JP2014520045A - 容器の内容物に添加物を導入するための手段を有する容器閉鎖具 - Google Patents

容器の内容物に添加物を導入するための手段を有する容器閉鎖具 Download PDF

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Abstract

本発明は、添加液を容器内に解放させる閉鎖装置であって、容器は主液区画と容器ネックとを有し、前記閉鎖装置は、キャップと、栓部材を有するケーシングとを備え、前記ネックは、第1直径を有する上側部分を有し、前記栓部材は、主要シール、上側シールおよびノズルを備え、前記キャップは、前記ケーシングに対して閉鎖位置から開放位置を通ってシール位置まで持ち上げられるように配置され、前記閉鎖位置では、前記主要シールは、前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールし、前記開放位置では、前記ネックの前記上側部分よりも下側に配置され、前記上側シールは、前記ネックの前記上側部分よりも下側に配置され、前記シール位置では、前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、閉鎖装置の操作によって容器の液体に添加液を解放するための閉鎖装置およびこうした閉鎖装置を含む容器に関する。
本発明はまた、閉鎖装置を組み付けるための方法および閉鎖装置を操作することによって添加液を導入するための方法に関する。
異なる液体の混合物のように多くの用途には、液体混合物が使用される前に直ちに、粉、ジェルまたは液体の添加物を他の液体に解放して混合することが必要である場合がある。ある期間の間、複数の製品を混合物として保存したときに互いに不必要に反応させる場合のように、これら製品を予備混合の形態で保存することができない、或いは、好ましくない場合がある。この例には、2つの医薬製剤が、混合したときよりも混合しないときの方がより長い保存期間を有する場合がある。しかしながら、それはまた、水、アルコール飲料、他の飲料および他の溶媒もしくは溶液のような、他の液体、または、液体および気体の混合物に適用することができる。添加液が導入される液体は、炭酸または無炭酸の液体である場合がある。
容器内の液体に添加液を解放するための閉鎖装置として、当該閉鎖装置を操作するものは従来技術として既知である。特許文献1は、主液区画とネックを備える開口部とを有する容器とともに使用するための閉鎖装置が開示されている。前記閉鎖装置は、流体室を定義するためのキャップ部材と、栓部材を有するハウジングを有する。前記栓部材は、前記流体室の底壁に形成した孔をシールする。前記栓部材は、前記流体室から離れる向きに指向するノズルを含む。前記キャップ部材を回すときに、当該キャップ部材が、前記ハウジングに対して、前記栓部材が前記孔を閉じる閉鎖位置から、前記栓部材が前記孔から引っ張られて、前記ノズルを通って前記主液区画に通じる前記流体室の流体のための流通路を提供する開放位置に持ち上げられる。
国際公開第2007/129116号
従来の閉鎖装置は、底壁の孔を取り囲む部分を、前記栓部材との効果的なシールを提供するために比較的柔軟性な材料にしなければならないので、当該閉鎖装置の底壁を別に作ることを要求する。これは、製造の複雑さを増大させる。
従来技術の閉鎖装置は、容器を炭酸飲料とともに使用するときに主液区画の内側の圧力を維持するために、ハウジングとボトルのネックとの間のシールと、ハウジングと流体室との間の付加的なシールとを要求する。
従来技術の閉鎖装置は、一度容器のネックから取り外されると、キャップ部材がその開放位置を維持するので、当該キャップ部材の流体室の液体をノズルから滴下することができる。
本発明の第1の態様によれば、添加液が容器内に解放されるように操作可能な閉鎖装置が提供され、前記容器は、主液区画と開口部を備える容器ネックとを有し、
前記閉鎖装置は、下側端縁にネックを有する流体室を定義するキャップ部材と、実質的に前記流体室を取り囲んで当該流体室の前記ネック内に伸びる栓部材を有するケーシングとを備え、
前記ネックは、第1直径を有する上側部分を有し、
前記栓部材は、当該栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシール可能とした主要周方向シール、前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシール可能とした上側周方向シール、および、前記流体室から離れる向きに指向して前記主要周方向シールよりも下の前記栓部材の外面に流体連通されるノズルを備え、
前記キャップ部材は、前記ケーシングに対して、閉鎖位置から、前記流体室から前記ネックの前記上側部分と前記栓部材との間の通路を通って前記ノズルまで流通路が設けられた開放位置を通って、シール位置まで持ち上げられるように配置され、
前記閉鎖位置では、前記主要周方向シールは、前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールし、
前記開放位置では、前記主要周方向シールは、前記ネックの前記上側部分よりも下に配置され、前記上側周方向シールは、前記ネックの前記上側部分よりも下に配置され、
前記シール位置では、前記上側周方向シールは、前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間に配置されている。
キャップ部材およびケーシングは、相互噛み合い回り止め手段またはロック手段を備えることができる。この手段は、キャップ部材をケーシングに対してシール位置に持ち上げたときに噛み合って、キャップ部材およびケーシングのさらなる相対運動を防止する。
キャップ部材には、主要噛み合い手段を設けることができる。主要噛み合い手段は、ケーシングに設けた対応主要噛み合い手段と噛み合い、閉鎖位置から開放位置を通ってシール位置までの相対回転によって、キャップ部材をケーシングに対して持ち上げることを可能にする。
ネックは、上側部分の第1直径よりも大きな均一の直径を有する下側円筒部分を備えることができる。
栓部材は、当該栓部材とネックの前記下側部分との間をシール可能とした副次的周方向シールを備えることができる。
主要、副次的および上側周方向シールは、Oリングを備えることができ、また、栓部材の外表面に設けた溝に嵌合させることができる。
主要、副次的および上側周方向シールは、シールリブのような、前記栓部材の外表面に接触する周方向構造を備えることができる。
本発明の第2の態様によれば、添加液が容器内に解放されるように操作可能な閉鎖装置が提供され、前記容器は、主液区画と開口部を備える容器ネックとを有し、
前記閉鎖装置は、下側端縁にネックを有する流体室を定義するキャップ部材と、実質的に前記流体室を取り囲んで当該流体室の前記ネック内に伸びる栓部材を有するケーシングとを備え、
前記ネックは、第1直径を有する上側部分と、第1直径よりも大きな均一直径を有する下側円筒部分とを有し、
前記栓部材は、当該栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシール可能とした主要周方向シール、前記栓部材と前記ネックの前記下側部分との間をシール可能とした副次的周方向シール、および、前記流体室から離れる向きに指向して前記主要および副次的周方向シールの間の前記栓部材の外表面に流体連通するノズルとを備え、
前記キャップ部材は、前記ケーシングに対して、閉鎖位置から、前記流体室から前記ネックの前記上側部分と前記線部材との間の通路を通って前記ノズルまで流通路が設けられた開放位置まで持ち上げられるように配置され、
前記閉鎖位置では、前記主要周方向シールは、前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールし、前記副次的周方向シールは、前記栓部材と前記ネックの前記下側部分との間をシールし、
前記開放位置では、前記主要周方向シールは、前記ネックの前記上側部分よりも下側に配置され、前記副次的周方向シールは、前記栓部材と前記ネックの前記下側部分との間のシールを維持する。
キャップ部材は、主要噛み合い手段を設けることができる。主要噛み合い手段は、ケーシングに設けた対応主要噛み合い手段と噛み合い、閉鎖位置から開放位置までの相対回転によって、キャップ部材をケーシングに対して持ち上げることを可能にする。
主要および副次的周方向シールは、Oリングを備えることができ、また、栓部材の外表面に設けた溝に嵌合させることができる。
主要および副次的周方向シールは、シールリブのような、前記栓部材の外表面に接触する周方向構造を備えることができる。
本発明の第3の態様によれば、添加液が容器内に解放されるように操作可能なの閉鎖装置が提供され、前記容器は、炭酸飲料を保持するための主液区画と開口部を備える容器ネックとを有し、
前記閉鎖装置は、下側端縁にネックを有する流体室を定義するキャップ部材と、実質的に前記流体室を取り囲んで当該流体室の前記ネック内に伸びる栓部材を有するケーシングとを備え、
前記ネックは、上側部分と下側部分とを有し、
前記閉鎖部材は、前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシール可能とした主要シールと、前記栓部材と前記ネックの前記下側部分との間をシール可能とした副次的シールとを有し、
前記栓部材は、前記流体室から離れる向きに指向して前記主要および副次的シールの間の前記栓部材の外表面に流体連通するノズルを備え、
前記キャップ部材は、前記ケーシングに対して、主要シールが前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールする閉鎖位置から、主要シールが前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールし続ける中間位置を通って、前記主要シールが前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールしない開放位置まで持ち上げられるように配置され、また、流通路が、前記流体室から前記ネックの前記上側部分に沿った通路を通って前記ノズルまで設けられ、
前記ケーシングおよび前記流体室は、その間に、環状のケーシング室を定義し、
前記ケーシングは、通気孔が設けられた底壁と、前記キャップ部材の前記ネックに対してシール状態の下で噛み合い可能な副次的閉鎖装置とを有し、閉鎖位置では、前記副次的閉鎖装置は、前記キャップ部材の前記ネック対してシール状態の下で噛み合って、中間位置では、副次的閉鎖装置は、前記主液区画の間に流通路を設けるための前記キャップ部材の前記ネックから前記通気孔を通って前記ケーシング室まで少なくとも部分的に解除される。
キャップ部材は、主要噛み合い手段を設けることができる。主要噛み合い手段は、ケーシングに設けた対応主要噛み合い手段と噛み合い、閉鎖位置から中間位置を通って開放位置までの相対回転によって、キャップ部材をケーシングに対して持ち上げることを可能にする。
開放位置では、主要噛み合い手段は、ケーシング室から前記ケーシングと前記キャップ部材との間の流通路に沿って前記閉鎖部材の外側までガス通路用の流通路を設けることができる。
主要および副次的シールは、Oリングを備えることができ、また、栓部材の外表面に設けた溝に嵌合させることができる。
主要および副次的シールは、シールリブのような、前記栓部材の外表面に接触する周方向構造を備えることができる。
副次的閉鎖装置は、前記キャップ部材の前記ネックに噛み合い可能にした円筒形の直立体とすることができる。閉鎖装置は、前記キャップ部材の前記ネックと前記直立体の一方に設けられ、前記キャップ部材の前記ネックと前記直立体の他方でシール可能とした下側シールを含むことができる。
前記下側シールは、Oリングを備えることができ、また、前記直立体と前記キャップ部材の前記ネックの一方に設けた溝に嵌合させることができる。
主要および副次的シールは、シールリブのような、前記栓部材の外表面に接触する周方向構造を備えることができる。
以下の事項は、閉鎖装置発明の3つ全ての態様、すなわち、主要および副次的周方向シール又はOリングを取り込んだ第1の態様、炭酸飲料用に通気孔を取り込んだ第2の態様、および、前記閉鎖装置を再シールするために上側周方向シール又はOリングを取り込んだ第3の態様に従う閉鎖装置に取り込むことができる。
前記閉鎖装置は、容器に嵌合する前に組み付けることができる。現行の前記閉鎖装置は、前記容器の前記主液区画内に解放するための添加液を含むことが好ましい。前記流体室は、圧力がかけられていることが好ましい。
この明細書中において「添加液」という用語は、添加ジェル又は流動添加粉又は液体もしくはジェル内を懸濁させる固体添加物のような、液体に類似する方法で流動する添加物を含む。添加液は、医薬製剤、原料、着色剤、調味料(香料)又は他の添加液で構成することができる。
前記ケーシングは、前記開口部の前記容器ネックの内側に嵌合可能としたケーシング内壁を含むことができ、また、前記閉鎖装置は、前記容器ネックと前記ケーシング内壁との間をシールするシール手段を含むことができる。これは、前記主液区画内の液体およびヘッドスペースガスを、当該液体に圧力がかかっているかどうかで保持するためのシールを維持する。こうして、前記流体室の内容物は、前記主液区画に移って、例えば容器を振ることによって、前記容器ネックと前記閉鎖部材との間から内容物がこぼれる危険なく、混合することができる。
好適な実施形態では、前記キャップ部材の主要噛み合い手段は内ねじを含み、前記ケーシングの前記主要噛み合い手段は外ねじを含み、前記キャップ部材は、当該キャップ部材の回転によって、前記ケーシングに対して持ち上がる。しかしながら、主要噛み合い手段は、他の形態も可能であり、例えば、バイオネットタイプの噛み合い手段、又は、フリクションプル式の噛み合い手段、又は、縦方向スライド式の噛み合い手段、又は、噛み合いの形式に好適な他の手段が挙げられる。主要噛み合い手段は、前記キャップ部材が互いに完全に分離した状態になることを防止する。
前記キャップ部材は、頂上側キャップ壁、前記ネックが伸びるキャップ底壁、内ねじが設けられたキャップ外壁および、前記頂上側キャップ壁から前記キャップ底壁に伸びて、前記キャップ外壁の内側に配置されるキャップ内壁を含むことができる。
前記流体室は、キャップ頂上壁、前記キャップ内壁および前記キャップ底壁で定義することができる。
前記流体室は、単一の成形品として形成することができる前記キャップ部材の残余部分とは別体に形成することができる。
前記ケーシングは、外ねじが設けられたケーシング外壁を備えることができる。
前記ケーシング外壁は、使用に際して、前記容器の開口部の容器ネックに設けられた外側副次的ねじに噛み合い可能とした内側副次的ねじを備えることができる。こうして、使用に際して、前記ケーシング外壁は、前記容器ネックの外側にねじ付けることができる。
前記栓部材は、前記ケーシングとともに一体的に形成することができる。前記栓部材は、前記ケーシングとは別体に形成することができ、また、当該ケーシングの前記底壁に、例えば、当該底壁に形成した孔への一方向締まりばめによって、固定させることができる。前記栓部材は、主要シールと副次的シールとの間の位置で、前記栓部材の外表面に伸びる内部流体通路を含むことができ、当該内部流体通路は、前記ノズルに連通している。
前記キャップ部材は、前記キャップ部材に設けられたタンパープルーフ帯を含むことができる。タンパープルーフ帯は、少なくとも部分的な当該タンパープルーフ帯の除去又は破壊までは前記ケーシングに対する前記キャップ部材の回転を防止する。
前記ケーシングは、予め設定したトルクが前記キャップ部材に入力されるまで、前記容器の前記ネックに対する前記キャップ部材と前記ケーシングとの回転を防止する安全装置を含むことができる。
前記流体室は、添加液と加圧ガスのヘッドスペースとを含むことができる。
本発明の第4の態様によれば、主液区画、容器ネック、当該容器ネックに形成した開口部および当該開口部を閉じる閉鎖装置を備え、当該閉鎖装置が本発明の第1、第2又は第3の態様に従う閉鎖装置で構成される容器が提供される。
前記主液区画は、水を含んだ、又は、飲料である、第1液と、ヘッドスペースとを含むことができる。しかしながら、前記第1液は、アルコール飲料、化粧料、医薬製品、日用製品もしくは農産品もしくは他の製品、又は、任意の適当な液体もしくは半流動体物質とすることができる。前記ヘッドスペースは、圧力がかけることができる。第1液は、炭酸飲料とすることができる。
前記流体室は、添加液を含むことができ、加圧ガスのヘッドスペースを含むことができる。
前記容器ネックは、前記ケーシング外壁の前記内側副次的ねじに噛み合い可能とした外側副次的ねじを含むことができる。
前記容器は、プラスチック材料(例えばPET)、又は、ガラス、又は、金属、又は、紙材料、又は、これらの組み合わせとすることができる。
本発明の第5の態様によれば、容器の主液区画内に添加液を導入するための方法が提供され、当該方法のステップは、
閉鎖装置のキャップ部材と、前記キャップ部材によって定義された加圧流体室とをケーシングに対して持ち上げることで、前記ケーシングに設けられた栓部材が前記流体室の下側端部に設けたネックに対して、
主要周方向シールが前記栓部材と前記ネックの上側部分との間をシールする閉鎖位置から、
主要周方向シールが前記ネックの上側部分よりも下側に配置され、また、上側周方向シールが前記ネックの前記上側部分よりも上側に配置される開放位置に、
下向きに移動するステップと、
加圧添加液を、前記ネックの前記上側部分を通る流通路に沿った前記流体室から、前記主要シールと前記副次的シールとの間の位置で前記栓部材の外表面に伸びる前記栓部材に設けた内部流体通路と、前記内部流体通路に連通するノズルとを通って、前記主液区画内に解放するステップと、
前記ケーシングに対して前記キャップ部材をさらに、主要周方向シールが前記ネックの前記上側部分よりも下に配置され、また、上側周方向シールが前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールするシール位置に持ち上げるステップとを含む。
本発明の第6の態様によれば、容器の主液区画内に添加液を導入するための方法が提供され、当該方法のステップは、
閉鎖装置のキャップ部材と、前記キャップ部材によって定義された加圧流体室とをケーシングに対して持ち上げることで、前記ケーシングに設けられた栓部材が前記流体室の下側端部に設けたネックに対して、
主要周方向シールが前記栓部材と前記ネックの上側部分との間をシールし、また、副次的周方向シールが前記栓部材と前記ネックの下側部分との間をシールし、当該下側部分が前記上側部分の前記直径よりも大きな均一の内径を有する閉鎖位置から、
主要周方向シールが前記ネックの上側部分よりも下側に配置され、また、副次的周方向シールが前記栓部材と前記ネックの前記下側部分との間のシールを維持する開放位置に、
下向きに移動するステップと、
加圧添加液を、流通路に沿った前記流体室から、前記ネックの前記上側部分、前記主要シールと前記副次的シールとの間の位置で前記栓部材の外表面に伸びる前記栓部材に設けた内部流体通路、前記内部流体通路に連通するノズルを通って、前記主液区画内に解放するステップと、
前記容器から前記キャップ部材および前記ケーシングを取り外すために、さらに前記キャップ部材を持ち上げるステップとを含む。
本発明の第7の態様によれば、容器の主液区画内に添加液を導入するための方法が提供され、当該方法のステップは、
閉鎖装置のキャップ部材と、前記キャップ部材によって定義された加圧流体室とをケーシングに対して持ち上げることで、前記ケーシングに設けられた栓部材を前記流体室の下側端部に設けたネックに対して、
主要周方向シールが前記栓部材と前記ネックの上側部分との間をシールし、また、副次的周方向シールが前記栓部材と前記ネックの下側部分との間をシールし、また、前記ケーシングに設けられた副次的閉鎖装置が、前記主液区画と、前記ケーシングと前記流体室との間に配置された環状のケーシング室との間をシールするために前記キャップ部材の前記ネックに対してシール状態の下で噛み合う閉鎖位置から、
前記主要周方向シールが前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールし続け、また、前記副次的閉鎖装置の噛み合いが、前記主液区画と前記環状のケーシング室との間の流通路を供給するために前記キャップ部材の前記ネックから少なくとも部分的に解除されることより、前記主液区画の加圧ガスが前記環状のケーシング室内に移るとともに、前記キャップ部材と前記ケーシングとの間の通路に沿って大気に放出される中間位置まで、下向きに移動させるステップと、
前記栓部材を、前記主要シールが前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールしない開放位置に対してさらに移動させるステップと、
加圧添加液を、前記ネックの前記上側部分を通る流通路に沿った前記流体室から、前記主要シールと前記副次的シールとの間の位置で前記栓部材の外表面に伸びる前記栓部材に設けた内部流体通路と、前記内部流体通路に連通するノズルとを通って、前記主液区画内に解放するステップと、
前記ケーシングに対して前記キャップ部材をさらに、前記容器から前記キャップ部材およびケーシングを取り除くために上昇させるステップとを含む。
前記方法は、前記キャップ部材と前記ケーシングとの更なる相対運動を防止するために、前記キャップ部材および前記ケーシングを前記シール位置で一体にロックするための追加的なステップを含むことができる。前記ロックは、前記キャップ部材が前記ケーシングに対して前記シール位置に持ち上げられたときに前記キャップ部材と前記ケーシングに設けられた相互噛み合い爪手段の噛み合いを終了することができる。
前記方法は、前記容器から前記キャップ部材および前記ケーシングを取り除くためにさらに前記キャップ部材を上昇させるための追加的なステップを含むことができる。
以下の事項は、方法発明の3つ全ての態様、すなわち、主要および副次的周方向シール又はOリングを使用することでシールする第5の態様、加圧ガスが中間位置で大気に排出される第6の態様、および、上側周方向シール又はOリングを使用することでシール位置で再シールする第7の態様に従う方法に取り込むことができる。
前記流体室が前記ケーシングに対するねじ動作によって上昇するように、前記キャップ部材を回転させることによって当該キャップ部材を上昇させることができる。前記キャップ部材は、前記閉鎖位置から前記開放位置まで、0度〜90度の間、望ましくは約45度の第1角度まで、回転させることができる。前記キャップ部材の更なる回転は、前記キャップ部材および前記ケーシングに設けられた相互噛み合い爪手段によって、0度〜90度の間、望ましくは約45度の第2角度に制限することができる。前記第2角度は、前記爪手段の位置によって予め設定される。それは、製造誤差を許容しつつ、前記栓部材の開口と、添加液の結果としての混合とを確保するのに十分なように選択される。
前記ケーシングに対する前記キャップ部材の前記持ち上げは、前記ケーシングの外側ねじに対する前記キャップ部材の前記内側ねじの噛み合いによって達成することができる。
前記内側ねじは、前記キャップ部材のキャップ外壁に設けることができる。
前記流体室は、キャップ頂上壁、キャップ底壁および、前記キャップ頂上壁から前記キャップ底壁まで伸びて前記キャップ外壁の内側に配置されるキャップ内壁に設けることができる。
前記外側ねじは、ケーシング外壁の前記外表面に設けることができる。
前記容器から前記キャップ部材および前記ケーシングを取り除くための更なる前記キャップ部材の回転は、前記容器の開口のネックに設けられた外側副次的ねじに対する前記ケーシングの内側副次的ねじの噛み合いによって達成することができる。
前記内側副次的ねじは、前記ケーシング外壁の前記内側面に設けることができる。
前記キャップ内壁は、前記容器の前記ネックの内側に伸ばすことができる。
前記ケーシングは、前記容器の前記ネックの内側に配置され、また、前記ケーシング内壁の外表面と前記容器の前記ネックの内表面との間をシールするためのシール手段が設けられた前記ケーシング内壁を含むことができる。
前記方法はさらに、前記キャップ外壁に設けられたテンパープルーフ帯を少なくとも部分的に取り除くためのステップを含むことができ、これにより、前記キャップ部材が前記ケーシングに対して回転することを許容する。
前記方法はさらに、安全装置を外すために、前記容器から前記キャップ部材と前記ケーシングとを取り除くためにさらに前記キャップ部材を回転するステップの間、前記キャップ部材に十分なトルクを入力するためのステップを含むことができる。
本発明に従う閉鎖装置を、容器のネックに装着された閉鎖位置または充填位置で示す断面図である。 図1の閉鎖装置を、中間位置で示す断面図である。 図1の閉鎖装置を、開放位置で示す断面図である。 図1の閉鎖装置を、更なる開放位置で示す断面図である。 図1の閉鎖装置を、シール位置で示す断面図である。 図1の閉鎖装置を示す斜視透過図である。
本発明の一実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1〜5は、閉鎖装置10を示す。前記閉鎖装置は、容器12に取り付けることができ、図1には、容器12の上部を示す。前記容器は、主液区画14と、外側ねじ18を備える標準PCO20mmのネック16とを有する、一般的な標準のPETボトルである。本発明の目的のため、前記ねじは、副次的ねじ18として示されている。
閉鎖装置10は、2つのメインパーツ、流体室22を定義するキャップ部材20と、ケーシング50とを備える。キャップ部材20は、ネック26に開口する底壁24を含む。前記ネックは、第1直径の上側ネック部分28と、均一な第2直径の均一な円筒内側表面を有する下側ネック部分30とを含み、前記第2直径は、前記第1直径よりも大きい。前記第1直径は、3〜7mmの間、例えば、5mmにすることができ、また、前記第2直径は、4〜8mmの間、例えば、6mmにすることができる。
キャップ部材20は、キャップ頂上壁32、キャップ外壁34およびキャップ外壁36を含み、全てポリプロピレンまたは他の任意の適当なプラスチックの単一の成形品として形成されている。図示の例では、底壁24およびネック26を含む流体室22は、キャップ頂上壁32、キャップ外壁34およびキャップ内壁36を含む第2独立成形品内に挿入される第1成形品として形成されている。しかしながら、前記キャップ部材は、一体成形品として、又は、他の任意の適当な手段によって形成することができる。
キャップ外壁34は、ケーシング50の対応外側主要ねじ70に噛み合い可能とした内側主要ねじ40を含む。内側および外側主要ねじ40,70は、ケーシング50に対してキャップ部材20を持ち上げることができる主要噛み合い手段の部分を形成する。キャップ外壁28は、外側面に、キャップ外壁28の把持を補助するために、表面窪み(図示せず)又は他の任意の適当な表面特性を備えることができる。
ケーシング50はまた、ポリエチレン成形品として形成することが好ましいけれども、他の任意の適当な材料から形成することができる。ケーシング50は、閉鎖装置10の中心軸に配置される栓部材52、容器ネック16に外側から嵌合可能としたケーシング外壁54、容器ネック16の頂上に着座するフランジ56、フランジ56から前記ネックの内側に下向きに伸びてシールリブ60のような1つ以上のシールによって容器ネック16をシールするケーシング内壁58および、前記栓部材を支持するケーシング底壁62を備える。図示の例では、栓部材52は、ケーシング底壁62の孔64への一方向締まりばめによって前記ケーシングに嵌合する独立成形品として形成されている。ケーシング内壁58とケーシング底壁62とは、キャップ部材20の流体室22を取り囲む環状のケーシング室66を形成している。図1に示すように、キャップ部材20がケーシング40内にねじ込まれるとき、環状のケーシング室66は、後述のように、シール150によって主液区画14と分けられている。通気孔160がケーシング底壁62にないバリエーションでは、環状のケーシング室66は、ケーシング底壁62によって主液区画14と分けられている。
ケーシング外壁54は、主要噛み合い手段の部分として、キャップ部材20の内側主要ねじ40に噛み合う外側主要ねじ70を有する。ケーシング外壁54はまた、容器12のネック16に設けた外側副次的ねじ18に噛み合う内側副次的ねじ72を有する。
栓部材52は、それよりも下側にノズル80を有する。ノズル通路82は、前記閉鎖装置を開いたとき、加圧液体を流体室22から送るために設けられている。栓部材52は、3つの周方向シール84、86,88を備えている。これらシールは、Oリングシールとすることができ、又は、これらシールは、シールとして機能するのに十分な弾性を有する材料で栓部材52を設けることで、当該栓部材の外表面に設けたリブとして形成することができ、又は、これらシールは、他の任意の適当なシールとすることができる。
円形リブ68は、ケーシング底壁62よりも下側に伸びている。これは、前記閉鎖装置を移動させたとき、ノズル80の突出部分を保護するのに役立つ。リブ68には、ガスがノズル80から解放されたときに泡が前記リブに形成されることを防止するために、スリット(図示せず)を設けることができる。
必要に応じて、形作られたキャップ(図示せず)は、円形リブ68を横切って広がるように、また、閉鎖装置10の内部を清潔に又は無菌状態に維持するためにキャップ外壁34の底部に接続されるように設けることができる。択一的に、ケーシング50およびキャップ部材230の高さは、円形リブ68がキャップ外壁34の底部よりも下に突出しないように選択することができ、また、金属膜シールは、閉鎖装置10の内部を清潔に又は無菌状態に維持するためにキャップ外壁34の底部を横切って広がるように設けることができる。形作られたキャップ又は金属膜シールは、前記閉鎖装置が容器12に固定される前に取り除かれなければならない。これは、閉鎖装置10が、例えば、使用者自身のボトル詰めされた水に調味料(香料)又は他の添加物を供給するために、使用者によって使用者自身の容器12に対して別々に供給され、また、取り付けられることを可能にする。
主要周方向シール84は、栓部材52とネック26の上側部分28との間をシール可能とする。この目的のため、上側部分28は、その長さの全長にわたって均一の第1直径を有しなければならない。副次的周方向シール86は、栓部材52とネック26の下側部分30との間をシール可能とする。下側部分28は、上側部分26よりも長く、また、副次的周方向シール86は、後述するように、ネック26内での栓部材52の全進退行程にわたって栓部材52とネック26との間をシールし続ける。
上側周方向シール88は、主要シール84と同じ寸法であり、栓部材52の頂上付近に設けられている。上側周方向シール88は、前記閉鎖装置がそのシールされた閉鎖位置にあるとき、栓部材52とネック26の上側部分28との間をシール可能とする。主要シール84と上側シール88との間では、栓部材52は、縮径コア90を有する。縮径コア90は、栓部材52が開放位置にあって主要シール84がもはやネック26の上側部分28をシールしないときに流体室22からの液体の排出を補助するための縦溝92を含むことができる。底壁24の上側表面94は、栓部材52に向かって傾斜するため、全ての液体は、栓部材52が開放位置にあるときに流体室22から排出される。
キャップ外壁34の下側端縁には、国際公開第2007/129116号に記載の形式のテンパープルーフ帯100がある。しかしながら、任意の既知のテンパープルーフ帯を使用することができる。テンパープルーフ帯の目的は、少なくとも部分的にテンパープルーフ帯100が取り外されるまで、キャップ部材20が、当該キャップの内側主要ねじ40とケーシング50の外側主要ねじ70との相互作用によってケーシング50から取り外されることを防止することにある。
ケーシング外壁54の下側端縁には、安全リング102又は他のテンパープルーフ装置が設けられている。リング102は、1つ以上のネック部分104によって接続されたケーシング外壁54の延長部であり、爪フランジ106を含み、爪フランジ106は、容器ネック16に設けた対応爪手段108に噛み合う。こうした安全装置は既知の技術であり、その説明は省略する。予め設定された、キャップ部材20に入力されるべきトルクには、ネック部分104を破壊して、ケーシング50を副次的ねじ18,72に沿って容器ネック16に対して上昇させることができるようなものが要求される。安全装置102は、爪108の下で容器12のネック16に留まる。これに代えて他の任意の好適なテンパープルーフ装置を使用することができ、或いは、事と次第で、省略することができる。
本発明の閉鎖装置の操作を、図1〜図5を参照して説明する。
図1において、閉鎖装置10は、その主液区画14内に、第1液(図示せず)、例えば水を収容する容器12に固定されている。前記キャップ部材の液体室22は、液体添加物120および加圧ガスのヘッドスペース122を収容できる。閉鎖装置10は、上側ネック部分28と栓部材52との間をシールする主要周方向シール84によって液体室22がシールされて閉じられた閉鎖位置にある。
ケーシング50は、副次的ねじ18,72を介して容器ネック16にいっぱいまでねじ付けられている。また、キャップ部材20は、内側および外側主要ねじ40,70を介してケーシング外壁54にいっぱいまでねじ付けられている。容器12の内容物は、例えば非炭酸飲料のように、大気圧の状態にあっても、または、例えば炭酸飲料のように、加圧状態にあってもよい。
ケーシング内壁58と容器ネック16との間のシール60は、容器の内容物が外界の空気からシールされることを保証する。
主液区画14の第1液とヘッドスペースが加圧されるとき、例えば、第1液が炭酸飲料であるとき、主液区画14の圧力は第1に、減少させることにより、液体室22の圧力を主液区画14の圧力よりも高くして、その後の主液区画14への液体添加物120の投入を成功させる必要がある。
圧力減少を可能にするため、ネック26の下側端部38は、ケーシング底壁62に設けた円筒直立体152をシール可能とした、下側周方向シール150を備える。直立体152は、ネック26の下側端部38を閉じてシールするのに役立つ副次的閉鎖装置である。直立体152は、図4に示すように、内側表面156に多数の縦溝154を含む。縦溝154は、直立体152の頂上端縁158から、前記閉鎖装置が図1に示す閉鎖位置にあるときに下側周方向シール150の真上の位置まで伸びている。ケーシング底壁62はまた、例えば小さな直径孔の通気孔160を備える。通気孔160は、主液区画14とネック26の下側端部38との間のガス流通路を形成する。
図面では、下側シール150は、ネック26の外表面に設けられて、直立体152の内側表面156をシールしているけれども、直立体152は、ネック26の下側端部38の内側に嵌合させることができて、下側シール150は、直立体152の外側表面をシールするためにネック26の内側表面に設けることができることは理解されることである。
主液区画14の圧力を減少させるため、キャップ部材20は、ケーシング50に対して図2に示す中間位置で、好適な実施形態によれば閉鎖位置からちょうど45°の角度を通り過ぎたとき、外せるようにしなければならない。最初、タンパープルーフ帯100が少なくとも部分的に取り除かれることにより、キャップ外壁34がケーシング外壁54に対して自由に上昇する。それから、キャップ部材20をしっかり握って回転させる。キャップ部材が上昇するので、流体室22は栓部材52に対して持ち上げられる。主要シール84は、上側ネック部分28の底部まで移動することにより、ネック26を閉じてシールし続ける。ネック26の下側シール150は、当該下側シール150が直立体152の内側表面156に設けた縦溝154に到達するまで、直立体152に対して上方に移動する。ここで、流通路は、ネック26の下側端部38と環状ケーシング室66との間に開口している。キャップ部材20は、ケーシング50に対して上昇するので、キャップ部材20とケーシング50との間のシールがなく、それゆえ、環状ケーシング室66の間に開口して主要ねじ40,70を通って閉鎖装置の外側に通じる流通路が存在する。それゆえ、ガスは、通しの主液区画14から通気孔160を経て、下側シールを過ぎて、主要ねじ40,70を通って大気に逃がすことができるので、主液区画14の圧力は大気圧に復帰する。
主液区画14の第1液およびヘッドスペースが加圧されていなければ、この通気ステップは必要なく、下側シール150、通気孔160および直立体152はすべて省略することができる。しかしながら、製造の容易さから、同じ閉鎖装置を加圧および非加圧の主液区画の両者に対して適用することができ、また、下側シール150は、非加圧の主液区画に使用されるときは単純に省略することができる。
下側シール150の配置は、従来技術よりも、より多くの利益をもたらす。特に、添加液を炭酸飲料や他の加圧液体に加えるための、閉鎖装置10の効果的な操作を可能にする。また、閉鎖装置10が取り外されるときに、容器ネック16と閉鎖装置10との間に排出される液体の危険を小さくする。
流体室22は、単一部品として形成することができる。栓部材でのシールを保証するためにより柔軟な材料の底壁を形成しなければならないことに代えて、シールを底壁24から栓部材52まで移動させることにより、流体室22を、単一で比較的硬い成形材料からなるものとすることができ、これにより、閉鎖装置10のコストおよび複雑さが軽減される。Oリングシール84,86を除いた閉鎖装置の全ての構成要素を同一の材料で作れるので、リサイクル可能率が改善される。これは、栓部材52についても同様に、ネック26は、剛性が高くて、耐久性が高いものに製造することができるので、シール84,86の操作の信頼性が改善される。
容器12の主液区画14内に液体添加物120を投入させるため、キャップ部材20は、好適な実施形態によれば閉鎖位置からちょうど45°の第1角度を通り過ぎたとき、図3に示す開放位置でケーシング50に対して外れなければならない。しかしながら、この第1角度は、主要ねじ40,70の寸法およびピッチの適切な選択によって任意の望ましい角度にできることは理解されることである。
下側シール150が省略されたとき、図2に示した圧力減少ステップは不要である。図1に示す位置から開始するとき、タンパープルーフ帯100が少なくとも部分的に取り除かれ又は破壊されることにより、キャップ外壁23がケーシング外壁54に対して自由に上昇する。それから、キャップ部材20をしっかり握って回転させる。キャップ部材が上昇するので、流体室22は栓部材42に対して持ち上げられる。そして、キャップ部材は図3に示す位置に移動する。
下側シール150が含まれるとき、キャップ部材20は、さらに図2に示す中間位置を越えて図3に示す開放位置に回転する。
主要シール84が、図3に示すように、上側ネック部分28の端部の下を通るとき、主液区画14は、流体室22に流体連通し、加圧された添加液120は、主要シール84とネック26との間を自由に通って、内側流体通路82内に、そして、ノズル80の外の主液区画14内に流れる。副次的シール86は、下側ネック部分30と栓部材52との間をシールし続けるので、添加液120は、他の如何なる通路に沿って主液区画14内に漏れ出ることができない。任意の好適な寸法のねじを使用することができるけれども、一般に、主要ねじ40,70は、標準28mm、PETボトルねじは、PET水ボトルで使用されるタイプの、9mmピッチであり、また、閉鎖装置10は、最適な許容誤差のもと、キャップ部材を閉鎖位置から約45°回転させたとき、添加液120が主液区画14内に投入されるように配置される。実際に、この角度は、0°から90°の範囲でより小さく、又は、より大きくすることができる。
ヘッドスペース122の容量は、全ての添加液120が主液区画14内に排出されるように、十分に大きく選択することができる。底壁24の上側表面94は、上側ネック部分28に向かって下向きに傾斜するので、重力のもと、全ての添加液は前記開放口に流れる。縮径直径コア90は、キャップ部材20をさらに回したときに上側ネック部分28に入り、これによって、残った如何なる添加液120も排出できる大きな横断面通路が形成される。
主要および副次的シール84,86の配置は、従来技術よりも、より多くの利益をもたらす。
流体室22は、単一部品として形成することができる。栓部材でのシールを保証するためにより柔軟な材料の底壁を形成しなければならないことに代えて、シールを底壁24から栓部材52まで移動させることにより、流体室22を、単一で比較的硬い成形材料からなるものとすることができ、これにより、閉鎖装置10のコストおよび複雑さが軽減される。Oリングシール84,86を除いた閉鎖装置の全ての構成要素を同一の材料で作れるので、リサイクル可能率が改善される。これは、栓部材52についても同様で、ネック26は、剛性が高くて、耐久性が高いものに製造することができるので、シール84,86の操作の信頼性が改善される。
添加液120の主液区画14内への投入の後で、キャップ部材20をさらに、好適な実施形態によれば、約45°の更なる角度にわたって、図4に示すように、栓部材52の上側シール88が流体室22の上側ネック部分28に接近するまで回転させる。副次的シール86は、下側ネック部分30と栓部材52との間をシールし続けるので、残った如何なる添加液120も、ノズル80を通る他に、主液区画14内を通ることができない。
さらにキャップ部材20の回転は、栓部材52の上側シール88が流体室22の上側ネック部分28に入って、栓部材52と上側ネック部分28との間をシールする結果になる。閉鎖装置10はそのとき、図5に示すようにシール位置にある。副次的シール86は、下側ネック部分30と栓部材52との間をシールし続けるので、下側ネック部分と栓部材52との間の環状空間に残った如何なる添加液120も、栓部材52を通って漏れ出すことはできない。流体室22に残った如何なる液体も上側シール88によってシールされて逃げることができない。流体室22に残った如何なる液体も上側シール88によってシールされて逃げることができない。
キャップ部材20の回転がちょうど図5に示す位置を越えると、キャップ部材20とケーシング50とに設けた相互噛み合い爪手段162の形をしたロッキング手段が、互いに噛み合う結果となり、従って、いずれの回転方向にもキャップ部材20とケーシング50とのさらなる回転が阻止される。これらは事実上、一緒にロックされる。ここで、キャップ部材20のトルクは、ケーシング外壁54に伝達されて、ケーシング50は容器ネック16に対して回転し始める。実施例では、安全またはタンパープルーフ装置102は、ケーシング50に設けられているので、増大したトルクは、ケーシング50が副次的ねじ18,72の噛み合いによって容器12に対して上昇できるようになる前に、第1に安全装置102のネック部分104を破壊可能としなければならない。副次的ねじ18,72は一般に、3.2mmのMCA2ねじである。キャップ部材20を回転させるので、閉鎖装置10全体は、容器12から、それが容器12から取り外されるまで持ち上げられる。
図6は、爪手段162の詳細を示す。爪手段162は、内側主要ねじ40と外側主要ねじ70との両者の先端で、連動可能な構造を備えている。内側主要ねじ爪部材164は、内側主要ねじ40の直前の、その一番上の範囲、即ち、キャップ頂上壁32に、障害物を形成するため、内側主要ねじ40のピッチを縮小する。内側主要ねじ40は、内側主要ねじ爪部材164に隣接した内側主要ねじ凹み166を形成するため、内側主要ねじ爪部材164の後、短い距離だけ続く。
対応する外側主要ねじ部材168は、外側主要ねじ70の最上部の範囲、即ち、フランジ56に最も近い位置から、上向きに伸びている。外側主要ねじ部材70は、ケーシング外壁54に沿って縦方向に伸びている。
使用に際して、キャップ部材20は、上述のように回転しているので、外側主要ねじ部材168はやがて、内側主要ねじ爪部材164に当接する。さらにキャップ部材20の回転は、キャップ部材20およびケーシング50の僅かな弾性変形を生じさせ、外側主要ねじ部材168が内側主要ねじ爪部材164を通り越すことを可能にし、やがて、外側主要ねじ部材168は、内側主要ねじ凹み166内に着座する。こうした着座による、しまりばめは、キャップ部材20とケーシング50との更なる相対回転を軽減する。もし、下側シール150および通気孔160を省略すれば、つぎには、液体添加物120が、図3に示す開放位置で主液区画14に投入されるとき、流体室22の高い圧力は主液区画14のヘッドスペース内に分散されるので、流体室22および主液区画14の両方とも、大気圧よりも大きな中間圧力であるが、実質的に流体室22の本来の高い圧力未満である。ケーシング50が容器12に対して上昇するとき、これによって、当該容器が開くことにより、主液区画14の圧力が大気圧に低下する。下側ネック部分30と栓部材52との間の環状空間の圧力はまた、大気圧に降下し、これによって、ノズル80に残った如何なる添加液120も主液区画14内に落ちて排出される。しかしながら、流体室22の圧力は、それが上側周方向シール88によって効果的にシールされるので、中間圧力のままである。
必要であれば、閉鎖装置10は、容器を閉じるため、容器12に対して逆向きにねじ付けることができる。キャップ部材20とケーシング50は、これらが互いに動かないように、一体にロックされたままである。これは、流体室22が上側周方向シール88によってシールされたままであることを保証するので、添加液120が閉鎖装置10から漏れ出す危険がない。
上側シールの対策は、従来技術よりも、より多くの利益をもたらす。閉鎖装置10は、内容物がノズル80からしたたる危険がなく、容器12から安全に取り外すことができる。閉鎖部材を開くためにキャップ部材が回転するときに、キャップ部材20とケーシング50とを一体に自動的にロックするためのロック手段の対策は、容器を再び閉めるために閉鎖部材が安全に再利用できることを意味し、上側シール88が再び開く危険がなく、流体室22の中間残存圧の結果としての、閉鎖装置のさらなる投入を生じさせる。さらに、キャップ部材20とケーシング50は、閉鎖装置10が容器から取り外される間に、互いに回転させることができず、これによって、閉鎖装置10が容器12上になくなり、当該閉鎖装置からの予期せぬ排出を防止する。
閉鎖部材10は、国際公開第2007/129116号に記載の方法のような、任意の好適な方法によって充填することができる。一般的に、加圧ガスは、流体室22の容量の0%から60%までの間の流体室22に、ヘッドスペース122を形成する。
閉鎖装置10は、任意の形状または容量の、任意の材料、例えば、PET、ガラス、金属または任意の好適な合成樹脂の、任意の標準容器12についても適用可能である。容器12のネック16に設けた外側副次的ねじ18は、任意の標準ねじにできる。
閉鎖装置は、流体室がネック16の全利用可能領域を横切って伸びるので、容器12のネック16内の容量の使用を最適化する。流体室22の内側直径は、ケーシング壁58とキャップ内壁36とだけによって、制限される。流体室22の容量は、流体室の長さを変更することによって変えることができる。
閉鎖装置の材料は、液体添加物120との互換性の問題を回避するために選択することができる。保管に際して、液体添加物は、流体室22と栓部材52とにだけ接している。栓部材は、必要に応じて、ケーシングの残部とは異なる材料から別個に形成することができる。必要に応じて、成形されたキャップ部材20との接触を回避するために、例えばステンレス鋼のライナーを流体室の内側に使用することができる。
本発明の範疇を逸脱しない範囲で、修正および変形が可能である。主要ねじ40,70は、任意の好適なねじ設計とすることができ、任意の好適な回転角度、例えば45°〜135°ののちに、閉鎖装置が投入、すなわち、液体添加物120を主液区画14に排出し、さらに任意の好適な回転角度、例えば270°〜450°ののちに、閉鎖装置が容器から取り外されるように設けることができる。
再シールを許容するための上側シール88の対策は、ここで述べたような、主要および副次的シール84,86の両方を含む閉鎖装置に適用されるものに限定されるのでも、ここで述べたような、副次的閉鎖装置152と下側シール150を含む閉鎖装置に適用されるものに限定されるものでもなく、また、他の好適な閉鎖装置、例えば国際公開第2007/129116号の閉鎖装置とともに使用することができる。
異なる直径の上側および下側部分28,30を有するネック26と合わせた主要および副次的シール84,86の使用は、ここで述べたような、再シールを許容するための上側シール88を含む閉鎖装置に適用されるものに限定されるのでも、ここで述べたような、副次的閉鎖装置152および下側シール150を含む閉鎖装置に適用されるものに限定されるでもなく、また、他の好適な閉鎖装置、例えば国際公開第2007/129116号の閉鎖装置とともに使用することができる。
炭酸飲料に合わせた副次的閉鎖装置152および下側シール150の使用は、ここで述べたような、再シールを許容するための上側シール88を含む閉鎖装置に適用されるものに限定されるのでも、ここで述べたような、異なる直径の上側および下側部分28,30を有するネック26とともに主要および副次的シール84,86含む閉鎖装置に適用されるものに限定されるでもなく、また、他の好適な閉鎖装置、例えば国際公開第2007/129116号の閉鎖装置とともに使用することができる。
本発明の範疇を逸脱しない範囲で、本実施形態に対して修正および変形が可能である。例えば、1つのノズル80が示されており、それは直接下向きに指向して、液体添加物20を容器の流体に向かって指向させることができるけれども、複数のノズルを用いることができ、または、1つもしくは複数のノズルを一定の角度に指向させることができる。例えば、液体添加物120が容器ネック16で指向して、液体添加物120の離散層が容器内で液体の上側表面に形成されることを可能にすることは好ましいかもしれない。
10 閉鎖装置
12 容器
14 主液区画
16 容器ネック
18 容器外側ねじ(副次的ねじ)
20 キャップ部材
22 流体室
24 底壁
26 ネック
28 上側ネック部分
30 下側ネック部分
32 キャップ頂上壁
34 キャップ外壁
36 キャップ内壁
38 ネック26の下側端部
40 (キャップ内壁の)内側主要ねじ
50 ケーシング
52 栓部材
54 ケーシング外壁
56 フランジ
58 ケーシング内壁
60 シールリブ
62 ケーシング底壁
64 ケーシング底壁の孔
66 環状のケーシング室
68 円形リブ
70 (ケーシングの)外側主要ねじ
72 (ケーシングの)内側主要ねじ
80 ノズル
82 ノズル通路
84 主要周方向シール
86 副次的周方向シール
88 上側周方向シール
90 (栓部材の)縮径コア
92 (栓部材の)縦溝
94 (底壁24の)上側表面
100 タンパープルーフ帯
102 安全装置
104 ネック部分
106 爪フランジ
108 爪手段
120 液体添加物
122 (流体室22の)ヘッドスペース
150 下側周方向シール
152 円筒直立体
154 縦溝
156 (円筒直立体152の)内側表面
158 (円筒直立体152の)頂上端縁
160 通気孔
162 爪手段
164 内側主要ねじ爪部材
166 内側主要ねじ凹み
168 外側主要ねじ部材

Claims (67)

  1. 添加液が容器内に解放されるように操作可能な閉鎖装置であって、前記容器は、主液区画と開口部を備える容器ネックとを有し、
    前記閉鎖装置は、下側端縁にネックを有する流体室を定義するキャップ部材と、実質的に前記流体室を取り囲んで当該流体室の前記ネック内に伸びる栓部材を有するケーシングとを備え、
    前記ネックは、第1直径を有する上側部分を有し、
    前記栓部材は、当該栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシール可能とした主要周方向シール、前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシール可能とした上側周方向シール、および、前記流体室から離れる向きに指向して前記主要周方向シールよりも下側に位置する前記栓部材の外面に流体連通されるノズルを備え、
    前記キャップ部材は、前記ケーシングに対して、閉鎖位置から、前記流体室から前記ネックの前記上側部分と前記栓部材との間の通路を通って前記ノズルまで流通路が設けられた開放位置を通って、シール位置まで持ち上げられるように配置され、
    前記閉鎖位置では、前記主要周方向シールは、前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールし、
    前記開放位置では、前記主要周方向シールは、前記ネックの前記上側部分よりも下側に配置され、前記上側周方向シールは、前記ネックの前記上側部分よりも下側に配置され、
    前記シール位置では、前記上側周方向シールは、前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間に配置されている、閉鎖装置。
  2. キャップ部材およびケーシングは、相互噛み合い回り止め手段またはロック手段を備え、当該手段は、キャップ部材をケーシングに対してシール位置に持ち上げたときに噛み合って、キャップ部材およびケーシングのさらなる相対運動を防止する、請求項1に記載の閉鎖装置。
  3. キャップ部材に、主要噛み合い手段を設け、当該主要噛み合い手段は、ケーシングに設けた対応主要噛み合い手段と噛み合い、閉鎖位置から開放位置を通ってシール位置までの相対回転によって、キャップ部材をケーシングに対して持ち上げることを可能にする、請求項1または2に記載の閉鎖装置。
  4. 前記ネックは、前記上側部分の第1直径よりも大きな均一の直径を有する下側円筒部分を備える、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  5. 前記栓部材は、当該栓部材と前記ネックの前記下側部分との間をシール可能とした副次的周方向シールを備える、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  6. 主要、副次的および上側周方向シールは、Oリングを備える、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  7. 主要、副次的および上側周方向シールは、前記栓部材の外表面に接触する周方向構造を備える、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  8. 前記ケーシングは、前記開口部の容器ネックの内側に嵌合可能とした前記ケーシング内壁を含み、前記閉鎖装置は、前記容器ネックと前記ケーシング内壁との間をシールするシール手段を含む、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  9. 前記キャップ部材に設けた前記主要噛み合い手段は内側ねじを含み、前記ケーシングに設けた前記主要噛み合い手段は外側ねじを含むことにより、前記キャップ部材の回転によって当該キャップ部材が前記ケーシングに対して持ち上げられる、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  10. 前記キャップ部材は、キャップ頂上壁、前記ネックが伸びるキャップ底壁、前記内側ねじに設けられたキャップ外壁および、前記キャップ頂上壁から前記キャップ底壁まで延びて前記キャップ外壁の内側に配置されるキャップ内壁を含む、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  11. 前記流体室は、前記キャップ部材の残余部分とは別体に形成されている、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  12. 前記ケーシングは、前記外側ねじが設けられたケーシング外壁を備える、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  13. 前記ケーシング外壁は、使用に際して、前記容器の開口部の容器ネックに設けられた外側副次的ねじに噛み合い可能にした内側副次的ねじを備える、請求項12に記載の閉鎖装置。
  14. 前記栓部材は、前記ケーシングとともに一体的に形成されている、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  15. 前記栓部材は、前記ケーシングとは別体に形成されており、また、当該ケーシングの前記底壁に固定されている、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  16. 前記栓部材は、前記主要シールと前記副次的シールとの間の位置で、前記栓部材の外表面に伸びる内部流体通路を含み、当該内部流体通路は、前記ノズルに連通している、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  17. 前記キャップ部材は、前記キャップ部材に設けられたタンパープルーフ帯を含み、当該タンパープルーフ帯は、少なくとも部分的な当該タンパープルーフ帯の除去又は破壊までは前記ケーシングに対する前記キャップ部材の回転を防止する、請求項1乃至16のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  18. 前記ケーシングは、予め設定したトルクが前記キャップ部材に入力されるまで、前記容器の前記ネックに対する前記キャップ部材と前記ケーシングとの回転を防止する安全装置を含む、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  19. 前記流体室は、添加液と加圧ガスのヘッドスペースとを含む、請求項1乃至18のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  20. 添加液が容器内に解放されるように操作可能な閉鎖装置であって、前記容器は、主液区画と開口部を備える容器ネックとを有し、
    前記閉鎖装置は、下側端縁にネックを有する流体室を定義するキャップ部材と、実質的に前記流体室を取り囲んで当該流体室の前記ネック内に伸びる栓部材を有するケーシングとを備え、
    前記ネックは、第1直径を有する上側部分と、第1直径よりも大きな均一の直径を有する下側円筒部分とを有し、
    前記栓部材は、当該栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシール可能にした主要周方向シール、前記栓部材と前記ネックの前記下側部分との間をシール可能にした副次的周方向シール、および、前記流体室から離れる向きに指向して前記主要および副次的周方向シールの間の前記栓部材の外表面に流体連通するノズルとを備え、
    前記キャップ部材は、前記ケーシングに対して、閉鎖位置から、前記流体室から前記ネックの前記上側部分と前記線部材との間の通路を通って前記ノズルまで流通路が設けられた開放位置まで持ち上げられるように配置され、
    前記閉鎖位置では、前記主要周方向シールは、前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールし、前記副次的周方向シールは、前記栓部材と前記ネックの前記下側部分との間をシールし、
    前記開放位置では、前記主要周方向シールは、前記ネックの前記上側部分よりも下側に配置され、前記副次的周方向シールは、前記栓部材と前記ネックの前記下側部分との間のシールを維持する、閉鎖装置。
  21. キャップ部材は、主要噛み合い手段を備え、当該主要噛み合い手段は、ケーシングに設けた対応主要噛み合い手段と噛み合い、閉鎖位置から開放位置までの相対回転によって、キャップ部材をケーシングに対して持ち上げることを可能にする、請求項20に記載の閉鎖装置。
  22. 主要および副次的周方向シールは、Oリングを備える、請求項20または21に記載の閉鎖装置。
  23. 主要および副次的周方向シールは、前記栓部材の外表面に接触する周方向構造を備える、請求項20または21に記載の閉鎖装置。
  24. 前記ケーシングは、前記開口部の前記容器ネックを内側に嵌合可能にしたケーシング内壁を含み、前記閉鎖装置は、前記容器ネックと前記ケーシング内壁との間をシールするシール手段を含む、請求項20乃至23のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  25. 前記キャップ部材に設けた前記主要噛み合い手段は内側ねじを含み、前記ケーシングに設けた前記主要噛み合い手段は外側ねじを含むことにより、前記キャップ部材の回転によって当該キャップ部材が前記ケーシングに対して持ち上げられる、請求項20乃至24のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  26. 前記キャップ部材は、キャップ頂上壁、前記ネックが伸びるキャップ底壁、前記内側ねじに設けられたキャップ外壁および、前記キャップ頂上壁から前記キャップ底壁まで延びて前記キャップ外壁の内側に配置されるキャップ内壁を含む、請求項20乃至25のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  27. 前記流体室は、前記キャップ部材の残余部分とは別体に形成されている、請求項20乃至26のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  28. 前記ケーシングは、前記外側ねじが設けられたケーシング外壁を備える、請求項20乃至27のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  29. 前記ケーシング外壁は、使用に際して、前記容器の開口部の容器ネックに設けられた外側副次的ねじに噛み合い可能にした内側副次的ねじを備える、請求項28に記載の閉鎖装置。
  30. 前記栓部材は、前記ケーシングとともに一体的に形成されている、請求項20乃至29のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  31. 前記栓部材は、前記ケーシングとは別体に形成されており、また、当該ケーシングの前記底壁に固定されている、請求項20乃至29のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  32. 前記栓部材は、前記主要シールと前記副次的シールとの間の位置で、前記栓部材の外表面に伸びる内部流体通路を含み、当該内部流体通路は、前記ノズルに連通している、請求項20乃至31のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  33. 前記キャップ部材は、前記キャップ部材に設けられたタンパープルーフ帯を含み、当該タンパープルーフ帯は、少なくとも部分的な当該タンパープルーフ帯の除去又は破壊までは前記ケーシングに対する前記キャップ部材の回転を防止する、請求項20乃至32のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  34. 前記ケーシングは、予め設定したトルクが前記キャップ部材に入力されるまで、前記容器の前記ネックに対する前記キャップ部材と前記ケーシングとの回転を防止する安全装置を含む、請求項20乃至33のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  35. 前記流体室は、添加液と加圧ガスのヘッドスペースとを含む、請求項20乃至34のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  36. 添加液が容器内に解放されるように操作可能な閉鎖装置であって、前記容器は、炭酸飲料を保持するための主液区画と開口部を備える容器ネックとを有し、
    前記閉鎖装置は、下側端縁にネックを有する流体室を定義するキャップ部材と、実質的に前記流体室を取り囲んで当該流体室の前記ネック内に伸びる栓部材を有するケーシングとを備え、
    前記ネックは、上側部分と下側部分とを有し、
    前記閉鎖部材は、前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシール可能にした主要シールと、前記栓部材と前記ネックの前記下側部分との間をシール可能にした副次的シールとを有し、
    前記栓部材は、前記流体室から離れる向きに指向して前記主要および副次的シールの間の前記栓部材の外表面に流体連通するノズルを備え、
    前記キャップ部材は、前記ケーシングに対して、主要シールが前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールする閉鎖位置から、主要シールが前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールし続ける中間位置を通って、前記主要シールが前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールしない開放位置まで持ち上げられるように配置され、また、流通路が、前記流体室から前記ネックの前記上側部分に沿った通路を通って前記ノズルまで設けられ、
    前記ケーシングおよび前記流体室は、それらの間に、環状のケーシング室を定義し、
    前記ケーシングは、通気孔が設けられた底壁と、前記キャップ部材の前記ネックに対してシール状態の下で噛み合い可能な副次的閉鎖装置とを有し、閉鎖位置では、前記副次的閉鎖装置は、前記キャップ部材の前記ネックに対してシール状態の下で噛み合って、中間位置では、副次的閉鎖装置は、前記主液区画の間に流通路を設けるための前記キャップ部材の前記ネックから前記通気孔を通って前記ケーシング室まで少なくとも部分的に解除される、閉鎖装置。
  37. 前記キャップ部材に、主要噛み合い手段を設け、当該主要噛み合い手段は、前記ケーシングに設けた対応主要噛み合い手段と噛み合い、前記閉鎖位置から前記開放位置までの相対回転によって、前記キャップ部材を前記ケーシングに対して持ち上げることを可能にする、請求項36に記載の閉鎖装置。
  38. 前記主要および前記副次的周方向シールは、Oリングを備える、請求項36または37に記載の閉鎖装置。
  39. 前記主要および前記副次的周方向シールは、前記栓部材の外表面に接触する周方向構造を備える、請求項36または37に記載の閉鎖装置。
  40. 前記ケーシングは、前記開口部の前記容器ネックの内側に嵌合可能にしたケーシング内壁を含み、前記閉鎖装置は、前記容器ネックと前記ケーシング内壁との間をシールするシール手段を含む、請求項36乃至39のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  41. 前記キャップ部材に設けた前記主要噛み合い手段は内側ねじを含み、前記ケーシングに設けた前記主要噛み合い手段は外側ねじを含むことにより、前記キャップ部材の回転によって当該キャップ部材が前記ケーシングに対して持ち上げられる、請求項36乃至40のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  42. 前記キャップ部材は、キャップ頂上壁、前記ネックが伸びるキャップ底壁、前記内側ねじに設けられたキャップ外壁および、前記キャップ頂上壁から前記キャップ底壁まで延びて前記キャップ外壁の内側に配置されるキャップ内壁を含む、請求項36乃至41のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  43. 前記流体室は、前記キャップ部材の残余部分とは別体に形成されている、請求項36乃至42のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  44. 前記ケーシングは、前記外側ねじが設けられたケーシング外壁を備える、請求項36乃至43のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  45. 前記ケーシング外壁は、使用に際して、前記容器の開口部の容器ネックに設けられた外側副次的ねじに噛み合い可能にした内側副次的ねじを備える、請求項44に記載の閉鎖装置。
  46. 前記栓部材は、前記ケーシングとともに一体的に形成されている、請求項36乃至45のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  47. 前記栓部材は、前記ケーシングとは別体に形成されており、また、当該ケーシングの前記底壁に固定されている、請求項36乃至45のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  48. 前記栓部材は、前記主要シールと前記副次的シールとの間の位置で、前記栓部材の外表面に伸びる内部流体通路を含み、当該内部流体通路は、前記ノズルに連通している、請求項36乃至47のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  49. 前記キャップ部材は、前記キャップ部材に設けられたタンパープルーフ帯を含み、当該タンパープルーフ帯は、少なくとも部分的な当該タンパープルーフ帯の除去又は破壊までは前記ケーシングに対する前記キャップ部材の回転を防止する、請求項36乃至48のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  50. 前記ケーシングは、予め設定したトルクが前記キャップ部材に入力されるまで、前記容器の前記ネックに対する前記キャップ部材と前記ケーシングとの回転を防止する安全装置を含む、請求項36乃至49のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  51. 前記流体室は、添加液と加圧ガスのヘッドスペースとを含む、請求項36乃至50のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  52. 主液区画、容器ネック、前記容器ネックに形成した開口部および当該開口部を閉じる閉鎖装置を備え、当該閉鎖装置は、請求項1乃至51のいずれか1項に記載の閉鎖装置で構成される、容器。
  53. 前記主液区画は、主要液およびヘッドスペースを含む、請求項52に記載の容器。
  54. 前記流体室は、液体添加物および加圧ガスのヘッドスペースを含む、請求項52または53に記載の容器。
  55. 前記容器ネックは、前記ケーシング外壁に設けた内側副次的ねじに噛み合い可能にした外側副次的ねじを含む、請求項52または53に記載の容器。
  56. 容器の主液区画内に添加液を導入するための方法であって、当該方法は、
    閉鎖装置のキャップ部材と、前記キャップ部材によって定義された加圧流体室とをケーシングに対して持ち上げることで、前記ケーシングに設けられた栓部材を前記流体室の下側端部に設けたネックに対して、
    前記主要周方向シールが前記栓部材と前記ネックの上側部分との間をシールする閉鎖位置から、
    前記主要周方向シールが前記ネックの上側部分よりも下側に配置され、また、上側周方向シールが前記ネックの前記上側部分よりも上側に配置される開放位置まで、
    下向きに移動させるステップと、
    加圧添加液を、前記ネックの前記上側部分を通る流通路に沿った前記流体室から、前記主要シールと前記副次的シールとの間の位置で前記栓部材の外表面に伸びる前記栓部材に設けた内部流体通路と、前記内部流体通路に連通するノズルとを通って、前記主液区画内に解放するステップと、
    前記ケーシングに対して前記キャップ部材をさらに、前記主要周方向シールが前記ネックの前記上側部分よりも下側に配置され、また、上側周方向シールが前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールするシール位置に持ち上げるステップとを含む、方法。
  57. 前記キャップ部材と前記ケーシングとの更なる相対運動を防止するために、前記キャップ部材および前記ケーシングを前記シール位置で互いにロックするための追加的なステップを含む、請求項56に記載の方法。
  58. 前記容器から前記キャップ部材および前記ケーシングを取り除くためにさらに前記キャップ部材を上昇させるための追加的なステップを含む、請求項56または57に記載の方法。
  59. 前記流体室が前記ケーシングに対するねじ動作によって上昇するように、前記キャップ部材を回転させることによって当該キャップ部材を上昇させる、請求項56乃至58のいずれか1項に記載の方法。
  60. 容器の主液区画内に添加液を導入するための方法であって、当該方法は、
    閉鎖装置のキャップ部材と、前記キャップ部材によって定義された加圧流体室とをケーシングに対して持ち上げることで、前記ケーシングに設けられた栓部材を前記流体室の下側端部に設けたネックに対して、
    主要周方向シールが前記栓部材と前記ネックの上側部分との間をシールし、また、副次的周方向シールが前記栓部材と前記ネックの下側部分との間をシールし、当該下側部分が前記上側部分の前記直径よりも大きな均一の内径を有する閉鎖位置から、
    主要周方向シールが前記ネックの上側部分よりも下側に配置され、また、副次的周方向シールが前記栓部材と前記ネックの前記下側部分との間のシールを維持する開放位置まで、
    下向きに移動させるステップと、
    加圧添加液を、流通路に沿った前記流体室から、前記ネックの前記上側部分、前記主要シールと前記副次的シールとの間の位置で前記栓部材の外表面に伸びる前記栓部材に設けた内部流体通路、前記内部流体通路に連通するノズルを通って、前記主液区画内に解放するステップと、
    前記容器から前記キャップ部材および前記ケーシングを取り外すために、さらに前記キャップ部材を持ち上げるステップとを含む、方法。
  61. 前記キャップ部材と前記ケーシングとの更なる相対運動を防止するために、前記キャップ部材および前記ケーシングを前記シール位置で互いにロックするための追加的なステップを含む、請求項60に記載の方法。
  62. 前記容器から前記キャップ部材および前記ケーシングを取り除くためにさらに前記キャップ部材を上昇させるための追加的なステップを含む、請求項60または61に記載の方法。
  63. 前記流体室が前記ケーシングに対するねじ動作によって上昇するように、前記キャップ部材を回転させることによって当該キャップ部材を上昇させる、請求項60乃至62のいずれか1項に記載の方法。
  64. 容器の主液区画内に添加液を導入するための方法であって、当該方法は、
    閉鎖装置のキャップ部材と、前記キャップ部材によって定義された加圧流体室とをケーシングに対して持ち上げることで、前記ケーシングに設けられた栓部材を前記流体室の下側端部に設けたネックに対して、
    主要周方向シールが前記栓部材と前記ネックの上側部分との間をシールし、また、副次的周方向シールが前記栓部材と前記ネックの下側部分との間をシールし、また、前記ケーシングに設けられた副次的閉鎖装置が、前記主液区画と、前記ケーシングと前記流体室との間に配置された環状のケーシング室との間をシールするために前記キャップ部材の前記ネックに対してシール状態の下で噛み合う閉鎖位置から、
    前記主要周方向シールが前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールし続け、また、前記副次的閉鎖装置の噛み合いが、前記主液区画と前記環状のケーシング室との間の流通路を供給するために前記キャップ部材の前記ネックから少なくとも部分的に解除されることより、前記主液区画の加圧ガスが前記環状のケーシング室内に移るとともに、前記キャップ部材と前記ケーシングとの間の通路に沿って大気に放出される中間位置まで、下向きに移動させるステップと、
    前記栓部材を、前記主要シールが前記栓部材と前記ネックの前記上側部分との間をシールしない開放位置に対してさらに移動させるステップと、
    加圧添加液を、前記ネックの前記上側部分を通る流通路に沿った前記流体室から、前記主要シールと前記副次的シールとの間の位置で前記栓部材の外表面に伸びる前記栓部材に設けた内部流体通路と、前記内部流体通路に連通するノズルとを通って、前記主液区画内に解放するステップと、
    前記ケーシングに対して前記キャップ部材をさらに、前記容器から前記キャップ部材およびケーシングを取り除くために上昇させるステップとを含む、方法。
  65. 前記キャップ部材と前記ケーシングとの更なる相対運動を防止するために、前記キャップ部材および前記ケーシングを前記シール位置で互いにロックするための追加的なステップを含む、請求項64に記載の方法。
  66. 前記容器から前記キャップ部材および前記ケーシングを取り除くためにさらに前記キャップ部材を上昇させるための追加的なステップを含む、請求項64または65に記載の方法。
  67. 前記流体室が前記ケーシングに対するねじ動作によって上昇するように、前記キャップ部材を回転させることによって当該キャップ部材を上昇させる、請求項64乃至66のいずれか1項に記載の方法。
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