JP2016108050A - 泡吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】液剤を泡状に吐出して精細な目的形状の泡造形物を形成することができる泡吐出容器を提供する。【解決手段】泡吐出容器100は、液剤Lを貯留する容器本体40と、吐出口20を有し容器本体40から送出される液剤Lを吐出口20より泡状に吐出するヘッド部30と、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の液剤(泡体)を吐出口20より吐出させる吐出操作部(ポンプヘッド部32)と、を備えている。吐出口20は、目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されている。1回または複数回のポンプヘッド部32の操作により吐出口20から吐出された泡体は、吐出方向の平面視で上記の目的形状に形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、液剤を泡状に吐出する泡吐出容器、および該泡吐出容器に用いられる泡吐出用アタッチメントに関する。
ハンドソープや洗顔料、食器用洗剤、整髪料などの各種の液状の材料(液剤)を空気と混合して泡状にして容器本体から吐出する容器(泡吐出容器)が提案されている。たとえば特許文献1には、ノズルヘッドを押し下げ操作することにより容器本体に収容された液剤を泡状に吐出させる泡ポンプ付き容器が記載されている。この容器は、三角形や五角形の頂点やその中心に対応する位置に複数の円形の吐出口が離散配置された泡吐出用アダプタを備えている。泡吐出用アダプタはノズルヘッドに対して上から被せるようにして着脱自在に装着される。そしてこの容器は、複数の吐出口から吐出された泡が互いにくっつき合うことでキャラクタを模した泡造形物が形成されるように吐出口の位置と径が設定されている。
特許文献2には、液剤および加圧ガスが充填された容器本体からこの液剤を泡状またはゲル状に吐出するエアゾール容器が記載されている。ノズルヘッドを押し下げ操作することで吐出口が開放され、加圧充填された液剤が泡状やゲル状となって高速で吐出されてスパゲッティ状や帯状の連続形状が形成される。ノズルヘッドには液剤を吐出する複数の流路が貫通形成されており、これらの流路の先端が吐出口にあたる。特許文献2では種々の形態の吐出口が提案されている。具体的には、スリット状や矩形状、円形状、星形などの複数の吐出口がノズルヘッドの表面に離散配置されている。これにより、複数本の連続形状の泡やゲルが吐出される。
特許文献1や特許文献2に記載された容器は、ユーザがノズルヘッドを押し下げ操作することで機械式の泡ポンプや加圧ガスによって泡状等の液剤が吐出口から吐出される。一方、特許文献3には、電気的に駆動されるポンプによって液剤を泡状に吐出する装置が記載されている。このポンプは電気的に往復駆動されるピストンを備えており、ユーザの手が接近したことをセンサが検知したことに連動してピストンが作動し、所定量の液剤を定量吐出する。液剤は、円形に開口したノズルから液状または泡状に吐出される。
特開2010−149060号公報 米国特許第5813785号明細書 特表2012−532644号公報 特開2008−36531号公報 実開平7−28056号公報
液剤を泡状に吐出することで、ユーザが手で液剤を泡立てる必要がないため洗浄等にただちに用いることが可能である。そして特許文献1の容器は、吐出される泡がキャラクタを模した形状に形成されるため、洗浄等の用途に加えて見た目の楽しさを向上することができるという利点がある。
しかしながら、特許文献1の容器は円形の吐出口が複数箇所に設けられたものであるため、円形に吐出された泡を幾つか組み合わせた比較的単純な形状の泡造形物しか形成することができない。このため、特許文献1の容器では精細な目的形状の泡造形物を多様に形成することは困難である。
特許文献2の容器は、泡状やゲル状の液剤を複数の吐出口からスパゲッティ状や帯状の連続形状として吐出するエアゾール容器であり、加圧充填された液剤は泡やゲルとなって勢いよく噴射される。このため、特許文献2の容器では、特許文献1のようにキャラクタ等を模した所望の形状の泡を形成することは困難である。
泡状に吐出された液剤を精細な目的形状に形成することが求められている。
本発明は、液剤を貯留する容器本体と、吐出口を有し前記容器本体から送出される前記液剤を前記吐出口より泡状に吐出するヘッド部と、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の前記液剤を前記吐出口より吐出させる吐出操作部と、を備え、前記吐出口は目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されており、1回または複数回の前記吐出操作部の操作により前記吐出口から吐出された泡状の前記液剤が吐出方向の平面視で前記目的形状に形成される泡吐出容器を提供するものである。
また、本発明は、液剤を貯留する容器本体と、ノズル開口を有し前記容器本体から送出される前記液剤を前記ノズル開口より泡状に吐出するノズル部と、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の前記液剤を前記ノズル開口より吐出させる吐出操作部と、を備える泡吐出容器の前記ノズル部に対して着脱可能に装着して用いられる泡吐出用アタッチメントであって、目的形状を細幅化した連続形状の吐出口を有し、前記ノズル開口より吐出される泡状の前記液剤を受容して前記吐出口から吐出することにより前記目的形状の泡造形物を形成する泡吐出用アタッチメントを提供するものである。
本発明の泡吐出容器および当該泡吐出容器に用いられる泡吐出用アタッチメントによれば、吐出口が目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されているため、吐出された泡が幅方向に拡大されて平面視で当該目的形状に形成される。このため、本発明によれば精細な目的形状の泡造形物を形成することができる。
第一実施形態の泡吐出容器の上方斜視図である。 泡吐出容器の下方斜視図である。 図3(a)は吐出された泡造形物の平面図であり、図3(b)は泡造形物の正面図である。 ヘッド部を含むノズル組立体(泡送出機構)の側面図である。 ヘッド部の平面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 第一実施形態の泡吐出用アタッチメントの斜視図である。 図8(a)は泡吐出用アタッチメントの上半体の上方斜視図であり、図8(b)は下半体の上方斜視図である。 泡吐出用アタッチメントの上半体の下方斜視図である。 泡吐出用アタッチメントの下半体の平面図である。 図11(a)は第一変形例の泡吐出用アタッチメントの底面模式図であり、図11(b)は第一変形例の泡吐出用アタッチメントより吐出された泡造形物の平面図である。 図12(a)は第二変形例の泡吐出用アタッチメントの底面模式図であり、図12(b)は第二変形例の泡吐出用アタッチメントより吐出された泡造形物の平面図である。 図13(a)は第三変形例の泡吐出用アタッチメントの底面模式図であり、図13(b)は第三変形例の泡吐出用アタッチメントより吐出された泡造形物の平面図である。 図14(a)は第四変形例の泡吐出用アタッチメントの底面模式図であり、図14(b)は第四変形例の泡吐出用アタッチメントより吐出された泡造形物の平面図である。 第二実施形態の泡吐出容器の構造を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、各図面において同様の構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
<第一実施形態>
図1は本発明の第一実施形態の泡吐出容器100の上方斜視図であり、図2は泡吐出容器100の下方斜視図である。図3(a)は本実施形態の泡吐出容器100から吐出された泡造形物FBの平面図であり、図3(b)は泡造形物FBの正面図である。
本実施形態の泡吐出容器100は、液剤Lを貯留する容器本体40と、吐出口20を有するヘッド部30と、吐出操作部(ポンプヘッド部32)と、を備えている。ヘッド部30は、容器本体40から送出される液剤Lを吐出口20より泡状に吐出する。吐出操作部(ポンプヘッド部32)は、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の液剤(泡体B)を吐出口20より吐出させる。これにより、図3(a)に示す所望の目的形状を有する泡造形物FBが成形される。
本実施形態の吐出口20は、かかる目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されている。そして、1回または複数回の吐出操作部(ポンプヘッド部32)の操作により吐出口20から吐出された泡状の液剤(泡体B)は、吐出方向の平面視で目的形状に形成される。
以下、泡吐出容器100について更に詳細に説明する。本明細書では、容器本体40を正立させた状態で容器本体40に対してヘッド部30が位置する側を上方または上側と呼称し、反対側を下方または下側と呼称する。これらの上下方向は、必ずしも鉛直方向の上下と一致している必要はない。
泡吐出容器100は、容器本体40に貯留された液状の液剤Lを泡状に変えて吐出する容器である。液剤Lとしてはハンドソープを代表的に例示するが、これに限られず、洗顔料、クレンジング剤、食器用洗剤、整髪料、ボディソープ、髭剃り用クリーム、ファンデーション等の肌用化粧料、染毛剤など、泡状で用いられる種々のものを例示することができる。
泡吐出容器100は、機械的または電気的に駆動されて容器本体40から液剤Lを吐出する容器である。泡吐出容器100は、大別すると、液剤Lを貯留する容器本体40と、この容器本体40に装着されて液剤Lを吐出するノズル組立体50(泡送出機構50)とで構成されている。
液剤Lは、常圧または加圧されて容器本体40に貯留されている。泡吐出容器100は、常圧で貯留された液剤Lを空気と接触させて、または加圧下で貯留された液剤Lを減圧することで、液剤Lを液状から泡状に変える。本明細書では、泡状の液剤Lを泡体Bと呼称して、容器本体40に貯留されている非泡状の液剤Lを区別する場合がある。
本実施形態の泡吐出容器100は、後述するようにポンプヘッド部32の押し下げ操作によりピストン55(図4参照)が駆動され、容器本体40に常圧で貯留された液剤Lが吸引管57を通じて吸い上げられる機械式のポンプ容器である。
容器本体40はボトル状をなし、中空の胴部42と、この胴部42の上端に細径に形成された口頸部44とを有している。容器本体40の形状や内容積は特に限定されない。容器本体40は合成樹脂で作成されている。ただし、本実施形態に代えて、ボンベ等に貯留された高圧ガスや、電気的に駆動されるモータ98(図15参照)などを用いて液剤L(泡体B)を吐出してもよい。
吐出口20は、泡吐出容器100の外部に泡体Bを吐出する開口部である。ヘッド部30は、容器本体40の外部で液剤Lまたは泡体Bの流路を形成する部位の総称であり、吐出口20を含む。
吐出口20は、ヘッド部30のうち容器本体40の口頸部44から横方向に突き出た位置の底面31に下向きに開口して形成されている。吐出口20から吐出される泡体Bの吐出方向は下向きであり、本実施形態では下向きの目視を平面視と呼称する。泡体Bは、吐出口20から吐出されて大気圧に開放されることで、全体的には吐出口20の形状を維持しながら、部位ごとに局所的に拡大する。これにより、ユーザの掌H(図3(a)参照)や、スポンジまたはブラシ等の各種の塗布具の上で、泡体Bは目的形状の泡造形物FBとなる。
本実施形態のヘッド部30は、下端に吐出口20を備える吐出ガイド26を備えている。吐出ガイド26は、ヘッド部30(具体的には貯留部60:図6参照)の下方に延在して設けられており、吐出口20と同形状に形成された直管状の通孔を有している。本実施形態の吐出ガイド26は、ヘッド部30から垂下して設けられて吐出口20の周囲を取り囲む壁状に形成されている。
ヘッド部30から吐出される泡体Bは、吐出ガイド26を通過することにより全体的な流れが下向きに整流される。これにより、吐出された泡体Bが幅方向に拡大することが抑制され、泡造形物FBが所定の目的形状に好適に成形される。
本実施形態の吐出ガイド26は、ヘッド部30から下方に垂下する壁状に形成されている。これにより、吐出される泡体Bがヘッド部30の下面に付着することが防止されるため泡体Bの泡切れがよく、精細な泡造形物FBを成形することが可能になる。ただし、本発明はこれに限られず、吐出ガイド26をヘッド部30の底面31の壁内に埋め込み形成してもよい。具体的には、底面31を肉厚に形成し、この底面31に貫通形成した通孔を吐出ガイド26として用いてもよい。この場合、底面31に貫通形成した吐出ガイド26から吐出される泡体Bの泡切れを良くする観点から、吐出ガイド26の周囲に沿って底面31(すなわちヘッド部30の下面)に所定の深さの溝状の凹部を周回状に彫り込み形成してもよい。この凹部を吐出ガイド26に近接して形成することにより、吐出ガイド26は薄肉の壁部で取り囲まれることとなるため、ヘッド部30の底面31に付着する泡体Bを低減することができる。
図1に示すように、ヘッド部30の上面には、吐出された泡体Bにより成形される泡造形物FB(図3(a)参照)を平面視した目的形状に対応するパターン表示部15が刻設されている。本実施形態の泡吐出容器100により成形される泡造形物FBは、文字、図形または記号を表すアイコンである。本実施形態では泡造形物FBの目的形状の一例として、音符記号(八分音符)を例示する。ユーザは、パターン表示部15を目視することで、吐出口20の形状が異なる複数種類の泡吐出容器100を容易に見分けることができる。
本実施形態の吐出口20は、泡造形物FBの平面視形状である目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されている。ここで、目的形状を細幅化するとは、目的形状の縁に沿ってまたは目的形状の内部を埋めるようにして、目的形状を構成する各部位の幅寸法を縮小することをいう。また、吐出口20が連続形状であるとは、吐出口20の少なくとも一部の領域が、幅寸法に比して長さ寸法が十分に大きいライン状であることをいう。またライン状とは、代表的には一続きの長尺形状である態様が好ましいが、これに限らず、破線状や鎖線状など離散した複数の要素(開口)が長手方向に近接して並んでいる態様を含む。すなわち、特許文献1の容器のように面状に離散した複数点の吐出口で目的形状を点描する態様と異なり、本実施形態の吐出口20は長尺のライン状の部分を含む連続形状によって目的形状の少なくとも一部を線画の如く描出するものであり、かかるライン状の部分は一続きの開口でもよく、または離散した開口が線状に並んでいてもよい。以下、ライン状とは、一続きの線状である態様と、破線状や鎖線状など離散した要素が線状に並んでいる態様と、を含む意味で用いる。そして、吐出口20が目的形状を細幅化した連続形状であるとは、吐出後に拡大する泡体Bによって当該目的形状を描出することを目的として、目的形状の縁に沿ってまたは目的形状の内部を埋めるようにして、吐出口20のライン状の部分が配置されていることをいう。
泡造形物FBの平面視形状を形づくる一塊の目的形状を泡体Bで描出するにあたり、吐出口20は一纏まりの連続形状として開口形成されていてもよく、または、複数の部分吐出口がそれぞれ連続形状で形成され、これらの部分吐出口が合わさって吐出口20を構成してもよい。具体的には、本実施形態および後述する第一から第三変形例(図11(a)から図13(a)参照)にかかる吐出口20は、それぞれ一纏まりに形成されている。そして、第四変形例(図14(a)参照)にかかる吐出口20は、部分吐出口にあたる細幅開口部22a・22bが合わさって構成されている。
本実施形態の泡吐出容器100のように吐出口20を連続形状に形成することで、仮に吐出口20の一部分に詰まりが発生しても、当該詰まり部分の両側の開口部分から泡体Bを持続的に吐出することができる。このため、吐出口20の全体的な閉塞に起因する泡体Bの吐出不良を回避することができる。吐出口20の詰まりの原因としては、ヘッド部30の内部に残留した泡体Bが時間経過に従って液状の液剤Lに戻り、更に固化することが考えられる。しかしながら、吐出口20を連続形状とすることで、泡体Bを吐出してから次回の吐出操作をするまでに長時間が経過して吐出口20の一部分に詰まりが発生しても、吐出口20の全体的な閉塞を防止することができる。言い換えると、液剤Lに固化しやすい成分が配合されても、吐出口20が閉塞することを低減して泡体Bを吐出することが可能である。また、吐出口20に局所的に発生した詰まり部分に連続する開口部分から泡体Bを吐出することで、この吐出された泡体Bに引っ張られて、詰まりの原因となった固化した成分を吐出口20から排出することができる。特に、本実施形態のように細幅開口部22および太幅開口部24が連続的に形成されていることで、仮に細幅開口部22の一部分に詰まりが発生しても、太幅開口部24から泡体Bを吐出することで細幅開口部22の詰まりを解消することができる。かかる観点から、細幅開口部22の両側に一対の太幅開口部24(24a・24b)を有する吐出口20が好ましい(図11(a)参照)。
泡吐出容器100は、吐出操作部(ポンプヘッド部32)を操作することにより所定量の泡体Bを吐出口20より吐出する。ここで、所定量の泡体Bが吐出されるとは、泡体Bが無制限に連続吐出されることを除く趣旨であり、吐出操作部(ポンプヘッド部32)の各回の操作により吐出口20から吐出される泡体Bの量は厳密に一定でなくてもよい。また、吐出口20より吐出される泡体Bの所定量とは、ヘッド部30を含むノズル組立体50(図4参照)の内部流路が予め泡体Bで十分に注液された状態から吐出操作部(ポンプヘッド部32)を操作した場合に吐出口20から送り出される泡体Bの嵩体積をいう。
一回の操作で吐出される泡体Bの嵩体積は、図3(a)に示すように成人の掌Hに載る程度が好ましく、一例として1cm以上20cm以下とすることができる。本実施形態の泡吐出容器100における各回の泡体Bの吐出量は、後述するピストン55(図4参照)の往復動のストローク等のパラメータにより決定される。
本実施形態の泡吐出容器100のように、吐出操作部(ポンプヘッド部32)を操作して所定量の泡体Bが吐出されることで、泡造形物FBが無制限に拡大することがなく、これにより所望の目的形状の泡造形物FBを形成することができる。そして、予め設定された所定回数(1回または複数回)に亘って吐出操作部(ポンプヘッド部32)を繰り返し操作することで吐出される泡体Bの総量によって所望の目的形状の泡造形物FBが成形されるように、吐出口20の具体的な開口形状、特に目的形状を細幅化する度合いは決定される。
吐出口20の形状について更に詳細に説明する。
図2に示すように、本実施形態の吐出口20は、ライン状の細幅開口部22と、この細幅開口部22よりも太幅の太幅開口部24とを有している。太幅開口部24は、細幅開口部22に連続形成されている。吐出口20は、細幅開口部22および太幅開口部24によって連続形状に形成されている。
ライン状の細幅開口部22は、上述したように一続きの長尺形状の開口でもよく、または離散した開口が線状に並んでいてもよい。細幅開口部22は等幅の帯状でもよく、または細幅開口部22の開口幅は長さ方向に亘って変化していてもよい。
細幅開口部22の延在形状は特に限定されず、直線状でもよく、湾曲または屈曲していてもよい。本実施形態の細幅開口部22は、互いに屈曲して接続された複数の細幅開口部22a・22bで構成されている。後述するように、細幅開口部22aは直線状をなし、細幅開口部22bは湾曲状をなしている。
太幅開口部24は、吐出口20のうちライン状の細幅開口部22の開口幅よりも太幅に形成された開口領域である。具体的には、吐出口20の開口幅が不連続にまたは急激に増大する境界部を挟んで、開口幅が小さい側を細幅開口部22と呼称し、大きい側を太幅開口部24と呼称する。
太幅開口部24の形状は特に限定されず、細幅開口部22よりも太幅のライン状でもよく、多角形状や略円形状でもよい。図2に示すように、本実施形態の太幅開口部24は、細幅開口部22(22a、22b)の幅寸法よりも大径の略円形をなしている。
図3(a)に示すように、吐出口20から吐出されて成形された泡造形物FBは、太幅開口部24に対応する太幅泡部WPと、細幅開口部22に対応する細幅部NPとを有している。本実施形態の泡吐出容器100により成形される泡造形物FBは、図3(b)に模式的に示すように、太幅泡部WPと細幅部NPとが略同高さに成形される。すなわち、特許文献1の容器のように、離散的に吐出された円形の泡が全体的に拡大して互いにくっつき合って泡造形物を構成する場合には、個々の円形の泡の吐出量を十分に多くする必要がある。これに対し、本実施形態のように吐出口20が連続形状に開口形成されていることで、吐出された泡体Bは吐出口20の幅方向にもっぱら拡大し、長手方向には実質的に拡大せずに泡造形物FBが成形される。このため、少ない量の泡体Bで所望の目的形状の泡造形物FBを成形することができる。また、泡造形物FBの高低差が抑制されていることで、所望の目的形状を平面視で精細に描出することができる。
図4はヘッド部30を含むノズル組立体50の側面図である。図5はヘッド部30の平面図である。図6は図5のVI−VI線断面図であり、ヘッド部30の側面断面図である。図7は泡吐出用アタッチメント10の斜視図である。
図4に示すように、ノズル組立体50は、上述したヘッド部30のほか、キャップ53、ハウジング56、吸引管57および後述する気液接触部51を備えている。ハウジング56は、ピストン55、バネ体58およびボール弁59を収容しており、容器本体40(図1参照)の内部に設置される。吸引管57は、ハウジング56の下方に連通して設けられて液剤Lを吸い上げる管である。キャップ53は、ハウジング56および吸引管57を容器本体40の内部に設置した状態で容器本体40の口頸部44(図1参照)に対して着脱可能に装着されてノズル組立体50を固定する。
すなわち、本実施形態の泡吐出容器100は、容器本体40にキャップ53を介して装着されキャップ53に対して往復動可能に設けられたピストン55と、ピストン55を収容し吐出口20と連通するハウジング56と、を更に有している。そして本実施形態の吐出操作部は、ユーザの押し下げ操作を受け付けてピストン55を往復動させることにより液剤Lを容器本体40からハウジング56に吸い上げてヘッド部30より吐出させるポンプヘッド部32である。
ノズル組立体50の構造および動作について簡単に説明する。ボール弁59は、ハウジング56および吸引管57に貯留された液剤Lの落下を防止する弁体である。ユーザが手などでヘッド部30のポンプヘッド部32(吐出操作部)を押し下げることで、ピストン55の下端によりボール弁59の上昇(開放)が規制された状態で、ピストン55はハウジング56の内部の空気圧を上昇させる。ピストン55には、ハウジング56とヘッド部30とを連通する小孔の液流路(図示せず)が設けられている。液流路の開口面積は十分に小さいため、ポンプヘッド部32を勢いよく押し下げることでハウジング56の空気圧が上昇し、その後に液剤Lはハウジング56からヘッド部30に押し上げられる。ヘッド部30には、外部と連通する空気流路(図示せず)が設けられている。ヘッド部30の内部には液剤Lの流路上に気液接触部51が設けられている。気液接触部51は、たとえばメッシュであり、ヘッド部30の外部の空気およびハウジング56の内部の空気が液剤Lとともに気液接触部51(メッシュ)を通過することで液剤Lを泡状(泡体B)に変える。この泡体Bは、ヘッド部30の吐出口20より吐出される。ユーザがポンプヘッド部32から手などを離すと、バネ体58はピストン55を弾性的に復位させる。これによりハウジング56の内部は低圧となり、ボール弁59が開放されて新たな液剤Lが吸引管57に吸い上げられ、ハウジング56は再び注液される。また、空気流路を通じてヘッド部30に外部の空気が取り込まれてヘッド部30の内部は大気圧を維持する。
なお、上述のノズル組立体50の構造および動作は一例であり、たとえば上述した特許文献4に記載された泡吐出器など、広く知られているものも使用することができる。
本実施形態のノズル組立体50によれば、ポンプヘッド部32(吐出操作部)の1回ごとの操作により吐出口20から所定量の泡体Bが吐出される。この所定量は、ピストン55の往復動のストローク等のパラメータによって設定される。
図4から図6に示すように、本実施形態のヘッド部30は、ノズル部52と泡吐出用アタッチメント10とを組み合わせてなる。ノズル部52は、容器本体40から泡状の液剤(泡体B)を送出するノズル開口54を有している。ノズル部52は、気液接触部51の上方に設けられてハウジング56と連通し、泡状に変えられた液剤Lが流通する部位である。本実施形態のノズル部52はポンプヘッド部32の内部に一体形成されている。
泡吐出用アタッチメント10は、泡吐出容器100のノズル部52に対して着脱可能に装着して用いられる。泡吐出用アタッチメント10は吐出口20を有しており、ノズル部52に対して着脱可能に装着されることにより吐出口20とノズル開口54とが連通する。すなわち、本実施形態の泡吐出用アタッチメント10は、目的形状を細幅化した連続形状の吐出口20を有し、ノズル開口54より吐出される泡状の液剤(泡体B)を受容して吐出口20から吐出することにより目的形状の泡造形物FBを形成する。
ヘッド部30を泡吐出用アタッチメント10とノズル部52とに分離可能とすることで、吐出口20の開口形状が異なる複数種類の泡吐出用アタッチメント10をノズル部52に対して交換して装着することができる。これにより、容器本体40およびノズル組立体50を共用して、異なる目的形状の泡造形物FBを吐出成形することができる。逆に、共通の泡吐出用アタッチメント10を、異なる容器本体40のノズル組立体50に対して付け替えて装着することができる。これにより、容器本体40およびノズル組立体50を廃棄および交換しても泡吐出用アタッチメント10を継続して使用することができ、また汎用されている容器本体40およびノズル組立体50に対して泡吐出用アタッチメント10を後装着することができる。
図6および図7に示すように、泡吐出用アタッチメント10は、ノズル開口54を挿入させる嵌合部16と、ノズル部52に対して着脱可能に掛止する掛止部18と、を有している。泡吐出用アタッチメント10の嵌合部16は、ノズル組立体50のノズル部52の外形に対応する形状の開口部であり、ノズル部52を密着して嵌合させる。掛止部18の具体的な形状は特に限定されないが、本実施形態の掛止部18は上向きに突出する爪状の突起部であり、嵌合部16を挟んで両側に一対の掛止部18が設けられている。図2に示すように、本実施形態のポンプヘッド部32は傘状をなし、ポンプヘッド部32の周縁部33は下方に垂下している。泡吐出用アタッチメント10の掛止部18は、ポンプヘッド部32の周縁部33のうちノズル部52を挟む両側に対して掛止する。これにより、ポンプヘッド部32に装着された泡吐出用アタッチメント10がポンプヘッド部32に対して前後または左右方向に傾くことが防止される。このため、ポンプヘッド部32を押し下げ操作して泡体Bがノズル部52から泡吐出用アタッチメント10に勢いよく送出されても、泡吐出用アタッチメント10が不測に傾いたり外れたりすることがない。
図6に示すように、ヘッド部30は、容器本体40から送出される泡状の液剤(泡体B)を貯留する貯留部60を有している。貯留部60は、容器本体40からノズル部52を通じて送出された泡状の液剤(泡体B)を減速させ、吐出口20の全体に対して泡体Bを分散させて供給するための空洞部である。貯留部60は、泡体Bの流路上であってノズル部52のノズル開口54と吐出口20との間に配置され、ノズル開口54および吐出口20よりも流路幅が大きく形成されている。本実施形態の貯留部60は、ヘッド部30を構成する泡吐出用アタッチメント10の内部であって吐出口20と嵌合部16との間に形成されている。より具体的には、貯留部60は泡体Bの流路上のうち吐出口20の手前側に隣接して設けられている。嵌合部16は、貯留部60の基端側(同図右方)に開口して設けられている。掛止部18は、貯留部60の基端側に突出形成されており、ノズル部52に対して下方から掛止する。貯留部60の天面66は、液剤Lの送出方向の先端側(同図左方)に向かって、吐出口20に向けて下り傾斜している。貯留部60の内部高さは、液剤(泡体B)の送出方向の先端側に向かって低減している。
吐出口20が開口形成されているヘッド部30(泡吐出用アタッチメント10)が貯留部60を有することで、容器本体40から送出された泡体Bが貯留部60に一旦貯留されたうえで吐出口20の全体から下向きに均一に吐出される。このため、吐出口20のうち泡体Bの送出方向の先端側(図6左方)に偏って泡体Bが吐出されることが防止され、吐出口20の全体から泡体Bが均一に吐出される。ここで、容器本体40から送出された泡体Bは、貯留部60の内部のうち先端側で減速されて滞留しやすい。これに対し、本実施形態の貯留部60のように天面66が吐出口20に向けて下り傾斜していることで、容器本体40から送出されて天面66に衝突した泡体Bは吐出口20に向かって向きが変えられる。このため、ポンプヘッド部32を押し下げ操作して容器本体40から泡吐出用アタッチメント10に送出された泡体Bが貯留部60の先端側において過度に滞留することを防止し、吐出口20からスムーズに吐出される。また、吐出口20の内部高さが、泡体Bの送出方向の先端側、すなわちノズル開口54から遠方に向かって低減することで、貯留部60の内部で減速された泡体Bが貯留部60の先端側で滞留することが抑制される。これにより、ポンプヘッド部32の各回の押し下げ操作により均一な量(所定量)の泡体Bが吐出口20から吐出され、成形される泡造形物FBの目的形状の再現性が良好となる。貯留部60の容積は特に限定されないが、ポンプヘッド部32を1回だけ押し下げることでノズル開口54から吐出される泡体Bの体積(すなわち、吐出される液剤Lと、当該液剤Lに取り込まれた空気との合計体積)よりも小さいことが好ましい。これにより、ノズル部52のノズル開口54を通過した泡体Bがすみやかに吐出口20から吐出されて目的形状となり、またヘッド部30(泡吐出用アタッチメント10)の内部に残留する泡体Bの体積を低減させることができる。
上述のように、泡吐出容器100のヘッド部30はノズル部52を有している。本実施形態のノズル部52は、容器本体40から送出される泡状の液剤(泡体B)を貯留部60の内部に斜め下向きに吐出する。また、ヘッド部30(本実施形態では泡吐出用アタッチメント10)は、当該斜め下向きに対して略正対する傾斜面62を有している。傾斜面62は貯留部60の内部に設けられている。これにより、ノズル開口54から泡吐出用アタッチメント10に吐出された泡体Bは傾斜面62に衝突して減速され、貯留部60の内部に均一に充填される。その後、泡体Bは吐出口20から下向きに吐出される。吐出口20は、傾斜面62の先端側と基端側とに亘って形成されている(図10参照)。すなわち、泡吐出用アタッチメント10のうち嵌合部16に近接する基端側は、ノズル開口54から勢いよく送出された泡体Bが空過しやすく、先端側に比べて泡体Bが吐出されにくい部位であるところ、本実施形態のように傾斜面62を貯留部60の内部に形成して泡体Bを減速することで、吐出口20の先端側と基端側とに亘って泡体Bの吐出量を均一化することができる。
吐出ガイド26は、貯留部60から下方に延在して設けられている。貯留部60の内部で減速されて一旦貯留された泡体Bは、吐出ガイド26に流入して下向きに案内されて吐出口20より吐出される。貯留部60の下方に吐出ガイド26を設けることで、吐出口20から吐出された泡体Bが拡大することが低減される。すなわち、泡体Bは、液状の液剤Lに比して嵩密度が低いため圧縮性が高く、ノズル開口54から貯留部60に送出されて貯留された泡体Bは圧縮されている。このため、吐出ガイド26の通過長さが短い場合には吐出後の泡体Bは大きく拡大する。これに対し、吐出ガイド26の通過長さが長い場合には、吐出ガイド26を通過する間に泡体Bの圧力が徐々に緩和され、また吐出ガイド26を通過することで泡体Bの流れが整流される。これにより、吐出される泡体Bの形状が安定し、また吐出後の泡体Bの拡大が抑制されるため、目的形状の泡造形物FBが精細に成形される。
また、図6に示すように貯留部60の内部底面64は、傾斜面62の基端側(内部底面64a)よりも先端側(内部底面64b)で高く形成されている(図8も参照)。吐出ガイド26は、貯留部60の内部底面64を上端とし、吐出口20を下端とする。したがって、吐出ガイド26の開始高さ(上端高さ)は、傾斜面62よりも基端側では低く、傾斜面62よりも先端側ではこれよりも高い。また、図4に示すように、吐出口20は水平に延在して形成されている。このため、吐出ガイド26の通過長さ(図4および図6における上下長さ)は、傾斜面62の基端側(図4右方)よりも先端側(図4左方)において長くなっている。これにより、吐出口20の先端側から吐出される泡体Bが吐出後に拡大することが適度に抑制される。このため、ポンプヘッド部32の押し下げ回数や押し下げ長さにばらつきが生じて泡体Bの吐出量が多少変動しても、所望の目的形状の泡造形物FBが良好に形成される。そして本実施形態の吐出口20は、後記のように貯留部60の先端側に太幅開口部24が形成されて泡体Bの通過量が多くなっている。このため、上記のように太幅開口部24に対応する吐出ガイド26の通過長さを大きくすることで、吐出口20の先端側と基端側をそれぞれ通過する泡体Bが吐出後に拡大する比率が均一化される。
ヘッド部30の内部には、容器本体40から送出される泡状の液剤Lを通過させる網体(図示せず)が配置されていても良い。網体を配置する位置は特に限定されないが、網体の少なくとも一部を吐出ガイド26の内側に配置するか、または吐出ガイド26に隣接して配置するとよい。特に、網体は吐出口20の近傍に配置されていることが好ましい。
吐出口20の近傍に網体を設けることにより、本実施形態のように泡体Bの吐出方向が下方であっても液剤Lの液垂れを防止することができる。すなわち、泡体Bとなった液剤Lは時間経過に従って泡が潰れて液状に戻ることがあるが、吐出口20の近傍に網体を設けることで液状の液剤Lが当該網体に付着するため、吐出口20から液剤Lが滴下することが抑制される。また、吐出口20から泡体Bが吐出される直前に網体を通過するため、更にきめの細かい泡体Bを生成することができる。
上記網体はメッシュなどの多孔体である。網体としては、金属や樹脂などで作成された線材である縦線および横線を平織や綾織などに織ったメッシュ(織網)のほか、板状の基材に微細な貫通孔が多数形成された多孔板を用いることができる。かかる網体と、上述した気液接触部51との目開き寸法の大小は特に限定されないが、網体の目開き寸法を気液接触部51の目開き寸法よりも大きくしてもよい。これにより、網体による圧力損失が低減され、吐出口20から泡体Bを吐出させるのに要するポンプヘッド部32の押し下げ力が過大になることが防止される。なお、目開き寸法は、網体や気液接触部51が平織や綾織などのメッシュである場合には、メッシュを構成する線材の径とメッシュ値(1インチ当たりの線材の本数)とに基づいて求められる。また、網体や気液接触部51が多孔板である場合には、目開き寸法は、微細な貫通孔の個々の開口を円形近似した場合の直径の平均値として求められる。
本実施形態において網体は、吐出口20に対し、液剤Lの送出方向の基端側に隣接して配置することができる。網体は、太幅開口部24および細幅開口部22a・22bにより構成される吐出口20の全体を覆うように配置されていてもよい。網体の一部は、図6に示す内部底面64aおよび傾斜面62に亘って配置されていてもよい。また、網体の他の一部は、吐出ガイド26の内部のうち吐出口20(太幅開口部24)に隣接する下端近傍に配置されていてもよい。ただし、上記態様に代えて、細幅開口部22a・22bには網体を配置せず、太幅開口部24のみを覆うように網体を配置してもよい。すなわち、液状に戻った液剤Lの液垂れは太幅開口部24において顕著に発生することが懸念されるため、太幅開口部24を選択的に網体で覆ってもよい。これにより、細幅開口部22a・22bへの泡体Bの供給不足が防止され目的形状の泡造形物FBが成形可能であるとともに、吐出口20からの液垂れを防止することができる。
図8(a)は泡吐出用アタッチメント10の上半体10aの上方斜視図であり、図8(b)は下半体10bの上方斜視図である。図9は上半体10aの下方斜視図である。図10は下半体10bの平面図である。
泡吐出用アタッチメント10は、上半体10aおよび下半体10bを吐出方向に互いに組み合わせてなる。下半体10bに吐出口20が開口形成されている。これにより、傾斜面62や後述する内部ガイド29を有する貯留部60を、泡吐出用アタッチメント10の内部に容易に形成することができる。なお、泡吐出用アタッチメント10の組み立て後において、上半体10aと下半体10bとは、たとえば接着剤等を用いて互いに不可分に結合されていてもよい。上半体10aおよび下半体10bは、たとえば合成樹脂材料の射出成形で作成することができる。
吐出口20は、ライン状の細幅開口部22と、この細幅開口部22に連続形成され細幅開口部22よりも太幅の太幅開口部24と、を有している。そして、傾斜面62の先端側に太幅開口部24が配置され、基端側に細幅開口部22が配置されている。また、図2に示すように、吐出ガイド26は、細幅開口部22を挟んで対向する細幅ガイド部27と、太幅開口部24に沿って配置された太幅ガイド部28と、を含んでいる。細幅ガイド部27と太幅ガイド部28とは、細幅ガイド部27と略同幅で互いに連通している。
より具体的には、本実施形態の吐出口20は、八分音符の符幹(棒)に対応する直線状の細幅開口部22aと、符尾(旗)に対応する湾曲状の細幅開口部22bと、符頭(玉)に対応する太幅開口部24と、を備えている。吐出ガイド26は、図10に示す平面視にて吐出口20の周囲を取り囲むように形成されている。
これにより、図3(a)に示したように音符記号(八分音符)を模した目的形状の泡造形物FBが吐出成形される。細幅開口部22a・22bから吐出された泡体Bは泡造形物FBの細幅部NPを形成し、太幅開口部24から吐出された泡体Bは泡造形物FBの太幅泡部WPを形成する。細幅ガイド部27と太幅ガイド部28とが細幅ガイド部27と略同幅で互いに連通していることで、太幅泡部WPと細幅部NPと境界で泡造形物FBの幅寸法が急激に変化している。本実施形態の泡吐出用アタッチメント10を用いることで、このように精細な目的形状の泡造形物FBを吐出成形することが可能である。
太幅開口部24は泡吐出用アタッチメント10の先端側(図10左方)に配置され、細幅開口部22aおよび22bは嵌合部16に近接する基端側(図10右方)に配置されている。ここで、上述したように、泡吐出用アタッチメント10の先端側における吐出ガイド26の通過長さが基端側における通過長さよりも長くなっていることで、太幅開口部24を通過した泡体Bの拡大が抑制されている。これにより、図3(a)に示す泡造形物FBにおける太幅泡部WPが過度に拡大することが防止されるため、泡体Bの吐出量が多少変動しても泡造形物FBが所望の目的形状に成形される。
本実施形態の吐出口20における複数本のライン状の細幅開口部22a・22bは、互いに交差している。図10に示すように、音符記号(八分音符)の符尾(旗)に対応する湾曲状の細幅開口部22bは、符幹(棒)に対応する直線状の細幅開口部22aの端部近傍、すなわち終端から僅かに内側の位置に対して交差している。かかる交差部は、細幅開口部22aおよび22bからそれぞれ吐出された泡体Bが合わさって吐出量が比較的多くなる。このため、図3(a)に示すように、吐出成形される泡造形物FBは、八分音符の符尾が符幹の終端に結合しているように精細に造形される。
図8(b)に示すように、傾斜面62の基端側の内部底面64aには、内部ガイド29bが立設されている。内部ガイド29bは細幅ガイド部27の両側に設けられている。
図9に示すように、泡吐出用アタッチメント10の上半体10aは内部ガイド29aを有している。内部ガイド29aは、平面視で吐出口20(図10参照)の周囲の少なくとも一部を壁状に取り囲む。内部ガイド29aは、上半体10aの天面66から垂下して形成されている。上半体10aの内部ガイド29aと、下半体10bの内部ガイド29b(図8(b)参照)とは、上半体10aと下半体10bとを組み合わせることで互いに突き当てられて貯留部60を区画形成する。
上半体10aの内部ガイド29aは、吐出口20の周囲のうち、容器本体40から泡吐出用アタッチメント10に送出される液剤(泡体B)の送出方向(図9に矢印で示す)の先端側を取り囲んで設けられている。そして、内部ガイド29aのうち液剤(泡体B)の送出方向の基端側に嵌合部16が設けられている。
内部ガイド29aおよび29bは、泡吐出用アタッチメント10の内部に、吐出口20と連通する貯留部60と、吐出口20と連通しない閉領域61とを区画する。嵌合部16は、内部ガイド29aの内側に形成される貯留部60と連通している。これにより、泡吐出用アタッチメント10の内部に、泡体Bの流路を構成する貯留部60と、泡体Bが浸入しない閉領域61とが形成される。閉領域61が泡吐出用アタッチメント10の内部に形成されることで、泡吐出用アタッチメント10の全体積に比して貯留部60の体積が抑制される。このため、吐出口20から吐出されずに貯留部60に残留して消散する泡体Bの量を低減することが可能である。
<泡吐出用アタッチメントの変形例>
以下、第一実施形態の泡吐出用アタッチメント10の変形例について説明する。
図11(a)から図14(a)は、第一変形例から第四変形例の泡吐出用アタッチメント11から14の底面模式図である。図11(b)から図14(b)は、第一変形例から第四変形例の泡吐出用アタッチメント11から14よりそれぞれ吐出された泡造形物FBの平面図である。
図11(a)および図12(a)に示すように、第一変形例および第二変形例の泡吐出用アタッチメント11、12は、その吐出口20が、ライン状の細幅開口部22と、この細幅開口部22に連続形成され細幅開口部22よりも太幅の太幅開口部24と、を有している点で第一実施形態の泡吐出用アタッチメント10(図10参照)と共通する。また、太幅開口部24が細幅開口部22の幅寸法よりも大径の略円形をなしている点でも第一実施形態の泡吐出用アタッチメント10と共通する。
一方、第一変形例は以下の点で第一実施形態と相違する。すなわち、図11(b)に示すように、第一変形例の泡吐出用アタッチメント11により吐出成形される泡造形物FBの目的形状の少なくとも一部は、平面視で複数の略円形部分CPが互いに重なり合った形状をなす。また、第一変形例の吐出口20は、目的形状における複数の略円形部分CPよりもそれぞれ小径に形成された複数の略円形の太幅開口部24(24a・24b)と、これらの太幅開口部24(24a・24b)どうしを互いに接続するライン状の細幅開口部22と、を有している。太幅開口部24(24a・24b)は、仮に液剤Lの固化が発生しても詰まりが発生しにくい部位である。かかる太幅開口部24a・24bが細幅開口部22の両側に連続的に形成されていることで、仮に液剤Lが固化して細幅開口部22において詰まりが発生しても、この詰まりの両側から泡体Bが吐出されることで、固化した成分が泡体B(液剤L)と接触する。これにより、固化した成分が軟化もしくは溶解して、または吐出される泡体Bに引っ張られることにより、細幅開口部22から吐出され、当該詰まりを防止することができる。
第一変形例の泡吐出用アタッチメント11により吐出成形される泡造形物FBは、平面視で雪だるま形状をなしている。ただし、第一変形例の更に変形例として、3以上の略円形部分CPが互いに重なり合った形状としてもよい。この場合、吐出口20は、当該3以上の略円形の太幅開口部24と、これらを互いに接続するライン状の細幅開口部22とで構成するとよい。
図12(a)、図13(a)に示す第二変形例および第三変形例の吐出口20は、互いに交差する複数本のライン状の細幅開口部22(22a〜22c)を有している点で、第一実施形態と共通する。そして、一の細幅開口部22aの中間部で、他の細幅開口部22bが交差または分岐している点で第一実施形態の泡吐出用アタッチメント10と相違する。
第二変形例の泡吐出用アタッチメント12により吐出成形される泡造形物FBは、平面視で人型形状をなしている。第三変形例の泡吐出用アタッチメント13により吐出成形される泡造形物FBは、平面視で文字形状(具体的には、A字状)をなしている。細幅開口部22a〜22cのいずれか(本実施形態では細幅開口部22b)は、複数に分断されて途中に離間領域25を含んでいる。泡吐出用アタッチメント13の底面31のうち、細幅開口部22a〜22cで囲まれた内側領域31aと、細幅開口部22a〜22cの外側領域31bとは離間領域25にて互いに連結されている。これにより、泡吐出用アタッチメント13を容易に成形することができ、また泡体Bの吐出圧で内側領域31aと外側領域31bとが相対移動して吐出口20の開口形状が不測に変形することを抑制することができる。なお、離間領域25は細幅開口部22a〜22cの複数箇所に設けてもよい。また、離間領域25の長さ、すなわち細幅開口部22bの破断間隔は、吐出成形される泡造形物FBが目的形状となるよう、極力短いことが好ましく、たとえば細幅開口部22bのライン幅よりも小さくすることができる。なお、上記形態に代えて、内側領域31aと外側領域31bとを、泡吐出用アタッチメント13の内部に設けられたブリッジ(図示せず)により連結してもよい。これにより、離間領域25を設けることなく細幅開口部22a〜22cをそれぞれひと続きの線分状とすることができる。
図14(a)に示す第四変形例の吐出口20は、屈曲または蛇行する一連のライン状の細幅開口部22a・22bを有している点で、第一実施形態の泡吐出用アタッチメント10と相違する。細幅開口部22a・22bは、互いに平行な複数本のラインセグメント23a〜23cをそれぞれ含む。ラインセグメント23a〜23cどうしは近接しており、その間隔は、吐出口20から吐出された泡状の液剤(泡体B)が幅方向に拡大して互いに合体して面形状に形成されるように設定されている。図14(b)に示すように、泡吐出用アタッチメント14により吐出成形される泡造形物FBの目的形状の少なくとも一部は、平面視で面形状をなしている。
細幅開口部22a・22bは部分吐出口であり、合わせて吐出口20を構成する。第四変形例の細幅開口部22a・22bは櫛歯状に蛇行しており、端部どうしは離間している。すなわち、泡吐出用アタッチメント14は、部分吐出口である細幅開口部22a・22bの間に離間領域25を有している。離間領域25からは泡体Bが吐出されず、泡造形物FBにおいて空孔部VCが形成される。
第四変形例の泡吐出用アタッチメント14は、ラインセグメント23a〜23cからそれぞれ吐出される泡体Bの集合によって平面状の目的形状を形成する。言い換えると、泡造形物FBの目的形状が平面状である場合は、当該平面を複数の領域に仮想的に分割し、各領域を細幅化した連続形状に吐出口20の部分吐出口を設定するとよい。これにより、目的形状が広い面積または複雑形状である泡造形物FBを泡体Bで精度よく成形することができる。
以上、第一実施形態および第一から第四変形例の泡吐出用アタッチメント10から14のように、本発明に用いられる吐出口20は種々の開口形状をとることができる。
<第二実施形態>
図15は、第二実施形態の泡吐出容器110の構造を示す説明図である。
第二実施形態の泡吐出容器110は、電気的に駆動されて泡体Bを吐出する点で第一実施形態の泡吐出容器100(図1参照)と相違する。具体的には、泡吐出容器110は、電源部90と、この電源部90により給電されて液剤Lを容器本体40から送出するポンプ機構92と、ポンプ機構92の駆動を制御する制御部95と、を有している。第二実施形態の吐出操作部は、ユーザの接近またはユーザによる入力操作を検知する検知部96を含む。制御部95は、検知部96がユーザの接近またはユーザによる入力操作を検知したことに基づいてモータ98を駆動して、所定量の泡状の液剤(泡体B)を吐出口20より吐出させる。
第二実施形態の泡吐出容器110は、泡吐出用アタッチメント10が筐体99に対して着脱可能ではなく固定的に設置されている点で第一実施形態の泡吐出用アタッチメント10(図1参照)と相違する。第二実施形態の泡吐出容器110においては、筐体99の内部に泡吐出用アタッチメント10が配置され、吐出口20が筐体99から露出している。
ポンプ機構92は、リザーバ91、ピストン93a、プランジャ93bおよび逆止弁93cを備えている。液剤Lが貯留された容器本体40は、筐体99に対して口頸部44を下方に向けて倒立設置される。リザーバ91は、容器本体40から液剤Lを受容する。ピストン93aは、モータ98により駆動され、プランジャ93bを往復動作させてリザーバ91の流路を開閉自在に閉止する。逆止弁93cは、リザーバ91から泡吐出用アタッチメント10に向かって液剤Lを一方的に流動させ、逆流を防止する。
モータ98は、電源部90により給電され、制御部95により駆動が制御される。電源部90としては、たとえば乾電池が用いられる。検知部96は泡吐出用アタッチメント10の吐出口20の近傍に配置され、ユーザの手が接近したことを検知する近接センサである。検知部96は、たとえば赤外線の送受信機を有する反射式センサである。検知部96がユーザの手の接近を検知すると、かかる検知信号は制御部95に送信されてモータ98を駆動する。
リザーバ91と泡吐出用アタッチメント10とを接続する液剤Lの流路を構成する管路94aの途中には気液接触部94bが設けられている。ピストン93aが図15に示す上死点に位置するとき、リザーバ91の流入口はプランジャ93bで閉止されて容器本体40とリザーバ91との間で液剤Lの出入りは遮断される。モータ98は、カム(図示せず)を回転させてピストン93aを進退駆動する。ピストン93aが下降するとリザーバ91の流入口は開放され液剤Lがリザーバ91に流入するとともに、プランジャ93bは液剤Lを泡吐出用アタッチメント10に向かって押し出す。押し出された液剤Lは気液接触部94bで泡状に変えられて泡吐出用アタッチメント10に送出され、吐出口20から下方に吐出されて目的形状の泡造形物FB(図3参照)となる。
制御部95は、検知部96から検知信号を受信すると、予め定められた回数だけピストン93aが往復動作するようにモータ98を駆動する。これにより、所定量の液剤Lが泡体Bとなって吐出口20から吐出される。
第二実施形態の泡吐出容器110のように泡吐出用アタッチメント10は筐体99に固定的に設置して用いてもよく、または第一実施形態の泡吐出容器100(図1参照)のように泡吐出用アタッチメント10をポンプヘッド部32に着脱可能に装着して用いてもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、上記実施形態では、一塊の泡造形物FBを吐出成形することを例示したが、本発明はこれに限られない。複数の塊部分を有する泡造形物FBを吐出成形する場合には、それぞれの塊部分に対応する複数の部分吐出口を有する吐出口とするとよい。
また、図4に示したノズル組立体50や図15に示した泡吐出容器110の構造はあくまで一例であり、容器本体40に貯留された液剤Lを泡吐出用アタッチメント10に送出する機構は種々の構成を採用することができる。
また、上記実施形態では容器本体40に貯留された液状の液剤Lが泡状に変えられてから泡吐出用アタッチメント10に導入されることを例示した。具体的には、第一実施形態ではノズル組立体50の内部に気液接触部51を配置し(図6参照)、第二実施形態では管路94aの中間部に気液接触部94bを配置した(図15参照)。これに代えて、泡吐出用アタッチメント10の内部に気液接触部を設けてもよい。すなわち、容器本体40から液状の液剤Lが泡吐出用アタッチメント10に導入され、泡吐出用アタッチメント10の内部で液剤Lを泡状に代えて吐出口20から吐出してもよい。具体的には、吐出口20にメッシュ等の気液接触部を設けてもよい。
また、吐出口20の近傍に弁体を設けてもよい。弁体としては、吐出口20を通過する泡体Bによって押し広げられて開放され、泡体Bの吐出が停止することにより閉鎖される開閉弁を用いることができ、たとえば上述した特許文献5に記載された自己閉鎖弁を用いることができる。吐出口20は、吐出ガイド26の内側に、または吐出口20を覆うようにして吐出ガイド26の外側に隣接して設けるとよい。弁体を設けることにより、ヘッド部30の内部に残留した液剤Lの乾燥を防止することができ、吐出口20の詰まりを効果的に防止することができる。
本発明は、上述した実施形態に関し、以下の泡吐出容器および泡吐出用アタッチメント等を開示する。
<1>液剤を貯留する容器本体と、吐出口を有し前記容器本体から送出される前記液剤を前記吐出口より泡状に吐出するヘッド部と、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の前記液剤を前記吐出口より吐出させる吐出操作部と、を備え、
前記吐出口は目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されており、1回または複数回の前記吐出操作部の操作により前記吐出口から吐出された泡状の前記液剤が吐出方向の平面視で前記目的形状に形成される泡吐出容器。
<2>前記吐出口が、ライン状の細幅開口部と、前記細幅開口部に連続形成され前記細幅開口部よりも太幅の太幅開口部と、を有する<1>に記載の泡吐出容器。
<3>前記太幅開口部が、前記細幅開口部の幅寸法よりも大径の略円形をなしている<2>に記載の泡吐出容器。
<4>前記ヘッド部は、前記容器本体から送出される泡状の前記液剤を貯留する貯留部を有し、
前記貯留部の天面が前記液剤の送出方向の先端側に向かって吐出口に向けて下り傾斜している<1>から<3>のいずれか一つに記載の泡吐出容器。
<5>前記ヘッド部は、前記容器本体から送出される泡状の前記液剤を前記貯留部の内部に斜め下向きに吐出するノズル部と、前記貯留部の内部に設けられて前記斜め下向きに対して略正対する傾斜面と、を有し、
前記吐出口が、前記傾斜面の先端側と基端側とに亘って形成されている<4>に記載の泡吐出容器。
<6>前記吐出口が、ライン状の細幅開口部と、前記細幅開口部に連続形成され前記細幅開口部よりも太幅の太幅開口部と、を有し、
前記傾斜面の先端側に前記太幅開口部が配置され、基端側に前記細幅開口部が配置されている<5>に記載の泡吐出容器。
<7>前記貯留部の内部底面が、前記傾斜面の基端側よりも先端側で高く形成されている<5>または<6>に記載の泡吐出容器。
<8>前記ヘッド部は、前記貯留部から下方に延在して設けられて下端に前記吐出口を備える吐出ガイドを更に備え、
前記吐出ガイドは、前記吐出口と同形状に形成された直管状の通孔を有する<4>から<7>のいずれか一つに記載の泡吐出容器。
<9>前記ヘッド部が、前記容器本体から泡状の前記液剤を送出するノズル開口を有するノズル部と、前記吐出口を有し前記ノズル部に対して着脱可能に装着されて前記吐出口と前記ノズル開口とが連通する泡吐出用アタッチメントと、を有し、
前記泡吐出用アタッチメントが、前記ノズル開口を挿入させる嵌合部と、前記ノズル部に対して着脱可能に掛止する掛止部と、を有する<1>から<8>のいずれか一つに記載の泡吐出容器。
<10>液剤を貯留する容器本体と、ノズル開口を有し前記容器本体から送出される前記液剤を前記ノズル開口より泡状に吐出するノズル部と、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の前記液剤を前記ノズル開口より吐出させる吐出操作部と、を備える泡吐出容器の前記ノズル部に対して着脱可能に装着して用いられる泡吐出用アタッチメントであって、
目的形状を細幅化した連続形状の吐出口を有し、前記ノズル開口より吐出される泡状の前記液剤を受容して前記吐出口から吐出することにより前記目的形状の泡造形物を形成する泡吐出用アタッチメント。
<11>前記目的形状の少なくとも一部は、平面視で複数の略円形部分が互いに重なり合った形状をなし、
前記吐出口が、複数の前記略円形部分よりもそれぞれ小径に形成された複数の略円形の前記太幅開口部と、前記太幅開口部どうしを互いに接続するライン状の前記細幅開口部と、を有する<3>に記載の泡吐出容器。
<12>前記吐出口が、互いに交差する複数本のライン状の細幅開口部を有する<1>から<10>のいずれか一つに記載の泡吐出容器。
<13>前記目的形状の少なくとも一部は、平面視で面形状をなし、
前記吐出口は、屈曲または蛇行する一連のライン状の細幅開口部を有し、
前記細幅開口部は、互いに平行な複数本のラインセグメントを含み、
前記ラインセグメントどうしの間隔は、吐出された泡状の前記液剤が幅方向に拡大して互いに合体して前記面形状に形成されるように設定されている<1>から<10>のいずれか一つに記載の泡吐出容器。
<14>前記吐出口は、ライン状の細幅開口部と、前記細幅開口部に連続形成され前記細幅開口部よりも太幅の太幅開口部と、を有し、
前記吐出ガイドは、前記細幅開口部を挟んで対向する細幅ガイド部と、前記太幅開口部に沿って配置された太幅ガイド部と、を含み、
前記細幅ガイド部と前記太幅ガイド部とが、前記細幅ガイド部と略同幅で互いに連通している<9>に記載の泡吐出容器。
<15>前記ヘッド部が、前記容器本体から泡状の前記液剤を送出するノズル開口を有するノズル部と、前記吐出口を有し前記ノズル部に対して着脱可能に装着されて前記吐出口と前記ノズル開口とが連通する泡吐出用アタッチメントと、を組み合わせてなる<1>から<8>のいずれか一つに記載の泡吐出容器。
<16>前記泡吐出用アタッチメントが、前記容器本体から送出される泡状の前記液剤を貯留する貯留部を有し、前記嵌合部が前記貯留部の基端側に開口して設けられている<9>または<10>に記載の泡吐出容器または泡吐出用アタッチメント。
<17>前記掛止部が、前記貯留部の基端側に突出形成されて前記ノズル部に対して下方から掛止する<16>に記載の泡吐出容器または泡吐出用アタッチメント。
<18>前記泡吐出用アタッチメントが、上半体および下半体を吐出方向に互いに組み合わせてなり、前記下半体に前記吐出口が開口形成されている<9>、<10>または<15>から<17>のいずれか一つに記載の泡吐出容器または泡吐出用アタッチメント。
<19>前記上半体が、前記平面視で前記吐出口の周囲の少なくとも一部を壁状に取り囲む内部ガイドを有する<18>に記載の泡吐出容器または泡吐出用アタッチメント。
<20>前記内部ガイドが、前記吐出口の周囲のうち、前記容器本体から前記泡吐出用アタッチメントに送出される前記液剤の送出方向の先端側を取り囲み、前記送出方向の基端側に前記嵌合部が設けられている<19>に記載の泡吐出容器または泡吐出用アタッチメント。
<21>前記容器本体にキャップを介して装着され前記キャップに対して往復動可能に設けられたピストンと、前記ピストンを収容し前記吐出口と連通するハウジングと、を更に有し、
前記吐出操作部は、ユーザの押し下げ操作を受け付けて前記ピストンを往復動させることにより前記液剤を前記容器本体から前記ハウジングに吸い上げて前記ヘッド部より吐出させるポンプヘッド部である<1>から<20>のいずれか一つに記載の泡吐出容器。
<22>電源部と、前記電源部により給電されて前記液剤を前記容器本体から送出するポンプ機構と、前記ポンプ機構の駆動を制御する制御部と、を更に有し、
前記吐出操作部は、ユーザの接近またはユーザによる入力操作を検知する検知部を含み、
前記制御部は、前記検知部が前記接近または前記入力操作を検知したことに基づいて前記ポンプ機構を駆動して前記所定量の泡状の前記液剤を前記吐出口より吐出させる<1>から<20>のいずれか一つに記載の泡吐出容器。
<23>前記容器本体から送出される泡状の前記液剤を通過させる網体が前記ヘッド部の内部に配置されている<1>から<8>のいずれか一つに記載の泡吐出容器。
<24>前記網体が、前記吐出ガイドの内側にまたは前記吐出ガイドに隣接して配置されている<8>を引用する<23>に記載の泡吐出容器。
10〜14 泡吐出用アタッチメント
10a 上半体
10b 下半体
15 パターン表示部
16 嵌合部
18 掛止部
20 吐出口
22、22a〜22c 細幅開口部
23a〜23c ラインセグメント
24、24a、24b 太幅開口部
25 離間領域
26 吐出ガイド
27 細幅ガイド部
28 太幅ガイド部
29、29a、29b 内部ガイド
30 ヘッド部
31 底面
31a 内側領域
31b 外側領域
32 ポンプヘッド部
33 周縁部
40 容器本体
42 胴部
44 口頸部
50 ノズル組立体(泡送出機構)
51 気液接触部
52 ノズル部
53 キャップ
54 ノズル開口
55 ピストン
56 ハウジング
57 吸引管
58 バネ体
59 ボール弁
60 貯留部
61 閉領域
62 傾斜面
64、64a、64b 内部底面
66 天面
90 電源部
91 リザーバ
92 ポンプ機構
93a ピストン
93b プランジャ
93c 逆止弁
94a 管路
94b 気液接触部
95 制御部
96 検知部
98 モータ
99 筐体
100、110 泡吐出容器
B 泡体
CP 略円形部分
FB 泡造形物
H 掌
L 液剤
NP 細幅部
VC 空孔部
WP 太幅泡部

Claims (10)

  1. 液剤を貯留する容器本体と、吐出口を有し前記容器本体から送出される前記液剤を前記吐出口より泡状に吐出するヘッド部と、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の前記液剤を前記吐出口より吐出させる吐出操作部と、を備え、
    前記吐出口は目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されており、1回または複数回の前記吐出操作部の操作により前記吐出口から吐出された泡状の前記液剤が吐出方向の平面視で前記目的形状に形成される泡吐出容器。
  2. 前記吐出口が、ライン状の細幅開口部と、前記細幅開口部に連続形成され前記細幅開口部よりも太幅の太幅開口部と、を有する請求項1に記載の泡吐出容器。
  3. 前記太幅開口部が、前記細幅開口部の幅寸法よりも大径の略円形をなしている請求項2に記載の泡吐出容器。
  4. 前記ヘッド部は、前記容器本体から送出される泡状の前記液剤を貯留する貯留部を有し、
    前記貯留部の天面が前記液剤の送出方向の先端側に向かって吐出口に向けて下り傾斜している請求項1から3のいずれか一項に記載の泡吐出容器。
  5. 前記ヘッド部は、前記容器本体から送出される泡状の前記液剤を前記貯留部の内部に斜め下向きに吐出するノズル部と、前記貯留部の内部に設けられて前記斜め下向きに対して略正対する傾斜面と、を有し、
    前記吐出口が、前記傾斜面の先端側と基端側とに亘って形成されている請求項4に記載の泡吐出容器。
  6. 前記吐出口が、ライン状の細幅開口部と、前記細幅開口部に連続形成され前記細幅開口部よりも太幅の太幅開口部と、を有し、
    前記傾斜面の先端側に前記太幅開口部が配置され、基端側に前記細幅開口部が配置されている請求項5に記載の泡吐出容器。
  7. 前記貯留部の内部底面が、前記傾斜面の基端側よりも先端側で高く形成されている請求項5または6に記載の泡吐出容器。
  8. 前記ヘッド部は、前記貯留部から下方に延在して設けられて下端に前記吐出口を備える吐出ガイドを更に備え、
    前記吐出ガイドは、前記吐出口と同形状に形成された直管状の通孔を有する請求項4から7のいずれか一項に記載の泡吐出容器。
  9. 前記ヘッド部が、前記容器本体から泡状の前記液剤を送出するノズル開口を有するノズル部と、前記吐出口を有し前記ノズル部に対して着脱可能に装着されて前記吐出口と前記ノズル開口とが連通する泡吐出用アタッチメントと、を有し、
    前記泡吐出用アタッチメントが、前記ノズル開口を挿入させる嵌合部と、前記ノズル部に対して着脱可能に掛止する掛止部と、を有する請求項1から8のいずれか一項に記載の泡吐出容器。
  10. 液剤を貯留する容器本体と、ノズル開口を有し前記容器本体から送出される前記液剤を前記ノズル開口より泡状に吐出するノズル部と、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の前記液剤を前記ノズル開口より吐出させる吐出操作部と、を備える泡吐出容器の前記ノズル部に対して着脱可能に装着して用いられる泡吐出用アタッチメントであって、
    目的形状を細幅化した連続形状の吐出口を有し、前記ノズル開口より吐出される泡状の前記液剤を受容して前記吐出口から吐出することにより前記目的形状の泡造形物を形成する泡吐出用アタッチメント。
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