JPH079859U - 連続用紙搬送スキュー防止装置 - Google Patents

連続用紙搬送スキュー防止装置

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JPH079859U
JPH079859U JP4323993U JP4323993U JPH079859U JP H079859 U JPH079859 U JP H079859U JP 4323993 U JP4323993 U JP 4323993U JP 4323993 U JP4323993 U JP 4323993U JP H079859 U JPH079859 U JP H079859U
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pressure roller
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正悦 白藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 連続用紙に発生するスキューを補正する。 【構成】 加圧ローラ(第2搬送ローラ)12は、その
回転軸の一端側Saを支点にして他端側Sbが加熱ロー
ラ(第1搬送ローラ)10に対して接離する方向に移動
し得る。加圧力調整手段26は、加圧ローラ12の回転
軸12Aの他端側Sbを少なくとも2つ以上のスキュー
補正位置F,M,Nに移動させることにより、加圧ロー
ラ12における他端側Sb近傍の加圧力を増減させて連
続用紙Pのスキュー方向を変える。スキュー検知センサ
28は、搬送方向からみて第1及び第2搬送ローラ1
0,12の後段に設けられ、かつ、連続用紙Pに発生す
るスキュー方向を示す検知信号を判定手段に供給する。
この検知信号に基づいて、連続用紙Pに発生したスキュ
ー方向を補正するように、加圧ローラ12の他端側Sb
をスキュー補正位置F,M,Nに移動させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、搬送ローラを使用して連続用紙を搬送する連続用紙搬送装置で発生 する連続用紙のスキューを防止する連続用紙搬送スキュー防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
連続用紙を搬送して所定の処理を行う装置、例えば、プリンタなどにおいては 、対設された1対の搬送ローラによって用紙を挟持して搬送する連続用紙搬送装 置が使用されるのが一般的である。 このような連続用紙搬送装置(以下用紙搬送装置という)の一例として、電子 写真式プリンタの定着部がある。この定着部は、連続用紙を搬送しながら同時に トナーの定着動作を行うものである。図5は、このような定着部の構成を示す説 明図である。定着部Tは、連続用紙Pを挟んで対設された2つの搬送ローラ、す なわち加熱ローラ10と、付勢手段(図示せず)により加熱ローラ10の方向に 付勢された加圧ローラ12とから構成される。
【0003】 連続用紙Pは、それを挟持する送りローラ14a及び加圧ローラ14bが矢印 方向に回転することによって方向fに搬送される。このような構成によって、連 続用紙Pは、加熱ローラ10と加圧ローラ12とにより加熱定着されるとともに 押圧されて方向fに搬送される。
【0004】 図6は、図5の定着部Tを搬送方向fから見た側面図である。加熱ローラ10 は、一般的に金属材料で製作され、その外周面が円弧状に、すなわち、中央から 両端にいくにつれて直径が増大するように形成されている。このような形状にす ることを、通常、クラウン化又は逆クラウン化という(以下、クラウン化という )。これに対して、加圧ローラ12は一般的にゴムなどの弾性材料によって製作 され、通常の円筒形状に形成されている。このようにクラウン化された加熱ロー ラ10と、弾性を有する加圧ローラ12との間に連続用紙Pを挟んで押圧すると 、押圧によって変形した加圧ローラ12の外周部によって、連続用紙Pの搬送方 向fと直角の方向に、連続用紙Pの中央から両端に向かって連続用紙Pを引き伸 ばすような張力が発生する。
【0005】 したがって、この張力の作用によって緊張状態を保持した連続用紙Pに対して 安定した定着動作を行うことができる。加圧ローラ12によって連続用紙Pに作 用する張力は、その連続用紙Pの中央付近から両端に向かうにつれて増加する。 また、加熱ローラ12がその軸線と直角方向の中心線LCを中心にして対称にク ラウン化されていれば、連続用紙Pにおいて、中心線LCからの距離が等しい位 置に働く張力はほぼ同じ値になる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、図6に示すように、連続用紙を、その紙幅に関わらず、一側端側G を基準位置L0に揃えて装填するプリンタにおいては、次のような不都合がある 。すなわち、紙幅W1が加熱ローラ10の軸線と直角方向の中心線LCを中心に 2等分されるような連続用紙P1を装填した場合は、その用紙に作用する張力は 、左右のバランスがとれている。しかしながら、紙幅W2が加熱ローラ10の中 心線LCを中心に等分されないような連続用紙P2を装填した場合は、その用紙 に作用する張力は、搬送方向fに向かって左方より右方が大となり、張力のバラ ンスが取れない。
【0007】 このような張力のバランスがとれない状態で連続用紙P2を押圧搬送すると、 連続用紙P2に対して方向Rに作用する張力が大であるため、連続用紙P2は方 向Rにずれて、すなわち、搬送方向fに向かって右方へのスキューが発生する。 このように、加熱ローラ10の中心線LCと、連続用紙の中心線とが合致しない ことに起因してスキューが発生し、ひいては、連続用紙にジャムが発生する恐れ があった。 また、上述と違って、搬送ローラがクラウン化されていない搬送装置であって も、すなわち、ストレート形状の搬送ローラで連続用紙を搬送する場合において も、例えば、用紙搬送に関わる機械諸元の差(例えば、ローラ径の誤差)及び連 続用紙の状態により、スキューが発生して上記と同様にジャムを引き起こす可能 性があった。 本考案は、上記の点に鑑み、用紙搬送装置によって搬送される連続用紙に発生 するスキューを補正することにより、ジャムを未然に防止する連続用紙搬送スキ ュー防止装置を提供することを第1の目的とする。
【0008】 また、本件出願人によって、電子写真式プリンタにおける連続用紙のスキュー を補正する技術が、特開平3−129374号公報で開示されている。これは、 定着部において、連続用紙のミシン目の近傍で加圧ローラを加熱ローラから離間 させることにより、連続用紙のスキューを補正するものである。しかしながら、 この技術においては、連続用紙のミシン目近傍において、印字できない非定着領 域を、所定幅確保しなくてはならないという事態が発生してしまう。したがって 、この非定着領域を最小限に減らして印字領域を広く確保することが望まれてい る。 このため、本考案は、上記の点に鑑み、電子写真式プリンタに適用した場 合に、スキュー補正のために発生する非定着領域を可及的に減少させることによ って、印字領域を広く確保できる連続用紙搬送スキュー防止装置を提供すること を第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本考案では、第1ローラと、これに対設された第 2ローラとの間に、連続用紙を挟持して搬送する連続用紙搬送装置で発生する連 続用紙のスキューを補正する連続用紙搬送スキュー防止装置であって、加圧力調 整手段と、スキュー検知センサと、判定手段と、制御手段と、駆動手段とを有し 、第2ローラは、その回転軸の一端側を支点にして他端側が第1ローラに対して 接離する方向に移動し得るように設けられたものであり、加圧力調整手段は、駆 動手段から供給される駆動信号に応じて、加圧ローラの回転軸の他端側を少なく とも2つ以上のスキュー補正位置に移動させることにより、加圧ローラにおける 他端側近傍の加圧力を増減させて連続用紙のスキュー方向を変えるものであり、 スキュー検知センサは、搬送方向からみて連続用紙搬送装置の後段に設けられ、 かつ、連続用紙に発生するスキュー方向を示す検知信号を判定手段に供給するも のであり、判定手段は、供給された検知信号に基づいて、連続用紙に発生したス キューを補正するスキュー補正位置を決定するとともに、そのスキュー補正位置 を示すスキュー補正位置情報を制御手段に供給するものであり、制御手段は、供 給されたスキュー補正位置情報に応じた制御信号を駆動手段に与えるものであり 、駆動手段は、制御信号に対応した駆動信号を加圧力調整手段)に与えるもので あることを特徴としている。
【0010】
【作用】
本考案の電子写真式プリンタでは、連続用紙のスキュー方向を検出し、検出し たスキュー方向を補正するように、搬送ローラの回転軸の他端側の位置を移動さ せる。
【0011】
【実施例】
以下に、本考案を電子写真式プリンタに適用した場合について、図面に基づい て説明する。なお、本考案を示す図1〜図4において、従来例を示す図5及び図 6と同一または相当する部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0012】 図1は、本考案の連続用紙搬送スキュー防止装置におけるスキュー補正動作の 原理を示す説明図であり、定着部近傍の構成を示す。加圧ローラ(第2搬送ロー ラ)12に対設された加熱ローラ(第1搬送ローラ)は、図面を見易くするため に省略する。加圧ローラ12は、加圧作用の他に、後述するように、スキュー補 正作用を有するものであり、その回転軸12Aの一端側Saを支点にして、他端 側Sbが対設された加熱ローラ(図2の10)に接離する方向に、すなわち、離 間方向d1及び接近方向d2に移動し得るように設けられている。
【0013】 なお、これ以降の説明においては、スキュー補正ローラ20の回転軸20Aの 一端側Sa及び他端側Sbを、単に、スキュー補正ローラ20の一端側Sa及び 他端側Sbと呼ぶ。
【0014】 連続用紙Pは、図示しない用紙搬送機構によって搬送方向fに向かって搬送さ れるようになっている。 実線は、搬送される連続用紙Pにスキューが発生していない状態(スキューが 解消された状態)を示し、一点鎖線及び二点鎖線は、連続用紙Pがスキューを発 生した状態を示す。以下、説明の都合上、連続用紙Pのスキュー方向は、搬送方 向fに向かって定義する。したがって、上記一点鎖線で示すスキューを右方のス キューといい、上記二点鎖線で示すスキューを左方のスキューという。
【0015】 今、連続用紙Pが一点鎖線で示すように右方(方向R)のスキューを発生した 場合には、加圧ローラ12を基準側Saを支点にして他端側Sbを離間方向d1 に移動させると、加圧ローラ12における上記他端側Sb近傍の加圧力が減少す る。この結果、連続用紙Pの右側に作用する加圧力が左側に作用する加圧力より も大となると、連続用紙Pの右側の搬送量が左側の搬送量よりも増大するため、 連続用紙Pの搬送方向の傾きの方向が左方(方向L)へ変化して、実線で示す正 常状態に復帰する。すなわち、右方へのスキューが補正される。
【0016】 上記と逆に、連続用紙Pが二点鎖線で示すように左方(方向L)のスキューを 発生した場合には、加圧ローラ12を基準側Saを支点にして他端側Sbを接近 方向d2に移動させると、加圧ローラ12における上記他端側Sb近傍の加熱ロ ーラに対する加圧力が増大する。この結果、連続用紙Pの左側に作用する加圧力 が右側に作用する加圧力よりも大となると、連続用紙Pの左側の搬送量が右側の 搬送量よりも増大するため、連続用紙Pの搬送方向の傾きの方向が右方(方向R )へ変化して、実線で示す正常状態に復帰する。すなわち、左方へのスキューが 補正される。
【0017】 上述したように、連続用紙Pに発生したスキューの方向に対応して、加圧ロー ラ12の回転軸12Aの他端部Sbを、加熱ローラ10に対して接離させる方向 に移動させることにより、加圧ローラ12の他端部Sb近傍の加圧力を増減させ て、搬送中の連続用紙Pの搬送方向を右方または左方に変化させることにより、 スキュー補正を行っている。
【0018】 図2は、本考案の一実施例における定着器近傍の概略構成を示す側面図である 。 加圧ローラ支持部20は、その一端部に設けられた支点20aを中心にして 回動自在に支持されており、他端部には、加圧ローラ12の回転軸12Aの他端 側Sbが枢支され、中間部には、カム24に当接するカムフォロア22が枢支さ れている。
【0019】 カム24は、ステッピングモータ25などのような駆動源によって、回転させ られ、その停止回転角位置は、カム24の高部位、中部位、低部位の3点で停止 するようになっている。
【0020】 ステッピングモータ25は、後述の図4に示す駆動手段34から供給される駆 動信号に応じて回転駆動するとともに、所定の回転停止角位置で停止する。加圧 ローラ12の他端部Sbは、カム24が低部位で停止したときに、離間方向d1 に移動されて加熱ローラ10に対する加圧力が減少する低加圧位置Fに保持され 、カム24が中部位で停止されたときに、上記加圧力が中間程度である中加圧位 置Mに保持され、カム24が高部位で停止したときに、接近方向d2に移動され て上記加圧力が増大する高加圧位置Nに保持される。なお、上記の低加圧位置F 、中加圧位置M、及び高加圧位置Nをまとめてスキュー補正位置とよぶ。
【0021】 上記加圧ローラ支持部20、カムフォロア22、カム24、及びステッピング モータ25によって、加圧力調整手段26が構成される。
【0022】 28は、連続用紙Pのスキューの状態に応じた検知信号を出力するスキュー検 知センサである。このスキュー検知センサ28は、2組の透過型の光電センサ、 すなわち、対設された発光素子XR及び受光素子YRと、発光素子XL及び受光 素子YLとを含む。
【0023】 図3は、このスキュー検知センサ28を方向Vから見た側面図である。実線は 、連続用紙Pにスキューが発生していない状態を示し、一点鎖線は、右方のスキ ューが生じた状態を示し、二点鎖線は、左方のスキューが生じた状態を示す。 図3から判るように、連続用紙Pにスキューが発生していなければ、受光素子 YLのみが連続用紙Pによって遮光されるため、受光素子YR及びYLの状態は 、それぞれ、ON状態及びOFF状態である。右方のスキューが発生した場合は 、受光素子YR及びYLいずれも連続用紙Pによって遮光されるため、受光素子 YR及びYLの状態は、いずれも、OFF状態である。左方のスキューが発生し た場合は、受光素子YR及びYLいずれも連続用紙Pによって遮光されないため 、受光素子YR及びYLの状態は、いずれもON状態である。 したがって、スキュー検知センサ28からは、連続用紙Pに発生したスキュー の状態に応じて、受光素子YR,YLの状態に対応した検知信号が出力される。
【0024】 なお、本実施例においては、スキュー検知センサ28として透過型光電センサ を採用したが、これに代えて反射型光電センサを使用することもできる。ただし 、検出精度が優れている点で透過型の方が好ましい。
【0025】 図4は、実施例においてスキューの補正動作を行うための構成を示すブロック 図である。 判定手段30は、スキュー検知センサ28からの検知信号を受け、連続用紙P に発生しているスキューを補正するために、加圧ローラ12における他端側Sb 近傍の加圧力を増加させるべきか、減少させるべきかを判断し、その判断に従っ て、上記他端側Sbを移動させるスキュー補正位置(低加圧位置F、中加圧位置 M、高加圧位置N)を決定し、そのスキュー補正位置を示すスキュー補正位置情 報を制御手段32に供給する。
【0026】 制御手段32は、上記スキュー補正位置情報に基づいて、所定の制御信号を、 ステッピングモータ25を駆動するための駆動回路からなる駆動手段34に与え る。
【0027】 駆動手段34は、上記制御信号に応じた駆動信号を加圧力調整手段26の要素 であるステッピングモータ25に与えることにより、加圧力調整手段26を駆動 する。この結果、加圧ローラ12は、上記判定手段30により決定されたスキュ ー補正位置(低加圧位置F、中加圧位置M、高加圧位置N)に移動される。
【0028】 次に、スキュー検知センサ28の検知状態とスキュー補正位置との対照表を示 す表1、前述した図2及び図3を参照してスキュー補正動作を説明する。
【0029】 今、スキュー検知センサ28によって、連続用紙Pに右方のスキューが発生し たことを示す検知信号(受光素子YL,YRいずれもOFF状態)が判定手段3 0に与えられると、判定手段30は、案内ローラ20を低加圧力位置Fに移動さ せる必要があると判定し、その旨の制御信号を制御手段32に供給する。 制御手段32は、上記制御信号に従って、カム24が低部位に対応する回転角 位置に停止するように、制御信号を駆動手段34に与える。この結果、加圧力調 整手段26によって、案内ローラ20の他端部Sbは、離間方向d1に移動され て低加圧位置Fに保持されるので、連続用紙Pの搬送方向の傾きの方向は、右方 へのスキューが解消されるように左方へ変化される。
【0030】 この結果、連続用紙Pのスキューが解消されると、スキュー検知センサ28に よって、スキューが解消されたことを示す検知信号(受光素子YLがON状態、 YRがOFF状態)が判定手段30に与えられると、判定手段30は、案内ロー ラ20の他端部Sbを中加圧位置Mに移動させる必要があると判定し、その旨の スキュー補正位置情報を制御手段32に供給する。 制御手段32は、供給された上記スキュー補正位置情報に従って、カム24が 中部位に対応する回転角位置に停止するように、駆動手段34に制御信号を与え る。この結果、加圧力調整手段26によって、加圧ローラ12の他端側Sbは、 中加圧位置Mに移動及び保持されて、一連のスキュー補正動作が終了する。
【0031】 一方、上述とは逆に、連続用紙Pに左方のスキューが発生した場合については 、上述と対称的な動作になる。すなわち、スキュー検知センサ28によって、左 方のスキューが発生したことを示す検知信号(受光素子YL,YRいずれもON 状態)が判定手段30に与えられると、判定手段30は、加圧ローラ12を高加 圧位置Nに移動させる必要があると判定してその旨のスキュー補正位置情報を制 御手段32に供給する。 制御手段32は、供給された上記スキュー補正位置情報に従って、カム24が 部位に対応する回転角位置に停止するように、制御信号を駆動手段34に与える 。この結果、加圧力調整手段26によって、加圧ローラ12の他端側Sbは、接 近方向d2に移動されて高加圧位置Nに保持されるので、連続用紙Pの搬送方向 の傾きの方向は、左方へのスキューが解消されるように右方へ変化される。
【0032】 これ以降の動作は、上述の場合と同様であるため、説明は省略する。
【0033】 連続用紙Pが定着部Tを経て搬送されている間、上述のスキュー補正動作がな されることによって、スキューの発生が抑制される。
【0034】 また、スキュー補正動作後、所定時間が経過したにも関わらず、スキュー補正 動作前と同じ方向のスキューが発生していることを示す検知信号がスキュー検知 センサ28から出力された場合には、その検知信号を受けた制御手段32は、用 紙ジャムが発生したと判断し、その旨を示す異常発生信号を所定の制御部(図示 せず)に与える。 上記所定時間とは、正常に連続用紙が搬送されていれば、スキューが補正され て解消されているべき時間であり、用紙搬送速度とスキュー補正動作のタイミン グとから算出可能な時間である。 この結果、上記制御部は、用紙搬送制御手段(図示せず)に用紙搬送機構の動 作を停止させるとともに、所定の表示部(図示せず)にジャム発生を示す表示を 行わせる。
【0035】 なお、上述の実施例においては、カム24を回転させるためにステッピングモ ータ25を採用したが、これに代えて、例えば、ロータリーソレノイドを採用す ることも可能である。ロータリーソレノイドの回転軸の回転角度位置は、励磁状 態及び非励磁状態に対応して2点のみであるため、上記回転軸に固定されたカム 24の停止位置は、低部位及び高部位の2種類となる。したがって、加圧力調整 手段26は、高加圧位置N及び低加圧位置Fのいずれか一方に移動されるのみで あり、中加圧位置Mに保持されることはない。この場合のスキュー補正動作につ いて、スキュー検知センサ28の検知状態と、案内ローラ20の位置とを説明す る動作対照表を示す表2を参照して説明する。
【0036】 スキュー検知センサ28によって、連続用紙Pに右方のスキューが発生したこ とを示す検知信号(受光素子YL,YRいずれもOFF状態)が判定手段30に 与えられると、判定手段30は、加圧ローラ12を低加圧位置Fに移動させる必 要があると判定し、その旨の制御信号を制御手段32に供給する。 制御手段32は、上記制御信号に従って、ロータリーソレノイドの回転軸に固 定されたカム24が低部位に対応する位置に保持されるように、駆動手段34に 駆動信号を与えてロータリーソレノイドを励磁状態にさせる。この結果、加圧力 調整手段26によって、加圧ローラ12の他端側Sbは、離間方向d1に移動さ れて低加圧位置Fに保持されるので、連続用紙Pの搬送方向の傾きの方向は、右 方へのスキューが解消されるように左方へ変化される。
【0037】 この結果、スキューが解消されると、スキュー検知センサ28によって、スキ ューが解消されたことを示す検知信号が判定手段30に与えられるが、判定手段 30は、上記制御信号の状態を変えずにそのままの状態で出力し続けるため、連 続用紙Pの搬送方向の傾きの方向が左方へ変化されるような作用が働き続ける。 したがって、時間経過とともに、上記と逆に左方のスキューが発生することにな る。
【0038】 このため、スキュー検知センサ28によって、連続用紙Pに左方のスキューが 発生したことを示す検知信号(受光素子YL,YRいずれもON状態)が判定手 段30に与えられると、判定手段30は、加圧ローラ12を高加圧位置Nに移動 させる必要があると判定し、その旨のスキュー補正位置情報を制御手段32に供 給する。制御手段32は、このスキュー補正位置情報に従って、ロータリーソレ ノイドの回転軸に固定されたカム24が高部位に対応する位置に保持されるよう に、駆動手段34に駆動信号を与えてロータリーソレノイドを非励磁状態にさせ る。この結果、加圧力調整手段26によって、加圧ローラ12の他端側Sbは、 接近方向d2に移動されて高加圧位置Nに保持されるので、連続用紙Pの搬送方 向の傾きの方向は、左方へのスキューが解消されるように右方へ変化される。こ れ以降は、上述と同様な動作が繰り返されることによって、常にスキューが補正 される。
【0039】 なお、連続用紙Pの定着動作にあたっては、加熱ローラ10及び加圧ローラ1 2により形成されるニップ面を必要な面積だけ確保する必要がある。このために 、加熱ローラ10及び加圧ローラ12により連続用紙Pに与える加圧力の下限値 としては、20Kg程度必要とされており、この値を低加圧位置Fに対応させる 。
【0040】 したがって、加圧力調整手段26による加圧力調整範囲は、例えば、次のよう に設定すれば好ましい。すなわち、加圧ローラ12における一端側Sa近傍の加 圧力は、固定値として25Kg程度に設定する。他端部Sb近傍の加圧力は、ス キュー補正のために変化させ、その調整範囲は、20Kg〜30Kg程度になる ように設定する。
【0041】 上述した実施例によれば、図6に示すように、定着部Tを構成するクラウン化 された形状の加熱ローラ10と、加圧ローラ12とによって挟まれて押圧される 連続用紙Pに作用する張力のバランスがとれないことによって発生するスキュー を補正することができるため、連続用紙のジャムを未然に防止することができる 。
【0042】 また、本考案を電子写真式プリンタに適用した場合には、スキューの補正動作 は、加圧ローラ12の他端側Sbを移動させて上記他端側Sb近傍の加圧力を調 整することにより行うため、従来と違って、スキュー補正のために加圧ローラを 加熱ローラから離間させる必要がないために、連続用紙において非定着領域が発 生しない。したがって、非定着領域を可及的に減少させることができるので、印 字領域を広く確保することができる。
【0043】 また、上述の実施例では、クラウン化された形状の加熱ローラ10(搬送ロー ラ)を含む定着器T(搬送装置)で連続用紙Pを搬送する際に発生するスキュー の補正について説明した。しかしながら、本考案は、搬送ローラがクラウン化さ れていない場合、いわゆるストレート形状の搬送ローラで連続用紙を搬送する場 合にも適用できることはもちろんである。 すなわち、本考案は、電子写真式プリンタの定着器Tのみならず、搬送ローラ によって連続用紙を搬送処理する装置であれば、広く適用できるものである。
【0044】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の連続用紙搬送スキュー防止装置によれば、搬送 装置で搬送される連続用紙に発生するスキューを補正することができるため、連 続用紙のジャムを未然に防止することができる。
【0045】 また、本考案の連続用紙搬送スキュー防止装置を電子写真式プリンタに適用し た場合には、従来と違って、スキュー補正のために2つの搬送ローラを離間させ る必要がないために、連続用紙において非定着領域が発生しない。したがって、 非定着領域を可及的に減少させることができるので、印字領域を広く確保するこ とができる。
【表1】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の連続用紙搬送スキュー防止装置を電子
写真式プリンタに応用した場合の一実施例における概略
回路図である。
【図2】図1における定着器(搬送装置)近傍の概略構
成を示す側面図である。
【図3】図2におけるスキュー検知センサ28を方向V
から見た要部拡大図である。
【図4】同実施例におけるスキュー補正動作を行うため
の構成を示すブロック図である。
【図5】従来例を示す電子写真式プリンタの定着部(搬
送装置)の構成を示す概略図である。
【図6】図5の定着部を搬送方向と平行な位置から見た
側面図である。
【符号の説明】
10 加熱ローラ(第1搬送ローラ) 12 加圧ローラ(第2搬送ローラ) 12A 回転軸 Sa 一端側 Sb 他端側 P 連続用紙 T 定着部(連続用紙搬送装置) 26 加圧力調整手段 20 加圧ローラ支持部 22 カムフォロア 24 カム 25 ステッピングモータ d1 離間方向 d2 接近方向 28 スキュー検知センサ 30 判定手段 32 制御手段 34 駆動手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1ローラ(10)と、これに対設された
    第2ローラ(12)との間に、連続用紙(P)を挟持し
    て搬送する連続用紙搬送装置(T)で発生する前記連続
    用紙(P)のスキューを補正する連続用紙搬送スキュー
    防止装置であって、 加圧力調整手段(26)と、スキュー検知センサ(2
    8)と、判定手段(30)と、制御手段(32)と、駆
    動手段(34)とを有し、 前記第2ローラ(12)は、その回転軸(12A)の一
    端側(Sa)を支点にして他端側(Sb)が前記第1ロ
    ーラ(10)に対して接離する方向に移動し得るように
    設けられたものであり、 前記加圧力調整手段(26)は、前記駆動手段(34)
    から供給される駆動信号に応じて、前記加圧ローラ(1
    2)の回転軸(12A)の他端側(Sb)を少なくとも
    2つ以上のスキュー補正位置(F,M,N)に移動させ
    ることにより、前記加圧ローラ(12)における前記他
    端側(Sb)近傍の加圧力を増減させて前記連続用紙
    (P)のスキュー方向を変えるものであり、 前記スキュー検知センサ(28)は、搬送方向からみて
    前記連続用紙搬送装置(T)の後段に設けられ、かつ、
    前記連続用紙(P)に発生するスキュー方向を示す検知
    信号を前記判定手段(30)に供給するものであり、 前記判定手段(30)は、供給された前記検知信号に基
    づいて、前記連続用紙(P)に発生したスキューを補正
    する前記スキュー補正位置(F,M,N)を決定すると
    ともに、そのスキュー補正位置を示すスキュー補正位置
    情報を前記制御手段(32)に供給するものであり、 前記制御手段(32)は、供給された前記スキュー補正
    位置情報に応じた制御信号を前記駆動手段(34)に与
    えるものであり、 前記駆動手段(34)は、前記制御信号に対応した前記
    駆動信号を前記加圧力調整手段(26)に与えるもので
    あることを特徴とする電子写真式プリンタ。
JP4323993U 1993-07-12 1993-07-12 連続用紙搬送スキュー防止装置 Pending JPH079859U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016113223A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 セイコーエプソン株式会社 記録装置及び記録方法
CN108928664A (zh) * 2018-07-27 2018-12-04 广州焙欧机械设备有限公司 一种纠偏辅助装置

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