JP7146486B2 - 皮膚洗浄剤物品 - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚洗浄剤物品に関する。
皮膚洗浄剤の分野では、皮膚に対する洗浄力だけでなく、洗浄時やすすぎ時、或いは洗浄後において、良好な泡立ちやクリーミーな泡質、しっとり感等を実感できることが求められており、従来より種々の工夫がなされている。例えば、特許文献1には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩とカチオン化セルロースを含有し、泡吐出容器に充填してなる皮膚洗浄剤が開示されており、また特許文献2には、フォーマー容器等に充填し得る、脂肪酸と第4級アンモニウムとカチオン性ポリマーを含有する皮膚洗浄剤組成物が開示されており、いずれも泡質や使用感等の改善を図っている。
こうしたなか、内容物を泡状に吐出することが可能な種々のノンエアゾール型容器に液体洗浄剤組成物を充填することにより、使用時において良好に泡状を呈することができるとともに、優れた使用感等をもたらし得ることも知られている。例えば、特許文献3には、泡生成ディスペンサーと高濃度界面活性剤組成物とを備えた泡生成キットが記載されており、さらに特許文献4には、内容液と空気とを1/5~1/10の体積比(内容液/空気)で混合して内容液を泡状に吐出させる泡吐出ポンプを備えた容器に収容されてなり、アニオン界面活性剤とアミンオキサイド型界面活性剤とを各々特定量で含有する液体洗浄剤組成物が記載されている。
一方、上記のようなノンエアゾール型容器を用いる場合、かかる容器に備えられた気液混合部において、液体洗浄剤組成物へ多くの空気を導入し得るよう気液比を高めたとしても、必ずしも良好な泡質が付与されるものではないことから、さらなる改善も試みられている。例えば、特許文献5には、液体洗浄剤組成物入り泡吐出容器において、かかる容器の混合室で混合される空気と液体洗浄剤組成物との体積比が15:1~35:1であり、かかる液体洗浄剤組成物がアニオン界面活性剤、両性界面活性剤、及び半極性界面活性剤を特定の量的関係下で含有する技術が開示されており、これによって泡質や泡の持続性を高めている。
特開2005-162666号公報 特開2005-154360号公報 特開2010-18806号公報 特開2008-214403号公報 特開2007-261688号公報
しかしながら、特許文献1~2に記載されるようなカチオン化セルロース等のカチオン性高分子を含有する組成物を用いると、洗浄後の皮膚においてカチオン性高分子由来のヌルツキが生じるおそれがある。
一方、かかるカチオン性高分子の含有を制限した組成物としつつ、これを特許文献3~4に記載されるようなノンエアゾール型容器に充填して用いたとしても、泡質や泡量が不十分となるおそれがあり、また特許文献5に記載されるような泡吐出容器に充填して用いたとしても、多岐に亘る泡質を有効に高めつつ、洗浄後における使用感の向上をも図るには、依然としてさらなる改善を要する状況にある。
すなわち、本発明は、高い発泡倍率で泡を生成するなか、容器から皮膚洗浄剤組成物を吐出した際に高い泡の弾力性や濃密感等の優れた泡質をもたらしつつ、洗浄後の皮膚において有効にヌルツキを抑え、快適な使用感をもたらすことのできる、ノンエアゾール型容器に皮膚洗浄剤組成物が充填されてなる皮膚洗浄剤物品に関する。
そこで本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、空気と皮膚洗浄剤組成物とを体積比(空気/組成物)15/1以上38/1以下で吐出口から内容物を吐出する機構を有する特定のノンエアゾール型容器を用いつつ、これに、特定量の水とともに、特定のアニオン界面活性剤及びポリオールを各々特定量で併用し、かつ特定の成分の含有を制限することにより、使用時において、高い発泡倍率でありながら多岐に亘る泡質を有効に高め、洗浄後における使用感の向上をも充分に図ることのできる皮膚洗浄剤物品を見出した。
したがって、本発明は、ノンエアゾール型容器に皮膚洗浄剤組成物が充填されてなる皮膚洗浄剤物品であって、
ノンエアゾール型容器が、気液混合部、泡微細化部、及び吐出口を備え、かつ空気と皮膚洗浄剤組成物とを体積比(空気/組成物)15/1以上38/1以下で吐出口から吐出する機構を有し、
皮膚洗浄剤組成物が、次の成分(A)~(C):
(A)下記式(a1)又は下記式(a2)から選ばれるアニオン界面活性剤 酸換算量で0.5質量%以上18質量%以下
1-D-OSO31 ・・・(a1)
(式(a1)中、R1は炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Dは-(OCH2CH2n-を示し(nは0~10の数を示す)、X1はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
2-E-SO32 ・・・(a2)
(式(a2)中、R2は置換基を有してもよい炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Eは-(OCH2CH2m-又は-CO-O-C24-を示し(mは0~10の数を示す)、X2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
(B)グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール及び質量平均分子量20000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のポリオール 2質量%以上50質量%以下
(C)水 40質量%以上90質量%以下
含有し、かつ
カチオン性高分子(D)の含有量が0.1質量%以下であり、α-オレフィンスルホン酸塩(E)の含有量が酸換算量で1質量%以下
である、皮膚洗浄剤物品に関する。
本発明の皮膚洗浄剤物品によれば、皮膚洗浄剤組成物にカチオン性高分子を含有させずとも、使用時にかかる組成物をノンエアゾール型容器から吐出させた際、高い発泡倍率でありながら、泡の濃密感や弾力性に優れ、きめ細かいながらも柔らかくて粘り感のある泡質を有する泡状の組成物とすることができる。また、本発明の皮膚洗浄剤物品であれば、洗浄後の皮膚において、高い洗浄力を発揮しつつ、ヌルツキのないなめらかな感触を与え、快適な素肌感を実感することができる。
実施例での粘性率の測定において、測定装置(MCR 502(Modular Compact Rheometer, Anton Paar、測定セル:P-PTD200、測定システム:PP50)を用いたときの、せん断を負荷した時間とせん断速度との関係を示すグラフである。 泡径解析装置(DFA 100、Foam Analysis、KRUSS)を用いて観察される泡を示す概略図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の皮膚洗浄剤物品は、後述するノンエアゾール型容器(X)に皮膚洗浄剤組成物(Y)が充填されてなる皮膚洗浄剤物品である。
本発明で用いるノンエアゾール型容器(X)は、気液混合部、泡微細化部、及び吐出口を備え、かつ空気と後述する皮膚洗浄剤組成物(Y)とを体積比(空気/組成物)15/1以上38/1以下で吐出口から内容物を吐出する機構を有する。従来より多用されていたノンエアゾール型容器は、例えば特開2008-214403号公報にも記載されるように、空気と内容液とを5/1~13/1の体積比(空気/内容液)で混合する機構を有する程度の容器にすぎなかったところ、本発明で用いるノンエアゾール型容器(X)は、空気と皮膚洗浄剤組成物(Y)とを体積比(空気/組成物)15/1以上38/1以下なる、液体の組成物よりも高比率で空気を導入して吐出する機構を有し、高発泡率の泡の吐出を可能とする容器である。
なお、本明細書において「良好な泡質」とは、きめが細かく(濃密感があり)、弾力性が高いことを含む意味である。本発明によりもたらされる泡は、さらに柔らかい泡質でありながら、身体を洗浄する際のようにやや強めのせん断力が泡に負荷される場合であっても、しっかりとした粘りを発現することのできる適度な粘性を有するという大きな特徴もある。
かかるノンエアゾール型容器(X)は、気液混合部、泡微細化部、及び吐出口を備え、圧縮ガス等の噴射剤が不要の常圧容器である。かかる気液混合部とは、容器(X)の外部又は内部から輸送される空気と、本体内部やタンク等の部材に格納されることによって内容物として容器(X)に充填されてなる液体の皮膚洗浄剤組成物(Y)とが流入し、混合する領域である。また泡微細化部とは、特定の形状を呈する流路や多孔質部材等を吐出口までの流路に備えることにより、空気と皮膚洗浄剤組成物(Y)との混合による泡を微細化する領域又は部材である。そして吐出口とは、空気と皮膚洗浄剤組成物(Y)との混合により生成され、泡微細化部により微細化された泡を外部に排出する部材である。
すなわち、これら容器(X)が備える気液混合部、泡微細化部、及び吐出口は、必要に応じてチューブやノズル等の部材を介し、この順に直接的又は間接的に連係してなる。そして、付加される手動又は電動の動力に応じ、ノンエアゾール型容器(X)の本体内部やタンク等の部材に液体として充填されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)が気液混合部から泡微細化部へ、次いで泡微細化部から吐出口へと経由し、空気を包埋した微細な泡状となった皮膚洗浄剤組成物(Y)が吐出口から外部へと吐出され、皮膚に適用することができる。
本発明で用いるノンエアゾール型容器(X)は、高い発泡倍率で泡を吐出させつつ、良好な泡質を確保する観点から、かかる容器(X)が有する吐出口から内容物を吐出する機構において、空気と皮膚洗浄剤組成物(Y)との体積比(空気/組成物)は、15/1以上であって、好ましくは16/1以上であり、より好ましくは17/1以上であり、さらに好ましくは20/1以上である。また、ノンエアゾール型容器(X)が有する吐出口から内容物を吐出する機構において、空気と皮膚洗浄剤組成物(Y)との体積比(空気/組成物)は、容器における操作の容易性、容器の軽量化や小型化を図る観点、及び良好な泡質を確保する観点から、38/1以下であって、好ましくは30/1以下であり、より好ましくは29/1以下であり、さらに好ましくは26/1以下である。そして、ノンエアゾール型容器(X)が有する吐出口から内容物を吐出する機構において、空気と皮膚洗浄剤組成物(Y)との体積比(空気/組成物)は、15/1以上38/1以下であって、好ましくは16/1~30/1であり、より好ましくは17/1~29/1であり、さらに好ましくは20/1~26/1である。
なお、空気と皮膚洗浄剤組成物(Y)との体積比(空気/組成物)とは、25℃での値を意味する。
空気と皮膚洗浄剤組成物とを上記体積比(空気/組成物)で吐出口から内容物を吐出する機構としては、例えば、空気と皮膚洗浄剤組成物(Y)とが上記体積比(空気/組成物)で混合可能な気液混合部を有することが挙げられる。
ノンエアゾール型容器(X)の具体的な形態としては、必要に応じてチューブやノズル等の部材を介しながら、気液混合部から空気と皮膚洗浄剤組成物とを上記質量比で泡微細化部へ排出し、泡微細化部を経由した後、吐出口から外部へと内容物を吐出する機構を有していればよく、スクイズタイプの容器、手動ポンプタイプの容器、及び電動ポンプタイプの容器が挙げられる。
スクイズタイプの容器とは、スクイズ容器ともいい、変形可能な容器本体に位置する胴部に、外部から手動による押圧力を付加することにより、すなわち胴部をスクイズ変形させることにより、ヘッドスペース内から圧送される空気と内容物の液体とを気液混合部において混合して泡を形成させ、次いで泡微細化部において泡を微細化させ、かかる泡を吐出口から吐出させるものである。具体的には、例えば、特開平7-215353号公報に記載の容器等が挙げられる。
ポンプタイプの容器とは、ポンプ容器ともいい、吐出口を有する泡吐出器に備えられたポンプヘッドを押圧することにより、容器内部又は外部から圧送される空気と内容物の液体とを気液混合部において混合して泡状とし、泡微細化部において泡を微細化させ、かかる泡を吐出口から吐出させるものである。すなわち、かかるポンプタイプの容器は、容器内部又は外部から空気を流入させるための空気用シリンダと内容物の液体の流路となる液用シリンダとを備え、各々のシリンダ内部でピストンが摺動する機構を有している。そして、ポンプヘッドの押圧によってこれらのピストンが駆動し、空気及び内容物の液体を気液混合部へと送出してかかる気液混合部において混合し、次いで泡微細化部において泡を形成させ、かかる泡を吐出口から吐出させるものである。ポンプヘッドの押圧が手動による、いわゆる手動ポンプタイプの容器と、ポンプヘッドの押圧や空気及び内容物の部材間における輸送等が電動による、いわゆる電動ポンプタイプの容器とに大別され、いずれも用いることができる。具体的には、例えば、特開2009-202122号公報に記載の手動ポンプタイプの容器や、特開2006-212086号公報、及び特開2013-212244号公報に記載の電動ポンプタイプの容器等が挙げられる。
これらノンエアゾール型容器(X)の具体的な形態のなかでも、高い発泡倍率を安定して確保する観点、良質な泡の形成を確保する観点、及び容器における操作の容易性の観点から、手動ポンプタイプの容器、又は電動ポンプタイプの容器が好ましい。
さらに、本発明で用いるノンエアゾール型容器(X)は、内容物が吐出口を経由する際に良好に泡状の組成物を形成する観点、及び形成された泡が良好な泡質を有し、使用感等を高める等の観点から、泡微細化部内にメッシュや複数の小孔を設けた多孔質部材を備えるのが好ましい。かかるメッシュの目開きは、好ましくは16~180μm(#510~#90)であり、容器の使い勝手と得られる泡質を考慮すると、より好ましくは40~80μm(#330~#180)である。
本発明で用いる皮膚洗浄剤組成物(Y)は、次の成分(A)~(C)を含有する。
皮膚洗浄剤組成物(Y)は、成分(A)として、下記式(a1)又は下記式(a2)から選ばれるアニオン界面活性剤を酸換算量で0.5質量%以上18質量%以下含有する。これにより、優れた発泡性を発現しながら微細な泡とし、また柔らかな泡質をもたらすことができる。なお、本発明において、成分(A)の酸換算量での含有量は、成分(A)の酸としての含有量を意味する。
式(a1)で表されるアニオン界面活性剤とは、以下の式で表されるアニオン界面活性剤である。
1-D-OSO31 ・・・(a1)
上記式(a1)中、R1は炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、ベンゼン環を含まない。Dは-(OCH2CH2n-を示し、nは0~10の数を示す。
1はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示し、具体的には、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属;アンモニウム;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン;アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸を示す。
式(a1)で表される具体的なアニオン界面活性剤としては、炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキル硫酸塩、炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキルエーテル硫酸塩等が挙げられる。
式(a2)で表されるアニオン界面活性剤とは、以下の式で表されるアニオン界面活性剤である。
2-E-SO32 ・・・(a2)
上記式(a2)中、R2は置換基を有してもよい炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、ベンゼン環を含まない。Eは-(OCH2CH2m-又は-CO-O-C24-を示し、mは0~10の数を示す。
2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示し、具体的には、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属;アンモニウム;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン;アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸を示す。
式(a2)で表される具体的なアニオン界面活性剤としては、炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するスルホン酸塩、炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸エステルスルホン酸塩等が挙げられる。
これら成分(A)のうち、起泡性、洗浄性の観点から、炭素数10~22の直鎖アルキル基を有するアルキル硫酸塩、炭素数10~22の直鎖アルキル基にエチレングリコールが付加されたアルキルエーテル硫酸塩が好ましく、アルキルエーテル硫酸塩がより好ましい。アルキルエーテル硫酸塩としては、炭素数12~14のアルキル基を有するものが好ましい。また、エチレンオキシドの平均付加モル数は、0.5~5が好ましく、1~4がより好ましい。さらに、溶解性や安定性の観点から、これらのナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、又はアンモニウム塩が好ましい。
成分(A)の含有量は、良好な泡質を確保する観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、酸換算量で0.5質量%以上であって、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは2質量%以上であり、さらに5質量%以上である。また、成分(A)の含有量は、良好な吐出性を保持する観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、酸換算量で18質量%以下であって、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは12質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下である。そして、成分(A)の含有量は、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、酸換算量で0.5質量%以上18質量%以下であって、好ましくは0.5~15質量%であり、より好ましくは1~12質量%であり、さらに好ましくは2~10質量%であり、またさらに好ましくは5~10質量%である。
皮膚洗浄剤組成物(Y)は、成分(B)として、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、及び質量平均分子量20000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のポリオールを2質量%以上50質量%以下含有する。成分(B)は、上記成分(A)とも相まって、ノンエアゾール型容器(X)に充填されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)において、柔らかな泡質の発現を確保しながらしっかりとした粘りを示すことのできる適度な粘性を付与し、良好な吐出性を確保しつつ良好な泡質をもたらすことを可能とする。
なお、上記ポリエチレングリコールの質量平均分子量とは、GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィ)により測定される値を意味する。成分(B)として用いるポリエチレングリコールの質量平均分子量は、適度な粘性を付与して良好な吐出性を確保する観点から、20000以下であって、好ましくは15000以下であり、より好ましくは10000以下であり、良好な泡質を得る観点から、好ましくは200以上であり、より好ましくは400以上である。
成分(B)の含有量は、成分(A)とも相まって、きめ細かやでありながらも柔らかく、負荷がかけられた場合であってもしっかりとした粘り感のある良好な泡質の発現を確保する観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、2質量%以上であって、好ましくは3質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上であり、さらに好ましくは8質量%以上である。また、成分(B)の含有量は、良好な吐出性を保持する観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、50質量%以下であって、好ましくは45質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下であり、さらに好ましくは35質量%以下である。そして、成分(B)の含有量は、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、2質量%以上50質量%以下であって、好ましくは3~50質量%であり、より好ましくは5~50質量%であり、さらに好ましくは5~45質量%であり、より好ましくは5~40質量%であり、さらに好ましくは8~35質量%である。
なかでも、成分(B)の含有量は、初期泡弾力及び泡の濃密感を向上させる観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、さらに好ましくは9質量%以上であり、さらにより好ましくは10質量%以上であり、さらに好ましくは20質量%以下であり、さらにより好ましくは15質量%以下である。そして、成分(B)の含有量は、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、さらに好ましくは9~20質量%であり、さらにより好ましくは10~15質量%である。
成分(A)の酸換算量と成分(B)の含有量との合計量は、高い発泡率を確保しつつ良好な泡質を付与する観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは15質量%以上であり、さらに好ましくは17質量%以上であり、またさらに好ましくは18質量%以上である。また、成分(A)の酸換算量と成分(B)の含有量との合計量は、良好な吐出性を保持する観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、好ましくは60質量%以下であり、より好ましくは55質量%以下であり、さらに好ましくは50質量%以下であり、よりさらに好ましくは45質量%以下である。そして、成分(A)の酸換算量と成分(B)の含有量との合計量は、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、好ましくは10~60質量%であり、より好ましくは15~55質量%であり、さらに好ましくは15~50質量%であり、よりさらに好ましくは17~45質量%であり、またさらに好ましくは18~45質量%である。
皮膚洗浄剤組成物(Y)は、成分(C)として、水を40質量%以上90質量%以下含有する。これにより、各成分を良好に分散又は溶解させて、適度な粘度を確保しつつ発泡性を高めることができる。なお、本発明における成分(C)の水とは、皮膚洗浄剤組成物(Y)に配合した精製水やイオン交換水等だけでなく、配合した各成分に含まれる水分をも含む、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に含まれる全水分を意味する。
成分(C)の含有量は、各成分を良好に分散又は溶解させる観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、40質量%以上であって、好ましくは45質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上である。また、成分(C)の含有量は、適度な粘度を保持して高い発泡率を確保する観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、90質量%以下であって、好ましくは85質量%以下であり、より好ましくは80質量%以下である。そして、成分(C)の含有量は、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、40質量%以上90質量%以下であって、好ましくは45~85質量%であり、より好ましくは50~85質量%であり、さらに好ましくは50~80質量%である。
皮膚洗浄剤組成物(Y)は、洗浄後の皮膚において、ヌルツキがなく、なめらかな感触を与えて快適な素肌感を実感させる観点から、カチオン性高分子(D)の含有量を0.1質量%以下に制限する。従来のように、空気と内容液との体積比(空気/内容液)が低いノンエアゾール型容器から内容物を吐出させると、泡量のみならず泡質も不十分となるおそれがあるところ、本発明の皮膚洗浄剤物品であれば、泡量を充分に確保しながら、泡の弾力感や濃密感等の多岐に亘る泡質をも良好に発現させることができる。成分(D)のカチオン性高分子の含有量は、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、0.1質量%以下であって、好ましくは0.05質量%以下であり、より好ましくは0.03質量%以下であり、さらに好ましくは0.01質量%以下であり、或いは皮膚洗浄剤組成物(Y)は、成分(D)のカチオン性高分子を含まないのが好ましい。
皮膚洗浄剤組成物(Y)は、容器から吐出した際に、きめ細かやかながらも柔らかく、粘り感のある泡質を得る観点から、α-オレフィンスルホン酸塩(E)の酸換算量での含有量を1質量%以下に制限する。かかる成分(E)は、アニオン界面活性剤の一種として知られる成分であり、かかる成分(E)としては、例えば、炭素数12~22のα-オレフィンスルホン酸の、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。成分(E)の含有量は、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、酸換算量で、1質量%以下であって、好ましくは0.5質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以下であり、さらに好ましくは0.05質量%以下であり、或いは皮膚洗浄剤組成物(Y)は、成分(E)α-オレフィンスルホン酸塩を含まないのが好ましい。
また、同様の観点から、成分(E)の含有量は、成分(A)の含有量に対して十分に少ないことが好ましい。具体的には、成分(E)の酸換算量と成分(A)の酸換算量との質量比((E)/(A))が、好ましくは0.2以下であり、より好ましくは0.1以下であり、さらに好ましくは0.05以下である。
本発明で用いる皮膚洗浄剤組成物(Y)は、本発明の効果を妨げない範囲で、成分(A)及び(E)以外のアニオン性界面活性剤を含むことができる。このようなアニオン性界面活性剤としては、脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩等が挙げられる。なかでも、成分(A)とも相まって良好な発泡性を確保する観点から、脂肪酸塩を含有するのが好ましい。かかる脂肪酸塩としては、具体的には、例えば、炭素数9~21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するものが挙げられ、より具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、アラキン酸、及びベヘニン酸等の塩が挙げられる。また、これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;アンモニウム;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン由来のアンモニウム;アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸由来のカチオンが好ましい。
なかでも、良好な泡質を確保する観点から、炭素数9~19の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸塩が好ましく、炭素数11~19の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸塩がより好ましく、炭素数11~17の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸塩がさらに好ましい。
脂肪酸塩の含有量は、発泡性を有効に高める観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、酸換算量で好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、さらに好ましくは2質量%以上である。また、脂肪酸塩の含有量は、良好な泡質を確保する観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、酸換算量で好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは9質量%以下であり、さらに好ましくは8質量%以下である。そして、脂肪酸塩の含有量は、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、酸換算量で好ましくは0.5~10質量%であり、より好ましくは1~9質量%であり、さらに好ましくは2~8質量%である。なお、本発明において、脂肪酸塩の酸換算量での含有量は、脂肪酸塩の酸としての含有量を意味する。
本発明で用いる皮膚洗浄剤組成物(Y)は、良好な発泡性や吐出性を確保する観点から、両性界面活性剤(F)を含有することができる。かかる成分(F)としては、具体的には、例えば、イミダゾリン系ベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤;アルキルジメチルアミンオキサイド等のアミンオキサイド型界面活性剤等が挙げられ、より具体的には、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウリルジメチルアミンオキサイド等が挙げられる。
なかでも、良好な発泡性や洗浄性を保持する観点から、アミドベタイン型界面活性剤及びスルホベタイン型界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、アミドベタイン型界面活性剤がより好ましく、具体的には、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタインから選ばれる少なくとも1種が好ましい。
成分(F)の含有量は、成分(A)とも相まって発泡性を高めつつ良好な泡質を確保する観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上である。また、両性界面活性剤の含有量は、良好な吐出性を確保する観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは4質量%以下であり、さらに好ましくは3質量%以下である。そして、両性界面活性剤の含有量は、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、好ましくは0.1~5質量%であり、より好ましくは0.3~4質量%であり、さらに好ましくは0.5~3質量%である。
なかでも、成分(F)の含有量は、さらに初期泡弾力及び泡の濃密感を向上させる観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、さらに好ましくは0.8質量%以上であり、さらにより好ましくは1.0質量%以上であり、また、さらに好ましくは2.0質量%未満であり、さらにより好ましくは1.9質量%以下である。そして、成分(F)の含有量は、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、さらに好ましくは0.8質量%以上2.0質量%未満であり、さらにより好ましくは1.0~1.9質量%である。
本発明において、成分(A)、成分(E)及び脂肪酸塩以外のアニオン性界面活性剤を適宜含有することができるが、これらアニオン性界面活性剤の総含有量、すなわち成分(A)を含むアニオン界面活性剤の合計含有量と成分(F)の含有量との質量比(アニオン性界面活性剤/(F))は、泡の初期泡弾力及び泡の濃密感を向上させる観点から、好ましくは5超であり、より好ましくは5.5以上であり、さらに好ましくは6.0以上であり、また、好ましくは100以下であり、より好ましくは50以下であり、さらに好ましくは20以下であり、さらに好ましくは10以下である。そして、成分(A)を含むアニオン界面活性剤の合計含有量と成分(F)の含有量との質量比(アニオン性界面活性剤/(F))は、好ましくは5超100以下であり、より好ましくは5.5~50であり、さらに好ましくは6.0~20以上であり、さらに好ましくは6.0~10である。
本発明で用いる皮膚洗浄剤組成物(Y)は、適度な粘性を確保しつつ、各成分を良好に分散又は溶解させ、良好な発泡性や洗浄性を確保する観点から、ノニオン界面活性剤(G)を含有してもよい。かかる成分(G)としては、具体的には、例えば、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油等のポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤;ショ糖脂肪酸エステル;ポリグリセリンアルキルエーテル;ポリグリセリン脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エステル;アルキルグリセリルエーテル;アルキルグリコシド;脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられる。
なかでも、良好な発泡性や洗浄性を保持する観点から、疎水性部位として炭素数8以上20以下のアルキル基又はアルケニル基を有するノニオン界面活性剤が好ましく、より具体的には、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる少なくとも1種が好ましい。
成分(G)の含有量は、各成分を良好に分散又は溶解させる観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上である。また、成分(G)の含有量は、不要な粘度上昇を抑制して適度な粘性を確保する観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは4質量%以下であり、さらに好ましくは3質量%以下である。そして、成分(G)の含有量は、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、好ましくは0.1~5質量%であり、より好ましくは0.3~4質量%であり、さらに好ましくは0.5~3質量%である。
また、成分(G)を含有しなくとも各成分の分散性又は溶解性が良好な場合、すなわち成分(G)を敢えて添加しなくとも分散不良や析出が生じない場合には、成分(G)の含有量を低減することができる。具体的には、かかる場合における成分(G)の含有量は、初期泡弾力及び泡の濃密感を向上させる観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、好ましくは0.5質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以下であり、さらに好ましくは0.05質量%以下であり、好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.005質量%以上であり、さらに好ましくは0.01質量%以上である。そして、成分(G)を含有しなくとも各成分の分散性又は溶解性が良好な場合における成分(G)の含有量は、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、好ましくは0.001~0.5質量%であり、より好ましくは0.005~0.1質量%であり、さらに好ましくは0.01~0.05質量%である。
本発明で用いる皮膚洗浄剤組成物(Y)は、容器からの吐出性を良好に保持して優れた泡質を確保する観点、及び不要な粘度上昇を抑制して高い発泡率を確保する観点から、増粘剤の含有を制限するのが好ましい。かかる増粘剤としては、例えば、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース又はその塩、カラギーナン、キサンタンガム、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ペクチン、トラガントガム、アラビアガム、グアーガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、タマリンドガム、サイリウムシードガム、ポリビニルアルコール、コンドロイチン硫酸ナトリウム、質量平均分子量20000超のポリエチレングリコール、及びメトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、カチオン性ポリマー、両性ポリマー等からなる群より選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
かかる増粘剤の含有量は、洗浄剤の用途や基材の種類により変動し得るが、容器からの良好な吐出性や高い発泡率を確保する観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以下であり、適度な粘性を付与して良好な泡質や吐出性を確保する観点から、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上である。或いは皮膚洗浄剤組成物(Y)は、増粘剤を含有しなくともよい。
本発明で用いる皮膚洗浄剤組成物(Y)は、容器からの良好な吐出性を確保する観点から、スクラブ剤などの粉体又は粒状物の含有を制限するのが好ましい。かかる粉体又は粒状物は、水に混合しても粒子として存在し、粒子長(異形の場合は最大長)が2μm以上であり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレンやポリウレタン又はそれらの架橋体、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウムやポリ(メタ)アクリル酸エステル又はそれらの架橋体等の他、エチレンゴム、プロピレンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、シリコーンゴム等のゴム類又はそれらの架橋体等の合成高分子;セルロース又はその誘導体、キトサン又はその誘導体、澱粉、果実の殻等の天然高分子又はその誘導体、ベントナイト、タルク、マイカ、カオリン、セピオライト、シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、無水珪酸、ヒドロキシ・カルシウム・アパタイト等の他、真珠質等が挙げられる。
なお、粒子長とは、レーザー回折散乱法により得られる値を意味する。
かかる粉体又は粒状物の含有量は、容器からの良好な吐出性を確保する観点から、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、好ましくは0.5質量%以下であり、より好ましくは0.4質量%以下であり、さらに好ましくは0.3質量%以下であり、好ましくは0質量%を超え、或いは皮膚洗浄剤組成物(Y)は、粉体又は粒状物を含有しないのが好ましい。また、粉体又は粒状物の含有量は、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、好ましくは0~0.5質量%であり、より好ましくは0~0.4質量%であり、さらに好ましくは0~0.3質量%であり、或いは皮膚洗浄剤組成物(Y)は、粉体又は粒状物を含有しないのが好ましい。
本発明で用いる皮膚洗浄剤組成物(Y)は、良好な泡質を向上する観点、及び泡の保形性や泡持ちの観点から、粒子長2μ未満の微細粉体を含有することができる。かかる微細粉体としては、皮膚への優しさの観点から、セルロース又はその誘導体、キトサン又はその誘導体、ベントナイト、タルク、シリカ、炭酸カルシウムから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ベントナイト、セルロースがさらに好ましい。これらの粒子長(異形の場合は最大長)は、好ましくは2μm未満であり、より好ましくは1μm以下であり、さらに好ましくは0.5μm以下である。かかる微細粉体の含有量は、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、好ましくは含有せず、或いは0.1質量%以上含有することができる。
本発明で用いる皮膚洗浄剤組成物(Y)は、良好な泡質を確保する観点、及び保存時における析出物の発生を防止する観点から、エタノールの含有を制限するのが好ましい。かかるエタノールの含有量は、皮膚洗浄剤組成物(Y)中に、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、さらに好ましくは0.1質量%以下であり、好ましくは0質量%を超え又は0.001質量%以上であり、或いは皮膚洗浄剤組成物(Y)は、エタノールを含有しないのが好ましい。
本発明で用いる皮膚洗浄剤組成物(Y)は、上記成分ほか、通常の皮膚洗浄剤に用いられる成分、例えば、上記成分以外の界面活性剤や保湿剤、油性成分、殺菌剤、防腐剤、制汗剤、酸化防止剤、抗炎症剤、紫外線防止剤、冷感剤、香料、色素等を適宜含有することができる。なお、これらの成分は、本来の用途に限られず、目的に応じて他の用途、たとえば、制汗剤を香料として使用することができる。
皮膚洗浄剤組成物(Y)の30℃における粘度は、良好な泡質や吐出性を確保する観点から、好ましくは2mPa・s以上であり、より好ましくは3mPa・s以上であり、さらに好ましくは5mPa・s以上であり、好ましくは20mPa・s以下であり、より好ましくは18mPa・s以下であり、さらに好ましくは15mPa・s以下である。また、皮膚洗浄剤組成物(Y)の25℃における粘度は、好ましくは2~20mPa・sであり、より好ましくは3~18mPa・sであり、さらに好ましくは5~15mPa・sである。
なお、皮膚洗浄剤組成物(Y)の粘度は、ヘリパス型粘度計(B型粘度計、ロータBMNo.1、回転数:60rpm/1分間)を用い、30℃において、液粘度(mPa・s)として測定される値である。
本発明の皮膚洗浄剤物品において、ノンエアゾール型容器(X)から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の粘性率(Pa・s)は、身体を洗浄する際のように、皮膚上に載置された泡にやや強めのせん断力が負荷される場合であっても、適度な粘性を示し、かつきめ細やかな泡質を有する泡を形成する観点から、吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)にせん断力を負荷し、せん断速度1000(1/s)に到達してから5秒経過時点での値で、好ましくは6.5×10-2Pa・s以上であり、より好ましくは7×10-2Pa・s以上であり、さらに好ましくは8×10-2Pa・s以上である。
なお、「吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)にせん断力を負荷し、せん断速度1000(1/s)に到達してから5秒経過時点」とは、具体的には、例えば、図1のグラフ中に示す測定点Mを意味する。
また、体積比(空気/組成物)13/1で吐出口から内容物を吐出する機構を有するノンエアゾール型容器から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の粘性率を基準(100%)としたときの、ノンエアゾール型容器(X)から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の粘性率の増加率(%)は、好ましくは30%以上であり、より好ましくは40%以上であり、さらに好ましくは50%以上である。
なお、ノンエアゾール型容器(X)から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の粘性率(Pa・s)は、測定装置(MCR 502、Modular Compact Rheometer, Anton Paar社製、測定セル:P-PTD200、測定システム:PP50)を用い、Gap:0.5mm、温度:30℃の条件下で測定される値である。
皮膚洗浄剤組成物(Y)の発泡倍率は、良好な泡質や吐出性をもたらすとともに高い発泡性によって効果的に洗浄力を高める観点から、ノンエアゾール型容器(X)から吐出された時点から5秒経過時において、15倍以上であって、好ましくは17倍以上であり、より好ましくは20倍以上であり、38倍以下であって、好ましくは30倍以下であり、より好ましくは29倍以下であり、さらに好ましくは26倍以下である。また、皮膚洗浄剤組成物(Y)の発泡倍率は、吐出口から吐出されてから5秒経過時において、15倍以上38倍以下であって、好ましくは17~30倍であり、より好ましくは20~29倍であり、さらに好ましくは20~26倍である。
なお、かかる皮膚洗浄剤組成物(Y)の発泡倍率とは、25℃においてノンエアゾール型容器(X)から吐出された時点から5秒経過時の、泡状の皮膚洗浄剤組成物(Y)の体積と液状の皮膚洗浄剤組成物(Y)の体積との体積比(泡状の体積/液の体積)の値である。
本発明の皮膚洗浄剤物品において、ノンエアゾール型容器(X)から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の泡数は、きめが細かく弾力性のある良好な泡質をもたらす泡を形成する観点から、画像処理による観察範囲(1280×1240pixel)内において、好ましくは2500~10000個であり、より好ましくは3000~8000個である。
本発明の皮膚洗浄剤物品において、ノンエアゾール型容器(X)から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の泡数は、発泡倍率を上げることで向上することが可能であり、空気と皮膚洗浄剤組成物(Y)との体積比(空気/組成物)が13/1であるノンエアゾール型容器から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の泡数を基準(100%)としたときの、ノンエアゾール型容器(X)から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の泡数の増加率が、好ましくは5%以上であり、より好ましくは10%以上であり、さらに好ましくは15%以上であり、かかる泡数の増加率は、ノンエアゾール型容器の吐出性の観点から、好ましくは90%以下であり、より好ましくは80%以下であり、さらに好ましくは70%以下である。
また、ノンエアゾール型容器(X)から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の泡界面総長は、きめが細かく弾力性のある良好な泡質をもたらす泡を形成する観点から、画像処理による観察範囲(1280×1240pixel)内において、好ましくは5.5×105~20×105μmであり、より好ましくは6×105~15×105μmであり、さらに好ましくは6.5×105~13×105μmである。
ここで、泡界面総長とは、図2の概略図に示すように、上記観察範囲内において確認される泡Qの皮膚洗浄剤組成物Pとの界面rの長さの合計、すなわち個々の泡Bの周囲rの全長をすべて総じた値を意味する。
本発明の皮膚洗浄剤物品において、ノンエアゾール型容器(X)から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の泡界面総長は、発泡倍率を上げることでかかる泡界面総長を増大させることが可能である。空気と皮膚洗浄剤組成物(Y)との体積比(空気/組成物)が13/1であるノンエアゾール型容器から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の泡界面総長を基準(100%)としたときの、ノンエアゾール型容器(X)から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の泡界面総長の増加率が、好ましくは3%以上であり、より好ましくは5%以上であり、さらに好ましくは7%以上であり、かかる泡界面総長の増加率は、ノンエアゾール型容器の吐出性の観点から、好ましくは60%以下であり、より好ましくは50%以下であり、さらに好ましくは40%以下である。
なお、ノンエアゾール型容器(X)から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の泡数及び泡界面総長は、測定装置として、泡径解析装置(DFA 100、Foam Analysis、KRUSS社製)を用い、容器の吐出口から吐出した泡をプレートに載置し、画像処理により観察範囲(1280×1240pixel)内に存在する泡を観察及び測定することにより得られる値である。
皮膚洗浄剤組成物(Y)の25℃におけるpHは、良好な吐出性を確保する観点、及び皮膚に対する低刺激性を保持する観点から、好ましくは5以上であり、より好ましくは6以上であり、好ましくは11以下であり、より好ましくは10以下である。
本発明の皮膚洗浄剤物品は、使用時にノンエアゾール型容器(X)の吐出口から皮膚洗浄剤組成物(Y)を泡状で吐出させ、水で希釈することなく、そのまま顔や手、身体等の皮膚に直接適用し、洗浄した後、水ですすげばよい。高い発泡倍率であることにより優れた洗浄力を発揮しつつも、きめが細かく弾力性のある良質な泡をもたらし、優れた使用感を実感することができる。
上述した本発明の実施態様に関し、さらに以下の皮膚洗浄剤物品、及び皮膚洗浄剤組成物を開示する。
[1]ノンエアゾール型容器に皮膚洗浄剤組成物が充填されてなる皮膚洗浄剤物品であって、
ノンエアゾール型容器が、気液混合部、泡微細化部、及び吐出口を備え、かつ空気と皮膚洗浄剤組成物とを体積比(空気/組成物)15/1以上38/1以下で吐出口から吐出する機構を有し、
皮膚洗浄剤組成物が、次の成分(A)~(C):
(A)下記式(a1)又は下記式(a2)から選ばれるアニオン界面活性剤 酸換算量で0.5質量%以上18質量%以下
1-D-OSO31 ・・・(a1)
(式(a1)中、R1は炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Dは-(OCH2CH2n-を示し(nは0~10の数を示す)、X1はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
2-E-SO32 ・・・(a2)
(式(a2)中、R2は置換基を有してもよい炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Eは-(OCH2CH2m-又は-CO-O-C24-を示し(mは0~10の数を示す)、X2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
(B)グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール及び質量平均分子量20000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のポリオール 2質量%以上50質量%以下
(C)水 40質量%以上90質量%以下
含有し、かつ
カチオン性高分子(D)の含有量が0.1質量%以下であり、α-オレフィンスルホン酸塩(E)の含有量が酸換算量で1質量%以下
である、皮膚洗浄剤物品。
[2]ノンエアゾール型容器(X)が有する吐出口から内容物を吐出する機構において、空気と皮膚洗浄剤組成物(Y)との体積比(空気/組成物)は、好ましくは16/1以上であり、より好ましくは17/1以上であり、さらに好ましくは20/1以上であり、好ましくは30/1以下であり、より好ましくは29/1以下であり、さらに好ましくは26/1以下である上記[1]の皮膚洗浄剤物品。
[3]ノンエアゾール型容器(X)の形態が、好ましくはスクイズタイプの容器、手動ポンプタイプの容器、及び電動ポンプタイプの容器から選ばれ、より好ましくは手動ポンプタイプの容器、又は電動ポンプタイプの容器である上記[1]又は[2]の皮膚洗浄剤物品。
[4]ノンエアゾール型容器(X)が、好ましくは、泡微細化部内にメッシュ又は複数の小孔を設けた多孔質部材を備える上記[1]~[3]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[5]式(a1)表される成分(A)のアニオン界面活性剤が、炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキル硫酸塩、又は炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキルエーテル硫酸塩であり、式(a2)で表される成分(A)のアニオン界面活性剤が、炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するスルホン酸塩、或いは炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸エステルスルホン酸塩である上記[1]~[4]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[6]成分(A)が、好ましくは炭素数10~22の直鎖アルキル基を有するアルキル硫酸塩、炭素数10~22の直鎖アルキル基にエチレングリコールが付加されたアルキルエーテル硫酸塩であり、より好ましくはアルキルエーテル硫酸塩であり、さらに炭素数12~14のアルキル基を有するにアルキルエーテル硫酸塩が好ましく、エチレンオキシドの平均付加モル数が好ましくは0.5~5であり、より好ましくは1~4のアルキルエーテル硫酸塩が好ましく、さらにアルカリ金属塩、又はアンモニウム塩であるのが好ましい上記[1]~[5]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[7]皮膚洗浄剤組成物(Y)中における成分(A)の含有量は、酸換算量で、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは2質量%以上であり、さらに好ましくは5質量%以上であり、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは12質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下である上記[1]~[6]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[8]皮膚洗浄剤組成物(Y)中における成分(B)のポリエチレングリコールの質量平均分子量は、好ましくは15000以下であり、より好ましくは10000以下であり、好ましくは200以上であり、より好ましくは400以上である上記[1]~[7]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[9]皮膚洗浄剤組成物(Y)中における成分(B)の含有量は、好ましくは3質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上であり、さらに好ましくは8質量%以上であり、好ましくは45質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下であり、さらに好ましくは35質量%以下であり、或いはさらに好ましくは9質量%以上であり、さらにより好ましくは10質量%以上であり、さらに好ましくは20質量%以下であり、さらにより好ましくは15質量%以下である上記[1]~[8]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[10]皮膚洗浄剤組成物(Y)中における成分(A)と成分(B)の合計含有量は、好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは15質量%以上であり、さらに好ましくは17質量%以上であり、またさらに好ましくは18質量%以上であり、好ましくは60質量%以下であり、より好ましくは55質量%以下であり、さらに好ましくは50質量%以下であり、よりさらに好ましくは45質量%以下である上記[1]~[9]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[11]皮膚洗浄剤組成物(Y)中における成分(C)の含有量は、好ましくは45質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上であり、好ましくは85質量%以下であり、より好ましくは80質量%以下である上記[1]~[10]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[12]皮膚洗浄剤組成物(Y)中におけるカチオン性高分子(D)の含有量は、好ましくは0.05質量%以下であり、より好ましくは0.03質量%以下であり、さらに好ましくは0.01質量%以下であり、或いは皮膚洗浄剤組成物(Y)は、カチオン性高分子(D)を含まないのが好ましい上記[1]~[11]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[13]皮膚洗浄剤組成物(Y)中におけるα-オレフィンスルホン酸塩(E)の含有量は、酸換算量で、好ましくは0.5質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以下であり、さらに好ましくは0.05質量%以下であり、或いは皮膚洗浄剤組成物(Y)は、α-オレフィンスルホン酸塩(E)を含まないのが好ましい上記[1]~[12]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[14]α-オレフィンスルホン酸塩(E)の酸換算量と成分(A)の酸換算量との質量比((E)/(A))は、好ましくは0.2以下であり、より好ましくは0.1以下であり、さらに好ましくは0.05以下である上記[1]~[13]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[15]皮膚洗浄剤組成物(Y)中における脂肪酸塩の含有量は、酸換算量で、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、さらに好ましくは2質量%以上であり、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは9質量%以下であり、さらに好ましくは8質量%以下である上記[1]~[14]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[16]皮膚洗浄剤組成物(Y)中における増粘剤の含有量は、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、更に好ましくは2質量%以下であり、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、更に好ましくは0.1質量%以上であり、或いは好ましくは増粘剤を含有しない上記[1]~[15]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[17]皮膚洗浄剤組成物(Y)中における粉体又は粒状物の含有量は、好ましくは0.5質量%以下であり、より好ましくは0.4質量%以下であり、さらに好ましくは0.3質量%以下であり、好ましくは0質量%を超え、或いは好ましくは粉体又は粒状物を含有しない上記[1]~[16]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[18]皮膚洗浄剤組成物(Y)中におけるエタノールの含有量は、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、さらに好ましくは0.1質量%以下であり、好ましくは0質量%を超え又は0.001質量%以上であり、或いは好ましくはエタノールを含有しない上記[1]~[17]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[19]皮膚洗浄剤組成物(Y)の25℃におけるpHは、好ましくは5以上であり、より好ましくは6以上であり、好ましくは11以下であり、より好ましくは10以下である上記[1]~[15]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[20]皮膚洗浄剤組成物(Y)の30℃における粘度は、好ましくは2mPa・s以上であり、より好ましくは3mPa・s以上であり、さらに好ましくは5mPa・s以上であり、好ましくは20mPa・s以下であり、より好ましくは18mPa・s以下であり、さらに好ましくは15mPa・s以下である上記[1]~[16]いずれか1の皮膚洗浄剤物品。
[21]ノンエアゾール型容器に充填するための皮膚洗浄剤組成物であって、
ノンエアゾール型容器が、気液混合部、泡微細化部、及び吐出口を備え、かつ空気と皮膚洗浄剤組成物とを体積比(空気/組成物)15/1以上38/1以下で吐出口から吐出する機構を有し、
皮膚洗浄剤組成物が、次の成分(A)~(C):
(A)下記式(a1)又は下記式(a2)から選ばれるアニオン界面活性剤 酸換算量で0.5質量%以上18質量%以下
1-D-OSO31 ・・・(a1)
(式(a1)中、R1は炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Dは-(OCH2CH2n-を示し(nは0~10の数を示す)、X1はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
2-E-SO32 ・・・(a2)
(式(a2)中、R2は置換基を有してもよい炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Eは-(OCH2CH2m-又は-CO-O-C24-を示し(mは0~10の数を示す)、X2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
(B)グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール及び質量平均分子量20000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のポリオール 2質量%以上50質量%以下
(C)水 40質量%以上90質量%以下
含有し、
カチオン性高分子(D)の含有量が0.1質量%以下であり、α-オレフィンスルホン酸塩(E)の含有量が酸換算量で1質量%以下
であり、かつ
皮膚洗浄剤組成物の発泡倍率が、吐出口から吐出されてから5秒経過時において15倍以上38倍以下である皮膚洗浄剤組成物。
[22]皮膚洗浄剤組成物(Y)の発泡倍率は、ノンエアゾール型容器(X)から吐出された時点から5秒経過時において、好ましくは17倍以上であり、より好ましくは20倍以上であり、好ましくは30倍以下であり、より好ましくは29倍以下であり、さらに好ましくは26倍以下である上記[21]の皮膚洗浄剤組成物。
[23]ノンエアゾール型容器(X)が有する吐出口から内容物を吐出する機構において、空気と皮膚洗浄剤組成物(Y)との体積比(空気/組成物)は、好ましくは16/1以上であり、より好ましくは17/1以上であり、好ましくは30/1以下であり、より好ましくは29/1以下であり、さらに好ましくは26/1以下である上記[21]又は[22]の皮膚洗浄剤組成物。
[24]上記[1]~[20]いずれか1の皮膚洗浄剤物品を用い、ノンエアゾール型容器(X)から皮膚洗浄剤組成物(Y)を吐出させて、
皮膚洗浄剤組成物(Y)の発泡倍率を、ノンエアゾール型容器(X)から吐出された時点から5秒経過時において、好ましくは17倍以上、より好ましくは20倍以上、好ましくは30倍以下、より好ましくは29倍以下、さらに好ましくは26倍以下とする、皮膚洗浄剤組成物(Y)の発泡倍率の向上方法。
[25]上記[1]~[20]いずれか1の皮膚洗浄剤物品を用い、ノンエアゾール型容器(X)から皮膚洗浄剤組成物(Y)を吐出させて、
空気と皮膚洗浄剤組成物(Y)との体積比(空気/組成物)が13/1であるノンエアゾール型容器から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の泡界面総長を基準(100%)としたときの、ノンエアゾール型容器(X)から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の泡界面総長の増加率を、好ましくは3%以上、より好ましくは5%以上、さらに好ましくは7%以上、好ましくは60%以下、より好ましくは50%以下、さらに好ましくは40%以下とする、皮膚洗浄剤組成物(Y)の泡界面総長の増加方法。
[26]上記[1]~[20]いずれか1の皮膚洗浄剤物品を用い、ノンエアゾール型容器(X)から皮膚洗浄剤組成物(Y)を吐出させて、
空気と皮膚洗浄剤組成物(Y)との体積比(空気/組成物)が13/1であるノンエアゾール型容器から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の泡数を基準(100%)としたときの、ノンエアゾール型容器(X)から吐出されてなる皮膚洗浄剤組成物(Y)の泡数の増加率を、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上、さらに好ましくは15%以上、好ましくは90%以下、より好ましくは80%以下、さらに好ましくは70%以下とする、皮膚洗浄剤組成物(Y)の泡数の増加方法。
[27]ノンエアゾール型容器に皮膚洗浄剤組成物が充填されてなる皮膚洗浄剤物品であって、ノンエアゾール型容器が、気液混合部、泡微細化部、及び吐出口を備え、かつ空気と皮膚洗浄剤組成物とを体積比(空気/組成物)17/1以上28/1以下で吐出口から吐出する機構を有し、
皮膚洗浄剤組成物が、次の成分(A)~(C):
(A)下記式(a1)又は下記式(a2)から選ばれるアニオン界面活性剤 酸換算量で2質量%以上12質量%以下
1-D-OSO31 ・・・(a1)
(式(a1)中、R1は炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Dは-(OCH2CH2n-を示し(nは0~10の数を示す)、X1はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
2-E-SO32 ・・・(a2)
(式(a2)中、R2は置換基を有してもよい炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Eは-(OCH2CH2m-又は-CO-O-C24-を示し(mは0~10の数を示す)、X2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
(B)グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、及び質量平均分子量20000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のポリオール 9質量%以上20質量%以下
(C)水 45質量%以上85質量%以下
含有し、かつ
カチオン性高分子(D)の含有量が0.1質量%以下であり、α-オレフィンスルホン酸塩(E)の含有量が酸換算量で1質量%以下
である、皮膚洗浄剤物品。
[28]ノンエアゾール型容器に皮膚洗浄剤組成物が充填されてなる皮膚洗浄剤物品であって、ノンエアゾール型容器が、気液混合部、泡微細化部、及び吐出口を備え、かつ空気と皮膚洗浄剤組成物とを体積比(空気/組成物)17/1以上28/1以下で吐出口から吐出する機構を有し、
皮膚洗浄剤組成物が、次の成分(A)~(C)及び(F)
(A)下記式(a1)又は下記式(a2)から選ばれるアニオン界面活性剤 酸換算量で2質量%以上12質量%以下
1-D-OSO31 ・・・(a1)
(式(a1)中、R1は炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Dは-(OCH2CH2n-を示し(nは0~10の数を示す)、X1はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
2-E-SO32 ・・・(a2)
(式(a2)中、R2は置換基を有してもよい炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Eは-(OCH2CH2m-又は-CO-O-C24-を示し(mは0~10の数を示す)、X2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
(B)グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、及び質量平均分子量20000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のポリオール 9質量%以上20質量%以下
(C)水 45質量%以上85質量%以下
)両性界面活性剤 0.1質量%以上5質量%以下
を含有し、かつ
カチオン性高分子(D)の含有量が0.1質量%以下であり、α-オレフィンスルホン酸塩(E)の含有量が酸換算量で1質量%以下
であり、成分(A)を含むアニオン界面活性剤の合計含有量と成分()の含有量との質量比(アニオン性界面活性剤/())が5.5以上50以下である、皮膚洗浄剤物品。
[29]ノンエアゾール型容器に皮膚洗浄剤組成物が充填されてなる皮膚洗浄剤物品であって、ノンエアゾール型容器が、気液混合部、泡微細化部、及び吐出口を備え、かつ空気と皮膚洗浄剤組成物とを体積比(空気/組成物)17/1以上24/1以下で吐出口から吐出する機構を有し、
皮膚洗浄剤組成物が、次の成分(A)~(C)及び(F)~(G)
(A)下記式(a1)又は下記式(a2)から選ばれるアニオン界面活性剤 酸換算量で2質量%以上12質量%以下
1-D-OSO31 ・・・(a1)
(式(a1)中、R1は炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Dは-(OCH2CH2n-を示し(nは0~10の数を示す)、X1はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
2-E-SO32 ・・・(a2)
(式(a2)中、R2は置換基を有してもよい炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Eは-(OCH2CH2m-又は-CO-O-C24-を示し(mは0~10の数を示す)、X2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
(B)グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、及び質量平均分子量20000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のポリオール 9質量%以上20質量%以下
(C)水 45質量%以上85質量%以下
)両性界面活性剤 0.8質量%以上2質量%未満
)ノニオン性界面活性剤 0.001質量%以上0.5質量%以下
を含有し、かつ
カチオン性高分子(D)の含有量が0.1質量%以下であり、α-オレフィンスルホン酸塩(E)の含有量が酸換算量で1質量%以下
であり、成分(A)を含むアニオン界面活性剤の合計含有量と成分()の含有量との質量比(アニオン性界面活性剤/())が5.5以上20以下である、皮膚洗浄剤物品。
[30]ノンエアゾール型容器に皮膚洗浄剤組成物が充填されてなる皮膚洗浄剤物品であって、ノンエアゾール型容器が、気液混合部、泡微細化部、及び吐出口を備え、かつ空気と皮膚洗浄剤組成物とを体積比(空気/組成物)17/1以上24/1以下で吐出口から吐出する機構を有し、
皮膚洗浄剤組成物が、次の成分(A)~(C)及び(F)~(G)
(A)下記式(a1)又は下記式(a2)から選ばれるアニオン界面活性剤 酸換算量で2質量%以上12質量%以下
1-D-OSO31 ・・・(a1)
(式(a1)中、R1は炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Dは-(OCH2CH2n-を示し(nは0~10の数を示す)、X1はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
2-E-SO32 ・・・(a2)
(式(a2)中、R2は置換基を有してもよい炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Eは-(OCH2CH2m-又は-CO-O-C24-を示し(mは0~10の数を示す)、X2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
(B)グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、及び質量平均分子量20000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のポリオール 9質量%以上20質量%以下
(C)水 45質量%以上85質量%以下
)両性界面活性剤 1.0質量%以上1.9質量%以下
)ノニオン性界面活性剤 0.01質量%以上0.05質量%以下
を含有し、かつ
カチオン性高分子(D)の含有量が0.1質量%以下であり、α-オレフィンスルホン酸塩(E)の含有量が酸換算量で1質量%以下
であり、成分(A)を含むアニオン界面活性剤の合計含有量と成分()の含有量との質量比(アニオン性界面活性剤/())が6以上10以下である、皮膚洗浄剤物品。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[製造例:皮膚洗浄剤組成物の調製]
(組成物1)
水酸化カリウム以外の全成分を混合し、70℃まで加熱して均一にした。この後、水酸化カリウムを加えて、撹拌して混合した。さらに撹拌しながら25℃まで冷却して皮膚洗浄剤組成物を得た。次いで、下記方法にしたがって、得られた各組成物の粘度及びpHを測定した。
(組成物2~5)
表1の処方にしたがい、組成物1と同様にして製造し、皮膚洗浄剤組成物(組成物2~5)を得た。次いで、下記方法にしたがって、得られた各組成物の粘度及びpHを測定した。
《粘度》
B型粘度計(TVB-10型粘度計、東機産業社製)を用い、30℃、ロータNo.1(回転数)60rpm、測定時間1分間にて測定した。
《pH》
pH電極(堀場製作所製、型番F-22)を用い、25℃にて測定した。
Figure 0007146486000001
[実施例1-1~2-2、比較例1-1~比較例2-3]
ノンエアゾール型容器として、気液混合部における体積比(空気/組成物)が各々異なるポンプ式のノンエアゾール型容器(特開2009-202122号公報に記載の容器)、容器1~7を用い、環境温度を25℃とし、表2~4の記載にしたがって、容器内に製造例1で得られた組成物を充填し、皮膚洗浄剤物品を得た。
なお、各容器とも、泡微細化部にメッシュ2枚(#200/目開き77μm、#305/目開き44μm)を備えており、1プッシュで組成物1mLを液用シリンダで30mm/sの吐出速度、所定の体積比の空気を空気用シリンダで30mm/sの吐出速度にて気液混合室内に送出して混合して泡を形成させ、泡微細化部を通して泡を微細化して吐出口から吐出されるよう、ポンプヘッドを押圧した。
得られた皮膚洗浄剤物品を用い、下記方法にしたがって、評価及び測定を行った。
結果を表2~4に示す。
《初期泡弾力》
得られた各皮膚洗浄剤物品を用い、専門パネラー3名により評価を行った。具体的には、まず水で濡らした一方の手のひらの上に、容器の吐出口から泡を吐出し(液量:2mL)た。次いで、直ちに吐出した泡の上方から他方の手を押し付け、かかる他方の手で感じた泡の弾力の程度を、下記基準にしたがって評価した。
専門パネラー3名の評価を元に協議により決定して、最終評価とした(なお、表中、「-」は未測定)。
5:非常に弾力がある
4:弾力がある
3:やや弾力がある
2:やや弾力がない
1:弾力がない
《泡の濃密感》
得られた各皮膚洗浄剤物品を用い、専門パネラー3名により評価を行った。具体的には、まず水で濡らした一方の手のひらの上に、容器の吐出口から泡を吐出し(液量:2mL)た。次いで、直ちに他方の手と合わせて吐出した泡を挟み込み、両手を20往復擦りあわせ、手で感じた泡の濃密感(きめの細かさ)の程度を、下記基準にしたがって評価した。
専門パネラー3名の評価を元に協議により決定して、最終評価とした。
5:非常に濃密である
4:濃密である
3:やや濃密である
2:やや濃密でない
1:濃密でない
《泡の粘り感》
得られた各皮膚洗浄剤物品を用い、専門パネラー3名により評価を行った。具体的には、水で濡らした一方の手のひらの上に、容器の吐出口から泡を吐出し(液量:2mL)た。次いで、直ちに吐出した泡の上方から他方の手を押し付け、かかる他方の手で感じた
泡の粘り感の程度を評価した。
専門パネラー3名の評価を元に協議により決定して、最終評価とした。
5:非常に粘り感がある
4:粘り感がある
3:やや粘り感がある
2:やや粘り感がない
1:粘り感がない
《洗い上がりの肌のなめらかさ》
水で濡らした一方の前腕の上に、泡を吐出し(液量:2mL)次いで、直ちに他方の手で20往復擦り、その後ヌルツキがなくなるまで流水で泡を流し、タオルで軽く拭いて30秒後の肌感触を評価した。専門パネラー3名の評価を元に、協議決定して、最終評価とした。
5:非常になめらか
4:なめらか
3:ややなめらか
2:ややなめらかではない
1:なめらかではない
《泡数、及び泡界面の総長の測定》
測定装置として、泡径解析装置(DFA 100、Foam Analysis、KRUSS社製)を用い、容器の吐出口から吐出した泡をプレートに載置し、画像処理により観察範囲(1280×1240pixel)内に存在する泡を観察した。
上記観察範囲内に存在する泡数を確認するとともに、確認された泡界面総長を測定した。泡数及び泡界面総長は、3回の測定結果の平均値として表に示す。
また、容器1(気液混合部における体積比(空気/組成物)=13/1)を用いたときの泡数、及び泡界面総長を基準(100%)とし、各容器を用いたときの泡数、及び泡界面総長の増加率(%)を求めた。
《粘性率の測定》
粘性率の測定装置として、MCR 502(Modular Compact Rheometer, Anton Paar社製、測定セル:P-PTD200、測定システム:PP50)を用い、測定条件をGap:0.5mm、温度:30℃とした。
まず、容器の吐出口から吐出した泡をプレートに載置し、図1に示すようなせん断を負荷してせん断速度1000(1/s)に到達してから5秒経過時点での粘性率(Pa・s)を測定した。
また、容器1(気液混合部における体積比(空気/組成物)=13/1)を用いたときの粘性率を基準(100%)とし、各容器を用いたときの粘性率の増加率(%)を求めた。
《発泡倍率の測定》
容器の吐出口から泡を吐出し(液量:2mL)、吐出された時点から5秒経過時に泡状の各皮膚洗浄剤組成物の体積を測定し、液量2mLに対する体積比を求め、10回の吐出の平均値を算出した。得られた値は、泡状の皮膚洗浄剤組成物(Y)の体積と液状の皮膚洗浄剤組成物(Y)の体積との体積比(泡状の体積/液の体積)の値であり、各皮膚洗浄剤組成物の発泡倍率を意味するものであるが、かかる値は、気液混合部における体積比(空気/組成物)の値に対し、±0.5の値であって、互いに近似していることを確認した。
Figure 0007146486000002
Figure 0007146486000003
Figure 0007146486000004
P:液体である皮膚洗浄剤組成物
Q:空気
r:泡の界面
M:粘性率を測定する際における、せん断速度1000(1/s)に到達してから5秒経過時点である測定点

Claims (8)

  1. ノンエアゾール型容器に皮膚洗浄剤組成物が充填されてなる皮膚洗浄剤物品であって、
    ノンエアゾール型容器が、気液混合部、泡微細化部、及び吐出口を備え、かつ空気と皮膚洗浄剤組成物とを体積比(空気/組成物)17/1以上38/1以下で吐出口から吐出する機構を有し、
    皮膚洗浄剤組成物が、次の成分(A)~(C):
    (A)下記式(a1)又は下記式(a2)から選ばれるアニオン界面活性剤 酸換算量で0.5質量%以上18質量%以下
    1-D-OSO31 ・・・(a1)
    (式(a1)中、R1は炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Dは-(OCH2CH2n-を示し(nは0~10の数を示す)、X1はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
    2-E-SO32 ・・・(a2)
    (式(a2)中、R2は置換基を有してもよい炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Eは-(OCH2CH2m-又は-CO-O-C24-を示し(mは0~10の数を示す)、X2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
    (B)グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール及び質量平均分子量20000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のポリオール 2質量%以上50質量%以下
    (C)水 40質量%以上90質量%以下
    含有し、かつ
    カチオン性高分子(D)の含有量が0.1質量%以下であり、α-オレフィンスルホン酸塩(E)の含有量が酸換算量で1質量%以下
    である、皮膚洗浄剤物品。
  2. 皮膚洗浄剤組成物中における成分(A)の酸換算量と成分(B)の含有量との合計量が、10質量%以上60質量%以下である請求項1に記載の皮膚洗浄剤物品。
  3. 皮膚洗浄剤組成物中における成分(B)の含有量が、5質量%以上50質量%以下である請求項1又は2に記載の皮膚洗浄剤組成物。
  4. 皮膚洗浄剤組成物の30℃における粘度が、2mPa・s以上20mPa・s以下である請求項1~3のいずれか1項に記載の皮膚洗浄剤物品。
  5. 皮膚洗浄剤組成物の25℃におけるpHが、5以上11以下である請求項1~4のいずれか1項に記載の皮膚洗浄剤物品。
  6. 皮膚洗浄剤組成物中におけるエタノールの含有量が、5質量%以下である請求項1~5のいずれか1項に記載の皮膚洗浄剤物品。
  7. ノンエアゾール型容器が、ポンプ式容器である請求項1~6のいずれか1項に記載の皮膚洗浄剤物品。
  8. ノンエアゾール型容器の吐出口から該容器に充填されてなる皮膚洗浄剤組成物を泡状で吐出して皮膚に適用する皮膚洗浄方法であって、
    ノンエアゾール型容器が、気液混合部、泡微細化部、及び吐出口を備え、かつ空気と皮膚洗浄剤組成物とを体積比(空気/組成物)17/1以上38/1以下で吐出口から吐出する機構を有し、
    皮膚洗浄剤組成物が、次の成分(A)~(C):
    (A)下記式(a1)又は下記式(a2)から選ばれるアニオン界面活性剤 酸換算量で0.5質量%以上18質量%以下
    1-D-OSO31 ・・・(a1)
    (式(a1)中、R1は炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Dは-(OCH2CH2n-を示し(nは0~10の数を示す)、X1はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
    2-E-SO32 ・・・(a2)
    (式(a2)中、R2は置換基を有してもよい炭素数10~22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Eは-(OCH2CH2m-又は-CO-O-C24-を示し(mは0~10の数を示す)、X2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機塩基を示す)
    (B)グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール及び質量平均分子量20000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のポリオール 2質量%以上50質量%以下
    (C)水 40質量%以上90質量%以下
    含有し、
    カチオン性高分子(D)の含有量が0.1質量%以下であり、α-オレフィンスルホン酸塩(E)の含有量が酸換算量で1質量%以下
    である、皮膚洗浄方法
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