JP6067395B2 - ノズルキャップ - Google Patents

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本発明は、容器本体の口部に装着されるキャップ本体とキャップ本体から突出する筒状のノズルとを備えたノズルキャップに関する。
従来から、この種のノズルキャップは、例えばシャンプー、リンス、液体石鹸等の内容物を収納する容器に用いられている。例えば特許文献1には、キャップ本体と直角に曲がった円筒状のノズルとを備えたノズルキャップが記載されている。このようなノズルキャップに設けられるノズルは引用文献1に記載されるように直角に曲がるものに限らずキャップ本体から真っ直ぐに延びるものも知られており、何れの場合もノズルの先端から吐出対象物に向けて内容物を容易に吐出させることができる。
特開2009−149327号公報
従来のノズルキャップでは、不使用時には、アンダーカット係合によりキャップ本体に取り付け可能なオーバーキャップやねじ込みによりキャップ本体に取り付け可能なスクリューキャップ等の蓋体をキャップ本体に取り付けて、この蓋体によりノズル全体を覆うようにしているものもあった。
しかしながら、蓋体をキャップ本体に取り付ける構成では、内容物を吐出する際に当該蓋体をキャップ本体から取り外す必要があるので、蓋体を紛失しないように管理する必要があるなど、蓋体の取り扱いは煩雑である。
これに対して、ノズルの先端にヒンジキャップ(蓋体)を設けて、このヒンジキャップによりノズルの開口を開閉する構造が考えられる。しかしながら、この構造では、内容物を吐出させる際にノズルの先端を吐出対象物に近づけると、開いた蓋体が邪魔になるという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、ノズルの開口を容易に開閉できるとともに吐出が容易なノズルキャップを提供することにある。
本発明のノズルキャップは、容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、該キャップ本体から突出する筒状のノズルとを備えたノズルキャップであって、前記ノズルの外周に該ノズルの軸方向に沿って移動自在に装着される環状の可動支持体と、前記可動支持体にヒンジを介して連結されて前記ノズルの開口端を覆う閉位置と、前記ノズルの開口端から離脱する開位置との間で開閉自在の蓋体とを有し、前記蓋体を開いて前記ノズルの開口を外部に露出させることにより、前記可動支持体を前記ノズルに沿って該ノズルの基端側に移動させて、開かれた状態の前記蓋体を前記ノズルの開口に対して前記ノズルの基端側に離れた位置に移動させることができることを特徴とする。
上記構成においては、前記蓋体が、前記ノズルの開口よりも小さい注出孔が設けられ、前記可動支持体にヒンジを介して連結されて前記ノズルの開口端に配置される閉位置と、該ノズルの開口端から離脱する開位置との間で開閉自在の下段キャップと、前記下段キャップにヒンジを介して連結され、前記注出孔を閉塞する閉位置と該注出孔を開放する開位置との間で開閉自在の上段キャップとを有するのが好ましい。
上記構成においては、前記ノズルの外周面に、前記可動支持体の内周面に設けた係止爪に係合して該可動支持体の前記ノズルからの抜けを防止する抜け防止用突起が設けられるのが好ましい。
上記構成においては、前記ノズルの前記抜け防止用突起よりも基端側の外周面に、前記蓋体が開位置とされたときに前記係止爪が前記ノズルの基端側から係合可能な保持用突起が設けられるのが好ましい。
上記構成においては、前記キャップ本体の内側に、前記容器本体に収容された内容物と空気とを混合する気液混合栓が設けられ、前記ノズルの内部に内容物と空気との混合物を発泡させる発泡部材が設けられるのが好ましい。
本発明によれば、ノズルに装着された可動支持体にヒンジを介して連結される蓋体によりノズルの開口を開閉するようにしたので、その開閉を容易に行うことができる。また、蓋体を開いてノズルの開口から内容物を吐出するときに、可動支持体とともに蓋体をノズルの開口から離れる方向に移動させることができるので、蓋体が邪魔になることなくノズルの開口から内容物を吐出させることができる。
本発明によれば、蓋体を、可動支持体にヒンジを介して開閉自在に連結される下段キャップと、下段キャップにヒンジを介して開閉自在に連結される上段キャップとを有する構成としたので、上段キャップが開かれ下段キャップが閉じられているときには、ノズルの開口よりも小さい注出孔から内容物を勢いよく吐出させて、上段キャップが邪魔になることなく下段キャップに設けられた注出孔から内容物を吐出させることができる。また、上段キャップとともに下段キャップが開かれているときには可動支持体とともに上段キャップと下段キャップとをノズルの開口から離れる方向に移動させることができるので、上段キャップや下段キャップが邪魔になることなくノズルの開口から内容物を吐出させることができる。
本発明によれば、ノズルの外周面に、可動支持体の内周面に設けた係止爪に係合して可動支持体のノズルからの抜けを防止する抜け防止用突起を設けるようにしたので、可動支持体のノズルからの抜けを防止しつつ下段キャップをノズルの開口端に保持することができる。
本発明によれば、ノズルの抜け防止用突起よりも基端側の外周面に、蓋体が開位置とされたときに係止爪がノズルの基端側から係合可能な保持用突起を設けるようにしたので、蓋体が開かれたときに可動支持体をノズルの開口から離れた位置に確実に保持させて、蓋体が邪魔になることなくノズルの開口から内容物を吐出させることができる。
本発明によれば、キャップ本体の内側に、容器本体に収容された内容物と空気とを混合する気液混合栓を設け、ノズルの内部に内容物と空気との混合物を発泡させる発泡部材を設けることにより、例えばこのノズルキャップが装着される容器本体として、内層体と外層体とを備えた二重容器を用いたときに、内容物を空気と混合した泡状としてノズルから容易に吐出することができる。
本発明の一実施形態であるノズルキャップを備えたキャップ付き容器の正面図である。 (a)は図1に示すノズルキャップの平面図であり、(b)は図1に示すキャップ付き容器の要部拡大断面図である。 図2(b)に示すキャップ本体の内部構造の拡大断面図である。 (a)は上段キャップが開かれた状態のノズルキャップの平面図であり、(b)は上段キャップが開かれた状態のキャップ付き容器の要部拡大断面図である。 (a)は下段キャップが開かれた状態のノズルキャップの平面図であり、(b)は下段キャップが開かれた状態のキャップ付き容器の要部拡大断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示すキャップ付き容器1は、容器本体10に本発明の一実施形態であるノズルキャップ20を装着して構成されている。
図2に示すように、容器本体10は内層体11と外層体12とを備えた二重容器(例えば、内層体が外層体に対して剥離可能に積層されたボトル状容器)となっている。内層体11は例えば薄肉の合成樹脂により形成され、その内側に内容物を収納する収容空間Mを備えている。この収容空間Mには、例えばシャンプー、リンス、液体石鹸、除菌剤、うがい薬等のトイレタリー製品や薬品(医薬品)、マヨネーズ、ケチャップ、醤油等の調味料や食品が内容物として収納される。内層体11の上端部は収容空間Mにつながる上部開口11aとなっている。外層体12は例えば合成樹脂により胴部12aと口部12bとを備えたボトル状に形成されている。外層体12は可撓性を有しており、その内部に内層体11を剥離可能に収納している。外層体12の口部12bにはその表裏を貫通する一対の空気孔12cが設けられ、これらの空気孔12cを通して内層体11と外層体12との間に空気を導入可能とされている。口部12bの外周面には雄ねじ12dが一体に設けられ、さらに、雄ねじ12dを縦方向に切断する一対のスリット12eが設けられている。
一方、ノズルキャップ20はキャップ本体21、ノズル22およびヒンジキャップ23を備えている。
キャップ本体21は円筒状の側壁部21aと側壁部21aの一端に連なる天壁21bとを備えており、側壁部21aの内周面には雌ねじ21cが設けられている。雌ねじ21cは外層体12の口部12bに設けられた雄ねじ12dにねじ結合(螺合)可能となっており、キャップ本体21つまりノズルキャップ20は、雌ねじ21cを雄ねじ12dにねじ結合することにより容器本体10の口部12bに着脱自在に装着される。
本実施形態においては、キャップ本体21の側壁部21aと容器本体10の口部12bはそれぞれ円筒状に形成され、これらをねじ結合させてノズルキャップ20を容器本体10に装着する構造としているが、キャップ本体21の側壁部21aおよび容器本体10の口部12bをそれぞれ角筒状に形成することもできる。この場合、キャップ本体21を口部12bにアンダーカット係合等の手段により容器本体10の口部12bに固定する構成とすることができる。
ノズル22は円筒状に形成され、キャップ本体21の天壁21bに一体に連ねて形成されている。ノズル22は当該天壁21bにキャップ本体21と同軸に配置されており、当該軸方向に向けて天壁21bから突出している。ノズル22の内部は内容物の流路22aとなっており、その先端は内容物を吐出する開口(吐出口)22bとなっている。また、ノズル22の基端はキャップ本体21の内部に連通している。なお、キャップ本体21とノズル22は例えば樹脂材料により一体に形成することができる。なお、ノズル22は円筒状に限らず、例えば角筒状などとすることもできる。
ノズル22の流路22aには2つの発泡部材24が装着されている。これらの発泡部材24は、それぞれリング24aの端面に固定されたメッシュ24bを備えており、このメッシュ24bは、これを通過する内容物と空気の混合物を発泡させることができる。なお、発泡部材24の個数や位置、メッシュ24bの目の粗さ等は内容物の種類に応じて適宜変更することができる。
キャップ本体21の内部には気液混合栓30が収容されている。気液混合栓30は、軸方向に重ねて配置される下側栓体31と上側栓体32とを備えている。下側栓体31は容器本体10の口部12bを閉塞しており、また、その軸心に容器本体10の口部12bからノズル22の流路22aに向けて内容物を流通させるための流通孔31aを備えている。
なお、流通孔31aの内部には流量規制部材(筒部材)Sが嵌挿されている。この流量規制部材Sを内容物の種類に応じて種々の内径のものに変更することにより、流通孔31aを流れる内容物の量を調整して、内容物に応じた気液混合比に容易に変更することができる。
下側栓体31と上側栓体32の間には複数本の空気流路33が設けられている。空気流路33の一端は気液混合栓30の径方向外側に向けて開口し、キャップ本体21の側壁部21aと口部12bとの間のスリット12eを介して空気孔12cに連通している。また、空気流路33はその一端から下側栓体31と上側栓体32の間を径方向に沿って延びるとともに上方に向けて曲げられ、その他端は流通孔31aの外側に近接して開口している。
キャップ本体21の天壁21bと気液混合栓30の間には内容物及び空気の逆止弁40が設けられている。逆止弁40は円筒状に形成された基部40aを備え、基部40aの径方向内側にはアーム40bを介して円板状弁体40cが一体に設けられている。円板状弁体40cは流通孔31aの開口端と空気流路33の開口端とに当接して、ノズル22側から流通孔31aへの内容物の逆流とノズル22側から空気流路33への空気の逆流とを防止するようになっている。また、基部40aの径方向外側には環状弁体40dが一体に設けられ、この環状弁体40dによりキャップ本体21の天壁21bに設けられた空気導入孔41が開放可能に閉塞されている。なお、符号42は円板状弁体40cの過度な変形を防止するための円柱状のストッパである。
外層体12を圧搾(スクイズ)すると、内層体11の収容空間Mから押し出された内容物が流通孔31aを通ってノズル22の流路22aに流され、また、内層体11と外層体12との間の空気が空気孔12c、スリット12eおよび空気流路33を介してノズル22の流路22aに流される。このとき、円板状弁体40cは内容物や空気の流体圧により開かれてその流れを許容する。そして、空気と混合された内容物はノズル22の流路22aに設けられた一対の発泡部材24を通過することにより発泡し、泡状となってノズル22の開口22bから吐出される。
内容物の吐出が完了して外層体12への圧搾が解除されると、外層体12は元の形状に弾性復元し、内層体11と外層体12との間は負圧になる。これにより、外気が逆止弁40の環状弁体40dを押し下げて空気導入孔41からスリット12eと空気孔12cとを介して内層体11と外層体12との間に導入される。これにより、外層体12のみを元の形状に復元させ、内層体11を減容させることができる。また、流通孔31aと空気流路33はそれぞれ逆止弁40の円板状弁体40cにより閉塞されているので、内容物や空気がノズル22から容器本体10(内層体11内)に向けて逆流することがない。
次に、ノズルキャップ20に設けられるヒンジキャップ23について説明する。図2に示すようにヒンジキャップ23は可動支持体50と、下段キャップ51および上段キャップ52からなる蓋体Cを備えている。
可動支持体50は、内側円筒部50aと外側円筒部50bとがその軸方向の一端において連結壁50cにより一体に連結された円環状に形成されており、ノズル22の外周に装着されている。内側円筒部50aの内周面はノズル22の外周面に摺接しており、これにより可動支持体50はノズル22に対して該ノズル22の軸方向(長手方向)に沿って移動自在となっている。連結壁50cの上面(キャップ本体21とは反対側を向く面)には円筒状の保持筒50dが一体に設けられ、この保持筒50dの上端側には径方向外側に突出する保持爪50eが一体に設けられている。
内側円筒部50aの内周面の下端側には径方向内側に向けて突出する円環状の係止爪50fが一体に設けられている。一方、ノズル22の外周面の軸方向の略中央部には抜け防止用突起53が一体に設けられている。抜け防止用突起53は周方向に沿って延びる円環状に形成され、当該外周面から径方向外側に向けて突出している。可動支持体50は、内側円筒部50aに設けられた係止爪50fがノズル22の基端側(キャップ本体21側)から抜け防止用突起53に係合することにより、ノズル22に対するそれ以上の上方側への移動が規制されている。これにより、可動支持体50つまりヒンジキャップ23のノズル22からの抜けが防止される。
また、ノズル22の外周面には抜け防止用突起53よりも基端側に位置して保持用突起54が設けられている。保持用突起54は周方向に沿って延びる円環状に形成され、当該外周面から径方向外側に向けて突出している。内側円筒部50aに設けられた係止爪50fはノズル22の基端側から保持用突起54に係合することができる。係止爪50fをノズル22の基端側から保持用突起54に係合させることにより、可動支持体50をノズル22の基端側に保持することができる。
下段キャップ51は下側半分が可動支持体50の外側円筒部50bと略同径の円筒状で上側半分が下側半分よりも僅かに小径の円筒状の段付き円筒状に形成された下段上蓋55を備えている。下段上蓋55の上端には保持筒55aが一体に設けられ、保持筒55aの上端側には径方向外側に突出する保持爪55bが一体に設けられている。
下段上蓋55の内側には中栓56が設けられている。中栓56は有頂筒状に形成され、その上端壁56aには3つの注出孔56bが周方向に等間隔に並べて設けられている。これらの注出孔56bはそれぞれノズル22の開口22bよりも小径の円形に形成されており、ノズル22から送られてきた内容物を勢いよく吐出することができる。なお、注出孔56bはこれらの合計の開口面積がノズル22の開口22bの開口面積よりも小さければ、円形のものを3つ設ける構成に限らず、種々の形状のものを任意の数だけ設けることもできる。中栓56はその下端に設けられたフランジ部56cの外周縁において下段上蓋55に固定されている。
なお、下段キャップ51は、下段上蓋55に中栓56を固定する構成に限らず、これらを一体に形成した構成とすることもできる。
下段キャップ51はヒンジ57を介して可動支持体50に連結され、当該ヒンジ57を介して可動支持体50に対して開閉することができるようになっている。中栓56の基端には環状溝56dが設けられ、下段キャップ51が可動支持体50に対して閉じた状態つまり閉位置とされたときには、中栓56の環状溝56dがノズル22の開口端に係合する。このように、下段キャップ51が可動支持体50に対して閉じられると、当該下段キャップ51がノズル22の開口端に配置されてノズル22の開口端に中栓56が設けられた状態となる。
下段上蓋55の内周面の下端側には径方向内側へ向けて突出する係合爪55cが一体に設けられており、下段キャップ51が可動支持体50に対して閉じた状態になると、下段上蓋55が可動支持体50の保持筒50dの外側に嵌め合わされるとともに係合爪55cが可動支持体50の保持爪50eにアンダーカット係合して下段キャップ51は閉位置に保持される。一方、係合爪55cと保持爪50eとのアンダーカット係合が解除されて下段キャップ51が可動支持体50に対して開いた状態つまり開位置とされると、中栓56がノズル22の開口端から離脱してノズル22の開口22bが開放される。
なお、下段上蓋55の外周面には、そのヒンジ57に対して軸心を中心とした点対称の位置に摘み片58が一体に設けられ、この摘み片58を用いて下段キャップ51の開閉を容易に行うことができる。
上段キャップ52は下段キャップ51の下段上蓋55の上側半分の部分と略同径の有頂筒状に形成されている。上段キャップ52はヒンジ59を介して下段キャップ51に連結され、当該ヒンジ59を介して下段キャップ51に対して開閉することができるようになっている。
上段キャップ52の内周面の下端側には径方向内側へ向けて突出する係合爪52aが一体に設けられており、上段キャップ52が下段キャップ51に対して閉じた状態つまり閉位置となると、上段キャップ52が下段キャップ51の保持筒55aの外側に嵌め合わされるとともに係合爪52aが下段キャップ51の保持爪55bにアンダーカット係合して上段キャップ52は閉位置に保持される。上段キャップ52の天壁内面には閉塞筒52bが一体に設けられており、上段キャップ52が下段キャップ51に対して閉じた状態になると、閉塞筒52bが中栓56の注出孔56bが設けられた上端壁56aに係合して、中栓56つまり注出孔56bが上段キャップ52により閉塞される。一方、係合爪52aと保持爪55bとのアンダーカット係合が解除されて上段キャップ52が下段キャップ51に対して開いた状態つまり開位置とされると、中栓56つまり注出孔56bが開放され、中栓56の注出孔56bから内容物を吐出することができる。
なお、上段キャップ52の外周面には、そのヒンジ59に対して軸心を中心とした点対称の位置に摘み片60が一体に設けられ、この摘み片60を用いて上段キャップ52の開閉を容易に行うことができる。
上段キャップ52を下段キャップ51に連結するヒンジ59は、下段キャップ51を可動支持体50に連結するヒンジ57に対して、そのノズル22の軸方向から視た平面視で、当該軸方向を中心として180度ずれた位置に配置されている。これにより、可動支持体50に対して下段キャップ51が180度で開かれ、また、下段キャップ51に対して上段キャップ52が180度で開かれた形状として、可動支持体50、ヒンジ57、下段上蓋55、ヒンジ59および上段キャップ52を例えば樹脂材料の射出成形等により一体に形成することができる。この場合、中栓56のみが別体で形成され、下段上蓋55に嵌め込み等の手段により固定されることになるが、下段キャップ51を下段上蓋55と中栓56とを一体の構成とした場合には、これらも一体に形成することができる。
なお、上段キャップ52を下段キャップ51に連結するヒンジ59と、下段キャップ51を可動支持体50に連結するヒンジ57とを、ノズル22の軸方向から視た平面視で、互いに180度ずらして配置するに限らず、例えば、これらのヒンジ57,59を互いに90度ずらして配置するなど、任意の角度ずらした配置とすることもできる。
このようなノズルキャップ20では、図2に示すように、可動支持体50に対して蓋体Cを閉じた状態、つまり下段キャップ51を閉じた状態とするとともに下段キャップ51に対して上段キャップ52を閉じた状態とすることにより、ノズル22の開口22bを閉塞することができる。このとき、下段キャップ51(中栓56)がノズル22の開口端に配置されるとともに、可動支持体50の係止爪50fが抜け防止用突起53にノズル22の基端側から係合するので、ヒンジキャップ23をノズル22の先端側に位置決め保持することができる。
また、図4に示すように、可動支持体50に対して下段キャップ51を閉じた状態としたまま下段キャップ51に対して上段キャップ52を開くことにより、中栓56を露出させて内容物を中栓56の注出孔56bから吐出させることができる。このとき、ヒンジキャップ23はノズル22の先端側に位置決め保持されているので、中栓56の注出孔56bから安定して内容物を吐出させることができる。中栓56から内容物を吐出する際には、注出孔56bから内容物が勢いよく吐出されるので、開かれた上段キャップ52がノズル22の開口22bの近くにあっても、これが邪魔になることなく内容物を吐出させることができる。
なお、ノズル22の外周面に抜け防止用突起53に隣接して環状の保持突起61を設けることにより、可動支持体50の係止爪50fを抜け防止用突起53と保持突起61との間で挟んでヒンジキャップ23をノズル22の開口側に保持させることができる。
図5に示すように、蓋体Cを開く、つまり上段キャップ52を下段キャップ51に対して閉じた状態のまま下段キャップ51を可動支持体50に対して開くことにより、ノズル22の開口22bを外部に露出させて、中栓56を用いることなくノズル22の開口22bから直接内容物を吐出させることができる。この場合、蓋体C(下段キャップ51)を開いた後、可動支持体50をノズル22に沿って当該ノズル22の基端側に向けて移動させることで、この可動支持体50とともに開かれた状態の蓋体Cつまり上段キャップ52と下段キャップ51とをノズル22の開口22bから離れた位置にまで移動させることができる。したがって、ノズル22の開口22bから内容物を吐出する際に、当該ノズル22の先端を吐出対象物に近づけても、蓋体C(上段キャップ52や下段キャップ51)が邪魔になることがなく、ノズル22の開口22bから内容物を容易に吐出させることができる。
可動支持体50をノズル22の基端側に移動させると、その係止爪50fがノズル22の基端側から保持用突起54に係合するとともに可動支持体50の基端がキャップ本体21の天壁21bに軸方向から当接して可動支持体50はノズル22の基端に保持される。これにより、蓋体C(下段キャップ51)を開いてノズル22の開口22bから内容物を吐出するときに、可動支持体50をノズル22の開口から離れた位置に確実に保持させることができる。
このように、このノズルキャップ20が装着された容器本体10から内容物を吐出する際には、ヒンジキャップ23に設けられた上段キャップ52または下段キャップ51を回動操作するだけの簡単な操作で、蓋体Cつまり上段キャップ52や下段キャップ51を吐出の邪魔にさせることなく、内容物を容易に吐出することができる。また、使用後には、上段キャップ52または下段キャップ51を回動操作するだけの簡単な操作でノズル22の開口22bを容易に閉じることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、蓋体Cは下段キャップ51と上段キャップ52を有する二段構造とされているが、これに限らず、ノズル22の開口22bを閉塞する1つの蓋体のみを有する構成とすることもできる。
また、本発明のノズルキャップ20を二重容器として構成された容器本体10に装着するようにしているが、これに限らず、二重容器ではない通常の容器本体10に用いることもできる。
さらに、前記実施の形態においては、キャップ本体21の内部に気液混合栓30を設けるとともにノズル22の内部に発泡部材24を設けて内容物を泡状として吐出するようにしているが、これに限らず、気液混合栓30や発泡部材24を設けず、内容物をそのままノズル22から吐出させるようにしてもよい。
さらに、内容物は前記実施の形態に限定されることなく、本発明のノズルキャップを他の内容物を吐出するための用途として用いることもできる。
10 容器本体
12b 口部
20 ノズルキャップ
21 キャップ本体
22 ノズル
22b 開口
24 発泡部材
30 気液混合栓
50 可動支持体
50f 係止爪
51 下段キャップ
52 上段キャップ
53 抜け防止用突起
54 保持用突起
56 中栓
56b 注出孔
57,59 ヒンジ
C 蓋体

Claims (5)

  1. 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、該キャップ本体から突出する筒状のノズルとを備えたノズルキャップであって、
    前記ノズルの外周に該ノズルの軸方向に沿って移動自在に装着される環状の可動支持体と、
    前記可動支持体にヒンジを介して連結されて前記ノズルの開口端を覆う閉位置と、前記ノズルの開口端から離脱する開位置との間で開閉自在の蓋体とを有し、
    前記蓋体を開いて前記ノズルの開口を外部に露出させることにより、前記可動支持体を前記ノズルに沿って該ノズルの基端側に移動させて、開かれた状態の前記蓋体を前記ノズルの開口に対して前記ノズルの基端側に離れた位置に移動させることができることを特徴とするノズルキャップ。
  2. 前記蓋体が、前記ノズルの開口よりも小さい注出孔が設けられ、前記可動支持体にヒンジを介して連結されて前記ノズルの開口端に配置される閉位置と、該ノズルの開口端から離脱する開位置との間で開閉自在の下段キャップと、
    前記下段キャップにヒンジを介して連結され、前記注出孔を閉塞する閉位置と該注出孔を開放する開位置との間で開閉自在の上段キャップとを有することを特徴とする請求項1に記載のノズルキャップ。
  3. 前記ノズルの外周面に、前記可動支持体の内周面に設けた係止爪に係合して該可動支持体の前記ノズルからの抜けを防止する抜け防止用突起が設けられる請求項1または2に記載のノズルキャップ。
  4. 前記ノズルの前記抜け防止用突起よりも基端側の外周面に、前記蓋体が開位置とされたときに前記係止爪が前記ノズルの基端側から係合可能な保持用突起が設けられる請求項3に記載のノズルキャップ。
  5. 前記キャップ本体の内側に、前記容器本体に収容された内容物と空気とを混合する気液混合栓が設けられ、前記ノズルの内部に内容物と空気との混合物を発泡させる発泡部材が設けられる請求項1〜4のいずれか1項に記載のノズルキャップ。
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