JP2016107352A - 切込線形成方法及び切込線形成装置 - Google Patents

切込線形成方法及び切込線形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の切込線の各々の形成時に常に円形刃物の同じ位置を光学フィルム積層体の側端部に当てて切り込みを開始することができる切込線の形成方法及び形成装置を提供する。
【解決手段】 本方法は、円形刃物を回転させる工程と、円形刃物の外周上の所定位置を光学フィルム積層体の側端部に当てて、光学フィルム積層体の切り込みを開始する工程と、円形刃物を光学フィルム積層体の幅方向に移動させながら、光学フィルム積層体に切込線を形成する工程と、1つの切込線と次の切込線との間の距離として予め設定された距離だけ、光学フィルム積層体を搬送する工程とを含む。
【選択図】 図4

Description

本発明は、光学フィルム積層体に切込線を形成するための方法及び装置に関し、より具体的には、複数の切込線の各々において、光学フィルム積層体の側端部からの幅方向の距離が同じ位置では切込線の深さが同じ深さになるように制御することができる切込線の形成方法及び形成装置に関する。
近年、テレビ受像機などのディスプレイとして、ガラス基板に光学フィルムを貼り合わせた液晶表示装置や有機EL表示装置等の光学的表示装置が流通している。光学的表示装置の製造においては、従来、光学的表示装置の製造工程の外でウェブ状光学フィルムから予め切り出された膨大な枚数の光学フィルムのシートが、光学的表示装置の製造工程に持ち込まれ、製造工程に別途持ち込まれた矩形のパネル部材と順次貼り合わされる、個別貼り方式が用いられてきた。
こうした個別貼り方式に対して、光学的表示装置の製造工程において、長尺ウェブ状の離型フィルム上に粘着剤層を介して連続的に支持された複数の光学フィルムのシートのうち欠点の存在しない正常なシートのみを、粘着剤層と共に離型フィルムから順次剥離し、粘着剤層を介してパネル部材と貼り合わせることによって、光学的表示装置を連続的に製造する方式が提案されている。こうした方式を実現するための製造システムは、例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の製造システムにおいては、長尺の光学フィルムと長尺の離型フィルムとが接着剤層を介して積層された光学フィルム積層体のロールが用いられる。ロールから繰り出された光学フィルム積層体に対して、予め実施された欠点検査の結果に基づいて決定される位置に、光学フィルム積層体の長手方向と直交する幅方向の切込線を連続的に入れることによって、長手方向に隣接する2つの切込線の間に、長尺の離型フィルムに連続的に支持された複数の光学フィルムのシートが生成される。光学フィルムのシートは、長尺の離型フィルムに支持された状態で貼合位置に送り込まれ、離型フィルムから剥離された後、パネル部材に貼り合される。こうした光学的表示装置の製造システムは、予め切り出された光学フィルムのシートをパネル部材に貼り合わせる上述の個別貼りシステムと区別して、「連続貼り(RTP;ロール・ツー・パネル)」システムといわれる。
RTPシステムにおいては、切込線形成手段を用いて、光学フィルム積層体に切込線を連続的に形成することが行われる。切込線は、離型フィルムが積層された側とは反対側から、離型フィルムのみを残して光学フィルムと粘着剤層とを切断することによって形成される。こうした切込線を光学フィルム積層体に形成するための手段として、一般に、円形刃物やレーザなどが用いられる。
切込線の形成に関して、外観不良を起こすことなく光学フィルムを切断するとともに、光学フィルムのシートをパネル部材に連続的に貼り合わせる際に光学フィルムが破断しないようにすることを目的とする切断方法が、特許文献2に提案されている。この技術においては、切込線を形成する深さを制御することによって、上記目的を達成している。
しかし、円形刃物を用いて切込線を形成する場合には、以下のように、切込線の深さを制御するだけでは解決できない課題が存在する。
まず、円形刃物の刃先の摩耗又は欠損が生じた場合には、これらに起因する切断不良が光学フィルムに生じることがある。切断不良が生じた部分は、光学フィルムを基板に貼り合わせたときに、気泡の混入、粘着剤による汚れなどの不具合を発生させることが多いため、不良をできるだけ早期に発見し、その原因を特定する必要がある。しかし、切断不良が光学フィルムに不規則に発生すると、切断不良の発見及びその原因の特定が難しくなる。
また、切込線の形成位置の精度を高めるために、光学フィルム積層体の側端部において切込線の位置を光学カメラ等で検知し、予め設定された基準線とのずれ量に基づいて次の切込線の形成位置を補正することが行われる場合がある(例えば、特許文献3)。こうした補正技術を用いる際には、例えば刃物自体のゆがみや装置への刃物の組み付け不良によって刃先の振れが生じる場合があり、この振れの量によっては、光学カメラ等の視野から逸脱して読み取ることができない切込線が形成されることがある。このような問題が生じると、切込線の形成位置の精度を高めることが難しい。
さらに、刃先の大きな振れが生じると、搬送方向に延びる側端部の長さが様々に異なる光学フィルムシートや、幅方向に延びる側端部の形状が様々に異なる光学フィルムシートが形成されることになる。しかし、各々が異なる形状の複数の光学フィルムシートを連続的にパネル部材に貼り合わせることになると、特に近年の光学的表示装置において要求される高い貼合精度を安定して達成することが困難となる。
特許第4377964号公報 特開2011−065174号公報 特開2013−240841号公報
本発明は、複数の切込線の各々の形成時に常に円形刃物の同じ位置を光学フィルム積層体の側端部に当てて切り込みを開始することができる切込線の形成方法及び形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、本発明は、離型フィルムを含む光学フィルム積層体に、離型フィルムが積層された側とは反対側から、複数の切込線を連続的に形成する方法を提供する。本方法は、円形刃物を回転させる工程と、円形刃物の外周上の所定位置を光学フィルム積層体の側端部に当てて、光学フィルム積層体の切り込みを開始する工程と、円形刃物を光学フィルム積層体の幅方向に移動させながら、光学フィルム積層体に切込線を形成する工程と、1つの切込線と次の切込線との間の距離として予め設定された距離だけ、光学フィルム積層体を搬送する工程とを含む。
一実施形態においては、本方法は、円形刃物を回転させる工程の前に、円形刃物を、円形刃物が光学フィルム積層体の切り込みを開始するときに所定位置が常に光学フィルム積層体の側端部に当たるようにするための基準状態にする工程をさらに含むことが好ましい。
ここで、円形刃物の基準状態とは、円形刃物の円周上の任意の一点が、複数の切込線の各々を形成するために円形刃物を回転させる前には常に周方向の同じ位置にあるように決定された円形刃物の姿勢をいう。回転を開始する前の待機位置における円形刃物を常に基準状態に戻すことによって、複数の切込線の各々が形成されるときに、円形刃物の円周上の所定位置を常に光学フィルム積層体Fの例えば右側端部FRに当てることができる。複数の切込線の各々が形成されるときに例えば右側端部FRに当たる所定位置は、上述された円周上の任意の一点と同じであっても異なっていてもよい。
一実施形態においては、本方法は、基準状態にされた円形刃物を回転させ、切込線の形成後に円形刃物の回転を停止させ、基準状態から回転停止までの円形刃物の回転数を求め、回転数を用いて円形刃物の基準状態と回転停止時における状態との間のズレ角度を計算する工程をさらに含み、円形刃物を基準状態にする工程は、円形刃物をズレ角度だけ回転させることを含むものとすることができる。別の実施形態においては、本方法は、基準状態にされた円形刃物を回転させ、切込線の形成後に円形刃物の回転を停止させ、基準状態から回転停止までの円形刃物の回転数を求める工程をさらに含み、円形刃物を基準状態にする工程は、円形刃物を回転数だけ逆回転させることを含むものとすることができる。
さらに別の実施形態においては、マークが設けられた円形刃物を用いることができる。この実施形態においては、円形刃物を基準状態にする工程は、切込線の形成後に円形刃物が回転停止したときのマークの位置を読み取って現在位置として記憶し、その現在位置と、円形刃物が基準状態にあるときのマークの予め記憶された位置とを用いて、円形刃物の基準状態と切込線の形成後の回転停止時における状態との間のズレ角度を計算し、円形刃物をズレ角度だけ回転させることを含むものとすることができる。あるいは、円形刃物を基準状態にする工程は、円形刃物を回転させながらマークを読み取り、マークが、円形刃物が基準状態にあるときのマークの予め記憶された位置と一致したかどうかを判定することを含むものとすることができる。
さらに別の実施形態においては、ロック機構の作動によって基準状態で回転を停止させることができるようになった円形刃物を用いることができる。この実施形態においては、円形刃物を基準状態にする工程は、ロック機構を作動させ、円形刃物を回転させ、ロック機構によって回転刃物を基準状態で停止させることを含むものとすることができる。
一実施形態においては、円形刃物を回転させる工程は、1つの切込線の形成が終了した後の円形刃物を、1つの切込線を形成した時の回転方向とは逆の方向に回転させる工程を含み、切込線を形成する工程は、円形刃物を、1つの切込線を形成した時の方向とは反対の方向に移動させながら、光学フィルム積層体に次の切込線を形成する工程を含むものとすることができる。この実施形態においては、複数の切込線は、光学フィルム積層体の両方の側端部から形成される。別の実施形態においては、本方法は、1つの切込線を形成した後の円形刃物を、光学フィルム積層体に接触しない状態で1つの切込線を形成した時の方向とは反対の方向に移動させる工程をさらに含み、円形刃物を回転させる工程は、円形刃物を1つの切込線を形成した時の回転方向と同じ方向に回転させる工程を含み、切込線を形成する工程は、円形刃物を、1つの切込線を形成した時の方向と同じ方向に移動させながら光学フィルム積層体に次の切込線を形成する工程を含むものとすることができる。この実施形態においては、複数の切込線は、光学フィルム積層体の一方の側端部からのみ形成される。
一実施形態においては、切り込みを開始する工程は、円形刃物の回転速度が切込線形成時の規定速度に達してから切り込みを開始する工程を含むことが好ましい。
本発明の別の態様によれば、本発明は、離型フィルムを含む光学フィルム積層体に、離型フィルムが積層された側とは反対側から切込線を形成する装置を提供する。本装置は、光学フィルム積層体に切り込みを入れる円形刃物と、該円形刃物を回転させる第1の駆動部とを有する、切断ユニットと、切断ユニットを光学フィルム積層体の幅方向に移動させる、第2の駆動部を有する切断ユニット移動機構と、第1の駆動部及び第2の駆動部の動作を制御する制御部と、を備える。制御部は、回転している円形刃物の外周上の所定位置が光学フィルム積層体の側端部に当たるように、第1の駆動部及び第2の駆動部の動作を制御する。
本発明によれば、複数の切込線の各々において光学フィルム積層体の側端部からの幅方向の距離が同じ位置では円形刃物の同じ場所によって切込線が形成されるので、同一の切込線形状パターンから逸脱する切込線の出現によって光学フィルムの切断不良の発見及びその原因の特定が容易になり、離型フィルムの破断や光学フィルムの液晶表示パネルへの貼り付け不良などといった問題の発生頻度を低下させることができる。また、光学フィルム積層体の側端部に当たる円形刃物の円周上の位置を切断ごとに同じ位置にすることができるため、円形刃物自体のゆがみや装置への刃物の組み付け不良が生じた場合でも、光学カメラ等の視野に常に切込線が入るように切込開始位置を調整することが可能となり、切込線の形成位置の精度をより高めることができる。さらに、複数の光学フィルムシートの各々において、対向する側端部の長さ及び形状が常に同一のシートを得ることができるため、パネル部材への光学フィルムシートの貼合精度をより安定的に高めることができる。
本発明に係る切込線形成方法及び装置によって切込線が形成された光学フィルム積層体の模式的な斜視図を示す。 本発明の第1の実施形態による切込線形成装置の構成を示す概略的な側面図である。 本発明の第1の実施形態による切込線形成装置の構成を示す概略的な平面図である。 本発明の第1の実施形態による切込線形成装置おける切込線形成動作の制御フローである。 円形刃物の回転速度と回転開始からの経過時間との関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態による切込線形成装置における切込線形成動作の別の制御フローである。 本発明の第2の実施形態による切込線形成装置の構成を示す概略的な平面図である。 本発明の第2の実施形態による切込線形成装置おける切込線形成動作の制御フローである。 本発明の第2の実施形態による切込線形成装置おける切込線形成動作の別の制御フローである。 本発明の第2の実施形態による切込線形成装置おける切込線形成動作のさらに別の制御フローである。 本発明の第3の実施形態による切込線形成装置の構成を示す概略的な平面図である。 本発明の第3の実施形態による切込線形成装置おける切込線形成動作の制御フローである。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る切込線形成方法及び装置によって切込線が形成された光学フィルム積層体Fの模式的な斜視図を示す。本発明に係る切込線形成方法及び装置は、図1に示されるように、長尺の離型フィルムF3上に粘着層F2を介して積層された光学フィルムF1を有する光学フィルム積層体Fに、複数の切込線CL1、CL2、CL3・・・を形成して、長さ方向に連続的に離型フィルムF3上に支持された複数の光学フィルムのシートFS1、FS2、FS3・・・を画定するのに用いることができるようにするためのものである。本発明に係る切込線形成方法及び装置を用いれば、例えば、切込線CL1において、光学フィルム積層体Fの右側端部FRからの距離a1、a2、a3の位置で切断深さが変異している場合には、他の切込線CL2、CL3・・・においても同じ位置で同じように切断深さが変異するようにすることができる。これは、切込線の各々CL1、CL2、CL3・・・を形成する際に、光学フィルム積層体Fの右側端部FRに、常に円形刃物の所定位置を当てて光学フィルム積層体の切り込みを開始することによって、達成することができる。
RTPシステムにおいて本発明に係る切込線形成方法を用いた切込線形成装置を用いる場合には、例えば特許文献1の明細書又は図面に開示されるように、切込線形成装置の前工程に、長尺の光学フィルム積層体のロールを装着する支架装置、ロールから光学フィルム積層体を連続的に繰り出す繰出装置、フィルムの送り速度を調整する速度調整装置などといった装置を設けることができる。これらの装置を通過した光学フィルム積層体は、切込線形成装置に送り込まれる。次に、光学フィルム積層体は、切込線形成装置から後工程に送り出される。切込線形成装置の後工程には、フィルムの送り速度を調整する速度調整装置、欠点が存在する光学フィルムのシートを長尺の離型フィルムから排除する排除装置、欠点の存在しない光学フィルムシートを長尺の離型フィルムから剥離してパネル部材に貼合せる貼合装置、長尺の離型フィルムを巻き取る巻取駆動装置などといった装置を設けることができる。
[第1の実施形態]
図2は、本発明の第1の実施形態による切込線形成装置1の構成を示す概略的な側面図であり、図3は、切込線形成装置1の構成を示す概略的な平面図である。この実施形態においては、円形刃物12の回転数を、エンコーダ等の検出部で読み取り、読み取った結果に基づいて円形刃物12を基準状態に設定する。切込線形成装置1は、光学フィルム積層体Fに切り込みを入れる切断ユニット10と、切断ユニット10を光学フィルム積層体Fの幅方向(切込線形成方向)に往復移動させる切断ユニット移動機構20とを備える。切込線形成装置1は、さらに、光学フィルム積層体Fが載置される切断受台40を備える。
切断ユニット10は、円形刃物12と、円形刃物12の光学フィルム積層体Fに対する高さ方向の位置を調整する高さ調整部14と、円形刃物12を回転させる第1の駆動部18とを有する。円形刃物12は、円形刃物取付部16に取り付けられており、高さ調整部14を上下させることによって、切込線の深さを任意に設定することができる。第1の駆動部18は、例えば円形刃物取付部16に設けることができる。第1の駆動部18として、円形刃物12の回転数を精密に制御することが可能な駆動装置が用いられ、典型的にはサーボモータが用いられることが好ましい。切込線形成装置1は、典型的にはパーソナルコンピュータなどの汎用的なコンピュータ装置によって構成することができる制御部50を備える。制御部50は、制御信号によって第1の駆動部18及び高さ調整部14を作動させることができる。
切断ユニット10は、第1の検出部19を有する。第1の検出部19は、第1の駆動部18の状態、例えば回転数や回転速度といった情報を検出して、制御部50に送ることができる。第1の検出部19は、例えば、円形刃物12の回転軸に設けられたエンコーダとすることができ、この場合には、円形刃物12の回転数を検出して制御部50に送ることができる。制御部50は、第1の検出部19からのフィードバック情報に基づいて、第1の駆動部18の動作を制御することができる。このようにして、円形刃物12の回転速度及び回転数は、制御部50によって自在に制御することができる。例えば、制御部50は、円形刃物12が切込線を形成するときの回転速度、停止状態からその回転速度まで達する時間、切断ユニット10が一定の距離を移動する間の回転数などを自在に制御することができる。
切断ユニット10は、切断ユニット移動機構20によって切込線形成方向(すなわち、光学フィルム積層体Fの幅方向)に移動することができる。切断ユニット移動機構20は、切断ユニット10が走行するガイドレール22と、ボールネジ機構24とを有し、切断受台40の幅方向の両外側に立設される一対の支持部30aと30bとの間に取り付けられる。切断ユニット10は、切断ユニット移動機構20に取り付けられ、ボールネジ機構24を作動させる第2の駆動部26の駆動力によって、ガイドレール22に沿って、光学フィルム積層体Fの幅方向に往復移動することができる。第2の駆動部26は、制御部50から受け取った制御信号によって作動する。第2の駆動部26として、切断ユニット10の移動速度を精密に制御することが可能な制御装置が用いられ、典型的にはサーボモータが用いられることが好ましい。
切断ユニット移動機構20は、第2の検出部28を有する。第2の検出部28は、第2の駆動部26の状態、例えば回転数及び回転速度といった情報を検出して、制御部50に送ることができる。第2の検出部28は、例えば、ボールネジ機構24の軸を回転させる回転軸に設けられたエンコーダとすることができ、この場合には、ボールネジ機構24の軸の回転数を検出して制御部50に送ることができる。制御部50は、第2の検出部28からのフィードバック情報に基づいて、第2の駆動部26の動作を制御することができる。このようにして、切断ユニット10の移動速度は、制御部50によって自在に制御することができる。
次に、第1の実施形態による切込線形成装置1の切込線形方法を説明する。図4は、この切込線形成方法100を示す。第1の実施形態においては、切断ユニット10に設けられた、例えばエンコーダである第1の検出部19によって、円形刃物12の回転数を検出することが可能な構成を採用している。この構成により、方法100においては、円形刃物12が基準状態から切込線形成後に回転停止するまでに回転した回数すなわち回転数から、基準状態時と回転停止時との間における円形刃物12の円周上の基準点Rのズレ角度θを求めておき、複数の切込線の各々の形成時に、そのズレ角度θ分だけ円形刃物12の姿勢を調整することによって、常に円形刃物12の所定位置を光学フィルム積層体Fの側端部に当てることができる。円形刃物の基準状態とは、円形刃物の円周上の任意の基準点Rが、複数の切込線の各々を形成するために円形刃物を回転させる前には常に周方向の同じ位置にあるように決定された円形刃物の姿勢をいう。円周上の基準点Rの位置は、特定の位置に限定されるものではなく、任意の位置を設定することができ、例えば停止している円形刃物12の円周上の最下点とすることができる。複数の切込線の各々CL1、CL2、CL3・・・が形成されるときに光学フィルム積層体Fの右側端部FRに当たる円形刃物12の所定位置は、上述された円周上の基準点Rと同じであっても異なっていてもよい。
方法100は、2つの工程群から構成することができる。第1の工程群は、新しい円形刃物12を用いて連続的に複数の切込線CL1、CL2、CL3・・・の形成を行う前に、基準状態における円形刃物12の円周上の基準点Rと、切込線形成後の回転停止時における基準点Rとの間のズレ角度θを求めるための複数の工程S101〜S112である。第2の工程群は、複数の切込線の各々CL1、CL2、CL3・・・を形成するごとに、第1の工程群S101〜S112によって求められたズレ角度θ分だけ円形刃物12の回転を調整しながら、すなわち基準点Rが切込線の各々CL1、CL2、CL3・・・を形成する前には常に同じ位置にあるように調整しながら、切込線CL1、CL2、CL3・・・を連続的に形成する複数の工程S113〜S123である。
最初に、切断ユニット10を待機位置に配置し、円形刃物12の基準状態が設定される(S101)。切断ユニット10の待機位置は、切込線の形成が行われる前における切断ユニット10の所在位置であり、切断受台40の一方の端部(図3における切断受台40の右端部)と、一方の支持部30aとの間の位置とすることができる。基準状態は、例えば、円形刃物12の円周上の基準点Rが最も下に位置する状態とすることができる。制御部50には記憶部52が関連付けられており、円形刃物12が基準状態にあるときの第1の検出部19からの出力値を、基準回転数として記憶部52に記憶する(S102)。
次に、制御部50は、第1の駆動部18に対して光学フィルム積層体Fの切込線形成開始を指示し(S103)、その指示に応答して、第1の駆動部18が円形刃物12の回転を開始させる(S104)。制御部50による切込線形成開始の指示は、第2の駆動部26にも送られ、第2の駆動部26は、円形刃物12の回転開始と同時に、又は回転開始と前後して、切断ユニット10の横移動を開始させる(S104)。制御部50による切込線形成開始の指示は、さらに高さ調整部14にも送られ、円形刃物12は、切込線の深さが適切な深さとなる位置まで下降する。光学フィルム積層体Fの右側端部FRに達した円形刃物12は、切込線の形成を開始する(S105)。このときに右側端部FRに当たる円形刃物12の円周上の位置は、第2の工程群で複数の切込線の各々CL1、CL2、CL3・・・の形成が開始されるときに、常に右側端部FRに当たる位置(所定位置)である。
円形刃物12が切込線の形成を終了(S106)した後、制御部50は、第1の駆動部18、第2の駆動部26及び高さ調整部14に対して停止を指示する(S107)。その指示に応答して、円形刃物12の回転及び切断ユニット10の横移動は停止し、円形刃物12の位置は上昇する(S108)。制御部50は、円形刃物12の回転が停止した時の第1の検出部19の出力値を受け取り、回転停止時の回転数として記憶部52に記憶する(S109)。制御部50は、第2の駆動部26に対して切断ユニット10の待機位置への移動を指示(S110)し、切断ユニット10は、円形刃物12が光学フィルム積層体Fの上面に接触しない状態で、待機位置まで移動する(S111)。
制御部50は、S102において記憶した基準回転数と、S109において記憶した停止時の回転数とから、円形刃物12の基準状態から停止時までの回転数を計算する(S112)。制御部50は、さらにその回転数から、基準状態における円形刃物12の円周上の基準点Rと、切込線形成後に回転が停止したときの基準点Rとの間のズレ角度θを求める。例えば、円形刃物12の基準状態から回転停止時までの回転数が100.25回転であった場合には、ズレ角度θは90°であり、回転数が100.60回転であった場合には、ズレ角度θは216°である。
上述された第1の工程群S101〜S112によって、複数の切込線の各々CL1、CL2、CL3・・・を光学フィルム積層体Fに形成するごとに円形刃物12を基準状態に戻すのに必要な回転角度を求めることができる。切込線形成装置1は、次に、第2の工程群S113〜S123を繰り返すことによって、複数の切込線の各々CL1、CL2、CL3・・・を、光学フィルム積層体Fに順次形成する。
制御部50は、第1の駆動部18に対して、求められたズレ角度θ分だけ、円形刃物12を回転させるように指示する(S113)。この指示によって、円形刃物12は、回転角度の調整が行われ、基準状態に戻る(S114)。例えば、円形刃物12は、円周上の基準点Rが常に最下点に位置するように回転させられる。円形刃物12を回転させる方向は、特に限定されない。例えば、基準点Rが最下点にあるときを基準状態とした場合に、基準点Rが最下点を回転方向に角度θだけ超えた位置で円形刃物12が停止したときには、この角度θ分だけ円形刃物12を逆回転させて基準状態に戻すことができ、360°−θ分だけ円形刃物12を正回転させて基準状態に戻すこともできる。
制御部50は、第1の駆動部18に対して光学フィルム積層体Fの切込線形成開始を指示(S115)し、その指示に応答して、第1の駆動部18が円形刃物12の回転を開始させる(S116)。制御部50による切込線形成開始の指示は、第2の駆動部26にも送られ、第2の駆動部26は、円形刃物12の回転開始と同時に、又は回転開始と前後して、切断ユニット10の横移動を開始させる(S116)。制御部50による切込線形成開始の指示は、さらに高さ調整部14にも送られ、円形刃物12は、所定の位置まで下降する。光学フィルム積層体Fの右側端部FRに達した円形刃物12は、円形刃物12の円周上の所定位置が光学フィルム積層体Fの右側端部FRに当たり、切込線CL1の形成を開始する(S117)。
円形刃物12が光学フィルム積層体Fへの切込線CL1の形成を終了(S118)した後、制御部50は、第1の駆動部18、第2の駆動部26及び高さ調整部14に対して停止を指示する(S119)。その指示に応答して、円形刃物12の回転及び切断ユニット10の横移動は停止し、円形刃物12の位置は上昇する(S120)。制御部50は、第2の駆動部26に対して、切断ユニット10を待機位置に移動させるように指示する(S121)。切断ユニット10は、切込線CL1を形成した時の方向とは反対の方向、すなわち光学フィルム積層体Fの左側端部FLから右側端部FRの方向に向かって、円形刃物12が光学フィルム積層体Fに接触しない状態で待機位置まで移動する(S122)。切込線CL1が形成された光学フィルム積層体Fは、隣接する切込線の間の距離として予め設定された距離L、すなわち切込線CL1と次の切込線CL2の形成予定位置との間の距離Lだけ、長手方向に搬送される(S123)。
切断ユニット10が待機位置に移動すると、制御部50は、再びズレ角度θ分だけ、円形刃物12を回転させるように指示する(S113)。この指示によって、円形刃物12は、回転角度の調整が行われ、基準状態に戻る(S114)。次に、切込線CL1の形成のときと同様に、制御部50が第1の駆動部18、第2の駆動部26及び高さ調整部14に対して切断指示を送り(S115)、切込線の形成が開始される(S117)。待機位置では円形刃物12が基準状態に戻っているため、円形刃物12の待機位置から切込線形成までの回転数及び横方向の移動速度が同じであれば、切込線CL1が形成されたときに光学フィルム積層体Fの右側端部FRに当たった円形刃物12の円周上の位置と同じ位置、すなわち所定位置が、切込線CL2の形成開始時にも右側端部FRに当たることになる。その後、S118〜S123が行われ、切込線CL2が光学フィルム積層体Fに形成される。S113〜S123が繰り返され、複数の切込線CL3、CL4・・・が順次形成される。
ここで、円形刃物12の回転速度と、円形刃物12によって光学フィルム積層体Fに切込線の形成が開始されるタイミングとの関係を説明する。この関係は、本明細書に記載されるすべての実施形態において共通である。図5は、基準状態にある円形刃物12が回転を開始してから回転を停止するまでの経過時間と、円形刃物12の回転速度との関係を示した図である。円形刃物12の回転速度は、時間経過と共に速くなり、所定の回転速度で安定的に回転した後、回転速度が徐々に低下して停止する。円形刃物12を有する切断ユニット10は、第2の駆動部26を制御することによって、光学フィルム積層体Fの幅方向に、所望の速度で移動させることができる。
例えば、円形刃物12の回転速度が所定の速度に達して安定化する前の時点(例えば図5のAの位置)で切込線の形成を開始するように、円形刃物12の回転及び切断ユニット10の移動を制御した場合や、円形刃物12の回転速度が減速されている途中の時点(例えば図5のDの位置)で切込線の切断が終了するように、円形刃物12の回転及び切断ユニット10の移動を制御した場合には、円形刃物12の回転速度の変動により、切断不良や偏光子のクラックが発生しやすくなる。したがって、円形刃物12の回転が所定速度に達して安定した時点(例えば図5のBの位置)で切込線の形成を開始し、回転速度を低下させる前の時点(例えば図5のCの位置)で終了するように、円形刃物12の回転及び切断ユニット10の移動を制御することが好ましい。
円形刃物12の回転安定化と、切断ユニット10の移動開始との関係は、特に限定されるものではない。例えば、円形刃物12を待機位置から切込線の形成を開始する位置まで移動させる間に、円形刃物12の回転速度を所定速度まで上昇させて安定化させることができる。あるいは、待機位置において円形刃物12の回転速度を所定速度まで上昇させて安定化させた後に、円形刃物12を待機位置から切込線の形成を開始する位置まで移動させてもよい。あるいは、円形刃物12を待機位置から切込線の形成を開始する位置まで移動させた後に、円形刃物12の回転速度を所定速度まで上昇させて安定化させてもよい。
次に、第1の実施形態による切込線形成装置1の別の切込線形成方法を説明する。図6は、この切込線生成方法200を示す。この方法200においては、図4に示される方法100とは異なり、円形刃物12が基準状態から切込線形成後に回転停止するまでに回転した回転数のみを求めて記憶しておき、複数の切込線の各々の形成時に、円形刃物12をその回転数だけ逆回転させることによって、常に円形刃物12の所定位置を光学フィルム積層体Fの側端部に当てて複数の切込線を形成することができる。
方法200は、方法100と同様に、2つの工程群から構成することができる。第1の工程群は、新しい円形刃物12を用いて連続的に複数の切込線CL1、CL2、CL3・・・の形成を行う前に、基準状態から切込線形成後に回転停止するときまでの円形刃物12の回転数を求めるための複数の工程S201〜S211である。第2の工程群は、複数の切込線の各々CL1、CL2、CL3・・・を形成するごとに、第1の工程群S201〜S211によって求められた回転数だけ円形刃物12を逆回転させて円形刃物12の回転角度を調整しながら、複数の切込線CL1、CL2、CL3・・・を連続的に形成する複数の工程S213〜S223である。なお、以下においては、方法100と方法200とで異なる工程を中心に説明し、説明のない工程は、方法100の場合と同様である。
最初に、切断ユニット10を待機位置に配置し、円形刃物12の基準状態が設定される(S201)。次に、第1の駆動部18、第2の駆動部26及び高さ調整部14に対して、切断開始の指示が送られる(S203)。円形刃物12の円周上の所定位置が光学フィルム積層体Fの右側端部FRに当たって切込線が形成され、円形刃物12の回転が停止した(S208)ときに、制御部50は、円形刃物12の回転開始から回転停止までの回転数rを第1の検出部19から受け取り、記憶部52に記憶する(S209)。
制御部50は、第1の駆動部18に対して、回転数rだけ円形刃物12を逆回転させるように指示する(S213)。この指示によって、円形刃物12は、回転角度の調整が行われ、基準状態に戻る(S214)。その後、S215〜S223の工程によって、光学フィルム積層体Fに切込線CL1が形成される。制御部50は、待機位置に戻った円形刃物12に対して、再び回転数rだけ逆回転を指示する。こうして、S213〜S223が繰り返され、複数の切込線CL2、CL3・・・が順次形成される。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態による切込線形成装置1’を説明する。図7は、本発明の第2の実施形態による切込線形成装置1’の構成を示す概略的な平面図であり、図8は、第2の実施形態による切込線形成方法300を示す。この実施形態においては、例えば円形刃物12の側面に付されたマーク等を、カメラ等を用いた読取部で読み取り、読み取った結果に基づいて円形刃物12を基準状態に設定することができる。
切込線形成装置1’は、基本的な構成は第1の実施形態による切込線形成装置1と同様であるが、円形刃物12の側面に付されたマークMを待機位置において読み取り可能な読取部32及び照明34が設けられている点で異なる。マークMは、装置の条件等に応じて、例えば文字、図形、凹み、突起又は識別コードなどを適宜用いることができ、読取部32は、マークMの種類に応じて、例えばカメラ又はセンサなどを適宜用いることができる。以下の説明においては、円形刃物12の側面に付されたマークMをカメラ32によって読み取る形態について説明する。照明34は、特に限定されるものではなく、装置の条件等に応じて適宜選択することができるが、典型的には、容易に設置することができ、画角等の調整が可能な、リング照明を用いることが好ましい。
次に、第2の実施形態による切込線形成装置1’の切込線形成方法を説明する。図8は、切込線形成方法300を示す。この方法300は、読取部(カメラ)34の撮像視野が円形刃物12の側面の一部分である場合に用いられる方法である。最初に、切断ユニット10が待機位置にあるときの円形刃物12の基準状態が設定される(S301)。切断ユニット10の待機位置は、第1の実施形態と同様に、切込線の形成が行われる前における切断ユニット10の所在位置であり、切断受台40の一方の端部(図3における切断受台40の右端部)と、一方の支持部30aとの間の位置である。基準状態は、円形刃物12の側面に付されたマークMが、読取部34の撮像視野内において予め定められた位置と一致する状態とすることができる。
制御部50は、切断ユニット10が待機位置にある(S302)ときに、円形刃物12に付されたマークMの読み取りを、第1の駆動部18及び読取部32に対して指示する(S303)。マークMの読み取り指示に応答して、第1の駆動部18は、円形刃物12を回転させ(S304)、読取部32は、円形刃物12の側面の一部を撮像し、画像を制御部50に送る(S305)。制御部50は、マークMが読取部32の撮像視野に入ったときにマークMを検出することができる(S306)。制御部50は、マークMを検出すると、第1の駆動部18に対して円形刃物12の回転停止を指示し(S307)、マークMの現在位置を記憶する(S309)。
次に、制御部50は、撮像視野内において、マークMの現在位置と撮像視野内に予め設定された基準位置との間のズレ角度θを求め、求められたズレ角度θを記憶する(S310)。制御部50は、第1の駆動部18に対して、求められたズレ角度θだけ、円形刃物12を回転させるように指示する(S311)。その結果、円形刃物12は、回転角度の調整が行われ、基準状態に戻る(S312)。
制御部50は、第1の駆動部18に対して光学フィルム積層体Fの切込線形成開始を指示(S313)し、その指示に応答して、第1の駆動部18が円形刃物12の回転を開始させる(S314)。制御部50による切込線形成開始の指示は、第2の駆動部26にも送られ、第2の駆動部26は、円形刃物12の回転開始と同時に、又は回転開始と前後して、切断ユニット10の横移動を開始させる(S314)。制御部50による切込線形成開始の指示は、さらに高さ調整部14にも送られ、円形刃物12は、所定の位置まで下降する。光学フィルム積層体Fの右側端部FRに達した円形刃物12は、切込線CL1の形成を開始する(S315)。切込線CL1の形成開始時に右側端部FRに当たる円形刃物12の円周上の位置は、切込線CL2、CL3・・・の形成が開始されるときにも常に右側端部FRに当たる位置(所定位置)である。
円形刃物12が光学フィルム積層体Fへの切込線CL1の形成を終了(S316)した後、制御部50は、第1の駆動部18、第2の駆動部26及び高さ調整部14に対して停止を指示する(S317)。その指示に応答して、円形刃物12の回転及び切断ユニット10の横移動は停止し、円形刃物12の位置は上昇する(S318)。制御部50は、第2の駆動部26に対して、切断ユニット10を待機位置に移動させるように指示する(S319)。切断ユニット10は、切込線CL1を形成した時の方向とは反対の方向、すなわち光学フィルム積層体Fの左側端部FLから右側端部FRの方向に向かって、円形刃物12が光学フィルム積層体Fに接触しない状態で待機位置まで移動し(S320)、待機位置に戻る(S302)。切込線CL1が形成された光学フィルム積層体Fは、隣接する切込線の間の距離として予め設定された距離Lだけ、長手方向に搬送される(S321)。その後、S302〜S321が繰り返され、切込線CL2、CL3・・・が順次形成される。
次に、第2の実施形態による切込線形成装置1’の別の切込線形成方法を説明する。図9は、この切込線形成方法400を示す。この方法400は、読取部34の撮像視野が円形刃物12の側面全体をカバーする場合に用いられる方法である。なお、以下においては、方法300と異なる工程を中心に説明し、説明のない工程は、方法300の場合と同様である。
最初に、方法300と同様に、円形刃物12の基準状態が設定される(S401)。制御部50は、切断ユニット10が待機位置にある(S402)ときに、円形刃物12に付されたマークMの読み取りを読取部32に対して指示する(S403)。マークMの読み取り指示に応答して、読取部32は、円形刃物12の側面全体を撮像し、画像を制御部50に送る(S404)。制御部50は、送られた画像に基づいて、マークMの現在位置を記憶する(S405)。
次に、制御部50は、マークMの現在位置と撮像視野内に予め設定された基準位置との間のズレ角度θを求め、求められたズレ角度θを記憶する(S406)。制御部50は、第1の駆動部18に対して、求められたズレ角度θだけ、円形刃物12を回転させるように指示する(S407)。その結果、円形刃物12は、回転角度の調整が行われ、基準状態に戻る(S408)。続く工程S409〜S417において、方法300における工程S313〜S321と同様に、光学フィルム積層体Fに切込線CL1が形成される。その後、S402〜S417が繰り返され、切込線CL2、CL3・・・が順次形成される。
次に、第2の実施形態による切込線形成装置1’のさらに別の切込線形成方法を説明する。図10は、この切込線形成方法500を示す。この方法500は、読取部34の撮像視野が、円形刃物12の側面の一部分である場合にも、全体をカバーする場合にも、用いることができる方法である。撮像視野内には、マークMの基準位置が予め定められている。なお、以下においては、方法300と異なる工程を中心に説明し、説明のない工程は、方法300の場合と同様である。
最初に、方法300及び方法400と同様、円形刃物12の基準状態が設定される(S501)。制御部50は、切断ユニット10が待機位置にある(S502)ときに、円形刃物12に付されたマークMの読み取りを、第1の駆動部18及び読取部32に対して指示する(S503)。マークMの読み取り指示に応答して、第1の駆動部18は、円形刃物12を回転させ(S504)、読取部32は、円形刃物12の側面の一部分又は全体を撮像し、画像を制御部50に送る(S505)。制御部50は、送られた画像に基づいて、マークMの位置が、予め定められた位置と一致するかどうかを判定する(S506)。S504〜S506の工程は、マークMの位置が、予め定められた位置と一致するまで繰り返される。マークMの位置が予め定められた位置と一致したときに、制御部50は、第1の駆動部18、第2の駆動部26及び高さ調整部14に切込線形成開始を指示し、円形刃物12は、光学フィルム積層体Fへの切込線形成を開始する。マークMの位置が予め定められた位置と一致したときに、一旦円形刃物12の回転を停止させ、その後に制御部50がS507の指示を出すようにしてもよい。続く工程S508〜S515において、方法300における工程S314〜S321と同様に、光学フィルム積層体Fに切込線CL1が形成される。その後、S502〜S515が繰り返され、切込線CL2、CL3・・・が順次形成される。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態による切込線形成装置1”を説明する。図11は、本発明の第3の実施形態による切込線形成装置1”の構成を示す概略的な平面図であり、図12は、第3の実施形態による切込線形成方法600を示す。この実施形態においては、切込線形成装置1”に円形刃物12の回転を機械的に規制するロック機構を設けることによって、円形刃物12を基準状態に設定することができる。
切込線形成装置1”は、基本的な構成は第1の実施形態による切込線形成装置1と同様であるが、円形刃物12の回転を機械的に規制するためのロック機構が設けられている点で異なる。ロック機構は、一例として、図11に示されるように、円形刃物12の側面に垂直な方向に突出するように該側面に取り付けられたピン35と、円形刃物12の側面に対向する位置に設けられ、作動時には該側面に向かって移動し、ピン35と係合することによって円形刃物12の回転を停止させることができるピン当て手段36と、ピン当て手段36を移動させる、例えばエアシリンダなどの駆動部37とによって、構成することができる。ロック機構によって円形刃物12が停止したときの円形刃物12は、切断ユニット12が待機位置にあるときの基準状態である。
ロック機構は、図11に示されるようにピン35、ピン当て手段36及び駆動部37によって構成される機構に限定されるものではない。例えば、円形刃物12の側面に開口を設け、その開口に、作動時に円形刃物12の側面に向かって移動するピンを挿入することによって、円形刃物12の回転を停止させるような機構を採用してもよい。
次に、第3の実施形態による切込線形成装置1”の切込線形成方法を説明する。図12は、切込線形成方法600を示す。この方法600においては、まず、切断ユニット10が待機位置にあるときの円形刃物12の基準状態が設定される(S601)。切断ユニット10の待機位置は、第1の実施形態と同様に、切込線の形成が行われる前における切断ユニット10の所在位置であり、切断受台40の一方の端部(図11における切断受台40の右端部)と、一方の支持部30aとの間の位置である。基準状態は、円形刃物12がロック機構によって停止しているときの状態とすることができる。
制御部50は、切断ユニット10が待機位置にあるとき(S602)に、ピン当て手段36の駆動部37に動作を指示し(S603)、ピン当て手段36は、円形刃物12の側面に設けられたピン35と係合可能な位置に移動する(S604)。制御部50は、次に、第1の駆動部18に対して円形刃物12の回転を指示し(S605)、円形刃物12は回転する(S606)。円形刃物12のピン35がピン当て手段36に当たると、円形刃物12は停止する(S607)。次に、制御部50は、駆動部37にピン当て手段36の後退を指示し(S608)、ピン当て手段36は、ピン35と係合しない位置まで後退する(S609)。このときに、円形刃物12は、その基準状態になっている。
次に、制御部50は、第1の駆動部18、第2の駆動部26及び高さ調整部14に切込線形成開始を指示し、円形刃物12は、光学フィルム積層体Fへの切込線形成を開始する。続く工程S610〜S615において、光学フィルム積層体Fに切込線CL1が形成される。さらに、S602〜S618が繰り返され、切込線CL2、CL3・・・が順次形成される。
[両方向から切込線を形成する実施形態]
上述の第1の実施形態から第3の実施形態までにおいては、いずれも、光学フィルム積層体Fの一方の側端部から他方の側端部に向かって複数の切込線が形成される。すなわち、装置の一方の端部(例えば、図1の向かって右側の端部)に切断ユニット10の待機位置があり、1つの切込線の形成が終了する度に、切断ユニット10は、円形刃物12が光学フィルム積層体Fの表面に接触しない状態で、装置の他方の端部(例えば、図1の向かって左側の端部)から一方の端部の待機位置まで移動し、円形刃物12を基準状態に戻した後に、次の切込線を形成する。
これに対して、第1の実施形態から第3の実施形態のいずれにおいても、光学フィルム積層体Fの両方の側端部から切込線を形成するように構成することができる。すなわち、例えば、切込線CL1が光学フィルム積層体Fの側端部FRから側端部FLに向かって形成された後、次の切込線CL2が、光学フィルム積層体Fの側端部FLから側端部FRに向かって形成され、さらに次の切込線CL3が、切込線CL1と同様に光学フィルム積層体Fの側端部FRから側端部FLに向かって形成されるようにすることできる。このような両方向からの切込線形成を実現するために、切断ユニット10の待機位置は、切断受台40の幅方向の一方の端部(例えば、図2における切断受台40の右端)と一方の支持部30aとの間だけではなく、切断受台40の幅方向の他方の端部(例えば、図2における切断受台40の左端)と他方の支持部30bとの間にも設けられる。ここでは、幅方向の一端に設けられる待機位置を第1の待機位置、幅方向の他端に設けられる待機位置を第2の待機位置という。
例えば図1及び図2に示される切込線形成装置1においては、1つの切込線の形成を終了した切断ユニット10が第2の待機位置で待機するように、切断受台40と支持部30bとの間に、切断受台40と支持部30aとの間と同程度の空間を設けることが好ましい。図7に示される切込線形成装置1’及び図11に示される切込線形成装置1”も同様である。切込線形成装置1’の場合には、第2の待機位置にも読取部32及び照明34が設けられ、切込線形成装置1”の場合には、第2の待機位置にもピン当て手段36及び駆動部37が設けられる。
光学フィルム積層体Fの幅方向の両側端部から切込線を形成する実施形態においては、1つの切込線CL1が、光学フィルム積層体Fの右端部FRから左端部FLに向かって形成された後、円形刃物12の回転が停止し、切断ユニット10は、第2の待機位置に移動する。次に、第2の待機位置において、円形刃物12は基準状態に戻される。第2の待機位置において基準状態に戻された円形刃物12は、制御部50から第1の駆動部18への指示により、切込線CL1が形成されたときとは逆方向の回転が与えられ、切断ユニット10の横方向への移動に伴って、切込線CL2が、光学フィルム積層体の側端部FLから側端部FRに向かって形成される。
こうした実施形態においては、例えば切込線形成方法100を例に説明すると、光学フィルム積層体Fの側端部FRから側端部FLに向かって切込線CL1が形成され(例えば、方法100のS117、S118)、円形刃物12の回転が停止した(S120)後、制御部50による待機位置移動指示S121によって、切断ユニット10は、S122において第2の待機位置に移動する。円形刃物10は、第2の待機位置において回転角度の調整が行われ、基準状態に戻ることになる(S114)。基準状態に戻った後、円形刃物10は、切込線CL1を形成したときの回転方向とは逆方向に回転し(S116)、光学フィルム積層体の側端部FLから側端部にFRに向かって、切込線CL2が形成される(S117、S118)。
光学フィルム積層体Fの両方の側端部から切込線を形成する実施形態においては、第2の待機位置を設けない構成とすることもできる。この構成の場合には、例えば光学フィルム積層体Fの側端部FRから側端部FLに向かって切込線CL1を形成した後、円形刃物12の回転を一旦停止する。一旦停止したときの円形刃物12の基準点Rの位置は問わない。次いで、円形刃物12を逆方向に回転させ、側端部FLから側端部FRに向かって、切込線CL2を形成する。切込線CL2を形成するときには、円形刃物12の回転数及び移動速度は、切込線CL1を形成したときと正確に同じになるように制御される。切込線CL2の形成を終えた円形刃物12は、第1の待機位置に戻り、基準状態に戻された後、次の切込線CL3を形成する。
このように、光学フィルム積層体Fの両方の側端部から順次、複数の切込線の形成を行うことによって、一方の側端部のみから複数の切込線を形成する場合と比べて、単位時間当たりに形成可能な切込線の数を増加させることができ、その結果として、単位時間当たりに形成される光学フィルムシートの増加が達成される。ただし、第2の待機位置を設けず、円形刃物12をそのまま正確に逆回転させて切込線を形成する実施形態においては、すべての切込線の切断深さのパターンは同じであるが、第2の待機位置を設け、該第2の待機位置において円形刃物12を基準状態に戻してから切込線を形成する実施形態においては、切込線の切断深さは、隣接する切込線、例えばCL1とCL2とでは、側端部からの距離が同じ位置であっても異なることになる。側端部からの距離が同じ位置においてCL1と同じ切断深さとなるのは、切込線CL3、CL5、CL7・・・であり、CL2と同じ切断深さとなるのは、切込線CL4、CL6、CL8・・・である。これは、例えば切込線CL1の形成の最後に円形刃物12が側端部FLから離れるときに側端部FLに接していた円形刃物12の円周上の位置と、切込線CL2の形成時に側端部FLに当たる円形刃物12の円周上の位置とが異なるためである。このように、第2の待機位置を設ける実施形態においては、切込線の切断深さのパターンは1つおきに同じパターンとなるが、複数の切込線で不規則に切断深さが異なる場合よりは、切断不良の発見やその原因の特定が容易となるという利点がある。
F:光学フィルム積層体
FR:一方の側端部(右側端部)
FL:他方の側端部(左側端部)
F1:光学フィルム
F2:粘着層
F3:離型フィルム
CL1、CL2:切込線
FS1、FS2、FS3:光学フィルムシート
L:切込線間距離
1、1’、1”:切込線形成装置
10:切断ユニット
12:円形刃物
14:高さ調整部
16:円形刃物取付部
18:第1の駆動部
19:第1の検出部
20:切断ユニット移動機構
22:ガイドレール
24:ボールネジ機構
26:第2の駆動部
28:第2の検出部
30a、30b:支持部
32:読取部
34:照明
35:ピン
36:ピン当て手段
37:駆動部
40:切断受台
50:制御部
52:記憶部

Claims (14)

  1. 離型フィルムを含む光学フィルム積層体に、前記離型フィルムが積層された側とは反対側から、複数の切込線を連続的に形成する方法であって、
    円形刃物を回転させる工程と、
    前記円形刃物の外周上の所定位置を光学フィルム積層体の側端部に当てて、前記光学フィルム積層体の切り込みを開始する工程と、
    前記円形刃物を前記光学フィルム積層体の幅方向に移動させながら、前記光学フィルム積層体に切込線を形成する工程と、
    1つの切込線と次の切込線との間の距離として予め設定された距離だけ、前記光学フィルム積層体を搬送する工程と、
    を含む方法。
  2. 円形刃物を回転させる前記工程の前に、前記円形刃物を、前記円形刃物が前記光学フィルム積層体の切り込みを開始するときに前記所定位置が常に前記光学フィルム積層体の側端部に当たるようにするための基準状態にする工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 基準状態にされた前記円形刃物を回転させ、切込線の形成後に前記円形刃物の回転を停止させ、前記基準状態から回転停止までの前記円形刃物の回転数を求め、前記回転数を用いて前記円形刃物の前記基準状態と回転停止時における状態との間のズレ角度を計算する工程をさらに含み、
    前記円形刃物を基準状態にする工程は、前記円形刃物を前記ズレ角度だけ回転させることを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 基準状態にされた前記円形刃物を回転させ、切込線の形成後に前記円形刃物の回転を停止させ、前記基準状態から回転停止までの前記円形刃物の回転数を求める工程をさらに含み、
    前記円形刃物を基準状態にする工程は、前記円形刃物を前記回転数だけ逆回転させることを含む、請求項2に記載の方法。
  5. 前記円形刃物にはマークが設けられており、
    前記円形刃物を基準状態にする工程は、切込線の形成後に前記円形刃物が回転停止したときの前記マークの位置を読み取って現在位置として記憶し、前記現在位置と、前記円形刃物が前記基準状態にあるときの前記マークの予め記憶された位置とを用いて、前記円形刃物の前記基準状態と切込線の形成後の回転停止時における状態との間のズレ角度を計算し、前記円形刃物を前記ズレ角度だけ回転させることを含む、請求項2に記載の方法。
  6. 前記円形刃物にはマークが設けられており、
    前記円形刃物を基準状態にする工程は、前記円形刃物を回転させながら前記マークを読み取り、前記マークが、前記円形刃物が前記基準状態にあるときの前記マークの予め記憶された位置と一致したかどうかを判定することを含む、請求項2に記載の方法。
  7. 前記円形刃物は、ロック機構の作動によって前記基準状態で回転を停止させることができるようになっており、
    前記円形刃物を基準状態にする工程は、前記ロック機構を作動させ、前記円形刃物を回転させ、前記ロック機構によって前記回転刃物を前記基準状態で停止させることを含む、請求項2に記載の方法。
  8. 円形刃物を回転させる前記工程は、1つの切込線の形成が終了した後の前記円形刃物を、前記1つの切込線を形成した時の回転方向とは逆の方向に回転させる工程を含み、
    切込線を形成する前記工程は、前記円形刃物を、前記1つの切込線を形成した時の方向とは反対の方向に移動させながら、前記光学フィルム積層体に次の切込線を形成する工程を含む、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 1つの切込線を形成した後の前記円形刃物を、前記光学フィルム積層体に接触しない状態で、前記1つの切込線を形成した時の方向とは反対の方向に移動させる工程をさらに含み、
    円形刃物を回転させる前記工程は、前記円形刃物を、前記1つの切込線を形成した時の回転方向と同じ方向に回転させる工程を含み、
    切込線を形成する前記工程は、前記円形刃物を、前記1つの切込線を形成した時の方向と同じ方向に移動させながら、前記光学フィルム積層体に次の切込線を形成する工程を含む、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の方法。
  10. 切り込みを開始する前記工程は、前記円形刃物の回転速度が切込線形成時の規定速度に達してから切り込みを開始する工程を含む、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 離型フィルムを含む光学フィルム積層体に、前記離型フィルムが積層された側とは反対側から切込線を形成する装置であって、
    前記光学フィルム積層体に切り込みを入れる円形刃物と、該円形刃物を回転させる第1の駆動部とを有する、切断ユニットと、
    前記切断ユニットを前記光学フィルム積層体の幅方向に移動させる、第2の駆動部を有する切断ユニット移動機構と、
    前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、回転している前記円形刃物の外周上の所定位置が前記光学フィルム積層体の側端部に当たるように、前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部の動作を制御する、
    装置。
  12. 前記円形刃物の回転数を検出する回転数検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記回転数検出部によって検出される前記円形刃物の回転数の情報に基づいて、前記所定位置が前記光学フィルム積層体の側端部に当たるように前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部を制御する、
    請求項11に記載の装置。
  13. 前記円形刃物に設けられたマークと、前記マークを読み取る読取部とをさらに含み、
    前記制御部は、前記読取装置によって読み取った前記マークの位置に基づいて、前記所定位置が前記光学フィルム積層体の側端部に当たるように前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部を制御する、
    請求項11に記載の装置。
  14. 前記円形刃物の回転を所定の位置で機械的に停止させることが可能なロック機構をさらに含み、
    前記制御部は、前記ロック機構を作動させ、前記円形刃物を回転させ、前記ロック機構によって前記回転刃物を停止させたあとに、前記所定位置が前記光学フィルム積層体の側端部に当たるように前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部を制御する、
    請求項11に記載の装置。
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