JP6784515B2 - 保護部材形成装置 - Google Patents

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本発明は、ウエーハの一方の面の全面に保護部材を形成する保護部材形成装置に関する。
ウエーハなどの製造工程においては、円柱状のインゴットをワイヤーソーによってスライスして円形板状のウエーハを形成しているが、かかるウエーハの切断面には凸凹やうねりが形成されることがある。この状態のウエーハをテープなどで支持することは困難であるため、例えば、ウエーハの一方の面に樹脂層からなる保護部材を形成し、ウエーハの他方の面を研削することによりウエーハの凸凹やうねりを除去している。ウエーハの一方の面に保護部材を形成するためには、例えば、下記の特許文献1に示す樹脂塗布装置が用いられている。
この樹脂塗布装置は、保護部材が形成されたウエーハの外周に沿って余分なフィルムを除去する切断部を有しており、切断部は、保護部材が形成されたウエーハを保持する保持テーブルと、保持テーブルに保持されたウエーハの外周に沿ってフィルムを切断する切り刃とを備えている。そして、保護部材が形成されたウエーハは、切断部においてウエーハの外形に沿って余分なフィルムが取り除かれ、カセットに収容される。
特開2012−146872号公報
しかし、上記の樹脂塗布装置においてウエーハの一方の面に保護部材が形成された後、保持テーブルにウエーハを搬送するときにウエーハの中心と保持テーブルの中心とが位置ずれすることがあり、フィルムを切断する際にウエーハの外周に切り刃が接触して、ウエーハが破損してしまうという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、フィルムを切断するときに切り刃をウエーハの外周に接触させないようにすることを目的としている。
本発明は、ウエーハの一方の面の全面にフィルムの上に供給された液状樹脂を拡張させ硬化させ保護部材を形成する保護部材形成装置であって、該フィルムを保持するステージと、該ステージが保持した該フィルムの上に液状樹脂を供給する樹脂供給手段と、該ステージの上方でウエーハを保持する保持手段と、ウエーハを保持した該保持手段を下降させ該ステージが保持した該フィルム上に供給された該液状樹脂をウエーハで押し拡げる拡張手段と、該拡張手段で押し拡げられた該液状樹脂を硬化させる硬化手段と、硬化した該液状樹脂で固定されたウエーハの外周に沿って該フィルムを円形に切断する切断手段と、を備え、該切断手段は、硬化した該液状樹脂を介して該フィルムに固定されたウエーハを保持する保持面を有する保持テーブルと、該保持テーブルに保持されたウエーハの外周を検出する検出手段と、ウエーハの外周より外側となるウエーハの直径より大きい直径を有する円に沿って該フィルムを切断する切り刃を切り込ませ該保持テーブルに保持されたウエーハの外周に沿って該フィルムを円形に切断する切断機構と、を備え、該検出手段は、ウエーハの上方から検出光を投光する1つの投光部と、該1つの投光部から投光された該検出光を該保持テーブルの該保持面より下方側で受光する第1の受光部と第2の受光部と、を備え、該第1の受光部は、該保持テーブルに適正に保持されるウエーハの外周より内側に配置され、該第2の受光部は、該保持テーブルに適正に保持されるウエーハの外周より外側に配置され、該投光部は、該第1の受光部と該第2の受光部との間の上方に配置され、該1つの投光部から投光された該検出光を該第1の受光部が受光せず該第2の受光部が受光した場合はウエーハの中心がずれていないと判断し、それ以外の場合はウエーハの中心がずれていると判断する判断部を備える。
上記保持テーブルに適正に保持されるウエーハの中心を中心にして少なくとも2つの上記検出手段が所定の間隔をあけて配設されることが好ましい。
上記ウエーハは、外周に結晶方位を示すノッチが形成されたウエーハであり、上記保持テーブルに適正に保持される該ウエーハの中心を中心にして3つの上記検出手段が75゜の間隔をあけて配設されることが好ましい。
本発明にかかる保護部材形成装置は、フィルムを保持するステージと、ステージが保持したフィルムの上に液状樹脂を供給する樹脂供給手段と、ステージの上方でウエーハを保持する保持手段と、ウエーハを保持した保持手段を下降させ該ステージが保持したフィルム上に供給された液状樹脂をウエーハで押し拡げる拡張手段と、拡張手段で押し拡げられた該液状樹脂を硬化させる硬化手段と、硬化した液状樹脂で固定されたウエーハの外周に
沿ってフィルムを円形に切断する切断手段とを備え、切断手段は、硬化した液状樹脂を介してフィルムに固定されたウエーハを保持する保持面を有する保持テーブルと、保持テーブルに保持されたウエーハの外周を検出する検出手段と、保持テーブルに保持されたウエーハの外周に沿ってフィルムを円形に切断する切断機構とを備え、検出手段は、ウエーハの上方から第1検出光を投光する第1の投光部と、ウエーハの上方から第2検出光を投光する第2の投光部と、第1の投光部から投光された第1検出光を保持面より下方側で受光する第1の受光部と、第2の投光部から投光された第2検出光を保持面より下方側で受光する第2の受光部と、を備え、第1の受光部は、保持テーブルに保持されるウエーハの外周より内側に配置され、第2の受光部は、保持テーブルに保持されるウエーハの外周より外側に配置され、第1の投光部から投光された第1検出光を第1の受光部が受光せず第2の投光部から投光された第2検出光を第2の受光部が受光した場合はウエーハの中心がずれていないと判断し、それ以外の場合はウエーハWの中心がずれていると判断する判断部を備えたため、ウエーハの外周からはみ出した余分なフィルムを切り刃で円形に切断する際に、ウエーハの位置ずれを確認してから、切り刃をウエーハの外周に沿って切り込ませることができ、切り刃がウエーハの外周に接触するのを防止することができる。
また、本発明にかかる保護部材形成装置は、フィルムを保持するステージと、ステージが保持したフィルムの上に液状樹脂を供給する樹脂供給手段と、ステージの上方でウエーハを保持する保持手段と、ウエーハを保持した保持手段を下降させ該ステージが保持したフィルム上に供給された液状樹脂をウエーハで押し拡げる拡張手段と、拡張手段で押し拡げられた該液状樹脂を硬化させる硬化手段と、硬化した液状樹脂で固定されたウエーハの外周に沿ってフィルムを円形に切断する切断手段とを備え、切断手段は、硬化した液状樹脂を介してフィルムに固定されたウエーハを保持する保持面を有する保持テーブルと、保持テーブルに保持されたウエーハの外周を検出する検出手段と、保持テーブルに保持されたウエーハの外周に沿ってフィルムを円形に切断する切断機構とを備え、検出手段は、ウエーハの上方から検出光を投光する1つの投光部と、投光部から投光された検出光を保持テーブルの保持面より下方側で受光する第1の受光部と第2の受光部と、を備え、第1の受光部は、ウエーハの外周より内側に配置され、第2の受光部は、ウエーハの外周より外側に配置され、1つの投光部から投光された検出光を第1の受光部が受光せず第2の受光部が受光した場合はウエーハの中心がずれていないと判断し、それ以外の場合はウエーハの中心がずれていると判断する判断部を備えたため、この場合においても、ウエーハの外周からはみ出した余分なフィルムを切り刃で円形に切断する際に、ウエーハの位置ずれを確認してから、切り刃をウエーハの外周に沿って切り込ませることができ、切り刃がウエーハの外周に接触するのを防止することができる。
上記保持テーブルに適正に保持されるウエーハの中心を中心にして2つの上記検出手段が所定の間隔をあけて配設されるため、保持テーブルに保持されるウエーハの位置ずれの許容範囲、すなわち、ウエーハの外周が検出手段の第1の受光部と第2の受光部との間に位置に収まる範囲で、かつウエーハの中心が保持テーブルに適正に保持された状態の理想の中心位置からわずかにずれた範囲を小さくすることができる。
上記ウエーハが外周に結晶方位を示すノッチが形成されたウエーハの場合は、保持テーブルに適正に保持されるウエーハの中心を中心にして3つの上記検出手段が互いに75゜の間隔をあけて配設されるため、たとえいずれか1つの検出手段の上にノッチが重なったとしても、ノッチが重なっていない検出手段の検出によりウエーハの位置ずれを確認でき、ウエーハが保持テーブルにおいて適正な位置に保持されていないと誤認識するのを回避することができる。
保護部材形成装置の一例を示す斜視図である。 切断手段の構成を示す斜視図である。 検出手段の検出によりウエーハの中心がずれていないと判断する例を示す断面図である。 検出手段の検出によりウエーハの中心がずれていると判断する第1例を示す断面図である。 検出手段の検出によりウエーハの中心がずれていると判断する第2例を示す断面図である。 切断手段の第1変形例の構成を示す斜視図である。 検出手段の変形例の検出によりウエーハの中心がずれていないと判断する例を示す断面図である。 検出手段の変形例の検出によりウエーハの中心がずれていると判断する第1例を示す断面図である。 検出手段の変形例の検出によりウエーハの中心がずれていると判断する第2例を示す断面図である。 切断手段の第2変形例であって、3つの検出手段が所定の間隔をあけて配設された状態を示す斜視図である。 3つの検出手段の検出により外周にノッチが形成されたウエーハの位置ずれを判断する第1例を示す平面図である。 3つの検出手段の検出により外周にノッチが形成されたウエーハの位置ずれを判断する第2例を示す平面図である。 3つの検出手段の検出により外周にノッチが形成されたウエーハの位置ずれを判断する第3例を示す平面図である。 3つの検出手段の検出により外周にノッチが形成されたウエーハの位置ずれを判断する第4例を示す平面図である。
図1に示す保護部材形成装置1は、ウエーハWの一方の面に液状樹脂を押し拡げて硬化させ保護部材を形成する装置の一例であり、筐体100と、筐体100内に配設された装置ベース101と、装置ベース101において立設されたコラム102と、装置ベース101に隣接して配設された支持ベース103と、上下方向に2段の収容スペース2a,2bを有するカセット収容本体104とを備える。上段の収容スペース2aには、保護部材が形成される前のウエーハWが複数収容されたカセット3aが配設され、下段の収容スペース2bには、保護部材が形成されたウエーハWが複数収容されるカセット3bが配設されている。
装置ベース101には、上面に樹脂が滴下されるフィルム8がロール状に巻かれたロール部70を有するフィルム供給手段7と、フィルム8を吸引保持するフィルム保持面9aを有するステージ9とを備える。フィルム保持面9aの外周にはウエーハWの直径より僅かに大きい直径のリング状の凸部からなる吸引部9bを有している。この吸引部9bの内側の領域(凹面)に液状樹脂を溜めて、吸引部9bの外側に液状樹脂が飛散するのを防止する構成となっている。フィルム保持面9aは、例えば石英ガラスによって形成されている。吸引部9bは、吸引源に接続され、フィルム保持面9aに載置されたフィルム8を下方から吸引保持する構成となっている。フィルム8は、例えば、透明体の樹脂により構成されている。
支持ベース103には、フィルム載置手段20が配設されている。フィルム載置手段20は、Y軸方向と交差する水平方向(X軸方向)に延在するアーム部21と、アーム部21の側面に取り付けられたクランプ部22とを備える。そして、クランプ部22は、ロール部70に巻かれたフィルム8をクランプしてY軸方向に引っ張り、ステージ9に載置することができる。
ステージ9の近傍には、ステージ9が吸引保持するフィルム8の上に所定量の液状樹脂を供給する樹脂供給手段30を備える。樹脂供給手段30は、ステージ9のフィルム保持面9aに向けて液状樹脂を供給する樹脂供給ノズル31と、樹脂供給ノズル31に液状樹脂を送出するディスペンサ32と、樹脂供給ノズル31とディスペンサ32とを接続する接続管33とを備える。樹脂供給ノズル31は、ステージ9のフィルム保持面9aに向けて液状樹脂を供給する供給口31aを有している。ディスペンサ32は、図示しない樹脂供給源に接続されている。樹脂供給ノズル31は、旋回可能となっており、供給口31aをステージ9の上方側に位置づけることができる。
コラム102のY軸方向前方には、ステージ9の上方側でウエーハWを保持する保持手段40と、ウエーハWを保持した保持手段40をステージ9に接近する方向に下降させステージ9が保持したフィルム8の上に供給された液状樹脂を押し拡げる拡張手段50と、拡張手段50によりウエーハWの一方の面の全面に押し拡げられた液状樹脂を硬化させる硬化手段60とを備える。硬化手段60は、例えば紫外線を照射するUVランプを有している。
保持手段40は、円板状のホイール41を備え、ホイール41の内側に保持部を備える。この保持部の下面がウエーハWを吸引保持するウエーハ保持面42となっている。保持部は、例えば、ポーラス部材により形成されている。ウエーハ保持面42には、図示しない吸引源が接続されており、ウエーハ保持面42でウエーハWを吸引保持することができる。
拡張手段50は、Z軸方向に延在するボールネジ51と、ボールネジ51の一端に接続されたモータ52と、ボールネジ51と平行に延在する一対のガイドレール53と、一方の面に保持手段40が連結された昇降板54とを備える。一対のガイドレール53には、昇降板54の他方の面が摺接し、昇降板54の他方の面側に形成されたナットにはボールネジ51が螺合している。拡張手段50は、モータ52によって駆動されてボールネジ51が回動すると、一対のガイドレール53に沿って昇降板54をZ軸方向に移動させることにより、ステージ9のフィルム保持面9aに対して垂直方向に保持手段40を昇降させることができる。
コラム102のY軸方向後方には、支持テーブル105に配設され保護部材が形成される前のウエーハWの中心位置及び向きを検出するウエーハ検出部6と、支持テーブル105の下方に配設され硬化した液状樹脂で固定されたウエーハWの外周に沿ってフィルム8を円形に切断する切断手段10とを備える。
カセット収容本体104とウエーハ検出部6及び切断手段10との間には、カセット3a,3bに対してウエーハWの搬出及び搬入を行う第1ウエーハ搬送手段4が配設されている。第1ウエーハ搬送手段4は、保護部材が形成される前のウエーハWをカセット3aから搬出して支持テーブル105に搬入するとともに、保護部材形成済みのウエーハWを切断手段10から搬出してカセット3bに搬入することができる。
切断手段10は、一方の面に保護部材が形成されたウエーハWを保持する保持テーブル11と、保持テーブル11に保持されたウエーハWの外周を検出する検出手段12a,12bと、ウエーハWの外周より外側となるウエーハWの直径より大きい直径を有する円に沿ってフィルム8を切断する切断機構13と備える。
図2に示すように、保持テーブル11は、その中央領域に、硬化した液状樹脂を介して図1に示したフィルム8に固定されたウエーハWを吸引保持する円形の保持面11aを有
している。保持面11aの周囲には、リング状の吸引溝14aが形成され、吸引溝14aの内側には、例えばX軸方向にのびる吸引溝14bと例えばY軸方向にのびる吸引溝14cとが交差して形成されている。吸引溝14bと吸引溝14cとが交差する部分、すなわち、保持面11aの中心部分には、吸引口15が形成されており、この吸引口15に吸引源が接続されている。保持テーブル11では、吸引源の吸引力を吸引口15から吸引溝14a,14b及び14cを通じて保持面11aに作用させることにより、一方の面に保護部材が形成されたウエーハWのフィルム8側を下方から吸引保持することができる。図2の例では、保持テーブル11の保持面11aの適正な位置に保持されるウエーハWの外周Wcを点線で示しており、かかる外周Wcの内側に吸引溝14a,14b,14c及び吸引口15が位置している。
切断機構13は、Z軸方向に延在し上下動及び回転可能な軸部材130と、軸部材130に連結された連結部材131と、連結部材131の先端から垂下する回転軸132と、回転軸132の一端に接続されたモータ133と、回転軸132の他端から水平方向に延在する支持部材134と、支持部材134の先端に取り付けられた切り刃135とを備える。吸引溝14aの外周側には、切り刃135の刃先を受け入れる切り溝16が形成されている。この切り溝16が、ウエーハWの外周Wcより外側となるウエーハWの直径よりも大きい直径を有する円であり、切り刃135の刃先の逃げ溝となる。切り溝16は、保持テーブル11の保持面11aの適正な位置に保持されるウエーハWの外周Wcの外側から例えば5mm程度離間した位置に形成されている。そして、軸部材130により切り刃135のZ軸方向の位置を調節しながら連結部材131を水平に旋回させ、モータ133により回転軸132を回転させることにより切り刃135を切り溝16に沿って円形に移動させることができる。
検出手段12a,12bは、保持テーブル11の保持面11aの周囲に沿って配設されている。検出手段12a,12bは、例えばファイバセンサにより構成されており、ウエーハWの上方から第1検出光を投光する第1の投光部120と、ウエーハWの上方から第2検出光を投光する第2の投光部121と、第1の投光部120から投光された第1検出光を保持面11aより下方側で受光する第1の受光部122と、第2の投光部121から投光された第2検出光を保持面11aより下方側で受光する第2の受光部123とをそれぞれ備える。第1の投光部120及び第2の投光部121は、軸部124の一端から水平方向に延在する支持プレート125の先端側において隣接して配置されている。第1の受光部122は、保持テーブル11の適正な位置に保持されるウエーハWの外周Wcより内側でかつ吸引溝14aの外側に配置され、第1の投光部120と対向している。また、第2の受光部123は、保持テーブル11の適正な位置に保持されるウエーハWの外周Wcより外側でかつ切り溝16の内側に配置され、第2の投光部121と対向している。検出手段12a,12bは、保持テーブル11の適正な位置に保持されるウエーハWの外周Wcから例えば3.5mm離間した位置に配設されることが好ましい。
検出手段12a,12bには、ウエーハWの中心と保持テーブル11の中心とがずれているか否かを判断する判断部17が接続されている。判断部17では、第1の投光部120から投光された第1検出光を第1の受光部122が受光せず第2の投光部121から投光された第2検出光を第2の受光部123が受光した場合はウエーハWの中心がずれていないと判断し、それ以外の場合はウエーハWの中心がずれていると判断することができる。ウエーハWの中心がずれていると判断できる場合としては、第1の受光部122及び第2の受光部123のいずれもが検出光を受光する場合と、第1の受光部122及び第2の受光部123のいずれもが検出光を受光しない場合とが挙げられる。
次に、保護部材形成装置1の動作例について説明する。本実施形態に示すウエーハWは、円形板状の被加工物の一例であって、例えばシリコンウエーハである。まず、図1に示
した第1ウエーハ搬送手段4により、カセット3aから保護部材が形成される前のウエーハWを1枚取り出して、支持テーブル105に搬送する。ウエーハ検出部6がウエーハWの中心位置及び向きを検出したら、第2ウエーハ搬送手段5が支持テーブル105からウエーハWを搬出して保持手段40に受け渡す。保持手段40は、ウエーハWの他方の面を吸引保持する。
ウエーハWの保持手段40への搬送と並行して、フィルム載置手段20のクランプ部22がフィルム8をクランプしてY軸方向に移動してフィルム8をロール部70から引き出し、ステージ9のフィルム保持面9aに載置する。フィルム8は、吸引源の作用を受けた吸引部9bによって吸引され、フィルム保持面9aでフィルム8の下面が吸引保持される。こうしてステージ9で吸引保持されたフィルム8は、フィルム保持面9aの凹凸面にならって、凹凸状に形成される。
樹脂供給手段30は、樹脂供給ノズル31を旋回させることにより、供給口31aをステージ9の上方側に位置づける。続いて、ディスペンサ32により樹脂供給ノズル31に液状樹脂を送出して、供給口31aからステージ9に吸引保持されているフィルム8に向けて液状樹脂を滴下する。液状樹脂としては、例えば、紫外線硬化樹脂を使用する。そして、所定量の液状樹脂がフィルム8上に堆積したら、樹脂供給手段30はフィルム8への液状樹脂の供給を停止する。
次いで、保持手段40のウエーハ保持面42でウエーハWの他方の面を吸引保持した状態で、拡張手段50は、モータ52の駆動によりボールネジ51を回動させ、保持手段40を下降させる。保持手段40に吸引保持されたウエーハWの一方の面が液状樹脂に接触し、さらに保持手段40が下降すると、ウエーハWの一方の面によって下方に押圧された液状樹脂は、ウエーハWの径方向に拡張される。その後、硬化手段60が、所定の厚みに拡張された液状樹脂に向けて紫外光を照射する。その結果、液状樹脂は、硬化するとともに図3に示す所望の厚みの保護部材34としてウエーハWの一方の面に形成され、硬化した保護部材34を介してフィルム8にウエーハWが固定される。その後、第2ウエーハ搬送手段5により、保護部材34が形成されたウエーハWが切断手段10の保持テーブル11に搬送され、保持テーブル11の保持面11aでフィルム8側を吸引保持する。
次に、切断手段10を構成する検出手段12a,12bにより、保持テーブル11の保持面11aに保持されたウエーハWの中心と保持テーブル11の中心とがずれているか否かを検出する動作について説明する。かかる検出動作は、切り刃135でフィルム8を切断する前に行われる。
図3に示すように、第1の投光部120がウエーハWの上方から第1検出光L1をウエーハWの外周Wcに向けて投光するとともに、第2の投光部121がウエーハWの上方から第2検出光L2をウエーハWの外周Wcに向けて投光する。このとき、第1の投光部120から投光された第1検出光L1がウエーハWの外周Wc側に遮られ第1の受光部122が第1検出光L1を受光せず、第2の投光部121から投光された第2検出光L2がウエーハWの外周Wc側に遮られることなく第2の受光部123において受光した場合、図2に示した判断部17はウエーハWの中心Woがずれていないと判断する。すなわち、この場合は、ウエーハWの中心Woが保持テーブル11の中心110と一致しているものとして、保持テーブル11の保持面11aの適正な位置にウエーハWが保持されていると判断する。その後、図2に示す切り刃135をウエーハWの外周Wcに沿ってフィルム8に切り込ませ、切り溝16に沿って切り刃135を円形に移動させることにより余分なフィルム8を切断する。そして、ウエーハWは、図1に示した第1ウエーハ搬送手段4によりカセット3bに収容される。
一方、図4に示すように、第1の投光部120から投光された第1検出光L1がウエーハWの外周Wc側に遮られることなく第1の受光部122において受光されるとともに、第2の投光部121から投光された第2検出光L2がウエーハWの外周Wc側に遮られることなく第2の受光部123において受光された場合、図2に示した判断部17はウエーハWの中心Woがずれていると判断する。すなわち、この場合は、ウエーハWの中心Woが保持テーブル11の中心110と一致していないものとして、保持テーブル11の保持面11aの適正な位置にウエーハWが保持されていないと判断する。また、図5に示すように、第1の投光部120から投光された第1検出光L1がウエーハWの外周Wc側に遮られ第1の受光部122において受光されず、かつ、第2の投光部121から投光された第2検出光L2がウエーハWの外周Wc側に遮られ第2の受光部123において受光されなかった場合においても、図2に示した判断部17はウエーハWの中心Woがずれていると判断する。すなわち、この場合も、ウエーハWの中心Woが保持テーブル11の中心110と一致していないものとして、保持テーブル11の保持面11aの適正な位置にウエーハWが保持されていないと判断する。その後、位置ずれが認識されたウエーハWは、例えば作業者により保持テーブル11から回収される。また、位置ずれが認識されたウエーハWを例えば剥離装置に搬送してフィルム8を剥離後、保護部材形成装置1において再度保護部材をウエーハWに形成してもよい。
このように、本発明にかかる保護部材形成装置1は、硬化した液状樹脂で固定されたウエーハWの外周Wcに沿ってフィルム8を円形に切断する切断手段10を備え、切断手段10は、硬化した液状樹脂を介してフィルム8に固定されたウエーハWを保持する保持面11aを有する保持テーブル11と、保持テーブル11に保持されたウエーハWの外周Wcを検出する検出手段12a,12bと、保持テーブル11に保持されたウエーハWの外周Wcに沿ってフィルム8を円形に切断する切断機構13とを備え、検出手段12a,12bは、ウエーハWの上方から第1検出光L1を投光する第1の投光部120と、ウエーハWの上方から第2検出光L2を投光する第2の投光部121と、第1の投光部120から投光された第1検出光L1を保持面11aより下方側で受光する第1の受光部122と、第2の投光部121から投光された第2検出光L2を保持面11aより下方側で受光する第2の受光部123と、を備え、第1の受光部122は、保持テーブル11の適正な位置に保持されるウエーハWの外周Wcより内側に配置され、第2の受光部123は、保持テーブル11の適正な位置に保持されるウエーハWの外周Wcより外側に配置され、第1の投光部120から投光された第1検出光L1を第1の受光部122が受光せず第2の投光部121から投光された第2検出光L2を第2の受光部123が受光した場合はウエーハWの中心Woがずれていないと判断し、それ以外の場合はウエーハWの中心Woがずれていると判断する判断部17を備えたため、ウエーハWの外周Wcからはみ出した余分なフィルム8を切り刃135で円形に切断する際に、ウエーハWの位置ずれを確認してから、切り刃135をウエーハWの外周Wcに沿ってフィルム8に切り込ませることができ、切り刃135がウエーハWの外周Wcに接触するのを防止することができる。
図6に示す切断手段10Aは、ウエーハWの外周Wcに沿ってフィルム8を円形に切断する切断手段の第1変形例である。切断手段10Aは、保持テーブル11と、切断機構13と、ウエーハWの上方から1つの検出光を投光する検出手段18a,18bとを備える。検出手段18a,18bは、例えば、ファイバセンサにより構成されており、ウエーハWの上方から検出光を投光する1つの投光部180と、投光部180から投光された検出光を保持面11aより下方側で受光する第1の受光部181と第2の受光部182とを備える。
投光部180は、軸部183の一端から水平方向に延在する支持プレート184の先端側に配置されている。第1の受光部181は、保持テーブル11の適正な位置に保持されるウエーハWの外周Wcより内側でかつ吸引溝14aの外側に配置され、第2の受光部1
82は、保持テーブル11に適正に保持されるウエーハWの外周Wcより外側でかつ切り溝16の内側に配置され、第1の受光部181及び第2の受光部182のいずれもが投光部180と対向している。検出手段18a,18bでは、投光部180と第1の受光部181及び第2の受光部182との検出距離や検出光の照射角度が、第1の受光部181及び第2の受光部182において1つの検出光を検出できる範囲に設定されている。検出手段18a,18bについても、保持テーブル11の適正な位置に保持されるウエーハWの外周Wcから例えば3.5mm離間した位置に配設されることが好ましい。
検出手段18a,18bには、ウエーハWの中心と保持テーブル11の中心とがずれているか否かを判断する判断部19が接続されている。判断部19では、投光部180から投光された検出光を第1の受光部181が受光せず第2の受光部182が受光した場合はウエーハWの中心がずれていないと判断し、それ以外の場合はウエーハWの中心がずれていると判断することができる。ウエーハWの中心がずれていると判断できる場合としては、第1の受光部181及び第2の受光部182のいずれもが検出光を受光する場合と、第1の受光部181及び第2の受光部182のいずれもが検出光を受光しない場合とが挙げられる。
次に、図6〜9を参照しながら、切断手段10Aを構成する検出手段18a,18bにより、保持テーブル11の保持面11aに保持されたウエーハWの中心Woと保持テーブル11の中心110とがずれているか否かを検出する動作について説明する。かかる検出動作は、上記同様に、切り刃135でフィルム8を切断する前に行われる。
図7に示すように、投光部180は、ウエーハWの上方から1つの検出光L3をウエーハWの外周Wcに向けて投光する。投光部180から投光された検出光L3がウエーハWの外周Wc側に遮られ第1の受光部181が検出光L3を受光せず、ウエーハWの外周Wc側に遮られることなく第2の受光部182が検出光L3を受光した場合は、図6に示した判断部19により、ウエーハWの中心Woがずれていないと判断する。すなわち、この場合は、ウエーハWの中心Woが保持テーブル11の中心110と一致しているものとして、保持テーブル11の保持面11aの適正な位置にウエーハWが保持されていると判断する。その後、図6に示す切り刃135をウエーハWの外周Wcに沿ってフィルム8に切り込ませ、切り溝16に沿って切り刃135を円形に移動させることにより余分なフィルム8を切断する。そして、ウエーハWは、第1ウエーハ搬送手段4によりカセット3bに収容される。
一方、図8に示すように、投光部180から投光された1つの検出光L3がウエーハWの外周Wc側に遮られることなく第1の受光部181及び第2の受光部182において受光された場合は、図6に示した判断部19により、ウエーハWの中心Woがずれていると判断する。すなわち、この場合は、ウエーハWの中心Woが保持テーブル11の中心110と一致していないものとして、保持テーブル11の保持面11aの適正な位置にウエーハWが保持されていないと判断する。また、図9に示すように、投光部180から投光された1つの検出光L3がウエーハWの外周Wc側に遮られ第1の受光部181及び第2の受光部182において受光されなかった場合においても、図6に示した判断部19により、ウエーハWの中心Woがずれていると判断する。すなわち、この場合も、ウエーハWの中心Woが保持テーブル11の中心110と一致していないものとして、保持テーブル11の保持面11aの適正な位置にウエーハWが保持されていないと判断する。その後、位置ずれが認識されたウエーハWは、例えば作業者により保持テーブル11から回収される。また、位置ずれが認識されたウエーハWを例えば剥離装置に搬送してフィルム8を剥離後、保護部材形成装置1において再度保護部材をウエーハWに形成してもよい。このように、切断手段10Aについても、ウエーハWの外周Wcからはみ出した余分なフィルム8を切り刃135で円形に切断する際に、ウエーハWの位置ずれを確認してから、切り刃1
35をウエーハWの外周Wcに沿ってフィルム8に切り込ませることができ、切り刃135がウエーハWの外周Wcに接触するのを防止することができる。
図10に示す切断手段10Bは、ウエーハWの外周Wcに沿ってフィルム8を円形に切断する切断手段の第2変形例である。切断手段10Bでは、保持テーブル11に適正に保持されるウエーハWの中心Woを中心にして少なくとも2つの検出手段(図示の例では、
3つの検出手段70a,70b,70c)が所定の間隔をあけて配設されている。検出手段70a,70b,70cは、検出手段18a,18bと同様に、例えば、ファイバセンサにより構成されており、ウエーハWの上方から検出光を投光する1つの投光部71と、投光部71から投光された検出光を保持面11aより下方側で受光する第1の受光部72と第2の受光部73とをそれぞれ備える。検出手段70a,70b,70cは、上記した検出手段12a,12bと同様の構成にしてもよい。検出手段70a,70b,70cには、ウエーハWの中心Woと保持テーブル11の中心とがずれているか否かを判断する判断部19aが接続されている。所定の間隔としては、保持テーブル11に適正に保持されるウエーハWの中心Woを中心にして検出手段70a,70b,70cが互いに例えば30゜離間した位置である。このような角度設定にして検出手段70a,70b,70cをそれぞれ配設することで、ウエーハWの中心Woと保持テーブル11の中心とが一致しているものと判断できる許容範囲、すなわち、ウエーハWの外周Wcが検出手段70a〜70cの第1の受光部72と第2の受光部73との間に位置に収まる範囲で、かつウエーハWの中心Woが保持テーブル11に適正に保持された状態の理想の中心位置から僅かにずれた範囲を小さくすることができる。そして、判断部19aによりウエーハWの位置ずれが上記許容範囲であると判断した場合、保持テーブル11の保持面11aの適正な位置にウエーハWが保持されていると判断することができ、切り刃135がウエーハWの外周Wcに接触するのを防止することができる。
次に、結晶方位に対して所定角度の方向に向くノッチを有するウエーハWを図1に示した保持テーブル11で保持して上記の2つの検出手段12a,12b又は上記の2つの検出手段18a,18bを用いて位置ずれを確認しようとする場合では、第1の受光部122及び第2の受光部123又は第1の受光部181及び第2の受光部182の上にノッチが重なることがあり、ノッチを通過した検出光を第1の受光部122及び第2の受光部123又は第1の受光部181及び第2の受光部182で誤検出してウエーハWの位置ずれを誤認識してしまうおそれがある。そのため、図11〜図14に示すように、同一構成からなる3つの検出手段80a,80b,80cを用いて、外周Wcに結晶方位を示すノッチNが形成されたウエーハW1,W2,W3,W4の位置ずれを確認するとよい。3つの検出手段80a〜80cは、保持テーブル11に適正に保持されるウエーハW1〜W4の中心Woを中心にして互いに75゜離間した位置にそれぞれ配設されている。検出手段80a〜80cは、上記した検出手段12a,12b又は検出手段18a,18bと同様の構成となっている。すなわち、検出手段80a〜80cは、ウエーハWの上方から検出光を投光する2つ又は1つの投光部と、投光部から投光された検出光を保持面より下方側で受光する第1の受光部81と第2の受光部82とをそれぞれ備える。図示していないが、検出手段80a〜80cには、ウエーハWの中心Woと保持テーブル11の中心とがずれているか否かを判断する判断部が接続されている。以下では、検出手段80a〜80cを用いて、ウエーハWの位置ずれを確認する動作について説明する。図11〜図14において、点線で示すウエーハW1〜W4は、図1に示した保持テーブル11においてずれた位置で保持された状態を示している。
図11の例では、ノッチNが検出手段80cの第1の受光部81上に重なり、かつ、点線で示すウエーハW1の外周Wc’が実線で示す適正な位置のウエーハW1の外周Wcよりも平面視において左斜め上側にずれており、ウエーハW1の中心Wo’が適正な中心Woの位置から左斜め上側にわずかにずれている。この場合、ノッチNが重なっていない検
出手段80a,80bによりウエーハW1の位置ずれを確認する。すなわち、ノッチNを通過した検出光が検出手段80cの第1の受光部81で誤検出されても、検出手段80a,80bの投光部から投光された検出光がウエーハW1の外周Wc’側に遮られ検出手段80a,80bの第1の受光部81が検出光を受光せず、ウエーハW1の外周Wc’側に遮られることなく検出手段80a,80bの第2の受光部82が検出光を受光した場合は、判断部によってウエーハW1の中心Wo’が保持テーブル11の中心と一致しているものと判断できる許容範囲内にあるものとして、保持テーブル11の適正な位置にウエーハW1が保持されていると判断することができる。これにより、ウエーハW1が保持テーブル11において適正な位置に保持されていないと誤認識するのを回避することができる。その後、ウエーハW1の直径よりも大きい直径を有する円である切り溝16aに沿って切り刃を円形に移動させることにより余分なフィルムを切断する。
図12の例では、ノッチNが検出手段80bの第1の受光部81上に重なり、かつ、点線で示すウエーハW2の外周Wc’が実線で示す適正な位置のウエーハW2の外周Wcよりも平面視において左斜め下側にずれており、ウエーハW2の中心Wo’が適正な中心Woの位置から左斜め下側にわずかにずれている。この場合、ノッチNが重なっていない検出手段80a,80cによりウエーハW2の位置ずれを確認する。すなわち、ノッチNを通過した検出光が検出手段80bの第1の受光部81で誤検出されても、検出手段80a,80cの投光部から投光された検出光がウエーハW2の外周Wc’側に遮られ検出手段80a,80cの第1の受光部81が検出光を受光せず、ウエーハW2の外周Wc’側に遮られることなく検出手段80a,80cの第2の受光部82が検出光を受光した場合は、判断部によってウエーハW2の中心Wo’が保持テーブル11の中心と一致しているものと判断できる許容範囲内にあるものとして、保持テーブル11の適正な位置にウエーハW2が保持されていると判断することができる。これにより、ウエーハW2が保持テーブル11において適正な位置に保持されていないと誤認識するのを回避することができる。その後、ウエーハW2の直径よりも大きい直径を有する円である切り溝16aに沿って切り刃を円形に移動させることにより余分なフィルムを切断する。
図13の例では、ノッチNが検出手段80aの第1の受光部81上に重なり、かつ、点線で示すウエーハW3の外周Wc’が実線で示す適正な位置のウエーハW3の外周Wcよりも平面視において右斜め下側にずれており、ウエーハW3の中心Wo’が適正な中心Woの位置から右斜め下側にわずかにずれている。この場合、ノッチNが重なっていない検出手段80b,80cによりウエーハW3の位置ずれを確認する。すなわち、ノッチNを通過した検出光が検出手段80aの第1の受光部81で誤検出されても、検出手段80b,80cの投光部から投光された検出光がウエーハW3の外周Wc’側に遮られ検出手段80b,80cの第1の受光部81が検出光を受光せず、ウエーハW3の外周Wc’側に遮られることなく検出手段80b,80cの第2の受光部82が検出光を受光した場合は、判断部によってウエーハW3の中心Wo’が保持テーブル11の中心と一致しているものと判断できる許容範囲内にあるものとして、保持テーブル11の適正な位置にウエーハW3が保持されていると判断することができる。これにより、ウエーハW3が保持テーブル11において適正な位置に保持されていないと誤認識するのを回避することができる。その後、ウエーハW3の直径よりも大きい直径を有する円である切り溝16aに沿って切り刃を円形に移動させることにより余分なフィルムを切断する。
図14の例では、ノッチNが検出手段80aの第1の受光部81上に重なり、かつ、点線で示すウエーハW4の外周Wc’が実線で示す適正な位置のウエーハW4の外周Wcよりも平面視において右斜め上側にずれており、ウエーハW4の中心Wo’が適正な中心Woの位置から右斜め上側にわずかにずれている。この場合、ノッチNが重なっていない検出手段80b,80cによりウエーハW4の位置ずれを確認する。すなわち、ノッチNを通過した検出光が検出手段80aの第1の受光部81で誤検出されても、検出手段80b
,80cの投光部から投光された検出光がウエーハW4の外周Wc’側に遮られ検出手段80b,80cの第1の受光部81が検出光を受光せず、ウエーハW4の外周Wc’側に遮られることなく検出手段80b,80cの第2の受光部82が検出光を受光した場合は、判断部によってウエーハW4の中心Wo’が保持テーブル11の中心と一致しているものと判断できる許容範囲内にあるものとして、保持テーブル11の適正な位置にウエーハW4が保持されていると判断することができる。これにより、ウエーハW4が保持テーブル11において適正な位置に保持されていないと誤認識するのを回避することができる。その後、ウエーハW4の直径よりも大きい直径を有する円である切り溝16aに沿って切り刃を円形に移動させることにより余分なフィルムを切断する。
1:保護部材形成装置 100:筐体 101:装置ベース 102:コラム
103:支持ベース 104:カセット収容本体 105:支持テーブル
2a,2b:収容スペース 3a,3b:カセット 4:第1ウエーハ搬送手段
5:第2ウエーハ搬送手段 6:ウエーハ検出部 7:フィルム供給手段
70:ロール部 8:フィルム 9:ステージ 9a:フィルム保持面 9b:吸引部
10,10A,10B:切断手段 11:保持テーブル 11a:保持面
12a,12b:検出手段 120:第1の投光部 121:第2の投光部
122:第1の受光部 123:第2の受光部 124:軸部 125:支持プレート
13:切断機構 130:軸部材 131:連結部材 132:回転軸
133:モータ 134:支持部材 135:切り刃
14a,14b,14c:吸引溝 15:吸引口 16:切り溝 17:判断部
18a,18b:検出手段 180:投光部 181:第1の受光部
182:第2の受光部 183:軸部 184:支持プレート 19,19a:判断部
20:フィルム載置手段 21:アーム部 22:クランプ部
30:樹脂供給手段 31:樹脂供給ノズル 31a:供給口
32:ディスペンサ 33:接続管 34:保護部材
40:保持手段 41:ホイール 42:ウエーハ保持面
50:拡張手段 51:ボールネジ 52:モータ 53:ガイドレール
54:昇降板
60:硬化手段
70a,70b,70c:検出手段 71:投光部 72:第1の受光部
73:第2の受光部
80a,80b,80c:検出手段 81:第1の受光部 82:第2の受光部

Claims (3)

  1. ウエーハの一方の面の全面にフィルムの上に供給された液状樹脂を拡張させ硬化させ保護部材を形成する保護部材形成装置であって、
    該フィルムを保持するステージと、
    該ステージが保持した該フィルムの上に液状樹脂を供給する樹脂供給手段と、
    該ステージの上方でウエーハを保持する保持手段と、
    ウエーハを保持した該保持手段を下降させ該ステージが保持した該フィルム上に供給された該液状樹脂をウエーハで押し拡げる拡張手段と、
    該拡張手段で押し拡げられた該液状樹脂を硬化させる硬化手段と、
    硬化した該液状樹脂で固定されたウエーハの外周に沿って該フィルムを円形に切断する切断手段と、を備え、
    該切断手段は、硬化した該液状樹脂を介して該フィルムに固定されたウエーハを保持する保持面を有する保持テーブルと、
    該保持テーブルに保持されたウエーハの外周を検出する検出手段と、
    ウエーハの外周より外側となるウエーハの直径より大きい直径を有する円に沿って該フィルムを切断する切り刃を切り込ませ該保持テーブルに保持されたウエーハの外周に沿って該フィルムを円形に切断する切断機構と、を備え、
    該検出手段は、ウエーハの上方から検出光を投光する1つの投光部と、該1つの投光部から投光された該検出光を該保持テーブルの該保持面より下方側で受光する第1の受光部と第2の受光部と、を備え、
    該第1の受光部は、該保持テーブルに適正に保持されるウエーハの外周より内側に配置され、
    該第2の受光部は、該保持テーブルに適正に保持されるウエーハの外周より外側に配置され、
    該投光部は、該第1の受光部と該第2の受光部との間の上方に配置され、
    該1つの投光部から投光された該検出光を該第1の受光部が受光せず該第2の受光部が受光した場合はウエーハの中心がずれていないと判断し、それ以外の場合はウエーハの中心がずれていると判断する判断部を備える保護部材形成装置。
  2. 前記保持テーブルに適正に保持されるウエーハの中心を中心にして少なくとも2つの前記検出手段が所定の間隔をあけて配設される請求項1記載の保護部材形成装置。
  3. 前記ウエーハは、外周に結晶方位を示すノッチが形成されたウエーハであり、前記保持テーブルに適正に保持される該ウエーハの中心を中心にして3つの前記検出手段が75゜の間隔をあけて配設される請求項1記載の保護部材形成装置。
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