JP2013242687A - 避難誘導システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】避難場所に至る経路に、避難方向を可変表示可能な複数の避難誘導表示装置30を配置して誘導灯制御盤24により制御する。誘導灯制御盤24は、通常監視状態では誘導表示装置30に所定の避難方向を固定的に表示させ、火災等の非常事態が発生した場合は、当該非常事態の発生状況に基づき最適な避難経路を決定し、当該最適避難経路に基づいた避難方向を誘導表示装置30に表示させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、避難誘導システムに於いて、
避難場所に至る経路に配置され、避難方向を可変表示可能な複数の誘導表示手段と、
通常監視状態では誘導表示手段に所定の避難方向を固定的に表示させ、非常事態が発生した場合は、当該非常事態の発生状況に基づき最適な避難経路を決定し、当該最適避難経路に基づいた避難方向を誘導表示手段に表示させる誘導制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
誘導表示手段は、避難方向を示す矢印画像を表示する。
誘導表示手段は、避難方向を示す矢印画像を動画表示する。
誘導制御手段は、非常事態が発生した場合、当該非常事態の発生場所に向う避難誘導経路に配置した誘導表示手段に通行禁止を示す画像と迂回方向を示す画像を表示させる。
誘導表示手段は、少なくとも2色を選択的に発光する複数の発光部をマトリクス状に配置した電光表示部を備える。誘導表示手段は、カラー画像を表示する液晶表示部を備えるようにしても良い。
本発明の避難誘導システムによれば、通常監視状態では可変表示可能な誘導表示手段に所定の避難方向を固定的に表示させ(静止画表示)、非常事態が発生した場合は、当該非常事態の発生状況に基づき最適な避難経路を決定し、当該最適避難経路に基づいた避難方向を誘導表示手段に表示させて最適な避難方向を示すように切替え制御するようにしたため、例えば火災の発生場所により、通常監視状態で表示している避難経路では適切に避難できないような場合、火災発生場所を確実に迂回する安全な避難経路や特定の避難口に避難者が集中しないような避難経路を決定して避難誘導表示を動的に変更することができ、非常事態の発生とその進展状況に合せた迅速且つ安全な避難誘導を可能とする。
また誘導表示手段は可変表示可能であることから、最適な避難方向を示す矢印画像を表示した場合、更に、矢印画像を点滅又は明滅するか、矢印画像が避難方向への動きを示すように移動表示するようにしたため、避難方向を示す矢印画像を静止画像として表示している場合に比べ、避難方向への移動を促す視認効果が高まり、また、避難方向を示す矢印画像の周期的な明るさや動きの変化により、離れた位置からも誘導表示を容易に認識でき、避難空間に煙層などがあって視界が悪い場合でも、避難誘導表示を容易に確認して迅速且つ安全な避難誘導を可能とする。
非常事態の発生場所に向う避難誘導経路に配置した誘導表示手段には、通行禁止を示す画像と迂回方向を示す矢印を表示させるようにしたため、避難者は通行禁止のより危険な避難路へ向かうことをやめると共に、迂回表示により次に向かうべき避難路を知り、避難路の通行禁止を表示しても、混乱することなく、危険な場所を回避した安全な避難路を通って確実に避難することができる。
図1は本発明による避難誘導システムの概略構成をR型火災報知システムと共に示した説明図である。
図2は図1の誘導灯制御盤と誘導表示装置の機能構成の概略を示したブロック図である。図2において、誘導灯制御盤24は、制御部32、伝送部34、移報受信部36、表示部38、操作部40を備え、図示しない予備電源付きの電源部から直流電源の供給を受けて動作する。制御部32は、CPU、メモリ、各種の入出力ポート等をそなえたコンピュータ装置を使用する。
図2において、誘導表示装置30は、通路誘導灯として機能し、伝送部42、制御部44、駆動部46及び電光表示部48を備え、図示しない予備電源(バッテリー)付きの電源部からの直流電源の供給を受けて動作する。制御部44はCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路またはワイヤードロジック回路等を使用する。
図9は定常監視状態で固定的に行っている本発明の避難誘導システムによる誘導表示制御の例を示した説明図である。図9は避難誘導対象領域としてビルのフロアの一部を平面で示しており、通路L1に直交して通路L2〜L4があり、通路L2〜L4は直進して通路L5に繋がり、通路L5の両側に避難口50a,50bがあり、通路L1〜L5に沿って誘導表示装置30−11〜30−53を配置している。
(避難階段への設置)
上記の実施形態は、避難誘導対象領域の避難経路となる通路に沿って配置した誘導表示装置の表示制御を例にとるものであったが、屋上等に通じる避難口に向かう避難階段に誘導表示装置を配置した場合について、火災等の異状が発生した場合には、誘導灯制御盤により定常監視状態で行っていた固定的な避難方向を示す表示を、発生した火災の状況に応じて最適な避難方向を示すように切替える誘導表示制御を行う。
上記の実施形態にあっては、火災が発生した場合の最適な避難経路の決定を、例えば火災感知器の作動によりR型受信機で受信した火災信号に基づき、火災発生場所を迂回するように決定しているが、火災発生に伴い動作する例えばスプリンクラー設備、ガス消火設備、防排煙設備、ガス漏れ警報器の作動などの情報を考慮して、安全で且つ迅速な避難を可能とする最適避難経路を決定して、誘導表示装置の避難方向を示す表示を切替制御する。
上記の実施形態は、誘導表示装置の表示部として、例えば2色LEDを用いた電光表示部としているが、カラー画像を表示する液晶ディスプレイを表示部に使用してもよい。
上記の実施形態は、火災が発生した場合の避難誘導を例にとるものであったが、これ以外にガス漏れなどの異状、地震などの非常災害が発生した場合の避難誘導についても同様に適用できる。
また避難誘導システムはビルや集合住宅などの建物に限定されず、多くの人の出入りする適宜の商業施設、公共施設、地下道やトンネル、又は場所に適用できる。
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、また上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
24:誘導灯制御盤
30,30−11〜30−53:誘導表示装置
32,44:制御部
34,42:伝送部
36:移報受信部
38:表示部
40:操作部
46:駆動部
48:電光表示部
60:LED発光部
60a:緑色発光部
60b:白色発光部
50a,50:避難口
Claims (10)
- 避難場所に至る経路に配置され、避難方向を可変表示可能な複数の誘導表示手段と、
通常監視状態では前記誘導表示手段に所定の避難方向を固定的に表示させ、非常事態が発生した場合は、当該非常事態の発生状況に基づき最適な避難経路を決定し、当該最適避難経路に基づいた避難方向を前記誘導表示手段に表示させる誘導制御手段と、
を備えたことを特徴とする避難誘導システム。
- 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、前記誘導表示手段は、避難方向を示す矢印画像を表示することを特徴とする避難誘導システム。
- 請求項2記載の避難誘導システムに於いて、前記誘導表示手段は、避難方向を示す矢印画像を表示すると共に当該矢印画像を点滅又は明滅することを特徴とする避難誘導システム。
- 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、前記誘導表示手段は、避難方向を示す矢印画像を動画表示することを特徴とする避難誘導システム。
- 請求項4記載の避難誘導システムに於いて、前記誘導表示手段は、矢印画像を静止表示した状態で、当該矢印画像の一部を避難方向に向けて繰り返し移動表示することを特徴とする避難誘導システム。
- 請求項4記載の避難誘導システムに於いて、前記誘導表示手段は、表示画面の一端から避難方向となる他端に向けて前記矢印画像を繰り返し移動表示することを特徴とする避難誘導システム。
- 請求項4記載の避難誘導システムに於いて、前記誘導表示手段は、表示画面の一端から避難方向となる他端に向けて伸びるように矢印画像を繰り返し表示することを特徴とする避難誘導システム。
- 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、
前記誘導制御手段は、非常事態が発生した場合、当該非常事態の発生場所に向う避難誘導経路に配置した誘導表示手段に通行禁止を示す画像と迂回方向を示す画像を表示させることを特徴とする避難誘導システム。
- 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、前記誘導表示手段は、少なくとも2色を選択的に発光する複数の発光部をマトリクス状に配置した電光表示部を備えたことを特徴とする避難誘導システム。
- 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、前記誘導表示手段は、カラー画像を表示する液晶表示部を備えたことを特徴とする避難誘導システム。
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