JP2021131912A - 防災システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、
防災監視エリアに対応して配置され、信号回線に接続されて、信号回線に回線電流を流すことで防災受信盤へ信号を出力する所定の防災端末機器と、
防災端末機器からの信号に応じた所定の制御処理を行う監視制御部と、
端末機器から信号を受信する回線受信部と、
信号回線に流れる電流を検出する電流検出部と、
を備えた防災システムであって、
回線受信部の故障を検出した場合に、電流検出部により故障が検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値を検出し、検出された電流値に基づき、故障が検出された回線受信部で受信するはずであった信号であるか否かを判定し、故障が検出された回線受信部で受信するはずであった信号の受信と判定した場合に、監視制御部は当該信号に応じた所定の制御処理を行うことを特徴とする。
防災端末機器は、火災通報操作により火災信号を出力する手動通報装置であり、
監視制御部は、回線受信部により信号回線から火災信号を受信した場合に火災警報を出力させ、
火災信号を受信する回線受信部の故障を検出した場合に、電流検出部により故障が検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値を検出し、検出された電流値が所定の火災判定条件を充足することにより火災信号の受信と判定した場合に、監視制御部は火災警報を出力させる。
防災端末機器は、消火栓弁開閉レバーの開操作又はポンプ起動スイッチの起動操作により消火栓起動信号を出力する消火栓起動装置であり、
監視制御部は、回線受信部により信号回線から消火栓起動信号を受信した場合に、消火ポンプ設備にポンプ起動信号を送信して運転を開始させ、
消火栓起動信号を受信する回線受信部の故障を検出した場合に、電流検出部により故障が検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値を検出し、検出された電流値が所定の消火栓起動判定条件を充足することにより消火栓起動信号の受信と判定した場合に、監視制御部は消火ポンプ設備にポンプ起動信号を送信して運転を開始させる。
防災受信盤は、表示部を備え、
表示部は、
回線受信部の故障が検出された場合に、故障が検出された回線受信部が故障した旨を表示し、
電流検出部により故障が検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値を検出する処理が開始された場合に、故障が検出された回線受信部の故障のリカバリが開始された旨を表示する。
電流検出部による回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値の検出は、所定の周期で行われており、
電流検出部は、回線受信部の故障が検出された場合に、前記周期より短い所定の周期に変更して故障が検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値を検出する。
防災受信盤は、電流検出部により検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値の履歴を表示させる第2の表示部を備える。
第2の表示部は、故障が検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値に基づき、故障が検出された回線受信部で受信するはずであった信号の受信と判定された場合に、信号の受信と判定した信号回線、時刻、電流値の少なくとも何れかを含む詳細情報を表示する。
監視制御部は、防災受信盤に設けられる。
本発明は、防災監視エリアに対応して配置され、信号回線に接続されて、信号回線に回線電流を流すことで防災受信盤へ信号を出力する所定の防災端末機器と、防災端末機器からの信号を受信して、受信した信号に応じた所定の制御処理を行う監視制御部と、端末機器から信号を受信する回線受信部と、信号回線に流れる電流を検出する電流検出部と、
を備えた防災システムであって、回線受信部の故障を検出した場合に、電流検出部により故障が検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値を検出し、検出された電流値に基づき、故障が検出された回線受信部で受信するはずであった信号であるか否かを判定し、故障が検出された回線受信部で受信するはずであった信号の受信と判定した場合に、監視制御部は当該信号に応じた所定の制御処理を行うようにしたため、信号を受信する回線受信部が故障しても、電流検出部により故障した回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値を検出しており、検出された電流値に基づき、故障が検出された回線受信部で受信するはずであった信号であるか否かを判定して当該信号に応じた所定の制御処理を行うことができ、回線受信部の故障をリカバリして防災監視に関する制御処理を継続させることが可能となり、防災監視の信頼性を高めることかできる。
また、防災端末機器は、火災通報操作により火災信号を出力する手動通報装置であり、監視制御部は、回線受信部により信号回線から火災信号を受信した場合に火災警報を出力させ、火災信号を受信する回線受信部の故障を検出した場合に、電流検出部により故障が検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値を検出し、検出された電流値が所定の火災判定条件を充足することにより火災信号の受信と判定した場合に、監視制御部は火災警報を出力させるようにしたため、火災信号を受信する回線受信部が故障しても、電流検出部により故障した回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値を検出しており、検出された電流値が火災判定条件を充足した場合に火災を判定して火災警報を出力させることができ、回線受信部の故障をリカバリして正常な火災監視を継続させることが可能となり、防災監視の信頼性を高めることかできる。
また、防災端末機器は、消火栓弁開閉レバーの開操作又はポンプ起動スイッチの起動操作により消火栓起動信号を出力する消火栓起動装置であり、監視制御部は、回線受信部により信号回線から消火栓起動信号を受信した場合に、消火ポンプ設備にポンプ起動信号を送信して運転を開始させ、消火栓起動信号を受信する回線受信部の故障を検出した場合に、電流検出部により故障が検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値を検出し、検出された電流値が所定の消火栓起動判定条件を充足することにより消火栓起動信号の受信と判定した場合に、監視制御部は消火ポンプ設備にポンプ起動信号を送信して運転を開始させるようにしたため、消火栓起動信号を受信する回線受信部が故障しても、電流検出部により故障した回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値を検出しており、検出された電流値が消火栓起動判定条件を充足した場合に消火栓起動を判定してポンプ起動信号を送信させることができ、回線受信部の故障をリカバリして正常な消火ポンプ設備を遠隔起動させる機能を継続して維持させることが可能となり、防災監視の信頼性を高めることかできる。
また、防災受信盤は、表示部を備え、表示部は、回線受信部の故障が検出された場合に、故障が検出された回線受信部が故障した旨を表示し、電流検出部により故障が検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値を検出する処理が開始された場合に、故障が検出された回線受信部の故障のリカバリが開始された旨を表示するようにしたため、回線受信部が故障すると表示部、例えば回線受信部故障灯が点灯又は点滅することで、回線受信部の故障を確認して修理等の対応を適切にとることが可能となる。
また、電流検出部による回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値の検出は、所定の周期で行われており、電流検出部は、回線受信部の故障が検出された場合に、前記周期より短い所定の周期に変更して故障が検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値を検出するようにしたため、故障時でない場合の検出は、例えば1日1回といった定周期であるが、回線受信部の故障が検出された場合には、火災監視に必要な例えば1分に1回といった短い防災監視周期に変更して電流値検出が行われ、回線受信部が正常に動作している場合と同等な防災監視を可能とする。
また、防災受信盤は、電流検出部により検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値の履歴を表示させる第2の表示部を備えるようにしたため、回線受信部が故障した状態でも検出した電流値の履歴が生成されていることから、火災信号や消火栓起動信号の履歴も併せて見ることを可能とする。
また、第2の表示部は、故障が検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値に基づき、故障が検出された回線受信部で受信するはずであった信号の受信と判定された場合に、信号の受信と判定した信号回線、時刻、電流値の少なくとも何れかを含む詳細情報を表示するようにしたため、回線受信部の故障をリカバリして信号の受信と判定された場合の状況が第2の表示部に表示された詳細情報から分かり、回線受信部の故障に対し適切に対応可能とする。
また、監視制御部は、防災受信盤に設けられるため、電流値に基づき信号の受信と判定された信号に応じた所定の制御処理を行う機能を防災受信盤が備えることになり、別筐体として設けていた電流監視装置の一部の機能を防災受信盤が取り込むことになるため、設備構成及び処理が簡単となり、設置スペースも低減できる。
図1はトンネル防災システムの概要を示した説明図である。図1に示すように、自動車専用道路のトンネルとして、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bが構築され、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bは避難連絡坑2でつながっている。
図2は防災受信盤の外観を示した説明図であり、図2(A)に正面を示し、図2(B)に側面を示す。図3は防災受信盤のパネル扉を開いてモニタ装置を見る状態を示した説明図である。
図2に示すように、防災受信盤10は、前後に開放された箱形の筐体62の前面に、ハンドル操作により開閉自在なパネル扉64が設けられ、また、筐体62の裏面にも、バンドル操作により開閉自在な裏扉66が設けられている。
図4は図2のグラフィックパネルを取り出して示した説明図である。図4に示すように、グラフィックパネル44の中央上部には火災代表灯100が設けられ、その下のトンネル名に続いて、トンネル系統図として、上り線トンネル系統図102aと下り線トンネル系統図102bが描かれている。
図5は図2の表示パネルを取り出して示した説明図である。図5に示すように、表示パネル50には、防災監視に必要な各種の表示灯が配列されており、防災受信盤10に設けられた故障監視機能に対応して手動通報受信部故障灯120、手動通報受信部故障リカバリ灯122、消火栓受信部故障灯124、消火栓受信部故障リカバリ灯126が設けられる。
図6はトンネル防災システムの機能構成の概略を示したブロック図である。図6に示すように、防災受信盤10は制御部40を備え、制御部40は例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、AD変換ポートを含む各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
監視制御部56はトンネル内に設置した消火栓装置18に設けられた消火栓弁開閉検出スイッチ14、手動通報装置16、火災検知器、ダクト内温度検知器、及び自動弁装置等の端末機器からの検知信号や操作信号に基づき、所定の監視制御を行う。
電流監視部58は、消火栓弁開閉検出スイッチ14及び手動通報装置16を含む無電圧a接点スイッチを備えた端末機器を接続した信号回線12の電流値を測定し、測定した電流値が所定の上限値と下限値で決まる閾値範囲を外れた場合に電流値異常を判定し、測定結果を測定履歴として着脱自在なメモリカードを用いたメモリに記憶する制御を行う。
(手動通報用の回線受信部故障に対するリカバリ制御)
防災受信盤10の制御部40に設けられ電流監視部58は、図6に示す手動通報装置16が接続された信号回線12−11〜12−16が引き出された回線受信部60の何れかの故障を検出した場合に、電流監視部58に指示して故障が検出された回線受信部60に接続された信号回線12に流れる電流値を測定させ、測定された電流値が所定の火災閾値以上の場合に火災を判定して火災警報を出力させるリカバリ制御を行う。
防災受信盤10の制御部40に設けられ電流監視部58は、図6に示す消火栓起動装置として機能する消火栓弁開閉検出スイッチ16が接続された信号回線12−21〜12−26が引き出された回線受信部60の何れかの故障を検出した場合に、電流監視部58に指示して、電流値測定を行っている1日1回の測定周期をそれより短い例えば1分に1回となる所定の火災監視周期に変更し、故障が検出された回線受信部60に接続された信号回線12に流れる電流値を測定させ、測定された電流値が所定の起動閾値以上の場合に消火栓起動を判定して消火ポンプ設備20にポンプ起動信号を送信させるリカバリ制御を行う。
図7は定周期測定による測定履歴を表示したモニタ装置の測定記録画面を示した説明図である。
測定記録画面72の下側に配置された回線選択ボタン77を操作すると、図8に示す測定記録絞込み画面84の表示に切り替えられる。
図9は防災受信盤による防災監視制御を示したフローチャートであり、図6の防災受信盤に設けられた監視制御部56及び電流監視部58の制御動作となる。
図10は防災受信盤の他の実施形態を示した説明図であり、図10(A)に正面を示し、図10(B)に側面を示す。
上記の実施形態は、信号回線に接続された端末機器として、手動通報装置と消火栓弁開閉検出スイッチを例にとって、故障が検出された回線受信部に接続された信号回線に流れる電流値が所定の火災閾値以上の場合に火災を判定して火災警報を出力させるようにしているが、端末機器をトンネル内に設置された火災検知器とし、故障が検出された回線受信部に接続された火災検知器の信号回線に流れる電流値が所定の火災閾値以上の場合に火災を判定して火災警報を出力させるようにしても良い。
1b:下り線トンネル
10:防災受信盤
12,12−11〜12−2n:信号回線
14:消火栓弁開閉検出スイッチ
16:手動通報装置
18:消火栓装置
20:消火ポンプ設備
22:冷却ポンプ設備
24:IG子局設備
26:遠方監視制御設備
28:換気設備
30:警報表示板設備
32:ラジオ再放送設備
34:テレビ監視設備
36:照明設備
40:制御部
42,54:P型伝送部
44:グラフィックパネル
46:モニタ装置
48:警報部
50:表示パネル
52:操作パネル
56:監視制御部
58:電流監視部
60:回線受信部
61:電流検出部
62:筐体
64:パネル扉
70:モニタ画面
72:測定記録画面
84:測定記録絞込み画面
96:メインモニタ装置
100:火災代表灯
102a:上り線トンネル系統図
102b:下り線トンネル系統図
104:消火栓配置部
106:手動通報装置配置部
108:消火栓起動装置配置部
110,112:回線表示灯
120:手動通報受信部故障灯
122:手動通報受信部故障リカバリ灯
124:消火栓受信部故障灯
126:消火栓受信部故障リカバリ灯
128:手動通報回線断線灯
130:消火栓回線断線灯
132:電流監視装置測定中灯
134:電流監視装置故障灯
136:手動通報電流値異常灯
138:消火栓電流値異常灯
Claims (8)
- 防災監視エリアに対応して配置され、信号回線に接続されて、前記信号回線に回線電流を流すことで防災受信盤へ信号を出力する所定の防災端末機器と、
前記防災端末機器からの前記信号に応じた所定の制御処理を行う監視制御部と、
前記端末機器から信号を受信する回線受信部と、
前記信号回線に流れる電流を検出する電流検出部と、
を備えた防災システムであって、
前記回線受信部の故障を検出した場合に、前記電流検出部により前記故障が検出された前記回線受信部に接続された前記信号回線に流れる電流値を検出し、検出された電流値に基づき、前記故障が検出された前記回線受信部で受信するはずであった前記信号であるか否かを判定し、前記故障が検出された前記回線受信部で受信するはずであった前記信号の受信と判定した場合に、前記監視制御部は当該信号に応じた所定の制御処理を行うことを特徴とする防災システム。
- 請求項1記載の防災システムであって、
前記防災端末機器は、火災通報操作により火災信号を出力する手動通報装置であり、
前記監視制御部は、前記回線受信部により前記信号回線から前記火災信号を受信した場合に火災警報を出力させ、
前記火災信号を受信する前記回線受信部の故障を検出した場合に、前記電流検出部により前記故障が検出された前記回線受信部に接続された前記信号回線に流れる電流値を検出し、検出された電流値が所定の火災判定条件を充足することにより前記火災信号の受信と判定した場合に、前記監視制御部は火災警報を出力させることを特徴とする防災システム。
- 請求項1記載の防災システムであって、
前記防災端末機器は、消火栓弁開閉レバーの開操作又はポンプ起動スイッチの起動操作により消火栓起動信号を出力する消火栓起動装置であり、
前記監視制御部は、前記回線受信部により前記信号回線から前記消火栓起動信号を受信した場合に、消火ポンプ設備にポンプ起動信号を送信して運転を開始させ、
前記消火栓起動信号を受信する前記回線受信部の故障を検出した場合に、前記電流検出部により前記故障が検出された前記回線受信部に接続された前記信号回線に流れる電流値を検出し、検出された電流値が所定の消火栓起動判定条件を充足することにより前記消火栓起動信号の受信と判定した場合に、前記監視制御部は前記消火ポンプ設備に前記ポンプ起動信号を送信して運転を開始させることを特徴とする防災システム。
- 請求項1乃至3何れかに記載の防災システムであって、
前記防災受信盤は、表示部を備え、
前記表示部は、
前記回線受信部の故障が検出された場合に、前記故障が検出された回線受信部が故障した旨を表示し、
前記電流検出部により前記故障が検出された前記回線受信部に接続された前記信号回線に流れる電流値を検出する処理が開始された場合に、前記故障が検出された回線受信部の故障のリカバリが開始された旨を表示する、
ことを特徴とする防災システム。
- 請求項1乃至4何れかに記載の防災システムであって、
前記電流検出部による前記回線受信部に接続された前記信号回線に流れる電流値の検出は、所定の周期で行われており、
前記電流検出部は、前記回線受信部の故障が検出された場合に、前記周期より短い所定の周期に変更して前記故障が検出された前記回線受信部に接続された前記信号回線に流れる電流値を検出することを特徴とする防災システム。
- 請求項1乃至5何れかに記載の防災システムであって、
前記防災受信盤は、前記電流検出部により検出された前記回線受信部に接続された前記信号回線に流れる電流値の履歴を表示させる第2の表示部を備えたことを特徴とする防災システム。
- 請求項6記載の防災システムであって、
前記第2の表示部は、前記故障が検出された前記回線受信部に接続された前記信号回線に流れる電流値に基づき、前記故障が検出された前記回線受信部で受信するはずであった前記信号の受信と判定された場合に、信号の受信と判定した信号回線、時刻、電流値の少なくとも何れかを含む詳細情報を表示することを特徴とする防災システム。
- 請求項1乃至7何れに記載の防災システムであって、
前記監視制御部は、前記防災受信盤に設けられたことを特徴とする防災システム。
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