JP2018118430A - 媒体搬送装置、記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】媒体の記録面に生じるバンティングを抑制する。【解決手段】ラインヘッド10の上流側に設けられ、第1駆動源24により駆動される搬送ローラー対22と、下流側に設けられ、第2駆動源25により駆動される排出ローラー対23と、用紙Pの端部の位置を検出する媒体センサー19と、搬送ローラー対22及び排出ローラー対23による用紙Pの搬送を制御する制御部26とを備え、制御部26は、媒体センサー19の検出結果に基づいて、一枚の用紙Pが、搬送ローラー対22だけで搬送される第1の搬送状態と、搬送ローラー対22と排出ローラー対23の双方で搬送される第2の搬送状態と、排出ローラー対23だけで搬送される第3の搬送状態とのいずれの状態であるかを判断し、その判断結果に基づいて第1駆動源24及び第2駆動源25を制御する。【選択図】図2
Description
本発明は、媒体を搬送する媒体搬送装置、及び媒体に記録を行う記録装置に関する。
プリンターに代表される記録装置やスキャナーに代表される画像読取装置等において、媒体としての用紙を搬送する媒体搬送装置が設けられている。
前記媒体搬送装置は、プリンターにおける記録部やスキャナーにおける画像読取部等の処理部の上流側に、前記媒体を前記処理部に向けて送る搬送ローラー対を備え、前記処理部の下流側に、前記媒体を排出方向へ送る排出ローラー対を備えるものがある。搬送ローラー対及び排出ローラー対は、それぞれ、駆動源により駆動する駆動ローラーと、前記駆動ローラーの回転に従動回転する従動ローラーを備えて構成されている。
前記媒体搬送装置は、プリンターにおける記録部やスキャナーにおける画像読取部等の処理部の上流側に、前記媒体を前記処理部に向けて送る搬送ローラー対を備え、前記処理部の下流側に、前記媒体を排出方向へ送る排出ローラー対を備えるものがある。搬送ローラー対及び排出ローラー対は、それぞれ、駆動源により駆動する駆動ローラーと、前記駆動ローラーの回転に従動回転する従動ローラーを備えて構成されている。
このような搬送ローラー対及び排出ローラー対を備えた前記媒体搬送装置では、搬送ローラー対の駆動ローラーである搬送駆動ローラーと、排出ローラー対の駆動ローラーである排出駆動ローラーを、共通の駆動源により駆動するように構成されている。
前記駆動源の動力は、歯車の輪列やベルト等の動力伝達機構により搬送駆動ローラーと排出駆動ローラーのそれぞれに伝達している。
前記駆動源の動力は、歯車の輪列やベルト等の動力伝達機構により搬送駆動ローラーと排出駆動ローラーのそれぞれに伝達している。
ここで、搬送される媒体の後端が前記搬送ローラー対を抜ける際に、前記搬送駆動ローラーに対する搬送従動ローラーのニップ荷重によって前記媒体を蹴り出す「蹴飛ばし」という現象が発生する場合がある。前記「蹴飛ばし」の力を受けて前記搬送駆動ローラー対が回転すると、前記動力伝達機構を介して繋がる前記排出駆動ローラーも回され、余計に「蹴飛ばし」が顕著となってしまう。 しかも、通常、搬送ローラー対と排出ローラー対の間で前記媒体が撓むことを抑制するため、排出駆動ローラーは搬送駆動ローラーに比べて増速の設定にされており、前記「蹴飛ばし」によって搬送駆動ローラーが回された量に増速比を乗じた分、余計に媒体が動いてしまうことがある。「蹴飛ばし」によって媒体が動くと、例えば前記プリンターにおいては、記録ムラが白筋として見える、所謂バンディングが生じる場合がある。
このような搬送ローラー対における媒体の「蹴飛ばし」に由来するバンディングを抑制するため、特許文献1には、搬送ローラー対及び排出ローラー対の双方にエンコーダーを設け、搬送ローラー対及び排出ローラー対のそれぞれの搬送量を比較して補正することで、バンディングを見え難くする技術が開示されている。
また、特許文献2には、前記媒体の後端が前記搬送ローラー対から抜ける際に媒体搬送速度が速くなることが記載されている。具体的には、前記媒体を搬送ローラー対及び排出ローラー対の双方で挟持している際に、前記搬送ローラー対よりも増速の設定の前記排出ローラー対にバックテンションがかかって前記排出ローラー対の軸が撓み、前記媒体の後端が前記搬送ローラー対から抜けた際に、前記軸の撓みの戻り力が媒体に作用して媒体搬送速度が大きくなるというものである。 特許文献2においては、排出ローラー対の前記軸の撓みを規制することで、前記媒体の後端が前記搬送ローラー対から抜けた際に生じる媒体搬送速度の増大を抑制している。
上記特許文献1は、「蹴飛ばし」により生じるバンディングを補正により見え難くする技術であり、「蹴飛ばし」の発生、或いはこれに由来するバンディングの発生そのものを抑制するものではない。
上記特許文献2は、前記排出ローラー対におけるバックテンションによる軸の撓みに由来する媒体搬送速度の増大を抑制する技術であり、「蹴飛ばし」によって前記排出ローラー対が前記搬送ローラー対から動力伝達機構を介して回されることに起因する「蹴飛ばし」の増長を抑制するものではない。
上記問題に鑑み、本発明の目的は、前記搬送駆動ローラーに対する搬送従動ローラーのニップ荷重に由来する媒体搬送速度の増大を抑制し、延いては前記媒体の記録面に生じるバンティングを抑制することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る媒体搬送装置は、搬送される媒体に係わる処理を行う処理部と、前記処理部の媒体搬送方向上流側に設けられる上流搬送機構と、前記処理部の媒体搬送方向下流側に設けられる下流搬送機構と、前記上流搬送機構を駆動する第1駆動源と、前記下流搬送機構を駆動する第2駆動源と、媒体搬送方向における前記媒体の搬送方向の端部の位置を検出する媒体検出手段と、前記上流搬送機構及び前記下流搬送機構による前記媒体の搬送を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記媒体検出手段の検出結果に基づいて、一枚の前記媒体が、前記上流搬送機構によって搬送され、前記下流搬送機構によって搬送されていない第1の搬送状態と、前記上流搬送機構及び前記下流搬送機構の双方によって搬送される第2の搬送状態と、前記下流搬送機構によって搬送され、前記上流搬送機構によって搬送されていない第3の搬送状態と、のいずれの搬送状態であるかを判断し、前記搬送状態の判断結果に基づいて、前記第1駆動源及び前記第2駆動源を制御する、ことを特徴とする。
前記処理部において媒体に係わる処理としては、例えば、媒体に対して画像を記録する画像記録処理や、媒体に表された画像を読み取る画像読取処理がある。
本態様によれば、前記上流搬送機構と前記下流搬送機構が、それぞれ個別の駆動源により駆動されるので、前記媒体の後端が上流搬送機構から外れるときに生じる媒体搬送速度の増加(以下、「蹴飛ばし」と称する場合がある)が前記下流搬送機構に伝わる虞を低減できる。したがって、前記蹴飛ばしに由来するバンディングの発生を抑制することができる。
本態様によれば、前記上流搬送機構と前記下流搬送機構が、それぞれ個別の駆動源により駆動されるので、前記媒体の後端が上流搬送機構から外れるときに生じる媒体搬送速度の増加(以下、「蹴飛ばし」と称する場合がある)が前記下流搬送機構に伝わる虞を低減できる。したがって、前記蹴飛ばしに由来するバンディングの発生を抑制することができる。
加えて、前記制御部は、前記媒体検出手段の検出結果に基づいて、一枚の前記媒体が、前記上流搬送機構によって搬送され、前記下流搬送機構によって搬送されていない第1の搬送状態と、前記上流搬送機構及び前記下流搬送機構の双方によって搬送される第2の搬送状態と、前記下流搬送機構によって搬送され、前記上流搬送機構によって搬送されていない第3の搬送状態と、のいずれの搬送状態であるかを判断し、前記搬送状態の判断結果に基づいて、前記第1駆動源及び前記第2駆動源を制御するので、精度の高い搬送が可能となる。
本発明の第2の態様に係る媒体搬送装置は、第1の態様において、前記制御部が参照する、前記上流搬送機構における媒体搬送速度の補正に用いる上流用補正テーブルと、前記下流搬送機構における媒体搬送速度の補正に用いる下流用補正テーブルと、を備え、前記制御部は、一枚の前記媒体が、前記第1の搬送状態にある際に、前記上流用補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御し、前記第2の搬送状態にある際に、前記上流用補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御し、且つ、前記下流用補正テーブルを用いて前記第2駆動源を制御し、前記第3の搬送状態にある際に、前記下流用補正テーブルを用いて前記第2駆動源を制御する、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、一枚の前記媒体が、前記第1の搬送状態にある際に、前記上流用補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御し、前記第2の搬送状態にある際に、前記上流用補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御し、且つ、前記下流用補正テーブルを用いて前記第2駆動源を制御し、前記第3の搬送状態にある際に、前記下流用補正テーブルを用いて前記第2駆動源を制御するので、より精度の高い搬送が可能となる。
本発明の第3の態様に係る媒体搬送装置は、第1の態様において、前記上流搬送機構は、前記第1駆動源によって駆動される上流側駆動ローラーと、前記上流側駆動ローラーに接して従動回転する上流側従動ローラーと、を備えて構成され、前記下流搬送機構は、前記第2駆動源によって駆動される下流側駆動ローラーと、前記下流側駆動ローラーに接して従動回転する下流側従動ローラーと、を備えて構成され、前記上流側駆動ローラーと前記上流側従動ローラーとの間のニップ圧は、前記下流側駆動ローラーと前記下流側従動ローラーとの間のニップ圧よりも高く設定されており、前記制御部が参照する、前記上流側駆動ローラーにおけるローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる上流用ローラー径補正テーブルと、前記下流側駆動ローラーにおけるローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる下流用ローラー径補正テーブルと、を備え、前記制御部は、一枚の前記媒体が、前記第1の搬送状態にある際に、前記上流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御し、前記第2の搬送状態にある際に、少なくとも前記上流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御し、前記第3の搬送状態にある際に、前記下流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第2駆動源を制御する、ことを特徴とする。
前記上流側駆動ローラーと前記上流側従動ローラーとの間のニップ圧が、前記下流側駆動ローラーと前記下流側従動ローラーとの間のニップ圧よりも高く設定されていると、前記媒体の後端が前記上流側駆動ローラーと前記上流側従動ローラーによるニップから外れる際に生じる「蹴飛ばし」が生じやすい。
本態様によれば、前記蹴飛ばしを効果的に抑制し、前記蹴飛ばしに由来するバンディングの発生を抑制することができる。
本態様によれば、前記蹴飛ばしを効果的に抑制し、前記蹴飛ばしに由来するバンディングの発生を抑制することができる。
また、前記制御部は、前記媒体が前記上流搬送機構のみによって搬送されているか(第1の搬送状態)、前記上流搬送機構と前記下流搬送機構の双方によって搬送されているか(第2の搬送状態)、前記下流搬送機構のみによって搬送されているか(第3の搬送状態)、のいずれかに応じて、前記上流側駆動ローラーにおけるローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる前記上流用ローラー径補正テーブル、または前記下流側駆動ローラーにおけるローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる前記下流用ローラー径補正テーブルを用いて各駆動源を制御するので、より精度の高い搬送が可能となる。
その際、前記上流側駆動ローラーと前記上流側従動ローラーとの間のニップ圧が、前記下流側駆動ローラーと前記下流側従動ローラーとの間のニップ圧よりも高く設定されている場合、前記媒体が前記上流搬送機構と前記下流搬送機構の双方によって搬送される際に、用紙Pの搬送誤差は前記上流搬送機構の搬送誤差に支配される傾向がある。したがって、前記上流搬送機構と前記下流搬送機構の双方によって媒体が搬送される際(第2の搬送状態)には、少なくとも前記上流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御することにより、効率よく搬送精度を高めることができる。
その際、前記上流側駆動ローラーと前記上流側従動ローラーとの間のニップ圧が、前記下流側駆動ローラーと前記下流側従動ローラーとの間のニップ圧よりも高く設定されている場合、前記媒体が前記上流搬送機構と前記下流搬送機構の双方によって搬送される際に、用紙Pの搬送誤差は前記上流搬送機構の搬送誤差に支配される傾向がある。したがって、前記上流搬送機構と前記下流搬送機構の双方によって媒体が搬送される際(第2の搬送状態)には、少なくとも前記上流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御することにより、効率よく搬送精度を高めることができる。
本発明の第4の態様に係る媒体搬送装置は、第3の態様において、前記処理部は、液体を吐出して前記媒体に記録を行う記録ヘッドであり、前記制御部が参照する、前記上流側駆動ローラーの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる上流用偏心補正テーブルと、前記下流側駆動ローラーの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる下流用偏心補正テーブルと、を備え、前記記録ヘッドからの前記液体の吐出を制御する前記制御部は、一枚の前記媒体が、前記第1の搬送状態にある際に、前記上流用偏心補正テーブルを用いて前記液体の吐出タイミングを制御し、前記第2の搬送状態にある際に、少なくとも前記上流用偏心補正テーブルを用いて前記液体の吐出タイミングを制御し、前記第3の搬送状態にある際に、前記下流用偏心補正テーブルを用いて前記液体の吐出タイミングを制御する、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記媒体が前記上流搬送機構のみによって搬送されているか(第1の搬送状態)、前記上流搬送機構と前記下流搬送機構の双方によって搬送されているか(第2の搬送状態)、前記下流搬送機構のみによって搬送されているか(第3の搬送状態)、のいずれかに応じて、前記上流用偏心補正テーブル及び前記下流用偏心補正テーブルの少なくともいずれかを用いて前記記録ヘッドからの前記液体の吐出タイミングを制御するので、効果的に前記媒体の記録面におけるバンディングを抑制することができる。
本発明の第5の態様に係る媒体搬送装置は、第4の態様において、前記記録ヘッドによる記録領域に位置する、前記下流搬送機構により搬送される先行媒体と、前記上流搬送機構により搬送される後続媒体と、の双方に記録を行う場合に、前記制御部は、前記上流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御し、且つ、前記下流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第2駆動源を制御し、前記上流用偏心補正テーブルを用いて前記後続媒体に対する前記液体の吐出タイミングを制御し、且つ、前記下流用偏心補正テーブルを用いて前記先行媒体に対する前記液体の吐出タイミングを制御することを特徴とする。
本態様によれば、前記記録ヘッドによる記録領域に位置する、前記下流搬送機構により搬送される先行媒体と、前記上流搬送機構により搬送される後続媒体と、の双方に記録を行う場合に、前記先行媒体と前記後続媒体の双方に対して、精度の高い搬送と記録面におけるバンディングの抑制とを実現できる。
本発明の第6の態様に係る媒体搬送装置は、第1の態様または第2の態様において、前記上流搬送機構及び前記下流搬送機構は、前記媒体をニップして搬送する搬送ローラー対、または、前記媒体をベルトに載置して搬送する搬送ベルト機構である、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記上流搬送機構及び前記下流搬送機構として、前記媒体をニップして搬送する搬送ローラー対、または、前記媒体をベルトに載置して搬送する搬送ベルト機構を備える媒体搬送装置において、第1の態様または第2の態様と同様の作用効果が得られる。
本発明の第7の態様に係る媒体搬送装置は、第1の態様から第3の態様、または第6の態様のいずれか一つにおいて、前記処理部は、液体を吐出して前記媒体に記録を行う記録ヘッドである、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記処理部として、液体を吐出して前記媒体に記録を行う記録ヘッドを備える装置に設けられる前記媒体搬送装置において、第1の態様から第3の態様、または第6の態様のいずれか一つと同様の作用効果が得られる。
本発明の第8の態様に係る媒体搬送装置は、第1の態様から第3の態様、または第6の態様のいずれか一つにおいて、前記処理部は、前記媒体の画像を読み取る読取部である、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記処理部として、前記媒体の画像を読み取る読取部を備える装置に設けられる前記媒体搬送装置において、第1の態様から第3の態様、または第6の態様のいずれか一つと同様の作用効果が得られる。
本発明の第9の態様に係る記録装置は、搬送される媒体に液体を吐出して記録を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドの媒体搬送方向上流側に設けられ、第1駆動源によって駆動される上流側駆動ローラーと、前記上流側駆動ローラーに接して従動回転する上流側従動ローラーを備えて成る搬送ローラー対と、前記記録ヘッドの媒体搬送方向下流側に設けられ、第2駆動源によって駆動される下流側駆動ローラーと、前記下流側駆動ローラーに接して従動回転する下流側従動ローラーを備えて成る排出ローラー対と、媒体搬送方向における前記媒体の端部の位置を検出する媒体検出手段と、前記記録ヘッドからの前記液体の吐出を制御する制御部と、前記制御部が参照する、前記搬送ローラー対における媒体搬送速度の補正に用いる上流用補正テーブルと、前記排出ローラー対における媒体搬送速度の補正に用いる下流用補正テーブルと、を備え、前記上流用補正テーブルを構成する補正値は、少なくとも前記上流側駆動ローラーの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する値を含んでおり、前記下流用補正テーブルを構成する補正値は、少なくとも前記下流側駆動ローラーの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する値を含んでおり、前記制御部は、前記媒体検出手段の検出結果に基づいて、一枚の前記媒体が、前記搬送ローラー対によって搬送され、前記排出ローラー対によって搬送されていない第1の搬送状態と、前記搬送ローラー対及び前記搬送ローラー対の双方によって搬送される第2の搬送状態と、前記排出ローラー対によって搬送され、前記搬送ローラー対によって搬送されていない第3の搬送状態と、のいずれの搬送状態であるかを判断し、前記第1の搬送状態にある際に、前記上流用補正テーブルを用いて前記液体の吐出タイミングを制御し、前記第2の搬送状態にある際に、少なくとも前記上流用補正テーブル及び前記下流用補正テーブルのいずれかを用いて前記液体の吐出タイミングを制御し、前記第3の搬送状態にある際に、前記下流用補正テーブルを用いて前記液体の吐出タイミングを制御する、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体が前記搬送ローラー対のみによって搬送されているか(第1の搬送状態)、前記搬送ローラー対と前記排出ローラー対の双方によって搬送されているか(第2の搬送状態)、前記排出ローラー対のみによって搬送されているか(第3の搬送状態)、のいずれかに応じて、前記上流用偏心補正テーブル及び前記下流用偏心補正テーブルの少なくともいずれかを用いて前記液体の吐出タイミングを制御することにより、前記搬送ローラー対或いは前記排出ローラー対における媒体搬送速度のばらつきにより生じるバンディング等の記録画像の乱れを抑制することができる。
本発明の第10の態様に係る記録装置は、第9の態様において、前記上流側駆動ローラーにおけるローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる上流用ローラー径補正テーブルと、前記下流側駆動ローラーにおけるローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる下流用ローラー径補正テーブルと、を更に備え、前記搬送ローラー対及び前記排出ローラー対による前記媒体の搬送を制御する前記制御部は、一枚の前記媒体が、前記第1の搬送状態にある際に、前記上流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御し、前記第2の搬送状態にある際に、前記上流用ローラー径補正テーブルを用いた前記第1駆動源の制御、および前記下流用ローラー径補正テーブルを用いた前記第2駆動源の制御、の少なくともいずれかを行い、前記第3の搬送状態にある際に、前記下流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第2駆動源を制御する、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記上流用ローラー径補正テーブルと前記下流用ローラー径補正テーブルを更に備え、前記制御部が、前記記録ヘッドからの前記液体の吐出タイミングの制御に加え、前記上流用ローラー径補正テーブル或いは前記下流用ローラー径補正テーブルを参照して、前記第1駆動源や前記第2駆動源を制御するので、前記搬送ローラー対或いは前記排出ローラー対における媒体搬送速度のばらつきにより生じるバンディング等の記録画像の乱れを抑制する制御が容易になる。
本発明の第11の態様に係る記録装置は、第9の態様または第10の態様において、前記上流側駆動ローラーと前記上流側従動ローラーとの間のニップ圧は、前記下流側駆動ローラーと前記下流側従動ローラーとの間のニップ圧よりも高く設定されており、前記制御部は、前記媒体が前記第2の搬送状態にある際に、前記上流用補正テーブルを用いた前記液体の吐出タイミングの制御、および前記上流用ローラー径補正テーブルを用いた前記第1駆動源の制御、の少なくともいずれかを行うことを特徴とする。
前記上流側駆動ローラーと前記上流側従動ローラーとの間のニップ圧が、前記下流側駆動ローラーと前記下流側従動ローラーとの間のニップ圧よりも高く設定されている場合、前記媒体が前記搬送ローラー対と前記排出ローラー対の双方によって搬送される際(第2の搬送状態)に、前記排出ローラー対の挙動は前記搬送ローラー対の挙動に支配される傾向がある。したがって、前記媒体が第2の搬送状態にある際には、前記上流用補正テーブルを用いた前記液体の吐出タイミングの制御、および前記上流用ローラー径補正テーブルを用いた前記第1駆動源の制御、の少なくともいずれかを行うことにより、効果的にバンディング等の記録画像の乱れを抑制することができる。
[実施例1]
まず、本発明の一実施例に係る記録装置の概略について説明する。本実施例の記録装置の一例として、インクジェットプリンター1(以下、単にプリンター1と言う場合がある)を例に挙げる。
図1は、本発明の一実施例に係るプリンターの外観斜視図である。図2は、プリンターの全体構成を示すブロック図である。図3は、プリンターにおける用紙の搬送経路を示す概略図である。図4は、媒体搬送装置の概略構成図である。図5は、媒体搬送装置における用紙の搬送状態について説明する図である。図6は、制御部による制御の一例を示すフローチャートである。図7は、媒体搬送装置の変更例を示す概略図である。図8は、制御部による制御の他の一例を示すフローチャートである。図9は、制御部による制御の更に他の一例を示すフローチャートである。図10は、媒体搬送装置において先行媒体に続いて後続媒体が搬送されている状態を示す図である。
まず、本発明の一実施例に係る記録装置の概略について説明する。本実施例の記録装置の一例として、インクジェットプリンター1(以下、単にプリンター1と言う場合がある)を例に挙げる。
図1は、本発明の一実施例に係るプリンターの外観斜視図である。図2は、プリンターの全体構成を示すブロック図である。図3は、プリンターにおける用紙の搬送経路を示す概略図である。図4は、媒体搬送装置の概略構成図である。図5は、媒体搬送装置における用紙の搬送状態について説明する図である。図6は、制御部による制御の一例を示すフローチャートである。図7は、媒体搬送装置の変更例を示す概略図である。図8は、制御部による制御の他の一例を示すフローチャートである。図9は、制御部による制御の更に他の一例を示すフローチャートである。図10は、媒体搬送装置において先行媒体に続いて後続媒体が搬送されている状態を示す図である。
各図において示すX−Y−Z座標系は、X方向が記録装置内の搬送経路における記録媒体の幅方向、Y方向が記録媒体の搬送方向、Z方向が装置高さ方向を示している。各図において−X方向を装置前面側とし、+X方向側を装置背面側とする。
■■■プリンターの概要■■■
図1〜図4を参照してプリンター1について説明する。
プリンター1(図1を参照)は、装置本体2と、スキャナーユニット3とを備える複合機として構成されている。装置本体2は、「媒体」としての用紙P(図3参照)を収容する複数の用紙収容カセット4を備えている。各用紙収容カセット4は、装置本体2の前面側(図1における−X軸方向側)から着脱可能に取り付けられている。尚、本明細書において用紙Pは、一例として普通紙や厚紙、写真用紙等の用紙を指している。
図1〜図4を参照してプリンター1について説明する。
プリンター1(図1を参照)は、装置本体2と、スキャナーユニット3とを備える複合機として構成されている。装置本体2は、「媒体」としての用紙P(図3参照)を収容する複数の用紙収容カセット4を備えている。各用紙収容カセット4は、装置本体2の前面側(図1における−X軸方向側)から着脱可能に取り付けられている。尚、本明細書において用紙Pは、一例として普通紙や厚紙、写真用紙等の用紙を指している。
また、装置本体2における装置高さ方向(Z軸方向)において、スキャナーユニット3と用紙収容カセット4との間には、後述するラインヘッド10(図3)において記録が実行された用紙Pを排出する排出部7と、排出部7から排出される用紙Pを載置する媒体載置部5が設けられている。また、装置本体2の前面側には、操作部6が設けられている。操作部6には、液晶パネル等の表示手段が設けられている。また、操作部6を操作することにより、プリンター1に対して記録動作及び画像読取動作の指示を入力できる。
続いて図2及び図3を参照するに、プリンター1は、搬送される用紙Pに係わる処理を行う「処理部」であり、「記録ヘッド」であるラインヘッド10と、用紙Pをラインヘッド10の記録領域に搬送する媒体搬送装置9と、を備えている。
ラインヘッド10は、搬送される用紙Pに対してインク(液体)を吐出して用紙Pに記録を行うものである。
ラインヘッド10は、搬送される用紙Pに対してインク(液体)を吐出して用紙Pに記録を行うものである。
媒体搬送装置9(図4)は、ラインヘッド10の媒体搬送方向上流側(以下、単に上流側と言う)に設けられる「上流搬送機構」の一例としての搬送ローラー対22と、ラインヘッド10の媒体搬送方向下流側(以下、単に下流側と言う)に設けられる「下流搬送機構」の一例としての排出ローラー対23と、搬送ローラー対22を駆動する第1駆動源24と、排出ローラー対23を駆動する第2駆動源25と、検出部20(図2)のうち媒体搬送方向における用紙Pの端部の位置を検出する「媒体検出手段」の一例としての媒体センサー19と、搬送ローラー対22及び排出ローラー対23による用紙Pの搬送を制御する制御部26と、を備えて構成されている。
図4に示すように、搬送ローラー対22は、第1駆動源24によって駆動される上流側駆動ローラー22aと、上流側駆動ローラー22aに接して従動回転する上流側従動ローラー22bと、を備えて構成されている。
排出ローラー対23は、第2駆動源25によって駆動される下流側駆動ローラー23aと、下流側駆動ローラー23aに接して従動回転する下流側従動ローラー23bと、を備えて構成されている。
制御部26は、スキャナーユニット3において読み取られた画像データを受けて、プリンター1における記録動作に必要な制御を実行可能に構成されており、搬送ローラー対22及び排出ローラー対23の他、ラインヘッド10からのインクの吐出動作や、プリンター1における他の構成部材の動作を制御する。
尚、プリンター1は、例えばプリンター1に接続される不図示の外部PC(パーソナルコンピューター)から送られる画像データを制御部26が受けて記録を実行することも可能である。媒体搬送装置9の構成については後で更に詳述する。
排出ローラー対23は、第2駆動源25によって駆動される下流側駆動ローラー23aと、下流側駆動ローラー23aに接して従動回転する下流側従動ローラー23bと、を備えて構成されている。
制御部26は、スキャナーユニット3において読み取られた画像データを受けて、プリンター1における記録動作に必要な制御を実行可能に構成されており、搬送ローラー対22及び排出ローラー対23の他、ラインヘッド10からのインクの吐出動作や、プリンター1における他の構成部材の動作を制御する。
尚、プリンター1は、例えばプリンター1に接続される不図示の外部PC(パーソナルコンピューター)から送られる画像データを制御部26が受けて記録を実行することも可能である。媒体搬送装置9の構成については後で更に詳述する。
■■■プリンターの搬送経路について■■■
次に、図3を用いて、プリンター1における用紙Pの搬送経路について説明する。
本実施例におけるプリンター1において、用紙Pの搬送経路11は、用紙収容カセット4からピックアップされた用紙を送る給送経路14、給送経路14に接続されてラインヘッド10による記録領域を含むストレート経路12、ストレート経路12から排出部7まで用紙を送るフェイスダウン排出経路13を備えている。
以下において、用紙収容カセット4から排出部7までの用紙Pの搬送について説明する。
次に、図3を用いて、プリンター1における用紙Pの搬送経路について説明する。
本実施例におけるプリンター1において、用紙Pの搬送経路11は、用紙収容カセット4からピックアップされた用紙を送る給送経路14、給送経路14に接続されてラインヘッド10による記録領域を含むストレート経路12、ストレート経路12から排出部7まで用紙を送るフェイスダウン排出経路13を備えている。
以下において、用紙収容カセット4から排出部7までの用紙Pの搬送について説明する。
尚、プリンター1は、ラインヘッド10の下流側においてストレート経路12から分岐するスイッチバック経路15と、スイッチバック経路15に接続され、用紙Pの表裏(第1の面と第2の面)を反転させてストレート経路12に戻す反転経路16と、を備え、用紙Pにおける第1の面の記録後、第2の面に記録を実行する、所謂、両面記録を可能に構成されている。スイッチバック経路15と反転経路16による用紙Pの反転については説明を省略する。
給送経路14には、用紙Pの搬送方向に沿って順に給送ローラー17と、複数枚の用紙を1枚に分離する分離ローラー対18が設けられている。
給送ローラー17は、図示しない駆動源により回転駆動する様に構成されている。また、分離ローラー対18はリタードローラーとも呼ばれ、後述する搬送ローラー対22に向けて媒体を送る「送り手段」の一例としての駆動ローラー18aと、駆動ローラー18aとの間で用紙Pをニップして分離する「分離部」の一例としての従動ローラー18bと、を備えて構成されている。
給送ローラー17は、図示しない駆動源により回転駆動する様に構成されている。また、分離ローラー対18はリタードローラーとも呼ばれ、後述する搬送ローラー対22に向けて媒体を送る「送り手段」の一例としての駆動ローラー18aと、駆動ローラー18aとの間で用紙Pをニップして分離する「分離部」の一例としての従動ローラー18bと、を備えて構成されている。
図3に示すように、用紙収容カセット4に収容された複数の用紙Pは、最上位の用紙Pが給送ローラー17によりピックアップされて搬送方向下流側に搬送される。この際、最上位の用紙Pとともに次位以降の用紙Pも搬送される場合があるが、分離ローラー対18により最上位の用紙Pと次位以降の用紙Pとが分離され、最上位の用紙Pのみが給送経路14に送られる。
分離ローラー対18の搬送方向下流側には、レジストローラー21が設けられている。本実施例ではレジストローラー21の位置で、給送経路14とストレート経路12とが接続されている。
ストレート経路12は、直線状に延びる経路として構成され、搬送方向に沿って順にレジストローラー21、媒体センサー19、搬送ローラー対22、ラインヘッド10、排出ローラー対23が設けられている。ストレート経路12はラインヘッド10を通り、ラインヘッド10の上流側及び下流側に延びる経路である。
また、図3においてラインヘッド10のヘッド面と対向する領域には、媒体支持部8が配置されている。媒体支持部8は用紙Pを記録面の反対側から支持する。
ストレート経路12は、直線状に延びる経路として構成され、搬送方向に沿って順にレジストローラー21、媒体センサー19、搬送ローラー対22、ラインヘッド10、排出ローラー対23が設けられている。ストレート経路12はラインヘッド10を通り、ラインヘッド10の上流側及び下流側に延びる経路である。
また、図3においてラインヘッド10のヘッド面と対向する領域には、媒体支持部8が配置されている。媒体支持部8は用紙Pを記録面の反対側から支持する。
本実施例においてラインヘッド10は、媒体支持部8上のラインヘッド10と対向する領域に用紙Pが搬送された際、用紙Pの記録面にインクを吐出して記録を実行するように構成されている。ラインヘッド10は、インクを吐出するノズルが用紙Pの全幅をカバーする様に設けられた記録ヘッドであり、媒体幅方向への移動を伴わないで媒体幅全体に記録が可能な記録ヘッドとして構成されている。
ストレート経路12を搬送される用紙Pは、続いてフェイスダウン排出経路13へ送られる。フェイスダウン排出経路13は、ストレート経路12と接続される搬送経路11であって、ラインヘッド10によって記録された用紙Pの記録面を下にして排出部7から排出されるように送る経路である。
フェイスダウン排出経路13に入った用紙Pは、複数の搬送ローラー対27により搬送され、排出部7から排出されるとともに、記録面を下にして媒体載置部5に載置される。
フェイスダウン排出経路13に入った用紙Pは、複数の搬送ローラー対27により搬送され、排出部7から排出されるとともに、記録面を下にして媒体載置部5に載置される。
■■■媒体搬送装置について■■■
続いて、図2〜図10を参照して前述した媒体搬送装置9について説明する。
媒体搬送装置9は、個別の駆動源(第1駆動源24と第2駆動源25)を有する搬送ローラー対22及び排出ローラー対23と、これらの駆動を制御する制御部26に特徴を有している。
搬送ローラー対22と排出ローラー対23が輪列等の動力伝達機構を介して一つの駆動源により駆動されている場合には、用紙Pの後端が搬送ローラー対22から外れるときに生じる媒体搬送速度の増加(蹴飛ばし)が排出ローラー対23に伝わり、用紙Pの記録画像にバンディング(白筋状の記録ムラ)が生じる虞がある。
搬送ローラー対22及び排出ローラー対23が、それぞれ個別の第1駆動源24及び第2駆動源25により駆動されることにより、「蹴飛ばし」が排出ローラー対23に伝わる虞を低減でき、以って、前記バンディングの発生を抑制することができる。
続いて、図2〜図10を参照して前述した媒体搬送装置9について説明する。
媒体搬送装置9は、個別の駆動源(第1駆動源24と第2駆動源25)を有する搬送ローラー対22及び排出ローラー対23と、これらの駆動を制御する制御部26に特徴を有している。
搬送ローラー対22と排出ローラー対23が輪列等の動力伝達機構を介して一つの駆動源により駆動されている場合には、用紙Pの後端が搬送ローラー対22から外れるときに生じる媒体搬送速度の増加(蹴飛ばし)が排出ローラー対23に伝わり、用紙Pの記録画像にバンディング(白筋状の記録ムラ)が生じる虞がある。
搬送ローラー対22及び排出ローラー対23が、それぞれ個別の第1駆動源24及び第2駆動源25により駆動されることにより、「蹴飛ばし」が排出ローラー対23に伝わる虞を低減でき、以って、前記バンディングの発生を抑制することができる。
また、搬送ローラー対22の上流側駆動ローラー22a及び排出ローラー対23の下流側駆動ローラー23aには、それぞれロータリー式の第1エンコーダー31及び第2エンコーダー32(図2、図4)を備えている。上流側駆動ローラー22aの回転軸(図示省略)の同軸上には、多数の放射状のスリットが刻まれた円盤状の第1エンコーダースケール33(図2、尚、図4では図示省略)が設けられている。下流側駆動ローラー23aにも同様に、図示を省略する回転軸の同軸上に第2エンコーダースケール34(図2、尚、図4では図示省略)が設けられている。第1エンコーダー31及び第2エンコーダー32は、それぞれ対応する第1エンコーダースケール33及び第2エンコーダースケール34を読み取ることにより、パルス状のエンコーダー信号(パルス信号)を出力して上流側駆動ローラー22a(搬送ローラー対22)及び下流側駆動ローラー23a(排出ローラー対23)のそれぞれの回転量が把握できるように構成されている。
第1エンコーダー31を構成する第1エンコーダースケール33と、第2エンコーダー32を構成する第2エンコーダースケール34には、それぞれ原点位置が設定されており、第1エンコーダー31は、搬送ローラー対22(上流搬送機構)による用紙Pの搬送前に第1エンコーダースケール33の原点位置を検出し、第2エンコーダー32は、排出ローラー対23(下流搬送機構)による用紙Pの搬送前に第2エンコーダースケール34の原点位置を検出する。
具体的には、第1エンコーダー31は、第1エンコーダースケール33の原点位置を検出する第1原点検出部35(図2)を備え、第2エンコーダー32は、第2エンコーダースケール34の原点位置を検出する第2原点検出部36(図2)を備えている。
具体的には、第1エンコーダー31は、第1エンコーダースケール33の原点位置を検出する第1原点検出部35(図2)を備え、第2エンコーダー32は、第2エンコーダースケール34の原点位置を検出する第2原点検出部36(図2)を備えている。
第1エンコーダー31は、第1原点検出部35で第1エンコーダースケール33の原点位置を検出すると、上流側駆動ローラー22aにおける原点位置を示す信号(原点信号)を出力するように構成されている。第2エンコーダー32も同様に、第2原点検出部36で第2エンコーダースケール34の原点位置を検出すると、下流側駆動ローラー23aにおける原点位置を示す信号(原点信号)を出力するように構成されている。
そして、第1エンコーダー31及び第2エンコーダー32から出力されるパルス信号(各駆動ローラーの回転量を示す信号)と、原点信号(各駆動ローラーにおける原点位置を示す信号)とが制御部26に送られて、各駆動ローラー(上流側駆動ローラー22a及び下流側駆動ローラー23a)の原点位置を基点とした回転量ないし回転速度が求められるように構成されている。
そして、第1エンコーダー31及び第2エンコーダー32から出力されるパルス信号(各駆動ローラーの回転量を示す信号)と、原点信号(各駆動ローラーにおける原点位置を示す信号)とが制御部26に送られて、各駆動ローラー(上流側駆動ローラー22a及び下流側駆動ローラー23a)の原点位置を基点とした回転量ないし回転速度が求められるように構成されている。
ここで、制御部26は、検出部20における検出結果に基づいて、一枚の用紙Pが、搬送ローラー対22によって搬送され、排出ローラー対23によって搬送されていない第1の搬送状態(図5の上図)と、搬送ローラー対22及び排出ローラー対23の双方によって搬送される第2の搬送状態(図5の中図)と、排出ローラー対23によって搬送され、搬送ローラー対22によって搬送されていない第3の搬送状態(図5の下図)と、のいずれの搬送状態であるかを判断する。
前記搬送状態は、例えば、媒体センサー19と、第1エンコーダー31及び第2エンコーダー32を用い、媒体センサー19に媒体の先端が検知されてからの搬送ローラー対22の駆動量や排出ローラー対23の駆動量により判断することができる。
また前記搬送状態は、例えば、給送ローラー17によって用紙Pがピックアップされてからの給送ローラー17の駆動量により判断することも可能である。その場合、給送ローラー17の駆動量を検出するエンコーダーが別途設けられる。
前記搬送状態は、例えば、媒体センサー19と、第1エンコーダー31及び第2エンコーダー32を用い、媒体センサー19に媒体の先端が検知されてからの搬送ローラー対22の駆動量や排出ローラー対23の駆動量により判断することができる。
また前記搬送状態は、例えば、給送ローラー17によって用紙Pがピックアップされてからの給送ローラー17の駆動量により判断することも可能である。その場合、給送ローラー17の駆動量を検出するエンコーダーが別途設けられる。
そして、制御部26は、前記搬送状態の判断結果(第1の搬送状態〜第3の搬送状態のいずれか)に基づいて、第1駆動源24及び第2駆動源25を制御するように構成されている。
このことによって、媒体搬送装置9による精度の高い用紙Pの搬送が可能となる。以下、更に具体例を挙げて説明する。
このことによって、媒体搬送装置9による精度の高い用紙Pの搬送が可能となる。以下、更に具体例を挙げて説明する。
◆◆制御部による搬送ローラー対及び排出ローラー対の制御◆◆
図2を参照するに、プリンター1は、制御部26が参照する上流用補正テーブル28と、下流用補正テーブル29と、を備えている。上流用補正テーブル28は、搬送ローラー対22における媒体搬送速度の補正に用いる補正テーブルである。下流用補正テーブル29は、排出ローラー対23における媒体搬送速度の補正に用いる補正テーブルである。
図2を参照するに、プリンター1は、制御部26が参照する上流用補正テーブル28と、下流用補正テーブル29と、を備えている。上流用補正テーブル28は、搬送ローラー対22における媒体搬送速度の補正に用いる補正テーブルである。下流用補正テーブル29は、排出ローラー対23における媒体搬送速度の補正に用いる補正テーブルである。
ここで、上流側駆動ローラー22a及び下流側駆動ローラー23aには、それぞれのローラー径において、許容誤差範囲内の誤差がある場合がある。
本実施形態において、上流用補正テーブル28は、上流側駆動ローラー22aにおけるローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる「上流用ローラー径補正テーブル」であり、第1エンコーダー31からのパルス信号のカウントと、上流側駆動ローラー22aにおけるローラー径の誤差を補正する補正値との対応関係が示されたテーブルデータである。
また、下流用補正テーブル29は、下流側駆動ローラー23aにおけるローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる「下流用ローラー径補正テーブル」であり、第2エンコーダー32からのパルス信号のカウントと、下流側駆動ローラー23aにおけるローラー径の誤差を補正する補正値との対応関係が示されたテーブルデータである。
本実施形態において、上流用補正テーブル28は、上流側駆動ローラー22aにおけるローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる「上流用ローラー径補正テーブル」であり、第1エンコーダー31からのパルス信号のカウントと、上流側駆動ローラー22aにおけるローラー径の誤差を補正する補正値との対応関係が示されたテーブルデータである。
また、下流用補正テーブル29は、下流側駆動ローラー23aにおけるローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる「下流用ローラー径補正テーブル」であり、第2エンコーダー32からのパルス信号のカウントと、下流側駆動ローラー23aにおけるローラー径の誤差を補正する補正値との対応関係が示されたテーブルデータである。
図6を参照して、制御部26による搬送ローラー対22及び排出ローラー対23の制御について説明する。
制御部26は、一枚の用紙Pが、搬送ローラー対22及び排出ローラー対23によってどのようにニップされているかによって、第1駆動源24と第2駆動源25のそれぞれを制御する。
制御部26は、一枚の用紙Pが、搬送ローラー対22及び排出ローラー対23によってどのようにニップされているかによって、第1駆動源24と第2駆動源25のそれぞれを制御する。
プリンター1は、制御部26における画像データの受信をトリガーにして、給送ローラー17の駆動が開始されて用紙Pが給送されるとともに、第1駆動源24及び第2駆動源25は制御部26により制御されて搬送ローラー対22及び排出ローラー対23が一定速度で回転する。
用紙Pが搬送経路11を送られて、用紙Pの先端が媒体センサー19により検出されると、これをトリガーとして図6のフローチャートに示す制御が行われる。制御のスタートは、媒体センサー19による用紙Pの先端の検出直後である必要はなく、媒体センサー19から搬送ローラー対22までの距離と、レジストローラー21の駆動量に基づいて、スタートさせることができる。また、媒体センサー19による用紙Pの検出ではなく、給送ローラー17の駆動開始からの駆動量に基づいてスタートさせることも可能である。
用紙Pが搬送経路11を送られて、用紙Pの先端が媒体センサー19により検出されると、これをトリガーとして図6のフローチャートに示す制御が行われる。制御のスタートは、媒体センサー19による用紙Pの先端の検出直後である必要はなく、媒体センサー19から搬送ローラー対22までの距離と、レジストローラー21の駆動量に基づいて、スタートさせることができる。また、媒体センサー19による用紙Pの検出ではなく、給送ローラー17の駆動開始からの駆動量に基づいてスタートさせることも可能である。
まず、ステップS1においては、用紙Pが第1の搬送状態であるか否かを判定する。用紙Pが第1の搬送状態(図5の上図)にあればステップS2に進み、第1の搬送状態になければステップS3に進む。
ステップS2においては、上流用補正テーブル28を用いて第1駆動源24を制御し、続いてステップS3に進む。
ステップS2においては、上流用補正テーブル28を用いて第1駆動源24を制御し、続いてステップS3に進む。
次に、ステップS3においては、用紙Pが第2の搬送状態であるか否かを判定する。用紙Pが第2の搬送状態(図5の中図)にあればステップS4に進み、第2の搬送状態になければステップS5に進む。
ステップS4においては、上流用補正テーブル28を用いて第1駆動源24を制御し、且つ、下流用補正テーブル29を用いて第2駆動源25を制御し、続いてステップS5に進む。
ステップS4においては、上流用補正テーブル28を用いて第1駆動源24を制御し、且つ、下流用補正テーブル29を用いて第2駆動源25を制御し、続いてステップS5に進む。
次に、ステップS5においては、用紙Pが第3の搬送状態であるか否かを判定する。用紙Pが第3の搬送状態(図5の下図)にあればステップS6に進み、第3の搬送状態になければステップS7に進む。
ステップS6においては、下流用補正テーブル29を用いて第2駆動源25を制御し、続いてステップS7に進む。
ステップS6においては、下流用補正テーブル29を用いて第2駆動源25を制御し、続いてステップS7に進む。
次に、ステップS7においては、記録終了であるか否かを判定する。記録終了でなければステップS1に戻り、記録終了であればこの制御を終了する。
つまり、制御部26は、一枚の用紙Pが、搬送ローラー対22のみによって搬送される際(第1の搬送状態)には、搬送ローラー対22に係る上流用補正テーブル28を用いて第1駆動源24を制御し、搬送ローラー対22と排出ローラー対23の双方によって搬送される際(第2の搬送状態)には、双方の駆動源(第1駆動源24及び第2駆動源25)をそれぞれに対応する補正テーブルを用いて制御し、排出ローラー対23のみによって搬送される際(第3の搬送状態)には、排出ローラー対23に係る下流用補正テーブル29を用いて第2駆動源25を制御する。この制御により、媒体搬送装置9において精度の高い用紙Pの搬送が可能となる。
また、本実施形態において、第1エンコーダー31は、搬送ローラー対22(上流搬送機構)による用紙Pの搬送前に、第1原点検出部35によって第1エンコーダースケール33の原点位置を検出し、第2エンコーダー32は、排出ローラー対23(下流搬送機構)による用紙Pの搬送前に、第2原点検出部36によって第2エンコーダースケール34の原点位置を検出することが望ましい。
このことにより、搬送ローラー対22及び排出ローラー対23のそれぞれの駆動ローラー(上流側駆動ローラー22a及び下流側駆動ローラー23a)における前記原点位置を基準として、対応する補正テーブルを用いた補正を行うことができる。以って、各補正テーブルを用いた補正の精度を高めることができる。
このことにより、搬送ローラー対22及び排出ローラー対23のそれぞれの駆動ローラー(上流側駆動ローラー22a及び下流側駆動ローラー23a)における前記原点位置を基準として、対応する補正テーブルを用いた補正を行うことができる。以って、各補正テーブルを用いた補正の精度を高めることができる。
尚、本実施形態において、ラインヘッド10を挟んで上流側と下流側に設けられる「上流搬送機構」及び「下流搬送機構」としては、搬送ローラー対22及び排出ローラー対23が採用されているが、変更例として図7に示す媒体搬送装置40のように、用紙Pをベルトに載置して搬送する上流側ベルト機構41及び下流側ベルト機構42を用いることも可能である。
媒体搬送装置40において、上流側ベルト機構41の上流側駆動ローラー41aを第1駆動源24により駆動し、下流側ベルト機構42の下流側駆動ローラー42aを第2駆動源25により駆動し、用紙Pの搬送状態(第1の搬送状態〜第3の搬送状態)に応じ、第1駆動源24、第2駆動源25に対して媒体搬送装置9と同様の制御を行うことができる。尚、図7において符号41b、42bは、上流側従動ローラー41b及び下流側従動ローラー42bであり、媒体搬送装置9と同一の構成については同一の符号を付している。
媒体搬送装置40において、上流側ベルト機構41の上流側駆動ローラー41aを第1駆動源24により駆動し、下流側ベルト機構42の下流側駆動ローラー42aを第2駆動源25により駆動し、用紙Pの搬送状態(第1の搬送状態〜第3の搬送状態)に応じ、第1駆動源24、第2駆動源25に対して媒体搬送装置9と同様の制御を行うことができる。尚、図7において符号41b、42bは、上流側従動ローラー41b及び下流側従動ローラー42bであり、媒体搬送装置9と同一の構成については同一の符号を付している。
◆◆搬送ローラー対のニップ圧が排出ローラー対のニップ圧よりも高い場合◆◆
ところで、媒体搬送装置9において、ラインヘッド10の上流側に設けられる搬送ローラー対22のニップ圧、すなわち、上流側駆動ローラー22aと上流側従動ローラー22bとの間のニップ圧は、記録後の用紙Pの記録面に接触する排出ローラー対23のニップ圧、すなわち、下流側駆動ローラー23aと前記下流側従動ローラー23bとの間のニップ圧よりも高く設定されている場合がある。
搬送ローラー対22のニップ圧が排出ローラー対23のニップ圧よりも高いと、一枚の用紙Pが双方のローラー対にニップされる第2の搬送状態(図5の中図)における搬送誤差には、搬送ローラー対22に基づく搬送誤差の影響が大きくなる。
ところで、媒体搬送装置9において、ラインヘッド10の上流側に設けられる搬送ローラー対22のニップ圧、すなわち、上流側駆動ローラー22aと上流側従動ローラー22bとの間のニップ圧は、記録後の用紙Pの記録面に接触する排出ローラー対23のニップ圧、すなわち、下流側駆動ローラー23aと前記下流側従動ローラー23bとの間のニップ圧よりも高く設定されている場合がある。
搬送ローラー対22のニップ圧が排出ローラー対23のニップ圧よりも高いと、一枚の用紙Pが双方のローラー対にニップされる第2の搬送状態(図5の中図)における搬送誤差には、搬送ローラー対22に基づく搬送誤差の影響が大きくなる。
このような場合に、制御部26は、図8のフローチャートに示す制御を行うことができる。尚、図8において、ステップS11、ステップS12、及びステップS15〜ステップS17は、図6におけるステップS1、ステップS2、及びステップS5〜ステップS7と同じであり、その説明は省略する。
搬送ローラー対22のニップ圧が排出ローラー対23のニップ圧よりも高い場合、用紙Pが第2の搬送状態(図5の中図)であるか否かを判定するステップS13において、第2の搬送状態であると判定された際に、ステップS14に進み、少なくとも上流用補正テーブル28(上流用ローラー径補正テーブル)を用いて第1駆動源24を制御する。
つまり、制御部26は、ステップS14において、上流用補正テーブル28を用いた第1駆動源24の制御のみを行うか、上流用補正テーブル28を用いた第1駆動源24の制御と下流用補正テーブル29を用いた第2駆動源25の制御とを行うか、のいずれかを実行する。
搬送ローラー対22のニップ圧が排出ローラー対23のニップ圧よりも高い場合、用紙Pが第2の搬送状態(図5の中図)であるか否かを判定するステップS13において、第2の搬送状態であると判定された際に、ステップS14に進み、少なくとも上流用補正テーブル28(上流用ローラー径補正テーブル)を用いて第1駆動源24を制御する。
つまり、制御部26は、ステップS14において、上流用補正テーブル28を用いた第1駆動源24の制御のみを行うか、上流用補正テーブル28を用いた第1駆動源24の制御と下流用補正テーブル29を用いた第2駆動源25の制御とを行うか、のいずれかを実行する。
制御部26が、搬送ローラー対22(排出ローラー対23のニップ圧よりもニップ圧が高く、第2の搬送状態(図5の中図)における搬送誤差への影響が大きい)を主として制御することにより、前記第2の搬送状態にある用紙Pの搬送精度を高めることができる。
尚、搬送ローラー対22によるニップ圧が高く搬送ローラー対22に基づく搬送誤差が支配的である場合には、上流用補正テーブル28のみを用いて第1駆動源24を制御すると良い。
尚、搬送ローラー対22によるニップ圧が高く搬送ローラー対22に基づく搬送誤差が支配的である場合には、上流用補正テーブル28のみを用いて第1駆動源24を制御すると良い。
搬送ローラー対22のニップ圧が排出ローラー対23のニップ圧よりも高く設定されていると、用紙Pの後端が搬送ローラー対22から外れる際に生じる「蹴飛ばし」が生じ易いが、図8のフローチャートに示す制御を行うことにより、これを効果的に抑制し、前記蹴飛ばしに由来するバンディングの発生を抑制することができる。
尚、本実施形態において、排出ローラー対23の回転速度は、搬送ローラー対22の回転速度よりも速く設定されており、前記第2の搬送状態における搬送ローラー対22と排出ローラー対23との間の用紙Pの撓みを抑制している。
尚、本実施形態において、排出ローラー対23の回転速度は、搬送ローラー対22の回転速度よりも速く設定されており、前記第2の搬送状態における搬送ローラー対22と排出ローラー対23との間の用紙Pの撓みを抑制している。
◆◆制御部によるラインヘッドからのインクの吐出の制御について◆◆
搬送ローラー対22や排出ローラー対23は、例えば駆動ローラー(上流側駆動ローラー22a、下流側駆動ローラー23a)の回転軸が許容誤差範囲内で偏心していたり、或いは軸受に対して偏心して取り付けられる場合がある。 前記駆動ローラーの回転軸が偏心していると、駆動源(搬送ローラー対22における第1駆動源24、排出ローラー対23における第2駆動源25)が一定速度で駆動したとしても、前記駆動ローラーが一回転する間の媒体搬送速度は一定ではなくなる。
搬送ローラー対22や排出ローラー対23は、例えば駆動ローラー(上流側駆動ローラー22a、下流側駆動ローラー23a)の回転軸が許容誤差範囲内で偏心していたり、或いは軸受に対して偏心して取り付けられる場合がある。 前記駆動ローラーの回転軸が偏心していると、駆動源(搬送ローラー対22における第1駆動源24、排出ローラー対23における第2駆動源25)が一定速度で駆動したとしても、前記駆動ローラーが一回転する間の媒体搬送速度は一定ではなくなる。
そこで、プリンター1は、制御部26が参照する、上流側駆動ローラー22aの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる上流用偏心補正テーブル51(図2)と、下流側駆動ローラー23aの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる下流用偏心補正テーブル52(図2)とを備えている。
尚、上流用偏心補正テーブル51は、第1エンコーダー31からのパルス信号のカウントと、上流側駆動ローラー22aの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する補正値との対応関係が示されたテーブルデータである。
また、下流用偏心補正テーブル52は、第2エンコーダー32からのパルス信号のカウントと、下流側駆動ローラー23aの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する補正値との対応関係が示されたテーブルデータである。
制御部26は、上流用偏心補正テーブル51と下流用偏心補正テーブル52を用いてラインヘッド10からのインク(液体)の吐出を制御する。
尚、上流用偏心補正テーブル51は、第1エンコーダー31からのパルス信号のカウントと、上流側駆動ローラー22aの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する補正値との対応関係が示されたテーブルデータである。
また、下流用偏心補正テーブル52は、第2エンコーダー32からのパルス信号のカウントと、下流側駆動ローラー23aの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する補正値との対応関係が示されたテーブルデータである。
制御部26は、上流用偏心補正テーブル51と下流用偏心補正テーブル52を用いてラインヘッド10からのインク(液体)の吐出を制御する。
図9を参照して、制御部26によるラインヘッド10からのインク吐出タイミングの制御について説明する。
制御部26による搬送ローラー対22及び排出ローラー対23の制御と同様に、用紙Pが搬送経路11を送られて、一例として用紙Pの先端が媒体センサー19により検出されると、これをトリガーとして図9のフローチャートに示す制御が行われる。
制御部26による搬送ローラー対22及び排出ローラー対23の制御と同様に、用紙Pが搬送経路11を送られて、一例として用紙Pの先端が媒体センサー19により検出されると、これをトリガーとして図9のフローチャートに示す制御が行われる。
まず、ステップS21においては、用紙Pが第1の搬送状態であるか否かを判定する。用紙Pが第1の搬送状態(図5の上図)にあればステップS22に進み、第1の搬送状態になければステップS23に進む。
ステップS22においては、上流用偏心補正テーブル51を用いてラインヘッド10からのインクの吐出タイミングを制御し、続いてステップS23に進む。
ステップS22においては、上流用偏心補正テーブル51を用いてラインヘッド10からのインクの吐出タイミングを制御し、続いてステップS23に進む。
次に、ステップS23においては、用紙Pが第2の搬送状態であるか否かを判定する。用紙Pが第2の搬送状態(図5の中図)にあればステップS24に進み、第2の搬送状態になければステップS25に進む。
ステップS24においては、少なくとも上流用偏心補正テーブル51を用いてラインヘッド10からのインクの吐出タイミングを制御し、続いてステップS25に進む。
搬送ローラー対22のニップ圧が排出ローラー対23のニップ圧よりも高く設定されている場合には、ステップS24は、上流用偏心補正テーブル51のみを用いてインク吐出タイミングの制御を行うことができる。
また、上流用偏心補正テーブル51と下流用偏心補正テーブル52の双方を用いてインク吐出タイミングを制御してもよい。その場合には、例えば、上流用偏心補正テーブル51の補正値と下流用偏心補正テーブル52の補正値の平均値(双方の補正値を足して2で割った値)を用いることができる。
ステップS24においては、少なくとも上流用偏心補正テーブル51を用いてラインヘッド10からのインクの吐出タイミングを制御し、続いてステップS25に進む。
搬送ローラー対22のニップ圧が排出ローラー対23のニップ圧よりも高く設定されている場合には、ステップS24は、上流用偏心補正テーブル51のみを用いてインク吐出タイミングの制御を行うことができる。
また、上流用偏心補正テーブル51と下流用偏心補正テーブル52の双方を用いてインク吐出タイミングを制御してもよい。その場合には、例えば、上流用偏心補正テーブル51の補正値と下流用偏心補正テーブル52の補正値の平均値(双方の補正値を足して2で割った値)を用いることができる。
次に、ステップS25においては、用紙Pが第3の搬送状態であるか否かを判定する。用紙Pが第3の搬送状態(図5の下図)にあればステップS26に進み、第3の搬送状態になければステップS27に進む。
ステップS26においては、下流用偏心補正テーブル52を用いてラインヘッド10からのインク吐出タイミングを制御し、続いてステップS27に進む。
ステップS26においては、下流用偏心補正テーブル52を用いてラインヘッド10からのインク吐出タイミングを制御し、続いてステップS27に進む。
次に、ステップS27においては、記録終了であるか否かを判定する。記録終了でなければステップS21に戻り、記録終了であればこの制御を終了する。
つまり、制御部26は、一枚の用紙Pが、搬送ローラー対22のみによって搬送される際(第1の搬送状態)には、搬送ローラー対22に係る上流用偏心補正テーブル51を用いてインク吐出タイミングを制御し、搬送ローラー対22と排出ローラー対23の双方によって搬送される際(第2の搬送状態)には、少なくとも上流用偏心補正テーブル51を用いてインク吐出タイミングを制御し、排出ローラー対23のみによって搬送される際(第3の搬送状態)には、排出ローラー対23に係る下流用偏心補正テーブル52を用いてインク吐出タイミングを制御する。この制御により、一層効果的に前記媒体の記録面におけるバンディングを抑制することができる。
◆◆搬送ローラー対と排出ローラー対が別々の用紙を搬送する場合◆◆
プリンター1においては、複数の用紙Pに対して連続して記録を行う場合に、記録の高速化のため、先行して搬送される先行媒体P1がラインヘッド10の記録領域Aにある間に後続媒体P2もラインヘッド10の記録領域Aに送り、双方の用紙(先行媒体P1と後続媒体P2)に記録を行う場合がある(図10を参照)。
図10において、ラインヘッド10による記録領域Aには、排出ローラー対23(下流搬送機構)により搬送される先行媒体P1と、搬送ローラー対22(上流搬送機構)により搬送される後続媒体P2と、の双方が位置するとともに、双方に記録が可能になっている。
プリンター1においては、複数の用紙Pに対して連続して記録を行う場合に、記録の高速化のため、先行して搬送される先行媒体P1がラインヘッド10の記録領域Aにある間に後続媒体P2もラインヘッド10の記録領域Aに送り、双方の用紙(先行媒体P1と後続媒体P2)に記録を行う場合がある(図10を参照)。
図10において、ラインヘッド10による記録領域Aには、排出ローラー対23(下流搬送機構)により搬送される先行媒体P1と、搬送ローラー対22(上流搬送機構)により搬送される後続媒体P2と、の双方が位置するとともに、双方に記録が可能になっている。
このような場合には、制御部26は、上流用補正テーブル28(上流用ローラー径補正テーブル)を用いて第1駆動源24を制御し、且つ、下流用補正テーブル29(下流用ローラー径補正テーブル)を用いて第2駆動源25を制御し、上流用偏心補正テーブル51を用いて後続媒体P2に対するインクの吐出タイミングを制御し、且つ、下流用偏心補正テーブル52を用いて先行媒体P1に対するインクの吐出タイミングを制御すると良い。
このことによって、ラインヘッド10の記録領域Aにおいて、排出ローラー対23により搬送される先行媒体P1と、搬送ローラー対22により搬送される後続媒体P2と、の双方に記録を行う際に、先行媒体P1と後続媒体P2の双方に対して精度の高い搬送を実現し、また、双方の記録面におけるバンディングを抑制することができる。
このことによって、ラインヘッド10の記録領域Aにおいて、排出ローラー対23により搬送される先行媒体P1と、搬送ローラー対22により搬送される後続媒体P2と、の双方に記録を行う際に、先行媒体P1と後続媒体P2の双方に対して精度の高い搬送を実現し、また、双方の記録面におけるバンディングを抑制することができる。
尚、本実施形態における前記蹴飛ばしに由来するバンディングの抑制は、ラインヘッドの場合に特に効果的であるが、例えば、キャリッジに搭載されて媒体搬送方向と交差する方向に往復移動しながら媒体に液体を吐出して記録を行うシリアル型記録ヘッドを備える構成とすることもできる。
[実施例2]
実施例2では図11に基づき、プリンターの他の例について説明する。図11は、実施例2に係るプリンターの全体構成を示すブロック図である。
尚、本実施例において、実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、その構成の説明は省略する。
実施例2では図11に基づき、プリンターの他の例について説明する。図11は、実施例2に係るプリンターの全体構成を示すブロック図である。
尚、本実施例において、実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、その構成の説明は省略する。
実施例2に係るプリンター60は、ラインヘッド10からのインク(液体)の吐出を制御する制御部61が参照する、搬送ローラー対22における媒体搬送速度の補正に用いる上流用補正テーブル62と、排出ローラー対23における媒体搬送速度の補正に用いる下流用補正テーブル63と、を備えている。
上流用補正テーブル62を構成する補正値は、少なくとも上流側駆動ローラー22aの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する値を含んでおり、本実施形態においては、更に上流側駆動ローラー22aのローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する値も含んでいる。
同様に、下流用補正テーブル63を構成する補正値は、少なくとも下流側駆動ローラー23aの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する値を含んでおり、更に下流側駆動ローラー23aのローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する値も含んでいる。
上流用補正テーブル62を構成する補正値は、少なくとも上流側駆動ローラー22aの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する値を含んでおり、本実施形態においては、更に上流側駆動ローラー22aのローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する値も含んでいる。
同様に、下流用補正テーブル63を構成する補正値は、少なくとも下流側駆動ローラー23aの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する値を含んでおり、更に下流側駆動ローラー23aのローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する値も含んでいる。
制御部61は、媒体センサー19等の媒体検出手段の検出結果に基づいて、一枚の前記用紙Pが、図5に示す第1の搬送状態〜第3の搬送状態、のいずれの搬送状態であるかを判断し、第1の搬送状態(図5の上図)にある際に、上流用補正テーブル62を用いてインク吐出タイミングを制御し、第2の搬送状態(図5の中図)にある際に、少なくとも上流用補正テーブル62及び下流用補正テーブル63のいずれかを用いてインク吐出タイミングを制御し、第3の搬送状態(図5の下図)にある際に、下流用補正テーブル63を用いて前記液体の吐出タイミングを制御する。
上流用補正テーブル62と下流用補正テーブル63は、それぞれ対応する駆動ローラー(上流側駆動ローラー22aと下流側駆動ローラー23a)の回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差(以下、単に「偏心による誤差」と言う)と、ローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差(以下、単に「ローラー径の誤差」と言う)と、の両方の誤差を補正する補正値であるので、ラインヘッド10のインク吐出タイミングの制御によって、「偏心による誤差」と「ローラー径の誤差」の両方を補正し、「偏心による誤差」及び「ローラー径の誤差」に由来するバンディング等の記録画像の乱れを抑制することができる。
また、搬送ローラー対22のニップ圧は、排出ローラー対23のニップ圧よりも高く設定されている場合には、制御部61は、用紙Pが前記第2の搬送状態(図5の中図)にある際に、上流用補正テーブル62を用いてインクの吐出タイミングを制御すると良い。
搬送ローラー対22のニップ圧が排出ローラー対23のニップ圧よりも高い場合には、前記第2の搬送状態における用紙Pの搬送は、搬送ローラー対22の挙動に支配される傾向があるので、上流用補正テーブル62を用いてインクの吐出タイミングを制御することにより、効果的にバンディング等の記録画像の乱れを抑制することができる。
搬送ローラー対22のニップ圧が排出ローラー対23のニップ圧よりも高い場合には、前記第2の搬送状態における用紙Pの搬送は、搬送ローラー対22の挙動に支配される傾向があるので、上流用補正テーブル62を用いてインクの吐出タイミングを制御することにより、効果的にバンディング等の記録画像の乱れを抑制することができる。
尚、実施例1及び実施例2においては、搬送される用紙Pに係わる処理を行う「処理部」として「記録ヘッド」を備えるプリンターに設けられる媒体搬送装置について説明したが、前記「処理部」は「記録ヘッド」の他、用紙Pの画像を読み取る「読取部」とすることもできる。プリンター1においては、制御部26によってラインヘッド10の(記録ヘッド)のインク吐出タイミングが制御されるが、前記「読取部」を備える画像読取装置においては、例えば、読取部による画像読取タイミング、或いは、読取部によって読み取った画像データを信号化して送る信号送信タイミングを制御する構成とすることができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…プリンター(記録装置)、2…装置本体、3…スキャナーユニット、
4…用紙収容カセット、5…媒体載置部、6…操作部、7…排出部、
8…媒体支持部、9…媒体搬送装置、10…ラインヘッド(記録ヘッド)、
11…搬送経路、12…ストレート経路、13…フェイスダウン排出経路、
14…給送経路、15…スイッチバック経路、16…反転経路、
17…給送ローラー、18…分離ローラー対、19…媒体センサー(媒体検出手段)、
21…レジストローラー、22…搬送ローラー対、23…排出ローラー対、
24…第1駆動源、25…第2駆動源、26…制御部、27…搬送ローラー対、
28…上流用補正テーブル(上流用ローラー径補正テーブル)、
29…下流用補正テーブル(下流用ローラー径補正テーブル)、
31…第1エンコーダー、32…第2エンコーダー、33…第1エンコーダースケール、
34…第2エンコーダースケール、35…第1原点検出部、36…第2原点検出部、
40…媒体搬送装置、41…上流側ベルト機構、42…下流側ベルト機構、
51…上流用偏心補正テーブル、52…下流用偏心補正テーブル、60…プリンター、
61…制御部、62…上流用補正テーブル、63…下流用補正テーブル、
P…用紙(媒体)、P1…先行媒体、P2…後続媒体
4…用紙収容カセット、5…媒体載置部、6…操作部、7…排出部、
8…媒体支持部、9…媒体搬送装置、10…ラインヘッド(記録ヘッド)、
11…搬送経路、12…ストレート経路、13…フェイスダウン排出経路、
14…給送経路、15…スイッチバック経路、16…反転経路、
17…給送ローラー、18…分離ローラー対、19…媒体センサー(媒体検出手段)、
21…レジストローラー、22…搬送ローラー対、23…排出ローラー対、
24…第1駆動源、25…第2駆動源、26…制御部、27…搬送ローラー対、
28…上流用補正テーブル(上流用ローラー径補正テーブル)、
29…下流用補正テーブル(下流用ローラー径補正テーブル)、
31…第1エンコーダー、32…第2エンコーダー、33…第1エンコーダースケール、
34…第2エンコーダースケール、35…第1原点検出部、36…第2原点検出部、
40…媒体搬送装置、41…上流側ベルト機構、42…下流側ベルト機構、
51…上流用偏心補正テーブル、52…下流用偏心補正テーブル、60…プリンター、
61…制御部、62…上流用補正テーブル、63…下流用補正テーブル、
P…用紙(媒体)、P1…先行媒体、P2…後続媒体
Claims (11)
- 搬送される媒体に係わる処理を行う処理部と、
前記処理部の媒体搬送方向上流側に設けられる上流搬送機構と、
前記処理部の媒体搬送方向下流側に設けられる下流搬送機構と、
前記上流搬送機構を駆動する第1駆動源と、
前記下流搬送機構を駆動する第2駆動源と、
媒体搬送方向における前記媒体の搬送方向の端部の位置を検出する媒体検出手段と、
前記上流搬送機構及び前記下流搬送機構による前記媒体の搬送を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記媒体検出手段の検出結果に基づいて、一枚の前記媒体が、
前記上流搬送機構によって搬送され、前記下流搬送機構によって搬送されていない第1の搬送状態と、
前記上流搬送機構及び前記下流搬送機構の双方によって搬送される第2の搬送状態と、
前記下流搬送機構によって搬送され、前記上流搬送機構によって搬送されていない第3の搬送状態と、
のいずれの搬送状態であるかを判断し、
前記搬送状態の判断結果に基づいて、前記第1駆動源及び前記第2駆動源を制御する、
ことを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記制御部が参照する、前記上流搬送機構における媒体搬送速度の補正に用いる上流用補正テーブルと、前記下流搬送機構における媒体搬送速度の補正に用いる下流用補正テーブルと、を備え、
前記制御部は、一枚の前記媒体が、
前記第1の搬送状態にある際に、前記上流用補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御し、
前記第2の搬送状態にある際に、前記上流用補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御し、且つ、前記下流用補正テーブルを用いて前記第2駆動源を制御し、
前記第3の搬送状態にある際に、前記下流用補正テーブルを用いて前記第2駆動源を制御する、
ことを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記上流搬送機構は、前記第1駆動源によって駆動される上流側駆動ローラーと、前記上流側駆動ローラーに接して従動回転する上流側従動ローラーと、を備えて構成され、
前記下流搬送機構は、前記第2駆動源によって駆動される下流側駆動ローラーと、前記下流側駆動ローラーに接して従動回転する下流側従動ローラーと、を備えて構成され、
前記上流側駆動ローラーと前記上流側従動ローラーとの間のニップ圧は、前記下流側駆動ローラーと前記下流側従動ローラーとの間のニップ圧よりも高く設定されており、
前記制御部が参照する、前記上流側駆動ローラーにおけるローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる上流用ローラー径補正テーブルと、前記下流側駆動ローラーにおけるローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる下流用ローラー径補正テーブルと、を備え、
前記制御部は、一枚の前記媒体が、
前記第1の搬送状態にある際に、前記上流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御し、
前記第2の搬送状態にある際に、少なくとも前記上流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御し、
前記第3の搬送状態にある際に、前記下流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第2駆動源を制御する、
ことを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項3に記載の媒体搬送装置において、
前記処理部は、液体を吐出して前記媒体に記録を行う記録ヘッドであり、
前記制御部が参照する、前記上流側駆動ローラーの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる上流用偏心補正テーブルと、前記下流側駆動ローラーの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる下流用偏心補正テーブルと、を備え、
前記記録ヘッドからの前記液体の吐出を制御する前記制御部は、一枚の前記媒体が、
前記第1の搬送状態にある際に、前記上流用偏心補正テーブルを用いて前記液体の吐出タイミングを制御し、
前記第2の搬送状態にある際に、少なくとも前記上流用偏心補正テーブルを用いて前記液体の吐出タイミングを制御し、
前記第3の搬送状態にある際に、前記下流用偏心補正テーブルを用いて前記液体の吐出タイミングを制御する、
ことを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項4に記載の媒体搬送装置において、
前記記録ヘッドによる記録領域に位置する、前記下流搬送機構により搬送される先行媒体と、前記上流搬送機構により搬送される後続媒体と、の双方に記録を行う場合に、
前記制御部は、
前記上流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御し、且つ、前記下流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第2駆動源を制御し、
前記上流用偏心補正テーブルを用いて前記後続媒体に対する前記液体の吐出タイミングを制御し、且つ、前記下流用偏心補正テーブルを用いて前記先行媒体に対する前記液体の吐出タイミングを制御する、
ことを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1または請求項2に記載の媒体搬送装置において、
前記上流搬送機構及び前記下流搬送機構は、前記媒体をニップして搬送する搬送ローラー対、または、前記媒体をベルトに載置して搬送する搬送ベルト機構である、
ことを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1から請求項3、または請求項6のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において、
前記処理部は、液体を吐出して前記媒体に記録を行う記録ヘッドである、
ことを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1から請求項3、または請求項6のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において、
前記処理部は、前記媒体の画像を読み取る読取部である、
ことを特徴とする媒体搬送装置。 - 搬送される媒体に液体を吐出して記録を行う記録ヘッドと、
前記記録ヘッドの媒体搬送方向上流側に設けられ、第1駆動源によって駆動される上流側駆動ローラーと、前記上流側駆動ローラーに接して従動回転する上流側従動ローラーを備えて成る搬送ローラー対と、
前記記録ヘッドの媒体搬送方向下流側に設けられ、第2駆動源によって駆動される下流側駆動ローラーと、前記下流側駆動ローラーに接して従動回転する下流側従動ローラーを備えて成る排出ローラー対と、
媒体搬送方向における前記媒体の端部の位置を検出する媒体検出手段と、
前記記録ヘッドからの前記液体の吐出を制御する制御部と、
前記制御部が参照する、前記搬送ローラー対における媒体搬送速度の補正に用いる上流用補正テーブルと、前記排出ローラー対における媒体搬送速度の補正に用いる下流用補正テーブルと、を備え、
前記上流用補正テーブルを構成する補正値は、少なくとも前記上流側駆動ローラーの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する値を含んでおり、前記下流用補正テーブルを構成する補正値は、少なくとも前記下流側駆動ローラーの回転軸の偏心に起因する媒体搬送速度の誤差を補正する値を含んでおり、
前記制御部は、前記媒体検出手段の検出結果に基づいて、一枚の前記媒体が、
前記搬送ローラー対によって搬送され、前記排出ローラー対によって搬送されていない第1の搬送状態と、
前記搬送ローラー対及び前記搬送ローラー対の双方によって搬送される第2の搬送状態と、
前記排出ローラー対によって搬送され、前記搬送ローラー対によって搬送されていない第3の搬送状態と、のいずれの搬送状態であるかを判断し、
前記第1の搬送状態にある際に、前記上流用補正テーブルを用いて前記液体の吐出タイミングを制御し、
前記第2の搬送状態にある際に、少なくとも前記上流用補正テーブル及び前記下流用補正テーブルのいずれかを用いて前記液体の吐出タイミングを制御し、
前記第3の搬送状態にある際に、前記下流用補正テーブルを用いて前記液体の吐出タイミングを制御する、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項9に記載の記録装置において、前記上流側駆動ローラーにおけるローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる上流用ローラー径補正テーブルと、前記下流側駆動ローラーにおけるローラー径の誤差に起因する媒体搬送速度の誤差の補正に用いる下流用ローラー径補正テーブルと、を更に備え、
前記搬送ローラー対及び前記排出ローラー対による前記媒体の搬送を制御する前記制御部は、一枚の前記媒体が、
前記第1の搬送状態にある際に、前記上流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第1駆動源を制御し、
前記第2の搬送状態にある際に、前記上流用ローラー径補正テーブルを用いた前記第1駆動源の制御、および前記下流用ローラー径補正テーブルを用いた前記第2駆動源の制御、の少なくともいずれかを行い、
前記第3の搬送状態にある際に、前記下流用ローラー径補正テーブルを用いて前記第2駆動源を制御する、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項9または請求項10に記載の記録装置において、
前記上流側駆動ローラーと前記上流側従動ローラーとの間のニップ圧は、前記下流側駆動ローラーと前記下流側従動ローラーとの間のニップ圧よりも高く設定されており、
前記制御部は、前記媒体が前記第2の搬送状態にある際に、前記上流用補正テーブルを用いた前記液体の吐出タイミングの制御、および前記上流用ローラー径補正テーブルを用いた前記第1駆動源の制御、の少なくともいずれかを行う、
ことを特徴とする記録装置。
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