JP6619960B2 - 泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物 - Google Patents

泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物 Download PDF

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Description

本発明は、泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物および液体洗浄剤物品に関し、詳しくは、泡吐出容器から泡状に吐出される液体洗浄剤組成物、ならびに泡吐出容器および当該泡吐出容器に収容された液体洗浄剤組成物を備える液体洗浄剤物品に関する。
ハンドソープや洗顔料、食器用洗剤、整髪料などの各種の液体洗浄剤組成物(液剤)を泡状にして容器本体から吐出する容器(泡吐出容器)が提案されている。
たとえば、特許文献1には、液剤および加圧ガスが充填された容器本体からこの液剤を泡状またはゲル状に吐出するエアゾール容器(以下、従来技術1ともいう)が記載されている。ノズルヘッドを押し下げ操作することで吐出口が開放され、加圧充填された液剤が泡状やゲル状となって高速で吐出されてスパゲッティ状や帯状の連続形状が形成される。ノズルヘッドには液剤を吐出する複数の流路が貫通形成されており、これらの流路の先端が吐出口にあたる。特許文献1では種々の形態の吐出口が提案されている。具体的には、スリット状や矩形状、円形状、星形などの複数の吐出口がノズルヘッドの表面に離散配置されている。これにより、複数本の連続形状の泡やゲルが吐出される。従来技術1は、押し下げ操作時間の長短によって、吐出される連続形状の泡状またはゲル状の液剤の量を調整することができる。換言すると、上記従来技術1は、一度の押し下げ操作によって所定量だけ液剤を吐出するものではない。
上記従来技術1(エアゾール容器)とは異なる仕組みを有する泡吐出容器として、たとえば特許文献2には、ノズルヘッドを押し下げ操作することにより容器本体に収容された液剤を泡状に吐出させる泡ポンプ付き容器(以下、従来技術2)が記載されている。従来技術2は、操作時間によらず1回の押し下げ操作により吐出される泡状の液剤の量が概ね定量化されている。
ところで、従来技術2は、三角形や五角形の頂点やその中心に対応する位置に複数の円形の吐出口が離散配置された泡吐出用アダプタを備えている。上述のとおり従来技術2は、1回の押し下げ操作により吐出される泡状の液剤の量が定量化されている。そのため、所定の間隔を空けて形成された複数の吐出口から吐出された泡それぞれが、吐出面において吐出方向に対し交差方向に広がることで互いにくっつき合い、目的形状の泡造形物を成し得る。
特許文献3には、一般的なフォーマー容器用の皮膚洗浄料の発明(以下、従来技術3ともいう)が提案されている。従来技術3は、ベタイン系両性界面活性剤と、N−アシルメチルタウリン塩と、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸塩及びアルキルスルホコハク酸塩の少なくともいずれかと、を所定質量比で含む。
米国特許第5813785号明細書 特開2010−149060号公報 国際公開第2009/028339号パンフレット
泡吐出用アダプタを備えた従来技術2(泡ポンプ付き容器)のように、容器から吐出される泡が目的形状の泡造形物に形成されることにより、洗浄等の用途に加えて見た目の楽しさを向上することができるという利点がある。
しかしながら、特許文献2において、泡吐出用アダプタを備えた従来技術2を用い、所定のキャラクタを模した泡造形物を形成することが提案されているものの、目的形状の泡造形物を鮮鋭に実現することは未だ困難であった。たとえば、特許文献2の実施例1を用いて吐出された泡造形物を示す写真(同文献図14)には、小熊の顔のキャラクタを模した泡造形物が示されているが、紙面右側の耳に相当する箇所に不鮮鋭な外縁が見られる。また同文献実施例2を用いて吐出された泡造形物を示す写真(同文献図15)には、5枚の花弁を有する花のキャラクタを模した泡造形物が示されているが、一枚ずつの花びらの外縁が不鮮鋭である。尚、特許文献2の実施例では、市販品である一般的な泡ハンドソープ剤が用いられている。
上述のとおり泡造形物を鮮鋭に形成し難い理由の1つは、以下のとおりと推察された。即ち、複数の吐出口から吐出された柔軟な泡それぞれが吐出方向に対し交差方向に広がることで互いにくっつき合い、これにより泡吐出容器から吐出されてなる泡造形物が形成される。ところが吐出された泡が柔軟であるために、泡造形物の外縁が曖昧となり易く、鮮鋭な目的形状を実現し難いものと推察された。
尚、従来、一般的な泡吐出容器に用いられる液状洗浄剤組成物は、種々提案されているものの、吐出した泡により目的形状の泡造形物を形成するのに適した液状洗浄剤組成物の提案はこれまでに例がない。たとえば、一例として上述する特許文献3は、上述する特定の組成を備えることにより、泡質がキメ細かく、フォーマー容器(泡吐出容器)に充填した場合に、低温時の泡の吐出性が良好等の効果を有することが示されているものの、目的形状の泡造形物の形成に関し何らの記載も示唆もされていない。
本発明は、目的形状の泡造形物を形成可能な泡吐出容器に用いられ、当該泡吐出容器から吐出された泡よりなる泡造形物を鮮鋭な目的形状とすることを可能とする泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物、および、泡吐出容器および上記泡吐出容器に収容された液体洗浄剤組成物を備える液体洗浄剤物品に関する。
本発明は、泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物であって、上記泡吐出容器が、上記液体洗浄剤組成物を収容する容器本体と、吐出口を有し上記容器本体から送出される上記液体洗浄剤組成物を上記吐出口より泡状に吐出するヘッド部と、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の上記液体洗浄剤組成物を上記吐出口より吐出させる吐出操作部と、を備え、上記吐出口が、目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されているか、または複数設けられており、1回または複数回の上記吐出操作部の操作により上記吐出口から吐出された泡状の上記液体洗浄剤組成物が吐出方向に対し交差方向に広がることで、当該吐出方向の平面視で上記目的形状に形成される泡吐出容器であり、上記液体洗浄剤組成物は、
(A)ポリオールを0.3質量%以上35質量%以下、ならびに
(B)(B−1)ラウリン酸またはその塩、(B−2)ポリグリセリン脂肪酸エステル、および(B−3)カチオン化セルロースから選択される1種または2種以上、を含有する泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物を提供するものである。
また、本発明は、泡吐出容器および上記泡吐出容器に収容された液体洗浄剤組成物を備え、 泡吐出容器が、上記液体洗浄剤組成物を収容した容器本体と、吐出口を有し上記容器本体から送出される上記液体洗浄剤組成物を上記吐出口より泡状に吐出するヘッド部と、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の上記液体洗浄剤組成物を上記吐出口より吐出させる吐出操作部と、を備え、上記吐出口が、目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されているか、または複数設けられており、1回または複数回の上記吐出操作部の操作により上記吐出口から吐出された泡状の上記液体洗浄剤組成物が吐出方向に対し交差方向に広がることで、当該吐出方向の平面視で上記目的形状を成し、上記液体洗浄剤組成物が、(A)ポリオールを0.3質量%以上35質量%以下、ならびに(B)ラウリン酸またはその塩、ポリグリセリン脂肪酸エステル、およびカチオン化セルロースから選択される1種または2種以上、を含有する液体洗浄剤物品を提供するものである。
本発明の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物は、特定の泡吐出容器において目的形状の泡造形物を成すに適した成分が含有されている。そのため、吐出した泡で目的形状の泡造形物を形成可能な泡吐出容器に本発明の液体洗浄剤組成物を用いることで、当該泡造形物を鮮鋭な目的形状とすることができる。
また本発明の液体洗浄剤物品は、特定の泡吐出容器および泡吐出容器に収容された特定の組成を含む液体洗浄剤組成物を備えることから、ユーザの操作により、鮮鋭な目的形状の泡造形物を提供することが可能であり、洗浄等の用途に加えて見た目の楽しさを充分に提供することができる。
第一実施形態の泡吐出容器の上方斜視図である。 泡吐出容器の下方斜視図である。 図3(a)は吐出された泡造形物の平面図であり、図3(b)は泡造形物の正面図である。 ヘッド部を含む泡吐出機構の側面図である。 ヘッド部の平面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 第一実施形態の泡吐出用アタッチメントの斜視図である。 図8(a)は泡吐出用アタッチメントの上半体の上方斜視図であり、図8(b)は下半体の上方斜視図である。 泡吐出用アタッチメントの上半体の下方斜視図である。 泡吐出用アタッチメントの下半体の平面図である。 図11(a)は第一変形例の泡吐出用アタッチメントの底面模式図であり、図11(b)は第一変形例の泡吐出用アタッチメントより吐出された泡造形物の平面図である。 図12(a)は、第二実施態様の泡吐出容器に用いられる泡吐出用アタッチメントの底面模式図であり、図12(b)は第二実施態様の泡吐出容器に用いられる泡吐出用アタッチメントより吐出された泡造形物の平面図である。 実施例1により形成された泡造形物FBを平面視方向から撮影した写真である。 実施例2により形成された泡造形物FBを平面視方向から撮影した写真である。 比較例1により形成された泡造形物FBを平面視方向から撮影した写真である。 比較例2により形成された泡造形物FBを平面視方向から撮影した写真である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、各図面において同様の構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
以下に、本実施形態の泡吐出容器100入り液体洗浄剤組成物200について図1から図3を用いて説明する。
図1は、第一実施形態の泡吐出容器100の上方斜視図である。図2は、泡吐出容器100の下方斜視図である。図3(a)は吐出された泡造形物FBの平面図であり、図3(b)は泡造形物FBの正面図である。尚、本明細書において、ヘッド部30において泡状となった液体洗浄剤組成物200を泡体Bと称呼し、また泡体Bにより成形された造形物を泡造形物FBと称呼する場合がある。
泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物200は、泡吐出容器100に収容されている。本実施形態の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物200は、泡吐出容器100に収容された液体洗浄剤組成物200を意味する。本明細書において、泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物200を単に、液体洗浄剤組成物200という場合がある。
泡吐出容器100は、容器本体40と、ヘッド部30と、吐出操作部(ポンプヘッド部32)と、を備える。容器本体40は、液体洗浄剤組成物200を収容する。ヘッド部30は、吐出口20を有し容器本体40から送出される液体洗浄剤組成物200を吐出口20より泡状に吐出する。吐出操作部(ポンプヘッド部32)は、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の液体洗浄剤組成物200(泡体B)を吐出口20より吐出させる。これにより、図3(a)に示す所望の目的形状を有する泡造形物FBが成形される。
吐出口20は、目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されているか、または複数設けられている。本実施形態では、具体的には目的形状を細幅化した連続形状に開口形成された吐出口20について説明する。1回または複数回の吐出操作部(ポンプヘッド部32)の操作により吐出口20から吐出された泡状の液体洗浄剤組成物200(泡体B)は、吐出方向に対し交差方向に広がり、これにより、当該吐出方向の平面視で目的形状に形成される。
本実施形態の液体洗浄剤組成物200は、以下に示す(A)および(B)を含有する。
(A)は、ポリオールを0.3質量%以上35質量%以下である。
(B)は、(B−1)ラウリン酸またはその塩、(B−2)ポリグリセリン脂肪酸エステル、および(B−3)カチオン化セルロースから選択される1種または2種以上である。
かかる配合の液体洗浄剤組成物200は、泡吐出容器100に収容され、泡吐出容器100がユーザの操作を受け付けることによって、所望の目的形状の泡造形物FBを鮮鋭に形成することを可能とする。
またさらに本実施形態の液体洗浄剤組成物200は、上記(B)とは異なるアニオン性界面活性剤および両性界面活性剤から選択される1種または2種以上であって、2.5質量%以上10質量%以下を含んでもよく、3質量%以上10質量%以下であることがより好ましい。これによって、液体洗浄剤組成物200を、よりクリーミーな泡体Bとして吐出することが可能であり、泡体Bにより構成される泡造形物FBの表面形状を良好にすることができる。
<液体洗浄剤組成物>
以下に、液体洗浄剤組成物200について更に詳細に説明する。本実施形態では、液状の液体洗浄剤組成物200の例を用いて説明し、適宜、当該液状の液体洗浄剤組成物200を液剤Lと呼ぶ場合がある。また本明細書では、泡状の液剤Lを泡体Bと呼称して、容器本体40に収容されている非泡状の液剤Lとは区別する場合がある。
100質量%の液体洗浄剤組成物200において(A)ポリオールは、0.3質量%以上35質量%以下の範囲で配合される。ポリオールを配合することにより、泡吐出容器100から泡状に吐出された液体洗浄剤組成物200で皮膚をマッサージした時の感触が良好となり、また皮膚に付された液体洗浄剤組成物200を洗い流した後の皮膚のしっとり感を良好なものとすることができる。
上記ポリオールとしては、特に限定はされないが、室温(20℃)において液体であるものが好ましく、2価以上4価以下のアルコール類が好ましい。2価アルコールとしては、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、3価アルコールとしては、グリセリン、4価アルコールとしてはペンタエリスリトール、ジグリセリンが挙げられる。上述に例示するポリオールは、固化し難く、または液体洗浄剤組成物への溶解性も良好である。そのため、泡吐出容器100の使用間隔(時間)が空いても、泡吐出容器100における目詰まりが生じ難い。この結果、ユーザは、吐出操作部(ポンプヘッド部32)をスムーズに操作することができ、目的形状の泡造形物FBを形成し易い。
上記観点からは、上述に例示するポリオールのうち、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、およびグリセリンから選択される1種または2種以上がより好ましく、プロピレングリコール、分子量200以上700以下のポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、およびグリセリンから選択される1種又は2種以上がさらに好ましい。上述のとおり(A)ポリオールは、液体洗浄剤組成物200(100質量%)中に、0.3質量%以上35質量%以下の範囲で含有される。液体洗浄剤組成物200の固化を防止し、泡吐出容器100(ポンプヘッド部32)の押圧を軽減する観点からは、室温(20℃)において液体である(A)ポリオールの含有量の下限は、好ましくは2質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上であり、またその上限は、好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは25質量%以下である。
次に、液体洗浄剤組成物200に含まれる(B)成分について説明する。本実施形態の液体洗浄剤組成物200における(B)は、(B−1)ラウリン酸またはその塩、(B−2)ポリグリセリン脂肪酸エステル、および(B−3)カチオン化セルロースから選択される1種または2種以上含む。ここで1種を含むとは、(B)として、上記(B−1)、上記(B−2)または上記(B−3)のいずれかに分類された1または2以上の化合物を含むという意味である。したがって、(B)として(B−1)のみを含むという場合には、液体洗浄剤組成物200は、(B)として「ラウリン酸、またはラウリン酸塩、またはラウリン酸およびラウリン酸塩の組み合わせ」のいずれかのみを含むことをいう。
同様に、(B)として(B−2)のみを含むという場合には、液体洗浄剤組成物200は、(B)として「1つの化学式で示されるポリグリセリン脂肪酸、または異なる化学式で示される2以上のポリグリセリン脂肪酸の組み合わせ」を含む。
また同様に、(B)として(B−3)のみを含むという場合には、液体洗浄剤組成物200は、(B)として「分子量の略等しいカチオン化セルロース、または異なる分子量のカチオン化セルロースの組み合わせ」を含む。
また2種以上を含むとは、(B)として、上記(B−1)、上記(B−2)または上記(B−3)のいずれか2以上が選択されるとともに、それぞれに分類された化合物を、1または2以上含むという意味である。
上記ラウリン酸は、炭素数12の飽和脂肪酸である。ラウリン酸の塩とは、たとえばラウリン酸のアルカリ金属塩、又は置換もしくは非置換のアンモニウム塩である脂肪酸塩である。ここで非置換とは、炭化水素基以外の基を有しないことを意味する。ラウリン酸またはその塩は、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。ラウリン酸塩として、ヤシ油脂肪酸塩のような混合物を用いることもできる。
上記アルカリ金属塩としては、カリウム塩、ナトリウム塩が挙げられ、カリウム塩が好ましい。置換又は非置換のアンモニウム塩としてはアミン塩が挙げられ、具体的には、一級アミン塩、二級アミン塩、三級アミン塩等のアルキルアンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のヒドロキシアルキルアンモニウム塩等が挙げられる。この中でもアルカリ金属塩、ヒドロキシアルキルアンモニウム塩が好ましく、カリウム塩が好ましい。
上記(B−2)であるポリグリセリン脂肪酸エステルは、複数のグリセリンが縮重合してなるポリグリセリンと脂肪酸とがエステル結合した構造を有し、たとえばデカグリセリン脂肪酸エステルを挙げることができる。デカグリセリン脂肪酸エステルは、10個程度のグリセリンを縮重合してなるポリグリセリンと脂肪酸とがエステル結合した構造を有する。当該脂肪酸としては、たとえば、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸などを挙げることができる。
上記(B−3)であるカチオン化セルロースは、セルロースに任意のカチオン化剤を付加して生成される。本実施形態において用いられるカチオン化セルロースは特に限定されないが、たとえば、分子量40万以上150万以下の範囲であり、カチオン性窒素含量1%以上2.5%以下(%とは質量%を意味する、以下、本段落において同じ)のものが好ましい。カチオン化セルロースの市販品の例としては、例えば、ポイズC−60H(分子量60万、N含量2.2%)、ポイズC−M80(分子量80万、N含量1.5%)、ポイズC−L150(分子量150万、N含量1.3%)、ポイズC−150L(分子量150万、N含量1.0〜1.5%)(以上、花王株式会社製);ポリマーJR400(分子量40万、N含量1.7%)(ユニオン・カーバイド社製);カチナールLC−100(分子量40万、N含量1.0%)、カチナールHC−100K(分子量40万、N含量2.0%)、カチナールLC−200(分子量150万、N含量1.2%)(以上、東邦化学工業株式会社製)などが挙げられる。液体洗浄剤組成物200は、カチオン化セルロースを含有することにより、適度な粘度をもたせつつ、泡切れのよい泡造形物を形成することができる。
液体洗浄剤組成物200は、上述する(B−1)、(B−2)、および(B−3)から選択される1種または2種以上を含有することで、泡状の液体洗浄剤組成物200(泡造形物FB)を低粘度に維持することができ、吐出口からの泡切れは良好でありながら滑らかな外縁で目的の形状の泡造形物FBを形成可能な泡体Bを得ることができる。即ち、上述する(B−1)から(B−3)は、いずれも液体洗浄剤組成物200の泡造形性に好適に関与する泡造形剤である。
(B−1)、(B−2)、および(B−3)から選択される1種または2種以上は、吐出口からの泡切れを良好にしながら目的の泡造形物FBの造形性を良好にする観点から、液体洗浄剤組成物200に対し、0.01質量%以上16質量%以下の範囲で含有されることが好ましい。16質量%以下とすることで、泡状の液体洗浄剤組成物200を適度な粘度に押さえ、増粘によるポンプの押し難さを抑制し、吐出口20から泡状の液体洗浄剤組成物200(泡体B)をスムーズに吐出させ得る。
特に、ラウリン酸またはその塩を含有する液体洗浄剤組成物200は、鮮鋭な泡造形物FBを良好に形成することができる。
また、液体洗浄剤組成物200は、(B−2)ポリグリセリン脂肪酸エステルおよび(B−3)カチオン化セルロースを含むことによっても鮮鋭な泡造形物FBを良好に形成することができる。これは、ポリグリセリン脂肪酸エステルが泡体Bにおける他の成分(たとえばポリオールおよびカチオン化セルロース)を良好に分散させて泡体Bの吐出口20に対する泡きれを向上させるとともに、カチオン化セルロースによる泡体Bの粘度の向上により、鮮鋭な泡造形物FBが形成されるためと推察される。
本実施例において、液体洗浄剤組成物200は、(B)として、(B−1)ラウリン酸またはその塩を酸換算量で0.1質量%以上12質量%以下、(B−2)ポリグリセリン脂肪酸エステルを0.1質量%以上3質量%以下、および(B−3)カチオン化セルロースを0.01質量%以上0.2質量%以下、から選択される1種または2種以上、を含有することが好ましい。
これによって、良好な洗浄性を発揮することに加え、吐出口20から吐出された泡状の液体洗浄剤組成物200(泡体B)がしっかりしたクリーミーな状態になる。かかる組み合わせの液体洗浄剤組成物200を用いて形成された泡造形物FBの造形性が良好であり、泡造形物FBの外縁が鮮鋭になる傾向にある。
ここで、液体洗浄剤組成物200は、(B)としてラウリン酸またはその塩を含むとともに、炭素数12を超える脂肪酸またはその塩を適量な範囲で含んでいることが好ましい。ここで適量とは、ラウリン酸またはその塩は、酸換算量で0.1質量%以上12質量%以下であり、好ましくは1質量%以上10質量%以下であり、より好ましくは2質量%以上8質量%以下である。これに対し炭素数12を超える脂肪酸またはその塩は、酸換算量で0.01質量%以上2質量%以下であり、好ましくは0.05質量%以上1.5質量%以下である。かかる構成によれば、泡造形物FBの泡造形性が良好になり、外縁が鮮鋭な泡造形物FBを良好に提供することができる。かかる観点からは、液体洗浄剤組成物200において、ラウリン酸またはその塩の含有量が、炭素数12を超える脂肪酸またはその塩の含有量を上回ることがより好ましい。特に、液体洗浄剤組成物200は、ラウリン酸またはその塩の酸換算量100質量部に対して、炭素数12を超える脂肪酸(たとえばミリスチン酸またはパルミチン酸)またはその塩から選択される1種又は2種以上を、酸換算量で0.1質量部以上30質量部以下の範囲で含有することが好ましい。当該範囲において、炭素数12を超える脂肪酸(たとえばミリスチン酸またはパルミチン酸)またはその塩から選択される1種又は2種以上は、酸換算量で0.65質量部以上であることがより好ましく、また25質量部以下であることがより好ましい。
炭素数12を超える脂肪酸またはその塩は、1種で又は2種以上を適宜組み合わせて用いられることができ、ヤシ油脂肪酸塩のような混合物を用いることもできる。炭素数12を超える脂肪酸またはその塩が2種類以上含まれる場合には、それらの合計の配合量が、上記好ましい数値範囲になるよう調整されることが好ましい。
上述する炭素数12を超える脂肪酸またはその塩とは、たとえば、ミリスチン酸もしくはその塩、またはパルミチン酸もしくはその塩を挙げることができるが、これに限定されない。ミリスチン酸またはパルミチン酸の塩とは、たとえば、ミリスチン酸またはパルミチン酸のアルカリ金属塩、又は置換もしくは非置換のアンモニウム塩である脂肪酸塩である。ここで非置換とは、炭化水素基以外の基を有しないことを意味する。上記アルカリ金属塩としては、カリウム塩、ナトリウム塩が挙げられ、カリウム塩が好ましい。置換又は非置換のアンモニウム塩としてはアミン塩が挙げられ、具体的には、一級アミン塩、二級アミン塩、三級アミン塩等のアルキルアンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のヒドロキシアルキルアンモニウム塩等が挙げられる。この中でもアルカリ金属塩、ヒドロキシアルキルアンモニウム塩が好ましく、カリウム塩がより好ましい。
上述する(A)に記載のポリオールと、上述する(B)に記載のいずれか1種または2種以上の化合物との質量比[(A)/(B)]の比率は特に限定されないが、たとえば0.8以上8以下であることが好ましい。特に(B)としてラウリン酸またはその塩、またはラウリン酸および炭素数12を超える脂肪酸またはその塩の組み合わせが、所定のポリオールに対し、0.8以上2以下で含有されることが好ましい。これにより、良好な造泡性を発揮するとともに、外縁の鮮鋭な泡造形物FBを形成しやすい。
液体洗浄剤組成物200の調製方法は特に限定されないが、たとえば所定の成分と水とを混合して調製することができる。水を含む液体洗浄剤組成物200における好ましい例として、当該水と、(A)に記載のポリオールとの質量比[(水)/(A)]が、5以上25以下であり、かつ、当該水と(B)との質量比[(水)/(B)]が、8以上60以下であることが好ましく、(B)としてラウリン酸又はその塩、又はラウリン酸および炭素数12を超える脂肪酸又はその塩の組合せと水との質量比[(水)/(B)]は8以上30以下であることが好ましい。かかる配合比率により、充分な洗浄性を担保するとともにクリーミーな泡を形成してユーザに対し良好な使用感を与え、かつ外縁の鮮鋭な泡造形物FBを形成しやすい。
次に、液体洗浄剤組成物200に適宜含有可能なアニオン性界面活性剤および両性界面活性剤について説明する。これらの界面活性剤(以下、(C)と呼ぶ場合がある)は、上述する(B)とは異なるアニオン性界面活性剤および両性界面活性剤から選択される1種または2種以上である。液体洗浄剤組成物200において、(C)は、2.5質量%以上10質量%以下の範囲で含まれるとよい。
上記アニオン性界面活性剤の例としては、炭素数7以上23以下の炭化水素基を有する硫酸エステル系、硫酸エーテル系、リン酸エステル系、スルホン酸系及びカルボン酸系界面活性剤であって、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属、アンモニウム、モノ、ジ又はトリ炭素数2以上3以下アルカノールアミン及びリジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸の塩が挙げられる。アニオン性界面活性剤は酸の状態で配合し塩基性物質を加えても良い。
硫酸エステル系としては、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン(平均付加モル数0.5から8)アルキル硫酸塩が好ましい。リン酸エステル系としては、モノ(又はジ)ポリオキシエチレン(平均付加モル数0から10)直鎖又は分岐鎖アルキル(又はアルケニル)リン酸エステル塩が好ましい。スルホン酸系としては、α−オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン(平均付加モル数0から10)アルキルスルホコハク酸エステル、アシル化イセチオン酸塩及びアシル化タウリンが好ましく、アルキルベンゼンスルホン酸塩も例示される。また、カルボン酸系としては、脂肪酸塩、ポリオキシエチレン(平均付加モル数0から10)アルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩及びアシル化アミノ酸塩が好ましい。アシル化アミノ酸塩のアミノ酸残基としては、グルタミン酸、アスパラギン酸、アラニン、グリシン等が挙げられる。
これらのアニオン性界面活性剤のうち、直鎖アルキルリン酸塩、分岐鎖アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、脂肪酸塩、アシル化アミノ酸塩が特に好ましい。
上記両性界面活性剤の例としては、炭素数7以上23以下の炭化水素基を有する、カルボベタイン系、スルホベタイン系、イミダゾリウムベタイン系、アミドベタイン系、ホスホベタイン系及びアミンオキサイド系が挙げられる。
これらの両性界面活性剤のうち、カルボベタイン系、スルホベタイン系、アミドベタイン系、アミンオキサイド系が好ましい。
上記アニオン性界面活性剤は、たとえば、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸ナトリウム、およびポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸またはそのアルカリ金属塩の群から選択される1種または2種以上を含むことが好ましい。これにより、液体洗浄剤組成物200に良好な造泡性を付与することができる。
上記両性界面活性剤は、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、またはヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液の群から選択される1種または2種以上を含むことが好ましい。これにより、液体洗浄剤組成物200に良好な造泡性を付与することができる。
本実施形態における液体洗浄剤組成物200には、上述する成分以外にも適宜、その他の成分を含有させることができる。
たとえば、洗浄剤に一般的に用いられる、油分、保湿剤、着色剤、防腐剤、殺菌剤、香料、または酸化防止剤等の成分を、1種または2種以上含有させることができる。
また液体の皮膚洗浄剤組成物に通常配合される、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、パンテノール等の保湿剤;カチオン性ポリマー、シリコーン化合物及びその誘導体等のコンディショニング成分;エチレングリコールジステアリン酸エステル等のパール化剤;セチルトリメチルアンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤;染料、顔料等の着色剤;粘度調整剤;クエン酸、水酸化カリウムなどのpH調整剤;塩化ナトリウム等の塩類;植物エキス類、防腐剤、殺菌剤、キレート剤、ビタミン剤、抗炎症剤、抗フケ剤、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤などを、適宜配合できる。
泡状に吐出される液体洗浄剤組成物200は、特定の用途に限定されるものではなく、たとえば、ハンドソープフォーム、洗顔フォーム、クレンジングフォーム、メイク落しフォーム、シェービングフォーム、シャンプーフォーム、身体洗浄フォーム、食器用洗浄フォーム、整髪料フォーム、ファンデーションなどの化粧料フォーム、染毛剤フォーム等に有用である。
<泡吐出容器>
次に本実施形態に用いられる泡吐出容器100について説明する。
泡吐出容器100は、液体洗浄剤組成物200を収容する容器本体40と、吐出口20を有し容器本体40から送出される液体洗浄剤組成物200を吐出口20より泡状に吐出するヘッド部30と、吐出操作部と、を備える。吐出操作部は、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の液体洗浄剤組成物200(泡体B)を吐出口20より吐出させる部であって、本実施形態では、吐出操作部としてポンプヘッド部32を備える。
吐出口20は、目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されているか、または複数設けられている。吐出口20は、1回または複数回の吐出操作部(ポンプヘッド部32)の操作により吐出口20から泡状の液体洗浄剤組成物200(泡体B)を吐出する。吐出された泡状の液体洗浄剤組成物200(泡体B)は、吐出方向に対し交差方向に広がることで、当該吐出方向の平面視で目的形状に形成されて泡造形物FBをなす。以下の説明において、「泡体が、吐出方向に対し交差方向に広がること」を、単に「吐出後拡張」という場合がある。
かかる構成の泡吐出容器100に液体洗浄剤組成物200を収容することで、ユーザの操作により吐出口20から泡状の液体洗浄剤組成物200(泡体B)が吐出されるとともに、泡体Bを受け止めた基板またはユーザの掌H(図3(a)参照)等の上面に、目的形状の泡造形物FBが形成される。
泡吐出容器100は、吐出操作部(ポンプヘッド部32)の操作により容器本体40から送出され空気と共に通過する液体洗浄剤組成物200を泡状に変える気液接触部51を有している。
即ち、本実施形態における泡吐出容器100は、非エアゾルタイプであって、容器本体40に収容された液体洗浄剤組成物200は、ユーザの操作により空気と混合されて発泡状態で吐出口20より吐出される。そのため、目的形状の泡造形物FBを形成することが可能である。液体洗浄剤組成物200とともに気液接触部51を通過する空気は、たとえば、容器本体40から圧送された空気、または泡吐出容器100に設けられた外部空気取込み機構(図示省略)から取り込まれた空気などである。泡吐出容器100の形式は限定されるものではなく、例えば、軟質容器の胴部を押圧して吐出するスクイズフォーマー型、押圧ポンプより吐出するポンプフォーマー型等を好適に用いることができる。
本実施形態の吐出口20は、かかる目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されているタイプ(以下、第一タイプともいう)、または複数設けられているタイプ(以下、第二タイプともいう)である。1回または複数回の吐出操作部(ポンプヘッド部32)の操作により吐出口20から吐出された泡状の液体洗浄剤組成物200(泡体B)は、吐出方向の平面視で目的形状の泡造形物FBを成す。
第一タイプおよび第二タイプの吐出口20は、いずれも目的形状と同一形状ではないという共通の特徴を有している。上記2つのタイプの吐出口20は、泡体Bの吐出後拡散を勘案して、目的形状の所定の部位に対し、これに相当する部位が小さく設計されている。
一般的に泡吐出容器に収容される液体洗浄剤組成物200は、ユーザの使用感を考慮して、吐出口から吐出される泡体Bが、しっかりとしつつクリーミーな性状になるよう調整される。ところが、そのようにクリーミーな泡体Bは、吐出後拡散する。そのため、吐出口と同形の泡造形物を形成することは困難である。また吐出後拡散するため、泡体Bによって形成された泡造形物の外縁は不鮮鋭になる傾向が強く、目的形状をなさない。
そこで本実施形態の泡吐出容器100は、吐出後拡散の結果、目的形状の泡造形物FBとなるよう上記2つのタイプの吐出口20のいずれかを備えるとともに、吐出後拡散したことによって泡造形物FBの外縁が不鮮鋭とならないよう、好適な組成で調製された液体洗浄剤組成物200を収容する。換言すれば、液体洗浄剤組成物200は、外縁の鮮鋭な目的形状の泡造形物FBを形成するために、上記2つのタイプの吐出口20のいずれかを備える泡吐出容器100に収容される。
以下、泡吐出容器100について更に詳細に説明する。本明細書では、容器本体40を正立させた状態で容器本体40に対してヘッド部30が位置する側を上方または上側と呼称し、反対側を下方または下側と呼称する。これらの上下方向は、必ずしも鉛直方向の上下と一致している必要はない。また以下の説明では、吐出口20は、第一タイプ、即ち、泡造形物FBの平面視形状である目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されたタイプを例に説明する。
泡吐出容器100は、容器本体40に貯留された液状の液剤Lを泡状に変えて吐出する容器である。泡吐出容器100は、機械的または電気的に駆動されて容器本体40から液剤Lを吐出する容器である。泡吐出容器100は、大別すると、液剤Lを貯留する容器本体40と、この容器本体40に装着されて液剤Lを吐出する泡吐出機構50とで構成されている。
液剤Lは、常圧または加圧されて容器本体40に貯留されている。泡吐出容器100は、常圧で貯留された液剤Lを空気と接触させて、または加圧下で貯留された液剤Lを減圧することで、液剤Lを液状から泡状に変える。
本実施形態の泡吐出容器100は、後述するようにポンプヘッド部32の押し下げ操作によりピストン55(図4参照)が駆動され、容器本体40に常圧で貯留された液剤Lが吸引管57を通じて吸い上げられる機械式のポンプ容器である。
容器本体40はボトル状をなし、中空の胴部42と、この胴部42の上端に細径に形成された口頸部44とを有している。容器本体40の形状や内容積は特に限定されない。容器本体40は合成樹脂で作成されている。ただし図示省略するが、本実施形態に代えて、ボンベ等に貯留された高圧ガスや、電気的に駆動されるモータなどを用いて液剤L(泡体B)を吐出してもよい。
吐出口20は、泡吐出容器100の外部に泡体Bを吐出する開口部である。ヘッド部30は、容器本体40の外部で液剤Lまたは泡体Bの流路を形成する部位の総称であり、吐出口20を含む。
吐出口20は、ヘッド部30のうち容器本体40の口頸部44から横方向に突き出た位置の底面31(図2参照)に下向きに開口して形成されている。吐出口20から吐出される泡体Bの吐出方向は下向きであり、本実施形態では下向きの目視を平面視と呼称する。泡体Bは、吐出口20から吐出されて大気圧に開放されることで、全体的には吐出口20の形状を維持しながら、部位ごとに吐出方向に対し交差方向に広がることで局所的に拡大する。これにより、ユーザの掌H(図3(a)参照)や、スポンジまたはブラシ等の各種の塗布具の上で、泡体Bは目的形状の泡造形物FBとなる。
本実施形態のヘッド部30は、容器本体40から送出される液体洗浄剤組成物200を貯留する貯留部60(図6参照)と、下端に吐出口20を備える吐出ガイド26(図2参照)を備えている。吐出ガイド26は、ヘッド部30(具体的には貯留部60:図6参照)の下方に向かって延在して設けられており、吐出口20と同形状である横断面を有する直管状の通孔21(図6参照)を有している。本実施形態の吐出ガイド26は、ヘッド部30から垂下して設けられて吐出口20の周囲を取り囲む壁状に形成されている。ここで横断面とは、通孔21の軸方向に対し直交する方向に切断した断面を意味する。
ヘッド部30は、貯留部60を有することにより、容器本体40からノズル部52を通じて送出された液体洗浄剤組成物200を減速させることができる。そして、ヘッド部30から吐出される液体洗浄剤組成物200(泡体B)は、吐出ガイド26を通過することにより全体的な流れが吐出方向に整流される。これにより、吐出口20より吐出された泡体Bが吐出方向に対し交差方向に著しく拡大することが抑制され、泡造形物FBが所定の目的形状に好適に成形される。
本実施形態の吐出ガイド26は、ヘッド部30から下方に垂下する壁状に形成されている。これにより、吐出される泡体Bがヘッド部30の下面に付着することが抑制されるため泡体Bの良好な泡切に貢献し、精細な泡造形物FBを成形することが可能になる。ただし、本発明はこれに限られず、吐出ガイド26をヘッド部30の底面31の壁内に埋め込み形成してもよい。具体的には、底面31を肉厚に形成し、この底面31に貫通形成した通孔21を吐出ガイド26として用いてもよい。この場合、底面31に貫通形成した吐出ガイド26から吐出される泡体Bの泡切れを良くする観点から、吐出ガイド26の周囲に沿って底面31(すなわちヘッド部30の下面)に所定の深さの溝状の凹部を周回状に彫り込み形成してもよい。この凹部を吐出ガイド26に近接して形成することにより、吐出ガイド26は薄肉の壁部で取り囲まれることとなるため、ヘッド部30の底面31に付着する泡体Bを低減することができる。
図1に示すように、ヘッド部30の上面には、吐出された泡体Bにより成形される泡造形物FB(図3(a)参照)を平面視した目的形状に対応するパターン表示部15が刻設されている。本実施形態の泡吐出容器100により成形される泡造形物FBは、文字、図形または記号を表すアイコンである。本実施形態では泡造形物FBの目的形状の一例として、音符記号(八分音符)を例示する。ユーザは、パターン表示部15を目視することで、吐出口20の形状が異なる複数種類の泡吐出容器100を容易に見分けることができる。他の例として、パターン表示部15はヘッド部30の上面より突出する突出部として形成されていてもよい。
本実施形態の吐出口20は、泡造形物FBの平面視形状である目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されている。ここで、目的形状を細幅化するとは、目的形状の縁に沿ってまたは目的形状の内部を埋めるようにして、目的形状を構成する各部位の幅寸法を縮小することをいう。また、吐出口20が連続形状であるとは、吐出口20の少なくとも一部の領域が、幅寸法に比して長さ寸法が十分に大きいライン状であることをいう。またライン状とは、代表的には一続きの長尺形状である態様が好ましいが、これに限らず、破線状や鎖線状など離散した複数の要素(開口)が長手方向に近接して並んでいる態様を含む。すなわち、本実施形態の吐出口20は長尺のライン状の部分を含む連続形状によって目的形状の少なくとも一部を線画の如く描出するものであり、かかるライン状の部分は一続きの開口でもよく、または離散した開口が線状に並んでいてもよい。以下、ライン状とは、一続きの線状である態様と、破線状や鎖線状など離散した要素が線状に並んでいる態様と、を含む意味で用いる。そして、吐出口20が目的形状を細幅化した連続形状であるとは、吐出後に拡大する泡体Bによって当該目的形状を描出することを目的として、目的形状の縁に沿ってまたは目的形状の内部を埋めるようにして、吐出口20のライン状の部分が配置されていることをいう。
泡造形物FBの平面視形状を形づくる一塊の目的形状を泡体Bで描出するにあたり、吐出口20は一纏まりの連続形状として開口形成されていてもよく、または、複数の部分吐出口がそれぞれ連続形状で形成され、これらの部分吐出口が合わさって吐出口20を構成してもよい。具体的には、本実施形態および後述する第一変形例(図11(a)参照)にかかる吐出口20は、それぞれ一纏まりに形成されている。
泡吐出容器100は、吐出操作部(ポンプヘッド部32)を操作することにより所定量の泡体Bを吐出口20より吐出する。ここで、所定量の泡体Bが吐出されるとは、泡体Bが無制限に連続吐出されることを除く趣旨であり、吐出操作部(ポンプヘッド部32)の各回の操作により吐出口20から吐出される泡体Bの量は厳密に一定でなくてもよい。また、吐出口20より吐出される泡体Bの所定量とは、ヘッド部30を含む泡吐出機構50(図4参照)の内部流路が予め泡体Bで充分に注液された状態から吐出操作部(ポンプヘッド部32)を操作した場合に吐出口20から送り出される泡体Bの嵩体積をいう。
一回の操作で吐出される泡体Bの嵩体積は、図3(a)に示すようにユーザの掌Hに載る程度が好ましく、一例として1cm以上20cm以下とすることができる。本実施形態の泡吐出容器100における各回の泡体Bの吐出量は、後述するピストン55(図4参照)の往復動のストローク等のパラメータにより決定される。
本実施形態の泡吐出容器100のように、吐出操作部(ポンプヘッド部32)を操作して所定量の泡体Bが吐出されることで、泡造形物FBが無制限に拡大することがなく、これにより所望の目的形状の泡造形物FBを形成することができる。そして、予め設定された所定回数(1回または複数回)に亘って吐出操作部(ポンプヘッド部32)を繰り返し操作することで吐出される泡体Bの総量によって所望の目的形状の泡造形物FBが成形されるように、吐出口20の具体的な開口形状、特に目的形状を細幅化する度合いは決定される。
吐出口20の形状について更に詳細に説明する。
図2に示すように、本実施形態の吐出口20は、ライン状の細幅開口部22と、この細幅開口部22よりも太幅の太幅開口部24とを有している。太幅開口部24は、細幅開口部22に連続形成されている。吐出口20は、細幅開口部22および太幅開口部24によって連続形状に形成されている。
ライン状の細幅開口部22は、上述したように一続きの長尺形状の開口でもよく、または離散した開口が線状に並んでいてもよい。細幅開口部22は等幅の帯状でもよく、または細幅開口部22の開口幅は長さ方向に亘って変化していてもよい。
細幅開口部22の延在形状は特に限定されず、直線状でもよく、湾曲または屈曲していてもよい。本実施形態の細幅開口部22は、互いに屈曲して接続された複数の細幅開口部22a・22bで構成されている。後述するように、細幅開口部22aは直線状をなし、細幅開口部22bは湾曲状をなしている。
太幅開口部24は、吐出口20のうちライン状の細幅開口部22の開口幅よりも太幅に形成された開口領域である。具体的には、吐出口20の開口幅が不連続にまたは急激に増大する境界部を挟んで、開口幅が小さい側を細幅開口部22と呼称し、大きい側を太幅開口部24と呼称する。
太幅開口部24の形状は特に限定されず、細幅開口部22よりも太幅のライン状でもよく、多角形状や略円形状でもよい。図2に示すように、本実施形態の太幅開口部24は、細幅開口部22(22a、22b)の幅寸法よりも大径の略円形をなしている。
図3(a)に示すように、吐出口20から吐出されて成形された泡造形物FBは、太幅開口部24に対応する太幅泡部WPと、細幅開口部22に対応する細幅部NPとを有している。本実施形態の泡吐出容器100により成形される泡造形物FBは、図3(b)に模式的に示すように、太幅泡部WPと細幅部NPとが略同高さに成形される。即ち、本実施形態は、吐出口20が連続形状に開口形成されていることで、吐出された泡体Bは吐出口20の幅方向にもっぱら拡大し、長手方向には実質的に拡大せずに泡造形物FBが成形される。このため、少ない量の泡体Bで所望の目的形状の泡造形物FBを成形することができる。また、泡造形物FBの高低差が抑制されていることで、所望の目的形状を平面視で精細に描出することができる。
図4はヘッド部30を含む泡吐出機構50の側面図である。図5はヘッド部30の平面図である。図6は図5のVI−VI線断面図であり、ヘッド部30の側面断面図である。図7は泡吐出用アタッチメント10の斜視図である。
図4に示すように、泡吐出機構50は、上述したヘッド部30のほか、キャップ53、ハウジング56、吸引管57および後述する気液接触部51を備えている。ハウジング56は、ピストン55、バネ体58およびボール弁59を収容するとともに空間を有しており空気室をなしている。ハウジング56は、容器本体40(図1参照)の内部に設置される。吸引管57は、ハウジング56の下方に連通して設けられて液剤Lを吸い上げる管である。キャップ53は、ハウジング56および吸引管57を容器本体40の内部に設置した状態で容器本体40の口頸部44(図1参照)に対して着脱可能に装着されて泡吐出機構50を固定する。
すなわち、本実施形態の泡吐出容器100は、容器本体40にキャップ53を介して装着されキャップ53に対して往復動可能に設けられたピストン55と、ピストン55を収容し吐出口20と連通するハウジング56と、を更に有している。そして本実施形態の吐出操作部は、ユーザの押し下げ操作を受け付けてピストン55を往復動させることにより液剤Lを容器本体40からハウジング56に吸い上げてヘッド部30より吐出させるポンプヘッド部32である。
泡吐出機構50の構造および動作について簡単に説明する。ボール弁59は、ハウジング56および吸引管57に貯留された液剤Lの落下を防止する弁体である。ユーザが手などでヘッド部30のポンプヘッド部32(吐出操作部)を押し下げることで、ピストン55の下端によりボール弁59の上昇(開放)が規制された状態で、ピストン55はハウジング56の内部の空気圧を上昇させる。ピストン55には、ハウジング56とヘッド部30とを連通する小孔の液流路(図示せず)が設けられている。液流路の開口面積は十分に小さいため、ポンプヘッド部32を勢いよく押し下げることでハウジング56の空気圧が上昇し、その後に液剤Lはハウジング56からヘッド部30に押し上げられる。ヘッド部30には、外部と連通する空気流路(図示せず)が設けられている。ヘッド部30の内部には液剤Lの流路上に気液接触部51が設けられている。気液接触部51は、多孔質膜体(たとえばメッシュ)を備えており、ヘッド部30の外部の空気およびハウジング56の内部の空気が液剤Lとともに気液接触部51を通過することで液剤Lを泡状(泡体B)に変える。この泡体Bは、ヘッド部30の吐出口20より吐出される。ユーザがポンプヘッド部32から手などを離すと、バネ体58はピストン55を弾性的に復位させる。これによりハウジング56の内部は低圧となり、ボール弁59が開放されて新たな液剤Lが吸引管57に吸い上げられ、ハウジング56は再び注液される。また、空気流路を通じてヘッド部30に外部の空気が取り込まれてヘッド部30の内部は大気圧を維持する。
気液接触部51に説明する。本実施形態における気液接触部51は、多孔質膜体を備える。当該多孔質膜体は、液体洗浄剤組成物200が通過する厚さが0.1mm以上2mm以下程度のスポンジ、焼結体、網等であって、単層または複数層であって、一か所または複数箇所に配置される。たとえば、多孔質膜体のメッシュサイズとしては50メッシュ以上500メッシュ以下であることが好ましい。
なお、上述の泡吐出機構50の構造および動作は一例であり、公知の泡吐出容器に設けられる泡吐出機構を適宜選択して使用することができる。
本実施形態の泡吐出機構50によれば、ポンプヘッド部32(吐出操作部)の1回ごとの操作により吐出口20から所定量の泡体Bが吐出される。この所定量は、ピストン55の往復動のストローク等のパラメータによって設定される。
上述のとおり気液接触部51を通過することで泡状(泡体B)となった液体洗浄剤組成物200は、吐出口20に向かって流通する。ここで本実施形態の泡吐出容器100におけるヘッド部30には、泡状の液体洗浄剤組成物200を吐出口20へと導出する最小開口部67(図6参照)を有している。最小開口部67は、気液接触部51を通過して泡状となった液体洗浄剤組成物200が貯留部60へと流通するノズル部52の任意の箇所または、ノズル開口54であって、開口面積が最小となる箇所を指す。本実施形態における最小開口部67は、図6に示すとおり、気液接触部51より先端側であって略L字状に屈曲したノズル部52の屈曲開口部分である。本実施形態の変形例として、最小開口部67は、たとえばノズル開口54であってもよい。本実施形態における最小開口部67の開口面積S1と、吐出口20の開口面積S2との比率[(S1)/(S2)]は、0.01以上1.0以下の範囲となるよう構成されていることが好ましく、当該範囲の下限は、0.05以上であることがより好ましく、また当該範囲の上限は、0.7以下であることがより好ましく、0.5以下であることがさらに好ましい。
このように、最小開口部67を設けて気液接触部51を通過して貯留部60までの泡状の液体洗浄剤組成物200の流路を一旦、絞ることによって、径の大きい泡が吐出口20に導出されることを回避し、きめ細やかな泡体Bを吐出可能とする。これによって、表面形状が滑らかで、目的形状に即した泡造形物FBの形成がより良好に実現される。ここで開口面積S1とはノズル部52の軸心に対し垂直に切断してなる断面の面積のことを意味する。
ここで吐出口20の開口面積S2とは、開口する吐出口20の全面積であって、たとえば、図2に示す吐出口20では、太幅開口部24、細幅開口部22aおよび細幅開口部22bの全ての開口の面積の総和である。また後述する第二実施形態にように吐出口20が複数設けられている場合には、全ての吐出口20の開口の面積の総和である。本実施形態において吐出口20の開口面積S2は、たとえば40mmを超えて1200mm以下の範囲であることが好ましい。開口面積S2の上記範囲の下限は、50mm以上であることがより好ましく、また上記範囲の上限は、500mm以下であることがより好ましく、300mm以下であることがさらに好ましく、200mm以下であることが特に好ましい。
最小開口部67は、気液接触部51を通過して貯留部60までの間に位置し、開口面積が最小の部位である。最小開口部67の開口面積は、これより先端側(吐出口20側)および基端側(容器本体40側)の流路断面積に比べて小さい。本実施形態では、最小開口部67から嵌合部16に向けて泡状の液体洗浄剤組成物200の流路断面積は、緩やかに増大している(図6参照)。
上述する比率[(S1)/(S2)]が0.01以上1.0以下である泡吐出容器100に、下記液体洗浄剤組成物200を収容することは本発明の好ましい態様の一つである。即ち、当該液体洗浄剤組成物200とは、上記(B)としてラウリン酸またはその塩を含むとともに、炭素数12を超える脂肪酸またはその塩を含み、ラウリン酸またはその塩が、酸換算量で0.1質量%以上12質量%以下であり、炭素数12を超える脂肪酸またはその塩が、酸換算量で0.05質量%以上2質量%以下である。かかる構成によれば、最小開口部67の開口面積S1よりも吐出口20の開口面積S2を有意に大きくし、目的形状の泡造形物FBを、充分に存在感を発揮する程度に大きくデザインすることができるとともに、当該デザインの泡造形物FBを鮮鋭な外縁で形成することが可能である。
吐出操作部(ポンプヘッド部32)の操作により容器本体40からヘッド部30まで吸い上げられた液体洗浄剤組成物200は、吐出口20から鉛直下向きに吐出される。本実施形態では、具体的には、液体洗浄剤組成物200(液剤L)は、容器本体40からヘッド部30に対し鉛直上向きに吸い上げられるとともに気液接触部51を通過することによって泡状(泡体B)になる。泡状の液体洗浄剤組成物200(泡体B)は、ヘッド部30を通過して、吐出口20から鉛直下向きに吐出される。ここで鉛直上方向および鉛直下方向とは、略水平な設置面に設置された泡吐出容器100を通常の使用方法で使用(操作)したときの上下方向を意味する。本実施形態では、上述する鉛直下向きの方向は、通孔21(図6参照)の軸方向と略等しい。尚、本段落でいう液体洗浄剤組成物200の吸い上げ方向とは、容器本体40から吐出口20までの液体洗浄剤組成物200が流通する全経路の方向を指すものではなく、容器本体40からヘッド部30にさしかかる領域における吸い上げ方向を意味する。
以上のとおり吸い上げ方向と吐出方向とが異なるとともに吐出方向が鉛直下向きであることによれば、容器本体40から吸い上げられた液体洗浄剤組成物200はヘッド部30において減速されるとともに、吐出口20の形状が吐出された泡体Bに良好に反映される。そのため、外縁が鮮鋭であり目的形状をなす泡造形物FBが良好に形成される。
図4から図6に示すように、本実施形態のヘッド部30は、ノズル部52と泡吐出用アタッチメント10とを組み合わせてなる。ノズル部52は、容器本体40から泡状の液剤(泡体B)を送出するノズル開口54を有している。ノズル部52は、気液接触部51の上方に設けられてハウジング56と連通し、泡状に変えられた液剤Lが流通する部位である。本実施形態のノズル部52はポンプヘッド部32の内部に一体形成されている。
泡吐出用アタッチメント10は、泡吐出容器100のノズル部52に対して着脱可能に装着して用いられる。泡吐出用アタッチメント10は吐出口20を有しており、ノズル部52に対して着脱可能に装着されることにより吐出口20とノズル開口54とが連通する。すなわち、本実施形態の泡吐出用アタッチメント10は、目的形状を細幅化した連続形状の吐出口20を有し、ノズル開口54より吐出される泡状の液剤L(泡体B)を受容して吐出口20から吐出することにより目的形状の泡造形物FBを形成する。
ヘッド部30を泡吐出用アタッチメント10とノズル部52とに分離可能とすることで、吐出口20の開口形状が異なる複数種類の泡吐出用アタッチメント10をノズル部52に対して交換して装着することができる。これにより、容器本体40および泡吐出機構50を共用して、異なる目的形状の泡造形物FBを吐出成形することができる。逆に、共通の泡吐出用アタッチメント10を、異なる容器本体40を泡吐出機構50に対して付け替えて装着することができる。これにより、容器本体40および泡吐出機構50を廃棄および交換しても泡吐出用アタッチメント10を継続して使用することができ、また汎用されている容器本体40および泡吐出機構50に対して泡吐出用アタッチメント10を後装着することができる。
図6および図7に示すように、泡吐出用アタッチメント10は、ノズル開口54を挿入させる嵌合部16と、ノズル部52に対して着脱可能に掛止する掛止部18と、を有している。泡吐出用アタッチメント10の嵌合部16は、泡吐出機構50のノズル部52の外形に対応する形状の開口部であり、ノズル部52を密着して嵌合させる。掛止部18の具体的な形状は特に限定されないが、本実施形態の掛止部18は上向きに突出する爪状の突起部であり、嵌合部16を挟んで両側に一対の掛止部18が設けられている。図2に示すように、本実施形態のポンプヘッド部32は傘状をなし、ポンプヘッド部32の周縁部33は下方に垂下している。泡吐出用アタッチメント10の掛止部18は、ポンプヘッド部32の周縁部33のうちノズル部52を挟む両側に対して掛止する。これにより、ポンプヘッド部32に装着された泡吐出用アタッチメント10がポンプヘッド部32に対して前後または左右方向に傾くことが防止される。このため、ポンプヘッド部32を押し下げ操作して泡体Bがノズル部52から泡吐出用アタッチメント10に勢いよく送出されても、泡吐出用アタッチメント10が不測に傾いたり外れたりすることがない。
図6に示すように、ヘッド部30は、容器本体40から送出される液体洗浄剤組成物200を一時的に貯留するとともに液体洗浄剤組成物200を吐出口20へと流通させる貯留部60を有している。
貯留部60は、容器本体40からノズル部52を通じて送出された泡状の液剤(泡体B)を減速させ、吐出口20の全体に対して泡体Bを分散させて供給するための空洞部である。貯留部60は、容器本体40からノズル部52を通じて送出された泡状の液体洗浄剤組成物200(泡体B)を一時的に貯留することにより減速させる。減速した泡状の液体洗浄剤組成物200は、貯留部60を流通し吐出口20に到達する。即ち、貯留部60は、ノズル開口54と吐出口20との間に配置され、ヘッド部30における泡体Bの流路をなしている。
本実施形態の貯留部60は、流路断面積が拡張する拡張部104と、拡張部104より先端側に設けられ拡張部104よりも流路断面積が小さい縮小部106と、を有している。縮小部106の先端側には、吐出口20の少なくとも一部が設けられている。拡張部104は、これより基端側(容器本体40側)に位置するノズル開口54の開口径よりも大きく形成されている。拡張部104を通過した泡状の液体洗浄剤組成物200は流れ方向が拡散することで充分に減速されるとともに、さらに先端側で縮小部106を通過することで再度、集約される。そのため縮小部106よりも先端側に設けられた吐出口20の少なくとも一部に充分な量の泡状の液体洗浄剤組成物200が送り込まれる。このように拡張部104と縮小部106とを有する泡吐出容器100によれば、泡状になった液体洗浄剤組成物200が、本実施形態の如く異形の吐出口20または複数の吐出口20に偏りなく送り込まれて吐出される。そのため、かかる泡吐出容器100は、目的形状の泡造形物FBを鮮鋭に形成することに貢献する。
本実施形態の貯留部60は、ヘッド部30を構成する泡吐出用アタッチメント10の内部であって吐出口20と嵌合部16との間に形成されている。より具体的には、貯留部60は泡体Bの流路上のうち吐出口20の手前側に隣接して設けられている。嵌合部16は、貯留部60の基端側(同図右方)に開口して設けられている。掛止部18は、貯留部60の基端側に突出形成されており、ノズル部52に対して下方から掛止する。貯留部60の天面66は、液剤Lの送出方向の先端側(同図左方)に向かって、吐出口20に向けて下り傾斜している。貯留部60の内部高さは、液剤(泡体B)の送出方向の先端側に向かって低減している。
吐出口20が開口形成されているヘッド部30(泡吐出用アタッチメント10)が貯留部60を有することで、容器本体40から送出された泡体Bが貯留部60に一旦貯留されたうえで吐出口20の全体から下向きに均一に吐出される。このため、吐出口20のうち泡体Bの送出方向の先端側(図6左方)に偏って泡体Bが吐出されることが防止され、吐出口20の全体から泡体Bが均一に吐出される。ここで、容器本体40から送出された泡体Bは、貯留部60の内部のうち先端側で減速されて滞留しやすい。これに対し、本実施形態の貯留部60のように天面66が吐出口20に向けて下り傾斜していることで、容器本体40から送出されて天面66に衝突した泡体Bは吐出口20に向かって向きが変えられる。このため、ポンプヘッド部32を押し下げ操作して容器本体40から泡吐出用アタッチメント10に送出された泡体Bが貯留部60の先端側において過度に滞留することを防止し、吐出口20からスムーズに吐出される。また、吐出口20の内部高さが、泡体Bの送出方向の先端側、すなわちノズル開口54から遠方に向かって低減することで、貯留部60の内部で減速された泡体Bが貯留部60の先端側で滞留することが抑制される。これにより、ポンプヘッド部32の各回の押し下げ操作により均一な量(所定量)の泡体Bが吐出口20から吐出され、成形される泡造形物FBの目的形状の再現性が良好となる。貯留部60の容積は特に限定されないが、ポンプヘッド部32を1回だけ押し下げることでノズル開口54から吐出される泡体Bの体積(すなわち、吐出される液剤Lと、当該液剤Lに取り込まれた空気との合計体積)よりも小さいことが好ましい。これにより、ノズル部52のノズル開口54を通過した泡体Bがすみやかに吐出口20から吐出されて目的形状となり、またヘッド部30(泡吐出用アタッチメント10)の内部に残留する泡体Bの体積を低減させることができる。
上述のように、泡吐出容器100のヘッド部30はノズル部52を有している。本実施形態のノズル部52は、容器本体40から送出される泡状の液剤(泡体B)を貯留部60の内部に斜め下向きに吐出する。また、ヘッド部30(本実施形態では泡吐出用アタッチメント10)は、当該斜め下向きに対して略正対する傾斜面62を有している。傾斜面62は貯留部60の内部に設けられている。これにより、ノズル開口54から泡吐出用アタッチメント10に吐出された泡体Bは傾斜面62に衝突して減速され、貯留部60の内部に均一に充填される。その後、泡体Bは吐出口20から下向きに吐出される。吐出口20は、傾斜面62の先端側と基端側とに亘って形成されている(図10参照)。すなわち、泡吐出用アタッチメント10のうち嵌合部16に近接する基端側は、ノズル開口54から勢いよく送出された泡体Bが空過しやすく、先端側に比べて泡体Bが吐出されにくい部位であるところ、本実施形態のように傾斜面62を貯留部60の内部に形成して泡体Bを減速することで、吐出口20の先端側と基端側とに亘って泡体Bの吐出量を均一化することができる。
吐出ガイド26は、貯留部60から下方に延在して設けられている。貯留部60の内部で減速されて一旦貯留された泡体Bは、吐出ガイド26に流入して下向きに案内されて吐出口20より吐出される。貯留部60の下方に吐出ガイド26を設けることで、吐出口20から吐出された泡体Bが拡大することが低減される。すなわち、泡体Bは、液状の液剤Lに比して嵩密度が低いため圧縮性が高く、ノズル開口54から貯留部60に送出されて貯留された泡体Bは圧縮されている。このため、吐出ガイド26の通過長さが短い場合には吐出後の泡体Bは大きく拡大する。これに対し、吐出ガイド26の通過長さが長い場合には、吐出ガイド26を通過する間に泡体Bの圧力が徐々に緩和され、また吐出ガイド26を通過することで泡体Bの流れが整流される。これにより、吐出される泡体Bの形状が安定し、また吐出後の泡体Bの拡大が抑制されるため、目的形状の泡造形物FBが精細に成形される。
また、図6に示すように貯留部60の内部底面64は、傾斜面62の基端側(内部底面64a)よりも先端側(内部底面64b)で高く形成されている(図8も参照)。吐出ガイド26は、貯留部60の内部底面64を上端とし、吐出口20を下端とする。したがって、吐出ガイド26の開始高さ(上端高さ)は、傾斜面62よりも基端側では低く、傾斜面62よりも先端側ではこれよりも高い。また、図4に示すように、吐出口20は水平に延在して形成されている。このため、吐出ガイド26の通過長さ(図4および図6における上下長さ)は、傾斜面62の基端側(図4右方)よりも先端側(図4左方)において長くなっている。これにより、吐出口20の先端側から吐出される泡体Bが吐出後に拡大することが適度に抑制される。このため、ポンプヘッド部32の押し下げ回数や押し下げ長さにばらつきが生じて泡体Bの吐出量が多少変動しても、所望の目的形状の泡造形物FBが良好に形成される。そして本実施形態の吐出口20は、後記のように貯留部60の先端側に太幅開口部24が形成されて泡体Bの通過量が多くなっている。このため、上記のように太幅開口部24に対応する吐出ガイド26の通過長さを大きくすることで、吐出口20の先端側と基端側をそれぞれ通過する泡体Bが吐出後に拡大する比率が均一化される。
図8(a)は泡吐出用アタッチメント10の上半体10aの上方斜視図であり、図8(b)は下半体10bの上方斜視図である。図9は上半体10aの下方斜視図である。図10は下半体10bの平面図である。
泡吐出用アタッチメント10は、上半体10aおよび下半体10bを吐出方向に互いに組み合わせてなる。下半体10bに吐出口20が開口形成されている。これにより、傾斜面62や後述する内部ガイド29を有する貯留部60を、泡吐出用アタッチメント10の内部に容易に形成することができる。なお、泡吐出用アタッチメント10の組み立て後において、上半体10aと下半体10bとは、たとえば接着剤等を用いて互いに不可分に結合されていてもよい。上半体10aおよび下半体10bは、たとえば合成樹脂材料の射出成形で作成することができる。
吐出口20は、ライン状の細幅開口部22と、この細幅開口部22に連続形成され細幅開口部22よりも太幅の太幅開口部24と、を有している。そして、傾斜面62の先端側に太幅開口部24が配置され、基端側に細幅開口部22が配置されている。また、図2に示すように、吐出ガイド26は、細幅開口部22を挟んで対向する細幅ガイド部27と、太幅開口部24に沿って配置された太幅ガイド部28と、を含んでいる。細幅ガイド部27と太幅ガイド部28とは、細幅ガイド部27と略同幅で互いに連通している。
より具体的には、本実施形態の吐出口20は、八分音符の符幹(棒)に対応する直線状の細幅開口部22aと、符尾(旗)に対応する湾曲状の細幅開口部22bと、符頭(玉)に対応する太幅開口部24と、を備えている。吐出ガイド26は、図10に示す平面視にて吐出口20の周囲を取り囲むように形成されている。
これにより、図3(a)に示したように音符記号(八分音符)を模した目的形状の泡造形物FBが吐出成形される。細幅開口部22a・22bから吐出された泡体Bは泡造形物FBの細幅部NPを形成し、太幅開口部24から吐出された泡体Bは泡造形物FBの太幅泡部WPを形成する。細幅ガイド部27と太幅ガイド部28とが細幅ガイド部27と略同幅で互いに連通していることで、太幅泡部WPと細幅部NPと境界で泡造形物FBの幅寸法が急激に変化している。本実施形態の泡吐出用アタッチメント10を用いることで、このように精細な目的形状の泡造形物FBを吐出成形することが可能である。
太幅開口部24は泡吐出用アタッチメント10の先端側(図10左方)に配置され、細幅開口部22aおよび22bは嵌合部16に近接する基端側(図10右方)に配置されている。ここで、上述したように、泡吐出用アタッチメント10の先端側における吐出ガイド26の通過長さが基端側における通過長さよりも長くなっていることで、太幅開口部24を通過した泡体Bの拡大が抑制されている。これにより、図3(a)に示す泡造形物FBにおける太幅泡部WPが過度に拡大することが防止されるため、泡体Bの吐出量が多少変動しても泡造形物FBが所望の目的形状に成形される。
本実施形態の吐出口20における複数本のライン状の細幅開口部22a・22bは、互いに交差している。図10に示すように、音符記号(八分音符)の符尾(旗)に対応する湾曲状の細幅開口部22bは、符幹(棒)に対応する直線状の細幅開口部22aの端部近傍、すなわち終端から僅かに内側の位置に対して交差している。かかる交差部は、細幅開口部22aおよび22bからそれぞれ吐出された泡体Bが合わさって吐出量が比較的多くなる。このため、図3(a)に示すように、吐出成形される泡造形物FBは、八分音符の符尾が符幹の終端に結合しているように精細に造形される。
図8(b)に示すように、傾斜面62の基端側の内部底面64aには、内部ガイド29bが立設されている。内部ガイド29bは細幅ガイド部27の両側に設けられている。
図9に示すように、泡吐出用アタッチメント10の上半体10aは内部ガイド29aを有している。内部ガイド29aは、平面視で吐出口20(図10参照)の周囲の少なくとも一部を壁状に取り囲む。内部ガイド29aは、上半体10aの天面66から垂下して形成されている。上半体10aの内部ガイド29aと、下半体10bの内部ガイド29b(図8(b)参照)とは、上半体10aと下半体10bとを組み合わせることで互いに突き当てられて貯留部60を区画形成する。
上半体10aの内部ガイド29aは、吐出口20の周囲のうち、容器本体40から泡吐出用アタッチメント10に送出される液剤(泡体B)の送出方向(図9に矢印で示す)の先端側を取り囲んで設けられている。そして、内部ガイド29aのうち液剤(泡体B)の送出方向の基端側に嵌合部16が設けられている。
内部ガイド29aおよび29bは、泡吐出用アタッチメント10の内部に、吐出口20と連通する貯留部60と、吐出口20と連通しない閉領域61とを区画する。嵌合部16は、内部ガイド29aの内側に形成される貯留部60と連通している。これにより、泡吐出用アタッチメント10の内部に、泡体Bの流路を構成する貯留部60と、泡体Bが浸入しない閉領域61とが形成される。閉領域61が泡吐出用アタッチメント10の内部に形成されることで、泡吐出用アタッチメント10の全体積に比して貯留部60の体積が抑制される。このため、吐出口20から吐出されずに貯留部60に残留して消散する泡体Bの量を低減することが可能である。
<泡吐出用アタッチメントの変形例>
以下、第一実施形態の泡吐出用アタッチメント10の変形例について説明する。
図11(a)は、第一変形例の泡吐出用アタッチメント11の底面模式図である。図11(b)は、第一変形例の泡吐出用アタッチメント11より吐出された泡造形物FBの平面図である。
図11(a)に示すように、第一変形例の泡吐出用アタッチメント11は、その吐出口20が、ライン状の細幅開口部22と、この細幅開口部22に連続形成され細幅開口部22よりも太幅の太幅開口部24と、を有している点で第一実施形態の泡吐出用アタッチメント10(図10参照)と共通する。また、太幅開口部24が細幅開口部22の幅寸法よりも大径の略円形をなしている点でも第一実施形態の泡吐出用アタッチメント10と共通する。
一方、第一変形例は以下の点で第一実施形態と相違する。すなわち、図11(b)に示すように、第一変形例の泡吐出用アタッチメント11により吐出成形される泡造形物FBの目的形状の少なくとも一部は、平面視で複数の略円形部分CPが互いに重なり合った形状をなす。また、第一変形例の吐出口20は、目的形状における複数の略円形部分CPよりもそれぞれ小径に形成された複数の略円形の太幅開口部24(24a・24b)と、これらの太幅開口部24(24a・24b)どうしを互いに接続するライン状の細幅開口部22と、を有している。
第一変形例の泡吐出用アタッチメント11により吐出成形される泡造形物FBは、平面視で雪だるま形状をなしている。ただし、第一変形例の更に変形例として、3以上の略円形部分CPが互いに重なり合った形状としてもよい。この場合、吐出口20は、当該3以上の略円形の太幅開口部24と、これらを互いに接続するライン状の細幅開口部22とで構成するとよい。
<第二実施形態>
次に本実施形態の液体洗浄剤組成物200の第二実施例について図12を用いて説明する。第二実施例は、泡吐出用アタッチメント12における吐出口20の態様が第一実施例と異なること以外は、第一実施例と同様の構成が採用される。そのため、以下では、第二実施例における泡吐出用アタッチメント12について説明し、その他の構成の説明は割愛する。
図12(a)は、第二実施態様の泡吐出容器100に用いられる泡吐出用アタッチメント12の底面模式図であり、図12(b)は第二実施態様の泡吐出容器100に用いられる泡吐出用アタッチメント12より吐出された泡造形物FBの平面図である。
図12(a)に示すとおり、本実施形態における泡吐出用アタッチメント12は、複数の吐出口20が設けられている。本実施形態における吐出口20は、面状に離散した複数箇所の吐出口20で目的形状を点描する。本実施形態では、吐出口20は、太幅開口部24a、24b(24)を備え、これらは適度な間隔で離間して配置されている。適度な間隔とは、吐出口20から吐出された泡体Bがこれを受ける基材面(たとえば掌Hなど)において吐出方向と交差する交差方向に広がることで互いに接触しあう距離である。当該接触の結果、離散した吐出口20(図2参照)から吐出された泡体B(図2参照)により、図12(b)に示すように、目的形状の泡造形物FBが形成される。図12(b)には、二つの円形部分CPが重なって構成されたひょうたん型の泡造形物FBを示している。
第二実施形態のように、離散した複数の吐出口20から吐出された泡体Bの広がりにより互いを接触させて目的形状の泡造形物FBをなすことを予定する場合には、特に泡造形物FBの外縁が不鮮鋭になる傾向にある。ところが、本発明の液体洗浄剤組成物200は、第一実施形態において説明したとおり、所定の組成を有することにより、所望の目的形状の泡造形物FBを鮮鋭に造形することが可能である。そのため、第二実施形態にて説明する複数の吐出口20を有する泡吐出容器100を用いた場合であっても、目的形状の泡造形物FBを良好に形成することができる。
以上において、本発明の液体洗浄剤組成物200および、本発明に用いられる泡吐出容器100について説明した。本発明は、泡吐出容器100および泡吐出容器100に収容された液体洗浄剤組成物200を備える液体洗浄剤物品を包含する。
即ち、本発明の液体洗浄剤物品は、泡吐出容器100および泡吐出容器100に収容された液体洗浄剤組成物200を備える。
上記液体洗浄剤物品における泡吐出容器100は、液体洗浄剤組成物200を収容した容器本体40と、吐出口20を有し容器本体40から送出される液体洗浄剤組成物200を吐出口20より泡状に吐出するヘッド部30と、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の液体洗浄剤組成物200を吐出口20より吐出させる吐出操作部(ポンプヘッド部32)と、を備える。吐出口20は、目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されているか、または複数設けられており、1回または複数回の吐出操作部(ポンプヘッド部32)の操作により吐出口20から吐出された泡状の液体洗浄剤組成物200が吐出方向に対し交差方向に広がることで、当該吐出方向の平面視で目的形状を成す。
液体洗浄剤物品における液体洗浄剤組成物200は、(A)ポリオールを0.3質量%以上35質量%以下、ならびに(B)ラウリン酸またはその塩、ポリグリセリン脂肪酸エステル、およびカチオン化セルロースから選択される1種または2種以上、を含有する。
本発明の液体洗浄剤物品における泡吐出容器100および液体洗浄剤組成物200については、適宜、第一実施例および第二実施例の記載が参照されるため、ここでは詳細な説明を割愛する。
本発明の液体洗浄剤物品は、目的形状の泡造形物FBが形成可能な吐出口20を備えるとともに、目的形状の泡造形物FBの外縁を鮮鋭に形成可能な液体洗浄剤組成物200を備える。そのため本発明の液体洗浄剤物品は、目的形状の泡造形物FBを最適に形成することができ、ユーザに、洗浄等の実用性に加え、見た目の楽しさを提供することができる。
以下に本発明に関する実施例および比較例を説明する。ただし下記の説明は本発明を何ら制限するものではない。尚、実施例に関する説明および関連する表において、「%」という場合に、特段の断りがない場合には「質量%」を示す。
[液体洗浄剤組成物の調製および泡吐出容器の準備]
表1または表2に示す組成で、各実施例および各比較例に用いる液体洗浄剤組成物を調製し、それぞれ、泡吐出容器に収容した。泡吐出容器は、市販の泡ハンドソープ(花王株式会社製、ビオレ泡ハンドソープ)に用いられている泡吐出容器に、第一実施形態において説明した第一変形例の泡吐出用アタッチメントを装着したものを用い、上述する泡吐出容器100と同様の構成とした。吐出口は、図11(a)に示す吐出口20に倣い、幅寸法115が1mm、長さ寸法112が14mmである細幅開口部22を介して直径110が4mmの円である太幅開口部24a、および直径114が8mmの円である太幅開口部24bが設けられたデザインとし、目的形状は、図11(b)に示すように雪だるま型とした。
[泡造形物の形成]
各実施例および各比較例の吐出口の先端から約1.5cmの距離に、当該吐出口から吐出された泡体を受けるプレートを設置した。プレートの法線方向が吐出方向と略同等となるよう、プレートの位置を固定し、ポンプヘッド部を1回プッシュし、プレート上に泡造形物を形成した。
[評価]
上述のとおり形成された泡造形物、および泡造形物成形後の吐出口における泡体の残存状態を以下のとおり評価した。評価結果は表1または表2に示す。また実施例1および実施例2を用いて形成された泡造形物FBの写真をそれぞれ、図13、図14に示し、比較例1および比較例2を用いて形成された泡造形物FBの写真をそれぞれ、図15、図16に示す。評価は吐出後1分以内の泡造形物FBを目視で確認することにより行った。泡造形物FBの写真(図13から図16)についても吐出後1分以内に撮影した。
(泡造形物の外縁評価)
泡造形物の外縁を目視で観察し、以下のとおり評価した。
外縁が非常に鮮鋭で目的形状の雪だるまが良好に認識できた・・・◎
外縁が比較的鮮鋭で目的形状の雪だるまが認識できた・・・○
外縁が不鮮鋭で目的形状の雪だるまが認識できないか、または不良であった・・・×
(泡造形物の表面形状評価)
泡造形物の表面形状を目視で観察し、以下のとおり評価した。
泡造形物の表面が滑らかであり泡の盛り上がりが自然に形成された・・・○
泡造形物の表面にやや不自然な凹凸がみられるものの全体として表面が滑らかであった・・・△
泡造形物の表面に不自然な凹凸が多くみられた・・・×
(吐出口の泡体の残存評価)
泡造形物形成後の吐出口を目視で観察し、以下のとおり評価した。
吐出口に泡体がほぼ残っていなかった・・・◎
吐出口に泡体が少量残ったが、次の泡造形物の形成に支障を来さない程度だった・・・○
吐出口に泡体が多量に残った・・・×
実施例は、いずれも泡造形物が良好に形成され、また形成された泡造形物の表面も滑らかであった。一方、比較例1は、泡造形物の形状が全く認識できなかった。比較例2は、目的形状に近い形の泡造形物が形成されたものの、外縁が不鮮鋭であった。
また実施例は、いずれも泡造形物形成後における吐出口の泡残りが、ほぼ無いか、または少量であり、泡体のキレが良好であって、次の泡造形物の形成に支障を来さない程度であることが確認された。
以上の結果から、所定範囲の量である、(A)成分(本実施例ではプロピレングリコール)および(B)成分(実施例1から3ではラウリン酸、実施例4ではカチオン化セルロースを使用)を含有する液体洗浄剤組成物は、所定の泡吐出容器に収容することにより、外縁の鮮鋭な目的形状の泡造形物を形成可能であることが確認された。
また、実施例1、3により、ラウリン酸に加え、炭素数12を超える脂肪酸またその塩(本実施例ではミリスチン酸とパルミチン酸)を含有する液体洗浄剤組成物によれば、特に外縁が鮮鋭な泡造形物を形成できることが示された。
また、(B)とは異なるアニオン性界面活性剤または両性界面活性剤(本実施例ではラウリルスルホキシスルホベタインおよびポリオキシエチレン(5)ラウリルエーテル酢酸)を有しない比較例1に対し、これらを含有する比較例2の方が、泡の表面形状が滑らかであった。このことから、本発明の液体洗浄剤組成物において上述するアニオン性界面活性剤または両性界面活性剤は、美麗な泡造形物FBの形成に関与し得ることが示唆された。
本発明は、上述した実施形態に関し、以下の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物、および液体洗浄剤物品を開示する。
<1>泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物であって、
前記泡吐出容器が、
前記液体洗浄剤組成物を収容する容器本体と、吐出口を有し前記容器本体から送出される前記液体洗浄剤組成物を前記吐出口より泡状に吐出するヘッド部と、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の前記液体洗浄剤組成物を前記吐出口より吐出させる吐出操作部と、を備え、
前記吐出口が、目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されているか、または複数設けられており、1回または複数回の前記吐出操作部の操作により前記吐出口から吐出された泡状の前記液体洗浄剤組成物が吐出方向に対し交差方向に広がることで、当該吐出方向の平面視で前記目的形状に形成される泡吐出容器であり、
前記液体洗浄剤組成物は、
(A)ポリオールを0.3質量%以上35質量%以下、ならびに
(B)(B−1)ラウリン酸またはその塩、(B−2)ポリグリセリン脂肪酸エステル、および(B−3)カチオン化セルロースから選択される1種または2種以上、を含有する泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
<2>前記泡吐出容器は、前記吐出操作部の操作により前記容器本体から送出され空気と共に通過する前記液体洗浄剤組成物を泡状に変える気液接触部を有する上記<1>に記載の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
<3>前記ヘッド部は、前記容器本体から送出される前記液体洗浄剤組成物を一時的に貯留するとともに前記液体洗浄剤組成物を前記吐出口へと流通させる貯留部を有し、
前記貯留部の流路は、流路断面積が拡張する拡張部と、前記拡張部より先端側に設けられ前記拡張部よりも流路断面積が小さい縮小部と、を有し、
前記縮小部の先端側に前記吐出口の少なくとも一部が設けられている上記<1>または<2>に記載の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
<4>前記吐出操作部の操作により前記容器本体から前記ヘッド部まで吸い上げられた前記液体洗浄剤組成物が、前記吐出口から鉛直下向きに吐出される上記<1>から<3>のいずれか一項に記載の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
<5>前記ヘッド部は、前記容器本体から送出される前記液体洗浄剤組成物を貯留する貯留部と、前記貯留部の下方に向かって延在して設けられて下端に前記吐出口を備える吐出ガイドと、を更に備え、
前記吐出ガイドは、前記吐出口と同形状である横断面を有する直管状の通孔を有する上記<1>から<4>のいずれか一項に記載の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
<6>前記ヘッド部が、前記容器本体から前記液体洗浄剤組成物を送出するノズル開口を有するノズル部と、前記吐出口を有し前記ノズル部に対して着脱可能に装着されて前記吐出口と前記ノズル開口とが連通する泡吐出用アタッチメントと、を有し、
前記泡吐出用アタッチメントが、前記ノズル開口を挿入させる嵌合部と、前記ノズル部に対して着脱可能に掛止する掛止部と、を有する上記<1>から<5>のいずれか一項に記載の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
<7>前記(B)が、
前記(B−1)ラウリン酸またはその塩を酸換算量で0.1質量%以上12質量%以下、
前記(B−2)ポリグリセリン脂肪酸エステルを0.1質量%以上3質量%以下、および
前記(B−3)カチオン化セルロースを0.01質量%以上0.2質量%以下、
から選択される1種または2種以上、を含有する上記<1>から<6>のいずれか一項に記載の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
<8>前記(B)として前記ラウリン酸または前記その塩を含むとともに、炭素数12を超える脂肪酸またはその塩を含み、
前記ラウリン酸または前記その塩が、酸換算量で0.1質量%以上12質量%以下であり、前記炭素数12を超える前記脂肪酸または前記その塩が、酸換算量で0.01質量%以上2質量%以下である上記<1>から<7>のいずれか一項に記載の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
<9>前記(B)として前記ラウリン酸又はその塩を含むとともに、ミリスチン酸もしくはパルミチン酸、またはその塩から選択される1種又は2種以上を、前記ラウリン酸またはその塩の酸換算量100質量部に対して、酸換算量で0.1質量部以上30質量部以下の範囲で含有する前記<1>から<8>のいずれか一項記載の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
<10>泡吐出容器および前記泡吐出容器に収容された液体洗浄剤組成物を備え、
泡吐出容器が、前記液体洗浄剤組成物を収容した容器本体と、吐出口を有し前記容器本体から送出される前記液体洗浄剤組成物を前記吐出口より泡状に吐出するヘッド部と、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の前記液体洗浄剤組成物を前記吐出口より吐出させる吐出操作部と、を備え、
前記吐出口が、目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されているか、または複数設けられており、1回または複数回の前記吐出操作部の操作により前記吐出口から吐出された泡状の前記液体洗浄剤組成物が吐出方向に対し交差方向に広がることで、当該吐出方向の平面視で前記目的形状を成し、
前記液体洗浄剤組成物が、
(A)ポリオールを0.3質量%以上35質量%以下、ならびに
(B)ラウリン酸またはその塩、ポリグリセリン脂肪酸エステル、およびカチオン化セルロースから選択される1種または2種以上、
を含有する液体洗浄剤物品。
10・・・泡吐出用アタッチメント
10a・・・上半体
10b・・・下半体
11・・・泡吐出用アタッチメント
12・・・泡吐出用アタッチメント
15・・・パターン表示部
16・・・嵌合部
18・・・掛止部
20・・・吐出口
21・・・通孔
22、22a、22b・・・細幅開口部
24、24a、24b・・・太幅開口部
26・・・吐出ガイド
27・・・細幅ガイド部
28・・・太幅ガイド部
29、29a、29b・・・内部ガイド
30・・・ヘッド部
31・・・底面
32・・・ポンプヘッド部
33・・・周縁部
40・・・容器本体
42・・・胴部
44・・・口頸部
50・・・泡送出機構
51・・・気液接触部
52・・・ノズル部
53・・・キャップ
54・・・ノズル開口
55・・・ピストン
56・・・ハウジング
57・・・吸引管
58・・・バネ体
59・・・ボール弁
60・・・貯留部
61・・・閉領域
62・・・傾斜面
64、64a、64b・・・内部底面
66・・・天面
67・・・最小開口部
100・・・泡吐出容器
102・・・幅寸法
104・・・拡張部
106・・・縮小部
110、114・・・直径
112・・・長さ寸法
115・・・幅寸法
200・・・液体洗浄剤組成物
B・・・泡体
CP・・・円形部分
FB・・・泡造形物
H・・・掌
L・・・液剤
NP・・・細幅部
WP・・・太幅泡部

Claims (10)

  1. 泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物であって、
    前記泡吐出容器が、
    前記液体洗浄剤組成物を収容する容器本体と、吐出口を有し前記容器本体から送出される前記液体洗浄剤組成物を前記吐出口より泡状に吐出するヘッド部と、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の前記液体洗浄剤組成物を前記吐出口より吐出させる吐出操作部と、を備え、
    前記吐出口が、泡造形物の目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されているか、または複数設けられており、1回または複数回の前記吐出操作部の操作により前記吐出口から吐出された泡状の前記液体洗浄剤組成物が吐出方向に対し交差方向に広がることで、当該吐出方向の平面視で前記目的形状に形成される泡吐出容器であり、
    前記液体洗浄剤組成物は、
    (A)ポリオールを0.3質量%以上35質量%以下、ならびに
    (B)(B−1)ラウリン酸またはその塩、を含有し、
    前記(B)として前記ラウリン酸または前記その塩を含むとともに、炭素数12を超える脂肪酸またはその塩を含み、
    前記ラウリン酸または前記その塩が、酸換算量で2質量%以上12質量%以下であり、前記炭素数12を超える前記脂肪酸または前記その塩が、酸換算量で0.01質量%以上2質量%以下であり、
    前記炭素数12を超える前記脂肪酸または前記その塩を、前記ラウリン酸または前記その塩の酸換算量100質量部に対して、酸換算量で0.1質量部以上30質量部以下の範囲で含有する、泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
  2. 前記泡吐出容器は、前記吐出操作部の操作により前記容器本体から送出され空気と共に通過する前記液体洗浄剤組成物を泡状に変える気液接触部を有する請求項1に記載の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
  3. 前記ヘッド部は、前記容器本体から送出される前記液体洗浄剤組成物を一時的に貯留するとともに前記液体洗浄剤組成物を前記吐出口へと流通させる貯留部を有し、
    前記貯留部の流路は、流路断面積が拡張する拡張部と、前記拡張部より先端側に設けられ前記拡張部よりも流路断面積が小さい縮小部と、を有し、
    前記縮小部の先端側に前記吐出口の少なくとも一部が設けられている請求項1または2に記載の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
  4. 前記吐出操作部の操作により前記容器本体から前記ヘッド部まで吸い上げられた前記液体洗浄剤組成物が、前記吐出口から鉛直下向きに吐出される請求項1から3のいずれか一項に記載の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
  5. 前記ヘッド部は、前記容器本体から送出される前記液体洗浄剤組成物を貯留する貯留部と、前記貯留部の下方に向かって延在して設けられて下端に前記吐出口を備える吐出ガイドと、を更に備え、
    前記吐出ガイドは、前記吐出口と同形状である横断面を有する直管状の通孔を有する請求項1から4のいずれか一項に記載の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
  6. 前記ヘッド部が、前記容器本体から前記液体洗浄剤組成物を送出するノズル開口を有するノズル部と、前記吐出口を有し前記ノズル部に対して着脱可能に装着されて前記吐出口と前記ノズル開口とが連通する泡吐出用アタッチメントと、を有し、
    前記泡吐出用アタッチメントが、前記ノズル開口を挿入させる嵌合部と、前記ノズル部に対して着脱可能に掛止する掛止部と、を有する請求項1から5のいずれか一項に記載の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
  7. 前記(B)が、さらに、
    (B−2)ポリグリセリン脂肪酸エステルを0.1質量%以上3質量%以下、および
    (B−3)カチオン化セルロースを0.01質量%以上0.2質量%以下、
    から選択される1種または2種以上、を含有する請求項1から6のいずれか一項に記載の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
  8. 前記炭素数12を超える前記脂肪酸または前記その塩が、ミリスチン酸もしくはパルミチン酸、またはその塩から選択される1種又は2種以上である、請求項1からのいずれか一項記載の泡吐出容器入り液体洗浄剤組成物。
  9. 泡吐出容器および前記泡吐出容器に収容された泡造形用の液体洗浄剤組成物を備え、
    泡吐出容器が、前記液体洗浄剤組成物を収容した容器本体と、吐出口を有し前記容器本体から送出される前記液体洗浄剤組成物を前記吐出口より泡状に吐出するヘッド部と、ユーザの操作を受け付けるごとに所定量の泡状の前記液体洗浄剤組成物を前記吐出口より吐出させる吐出操作部と、を備え、
    前記吐出口が、泡造形物の目的形状を細幅化した連続形状に開口形成されているか、または複数設けられており、1回または複数回の前記吐出操作部の操作により前記吐出口から吐出された泡状の前記液体洗浄剤組成物が吐出方向に対し交差方向に広がることで、当該吐出方向の平面視で前記目的形状を成し、
    前記液体洗浄剤組成物が、
    (A)ポリオールを0.3質量%以上35質量%以下、ならびに
    (B)ラウリン酸またはその塩、を含有し、
    前記(B)として前記ラウリン酸または前記その塩を含むとともに、炭素数12を超える脂肪酸またはその塩を含み、
    前記ラウリン酸または前記その塩が、酸換算量で2質量%以上12質量%以下であり、前記炭素数12を超える前記脂肪酸または前記その塩が、酸換算量で0.01質量%以上2質量%以下であり、
    前記炭素数12を超える前記脂肪酸または前記その塩を、前記ラウリン酸または前記その塩の酸換算量100質量部に対して、酸換算量で0.1質量部以上30質量部以下の範囲で含有する、液体洗浄剤物品。
  10. 前記炭素数12を超える前記脂肪酸または前記その塩が、ミリスチン酸もしくはパルミチン酸、またはその塩から選択される1種又は2種以上である、請求項9に記載の液体洗浄剤物品。
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