JP6650785B2 - キトサン誘導体化合物を用いる口腔ケア方法および組成物 - Google Patents

キトサン誘導体化合物を用いる口腔ケア方法および組成物 Download PDF

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Description

関連出願への相互参照
本出願は、2009年9月2日に出願された米国特許出願第61/239,181号の優先権を主張し、この出願の内容はその全体が本明細書において参照として援用される。
発明の分野
本発明は、可溶性誘導体化キトサン、および被験体の口中の細菌を減少させるためのその使用に関する。
発明の背景
口および咽頭を含めた体腔中には微生物個体群が存在する。アンバランスな細菌個体群によって、もはや制御されておらずまたは体とのバランスが取れていない特定の微生物個体群の増加をもたらし得る。これらの状態は、例えば、病原体感染、免疫系の不全、および抗生物質からの副作用によって起こり得る。
発明の要旨
本明細書では、可溶性誘導体化キトサンを含む口腔ケア組成物が記載されている。本明細書に記載されている組成物を使用した例示的な方法には、被験体の口中の細菌を減少させる方法、細菌を凝集させ、このように得られた凝集した細菌を被験体から(例えば、被験体の口から)除去し、被験体の口中のバイオフィルムを破壊する方法が含まれる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載されている組成物を使用して、障害(例えば、被験体の口中の障害)を治療または予防することができる。
一態様において、本発明は被験体の口中の細菌を減少させる方法であって、口と、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンを含む有効量の組成物とを接触させ(例えば、すすぎ)、それによって被験体の口中の細菌を減少させることを含む方法を特徴とする。
一実施形態において、被験体の口中の細菌の量は、組成物と接触していない細菌の量と比較して、少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、99.9%、99.99%または99.999%減少する。
一実施形態において、被験体は、少なくとも2ml、4ml、6ml、8ml、10ml、12ml、14ml、16ml、18ml、20mlの組成物を含む組成物で口をすすぐ。
一実施形態において、被験体は、組成物で少なくとも15秒間、30秒間、1分間、2分間、3分間、4分間または5分間口をすすぐ。
一実施形態において、組成物は、被験体によって摂取されない(例えば、組成物の実質的な量でない)。
一実施形態において、被験体は、組成物で少なくとも1日1回、2回、3回、4回、5回または6回、口をすすぐ。
一実施形態において、被験体は、組成物で少なくとも1日間、5日間、10日間、30日間、60日間、90日間、120日間、150日間、または180日間、少なくとも1日1回、口をすすぐ。
一実施形態において、被験体は、10mlの組成物で1日2回、口をすすぐ。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、300μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/mlである。
一実施形態において、被験体は、1つまたは複数の口腔疾患または状態、例えば、歯周炎(pridontitis)、歯垢、歯肉炎、齲蝕、または口臭を有する。
一実施形態において、被験体は、歯垢、腫れた歯肉;口のびらん;明赤色もしくは紫色の歯肉;光沢のある歯肉;膿を出す腫れた歯肉;猛烈な口腔の臭い;圧力がかからない限り無痛の歯肉;穏やかな歯磨きでさえ、特にデンタルフロスを使用したとき、容易に出血する歯肉;または様々な程度の重症度を伴う痒みを有する歯肉を有する。
一実施形態において、被験体は、Streptococcus mutans、Streptococcus sanguis、Treponema denticola、Porphyromonas gingivalis、Aggregatibacter actinomycetemcomitans、Fusospirochetes、Veillonella、および病原性Lactobacilliのいくつかの形態、Actinomyces viscosus、またはNocardia sppに感染している。
一実施形態において、方法は、抗生物質または消毒剤(例えば、メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム(cetylpryridinium chloride)、キシリトール、またはクロルヘキシジン)を、例えば、相乗効果を達成する投与量で被験体に投与するステップをさらに含む。
一実施形態において、この方法は、機械的または超音波デブリードマンの使用によって口から細菌および関連する残屑(debris)の表層を物理的に除去するステップをさらに含む。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、

式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、

あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の25〜95%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の1〜50%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の4〜20%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は水素であり、R置換基の4〜20%はアセチルであり、R置換基の4〜30%は式(II)の基である。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、アルギニン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、リシン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、ヒスチジン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも1%は、下記

の1つから選択され、R置換基の少なくとも1%は、下記

から選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
一実施形態において、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、グアニジノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
一実施形態において、組成物は、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン(diargine)、トリアルギニン(triargine)など)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
別の態様において、本発明は、被験体の口中のバイオフィルムを破壊する(例えば、粘度を減少させ、もしくは溶解する)、またはバイオフィルムの形成を予防する(例えば、バイオフィルムが形成する能力を減少させる)方法であって、口と、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンを含む有効量の組成物とを接触させ(例えば、すすぎ)、それによって被験体の口中のバイオフィルムを破壊する(例えば、粘度を減少させ、もしくは溶解する)ことを含む方法を特徴とする。
一実施形態において、バイオフィルムの粘度(例えば、見掛け粘度)は、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンと接触していないバイオフィルムと比較して、少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、または99%減少する。
一実施形態において、バイオフィルムは、部分的に溶解しており、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンと接触していないバイオフィルムと比較して、例えば、バイオフィルムの少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、99.9%、99.99%、または99.999%は、溶解している。
一実施形態において、この方法は、可溶性誘導体化キトサンを含む組成物の投与と合わせて、またはそれに続いて、被験体に抗生物質または抗炎症性化合物を投与することをさらに含む。
一実施形態において、第2の化合物は、相乗効果を達成する投与量で投与する。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、

式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、

あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の25〜95%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の1〜50%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の4〜20%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は水素であり、R置換基の4〜20%はアセチルであり、R置換基の4〜30%は式(II)の基である。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、アルギニン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、リシン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、ヒスチジン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも1%は、下記

の1つから選択され、R置換基の少なくとも1%は、下記

から選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
一実施形態において、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、グアニジノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
一実施形態において、組成物は、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
別の態様において、本発明は、被験体においてC反応性タンパク質および/またはリポタンパク質関連ホスホリパーゼA2の量を低下させる方法であって、口と、可溶性誘導体化キトサンを含む有効量の組成物とを接触させ(例えば、すすぎ)、それによってC反応性タンパク質および/またはリポタンパク質関連ホスホリパーゼA2の量を減少させることを含む方法を特徴とする。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、

式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、

あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の25〜95%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の1〜50%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の4〜20%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は水素であり、R置換基の4〜20%はアセチルであり、R置換基の4〜30%は式(II)の基である。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、アルギニン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、リシン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、ヒスチジン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも1%は、下記

の1つから選択され、R置換基の少なくとも1%は、下記

から選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
一実施形態において、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、グアニジノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
一実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
一実施形態において、組成物は、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
別の態様において、本発明は、本明細書に記載されている可溶性誘導体化キトサンを含む口腔リンス組成物を特徴とする。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約10〜約250ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約100ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、300μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/ml未満である。
一実施形態において、組成物は、消毒剤、例えば、チモールをさらに含む。
一実施形態において、組成物は、麻酔剤、例えば、局所麻酔剤(例えば、メントール)をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、溶解剤、例えば、エタノールをさらに含む。
一実施形態において、組成物は、洗浄剤、例えば、サリチル酸メチルをさらに含む。
一実施形態において、組成物は、虫歯予防剤、例えば、フッ化ナトリウムをさらに含む。
一実施形態において、組成物は、ホワイトニング剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、例えば、機械的除去を改善するための抗菌剤または気泡剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、知覚鈍麻剤、例えば、硝酸カリウムをさらに含む。
一実施形態において、組成物は、着色剤をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、香味剤をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、約5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、または9.0でのpHを有する。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、

式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、

あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の25〜95%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の1〜50%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の4〜20%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は水素であり、R置換基の4〜20%はアセチルであり、R置換基の4〜30%は式(II)の基である。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、アルギニン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、リシン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、ヒスチジン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも1%は、下記

の1つから選択され、R置換基の少なくとも1%は、下記

から選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
一実施形態において、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、グアニジノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
一実施形態において、組成物は、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
別の態様において、本発明は、本明細書に記載されている可溶性誘導体化キトサンを含む歯磨き剤組成物を特徴とする。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約10〜約250ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約100ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、300μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/ml未満である。
一実施形態において、組成物は、消毒剤、例えば、チモールをさらに含む。
一実施形態において、組成物は、麻酔剤、例えば、局所麻酔剤(例えば、メントール)をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、溶解剤、例えば、エタノールをさらに含む。
一実施形態において、組成物は、洗浄剤、例えば、サリチル酸メチルをさらに含む。
一実施形態において、組成物は、虫歯予防剤、例えば、フッ化ナトリウムをさらに含む。
一実施形態において、組成物は、ホワイトニング剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、例えば、機械的除去を改善するための抗菌剤または気泡剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、知覚鈍麻剤、例えば、硝酸カリウムをさらに含む。
一実施形態において、組成物は、着色剤をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、香味剤をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、約5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、または9.0でのpHを有する。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、

式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、

あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の25〜95%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の1〜50%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の4〜20%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は水素であり、R置換基の4〜20%はアセチルであり、R置換基の4〜30%は式(II)の基である。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、アルギニン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、リシン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、ヒスチジン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも1%は、下記

の1つから選択され、R置換基の少なくとも1%は、下記

から選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
一実施形態において、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、グアニジノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
一実施形態において、組成物は、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
別の態様において、本発明は、本明細書に記載されている可溶性誘導体化キトサンを含むゲル、液体、または半固体の組成物を特徴とする(例えば、遅延溶解ゲル、液体、または半固体の組成物は、例えば、歯科用ストリップにおいて使用することができる)。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、377ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約10〜約100ppm10〜約250ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約100ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、377μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/ml未満である。
一実施形態において、組成物は、消毒剤、例えば、チモールをさらに含む。
一実施形態において、組成物は、麻酔剤、例えば、局所麻酔剤(例えば、メントール)をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、溶解剤、例えば、エタノールをさらに含む。
一実施形態において、組成物は、洗浄剤、例えば、サリチル酸メチルをさらに含む。
一実施形態において、組成物は、虫歯予防剤、例えば、フッ化ナトリウムをさらに含む。
一実施形態において、組成物は、ホワイトニング剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、例えば、機械的除去を改善するための抗菌剤または気泡剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、知覚鈍麻剤、例えば、硝酸カリウムをさらに含む。
一実施形態において、組成物は、着色剤をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、香味剤をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、約5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、または9.0でのpHを有する。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、

式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、

あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の25〜95%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の1〜50%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の4〜20%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は水素であり、R置換基の4〜20%はアセチルであり、R置換基の4〜30%は式(II)の基である。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、アルギニン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、リシン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、ヒスチジン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも1%は、下記

の1つから選択され、R置換基の少なくとも1%は、下記

から選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
一実施形態において、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、グアニジノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
一実施形態において、組成物は、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
別の態様において、本発明は、本明細書に記載されている可溶性誘導体化キトサンと、説明書とを含む、被験体の口中の細菌を減少させ、またはバイオフィルムを破壊するための口腔リンスキットを特徴とする。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約10〜約250ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約100ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、300μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/ml未満である。
一実施形態において、キットは、消毒剤、例えば、チモールをさらに含む。
一実施形態において、キットは、麻酔剤、例えば、局所麻酔剤(例えば、メントール)をさらに含む。
一実施形態において、キットは、溶解剤、例えば、エタノールをさらに含む。
一実施形態において、キットは、洗浄剤、例えば、サリチル酸メチルをさらに含む。
一実施形態において、キットは、虫歯予防剤、例えば、フッ化ナトリウムをさらに含む。
一実施形態において、キットは、ホワイトニング剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
一実施形態において、キットは、例えば、機械的除去を改善するための抗菌剤または気泡剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
一実施形態において、キットは、知覚鈍麻剤、例えば、硝酸カリウムをさらに含む。
一実施形態において、キットは、着色剤をさらに含む。
一実施形態において、キットは、香味剤をさらに含む。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、または9.0でのpHを有する。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、

式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、

あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の25〜95%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の1〜50%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の4〜20%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は水素であり、R置換基の4〜20%はアセチルであり、R置換基の4〜30%は式(II)の基である。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、アルギニン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、リシン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、ヒスチジン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも1%は、下記

の1つから選択され、R置換基の少なくとも1%は、下記

から選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
一実施形態において、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、グアニジノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
一実施形態において、キットは、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
一実施形態において、キットは、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
一実施形態において、キットは、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
別の態様において、本発明は、被験体の口中に適合する、例えば、歯の表および裏の表面と接触するように構成された医療デバイスであって、本明細書に記載されている可溶性誘導体化キトサンを含む医療デバイスを特徴とする。一実施形態において、このデバイスの表面は、可溶性誘導体化キトサンでコーティングされている。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約10〜約250ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約100ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、300μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/ml未満である。
一実施形態において、医療用具は、消毒剤、例えば、チモールをさらに含む。
一実施形態において、医療用具は、麻酔剤、例えば、局所麻酔剤(例えば、メントール)をさらに含む。
一実施形態において、医療用具は、溶解剤、例えば、エタノールをさらに含む。
一実施形態において、医療用具は、洗浄剤、例えば、サリチル酸メチルをさらに含む。
一実施形態において、医療用具は、虫歯予防剤、例えば、フッ化ナトリウムをさらに含む。
一実施形態において、医療用具は、ホワイトニング剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
一実施形態において、医療用具は、例えば、機械的除去を改善するための抗菌剤または気泡剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
一実施形態において、医療用具は、知覚鈍麻剤、例えば、硝酸カリウムをさらに含む。
一実施形態において、医療用具は、着色剤をさらに含む。
一実施形態において、医療用具は、香味剤をさらに含む。
一実施形態において、医療用具は、約5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、または9.0でのpHを有する。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、

式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、

あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の25〜95%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の1〜50%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の4〜20%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は水素であり、R置換基の4〜20%はアセチルであり、R置換基の4〜30%は式(II)の基である。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、アルギニン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、リシン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、ヒスチジン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも1%は、下記

の1つから選択され、R置換基の少なくとも1%は、下記

から選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
一実施形態において、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、グアニジノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
一実施形態において、医療用具は、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、このデバイスの表面は、第2の剤でコーティングされている。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
別の態様において、本発明は、本明細書に記載されている可溶性誘導体化キトサンを含む歯ブラシを特徴とする。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約10〜約250ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約100ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、300μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/ml未満である。
一実施形態において、歯ブラシは、消毒剤、例えば、チモールをさらに含む。
一実施形態において、歯ブラシは、麻酔剤、例えば、局所麻酔剤(例えば、メントール)をさらに含む。
一実施形態において、歯ブラシは、溶解剤、例えば、エタノールをさらに含む。
一実施形態において、歯ブラシは、洗浄剤、例えば、サリチル酸メチルをさらに含む。
一実施形態において、歯ブラシは、虫歯予防剤、例えば、フッ化ナトリウムをさらに含む。
一実施形態において、歯ブラシは、ホワイトニング剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
一実施形態において、歯ブラシは、例えば、機械的除去を改善するための抗菌剤または気泡剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
一実施形態において、歯ブラシは、知覚鈍麻剤、例えば、硝酸カリウムをさらに含む。
一実施形態において、歯ブラシは、着色剤をさらに含む。
一実施形態において、歯ブラシは、香味剤をさらに含む。
一実施形態において、組成物は、約5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、または9.0でのpHを有する。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、

式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、

あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の25〜95%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の1〜50%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の4〜20%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は水素であり、R置換基の4〜20%はアセチルであり、R置換基の4〜30%は式(II)の基である。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、アルギニン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、リシン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、ヒスチジン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも1%は、下記

の1つから選択され、R置換基の少なくとも1%は、下記

から選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
一実施形態において、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、グアニジノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
一実施形態において、歯ブラシは、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
別の態様において、本発明は、本明細書に記載されている可溶性誘導体化キトサンを含むデンタルフロス(例えば、ワックス層中)を特徴とする。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約10〜約250ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約100ppmである。
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、300μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/ml未満である。
一実施形態において、デンタルフロスは、消毒剤、例えば、チモールをさらに含む。
一実施形態において、デンタルフロスは、麻酔剤、例えば、局所麻酔剤(例えば、メントール)をさらに含む。
一実施形態において、デンタルフロスは、溶解剤、例えば、エタノールをさらに含む。
一実施形態において、デンタルフロスは、洗浄剤、例えば、サリチル酸メチルをさらに含む。
一実施形態において、デンタルフロスは、虫歯予防剤、例えば、フッ化ナトリウムをさらに含む。
一実施形態において、デンタルフロスは、ホワイトニング剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
一実施形態において、デンタルフロスは、例えば、機械的除去を改善するための抗菌剤または気泡剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
一実施形態において、デンタルフロスは、知覚鈍麻剤、例えば、硝酸カリウムをさらに含む。
一実施形態において、デンタルフロスは、着色剤をさらに含む。
一実施形態において、デンタルフロスは、香味剤をさらに含む。
一実施形態において、デンタルフロスは、約5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、または9.0でのpHを有する。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、

式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、

あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の25〜95%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は、水素である。
一実施形態において、R置換基の1〜50%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の4〜20%は、アセチルである。
一実施形態において、R置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
一実施形態において、R置換基の55〜90%は水素であり、R置換基の4〜20%はアセチルであり、R置換基の4〜30%は式(II)の基である。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、アルギニン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、リシン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、ヒスチジン側鎖である。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも1%は、下記

の1つから選択され、R置換基の少なくとも1%は、下記

から選択される。
一実施形態において、Rは、アミノであり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
一実施形態において、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、アミノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、グアニジノである。
一実施形態において、Rは、水素であり、Rは、置換C〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、アミノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、グアニジノ基で置換されているCアルキルである。
一実施形態において、Rは、下記

の1つから選択される。
一実施形態において、R置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
一実施形態において、デンタルフロスは、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
一実施形態において、デンタルフロスは、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
一実施形態において、デンタルフロスは、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
被験体の口中の細菌を減少させる方法であって、
前記口と、下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む有効量の組成物とを接触させ、

(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、


あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、そして
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)
それによって前記被験体の口中の細菌を減少させることを含む方法。
(項目2)
前記被験体の口中の前記細菌の量が、前記組成物と接触していない前記細菌の量と比較して、少なくとも50%減少する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記被験体が、少なくとも2mlの前記組成物を含む前記組成物で口をすすぐ、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記被験体が、前記組成物で少なくとも15秒間、口をすすぐ、項目1に記載の方法。(項目5)
前記組成物が、前記被験体によって摂取されない、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記被験体が、前記組成物で少なくとも1日1回、口をすすぐ、項目1に記載の方法。(項目7)
前記被験体が、前記組成物で少なくとも5日間少なくとも1日1回、口をすすぐ、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記被験体が、少なくとも10mlの前記組成物で1日2回、口をすすぐ、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記可溶性誘導体化キトサンの濃度が、少なくとも5ppm(例えば、約100〜250ppm)である、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記可溶性誘導体化キトサンの濃度が、少なくとも5μg/mlである、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記被験体が、1種または複数の口腔疾患または状態を有する、項目1に記載の方法。(項目12)
前記口腔疾患または状態が、歯垢、歯肉炎、齲蝕、または口臭である、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記被験体が、歯垢、腫れた歯肉、口のびらん、明赤色もしくは紫色の歯肉、光沢のある歯肉、膿を出す腫れた歯肉、猛烈な口腔の臭い、圧力がかからない限り無痛の歯肉、穏やかな歯磨きでさえ、特にデンタルフロスを使用したとき、容易に出血する歯肉、または様々な程度の重症度を伴う痒みを有する歯肉を有する、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記被験体が、Streptococcus mutans、Streptococcus sanguis、Treponema denticola、Porphyromonas gingivalis、Aggregatibacter actinomycetemcomitans、Fusospirochetes、Veillonella、および病原性Lactobacilliのいくつかの形態、Actinomyces
viscosus、またはNocardia sppに感染している、項目1に記載の方法。
(項目15)
抗生物質を被験体に投与するステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目16)
機械的または超音波デブリードマンの使用によって、口から細菌および関連する残屑の表層を物理的に除去するステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目17)
前記誘導体化キトサンが、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である、項目1に記載の方法。
(項目18)
前記誘導体化キトサンが、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である、項目1に記載の方法。
(項目19)
置換基の25〜95%が、水素である、項目1に記載の方法。
(項目20)
置換基の55〜90%が、水素である、項目1に記載の方法。
(項目21)
置換基の1〜50%が、アセチルである、項目1に記載の方法。
(項目22)
置換基の4〜20%が、アセチルである、項目1に記載の方法。
(項目23)
置換基の2〜50%が、式(II)の基である、項目1に記載の方法。
(項目24)
置換基の4〜30%が、式(II)の基である、項目1に記載の方法。
(項目25)
置換基の55〜90%が水素であり、R置換基の4〜20%がアセチルであり、R置換基の4〜30%が式(II)の基である、項目1に記載の方法。
(項目26)
が、アミノであり、そしてRが、アルギニン側鎖である、項目1に記載の方法。(項目27)
が、下記

の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目28)
が、アミノであり、そしてRが、リシン側鎖である、項目1に記載の方法。
(項目29)
が、下記


の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目30)
が、アミノであり、そしてRが、ヒスチジン側鎖である、項目1に記載の方法。(項目31)
が、下記


の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目32)
置換基の少なくとも1%が、下記


の1つから選択され、R置換基の少なくとも1%が、下記


から選択される、項目1に記載の方法。
(項目33)
が、アミノであり、そしてRが、置換C〜Cアルキルである、項目1に記載の方法。
(項目34)
が、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである、項目1に記載の方法。(項目35)
が、アミノ基で置換されているCアルキルである、項目34に記載の方法。
(項目36)
が、アミノ基で置換されているCアルキルである、項目34に記載の方法。
(項目37)
が、アミノ基で置換されているCアルキルである、項目34に記載の方法。
(項目38)
が、アミノ基で置換されているCアルキルである、項目34に記載の方法。
(項目39)
が、アミノ基で置換されているCアルキルである、項目34に記載の方法。
(項目40)
が、アミノ基で置換されているCアルキルである、項目34に記載の方法。
(項目41)
が、下記


の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目42)
が、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである、項目1に記載の方法。
(項目43)
が、グアニジノ基で置換されているCアルキルである、項目42に記載の方法。(項目44)
が、グアニジノ基で置換されているCアルキルである、項目42に記載の方法。(項目45)
が、グアニジノ基で置換されているCアルキルである、項目42に記載の方法。(項目46)
が、グアニジノ基で置換されているCアルキルである、項目42に記載の方法。(項目47)
が、グアニジノ基で置換されているCアルキルである、項目42に記載の方法。(項目48)
が、グアニジノ基で置換されているCアルキルである、項目42に記載の方法。(項目49)
が、下記


の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目50)
が、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである、項目1および19から49のいずれか一項に記載の方法。
(項目51)
前記誘導体化キトサンが、キトサンとアミノ酸とを反応させることによって作製され、前記アミノ酸のアミノ基が、保護基によって保護されている、項目1に記載の方法。
(項目52)
合成過程において窒素保護基を使用し、それにより窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる、項目51に記載の方法。
(項目54)
前記窒素保護基が、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である、項目50または52に記載の方法。
(項目55)
が、アミノである、項目1および19から50のいずれか一項に記載の方法。
(項目56)
が、水素であり、そしてRが、アミノである、項目1に記載の方法。
(項目57)
が、水素であり、そしてRが、グアニジノである、項目1に記載の方法。
(項目58)
が、水素であり、そしてRが、置換C〜Cアルキルである、項目1に記載の方法。
(項目59)
が、アミノ基で置換されているC〜Cアルキルである、項目1に記載の方法。(項目60)
が、アミノ基で置換されているCアルキルである、項目59に記載の方法。
(項目61)
が、アミノ基で置換されているCアルキルである、項目59に記載の方法。
(項目62)
が、アミノ基で置換されているCアルキルである、項目59に記載の方法。
(項目63)
が、アミノ基で置換されているCアルキルである、項目59に記載の方法。
(項目64)
が、アミノ基で置換されているCアルキルである、項目59に記載の方法。
(項目65)
が、アミノ基で置換されているCアルキルである、項目59に記載の方法。
(項目66)
が、下記


の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目67)
が、グアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルである、項目1に記載の方法。
(項目68)
が、グアニジノ基で置換されているCアルキルである、項目67に記載の方法。
(項目69)
が、グアニジノ基で置換されているCアルキルである、項目67に記載の方法。
(項目70)
が、グアニジノ基で置換されているCアルキルである、項目67に記載の方法。
(項目71)
が、グアニジノ基で置換されているCアルキルである、項目67に記載の方法。
(項目72)
が、グアニジノ基で置換されているCアルキルである、項目67に記載の方法。
(項目73)
が、グアニジノ基で置換されているCアルキルである、項目67に記載の方法。
(項目74)
が、下記


の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目75)
置換基の少なくとも25%がHであり、R置換基の少なくとも1%がアセチルであり、そしてR置換基の少なくとも2%が特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される、項目1に記載の方法。
(項目76)
式(I)のキトサンが、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい、項目1に記載の方法。
(項目77)
前記誘導体化キトサンの分子量が、5,000〜1,000,000Daである、項目1に記載の方法。
(項目78)
前記誘導体化キトサンの分子量が、5,000〜350,000Daである、項目1に記載の方法。
(項目79)
前記誘導体化キトサンの分子量が、10,000〜150,000Daである、項目1に記載の方法。
(項目80)
前記誘導体化キトサンの分子量が、15,000〜100,000Daである、項目1に記載の方法。
(項目81)
前記誘導体化キトサンの分子量が、15,000〜50,000Da(例えば、20,000〜40,000)である、項目1に記載の方法。
(項目82)
前記キトサンが、5%〜50%官能化されている、項目1に記載の方法。
(項目83)
前記キトサンが、20%〜30%官能化されている、項目1に記載の方法。
(項目84)
前記誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)が、75%〜95%である、項目1に記載の方法。
(項目85)
前記誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)が、80%〜90%である、項目1に記載の方法。
(項目86)
前記誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)が、1.0〜2.5である、項目1に記載の方法。
(項目87)
前記誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)が、1.5〜2.0である、項目1に記載の方法。
(項目88)
前記組成物がさらなる剤をさらに含み、そして前記さらなる剤がキシリトールである、項目1に記載の方法。
(項目89)
前記官能化キトサンが、他の不純物を実質的に含まない、項目1に記載の方法。
(項目90)
前記組成物が、グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が重合アミノ酸で置換されているキトサンポリマーを実質的に含まない、項目1に記載の方法。
(項目91)
前記組成物が、15,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを実質的に含まない、項目1に記載の方法。
(項目92)
バイオフィルムを破壊し、または被験体の口中のバイオフィルムの形成を予防する方法であって、
前記口と、下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む有効量の組成物とを接触させ、


(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、


あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、そして
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)
それによって前記被験体の口中のバイオフィルムを破壊することを含む方法。
(項目93)
被験体においてC反応性タンパク質またはリポタンパク質関連ホスホリパーゼA2の量を減少させる方法であって、前記口と、下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む有効量の組成物とを接触させ(例えば、すすぎ)、


(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、




あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、そして
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)
それによってC反応性タンパク質またはリポタンパク質関連ホスホリパーゼA2の量を低下させることを含む方法。
(項目94)
下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む口腔リンス組成物


(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、


あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、そして
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
(項目95)
下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む歯磨き剤組成物


(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、


あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、そして
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
(項目96)
下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む固体、半固体、ゲル、または液体の組成物を含む歯科用ストリップ


(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、


あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、そして
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
(項目97)
被験体の口中の細菌を減少させ、またはバイオフィルムを破壊するための口腔リンスキットであって、下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンと、


(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、


あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、そして
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)
説明書と
を含む口腔リンスキット。
(項目98)
被験体の口中に適合するように構成された医療デバイスであって、前記医療デバイスの表面が、下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンでコーティングされている医療デバイス


(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、

あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、そして
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
(項目99)
下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む歯ブラシ


(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、


あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、そして
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
(項目100)
下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含むデンタルフロス


(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、


あるいはRは、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
は、水素またはアミノであり、そして
は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC〜Cアルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
図1Aは、水単独中のStreptococcus mutans対照(A)を表す。図1Bおよび1Cは、水中の10μg/mLのキトサン−アルギニンによる1分の処理後の、S.mutansの集合を表す。 図2Aは、キトサン−アルギニンによる処理前のStreptococcus mutansを表す。図2Bは、10μg/mLでのキトサン−アルギニンによる1分の処理の後のStreptococcus mutansを表す。図2Cは、100μg/mLでのキトサン−アルギニンによる1分の処理の後のStreptococcus mutansを表す。 図3は、対照としてローダミン結合体で染色したStreptococcus mutansを表す。 図4は、10μg/mLのキトサン−アルギニンへの曝露の後の、Streptococcus mutansの生存率を表す。 図5は、キトサン−アルギニンによる1分の処理後の、Streptococcus mutansバイオフィルムの除去を表す。p値は、水単独処理と比較して、0.04()または0.02(**)と等しかった。 図6(A)は、水で処理したヒト大臼歯上のStreptococcus mutansの歯垢を表す。図6(B)は、10μg/mLのキトサン−アルギニンで処理したヒト大臼歯上のStreptococcus mutansの歯垢を表す。図6(C)は、100μg/mLのキトサン−アルギニンで処理したヒト大臼歯上のStreptococcus mutansの歯垢を表す。 図7は、歯科染料を使用した歯垢の定量化を表す。染料は、超音波処理およびボルテックスによって歯の表面から放出された。()は、対照の水処理と比較した0.04のp値を示す。 図8は、キトサン−アルギニンで処理したヒト大臼歯上の染色された歯垢を表す。 図9は、歯科染料を使用した歯垢の定量化を表す。染料は、エタノールによって歯冠表面から放出された。()は、対照の水処理と比較した0.01のp値を示す。 図10は、デルモピノールと比較して、キトサン−アルギニン(24kDa、28%官能化、83%DDA、1.5PDI)がStreptococcus mutans(ATCC35668)4日齢のバイオフィルムを除去する能力を示す。Streptococcus mutansバイオフィルムをすすぎ、にクリスタルバイオレットで染色し、その後0.01%もしくは0.2%のキトサン−アルギニンまたはデルモピノール(DP)で処理した。残留する染色を70%エタノールで除去し、OD595を記録し、残ったバイオフィルム材料を定量化した。 図11は、100μg/mLのキトサン−アルギニン(43kDa、25%官能化、88%DDA、2.28PDI)、水、または1.2%クロルヘキシジンで処理したStreptococcus mutans ATCC35668(2日齢)定常的バイオフィルムの即時の分散を表す。バイオフィルムをすすぎ、クリスタルバイオレットで染色し、1分間処理し、すすいだ。 図12は、染色して歯垢を視覚化した、キトサン−アルギニン(43kDa、25%官能化、88%DDA、2.28PDI、左側)で処理された、2日の歯垢増殖(Streptococcus mutans ATCC35668)を伴う歯からの歯垢除去活性を示す。中間の画像は、10μg/mlのキトサン−アルギニン中で1分間穏やかに撹拌した後に残った歯垢を示す。下の画像は、100μg/mlのキトサン−アルギニンで1分間さらに処理した後に残った歯垢を示す。 図13は、処理前(A)、および20μg/ml(B)または100μg/ml(C)のキトサン誘導体(C/A低=キトサン−アルギニン18kDa、25%官能化、88%DDA、1.47PDI;C/A高=キトサン−アルギニン43kDa、25%官能化、88%DDA、2.28PDI;LBA低=キトサン−ラクトビオン酸9〜30kDa;LBA高=>150kDa)で処理した後に調査した、光学顕微鏡(400×)で視覚化したStreptococcus mutans ATCC35668の集合を示す。 図14は、キトサン誘導体(C/A低=キトサン−アルギニン18kDa、25%官能化、88%DDA、1.47PDI;C/A高=キトサン−アルギニン43kDa、25%官能化、88%DDA、2.28PDI;LBA低=キトサン−ラクトビオン酸9〜30kDa;LBA高=>150kDa)で5分間処理したStreptococcus mutans ATCC35668を示す。上清を単離し、試験し、ATP濃度を決定した。未処理細菌と比較した上清中に放出されたATPの増大(倍)を測定した。 図15は、ATP漏出に関してキトサン誘導体の相対的抗菌活性を決定するための、キトサン誘導体(C/A低=キトサン−アルギニン18kDa、25%官能化、88%DDA、1.47PDI;C/A高=キトサン−アルギニン43kDa、25%官能化、88%DDA、2.28PDI;LBA低=キトサン−ラクトビオン酸9〜30kDa;LBA高=>150kDa)で5分間処理したStreptococcus mutans ATCC35668の生存率を示す(図14を参照されたい)。 図16は、C/A高(キトサン−アルギニン43kDa、25%官能化、88%DDA、2.28PDI)による4時間の処理の後の、2日のペグバイオフィルムと関連するStreptococcus mutans ATCC35668の残ったCFU/mlを示す。 図17は、C/A低(キトサン−アルギニン18kDa、25%官能化、88%DDA、1.47PDI)による4時間の処理の後の、2日のペグバイオフィルムと関連するStreptococcus mutans ATCC35668の残ったCFU/mlを示す。 図18は、フローセル中で30時間増殖させ、次いで細胞接着の8時間後、24時間後、および28時間後に水または100μg/mLのキトサン−アルギニン(43kDa、25%官能化、88%DDA、2.28PDI)で2分間処理し、最後にすすぎ、30秒間超音波処理した、混合した口腔バイオフィルム(Streptococcus mutans ATCC35668、Streptococcus sanguinis ATCC10556、およびStreptococcus salivarius ATCC13419)を表す。 図19は、超音波処理の前および後の、C/A高(キトサン−アルギニン43kDa、25%官能化、88%DDA、2.28PDI)による処理および未処理の、フローセル混合した口腔バイオフィルム(Streptococcus mutans ATCC35668、Streptococcus sanguinis ATCC10556、およびStreptococcus salivarius ATCC13419)湿重量の減少を示す。 図20は、処理前(A)、および人工的口モデルにおける混合した口腔細菌(Streptococcus mutans ATCC35668、Streptococcus sanguinis ATCC10556、およびStreptococcus salivarius ATCC13419)への曝露後の、C/A高(キトサン−アルギニン43kDa、25%官能化、88%DDA、2.28PDI)による処理なし(B)、および2分の1日2回の30秒のC/A高による処理を伴う(C)ヒト第三大臼歯を示す。
本明細書に記載されているのは、口腔保健において使用するための可溶性キトサンまたはキトサン誘導体を含有する方法および組成物である。組成物は一般に、(例えば、凝集および除去することによって)細菌を減少させ、または被験体の口中のバイオフィルムを破壊するのに有用である。
いくつかの実施形態において、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンは、下記の特徴の1つまたは複数を示す。例えば、長い有効期間、乾燥粉末として保存される能力、または水、食塩水、もしくは他の中性溶液に溶解し(例えば、ヒトの口中)、かつ必要に応じ(例えば、固体、半固体、もしくは液体の組成物として)分散する能力。例示的な化合物には、これらに限定されないが、可溶性キトサン化合物、キトサン−アルギニン化合物、キトサン−グアニジン化合物、キトサン−非天然アミノ酸化合物、キトサン−酸アミン化合物、キトサン−天然アミノ酸化合物、ならびに上記の化合物の共誘導体およびその塩が含まれる。これらの化合物およびそれらの抗微生物活性は、参照により本明細書中に組み込まれている米国特許出願第11/657,382号および同第11/985,057号において開示されている。例示的な化合物にはまた、中性キトサン化合物(例えば、単糖類含有キトサン化合物、キトサン−ラクトビオン酸化合物、およびキトサン−グリコール酸化合物)、ならびにこれらの化合物の共誘導体およびその塩が含まれる。
細菌凝集
例えば、被験体における体腔または上皮/粘膜表面中の細菌個体群は、本明細書に記載されている化合物および組成物を使用した凝集によって、(例えば、通常の微生物レベルにより近いレベルまで)減少させることができる。本明細書に記載されているのはまた、病原菌による、例えば、口、歯、または咽頭のコロニー形成を処理する方法である。
いくつかの実施形態において、例えば、キトサン誘導体上への細菌の凝集をもたらすように、本明細書に記載されている組成物が使用され、細菌個体群と接触するとき、この凝集は「障壁」として作用することができ、このように得られた組成物は被験体によって廃棄される(例えば、吐き出す、例えば、口腔リンスとして)。
凝集(例えば、障壁凝集)の方法には、例えば、口または上皮/粘膜表面において、本明細書に記載されている組成物または化合物(例えば、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサン)と細菌とを接触させるステップが含まれる。本明細書に記載されている可溶性キトサンまたはキトサン誘導体は、複数の細菌と同時に相互作用し、ポリマー鎖の一部を介して複数の細菌を結合することができる。したがって、接触によって細菌が互いに集合することをもたらす。凝集内のこれらの細菌は、他の表面に結合する能力が限られ、それによって細菌によるコロニー形成への障壁を生じさせる。この障壁は、コロニー形成のために利用できる細菌表面積の減少、集合体内の細菌の捕捉、および細菌が多くの場合利用して生物学的または不活性な表面と関連する細菌表面受容体の曝露の制限の結果であり、それによって病原菌のコロニー形成が防止される。いくつかの好ましい実施形態において、誘導体化キトサンは、少なくとも約15kDaの分子量を有する。
キトサン誘導体、例えば、キトサン−アルギニンは、口中の細菌を減少させる物理的手段によって作用し、通常の機械的口腔衛生の補助の役割をすることができる。口腔リンス中のキトサン誘導体は、細菌を凝集させ、正に帯電したキトサン−アルギニンと負に帯電した口腔細菌の細胞壁との間の物理的相互作用によってすすぎの間に口腔から容易に除去されることが可能となることによって、歯エナメル質への細菌の接着を予防するように作用する。
キトサン誘導体、例えば、キトサン−アルギニンの正に帯電した特性によって、本明細書に記載されている組成物は、口腔細菌の凝集および集合において有効となる。正に帯電したポリマーは、口腔細菌の負に帯電した細胞壁と静電気的に相互作用する。引いてはこれによって、キトサン誘導体、例えば、キトサン−アルギニンの長いポリマー鎖が、細菌細胞表面および細菌細胞間の架橋と相互作用することが可能となる。この相互作用によって、口腔細菌細胞の凝集および集合が可能となり、口腔細菌細胞が口腔表面に接着することを妨げる。この機械的作用によって、すすぎの間の口腔からの細菌の容易な除去が可能となる。
バイオフィルム/細菌
本明細書に記載されている方法および組成物を使用して、被験体において、例えば、口中の予め形成されているバイオフィルムを破壊する(例えば、粘度を減少させる、もしくは溶解する)ことができる。本明細書において使用する場合、「溶解する」または「溶解」という用語は、予め形成されているバイオフィルム中の接着を、一部または全てをすすぎ、押し流し、または洗い流すことができるように解体することを意味する。本明細書に記載されている方法および組成物をまた使用して、被験体の口中のバイオフィルムの形成を防止する(例えば、バイオフィルムが形成する能力を減少させる)ことができる。
バイオフィルムは、自己発達したポリマーマトリックス中に被包され、生きているまたは不活性な表面に接着している、微生物の構造化された群集である。バイオフィルムはまた、表面接着、構造不均質性、遺伝的多様性、複雑な群集相互作用、および高分子物質の細胞外マトリックスによって特徴付けられることが多い。
バイオフィルムの形成は、表面への浮遊微生物の結合から始まる。これらの最初の細菌コロニー形成は、最初は弱い可逆的なファンデルワールス力による表面への接着によって生じる。細菌が表面から直ちに離れない場合、線毛などの細胞接着構造を使用してより持続的にそれら自体が留まり得る。最初の接着細菌は、より多様な接着部位を提供し、かつバイオフィルムを一緒に保持するマトリックスを集積させ始めることによって、他の細胞の到達を促進する。コロニー形成が始まると、バイオフィルムは細胞分裂および動員の組合せによって増殖する。バイオフィルム形成の最終段階は発達として公知であり、バイオフィルムが形成され、形状およびサイズのみが変化し得る段階である。バイオフィルム環境および伝達経路のこの発達によって、細胞がより抗生物質耐性となることが可能となる。
バイオフィルムは、多くの異なるタイプの微生物、例えば、細菌、古細菌、原虫、真菌および藻類を含有することができ、各群は特定の代謝機能を果たす。微生物はまた、単一種のフィルムを形成することができる。
バイオフィルムは一緒に保持され、細胞外重合物質(EPS)と称される排出された高分子化合物のマトリックスによって保護される。このマトリックスはマトリックス内の細胞を保護し、生化学的シグナルによって細胞間の伝達を促進する。
フィルムの密で保護された環境によって様々な方法で協同および相互作用することが可能となるため、バイオフィルム中で生存している細菌は、同じ種の浮遊細菌とは異なる特性を有することができる。細菌に対するこの環境の1つの利益は、密な細胞外マトリックスおよび細胞の外層が群集の内部を保護するため、洗浄剤および抗生物質への耐性が増加することである。
バイオフィルムと関連する例示的な細菌には、グラム陽性菌(例えば、Staphylococcus aureus(例えば、MW−2株)、Streptococcus mutans、Clostridium perfringens、Streptococcus pyogenes(GAS)、Clostridium difficileおよびStreptococcus sanguis)、ならびにグラム陰性菌(大腸菌(例えば、O:157H:7株)、Shigella flexneri、Salmonella typhimurium、Acinitobacter baumannii、Pseudomonas aeruginosaならびにレジオネラ菌(例えば、L.pneumophila)が含まれる。
口中のバイオフィルムと関連する例示的な細菌には、Streptococcus mutans、Streptococcus sanguis、Treponema denticola、Porphyromonas gingivalis、Aggregatibacter actinomycetemcomitans、Fusospirochetes、Veillonella、および病原性Lactobacilliのいくつかの形態、Actinomyces viscosus、またはNocardia sppが含まれる。
口中のバイオフィルムと関連する例示的な細菌にはまた、口腔疾患または状態、例えば、歯垢、歯肉炎、齲蝕、または口臭をもたらす細菌が含まれる。口中の感染と関連する例示的な細菌にはまた、口、耳、鼻および咽頭において組織または創傷感染をもたらす細菌が含まれる。
本明細書において使用する場合、耐性微生物または耐性菌とは、抗菌剤に対して耐性となった生物を意味する。また、耐性微生物または耐性菌とは、予め定義された国内的または国際的に許容される限度である臨床検査標準化協会(CLSI)の耐性限界点(その耐性限界点において、またはそれを超えて、有効用量の抗生物質の投与が望ましくない副作用を生じさせる)によって、その有効なMICが有効量を超えたことを意味する。いくつかの実施形態において、耐性菌の最小阻止濃度は、選択した抗菌剤について非耐性菌で見られるものよりも少なくとも2、5、10、または100大きい。
バイオフィルムと関連する例示的な口腔疾患および状態にはまた、本明細書に記載されているような耐性菌の感染をもたらす細菌の1つまたは複数の存在によって特徴付けられる口腔疾患および状態を含めることができる。
治療
本明細書に記載されている組成物および化合物(例えば、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサン)を、被験体に例えばインビボで投与して、本明細書の下記に記載されているものを含めた種々の障害を治療、予防、および/または診断することができる。
本明細書において使用する場合、「治療する」または「治療」という用語は、障害、障害の1つもしくは複数の症状、または障害に対する素因を治癒、回復、緩和、軽減、変更、是正、寛解、改善または影響する(例えば、障害の少なくとも1つの症状を予防し、または障害の少なくとも1つの症状の発症を遅らせる)目的で、被験体、例えば、患者への、組成物または化合物(例えば、本明細書に記載されている化合物(例えば、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサン)の適用または投与、あるいは障害(例えば、本明細書に記載されているような障害)、障害の症状、または障害の素因を有する被験体、例えば、患者からの単離した組織または細胞、例えば、細胞系への、組成物または化合物の適用または投与として定義される。
本明細書において使用する場合、「予防する」または「予防」という用語は、障害を回避もしくは妨げ、または障害に対する素因に影響を与える(例えば、障害の少なくとも1つの症状を予防し、または障害の少なくとも1つの症状の発症を遅らせる)目的で、被験体、例えば、障害(例えば、本明細書に記載されている障害)の危険性がある、または障害への素質を有する被験体への、組成物もしくは化合物(例えば、本明細書に記載されている化合物(例えば、可溶性キトサンもしくは誘導体化キトサン))の適用または投与、あるいは被験体、例えば、障害(例えば、本明細書に記載されているような障害)の危険性のある、または障害に対する素因を有する被験体からの単離した組織もしくは細胞、例えば、細胞系への、化合物の適用または投与と定義される。
本明細書において使用する場合、障害を治療するのに有効な組成物もしくは化合物の量、または「治療有効量」とは、被験体への単回または多回用量投与によって、このような治療の非存在下で予期されるものを超えた、細胞の処理において、または障害を有する被験体の治癒、緩和、軽減もしくは改善において、有効な組成物または化合物の量を意味する。
本明細書において使用する場合、障害を予防するのに有効な組成物もしくは化合物の量、または組成物もしくは化合物の「予防的有効量」とは、被験体への単回または多回用量投与によって、障害または障害の症状の発症または再発が起こることを予防または遅らせることにおいて有効な量を意味する。
本明細書において使用する場合、「被験体」という用語は、ヒトおよびヒトではない動物を含むことを意図する。例示的なヒト被験体には、障害、例えば、本明細書に記載されている障害を有するヒト患者、または正常な被験体が含まれる。本発明の「ヒトではない動物」という用語には、全ての脊椎動物、例えば、非哺乳動物(ニワトリ、両生類、爬虫類など)、および哺乳動物(ヒトではない霊長類、家畜および/または農業的に有用な動物、例えば、ヒツジ、イヌ、ネコ、ウシ、ブタなど)が含まれる。
本明細書において使用する場合、2種の剤の「組み合わせた投与」または合わせた投与とは、2種以上の剤(例えば、本明細書に記載されている化合物)が同時に、または患者に対する各剤の作用が重なるように間隔をおいて被験体に投与されることを意味する。好ましくは、2種以上の剤は、互いに15分、10分、5分、または1分以内に投与される。好ましくは、剤の投与は、組合せの(例えば、相乗)効果が達成されるように、十分に接近して間隔をあける。本明細書に記載されている誘導体化キトサン、および抗生物質などの抗微生物剤(複数可)の1つまたは複数の例示的な組合せは、例えば、参照により本明細書にその全体が組み込まれている米国特許出願第61/113904号に記載されている。組合せは、細菌性感染を有する被験体を治療するために使用するときに相乗効果を有することができる。剤は、例えば、合わせた単位用量で同時に投与することができる(両方の剤の同時の送達を実現する)。代わりに、剤は、特定の時間間隔、例えば、数分、数時間、数日または数週間の間隔で投与することができる。一般に、これらの剤は、被験体において同時に生物利用可能、例えば、検出可能である。
好ましい実施形態において、剤は本質的に同時に投与され、例えば、2つの単位用量が同時に、または2種の剤の合わせた単位用量が投与される。別の好ましい実施形態において、剤は、別々の単位用量で送達する。剤は、任意の順序で、または2つ以上の剤を含む1つもしくは複数の調製物として投与することができる。好ましい実施形態において、剤の1つ、例えば、第1の剤の少なくとも1回の投与は、他の剤、例えば、第2の剤の数分、1時間、2時間、3時間、もしくは4時間以内、または1日もしくは2日以内に行われる。場合によっては、組合せは、例えば、相加効果を超える相乗効果、例えば、相加効果を少なくとも1.5倍、2.0倍、5倍、10倍、20倍、50倍、または100倍超える相乗効果を達成することができる。
被験体
被験体は、ヒトまたは動物でよい。適切な動物被験体には、これらだけに限らないが、愛玩動物、野生動物、動物園の動物、実験動物、および家畜が含まれる。適切な動物被験体には、霊長類、哺乳動物、げっ歯類、および鳥が含まれる。前記動物の例には、これらだけに限らないが、モルモット、ハムスター、スナネズミ、ラット、マウス、ウサギ、イヌ、ネコ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ウシ、ヤギ、シカ、アカゲザル、サル、タマリンド、類人猿、ヒヒ、ゴリラ、チンパンジー、オランウータン、テナガザル、家禽、例えば、キジ、ウズラ(または他の狩猟鳥)、水鳥、ダチョウ、ニワトリ、シチメンチョウ、アヒル、およびガチョウまたは自由に飛ぶ鳥が含まれる。
いくつかの実施形態において、被験体は、口腔疾患、または口腔疾患の症状を有する。例示的な口腔疾患には、歯肉炎および齲蝕が含まれる。口腔疾患の例示的な症状には、腫れた歯肉;口のびらん;明赤色もしくは紫色の歯肉;光沢のある歯肉;膿を出す腫れた歯肉;猛烈な口腔の臭い;圧力がかからない限り無痛の歯肉;穏やかな歯磨きでさえ、特にデンタルフロスを使用したとき、容易に出血する歯肉;様々な程度の重症度を伴う痒みを有する歯肉;または歯痛が含まれる。
いくつかの実施形態において、被験体は、本明細書に記載されている細菌、例えば、Streptococcus mutans、Streptococcus sanguis、Treponema denticola、Porphyromonas gingivalis、Aggregatibacter actinomycetemcomitans、Fusospirochetes、Veillonella、および病原性Lactobacilliのいくつかの形態、Actinomyces viscosus、またはNocardia sppの1つまたは複数の存在によって特徴付けられる口腔疾患または状態を有する。
いくつかの実施形態において、被験体は、本明細書に記載されている口腔疾患または状態を有する危険性がある。
歯肉炎
本明細書に記載されている組成物を使用して、被験体において歯肉炎を治療または予防することができる。
歯肉炎は、歯ぐき(歯肉)に影響を与える歯肉疾患のための一般用語である。歯肉炎は、歯の付属物(すなわち歯周靭帯)の損失を伴わない歯肉組織の炎症と定義することができる。歯肉炎は、歯の表面に接着した細菌バイオフィルム(歯垢とも称される)によって誘発し得る。
歯肉炎は通常、歯肉と歯との間の小さいギャップ中に蓄積する細菌の歯垢によって、および歯の上に形成される歯石(歯せき)によってもたらされる。これらの蓄積は小さく、微視的でさえあり得るが、その中の細菌は、歯の周りの歯肉の炎症をもたらす外来性化学物質および毒素を生じさせる。
この炎症は、歯周炎としてその他では公知の作用である、歯と歯肉との間の深いポケットおよび歯の周りの骨の喪失をもたらし得る。妊娠、コントロール不良の真性糖尿病および思春期の始まりは、歯肉の感受性を増加させ、または歯と歯肉のミクロフローラの組成を変化し得るホルモンの変化によって、歯肉炎の危険性を増加させる。歯肉炎の危険性は、それらの歯垢保持特性による、不整列の歯、充填物の粗い縁、ならびに不適合または汚れた義歯、橋義歯、および歯冠によって増加する。薬物フェニトイン、経口避妊薬、ならびに鉛およびビスマスなどの重金属の摂取もまた、歯肉炎をもたらし得る。
場合によっては、歯ぐきの炎症は、急性壊死性潰瘍性歯肉炎(ANUG)をもたらすなど突然増幅し得る。ANUGの病因は、特定のタイプの病原菌(紡錘状スピロヘータの
変種)の異常増殖であるが、ストレス、栄養不良および免疫系の不全などの危険因子は、感染を悪化させ得る。これによって息が極度に臭くなり、かなりの歯肉の疼痛が感じられ、歯周組織の変性が急速に起こる。これは、1週間コースのメトロニダゾール抗生物質、続いて歯科衛生士または歯科医師による歯肉の徹底的なクリーニング、およびストレスなどの危険因子の低減によって治療することができる。
歯肉炎の症状には、例えば、腫れた歯肉;口のびらん;明赤色もしくは紫色の歯肉;光沢のある歯肉;膿を出す腫れた歯肉;猛烈な口腔の臭い;圧力がかからない限り無痛の歯肉;穏やかな歯磨きでさえ、特にデンタルフロスを使用したとき、容易に出血する歯肉;または様々な程度の重症度を伴う痒みを有する歯肉が含まれる。
歯肉炎は、剤および/または治療法の1つまたは複数と組み合わせた、本明細書に記載されている可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンを使用して治療または予防することができる。例えば、歯肉線の上および下の適切な手入れ(「定期的なクリーニング」から歯周の手入れまたはスケーリングおよびルートプレーニングまで様々である)は、この歯垢バイオフィルムを破壊し、歯垢を保持する歯石(歯せき)を除去し、炎症の病因の除去を助ける。歯肉炎を予防する方法には、例えば、毎日の歯磨きおよびデンタルフロスの使用を含む定期的な口腔衛生;例えば、食塩水もしくはクロルヘキシジンを使用する口内洗浄剤;または歯周のスケーリングおよび掻爬術に加えて厳密なプラークコントロールプログラムが含まれる。いくつかの実施形態において、剤および治療法の組合せの投与は、相乗効果が達成されるように十分に接近した間隔をとる。
歯肉炎は、アテローム性動脈硬化症および心疾患などの、被験体における炎症性障害における重要な危険因子である血管の炎症を促進し得る。歯肉疾患を有する人は、例えば、冠動脈疾患の危険性の増加と関連する炎症のマーカーである上昇したレベルのC反応性タンパク質(CRP)を有することが公知である。歯周病を有する人はまた、心臓に関する危険性を増加させる炎症についての別の有意なマーカーである上昇したレベルのリポタンパク質関連ホスホリパーゼA2を有することがまた示されてきた。本明細書に記載されている組成物を使用して、被験体において歯肉炎と関連する心臓疾患または状態を治療または予防することができる。
齲蝕
本明細書に記載されている組成物を使用して、被験体において齲蝕を治療または予防することができる。
虫歯または空洞としてまた公知の齲蝕は、細菌過程が硬い歯牙構造(エナメル質、象牙質およびセメント質)を損傷する疾患である。これらの組織は進行性に崩壊し、歯の空洞(歯の穴)を生じさせる。齲蝕と関連する細菌には、例えば、Streptococcus mutansが含まれる。
新しい齲蝕病変の最も早い徴候は、歯の表面上の白墨のように白いスポットの出現であり、これはエナメル質の脱ミネラル化の領域を示す。これは初期虫歯と称される。病変が脱ミネラル化し続けると茶色になり得るが、最終的に空洞となる。エナメル質および象牙質が破壊されると、空洞はより顕著となる。歯の患部は色が変わり、触って柔らかになる。虫歯がエナメル質を貫通すると、歯の神経への通路を有する象牙細管が曝露し、歯が痛むことがある。熱、冷たさ、または甘い食物および飲料に曝露すると、疼痛は悪化し得る。齲蝕はまた、臭い息および嫌な味をもたらし得る。非常に進行した場合において、感染は歯から周囲の軟部組織に広がり得る。齲蝕の合併症には、例えば、海綿静脈洞血栓および口腔底蜂窩織炎が含まれる。
齲蝕は、細菌、例えば、Streptococcus mutans、Streptococcus sanguis、Actinomyces viscosus、およびNocardia sppの感染によってもたらされることができる。他の危険因子には、例えば、歯に影響を及ぼす障害または疾患(例えば、エナメル質形成不全症)、歯の解剖学的形態、発酵性炭水化物、齲蝕原性(酸性)環境に歯が曝露される頻度、唾液の減少(例えば、糖尿病、もしくは医薬品の副作用などの医学的状態によってもたらされる)、またはタバコの使用が含まれる。
本明細書に記載されている組成物は、被験体において齲蝕を治療または予防するための剤および/または治療の1つまたは複数と組み合わせて使用することができる。例えば、齲蝕は、例えば、歯の修復または抜歯によって治療することができる。齲蝕は、例えば、口腔衛生(例えば、適切な歯磨きおよびデンタルフロスの使用)、歯の充填材、またはフッ化物治療によって予防することができる。いくつかの実施形態において、剤および治療法の組合せの投与は、相乗効果が達成されるように十分に接近した間隔をとる。
歯垢
本明細書に記載されている組成物を使用して、被験体において歯垢を治療(例えば、破壊)または予防することができる。
歯垢は、歯の上に集積するバイオフィルム(通常、無色)である。定期的に除去されない場合、歯垢は歯の空洞(齲蝕)または歯周の問題(歯肉炎など)をもたらし得る。
歯垢を形成する微生物には、細菌、例えば、Streptococcus mutansおよび嫌気性菌が含まれ、組成は口中の位置によって変化する。このような嫌気性菌の例には、フソバクテリウムおよびアクチノバクテリアが含まれる。歯の表面に近いそれらの微生物は嫌気性呼吸に変換され、酸を生成し得る。歯垢から放出される酸は、隣接する歯の表面の脱ミネラル化、結果的に齲蝕をもたらす。唾液はまた歯垢の集積物に浸透することができず、したがって細菌によって生成された酸を中和し、歯の表面を再ミネラル化するように作用することができない。このことはまた歯の周りの歯肉の刺激作用をもたらし、これは歯肉炎、歯周病および歯の喪失をもたらし得る。歯垢の集積はまた、ミネラル化され、歯石(歯せき)を形成し得る。
本明細書に記載されている組成物は、歯垢を治療または予防するための剤および治療の1つまたは複数と組み合わせて使用することができる。例えば、歯垢は、例えば、フッ化物練り歯磨きによる少なくとも1日2回の徹底的な歯磨き;歯の間および歯肉線の下の歯垢を除去するための毎日のデンタルフロスの使用;歯垢検出錠剤によって歯をチェックし、歯垢の除去を確実にすること;食事の管理(例えば、砂糖またはでんぷん質の多い食物の制限);ならびに歯科医師専門的クリーニングおよび歯科検診のための定期的な来診によって予防および除去することができる。いくつかの実施形態において、剤および治療法の組合せの投与は、相乗効果が達成されるように十分に接近した間隔をとる。
口臭
本明細書に記載されている組成物を使用して、口臭を治療または予防することができる。
口腔悪臭、呼気臭、口の臭い、悪臭の息、悪臭、悪臭呼気、口の悪臭、または臭い息としてもまた公知である口臭は、呼吸に吐き出される明らかに不快な臭いを記載するのに使用される用語である。口臭の原因には、例えば、口、舌、歯肉の疾患、鼻、扁桃腺、胃、または全身性の疾患および特定の硫黄分子生成細菌(Solobacterium mooreiなど)が含まれる。
本明細書に記載されている組成物は、剤および治療の1つまたは複数と組み合わせて使用して、口臭を治療または予防することができる。例えば、口臭のための治療には、例えば、舌表面の穏やかなクリーニング、含嗽、または口腔衛生の維持が含まれる。いくつかの実施形態において、剤および治療法の組合せの投与は、相乗効果が達成されるように十分に接近した間隔をとる。
抗菌剤
本明細書に記載されている組成物および化合物(例えば、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサン)は、抗生物質の1つまたは複数の組合せにおいて使用して、口中の細菌を減少させ、あるいは口腔疾患または状態、例えば、歯垢、歯肉炎、齲蝕、または口臭を治療または予防することができる。抗生物質の一般クラスには、例えば、アミノグリコシド、バシトラシン、β−ラクタム抗生物質、セファロスポリン、クロラムフェニコール、糖ペプチド、マクロライド、リンコサミド、ペニシリン、キノロン、リファンピン、糖ペプチド、テトラサイクリン、トリメトプリムおよびスルホンアミドが含まれる。いくつかの実施形態において、剤および治療法の組合せの投与は、相乗効果が達成されるように十分に接近した間隔をとる。
上記で取り上げたクラス内の例示的な抗生物質を、下記のように提供する。例示的なアミノグリコシドには、ストレプトマイシン、ネオマイシン、フラマイセチン、Parpmycin、リボスタマイシン、カナマイシン、アミカシン、ジベカシン、トブラマイシン、ハイグロマイシンB、スペクチノマイシン、ゲンタマイシン、ネチルマイシン、シソマイシン、イセパマイシン、ベルダマイシン、Amikin、Garamycin、Kantrex、ネトロマイシン、Nebcin、およびHumatinが含まれる。例示的なカルバセフェムには、ロラカルベフ(Lorabid)が含まれる。例示的なカルバペネムには、エルタペネム、Invanz、ドリペネム、Finibax、イミペネム/シラスタチン、Primaxin、メロペネム、およびMerremが含まれる。例示的なセファロスポリンには、セファドロキシル、Durisef、セファゾリン、Ancef、Cefalotin、Cefalothin、Keflin、セファレキシン、Keflex、セファクロル、Ceclor、セファマンドール、Mandole、セフォキシチン、Mefoxin、セフプロジル(Cefprozill)、Cefzil、セフロキシム、Ceftin、Zinnat、セフィキシム、Suprax、セフジニル、Omnicef、セフジトレン、Spectracef、セフォペラゾン、Cefobid、セフォタキシム、Claforan、セフポドキシム、Fortaz、セフチブテン、Cedax、セフチゾキシム、セフトリアキソン、Rocephin、セフェピム、Maxipime、およびセフトビプロール(Ceftrobriprole)が含まれる。例示的な糖ペプチドには、ダルババシン、オリタバンシン、テイコプラニン、バンコマイシン、およびVancocinが含まれる。例示的なマクロライドには、アジスロマイシン、Sithromax、Sumamed、Zitrocin、クラリスロマイシン、Biaxin、ジリスロマイシン、エリスロマイシン、Erythrocin(Erythocin)、Erythroped、ロキシスロマイシン、トロレアンドマイシン、テリスロマイシン、Ketek、およびスペクチノマイシンが含まれる。例示的なモノバクタムには、アズトレオナムが含まれる。例示的なペニシリンには、アモキシシリン、Novamox、Aoxil、アンピシリン、アズロシリン、カルベニシリン、クロキサシリン(Coxacillin)、ジクロキサシリン(Diloxacillin)、フルクロキサシリン、Floxapen、メズロシリン、メチシリン、ナフシリン、オキサシリン、ペニシリン、およびチカルシリンが含まれる。例示的なポリペプチドには、バシトラシン、コリスチン、およびポリミキシンBが含まれる。例示的なキノロンには、シプロフロキサシン、Cipro、Ciproxin、Ciprobay、エノキサシン、ガチフロキサシン、テクイン、レボフロキサシン、Levaquin、ロメフロキサシン、モキシフロキサシン、Avelox、ノルフロキサシン、Noroxin、オフロキサシン、Ocuflox、トロバフロキサシン、およびTrovanが含まれる。例示的なスルホンアミドには、Mefenide、Prontosil(アルカイック)、スルファセタミド、スルファメチゾール、スルファニルアミド(アルカイック)、スルファサラジン、スルフイソキサゾール、トリメトプリム、トリメトプリム−スルファメトキサゾール(コトリモキサゾール)、およびBactrimが含まれる。例示的なテトラサイクリンには、デメクロサイクリン(Demeclocyline)、ドキシサイクリン、Vibramycin、ミノサイクリン、Minocin、オキシテトラサイクリン、Terracin、テトラサイクリン、およびSumycinが含まれる。他の例示的な抗生物質には、Salvarsan、クロラムフェニコール(Chloamphenicol)、Chloromycetin、クリンダマイシン、Cleocin、リンコマイシン(Linomycin)、エタンブトール、ホスホマイシン、フシジン酸、Fucidin、フラゾリドン、イソニアジド、リネゾリド、ザイボックス、メトロニダゾール、Flagyl、ムピロシン、Bactroban、ニトロフラントイン(Nitrofurantion)、Macrodantin、Macrobid、プラテンシマイシン、ピラジナミド、キヌプリスチン/ダルホプリスチン(Syncerid)、リファンピン(リファンピシン)、およびチニダゾールが含まれる。いくつかの実施形態において、例示的な抗生物質には、キシリトール、過酸化水素、および塩化セチルピリジニウムが含まれる。
一実施形態において、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサン(例えば、本明細書に記載されている可溶性キトサンまたは誘導体化キトサン)をキシリトールと組み合わせて使用して、本明細書に記載されている疾患、または疾患の症状、例えば、口腔疾患、例えば、齲蝕、歯垢、歯肉炎、口臭を治療する。例えば、キシリトールは、約10グラム、9グラム、8グラム、7グラム、6グラム、5グラム、4グラム、3グラム、2グラム、または1グラム未満の1日投与量で投与することができる。
口腔リンス中の他の活性剤には、例えば、チモール、ユーカリプトール、ヘキセチジン、サリチル酸メチル、メントール、クロルヘキシジン、クロルヘキシジングルコン酸塩、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、メチルパラベン、過酸化水素、およびドミフェン臭化物が含まれてもよい。口腔リンス中の他の活性剤にはまた、例えば、フッ化物、酵素およびカルシウムが含まれてもよい。
いくつかの実施形態において、抗生物質は、メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、クロルヘキシジン、デルモピノール、またはdecapinolである。
抗炎症性
本明細書に記載されている組成物および化合物(例えば、可溶性キトサンおよび誘導体化キトサン)を、1種または複数の抗炎症薬、例えば、ステロイド性抗炎症薬および非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)と組み合わせて使用して、口中の細菌を減少させ、あるいは口腔疾患または状態、例えば、歯垢、歯肉炎、齲蝕、または口臭を治療または予防することができる。いくつかの実施形態において、剤および治療法の組合せの投与は、相乗効果が達成されるように十分に接近した間隔をとる。
例示的なステロイド性抗炎症薬には、グルココルチコイド(副腎皮質ステロイド)、例えば、ヒドロコルチゾン(Cortisol)、酢酸コルチゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、ベクロメタゾン、酢酸フルドロコルチゾン、酢酸デオキシコルチコステロン(DOCA)、およびアルドステロンが含まれる。例示的な非ステロイド性抗炎症薬には、アスピリン、コリンおよびサリチル酸マグネシウム、サリチル酸コリン、セレコキシブ、ジクロフェナクカリウム、ジクロフェナクナトリウム、ミソプロストールを有するジクロフェナクナトリウム、ジフルニサル、エトドラク、フェノプロフェンカルシウム、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、サリチル酸マグネシウム、メクロフェナム酸ナトリウム、メフェナム酸、メロキシカム、ナブメトン、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、オキサプロジン、ピロキシカム、ロフェコキシブ、サルサラート、サリチル酸ナトリウム、スリンダク、トルメチンナトリウム、およびバルデコキシブが含まれる。非ステロイド性抗炎症剤の例(例えば、ペプチド)には、調節性サイトカイン(インターロイキン、例えば、IL−1、IL−4、IL−6、IL−10、IL−11、およびIL−13など)が含まれる。
可溶性キトサンおよびキトサン誘導体
口中の細菌性感染および損傷、例えば、歯肉炎、および齲蝕を治療または予防するための、可溶性キトサンまたは官能化キトサン誘導体を含有する化合物および組成物は、本明細書に記載されている。
キトサンは、甲殻類(例えば、エビ、カニ、ロブスター)の外骨格の主要成分であるN−アセチルグルコサミンのポリマーであるキチン由来の不溶性ポリマーである。キトサンは、脱アセチル化によってキチンから形成され、そのようなものであるので単一のポリマー分子ではなく、様々な分子量および様々な脱アセチル化度を有するクラスの分子である。市販のキトサンにおける脱アセチル化の割合は、典型的には50〜100%である。本明細書に記載されているキトサン誘導体は、本明細書に記載されているように、このように得られた遊離アミノ基を正に帯電した部分または中性部分によって官能化することによって生じさせる。脱アセチル化度および官能化は、官能化キトサン誘導体に特定の電荷密度を与える。このように得られた電荷密度は、溶解度、および細菌細胞壁および膜との相互作用の強度に影響を与える。分子量はまた、細菌壁相互作用、したがって殺菌活性の決定において重要な要因である。したがって、本発明によると、脱アセチル化度、官能化および分子量は、最適な効力のために最適化しなくてはならない。本明細書に記載されている誘導体化キトサンは、生理的pHにおける溶解度、および溶液中または約9未満の任意のpHで乾燥しているときの抗微生物活性を含めた有利ないくつかの特性を有する。
本明細書に記載されているような可溶性キトサンは、ヒドロキシルまたはアミン部分上で誘導体化されていない水溶性キトサンを意味する。可溶性キトサンは、グルコサミンおよびアセチルグルコサミンモノマーからなる。一般に、水溶性キトサンは、約10kDa以下の分子量、および80%以上の脱アセチル化度を有する。水溶性とは、pH7で水に完全に溶解可能であると定義される。
本明細書に記載されているキトサン誘導体は、本明細書に記載されているように、このように得られた遊離アミノ基を正に帯電した部分または中性部分によって官能化することによって生じる。
利用可能なアミンの2%〜50%の官能化を伴う、50%を超える脱アセチル化度(DDA)を有するキトサンが本発明において使用される。脱アセチル化度は、キトサンポリマー中の全モノマーに対する遊離アミノ基の相対的な含量を決定する。キトサンの脱アセチル化度を決定するために使用することができる方法には、例えば、ニンヒドリン試験、線形電位差滴定、近赤外分光法、核磁気共鳴分光法、臭化水素滴定法、赤外分光法、および一次導関数UV分光光度法が含まれる。好ましくは、本明細書に記載されている可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンの脱アセチル化度は、定量的赤外分光法によって決定される。官能化割合は、キトサンポリマー上の反応の前に、利用可能なアミノ部分の総数に対する誘導体化アミンの%として決定する。好ましくは、本明細書において記載されている誘導体化キトサンの官能化割合は、H−NMRまたは定量元素分析によって決定する。脱アセチル化度および官能化は、官能化キトサン誘導体に対して特定の電荷密度を与える。このように得られた電荷密度は、溶解度、および細菌細胞壁および細胞膜との相互作用の強度に影響を与える。分子量は、細菌凝集のサイズの制御において重要である。したがって本発明に従って、これらの特性は、最適な効力のために最適化しなくてはならない。例示的なキトサン誘導体は、参照により本明細書中に組み込まれている2007年1月24日に出願された11/657,382(Bakerら)に記載されている。
本明細書に記載されているキトサン誘導体は、約1.0〜約2.5の範囲の多分散性指数(PDI)を有する。本明細書において使用する場合、多分散性指数(PDI)は、所与のポリマー試料中の分子量の分布の尺度である。計算したPDIは、数平均分子量で割った重量平均分子量である。この計算は、ポリマーのバッチ中の個々の分子量の分布を示す。PDIは、いつも1を超える値を有するが、ポリマー鎖が均一な鎖長に近づくと、PDIは均一性(1)に近づく。自然源由来のポリマーのPDIは、自然源(例えば、カニおよびエビおよび真菌からのキチンまたはキトサン)によって決まり、種々の反応、生成、処理、取扱い、保存および精製条件によって影響されることがある。
多分散性を決定する方法には、例えば、ゲル浸透クロマトグラフィー(サイズ排除クロマトグラフィーとしても公知である);光散乱測定;およびMALDIからまたはエレクトロスプレー質量分析法からの直接の計算が含まれる。好ましくは、本明細書に記載されている可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンのPDIは、HPLCおよび複数角度光散乱法によって決定する。
本明細書に記載されているキトサン誘導体は、中性および生理的pHにおいて可溶性である一連の分子量を有し、本発明の目的のために、5〜1,000kDaの範囲の分子量が含まれる。本明細書に記載されている実施形態は、凝集、拡散性およびバイオフィルム破壊特性を有することができる、誘導体化キトサンの中程度の分子量(25kDa、例えば、約15〜約300kDa)である。
本明細書に記載されている官能化キトサン誘導体には、下記が含まれる。
(A)キトサン−アルギニン化合物、
(B)キトサン−天然アミノ酸誘導体化合物、
(C)キトサン−非天然アミノ酸化合物、
(D)キトサン−酸アミン化合物、
(E)キトサン−グアニジン化合物、および
(F)中性キトサン誘導体化合物。
(A)キトサン−アルギニン化合物
いくつかの実施形態において、本発明は、キトサン−アルギニン化合物を被験体とし、アルギニンは、ペプチド(アミド)結合によってそのカルボニルを介してキトサンのグルコサミン上の第一級アミンに結合しており、

式中、各Rは、水素、アセチル、および下記の式の基、

またはそのラセミ混合物から独立に選択され、
置換基の少なくとも25%はHであり、少なくとも1%はアセチルであり、少なくとも2%は上記で示した式の基である。
(B)キトサン−天然アミノ酸誘導体化合物
いくつかの実施形態において、本発明は、キトサン−天然アミノ酸誘導体化合物を被験体とし、天然アミノ酸は、ヒスチジンまたはリシンでよい。アミノは、ペプチド(アミド)結合によってそのカルボニルを介してキトサンのグルコサミン上の第一級アミンに結合しており、

式中、各Rは、水素、アセチル、および下記の式の基、

またはそのラセミ混合物から独立に選択され、R置換基の少なくとも25%はHであり、少なくとも1%はアセチルであり、少なくとも2%は、上記で示した式の基、または下記の式の基、

またはそのラセミ混合物であり、R置換基の少なくとも25%はHであり、少なくとも1%はアセチルであり、少なくとも2%は上記で示した式の基である。
(C)キトサン−非天然アミノ酸化合物
いくつかの実施形態において、本発明は、キトサン−非天然アミノ酸化合物を被験体とし、この化合物では、非天然アミノ酸が、そのカルボニルを介したペプチド(アミド)結合によって、下記キトサンのグルコサミン上の第一級アミンに結合している

(式中、各Rは、水素、アセチル、および下記の式の基から独立に選択され、

式中、Rは非天然アミノ酸側鎖であり、R置換基の少なくとも25%はHであり、少なくとも1%はアセチルであり、少なくとも2%は上記で示した式の基である)。
非天然アミノ酸は、オルニチン(2,5−ジアミノペンタン酸)など、生物系においては通常見出されない側鎖を有するものである。任意の非天然アミノ酸を、本発明によって使用し得る。いくつかの実施形態において、キトサンにカップリングした非天然アミノ酸は、下記の式を有する。

(D)キトサン−酸アミンおよびグアニジン化合物
いくつかの実施形態において、本発明は、キトサン−酸アミン化合物、またはそれらのグアニジル化対応物を被験体とする。酸アミンは、ペプチド(アミド)結合によってそのカルボニルを介してキトサンのグルコサミン上の第一級アミンに結合しており、

式中、各Rは、水素、アセチル、および下記の式の基から独立に選択され、

式中、Rは、アミノ、グアニジノ;およびアミノまたはグアニジノ基で置換されているC〜Cアルキルから選択され、R置換基の少なくとも25%はHであり、少なくとも1%はアセチルであり、少なくとも2%は上記で示した式の基である。
いくつかの実施形態において、Rは、下記の1つから選択される。

(E)キトサン−グアニジン化合物
いくつかの実施形態において、本発明は、キトサン−グアニジン化合物を被験体とする。

式中、各Rは、水素、アセチルから独立に選択され、および/またはそれが結合している窒素と一緒になって、グアニジン部分を形成し、R置換基の少なくとも25%はHであり、少なくとも1%はアセチルであり、少なくとも2%は上記で示した式の基である。
(F)中性キトサン誘導体化合物
いくつかの実施形態において、本発明は、中性キトサン誘導体化合物を被験体とする。例示的な中性キトサン誘導体化合物には、キトサンの1つまたは複数のアミン窒素が、糖などの中性部分に共有結合しているものが含まれ、

式中、各Rは、水素、アセチル、および糖(例えば、天然もしくは加工糖)またはα−ヒドロキシ酸から独立に選択される。糖類は、単糖類、二糖類または多糖類、例えばグルコース、マンノース、ラクトース、マルトース、セロビオース(cellubiose)、スクロース、アミロース、グリコーゲン、セルロース、グルコネート、またはピルベートでよい。糖類は、スペーサーを介して、または末端糖のカルボン酸、ケトンもしくはアルデヒド基を介して共有結合し得る。α−ヒドロキシ酸の例には、グリコール酸、乳酸、およびクエン酸が含まれる。いくつかの好ましい実施形態において、中性キトサン誘導体は、キトサン−ラクトビオン酸化合物またはキトサン−グリコール酸化合物である。例示的な塩および共誘導体には、当技術分野において公知のもの、例えば、その内容全体が参照によりその全体が組み込まれているUS20070281904に記載されているものが含まれる。
組成物
本明細書に記載されているのはまた、可溶性キトサンまたは官能化キトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている可溶性または誘導体化キトサンを含む組成物である。いくつかの実施形態において、組成物は、液体、固体、または半固体の組成物である。いくつかの実施形態において、組成物は、医薬組成物である。いくつかの実施形態において、組成物は、反応混合物である。いくつかの実施形態において、組成物は、口腔リンスである。いくつかの実施形態において、組成物は、歯磨き剤である。いくつかの実施形態において、組成物は、歯科用ストリップ、ゲル、半固体、液体、またはデバイスの構成成分(歯ブラシなど)である。
いくつかの実施形態において、組成物は、1種または複数のさらなる化合物または剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、第2の化合物または剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている可溶性または誘導体化キトサンである。
いくつかの実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
いくつかの実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の15,000Da、10,000Da、または5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
本明細書に記載されている組成物をまた使用して、本明細書に記載されている疾患、または疾患の症状、例えば、口腔疾患、または口腔疾患の症状、例えば、歯肉炎、齲蝕、歯垢、口臭を治療または予防することができる。
配合および投与経路
本明細書に記載されている化合物は、口腔治療および経口送達(例えば、経口的に投与)のためを含めて種々の態様で配合することができる。いくつかの実施形態において、口腔リンス(口内洗浄剤)を、本明細書において記載されている化合物の経口送達のために使用して、口中の細菌を減少させ、あるいは口腔疾患または状態、例えば、歯垢、歯肉炎、齲蝕、または口臭を治療または予防する。いくつかの実施形態において、歯磨き剤(例えば、練り歯磨き、液体、歯磨き粉、歯磨きゲル、または歯科用ストリップ)、ガム、ロゼンジ剤、またはサッカーを、本明細書において記載されている化合物の経口送達のために使用して、口中の細菌を減少させ、あるいは口腔疾患または状態、例えば、歯垢、歯肉炎、齲蝕、または口臭を治療または予防する。
本明細書に記載されている化合物(例えば、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサン)は、例えば、口腔疾患の重症度および患者の服用遵守に基づいて必要に応じて、約30秒〜約2分、約30秒〜約1分、または約1分〜約2分間のすすぎのために、約1μg/mL〜約10mg/mL、約10μg/mL〜約10mg/mL、約100μg/mL〜約10mg/mL、約500μg/mL〜約10mg/mL、約1mg/mL〜約10mg/mL、約2mg/mL〜約10mg/mL、約5mg/mL〜約10mg/mL、約1μg/mL〜約5mg/mL、約1μg/mL〜約2mg/mL、約1μg/mL〜約1mg/mL、約1μg/mL〜約500μg/mL、約1μg/mL〜約100μg/mL、または約1μg/mL〜約10μg/mLの濃度で、例えば、口腔における治療のために投与することができる。好ましい一実施形態は、約30秒〜約2分のすすぎのための約10μg/mL〜約100μg/mLの本明細書に記載されている化合物の約30mL容量の投与である。別の好ましい実施形態は、歯磨き剤中の約10μg/mL〜約1000μg/mL、約25μg/mL〜約750μg/mL、約50μg/mL〜約500μg/mL、または約100μg/mL〜約250μg/mLの本明細書に記載されている化合物である。本明細書に記載されている化合物は、本明細書に記載されている障害の発症の前または後に投与することができる。本明細書における方法は、所望のまたは記述した作用を達成するための有効量の化合物または化合物組成物の投与を意図する。典型的には、本発明の組成物は、1日に約1〜約6回、約1〜約4回、または約2〜約3回投与される。
上記より低いまたは高い用量を必要とし得る。任意の特定の患者のための特定の投与量および治療計画は、用いる特定の化合物の活性、年齢、体重、身体全体の健康状態、性別、食事、投与時間、薬物の組合せ、疾患、状態または症状の重症度および過程、患者の疾患、状態または症状に対する素質、ならびに治療する医師の判断を含めた種々の要因によって決まる。
患者の状態が改善すると、維持量の本発明の化合物、組成物または組合せを必要に応じて投与し得る。その後に、投与量もしくは投与頻度、または両方を、症状に応じて、改善した状態が保持されるレベルまで減少させてもよい。しかし、患者は、病徴の再発によって、長期間ベースで断続的治療を必要とし得る。
本発明の医薬組成物は、本明細書に記載されている式の化合物、または薬学的に許容されるその塩;例えば、ステロイドまたは鎮痛剤を含めたさらなる化合物;および任意の薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルを含む。本発明の代替の組成物は、本明細書に記載されている化合物または薬学的に許容されるその塩;および薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルを含む。本明細書において概説した組成物には、疾患または病徴の変化を達成するのに有効な量で、本明細書に記載されている化合物、およびさらなる治療化合物(存在する場合)が含まれる。
組成物は一般に、本明細書に記載されている化合物と、1種または複数の担体、および任意選択で1種または複数の本明細書において概説したさらなる治療化合物とを合わせるステップを含めた方法によって作製される。
「薬学的に許容される担体またはアジュバント」という用語とは、本発明の化合物と一緒に患者に投与してもよく、その薬理活性を破壊せず、化合物の治療量を送達するのに十分な用量で投与されたときに無毒性である、担体またはアジュバントを意味する。
本発明の医薬組成物は、これらに限定されないが、口腔リンス、ゲルおよび溶液を含めた任意の経口的に許容される剤形で経口的に投与し得る。必要に応じて、特定の甘味剤および/または香味剤および/または着色剤を加えてもよい。
本発明の医薬組成物において使用し得る薬学的に許容される担体、アジュバントおよびビヒクルには、これらに限定されないが、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、自己乳化型薬物送達システム(SEDDS)(d−α−トコフェロールポリエチレングリコール1000スクシネートなど)、医薬品剤形において使用される界面活性剤(Tweenなど)または他の同様のポリマーの送達マトリックス、血清タンパク質(人血清アルブミンなど)、緩衝物質、例えば、ホスフェート、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物性脂肪酸の部分的グリセリド混合物、水、塩または電解質、例えば、プロタミン硫酸塩、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイド状シリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロースをベースとする物質、ポリエチレングリコール、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリエチレングリコールおよび羊毛脂が含まれる。シクロデキストリン(α−、β−、およびγ−シクロデキストリンなど)をまた有利に使用して、本明細書に記載されている式の化合物の送達を増強し得る。
場合によっては、配合物のpHを薬学的に許容される酸、塩基または緩衝液で調節して、配合した化合物またはその送達形態の安定性を増強し得る。
本発明の組成物が本明細書に記載されている化合物の組合せを含むとき、両方の化合物は一般に、単独療法において通常投与される投与量の約1〜100%、さらに好ましくは約5〜95%の投与量レベルで存在する。相乗的な適用において、化合物の両方は一般に、単独療法において通常投与される投与量の約1%〜約30%、さらに好ましくは約0.1%〜約5%の投与量レベルで存在する。さらに、本明細書に記載されている複数の化合物の組合せがまた想定される。これらの化合物は、多回用量投与計画の一部として、本発明の化合物とは別々に投与し得る。代わりに、それらの化合物は、単一の組成物中で本発明の化合物と一緒に混合して単一の剤形の一部でもよい。
口腔リンス組成物および成分
本明細書に記載されている組成物および成分は、口腔リンスの形態で提供することができる。
このような口腔リンスの成分には典型的には、活性成分(例えば、本明細書に記載されている可溶性キトサンまたは誘導体化キトサン)、水(約45%〜約99%)、エタノール(約0%〜約25%)、保湿剤(約0%〜約50%)、界面活性剤(約0.01%〜約7%)、保存剤(約0.01%〜約0.5%)、増粘剤(0%〜約5%)、香味剤(約0.04%〜約2%)、甘味剤(約0.1%〜約3%)、および着色剤(約0.001%〜約0.5%)の1つまたは複数が含まれる。このような口腔リンスにはまた、抗齲蝕剤(フッ化物イオンとして約0.05%〜約0.3%)および抗歯石剤(約0.1%〜約3%)の1つまたは複数が含まれてもよい。適切な口腔リンス成分の例を、下記に記載する。保湿剤:一般に、湿潤剤は、ポリオールである。湿潤剤の例には、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、キシリトール、ラクチトール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、水素化コーンシロップおよびこれらの混合物が含まれる。
界面活性剤:場合によっては、口腔リンスには、望ましい起泡性を提供するための1種または複数の界面活性剤が含まれてもよい。界面活性剤には一般に、アニオン性、非イオン性、カチオン性および両性イオン性または両性組成物が含まれる。界面活性剤の例には、セッケン、スルフェート(例えば、ラウリル硫酸ナトリウムおよびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、脂肪酸のソルビタンエステル、スルホベタイン(例えば、コカミドプロピルベタイン(cocamidopropylbatine))、およびD−グルコピラノシドC1016アルキルオリゴマーが含まれる。いくつかの実施形態において、界面活性剤には、ラウリル硫酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、およびD−グルコピラノシドC10〜C16アルキルオリゴマーが含まれる。
増粘剤:増粘剤の例には、増粘性シリカ、ポリマー、粘土、およびこれらの組合せが含まれる。増粘性シリカ、例えば、約4%〜約8重量%(例えば、約6%)の量のSILODENT15水和シリカは、望ましい口内の特徴を実現する。
保存剤:保存剤の例には、抗菌剤、抗真菌剤(例えば、安息香酸およびソルビン酸)、細菌発育阻止剤(例えば、チメルソール、酢酸フェニル水銀、硝酸フェニル水銀、およびアジ化ナトリウム)、真菌発育阻止剤、および酵素阻害剤が含まれる。
抗齲蝕剤:抗齲蝕剤の例には、水溶性フッ化塩、フルオロシリケート、フルオロジルコネート、フルオロスタンナイト、フルオロボレート、フルオロチタネート、フルオロゲルマネート、混合ハロゲン化物およびカシンが含まれる。
抗歯石剤:抗歯石剤の例(例えば、アルカリ金属ピロホスフェート、ハイポホスファイト含有ポリマー、有機ホスホシトレート、ホスホシトレート、ポリホスフェート)。
口腔リンス組成物はまた、例えば、消毒薬(例えば、チモール)、麻酔剤(例えば、局所麻酔剤(例えば、メントール))、溶解剤(例えば、エタノール)、洗浄剤(例えば、サリチル酸メチル)、ホワイトニング剤(例えば、過酸化水素)、および知覚鈍麻剤(例えば、硝酸カリウム)の1つまたは複数を含有することができる。
歯磨き剤組成物および成分
歯磨き剤として配合される口腔ケア組成物および成分(例えば、練り歯磨き、歯磨き粉、および歯磨きゲル)には、結合剤、担体、および活性成分、例えば、本明細書に記載されている可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンを含めることができる。場合によっては、歯磨き剤にはまた、下記の1つまたは複数を含み得る。界面活性剤および/または洗浄剤、増粘剤、研磨剤、担体、保湿剤、塩など。適切な歯磨き剤成分の例を、下記に記載する。
結合剤:結合剤系は一般に、口腔ケア組成物の流動学的特性を決定する主要な要因である。結合剤はまた、口腔ケア成分の固相の懸濁を維持するように作用し、したがって口腔ケア成分の液相部分からの固相部分の分離を防止する。さらに、結合剤は、口腔ケア組成物に粘りまたは濃密さを提供することができる。したがって場合によっては、結合剤はまた、口腔ケア組成物に増粘性機能を提供することができる。
結合剤の例には、ナトリウムカルボキシメチル−セルロース、セルロースエーテル、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、カルボポール、またはシリケート(含水ナトリウムリチウムマグネシウムシリケートなど)が含まれる。適切な結合剤の他の例には、ポリマー、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、グアーガム、トラガカントガム、カラヤガム、アラビアゴム、ヤハズツノマタ、デンプン、およびアルギネートが含まれる。代わりに、結合剤には、粘土、例えば、合成粘土(ヘクトライトなど)、または天然粘土を含むことができる。結合剤の各々は、単独でまたは他の結合剤と組み合わせて使用することができる。
界面活性剤/洗浄剤:場合によっては、歯磨き剤には、望ましい起泡性を実現する1種または複数の界面活性剤または洗浄剤を含み得る。界面活性剤には一般に、アニオン性、非イオン性、カチオン性および両性イオン性または両性組成物が含まれる。界面活性剤の例には、セッケン、スルフェート(例えば、ラウリル硫酸ナトリウムおよびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、脂肪酸のソルビタンエステル、スルホベタイン(例えば、コカミドプロピルベタイン)、およびD−グルコピラノシドC10〜16アルキルオリゴマーが含まれる。いくつかの実施形態において、界面活性剤には、ラウリル硫酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、およびD−グルコピラノシドC10〜C16アルキルオリゴマーが含まれる。一般に、界面活性剤は、約0.2〜約8重量%(例えば、約1〜約5%または約1.5〜約3.5%)の量で存在する。
増粘剤:増粘剤の例には、増粘性シリカ、ポリマー、粘土、およびこれらの組合せが含まれる。約4%〜約8重量%(例えば、約6%)の量の増粘性シリカ、例えば、SILODENT15水和シリカは、望ましい口内の特徴を実現する。
研磨剤:研磨剤の例には、研磨材、例えば、カーボネート(例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム)水−コロイド状シリカ、沈降シリカ(例えば、水和シリカ)、アルミノケイ酸ナトリウム、アルミナを含有するシリカグレード、水酸化アルミニウム、第二リン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、およびマグネシウム(例えば、リン酸三マグネシウム)が含まれる。研磨剤の適切な量は、良好な研磨およびクリーニングを安全に提供し、他の成分と合わせたときに滑らかで流動性を有し、過剰にざらついていない組成物を与える量である。一般に、研磨剤が含まれているとき、約5%〜約50重量%(例えば、約5%〜約35%)、または約7%〜約25%)の量で存在する。
担体:担体の例には、水、ポリエチレングリコール、グリセリン、ポリプロピレングリコール、デンプン、スクロース、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールなど)、またはこれらの組合せが含まれる。組合せの例には、様々な水およびアルコールの組合せ、ならびに様々なポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールの組合せが含まれる。一般に、溶解した塩、界面活性剤、および分散相の量と共に、含まれる担体の量は、結合剤系の濃度に基づいて決定される。
湿潤剤:一般に、湿潤剤は、ポリオールである。湿潤剤の例には、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、キシリトール、ラクチトール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、水素化コーンシロップおよびこれらの混合物が含まれる。一般に、湿潤剤が含まれているとき、湿潤剤は、約10%〜約60重量%の量で存在し得る。
緩衝液および/または塩:緩衝液および塩の例には、第一級、第二級、または第三級のアルカリ金属ホスフェート、クエン酸、クエン酸ナトリウム、ナトリウムサッカリン、ピロリン酸四ナトリウム、水酸化ナトリウムなどが含まれる。
活性成分:歯磨き剤には、例えば、空洞を予防し、歯を白くし、息を新鮮にし、経口薬を送達し、本明細書に記載されているものなどの他の治療上および美容上の利点を実現するための、例えば、本明細書に記載されている可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンを含めた活性成分を含み得る。活性成分の例には、下記が含まれる。抗齲蝕剤(例えば、水溶性フッ化塩、フルオロシリケート、フルオロジルコネート、フルオロスタンナイト、フルオロボレート、フルオロチタネート、フルオロゲルマネート、混合ハロゲン化物およびカシン);抗歯せき剤;抗歯石剤(例えば、アルカリ金属ピロホスフェート、ハイポホスファイト含有ポリマー、有機ホスホシトレート、ホスホシトレート、およびポリホスフェート);抗菌剤(例えば、バクテリオシン、抗体、酵素、クロルヘキシノール、クロルヘキシジン、過酸化水素、安息香酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、デルモピノール、decapinol、エタノール、およびチモール);抗菌増強剤;抗微生物剤(例えば、トリクロサン、クロルヘキシジン、銅塩、亜鉛塩および第一スズ塩(クエン酸亜鉛、硫酸亜鉛、グリシン酸亜鉛など)、サンギナリン抽出物、メトロニダゾール、第四級アンモニウム化合物(塩化セチルピリジニウムなど);ビグアニド(bis−guanides)、例えば、クロルヘキシジンジグルコネート、ヘキセチジン、オクテニジン、アレキシジン;およびハロゲン化ビスフェノール化合物、例えば、2,2’ベチレンビス−(4−クロロ−6−ブロモフェノール));知覚鈍麻剤(例えば、クエン酸カリウム、塩化カリウム、酒石酸カリウム、炭酸水素カリウム、シュウ酸カリウム、硝酸カリウムおよびストロンチウム塩);ホワイトニング剤(例えば、漂白剤、例えば、ペルオキシ化合物、例えば、ペルオキシ二リン酸カリウム);抗歯垢剤;歯肉保護剤(例えば、植物油(ヒマワリ油、ナタネ油、ダイズ油およびサフラワー油など)、ならびに他の油(シリコーン油および炭化水素油など))。歯肉保護剤は、歯肉の透過性障壁を改善させることができる剤でよい。他の活性成分には、創傷治癒剤(例えば、尿素、アラントイン、パンテノール、アルカリ金属チオシアネート、カモミールをベースとする活性剤およびアセチルサリチル酸誘導体、イブプロフェン、フルルビプロフェン、アスピリン、インドメタシンなど);歯科緩衝剤;脱ミネラル化剤;抗炎症剤;抗悪臭剤;息フレッシュ剤;ならびに歯肉炎または歯周炎などの口腔状態の治療のための剤が含まれる。
鎮痛剤および麻酔剤:本明細書に記載されている歯磨き剤には、1種もしくは複数の鎮痛剤および/または麻酔剤を含み得る。このような剤には、例えば、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、フッ化ナトリウム、硝酸ナトリウム、アセトアニリド、フェナセチン、アセルトファン(acertophan)、チオルファン、スピラドリン、アスピリン、コデイン、テバイン、レボルファノール(levorphenol)、ヒドロモルフォン、オキシモルフォン、フェナゾシン、フェンタニル、ブプレノルフィン、ブトルファノール(butaphanol)、ナルブフィン、ペンタゾシン、天然のハーブ(ゴールナット、アサルム、クベビン、ガランガ、スクテラリア、リアングミアンズヘン、バイジなど)、アセトアミノフェン、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸トロラミン、リドカイン、およびベンゾカインを含み得る。
他の成分:場合によっては、歯磨き剤には、発泡系(炭酸水素ナトリウムなど)、クエン酸系、または変色系を含み得る。歯磨き剤にはまた、下記の1つまたは複数を含み得る。フェノール化合物(例えば、フェノールおよびその同族体(2−メチル−フェノール、3−メチル−フェノール、4−メチル−フェノール、4−エチル−フェノール、2,4−ジメトール−フェノール、および3,4−ジメトール−フェノールを含めた));甘味剤(例えば、ナトリウムサッカリン、シクラミン酸ナトリウム、スクロース、ラクトース、マルトース、および果糖);フレーバー(例えば、ハッカ油、スペアミント油、ユーカリ油、アニス油、ウイキョウ油、カラウェー油、酢酸メチル、桂皮アルデヒド、アネトール、バニリン、チモールおよび他の天然またはネイチャーアイデンティカル精油または合成フレーバー);保存剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチル、エチル、またはプロピルエステル、ソルビン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ブロモクロロフェン、トリクロサン、ヘキセチジン、サリチル酸フェニル(phenyl silicylate)、ビグアニド、およびペルオキシド);乳白剤および着色剤(二酸化チタンまたはFD&C染料など);ならびにビタミン(レチノール、トコフェロールまたはアスコルビン酸など)。
ゲル、液体または半固体(歯科用ストリップ)組成物および成分
本明細書に記載されている組成物および成分は、ゲルまたは半固体、例えば、歯科用ストリップまたはフィルム、例えば、溶解可能なストリップまたはフィルムの形態で提供することができる。いくつかの実施形態において、ストリップまたはフィルムは、単層である。いくつかの他の実施形態において、ストリップまたはフィルムは、多層でよい。いくつかの実施形態において、歯科用ストリップには、液体組成物の送達のためのレザバーを含めることができる。
ゲルまたは半固体の組成物(例えば、ストリップまたはフィルム)は、ポリマー系および本明細書に記載されている可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンを有する。ゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)は、さらなる成分を有することができ、それらのいくつかは活性で、息の臭い消し、ホワイトニング、歯のミネラル化、歯の敏感性の予防または治療、および歯肉の健康の維持または治療を含むさらなる口腔保健の利点を実現し得る。
いくつかの実施形態において、ゲルまたは半固体の組成物(例えば、ストリップまたはフィルム)は、口腔または口中で形成される唾液に溶解可能である。いくつかの実施形態において、歯へのゲルまたは半固体の組成物(例えば、ストリップまたはフィルム)の適用の後に、望ましくない残留物とは考えられない実質的なコーティングが残って、ホワイトニング剤または任意の活性成分の滞留時間を延長することができる。
ゲルまたは半固体の組成物(例えば、ストリップ)の溶解度または溶解性は組成物によって制御され、所望の所定の時間枠に亘るゲルまたは半固体の組成物(例えば、ストリップまたはフィルム)の溶解を可能にする。ゲルまたは半固体の組成物(例えば、ストリップまたはフィルム)の溶解の時間枠は、所望の最終利益に基づいて調節することができる。時間枠を調節するために、ストリップまたはフィルムの水溶性または水分散性ポリマー系の性質、架橋度(もしあれば)、および厚さを、調節すべきである。一般に、ストリップまたはフィルムの厚さは、約5μm〜約2000μmである。好ましくは、ストリップまたはフィルムの厚さは、約50μm〜約500μmである。
ゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)は、本明細書に記載されている可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンを、所望の領域に、所望の送達速度で、例えば、約1分〜約360分以内、好ましくは約1分〜約30分以内、最も好ましくは約1分〜約15分以内に送達するような目標として、歯を白くすることができる。
別の実施形態において、本明細書に記載されている可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンは、水溶性もしくは水分散性のシェル、ゲルまたは半固体中にカプセル化され、かつ歯科用ストリップもしくはフィルム、または歯科用ストリップもしくはフィルムの層の表面中もしくは表面上に組み込まれ、送達速度をさらに制御することができる(またはカップまたはシェルタイプの送達系中で)。
ゲルまたは半固体の組成物(例えば、遅延溶解ゲルまたは半固体は、例えば、歯科用ストリップにおいて使用することができる)は、ポリマー系、例えば、水溶性および/または水膨潤性および/または水分散性ポリマー系を有する。ポリマー系は、歯に接着したときに、ストリップまたはフィルムが歯に接着するような接着特性を有する。ポリマー系には、ポリ−(ビニルピロリドン)(PVP)またはその誘導体のいずれか、アルキルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー、アルキルビニルエーテル/マレイン酸コポリマー、アルキルビニルエーテル/マレイン酸コポリマーのアルカリ金属またはアミン塩、部分的もしくは完全に架橋されたアルキルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー、酢酸ビニルコポリマー、ポリアクリレート、ポリウレタンインターポリマー、キトサン、ポリ(アクリル酸)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルアルコール−g−エチレングリコール)コポリマー、セルロース誘導体、ヒドロキシ−プロピル−メチルセルロース、ヒドロキシル−エチルセルロース、ヒドロキシ−プロピルセルロース、ポリ(エチレンオキシド)、ポリ(プロピレンオキシド)、ポリクオタニウム(Polyquaterium)−11、ポリクオタニウム−39、ポロキサマー、カルボマー、ゼラチン、デンプン、アルギン酸、アルギン酸の塩、天然ガム(カラヤガム、キサンタンガム、グアーガム、アラビアゴム、トラガカントなど)、あるいは任意のこれらの組合せの1つまたは複数が含まれる。
好ましくは、水溶性または水分散性ポリマー系は、ゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)の全重量に基づいて約99.9重量%まで存在する。さらに好ましくは、ポリマー系は、ゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)の総重量に対して約60重量%〜約98重量%である。
本明細書に記載されている可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンは、唾液と接触すると、口腔中の歯の上に活性剤を放出することができる。代わりに、活性剤は、ゲルまたは半固体の組成物(例えば、ストリップまたはフィルム)を通して浸透し、活性剤が付着された表面(エナメル質、歯肉組織および舌などの表面を含めた)に放出されることができる。
ゲルまたは半固体の組成物(例えば、遅延溶解ゲルまたは半固体の組成物中の他の成分は、例えば、歯科用ストリップにおいて使用することができる)には、例えば、ホワイトニング剤が含まれる。例示的なホワイトニング剤には、過酸化水素;過酸化カルバミド;ペルオキシカルバメート;ペルスルフェート(過硫酸塩など)または過炭酸塩;過ホウ酸;過ホウ酸塩;PVP−過酸化水素複合体;過酸化カルシウム;亜塩素酸金属(例えば、亜塩素酸カルシウム、亜塩素酸バリウム、亜塩素酸マグネシウム、亜塩素酸リチウム、亜塩素酸ナトリウム、および亜塩素酸カリウム)、ヒドロペルオキシド;ペルオキシ酸;有機過酸化物(例えば、過酸化ベンゾイル)二酸化塩素;過硫酸カルボジイミドの過酸化水素付加体;ペルオキシド生成化合物(例えば、アゾビスイソブチロニトリル)、ホスフェート、ポリホスフェート、アルカリ金属ホスフェート、アルカリ金属ポリホスフェート、トリポリリン酸ナトリウム、または任意のこれらの組合せが含まれる。
ホワイトニング剤は、ゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)の全重量に基づいて約99重量%まで存在する。好ましくは、ホワイトニング剤は、ゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)の総重量に対して約0.5重量%〜約99重量%である。さらに好ましくは、ホワイトニング剤は、ゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)の総重量に対して約2重量%〜約75重量%である。
ゲルまたは半固体の組成物(例えば、遅延溶解ゲルまたは半固体の組成物は、例えば、歯科用ストリップにおいて使用することができる)はまた、口腔および歯への利点をさらに増強させる成分を有することができる。このような成分には、抗微生物剤、ミネラル化化合物、染色防止化合物、脱感作化合物、抗歯石剤、香味剤、抗炎症剤、抗酸化剤、揮発性硫黄スカベンジャー、匂い物質中和剤、および/またはビタミンが含まれる。ゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)はまた、浸透増強剤、可塑剤、保存剤、界面活性剤または湿潤剤、麻酔剤、抗アレルゲン剤、医薬品、または任意のこれらの組合せを有し得る。
下記の抗微生物剤を、本発明のゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)中で好ましくは使用することができる。ポリフェノール(例えば、トリクロサン)亜鉛塩、フッ化第一スズ、クロルヘキシジン、ヘキセチジン、サンギナリン、塩化ベンザルコニウム、サリチルアニリド、ドミフェン臭化物、塩化セチルピリジニウム、テトラデシルピリジニウムクロリド(TPC)、N−テトラデシル−4−エチルピリジニウムクロリド(TDEPC)、オクテニジン、デルモピノール、オクタピノール、および他のピペリジン誘導体、ニシン調製物、亜鉛/第一スズイオン剤、抗生物質(オーグメンチン、アモキシシリン、テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、およびメトロニダゾールなど)、ならびに上記の類似体および塩、精油(チモール、メントール、ユージノール、ゲラニオール、カルバクロール、シトラール、ヒノキチオール、ユーカリプトールを含めた)、カテコール、サリチル酸メチル、過酸化水素、亜塩素酸の金属塩、または上記の全ての任意の組合せ。
下記のミネラル化化合物が、本発明のゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)中での使用のために好ましい。モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウム、モノフルオロリン酸マグネシウム、酸性フルオロホスフェート、フッ化アミン、フッ化物の水溶性塩(フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化カルシウム、フッ化第一スズ、フルオロケイ酸ナトリウム、ビス−サリチラト−ビス−フルオロチタニウム(IV)、フルオロケイ酸アンモニウムなど)、カルシウム塩、リン酸塩、カルシウム塩/リン酸塩、カルシウム塩/イオン性フッ化物源、亜鉛塩/リン酸塩、または任意のこれらの組合せ。
下記の脱感作化合物を、本発明のゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)中で好ましくは使用することができる。水溶性カリウム塩(硝酸カリウム、クエン酸カリウム、塩化カリウム、炭酸水素カリウム、シュウ酸カリウムを含めた)、および管状閉鎖化合物(例えば、シュウ酸第二鉄)、または任意のこれらの組合せ。
下記の抗歯石剤を、本発明のゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)中で好ましくは使用することができる。ホスフェート、ピロホスフェート、ポリホスフェート、ホスホネート(例えば、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホネート、1−アザシクロヘプタン−1,1−ジホスホネート)ポリホスホネート、ポリアクリレートおよび他のポリカルボキシレート、エチレンジアミンテトラ酢酸および他のカルシウムキレート剤、カルボン酸およびこれらの塩、亜鉛塩(例えば、クエン酸亜鉛ナトリウム)、PVM/MAコポリマー、または結晶の核生成もしくは成長を妨げる他のポリマー、または任意のこれらの組合せ。ホスフェート抗歯石剤がホスフェートホワイトニング剤と合わせて使用されるとき、使用されるホスフェート抗歯石剤(複数可)は、使用されるホスフェートホワイトニング剤(複数可)とは典型的には異なることを理解すべきである。
下記の香味剤を、本発明のゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)中で好ましくは使用することができる。香味付け油、例えば、スペアミント、ペパーミント、ウィンターグリーン、サッサフラス、チョウジ、セージ、ユーカリ、マジョラム、シナモン、レモン、メントール、アネトール、チモールの油、オランダセリ油、オキサノンおよびオレンジ、α−イリソン、カッシア、マジョラム、それらの油、プロペニルグアエトール、およびサリチル酸メチル。甘味剤には、これらに限定されないが、スクロース、ラクトース、マルトース、ソルビトール、キシリトール、シクラミン酸ナトリウム、スクラロース、アセスルファム−K、アスパルテーム、およびナトリウムサッカリンが含まれる。前述の香味剤の任意の組合せはまた、ゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)中での使用に適している。
下記の抗炎症剤を、本発明のゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)中で好ましくは使用することができる。非ステロイド性抗炎症剤(ケトロラク、フルルビプロフェン、イブプロフェン、ナプロキセン、インドメタシン、アスピリン、ケトプロフェン、ピロキシカム、メクロフェナム酸、または任意のこれらの組合せなど)。また、抗炎症性活性を示したステロイド性および非ステロイド性抗炎症剤ならびに植物抽出エキスを使用することができる。また、抗炎症性サイトカインなどのポリペプチドまたはタンパク質の抗炎症剤を使用することができる。
下記の抗酸化剤を、本発明のゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)中で好ましくは使用することができる。ビタミンE、アスコルビン酸、尿酸、コウジ酸、コエンザイム化合物(例えば、コエンザイムQ−10)、カロテノイド、ビタミンA、フラボノイドおよびポリフェノール、ハーブの抗酸化剤、メラトニン、アミノインドール、リポ酸、または任意のこれらの組合せ。
他の適切な抗酸化剤には、ローズマリー抽出物、トコフェロール、トコフェロールの誘導体(トコトリエンを含めた)、カロテン、カロテノイド、フェノール系酸化防止剤(フェノール酸を含めた)、ビオフラボノイド、植物抽出エキス、クルクミン、テトラヒドロクルクミン、カンフォロール、ケルセチン(quercetine)、エピゲニン、または任意のこれらの混合物が含まれる。
下記のビタミンを、本発明のゲルまたは半固体の組成物(例えば、歯科用ストリップまたはフィルム)中で好ましくは使用することができる。ビタミンK、レチノール(ビタミンA)、トコフェロール、または任意のこれらの組合せ。
歯科用ストリップまたはフィルムは、溶液蒸着、フィルムキャスティング、ダイキャスティングまたは押出によって調製することができる。
キット
本明細書に記載されている化合物(例えば、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサン)は、キットにおいて提供することができる。キットには、(a)本明細書に記載されている化合物を含む組成物、および任意選択で(b)情報を提供する材料が含まれる。情報を提供する材料は、本明細書に記載の方法および/または本明細書に記載の方法のための本明細書に記載されている化合物の使用に関する記述的、教育的、マーケティング用または他の材料でよい。
キットの情報を提供する材料は、その形態は制限されない。一実施形態において、情報を提供する材料には、化合物の生成、化合物の分子量、濃度、有効期限、バッチまたは製造地情報などに関する情報を含むことができる。一実施形態において、情報を提供する材料は、本明細書に記載されている障害を治療するための本明細書に記載されている化合物の使用に関する。
一実施形態において、情報を提供する材料には、本明細書に記載の方法を行うための適切な態様で、例えば、適切な用量、剤形、または投与方法(例えば、本明細書に記載されている用量、剤形、または投与方法)で、本明細書に記載されている化合物を投与するための説明書を含めることができる。好ましい用量、剤形、または投与方法は、経口である。別の実施形態において、情報を提供する材料には、本明細書に記載されている化合物を、適切な被験体、例えば、ヒト、例えば、本明細書に記載されている障害を有する、もしくは危険性があるヒトに投与する説明書を含むことができる。例えば、材料には、本明細書に記載されている化合物をこのような被験体に投与する説明書を含むことができる。
情報を提供するキットの材料は、その形態が限定されない。多くの場合、情報を提供する材料、例えば、説明書は、印刷物、例えば、印刷されたテキスト、図面、および/または写真、例えば、ラベルまたは印刷されたシートで提供される。しかし、情報を提供する材料はまた、他のフォーマット(コンピュータ読取り可能材料、ビデオ記録、または音声記録など)で提供することができる。別の実施形態において、キットの情報を提供する材料は、連絡先、例えば、実際の住所、Eメールアドレス、ウェブサイト、または電話番号であり、キットの使用者は、本明細書に記載されている化合物および/または本明細書に記載の方法におけるその使用について実質的な情報を得ることができる。当然ながら、情報を提供する材料はまた、フォーマットの任意の組合せで提供することができる。
キットは、本明細書に記載されている化合物を含有する組成物のための1つまたは複数の容器を含むことができる。いくつかの実施形態において、キットは、組成物および情報を提供する材料のための別々の容器、仕切りまたはコンパートメントを含有する。例えば、組成物はボトル、またはバイアル中に含有されることができ、情報を提供する材料は、プラスチックスリーブまたはパケット中に含有されることができる。他の実施形態において、キットの別々の要素は、単一の分割されていない容器内に含有される。例えば、組成物は、そこにラベルの形態の情報を提供する材料が付着したボトル、またはバイアル中に含有される。いくつかの実施形態において、キットには、複数(例えば、パック)の個々の容器が含まれ、各々は、本明細書に記載されている化合物の1つまたは複数の単位剤形(例えば、本明細書に記載されている剤形)を含有する。キットの容器は、気密性、防水性(例えば、湿気の変化もしくは蒸発に対して不浸透性)、および/または遮光性でよい。
キットには、組成物の投与に適したデバイス、例えば、カップ(例えば、計量カップ)、または任意のこのような送達デバイスが任意選択で含まれる。
下記の実施例は、例えば、口腔の歯垢蓄積を減少または防止するための、例えば、口腔リンスとしての、キトサン誘導体の使用を支援する。キトサン誘導体は、接触の直後に細菌の集合体をもたらすことができた。用量を減少させると、C/A誘導体は20μg/ml未満で凝集する能力を保持することができ、C/LBAは、S.mutansをもはや集合させることができなかった。配合の目的のために、これによって、細菌凝集活性の喪失を伴わずに低用量を必要とし得る用途を適応させるための提案されている用量におけるより大きな柔軟性が可能となる。例えば、S.mutans、S.salivarius、およびS.sanguinisに対するMICを決定し、両方の口腔病原体(S.mutansおよびS.sanguinis)ならびに共生菌株(S.salivarius)に対する各誘導体の抗菌活性を比較的に調査した。C/A高は最良の抗菌活性を有し、菌株によってC/A高は変化し、共生菌株(128μg/ml)より低い用量(16μg/mlまたは32μg/ml)で病原性菌株に対して有効であったことが決定された。C/Aがこれらのより低い用量で凝集を誘発するという実証は、S.salivariusなどの共生菌株を使用しない口腔リンス製品を作製することが可能であり得ることを示唆する。さらに、C/LBAは有意な抗菌活性を欠いており、細菌生存率に有意に影響を与えることなしに細菌凝集用途のためにより高い濃度で使用することができた。膜透過性研究は、S.mutansのATP漏出が曝露の数分以内に起こり、用量依存的であり、C/LBAよりむしろC/Aでより効率的であることを示した。同時に行った生存率研究は、C/A処理されたS.mutansの急速な細胞死を示したが、これは電荷が膜透過性、抗菌活性および凝集のために重要であることを示唆する。S.mutansのバイオフィルムを各誘導体で処理し、C/Aが成熟したバイオフィルムを除去するのに有効であったことを示した。128μg/mlの用量は、4時間でバイオフィルムの99%を除去した。フローセルおよび人工的口モデル中で増殖させた混合した細菌個体群バイオフィルムに対するC/A高のさらなる試験によって、歯垢の接着を減少させ、細胞接着を防止するC/Aの能力を各々評価した。これらの研究は、実際の提案される患者の使用(1日2回の短時間のすすぎ)をより密接に模倣し、作用機序の証拠を提供した。発達の間にC/Aで1日2回処理した混合した種の細菌バイオフィルムはより頑強でない傾向があり、水のみですすいだバイオフィルムより有意に粘着性でなかった(31%)。同様に、人工的口モデルにおいてヒトの歯の上に増殖した混合した種のバイオフィルムは、C/Aで1日2回処理したときに、水のみですすいだ歯と同じほど歯垢を蓄積しなかった。C/A高活性の源は、構造および電荷の組合せのようである。分子が細菌およびバイオフィルムにすばやく結合し、膜を透過性にし、細胞死を促進する能力は、相対的に短い処理後に口腔バイオフィルムに対してこのような劇的な作用を示す誘導体の能力の一因となるようである。
(実施例1)
キトサン−アルギニン(C/A)は、Streptococcus mutansを凝集させる
キトサン−アルギニンは、1〜1000μg/mLの範囲の濃度で、細菌に結合し、細菌細胞を集合する能力を有する。水中のキトサン−アルギニンのより低い濃度を調査して、細菌集合体が観察された濃度の下端を決定した。概ね10のS.mutans/mLを、1mLの水に再懸濁させ、超音波処理した。10μg/mLの最終濃度を得るために、水中の2mg/mLのキトサン−アルギニンのストック溶液(25%官能化、43kDa、PDI2.28、88%DDA、全ての研究において使用)(5μL)を、水中のS.mutans(pH7)(995μL)に加えた。溶液を1分間穏やかに撹拌した。S.mutans。400×での位相差顕微鏡観察は、対照(図1A)と比較した、S.mutansの集合を実証した(図1Bおよび1C)。
さらなる研究は、ローダミン標識したキトサン−アルギニン(C/A−R)が凝集したS.mutansと共存する能力を調査した。同様に、概ね10のS.mutansを、1mLの水に再懸濁させ、超音波処理した。位相差顕微鏡画像は、処理前の集合の欠如を示す(図2A)。位相差顕微鏡画像は、1分の穏やかな撹拌後のS.mutansの集合を10μg/mL(図2B)または100μg/mLで実証する(図2C)。画像は、集合したS.mutansと関連するC/A−Rを示す落射蛍光画像との重ね撮りである。
C/A−Rは、100ppm単独で視覚化したときに、均一に分布していたことがまた決定された(図示せず)。さらに、ローダミンBOC結合体単独を視覚化し、1分の曝露後にS.mutansの凝集を誘発しないことを見出した(図3)(S.mutansと関連するが)。
キトサン−アルギニンに曝露したS.mutansの生存率を、時間の経過に亘って決定した。S.mutansの一晩培養物を、概ね10のS.mutans/mLまで水に再懸濁させた。S.mutansを、10μg/mLのキトサン−アルギニンの最終濃度で30秒間、1分間、2分間、または5分間処理した。特定の時間で、処理物を中和し、生存率を決定するためにcfuのために蒔いた。10μg/mLのキトサン−アルギニンによる5分までの処理の後で、対照と比較した細菌の生存率について有意差は観察されなかった(図4)。
(実施例2)
キトサンアルギニン(C/A)は、Streptococcus mutansバイオフィルムを破壊する
いくつかのS.mutansバイオフィルムを、12ウェル未処理組織培養プレート中で増殖させた。バイオフィルムを、3mLのトッドヒューイットブロス中で2日間定常的に37℃にて増殖させた。各ウェルを水で洗浄し、次いで1mLの水(対照)、10ppm、または100ppmのキトサン−アルギニンで(3連で)穏やかに撹拌しながら1分間処理した。処理の後、残ったバイオフィルムをクリスタルバイオレットで2分間染色し、水で洗浄し、残留する染料を除去した。バイオフィルムと関連する染料を200μLのイソプロパノールと共に放出させ、各試料の吸光度(595nm)を決定し、表面と関連する残ったバイオフィルムを定量化した。水処理と比較して、S.mutansバイオフィルムの40%の減少(p=0.04)が、10ppmのキトサン−アルギニンによる処理の後、観察され、概ね50%の減少(p=0.02)が、100ppmのキトサン−アルギニン処理に続いて観察された(図5)。
(実施例3)
キトサン−アルギニンによる歯垢除去
いくつかの歯(大臼歯)を、50%唾液および1%スクロースを補充した5mLのブレインハートインフュージョンブロスを含有する50mLチューブ中に入れ、50μLのS.mutans培養物を一晩接種した。穏やかに撹拌しながら37℃で3日間歯をインキュベートし、使用済みの培地を50%唾液および1%スクロースを補充した新鮮なブレインハートインフュージョンブロスへと24時間毎に置き換えた。3日のインキュベーションが完了した後、各歯をPBS中で短時間すすいだ。各歯(C/A処理毎に7つ、水対照について2つ)を、5mLの水(陰性対照)、または水中のC/A(10μg/mL処理)と共に50mLのチューブ中に入れた。穏やかな撹拌を1分間行い、次いで歯を50%唾液溶液中に6時間入れた。6時間のインキュベーション後に処理を繰り返した。歯上の歯垢の定性的および定量的分析のために、歯の歯冠を2TONE歯科染料で染色した。染色を2分間行い、続いてPBS中ですすぎ、過剰な染料を除去した。定性的観察を実証し、水のみで処理した歯よりもキトサン−アルギニンで処理した歯上でより少ない歯垢が観察されたことを示した(図6A〜6C)。各歯を2mLのPBS中に入れ、ボルテックスし、超音波処理し、組み込まれた染料を有する歯垢および細菌を取り出した。520nmおよび600nmでの吸光度を測定し、保持された染料を定量化し、歯垢と関連する材料および細菌のバックグラウンドを差し引いた。データは、10μg/mLのキトサン−アルギニンによる処理の後に、歯垢の減少の有意差(p=0.04)が達成されることを示す(図7)。100ppmでの処理によっていくらかの歯の変動が観察された。
上記のようなアッセイを繰り返した。定性的観察を実証したが、水と比較してキトサン−アルギニンでの処理の後に歯垢の量の減少を再び示す(図8)。データは、100ppmのキトサン−アルギニンによる処理の後に、歯垢の減少において有意差(p=0.04)が達成されることを示し、10ppmでの処理によって、いくらかの歯の変動が観察される(図9)。
(実施例4)
デルモピノール(Decapinol)と比較した、キトサン−アルギニンがStreptococcus mutansバイオフィルムを除去する能力
同様の歯のリンスデバイスであるデルモピノールと比較したキトサン−アルギニン(C/A)がS.mutansバイオフィルムを除去する能力を調査した。図10は、キトサン−アルギニンがS.mutansバイオフィルムを除去するのにデルモピノールより有効であったことを示す。S.mutans培養物をトッドヒューイットブロス中に1:1000で接種し、バイオフィルムを12ウェル組織培養プレート中で4日間静的に37℃にて増殖させた。バイオフィルムを水で3回洗浄し、非接着細胞を除去した。0.01%(100μg/ml)C/Aまたは0.2%(2mg/ml)デルモピノール(Decapinol)による処理の前に、クリスタルバイオレット染色を、バイオフィルムに2分間加えた。溶液をウェルにおいて処理の間の1分間穏やかに撹拌し、次いで溶液を除去し、ウェルを水で短時間すすいだ。エタノールをウェル中に入れ、残留した染料を除去し、OD595を測定し、表面と関連するバイオフィルム中の細菌の量を定量化した。0.01%(100μg/ml)のキトサン−アルギニンによる処理は、水単独のすすぎと比較してバイオフィルムの概ね5倍の減少をもたらした。さらに、C/Aのこの濃度は、現在使用されるデルモピノールの濃度(0.2%)より20倍低かった。これらのデータは、C/Aが、同様の目的のために現在使用されるデルモピノール未満の濃度でより有効であり得ることを示唆する。
(実施例5)
Streptococcus mutansバイオフィルムに対するキトサン−アルギニンの作用
S.mutansバイオフィルムを、1%スクロースを補充したBHI培地を含有する12ウェル未処理組織培養プレート中で概ね3日増殖させた。バイオフィルムを水で3回すすぎ、クリスタルバイオレットで2分間染色し、次いで、3回すすいだ(図11、「前」)。水、100μg/mlのキトサン−アルギニンまたは1.2%クロルヘキシジンを使用して、各バイオフィルムを室温で1分間処理した(図11、「間」)。処理の後、バイオフィルムを3回すすぎ、クロルヘキシジンおよびキトサン−アルギニンで処理したバイオフィルムの両方を表面から除去したが、一方水のみで処理したバイオフィルムは影響されなかった(図11、「後」)。
(実施例6)
キトサン−アルギニンの歯垢除去能力
ヒト大臼歯を、S.mutansバイオフィルム増殖のための基層として使用した。この研究は、患者の製品の使用をシミュレートするように設計され、完全染料(2Tone)を用いて10μg/mlおよび100μg/mlのC/A高で処理した直後のヒトの歯に接着した歯垢を定量化した。人工的口を、15mlの遠心分離管から構成し、穴をキャップおよび底面に開けた。第三大臼歯を殺菌し、37℃でインキュベーターセット中の収集ビーカー上のラック内のチューブ中に入れた。無菌のYコネクターを使用して、細菌からの管類と、定期的に混合されて室温に維持された、別々のレザバーから歯の上へとチューブ中に注ぎ込まれた培地(1%スクロースを補充したBHI)とを連結した。概ね1×10cfu/mlのS.mutansを増殖させ、希釈した培地(1:20)BHI:水に再懸濁させた。細菌および50%ヒトのプールした唾液を、歯の表面上に連続的に1ml/時間の速度で48時間垂らした。歯垢溶解作用を、2Tone染料による染色の後に定性的に評価し、歯垢による歯の表面の被覆を決定した。
歯をチューブから取り出し、2Tone染料で2分間染色し、次いで30秒間PBS中ですすいだ。殺菌した歯をまた染色し、陰性対照とした(図12)。図12は、10μg/mlのキトサン−アルギニン中で1分間穏やかに撹拌した後、および100μg/mlのキトサン−アルギニンで1分間さらに処理した後、歯垢が残ることを示す。画像は、歯垢がキトサン−アルギニンによる処理の直後に歯の表面から溶解し、繰返しの処理および濃度を増加させることによって作用を増加させることができることを示唆する。
(実施例7)
集合作用
本明細書に記載されている可溶性キトサン誘導体は、固有の抗菌特性に加えて、細菌の集合をもたらすことが示されてきた。キトサン誘導体のMWおよび電荷が、集合および抗微生物の効率性を各々確立すると仮定される。したがって、用量範囲およびこれらの活性の動態を調査する研究を完了させて、帯電しているおよび帯電していないキトサン誘導体を比較した。最初に、研究を完了させて、インビトロでS.mutansを効果的に集合させることができる最小用量を決定した。S.mutansを、トッドヒューイットブロス中で37℃にて一晩増殖させ、10CFU/mlの濃度で水に再懸濁させた。S.mutansを各誘導体で試験し、100μg/mlの濃度で処理した全ての誘導体で凝集を観察した(図13C)。C/LBA(特に、C/LBA高)は、100μg/mlでC/Aより劇的な凝集を示した。濃度を20μg/mlに減少させたとき、凝集の有意な減少が、全ての誘導体について観察された(図13B)。しかし、C/Aは、C/LBAよりより低い用量で凝集活性を保持することができるようであった。電荷が、広範囲の濃度に亘るキトサン誘導体による凝集のための重要な要因であることをこれは示唆する。
C/A誘導体によって観察される広範な範囲の集合の下限をさらに調査するために、C/A高および低MWとS.mutansとの相互作用をより低い濃度で調査した。C/A高およびC/A低の両方を、凝集について10μg/ml、5μg/ml、および2μg/mlで試験した。C/A高は、対照と比較したときに、10μg/mlまたは5μg/mlの濃度で、S.mutansを凝集および集合させる能力を維持することができたが、2μg/mlで処理したときに維持することができなかったことが観察された。さらに、C/A低はまた、C/A高と比較して、2μg/mlでS.mutansを凝集することができず、10μg/mlおよび5μg/mlでより凝集することができなかった。この試験は、電荷がより広範な範囲の濃度に亘って凝集を促進するのに重要である一方、より高いMWもまた凝集能力に影響を与え得ることを示唆した。
(実施例8)
Streptococcus mutans、Streptococcus sanguinis、およびStreptococcus salivariusに対するC/A低およびC/A高の最小阻止濃度(MIC)
ブロス微量希釈アッセイを使用して、3種の口腔細菌(Streptococcus mutans ATCC35668、Streptococcus sanguinis
ATCC10556、およびStreptococcus salivarius ATCC13419)に対する、各キトサン誘導体(C/A低(キトサン−アルギニン18kDa、25%官能化、88%DDA、1.47PDI)およびC/A高(キトサン−アルギニン43kDa、25%官能化、88%DDA、2.28PDI))のMICを決定した。各キトサン誘導体の段階希釈物を、1〜512μg/mlの濃度の試験のために、無菌のMH培地中の2×溶液として調製した。100μlの容量を、6連で96ウェルマイクロタイタープレートに加えた。各ウェルに、Mueller−Hinton培地中の100μlのS.mutans、S.salivarius、またはS.sanguinis(1×10CFU/ml)を、ウェル毎に200μlの最終容量まで接種した。MICは、キトサン誘導体の最も低い濃度として定義した。目に見える細菌増殖は、37℃で20時間インキュベートした後明らかでなかった。対照には、培地のみ、ならびに培地および細菌のみが含まれた。96ウェルプレート全体によって培地を検査し、一連の濃度に亘るキトサン誘導体単独を使用して、アッセイを妨げ得るバックグラウンドが検出されるかを決定した。各アッセイを、3つの独立した実験において繰り返した。C/LBA低およびC/LBA高の両方は、256μg/mlほどで、試験した口腔細菌のいずれの増殖も阻害することができなかった(表1)。C/A誘導体は、口腔細菌を阻害することができた。特に、口腔病原体S.mutansおよびS.sanguinisに対するC/A高のMICは、各々、16μg/mlおよび32μg/mlであった(表1)。S.salivariusについてのMICは非常により高かったが(128μg/ml)、これは、正のキトサン誘導体が口腔病原体に対してより有効であり、処理濃度を、天然の口腔細菌叢を保存するためにこのレベルより下に調節し得ることを示す。一般に、C/A低MW誘導体は、試験した細菌の増殖を阻害するのに、C/A高MWより有効でなかった。中性誘導体は、細菌を凝集する能力を保持するが、静菌的処理のために有効ではない。
表1 最小阻止濃度

(実施例9)
膜透過性に対するキトサン−アルギニンの作用
実験を行ってS.mutansの上清中へのATPの放出を調査し、時間および濃度に応じてキトサン誘導体への曝露への後に起こった膜透過性のレベルを決定した。BacTiter Glo(商標)アッセイは、ATPの定量化に基づいて細菌生存率を決定する発光アッセイである。この試験において、それをメーカーの説明書(Promega、Madison、WI)によって使用し、細菌上清中のATPの量を決定した。このアッセイは、感受性(10−10MのATP)で安定的で均一な方法であり、チューブおよび96ウェルプレートフォーマットと適合性であるため選択した。
これらの研究のために、S.mutansを一晩増殖させ、次いで水に10cfu/mlまで再懸濁させた。細菌を1mlの分量で微量遠心分離管中に入れ、0、5または100μg/mlの各誘導体で5分間または60分間処理した。処理の後、200μlの試料をcfu計数のために取り出し、次いで、チューブを遠心分離し、上清を集め、放出されたATPを定量化した。2つの100μlの上清試料を各チューブから集め、データを平均化した。ATP流出および生存率を、少なくとも2つの独立した実験において3連で試験した(3つの別々のチューブ)。図3および4におけるデータは、代表的なものである。
C/Aが5μg/mlで加えられるとき、ATP漏出が5分以内に観察された(図14)。高分子量または低分子量での、用量(100μg/ml)または時間(1時間)増加の有意な影響は観察されなかった(データは示さず)。この知見から、極度に低い濃度のC/Aは、非常に低い用量で用量反応を飽和させる膜透過性を誘発することが示唆される。
C/LBAをこれらの濃度で加えたとき、低MW誘導体は、より大きなATP漏出を誘発したが、両方ともATP漏出の増加を示した(図14)。しかし、中性誘導体は、ほぼ同じ大きさの作用を有さなかった。明らかに、正の電荷は、膜障害に対して有意な作用を有する。
曝露時間は、ATP漏出を有意に増加させなかった。これは、キトサン誘導体との接触によるATP漏出が急速で用量依存性であり、C/LBAよりもC/Aでより効率的であることを示唆する。
図15に示すように、C/Aで処理したS.mutansの生存率は5分の曝露で有意に減少したが、低分子量(約2.5ログ)よりも高分子量C/A(4ログ)でよりそうであった。C/LBAで処理したS.mutansの生存率は、5分後に生存率の有意な減少を示さず、100μg/mlへの1時間の曝露後に僅かな減少が観察された(1ログ;図15)。この観察は、膜漏出と細胞死を相関させ、キトサン誘導体による細菌の透過処理および死滅における正の電荷の役割を再び実証する。細菌細胞死が是認されない用途について、中性誘導体は、正の誘導体に対するのと同様の効力で細菌を凝集させるプラットフォームを提供することについて留意されることは興味深い。細菌凝集は、電荷よりMWによって決まる。
(実施例10)
バイオフィルム減少に対する異なるキトサン誘導体の作用
成熟したS.mutansバイオフィルムに対して従前から確立している方法によって、異なるキトサン誘導体をバイオフィルム減少に関して分析した(Harrison, J.J.ら(2005年)High−throughput metal susceptibility testing of microbial biofilms Environ Microbiol 7、981〜994頁)。バイオフィルムを、ハイスループットスクリーニング(Innovotech、Edmonton、AB Canada)法についてのMBEC(商標)によって1%スクロースを補充したBHI培地を含有するトラフ中に入れたペグ蓋上で36時間増殖させた。ペグをすすぎ、キトサン誘導体または対照の段階希釈と共に96ウェルプレート中に入れ、室温で4時間曝露した。バイオフィルムをすすぎ、ペグを取り出し、200μlの水中で微量遠心管チューブ中に入れた。チューブを超音波処理し、ペグバイオフィルムを取り出した。回収したバイオフィルムの一定分量を希釈し、BHI寒天上に蒔き、増殖を定量化した。試験を2連で行い、代表的アッセイを表す。S.mutansバイオフィルムによって、細菌CFUが両方のC/A誘導体によって有意に減少したことを示された。C/A高MWおよび低MWの両方は、4時間に亘る各々128μg/mlまたは256μg/mlの処理で回収したバイオフィルムのcfuにおいて99%および99.9%の減少を示した(図16および17)。これらの研究は、128μg/mlの濃度のC/Aが、4時間の曝露後、予め形成されているS.mutansバイオフィルムの99%を効果的に減少させたことを示す。また、C/LBAは、同じ条件下で成熟したS.mutansバイオフィルムを減少させるのに有効でなかった(データは示さず)。帯電したキトサン誘導体は、分子量に関わらず、単一の種(S.mutans)の成熟したバイオフィルムを、帯電していない誘導体よりも効率的に除去できることをこれは示唆する。長期に亘って機械的破壊なしで成熟した予め形成されているバイオフィルムを除去する能力は、帯電した誘導体がバイオフィルム中に急速に拡散する能力によって促進し得る。最も天然の炭水化物構造(細菌莢膜材料およびバイオフィルムのエキソポリサッカライドなど)は、負に帯電した群において見出すことができる。バイオフィルム中で、正に帯電した誘導体は、置換結合または弱体化する結合による電荷によって影響を受ける分子の相互作用を妨げることによってバイオフィルム接着を減少させ得る。
(実施例11)
混合した口腔バイオフィルムに対するキトサン−アルギニンの作用
C/A高誘導体を使用して、フローセル実験を、6連で繰り返し、水およびC/A高(43kDa、25%官能化、88%DDA、2.28PDI)で処理した混合したバイオフィルム(Streptococcus mutans ATCC35668、Streptococcus sanguinis ATCC10556、およびStreptococcus salivarius ATCC13419)を比較し、統計的に有意なデータを得た。この研究は、水単独と比較して、C/A高で処理した後、湿重量(p=0.0007)の31%の減少を示した(図18)。この研究はまた、超音波処理なしでより少ない歯垢の蓄積の傾向を示す。
混合した口腔バイオフィルム(Streptococcus mutans ATCC35668、Streptococcus sanguinis ATCC10556、およびStreptococcus salivarius ATCC13419)の水およびC/A高(43kDa、25%官能化、88%DDA、2.28PDI)による2分の処理の比較を、図19に示す。バイオフィルムの減少のこの視覚的表現は顕著であり、C/A高で処理したバイオフィルムの接着の欠如を明らかに示した(図19)。歯垢接着は、C/Aによる処理によって減少し、機械的除去を促進した。
(実施例12)
ヒトの歯モデルにおける口腔の歯垢減少に対するキトサン−アルギニンの作用
実在的モデルでの口腔の歯垢の減少させることにおける選択したC/A誘導体の有効性を調査するために、ヒト大臼歯をバイオフィルム増殖のための基層として使用した。この研究は、患者の製品の使用をシミュレートするように設計され、完全染料(2Tone)を用いて水またはC/A高(100μg/ml)で2日に亘り1日2回処理したヒトの歯に接着した歯垢を定量化した。人工的口は、15mlの遠心分離管から構成し、穴をキャップおよび底面に開けた。第三大臼歯を殺菌し、37℃でインキュベーターセット中の収集ビーカー上のラック内のチューブ中に入れた。無菌のYコネクターを使用して、細菌からの管類と、定期的に混合されて室温に維持された、別々のレザバーから歯の上へとチューブ中に注ぎ込まれた培地(1%スクロースを補充したBMM)とを連結した。概ね1×10cfu/mlのS.mutans、S.salivarius、およびS.sanguinisを増殖させ、希釈した培地(1:20)BHI:水に再懸濁させた。細菌および人工唾液培地を、歯の表面上に1ml/時間の速度で48時間連続的に垂らした。垂らすことを開始する前を含めて8時間の間隔で1日2回、歯を水または100μg/mlのC/A高に浸し、概ね1000rpmで30秒間のみ穏やかにボルテックスした。歯垢阻害作用を2Tone染料による染色の後に定性的に評価し、古い歯垢による歯の表面の被覆を決定した。
歯をチューブから取り出し、2Tone染料で2分間染色し、次いでPBS中で30秒間すすいだ。殺菌した歯をまた染色し、陰性対照(図20A)とした。水ですすいだ3本の大臼歯は、歯垢の集積によるざらついた表面を伴って歯全体が暗紫色に染色された(図20B)。C/A高で処理した3本の歯は、ピンク色に染色され、これは新たに増殖した歯垢のみが存在することを示した。また、歯の表面は滑らかであった(図20C)。これは、長期に亘るC/A高による1日2回の処理が、このモデルにおいてヒトの歯上の歯垢の蓄積を防止することを示す。
(実施例13)
キトサン−アルギニンと他の薬物または口腔リンス配合物との相乗作用
別の薬物または口腔リンス配合物と組み合わせたキトサン−アルギニンの相乗作用を調査した。このアッセイは、キトサン−アルギニン(21kDa、29%官能化、88%DDA、1.49PDI)8μg/ml、または16μg/mlおよび0.0125%または0.00625%のクロルヘキシジンの組合せを用いて、分子が一緒になって各々が単独よりも大きな抗菌活性を示したかを決定した。相乗作用とは、大部分の抗菌剤単独を超えた少なくとも2ログの減少を達成することによって定義される。具体的には、Streptococcus mutans(ATCC35668)を、96ウェルプレートフォーマット中でキトサン−アルギニンおよびクロルヘキシジンの組合せで水中にて1時間処理した。両方の剤の溶液を、それらの意図した最終濃度の4×で調製した。各剤について2つの濃度を各アッセイのために使用し、薬物は4つの方法で合わせた。CA(16μg/ml)CH(0.0125%)、CA(16μg/ml)CH(0.00625%)、CA8μg/ml CH(0.0125%)、またはCA8μg/ml CH(0.00625%)。各薬物単独の対照、ならびに陽性対照(S.mutansのみ)および陰性対照(培地のみ)を調製した。概ね2×10CFU/mLのS.mutansを、100μlの容量で全てのウェルに加え、室温で1時間インキュベートする。インキュベーション後、プレートを、マイクロタイタープレートローターで4000RPMにて10分間遠心分離し、その後再懸濁し、超音波処理し、希釈し、残りのCFUのためにBHI上に蒔いた。データを調査したが、大部分の活性抗菌剤を超えるログの減少を、表2に報告する。16μg/mlおよび8μg/mlのキトサン−アルギニン濃度、ならびに0.0125%および0.00625%のクロルヘキシジン濃度で、相乗作用が観察された。
表2 大部分の活性剤を超えるログCFUの減少

Claims (13)

  1. 歯垢である口腔疾患または状態を有する被験体の口中の細菌を減少させ、歯垢である口腔疾患または状態を治療するための水性組成物であって、可溶性誘導体化キトサンを含み、該誘導体化キトサンが、以下の式(I)

    のキトサンを含み、
    式中
    nは、20〜6000の整数であり、
    各Rは、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、ここで、式(II)が、

    から選択され、
    置換基の少なくとも25%はHであり、R置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R置換基の少なくとも2%は式(II)の基であり、
    該誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daであり、
    該誘導体化キトサンの濃度は、10〜250ppmであり、
    該水性組成物がさらに、湿潤剤を含み、
    有効量の水性組成物が、該口と接触し、該水性組成物が吐き出され、それによって、該被験体の口中の細菌を減少させ、該口腔疾患または状態を治療することを特徴とする、
    水性組成物。
  2. 前記被験体の口中の細菌の量が、前記組成物と接触していない口中の細菌の量と比較して、該被験体の口が該組成物と接触した後に少なくとも50%減少する、請求項1に記載の水性組成物。
  3. 前記被験体が、少なくとも2mlの前記水性組成物で口をすすぐ、請求項1に記載の水性組成物。
  4. 前記被験体が、前記組成物で少なくとも15秒間、口をすすぐ、請求項1に記載の水性組成物。
  5. 前記組成物が、前記被験体によって摂取されない、請求項1に記載の水性組成物。
  6. 前記被験体が、前記組成物で少なくとも1日1回、口をすすぐ、請求項1に記載の水性組成物。
  7. 前記被験体が、少なくとも10mlの前記組成物で1日2回、口をすすぐ、請求項1に記載の水性組成物。
  8. 前記被験体が、腫れた歯肉、口のびらん、明赤色もしくは紫色の歯肉、光沢のある歯肉、膿を出す腫れた歯肉、猛烈な口腔の臭い、圧力がかからない限り無痛の歯肉、穏やかな歯磨きでさえ容易に出血する歯肉、または様々な程度の重症度を伴う痒みを有する歯肉を有する、請求項1に記載の水性組成物。
  9. 前記被験体が、デンタルフロスを使用したとき容易に出血する歯肉を有する、請求項8に記載の水性組成物。
  10. 前記被験体が、Streptococcus mutans、Streptococcus sanguis、Treponema denticola、Porphyromonas gingivalis、Aggregatibacter actinomycetemcomitans、Fusospirochetes、Veillonella、および病原性Lactobacilliのいくつかの形態、Actinomyces
    viscosus、またはNocardia spp.に感染している、請求項1に記載の水性組成物。
  11. 前記湿潤剤がポリオールである、請求項1に記載の水性組成物。
  12. 前記湿潤剤がグリセリンである、請求項1に記載の水性組成物。
  13. 前記被験体が口のびらんを有する、請求項1に記載の水性組成物。
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