JP2016096263A - パワー半導体装置およびその製造方法ならびに絶縁基板部 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁シートと放熱部との十分な接合性を図ることができるパワー半導体装置と、その製造方法と、絶縁基板部とを提供する。
【解決手段】パワー半導体装置1では、複数のピンフィン5bを突出させた放熱部5の上に、絶縁シート7を介在させてヒートスプレッダ9が配置され、その上に、IGBT15とダイオード17とが搭載されている。ヒートスプレッダ9の側方および絶縁シート7を覆うように、放熱部5の第1凹部5aにトランスファ成形樹脂11が充填されている。トランスファ成形樹脂11、IGBT15およびダイオード17等を封止するように、ケース19の内側にポッティング樹脂23が充填されている。
【選択図】図2

Description

本発明はパワー半導体装置およびその製造方法ならびに絶縁基板部に関し、特に、放熱部およびヒートスプレッダを備えたパワー半導体装置と、そのようなパワー半導体装置の製造方法と、パワー半導体装置に用いられる絶縁基板部とに関するものである。
パワー半導体装置の一つの形態に、ピンフィンを突出させた放熱部に絶縁材を介在させてヒートスプレッダを配置し、そのヒートスプレッダにパワー半導体素子を搭載したパワー半導体装置がある。このようなパワー半導体装置では、パワー半導体素子、ヒートスプレッダおよび絶縁材は、ポッティング樹脂によって直接封止される。
放熱部およびヒートスプレッダは、たとえば、銅(Cu)またはアルミニウム(Al)等の金属から形成されている。絶縁材には、無機絶縁材が用いられており、たとえば、窒化アルミニウム(AlN)が用いられている。
パワー半導体素子として、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)およびダイオード等が搭載される。IGBT等から発生する熱は、ヒートスプレッダを介して放熱部のピンフィンに伝導することによって、パワー半導体装置の外に放出される。なお、この種のパワー半導体装置を開示した特許文献の例として、特許文献1、特許文献2および特許文献3がある。
特開2011−238642号公報 特開2011−238643号公報 特開2012−84708号公報
パワー半導体装置では、窒化アルミニウムの絶縁材と、銅等のヒートスプレッダとの線膨張係数の違い、または、その絶縁材と、銅等の放熱部との線膨張係数の違いから、放熱部、絶縁材およびヒートスプレッダを含む部材(絶縁基板部)が反ってしまうという問題があった。このような反りを解消するために、絶縁材として、比較的柔軟性を有する有機材料から形成された樹脂シートが提案されている。
しかしながら、このような絶縁シートを使用して、パワー半導体素子等をポッティング樹脂によって封止したパワー半導体装置では、絶縁シートを放熱部へ十分に密着させることができず、絶縁シートと放熱部との接合性を確保することが難しいことがわかった。
本発明は、そのような問題点を解消するためになされたものであり、一つの目的は、絶縁シートと放熱部との十分な接合性を図ることができるパワー半導体装置を提供することであり、他の目的は、そのようなパワー半導体装置の製造方法を提供することであり、さらに他の目的は、そのようなパワー半導体装置に用いられる絶縁基板部を提供することである。
本発明に係るパワー半導体装置は、放熱部と絶縁シートとヒートスプレッダとパワー半導体素子とトランスファ成形樹脂とケースと封止樹脂とを備えている。放熱部は、対向する第1主表面と第2主表面を有し、第1主表面にピンフィンを突出させ、第2主表面に、第1主表面の側に向かって凹んだ第1凹部を有する。絶縁シートは、放熱部の第1凹部の底面に接するように配置されている。ヒートスプレッダは、絶縁シートに接するように配置されている。パワー半導体素子は、ヒートスプレッダに搭載されている。トランスファ成形樹脂は、パワー半導体素子が搭載されているヒートスプレッダの表面を除き、ヒートスプレッダの側方および絶縁シートを覆うように、放熱部の第1凹部に充填されている。ケースは、トランスファ成形樹脂、ヒートスプレッダおよびパワー半導体素子を周りから取り囲むように、放熱部に装着されている。封止樹脂は、トランスファ成形樹脂とは材料が異なり、トランスファ成形樹脂、ヒートスプレッダおよびパワー半導体素子を封止するようにケースに充填されている。
本発明に係るパワー半導体装置の製造方法は、以下の工程を備えている。トランスファー成形樹脂となる樹脂材料を成形する下金型および上金型を用意する。対向する第1主表面と第2主表面を有し、第1主表面にピンフィンを突出させ、第2主表面に、第1主表面の側に向かって凹んだ第1凹部を有する放熱部を用意する。パワー半導体素子が搭載されるヒートスプレッダを用意する。放熱部とヒートスプレッダとの間に介在させる絶縁シートを用意する。放熱部の第1凹部の底面に絶縁シートを介在させてヒートスプレッダを配置した状態で、下金型と上金型とで放熱部を挟み込み、放熱部の第1凹部に樹脂材料を供給する。下金型および上金型によって樹脂材料を加圧することにより、ヒートスプレッダの側方および絶縁シートを覆うように、放熱部の第1凹部にトランスファ成形樹脂を成形する。トランスファ成形樹脂が成形された放熱部を、下金型および上金型から取り出す。ヒートスプレッダの露出した表面にパワー半導体素子を電気的に接続する。放熱部にケースを装着する。トランスファ成形樹脂、ヒートスプレッダおよびパワー半導体素子を封止するように、トランスファ成形樹脂とは材料が異なるポッティング樹脂をケースに充填する。
本発明に係る絶縁基板部は、パワー半導体装置に用いられ、パワー半導体素子が搭載される絶縁基板部であって、放熱部と絶縁シートとヒートスプレッダとトランスファ成形樹脂とを備えている。放熱部は、対向する第1主表面と第2主表面を有し、第1主表面にピンフィンを突出させ、第2主表面に、第1主表面の側に向かって凹んだ第1凹部を有する。絶縁シートは、放熱部の第1凹部の底面に接するように配置されている。ヒートスプレッダは、絶縁シートに接するように配置されている。トランスファ成形樹脂は、パワー半導体素子が搭載されることになるヒートスプレッダの表面を除き、ヒートスプレッダの側方および絶縁シートを覆うように、放熱部の第1凹部に充填されている。
本発明に係るパワー半導体装置によれば、トランスファ成形樹脂が、ヒートスプレッダの側方および絶縁シートを覆うように、放熱部の第1凹部に充填されている。これにより、絶縁シートと放熱部との接合性を十分に図ることができる。
本発明に係るパワー半導体装置の製造方法によれば、下金型および上金型によって樹脂材料を加圧することにより、ヒートスプレッダの側方および絶縁シートを覆うように、放熱部の第1凹部にトランスファ成形樹脂を成形することで、絶縁シートを放熱部へ確実に接合させることができる。
本発明に係る絶縁基板部によれば、パワー半導体素子が搭載される絶縁基板部として、絶縁シートと放熱部との接合性を十分に図ることができる。
本発明の実施の形態に係るパワー半導体装置の平面図である。 同実施の形態において、図1に示す断面線II−IIにおける断面図である。 同実施の形態において、放熱部を示す断面図である。 同実施の形態において、ヒートスプレッダを示す部分拡大断面図である。 同実施の形態において、絶縁基板部を示す部分拡大断面図である。 同実施の形態において、パワー半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図6に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図7に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図8に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図9に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図10に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図11に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図12に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図13に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 比較例に係るパワー半導体装置を示す断面図である。 比較例に係るパワー半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 図16に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 図17に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
本発明の実施の形態に係るパワー半導体装置の一例について説明する。
図1および図2に示すように、パワー半導体装置1では、複数のピンフィン5bを突出させた放熱部5の上に、絶縁シート7を介在させて所定の位置にヒートスプレッダ9が配置されている。ヒートスプレッダ9の上に、はんだ13を介してIGBT15とダイオード17とが搭載されている。ヒートスプレッダ9の側方(側面)および絶縁シート7を覆うように、放熱部5の第1凹部5c(図3参照)にトランスファ成形樹脂11が充填されている。
ヒートスプレッダ9を周囲から取り囲むように、放熱部5にケース19が装着されている。ケース19には、主端子20aと信号端子20bとが設けられている。主端子20aまたは信号端子20bと、IGBT15等とは、アルミニウムワイヤ21によって電気的に接続されている。トランスファ成形樹脂11、IGBT15およびダイオード17等を封止するように、ケース19の内側にポッティング樹脂23が充填されている。
パワー半導体装置1の構造について、詳しく説明する。図3に示すように、放熱部5では、厚さを有する板状部5aの一方の面(第1主表面)に、複数のピンフィン5bが突出するように配置されている。板状部5bの他方の面(第2主表面)に、一方の面の側に向かって凹んだ第1凹部5cが形成されている。その第1凹部5cの側壁部には、庇が形成される態様で第2凹部5dが形成されている。放熱部5は、たとえば、アルミニウムから形成されている。なお、放熱部5としては、銅等の金属から形成されたものでもよい。
図2に示すように、絶縁シート7は、放熱部5の第1凹部5cの底面に接するように配置されている。絶縁シート7として、たとえば、エポキシ樹脂を主成分とする有機物のシートが適用されている。また、絶縁シート7は、フィラー材として、たとえば、BN・Al・SiOを含有していることが好ましい。
図4に示すように、ヒートスプレッダ9は、たとえば、約1mm〜5mm程度の所定の厚さを有する銅板を打ち抜くことによって形成されている。銅板を打ち抜くことで、ヒートスプレッダ9には、カエリ面9aとダレ面9bとが形成されることになる。ヒートスプレッダ9は、ダレ面9bが絶縁シート7に接するように配置されている。カエリ面9aでは、突出したカエリ部9aaが、カエリ面9aの外周端に沿って位置している。IGBT15(図2参照)等は、カエリ面9aに搭載されている。なお、カエリ部9aaの高さはたとえば、約0.03mm程度である。
図2および図5に示すように、トランスファ成形樹脂11は、絶縁シート7とヒートスプレッダ9の側部(側方)を覆い、第2凹部5dに充填される態様で第1凹部5cに充填されている。後述するように、トランスファ成形樹脂11は、樹脂材料を金型(下金型および上金型)によって加圧成形することによって形成されている。成形されたトランスファ成形樹脂11の表面には、凹部11aが形成されている。ポッティング樹脂23(図2参照)は、凹部11aを埋め込むようにケース19に充填されている。なお、凹部11aの他に、凸部が形成されていてもよい。
なお、上述したパワー半導体装置1では、放熱部5、絶縁シート7、ヒートスプレッダ9およびトランスファ成形樹脂11によって、半完成品として、パワー半導体素子が搭載される絶縁基板部3が構成される。
次に、上述したパワー半導体装置の製造方法の一例について説明する。
まず、図6に示すように、トランスファ成形樹脂を成形する下金型51と上金型61とを用意する。下金型51には、トランスファ成形樹脂の樹脂材料を供給する可動キャビティ53が設けられている。また、可動キャビティ53に供給された樹脂材料を加圧する可動キャビティロッド55が設けられている。可動キャビティロッド55の先端には、凸部53aが設けられている。
さらに、下金型51には、下金型51を付勢するプレスロッド57が設けられている。また、下金型51には、ヒートスプレッダ9のカエリ部9aa(図4参照)に接触する当接部58が設けられている。当接部58は、ヒートスプレッダ9のカエリ面9aの外周端に沿って位置するように連続的に配置されている。
一方、上金型61は、下金型51と対向するように配置される。上金型61には、放熱部5(図2等参照)のピンフィン5b(板状部5a)を支持するフィンサポートバー63が設けられている。
次に、図7に示すように、用意された下金型51の可動キャビティ53にトランスファ成形樹脂となる樹脂材料71を供給する。次に、ヒートスプレッダ9のカエリ部9aa(図4参照)が当接部58に接触するように、下金型51にヒートスプレッダ9を載置する。次に、ヒートスプレッダ9のダレ面9b(図4参照)に接触するように、絶縁シート7を載置する。
次に、図8に示すように、放熱部5のピンフィン5bを上に向け、放熱部5の第1凹部5cの底面が絶縁シート7に接触するように、放熱部5配を載置する。次に、図9に示すように、下金型51に対向するように上金型61を配置し、下金型51と上金型61とで、放熱部5の板状部5aを挟み込む。このとき、放熱部5のピンフィン5b(または板状部5a)は、上金型61のフィンサポートバー63によって、上方から押えられることになる。
次に、図10に示すように、下金型51と上金型61とで、放熱部5(板状部5a)を挟み込んだ状態で、下金型51の可動キャビティロッド55を上昇させて、樹脂材料71に圧力を加えることにより、放熱部5の第1凹部5cおよび第2凹部5dに充填されるように、トランスファ成形樹脂11を成形する。
樹脂材料71に圧力を加えてトランスファ成形樹脂11を成形することで、絶縁シート7を放熱部5に確実に密着させることができ、絶縁シート7と放熱部5との接合性を十分に確保することができる。こうして、放熱部5、絶縁シート7、ヒートスプレッダ9およびトランスファ成形樹脂11を備えた絶縁基板部3(図11参照)が形成される。
次に、図11に示すように、下金型51および上金型61とから、絶縁基板部3を取り出す。トランスファ成形樹脂11の表面には、可動キャビティ53の凸部53aに対応する凹部11aが形成されている。なお、この絶縁基板部3は、パワー半導体素子が搭載される、半完成品の絶縁基板部として、販売が可能とされる。
次に、図12に示すように、ヒートスプレッダ9のカエリ面9a(図4参照)に、はんだ13によって、IGBT15およびダイオード17を搭載する。次に、ケース19を放熱部5に装着する。次に、図13に示すように、アルミニウムワイヤ21をワイヤボンディングすることによって、たとえば、IGBT15と所定の電極とを電気的に接続する。
次に、図14に示すように、ケース19内にポッティング樹脂23を充填することによって、IGBT15およびダイオード17等を封止する。このとき、トランスファ成形樹脂11の凹部11aにポッティング樹脂23が充填されることで、トランスファ成形樹脂11とポッティング樹脂23との密着性を図ることができる。なお、ポッティング樹脂23は、トランスファ成形樹脂とは樹脂材料が異なる。こうして、図2等に示すパワー半導体装置1が完成する。
上述したパワー半導体装置1では、トランスファ成形樹脂11を成形することで、絶縁シート7と放熱部5との接合性を十分に確保することができる。このことについて、比較例に係るパワー半導体装置と対比して説明する。
図15に示すように、比較例に係るパワー半導体装置101では、複数のピンフィン105bを突出させた放熱部105の上に、絶縁シート107を介在させて所定の位置にヒートスプレッダ109が配置されている。ヒートスプレッダ109の上に、はんだ113を介してIGBT115とダイオード117とが搭載されている。
ヒートスプレッダ109を周囲から取り囲むように、放熱部105にケース119が装着されている。ケース119に設けられた所定の電極とIGBT15等とが、アルミニウムワイヤ121によって電気的に接続されている。IGBT115およびダイオード117等を封止するように、ケース119の内側にポッティング樹脂123が充填されている。
次に、比較例に係るパワー半導体装置101の製造方法について説明する。まず、図16に示すように、放熱部105における、複数のピンフィン105bが突出している側の面とは反対側の面に、絶縁シート107を接着(接合)する。次に、その絶縁シート107にヒートスプレッダ109を接着(接合)する。
次に、図17に示すように、ヒートスプレッダ109の表面(上面)に、はんだ113によって、IGBT115およびダイオード117を電気的に接続する。次に、ケース119を放熱部5に装着する。次に、アルミニウムワイヤ121をワイヤボンディングすることによって、たとえば、IGBT115と所定の電極とを電気的に接続する。
次に、図18に示すように、ケース119内にポッティング樹脂123を充填することによって、IGBT115およびダイオード117等を封止する。こうして、図15に示す比較例に係るパワー半導体装置101が完成する。
比較例に係るパワー半導体装置101では、放熱部105の表面に絶縁シート107が接着され、その絶縁シート107の表面にヒートスプレッダ109が接着されている。そのヒートスプレッダ109に搭載されたIGBT115等のパワー半導体素子が、ポッティング樹脂123によって封止されている。
ポッティング樹脂123は、当初は液体状の樹脂であり、ケース119に充填した後、所定の温度のもとでキュアを行うことによって硬化する。しかしながら、ポッティング樹脂123では、絶縁シート107と放熱部105との密着性が十分ではないことが、発明者らによって確認された。
比較例に係るパワー半導体装置101に対して、実施の形態に係るパワー半導体装置1では、図10に示すように、下金型51と上金型61とで樹脂材料71に圧力を加えることによって、放熱部5の第1凹部5cおよび第2凹部5dに充填されるように、トランスファ成形樹脂11が成形される。
これにより、成形する際の温度と圧力とによって、絶縁シート7を放熱部5に確実に密着させることができる。特に、第1凹部5cの側壁に、庇が形成される態様で形成された第2凹部5dにトランスファ成形樹脂11が充填されることで、絶縁シート7と放熱部5との接合性を十分に図ることができる。また、トランスファ成形樹脂11の表面に形成された凹部11aにポッティング樹脂23が充填されることで、トランスファ成形樹脂11とポッティング樹脂23との接合性も図ることができる。
さらに、トランスファ成形樹脂11によって、隣り合うヒートスプレッダ9とヒートスプレッダ9との間の電気的な絶縁を確実に確保することができる。また、ヒートスプレッダ9と放熱部5との間の電気的な絶縁も確実に確保することができる。
また、実施の形態に係るパワー半導体装置1では、ヒートスプレッダ9は、たとえば、銅板から形成されている。これにより、パワー半導体装置に流れる電流に応じて適切な厚さの銅板を選択することができ、たとえば、エッチングによって形成されるヒートスプレッダの場合と比べて、容易に大電流化を図ることができる。
さらに、そのヒートスプレッダ9は、銅板を打ち抜くことによって形成されていることで、加工費用が抑制されて、製造コストの削減に貢献することができる。また、打ち抜くことによって形成されたヒートスプレッダ9は、カエリ面9aが下金型51の当接部58に当接するように、カエリ面9aを下に向けて下金型51に載置される。これにより、樹脂材料71に圧力を加える際に、樹脂材料71が、可動キャビティ53からヒートスプレッダ9のカエリ面9aへ漏れて流れ込むのを抑制することができる。
また、実施の形態に係るパワー半導体装置1では、絶縁シート7として、線膨張係数が、アルミニウムから形成される放熱部5の線膨張係数(22ppm/℃)、または、銅から形成されるヒートスプレッダ9の線膨張係数(17ppm/℃)と同レベルの値(17ppm/℃〜22ppm/℃程度)を有する絶縁シートを適用することで、絶縁基板部3の反りも抑制することができる。
なお、上述した実施の形態において挙げた寸法等の数値は一例であって、これらの数値に限られるものではない。
さらに、上述したパワー半導体装置の製造方法では、下金型51と上金型61とでトランスファ成形樹脂11を成形する際に、放熱部5のピンフィン5b(または板状部5a)が、上金型61のフィンサポートバー63によって上方から押えられることで、放熱部5が変形するのを抑制することができる。
なお、上述したパワー半導体装置の製造方法では、パワー半導体素子が搭載されるヒートスプレッダの表面を下に向けてトランスファ成形樹脂を形成する場合について説明した。この他に、ヒートスプレッダのその表面に樹脂材料を流れ込ませないことを条件として、ヒートスプレッダのその表面を上に向けた状態でトランスファ成形樹脂を成形するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、ピンフィンを含む放熱部を備えたパワー半導体装置に有効に利用される。
1 パワー半導体装置、3 絶縁基板部、5 放熱部、5a 板状部、5b ピンフィン、5c 第1凹部、5d 第2凹部、7 絶縁シート、9 ヒートスプレッダ、9a カエリ面、9aa カエリ部、9b ダレ面、11 トランスファ成形樹脂、11a 凹部、13 はんだ、15 IGBT、17 ダイオード、19 ケース、20a 主端子、20b 信号端子、21 アルミニウムワイヤ、23 ポッティング樹脂、51 下金型、53 可動キャビティ、53a 凸部、55 可動キャビティロッド、57 プレスロッド、58 当接部、61 上金型、63 フィンサポートバー、71 樹脂材料。

Claims (11)

  1. 対向する第1主表面と第2主表面を有し、前記第1主表面にピンフィンを突出させ、前記第2主表面に、前記第1主表面の側に向かって凹んだ第1凹部を有する放熱部と、
    前記放熱部の前記第1凹部の底面に接するように配置された絶縁シートと、
    前記絶縁シートに接するように配置されたヒートスプレッダと、
    前記ヒートスプレッダに搭載されたパワー半導体素子と、
    前記パワー半導体素子が搭載されている前記ヒートスプレッダの表面を除き、前記ヒートスプレッダの側方および前記絶縁シートを覆うように、前記放熱部の前記第1凹部に充填されたトランスファ成形樹脂と、
    前記トランスファ成形樹脂、前記ヒートスプレッダおよび前記パワー半導体素子を周りから取り囲むように、前記放熱部に装着されたケースと、
    前記トランスファ成形樹脂とは材料が異なり、前記トランスファ成形樹脂、前記ヒートスプレッダおよび前記パワー半導体素子を封止するように前記ケースに充填された封止樹脂と
    を備えた、パワー半導体装置。
  2. 前記放熱部には、前記第1凹部の側壁に庇が形成される態様で第2凹部が形成され、
    前記トランスファ成形樹脂は、前記第2凹部に充填される態様で前記第1凹部に充填された、請求項1記載のパワー半導体装置。
  3. 前記トランスファ成形樹脂の表面に第3凹部が形成され、
    前記封止樹脂は、前記第3凹部に充填される態様で前記ケースに充填された、請求項1または2に記載のパワー半導体装置。
  4. 前記ヒートスプレッダは、対向するカエリ面とダレ面とを有し、
    前記カエリ面に前記パワー半導体素子が搭載され、
    前記ダレ面が前記絶縁シートに接触している、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパワー半導体装置。
  5. トランスファー成形樹脂となる樹脂材料を成形する下金型および上金型を用意する工程と、
    対向する第1主表面と第2主表面を有し、前記第1主表面にピンフィンを突出させ、前記第2主表面に、前記第1主表面の側に向かって凹んだ第1凹部を有する放熱部を用意する工程と、
    パワー半導体素子が搭載されるヒートスプレッダを用意する工程と、
    前記放熱部と前記ヒートスプレッダとの間に介在させる絶縁シートを用意する工程と、
    前記放熱部の前記第1凹部の底面に前記絶縁シートを介在させて前記ヒートスプレッダを配置した状態で、前記下金型と前記上金型とで前記放熱部を挟み込み、前記放熱部の前記第1凹部に樹脂材料を供給する工程と、
    前記下金型および上金型によって前記樹脂材料を加圧することにより、前記ヒートスプレッダの側方および前記絶縁シートを覆うように、前記放熱部の前記第1凹部にトランスファ成形樹脂を成形する工程と、
    前記トランスファ成形樹脂が成形された前記放熱部を、前記下金型および前記上金型から取り出す工程と、
    前記ヒートスプレッダの露出した表面にパワー半導体素子を電気的に接続する工程と、
    前記放熱部にケースを装着する工程と、
    前記トランスファ成形樹脂、前記ヒートスプレッダおよび前記パワー半導体素子を封止するように、前記トランスファ成形樹脂とは材料が異なるポッティング樹脂を前記ケースに充填する工程と
    を備えた、パワー半導体装置の製造方法。
  6. 前記放熱部の前記第1凹部に前記樹脂材料を供給する工程は、
    前記下金型に前記ヒートスプレッダを載置する工程と、
    載置された前記ヒートスプレッダに接するように、前記絶縁シートを載置する工程と、
    前記絶縁シートに前記第1凹部の前記底面が接するように、前記放熱部を載置する工程と、
    配置された前記放熱部を前記下金型と前記上金型とで挟み込む工程と、
    前記第1凹部に前記樹脂材料を供給する工程と
    を含む、請求項5記載のパワー半導体装置の製造方法。
  7. 前記ヒートスプレッダを用意する工程は、厚さを有する金属板を打ち抜くことによって前記ヒートスプレッダを形成する工程を含み、
    前記下金型に前記ヒートスプレッダを載置する工程は、前記ヒートスプレッダのカエリ面の外周端を、前記下金型に接触させて載置する工程を含む、請求項5または6に記載のパワー半導体装置の製造方法。
  8. 前記上金型を用意する工程は、前記放熱部の前記ピンフィンを支持するフィンサポートバーを有する上金型を用意する工程を含み、
    前記放熱部を前記下金型と前記上金型とで挟み込む工程は、前記フィンサポートバーを前記放熱部に接触させる工程を含む、請求項5〜7のいずれかに記載のパワー半導体装置の製造方法。
  9. パワー半導体装置に用いられ、パワー半導体素子が搭載される絶縁基板部であって、
    対向する第1主表面と第2主表面を有し、前記第1主表面にピンフィンを突出させ、前記第2主表面に、前記第1主表面の側に向かって凹んだ第1凹部を有する放熱部と、
    前記放熱部の前記第1凹部の底面に接するように配置された絶縁シートと、
    前記絶縁シートに接するように配置されたヒートスプレッダと、
    パワー半導体素子が搭載されることになる前記ヒートスプレッダの表面を除き、前記ヒートスプレッダの側方および前記絶縁シートを覆うように、前記放熱部の前記第1凹部に充填されたトランスファ成形樹脂と
    を備えた、絶縁基板部。
  10. 前記放熱部には、前記第1凹部の側壁に庇が形成される態様で第2凹部が形成され、
    前記トランスファ成形樹脂は、前記第2凹部に充填される態様で前記第1凹部に充填された、請求項9記載の絶縁基板部。
  11. 前記トランスファ成形樹脂の表面には第3凹部が形成された、請求項9または10に記載の絶縁基板部。
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