射して被記録媒体Pから反射される電磁波を受ける構成であるが、被記録媒体Pに音波を発射して被記録媒体Pから反射される音波を受ける構成としてもよい。
ここで、ドップラー効果による周波数変化から被記録媒体Pの搬送速度を求めることが可能な速度センサーの好ましい具体例について説明する。
1つ目の例としては、2本の照射光を被記録媒体Pの搬送方向Aの上流側及び下流側から発射させ、夫々の照射光に基づく被記録媒体Pからの反射光(散乱光)を同一の受光部で受ける構成である。該散乱光の中には被記録媒体Pの搬送方向Aにおける速度情報が光の波長変化という形で含まれており、上流側の照射光由来の散乱光は波長が長くなり、下流側の照射光由来の散乱光は波長が短くなる。そこで、これら両方の波長の波長差をヘテロダイン検波して波長を検出することで被記録媒体Pの搬送速度を求めることができる。
2つ目の例としては、レーザーから照射光を搬送方向Aに移動する被記録媒体Pに照射し、被記録媒体Pで反射されることで波長が変化した散乱光(戻り光)をレーザーで受光する構成である。該戻り光がレーザーに戻ってきたとき、照射光と戻り光との位相が揃うとレーザーの出力は微小に増加するが、該増加現象を活用することで被記録媒体Pの搬送速度を求めることができる。
なお、本実施例のセンサー8a及びセンサー8bは、上記1つ目の例の構成である。
また、上記センサーとはさらに異なるセンサーを使用することもできる。上記センサーとはさらに異なるセンサーとしては、例えば、複数の発光部と1つの受光部とを備えるモーションセンサーなどを使用して被記録媒体Pの端部を検出することができる。
[記録方法の実施例](図17)
次に、一実施例に係る記録方法について図17を用いて説明する。
なお、本実施例の記録方法は、実施例1の記録装置1を用いて実行された記録方法の一実施例である。ただし、実施例2から実施例4の記録装置1を用いても、本実施例の記録方法と同様に実行可能である。
PC20から記録データを入力し、本実施例の記録方法が開始されると、最初に、ステップS110で、制御部23の制御により、センサー8によって交差方向Bにおける被記録媒体Pの両側の端部の位置を検出する。
次に、ステップS120で、被記録媒体Pを所定の位置まで搬送する。なお、本ステップの被記録媒体Pの搬送は、被記録媒体Pの記録開始位置までの搬送や、間欠搬送における1回分の搬送に対応する。
そして、ステップS120における被記録媒体Pの搬送終了後、ステップS130で、制御部23の制御により、センサー8によって交差方向Bにおける被記録媒体Pの両側の端部の位置を検出する。
次に、ステップS140で、制御部23において、ステップS120の媒体搬送前後のセンサー8による交差方向Bにおける被記録媒体Pの両側の端部の位置の検出結果に基づいて、被記録媒体Pが斜行搬送されているかどうかを判断する。
本ステップにおいて被記録媒体Pが斜行搬送されていると判断された場合はステップS150に進み、本ステップにおいて被記録媒体Pが斜行搬送されていないと判断された場合はステップS160に進む。
ステップS150においては、制御部23は、センサー8が検出した斜行搬送の向きに応じて、摩擦力付与部6における昇降部35a側及び昇降部35b側の何れを被記録媒体Pに接触させるかを判断して、該判断結果に基づいて摩擦力付与部6の姿勢を制御する。
なお、詳細には、図10で表されるように搬送方向Aの下流側に進むにしたがって昇降部35b側にずれるように被記録媒体Pが斜行搬送されている状態においては、本実施例の記録装置1は、摩擦力付与部6の昇降部35a側が被記録媒体Pに接触するように制御する。そして、図11で表されるように搬送方向Aの下流側に進むにしたがって昇降部35a側にずれるように被記録媒体Pが斜行搬送されている状態においては、本実施例の記録装置1は、摩擦力付与部6の昇降部35b側が被記録媒体Pに接触するように制御する。
そして、ステップS160で、制御部23は、PC20から入力した記録データに基づいて記録し、該記録データに基づく記録が終了したかどうかを判断する。
本ステップにおいて、記録が終了したと判断した場合は、本実施例の記録方法を終了する。一方、本ステップにおいて、記録が終了していないと判断した場合は、ステップS120に戻り、ステップS120からステップS160まで繰り返す。
なお、本実施例においては、ステップS150において被記録媒体Pを間欠搬送させる際の被記録媒体Pの停止時に摩擦力付与部6を移動させているが、被記録媒体Pを間欠搬送させる際の被記録媒体Pの移動時や被記録媒体Pを連続搬送させる際の被記録媒体Pの移動時に摩擦力付与部6を移動させてもよい。
本実施例の記録方法のように、被記録媒体Pの記録面16とは反対側の面17に対して接触及び離間可能であり、被記録媒体Pを搬送部9によって搬送する際に、被記録媒体Pの記録面16とは反対側の面17の交差方向Bにおける少なくとも一部に接触して、交差方向Bにおいて異なる摩擦力を被記録媒体Pに付与可能な摩擦力付与部6の被記録媒体Pに対する接触状態を、センサー8の検出結果に基づいて制御して、被記録媒体Pを搬送して該被記録媒体Pに記録することで、被記録媒体Pの記録面16にダメージを与えることなく被記録媒体Pの斜行搬送を抑制して記録することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることは言うまでもない。
以上、本発明について具体的な実施例に基づいて詳述した。ここで、本発明について、もう一度まとめて説明する。
本発明の第1の態様の記録装置1は、媒体Pを搬送可能な搬送部9と、搬送部9による媒体Pの搬送方向Aを検出可能な検出部8と、搬送部9によって搬送される媒体Pに記録可能な記録部12と、媒体Pにおける記録部12によって記録がなされる記録面16とは反対側の面17に対して接触及び離間可能であり、媒体Pを搬送部9によって搬送する際に、媒体Pの前記反対側の面17の搬送方向Aと交差する交差方向Bにおける少なくとも一部に接触して、交差方向Bにおいて異なる摩擦力を媒体Pに付与可能な摩擦力付与部6と、検出部8の検出結果に基づいて、媒体Pに対する摩擦力付与部6の接触状態を制御する制御部23と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、媒体Pの前記反対側の面17に対して接触及び離間可能であり、媒体Pを搬送部9によって搬送する際に、媒体Pの前記反対側の面17の交差方向Bにおける少なくとも一部に接触して、交差方向Bにおいて異なる摩擦力を媒体Pに付与可能な摩擦力付与部6を備える。そして、検出部8の検出結果に基づいて媒体Pに対する摩擦力付与部6の接触状態を制御する制御部23を備える。このため、斜行搬送の方向に応じて交差方向Bにおける摩擦力を調整できるので、媒体Pの記録面16にダメージを与えることなく媒体Pの斜行搬送を抑制することができる。
なお、「搬送方向Aを検出可能」とは、例えば、搬送方向Aと交差する交差方向Bにおける媒体Pの端部の位置を検出することや媒体Pの搬送速度を検出することで、結果的に搬送方向Aを検出可能なことを含む意味である。
本発明の第2の態様の記録装置1は、前記第1の態様において、摩擦力付与部6は、交差方向Bに延設される延設部材であり、制御部23は、搬送方向Aから見た交差方向Bにおける媒体Pに対する摩擦力付与部6の角度を変更することにより、交差方向Bにおける媒体Pに対する摩擦力付与部6の接触領域を制御可能であることを特徴とする。
本態様によれば、摩擦力付与部6は交差方向Bに延設される延設部材である。そして、制御部23は、搬送方向Aから見た交差方向Bにおける媒体Pに対する摩擦力付与部6の角度を変更することにより、交差方向Bにおける媒体Pに対する摩擦力付与部6の接触領域を制御可能である。このため、搬送方向Aから見た交差方向Bにおける媒体Pに対する摩擦力付与部6の角度を変更することにより、簡単に、交差方向Bにおける媒体Pに対する摩擦力を調整できる。
本発明の第3の態様の記録装置は、前記第2の態様において、摩擦力付与部6は、搬送方向Aから見て前記反対側の面17に向かって凸状の円弧面40を有する延設部材であることを特徴とする。
本態様によれば、摩擦力付与部6は搬送方向Aから見て前記反対側の面17に向かって凸状の円弧面40を有する延設部材である。このため、摩擦力付与部6の角度を変更して摩擦力付与部6の接触領域を制御した場合に、媒体Pの前記反対側の面17に対する摩擦力付与部6の接触面積を大きくとることが可能になる。このため、効率的に、交差方向Bにおける媒体Pに対する摩擦力を調整できる。
本発明の第4の態様の記録装置1は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、交差方向Bに記録部12と共に移動する移動体11を備え、検出部8は、移動体11に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、検出部8は交差方向Bに記録部12と共に移動する移動体11に設けられている。このため、検出部8は媒体Pの交差方向Bの端部を簡単に検出できるので、媒体Pとしてロール状の媒体のような連続媒体を使用した場合においても単票状の媒体を使用した場合においても媒体Pの斜行搬送を抑制することができる。
本発明の第5の態様の記録装置1は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、検出部8は、記録部12よりも搬送方向Aの上流側に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、検出部8は記録部12よりも搬送方向Aの上流側に設けられている。このため、斜行搬送を記録前に検出できるので媒体Pに記録された画像の品質が低下することを効果的に抑制できる。
本発明の第6の態様の記録装置1は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、記録部12よりも搬送方向Aの下流側に設けられ、媒体Pを巻き取り可能な巻取部15を備え、検出部8は、記録部12よりも搬送方向Aの下流側であって巻取部15よりも搬送方向Aの上流側に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、検出部8は記録部12よりも搬送方向Aの下流側であって巻取部15よりも搬送方向Aの上流側に設けられている。このため、媒体Pの巻き取り前に効果的に斜行搬送を検出できるので、媒体Pが斜めに巻き取られるなど、媒体Pの巻き取り不良を効果的に抑制できる。
本発明の第7の態様の記録装置1は、前記第1から第6のいずれか1つの態様において、摩擦力付与部6の交差方向Bの長さは、媒体Pの搬送経路における媒体Pの交差方向Bの搬送長さ以上であることを特徴とする。
ここで、「媒体Pの搬送経路における媒体Pの交差方向Bの搬送長さ」とは、使用が想定される媒体Pの交差方向Bにおける最大長さを意味する。
本態様によれば、摩擦力付与部6の交差方向Bの長さは、媒体Pの搬送経路における媒体Pの交差方向Bの搬送長さ以上であり、すなわち、媒体Pの交差方向Bの長さ以上である。このため、摩擦力付与部6は媒体Pの幅方向における両側端部において該媒体Pと接触でき、該媒体Pの斜行搬送を効果的に抑制することができる。
本発明の第8の態様の記録装置1は、前記第1から第7のいずれか1つの態様において、摩擦力付与部6として、交差方向Bにおける一方側から他方側に向かって媒体Pに対する摩擦力が大きくなる第1の摩擦力付与部6eと、前記一方側から前記他方側に向かって媒体Pに対する摩擦力が小さくなる第2の摩擦力付与部6fと、を有し、制御部23は、検出部8の検出結果に基づいて、第1の摩擦力付与部6e及び第2の摩擦力付与部6fの媒体Pへの接触を制御可能であることを特徴とする。
本態様によれば、前記一方側から前記他方側に向かって媒体Pに対する摩擦力が大きくなる第1の摩擦力付与部6eと前記一方側から前記他方側に向かって媒体Pに対する摩擦係数が小さくなる第2の摩擦力付与部6fとが設けられる。そして、制御部23は、検出部8の検出結果に基づいて第1の摩擦力付与部6e及び第2の摩擦力付与部6fの媒体Pへの接触を制御可能である。このため、斜行搬送の方向に応じて交差方向Bにおいて摩擦力の分布の異なる摩擦力付与部6を第1の摩擦力付与部6e及び第2の摩擦力付与部6fから選択できるので、媒体Pの斜行搬送を抑制することができる。
本発明の第9の態様の記録方法は、媒体Pを搬送可能な搬送部9と、搬送部9による媒体Pの搬送方向Aを検出可能な検出部8と、搬送部9によって搬送される媒体Pに記録可能な記録部12と、を備える記録装置1における記録方法であって、媒体Pにおける記録部12によって記録がなされる記録面16とは反対側の面17に対して接触及び離間可能であり、媒体Pを搬送部9によって搬送する際に、媒体Pの前記反対側の面17の搬送方向Aと交差する交差方向Bにおける少なくとも一部に接触して、交差方向Bにおいて異なる摩擦力を媒体Pに付与可能な摩擦力付与部6の媒体Pに対する接触状態を、検出部8の検出結果に基づいて制御して、媒体Pを搬送して媒体Pに記録することを特徴とする。
本態様によれば、媒体Pの前記反対側の面17に対して接触及び離間可能であり、媒体Pを搬送部9によって搬送する際に、媒体Pの前記反対側の面17の交差方向Bにおける少なくとも一部に接触して、交差方向Bにおいて異なる摩擦力を媒体Pに付与可能な摩擦力付与部6の媒体Pに対する接触状態を、検出部8の検出結果に基づいて制御して、媒体Pを搬送して該媒体Pに記録する。このため、媒体Pの記録面16にダメージを与えることなく媒体Pの斜行搬送を抑制して記録することができる。
1 記録装置、2 プラテン、3 プラテン、4 プラテン、
5 駆動ローラー、6 摩擦力付与部、7 従動ローラー、8 センサー(検出部)、
9 搬送部、10 板状部、11 キャリッジ(移動体)、
12 記録ヘッド(記録部)、13 接触部、14 セット部、15 巻取部、
16 被記録媒体Pの記録面、17 被記録媒体Pの記録面とは反対側の面、
18 接触部、19 入出力部、20 PC、21 タッチパネル、
22 摩擦力付与部駆動モーター、23 制御部、24 CPU、
25 システムバス、26 ROM、27 RAM、28 ヘッド駆動部、
29 モーター駆動部、30 キャリッジモーター、31 送出モーター、
32 搬送モーター、33 巻取モーター、34 回転部、35 昇降部、
36 関節部、37 側面、38 回転軸、39 突起部、40 円弧面、
F ノズル形成面、L1 摩擦力付与部6の交差方向Bの長さ、
L2 被記録媒体Pの交差方向Bの長さ、P 被記録媒体(媒体)

Claims (9)

  1. 媒体を搬送可能な搬送部と、
    前記搬送部による前記媒体の搬送方向に対する前記媒体の斜行搬送を検出可能な検出部と、
    前記搬送部によって搬送される前記媒体に記録可能な記録部と、
    前記媒体における前記記録部によって記録がなされる記録面とは反対側の面に対して接触及び離間可能であり、前記媒体を前記搬送部によって搬送する際に、前記媒体の前記反対側の面の少なくとも一部に接触して、摩擦力を前記媒体に付与可能な摩擦力付与部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記媒体に対する前記摩擦力付与部の接触状態を制御する制御部と、
    を備え
    前記摩擦力付与部は、前記搬送方向と交差する交差方向に延設される延設部材であり、
    前記制御部は、前記搬送方向から見た前記交差方向における前記媒体に対する前記摩擦力付与部の角度を変更することにより、前記交差方向における前記媒体に対する前記摩擦力付与部の接触領域を制御可能であることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項に記載の記録装置において、
    前記摩擦力付与部は、前記搬送方向から見て前記反対側の面に向かって凸状の円弧面を有する延設部材であることを特徴とする記録装置。
  3. 媒体を搬送可能な搬送部と、
    前記搬送部による前記媒体の搬送方向に対する前記媒体の斜行搬送を検出可能な検出部と、
    前記搬送部によって搬送される前記媒体に記録可能な記録部と、
    前記媒体における前記記録部によって記録がなされる記録面とは反対側の面に対して接触及び離間可能であり、前記媒体を前記搬送部によって搬送する際に、前記媒体の前記反対側の面の少なくとも一部に接触して、摩擦力を前記媒体に付与可能な摩擦力付与部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記媒体に対する前記摩擦力付与部の接触状態を制御する制御部と、
    を備え
    前記摩擦力付与部として、前記搬送方向と交差する交差方向における一方側から他方側に向かって前記媒体に対する摩擦力が大きくなる第1の摩擦力付与部と、前記一方側から前記他方側に向かって前記媒体に対する摩擦力が小さくなる第2の摩擦力付与部と、を有し、
    前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記第1の摩擦力付与部及び前記第2の摩擦力付与部の前記媒体への接触を制御可能であることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記交差方向に前記記録部と共に移動する移動体を備え、
    前記検出部は、前記移動体に設けられていることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記検出部は、前記記録部よりも前記搬送方向の上流側に設けられていることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記媒体は、ロール状の媒体であり、
    前記記録部よりも前記搬送方向の上流側に設けられた前記媒体のセット部と、
    前記記録部よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記媒体を巻き取り可能な巻取部と、を備え、
    前記検出部は、前記記録部よりも前記搬送方向の下流側であって前記巻取部よりも前記搬送方向の上流側に設けられていることを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記摩擦力付与部の前記交差方向の長さは、前記媒体の搬送経路における前記媒体の前記交差方向の搬送長さ以上であることを特徴とする記録装置。
  8. 媒体を搬送可能な搬送部と、前記搬送部による前記媒体の搬送方向に対する前記媒体の斜行搬送を検出可能な検出部と、前記搬送部によって搬送される前記媒体に記録可能な記録部と、を備える記録装置における記録方法であって、
    前記媒体における前記記録部によって記録がなされる記録面とは反対側の面に対して接触及び離間可能であり、前記媒体を前記搬送部によって搬送する際に、前記媒体の前記反対側の面の少なくとも一部に接触して、摩擦力を前記媒体に付与可能であって、前記搬送方向と交差する交差方向に延設される延設部材である摩擦力付与部の前記媒体に対する接触状態を、前記検出部の検出結果に基づいて、前記搬送方向から見た前記交差方向における前記媒体に対する前記摩擦力付与部の角度を変更することにより、前記交差方向における前記媒体に対する前記摩擦力付与部の接触領域を制御して、前記媒体を搬送して前記媒体に記録することを特徴とする記録方法。
  9. 媒体を搬送可能な搬送部と、前記搬送部による前記媒体の搬送方向に対する前記媒体の斜行搬送を検出可能な検出部と、前記搬送部によって搬送される前記媒体に記録可能な記録部と、を備える記録装置における記録方法であって、
    前記媒体における前記記録部によって記録がなされる記録面とは反対側の面に対して接触及び離間可能であり、前記媒体を前記搬送部によって搬送する際に、前記媒体の前記反対側の面の少なくとも一部に接触して、摩擦力を前記媒体に付与可能であって、前記搬送方向と交差する交差方向における一方側から他方側に向かって前記媒体に対する摩擦力が大きくなる第1の摩擦力付与部と、前記一方側から前記他方側に向かって前記媒体に対する摩擦力が小さくなる第2の摩擦力付与部と、を有する摩擦力付与部の前記媒体に対する接触状態を、前記検出部の検出結果に基づいて、前記第1の摩擦力付与部及び前記第2の摩擦力付与部の前記媒体への接触を制御して、前記媒体を搬送して前記媒体に記録することを特徴とする記録方法。
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