JP2023002675A - 防災システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、
防災監視エリアに対応して配置され、防災監視エリアにおける火災発生時に信号回線を介して防災受信盤へ火災信号を出力する所定の端末機器と、
端末機器から火災信号を受信する回線受信部と、
回線受信部で受信した火災信号に応じた所定の制御処理を行う監視制御部と、
信号回線に流れる電流を検出する電流検出部と、
を備えた防災システムであって、
監視制御部は、
火災信号を受信する回線受信部の故障の有無を検出し、
火災信号を受信する回線受信部の故障が検出されない場合には、当該回線受信部による火災信号の受信の有無に基づいて火災の有無を判定すると共に電流検出部により検出された電流に基づいて当該信号回線の状態変化に伴う電流異常の有無を判定し、
火災信号を受信する回線受信部の故障が検出された場合には、当該故障した回線受信部に接続されている信号回線について、当該回線受信部による火災信号の受信の有無に代えて電流検出部により検出された電流値に基づいて火災信号の受信の有無を判定することを特徴とする。
監視制御部は、火災信号を受信する回線受信部の故障が検出されず回線受信部による火災信号の受信に基づいて火災と判定した場合、及び火災信号を受信する回線受信部の故障が検出され当該回線受信部に接続されている信号回線について電流検出部により検出された電流値に基づいて火災信号の受信と判定した場合には、火災警報を出力させる。
監視制御部は、電流検出部により検出された電流に基づいて電流異常と判定した場合には、少なくとも検出された電流の電流値を含む測定履歴を表示させる。
防災システムは、更に、
防災監視エリアに対応して配置され、火災信号を出力する端末機器とは異なり、火災信号を出力する端末機器とは異なる信号回線を介して防災受信盤へ所定の信号を出力する他の端末機器と、
火災信号を受信する回線受信部とは異なり、他の端末機器から所定の信号を受信する他の回線受信部と、
を備え、
監視制御部は、回線受信部の故障が検出された場合には、当該故障した回線受信部が火災信号を受信する回線受信部か否かを判定する。
本発明は、防災監視エリアに対応して配置され、防災監視エリアにおける火災発生時に信号回線を介して防災受信盤へ火災信号を出力する所定の端末機器と、端末機器から火災信号を受信する回線受信部と、回線受信部で受信した火災信号に応じた所定の制御処理を行う監視制御部と、信号回線に流れる電流を検出する電流検出部と、を備えた防災システムであって、監視制御部は、火災信号を受信する回線受信部の故障の有無を検出し、火災信号を受信する回線受信部の故障が検出されない場合には、当該回線受信部による火災信号の受信の有無に基づいて火災の有無を判定すると共に電流検出部により検出された電流に基づいて当該信号回線の状態変化に伴う電流異常の有無を判定し、火災信号を受信する回線受信部の故障が検出された場合には、当該故障した回線受信部に接続されている信号回線について、当該回線受信部による火災信号の受信の有無に代えて電流検出部により検出された電流値に基づいて火災信号の受信の有無を判定するようにしたため、火災信号を受信する回線受信部が故障しても、電流検出部により検出された電流値に基づいて火災信号の受信の有無を判定して火災信号に応じた所定の制御処理を行うことができ、回線受信部の故障をリカバリして防災監視に関する制御処理を継続させることが可能となり、防災監視の信頼性を高めることかできる。
また、監視制御部は、火災信号を受信する回線受信部の故障が検出されず回線受信部による火災信号の受信に基づいて火災と判定した場合、及び火災信号を受信する回線受信部の故障が検出され当該回線受信部に接続されている信号回線について電流検出部により検出された電流値に基づいて火災信号の受信と判定した場合には、火災警報を出力させるようにしたため、火災信号を受信する回線受信部が故障しても火災警報を出力させることができ、回線受信部の故障をリカバリして正常な火災監視を継続させることが可能となり、防災監視の信頼性を高めることかできる。
また、監視制御部は、電流検出部により検出された電流に基づいて電流異常と判定した場合には、少なくとも検出された電流の電流値を含む測定ようにしたため、表示された測定履歴から電流異常の情報を知ることを可能とする。
また、防災システムは、更に、防災監視エリアに対応して配置され、火災信号を出力する端末機器とは異なり、火災信号を出力する端末機器とは異なる信号回線を介して防災受信盤へ所定の信号を出力する他の端末機器と、火災信号を受信する回線受信部とは異なり、他の端末機器から所定の信号を受信する他の回線受信部と、を備え、監視制御部は、回線受信部の故障が検出された場合には、当該故障した回線受信部が火災信号を受信する回線受信部か否かを判定するようにしたため、火災信号とは異なる信号を受信する回線受信部を備える場合であっても、火災信号に応じた所定の制御処理を行うことができる。
図1はトンネル防災システムの概要を示した説明図である。図1に示すように、自動車専用道路のトンネルとして、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bが構築され、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bは避難連絡坑2でつながっている。
図2は防災受信盤の外観を示した説明図であり、図2(A)に正面を示し、図2(B)に側面を示す。図3は防災受信盤のパネル扉を開いてモニタ装置を見る状態を示した説明図である。
図2に示すように、防災受信盤10は、前後に開放された箱形の筐体62の前面に、ハンドル操作により開閉自在なパネル扉64が設けられ、また、筐体62の裏面にも、バンドル操作により開閉自在な裏扉66が設けられている。
図4は図2のグラフィックパネルを取り出して示した説明図である。図4に示すように、グラフィックパネル44の中央上部には火災代表灯100が設けられ、その下のトンネル名に続いて、トンネル系統図として、上り線トンネル系統図102aと下り線トンネル系統図102bが描かれている。
図5は図2の表示パネルを取り出して示した説明図である。図5に示すように、表示パネル50には、防災監視に必要な各種の表示灯が配列されており、防災受信盤10に設けられた故障監視機能に対応して手動通報受信部故障灯120、手動通報受信部故障リカバリ灯122、消火栓受信部故障灯124、消火栓受信部故障リカバリ灯126が設けられる。
図6はトンネル防災システムの機能構成の概略を示したブロック図である。図6に示すように、防災受信盤10は制御部40を備え、制御部40は例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、AD変換ポートを含む各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
監視制御部56はトンネル内に設置した消火栓装置18に設けられた消火栓弁開閉検出スイッチ14、手動通報装置16、火災検知器、ダクト内温度検知器、及び自動弁装置等の端末機器からの検知信号や操作信号に基づき、所定の監視制御を行う。
電流監視部58は、消火栓弁開閉検出スイッチ14及び手動通報装置16を含む無電圧a接点スイッチを備えた端末機器を接続した信号回線12の電流値を測定し、測定した電流値が所定の上限値と下限値で決まる閾値範囲を外れた場合に電流値異常を判定し、測定結果を測定履歴として着脱自在なメモリカードを用いたメモリに記憶する制御を行う。
(手動通報用の回線受信部故障に対するリカバリ制御)
防災受信盤10の制御部40に設けられ監視制御部56は、図6に示す手動通報装置16が接続された信号回線12-11~12-16が引き出された回線受信部60の何れかの故障を検出した場合に、電流監視部58に指示して故障が検出された回線受信部60に接続された信号回線12に流れる電流値を測定させ、測定された電流値が所定の火災閾値以上の場合に火災を判定して火災警報を出力させるリカバリ制御を行う。
防災受信盤10の制御部40に設けられ監視制御部56は、図6に示す消火栓起動装置として機能する消火栓弁開閉検出スイッチ16が接続された信号回線12-21~12-26が引き出された回線受信部60の何れかの故障を検出した場合に、電流監視部58に指示して、電流値測定を行っている1日1回の測定周期をそれより短い例えば1分に1回となる所定の火災監視周期に変更し、故障が検出された回線受信部60に接続された信号回線12に流れる電流値を測定させ、測定された電流値が所定の起動閾値以上の場合に消火栓起動を判定して消火ポンプ設備20にポンプ起動信号を送信させるリカバリ制御を行う。
図7は定周期測定による測定履歴を表示したモニタ装置の測定記録画面を示した説明図である。
測定記録画面72の下側に配置された回線選択ボタン77を操作すると、図8に示す測定記録絞込み画面84の表示に切り替えられる。
図9は防災受信盤による防災監視制御を示したフローチャートであり、図6の防災受信盤に設けられた監視制御部56及び電流監視部58の制御動作となる。
図10は防災受信盤の他の実施形態を示した説明図であり、図10(A)に正面を示し、図10(B)に側面を示す。
上記の実施形態は、信号回線に接続された端末機器として、手動通報装置と消火栓弁開閉検出スイッチを例にとって、故障が検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値が所定の火災閾値以上の場合に火災を判定して火災警報を出力させるようにしているが、端末機器をトンネル内に設置された火災検知器とし、故障が検出された回線受信部に接続された火災検知器の信号回線に流れる電流値が所定の火災閾値以上の場合に火災を判定して火災警報を出力させるようにしても良い。
1b:下り線トンネル
10:防災受信盤
12,12-11~12-2n:信号回線
14:消火栓弁開閉検出スイッチ
16:手動通報装置
18:消火栓装置
20:消火ポンプ設備
22:冷却ポンプ設備
24:IG子局設備
26:遠方監視制御設備
28:換気設備
30:警報表示板設備
32:ラジオ再放送設備
34:テレビ監視設備
36:照明設備
40:制御部
42,54:P型伝送部
44:グラフィックパネル
46:モニタ装置
48:警報部
50:表示パネル
52:操作パネル
56:監視制御部
58:電流監視部
60:回線受信部
61:電流検出部
62:筐体
64:パネル扉
70:モニタ画面
72:測定記録画面
84:測定記録絞込み画面
96:メインモニタ装置
100:火災代表灯
102a:上り線トンネル系統図
102b:下り線トンネル系統図
104:消火栓配置部
106:手動通報装置配置部
108:消火栓起動装置配置部
110,112:回線表示灯
120:手動通報受信部故障灯
122:手動通報受信部故障リカバリ灯
124:消火栓受信部故障灯
126:消火栓受信部故障リカバリ灯
128:手動通報回線断線灯
130:消火栓回線断線灯
132:電流監視装置測定中灯
134:電流監視装置故障灯
136:手動通報電流値異常灯
138:消火栓電流値異常灯
Claims (4)
- 防災監視エリアに対応して配置され、前記防災監視エリアにおける火災発生時に信号回線を介して防災受信盤へ火災信号を出力する所定の端末機器と、
前記端末機器から前記火災信号を受信する回線受信部と、
前記回線受信部で受信した前記火災信号に応じた所定の制御処理を行う監視制御部と、
前記信号回線に流れる電流を検出する電流検出部と、
を備えた防災システムであって、
前記監視制御部は、
前記火災信号を受信する回線受信部の故障の有無を検出し、
前記火災信号を受信する回線受信部の故障が検出されない場合には、当該回線受信部による前記火災信号の受信の有無に基づいて火災の有無を判定すると共に前記電流検出部により検出された電流に基づいて当該信号回線の状態変化に伴う電流異常の有無を判定し、
前記火災信号を受信する回線受信部の故障が検出された場合には、当該故障した回線受信部に接続されている前記信号回線について、当該回線受信部による前記火災信号の受信の有無に代えて前記電流検出部により検出された電流値に基づいて前記火災信号の受信の有無を判定することを特徴とする防災システム。
- 請求項1記載の防災システムであって、
前記監視制御部は、前記火災信号を受信する回線受信部の故障が検出されず前記回線受信部による前記火災信号の受信に基づいて火災と判定した場合、及び前記火災信号を受信する回線受信部の故障が検出され当該回線受信部に接続されている前記信号回線について前記電流検出部により検出された電流値に基づいて前記火災信号の受信と判定した場合には、火災警報を出力させることを特徴とする防災システム。
- 請求項1又は2記載の防災システムであって、
前記監視制御部は、前記電流検出部により検出された電流に基づいて前記電流異常と判定した場合には、少なくとも検出された電流の電流値を含む測定履歴を表示させることを特徴とする防災システム。
- 請求項1乃至3何れかに記載の防災システムであって、
前記防災システムは、更に、
前記防災監視エリアに対応して配置され、前記火災信号を出力する端末機器とは異なり、前記火災信号を出力する端末機器とは異なる信号回線を介して前記防災受信盤へ所定の信号を出力する他の端末機器と、
前記火災信号を受信する回線受信部とは異なり、前記他の端末機器から前記所定の信号を受信する他の回線受信部と、
を備え、
前記監視制御部は、前記回線受信部の故障が検出された場合には、当該故障した回線受信部が前記火災信号を受信する回線受信部か否かを判定することを特徴とする防災システム。
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