JP2016095618A - トンネル防災システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、防災受信盤に、トンネル内に設置した複数の火災検出器を接続して監視するトンネル防災システムに於いて、
防災受信盤に、
トンネル内に引き出した伝送回線に複数の火災検出器を接続し、火災検出器との間で所定の伝送制御に基づき、火災検出器による火災発報を個別に検出するR型伝送部と、
R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出を判別した場合に予備警報制御を行うと共に、、前記火災発報を検出した前記火災検出器の両側に連続して隣接する所定数の火災検出器を火災判別候補に設定し、R型伝送部による火災判別候補に入る2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合に、火災警報制御を行う制御部と、を設けたことを特徴とする。
本発明は、防災受信盤に、トンネル内に設置した複数の火災検出器及び複数の発信機を接続して監視するトンネル防災システムに於いて、
防災受信盤に、
トンネル内に引き出した伝送回線に複数の火災検出器及び複数の発信機を接続し、火災検出器及び発信機との間で所定の伝送制御に基づき、火災検出器による火災発報及び発信機による火災通報を個別に検出するR型伝送部と、
R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出またはR型伝送部による発信機の火災通報の検出を判別した場合に予備警報制御を行うと共に、火災発報を検出した火災検出器の両側に連続して隣接する所定数の火災検出器を火災判別候補に設定し、R型伝送部による火災判別候補に入る2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合、又は、R型伝送部による1台の火災感知器の火災発報の検出とR型伝送部による任意の発信機の火災通報の検出の両方を判別した場合に、火災警報制御を行う制御部と、
を設けたことを特徴とする。
防災受信盤に、トンネル内に設置した複数の火災検出器及び複数のポンプ起動操作手段を接続して監視するトンネル防災システムに於いて、
防災受信盤に、
トンネル内に引き出した伝送回線に複数の火災検出器及び複数のポンプ起動操作手段を接続し、火災検出器及びポンプ起動操作手段との間で所定の伝送制御に基づき、火災検出器による火災発報及びポンプ起動操作手段によるポンプ起動を個別に検出するR型伝送部と、
R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出又はポンプ起動操作手段のポンプ起動の検出を判別した場合に予備警報制御を行うと共に、火災発報を検出した火災検出器の両側に連続して隣接する所定数の火災検出器を火災判別候補に設定し、R型伝送部による火災判別候補に入る2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合、または、R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出とR型伝送部による火災判別候補に対応したポンプ起動操作手段のポンプ起動の検出の両方を判別した場合に、火災警報制御を行うと共に消火ポンプ設備を起動制御する制御部と、
を設けたことを特徴とする。
本発明は、防災受信盤に、トンネル内に設置した複数の火災検出器及び発信機を接続して監視するトンネル防災システムに於いて、
防災受信盤に、
トンネル内に引き出した伝送回線に複数の火災検出器を接続し、火災検出器との間で所定の伝送制御に基づき、火災検出器による火災発報を個別に検出するR型伝送部と、
複数の発信機を1又は複数の区画に分け、トンネル内の区画単位に引き出した信号回線に同一の区画に入る複数の発信機を接続し、発信機の操作による火災通報を信号回線単位に検出するP型伝送部と、
R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出又はP型伝送部による発信機の火災通報を判別した場合に予備警報制御を行うと共に、火災発報を検出した火災検出器の両側に連続して隣接する所定数の火災検出器を火災判別候補に設定し、R型伝送部による火災判別候補に入る2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合、又は、R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出とP型伝送部による任意の区画の発信機の火災通報の検出の両方を判別した場合に、火災警報制御を行う制御部と、
を設けたことを特徴とする。
本発明は、防災受信盤に、トンネル内に設置した複数の火災検出器及び複数のポンプ起動操作手段を接続して監視するトンネル防災システムに於いて、
防災受信盤に、
トンネル内に引き出した伝送回線に複数の火災検出器を接続し、火災検出器との間で所定の伝送制御に基づき、火災検出器による火災発報を個別に検出するR型伝送部と、
複数のポンプ起動手段を1又は複数の区画に分け、トンネル内の区画単位に引き出した信号回線に同一の区画に入る複数のポンプ起動操作手段を接続し、ポンプ起動操作手段の操作によるポンプ起動を信号回線単位に検出するP型伝送部と、
R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出又はP型伝送部によるポンプ起動操作手段のポンプ起動を判別した場合に予備警報制御を行うと共に、火災発報を検出した火災検出器の両側に連続して隣接する所定数の火災検出器を火災判別候補に設定し、R型伝送部による火災判別候補に入る2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合、又は、R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出とP型伝送部による火災判別候補の火災検出器に対応する区画のポンプ起動操作手段のポンプ起動の検出の両方を判別した場合に、火災警報制御を行う制御部と、を設けたことを特徴とする。
制御部は、火災判別候補として、火災発報を検出した火災検出器の両側に連続して隣接する1台または複数台の火災検出器を設定する。
制御部は、R型伝送部により1台目の火災検出器の火災発報の検出を判別して予備警報を行った後に、火災判別候補を外れた2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合は、予備警報より警報度合いの強い第2予備警報を行うことを可能とする。
制御部は、R型伝送部により1台目の火災検出器の火災発報の検出を判別して予備警報を行った後に、火災判別候補に対応するポンプ起動操作手段を外れた他のポンプ起動操作手段のポンプ起動の検出を判別した場合は、予備警報より警報度合いの強い第2予備警報を行うことを可能とする。
制御部は、予備警報制御として複数の連動設備の中の一部の設備を連動制御し、火災警報制御として複数の連動設備の全てを連動制御する。
ポンプ起動操作手段は、消火栓装置に設けた消火栓弁開閉検出スイッチである。
ポンプ起動操作手段は、消火栓装置に設けたポンプ起動スイッチである。
本発明は、防災受信盤に、トンネル内に設置した複数の火災検出器を接続して監視するトンネル防災システムに於いて、防災受信盤に、トンネル内に引き出した伝送回線に複数の火災検出器を接続し、火災検出器との間で所定の伝送制御に基づき、火災検出器による火災発報を個別に検出するR型伝送部と、R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出を判別した場合に予備警報制御を行うと共に、火災発報を検出した火災検出器の両側に連続して隣接する所定数の火災検出器を火災判別候補に設定し、R型伝送部による火災判別候補に入る2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合に、火災警報制御を行う制御部と、を設けるようにしたため、火災の進展状況に合わせて段階的に警報することで、火災の可能性を報知する予備警報の段階では管理担当者及びトンネル通行中の車両運転者等に注意を喚起して続いて予測される火災警報に対する心構えを促し、火災を判別して火災警報が出された場合に必要な対処を迅速且つ適切に可能とし、不要な混乱を未然に防止可能とする。
また、本発明は、防災受信盤に、トンネル内に設置した複数の火災検出器及び複数の発信機を接続して監視するトンネル防災システムに於いて、防災受信盤に、トンネル内に引き出した伝送回線に複数の火災検出器及び複数の発信機を接続し、火災検出器及び発信機との間で所定の伝送制御に基づき、火災検出器による火災発報及び発信機による火災通報を個別に検出するR型伝送部と、R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出またはR型伝送部による発信機の火災通報の検出を判別した場合に予備警報制御を行うと共に、火災発報を検出した火災検出器の両側に連続して隣接する所定数の火災検出器を火災判別候補に設定し、R型伝送部による火災判別候補に入る2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合、又は、R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出とR型伝送部による任意の発信機の火災通報の検出の両方を判別した場合に、火災警報制御を行う制御部と、を設けるようにしたため、前述したR型トンネル防災システム1と同じ効果に加え、トンネル内での交通事故等により火災が発生した場合には、事故の関係者は例えば消火栓装置に設けている発信機を操作して通報する場合があることから、発信機による火災通報の検出を判別した場合に予備警報制御を行って注意を喚起し、続いて、火災検出器による火災発報の検出を判別した場合に、火災を確定して火災警報制御を行うことで、火災の進展状況に合わせて段階的に警報することで、火災の可能性を報知する予備警報の段階では管理担当者及びトンネル通行中の車両運転者等に注意を喚起して続いて予測される火災警報に対する心構えを促し、火災を判別して本警報が出された場合に必要な対処を迅速且つ適切に可能とし、不要な混乱を未然に防止可能とする。
本発明は、防災受信盤に、トンネル内に設置した複数の火災検出器及び複数のポンプ起動操作手段を接続して監視するトンネル防災システムに於いて、防災受信盤に、トンネル内に引き出した伝送回線に複数の火災検出器及び複数のポンプ起動操作を接続し、火災検出器及びポンプ起動操作手段との間で所定の伝送制御に基づき、火災検出器による火災発報及びポンプ起動操作手段によるポンプ起動を個別に検出するR型伝送部と、R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出又はポンプ起動操作手段のポンプ起動の検出を判別した場合に予備警報制御を行うと共に、火災発報を検出した火災検出器の両側に連続して隣接する所定数の火災検出器を火災判別候補に設定し、R型伝送部による火災判別候補に入る2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合、または、R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出とR型伝送部による火災判別候補に対応したポンプ起動操作手段のポンプ起動の検出の両方を判別した場合に、火災警報制御を行うと共に消火ポンプ設備を起動制御する制御部と、を設けるようにしたため、前述したR型トンネル防災システム1と同じ効果に加え、トンネル内での交通事故等により火災が発生した場合には、事故の関係者が消火栓装置からノズル付きホースを引き出して消火栓開閉レバーを開操作して消火活動を行う場合や、消防隊員が消火栓装置の給水栓にホースを接続してポンプ起動スイッチを操作する場合に、ポンプ起動操作手段とし機能する消火栓弁開閉検出スイッチやポンプ起動スイッチの操作によるポンプ起動の検出を判別することにより、予備警報制御を行って注意を喚起し、続いて、火災検出器による火災発報の検出を判別した場合に、火災を確定して火災警報制御を行うことで、火災の進展状況に合わせて段階的に警報することにより、火災の可能性を報知する予備警報の段階では管理担当者及びトンネル通行中の車両運転者等に注意を喚起し、続いて予測される火災警報に対する心構えを促し、火災を判別して本警報が出された場合に必要な対処を迅速且つ適切に可能とし、不要な混乱を未然に防止可能とする。
また、本発明は、防災受信盤に、トンネル内に設置した複数の火災検出器及び発信機を接続して監視するトンネル防災システムに於いて、防災受信盤に、トンネル内に引き出した伝送回線に複数の火災検出器を接続し、火災検出器との間で所定の伝送制御に基づき、火災検出器による火災発報を個別に検出するR型伝送部と、複数の発信機を1又は複数の区画に分け、トンネル内の区画単位に引き出した信号回線に同一の区画に入る複数の発信機を接続し、発信機の操作による火災通報を信号回線単位に検出するP型伝送部と、R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出又はP型伝送部による発信機の火災通報を判別した場合に予備警報制御を行うと共に、火災発報を検出した火災検出器の両側に連続して隣接する所定数の火災検出器を火災判別候補に設定し、R型伝送部による火災判別候補に入る2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合、又は、R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出とP型伝送部による任意の区画の発信機の火災通報の検出の両方を判別した場合に、火災警報制御を行う制御部と、を設けるようにしたため、前述したR型トンネル防災システム2と同じ効果に加え、火災検出器とその防災受信盤の伝送部をR型伝送方式の構成とし、それ以外の端末機器とその防災受信盤の伝送部をP型直送方式の構成とすることで、火災検出器の火災発報を個別に判別可能とする新たなP型直送方式の構成を必要とすることなく、簡単且つ容易に、隣接する複数の火災検出器の火災発報を判別可能なシステムを構成することができ、R型伝送方式はP型直送方式の一部で済むことから、全てR型伝送方式とした場合に比べ、コストの増加を必要最小限に抑えることを可能とする。
また、本発明は、防災受信盤に、トンネル内に設置した複数の火災検出器及び複数のポンプ起動操作手段を接続して監視するトンネル防災システムに於いて、防災受信盤に、トンネル内に引き出した伝送回線に複数の火災検出器を接続し、火災検出器との間で所定の伝送制御に基づき、火災検出器による火災発報を個別に検出するR型伝送部と、複数の発信機を1又は複数の区画に分け、トンネル内の区画単位に引き出した信号回線に同一の区画に入る複数のポンプ起動操作手段を接続し、ポンプ起動操作手段の操作によるポンプ起動を信号回線単位に検出するP型伝送部と、R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出又はP型伝送部によるポンプ起動操作手段のポンプ起動を判別した場合に予備警報制御を行うと共に、火災発報を検出した火災検出器の両側に連続して隣接する所定数の火災検出器を火災判別候補に設定し、R型伝送部による火災判別候補に入る2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合、又は、R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出とP型伝送部による火災判別候補に対応する区画のポンプ起動操作手段のポンプ起動の検出の両方を判別した場合に、火災警報制御を行う制御部と、を設けるようにしたため、前述したR型トンネル防災システム3と同じ効果に加え、火災検出器とその防災受信盤の伝送部をR型伝送方式の構成とし、それ以外の端末機器とその防災受信盤の伝送部をP型直送方式の構成とすることで、火災検出器の火災発報を個別に判別可能とする新たなP型直送方式の構成を必要とすることなく、簡単且つ容易に、隣接した複数の火災検出器の火災発報を判別可能なシステムを構成することができ、R型伝送方式はP型直送方式の一部で済むことから、全てR型伝送方式とした場合に比べ、コストの増加を必要最小限に抑えることを可能とする。
また、制御部は、火災判別候補として、火災発報を検出した火災検出器の両側に連続する1台または複数台の他の火災検出器を設定するようにしたため、1台目の火災検出器の火災発報の検出に続いて、隣接する複数台の火災検出器の火災発報の検出を判別することで、離れた場所に設置している火災検出器の火災以外の要因による火災発報があっても火災として扱うことがなく、火災判断の信頼性を向上可能とする。また、火災判別候補を火災発報を検出した火災検出器の両側に連続して隣接する2台の合計4台に設定した場合には、火災を起こした車両が走行している状況でも、確実に火災を判断して警報可能とする。
また、制御部は、R型伝送部により1台目の火災検出器の火災発報の検出を判別して予備警報を行った後に、火災判別候補を外れた2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合は、予備警報より警報度合いの強い第2予備警報を行うことを可能としたため、設置場所が離れた2台の火災検出器による火災発報の検出であることから火災としては扱わないが、火災の可能性は1台の場合より高いことから、同じ予備警報であっても、警報度合いの強い予備警報とすることで、より強い注意喚起を促して想定される火災警報に対する準備を可能とする。
また、制御部は、R型伝送部により1台目の火災検出器の火災発報の検出を判別して予備警報を行った後に、火災判別候補に対応するポンプ起動操作手段を外れた他のポンプ起動操作手段のポンプ起動の検出を判別した場合は、予備警報より警報度合いの強い第2予備警報を行うことを可能としたため、火災発報を検出した場所が離れた場所でのポンプ起動の検出であることから火災としては扱わないが、火災の可能性は1台の火災検出器のよる火災発報の場合より高いことから、同じ予備警報であっても、警報度合いの強い予備警報とすることで、より強い注意喚起を促して想定される火災警報に対する準備を可能とする。
また、制御部は、予備警報制御として複数の連動設備の中の一部の設備を連動制御し、火災警報制御として複数の連動設備の全てを連動制御するようにしたため、例えばCCTV監視設備及び照明設備を一時的に明滅(フリッカ)させることで予備警報を出して注意を喚起し、また、全ての設備の連動制御により本警報としての通報を可能とし、設備連動を利用して、火災の進展状況に合わせて段階的に警報することで、例えば通常とは異なる設備の連動制御により、管理担当者及びトンネル通行中の車両運転者等に注意を喚起し、特に、トンネル内を走行中の車両の運転者は、予備警報及び本警報に伴い設備の連動制御による通常とは異なる設備の状態から異常を知って速度を落して注意しながら走行することを可能とし、また、トンネル進入しようとする車両の運転者は、トンネルに進入する前に異常に気付いて緊急停止するといった対処を可能し、火災に対する準備及び対処を迅速且つ適切に可能とする。
図1はR型トンネル防災システムの概要を示した説明図である。図1に示すように、自動車専用道路のトンネルとして、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bが構築され、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bは避難連絡坑2でつながっている。
(防災受信機の概略構成)
図2はR型トンネル防災システムの機能構成の概略を示したブロック図である。図2に示すように、R型防災受信盤10Aは制御部40を備え、制御部40は例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
R型伝送部42aはCPUによるプログラムの実行でR型の伝送制御を行って火災検出器16の火災発報を個別に検出する。R型伝送部42aによる伝送制御は、所定周期毎にR型伝送回線12aに接続している火災検出器16のアドレスを順次指定したポーリングコマンド信号を送信し、その応答信号から火災検出器16の状態を検出している。
R型伝送部42bはCPUによるプログラムの実行でR型の伝送制御を行って火災検出器16以外の端末機器の状態や操作を個別に検出すると共に端末機器の制御駆動を個別に行う。
図2に示したR型防災受信盤10Aの制御部40は、端末機器として設けた火災検出器16による火災発報、発信機54による火災通報、消火栓弁開閉検出スイッチ58又はポンプ起動スイッチ60によるポンプ起動の検出に基づき、次の予備警報制御と火災警報制御を伴う監視制御を行う。
R型防災受信盤10Aの制御部40は、次の端末機器の状態検出を判別した場合、予備警報として扱い、所定の予備警報制御を行う。
(1)R型伝送部42aによる1台目の火災検出器16の火災発報の検出、
(2)R型伝送部42bよる火災通報の検出、
(3)R型伝送部42bよるポンプ起動の検出、
制御部40による予備警報制御は、警報部45に指示して音声又はブザー等による警報と表示警報による予備火災警報(火災プリアラーム)を出力すると共に、設備連動による予備警報として、複数の連動設備の中の一部の設備を連動する制御を行う。
R型防災受信盤10Aの制御部40は、R型伝送部42aによる1台目の火災検出器16による火災発報の検出を判別した場合、火災発報を検出した火災検出器16の検出区画の両側に連続する1台または2台の火災検出器を火災判別候補に設定し、この状態で、R型伝送部42aにより火災判別候補に入る2台目の火災検出器16による火災発報の検出を判別した場合、火災として扱い、所定の火災警報制御を行う。
また、R型防災受信盤10Aの制御部40は、R型伝送部42aによる1台目の火災検出器16による火災発報の検出を判別した状態で、R型伝送部42bにより例えば消火栓装置20に設けた発信機56による火災通報の検出を判別した場合、火災として扱い、警報部45に指示して音声又はブザー等による警報と表示警報による火災警報を出力すると共に、設備連動による火災警報として、換気設備28、警報表示板設備30、ラジオ再放送設備32、CCTV監視設備34及び照明設備36の全てを連動する制御を行う。
また、R型防災受信盤10Aの制御部40は、図5に示すように、R型伝送部42aによる1台目の火災検出器16iによる火災発報の検出を判別した場合、火災発報を検出した火災検出器16iの両側に隣接する1台の火災感知器16i−1,16i+1を火災判別候補に設定し、この状態で、R型伝送部42bにより火災発報を検出した火災検出器16i及び火災判別候補に入る火災感知器16i−1,16i+1に対応する消火栓装置20i−1,20i,20i+1に設けたポンプ起動操作手段として機能する消火栓弁開閉検出スイッチ60又はポンプ起動スイッチ62によるポンプ起動の検出を判別した場合、2台目の火災検出器による火災発報に相当すると判断して、火災として扱い、警報部45に指示して音声又はブザー等による警報と表示警報による火災警報を出力すると共に、設備連動による火災警報として、換気設備28、警報表示板設備30、ラジオ再放送設備32、CCTV監視設備34及び照明設備36の全てを連動する制御を行う。
図6はR型防災受信盤による監視制御を示したフローチャートであり、図1〜図5を参照して説明すると次のようになる。
図7はPR型トンネル防災システムの概要を示した説明図である。本実施形態のPR型トンネル防災システムは、トンネル内に設置した火災検出器にR型伝送方式を適用し、火災感知器以外の端末機器にP型直送方式を適用しており、P型とR型を混在したトンネル防災システムということができる。
(PR型防受信盤の構成)
図8はPR型トンネル防災システムの機能構成の概略を示したブロック図である。図5に示すように、PR型防災受信盤10Bは制御部40を備え、制御部40は例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
P型伝送部44は図9に取り出して示す機能構成を備える。図9に示すように、P型伝送部44には、トンネル内に設置している端末機器の設置区画に対応して複数の区画モジュール68を設けており、例えば最初の区画モジュール68に対応したトンネル内の区画には、その右側に示す所定数の消火栓装置20と自動弁装置22を設けている。
図8に示したPR型防災受信盤10Bの制御部40は、端末機器として設けた火災検出器16による火災発報、発信機56による火災通報、消火栓弁開閉検出スイッチ60又はポンプ起動スイッチ62によるポンプ起動の検出に基づき、次の監視制御を行う。
PR型防災受信盤10Bの制御部40は、次の端末機器の状態検出を判別した場合、予備警報として扱い、所定の予備警報制御を行う。
(1)R型伝送部42による1台目の火災検出器16の火災発報の検出
(2)P型伝送部44よる1区画(1回線)の火災通報の検出
(3)P型伝送部44よる1区画(1回線)のポンプ起動の検出
制御部40による予備警報制御は、警報部45に指示して音声又はブザー等による警報と表示警報による予備火災警報(火災プリアラーム)を出力すると共に、設備連動による予備警報として、複数の連動設備の中の一部の設備を連動する制御を行う。
PR型防災受信盤10Bの制御部40は、R型伝送部42による1台目の火災検出器16による火災発報の検出を判別した場合、図4に示したと同様に、火災検出器16aの両側に隣接する1台の火災検出器16i−1,16i+1の合計2台、または、火災検出器16aの両側に連続して隣接する2台の火災検出器16i−2,16i−1,16i+1,16i+2の合計4台を、火災判別候補に設定する。なお、以下の説明は、火災検出器16aの両側に隣接する1台の火災検出器16i−1,16i+1の合計2台を火災判別候補に設定した場合を例に説明する。
また、PR型防災受信盤10Bの制御部40は、R型伝送部42による1台目の火災検出器16による火災発報の検出を判別した状態で、P型伝送部44により例えば消火栓装置20に設けた発信機56の操作で図9のP型信号回線14aによる火災通報の検出を判別した場合、火災として扱い、警報部45に指示して音声又はブザー等による警報と表示警報による火災警報を出力すると共に、設備連動による火災警報として、換気設備28、警報表示板設備30、ラジオ再放送設備32、CCTV監視設備34及び照明設備36の全てを連動する制御を行う。
また、PR型防災受信盤10Bの制御部40は、図10に示すように、R型伝送部42による1台目の火災検出器16iによる火災発報の検出を判別した場合、火災発報を検出した火災検出器16iの両側に隣接する火災検出器16i−1,16i+1を火災判別候補に設定し、この状態で、P型伝送部44により火災判別候補を含む区画100に属する何れかの消火栓装置20に設けたポンプ起動操作手段として機能する消火栓弁開閉検出スイッチ60又はポンプ起動スイッチ62によるポンプ起動の検出(P型信号回線14aを流れる回線電流の検出)を判別した場合、2台目の火災検出器による火災発報に相当すると判断することで、火災として扱い、警報部45に指示して音声又はブザー等による警報と表示警報による火災警報を出力すると共に、設備連動による火災警報として、換気設備28、警報表示板設備30、ラジオ再放送設備32、CCTV監視設備34及び照明設備36の全てを連動する制御を行う。
図11はPR型防災受信盤による監視制御を示したフローチャートであり、図7〜図10を参照して説明すると次のようになる。
(R型火災防災システムの予備警報)
上記のR型火災防災システムの実施形態は、1台の火災検出器による火災発報の検出、1台の発信機による火災通報の検出、及び1台のポンプ起動手段によるポンプ起動の検出を判別した場合に、予備警報制御を行っているが、他の実施形態として、1台の火災検出器による火災発報の検出を判別した場合にのみ、予備警報制御を行うようにしても良い。
上記のP型火災防災システムの実施形態は、1台の火災検出器による火災発報の検出、1区画内の発信機による火災通報の検出、及び1区画内のポンプ起動手段によるポンプ起動の検出を判別した場合に、予備警報制御を行っているが、他の実施形態として、1台の火災検出器による火災発報の検出を判別した場合にのみ、予備警報制御を行うようにしても良い。
上記の実施形態は、火災発報を検出した1台目の火災検出器に基づく火災判別候補に入る2台目の火災感知器による火災発報の検出を判別した場合、1台の火災検出器による発報検出と発信機による火災通報の検出を判別した場合、並びに、火災発報を検出した1台目の火災検出器とポンプ起動手段によるポンプ起動の検出を判別した場合に、火災として扱って、所定の火災警報制御を行うようにしているが、火災発報を検出した1台目の火災検出器に基づく火災判別候補に入る2台目の火災感知器による火災発報の検出を判別した場合にのみ、火災として扱って、所定の火災警報制御を行うようにしても良い。
上記の実施形態は、R型伝送部又はP型伝送部により監視制御する火災検出器以外の端末機器による火災関連操作の検出として、発信機(手動通報装置)、消火栓弁開閉検出スイッチ、ポンプ起動スイッチの操作検出を判別して予備警報制御と火災警報制御を行う場合を例にとっているが、火災に関連して操作する適宜の端末機器、例えば非常電話の通報操作、消火器の取出等の火災関連操作の検出を判別して、予備警報制御や火災警報制御を行うようにしても良い。
また本発明は、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
1b:下り線トンネル
2:避難連絡坑
10A:R型防災受信盤
10B:PR型防災受信盤
12,12a,12b:R型伝送回線
14,14a〜14c:P型信号回線
16:火災検出器
18:中継増幅盤
20:消火栓装置
22:自動弁装置
24:消火ポンプ設備
26:IG子局設備
28:換気設備
30:警報表示板設備
32:ラジオ再放送設備
34:CCTV監視設備
36:照明設備
40:制御部
42,42a,42b:R型伝送部
44,52:P型伝送部
45:警報部
46:表示部
48:操作部
54:中継器
56:発信機
58:応答表示灯
60:消火栓弁開閉検出スイッチ
62:ポンプ起動スイッチ
64:作動用電動弁
68:区画モジュール
70,72:受信回路
74:送信回路
Claims (12)
- 防災受信盤に、トンネル内に設置した複数の火災検出器を接続して監視するトンネル防災システムに於いて、
前記防災受信盤に、
トンネル内に引き出した伝送回線に前記複数の火災検出器を接続し、前記火災検出器との間で所定の伝送制御に基づき、前記火災検出器による火災発報を個別に検出するR型伝送部と、
前記R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出を判別した場合に予備警報制御を行うと共に、前記火災発報を検出した前記火災検出器の両側に連続して隣接する所定数の火災検出器を火災判別候補に設定し、前記R型伝送部による前記火災判別候補に入る2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合に、火災警報制御を行う制御部と、
を設けたことを特徴とするトンネル防災システム。
- 防災受信盤に、トンネル内に設置した複数の火災検出器及び複数の発信機を接続して監視するトンネル防災システムに於いて、
前記防災受信盤に、
トンネル内に引き出した伝送回線に前記複数の火災検出器及び前記複数の発信機を接続し、前記火災検出器及び前記発信機との間で所定の伝送制御に基づき、前記火災検出器による火災発報及び前記発信機による火災通報を個別に検出するR型伝送部と、
前記R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出または前記R型伝送部による前記発信機の火災通報の検出を判別した場合に予備警報制御を行うと共に、前記火災発報を検出した前記火災検出器の両側に連続して隣接する所定数の火災検出器を火災判別候補に設定し、前記R型伝送部による前記火災判別候補に入る2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合、又は、前記R型伝送部による1台の火災感知器の火災発報の検出と前記伝送部による任意の発信機の火災通報の検出の両方を判別した場合に、火災警報制御を行う制御部と、
を設けたことを特徴とするトンネル防災システム。
- 防災受信盤に、トンネル内に設置した複数の火災検出器及び複数のポンプ起動操作手段を接続して監視するトンネル防災システムに於いて、
前記防災受信盤に、
トンネル内に引き出した伝送回線に前記複数の火災検出器及び前記複数のポンプ起動操作を接続し、前記火災検出器及び前記ポンプ起動操作手段との間で所定の伝送制御に基づき、前記火災検出器による火災発報及び前記ポンプ起動操作手段によるポンプ起動を個別に検出するR型伝送部と、
前記R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出又は前ポンプ起動操作手段のポンプ起動の検出を判別した場合に予備警報制御を行うと共に、前記火災発報を検出した前記火災検出器の両側に連続して隣接する所定数の火災検出器を火災判別候補に設定し、前記R型伝送部による前記火災判別候補に入る2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合、または、前記伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出と前記R型伝送部による前記火災判別候補に対応したポンプ起動操作手段のポンプ起動の検出の両方を判別した場合に、火災警報制御を行うと共に消火ポンプ設備を起動制御する制御部と、
を設けたことを特徴とするトンネル防災システム。
- 防災受信盤に、トンネル内に設置した複数の火災検出器及び発信機を接続して監視するトンネル防災システムに於いて、
前記防災受信盤に、
トンネル内に引き出した伝送回線に前記複数の火災検出器を接続し、前記火災検出器との間で所定の伝送制御に基づき、前記火災検出器による火災発報を個別に検出するR型伝送部と、
前記複数の発信機を1又は複数の区画に分け、トンネル内の前記区画単位に引き出した信号回線に同一の区画に入る前記複数の発信機を接続し、前記発信機の操作による火災通報を信号回線単位に検出するP型伝送部と、
前記R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出又は前記P型伝送部による前記発信機の火災通報を判別した場合に予備警報制御を行うと共に、前記火災発報を検出した前記火災検出器の両側に連続して隣接する所定数の火災検出器を火災判別候補に設定し、前記R型伝送部による前記火災判別候補に入る2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合、又は、前記R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出と前記P型伝送部による任意の発信機の火災通報の検出の両方を判別した場合に、火災警報制御を行う制御部と、
を設けたことを特徴とするトンネル防災システム。
- 防災受信盤に、トンネル内に設置した複数の火災検出器及び複数のポンプ起動操作手段を接続して監視するトンネル防災システムに於いて、
前記防災受信盤に、
トンネル内に引き出した伝送回線に前記複数の火災検出器を接続し、前記火災検出器との間で所定の伝送制御に基づき、前記火災検出器による火災発報を個別に検出するR型伝送部と、
前記複数のポンプ起動操作手段を1又は複数の区画に分け、トンネル内の前記区画単位に引き出した信号回線に同一の区画に入る前記複数のポンプ起動操作手段を接続し、前記ポンプ起動操作手段の操作によるポンプ起動を信号回線単位に検出するP型伝送部と、
前記R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出又は前記P型伝送部による前記ポンプ起動操作手段のポンプ起動を判別した場合に予備警報制御を行うと共に、前記火災発報を検出した前記火災検出器の両側に連続して隣接する所定数の火災検出器を火災判別候補に設定し、前記R型伝送部による前記火災判別候補に入る2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合、又は、前記R型伝送部による1台目の火災感知器の火災発報の検出と前記P型伝送部による前記火災判別候補に対応する前記区画のポンプ起動操作手段のポンプ起動の検出の両方を判別した場合に、火災警報制御を行う制御部と、
を設けたことを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1乃至5の何れかに記載のトンネル防災システムに於いて、前記制御部は、前記火災判別候補として、前記火災発報を検出した区画の両側に連続して隣接する1台または複数台の火災検出器を設定することを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1乃至5の何れかに記載のトンネル防災システムに於いて、前記制御部は、前記R型伝送部により1台目の火災検出器の火災発報の検出を判別して予備警報を行った後に、前記火災判別候補を外れた2台目の火災検出器の火災発報の検出を判別した場合は、前記予備警報より警報度合いの強い第2予備警報を行うことを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項7記載のトンネル防災システムに於いて、前記制御部は、前記R型伝送部により1台目の火災検出器の火災発報の検出を判別して予備警報を行った後に、前記火災判別候補に対応するポンプ起動操作手段を外れた他のポンプ起動操作手段のポンプ起動の検出を判別した場合は、前記予備警報より警報度合いの強い第2予備警報を行うことを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1乃至5の何れかに記載のトンネル防災システムに於いて、前記制御部は、前記予備警報制御として複数の連動設備の中の一部の設備を連動制御し、前記火災警報制御として前記複数の連動設備の全てを連動制御することを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項9記載のトンネル防災システムに於いて、前記制御部は、前記予備警報制御として、CCTV監視設備及び照明設備を所定の状態に連動制御し、前記火災警報制御として、前記CCTV監視設備、前記照明設備、換気設備、警報表示板設備及びラジオ再生放送設備を含む全設備を所定の状態に連動制御することを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項3又は5記載のトンネル防災システムに於いて、前記ポンプ起動操作手段は、消火栓装置に設けた消火栓弁開閉検出スイッチであることを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項3又は5記載のトンネル防災システムに於いて、前記ポンプ起動操作手段は、消火栓装置に設けたポンプ起動スイッチであることを特徴とするトンネル防災システム。
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