JP2010269233A - 泡吐出用アダプタ及び泡吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便且つ安価な構成でありながら、商品の差別化を図ることによって、その商品価値を大幅に向上させることを可能とした泡吐出用アダプタ及び泡吐出装置を提供する。
【解決手段】ノズルヘッド104を押圧操作することによって容器本体101に収容された内容液をノズルヘッド104から泡状に吐出させる泡吐出容器100のノズルヘッド104に装着される泡吐出用アダプタ1であって、泡状の内容液を吐出させる複数の吐出口を有し、且つ、ノズルヘッド104の1回の押圧操作で、ツイストした泡の造形物を形成するように、各吐出口から吐出される泡の向きが設定されている。
【選択図】図1
【解決手段】ノズルヘッド104を押圧操作することによって容器本体101に収容された内容液をノズルヘッド104から泡状に吐出させる泡吐出容器100のノズルヘッド104に装着される泡吐出用アダプタ1であって、泡状の内容液を吐出させる複数の吐出口を有し、且つ、ノズルヘッド104の1回の押圧操作で、ツイストした泡の造形物を形成するように、各吐出口から吐出される泡の向きが設定されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、泡吐出ヘッドを押圧操作することによって容器本体に収容された内容液を泡状に吐出させる泡吐出装置に装着可能な泡吐出用アダプタ、並びに泡吐出装置に関する。
例えば、ポディソープや、ハンドソープ、洗顔料、シャンプー、整髪剤などを内容液として容器本体に収容し、この容器本体に装着された泡ポンプディスペンサーのノズルヘッドを押圧出操作することによって、内容液を泡状にして吐出させる泡吐出容器がある(例えば、特許文献1〜6を参照。)。
ところで、例えばハンドソープを内容液として収容した泡吐出容器は、吐出されたハンドソープを使用者が泡立てる必要がないため、特に泡立てが上手にできない小さな子供にとって使い易い商品として人気を集めている。
しかしながら、このような従来の泡吐出容器は、泡立てる手間を省き、小さな子供でも簡単に使用できる一方、他社との商品の差別化が難しく、商品の差別化による市場シェアの拡大を図るために、更なる工夫が求められている。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、簡便且つ安価な構成でありながら、商品の差別化を図ることによって、その商品価値を大幅に向上させることを可能とした泡吐出用アダプタ及び泡吐出装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、泡の見た目の楽しさを向上させることで、商品の差別化を図りつつ、その商品価値を大幅に向上できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本願の請求項1に係る発明は、泡吐出ヘッドを押圧操作することによって容器本体に収容された内容液を泡吐出ヘッドから泡状に吐出させる泡吐出装置の泡吐出ヘッドに装着される泡吐出用アダプタであって、泡状の内容液を吐出させる複数の吐出口を有し、且つ、泡吐出ヘッドの1回の押圧操作で、ツイストした泡の造形物を形成するように、各吐出口から吐出される泡の向きが設定されていることを特徴とする泡吐出用アダプタである。
また、本願の請求項2に係る発明は、複数の吐出口が設けられた泡造形部と、泡吐出ヘッドに装着されるヘッド装着部とを備え、泡造形部は、下面に設けられたノズル口と、ノズル口の内側に設けられた複数のノズル板とを有し、複数の吐出口は、ノズル口の内側に少なくとも3つ以上のノズル板が放射状に並んで配置されると共に、各ノズル板をノズル口の軸線と直交する軸回りに、それぞれ同一方向に順次傾けながら、互いに隣接するノズル板の間に開口を形成することよって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の泡吐出用アダプタである。
また、本願の請求項3に係る発明は、複数の吐出口が設けられた泡造形部と、泡吐出ヘッドに装着されるヘッド装着部とを備え、複数の吐出口は、泡造形部の下面に設けられた少なくとも3つ以上のノズル孔によって構成され、各ノズル孔は、同一円周上に等間隔に並んで配置されると共に、これら各ノズル孔から吐出される泡の向きが、それぞれ鉛直下向きから周方向において同じ方向を向きながら、その周方向よりも少なくとも内側であって、その周方向において隣接するノズルの更に隣りに位置するノズルよりも外側に向かって斜めに吐出される方向に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の泡吐出用アダプタである。
また、本願の請求項4に係る発明は、各ノズル孔から吐出される泡の向きが、それぞれ鉛直下向きから周方向において同じ方向を向きながら、その周方向において隣接するノズル孔に向かって斜めに吐出される方向に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の泡吐出用アダプタである。
また、本願の請求項5に係る発明は、泡吐出ヘッドに対して着脱自在とされていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の泡吐出用アダプタである。
また、本願の請求項6に係る発明は、泡吐出ヘッドを押圧操作することによって容器本体に収容された内容液を泡吐出ヘッドから泡状に吐出させる泡吐出装置であって、請求項1〜5の何れか一項に記載の泡吐出用アダプタを備えることを特徴とする泡吐出装置である。
また、本願の請求項7に係る発明は、複数の吐出口が設けられた泡吐出ヘッドを押圧操作することによって容器本体に収容された内容液を各吐出口から泡状に吐出させる泡吐出装置であって、泡吐出ヘッドの1回の押圧操作で、ツイストした泡の造形物を形成するように、各吐出口から吐出される泡の向きが設定されていることを特徴とする泡吐出装置である。
また、本願の請求項8に係る発明は、泡吐出ヘッドが、下面に設けられたノズル口と、ノズル口の内側に設けられた複数のノズル板とを有し、複数の吐出口は、ノズル口の内側に少なくとも3つ以上のノズル板が放射状に並んで配置されると共に、各ノズル板をノズル口の軸線と直交する軸回りに、それぞれ同一方向に順次傾けながら、互いに隣接するノズル板の間に開口を形成することよって構成されていることを特徴とする請求項7に記載の泡吐出装置である。
また、本願の請求項9に係る発明は、複数の吐出口が、泡吐出ヘッドの下面に設けられた少なくとも3つ以上のノズル孔によって構成され、各ノズル孔は、同一円周上に等間隔に並んで配置されると共に、これら各ノズル孔から吐出される泡の向きが、それぞれ鉛直下向きから周方向において同じ方向を向きながら、その周方向よりも少なくとも内側であって、その周方向において隣接するノズルの更に隣りに位置するノズルよりも外側に向かって斜めに吐出される方向に設定されていることを特徴とする請求項7に記載の泡吐出装置である。
また、本願の請求項10に係る発明は、各ノズル孔から吐出される泡の向きが、それぞれ鉛直下向きから周方向において同じ方向を向きながら、その周方向において隣接するノズル孔に向かって斜めに吐出される方向に設定されていることを特徴とする請求項9に記載の泡吐出装置である。
以上のように、本発明によれば、簡便且つ安価な構成でありながら、泡の見た目の楽しさを向上させることによって、商品の差別化を図りつつ、その商品価値を大幅に向上させることが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1及び図2に示す本発明を適用した泡吐出用アダプタ1を備える泡吐出容器100について説明する。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1及び図2に示す本発明を適用した泡吐出用アダプタ1を備える泡吐出容器100について説明する。
泡吐出容器100は、図1及び図2に示すように、例えば内容液としてハンドソープが収容された容器本体101と、この容器本体101に収容されたハンドソープを泡状に吐出させる泡ポンプディスペンサー(泡吐出機構)102とを備えている。また、この泡ポンプディスペンサー102は、例えば容器本体101の口頸部に螺合により装着された装着キャップ103を介して容器本体101に取り付けられている。本発明を適用した泡吐出装置は、このような泡ポンプディスペンサー102が装着された容器本体101によって、いわゆる縦型手動式の泡ポンプ付き容器(泡吐出容器)を構成している。
具体的に、容器本体101は、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂などの合成樹脂材料をブロー成形によりボトル状に成形したものからなる。容器本体101の形状については、特に限定されないものの、この容器本体101の上端部には、略円筒状に縮径された口頸部が設けられ、この口頸部の外周面に装着キャップ103を螺合により装着するためのネジ部が形成されている。
泡ポンプディスペンサー102は、装着キャップ103の中央に設けられた筒状部103aから上方に向かって突出されると共に、上方に付勢された状態で上下方向に移動可能に支持されたステム(図示せず。)の上端部に取り付けられたノズルヘッド(泡吐出ヘッド)104を備えている。
ノズルヘッド104は、ステムの上端部に位置するヘッド部104aと、このヘッド部104aの側面から延長されたノズル部104bとを有している。このうち、ヘッド部104aは、使用者に押圧操作される部分であり、その内側には、後述する泡ポンプ機構により圧送されたハンドソープをステムからノズル部104bへと導く流路(図示せず。)が設けられている。一方、ノズル部104bは、先端から泡状のハンドソープを吐出させる部分であり、ヘッド部104の流路と連通されると共に、ヘッド部104aの側方からほぼ水平方向に突出された先細形状を有している。
また、泡ポンプディスペンサー102は、このノズルヘッド104を押圧操作してステムを付勢力に抗して押し下げることにより、容器本体101に収容されたハンドソープを空気と混合して泡状としながら、ステムを通じてノズルヘッド104側へと圧送する泡ポンプ機構を備えている。
この泡ポンプ機構には、従来公知の泡ポンプ機構を用いることができ、例えば、泡ポンプディスペンサー102が備える泡ポンプ機構は、図示を省略するものの、内部を液用ピストンが摺動する液用シリンダと、内部を空気用ピストンが摺動する空気用シリンダと、ステムの下端部に接続されて、このステムと共にコイルスプリング(付勢手段)により上方に付勢された状態の液用ピストン及び空気用ピストンを一体的に押し下げる筒状のピストンガイドと、液用シリンダから供給されるハンドソープ(内容液)と空気用シリンダから供給される空気とが混合される混合室と、ステムと混合室との間の流路に配置されたメッシュリング(発泡用部材)とを概略備えている。
そして、この泡吐出容器100は、ノズルヘッド104を押圧操作して、ステム及びピストンガイドと共に、液用ピストン及び空気用ピストンをコイルスプリングの付勢力に抗して押し下げることにより、混合室内で空気と混合されたハンドソープをメッシュリングにより発泡させながら、この泡状のハンドソープをピストンガイド及びステムを通してノズルヘッド104側へと圧送し、ノズルヘッド104のノズル部104bから泡状のハンドソープ(以下、単に泡という。)を吐出させる構造となっている。
本発明を適用した泡吐出用アダプタ1は、上記泡吐出容器100のノズルヘッド104に取り付けて使用されるものであり、この泡吐出用アダプタ1が取り付けられた泡吐出容器100では、上述したノズルヘッド104の1回の押圧操作で定量吐出される泡から、ツイストした泡の造形物を形成することが可能となっている。
具体的に、この泡吐出用アダプタ1は、図3及び図4(a)〜(d)に示すように、複数の吐出口2a〜2dが設けられた泡造形部3と、上記ノズルヘッド104に装着されるヘッド装着部4とを備えている。
泡造形部3は、例えば薄型円柱状に形成されてなると共に、その下面中央部から突出された円筒状のノズル口5と、このノズル口5の内側に配置された複数のノズル板6a〜6dとを有している。
複数の吐出口2a〜2dは、このノズル口5の内側に4つのノズル板6a〜6dが放射状に並んで配置されると共に、各ノズル板6a〜6dをノズル口5の軸線と直交する軸回りに、それぞれ同一方向に順次傾けながら、互いに隣接するノズル板6a〜6dの間に開口7を形成することよって構成されている。
すなわち、ノズル口5の内側に配置された4つのノズル板6a〜6dは、ノズル口5の中心に対して回転対称な位置関係にあり、ノズル口5の中心を通る分割線に沿って分割(4等分)された扇形の各領域に対応して配置されて、このノズル口5と一体に形成されている。そして、これら4つのノズル板6a〜6dをノズル口5の軸線と直交する軸回りに、それぞれ同一方向に傾斜させることによって、互いに隣接するノズル板6a〜6dの各間には、ノズル口5の軸線と平行な開口7が形成されている。これら開口7は、上記吐出口2a〜2dを構成するものであり、ノズル口5の軸線回りに等間隔(90゜間隔)に4つ並んで形成されると共に、互いに隣接するノズル板6a〜6dの各境界において、ノズル口5の中心から外周部に向かって漸次拡大する三角形状を有している。
これにより、各吐出口2a〜2dから吐出される泡の向き(吐出方向)は、それぞれ鉛直下向きから周方向において同じ方向を向きながら、周方向に並ぶ各ノズル板6a〜6dの傾斜面及びノズル口5の内周面に沿って斜めに吐出される方向に設定されている。
なお、各ノズル板6a〜6dを傾ける角度θについては、ツイストした泡の造形物を形成するのに適した角度として、ノズル口5の下面に対して20〜50゜程度とすることが好ましく、本実施形態では例えば25゜に設定されている。
また、本実施形態では、ノズル口5の内側に4つのノズル板6a〜6d(開口7)が配置された構造となっているが、このノズル板(開口7)の数については、少なくとも3つ以上配置することが好ましく、ツイストした泡の造形物を形成するのに適した数としては、4〜6つ程度とすることが好ましい。
また、泡造形部3は、上記ノズルヘッド104のノズル部104bと接続される接続部8と、この接続部8に接続されたノズル部104bから吐出された泡を各吐出口2a〜2d(開口7)へと導く流路9とを有している。
接続部8は、ノズル部104bの先端が嵌合される部分であり、泡造形部3のヘッド装着部4側の側面に位置して設けられている。また、接続部8には、ノズル部104bの先端に臨む導入口8aが設けられ、この導入口8aの周囲には、ノズル部104bとの間から泡が漏れ出さないようにリング状のパッキン10が配置されている。流路6は、泡造形部3内で導入口8aとノズル口5の各吐出口2a〜2d(開口7)との間を連結している。
ヘッド装着部4は、上記ノズルヘッド104のヘッド部104aの側面を覆う側壁部11と、ヘッド部104aの上面を覆う上壁部12とを有し、ノズル部104bの先端を接続部8の内側に嵌合させた状態で、ヘッド部104aに被せることが可能となっている。
なお、この泡吐出用アダプタ1は、2ピース構造を有しており、泡造形部3の本体部分とヘッド装着部4とが一体に成形されたプラスチック製のアダプタ本体1Aに、泡造形部3の下面側を構成するプラスチック製のパーツ1Bを嵌め込むことによって形成されている。
また、このような泡吐出用アダプタ1に使用されるプラスチック材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、飽和ポリエステル樹脂、ポリメタクリル酸メチル、プロピオン酸セルロース、ポリウレタン、ポリアミド、ABS(アクロル二トリル・ブタジエン・スチレン)などの熱可塑性樹脂材料を挙げることができ、その中でもポリプロピレンやポリエチレンを好適に用いることができるが、これらのプラスチック材料に必ずしも限定されるものではない。
なお、第1の実施形態として示す泡吐出用アダプタ1は、例えば、ポリプロポレン製であり、ツイストした泡の造形物を形成するため、泡造形部3の下面中央部には、内径が14mm、泡造形部3の下面からの突出量が5mmのノズル口5が設けられ、さらに、このノズル口5の内側に4つのノズル板6a〜6dが放射状に並んで配置されると共に、各ノズル板6a〜6dをノズル口5の軸線と直交する軸回りに25゜の角度で、それぞれ同一方向に順次傾けることによって、互いに隣接するノズル板6a〜6dの間に4つの開口(吐出口2a〜2d)7が形成されている。また、第1の実施形態では、上記泡吐出容器100として、ライオン社製のキレイキレイ泡ハンドソープ(商品名)を用いている。
以上のような構造を有する泡吐出用アダプタ1は、図1及び図2に示すように、ノズルヘッド104に対して着脱自在に装着することが可能である。そして、この泡吐出用アダプタ1が装着された泡吐出容器100を使用する場合には、図5に示すように、泡吐出用アダプタ1の泡造形部3の下方に使用者の片方の手を配置した状態から、図6に示すように、もう片方の手でノズルヘッド104を押圧操作する。
これにより、泡造形部3の4つの吐出口2a〜2d(開口5)からは、周方向に旋回しながら、鉛直下向きに泡が吐出される。そして、図7に示すように、各吐出口2a〜2dから泡が定量吐出された後に、押し下げられたノズルヘッド104に対する押圧を解除する。これにより、使用者の手の上には、ツイストした泡の造形物Bが形成されることになる。
以上のように、本発明を適用した泡吐出用アダプタ1が装着された泡吐出容器100では、ツイストした泡の造形物Bを形成することができるため、泡の見た目の形状を楽しむことができる。特に、この泡吐出用アダプタ1が装着された泡吐出容器100を使用することで、小さな子供に手洗いを楽しんでもらうことができる。
一方、このような泡吐出用アダプタ1を装着する前の泡吐出容器100では、通常は使用者の手の上で丸い一塊の泡が形成されるだけである。本発明では、このような泡吐出用アダプタ1を泡吐出容器100のノズルヘッド104に装着するだけで、泡の見た目の楽しさを向上させることが可能である。
したがって、この泡吐出用アダプタ1が装着された泡吐出容器100では、簡便且つ安価な構成でありながら、泡の見た目の楽しさを向上させることによって、商品の差別化を図りつつ、その商品価値を大幅に向上させることが可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図8に示す本発明を適用した泡吐出用アダプタ51を備える泡吐出容器100について説明する。なお、以下の説明では、上記泡吐出容器100については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図8に示す本発明を適用した泡吐出用アダプタ51を備える泡吐出容器100について説明する。なお、以下の説明では、上記泡吐出容器100については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本発明を適用した泡吐出用アダプタ51は、上記図1及び図2に示す泡吐出容器100のノズルヘッド104に取り付けて使用されるものであり、この泡吐出用アダプタ51が取り付けられた泡吐出容器100では、上述したノズルヘッド104の1回の押圧操作で定量吐出される泡から、ツイストした泡の造形物を形成することが可能となっている。
具体的に、この泡吐出用アダプタ51は、図8及び図9(a)〜(d)に示すように、複数の吐出口52a〜52eが設けられた泡造形部53と、上記ノズルヘッド104に装着されるヘッド装着部54とを備えている。
泡造形部53は、例えば薄型円柱状に形成されてなると共に、その下面から突出された5つのノズル孔55を有している。複数の吐出口52a〜52eは、これら5つのノズル孔55によって構成されており、これら5つのノズル孔55は、同一円周上に等間隔(72゜間隔)に並んで配置されている。すなわち、これらノズル孔55は、泡造形部53の下面において正多角形(正五角形)の各頂点に位置するように配置されている。
また、各ノズル孔55は、それぞれ略円筒状を為すと共に、鉛直下向きから周方向において同じ方向を向きながら、その周方向において隣接するノズル孔55に向かって斜めに傾けた状態で、泡造形部53の下面と一体に形成されている。
これにより、各吐出口52a〜52e(ノズル孔55)から吐出される泡の向き(吐出方向)は、それぞれ鉛直下向きから周方向において同じ方向を向きながら、その周方向において隣接するノズル孔55に向かって斜めに吐出される方向に設定されている。
なお、各ノズル孔55を傾ける角度θについては、ツイストした泡の造形物を形成するのに適した角度として、泡造形部53の下面に対して20〜50゜程度とすることが好ましく、本実施形態では45゜に設定されている。
また、本実施形態では、泡造形部53の下面に5つのノズル孔55が配置された構造となっているが、このノズル孔55の数については、少なくとも3つ以上配置することが好ましく、ツイストした泡の造形物を形成するのに適した数としては、4〜6つ程度とすることが好ましい。
また、本実施形態では、泡造形部53の下面に5つのノズル孔55が配置された構造となっているが、このノズル孔55の数については、少なくとも3つ以上配置することが好ましく、ツイストした泡の造形物を形成するのに適した数としては、4〜6つ程度とすることが好ましい。
また、泡造形部53は、上記ノズルヘッド104のノズル部104bと接続される接続部56と、この接続部56に接続されたノズル部104bから吐出された泡を各吐出口52a〜52eへと導く流路57とを有している。
接続部56は、ノズル部104bの先端が嵌合される部分であり、泡造形部53のヘッド装着部54側の側面に位置して設けられている。また、接続部56には、ノズル部104bの先端に臨む導入口56aが設けられ、この導入口56aの周囲には、ノズル部104bとの間から泡が漏れ出さないようにリング状のパッキン58が配置されている。流路57は、泡造形部53内で分岐しながら、導入口56aと各吐出口52a〜52e(ノズル孔55)との間を連結している。
ヘッド装着部54は、上記ノズルヘッド104のヘッド部104aの側面を覆う側壁部59と、ヘッド部104aの上面を覆う上壁部60とを有し、ノズル部104bの先端を接続部56の内側に嵌合させた状態で、ヘッド部104aに被せることが可能となっている。
なお、この泡吐出用アダプタ51は、2ピース構造を有しており、泡造形部53の本体部分とヘッド装着部54とが一体に成形されたプラスチック製のアダプタ本体51Aに、泡造形部53の下面側を構成するプラスチック製のパーツ51Bを嵌め込むことによって形成されている。また、このような泡吐出用アダプタ51に使用されるプラスチック材料については、上記泡吐出用アダプタ1と同様である。
なお、第2の実施形態として示す泡吐出用アダプタ51は、例えば、ポリプロポレン製であり、ツイストした泡の造形物を形成するため、泡造形部53の下面には、一辺が8mmである正五角形の各頂点に位置するように5つのノズル孔55(吐出口52a〜52e)が配置され、これら5つのノズル孔55は、内径が3mm、泡造形部3の下面からの突出量が5mmであり、鉛直下向きから周方向において同じ方向を向きながら、その周方向において隣接するノズル孔55に向かって45゜の角度で斜めに傾けた状態で配置されている。また、第2の実施形態では、上記泡吐出容器100として、ライオン社製のキレイキレイ泡ハンドソープ(商品名)を用いている。
以上のような構造を有する泡吐出用アダプタ51は、上記図1及び図2に示す場合と同様に、ノズルヘッド104に対して着脱自在に装着することが可能である。そして、この泡吐出用アダプタ51が装着された泡吐出容器100を使用する場合には、図10に示すように、泡吐出用アダプタ51の泡造形部53の下方に使用者の片方の手を配置した状態から、図11に示すように、もう片方の手でノズルヘッド104を押圧操作する。
これにより、泡造形部53の3つの吐出口52a〜52e(ノズル孔55)からは、周方向に旋回しながら、鉛直下向きに泡が吐出される。そして、図12に示すように、各吐出口52a〜52eから泡が定量吐出された後に、押し下げられたノズルヘッド104に対する押圧を解除する。これにより、使用者の手の上には、ツイストした泡の造形物Bが形成されることになる。
以上のように、本発明を適用した泡吐出用アダプタ51が装着された泡吐出容器100では、ツイストした泡の造形物Bを形成することができるため、泡の見た目の形状を楽しむことができる。特に、この泡吐出用アダプタ51が装着された泡吐出容器100を使用することで、小さな子供に手洗いを楽しんでもらうことができる。
一方、このような泡吐出用アダプタ51を装着する前の泡吐出容器100では、通常は使用者の手の上で丸い一塊の泡が形成されるだけである。本発明では、このような泡吐出用アダプタ51を泡吐出容器100のノズルヘッド104に装着するだけで、泡の見た目の楽しさを向上させることが可能である。
したがって、この泡吐出用アダプタ51が装着された泡吐出容器100では、簡便且つ安価な構成でありながら、泡の見た目の楽しさを向上させることによって、商品の差別化を図りつつ、その商品価値を大幅に向上させることが可能である。
なお、各ノズル孔55から吐出される泡の向きは、それぞれ鉛直下向きから周方向において同じ方向を向きながら、その周方向(各ノズル孔55を結ぶ円の接線方向)よりも少なくとも(各ノズル孔55を結ぶ円の半径線方向の)内側に向かって斜めに吐出される方向に設定されていることが好ましい。また、各ノズル孔55から吐出される泡の向きは、その周方向において隣接するノズルの更に隣りに位置するノズルよりも(各ノズル孔55を結ぶ円の半径線方向の)外側に向かって斜めに吐出される方向に設定されていることが好ましい。さらに、各ノズル孔55から吐出される泡の向きを周方向において隣接するノズル孔55に向かって斜めに吐出される方向に設定されていることが好ましい。これにより、ツイストした泡の造形物Bを適切に形成することが可能である。
一方、各ノズル孔55から吐出される泡の向きを周方向よりも外側に設定した場合には、各ノズル孔55から吐出される泡が結合されずに1つの泡の塊を形成することが困難となる。また、各ノズル孔55から吐出される泡の向きを周方向において隣接するノズルの更に隣りに位置するノズル又はそれよりも内側に設定した場合には、各ノズル孔55から吐出される泡の吐出方向が交差してしまい、ツイストした泡の造形物Bを形成することが困難となる。
なお、本発明は、上記第1及び第2の実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記泡吐出用アダプタ1,51を上記泡吐出容器100のノズルヘッド104に取り付けるための構造については、上述したヘッド装着部4,54のような構成に必ずしも限定されるものではない。例えば、上記ノズルヘッド104のノズル部104bに嵌合や螺合等により取り付けるタイプや、上下や左右に分割されたパーツを組み合わせて上記ノズルヘッド104に取り付けるタイプ、ストッパーなどの締結手段を用いて上記ノズルヘッド104に取り付けるタイプなど様々な取付方法を用いることができる。
例えば、上記泡吐出用アダプタ1,51を上記泡吐出容器100のノズルヘッド104に取り付けるための構造については、上述したヘッド装着部4,54のような構成に必ずしも限定されるものではない。例えば、上記ノズルヘッド104のノズル部104bに嵌合や螺合等により取り付けるタイプや、上下や左右に分割されたパーツを組み合わせて上記ノズルヘッド104に取り付けるタイプ、ストッパーなどの締結手段を用いて上記ノズルヘッド104に取り付けるタイプなど様々な取付方法を用いることができる。
また、本発明を適用した泡吐出装置は、上記泡吐出容器100のノズルヘッド104に上記泡吐出用アダプタ1,51を取り付ける構成に限らず、上記泡吐出用アダプタ1,51と上記ノズルヘッド104が一体化されたものであってもよい。すなわち、本発明では、上記泡吐出容器100のノズルヘッド104において、上記ノズル部104bを上記泡造形部3,53と同じ構成とすることが可能である。
また、上記泡吐出容器100に収容される内容液については、特に限定されるものではなく、上述したハンドソープ以外にも、泡の見た目の形状を楽しむことができるものとして、例えば、ポディソープや、洗顔料、シャンプー、整髪剤、台所洗剤などを挙げることができる。
1…泡吐出用アダプタ(第1の実施形態) 2a〜2d…吐出口 3…泡造形部 4…ヘッド装着部 5…ノズル口 6a〜6d…ノズル板 7…開口 8…接続部 9…流路 10…パッキン 11…側壁部 12…上壁部
51…泡吐出用アダプタ(第2の実施形態) 52a〜52e…吐出口 53…泡造形部 54…ヘッド装着部 55…ノズル孔 56…接続部 57…流路 58…パッキン 59…側壁部 60…上壁部
100…泡吐出容器(泡吐出装置) 101…容器本体 102…泡ポンプディスペンサー 103…装着キャップ 104…ノズルヘッド(泡吐出ヘッド) 104a…ヘッド部 104b…ノズル部
51…泡吐出用アダプタ(第2の実施形態) 52a〜52e…吐出口 53…泡造形部 54…ヘッド装着部 55…ノズル孔 56…接続部 57…流路 58…パッキン 59…側壁部 60…上壁部
100…泡吐出容器(泡吐出装置) 101…容器本体 102…泡ポンプディスペンサー 103…装着キャップ 104…ノズルヘッド(泡吐出ヘッド) 104a…ヘッド部 104b…ノズル部
Claims (10)
- 泡吐出ヘッドを押圧操作することによって容器本体に収容された内容液を前記泡吐出ヘッドから泡状に吐出させる泡吐出装置の前記泡吐出ヘッドに装着される泡吐出用アダプタであって、
前記泡状の内容液を吐出させる複数の吐出口を有し、且つ、前記泡吐出ヘッドの1回の押圧操作で、ツイストした泡の造形物を形成するように、各吐出口から吐出される泡の向きが設定されていることを特徴とする泡吐出用アダプタ。 - 前記複数の吐出口が設けられた泡造形部と、
前記泡吐出ヘッドに装着されるヘッド装着部とを備え、
前記泡造形部は、下面に設けられたノズル口と、前記ノズル口の内側に設けられた複数のノズル板とを有し、
前記複数の吐出口は、前記ノズル口の内側に少なくとも3つ以上のノズル板が放射状に並んで配置されると共に、各ノズル板を前記ノズル口の軸線と直交する軸回りに、それぞれ同一方向に順次傾けながら、互いに隣接するノズル板の間に開口を形成することよって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の泡吐出用アダプタ。 - 前記複数の吐出口が設けられた泡造形部と、
前記泡吐出ヘッドに装着されるヘッド装着部とを備え、
前記複数の吐出口は、前記泡造形部の下面に設けられた少なくとも3つ以上のノズル孔によって構成され、各ノズル孔は、同一円周上に等間隔に並んで配置されると共に、これら各ノズル孔から吐出される泡の向きが、それぞれ鉛直下向きから周方向において同じ方向を向きながら、その周方向よりも少なくとも内側であって、その周方向において隣接するノズルの更に隣りに位置するノズルよりも外側に向かって斜めに吐出される方向に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の泡吐出用アダプタ。 - 前記各ノズル孔から吐出される泡の向きが、それぞれ鉛直下向きから周方向において同じ方向を向きながら、その周方向において隣接するノズル孔に向かって斜めに吐出される方向に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の泡吐出用アダプタ。
- 前記泡吐出ヘッドに対して着脱自在とされていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の泡吐出用アダプタ。
- 泡吐出ヘッドを押圧操作することによって容器本体に収容された内容液を前記泡吐出ヘッドから泡状に吐出させる泡吐出装置であって、
請求項1〜5の何れか一項に記載の泡吐出用アダプタを備えることを特徴とする泡吐出装置。 - 複数の吐出口が設けられた泡吐出ヘッドを押圧操作することによって容器本体に収容された内容液を前記各吐出口から泡状に吐出させる泡吐出装置であって、
前記泡吐出ヘッドの1回の押圧操作で、ツイストした泡の造形物を形成するように、各吐出口から吐出される泡の向きが設定されていることを特徴とする泡吐出装置。 - 前記泡吐出ヘッドは、下面に設けられたノズル口と、前記ノズル口の内側に設けられた複数のノズル板とを有し、
前記複数の吐出口は、前記ノズル口の内側に少なくとも3つ以上のノズル板が放射状に並んで配置されると共に、各ノズル板を前記ノズル口の軸線と直交する軸回りに、それぞれ同一方向に順次傾けながら、互いに隣接するノズル板の間に開口を形成することよって構成されていることを特徴とする請求項7に記載の泡吐出装置。 - 前記複数の吐出口は、前記泡吐出ヘッドの下面に設けられた少なくとも3つ以上のノズル孔によって構成され、各ノズル孔は、同一円周上に等間隔に並んで配置されると共に、これら各ノズル孔から吐出される泡の向きが、それぞれ鉛直下向きから周方向において同じ方向を向きながら、その周方向よりも少なくとも内側であって、その周方向において隣接するノズルの更に隣りに位置するノズルよりも外側に向かって斜めに吐出される方向に設定されていることを特徴とする請求項7に記載の泡吐出装置。
- 前記各ノズル孔から吐出される泡の向きが、それぞれ鉛直下向きから周方向において同じ方向を向きながら、その周方向において隣接するノズル孔に向かって斜めに吐出される方向に設定されていることを特徴とする請求項9に記載の泡吐出装置。
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