JP2016108748A - 防草具及びそれを用いた防草構造 - Google Patents

防草具及びそれを用いた防草構造 Download PDF

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Abstract

【課題】極めて簡素な構造で量産性に優れ、追加工事等が不要で、既存の資材をそのまま有効利用することができ、省資源性に優れ、縁石や側溝等の構造物の側壁面とコンクリートやアスファルト等の舗装材との隙間やコンクリート舗装又は土系舗装の目地の隙間からの雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる施工性、取扱い性に優れた防草具の提供。【解決手段】合成樹脂製又はゴム製で、長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の一端部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の内側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、縁石や側溝等の構造物の側壁面とコンクリートやアスファルト等の舗装材との隙間やコンクリート舗装又は土系舗装の目地からの雑草等の繁茂を防止するための防草具及びそれを用いた防草構造に関する。
従来、車道等に併設される歩道等は、道路上に配置された縁石やL形或いはU型の側溝等の構造物で囲まれ、その内側にアスファルトやコンクリート等の舗装材が敷設されている。
しかし、アスファルトやコンクリート等の舗装材は、時間の経過や気候の変化等の様々な外的要因により収縮することから、舗装材が構造物から離れてしまい、舗装材と構造物との間に微小な隙間(クラック)が発生していた。
この微小な隙間には、風雨で運ばれた土砂や植物の種子等が入り込み、これが発芽して成長したり、或いは舗装材や構造物の下地側の土壌で発芽した植物が、その隙間を通じて地上へ成長したりすることがあった。
このような舗装材と構造物との隙間から繁茂した雑草を放置しておくことは美観上好ましくないばかりか、繁茂した雑草により車両等の運転手の視野が遮られたり、或いは歩行者の通行の邪魔になったりして、交通安全上の障害となることがあった。また、除草作業に膨大な労力と費用を要するばかりでなく、車両が頻繁に往来する路肩での作業では危険を伴うことがあった。
そこで、舗装材と構造物との隙間から雑草が繁茂するのを防止するために、種々の構造や製品が提案されている。
例えば、(特許文献1)には「舗装材の下に敷かれた防草シートの端部が、舗装端部界面を形成するコンクリートブロックなどの背面に沿って上方に伸びると共に、接着していることにより密に界面を遮断する防草構造であって、接着材の形質が、遮光性と、施工後の変形に対する追従性とを備えた可変型であることを特徴とする舗装界面の防草構造。」が開示されている。
また、(特許文献2)には「ブロックの長手方向に沿って形成される少なくとも一方端面に設けた凹部は、その開放部が、このブロックの上面に達する構成とするとともに、この凹部は、その底部に向かって、下向き角度が70°となる傾斜接合面と成り得る傾斜辺を備えた構成とし、また、この凹部の先端部、及び/又は、底部を面取り加工したことを特徴とする防草を意図したブロック。」が開示されている。
特開2003−171906号公報 特開2010−163863号公報
(1)(特許文献1)は、接着材が所定の厚さと柔軟性(弾力性)を有することで舗装沈下による接着部の変形に追従しながら接着機能を保ち、防草効果を維持しようとするものである。
しかし、防草シートの端部と舗装材の端部との界面に隙間が発生した場合、その隙間に土砂や植物の種子等が入り込んで発芽すると、下方に伸びた根は舗装材の下面と防草シートの上面との間を水平方向に伸びて行き、舗装材の下地側の土壌に達して成長し続けるおそれがある。
また、舗装材や構造物の下地側の土壌で植物が発芽した際に、防草シートの端部と舗装材の端部との界面に隙間が発生していると、舗装材の下面と防草シートの上面との間に入り込んだ芽が、その隙間から差込む光に向かって伸び、そのまま端部の隙間に沿って真上に伸びて行き、地上まで達するおそれがある。
このように、(特許文献1)では、防草シートと舗装材との間に侵入する植物への防草効果が不十分であるため、防草の確実性、信頼性に優れる防草具や防草構造の開発が強く望まれている。
(2)(特許文献2)は、植物の芽の屈光性と、根の屈地性に基づいて、凹部の底部に向かって、下向き角度が70°の傾斜接合面となる傾斜辺を形成することにより、植物の成長を自然に止め、阻害する機能を付与したものである。
しかし、所定の形状の凹部(切り欠き)を有するブロックを新たに製造するか、既存のブロックの角を切り欠いて凹部を追加工する必要があり、既存のブロックをそのまま使用することができず、製造に手間がかかるため、省資源性、量産性に優れる防草具や防草構造の開発が強く望まれている。
(3)また、上記従来の技術は、縁石等の構造物と舗装材との間に発生する隙間における防草対策に関するものであり、コンクリート舗装又は土系舗装の目地からの雑草等の繁茂を防止するための防草具や防草構造については検討されていない。
つまり、コンクリート舗装又は土系舗装において、舗装面積があまりに大きいと、乾燥収縮によってひび割れが発生することがあるので、所定の位置にひび割れを発生させるために、一定間隔或いは縦横(格子状)に目地(誘発目地)が設けられているが、この目地のひび割れ(隙間)からも雑草が繁茂するおそれがあり、防草対策のための防草具や防草構造の開発が強く望まれている。
本発明は上記要望に応えるもので、極めて簡素な構造で量産性に優れ、追加工事等が不要で、既存の資材をそのまま有効利用することができ、省資源性に優れ、縁石や側溝等の構造物の側壁面とコンクリートやアスファルト等の舗装材との隙間やコンクリート舗装又は土系舗装の目地の隙間からの雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる施工性、取扱い性に優れた防草具の提供及び該防草具を構造物の内側面と舗装材との間やコンクリート舗装又は土系舗装の目地に沿って埋設することにより、それらの隙間から雑草等が繁茂することを確実かつ効果的に防止することができる美感性に優れた防草構造の提供を目的とする。
課題を解決するための手段及びそれによって得られる作用、効果
上記課題を解決するために本発明の防草具及びそれを用いた防草構造は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の防草具は、合成樹脂製又はゴム製で、長尺板状の底板部と、前記底板部の幅方向の一端部に前記底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、前記立設部の内側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用、効果を有する。
(1)防草具が合成樹脂製又はゴム製なので、縁石や側溝等の構造物の側壁面とコンクリートやアスファルト等の舗装材との間に埋設することにより、時間経過や気候の変化等に伴って発生する舗装材の収縮を吸収することができ、舗装材と構造物との間に隙間が発生し難く、雑草等の繁茂を防止することができる。
(2)長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の一端部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の内側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、底板部と構造物の長手方向が平行になるように防草具を構造物の下方内側に設置し、立設部の外側面を構造物の内側面に当接させ、構造物の内側に舗装材を敷設することにより、径時変化や気温の変化等によって立設部の内側面と舗装材の間に隙間が発生し、種子等が入り込んで発芽したとしても、根が遮蔽部に邪魔されて真下に伸びることができず、遮蔽部及び底板部を回り込んで舗装材の下地側の土壌まで達することがなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
(3)長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の一端部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の内側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、底板部と構造物の長手方向が平行になるように防草具を構造物の下方内側に設置し、立設部の外側面を構造物の内側面に当接させ、構造物の内側に舗装材を敷設することにより、径時変化や気温の変化等によって立設部の内側面と舗装材の間に隙間が発生したとしても、隙間から差込む光は遮蔽部に遮られて底板部まで届くことがないため、舗装材の下地側の土壌で発芽した植物の芽が底板部と舗装材の間から底板部の上面に侵入する可能性が低い。また、芽が底板部と舗装材の間から底板部の上面に侵入し、立設部に沿って上方に伸びようとしても、遮蔽部に遮られ、遮蔽部を回り込んで地上まで達することはなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
ここで、防草具は合成樹脂製又はゴム製であるが、具体的にはポリオレフィンやポリ塩化ビニル、ポリエステル、エポキシ樹脂等の合成樹脂、ニトリルブタジエンゴム、フッ素ゴム等の合成ゴム又は天然ゴムで成型されたものが好適に用いられる。
防草具の全長は縁石や側溝等の構造物の長さに応じて、適宜、選択することができる。また、防草具の底板部の幅は40mm〜150mmが好ましい。底板部の幅が40mmより狭くなるにつれ、底板部と舗装材との接触面積が減少して植物の芽(茎)や根が侵入し易くなる傾向があり、150mmより広くなるにつれ、取扱い性、搬送性、省資源性が低下する傾向があり、いずれも好ましくない。
防草具の遮蔽部は植物の芽(茎)や根が立設部に沿って直進しないように、立設部の内側面(底板部が形成されている側の側面)の高さ方向の途中に、突出又は膨出するように形成され、その形状は適宜、選択することができる。具体的には、断面が長方形状や半円状等の突条に形成したもの、立設部の一部を半円弧状や波形等に湾曲させて形成したもの等が好適に用いられる。尚、防草具の立設部の厚さ方向の中心(仮想中心)を基準とした遮蔽部の突出(膨出)量(遮蔽部の水平方向の最大幅)は10mm〜50mmが好ましい。遮蔽部の突出(膨出)量が10mmより小さくなるにつれ、植物の芽(茎)や根が侵入し易くなる傾向があり、50mmより大きくなるにつれ、舗装材の充填性が低下し、強度不足が発生し易くなる傾向があり、いずれも好ましくない。
尚、防草具の立設部の高さは舗装の厚さに合わせて、適宜、選択することができる。また、防草具の各部の厚さは一般的な目地材と同等で10mm以下が好ましい。
本発明の請求項2に記載の防草具は、合成樹脂製又はゴム製で、長尺板状の底板部と、前記底板部の幅方向の中央部に前記底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、前記立設部の両側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用、効果を有する。
(1)防草具が合成樹脂製又はゴム製なので、コンクリート舗装又は土系舗装の目地に埋設することにより、時間経過や気候の変化等に伴ってコンクリート舗装又は土系舗装の目地の表面側に隙間が発生しても、防草具が伸縮してコンクリート又は土系舗装材と防草具の各部との間に隙間が発生し難く、雑草等の繁茂を防止することができる。
(2)長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の中央部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の両側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、目地と底板部の長手方向が平行になるように防草具を目地の形成位置に合わせてコンクリート舗装又は土系舗装の下地上に設置して、防草具の両側にコンクリート又は土系舗装材を打設し、両側のコンクリート又は土系舗装材で立設部を挟むようにして立設部の上方に目地を形成することにより、径時変化や気温の変化等によって目地に隙間が発生し、種子等が入り込んで発芽したとしても、根が遮蔽部に邪魔されて真下に伸びることができず、遮蔽部及び底板部を回り込んでコンクリート舗装又は土系舗装の下地側の土壌まで達することがなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
(3)長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の中央部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の両側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、目地と底板部の長手方向が平行になるように防草具を目地の形成位置に合わせてコンクリート舗装又は土系舗装の下地上に設置して、防草具の両側にコンクリートを打設し、両側のコンクリート又は土系舗装材で立設部を挟むようにして立設部の上方に目地を形成することにより、径時変化や気温の変化等によって立設部とコンクリート又は土系舗装材の間に隙間が発生したとしても、隙間から差込む光は遮蔽部に遮られて底板部まで届くことがないため、コンクリート舗装又は土系舗装の下地側の土壌で発芽した植物の芽が底板部とコンクリート又は土系舗装材の間から底板部の上面に侵入する可能性が低い。また、芽が底板部とコンクリート又は土系舗装材の間から底板部の上面に侵入し、立設部に沿って上方に伸びようとしても、遮蔽部に遮られ、遮蔽部を回り込んで地上まで達することはなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
ここで、防草具の材質は請求項1と同様なので説明を省略する。
防草具の片側の遮蔽部の形状は、請求項1と同様であるが、立設部の両側面の遮蔽部の高さ方向位置は同じでもずれていてもよい。例えば、立設部の一部を半円弧状に湾曲させて遮蔽部を形成する場合、左右の遮蔽部の高さ方向位置は異なるが、連続的にS字状(波形)に形成することができる。
尚、防草具の全長、底板部の幅、遮蔽部の片側の突出(膨出)量(遮蔽部の水平方向の片側の最大幅)、立設部の高さ、各部の厚さは請求項1と同様なので説明を省略する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の防草具であって、前記遮蔽部が、舗装材との間の空気溜まりの発生を防ぐように膨出状、湾曲状、波形のいずれかの形状に形成された構成を有している。
この構成により、以下のような作用、効果を有する。
(1)遮蔽部が、舗装材との間の空気溜まりの発生を防ぐように膨出状、湾曲状、波形等のいずれかの形状に形成されることにより、成型性、量産性に優れ、立設部や遮蔽部の周囲にコンクリートやアスファルト等の舗装材或いはコンクリート又は土系舗装材を斑なく確実に充填して強度低下を効果的に防ぐことができる。
ここで、遮蔽部の形状は適宜、選択することができるが、円弧状や半円状等に膨出若しくは湾曲したもの或いは円弧や半円が連続して波形に形成されたもの等が好適に用いられる。尚、遮蔽部と立設部との境目を円弧状に面取りしたり、滑らかに湾曲させたりすることが好ましい。遮蔽部及び立設部の周辺にスムーズに舗装材等を充填することができ、充填性を向上させることができるためである。
本発明の請求項4に記載の防草構造は、請求項1又は3に記載の防草具が、歩道上の構造物の下方内側に沿って配置され舗装材に埋設された構成を有している。
この構成により、以下のような作用、効果を有する。
(1)防草具が、歩道上の構造物の下方内側に沿って配置され舗装材に埋設されることにより、時間経過や気候の変化等に伴って発生する舗装材の収縮を吸収することができ、舗装材と構造物との間に隙間が発生し難く、雑草等の繁茂を防止することができる。
(2)歩道上の構造物の下方内側に沿って配置され舗装材に埋設される防草具が、長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の一端部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の内側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、径時変化や気温の変化等によって立設部の内側面と舗装材の間に隙間が発生し、種子等が入り込んで発芽したとしても、根が遮蔽部に邪魔されて真下に伸びることができず、遮蔽部及び底板部を回り込んで舗装材の下地側の土壌まで達することがなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
(3)歩道上の構造物の下方内側に沿って配置され舗装材に埋設される防草具が、長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の一端部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の内側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、径時変化や気温の変化等によって立設部の内側面と舗装材の間に隙間が発生したとしても、隙間から差込む光は遮蔽部に遮られて底板部まで届くことがないため、舗装材の下地側の土壌で発芽した植物の芽が底板部と舗装材の間から底板部の上面に侵入する可能性が低い。また、芽が底板部と舗装材の間から底板部の上面に侵入し、立設部に沿って上方に伸びようとしても、遮蔽部に遮られ、遮蔽部を回り込んで地上まで達することはなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
(4)防草具の遮蔽部が、舗装材との間の空気溜まりの発生を防ぐように膨出状、湾曲状、波形等のいずれかの形状に形成されることにより、立設部や遮蔽部の周囲にコンクリートやアスファルト等の舗装材が斑なく充填され、立設部及び遮蔽部と舗装材との間に隙間が発生し難く、強度の安定性、均一性、耐久性に優れる。
ここで、歩道上の構造物としては、縁石のほか、L形やU型の側溝等を上げることができる。また、舗装材としては、構造物で囲まれた内側に敷設されるアスファルトやコンクリート、土系舗装材等を挙げることができる。
歩道を囲むように構造物を設置した後、防草具の底板部と構造物の長手方向が平行になるように防草具を構造物の下方内側に設置し、立設部の外側面を構造物の内側面に当接させ、構造物で囲まれた内側に舗装材を敷設することにより、防草構造を有する歩道が形成される。
本発明の請求項5に記載の防草構造は、請求項2又は3に記載の防草具が、コンクリート舗装又は土系舗装の下方に目地に沿って配置されコンクリート又は土系舗装材に埋設された構成を有している。
この構成により、以下のような作用、効果を有する。
(1)防草具がコンクリート舗装又は土系舗装の目地に沿って埋設されることにより、時間経過や気候の変化等に伴ってコンクリート舗装又は土系舗装の目地の表面側に隙間が発生しても、防草具が伸縮してコンクリート又は土系舗装材と防草具の各部との間に隙間が発生し難く、雑草等の繁茂を防止することができる。
(2)コンクリート舗装の下方に目地に沿って配置されコンクリート又は土系舗装材に埋設される防草具が、長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の中央部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の両側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、径時変化や気温の変化等によって目地に隙間が発生し、種子等が入り込んで発芽したとしても、根が遮蔽部に邪魔されて真下に伸びることができず、遮蔽部及び底板部を回り込んでコンクリート舗装又は土系舗装の下地側の土壌まで達することがなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
(3)コンクリート舗装又は土系舗装の下方に目地に沿って配置されコンクリート又は土系舗装材に埋設される防草具が、長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の中央部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の両側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、径時変化や気温の変化等によって立設部とコンクリート又は土系舗装材の間に隙間が発生したとしても、隙間から差込む光は遮蔽部に遮られて底板部まで届くことがないため、コンクリート舗装又は土系舗装の下地側の土壌で発芽した植物の芽が底板部とコンクリート又は土系舗装材の間から底板部の上面に侵入する可能性が低い。また、芽が底板部とコンクリート又は土系舗装材の間から底板部の上面に侵入し、立設部に沿って上方に伸びようとしても、遮蔽部に遮られ、遮蔽部を回り込んで地上まで達することはなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
(4)防草具の遮蔽部が、舗装材との間の空気溜まりの発生を防ぐように膨出状、湾曲状、波形等のいずれかの形状に形成されることにより、立設部や遮蔽部の周囲にコンクリートや土系舗装材が斑なく充填され、立設部及び遮蔽部とコンクリートや土系舗装材との間に隙間が発生し難く、強度の安定性、均一性、耐久性に優れる。
ここで、防草具を目地の形成位置に合わせて所定の間隔や格子状に設置した後、コンクリート又は土系舗装材を打設することにより、防草具の立設部が両側からコンクリート又は土系舗装材で挟まれ、立設部の上方に目地を有すると共にその下方に防草構造を有するコンクリート舗装又は土系舗装が形成される。
尚、土系舗装材は、整地や雑草対策(防草)を目的として使用され、天然の土や砂と、それらの粒子を結合する結合剤との混合物により構成されるものである。結合材としてはセメント系、アスファルト系、石灰系、樹脂系の他、酸化マグネシウム等が用いられる。
実施の形態1の防草具を示す模式斜視図 実施の形態1の防草具を用いた防草構造を示す要部模式断面図 (a)実施の形態1の防草具の第1の変形例を示す模式正面図 (b)実施の形態1の防草具の第2の変形例を示す模式正面図 実施の形態2の防草具を示す模式斜視図 実施の形態2の防草具を用いた防草構造を示す要部模式断面図 (a)実施の形態2の防草具の第1の変形例を示す模式正面図 (b)実施の形態2の防草具の第2の変形例を示す模式正面図
本発明の防草具及びそれを用いた防草構造について、以下図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1の防草具を示す模式斜視図である。
図1中、1はポリオレフィンやポリ塩化ビニル、ポリエステル、エポキシ樹脂等の合成樹脂、ニトリルブタジエンゴム、フッ素ゴム等の合成ゴム又は天然ゴムで一体に成型された実施の形態1の防草具、2は長尺板状に形成された防草具1の底板部と、3は底板部2の幅方向の一端部に底板部2の長手方向と平行に立設された防草具1の立設部、3aは立設部3の内側面、3bは立設部3の外側面、4は立設部3の内側面3a(底板部2が形成された側の側面)の高さ方向の途中に底板部2と平行で底板部2よりも幅狭の突条に形成された防草具1の遮蔽部である。
本実施の形態では防草具1の全長は2mに形成したが、縁石や側溝等の構造物の長さに応じて、適宜、選択することができる。また、必要に応じて、所望の長さに切断して使用することもできる。
防草具1の底板部2の幅は40mm〜150mmに形成した。底板部2の幅が40mmより狭くなるにつれ、底板部2の接地面積が減少して植物の芽(茎)や根が侵入し易くなる傾向があり、150mmより広くなるにつれ、取扱い性、搬送性、省資源性が低下する傾向があることが分かったためである。
防草具1の立設部3の厚さ方向の中心(仮想中心)を基準とした遮蔽部4の突出(膨出)量(遮蔽部4の水平方向の最大幅)は10mm〜50mmに形成した。遮蔽部4の突出(膨出)量が10mmより小さくなるにつれ、植物の芽(茎)や根が侵入し易くなる傾向があり、50mmより大きくなるにつれ、舗装材の充填性が低下し、強度不足が発生し易くなる傾向があることが分かったためである。
尚、防草具1の立設部3の高さは舗装の厚さに合わせて、適宜、選択することができる。また、防草具1の各部の厚さは一般的な目地材と同等の10mm以下に形成した。
以上のように構成された実施の形態1の防草具を用いた防草構造について説明する。
図2は実施の形態1の防草具を用いた防草構造を示す要部模式断面図である。
図2中、10は車道11等に併設して形成された歩道、12は歩道10の下地側の土壌、13は砕石等を用いて土壌12上に形成され歩道10の下地となる路盤、15は敷モルタル14によって路盤13上に設置された縁石等の構造物、15aは構造物15の内側面、16は構造物15の内側面15aに沿って配置された実施の形態1の防草具1を覆うように構造物15の内側に敷設されたコンクリートやアスファルト等の舗装材、16aは舗装材16の下面である。
歩道10を形成する工程は従来とほぼ同様であるが、舗装材16を敷設する前に、防草具1の底板部2と構造物15の長手方向が平行になるように防草具1を構造物15の下方内側に設置し、立設部3の外側面3bを構造物15の内側面15aに当接させることにより、実施の形態1の防草具1を用いた防草構造が得られる。
尚、構造物15の内側面15aと防草具1の立設部3の外側面3bとの間は柔軟性(弾力性)を有する接着材等により接着される。
本実施の形態では、構造物15として縁石を例に説明したが、構造物15はこれに限定されるものではなく、車道11と歩道10の間を仕切るL字型やU字型の側溝等の各種構造物に対して適宜、適用して同様の防草構造を得ることができる。
以上のように構成された防草構造を有する歩道10においては、径時変化や気温の変化等によって立設部3の内側面3aと舗装材16の間に隙間が発生し、種子等が入り込んで発芽したとしても、根が遮蔽部4に邪魔されて真下に伸びることができず、遮蔽部4及び底板部2を回り込んで舗装材16の下地側の土壌12まで達することがなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を防止できる。また、径時変化や気温の変化等によって立設部3の内側面3aと舗装材16の間に隙間が発生したとしても、隙間から差込む光は遮蔽部4に遮られて底板部2まで届くことがないため、舗装材16の下地側の土壌12で発芽した植物の芽が舗装材16の下面16aから底板部2の上面に侵入する可能性は低い。もし、芽が底板部2と舗装材16の間から底板部2の上面に侵入し、立設部3に沿って上方に伸びようとしても、遮蔽部4の下面で遮られ、遮蔽部4を回り込んで地上まで達することはなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を防止できる。
次に、実施の形態1の防草具の変形例について説明する。
図3(a)は実施の形態1の防草具の第1の変形例を示す模式正面図であり、図3(b)は実施の形態1の防草具の第2の変形例を示す模式正面図である。
図3(a)において、第1の変形例の防草具1aが実施の形態1と異なるのは、遮蔽部4aが断面が半円状の突条に膨出して形成されている点である。
また、図3(b)において、第2の変形例の防草具1bが実施の形態1と異なるのは、遮蔽部4bが立設部3の一部を半円弧状に湾曲させて形成されている点である。
尚、図3中、5は立設部3と遮蔽部4a、4bとの境目である。
図3(a)、(b)に示すように、遮蔽部4a、4bの表面が円弧状に湾曲していることにより、舗装材16の充填性を向上させ、生コンクリートへの気泡溜まりの発生を防ぐことができ、舗装材16の強度低下を招くことなく、雑草等の繁茂を効果的に防止することができる。
尚、防草具1aを押し出し成形で形成する場合、遮蔽部4aは中空状に形成してもよい。
また、立設部3と遮蔽部4a、4bとの境目5を円弧状に面取りしたり、滑らかに湾曲させたりすることにより、立設部3及び遮蔽部4a,4bの周辺への舗装材の充填性を向上させることができ、施工性に優れる。
以上のように構成された実施の形態1の防草具は、以下の作用を有する。
(1)防草具が合成樹脂製又はゴム製なので、縁石や側溝等の構造物の側壁面とコンクリートやアスファルト等の舗装材との間に埋設することにより、時間経過や気候の変化等に伴って発生する舗装材の収縮を吸収することができ、舗装材と構造物との間に隙間が発生し難く、雑草等の繁茂を防止することができる。
(2)長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の一端部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の内側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、底板部と構造物の長手方向が平行になるように防草具を構造物の下方内側に設置し、立設部の外側面を構造物の内側面に当接させ、構造物の内側に舗装材を敷設することにより、径時変化や気温の変化等によって立設部の内側面と舗装材の間に隙間が発生し、種子等が入り込んで発芽したとしても、根が遮蔽部に邪魔されて真下に伸びることができず、遮蔽部及び底板部を回り込んで舗装材の下地側の土壌まで達することがなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
(3)長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の一端部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の内側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、底板部と構造物の長手方向が平行になるように防草具を構造物の下方内側に設置し、立設部の外側面を構造物の内側面に当接させ、構造物の内側に舗装材を敷設することにより、径時変化や気温の変化等によって立設部の内側面と舗装材の間に隙間が発生したとしても、隙間から差込む光は遮蔽部に遮られて底板部まで届くことがないため、舗装材の下地側の土壌で発芽した植物の芽が底板部と舗装材の間から底板部の上面に侵入する可能性が低い。また、芽が底板部と舗装材の間から底板部の上面に侵入し、立設部に沿って上方に伸びようとしても、遮蔽部に遮られ、遮蔽部を回り込んで地上まで達することはなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
(4)遮蔽部が生コンクリートや土系舗装材等の舗装材との間の空気溜まりの発生を防ぐように膨出状や湾曲状に形成されることにより、成型性、量産性に優れ、立設部や遮蔽部の周囲にコンクリートやアスファルト等の舗装材を斑なく確実に充填して強度低下を効果的に防ぐことができる。
以上のように構成された実施の形態1の防草具を用いた防草構造は、以下の作用を有する。
(1)防草具が、歩道上の構造物の下方内側に沿って配置され舗装材に埋設されることにより、時間経過や気候の変化等に伴って発生する舗装材の収縮を吸収することができ、舗装材と構造物との間に隙間が発生し難く、雑草等の繁茂を防止することができる。
(2)歩道上の構造物の下方内側に沿って配置され舗装材に埋設される防草具が、長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の一端部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の内側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、径時変化や気温の変化等によって立設部の内側面と舗装材の間に隙間が発生し、種子等が入り込んで発芽したとしても、根が遮蔽部に邪魔されて真下に伸びることができず、遮蔽部及び底板部を回り込んで舗装材の下地側の土壌まで達することがなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
(3)歩道上の構造物の下方内側に沿って配置され舗装材に埋設される防草具が、長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の一端部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の内側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、径時変化や気温の変化等によって立設部の内側面と舗装材の間に隙間が発生したとしても、隙間から差込む光は遮蔽部に遮られて底板部まで届くことがないため、舗装材の下地側の土壌で発芽した植物の芽が底板部と舗装材の間から底板部の上面に侵入する可能性が低い。また、芽が底板部と舗装材の間から底板部の上面に侵入し、立設部に沿って上方に伸びようとしても、遮蔽部に遮られ、遮蔽部を回り込んで地上まで達することはなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
(4)防草具の遮蔽部が舗装材との間の空気溜まりの発生を防ぐように膨出状や湾曲状に形成されることにより、立設部や遮蔽部の周囲にコンクリートやアスファルト等の舗装材が斑なく充填され、立設部及び遮蔽部と舗装材との間に隙間が発生し難く、強度の安定性、均一性、耐久性に優れる。
(実施の形態2)
図4は実施の形態2の防草具を示す模式斜視図である。尚、実施の形態1と同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。
図4において、実施の形態2の防草具1cが実施の形態1と異なるのは、立設部3が底板部2aの幅方向の略中央部に立設されている点と、遮蔽部4が立設部3の両側面に形成されている点である。
防草具1cの全長、底板部2aの幅、遮蔽部4の片側の突出(膨出)量(遮蔽部4の水平方向の片側の最大幅)、立設部の高さ、各部の厚さは実施の形態1と同様なので説明を省略する。
以上のように構成された実施の形態2の防草具を用いた防草構造について説明する。
図5は実施の形態2の防草具を用いた防草構造を示す要部模式断面図である。
図5中、20はコンクリート舗装(又は土系舗装)、21はコンクリート舗装20の下地側の土壌、22は砕石等を用いて土壌21上に形成されコンクリート舗装20の下地となる路盤、23は目地24の形成位置に合わせて路盤22上に所定の間隔や格子状に設置された実施の形態2の防草具1cを覆うように立設部3の両側から打設されたコンクリート(又は土系舗装材)、23aはコンクリート23の下面、24aは目地24の立設部3の上方に充填された目地材である。
コンクリート舗装20の工程は従来とほぼ同様であるが、コンクリート23を打設する前に、防草具1cを目地24の形成位置に合わせて路盤22上に所定の間隔や格子状に設置し、立設部3を両側から挟むようにコンクリート23を打設することにより、実施の形態2の防草具1cを用いた防草構造が得られる。
以上のように構成された防草構造を有するコンクリート舗装20においては、径時変化や気温の変化等によって目地24に隙間が発生し、種子等が入り込んで発芽したとしても、根が遮蔽部4に邪魔されて真下に伸びることができず、遮蔽部4及び底板部2aを回り込んでコンクリート舗装20の下地側の土壌21まで達することがなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を防止できる。また、径時変化や気温の変化等によって立設部3とコンクリート23の間に隙間が発生したとしても、隙間から差込む光は遮蔽部4に遮られて底板部2aまで届くことがないため、コンクリート舗装20の下地側の土壌21で発芽した植物の芽がコンクリート23の下面23aから底板部2aの上面に侵入する可能性は低い。もし、芽が底板部2aとコンクリート23の間から底板部2の上面に侵入し、立設部3に沿って上方に伸びようとしても、遮蔽部4の下面で遮られ、遮蔽部4を回り込んで地上まで達することはなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を防止できる。
次に、実施の形態2の防草具の変形例について説明する。
図6(a)は実施の形態2の防草具の第1の変形例を示す模式正面図であり、図6(b)は実施の形態2の防草具の第2の変形例を示す模式正面図である。
図6(a)において、第1の変形例の防草具1dが実施の形態2と異なるのは、遮蔽部4aが断面が半円状の突条に膨出して形成されている点である。
また、図6(b)において、第2の変形例の防草具1eが実施の形態2と異なるのは、左右の遮蔽部4cが立設部3の一部をそれぞれ異なる高さで略円弧状の波形に湾曲させて形成されている点である。
図6(a)、(b)に示すように、遮蔽部4a、4cの表面が略円弧状に湾曲していることにより、コンクリート23の充填性を向上させ、生コンクリートへの気泡溜まりの発生を防ぐことができ、コンクリート舗装20の強度低下を招くことなく、雑草等の繁茂を効果的に防止することができる。
尚、防草具1dを押し出し成形で形成する場合、遮蔽部4aは中空状に形成してもよい。
また、立設部3と遮蔽部4a、4cとの境目5を円弧状に面取りしたり、滑らかに湾曲させたりすることにより、立設部3及び遮蔽部4a,4cの周辺へのコンクリート又は土系舗装材の充填性を向上させることができ、施工性に優れる。
以上のように構成された実施の形態2の防草具は、以下の作用を有する。
(1)防草具が合成樹脂製又はゴム製なので、コンクリート舗装又は土系舗装の目地に埋設することにより、時間経過や気候の変化等に伴ってコンクリート舗装又は土系舗装の目地の表面側に隙間が発生しても、防草具が伸縮してコンクリート又は土系舗装材と防草具の各部との間に隙間が発生し難く、雑草等の繁茂を防止することができる。
(2)長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の中央部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の両側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、目地と底板部の長手方向が平行になるように防草具を目地の形成位置に合わせてコンクリート舗装又は土系舗装の下地上に設置して、防草具の両側にコンクリート又は土系舗装材を打設し、両側のコンクリート又は土系舗装材で立設部を挟むようにして立設部の上方に目地を形成することにより、径時変化や気温の変化等によって目地に隙間が発生し、種子等が入り込んで発芽したとしても、根が遮蔽部に邪魔されて真下に伸びることができず、遮蔽部及び底板部を回り込んでコンクリート舗装又は土系舗装の下地側の土壌まで達することがなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
(3)長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の中央部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の両側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、目地と底板部の長手方向が平行になるように防草具を目地の形成位置に合わせてコンクリート舗装又は土系舗装の下地上に設置して、防草具の両側にコンクリートを打設し、両側のコンクリート又は土系舗装材で立設部を挟むようにして立設部の上方に目地を形成することにより、径時変化や気温の変化等によって立設部とコンクリート又は土系舗装材の間に隙間が発生したとしても、隙間から差込む光は遮蔽部に遮られて底板部まで届くことがないため、コンクリート舗装又は土系舗装の下地側の土壌で発芽した植物の芽が底板部とコンクリート又は土系舗装材の間から底板部の上面に侵入する可能性が低い。また、芽が底板部とコンクリート又は土系舗装材の間から底板部の上面に侵入し、立設部に沿って上方に伸びようとしても、遮蔽部に遮られ、遮蔽部を回り込んで地上まで達することはなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
(4)遮蔽部が舗装材との間の空気溜まりの発生を防ぐように膨出状、湾曲状、波形のいずれかの形状に形成されることにより、成型性、量産性に優れ、立設部や遮蔽部の周囲にコンクリート又は土系舗装材を斑なく確実に充填して強度低下を効果的に防ぐことができる。
以上のように構成された実施の形態2の防草具を用いた防草構造は、以下の作用を有する。
(1)防草具がコンクリート舗装又は土系舗装の目地に沿って埋設されることにより、時間経過や気候の変化等に伴ってコンクリート舗装又は土系舗装の目地の表面側に隙間が発生しても、防草具が伸縮してコンクリート又は土系舗装材と防草具の各部との間に隙間が発生し難く、雑草等の繁茂を防止することができる。
(2)コンクリート舗装の下方に目地に沿って配置されコンクリート又は土系舗装材に埋設される防草具が、長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の中央部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の両側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、径時変化や気温の変化等によって目地に隙間が発生し、種子等が入り込んで発芽したとしても、根が遮蔽部に邪魔されて真下に伸びることができず、遮蔽部及び底板部を回り込んでコンクリート舗装又は土系舗装の下地側の土壌まで達することがなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
(3)コンクリート舗装又は土系舗装の下方に目地に沿って配置されコンクリート又は土系舗装材に埋設される防草具が、長尺板状の底板部と、底板部の幅方向の中央部に底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、立設部の両側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部を有するので、径時変化や気温の変化等によって立設部とコンクリート又は土系舗装材の間に隙間が発生したとしても、隙間から差込む光は遮蔽部に遮られて底板部まで届くことがないため、コンクリート舗装又は土系舗装の下地側の土壌で発芽した植物の芽が底板部とコンクリート又は土系舗装材の間から底板部の上面に侵入する可能性が低い。また、芽が底板部とコンクリート又は土系舗装材の間から底板部の上面に侵入し、立設部に沿って上方に伸びようとしても、遮蔽部に遮られ、遮蔽部を回り込んで地上まで達することはなく、成長途中で枯れてしまい、雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる。
(4)防草具の遮蔽部が舗装材との間の空気溜まりの発生を防ぐように膨出状、湾曲状、波形のいずれかの形状に形成されることにより、立設部や遮蔽部の周囲にコンクリートや土系舗装材が斑なく充填され、立設部及び遮蔽部とコンクリートや土系舗装材との間に隙間が発生し難く、強度の安定性、均一性、耐久性に優れる。
本発明は、極めて簡素な構造で量産性に優れ、追加工等が不要で、既存の資材をそのまま有効利用することができ、省資源性に優れ、縁石や側溝等の構造物の側壁面とコンクリートやアスファルト等の舗装材との隙間やコンクリート舗装又は土系舗装の目地の隙間からの雑草等の繁茂を確実かつ効果的に防止することができる施工性、取扱い性に優れた防草具の提供及び該防草具を構造物の内側面と舗装材との間やコンクリート舗装又は土系舗装の目地に埋設することにより、それらの隙間から雑草等が繁茂することを確実かつ効果的に防止することができる美感性に優れた防草構造の提供を行うことができ、交通の安全性の向上及び除草作業にかかる労力と費用の大幅な低減に貢献することができる。
1,1a,1b,1c,1d,1e 防草具
2,2a 底板部
3 立設部
3a 内側面
3b 外側面
4,4a,4b,4c 遮蔽部
5 境目
10 歩道
11 車道
12,21 土壌
13,22 路盤
14 敷モルタル
15 構造物
15a 内側面
16 舗装材
16a,23a 下面
20 コンクリート舗装(又は土系舗装)
23 コンクリート(又は土系舗装材)
24a 目地材
24 目地

Claims (5)

  1. 合成樹脂製又はゴム製で、長尺板状の底板部と、前記底板部の幅方向の一端部に前記底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、前記立設部の内側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部と、を備えたことを特徴とする防草具。
  2. 合成樹脂製又はゴム製で、長尺板状の底板部と、前記底板部の幅方向の中央部に前記底板部の長手方向と平行に立設された立設部と、前記立設部の両側面の高さ方向の途中に形成された遮蔽部と、を備えたことを特徴とする防草具。
  3. 前記遮蔽部が、舗装材との間の空気溜まりの発生を防ぐように膨出状、湾曲状、波形のいずれかの形状に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の防草具。
  4. 請求項1又は3に記載の防草具が、歩道上の構造物の下方内側に沿って配置され舗装材に埋設されたことを特徴とする防草構造。
  5. 請求項2又は3に記載の防草具が、コンクリート舗装又は土系舗装の下方に目地に沿って配置されコンクリート又は土系舗装材に埋設されたことを特徴とする防草構造。
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