JP2016104819A - キトサン誘導体化合物を用いる口腔ケア方法および組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、2009年9月2日に出願された米国特許出願第61/239,181号の優先権を主張し、この出願の内容はその全体が本明細書において参照として援用される。
本発明は、可溶性誘導体化キトサン、および被験体の口中の細菌を減少させるためのその使用に関する。
口および咽頭を含めた体腔中には微生物個体群が存在する。アンバランスな細菌個体群によって、もはや制御されておらずまたは体とのバランスが取れていない特定の微生物個体群の増加をもたらし得る。これらの状態は、例えば、病原体感染、免疫系の不全、および抗生物質からの副作用によって起こり得る。
本明細書では、可溶性誘導体化キトサンを含む口腔ケア組成物が記載されている。本明細書に記載されている組成物を使用した例示的な方法には、被験体の口中の細菌を減少させる方法、細菌を凝集させ、このように得られた凝集した細菌を被験体から(例えば、被験体の口から)除去し、被験体の口中のバイオフィルムを破壊する方法が含まれる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載されている組成物を使用して、障害(例えば、被験体の口中の障害)を治療または予防することができる。
式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
の1つから選択される。
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の1つから選択され、R1置換基の少なくとも1%は、下記
から選択される。
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式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
の1つから選択される。
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の1つから選択され、R1置換基の少なくとも1%は、下記
から選択される。
の1つから選択される。
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式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
の1つから選択される。
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の1つから選択され、R1置換基の少なくとも1%は、下記
から選択される。
の1つから選択される。
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式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
の1つから選択される。
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の1つから選択され、R1置換基の少なくとも1%は、下記
から選択される。
の1つから選択される。
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式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
の1つから選択される。
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の1つから選択され、R1置換基の少なくとも1%は、下記
から選択される。
の1つから選択される。
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式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
の1つから選択される。
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の1つから選択され、R1置換基の少なくとも1%は、下記
から選択される。
の1つから選択される。
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式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
の1つから選択される。
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の1つから選択され、R1置換基の少なくとも1%は、下記
から選択される。
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式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
の1つから選択される。
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の1つから選択され、R1置換基の少なくとも1%は、下記
から選択される。
の1つから選択される。
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式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
の1つから選択される。
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の1つから選択され、R1置換基の少なくとも1%は、下記
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の1つから選択される。
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式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
の1つから選択される。
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の1つから選択され、R1置換基の少なくとも1%は、下記
から選択される。
の1つから選択される。
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例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
被験体の口中の細菌を減少させる方法であって、
前記口と、下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む有効量の組成物とを接触させ、
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、そして
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)
それによって前記被験体の口中の細菌を減少させることを含む方法。
(項目2)
前記被験体の口中の前記細菌の量が、前記組成物と接触していない前記細菌の量と比較して、少なくとも50%減少する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記被験体が、少なくとも2mlの前記組成物を含む前記組成物で口をすすぐ、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記被験体が、前記組成物で少なくとも15秒間、口をすすぐ、項目1に記載の方法。(項目5)
前記組成物が、前記被験体によって摂取されない、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記被験体が、前記組成物で少なくとも1日1回、口をすすぐ、項目1に記載の方法。(項目7)
前記被験体が、前記組成物で少なくとも5日間少なくとも1日1回、口をすすぐ、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記被験体が、少なくとも10mlの前記組成物で1日2回、口をすすぐ、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記可溶性誘導体化キトサンの濃度が、少なくとも5ppm(例えば、約100〜250ppm)である、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記可溶性誘導体化キトサンの濃度が、少なくとも5μg/mlである、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記被験体が、1種または複数の口腔疾患または状態を有する、項目1に記載の方法。(項目12)
前記口腔疾患または状態が、歯垢、歯肉炎、齲蝕、または口臭である、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記被験体が、歯垢、腫れた歯肉、口のびらん、明赤色もしくは紫色の歯肉、光沢のある歯肉、膿を出す腫れた歯肉、猛烈な口腔の臭い、圧力がかからない限り無痛の歯肉、穏やかな歯磨きでさえ、特にデンタルフロスを使用したとき、容易に出血する歯肉、または様々な程度の重症度を伴う痒みを有する歯肉を有する、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記被験体が、Streptococcus mutans、Streptococcus sanguis、Treponema denticola、Porphyromonas gingivalis、Aggregatibacter actinomycetemcomitans、Fusospirochetes、Veillonella、および病原性Lactobacilliのいくつかの形態、Actinomyces
viscosus、またはNocardia sppに感染している、項目1に記載の方法。
(項目15)
抗生物質を被験体に投与するステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目16)
機械的または超音波デブリードマンの使用によって、口から細菌および関連する残屑の表層を物理的に除去するステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目17)
前記誘導体化キトサンが、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である、項目1に記載の方法。
(項目18)
前記誘導体化キトサンが、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である、項目1に記載の方法。
(項目19)
R1置換基の25〜95%が、水素である、項目1に記載の方法。
(項目20)
R1置換基の55〜90%が、水素である、項目1に記載の方法。
(項目21)
R1置換基の1〜50%が、アセチルである、項目1に記載の方法。
(項目22)
R1置換基の4〜20%が、アセチルである、項目1に記載の方法。
(項目23)
R1置換基の2〜50%が、式(II)の基である、項目1に記載の方法。
(項目24)
R1置換基の4〜30%が、式(II)の基である、項目1に記載の方法。
(項目25)
R1置換基の55〜90%が水素であり、R1置換基の4〜20%がアセチルであり、R1置換基の4〜30%が式(II)の基である、項目1に記載の方法。
(項目26)
R2が、アミノであり、そしてR3が、アルギニン側鎖である、項目1に記載の方法。(項目27)
R1が、下記
の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目28)
R2が、アミノであり、そしてR3が、リシン側鎖である、項目1に記載の方法。
(項目29)
R1が、下記
の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目30)
R2が、アミノであり、そしてR3が、ヒスチジン側鎖である、項目1に記載の方法。(項目31)
R1が、下記
の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目32)
R1置換基の少なくとも1%が、下記
の1つから選択され、R1置換基の少なくとも1%が、下記
から選択される、項目1に記載の方法。
(項目33)
R2が、アミノであり、そしてR3が、置換C1〜C6アルキルである、項目1に記載の方法。
(項目34)
R3が、アミノ基で置換されているC1〜C6アルキルである、項目1に記載の方法。(項目35)
R3が、アミノ基で置換されているC1アルキルである、項目34に記載の方法。
(項目36)
R3が、アミノ基で置換されているC2アルキルである、項目34に記載の方法。
(項目37)
R3が、アミノ基で置換されているC3アルキルである、項目34に記載の方法。
(項目38)
R3が、アミノ基で置換されているC4アルキルである、項目34に記載の方法。
(項目39)
R3が、アミノ基で置換されているC5アルキルである、項目34に記載の方法。
(項目40)
R3が、アミノ基で置換されているC6アルキルである、項目34に記載の方法。
(項目41)
R1が、下記
の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目42)
R3が、グアニジノ基で置換されているC1〜C6アルキルである、項目1に記載の方法。
(項目43)
R3が、グアニジノ基で置換されているC1アルキルである、項目42に記載の方法。(項目44)
R3が、グアニジノ基で置換されているC2アルキルである、項目42に記載の方法。(項目45)
R3が、グアニジノ基で置換されているC3アルキルである、項目42に記載の方法。(項目46)
R3が、グアニジノ基で置換されているC4アルキルである、項目42に記載の方法。(項目47)
R3が、グアニジノ基で置換されているC5アルキルである、項目42に記載の方法。(項目48)
R3が、グアニジノ基で置換されているC6アルキルである、項目42に記載の方法。(項目49)
R1が、下記
の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目50)
R2が、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである、項目1および19から49のいずれか一項に記載の方法。
(項目51)
前記誘導体化キトサンが、キトサンとアミノ酸とを反応させることによって作製され、前記アミノ酸のアミノ基が、保護基によって保護されている、項目1に記載の方法。
(項目52)
合成過程において窒素保護基を使用し、それにより窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる、項目51に記載の方法。
(項目54)
前記窒素保護基が、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である、項目50または52に記載の方法。
(項目55)
R2が、アミノである、項目1および19から50のいずれか一項に記載の方法。
(項目56)
R2が、水素であり、そしてR3が、アミノである、項目1に記載の方法。
(項目57)
R2が、水素であり、そしてR3が、グアニジノである、項目1に記載の方法。
(項目58)
R2が、水素であり、そしてR3が、置換C1〜C6アルキルである、項目1に記載の方法。
(項目59)
R3が、アミノ基で置換されているC1〜C6アルキルである、項目1に記載の方法。(項目60)
R3が、アミノ基で置換されているC1アルキルである、項目59に記載の方法。
(項目61)
R3が、アミノ基で置換されているC2アルキルである、項目59に記載の方法。
(項目62)
R3が、アミノ基で置換されているC3アルキルである、項目59に記載の方法。
(項目63)
R3が、アミノ基で置換されているC4アルキルである、項目59に記載の方法。
(項目64)
R3が、アミノ基で置換されているC5アルキルである、項目59に記載の方法。
(項目65)
R3が、アミノ基で置換されているC6アルキルである、項目59に記載の方法。
(項目66)
R1が、下記
の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目67)
R3が、グアニジノ基で置換されているC1〜C6アルキルである、項目1に記載の方法。
(項目68)
R3が、グアニジノ基で置換されているC1アルキルである、項目67に記載の方法。
(項目69)
R3が、グアニジノ基で置換されているC2アルキルである、項目67に記載の方法。
(項目70)
R3が、グアニジノ基で置換されているC3アルキルである、項目67に記載の方法。
(項目71)
R3が、グアニジノ基で置換されているC4アルキルである、項目67に記載の方法。
(項目72)
R3が、グアニジノ基で置換されているC5アルキルである、項目67に記載の方法。
(項目73)
R3が、グアニジノ基で置換されているC6アルキルである、項目67に記載の方法。
(項目74)
R1が、下記
の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目75)
R1置換基の少なくとも25%がHであり、R1置換基の少なくとも1%がアセチルであり、そしてR1置換基の少なくとも2%が特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される、項目1に記載の方法。
(項目76)
式(I)のキトサンが、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい、項目1に記載の方法。
(項目77)
前記誘導体化キトサンの分子量が、5,000〜1,000,000Daである、項目1に記載の方法。
(項目78)
前記誘導体化キトサンの分子量が、5,000〜350,000Daである、項目1に記載の方法。
(項目79)
前記誘導体化キトサンの分子量が、10,000〜150,000Daである、項目1に記載の方法。
(項目80)
前記誘導体化キトサンの分子量が、15,000〜100,000Daである、項目1に記載の方法。
(項目81)
前記誘導体化キトサンの分子量が、15,000〜50,000Da(例えば、20,000〜40,000)である、項目1に記載の方法。
(項目82)
前記キトサンが、5%〜50%官能化されている、項目1に記載の方法。
(項目83)
前記キトサンが、20%〜30%官能化されている、項目1に記載の方法。
(項目84)
前記誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)が、75%〜95%である、項目1に記載の方法。
(項目85)
前記誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)が、80%〜90%である、項目1に記載の方法。
(項目86)
前記誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)が、1.0〜2.5である、項目1に記載の方法。
(項目87)
前記誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)が、1.5〜2.0である、項目1に記載の方法。
(項目88)
前記組成物がさらなる剤をさらに含み、そして前記さらなる剤がキシリトールである、項目1に記載の方法。
(項目89)
前記官能化キトサンが、他の不純物を実質的に含まない、項目1に記載の方法。
(項目90)
前記組成物が、グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が重合アミノ酸で置換されているキトサンポリマーを実質的に含まない、項目1に記載の方法。
(項目91)
前記組成物が、15,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを実質的に含まない、項目1に記載の方法。
(項目92)
バイオフィルムを破壊し、または被験体の口中のバイオフィルムの形成を予防する方法であって、
前記口と、下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む有効量の組成物とを接触させ、
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、そして
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)
それによって前記被験体の口中のバイオフィルムを破壊することを含む方法。
(項目93)
被験体においてC反応性タンパク質またはリポタンパク質関連ホスホリパーゼA2の量を減少させる方法であって、前記口と、下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む有効量の組成物とを接触させ(例えば、すすぎ)、
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、そして
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)
それによってC反応性タンパク質またはリポタンパク質関連ホスホリパーゼA2の量を低下させることを含む方法。
(項目94)
下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む口腔リンス組成物
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、そして
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
(項目95)
下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む歯磨き剤組成物
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、そして
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
(項目96)
下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む固体、半固体、ゲル、または液体の組成物を含む歯科用ストリップ
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、そして
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
(項目97)
被験体の口中の細菌を減少させ、またはバイオフィルムを破壊するための口腔リンスキットであって、下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンと、
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、そして
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)
説明書と
を含む口腔リンスキット。
(項目98)
被験体の口中に適合するように構成された医療デバイスであって、前記医療デバイスの表面が、下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンでコーティングされている医療デバイス
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、そして
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
(項目99)
下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む歯ブラシ
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、そして
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
(項目100)
下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含むデンタルフロス
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
あるいはR1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R2は、水素またはアミノであり、そして
R3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC1〜C6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、R1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
例えば、被験体における体腔または上皮/粘膜表面中の細菌個体群は、本明細書に記載されている化合物および組成物を使用した凝集によって、(例えば、通常の微生物レベルにより近いレベルまで)減少させることができる。本明細書に記載されているのはまた、病原菌による、例えば、口、歯、または咽頭のコロニー形成を処理する方法である。
本明細書に記載されている方法および組成物を使用して、被験体において、例えば、口中の予め形成されているバイオフィルムを破壊する(例えば、粘度を減少させる、もしくは溶解する)ことができる。本明細書において使用する場合、「溶解する」または「溶解」という用語は、予め形成されているバイオフィルム中の接着を、一部または全てをすすぎ、押し流し、または洗い流すことができるように解体することを意味する。本明細書に記載されている方法および組成物をまた使用して、被験体の口中のバイオフィルムの形成を防止する(例えば、バイオフィルムが形成する能力を減少させる)ことができる。
本明細書に記載されている組成物および化合物(例えば、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサン)を、被験体に例えばインビボで投与して、本明細書の下記に記載されているものを含めた種々の障害を治療、予防、および/または診断することができる。
被験体は、ヒトまたは動物でよい。適切な動物被験体には、これらだけに限らないが、愛玩動物、野生動物、動物園の動物、実験動物、および家畜が含まれる。適切な動物被験体には、霊長類、哺乳動物、げっ歯類、および鳥が含まれる。前記動物の例には、これらだけに限らないが、モルモット、ハムスター、スナネズミ、ラット、マウス、ウサギ、イヌ、ネコ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ウシ、ヤギ、シカ、アカゲザル、サル、タマリンド、類人猿、ヒヒ、ゴリラ、チンパンジー、オランウータン、テナガザル、家禽、例えば、キジ、ウズラ(または他の狩猟鳥)、水鳥、ダチョウ、ニワトリ、シチメンチョウ、アヒル、およびガチョウまたは自由に飛ぶ鳥が含まれる。
本明細書に記載されている組成物を使用して、被験体において歯肉炎を治療または予防することができる。
変種)の異常増殖であるが、ストレス、栄養不良および免疫系の不全などの危険因子は、感染を悪化させ得る。これによって息が極度に臭くなり、かなりの歯肉の疼痛が感じられ、歯周組織の変性が急速に起こる。これは、1週間コースのメトロニダゾール抗生物質、続いて歯科衛生士または歯科医師による歯肉の徹底的なクリーニング、およびストレスなどの危険因子の低減によって治療することができる。
本明細書に記載されている組成物を使用して、被験体において齲蝕を治療または予防することができる。
本明細書に記載されている組成物を使用して、被験体において歯垢を治療(例えば、破壊)または予防することができる。
本明細書に記載されている組成物を使用して、口臭を治療または予防することができる。
本明細書に記載されている組成物および化合物(例えば、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサン)は、抗生物質の1つまたは複数の組合せにおいて使用して、口中の細菌を減少させ、あるいは口腔疾患または状態、例えば、歯垢、歯肉炎、齲蝕、または口臭を治療または予防することができる。抗生物質の一般クラスには、例えば、アミノグリコシド、バシトラシン、β−ラクタム抗生物質、セファロスポリン、クロラムフェニコール、糖ペプチド、マクロライド、リンコサミド、ペニシリン、キノロン、リファンピン、糖ペプチド、テトラサイクリン、トリメトプリムおよびスルホンアミドが含まれる。いくつかの実施形態において、剤および治療法の組合せの投与は、相乗効果が達成されるように十分に接近した間隔をとる。
本明細書に記載されている組成物および化合物(例えば、可溶性キトサンおよび誘導体化キトサン)を、1種または複数の抗炎症薬、例えば、ステロイド性抗炎症薬および非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)と組み合わせて使用して、口中の細菌を減少させ、あるいは口腔疾患または状態、例えば、歯垢、歯肉炎、齲蝕、または口臭を治療または予防することができる。いくつかの実施形態において、剤および治療法の組合せの投与は、相乗効果が達成されるように十分に接近した間隔をとる。
口中の細菌性感染および損傷、例えば、歯肉炎、および齲蝕を治療または予防するための、可溶性キトサンまたは官能化キトサン誘導体を含有する化合物および組成物は、本明細書に記載されている。
(A)キトサン−アルギニン化合物、
(B)キトサン−天然アミノ酸誘導体化合物、
(C)キトサン−非天然アミノ酸化合物、
(D)キトサン−酸アミン化合物、
(E)キトサン−グアニジン化合物、および
(F)中性キトサン誘導体化合物。
いくつかの実施形態において、本発明は、キトサン−アルギニン化合物を被験体とし、アルギニンは、ペプチド(アミド)結合によってそのカルボニルを介してキトサンのグルコサミン上の第一級アミンに結合しており、
式中、各R1は、水素、アセチル、および下記の式の基、
またはそのラセミ混合物から独立に選択され、
R1置換基の少なくとも25%はHであり、少なくとも1%はアセチルであり、少なくとも2%は上記で示した式の基である。
いくつかの実施形態において、本発明は、キトサン−天然アミノ酸誘導体化合物を被験体とし、天然アミノ酸は、ヒスチジンまたはリシンでよい。アミノは、ペプチド(アミド)結合によってそのカルボニルを介してキトサンのグルコサミン上の第一級アミンに結合しており、
式中、各R1は、水素、アセチル、および下記の式の基、
またはそのラセミ混合物から独立に選択され、R1置換基の少なくとも25%はHであり、少なくとも1%はアセチルであり、少なくとも2%は、上記で示した式の基、または下記の式の基、
またはそのラセミ混合物であり、R1置換基の少なくとも25%はHであり、少なくとも1%はアセチルであり、少なくとも2%は上記で示した式の基である。
いくつかの実施形態において、本発明は、キトサン−非天然アミノ酸化合物を被験体とし、この化合物では、非天然アミノ酸が、そのカルボニルを介したペプチド(アミド)結合によって、下記キトサンのグルコサミン上の第一級アミンに結合している
(式中、各R1は、水素、アセチル、および下記の式の基から独立に選択され、
式中、R3は非天然アミノ酸側鎖であり、R1置換基の少なくとも25%はHであり、少なくとも1%はアセチルであり、少なくとも2%は上記で示した式の基である)。
(D)キトサン−酸アミンおよびグアニジン化合物
いくつかの実施形態において、本発明は、キトサン−酸アミン化合物、またはそれらのグアニジル化対応物を被験体とする。酸アミンは、ペプチド(アミド)結合によってそのカルボニルを介してキトサンのグルコサミン上の第一級アミンに結合しており、
式中、各R1は、水素、アセチル、および下記の式の基から独立に選択され、
式中、R3は、アミノ、グアニジノ;およびアミノまたはグアニジノ基で置換されているC1〜C6アルキルから選択され、R1置換基の少なくとも25%はHであり、少なくとも1%はアセチルであり、少なくとも2%は上記で示した式の基である。
(E)キトサン−グアニジン化合物
いくつかの実施形態において、本発明は、キトサン−グアニジン化合物を被験体とする。
式中、各R1は、水素、アセチルから独立に選択され、および/またはそれが結合している窒素と一緒になって、グアニジン部分を形成し、R1置換基の少なくとも25%はHであり、少なくとも1%はアセチルであり、少なくとも2%は上記で示した式の基である。
いくつかの実施形態において、本発明は、中性キトサン誘導体化合物を被験体とする。例示的な中性キトサン誘導体化合物には、キトサンの1つまたは複数のアミン窒素が、糖などの中性部分に共有結合しているものが含まれ、
式中、各R1は、水素、アセチル、および糖(例えば、天然もしくは加工糖)またはα−ヒドロキシ酸から独立に選択される。糖類は、単糖類、二糖類または多糖類、例えばグルコース、マンノース、ラクトース、マルトース、セロビオース(cellubiose)、スクロース、アミロース、グリコーゲン、セルロース、グルコネート、またはピルベートでよい。糖類は、スペーサーを介して、または末端糖のカルボン酸、ケトンもしくはアルデヒド基を介して共有結合し得る。α−ヒドロキシ酸の例には、グリコール酸、乳酸、およびクエン酸が含まれる。いくつかの好ましい実施形態において、中性キトサン誘導体は、キトサン−ラクトビオン酸化合物またはキトサン−グリコール酸化合物である。例示的な塩および共誘導体には、当技術分野において公知のもの、例えば、その内容全体が参照によりその全体が組み込まれているUS20070281904に記載されているものが含まれる。
本明細書に記載されているのはまた、可溶性キトサンまたは官能化キトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている可溶性または誘導体化キトサンを含む組成物である。いくつかの実施形態において、組成物は、液体、固体、または半固体の組成物である。いくつかの実施形態において、組成物は、医薬組成物である。いくつかの実施形態において、組成物は、反応混合物である。いくつかの実施形態において、組成物は、口腔リンスである。いくつかの実施形態において、組成物は、歯磨き剤である。いくつかの実施形態において、組成物は、歯科用ストリップ、ゲル、半固体、液体、またはデバイスの構成成分(歯ブラシなど)である。
本明細書に記載されている化合物は、口腔治療および経口送達(例えば、経口的に投与)のためを含めて種々の態様で配合することができる。いくつかの実施形態において、口腔リンス(口内洗浄剤)を、本明細書において記載されている化合物の経口送達のために使用して、口中の細菌を減少させ、あるいは口腔疾患または状態、例えば、歯垢、歯肉炎、齲蝕、または口臭を治療または予防する。いくつかの実施形態において、歯磨き剤(例えば、練り歯磨き、液体、歯磨き粉、歯磨きゲル、または歯科用ストリップ)、ガム、ロゼンジ剤、またはサッカーを、本明細書において記載されている化合物の経口送達のために使用して、口中の細菌を減少させ、あるいは口腔疾患または状態、例えば、歯垢、歯肉炎、齲蝕、または口臭を治療または予防する。
本明細書に記載されている組成物および成分は、口腔リンスの形態で提供することができる。
界面活性剤:場合によっては、口腔リンスには、望ましい起泡性を提供するための1種または複数の界面活性剤が含まれてもよい。界面活性剤には一般に、アニオン性、非イオン性、カチオン性および両性イオン性または両性組成物が含まれる。界面活性剤の例には、セッケン、スルフェート(例えば、ラウリル硫酸ナトリウムおよびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、脂肪酸のソルビタンエステル、スルホベタイン(例えば、コカミドプロピルベタイン(cocamidopropylbatine))、およびD−グルコピラノシドC10〜16アルキルオリゴマーが含まれる。いくつかの実施形態において、界面活性剤には、ラウリル硫酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、およびD−グルコピラノシドC10〜C16アルキルオリゴマーが含まれる。
増粘剤:増粘剤の例には、増粘性シリカ、ポリマー、粘土、およびこれらの組合せが含まれる。増粘性シリカ、例えば、約4%〜約8重量%(例えば、約6%)の量のSILODENT15水和シリカは、望ましい口内の特徴を実現する。
保存剤:保存剤の例には、抗菌剤、抗真菌剤(例えば、安息香酸およびソルビン酸)、細菌発育阻止剤(例えば、チメルソール、酢酸フェニル水銀、硝酸フェニル水銀、およびアジ化ナトリウム)、真菌発育阻止剤、および酵素阻害剤が含まれる。
抗齲蝕剤:抗齲蝕剤の例には、水溶性フッ化塩、フルオロシリケート、フルオロジルコネート、フルオロスタンナイト、フルオロボレート、フルオロチタネート、フルオロゲルマネート、混合ハロゲン化物およびカシンが含まれる。
抗歯石剤:抗歯石剤の例(例えば、アルカリ金属ピロホスフェート、ハイポホスファイト含有ポリマー、有機ホスホシトレート、ホスホシトレート、ポリホスフェート)。
歯磨き剤として配合される口腔ケア組成物および成分(例えば、練り歯磨き、歯磨き粉、および歯磨きゲル)には、結合剤、担体、および活性成分、例えば、本明細書に記載されている可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンを含めることができる。場合によっては、歯磨き剤にはまた、下記の1つまたは複数を含み得る。界面活性剤および/または洗浄剤、増粘剤、研磨剤、担体、保湿剤、塩など。適切な歯磨き剤成分の例を、下記に記載する。
結合剤:結合剤系は一般に、口腔ケア組成物の流動学的特性を決定する主要な要因である。結合剤はまた、口腔ケア成分の固相の懸濁を維持するように作用し、したがって口腔ケア成分の液相部分からの固相部分の分離を防止する。さらに、結合剤は、口腔ケア組成物に粘りまたは濃密さを提供することができる。したがって場合によっては、結合剤はまた、口腔ケア組成物に増粘性機能を提供することができる。
界面活性剤/洗浄剤:場合によっては、歯磨き剤には、望ましい起泡性を実現する1種または複数の界面活性剤または洗浄剤を含み得る。界面活性剤には一般に、アニオン性、非イオン性、カチオン性および両性イオン性または両性組成物が含まれる。界面活性剤の例には、セッケン、スルフェート(例えば、ラウリル硫酸ナトリウムおよびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、脂肪酸のソルビタンエステル、スルホベタイン(例えば、コカミドプロピルベタイン)、およびD−グルコピラノシドC10〜16アルキルオリゴマーが含まれる。いくつかの実施形態において、界面活性剤には、ラウリル硫酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、およびD−グルコピラノシドC10〜C16アルキルオリゴマーが含まれる。一般に、界面活性剤は、約0.2〜約8重量%(例えば、約1〜約5%または約1.5〜約3.5%)の量で存在する。
増粘剤:増粘剤の例には、増粘性シリカ、ポリマー、粘土、およびこれらの組合せが含まれる。約4%〜約8重量%(例えば、約6%)の量の増粘性シリカ、例えば、SILODENT15水和シリカは、望ましい口内の特徴を実現する。
研磨剤:研磨剤の例には、研磨材、例えば、カーボネート(例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム)水−コロイド状シリカ、沈降シリカ(例えば、水和シリカ)、アルミノケイ酸ナトリウム、アルミナを含有するシリカグレード、水酸化アルミニウム、第二リン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、およびマグネシウム(例えば、リン酸三マグネシウム)が含まれる。研磨剤の適切な量は、良好な研磨およびクリーニングを安全に提供し、他の成分と合わせたときに滑らかで流動性を有し、過剰にざらついていない組成物を与える量である。一般に、研磨剤が含まれているとき、約5%〜約50重量%(例えば、約5%〜約35%)、または約7%〜約25%)の量で存在する。
担体:担体の例には、水、ポリエチレングリコール、グリセリン、ポリプロピレングリコール、デンプン、スクロース、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールなど)、またはこれらの組合せが含まれる。組合せの例には、様々な水およびアルコールの組合せ、ならびに様々なポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールの組合せが含まれる。一般に、溶解した塩、界面活性剤、および分散相の量と共に、含まれる担体の量は、結合剤系の濃度に基づいて決定される。
湿潤剤:一般に、湿潤剤は、ポリオールである。湿潤剤の例には、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、キシリトール、ラクチトール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、水素化コーンシロップおよびこれらの混合物が含まれる。一般に、湿潤剤が含まれているとき、湿潤剤は、約10%〜約60重量%の量で存在し得る。
緩衝液および/または塩:緩衝液および塩の例には、第一級、第二級、または第三級のアルカリ金属ホスフェート、クエン酸、クエン酸ナトリウム、ナトリウムサッカリン、ピロリン酸四ナトリウム、水酸化ナトリウムなどが含まれる。
活性成分:歯磨き剤には、例えば、空洞を予防し、歯を白くし、息を新鮮にし、経口薬を送達し、本明細書に記載されているものなどの他の治療上および美容上の利点を実現するための、例えば、本明細書に記載されている可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンを含めた活性成分を含み得る。活性成分の例には、下記が含まれる。抗齲蝕剤(例えば、水溶性フッ化塩、フルオロシリケート、フルオロジルコネート、フルオロスタンナイト、フルオロボレート、フルオロチタネート、フルオロゲルマネート、混合ハロゲン化物およびカシン);抗歯せき剤;抗歯石剤(例えば、アルカリ金属ピロホスフェート、ハイポホスファイト含有ポリマー、有機ホスホシトレート、ホスホシトレート、およびポリホスフェート);抗菌剤(例えば、バクテリオシン、抗体、酵素、クロルヘキシノール、クロルヘキシジン、過酸化水素、安息香酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、デルモピノール、decapinol、エタノール、およびチモール);抗菌増強剤;抗微生物剤(例えば、トリクロサン、クロルヘキシジン、銅塩、亜鉛塩および第一スズ塩(クエン酸亜鉛、硫酸亜鉛、グリシン酸亜鉛など)、サンギナリン抽出物、メトロニダゾール、第四級アンモニウム化合物(塩化セチルピリジニウムなど);ビグアニド(bis−guanides)、例えば、クロルヘキシジンジグルコネート、ヘキセチジン、オクテニジン、アレキシジン;およびハロゲン化ビスフェノール化合物、例えば、2,2’ベチレンビス−(4−クロロ−6−ブロモフェノール));知覚鈍麻剤(例えば、クエン酸カリウム、塩化カリウム、酒石酸カリウム、炭酸水素カリウム、シュウ酸カリウム、硝酸カリウムおよびストロンチウム塩);ホワイトニング剤(例えば、漂白剤、例えば、ペルオキシ化合物、例えば、ペルオキシ二リン酸カリウム);抗歯垢剤;歯肉保護剤(例えば、植物油(ヒマワリ油、ナタネ油、ダイズ油およびサフラワー油など)、ならびに他の油(シリコーン油および炭化水素油など))。歯肉保護剤は、歯肉の透過性障壁を改善させることができる剤でよい。他の活性成分には、創傷治癒剤(例えば、尿素、アラントイン、パンテノール、アルカリ金属チオシアネート、カモミールをベースとする活性剤およびアセチルサリチル酸誘導体、イブプロフェン、フルルビプロフェン、アスピリン、インドメタシンなど);歯科緩衝剤;脱ミネラル化剤;抗炎症剤;抗悪臭剤;息フレッシュ剤;ならびに歯肉炎または歯周炎などの口腔状態の治療のための剤が含まれる。
鎮痛剤および麻酔剤:本明細書に記載されている歯磨き剤には、1種もしくは複数の鎮痛剤および/または麻酔剤を含み得る。このような剤には、例えば、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、フッ化ナトリウム、硝酸ナトリウム、アセトアニリド、フェナセチン、アセルトファン(acertophan)、チオルファン、スピラドリン、アスピリン、コデイン、テバイン、レボルファノール(levorphenol)、ヒドロモルフォン、オキシモルフォン、フェナゾシン、フェンタニル、ブプレノルフィン、ブトルファノール(butaphanol)、ナルブフィン、ペンタゾシン、天然のハーブ(ゴールナット、アサルム、クベビン、ガランガ、スクテラリア、リアングミアンズヘン、バイジなど)、アセトアミノフェン、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸トロラミン、リドカイン、およびベンゾカインを含み得る。
他の成分:場合によっては、歯磨き剤には、発泡系(炭酸水素ナトリウムなど)、クエン酸系、または変色系を含み得る。歯磨き剤にはまた、下記の1つまたは複数を含み得る。フェノール化合物(例えば、フェノールおよびその同族体(2−メチル−フェノール、3−メチル−フェノール、4−メチル−フェノール、4−エチル−フェノール、2,4−ジメトール−フェノール、および3,4−ジメトール−フェノールを含めた));甘味剤(例えば、ナトリウムサッカリン、シクラミン酸ナトリウム、スクロース、ラクトース、マルトース、および果糖);フレーバー(例えば、ハッカ油、スペアミント油、ユーカリ油、アニス油、ウイキョウ油、カラウェー油、酢酸メチル、桂皮アルデヒド、アネトール、バニリン、チモールおよび他の天然またはネイチャーアイデンティカル精油または合成フレーバー);保存剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチル、エチル、またはプロピルエステル、ソルビン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ブロモクロロフェン、トリクロサン、ヘキセチジン、サリチル酸フェニル(phenyl silicylate)、ビグアニド、およびペルオキシド);乳白剤および着色剤(二酸化チタンまたはFD&C染料など);ならびにビタミン(レチノール、トコフェロールまたはアスコルビン酸など)。
本明細書に記載されている組成物および成分は、ゲルまたは半固体、例えば、歯科用ストリップまたはフィルム、例えば、溶解可能なストリップまたはフィルムの形態で提供することができる。いくつかの実施形態において、ストリップまたはフィルムは、単層である。いくつかの他の実施形態において、ストリップまたはフィルムは、多層でよい。いくつかの実施形態において、歯科用ストリップには、液体組成物の送達のためのレザバーを含めることができる。
本明細書に記載されている化合物(例えば、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサン)は、キットにおいて提供することができる。キットには、(a)本明細書に記載されている化合物を含む組成物、および任意選択で(b)情報を提供する材料が含まれる。情報を提供する材料は、本明細書に記載の方法および/または本明細書に記載の方法のための本明細書に記載されている化合物の使用に関する記述的、教育的、マーケティング用または他の材料でよい。
キトサン−アルギニン(C/A)は、Streptococcus mutansを凝集させる
キトサン−アルギニンは、1〜1000μg/mLの範囲の濃度で、細菌に結合し、細菌細胞を集合する能力を有する。水中のキトサン−アルギニンのより低い濃度を調査して、細菌集合体が観察された濃度の下端を決定した。概ね107のS.mutans/mLを、1mLの水に再懸濁させ、超音波処理した。10μg/mLの最終濃度を得るために、水中の2mg/mLのキトサン−アルギニンのストック溶液(25%官能化、43kDa、PDI2.28、88%DDA、全ての研究において使用)(5μL)を、水中のS.mutans(pH7)(995μL)に加えた。溶液を1分間穏やかに撹拌した。S.mutans。400×での位相差顕微鏡観察は、対照(図1A)と比較した、S.mutansの集合を実証した(図1Bおよび1C)。
キトサンアルギニン(C/A)は、Streptococcus mutansバイオフィルムを破壊する
いくつかのS.mutansバイオフィルムを、12ウェル未処理組織培養プレート中で増殖させた。バイオフィルムを、3mLのトッドヒューイットブロス中で2日間定常的に37℃にて増殖させた。各ウェルを水で洗浄し、次いで1mLの水(対照)、10ppm、または100ppmのキトサン−アルギニンで(3連で)穏やかに撹拌しながら1分間処理した。処理の後、残ったバイオフィルムをクリスタルバイオレットで2分間染色し、水で洗浄し、残留する染料を除去した。バイオフィルムと関連する染料を200μLのイソプロパノールと共に放出させ、各試料の吸光度(595nm)を決定し、表面と関連する残ったバイオフィルムを定量化した。水処理と比較して、S.mutansバイオフィルムの40%の減少(p=0.04)が、10ppmのキトサン−アルギニンによる処理の後、観察され、概ね50%の減少(p=0.02)が、100ppmのキトサン−アルギニン処理に続いて観察された(図5)。
キトサン−アルギニンによる歯垢除去
いくつかの歯(大臼歯)を、50%唾液および1%スクロースを補充した5mLのブレインハートインフュージョンブロスを含有する50mLチューブ中に入れ、50μLのS.mutans培養物を一晩接種した。穏やかに撹拌しながら37℃で3日間歯をインキュベートし、使用済みの培地を50%唾液および1%スクロースを補充した新鮮なブレインハートインフュージョンブロスへと24時間毎に置き換えた。3日のインキュベーションが完了した後、各歯をPBS中で短時間すすいだ。各歯(C/A処理毎に7つ、水対照について2つ)を、5mLの水(陰性対照)、または水中のC/A(10μg/mL処理)と共に50mLのチューブ中に入れた。穏やかな撹拌を1分間行い、次いで歯を50%唾液溶液中に6時間入れた。6時間のインキュベーション後に処理を繰り返した。歯上の歯垢の定性的および定量的分析のために、歯の歯冠を2TONE歯科染料で染色した。染色を2分間行い、続いてPBS中ですすぎ、過剰な染料を除去した。定性的観察を実証し、水のみで処理した歯よりもキトサン−アルギニンで処理した歯上でより少ない歯垢が観察されたことを示した(図6A〜6C)。各歯を2mLのPBS中に入れ、ボルテックスし、超音波処理し、組み込まれた染料を有する歯垢および細菌を取り出した。520nmおよび600nmでの吸光度を測定し、保持された染料を定量化し、歯垢と関連する材料および細菌のバックグラウンドを差し引いた。データは、10μg/mLのキトサン−アルギニンによる処理の後に、歯垢の減少の有意差(p=0.04)が達成されることを示す(図7)。100ppmでの処理によっていくらかの歯の変動が観察された。
デルモピノール(Decapinol)と比較した、キトサン−アルギニンがStreptococcus mutansバイオフィルムを除去する能力
同様の歯のリンスデバイスであるデルモピノールと比較したキトサン−アルギニン(C/A)がS.mutansバイオフィルムを除去する能力を調査した。図10は、キトサン−アルギニンがS.mutansバイオフィルムを除去するのにデルモピノールより有効であったことを示す。S.mutans培養物をトッドヒューイットブロス中に1:1000で接種し、バイオフィルムを12ウェル組織培養プレート中で4日間静的に37℃にて増殖させた。バイオフィルムを水で3回洗浄し、非接着細胞を除去した。0.01%(100μg/ml)C/Aまたは0.2%(2mg/ml)デルモピノール(Decapinol)による処理の前に、クリスタルバイオレット染色を、バイオフィルムに2分間加えた。溶液をウェルにおいて処理の間の1分間穏やかに撹拌し、次いで溶液を除去し、ウェルを水で短時間すすいだ。エタノールをウェル中に入れ、残留した染料を除去し、OD595を測定し、表面と関連するバイオフィルム中の細菌の量を定量化した。0.01%(100μg/ml)のキトサン−アルギニンによる処理は、水単独のすすぎと比較してバイオフィルムの概ね5倍の減少をもたらした。さらに、C/Aのこの濃度は、現在使用されるデルモピノールの濃度(0.2%)より20倍低かった。これらのデータは、C/Aが、同様の目的のために現在使用されるデルモピノール未満の濃度でより有効であり得ることを示唆する。
Streptococcus mutansバイオフィルムに対するキトサン−アルギニンの作用
S.mutansバイオフィルムを、1%スクロースを補充したBHI培地を含有する12ウェル未処理組織培養プレート中で概ね3日増殖させた。バイオフィルムを水で3回すすぎ、クリスタルバイオレットで2分間染色し、次いで、3回すすいだ(図11、「前」)。水、100μg/mlのキトサン−アルギニンまたは1.2%クロルヘキシジンを使用して、各バイオフィルムを室温で1分間処理した(図11、「間」)。処理の後、バイオフィルムを3回すすぎ、クロルヘキシジンおよびキトサン−アルギニンで処理したバイオフィルムの両方を表面から除去したが、一方水のみで処理したバイオフィルムは影響されなかった(図11、「後」)。
キトサン−アルギニンの歯垢除去能力
ヒト大臼歯を、S.mutansバイオフィルム増殖のための基層として使用した。この研究は、患者の製品の使用をシミュレートするように設計され、完全染料(2Tone)を用いて10μg/mlおよび100μg/mlのC/A高で処理した直後のヒトの歯に接着した歯垢を定量化した。人工的口を、15mlの遠心分離管から構成し、穴をキャップおよび底面に開けた。第三大臼歯を殺菌し、37℃でインキュベーターセット中の収集ビーカー上のラック内のチューブ中に入れた。無菌のYコネクターを使用して、細菌からの管類と、定期的に混合されて室温に維持された、別々のレザバーから歯の上へとチューブ中に注ぎ込まれた培地(1%スクロースを補充したBHI)とを連結した。概ね1×107cfu/mlのS.mutansを増殖させ、希釈した培地(1:20)BHI:水に再懸濁させた。細菌および50%ヒトのプールした唾液を、歯の表面上に連続的に1ml/時間の速度で48時間垂らした。歯垢溶解作用を、2Tone染料による染色の後に定性的に評価し、歯垢による歯の表面の被覆を決定した。
集合作用
本明細書に記載されている可溶性キトサン誘導体は、固有の抗菌特性に加えて、細菌の集合をもたらすことが示されてきた。キトサン誘導体のMWおよび電荷が、集合および抗微生物の効率性を各々確立すると仮定される。したがって、用量範囲およびこれらの活性の動態を調査する研究を完了させて、帯電しているおよび帯電していないキトサン誘導体を比較した。最初に、研究を完了させて、インビトロでS.mutansを効果的に集合させることができる最小用量を決定した。S.mutansを、トッドヒューイットブロス中で37℃にて一晩増殖させ、107CFU/mlの濃度で水に再懸濁させた。S.mutansを各誘導体で試験し、100μg/mlの濃度で処理した全ての誘導体で凝集を観察した(図13C)。C/LBA(特に、C/LBA高)は、100μg/mlでC/Aより劇的な凝集を示した。濃度を20μg/mlに減少させたとき、凝集の有意な減少が、全ての誘導体について観察された(図13B)。しかし、C/Aは、C/LBAよりより低い用量で凝集活性を保持することができるようであった。電荷が、広範囲の濃度に亘るキトサン誘導体による凝集のための重要な要因であることをこれは示唆する。
Streptococcus mutans、Streptococcus sanguinis、およびStreptococcus salivariusに対するC/A低およびC/A高の最小阻止濃度(MIC)
ブロス微量希釈アッセイを使用して、3種の口腔細菌(Streptococcus mutans ATCC35668、Streptococcus sanguinis
ATCC10556、およびStreptococcus salivarius ATCC13419)に対する、各キトサン誘導体(C/A低(キトサン−アルギニン18kDa、25%官能化、88%DDA、1.47PDI)およびC/A高(キトサン−アルギニン43kDa、25%官能化、88%DDA、2.28PDI))のMICを決定した。各キトサン誘導体の段階希釈物を、1〜512μg/mlの濃度の試験のために、無菌のMH培地中の2×溶液として調製した。100μlの容量を、6連で96ウェルマイクロタイタープレートに加えた。各ウェルに、Mueller−Hinton培地中の100μlのS.mutans、S.salivarius、またはS.sanguinis(1×106CFU/ml)を、ウェル毎に200μlの最終容量まで接種した。MICは、キトサン誘導体の最も低い濃度として定義した。目に見える細菌増殖は、37℃で20時間インキュベートした後明らかでなかった。対照には、培地のみ、ならびに培地および細菌のみが含まれた。96ウェルプレート全体によって培地を検査し、一連の濃度に亘るキトサン誘導体単独を使用して、アッセイを妨げ得るバックグラウンドが検出されるかを決定した。各アッセイを、3つの独立した実験において繰り返した。C/LBA低およびC/LBA高の両方は、256μg/mlほどで、試験した口腔細菌のいずれの増殖も阻害することができなかった(表1)。C/A誘導体は、口腔細菌を阻害することができた。特に、口腔病原体S.mutansおよびS.sanguinisに対するC/A高のMICは、各々、16μg/mlおよび32μg/mlであった(表1)。S.salivariusについてのMICは非常により高かったが(128μg/ml)、これは、正のキトサン誘導体が口腔病原体に対してより有効であり、処理濃度を、天然の口腔細菌叢を保存するためにこのレベルより下に調節し得ることを示す。一般に、C/A低MW誘導体は、試験した細菌の増殖を阻害するのに、C/A高MWより有効でなかった。中性誘導体は、細菌を凝集する能力を保持するが、静菌的処理のために有効ではない。
表1 最小阻止濃度
(実施例9)
膜透過性に対するキトサン−アルギニンの作用
実験を行ってS.mutansの上清中へのATPの放出を調査し、時間および濃度に応じてキトサン誘導体への曝露への後に起こった膜透過性のレベルを決定した。BacTiter Glo(商標)アッセイは、ATPの定量化に基づいて細菌生存率を決定する発光アッセイである。この試験において、それをメーカーの説明書(Promega、Madison、WI)によって使用し、細菌上清中のATPの量を決定した。このアッセイは、感受性(10−10MのATP)で安定的で均一な方法であり、チューブおよび96ウェルプレートフォーマットと適合性であるため選択した。
バイオフィルム減少に対する異なるキトサン誘導体の作用
成熟したS.mutansバイオフィルムに対して従前から確立している方法によって、異なるキトサン誘導体をバイオフィルム減少に関して分析した(Harrison, J.J.ら(2005年)High−throughput metal susceptibility testing of microbial biofilms Environ Microbiol 7、981〜994頁)。バイオフィルムを、ハイスループットスクリーニング(Innovotech、Edmonton、AB Canada)法についてのMBEC(商標)によって1%スクロースを補充したBHI培地を含有するトラフ中に入れたペグ蓋上で36時間増殖させた。ペグをすすぎ、キトサン誘導体または対照の段階希釈と共に96ウェルプレート中に入れ、室温で4時間曝露した。バイオフィルムをすすぎ、ペグを取り出し、200μlの水中で微量遠心管チューブ中に入れた。チューブを超音波処理し、ペグバイオフィルムを取り出した。回収したバイオフィルムの一定分量を希釈し、BHI寒天上に蒔き、増殖を定量化した。試験を2連で行い、代表的アッセイを表す。S.mutansバイオフィルムによって、細菌CFUが両方のC/A誘導体によって有意に減少したことを示された。C/A高MWおよび低MWの両方は、4時間に亘る各々128μg/mlまたは256μg/mlの処理で回収したバイオフィルムのcfuにおいて99%および99.9%の減少を示した(図16および17)。これらの研究は、128μg/mlの濃度のC/Aが、4時間の曝露後、予め形成されているS.mutansバイオフィルムの99%を効果的に減少させたことを示す。また、C/LBAは、同じ条件下で成熟したS.mutansバイオフィルムを減少させるのに有効でなかった(データは示さず)。帯電したキトサン誘導体は、分子量に関わらず、単一の種(S.mutans)の成熟したバイオフィルムを、帯電していない誘導体よりも効率的に除去できることをこれは示唆する。長期に亘って機械的破壊なしで成熟した予め形成されているバイオフィルムを除去する能力は、帯電した誘導体がバイオフィルム中に急速に拡散する能力によって促進し得る。最も天然の炭水化物構造(細菌莢膜材料およびバイオフィルムのエキソポリサッカライドなど)は、負に帯電した群において見出すことができる。バイオフィルム中で、正に帯電した誘導体は、置換結合または弱体化する結合による電荷によって影響を受ける分子の相互作用を妨げることによってバイオフィルム接着を減少させ得る。
混合した口腔バイオフィルムに対するキトサン−アルギニンの作用
C/A高誘導体を使用して、フローセル実験を、6連で繰り返し、水およびC/A高(43kDa、25%官能化、88%DDA、2.28PDI)で処理した混合したバイオフィルム(Streptococcus mutans ATCC35668、Streptococcus sanguinis ATCC10556、およびStreptococcus salivarius ATCC13419)を比較し、統計的に有意なデータを得た。この研究は、水単独と比較して、C/A高で処理した後、湿重量(p=0.0007)の31%の減少を示した(図18)。この研究はまた、超音波処理なしでより少ない歯垢の蓄積の傾向を示す。
ヒトの歯モデルにおける口腔の歯垢減少に対するキトサン−アルギニンの作用
実在的モデルでの口腔の歯垢の減少させることにおける選択したC/A誘導体の有効性を調査するために、ヒト大臼歯をバイオフィルム増殖のための基層として使用した。この研究は、患者の製品の使用をシミュレートするように設計され、完全染料(2Tone)を用いて水またはC/A高(100μg/ml)で2日に亘り1日2回処理したヒトの歯に接着した歯垢を定量化した。人工的口は、15mlの遠心分離管から構成し、穴をキャップおよび底面に開けた。第三大臼歯を殺菌し、37℃でインキュベーターセット中の収集ビーカー上のラック内のチューブ中に入れた。無菌のYコネクターを使用して、細菌からの管類と、定期的に混合されて室温に維持された、別々のレザバーから歯の上へとチューブ中に注ぎ込まれた培地(1%スクロースを補充したBMM)とを連結した。概ね1×107cfu/mlのS.mutans、S.salivarius、およびS.sanguinisを増殖させ、希釈した培地(1:20)BHI:水に再懸濁させた。細菌および人工唾液培地を、歯の表面上に1ml/時間の速度で48時間連続的に垂らした。垂らすことを開始する前を含めて8時間の間隔で1日2回、歯を水または100μg/mlのC/A高に浸し、概ね1000rpmで30秒間のみ穏やかにボルテックスした。歯垢阻害作用を2Tone染料による染色の後に定性的に評価し、古い歯垢による歯の表面の被覆を決定した。
キトサン−アルギニンと他の薬物または口腔リンス配合物との相乗作用
別の薬物または口腔リンス配合物と組み合わせたキトサン−アルギニンの相乗作用を調査した。このアッセイは、キトサン−アルギニン(21kDa、29%官能化、88%DDA、1.49PDI)8μg/ml、または16μg/mlおよび0.0125%または0.00625%のクロルヘキシジンの組合せを用いて、分子が一緒になって各々が単独よりも大きな抗菌活性を示したかを決定した。相乗作用とは、大部分の抗菌剤単独を超えた少なくとも2ログの減少を達成することによって定義される。具体的には、Streptococcus mutans(ATCC35668)を、96ウェルプレートフォーマット中でキトサン−アルギニンおよびクロルヘキシジンの組合せで水中にて1時間処理した。両方の剤の溶液を、それらの意図した最終濃度の4×で調製した。各剤について2つの濃度を各アッセイのために使用し、薬物は4つの方法で合わせた。CA(16μg/ml)CH(0.0125%)、CA(16μg/ml)CH(0.00625%)、CA8μg/ml CH(0.0125%)、またはCA8μg/ml CH(0.00625%)。各薬物単独の対照、ならびに陽性対照(S.mutansのみ)および陰性対照(培地のみ)を調製した。概ね2×106CFU/mLのS.mutansを、100μlの容量で全てのウェルに加え、室温で1時間インキュベートする。インキュベーション後、プレートを、マイクロタイタープレートローターで4000RPMにて10分間遠心分離し、その後再懸濁し、超音波処理し、希釈し、残りのCFUのためにBHI上に蒔いた。データを調査したが、大部分の活性抗菌剤を超えるログの減少を、表2に報告する。16μg/mlおよび8μg/mlのキトサン−アルギニン濃度、ならびに0.0125%および0.00625%のクロルヘキシジン濃度で、相乗作用が観察された。
表2 大部分の活性剤を超えるログCFUの減少
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- キトサン誘導体化合物を用いる口腔ケア方法および組成物など。
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