JP2016106822A - 車両用医療装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転の阻害を防止しながら、適切なマッサージを行なう。【解決手段】車両用医療装置10は、車両1の自動運転を行う自動運転制御部16と、車両1のステアリングホイールの中立状態における左右に設けられる第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rと、通電部19と、運転者に適切な電流を流すように通電部19を制御する通電制御部18と、を備える。自動運転制御部16によって車両1が自動運転中である場合に、通電制御部18は第1電流値の電流を第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rに流すように通電部19を制御する。車両1が手動運転中である場合に、通電制御部18は第1電流値よりも小さい第2電流値の電流を第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rに流すように通電部19を制御する。【選択図】図1
Description
この発明は、車両用医療装置に関する。
従来、車両の運転者の覚醒度に応じて、ステアリングホイールに設けた電極から運転者に低周波電流を通電する居眠り運転防止装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、車両の自動運転時に、シートに設けたマッサージ装置を作動させる車両搭載健康器具装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、従来、車両の自動運転時に、シートに設けたマッサージ装置を作動させる車両搭載健康器具装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、上記従来技術に係る居眠り運転防止装置と車両搭載健康器具装置とを組み合わせることによって、車両の自動運転時にステアリングホイールの電極からマッサージ効果を有する低周波電流を運転者に通電することができる。しかしながら、自動運転時に低周波電流を通電するだけでは、手動運転の頻度が多い運転者に対してマッサージを施す機会が少なくなってしまうという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、運転の阻害を防止しながら、適切なマッサージを行なうことが可能な車両用医療装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る車両用医療装置は、車両(例えば、実施形態での車両1)の自動運転を行う自動運転制御部(例えば、実施形態での自動運転制御部16)と、前記車両のステアリングホイール(例えば、実施形態でのステアリングホイール22)の中立状態における左右に設けられる電極(例えば、実施形態での第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11R)と、前記電極に接触する乗員に対して電流を流す通電部(例えば、実施形態での通電部19)と、前記乗員に適切な電流を流すように前記通電部を制御する通電制御部(例えば、実施形態での通電制御部18)と、を備え、前記自動運転制御部によって前記車両が自動運転中である場合に、前記通電制御部は第1電流値の電流を前記電極に流すように前記通電部を制御し、前記車両が手動運転中である場合に、前記通電制御部は前記第1電流値よりも小さい第2電流値の電流を前記電極に流すように前記通電部を制御する。
(1)本発明の一態様に係る車両用医療装置は、車両(例えば、実施形態での車両1)の自動運転を行う自動運転制御部(例えば、実施形態での自動運転制御部16)と、前記車両のステアリングホイール(例えば、実施形態でのステアリングホイール22)の中立状態における左右に設けられる電極(例えば、実施形態での第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11R)と、前記電極に接触する乗員に対して電流を流す通電部(例えば、実施形態での通電部19)と、前記乗員に適切な電流を流すように前記通電部を制御する通電制御部(例えば、実施形態での通電制御部18)と、を備え、前記自動運転制御部によって前記車両が自動運転中である場合に、前記通電制御部は第1電流値の電流を前記電極に流すように前記通電部を制御し、前記車両が手動運転中である場合に、前記通電制御部は前記第1電流値よりも小さい第2電流値の電流を前記電極に流すように前記通電部を制御する。
(2)上記(1)に記載の車両用医療装置では、前記自動運転制御部によって前記車両が自動運転中である場合に、前記ステアリングホイールの回転を禁止する回転禁止部(例えば、実施形態での自動運転制御部16)を備える。
上記(1)に記載の態様に係る車両用医療装置によれば、乗員が運転中であれば乗員が感じない程度の低周波電流(微弱電流)を流すことによって、運転の阻害をせずに乗員に治療効果がある電流を流すことができ、無駄なく効率的な電流を乗員に流すことができる。
さらに、上記(2)の場合、自動運転中に低周波電流を流して乗員にマッサージを行う際にステアリングホイールの回転を停止させることによって、乗員がステアリングホイールの回転に煩わしさを感じることを防止することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用医療装置について添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態による車両用医療装置10は、車両1に搭載されている。車両用医療装置10は、図1に示すように、第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rと、把持状態検知部12と、マッサージスイッチ13と、外界センサ14と、舵角センサ15と、自動運転制御部16と、駆動部17と、通電制御部18と、通電部19と、表示器20と、スピーカ21とを備えている。
第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rの各々は、図2に示すように、直進位置(中立位置)におけるステアリングホイール22の左右それぞれに設けられている。第1電極(L)11Lは、中立位置であるステアリングホイール22の左側の部位、つまり運転者の左手により把持される部位に設けられている。第2電極(R)11Rは、中立位置であるステアリングホイール22の右側の部位、つまり運転者の右手により把持される部位に設けられている。第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rは、ステアリングホイール22の内周面、外周面、および側面等の一部又は全部に設けられている。
第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rは、導電性を有する材料であればどのような材料から形成されてもよい。第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rは、例えば、ステアリングホイール22の表面に塗布される導電性材料を含む塗料、または導電性の革材などである。
第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rは、把持状態検知部12に接続されている。
第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rは、導電性を有する材料であればどのような材料から形成されてもよい。第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rは、例えば、ステアリングホイール22の表面に塗布される導電性材料を含む塗料、または導電性の革材などである。
第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rは、把持状態検知部12に接続されている。
把持状態検知部12は、通電制御部18に接続されている。把持状態検知部12は、ステアリングホイール22に対する運転者の左右の手による把持状態を検出し、検出結果の信号を通電制御部18に出力する。把持状態検知部12は、第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rの電位差を用いて、ステアリングホイール22に対する運転者の手による把持が、片手のみの把持か、または両手での把持かを判定する。
把持状態検知部12は、第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rが運転者の両手に接触している場合に第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rの電位差が所定の関係になることに応じて運転者の心拍を検出する。把持状態検知部12は、運転者の心拍が検出されている場合に、ステアリングホイール22に対する運転者の手による把持が、両手での把持であると判定する。
把持状態検知部12は、第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rが運転者の両手に接触している場合に第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rの電位差が所定の関係になることに応じて運転者の心拍を検出する。把持状態検知部12は、運転者の心拍が検出されている場合に、ステアリングホイール22に対する運転者の手による把持が、両手での把持であると判定する。
把持状態検知部12は、図3に示すように、差動増幅回路を備えている。この差動増幅回路は、オペアンプの反転入力端子に接続される入力抵抗R1およびフィードバック抵抗R2と、オペアンプの非反転入力端子に接続される入力抵抗R3および接地抵抗R4と、を備えている。各入力抵抗R1,R3は同一であり、フィードバック抵抗R2および接地抵抗R4は同一である。把持状態検知部12から出力される電圧V0は、第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rの各々の電圧V1,V2と、入力抵抗R1およびフィードバック抵抗R2とにより、下記数式(1)に示すように記述される。
V0=(R2/R1)×(V2−V1)…(1)
V0=(R2/R1)×(V2−V1)…(1)
把持状態検知部12は、ステアリングホイール22に対する運転者の手による把持が、片手のみの把持である場合には、運転者の手が第1電極(L)11Lまたは第2電極(R)11Rに接触するだけなので、図4に示すように、ノイズ(L)またはノイズ(R)を出力する。ノイズ(L)は、第2電極(R)11Rの電圧V2がゼロになるので、(R2/R1)×V1に応じた電圧値となる。ノイズ(R)は、第1電極(L)11Lの電圧V1がゼロになるので、(R2/R1)×V2に応じた電圧値となる。
把持状態検知部12は、ステアリングホイール22に対する運転者の手による把持が、両手の把持である場合には、運転者の両手が第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rに接触するので、第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rから同相のノイズが入力される。これにより把持状態検知部12は、第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rのノイズを相殺して、(R2/R1)×(V2−V1)に応じたR波高さの電圧値を有する運転者の心拍の信号を出力する。なお、R波は、第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rの電位差の変化を示す一周期分の波形において振幅が最も大きい波である。把持状態検知部12は、定期的に出現するR波の時間間隔の長さに応じて心拍数を検知する。
把持状態検知部12は、第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rの電位差の変化から運転者の心拍を検出することができない場合には、ステアリングホイール22に対する運転者の手による把持が、片手のみの把持であると判断する。
マッサージスイッチ13は、通電制御部18に接続されている。マッサージスイッチ13は、運転者による入力操作に応じて、通電制御部18によるマッサージ動作のオンおよびオフを指示する信号を出力する。
外界センサ14は、レーダ装置(図示略)およびカメラ(図示略)などを備えている。外界センサ14は、自動運転制御部16に接続されている。
レーダ装置は、車両1の外界に設定された検出対象領域を複数の角度領域に分割し、各角度領域を走査するようにして、電磁波の発信信号を発信する。そして、各発信信号が車両1の外部の物体(例えば、他車両など)によって反射されることで生じた反射波の反射信号を受信する。そして、発信信号および反射信号に応じた検知信号、例えばレーダ装置から外部の物体までの距離に係る検知信号と、ドップラー効果による外部の物体の相対速度に係る検知信号となどを生成し、これらの検知信号を自動運転制御部16に出力する。
カメラは、車両1の外界に設定された撮像領域を撮像する。そして、撮像によって得られた画像に適宜の画像処理を行なうことによって画像データを生成し、この画像データの信号を自動運転制御部16に出力する。
レーダ装置は、車両1の外界に設定された検出対象領域を複数の角度領域に分割し、各角度領域を走査するようにして、電磁波の発信信号を発信する。そして、各発信信号が車両1の外部の物体(例えば、他車両など)によって反射されることで生じた反射波の反射信号を受信する。そして、発信信号および反射信号に応じた検知信号、例えばレーダ装置から外部の物体までの距離に係る検知信号と、ドップラー効果による外部の物体の相対速度に係る検知信号となどを生成し、これらの検知信号を自動運転制御部16に出力する。
カメラは、車両1の外界に設定された撮像領域を撮像する。そして、撮像によって得られた画像に適宜の画像処理を行なうことによって画像データを生成し、この画像データの信号を自動運転制御部16に出力する。
舵角センサ15は、ステアリングホイール22の操舵角を検出して、検出した操舵角の信号を出力する。
自動運転制御部16は、外界センサ14のレーダ装置から出力される検知信号およびカメラから出力される画像データの信号と、舵角センサ15から出力される信号とを用いて、駆動部17によって車両1の自動運転を制御する。自動運転制御部16は、外界センサ14からの信号を用いて車両1の周辺における物体(例えば、他車両など)の存在を監視しながら、駆動部17のステアリングアクチュエータなどを制御することによって、車両1の自動的な走行を制御する。自動運転制御部16は、車両1の転舵を自動的に制御する状態において、ステアリングホイール22と転舵輪との連動を解除して、ステアリングホイール22とは独立して転舵輪を制御する。自動運転制御部16は、車両1の転舵を自動的に制御する状態において、ステアリングホイール22に対して運転者から所定範囲を超える操舵角の舵角操作が行われると自動運転を停止する。自動運転制御部16は、自動運転の停止に伴い、ステアリングホイール22と転舵輪とを連動させる。
駆動部17は、車両1の駆動源としての内燃機関またはモータと、ブレーキアクチュエータと、ステアリングアクチュエータとなどを備える。なお、車両1は、いわゆるステアバイワイヤによる操舵システムを備え、ステアリングホイール22の操作を電気的に転舵輪に伝達する。ステアリングホイール22とステアリングアクチュエータとは、例えば、機械的な連結および遮断を行なうクラッチに機械的に接続されてもよいし、クラッチなどの機械的な連結機構が省略されてもよい。
通電制御部18は、把持状態検知部12によって検知されるステアリングホイール22に対する運転者の手の把持状態と、マッサージスイッチ13から出力される信号と、自動運転制御部16の動作状態とに応じて、通電部19を制御する。通電制御部18は、把持状態検知部12によってステアリングホイール22が運転者の両手によって把持されていることが検知され、マッサージスイッチ13からマッサージ動作のオンを指示する信号が出力されている場合に、運転者に適切な電流を流すように通電部19を制御する。
通電制御部18は、自動運転制御部16によって車両1が自動運転中である場合に、通電部19から第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rに第1電流値の低周波パルス電流を通電する。第1電流値の低周波パルス電流は、運転者が感じることができる程度(例えば、数mAなど)の電流である。
通電制御部18は、車両1が自動運転中ではない場合(つまり、車両1が手動運転中である場合)に、通電部19から第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rに第1電流値よりも小さい第2電流値の低周波パルス電流を通電する。第2電流値の低周波パルス電流は、運転者が感じることができない程度(例えば、数十μAなど)の微弱電流である。
通電制御部18は、自動運転制御部16によって車両1が自動運転中である場合に、通電部19から第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rに第1電流値の低周波パルス電流を通電する。第1電流値の低周波パルス電流は、運転者が感じることができる程度(例えば、数mAなど)の電流である。
通電制御部18は、車両1が自動運転中ではない場合(つまり、車両1が手動運転中である場合)に、通電部19から第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rに第1電流値よりも小さい第2電流値の低周波パルス電流を通電する。第2電流値の低周波パルス電流は、運転者が感じることができない程度(例えば、数十μAなど)の微弱電流である。
通電部19、表示器20、およびスピーカ21の各々は、通電制御部18に接続されている。通電部19、表示器20、およびスピーカ21の各々は、通電制御部18から出力される制御信号に応じて動作する。
通電部19は、第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rに接続されている。通電部19は、例えば、昇圧回路などによって調整される低周波パルス電流を第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rに通電する。通電部19は、第1電極(L)11Lに接続される入力部19aと、第2電極(R)11Rに接続される出力部19bと、を備えている。
入力部19aは、オペアンプの非反転入力端子に接続される入力抵抗Raと、オペアンプの反転入力端子に設けられるフィードバックループと、オペアンプの出力端子に接続される抵抗Rと、抵抗Rに接続されるFETと、を備えている。
出力部19bは、オペアンプの非反転入力端子に接続されるコンデンサC、接地抵抗Rb、およびフィードバックループと、オペアンプの反転入力端子を接地する接地部と、オペアンプの出力端子に接続される抵抗Rと、を備えている。
通電部19は、第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rに接続されている。通電部19は、例えば、昇圧回路などによって調整される低周波パルス電流を第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rに通電する。通電部19は、第1電極(L)11Lに接続される入力部19aと、第2電極(R)11Rに接続される出力部19bと、を備えている。
入力部19aは、オペアンプの非反転入力端子に接続される入力抵抗Raと、オペアンプの反転入力端子に設けられるフィードバックループと、オペアンプの出力端子に接続される抵抗Rと、抵抗Rに接続されるFETと、を備えている。
出力部19bは、オペアンプの非反転入力端子に接続されるコンデンサC、接地抵抗Rb、およびフィードバックループと、オペアンプの反転入力端子を接地する接地部と、オペアンプの出力端子に接続される抵抗Rと、を備えている。
本実施の形態による車両用医療装置10は上記構成を備えており、次に、この車両用医療装置10の動作について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、通電制御部18は、把持状態検知部12によって運転者がステアリングホイール22を両手で把持していることが検出されたか否かを判定する(ステップS01)。
この判定結果が「NO」の場合、通電制御部18は、処理をステップS02に進める(ステップS01のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、通電制御部18は、処理をステップS03に進める(ステップS01のYES側)。
この判定結果が「NO」の場合、通電制御部18は、処理をステップS02に進める(ステップS01のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、通電制御部18は、処理をステップS03に進める(ステップS01のYES側)。
次に、通電制御部18は、通電部19から第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rへの通電を停止する(ステップS02)。そして、一連の処理を終了させる。
また、通電制御部18は、通電部19から第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rへ、運転者が感じることができない程度である第2電流値の微弱電流の通電を開始、または既に通電を実行中であれば通電を継続する(ステップS03)。
また、通電制御部18は、通電部19から第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rへ、運転者が感じることができない程度である第2電流値の微弱電流の通電を開始、または既に通電を実行中であれば通電を継続する(ステップS03)。
次に、通電制御部18は、自動運転制御部16によって車両1の自動運転が実行中であるか否かを判定する(ステップS04)。
この判定結果が「NO」の場合、通電制御部18は、処理を上述したステップS01に戻す(ステップS04のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、通電制御部18は、処理をステップS05に進める(ステップS04のYES側)。
この判定結果が「NO」の場合、通電制御部18は、処理を上述したステップS01に戻す(ステップS04のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、通電制御部18は、処理をステップS05に進める(ステップS04のYES側)。
次に、通電制御部18は、マッサージスイッチ13から通電制御部18によるマッサージ動作のオンを示す信号が出力されているか否かを判定する(ステップS05)。
この判定結果が「NO」の場合、通電制御部18は、処理を上述したステップS01に戻す(ステップS05のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、通電制御部18は、処理をステップS06に進める(ステップS05のYES側)。
この判定結果が「NO」の場合、通電制御部18は、処理を上述したステップS01に戻す(ステップS05のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、通電制御部18は、処理をステップS06に進める(ステップS05のYES側)。
次に、通電制御部18は、通電部19から第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rへ、運転者が感じることができる程度である第1電流値の低周波パルス電流の通電を開始、または既に通電を実行中であれば通電を継続する(ステップS06)。
次に、通電制御部18は、ステアリングホイール22の操舵角が所定範囲内(例えば、操舵角の絶対値が数°以下など)であるか否かを判定する(ステップS07)。
この判定結果が「NO」の場合、通電制御部18は、処理を上述したステップS01に戻す(ステップS07のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、通電制御部18は、処理を上述したステップS04に戻す(ステップS07のYES側)。
次に、通電制御部18は、ステアリングホイール22の操舵角が所定範囲内(例えば、操舵角の絶対値が数°以下など)であるか否かを判定する(ステップS07)。
この判定結果が「NO」の場合、通電制御部18は、処理を上述したステップS01に戻す(ステップS07のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、通電制御部18は、処理を上述したステップS04に戻す(ステップS07のYES側)。
上述したように、本実施の形態による車両用医療装置10によれば、運転者が運転中であれば運転者が感じない程度の低周波電流(微弱電流)を流すことによって、運転の阻害をせずに運転者に治療効果がある電流を流すことができ、無駄なく効率的な電流を運転者に流すことができる。
さらに、自動運転中に低周波電流を流して運転者にマッサージを行う際にステアリングホイール22の回転を停止させることによって、運転者がステアリングホイール22の回転に煩わしさを感じることを防止することができる。
さらに、自動運転中に低周波電流を流して運転者にマッサージを行う際にステアリングホイール22の回転を停止させることによって、運転者がステアリングホイール22の回転に煩わしさを感じることを防止することができる。
以下、上述した実施形態の変形例について説明する。
上述した実施形態において、通電制御部18は、把持状態検知部12によってステアリングホイール22が運転者の両手によって把持されていることが検知されている場合に、通電部19から第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rに通電するとしたが、これに限定されない。
通電制御部18は、通電部19から第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rに通電する状態で把持状態検知部12によって運転者の両手がステアリングホイール22から離れたことが検知された場合に、所定時間に亘って通電を維持した後に通電を停止してもよい。
上述した実施形態において、通電制御部18は、把持状態検知部12によってステアリングホイール22が運転者の両手によって把持されていることが検知されている場合に、通電部19から第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rに通電するとしたが、これに限定されない。
通電制御部18は、通電部19から第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rに通電する状態で把持状態検知部12によって運転者の両手がステアリングホイール22から離れたことが検知された場合に、所定時間に亘って通電を維持した後に通電を停止してもよい。
上述した実施形態において、マッサージスイッチ13は省略されてもよい。
通電制御部18は、マッサージスイッチ13が省略されている場合には、把持状態検知部12によってステアリングホイール22が運転者の両手によって把持されていることが検知されている場合に、運転者に適切な電流を流すように通電部19を制御すればよい。
また、通電制御部18は、マッサージスイッチ13が省略されている場合などにおいて、通電部19から第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rへの通電の開始に先立って、表示器20およびスピーカ21の少なくとも何れかによって通電の開始を運転者に事前に報知してもよい。
通電制御部18は、マッサージスイッチ13が省略されている場合には、把持状態検知部12によってステアリングホイール22が運転者の両手によって把持されていることが検知されている場合に、運転者に適切な電流を流すように通電部19を制御すればよい。
また、通電制御部18は、マッサージスイッチ13が省略されている場合などにおいて、通電部19から第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rへの通電の開始に先立って、表示器20およびスピーカ21の少なくとも何れかによって通電の開始を運転者に事前に報知してもよい。
上述した実施形態において、把持状態検知部12は、差動増幅回路を備えるとしたが、これに限定されず、第1電極(L)11Lおよび第2電極(R)11Rの電位差を用いる他の回路を備えてもよい。
上述した実施形態において、把持状態検知部12、自動運転制御部16、および通電制御部18の一部、または全部は、CPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することにより機能する機能部であってもよい。また、これら構成を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよく、これら構成の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…車両、10…車両用医療装置、11L…第1電極(L)(報知部)、11R…第2電極(R)(報知部)、12…把持状態検知部、13…マッサージスイッチ、14…外界センサ、15…舵角センサ、16…自動運転制御部(回転禁止部)、17…駆動部、18…通電制御部、19…通電部、20…表示器、21…スピーカ、22…ステアリングホイール
Claims (2)
- 車両の自動運転を行う自動運転制御部と、
前記車両のステアリングホイールの中立状態における左右に設けられる電極と、
前記電極に接触する乗員に対して電流を流す通電部と、
前記乗員に適切な電流を流すように前記通電部を制御する通電制御部と、
を備え、
前記自動運転制御部によって前記車両が自動運転中である場合に、前記通電制御部は第1電流値の電流を前記電極に流すように前記通電部を制御し、前記車両が手動運転中である場合に、前記通電制御部は前記第1電流値よりも小さい第2電流値の電流を前記電極に流すように前記通電部を制御する、
ことを特徴とする車両用医療装置。 - 前記自動運転制御部によって前記車両が自動運転中である場合に、前記ステアリングホイールの回転を禁止する回転禁止部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用医療装置。
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EP3527424A1 (en) | 2018-02-20 | 2019-08-21 | Alpine Electronics, Inc. | Vehicle control system coupleable with at least one muscular stimulation device and massage device |
JP2021175631A (ja) * | 2020-05-01 | 2021-11-04 | 株式会社東海理化電機製作所 | 車両用ステアリング装置 |
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