JPH079858U - 連続用紙搬送スキュー防止装置 - Google Patents

連続用紙搬送スキュー防止装置

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JPH079858U
JPH079858U JP4323893U JP4323893U JPH079858U JP H079858 U JPH079858 U JP H079858U JP 4323893 U JP4323893 U JP 4323893U JP 4323893 U JP4323893 U JP 4323893U JP H079858 U JPH079858 U JP H079858U
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正剛 佐竹
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SHINKO MECHATROTECH CO., LTD.
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 連続用紙に発生するスキューを補正する。 【構成】 スキュー補正ローラ20は、連続用紙Pの搬
送方向fからみて第1及び第2搬送ローラ10,12の
前段に、回転軸12Aの一端側Saを支点にして他端側
Sbが移動し得るように設けられるとともに、連続用紙
Pを外周面で案内するように回動自在に支持される。案
内ローラ移動手段27は、案内ローラ20の回転軸20
Aの他端側Sbをスキュー補正位置F,M,Nに移動さ
せることにより、連続用紙Pの一側端側raの搬送距離
を他側端側rbの搬送距離に比較して増減させてスキュ
ー方向を変える。検知信号に基づいて、連続用紙Pに発
生したスキュー方向を補正するように、案内ローラ20
の他端側Sbをスキュー補正位置F,M,Nに移動させ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、搬送ローラを使用して連続用紙を搬送する連続用紙搬送装置で発生 する連続用紙のスキューを防止する連続用紙搬送スキュー防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
連続用紙を搬送して所定の処理を行う装置、例えば、プリンタなどにおいては 、対設された1対の搬送ローラによって用紙を挟持して搬送する連続用紙搬送装 置が使用されるのが一般的である。 このような連続用紙搬送装置(以下用紙搬送装置という)の一例として、電子 写真式プリンタの定着部がある。この定着部は、連続用紙を搬送するだけでなく 、トナーの定着動作をも行うものである。図5は、このような定着部の構成を示 す説明図である。定着部Tは、連続用紙Pを挟んで対設された2つの搬送ローラ 、すなわち加熱ローラ10と、付勢手段(図示せず)により加熱ローラ10の方 向に付勢された加圧ローラ12とから構成される。
【0003】 連続用紙Pは、それを挟持する送りローラ14a及び加圧ローラ14bが矢印 方向に回転することによって方向fに搬送される。このような構成によって、連 続用紙Pは、加熱ローラ10と加圧ローラ12とにより加熱定着されるとともに 押圧されて方向fに搬送される。
【0004】 図6は、図5の定着部Tを搬送方向と平行な方向から見た側面図である。加熱 ローラ10は、一般的に金属材料で製作され、その外周面が円弧状に、すなわち 、中央から両端にいくにつれて直径が増大するように形成されている。このよう な形状にすることを、通常、クラウン化又は逆クラウン化という(以下、クラウ ン化という)。これに対して、加圧ローラ12は、一般的にゴムなどの弾性材料 によって製作され、通常の円筒形状に形成されている。このようにクラウン化さ れた加熱ローラ10と、弾性を有する加圧ローラ12との間に連続用紙Pを挟ん で押圧すると、押圧によって変形した加圧ローラ12の外周部によって、連続用 紙Pの搬送方向fと直角の方向に、連続用紙Pの中央から両端に向かって連続用 紙Pを引き伸ばすような張力が発生する。したがって、この張力の作用によって 緊張状態を保持した連続用紙Pに対して安定した定着動作を行うことができる。 加圧ローラ12によって連続用紙Pに作用する張力は、その連続用紙Pの中央付 近から両端に向かうにつれて増加する。また、加熱ローラ10がその中心線LC を中心にして対称にクラウン化されていれば、連続用紙Pにおいて、中心線LC からの距離が等しい位置に働く張力はほぼ同じ値になる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、図6に示すように、連続用紙を、その紙幅に関わらず、一側端側G を基準位置L0に揃えて装填するプリンタにおいては、次のような不都合がある 。すなわち、紙幅W1が加熱ローラ10の軸線と直角方向の中心線LCを中心に 2等分されるような連続用紙P1を装填した場合は、その用紙に作用する張力は 、左右のバランスがとれている。しかしながら、紙幅W2が加熱ローラ10の中 心線LCを中心に等分されないような連続用紙P2を装填した場合は、その用紙 に作用する張力は、搬送方向fに向かって左方より右方が大となり、張力のバラ ンスが取れない。
【0006】 このような張力のバランスがとれない状態で連続用紙P2を押圧搬送すると、 連続用紙P2に対して方向Rに作用する張力が大であるため、連続用紙P2は方 向Rにずれて、すなわち、搬送方向fに向かって右方へのスキューが発生する。 このように、加熱ローラ10の中心線LCと、連続用紙P2の中心線とが合致し ないことに起因してスキューが発生し、ひいては、連続用紙P2にジャムが発生 する恐れがあった。 また、上述と違って、搬送ローラがクラウン化されていない搬送装置であって も、すなわち、ストレート形状の搬送ローラで連続用紙を搬送する場合において も、例えば、用紙搬送に関わる機械諸元の差(例えば、ローラ径の誤差)及び連 続用紙の状態により、スキューが発生して上記と同様にジャムを引き起こす可能 性があった。 本考案は、上記の点に鑑み、用紙搬送装置によって搬送される連続用紙に発生 するスキューを補正することにより、ジャムを未然に防止する連続用紙搬送スキ ュー防止装置を提供することを第1の目的とする。
【0007】 また、本件出願人によって、電子写真式プリンタにおける連続用紙のスキュー を補正する技術が特開平3−129374号公報で開示されている。これは、定 着部において、連続用紙のミシン目の近傍で加圧ローラを加熱ローラから離間さ せることにより、連続用紙のスキューを補正するものである。しかしながら、こ の技術においては、連続用紙のミシン目近傍に、印字できない非定着領域を所定 幅確保しなくてはならないという事態が発生する。したがって、この非定着領域 を最小限に減らして印字領域を広く確保することが望まれている。 このため、本考案は、上記の点に鑑み、電子写真式プリンタに適用した場合に 、スキュー補正のために発生する非定着領域を可及的に減少させることによって 、印字領域を広く確保できる連続用紙搬送スキュー防止装置を提供することを第 2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本考案では、第1搬送ローラと、これに対向して 設けられた第2搬送ローラとの間に、連続用紙を挟持して搬送する用紙搬送装置 で発生する連続用紙のスキューを補正する連続用紙搬送スキュー防止装置であっ て、スキュー補正ローラと、スキュー補正ローラ移動手段と、スキュー検知セン サと、判定手段と、制御手段と、駆動手段とを有し、スキュー補正ローラは、連 続用紙の搬送方向からみて第1及び第2搬送ローラの前段に、回転軸の一端側を 支点にして他端側が移動し得るように設けられるとともに、連続用紙を外周面で 案内するように回動自在に支持されたものであり、スキュー補正ローラ移動手段 は、駆動手段から供給される駆動信号に応じて、スキュー補正ローラの回転軸の 他端側を少なくとも2つ以上のスキュー補正位置に移動させることにより、連続 用紙の一側端側の搬送距離を他側端側の搬送距離に比較して増減させて、連続用 紙のスキュー方向を変えるものであり、スキュー検知センサは、搬送方向からみ て用紙搬送装置の後段に設けられ、かつ、連続用紙のスキュー方向を示す検知信 号を判定手段に供給するものであり、判定手段は、供給された検知信号に基づい て、連続用紙に発生したスキューを補正するスキュー補正位置を決定するととも に、そのスキュー補正位置を示すスキュー補正位置情報を制御手段に供給するも のであり、制御手段は、供給されたスキュー補正位置情報に基づいて制御信号を 駆動手段に与えるものであり、駆動手段は、制御信号に対応した駆動信号をスキ ュー補正ローラ移動手段に与えるものであることを特徴としている。
【0009】
【作用】
本考案の連続用紙搬送スキュー防止装置では、連続用紙のスキュー方向を検出 し、検出したスキュー方向を補正するように、スキュー補正ローラの回転軸の他 端側の位置を移動させることにより、連続用紙の一側端側の搬送距離を他側端側 の搬送距離に比較して増減させる。
【0010】
【実施例】
以下に、本考案を電子写真式プリンタに適用した場合について、図面に基づい て説明する。なお、本考案を示す図1〜図4において、従来例を示す図5及び図 6と同一または相当する部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0011】 図1は、本考案の連続用紙搬送スキュー防止装置におけるスキュー補正動作の 原理を示す説明図であり、定着部近傍の構成を示す。加圧ローラ(第2搬送ロー ラ)12に対設された加熱ローラ(第1搬送ローラ)は、図面を見易くするため に省略した。加圧ローラ12の上部に、すなわち、連続用紙Pの搬送方向fから みて前段に、加圧ローラ12の回転軸12Aと平行回転軸20Aを有するスキュ ー補正ローラ20が回動自在に支持されている。
【0012】 図示しない用紙搬送機構によって搬送方向fに向かって搬送される連続用紙P は、スキュー補正ローラ20の外周面によって案内されるようになっている。こ のスキュー補正ローラ20は、その回転軸20Aの一端側Saを支点にして、他 端側Sbが移動自在に設けられている。上記回転軸20Aの他端側Sbは、次に 説明するように、連続用紙Pの搬送経路を増減させるように移動される。すなわ ち、上記他端側Sbを方向d1に移動させると、連続用紙Pは、スキュー補正ロ ーラ20の外周面で案内されるので、その一側端側の搬送経路raに比べて他側 端側の搬送経路rbの距離が相対的に減少する。これと逆に、上記他端側Sbを 方向d2に移動させると、連続用紙Pは、上記と同様にスキュー補正ローラ20 の外周面で案内されるので、その一側端側の搬送経路raに比べて他側端側の搬 送経路rbの距離が相対的に増大する。スキュー補正ローラ20の他端側Sbを 上述のように移動させることにより、後述するように連続用紙Pに発生したスキ ューを補正することができる。
【0013】 なお、これ以降の説明においては、スキュー補正ローラ20の回転軸20Aの 一端側Sa及び他端側Sbを、単に、スキュー補正ローラ20の一端側Sa及び 他端側Sbと呼ぶ。
【0014】 また、スキュー補正ローラ20は、図1に示すように1つのローラで構成する 他に、例えば、回転軸20Aに同一直径の複数のローラを回動自在に支持して構 成することも可能である。
【0015】 実線は、搬送される連続用紙Pにスキューが発生していない状態(スキューが 解消された状態)を示し、一点鎖線及び二点鎖線は、連続用紙Pがスキューを発 生した状態を示す。以下、説明の都合上、連続用紙Pのスキュー方向は、搬送方 向fに向かって定義する。したがって、上記一点鎖線で示す状態のスキューを右 方のスキューといい、上記二点鎖線で示す状態のスキューを左方のスキューとい う。
【0016】 今、搬送中の連続用紙Pが一点鎖線で示すように右方(方向R)のスキューを 発生した場合には、スキュー補正ローラ20を、一端側Saを支点にして他端側 Sbを方向d1に移動させると、連続用紙Pの一側端側の搬送経路raに比べて 他側端側の搬送経路rbの距離が相対的に減少する。この結果、連続用紙Pは、 その搬送方向の傾きの方向が左方(方向L)へ徐々に変化していき、実線で示す 正常状態に復帰する。すなわち、右方へのスキューが補正される。
【0017】 上記と逆に、搬送中の連続用紙Pが二点鎖線で示すように左方(方向L)のス キューを発生した場合には、スキュー補正ローラ20を、基準側Saを支点にし て他端側Sbを方向d2に移動させると、連続用紙Pの一側端側の搬送経路ra に比べて他側端側の搬送経路rbの距離が相対的に増大する。この結果、連続用 紙Pは、その搬送方向の傾きの方向が右方(方向R)へ徐々に変化していき、実 線で示す正常状態に復帰する。すなわち、左方へのスキューが補正される。
【0018】 上述したように、スキュー補正ローラ20の回転軸20Aの他端側Sbを移動 させてスキュー補正ローラ20を傾けることにより、連続用紙Pの搬送経路(一 側端側ra及び他側端側rb)のいずれか一方の距離を他方の距離より増減させ ることによって、搬送中の上記連続用紙Pの搬送方向の傾きを右方(R方向)又 は左方(L方向)に変化させることができるので、連続用紙Pに発生したスキュ ーの方向に対応してスキュー補正を行うことが可能となる。
【0019】 図2は、本考案の一実施例における定着器近傍の概略構成を示す側面図である 。 22は、支点22aを中心にして回動自在に支持されたほぼ逆L字型のレバ ーであり、付勢部材26によって、常時、支点22aを中心にして時計回りに回 転する方向に付勢されている。レバー22の一端には、スキュー補正ローラ20 の回転軸20Aの他端側Sbが枢支され、レバー22の他端側面には、カム24 の外周面が当接している。
【0020】 カム24は、ステッピングモータ25などのような駆動源によって、回転させ られ、その停止回転角位置は、カム24の低部位、中部位、高部位の3点で停止 するようになっている。スキュー補正ローラ20の他端部Sbは、カム24の停 止部位によって、次に説明する位置に保持される。 (1)カム24が低部位で停止したときには、方向d1に移動され、連続用紙P の他側端側rbの搬送距離が一側端側raの搬送距離よりも短くなる短位置Nに 保持される。 (2)カム24が中部位で停止したときには、連続用紙Pの他側端側rbの搬送 距離が一側端側raの搬送距離とほぼ同じになる中位置Mに保持される。 (3)カム24が高部位で停止したときには、連続用紙Pの他側端側rbの搬送 距離が一側端側raの搬送距離よりも長い長位置Fに保持される。 なお、上記の近位置N、中位置M、及び長位置Fをまとめてスキュー補正位置 とよぶ。
【0021】 上記レバー22、カム24、付勢部材26、及びステッピングモータ25によ って、スキュー補正ローラ移動手段27が構成される。
【0022】 なお、図2においては、連続用紙Pに発生するスキューの方向を変えるため、 スキュー補正ローラ20の回転軸20Aの傾きの方向を、スキュー補正ローラ2 0の外周面に接触する前段における連続用紙Pの紙面とほぼ垂直な方向(方向d 1,d2)に変化させている。しかしながら、上記回転軸20Aを傾ける方向は 、これに限られるものではなく、結果的に、連続用紙Pにおける他側端側Sbの 搬送距離を一側端側Saの搬送距離に比較して相対的に変化させることにより、 連続用紙Pの搬送方向の傾きの方向を変えることができる方向、すなわち、連続 用紙Pに発生するスキューの方向に変化を与えることができる方向であればよい 。
【0023】 また、図2では、スキュー補正ローラ20の外周面に接触する前の連続用紙P の紙面と、スキュー補正ローラ20の外周面に接触した後の連続用紙Pの紙面と がなす角度(以下、案内角度という)は、ほぼ垂直であるが、これよりも大また は小なる角度でもよい。ただし、スキュー補正ローラ20の他端側Sbの移動量 に対するスキューの変化量の比率は、上記案内角度によって異なる。一般的に、 上記スキューの変化量の比率は、上記案内角度が小さくなるほど大となる。
【0024】 28は、連続用紙Pのスキューの状態に応じた検知信号を出力するスキュー検 知センサである。このスキュー検知センサ28は、2組の透過型の光電センサ、 すなわち、対設された発光素子XR及び受光素子YRと、発光素子XL及び受光 素子YLとを含む。
【0025】 図3は、このスキュー検知センサ28を方向Vから見た側面図である。実線は 、連続用紙Pにスキューが発生していない状態を示し、一点鎖線は、右方のスキ ューが生じた状態を示し、二点鎖線は、左方のスキューが生じた状態を示す。 図3から判るように、連続用紙Pにスキューが発生していなければ、受光素子 YLのみが連続用紙Pによって遮光されるため、受光素子YR及びYLの状態は 、それぞれ、ON状態及びOFF状態である。右方のスキューが発生した場合は 、受光素子YR及びYLいずれも連続用紙Pによって遮光されるため、受光素子 YR及びYLの状態は、いずれも、OFF状態である。左方のスキューが発生し た場合は、受光素子YR及びYLいずれも連続用紙Pによって遮光されないため 、受光素子YR及びYLの状態は、いずれもON状態である。 したがって、スキュー検知センサ28からは、連続用紙Pに発生したスキュー の状態に応じて、受光素子YR,YLの状態に対応した検知信号が出力される。
【0026】 なお、本実施例においては、スキュー検知センサ28として透過型光電センサ を採用したが、これに代えて反射型光電センサを使用することもできる。ただし 、検出精度が優れている点で透過型の方が好ましい。
【0027】 図4は、実施例においてスキューの補正動作を行うための構成を示すブロック 図である。 判定手段30は、スキュー検知センサ28から供給される検知信号に基づき、 連続用紙に発生したスキューの状態に応じて、スキュー補正ローラ20の他端側 Sbをどのスキュー補正位置(近位置N、中位置M、長位置F)に移動させるべ きかを決定し、決定したスキュー補正位置を示すスキュー補正位置情報を制御手 段32に与える。
【0028】 制御手段32は、上記スキュー補正位置情報に基づいて、制御信号を、ステッ ピングモータ25を駆動する駆動回路からなる駆動手段34に与える。
【0029】 駆動手段34は、与えられた制御信号に応じて、駆動信号を、スキュー補正ロ ーラ移動手段27を構成する要素であるステッピングモータ25に供給する。こ れにより、スキュー補正ローラ移動手段27は、スキュー補正ローラ20の他端 側Sbを、上記スキュー補正位置情報に対応したスキュー補正位置(近位置N、 中位置M、長位置F)に移動させる。
【0030】 次に、スキュー検知センサ28の検知状態とスキュー補正位置との対照表を示 す表1、前述した図2及び図3を参照してスキュー補正動作を説明する。
【0031】 今、スキュー検知センサ28によって、連続用紙Pに右方のスキューが発生し たことを示す検知信号(受光素子YL,YRいずれもOFF状態)が判定手段3 0に与えられると、判定手段30は、スキュー補正ローラ20の他端側Sbを近 位置Nに移動させる必要があると判定し、その旨を示すスキュー補正位置情報を 制御手段32に供給する。 制御手段32は、供給された上記スキュー補正位置情報に従って、カム24が 高部位に対応する回転角位置に停止するように、制御信号を駆動手段34に与え る。この結果、スキュー補正ローラ移動手段25によって、スキュー補正ローラ 20は、方向d1に移動されて近位置Nに保持されるので、連続用紙Pの搬送方 向の傾きの方向は、右方へのスキューが解消されるように左方へ変化される。
【0032】 この結果、連続用紙Pのスキューが解消されると、スキュー検知センサ28に よって、スキューが解消されたことを示す検知信号(受光素子YLがON状態、 YRがOFF状態)が判定手段30に与えられると、判定手段30は、スキュー 補正ローラ20の他端側Sbを中間位置Nに移動させる必要があると判定し、そ の旨のスキュー補正位置情報を制御手段32に供給する。 制御手段32は、供給された上記スキュー補正位置情報に従って、カム24が 中部位に対応する回転角位置に停止するように、制御信号を駆動手段34に与え る。この結果、スキュー補正ローラ移動手段25によって、スキュー補正ローラ 20の他端側Sbは、中位置Mに移動されて、一連のスキュー補正動作が終了す る。
【0033】 一方、上述とは逆に左方のスキューが発生した場合については、上述と対称的 な動作になる。すなわち、スキュー検知センサ28によって、左方のスキューが 発生したことを示す検知信号(受光素子YL,YRいずれもON状態)が判定手 段30に与えられると、判定手段30は、スキュー補正ローラ20を長位置Fに 移動させる必要があると判定し、その旨のスキュー補正位置情報を制御手段32 に供給する。 制御手段32は、供給された上記スキュー補正位置情報に従って、カム24が 低部位に対応する回転角位置に停止するように、制御信号を駆動手段34に与え る。この結果、スキュー補正ローラ移動手段25によって、スキュー補正ローラ 20の他端側Sbは、方向d2に移動されて長位置Fに保持されるので、連続用 紙Pの搬送方向の傾きの方向は、左方へのスキューが解消されるように右方へ変 化される。
【0034】 これ以降の動作は、上述の場合と同様であるため、説明は省略する。
【0035】 連続用紙Pが定着部Tを経て搬送されている間、上述のスキュー補正動作がな されることによって、スキューの発生が抑制される。
【0036】 また、スキュー補正動作後、所定時間が経過したにも関わらず、スキュー補正 動作前と同じ方向のスキューが発生していることを示す検知信号がスキュー検知 センサ28から出力された場合には、その検知信号を受けた制御手段32は、用 紙ジャムが発生したと判断し、その旨を示す異常発生信号を所定の制御部(図示 せず)に与える。 上記所定時間とは、正常に連続用紙が搬送されていれば、スキューが補正され て解消されているべき時間であり、連続用紙Pの搬送速度と、スキュー補正動作 のタイミングとから算出可能な時間である。 この結果、上記制御部は、用紙搬送制御手段(図示せず)に用紙搬送機構の動 作を停止させるとともに、所定の表示部(図示せず)にジャム発生を示す表示を 行わせる。
【0037】 なお、上述の実施例においては、カム24を回転させる駆動源としてステッピ ングモータ25を採用したが、これに代えて、ロータリーソレノイドを採用する ことも可能である。ロータリーソレノイドの回転軸の回転角度位置は、励磁状態 及び非励磁状態に対応して2点のみであるため、上記回転軸に固定されたカム2 4の停止位置は、低部位及び高部位の2種類となる。したがって、スキュー補正 ローラ20は、方向d1,d2のいずれか一方に移動されて長位置F及び近位置 Nに保持されるのみであり、中位置Mに保持されることはない。この場合のスキ ュー補正動作について、スキュー検知センサ28の検知状態と、スキュー補正ロ ーラ20の位置とを説明する動作対照表を示す表2を参照して説明する。
【0038】 スキュー検知センサ28によって、連続用紙Pに右方のスキューが発生したこ とを示す検知信号(受光素子YL,YRいずれもOFF状態)が判定手段30に 与えられると、判定手段30は、スキュー補正ローラ20の他端側Sbを近位置 Nに移動させる必要があると判定し、その旨のスキュー補正位置情報を制御手段 32に供給する。 制御手段32は、供給された上記スキュー補正位置情報に従って、ロータリー ソレノイドの回転軸に固定されたカム24が高部位に対応する位置に保持される ように、制御信号を駆動手段34に与えてロータリーソレノイドを励磁状態にさ せる。この結果、スキュー補正ローラ移動手段25によって、スキュー補正ロー ラ20は、方向d1に移動されて近位置Nに保持されるので、連続用紙Pの搬送 方向の傾きの方向は、その位置が右方へのスキューが解消されるように左方へ変 化される。
【0039】 この結果、スキューが解消されると、スキュー検知センサ28によって、スキ ューが解消されたことを示す検知信号が判定手段30に与えられるが、判定手段 30は、スキュー補正位置情報の直前状態を変えずにそのままの状態で出力し続 けるため、連続用紙Pの搬送方向の傾きの方向が左方へ変化されるような作用が 働き続ける。したがって、時間経過とともに、上述とは逆に、連続用紙Pに左方 のスキューが発生することになる。
【0040】 このため、今度は、上述と逆にスキュー検知センサ28によって、左方のスキ ューが発生したことを示す検知信号(受光素子YL,YRいずれもON状態)が 判定手段30に与えられると、判定手段30は、スキュー補正ローラ20を長位 置Fに移動させる必要があると判定し、その旨のスキュー補正位置情報を制御手 段32に供給する。 制御手段32は、供給された上記スキュー補正位置情報に従って、ロータリー ソレノイドの回転軸に固定されたカム24が低部位に対応する位置に保持される ように、制御信号を駆動手段34に与えてロータリーソレノイドを非励磁状態に させる。この結果、スキュー補正ローラ移動手段25によって、スキュー補正ロ ーラ20は、方向d2に移動されて長位置Fに保持されるので、連続用紙Pの搬 送方向の傾きの方向は、左方へのスキューが解消されるように右方へ変化される 。
【0041】 これ以降は、上述と同様な動作が再び繰り返されることによって、常にスキュ ーが補正される。
【0042】 上述した実施例によれば、図6に示すように、連続用紙Pを搬送する搬送装置 である定着部Tを構成するクラウン化された形状の加熱ローラ10と、加圧ロー ラ12とによって挟まれて押圧される連続用紙Pに作用する張力のバランスがと れないことによって発生するスキューを補正することができるため、連続用紙の ジャムを未然に防止することができる。
【0043】 また、本考案を電子写真式プリンタに適用した場合には、スキューの補正動作 は、スキュー補正ローラ20を移動させることによって行うため、従来と違って 、スキュー補正のために加圧ローラ12を加熱ローラ10から離間させる必要が ないために、連続用紙Pにおいて非定着領域が発生しない。したがって、非定着 領域を可及的に減少させることができるので、印字領域を広く確保することがで きる。
【0044】 また、上述の実施例では、クラウン化された形状の加熱ローラ10(搬送ロー ラ)を含む定着器T(搬送装置)で連続用紙Pを搬送する際に発生するスキュー の補正について説明した。しかしながら、本考案は、搬送ローラがクラウン化さ れていない場合、いわゆるストレート形状の搬送ローラで連続用紙を搬送する場 合にも適用できることはもちろんである。 すなわち、本考案は、電子写真式プリンタの定着器Tのみならず、搬送ローラ によって連続用紙を搬送処理する装置であれば、広く適用できるものである。
【0045】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の連続用紙搬送スキュー防止装置によれば、搬送 装置で搬送される連続用紙に発生するスキューを補正することができるため、連 続用紙のジャムを未然に防止することができる。
【0046】 また、本考案の連続用紙搬送スキュー防止装置を電子写真式プリンタに適用し た場合には、従来と違って、スキュー補正のために2つの搬送ローラを離間させ る必要がないために、連続用紙において非定着領域が発生しない。したがって、 非定着領域を可及的に減少させることができるので、印字領域を広く確保するこ とができる。
【表1】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の連続用紙搬送スキュー防止装置を電子
写真式プリンタに応用した場合の一実施例における概略
回路図である。
【図2】図1における定着器(連続用紙搬送装置)近傍
の概略構成を示す側面図である。
【図3】図2におけるスキュー検知センサ28を方向V
から見た要部拡大図である。
【図4】同実施例におけるスキュー補正動作を行うため
の構成を示すブロック図である。
【図5】従来例を示す電子写真式プリンタの定着部(連
続用紙搬送装置)の構成を示す概略図である。
【図6】図5の定着部を搬送方向と平行な位置から見た
側面図である。
【符号の説明】
10 加熱ローラ(第1搬送ローラ) 12 加圧ローラ(第2搬送ローラ) P 連続用紙 T 定着部(連続用紙搬送装置) 20 スキュー補正ローラ 20A 回転軸 Sa 一端側 Sb 他端側 27 案内ローラ移動手段 22 レバー 24 カム 25 ステッピングモータ 26 付勢部材 N,M,F スキュー補正位置 N 近位置 M 中位置 F 長位置 28 スキュー検知センサ 30 判定手段 32 制御手段 34 駆動手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1搬送ローラ(10)と、これに対向し
    て設けられた第2搬送ローラ(12)との間に、連続用
    紙(P)を挟持して搬送する連続用紙搬送装置(T)で
    発生する前記連続用紙(P)のスキューを補正する連続
    用紙搬送スキュー防止装置であって、 スキュー補正ローラ(20)と、スキュー補正ローラ移
    動手段(27)と、スキュー検知センサ(28)と、判
    定手段(30)と、制御手段(32)と、駆動手段(3
    4)とを有し、 前記スキュー補正ローラ(20)は、連続用紙(P)の
    搬送方向(f)からみて前記第1及び第2搬送ローラ
    (10,12)の前段に、回転軸(12A)の一端側
    (Sa)を支点にして他端側(Sb)が移動し得るよう
    に設けられるとともに、前記連続用紙(P)を外周面で
    案内するように回動自在に支持されたものであり、 前記スキュー補正ローラ移動手段(27)は、前記駆動
    手段(34)から供給される駆動信号に応じて、前記ス
    キュー補正ローラ(20)の回転軸(20A)の他端側
    (Sb)を少なくとも2つ以上のスキュー補正位置
    (F,M,N)に移動させることにより、前記連続用紙
    (P)の一側端側(ra)の搬送距離を他側端側(r
    b)の搬送距離に比較して増減させて、前記連続用紙
    (P)のスキュー方向を変えるものであり、 前記スキュー検知センサ(28)は、前記搬送方向
    (f)からみて前記連続用紙搬送装置(T)の後段に設
    けられ、かつ、前記連続用紙(P)のスキュー方向を示
    す検知信号を前記判定手段(30)に供給するものであ
    り、 前記判定手段(30)は、供給された前記検知信号に基
    づいて、前記連続用紙(P)に発生したスキューを補正
    する前記スキュー補正位置(F,M,N)を決定すると
    ともに、そのスキュー補正位置を示すスキュー補正位置
    情報を前記制御手段(32)に供給するものであり、 前記制御手段(32)は、供給された前記スキュー補正
    位置情報に基づいて制御信号を前記駆動手段(34)に
    与えるものであり、 前記駆動手段(34)は、前記制御信号に対応した前記
    駆動信号を前記スキュー補正ローラ移動手段(27)に
    与えるものであることを特徴とする連続用紙搬送スキュ
    ー防止装置。
JP4323893U 1993-07-12 1993-07-12 連続用紙搬送スキュー防止装置 Pending JPH079858U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10129896A (ja) * 1996-10-30 1998-05-19 Nec Data Terminal Ltd 連続用紙の斜行補正機構
US9592684B2 (en) 2014-12-11 2017-03-14 Seiko Epson Corporation Recording apparatus and recording method

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