JP2016112632A - 研削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】研削砥石を用いて硬質の板状ワークに対し連続研削加工できるようにする。【解決手段】本発明の研削方法は、板状ワークWを吸引保持する吸引面14aを有するポーラス構造の吸引板14と、吸引面14aを露出させて吸引板14を囲繞する枠体15と、から構成されるチャックテーブル13を備える研削装置10を用いて、該吸引面14aに吸引保持される板状ワークWの上面に研削砥石36の研削面を接触させ板状ワークWを研削する研削工程と、チャックテーブル13の吸引面14aに研削砥石36の研削面を接触させて吸引面14aを研削して少なくとも研削面をドレスするドレス工程とを備えるため、研削装置10にドレッサーボードを別に配置する必要がない。よって、ドレッサーボードを用いなくとも、研削砥石36に的確なドレスを行うことができ、硬質の板状ワークに対し連続研削することが可能となる。【選択図】図3

Description

本発明は、研削砥石を用いて板状ワークに対して研削を行うとともに、研削砥石に対してドレスを行う研削方法に関する。
板状ワークを研削する研削装置において、サファイアやSiC等の硬質の板状ワークを研削する場合は、研削加工に使用する研削砥石に目詰まりが生じやすいため、例えば、ドレッサーボードをチャックテーブルの近傍に配設し、板状ワークの研削中または板状ワークをチャックテーブルに搬出入するタイミング等において、研削砥石の研削面のドレス(目立て)を行っている(例えば、下記の特許文献1及び特許文献2を参照)。このように研削砥石の研削面をドレスすることで、研削面に新しい砥粒を表出させ、硬質の板状ワークに対する連続研削を可能にしている。
特開2012−135851号公報 特開2011−189456号公報
しかしながら、上記したようなドレッサーボードを研削装置に配置して研削砥石のドレスを行うようにすると、ドレッサーボードの残り厚みを管理したり、ドレッサーボードの上面と研削砥石の研削面との平行度の管理をしたりする必要性があり、オペレータに負担がかかる上、研削砥石のドレスを的確に行うことができないという問題がある。
本発明は、上記の事情にかんがみてなされたもので、研削砥石に的確なドレスを行い、硬質の板状ワークに対して連続加工できるようにすることを目的としている。
本発明は、板状ワークを吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに吸引保持される板状ワークに研削砥石の研削面を接触させ研削する研削手段と、を備える研削装置を用いた研削方法であって、該チャックテーブルは、板状ワークを吸引保持する吸引面を有するポーラス構造の吸引板と、該吸引板に吸引源を連通させる連通路を有し該吸引面を露出させて該吸引板を囲繞する枠体と、から構成され、該チャックテーブルの該吸引面に吸引保持される板状ワークの上面に該研削砥石の該研削面を接触させ板状ワークを研削する研削工程と、該チャックテーブルの該吸引面に該研削砥石の該研削面を接触させて該吸引面を研削して少なくとも該研削面をドレスするドレス工程と、を備え、該研削工程を所定の回数実施したのち、該ドレス工程を実施して連続的な該研削工程の実施を可能にする。
本発明にかかる研削方法は、板状ワークを吸引保持する吸引面を有するポーラス構造の吸引板と、吸引面を露出させて吸引板を囲繞する枠体とから構成されるチャックテーブルを備える研削装置を用いて、該吸引面に吸引保持される板状ワークの上面に研削砥石の研削面を接触させ板状ワークを研削する研削工程と、チャックテーブルの吸引面に研削砥石の研削面を接触させて該吸引面を研削して少なくとも該研削面をドレスするドレス工程とを備え、ドレス工程で該チャックテーブルの吸引面を研削砥石で直接研削してドレスを行えるように構成したため、研削装置にドレッサーボードを別に配置する必要がなく、ドレッサーボードの管理が不要となる。
よって、ドレッサーボードを用いなくとも、研削砥石の研削面に対して的確なドレスを行うことができ、ドレスが施された研削砥石で硬質の板状ワークに対して連続研削することが可能となる。
研削方法の第1例で用いられる研削装置の一例の構成を示す斜視図である。 研削方法の第1例のうち研削工程を示す側面視断面図である。 研削方法の第1例のうちドレス工程を示す側面視断面図である。 研削方法の第2例で用いられる研削装置の一例の構成を示す斜視図である。 研削方法の第2例において板状ワークを2枚研削する毎に研削砥石のドレスを行う状態を説明する模式図である。 研削方法の第3例において板状ワークを1枚研削する毎に研削砥石のドレスを行う状態を説明する模式図である。
1 研削方法の第1例
図1に示す研削装置10は、被加工物の一例である板状ワークWに研削を行う研削装置の一例である。研削装置10は、Y軸方向にのびる装置ベース11と、装置ベース11のY軸方向後部側に立設されたコラム12とを有している。装置ベース11の上面11aには、Y軸方向に移動可能でかつ回転可能なチャックテーブル13を備えている。
コラム12の側部においては、板状ワークに研削を施す研削手段30が研削送り手段40によって昇降可能に支持されている。研削手段30は、Z軸方向の軸心を有するスピンドル31と、スピンドル31を回転可能に支持するハウジングを保持するホルダ32と、スピンドル31の上端に接続されたモータ33と、スピンドル31の下端にマウント34を介して装着された研削ホイール35と、研削ホイール35の下部に環状に固着された研削砥石36とを備えている。この研削砥石36の下面が、板状ワークWの上面に接触する研削面となっている。モータ33がスピンドル31を所定の回転速度で回転させることにより、研削ホイール35を所定の回転速度で回転させることができる。
研削送り手段40は、Z軸方向に延在するボールネジ41と、ボールネジ41の一端に接続されたモータ42と、ボールネジ41と平行に延在する一対のガイドレール43と、内部に備えるナットがボールネジ41に螺合するとともに側部がガイドレール43に摺接する昇降板44とを備えている。モータ42がボールネジ41が回動させることにより、一対のガイドレール43に沿って昇降板44とともに研削手段30を昇降させることができる。また、図2に示すように、コラム12の内部には、研削ホイール35の上下方向の位置を検出するためのスケール24が、ボールネジ41と平行に配設されている。
チャックテーブル13は、図2に示すように、上面が板状ワークWを吸引保持する吸引面14aで構成されるポーラス構造の吸引板14と、吸引板14に吸引源17を連通させる連通路16を有し吸引面14aを上方に露出させ吸引板14の周囲を囲繞する枠体15とから構成されている。吸引板14は、例えば#800のポーラス部材で形成され、板状ワークWを吸引保持する吸引保持部材として使用できるほか、研削砥石36に対してドレス(目立て)を施すドレッサーボードとしても使用することができる。
チャックテーブル13の下方には、吸引板14の吸引面14aと研削砥石36の研削面360との対面状態を調整する傾き調整部19が配設されており、傾き調整部20を調整することにより吸引面14aを所定角度傾けることができる。研削される板状ワークの厚みを均一にするため、傾き調整部19によって、吸引面14aと研削砥石36の研削面360とを平行にしておく。
装置ベース11の上面11aには、チャックテーブル13の上面高さを測定するとともに、チャックテーブル13に吸引保持された板状ワークWの上面高さを測定することにより、板状ワークWの厚みを認識する接触式のハイトゲージ20が配設されている。ハイトゲージ20は、チャックテーブル13の上面高さを測定するテーブル上面測定部21と、チャックテーブル13に吸引保持される板状ワークWの上面高さを測定するワーク上面測定部22とにより構成されている。
テーブル上面測定部21及びワーク上面測定部22には、チャックテーブル13に板状ワークWが保持されているか否かを判断するワーク有無判断部23が接続されている。このワーク有無判断部23は、テーブル上面測定部21の測定値とワーク上面測定部22の測定値との差を板状ワークの厚みとして認識することで、チャックテーブル13の吸引面14aにおいて板状ワークが保持されているか否かを判断することが可能となっている。なお、ワーク有無判断部は、連通路16に圧力計を接続しておき、圧力計の測定値によってワークが保持されたか否かを判断する構成としてもよい。
次に、研削装置10を用いて、板状ワークWを研削するとともに、研削砥石36の研削面360をドレスする研削方法について説明する。板状ワークWは、例えば,シリコンカーバイト、サファイアなどの硬質材料で形成されている。
(1)搬入工程
図1に示すように、板状ワークWをチャックテーブル13に搬入する。その後、図2に示す吸引源17が作動し、吸引路16を通じて吸引面14aで吸引力を作用させ、板状ワークWを吸引面14aで吸引保持する。
(2)研削工程
次いで、図2に示すように、研削手段30によって板状ワークWを研削する。まず、図1に示したチャックテーブル13がY軸方向に移動し、板状ワークWを研削手段30の下方に移動させる。
ここで、ハイトゲージ20は、板状ワークWの厚みを認識する際の基準面となるチャックテーブル13の吸引面14aの高さと、板状ワークWの上面の高さとを測定する。具体的には、テーブル上面測定部21が枠体15の上面に接触して吸引板14の吸引面14aの高さを測定する。枠体15の上面と吸引板14の吸引面14aとが面一に形成されているため、枠体15の上面の高さは、吸引板14の吸引面14aの高さと同じである。
一方、ワーク上面測定部22が吸引面14aに吸引保持されている板状ワークWの上面に接触して板状ワークWの上面の高さを測定する。続いてワーク有無判断部23は、テーブル上面測定部21が測定した測定値とワーク上面測定部22が測定した測定値とに差があると認識したら、チャックテーブル13の吸引面14aに板状ワークWが保持されていると判断する。
ワーク有無判断部23が吸引面14aに板状ワークWが保持されていると判断すると、図示しない回転手段によってチャックテーブル13を所定の回転速度で回転させるとともに、研削手段30が所定の回転速度で研削ホイール35を回転させながら、研削送り手段40によって、研削砥石36がチャックテーブル13に吸引保持されている板状ワークWの上面に接触する位置に研削手段30を下降させていく。
そして、回転する研削砥石36の研削面360を板状ワークWの上面に接触させて押圧しながら研削を行う。研削中は、スケール24で研削手段30の鉛直方向の位置を検出しながら、研削送り手段40が所定の深さ位置まで研削手段3を研削送りする。そして、板状ワークWが所望の厚みに薄化された時点で、研削送り手段40によって研削手段30を上昇させ、研削工程を終了する。ワーク有無判断部23は、研削中も、テーブル上面測定部21が測定した測定値とワーク上面測定部22が測定した測定値との差を板状ワークW
の厚さとして認識することで、板状ワークWが所望の厚みに薄化されたか否かの判断を行うことができる。
(3)ドレス工程
研削工程を実施した後、チャックテーブル13から板状ワークWを搬出する。図3に示すように、ハイトゲージ20では、テーブル上面測定部21とワーク上面測定部22とによってそれぞれ高さ測定を行い、ワーク有無判断部23は、テーブル上面測定部21の測定値とワーク上面測定部22の測定値とに差がないと認識すると、チャックテーブル13の吸引面14aに板状ワークWが保持されていないと判断する。
板状ワークWの研削により研削砥石36の研削能力が低下している場合は、研削手段30が研削ホイール35を回転させつつ、研削送り手段40は、ハイトゲージ20が測定した測定値に基づき、吸引板14の吸引面14aに研削砥石36の研削面360が接触する位置に研削手段30を近づけていく。そして、回転する研削砥石36を吸引板14の吸引面14aに接触させて研削し、研削砥石36の研削面をドレスすることにより、研削砥石36の研削面360に新たな砥粒を表出させる。
こうして研削砥石36の研削面360に新たな砥粒が表出して研削能力が復活すると、チャックテーブル13に新たな板状ワークを搬入し、上記した研削工程を連続的に実施することができる。研削工程を所定回数実施した後にドレス工程を実施することで、研削工程を連続的に実施することが可能となる。
このように、研削方法の第1例では、板状ワークWを吸引保持する吸引面14aを有するポーラス構造の吸引板14と吸引板14を囲繞する枠体15とから構成されるチャックテーブル13と、板状ワークWを研削する研削手段30とを備える研削装置10を用いて、吸引板14の吸引面14aを研削砥石36で直接研削して研削砥石36の研削面のドレスを行えるようにしたため、研削装置10にドレッサーボードを別に配置する必要がなく、ドレッサーボードの管理等が不要となり、硬質の板状ワークWを研削砥石36で連続的に研削することが可能となる。
また、研削砥石36の研削面360と吸引板14の吸引面14aとが平行となるようにあらかじめ調整されていることにより、ドレス時も、研削面360と吸引面14aとが平行な状態で接触するため、ドレス用に両者の平行度を管理する必要もない。
2 研削方法の第2例
図4に示す研削装置50は、板状ワークWに対して粗研削及び仕上げ研削を行う研削装置の一例である。研削装置50は、Y軸方向にのびる装置ベース51を有しており、装置ベース51の上面中央には、回転可能なターンテーブル52が配設されている。ターンテーブル52には、板状ワークWを吸引保持し回転可能なチャックテーブル60A,60B及び60Cが等間隔に配設されている。そして、ターンテーブル52が回転することにより、チャックテーブル60A,60B及び60Cを公転させることが可能となっている。
チャックテーブル60A,60B及び60Cは、図1に示したチャックテーブル13と同様の構成となっている。すなわち、図4に示すように、各チャックテーブルは、板状ワークを吸引保持する吸引面61aを有するポーラス構造の吸引板61と、吸引板61の周囲を囲繞する枠体62とからそれぞれ構成されている。
装置ベース51のY軸方向前部には、研削前の板状ワークWを収容するカセット53aと、研削後の板状ワークを収容するカセット53bとを備えている。また、カセット53a及びカセット53bに対面する位置には、カセット53aからの板状ワークWの搬出を行うとともにカセット53bへの板状ワークWの搬入を行う搬送手段54が配設されている。搬送手段54の可動範囲には、板状ワークWを仮置きするための仮置き手段55と、研削後の板状ワークWに付着した研削屑を除去する洗浄手段58が配設されている。
仮置き手段55の近傍には、仮置き手段55に仮置きされた研削前の板状ワークWをチャックテーブル60A,60B及び60Cのいずれかに搬送する第1の搬送手段56aが配設されている。また、洗浄手段58の近傍には、各チャックテーブルのいずれかに保持された研削後の板状ワークWを洗浄手段58に搬送する第2の搬送手段56bが配設されている。
ターンテーブル52の周囲には、ハイトゲージ63a,63bが配設されている。ハイトゲージ63a,63bは、各チャックテーブルの上面高さを測定するテーブル上面測定部64と、各チャックテーブルに吸引保持される板状ワークWの上面高さを測定するワーク上面測定部65とによりそれぞれ構成されている。テーブル上面測定部64及びワーク上面測定部65には、各チャックテーブルの吸引面61aに板状ワークWが保持されているか否かを判断するワーク有無判断部66が接続されている。
装置ベース52のY軸方向後部には、Z軸方向に延在するコラム57aが立設され、コラム57aの前方には、研削送り手段80aを介して粗研削手段70aが配設されている。また、Z軸方向にのびるコラム57bがコラム57aと並列に装置ベース52に立設され、コラム57bの前方には、研削送り手段80bを介して仕上げ研削手段70bが配設されている。
粗研削手段70aは、Z軸方向の軸心を有するスピンドル71と、スピンドル71を回転可能に支持するハウジングを保持するホルダ72と、スピンドル71の一端に接続されたモータ73と、スピンドル71の下端にマウント74を介して着脱可能に装着された研削ホイール75と、研削ホイール75の下部において環状に固着された粗研削用の研削砥石76aとを備えている。モータ73の駆動によりスピンドル71が回転し、研削ホイール75を所定の回転速度で回転させることができる。なお、仕上げ研削手段70bは、研削砥石が仕上げ研削用の研削砥石76bとなっている点以外は粗研削手段70aと同様の構成となっているため、同様に構成される部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
研削送り手段80aは、Z軸方向に延在するボールネジ81と、ボールネジ81の一端に接続されたモータ82と、ボールネジ81と平行に延在するガイドレール83と、一方の面がホルダ72に連結された昇降板84とを備えている。昇降板84の他方の面に一対のガイドレール83が摺接するとともに中央部に形成されたナットにボールネジ81が螺合している。モータ82がボールネジ81が回動させることで、昇降板84とともにホルダ72を昇降させ、研削ホイール75を所定の研削送り速度で昇降させることができる。なお、研削送り手段80bについても研削送り手段80aと同様の構成となっているため、同様に構成される部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
次に、研削装置50を用いて、板状ワークWを2枚研削する毎に研削砥石76a,76bをドレスする研削方法について図4及び図5を参照しながら説明する。なお、粗研削用の研削砥石76aとしては、粒径が大きいタイプのもの(例えば#300)を使用する。また、仕上げ研削用の研削砥石76bとしては、粒径が小さいタイプのもの(例えば#2000)を使用する。
(1)搬入工程
まず、搬送手段54により、カセット53aから研削前の板状ワークWを1枚取り出し、仮置き手段55に仮置きする。仮置き手段55において板状ワークWの位置合わせをした後、第1の搬送手段56aは、図5(a)に示すように、搬入出位置で待機するチャックテーブル60Aに板状ワークWを搬入する。搬入出位置とは、図4に示した第1の搬送手段56a及び第2の搬送手段56bが、チャックテーブル60A〜60Cに対して板状ワークWの搬入及び搬出を行うことができる位置を意味する。
(2)粗研削工程
次いで、図5(b)に示すように、ターンテーブル52が回転し、チャックテーブル60Aを粗研削手段70aの下方に移動させる。ここで、図4に示すハイトゲージ63aは、テーブル上面測定部64でチャックテーブル60Aの吸引面61aの高さを測定するとともに、ワーク上面測定部65で板状ワークWの上面高さを測定する。続いてワーク有無判断部66は、テーブル上面測定部64が測定した測定値とワーク上面測定部65が測定した測定値とに差があれば、チャックテーブル60Aの吸引面61aに板状ワークWが保持されていると判断する。その後、粗研削手段70aが研削ホイール75を回転させつつ、研削送り手段80aによって研削砥石76aを板状ワークWの上面に接触する位置に粗研削手段70aを位置づける。そして、回転する研削砥石76aでチャックテーブル60Aに吸引保持された板状ワークWを粗研削する。
また、チャックテーブル60Aに保持されている板状ワークWが粗研削されている間に、図5(b)に示す搬入出位置に位置づけられたチャックテーブル60Bに研削前の板状ワークWを搬入しておく。そして、チャックテーブル60Aに保持された板状ワークWの粗研削が終了すると、図5(c)に示すように、ターンテーブル52が回転しチャックテーブル60Bを粗研削手段70aの下方に移動させる。その後、ワーク有無判断部66が、上記と同様にチャックテーブル60Bの吸引面61aに板状ワークWが保持されていると判断すると、粗研削手段70aによって、チャックテーブル60Bに吸引保持された板状ワークWが粗研削される。
(3)仕上げ研削工程
チャックテーブル60Bに吸引保持された板状ワークWが粗研削手段70aの下方に移動すると、チャックテーブル60Aに吸引保持された板状ワークWは、仕上げ研削手段70bの下方に移動する。そして、図4に示したハイトゲージ63bがチャックテーブル60Aの吸引面61aの高さと板状ワークWの上面高さとを測定し、2つの測定値に差があると、ワーク有無判断部66は、チャックテーブル60Aの吸引面61aに板状ワークWが保持されていると判断する。その後、仕上げ研削手段70bは、回転する研削砥石76bをチャックテーブル60Aに吸引保持された板状ワークWの上面に接触されて仕上げ研削する。
チャックテーブル60Aに吸引保持された板状ワークWの仕上げ研削終了後は、図5(d)に示すように、ターンテーブル52がさらに回転することにより、チャックテーブル60Bを仕上げ研削手段70bの下方に移動させる。ワーク有無判断部66が、チャックテーブル60Bの吸引面61aに板状ワークWが保持されていると判断したら、仕上げ研削手段70bによってチャックテーブル60Bに吸引保持された板状ワークWを仕上げ研削する。
上記のように、ターンテーブル52の回転によりチャックテーブル60Bが仕上げ研削手段70bの下方に移動すると、チャックテーブル60Aは、図5(d)に示すように、搬入出位置に移動する。そして、搬送手段54は、チャックテーブル60Aから仕上げ研削後の板状ワークWを搬出し、カセット53bに収容する。一方、チャックテーブル60Aには、搬送手段54によってカセット53aから搬出された研削前の板状ワークWが搬入される。
(4)ドレス工程
2枚の板状ワークWに対して粗研削及び仕上げ研削をそれぞれ施した後に、図4に示した研削砥石76a,76bの研削面に対してドレスを順次行う。まず、図5(d)に示すように、何も保持していないチャックテーブル60Cがターンテーブル52の回転により粗研削手段70aの下方に移動したら、ハイトゲージ63aがテーブル上面測定部64とワーク上面測定部65とによりチャックテーブル60Cの吸引面61aの高さを測定する。ワーク有無判断部66は、テーブル上面測定部64が測定した測定値とワーク上面測定部65が測定した測定値とに差がないと認識したら、チャックテーブル60Cの吸引面61aに板状ワークWが保持されていないと判断する。
その後、図4に示した研削送り手段80aは、ハイトゲージ63aが測定した測定値に基づき、チャックテーブル60Cの吸引面61aに研削砥石76aが接触する位置に粗研削手段70aを位置づける。続いて研削ホイール75とともに回転する研削砥石76aで吸引面61aを研削し、研削砥石76aの研削面をドレスする。
こうして研削砥石76aの研削面をドレスした後、図5(e)に示すように、ターンテーブル52がさらに回転することにより、チャックテーブル60Cを仕上げ研削手段70bの下方に移動させる。ワーク有無判断部66が、チャックテーブル60Cの吸引面61aに板状ワークWが保持されていないと判断したら、仕上げ研削手段70bの研削砥石76bでチャックテーブル60Cの吸引面61aを研削して研削砥石76bの研削面をドレスする。このようにして、研削砥石76a,76bの研削面に新たな砥粒を表出させる。
3 研削方法の第3の例
次に、研削装置50を用いて、板状ワークWを1枚研削する毎に研削砥石76a,76bをドレスする研削方法について図4及び図6を参照しながら説明する。なお、上記した研削方法の第2例の各工程における動作と同様の部分については、省略して説明する。
(1)粗研削工程
図6(a)に示すように、ターンテーブル52が回転し、板状ワークWが吸引保持されたチャックテーブル60Aを粗研削手段70aの下方に移動させ、粗研削手段70aによって板状ワークWに対して粗研削を行う。
(2)第1のドレス工程
その後、図6(b)に示すように、ターンテーブル52がさらに回転し、何も保持していないチャックテーブル60Bを粗研削手段70aの下方に移動させ、粗研削手段70aによってチャックテーブル60Bの吸引面61aを研削し図4に示した研削砥石76aの研削面のドレスを行う。搬入出位置に移動したチャックテーブル60Cには、研削前の板状ワークWを搬入する。
(3)仕上げ研削工程
第1のドレス工程においてチャックテーブル60Bが粗研削手段70aの下方に移動するのと同時に、図6(b)に示すように、粗研削された板状ワークWが吸引保持されたチャックテーブル60Aが仕上げ研削手段70bの下方に移動する。そして、仕上げ研削手段70bによって、チャックテーブル60Aに保持された板状ワークWに対して仕上げ研削を行う。
(4)第2のドレス工程
その後、図6(c)に示すように、ターンテーブル52がさらに回転し、何も保持していないチャックテーブル60Bを仕上げ研削手段70bの下方に移動させ、仕上げ研削手段70bによってチャックテーブル60Bの吸引面61aを研削し研削砥石76bのドレスを行う。搬入出位置に移動したチャックテーブル60Aからは、仕上げ研削後の板状ワークWを搬出する。
上記のように、チャックテーブル60Bが仕上げ研削手段70bの下方に移動すると、チャックテーブル60Cが粗研削手段70aの下方に移動し、チャックテーブル60Cに保持された板状ワークWが粗研削される。その後、ターンテーブル52がさらに回転し、図6(d)に示すように、何も保持していないチャックテーブル60Aを粗研削手段70aの下方に移動させて、チャックテーブル60Aの吸引面61aを研削して研削砥石76aの研削面のドレスを行う。
その後、図6(d)及び(e)に示すように、上記仕上げ研削工程及び第2のドレス工程と同様の工程を繰り返す。すなわち、図6(d)に示すチャックテーブル60Cがターンテーブル52の回転により仕上げ研削手段70bの下方に移動したら、板状ワークWに仕上げ研削を行う。その後、ターンテーブル52がさらに回転し、図6(e)に示すように、何も保持していないチャックテーブル60Aが仕上げ研削手段70bの下方に移動すると、チャックテーブル60Aの吸引面61aを研削して研削砥石76bのドレスを行う。
以上のとおり、研削方法の第2,3例では、研削装置50に備えるチャックテーブル60A,60B及び60Cの各吸引板61の各吸引面61aを研削砥石76a,76bで研削してドレスを行えるようにしたため、研削装置50にドレッサーボードを設置する必要がない。
このように、各チャックテーブルの各吸引板61がドレッサーボートとして機能することから、硬質の板状ワークWに対する研削と研削砥石76a,76bに対するドレスとをフルオートで実施することが可能となるため、オペレータが研削装置50を逐一操作する必要がなくなる。
なお、研削方法の第1例及び研削方法の第2例において、ドレス工程の前に実施する各研削工程の回数制限はなく、任意に設定することができる。
10:研削装置 11:装置ベース 11a:上面 12:コラム
13:チャックテーブル 14:吸引板 14a:吸引面
15:枠体 16:連通路 17:吸引源
19:傾き調整部
20:ハイトゲージ 21:テーブル上面測定部 22:ワーク上面測定部
23:ワーク有無判断部 24:スケール
30:研削手段 31:スピンドル 32:ホルダ 33:モータ
34:マウント 35:研削ホイール 36:研削砥石
40:研削送り手段 41:ボールネジ 42:モータ 43:ガイドレール
44:昇降板
50:研削装置 51:装置ベース 52:ターンテーブル 53a,53b:カセット
54:搬送手段 55:仮置き手段 56a:第1の搬送手段 56b:第2の搬送手段
57a,57b:コラム 58:洗浄手段
60:チャックテーブル 61:吸引板 61a:吸引面 62:枠体
63:ハイトゲージ
64:テーブル上面測定部 65:ワーク上面測定部 66:ワーク有無判断部
70a:粗研削手段 70b:仕上げ研削手段
71:スピンドル 72:ホルダ 73:モータ
74:マウント 75:研削ホイール 76,77:研削砥石
80a,80b:研削送り手段 81:ボールネジ 82:モータ 83:ガイドレール84:昇降板

Claims (1)

  1. 板状ワークを吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに吸引保持される板状ワークに研削砥石の研削面を接触させ研削する研削手段と、を備える研削装置を用いた研削方法であって、
    該チャックテーブルは、板状ワークを吸引保持する吸引面を有するポーラス構造の吸引板と、該吸引板に吸引源を連通させる連通路を有し該吸引面を露出させて該吸引板を囲繞する枠体と、から構成され、
    該チャックテーブルの該吸引面に吸引保持される板状ワークの上面に該研削砥石の該研削面を接触させ板状ワークを研削する研削工程と、
    該チャックテーブルの該吸引面に該研削砥石の該研削面を接触させて該吸引面を研削して少なくとも該研削面をドレスするドレス工程と、を備え、
    該研削工程を所定の回数実施したのち、該ドレス工程を実施して連続的な該研削工程の実施を可能にする研削方法。
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