JP2023181664A - 洗浄料 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールとアニオン性界面活性剤を含有した、泡質、洗い流し時のすすぎ性、あと肌感に優れた洗浄料を提供すること。【解決手段】(1)(A)、(B)を含有する洗浄料。(A)ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコール(B)アニオン性界面活性剤【選択図】なし

Description

本発明は、ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールを含有した洗浄料に関する。
本出願人は、ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールに関して継続して研究をすすめ、複数の技術を開示している(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6)。
特許文献1(特開2003-171257)には、ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールを含有する化粧料が保湿効果に優れることが記載されている。
特許文献2(特許第5689322号)には、ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールと、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、グリセリンと、油性成分を含有する乳化組成物は、乳化粒子径が細かく使用感が良好なことが記載されている。
特許文献3(特許第5689332号)には、ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコール(ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が9)と保湿剤を含有した化粧料が、皮膚の保湿効果、特に保湿時間の延長効果が高くなることが記載されている。
特許文献4(特許第5680895号)には、ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコール(ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が9、分子量がポリスチレン換算で1000以上、100000以下)が、優れた高分子乳化剤であることが記載されている。
特許文献5(特許第5689323号)には、ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコール(ポリオキシエチレン鎖の重合度が9)と、ポリオキシエチレンメチルグルコシドを含有する化粧料が、皮膚面に塗付することで角質層の水分量が高くなり、皮膚表面からの水分蒸散量を抑えて、保湿性に優れた化粧料になることが記載されている。
特許文献6(特願2021-113899)には、ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールと、グルコース、スクロース及びポリグリセリンから選ばれる1以上と、油剤と、水を組み合わせた乳化化粧料が、べたつかず、肌なじみの良い優れた使用感であることが記載されている。
前記のとおり、出願人がこれまで研究し開示してきたのは、ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールの保湿性能、乳化性能に関する技術である。さらにその他成分を組み合わせた乳化化粧料の保湿性能、使用感に関する技術である。
本発明者は洗浄料の処方開発に従事し日々その改良に努めているが、洗浄料の組成にポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールを含有すると、泡質、洗い流し時のすすぎ性が良好になり、洗い流した後の肌感触(あと肌感)にも優れることを見出し、本発明を完成させた。
特開2003-171257号公報 特許第5689322号公報 特許第5689332号公報 特許第5680895号公報 特許第5689323号公報 特願2021-113899号
本発明は、ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールとアニオン性界面活性剤を含有した、泡質、洗い流し時のすすぎ性、あと肌感に優れた洗浄料を提供することを課題とする。
本発明は以下の構成である。
(1)(A)、(B)を含有する洗浄料。
(A)ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコール
(B)アニオン性界面活性剤
(2)(B)アニオン性界面活性剤がアシルアミノ酸塩、高級脂肪酸塩、高級アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、エーテルカルボン酸塩、アシルメチルタウリン塩、スルホコハク酸エステル塩、アルキルリン酸塩、オレフィンスルホン酸塩から選ばれる1以上である(1)に記載の洗浄料。
(3)さらに(C)両性界面活性剤を含有する(1)に記載の洗浄料。
(4)(C)両性界面活性剤がアミドアミンオキシド型、イミダゾリン型、アミドスルホベタイン型、アミドベタイン型、カルボベタイン型から選ばれる1以上である(3)に記載の洗浄料。
(5)(B)アニオン性界面活性剤と(C)両性界面活性剤を質量比率1:3~10:1で含有する(3)に記載の洗浄料。
(6)ポンプフォーマー容器充填用である(1)~(5)のいずれかに記載の洗浄料。
本発明の洗浄料は、泡質(泡の弾力性、泡持ち)、洗い流し時のすすぎ性(ぬるつかずにすみやかに洗い流せる)に優れた、あと肌感に優れた洗浄料となる。さらに、本発明の洗浄料は、ポンプフォーマー容器に充填して使用した時に、メッシュに目詰まりして出難くなることが無く、吐出性に全く問題が発生しない。通常使用(手で泡立てて使用する)の洗浄料としてだけでなく、この特性を生かして、簡便に良好な泡が得られるポンプフォーマー容器充填用洗浄料としても最適である。
本発明は、(A)ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールと、(B)アニオン性界面活性剤を含有する洗浄料に関する。さらに、(C)両性界面活性剤を含有した洗浄料に関する。
従来からアニオン性界面活性剤は、泡立ちが良くすっきりと洗い流せる為、洗浄剤に含有させる成分として第一に選択されてきたが、単独使用では泡質・泡持ちは満足できるものはなかった。
本発明において、(A)ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールは、(B)アニオン性界面活性剤を含む洗浄料において、洗い流し時のすすぎ性(ぬるつかずにすみやかに洗い流せる)を阻害することなく、泡質(泡の弾力性、泡持ち)を改善し、洗い流した後の肌感触(後肌感)を優れたものとする。
本発明の(A)ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールと(B)アニオン性界面活性剤を含む洗浄料に、さらに(C)両性界面活性剤を含ませると、より一層泡質を細かく調整できるので、バリエーションに富む洗浄料が提供できる。
(A)成分:ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコール
本発明において、(A)ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールは、洗い流し時のすすぎ性(ぬるつかずにすみやかに洗い流せる)を阻害することなく、(B)アニオン性界面活性剤を含む洗浄料での泡質(泡の弾力性、泡持ち)を改善し、洗い流した後の肌感触(後肌感)を優れたものとする役割を果たす。
本発明の洗浄料に含まれる(A)ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールは、メタクリル酸メトキシポリエチレングリコールを単独重合させて得られるものである。ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールは、例えば、ポリエチレングリコールメチルエーテルとメタクリル酸クロリドとを反応させて得ることができる。また、一部は試薬として市販されているものもある。例えば、新中村化学工業株式会社から市販されたNKエステルM-230G(n≒23)、NKエステルM-90G(n≒9)、日油株式会社から市販されたブレンマーPME-1000(n≒23)、ブレンマーPME-400(n≒9)、ブレンマーPME-200(n≒4)をモノマーとして用いることができる。次に、重合体の製造方法については常法に従えば良く、モノマーを溶媒中で重合開始剤の存在下、反応させて得られる。具体的には、特許第5680895号の合成例1,特許第5689322号の合成例1~3に示す方法などが例示できる。
本発明に用いるポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールのポリオキシエチレン鎖の平均重合度は9、分子量がポリスチレン換算で1000以上、100000以下であるものが好ましく、さらに好ましくは2500以上、100000以下である。
ポリ(メタクリル酸メトキシPEG-9)とも表記する。
市販品としては、例えば、Evemoist(イヴモイスト)〔成分:ポリ(メタクリル酸メトキシPEG-9)20質量%、BG30質量%、水50質量%、富士フイルム和光純薬株式会社製〕が例示できる。
本発明の洗浄料では、上記重合体である(A)ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールを洗浄料全量に対して、0.1~5質量%、好ましくは0.25~4質量%、より好ましくは0.3~3質量%、より一層好ましくは0.5~2.5質量%の範囲で含有される。0.1質量%に満たないと、洗い流した後の肌の保湿感(あと肌感)が不足する恐れがある。5質量%を超えて配合しても泡質の向上は頭打ちであり不経済である。
(B)成分:アニオン性界面活性剤
本発明で用いる(B)アニオン性界面活性剤は、(A)のポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールと共存することで、本来の泡質(アニオン性界面活性剤の泡質)よりも優れた泡質(泡の弾力性、泡持ち)となる。
(B)アニオン性界面活性剤としては、皮膚や頭皮の洗浄料として使用可能であればいずれを用いてもよい。例えば、アシルグルタミン酸塩などのアシルアミノ酸塩、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の高級脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ココイルメチルタウリンナトリウム等のアシルメチルタウリン塩、スルホコハク酸エステル塩、アルキルリン酸塩、オレフィンスルホン酸塩等が挙げられる。
本発明における(B)アニオン性界面活性剤の配合量は、洗浄料全量に対し0.7~20質量%、好ましくは1~15質量%、より好ましくは1~13質量%の範囲で含有される。0.7質量%に満たないと、泡立ちが不足する恐れがある。
ポンプフォーマー容器に充填して使用する場合は、界面活性剤の含有量を減じることが出来る。ポンプフォーマー容器に充填して使用する場合は、(B)アニオン性界面活性剤の配合量は、洗浄料全量に対し0.7~10質量%程度で十分である。後述する任意成分の(C)両性界面活性剤と組み合わせた洗浄料としない場合は、(B)アニオン性界面活性剤は3質量%以上、好ましくは5質量%以上、より好ましくは7質量%以上含有すると好ましく、洗浄料全量に対し、3~10質量%、好ましくは5~10質量%、より好ましくは7~10質量%の範囲で含有されると好ましい。
皮膚への低刺激性を特に考慮した製品にしたい場合には、アシルアミノ酸塩、高級脂肪酸塩が好適である。
アシルアミノ酸塩のアシル基としては、炭素原子数8~22の飽和または不飽和脂肪酸より誘導される、直鎖のものを使用できる。例えば、脂肪酸としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、ヤシ油脂肪酸、パーム脂肪酸、パーム核脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸等が挙げられる。これらのうち1種または2種以上を混合して使用することができる。アシルアミノ酸塩のアミノ酸としては、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、スレオニン、プロリン、β-アラニン、α-アミノ酪酸、γ-アミノ酪酸、サルコシン、N-メチル-β-アラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸等が挙げられる。アシルアミノ酸塩としては、アシルグルタミン酸塩、アシルアスパラギン酸塩、アシルアラニン塩、アシルメチルアラニン塩、アシルグリシン塩を好適に用いることができる。塩としては特に限定されず、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛との塩等の無機塩、あるいはアンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機アミン塩や、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸等の有機塩が挙げられる。これらのうち1種または2種以上を混合して使用することができる。これらの中で、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩、カリウム塩がより好ましい。ココイルグルタミン酸Na、ココイルアラニン酸Na、ココイルグリシン酸Na、ココイルグルタミン酸K、ラウロイルサルコシン酸Na、ラウロイルメチルβ-アラニンNa、ラウロイルアスパラギン酸Na等がある。市販品としては、例えば、アミライトACS-12(ココイルアラニンNa30%水溶液、味の素ヘルシーサプライ株式会社製)、アミライトGCK-12K(ココイルグリシンK30%水溶液、味の素ヘルシーサプライ株式会社製)が例示できる。
高級脂肪酸塩としては、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸アルギニン等が好ましい。
本発明はさらに任意で(C)両性界面活性剤を含有してもよい。泡質がより良くなるので含有させると好ましい。
(C)両性界面活性剤としては、アミドアミンオキシド型、イミダゾリン型、アミドスルホベタイン型、アミドベタイン型、カルボベタイン型が例示できる。アミドアミンオキシド型の市販品としては、例えば、表示名称ラウラミドプロピルアミンオキシド(化合物名:ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド:商品名:「ソフタゾリンLAO-C」川研ファインケミカル株式会社製)、表示名称ミリスタミドプロピルアミンオキシド(化合物名:ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド)、ラウラミドプロピルアミンオキシドとミリスタミドプロピルアミンオキシドの混合物(商品名:「AMMONYX LMDO」ステパン製)、表示名称コカミドプロピルアミンオキシド(化合物名:ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド:商品名:「AMMONYX CDOSPECIAL」ステパン製)が例示できる。イミダゾリン型としては、ココアンホ酢酸ナトリウムが例示できる。市販品としては、例えば、NIKKOLAM-101(日光ケミカルズ株式会社製)、ソフタゾリン CL―R(川研ファインケミカル株式会社製)を例示することができる。アミドスルホベタイン型としては、ラウラミドプロピルヒドロキシスルタインが例示できる。市販品としては、例えば、ソフタゾリンLSB-R(川研ファインケミカル株式会社製)を例示することができる。アミドベタイン型としては、コカミドプロピルベタインが例示できる。市販品としては、例えば、ゲナゲン CABJ(クラリアントジャパン株式会社製)を例示することができる。カルボベタイン型としては、ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルサルコシンが例示できる。市販品としては、例えば、ソフタゾリンLMEB-R(川研ファインケミカル株式会社製)を例示することができる。
(C)両性界面活性剤の配合量は、洗浄料全量に対し、0.3~15質量%、好ましくは0.5~10質量%、より好ましくは0.5~5質量%の範囲で含有される。
ポンプフォーマー容器に充填して使用する場合は、(C)両性界面活性剤の配合量は、洗浄料全量に対し0.3~10質量%程度で十分である。
本発明において(C)両性界面活性剤は、本発明の洗浄料に含有される(B)アニオン性界面活性剤と(A)ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールによりもたらされる洗浄料の泡質を、より良くする為の成分である。
(C)両性界面活性剤を含有しなくても目的とする洗浄料は得られるが、洗浄剤のバリエーション化のためには(C)両性界面活性剤を含有させると好ましく、(B)アニオン性界面活性剤と、(C)両性界面活性剤の配合比率は下記であるとより一層好ましい。
(B)アニオン性界面活性剤:(C)両性界面活性剤の配合比率は質量比率で1:3~10:1で含有するとより一層好ましい。
本発明の洗浄料には、本発明の洗浄料の性能(使用感等)に影響を与えない範囲で、他の界面活性剤、例えば洗浄料の起泡性向上や増粘を目的として非イオン性界面活性剤等を含ませてもかまわない。
非イオン性界面活性剤としては、例えばアルキルグルコシド(BASFジャパン株式会社製、Plantacare 1200UP等)、脂肪酸アルカノールアミド(川研ファインケミカル株式会社製、アミゾールCDE-G:ヤシ脂肪酸ジエタノールアミド等)、ポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学株式会社製、サンソフトM-12J:ラウリン酸ポリグリセリル-10等)、ポリオキシエチレンセトステアリルヒドロキシミリスチレンエーテル(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、エルファコスGT282S等)等が挙げられる。
本発明の洗浄料をポンプフォーマー容器に充填して使用する場合は、容器から泡として吐出されるので、通常使用の手のひらで泡立てる時に発生しがちな液だれ問題に留意して処方設計する必要がなく、洗浄料の増粘を目的とした非イオン性界面活性剤の配合は不要である。
本発明において、洗浄料中の全界面活性剤の量は、洗浄料全量に対し0.7~20質量%が好ましい。ポンプフォーマー容器に充填して使用する場合は、洗浄料中の全界面活性剤の量は、洗浄料全量に対し0.7~10質量%、好ましくは1~10質量%、より好ましくは2~10質量%である。
本発明の洗浄料は任意成分として、多価アルコール、水溶性増粘剤、防腐剤、美容成分、香料等を含有してもよい。多価アルコールとしては、グリセリン、ジグリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2-ペンタンジオール、ソルビトール、マルチトール、メチルグルセス-10、グリコシルトレハロース等が挙げられる。水溶性増粘剤としては、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルデキストラン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カチオン化デキストラン-2等が挙げられる。防腐剤としては、パラベン、フェノキシエタノール等が挙げられる。美容成分としては、植物抽出エキス、グリチルリチン酸2カリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、ビタミン類等が挙げられる。
以下に実施例、比較例を用いた試験を示し、本発明をさらに説明する。
(1)試験試料の調製
実施例1~12、比較例1~22の洗浄料を常法により調製した。
本発明の洗浄料について、外観、泡質(泡弾力、泡持ち、泡のぬるつき)、洗い流しやすさ、あと肌感について試験した。洗浄料の外観は、容器吐出前の状態を目視観察により評価した。それ以外の評価は、ポンプフォーマー容器から吐出させた泡を用いて評価した。またポンプフォーマー容器からの吐出性(吐出のしやすさ)も評価した。
<外観観察>
洗浄料の調製直後の外観を、室温で目視観察した。
(規準)
○:透明である(わずかに青白いものを含む)。
×:白濁している(白色不透明)。(濁っていて半透明である、分離がある、沈殿があるものを含む)
尚、外観観察の評価が×であったものについては、以下の評価は行わなかった。
調製した洗浄料を3枚メッシュ型(#255-#255-#200)のポンプフォーマー型容器に充填して、ポンプを5回繰り返しプッシュし、手のひら上に吐出された泡について、その泡を両手のひらで包み込むように覆いながら5~6回程度こすって洗浄する動作を行い、泡弾力、泡持ち、泡のぬるつきを下記基準により判定・評価した。続いて、両手のひらでこすって洗浄したあと、流水で洗い流すときの洗い流しやすさと、洗い流した後、タオルドライ後の肌感触(あと肌感)についても下記基準により判定・評価した。

<泡弾力(泡の強さ)>
(規準)
◎:泡にとても弾力がある(泡膜が強く壊れにくい)
○:泡に弾力がある
△:泡にやや弾力がない
×:泡に弾力がない
本試験では「×」のものはなかった。

<泡持ち>
(規準)
◎:泡持ちがとてもよい(洗い流すまで泡がほぼ消失しない)
○:泡持ちがよい(泡がなかなか消失せずごくわずか消失する)
△:泡持ちがやや悪い(泡がゆっくりと消失していく)
×:泡持ちが悪い(泡がすぐに消失する)
本試験では「×」のものはなかった。

<泡のぬるつき>
泡のぬるつきとは、手のひらの上に吐出された泡に触れた際に、手のひらや指に泡がぬるぬるとまとわりつく感覚のことである。
(規準)
○:泡のぬるつきがない
△:泡のぬるつきがややある
×:泡のぬるつきがかなりある

<洗い流しやすさ(すすぎ性)>
(基準)
◎:とても洗い流しやすい(さっと泡が消えて洗い流せる)
○:洗い流しやすい(洗い流し中に肌上に何かが残っていると感じる時間がわずかにあるが、洗い流しに時間がかかるものではない)
△:やや洗い流しにくい(洗い流しにやや時間がかかる)
×:洗い流しにくい (洗い流しに時間がかかる)
本試験では「×」のものはなかった。

<あと肌感>
(基準)
○: なめらかで保湿感が感じられる
△: サラサラしていて保湿感が感じられない
×: カサカサして、保湿感が全く感じられない(肌のつっぱり感があるものを含む)。

<吐出性>
調製した洗浄料を3枚メッシュ型(#255-#255-#200)のポンプフォーマー型容器へ充填し、室温(25℃)にて、ポンプを5回繰り返しプッシュし、下記基準により判定・評価した。
(基準)
○:問題なく吐出できる(抵抗感を感じずに、詰まることなく吐出される)。
×:吐出に問題がある(抵抗感を感じる、音が出る、やや詰まりながら吐出されるものを含む)。
(3)結果
実施例1~12、比較例1~22の各洗浄料の組成を表1~3の上段に示す。評価結果を表の下段に示す。表中「-」とあるのは、評価していないことを示す。
Figure 2023181664000001
Figure 2023181664000002
Figure 2023181664000003
実施例1~11はA+B+C成分を含有する洗浄料である。実施例12はA+B成分を含有しC成分を含有しない洗浄料である。
比較例1~22は、本発明の構成をとらない洗浄料である。比較例1~8及び比較例11~22はA成分を含まない組成であり(B+C、Bのみ、Cのみ)、比較例13~22はA成分に替えてその他のポリマーを含有させた組成である。比較例9と比較例10はA成分を含むがB成分を含まない組成である(A+C)。
界面活性剤の合計量に着目すると、実施例においては、(B+C)が2質量%(実施例4)、4質量%(実施例1~3、実施例5~9)、6質量%(実施例10、11)である。Bのみでは8質量%(実施例12)である。
比較例においては、比較例1、3~5、11~22が、界面活性剤の合計量が4質量%である。Bのみでは4質量%(比較例7)である。Cのみでは4質量%(比較例8)である。比較例9、10はA+C成分を含有しB成分を含有しない洗浄料であるが、Cのみが4質量%である。
(結果)
実施例1~12の結果から、本発明の構成(A+B+C又はA+B)をとる洗浄料は、外観観察で問題がなかった。泡質(泡弾力、泡持ち、泡のぬるつき)、洗い流し性、あと肌感のいずれの項目において優れていた。また、洗い流した後の、あと肌感もなめらかで保湿感が感じられた。ポンプフォーマー容器からの吐出性も、全く問題なかった。
比較例における外観(室温・RT)観察では、観察された内容として、比較例13(×:濁り、分離)、比較例14(×:白濁、沈殿)、比較例16(〇:わずかに青白い)、比較例17(×:濁り、半透明)、比較例22(×:白色不透明)であった。
比較例1~22の結果から、本発明の構成(A+B+C又はA+B)をとらない洗浄料は、外観観察、泡質(泡弾力、泡持ち、泡のぬるつき)、洗い流し性のいずれかの項目が劣っていた。また、あと肌感も保湿感に乏しく目的としたものは得られなかった。比較例18はポンプフォーマー容器からの吐出性に問題があった。
次に本発明の処方例1~4を示す。処方例1、2はポンプフォーマー容器に充填しない商品向けの組成である。
処方例1(ボディ用洗浄料) 質量%
1.ココイルグルタミン酸カリウム 8
2.ココイルアラニンナトリウム 1.4
3.ココイルメチルタウリンナトリウム 1.4
4.ヤシ脂肪酸アルギニン 1.3
5.ココアンホ酢酸ナトリウム 1.5
6.ジグリセリン 8
7.グリセリン 8
8.1,3-ブチレングリコール 4
9.メチルグルセス-10 3
10.セルロースガム 1.3
11.グリチルリチン酸2カリウム 0.1
12.水酸化カリウム 0.4
13.ポリ(メタクリル酸メトキシPEG-9) 2.5
14.水 残余
成分1~14を常法により混合してボディ用洗浄料を得た。処方例1のボディ用洗浄料は、泡立ちが良く、泡質(泡の弾力性、泡持ち)、洗い流し時のすすぎ性(ぬるつかずにすみやかに洗い流せる)に優れた、あと肌感に優れた洗浄料であった。
処方例2(液体洗顔料) 質量%
1.ココイルグルタミン酸カリウム 10
2.ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム 1.5
3.ヤシ脂肪酸アルギニン 1
4.ココアンホ酢酸ナトリウム 3
5.ジグリセリン 20
6.マルチトール 10
7.1,3-ブチレングリコール 3
8.セルロースガム 2
9.ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
10.カチオン化デキストラン-2 0.1
11.水酸化カリウム 0.7
12.ポリ(メタクリル酸メトキシPEG-9) 1
13.水 残余
成分1~13を常法により混合して液体洗顔料を得た。処方例2の液体洗顔料は、泡立ちが良く、泡質(泡の弾力性、泡持ち)、洗い流し時のすすぎ性(ぬるつかずにすみやかに洗い流せる)に優れた、あと肌感に優れた洗浄料であった。
処方例3(ポンプフォーマー容器充填用液体洗顔料) 質量%
1.ミリスチン酸ナトリウム 0.8
2.ミリスチン酸カリウム 0.5
3.パルミチン酸ナトリウム 0.1
4.パルミチン酸カリウム 0.1
5.ラウリン酸ナトリウム 0.3
6.ラウリン酸カリウム 0.2
7.ヤシ脂肪酸アルギニン 1
8.ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン 0.5
9.コカミドDEA 0.5
10.グリセリン 8
11.ソルビトール 7
12.ジプロピレングリコール 2
13.1,3-ブチレングリコール 3
14.香料 0.1
15.フェノキシエタノール 0.2
16 ポリ(メタクリル酸メトキシPEG-9) 2
17.水 残余
成分1~17を常法により混合してポンプフォーマー容器充填用液体洗顔料を得た。処方例3のポンプフォーマー容器充填用液体洗顔料は、吐出性に問題がなく、泡質(泡の弾力性、泡持ち)、洗い流し時のすすぎ性(ぬるつかずにすみやかに洗い流せる)に優れた、あと肌感に優れた洗浄料であった。
処方例4(ポンプフォーマー容器充填用液体洗顔料) 質量%
1.ココイルグルタミン酸カリウム 4
2.ココイルアラニンナトリウム 0.8
3.ココアンホ酢酸ナトリウム 2
4.ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン 0.6
5.ラウリン酸ポリグリセリル-10 1
6.グリセリン 7
7.1,3-ブチレングリコール 6
8.ソルビトール 3.5
9.グリコシルトレハロース 3.3
10.メチルグルセス-10 2
11.1,2-ペンタンジオール 2
12.加水分解水添デンプン 1.8
13.クエン酸 0.3
14.塩化ナトリウム 0.3
15.ポリ(メタクリル酸メトキシPEG-9) 0.5
16.水 残余
成分1~16を常法により混合してポンプフォーマー容器充填用液体洗顔料を得た。処方例4のポンプフォーマー容器充填用液体洗顔料は、吐出性に問題がなく、泡質(泡の弾力性、泡持ち)、洗い流し時のすすぎ性(ぬるつかずにすみやかに洗い流せる)に優れた、あと肌感に優れた洗浄料であった。
以上示したとおり、本発明の洗浄料は、泡質(泡の弾力性、泡持ち、ぬるつきがない泡)、洗い流し時のすすぎ性(ぬるつかずにすみやかに洗い流せる)に優れた、あと肌感に優れた洗浄料となった。さらに、本発明の洗浄料は、ポンプフォーマー容器に充填して使用した時に、メッシュに目詰まりして出難くなることが無く、吐出性に全く問題が発生しないので、通常使用(手で泡立てて使用する)の洗浄料としてだけでなく、この特性を生かして、簡便に良好な泡が得られるポンプフォーマー容器充填用洗浄料としても最適であった。

Claims (6)

  1. (A)、(B)を含有する洗浄料。
    (A)ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコール
    (B)アニオン性界面活性剤
  2. (B)アニオン性界面活性剤がアシルアミノ酸塩、高級脂肪酸塩、高級アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、エーテルカルボン酸塩、アシルメチルタウリン塩、スルホコハク酸エステル塩、アルキルリン酸塩、オレフィンスルホン酸塩から選ばれる1以上である請求項1に記載の洗浄料。
  3. さらに(C)両性界面活性剤を含有する請求項1に記載の洗浄料。
  4. (C)両性界面活性剤がアミドアミンオキシド型、イミダゾリン型、アミドスルホベタイン型、アミドベタイン型、カルボベタイン型から選ばれる1以上である請求項3に記載の洗浄料。
  5. (B)アニオン性界面活性剤と(C)両性界面活性剤を質量比率1:3~10:1で含有する請求項3に記載の洗浄料。
  6. ポンプフォーマー容器充填用の請求項1~5のいずれかに記載の洗浄料。
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