JP2016108062A - ジブの着脱機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤ長さが変化することのない着脱機構を提供する。【解決手段】アダプタ70先端の下部に、連結ピン85が設けられ、ジブサポート42の軸部材に係合する凹部92A,93Aが設けられ、ジブ本体をブームヘッドの前方に横たわらせて、ジブサポート42をウインチによりワイヤW1で引っ張り上げることによって、ジブサポート42の凹部92A,93Aを連結ピン85に係合させ、この後、シリンダを収縮させることによりジブサポート42をその連結ピン85を中心にして回動させて、アダプタ70の上連結部80,81とジブサポート42の上連結部90,91とを連結させることによってジブをブームヘッドのアダプタ70に装着させるジブの着脱機構であって、シリンダの収縮によって連結ピン85を中心にしてジブサポートを回動させた際に、ウインチによって引っ張り上げられているワイヤW1の長さが変化しないようにする着脱リンク100を設けた。【選択図】図12

Description

この発明は、ブームの先端部にジブを着脱可能に取り付けるジブの着脱機構に関する。
従来から、ブームの先端に設けたブームヘッドに、ジブ本体の後部に設けたジブサポートを着脱可能に装着させる着脱機構が知られている(特許文献1参照)。
かかる着脱機構は、伸縮ブームのブームヘッドに装着されたジブ取付用ブラケットの先端上部にジブ着脱用シーブを設け、ジブ本体の後部に設けたジブサポートの上部に後部側からワイヤ中間係止部とジブ基端ガイドシーブとを設け、ウインチから繰り出されたワイヤをジブ着脱用シーブに掛け回した後に伸縮ブーム先端から吊下させ、このワイヤをジブ本体のワイヤ中間係止部に係止させるとともに、ジブ基端ガイドシーブに掛け回し、ワイヤの先端部をベースジブ先端の係止部に係止させるものである。
そして、ワイヤを引き上げることによって、ジブサポートの下部に設けた連結片の凹部をジブ取付用ブラケットの下部連結ピンに係合させ、この後、ジブ本体に設けたチルドシリンダを縮小させることにより、ジブサポートを上記の下部連結ピンを中心にして可動させ、このジブサポートの上部に設けたジブ側連結片とジブ取付用ブラケットの上部連結片とを重合させ、この後、連結ピンによりそのジブ側連結片と上部連結片とを連結させて、ジブを伸縮ブームの先端に連結するものである。
特開2006−341939号公報
しかしながら、このような着脱機構にあっては、チルドシリンダを縮小させてジブサポートを下部連結ピンを中心にして可動させる際に、チルトシリンダの縮小動作により、ジブ基端ガイドシーブからジブ先端部間のワイヤに過大な負荷が掛ってしまう虞があり、予めウインチ巻下操作を行っておく必要がある。
この発明の目的は、ワイヤ長さが変化することなく、事前のウインチ操作が不要なジブの着脱機構を提供することにある。
請求項1の発明は、ブームヘッドに装着したジブ取付用のアダプタの先端の下部と、ジブ本体の後部に回動可能に設けられたジブサポートの後端の下部とのどちらか一方に、ジブ本体の幅方向に沿った軸部材が設けられ、他方にこの軸部材に係合する係合部が設けられ、前記ジブ本体をブームヘッドの前方に横たわらせて、該ジブサポートを該ジブ本体の後部とともにウインチによりワイヤで引っ張り上げることによって、前記ジブサポートの前記係合部又は軸部材に前記アダプタの前記軸部材または係合部を係合させ、この後、前記シリンダを収縮させることによりジブサポートをその軸部材を中心にして回動させて、前記アダプタの上部と前記ジブサポートの上部とを連結させることによってジブをブームヘッドのアダプタに装着させるジブの着脱機構であって、
前記シリンダの収縮によって前記軸部材を中心にしてジブサポートを回動させた際に、前記ウインチによって引っ張り上げられているワイヤの長さが変化しないようにするガイド機構を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、ジブサポートを軸部材を中心にして回動させてブームヘッドのアダプタに装着させる際に、ウインチで引っ張り上げられているワイヤに過大な張力が掛らず、ワイヤ長さが変化してしまうことを防止することができ、しかも、事前のウインチの巻下操作が不要となる。
この発明に係る着脱機構でジブを装着した移動式クレーンを示した側面図である。 先端ブームのブームヘッドにアダプタを取り付けた伸縮ブームの先端を示した側面図である。 図2のアダプタの下部に設けた下連結部を示した説明図である。 図2の平面図である。 図4に示すジブ本体の後部に取り付けたジブサポートとこのジブサポートに設けたマストシーブなどを示した側面図である。 マストシーブを格納位置へ格納した状態を示した説明図である。 ジブサポートに対する着脱リンクの取り付け状態を示した説明図である。 ジブサポートと着脱リンクを示した斜視図である。 ジブサポートと着脱リンクを示した背面図である。 マストシーブを格納位置へ格納した状態を示した斜視図である。 ジブを地上に横置きにするとともに、ワイヤを着脱リンクに接続した状態を示した説明図である。 図10に示すジブの後部とともにジブサポートをワイヤによって引き上げている状態を示した説明図である。 ジブサポートをワイヤによって最終位置まで引き上げた状態を示した説明図である。 ジブサポートの下連結部の凹部に伸縮ブームのアダプタの連結ピン85が係合した状態を示した説明図である。 ジブサポートの上連結部と、ブームヘッドのアダプタの上連結部の連結板とがピンで接続された状態を示した説明図である。 ジブサポートがブームヘッドのアダプタに接続された状態を示した側面である。
以下、この発明に係る旋回式ブーム作業機械の伸縮ブームの先端部にジブを着脱可能に装着する着脱機構の実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
[第1実施例]
図1に先端ブーム16Cの先端にジブ40を装着したクレーン10を示す。
このクレーン10は、走行機能を有する車両の本体部分となるキャリア11と、このキャリア11の前側に設けられた左右一対の前側アウトリガ12と、キャリア11の後側に設けられた左右一対の後側アウトリガ13と、キャリア11の上部に水平旋回可能に取り付けられた旋回台14と、旋回台14に設けたキャビン20と、旋回台14に固定されたブラケット15に取り付けられた伸縮ブーム16等とを備えている。
伸縮ブーム16は、その基端部が支持軸(図示せず)を介して取り付けられており、支持軸を中心に起伏可能となっている。ブラケット15と伸縮ブーム16との間には起伏用シリンダ18が介装され、この起伏用シリンダ18の伸縮により伸縮ブーム16が起伏される。
伸縮ブーム16は、ベースブーム16Aと複数の中間ブーム16Bと先端ブーム16Cとを有し、この順序でベースブーム16A内に外側から内側に入れ子式に組み合わされた複数のブームで構成され、伸縮シリンダ(図示せず)によって伸縮するようになっている。
先端ブーム16Cには、図2及び図4に示すように、ブームヘッド30が設けられ、このブームヘッド30の上部にはシーブ31A,31Bが設けられており、その下部には複数のシーブ32A〜32Fが設けられている。また、ブームヘッド30には、ジブ取付け用のアダプタ70が取り付けられている。
[アダプタ]
アダプタ70は、図2及び図4に示すように、両側方の上部に設けられるとともに後方へ突出した一対の上連結部71,72と、両側方の下部に設けられるとともに後方の斜め下方に突出した一対の下連結部73(図2参照:片方のみ図示)とを有し、上連結部71,72の後部71A,72Aがシーブ31A,31Bの軸31Gの両端部に固定されている。また、図2に示すように、下連結部73の後部73A(片方のみ図示)がシーブ32A〜32Fの軸32Gの両端部に固定されている。なお、シーブ31A,31B、32A〜32Fは軸31G,32Gに対して回動自在に装着されている。
アダプタ70の上面70Aの前側には、ジブ着脱用シーブ75が設けられており、このジブ着脱用シーブ75は、シーブサポート部材76によって回転自在に保持されている。
シーブサポート部材76は、アダプタ70の上面70Aに固定されたベース部76Aと、このベース部76Aに立設保持された支柱部材76Bと、この支柱部材76Bに設けられるとともにジブ着脱用シーブ75を回転自在に保持した保持部材76Cとを有している。
ジブ着脱用シーブ75は、その最前端部75aがアダプタ70の前壁部70Bより所定距離L1だけ前方に位置するようにシーブサポート部材76に保持されている。
アダプタ70の前壁部70Bの上部の左右両側には、図4に示すように、上連結部(第1連結部)80,81が設けられており、各上連結部80,81は相対向した一対の連結板80A,80B、81A,81Bから構成されている。各連結板80A,80B、81A,81Bには、ピン穴80Aa,80Ba、81Aa,81Baが形成されている。また、前壁部70Bの下部の左右両側には、図3に示すように、一対の下連結部82,83が設けられており、各下連結部82,83は、相対向した一対の連結板82A,82B、83A,83Bから構成されている。各連結板82A,82B、83A,83Bにはピン穴82Aa,82Ba、83Aa,83Baが形成されており、このピン穴82Aa,82Ba、83Aa,83Baに一対の連結ピン(軸部材)85が挿入されて取り付けられている。
[ジブ]
ジブ40は、図10に示すように、ジブ本体41と、ジブ本体41の後部に回動可能に設けられたジブサポート42と、ジブサポート42に対してジブ本体41を起伏させるシリンダ43と、ジブ本体41の先端部41Aに回転自在に設けられたシーブ44と、その先端部41Aに設けられた脚部45と、この脚部45の下部に回転自在に設けられたローラ47とを有している。
そして、シリンダ43の伸縮動作により、ジブ本体41はジブサポート42に対して軸42J回りに回動して、ジブサポート42に対して起伏することになる。図10はシリンダ43が伸長した状態を示すものであり、この状態からシリンダ43が縮小すると、軸42Jを中心にしてジブ本体41がジブサポート42に対して矢印Y1方向へ回動していく(地面Hがない場合)。
[ジブサポート]
ジブサポート42の上面42Aには、図5に示すように、支持部材48が立設されており、この支持部材48の上部に回動可能なマストシーブ49が保持されている。また、上面42Aには、図7に示すように後述する着脱リンク100を固定するための一対の固定片45が設けられており、各固定片45にはピン穴45Hが形成されている。
支持部材48は、ジブサポート42の上面42Aに設けられたブラケット48Aと、このブラケット48Aに回動可能に設けられたサポート部材48Bとを有している。このサポート部材48Bの上部にマストシーブ49が回動自在に保持され、サポート部材48Bの中間部には後方へ突出したL字形の当接部材50が設けられている。この当接部材50には、後述するピン52aが挿入されるピン穴50Hが形成されている。
ブラケット48Aは、図5に示すように、相対向する一対のブラケット板48Aa(一方のみ図示)を有しており、この一対のブラケット板48Aa間に軸部材51が装着されている。この軸部材51がサポート部材48Bの基部48Baを貫通しており、サポート部材48Bが軸部材51回りに回動可能となり、図5Aに示す格納位置へサポート部材48B及びマストシーブ49が回動移動できるようになっている。
また、一対のブラケット板48Aa間には、ピン52aが取り外し可能に装着され、サポート部材48B及びマストシーブ49を図5に示すように立設させて、ピン52aをブラケット板48Aa間に装着させると、そのピン52aがサポート部材48Bの基部48Baに設けた孔53(図5A参照)に貫通(係合)して、サポート部材48B及びマストシーブ49が図5に示す位置に固定される。この状態からマストシーブ49を格納位置へ回動移動させるには、ピン52aを一対のブラケット板48Aaから外して行う。
図5Aに示す格納位置へサポート部材48B及びマストシーブ49が移動されると、当接部材50の当接部50Aがジブサポート42の上面42Aに当接し、サポート部材48Bが図5Aに示す格納位置に保持されることになる。
ジブサポート42の後端には、図6及び図7に示すように、着脱リンク(ガイド機構)100が設けられている。
また、ジブサポート42の両側壁部42S1,42S2の上部の後部には、アダプタ70の上連結部80,81(図4参照)に連結される上連結部(第2連結部)90,91が設けられており、この上連結部90,91にはピン穴90A,91Aが形成されている。
上連結部90は連結板80A,80B間に挿入されるようになっており、上連結部91は連結板81A,81B間に挿入されるようになっている。
ジブサポート42の両側壁部42S1,42S2の下部には、後方へ突出した下連結部92,93が設けられている。この下連結部92,93には、上方に向けて開放された凹部(係合部)92A,93Aが形成されている。この下連結部92,93がアダプタ70の下連結部82,83の連結板82A,82B、83A,83B(図3参照)間に挿入されて、その凹部92A,93Aが下連結部82,83の連結ピン85に係合するようになっている。
下連結部92,93の内側には、図7及び図8に示すように、板状の支持片94,95が設けられており、この支持片94,95の上部に着脱リンク100の下部が回動自在に取り付けられている。下連結部92,93の外側には、抜止め防止部材96,97が設けられている。なお、図8には抜止め防止部材96,97は省略してある。
この抜止め防止部材96,97には、2つの軸穴96a,96b、97a(図示せず),97bが形成され、この軸穴96a,97aに下連結部92,93の外側面に設けた軸部92J,93J(図示せず)が挿入されている。そして、抜止め防止部材96,97は、軸部92J,93J回りに回動可能であり、且つその軸部92J,93Jに沿って移動可能となっている。
なお、98,99は下連結部92,93の上部に設けた補強用のガイドサポートである。
[着脱リンク]
着脱リンク100は、図8に示すように、リンク部材(着脱リンク部材)102,103を有しており、このリンク部材102,103の下部に相対向した一対の板状の接続部102A,102A、103A,103Aが設けられている。この接続部102A,102A、103A,103A間に支持片94,95が挿入されて、ピン104,105により接続部102A,102A、103A,103Aが支持片94,95に回動自在に接続され、これによりリンク部材102,103がピン104,105回りに回動自在となっている。
着脱リンク100は、図9に示すようにジブ50の前方に傾動している状態を格納状態とし、図7に示すように後方に傾動している状態を使用状態(張出状態)とするものである。
リンク部材102,103は、逆V字形を形成しており、リンク部材102,103の上部が接続部材110によって一体となっている。この接続部材110の上部にはピン穴110Hが形成され、このピン穴110Hにウインチ(図示せず)によって引き上げるためのワイヤW1の連結部120(図6参照)が接続可能となっている。
着脱リンク100は、図5Aに示すように、格納位置に格納されてマストシーブ49が後方へ傾倒されているとき、ジブサポート42の固定片45のピン穴45Hと、当接部材50のピン穴50H(図5参照)と、着脱リンク100の接続部材110のピン穴110H(図8参照)とにピン52aを挿入することにより、着脱リンク100及びマストシーブ49は格納位置に固定される。この固定により、着脱リンク100及びマストシーブ49は格納位置から張出位置へ張り出せないようになっている。なお、図8において当接部材50は省略してある。
また、着脱リンク100とマストシーブ49の支持部材48を同一ピン52aで固定することによって、使用時には着脱リンク100とともにマストシーブ49を使用位置に張り出さなければジブ着脱作業ができないようになっている。これにより、マストシーブ49の張出作業をジブ50が地上設置時に行うことができ、高所でのマストシーブ49の張出作業をなくすことができる。
そして、ジブサポート42の上連結部90,91と、下連結部92,93の凹部92A,93Aと、着脱リンク100と、アダプタ70の上連結部71,72と、下連結部82,83の連結ピン85と、シリンダ43と、ウインチと、ワイヤW1とでジブ40をブームヘッド30のアダプタ70に装着させるジブの着脱機構が構成される。
[ジブの装着]
次に、上記のように構成されるジブ40のブームヘッド30のアダプタ70への装着方法について説明する。
先ず、図10に示すように、ジブ40のシリンダ43を伸長動作させて、ジブサポート42に対してジブ本体41の起伏角が最大となるようにして、ジブサポート42がブームヘッド30のアダプタ70の近傍に位置するように伸縮ブーム16の前方の地面Hに配置する。また、着脱リンク100及びマストシーブ49は、図5Aに示すように格納位置に格納されている。
この格納されているマストシーブ49を図10に示すように起立させるとともに、着脱リンク100を格納位置から後方へ傾動させて図6及び図7に示す張出位置(ワイヤ接続位置)へ移動させる。そして、図5に示すように、一対のブラケット板48Aaにピン52aを装着して張出位置にマストシーブ49を固定する。
次に、クレーン10の伸縮ブーム16を格納した状態のままにして、ウインチ(図示せず)のワイヤW1をジブ着脱用シーブ75に掛け回すとともにそのワイヤW1の先端部を連結部120(図6参照)を介して着脱リンク100の接続部材110に接続する。
この後、クレーン10のウインチによってワイヤW1を引っ張り上げていく。このワイヤW1の引っ張り上げによって、ジブサポート42がジブ本体41の後部とともに引き上げられていく。この引き上げのとき、ジブ着脱用シーブ75から吊り下がるワイヤ部W1aは、着脱リンク100が真下に移動するように作用するので、伸縮ブーム16のアダプタ70からジブサポート42が離れ過ぎていた場合であってもジブ本体41の先端部に設けたローラ47によってジブサポート42が所定位置にくるように矯正されながら引き上げられていくことになる。
ジブサポート42が所定位置まで引き上げられると、図10Aに示すように、ジブサポート42の下連結部92,93の凹部92A,93Aが伸縮ブーム16のアダプタ70の連結ピン85,85の近傍に位置する。この状態から、さらにワイヤW1の引っ張り上げによりジブサポート42を持ち上げられていくと、ジブサポート42の下連結部92,93がアダプタ70の連結板82A,82B、83A,83B間(図3参照)に挿入されていくとともに、図12に示すように、下連結部92,93の凹部92A,93Aに伸縮ブーム16のアダプタ70の連結ピン85,85が挿入される。
すなわち、下連結部92,93の凹部92A,93Aに伸縮ブーム16のアダプタ70の連結ピン85,85が係合される。この下連結部92,93の凹部92A,93Aに連結ピン85,85が係合されたら、ウインチの動作を停止させる。
この後、抜止め防止部材96,97を軸部92J,93J(図7参照)に沿って移動させて、抜止め防止部材96,97の軸穴96b,97bに連結ピン85,85の端部を挿入させる。これにより、連結ピン85から下連結部92,93の凹部92A,93Aが外れてしまうことが防止される。
次に、ジブ40のシリンダ43を収縮動作させる。この収縮動作により、ジブ本体41は図11に示す位置から連結ピン85,85を中心にしてジブサポート42が図11及び図12に示すように時計回りに回動していく。
ジブサポート42がシリンダ43の収縮により図12に示す鎖線位置へ回動していくと、図13に示すように、ジブサポート42の上連結部90が連結板80A,80B間に挿入されていく。同様に、ジブサポート42の上連結部91が連結板81A,81B間に挿入されていく。
これら挿入が完了したら、シリンダ43の収縮動作を停止させるとともに、図8に示すように、上連結部90のピン穴90Aと連結板80A,80Bのピン穴80Aa,80Baとに連結ピンP1を挿入させる。同様に、上連結部91のピン穴91Aと連結板81A,81Bのピン穴81Aa,81Baとに連結ピンP2を挿入させる。これにより、ジブサポート42の上連結部90,91とブームヘッド30のアダプタ70の連結板80A,80B、81A,81Bに接続されて、図13に示すように、ジブサポート42がブームヘッド30のアダプタ70に装着されることになる。すなわち、ジブ40がブームヘッド30のアダプタ70に装着されることになる。
ジブ40のブームヘッド30のアダプタ70からの取り外しは、上記と逆の作業を行えばよいので、その説明は省略する。
上述のように、シリンダ43の収縮動作により、図12に示すように、連結ピン85,85を中心にしてジブサポート42は時計回りに回動していくが、着脱リンク100のリンク部材102の下端部である接続部102Aが連結ピン85,85の近傍に設定されていることにより、その回動によってジブ着脱用シーブ75からそのリンク部材102,103の接続部102A,103AまでのワイヤW1の長さは変化しない。
このため、その回動によってワイヤW1の負荷が変化することなく、シリンダ43の収縮動作によってワイヤW1に必要以上の力が加わってしまうことによる不具合が発生しない。また、ワイヤW1の長さが変化しないことにより、事前のウインチ操作は不要となる。さらに、ワイヤW1の張力(負荷)の変化(緩み)によって、抜止め防止部材96,97をかけ忘れていた場合にジブサポート42が落下してしまうこともない。
また、ワイヤW1は着脱リンク100の上部に設けられた接続部材110に連結部120を連結し、ジブ50の重心位置より高い位置を支点としてジブサポート42を持ち上げることになるため、ジブ40を横転させることなくジブサポート42を安定した状態で持ち上げることができる。
図14に示すように、ジブサポート42がブームヘッド30のアダプタ70に装着されたら、着脱リンク100からワイヤW1を取り外し、着脱リンク100を格納位置へ格納させる。この格納は、図6に示す位置から前方へ傾動させて行う。このワイヤW1に補助ロープRを接続し、この補助ロープRを引っ張ることにより、ワイヤW1をジブ40の先端まで引き出す。このため、高い位置での作業が不要となり、ワイヤW1を引き出す作業は安全なものとなる。
上記実施例では、クレーン10の伸縮ブーム16のブームヘッド30にジブ40を装着させる着脱機構について説明したが、これに限らず、固定式の作業機械のブームの先端部にジブを装着する着脱機構であってもよい。
この発明は、上記実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
30 ブームヘッド
40 ジブ
41 ジブ本体
42 ジブサポート
43 シリンダ
70 アダプタ
75 ジブ着脱用シーブ
80 上連結部
81 上連結部
82 下連結部
83 下連結部
85 連結ピン(軸部材)
92 下連結部
92A 凹部(係合部)
93 下連結部
93A 凹部(係合部)
100 着脱リンク(ガイド機構)
102 リンク部材(着脱リンク部材)
103 リンク部材(着脱リンク部材)
W1 ワイヤ

Claims (4)

  1. ブームヘッドに装着したジブ取付用のアダプタの先端の下部と、ジブ本体の後部に回動可能に設けられたジブサポートの後端の下部とのどちらか一方に、ジブ本体の幅方向に沿った軸部材が設けられ、他方にこの軸部材に係合する係合部が設けられ、前記ジブ本体をブームヘッドの前方に横たわらせて、該ジブサポートを該ジブ本体の後部とともにウインチによりワイヤで引っ張り上げることによって、前記ジブサポートの前記係合部又は軸部材に前記アダプタの前記軸部材または係合部を係合させ、この後、シリンダを収縮させることによりジブサポートをその軸部材を中心にして回動させて、前記アダプタの上部と前記ジブサポートの上部とを連結させることによってジブをブームヘッドのアダプタに装着させるジブの着脱機構であって、
    前記シリンダの収縮によって前記軸部材を中心にしてジブサポートを回動させた際に、前記ウインチによって引っ張り上げられているワイヤの長さが変化しないようにするガイド機構を設けたことを特徴とするジブの着脱機構。
  2. 前記ガイド機構は、前記ジブサポートの後端に設けられた着脱リンク部材を備え、
    前記着脱リンク部材の下部が、前記ジブサポートの前記係合部または軸部材の近傍位置に回動自在に取り付けられ、該着脱リンク部材の上部が前記アダプタの上部に設けたジブ着脱用シーブに掛け回されたワイヤに接続され、このワイヤで前記ウインチにより前記着脱リンク部材を引っ張り上げることによって、前記ジブサポートの係合部または軸部材をブームヘッドのアダプタの軸部材または係合部に係合させることを特徴とする請求項1に記載のジブの着脱機構。
  3. 前記着脱リンク部材の前記ワイヤの接続位置を前記ジブ本体の重心位置より上方に位置させたことを特徴とする請求項2に記載のジブの着脱機構。
  4. 前記着脱リンク部材及びマストシーブが格納されている際、該着脱リンク部材及びマストシーブが同一ピンで格納位置に固定されて張出位置へ移動しないようになっていることを特徴とする請求項2及び請求項3に記載のジブの着脱機構。
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