JP2016095178A - 支援装置、支援方法、および支援プログラム - Google Patents

支援装置、支援方法、および支援プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016095178A
JP2016095178A JP2014230328A JP2014230328A JP2016095178A JP 2016095178 A JP2016095178 A JP 2016095178A JP 2014230328 A JP2014230328 A JP 2014230328A JP 2014230328 A JP2014230328 A JP 2014230328A JP 2016095178 A JP2016095178 A JP 2016095178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
route
traffic
damage
unit
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014230328A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6476773B2 (ja
Inventor
鮫島 裕
Yutaka Samejima
裕 鮫島
秀志 西田
Shuji Nishida
秀志 西田
智博 尾崎
Tomohiro Ozaki
智博 尾崎
智彦 樋上
Tomohiko Higami
智彦 樋上
亮太 赤井
Ryota Akai
亮太 赤井
五郎 幡山
Goro Hatayama
五郎 幡山
伸也 櫻木
Shinya Sakuragi
伸也 櫻木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2014230328A priority Critical patent/JP6476773B2/ja
Priority to PCT/JP2015/080479 priority patent/WO2016076122A1/ja
Publication of JP2016095178A publication Critical patent/JP2016095178A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6476773B2 publication Critical patent/JP6476773B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/26Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00 specially adapted for navigation in a road network
    • G01C21/34Route searching; Route guidance
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】交通網を形成する交通路毎に、その交通路の損傷の程度を示すダメージデータを用いて、予め決められた基本ルートを補正した補正ルートを迅速に作成する。
【解決手段】支援装置1は、各交通路について入力された損傷の程度を示すダメージデータを用いて、各交通路の通行を制限するかどうかを判断する。支援装置1は、基本ルートを形成するいずれかの交通路に通行を制限すると判断した場合、通行を制限すると判断した基本ルートを形成する交通路を、通行を制限しないと判断した別の交通路で迂回する迂回ルートを作成する。支援装置1は、基本ルートにおいて、通行を制限すると判断した交通路を、作成した迂回ルートに置き換えたルートを補正ルートとして作成し、この補正ルートを出力する。
【選択図】図2

Description

この発明は、地震や台風等の自然災害の発生時における負傷者の救助や、被災者等に対する物資の提供、損傷した交通網の復旧作業等を支援する技術に関する。
従来、橋梁、トンネル、ビル等の様々な種類の構造物の状態を様々な種類のセンサ(温度センサ、湿度センサ、加速度センサ、変位センサ、赤外線イメージセンサ等)を用いて診断することが行われている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、構造物にかかる過去の点検データを用いて、自然災害が発生した場合における損傷の程度を推定するものもある(例えば、特許文献3、4参照)。
ところで、地震や台風等の自然災害によって構造物の損傷、倒壊や、土砂崩れ等が発生すると、負傷者の救助や、被災者等に対する物資(水、食料、医薬品等)の提供等を迅速に行わなければならない。このためには、緊急車両(消防車や救急車等)や、輸送車両(被災者に提供する物資や被災地の復旧に使用する機材等を輸送する車両)が走行可能である走行ルートを確認し、これらの走行ルートを迅速に決める必要がある。
自治体は、自然災害に対して迅速に対応をするため、予め緊急輸送道路を設定している。多くの自治体は、緊急輸送道路として、一次ルート、二次ルート、および三次ルートの3つのルートを設定している。
一次ルートは、広域的な輸送に必要な主要幹線道路(高速道路、一般国道、およびこれらを連絡する幹線的な道路)からなる、輸送の骨格をなすルートであり、
二次ルートは、自治体の役場や災害対策本部等の重要な拠点になる施設と、一次ルートにかかる道路と、を結ぶルートであり、
三次ルートは、上記以外の重要な拠点と、一次ルートや二次ルートにかかる道路と、を結ぶルートである。
自然災害が発生すると、予め設定している上述の一次ルート、二次ルート、および三次ルートにかかる道路の一部が損傷し、車両が走行できない箇所が生じることがある。したがって、自然災害が発生すると、
(1)交通網を形成する各道路の状態を迅速に把握し、
(2)予め設定している上述の一次ルート、二次ルート、および三次ルートにかかる道路に車両が走行できない箇所が生じているかどうかを確認し、
(3)予め設定している上述の一次ルート、二次ルート、および三次ルートにかかる道路に車両が走行できない箇所が生じている場合、その箇所を迂回するルートを検索し、
(4)上述の一次ルート、二次ルート、および三次ルートそれぞれについて、(3)で検索した迂回ルートを利用した補正ルートを作成しなければならない。
特開2006−170861号公報 特開2003−222566号公報 特開2008−257299号公報 特開2004−205467号公報
しかしながら、上述の特許文献1〜4に記載されている技術は、構造物の状態を診断するだけであり、上述した補正ルートの作成を支援するものではなかった。
この発明の目的は、交通網を形成する交通路毎に、その交通路の損傷の程度を示すダメージデータを用いて、予め決められた基本ルートを補正した補正ルートを迅速に作成する技術を提供することにある。
この発明の支援装置は、上記目的を達するために以下のように構成している。
この支援装置は、交通網を交通路に分けたデータおよび複数の交通路を連ねて形成した基本ルートのデータを予め記憶し、各交通路の損傷の程度を示すダメージデータを用いて基本ルートを補正した補正ルートを作成する。交通網は、複数の道路によって形成される。交通路とは、交通網を形成する道路を細分化したものであり、2地点を結ぶ区間の道路、高速道路のインタチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)にかかる地点、橋梁やトンネル等の構造物等である。
入力部は、各交通路の損傷の程度を示すダメージデータを入力する。判断部は、入力部にて入力したダメージデータを用いて、各交通路の通行を制限するかどうかを判断する。迂回ルート作成部は、基本ルートを形成するいずれかの交通路に対して、判断部が通行を制限すると判断した場合、この通行を制限すると判断した基本ルートを形成する交通路を、判断部が通行を制限しないと判断した別の交通路で迂回する迂回ルートを作成する。迂回ルートは、判断部が通行を制限すると判断した交通路によって結ばれる2地点を、1または複数の別の交通路の組み合わせによって結ぶルートである。
そして、補正ルート作成部は、基本ルートにおいて、判断部が通行を制限すると判断した交通路を、迂回ルート作成部が作成した迂回ルートに置き換えたルートを補正ルートとして作成する。すなわち、補正ルートは、基本ルートにおいて、判断部が通行を制限すると判断しなかった交通路と、判断部が通行を制限すると判断した交通路に対して迂回ルート作成部が作成した迂回ルートと、によって形成されるルートであり、判断部が通行を制限すると判断した交通路を含まないルートである。
さらに、出力部は、補正ルート作成部が作成した前記補正ルートを出力する。
例えば、入力部は、交通路の損傷の程度を示すダメージデータとして第1のダメージデータを入力するモニタリング装置の接続が可能である。このモニタリング装置は、交通路の状態を診断し、その診断結果を第1のダメージデータとして入力部に入力する装置であり、上述した特許文献1〜4等に開示された技術によって構成されている。
また、入力部は、交通路の損傷の程度を示すダメージデータとして、第1のダメージデータに加えて、作業員等が目視確認によって交通路の損傷の程度を判断した第2のダメージデータを入力する構成としてもよい。この場合、第2のダメージデータは、第1のダメージデータよりも信頼性の高いデータとして用いるのがよい。例えば、補正ルート作成部は、第2のダメージデータを第1のダメージデータよりも優先して使用する構成にするのが好ましい。
これにより、交通網を形成する交通路毎に、その交通路の損傷の程度を示すダメージデータを用いて、予め決められた基本ルートを補正した補正ルートを迅速に作成することができる。
また、支援装置は、入力部に入力されたダメージデータから得た各交通路のダメージレベルを、交通網にかかるマップ上に対応付けた支援マップを作成する支援マップ作成部を備え、支援マップ作成部が作成した支援マップを出力部から出力する構成にしてもよい。
これにより、交通網における、各交通路の損傷の程度が容易に確認でき、交通路の復旧にかかる作業工程の立案等を支援することができる。
さらに、支援装置は、指定された2つの地点を結ぶ移動ルートを、入力部に入力されたダメージデータを用いて作成する移動ルート作成部を備える構成にしてもよい。
また、この発明にかかる支援方法は、上述の支援装置において実行され、この発明にかかる支援プログラムは、上述の支援装置が備えるコンピュータに実行させるものである。
この発明によれば、自然災害の発生時等において、交通網を形成する交通路毎に、その交通路の損傷の程度を示すダメージデータを用いて、予め決められた基本ルートを補正した補正ルートを迅速に作成することができる。
災害支援システムを示す概略のブロック図である。 支援装置の主要部の構成を示すブロック図である。 災害支援装置の動作を示すフローチャートである。 補正ルートの作成処理を説明する図である。 支援マップを示す図である。
以下、この発明の実施形態について説明する。
図1は、この発明の実施形態である支援装置を用いた災害支援システムを示す概略のブロック図である。この例にかかる災害支援システムは、支援装置1、モニタリング装置2、および交通管制センタ3を備える。
モニタリング装置2は、上述した特許文献1〜4等に記載された公知技術を利用し、交通網を形成する交通路(高架道路橋、トンネル、一般道路等)の状態を様々な種類のセンサ(温度センサ、湿度センサ、加速度センサ、変位センサ、赤外線イメージセンサ等)を用いて診断し、その診断結果を出力するものである。交通網は、複数の道路によって形成される。ここで言う交通路とは、交通網を形成する道路を細分化したものである。すなわち、道路は、複数の交通路によって形成され、交通網は複数の道路によって構成される。
交通管制センタ3は、交差点に設置されている信号機の現示表示や、道路状況にかかる案内情報(渋滞情報、通行止めにかかる情報等)を、道路に設置されている案内板等に表示する。この交通管制センタ3は、既存の設備である。
この例にかかる支援装置1は、交通網を形成する交通路毎に、その交通路の損傷の程度を示す第1のダメージデータが入力される。モニタリング装置2が、各交通路の損傷の程度を診断し、その診断結果を第1のダメージデータとして支援装置1に入力する。第1のダメージデータは、交通路を識別する交通路コード(所謂、識別コード)に、その交通路について診断した損傷の程度を示すダメージレベルを対応付けたデータである。支援装置1と、モニタリング装置2とは、有線で接続される構成であってもよいし、無線で接続される構成であってもよいし、さらには、インタネットを介して接続される構成であってもよい。
支援装置1は、モニタリング装置2から入力された第1のダメージデータを用いて、予め決められているルート(以下、基本ルートと言う。)を補正する。この例では、基本ルートは、以下に示す3つである。
(1)広域的な輸送に必要な主要幹線道路(高速道路、一般国道、およびこれらを連絡する幹線的な道路)からなる、輸送の骨格をなすルート
(2)自治体の役場や災害対策本部等の重要な拠点と、(1)のルートにかかる道路と、を結ぶルート
(3)上記以外の重要な拠点と、(1)のルートや(2)のルートにかかる道路と、を結ぶルートである。
これら(1)、(2)、および(3)にかかるルートは、地震や台風等の自然災害によって構造物の損傷、倒壊や、土砂崩れ等が発生した場合に、負傷者の救助や、被災者等に対する物資(水、食料、医薬品等)の提供等を迅速に行うために自治体等が予め設定している緊急輸送道路である。(1)にかかるルートが一般に一次ルートと呼ばれ、(2)にかかるルートが二次ルートと呼ばれ、(3)にかかるルートが三次ルートと呼ばれる。上述した(1)、(2)、および(3)にかかる基本ルートは、複数の交通路を連ねて形成したルートである。
補正ルートは、各基本ルートについて、その基本ルートにかかる道路に車両が走行できない箇所が生じている場合、その箇所を迂回する迂回路を作成し、作成した迂回路を用いて再構成したルートである。この例では、車両が走行できない箇所が生じている交通路が、この発明で言う判断部が車両の通行を制限すると判断する交通路である。また、この迂回路が、この発明で言う迂回ルートに相当する。
なお、基本ルートにかかる道路に車両が走行できない箇所が生じていない場合は、基本ルートが補正ルートになる。すなわち、支援装置1は、基本ルートに対する迂回路の作成等を行わず、補正ルートの作成にかかる処理も行わない。
また、支援装置1は、補正ルート、および各交通路のダメージレベルを対応付けた支援マップを作成する。また、この支援マップは、交通管制センタ3等に出力する。
交通管制センタ3は、支援装置1から入力された支援マップを用いて、通行止め等にかかる案内情報を、道路に設置している案内板等に表示する。これにより、通行止め等の道路状況を走行車両のドライバ等に通知する。
図2は、支援装置の主要部の構成を示すブロック図である。支援装置1は、制御部11と、操作部12と、表示部13と、通信部14と、交通網データベース15(交通網DB15)と、交通路データベース16(交通路DB16)と、ダメージレベルデータベース17(ダメージレベルDB17)と、点検データデータベース18(点検データDB18)と、を備えている。
制御部11は、支援装置1本体の動作を制御する。
操作部12には、キーボードやマウス等の入力デバイスが接続されている。操作部12は、オペレータによる入力デバイスの操作に応じて、支援装置1本体に対する入力を受け付ける。
表示部13には、液晶ディスプレイ等の表示デバイスが接続されている。表示部13は、接続されている表示デバイスにおける画面表示を制御する。
通信部14は、モニタリング装置2、および交通管制センタ3等との間における通信を制御する。通信部14は、モニタリング装置2、および交通管制センタ3との通信を無線による通信で行ってもよいし、有線による通信で行ってもよい。また、インタネット等のネットワークを介した通信で行ってもよい。通信部14が、この発明で言う入力部、および出力部にかかる構成を備える。また、操作部12は、この発明で言う入力部にかかる構成を備える。さらに、表示部13は、この発明で言う出力部にかかる構成を備える。
交通網DB15は、交通網にかかる地図データを記憶するデータベースである。
交通路DB16は、交通網を構成する交通路毎に、その交通路を識別する識別コードと、その交通路の位置を示す位置情報とを対応付けた区間データを記憶するデータベースである。ここで言う交通路は、交通網上における2地点を結ぶ区間、高速道路のインタチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)にかかる地点、橋梁やトンネル等の構造物等である。
ダメージレベルDB17は、交通網を構成する交通路毎に、その交通路を識別する交通路コードと、その交通路の損傷の度合いを示すダメージレベルとを対応付けた第1のダメージデータを記憶するデータベースである。第1のダメージデータは、上述したように、モニタリング装置2から支援装置1に入力される。
点検データDB18は、交通網を構成する交通路毎に、その交通路を識別する識別コードと、その交通路の損傷の度合いを示すダメージレベルとを対応付けた第2のダメージデータを記憶するデータベースである。第2のダメージデータは、オペレータが操作部12に接続されている入力デバイスを操作して入力する構成であってもよいし、有線や無線で支援装置1に接続したスマートフォンやタブレット等の携帯端末(不図示)を操作して入力する構成であってもよい。
なお、交通網DB15、交通路DB16、ダメージレベルDB17、および点検データDB18は、2つ以上のデータベースを1つに纏めてもよいし、いずれかのデータベースを、複数のデータベースに分割して構成してもよい。
また、支援装置1は、上述した基本ルート(一次ルート、二次ルート、および三次ルート)を記憶する記憶部(不図示)を備えている。支援装置1は、交通網DB15、交通路DB16、ダメージレベルDB17、および点検データDB18に記憶されているデータを用いて、記憶している基本ルート(一次ルート、二次ルート、および三次ルート)を補正した補正ルートを作成する。また、支援装置1は、各交通路のダメージレベルを、交通網にかかるマップ上に対応付けた支援マップを作成する。支援装置1は、作成した補正ルートや支援マップを交通管制センタ3等に出力するとともに、表示部13に接続された表示デバイスに表示する。
以下、この例にかかる支援装置1の動作について説明する。
この災害支援システムは、上述したように、地震や台風等による自然災害が発生したときに、発生した自然災害の対応としての負傷者の救助や、被災者等に対する物資の提供等が迅速に行えるようにサポートするものである。すなわち、この災害支援システムは、自然災害が発生したときに起動させるものである。
モニタリング装置2は、自然災害の発生に関わらず、交通網を形成する交通路(高架道路橋、トンネル、一般道路等)の状態を診断している。モニタリング装置2は、公知のように、交通路の状態にかかる物理量(加速度、変位量、歪み、振動周波数、温度、湿度、圧力、赤外線量、音量、照度、風速等)を様々なセンサでセンシングし、これらのセンシングデータを収集し、分析することによって交通路の状態を診断する。モニタリング装置2が交通路を診断する手法については、上述した特許文献1〜4等で、すでにいくつか提案されている。この例にかかる災害支援システムは、モニタリング装置2が交通路の状態を診断する手法を規定するものではない。但し、この例にかかるモニタリング装置2は、交通路の損傷の程度を、ダメージレベル0、ダメージレベル1、ダメージレベル2、ダメージレベル3の4段階で診断する。
ダメージレベル0は、損傷の程度が低く、車両の通行に支障がないレベルであり、
ダメージレベル1は、車両の走行に直接的な影響を与えないガードレール等の部材が損傷しているものの、車両の走行に直接的な影響を与える路面、橋脚等の部材の損傷の程度が比較的低いレベルであり、
ダメージレベル2は、車両の走行に直接的な影響を与える路面、橋脚等の部材の損傷の程度が比較的高く、車両の走行に危険をともなうレベルであり、
ダメージレベル3は、路面の陥没や、橋脚の崩壊等が生じ、車両の走行が不可能であるレベルである。
なお、モニタリング装置2が交通路の損傷の程度を診断するダメージレベルは、この例で示している4段階に限らず何段階であってもよい。
図3は、支援装置の動作を示すフローチャートである。支援装置1は、例えば、震度5以上の地震が発生したときや、台風や大雨による土砂崩れ等の自然災害の発生を受けて、図3に示す処理を開始する。支援装置1は、例えば緊急地震速報を受信し、震度5以上の地震が発生したことを検知すると、図3に示す処理を開始する構成であってもよいし、オペレータが操作部12を操作して図3に示す処理の開始にかかる入力操作を行ったときに、図3に示す処理を開始する構成であってもよい。
支援装置1は、通信部14において、各交通路の状態を診断した第1のダメージデータの送信をモニタリング装置2に要求する(s1)。
モニタリング装置2は、交通網を構成する交通路毎に、その交通路に設けている各種センサでセンシングしたセンシングデータを収集し、その交通路の状態を診断している。モニタリング装置2は、この診断において、交通路のダメージレベルを判断している。モニタリング装置2は、交通網を構成する交通路毎に、その交通路を識別する交通路コードと、その交通路について診断したダメージレベルとを対応付けた第1のダメージデータを作成する。モニタリング装置2は、作成した第1のダメージデータを支援装置1に送信する。
モニタリング装置2は、各交通路について、損傷の程度を診断した第1のダメージデータを一括して支援装置1に送信する構成であってもよいし、診断を完了した交通路から順番に、その交通路にかかる第1のダメージデータを支援装置1に送信する構成であってもよい。
支援装置1は、モニタリング装置2から受信した各交通路の第1のダメージデータをダメージレベルDB17に登録する(s2)。
支援装置1は、記憶している基本ルートについて、補正ルートを作成する補正ルート作成処理を行う(s3)。また、支援装置1は、交通網にかかるマップ上に、各交通路のダメージレベルを対応付けた支援マップを作成する(s4)。s3、およびs4の処理の順番は、前後してもよいし、並行して実行してもよい。
s3では、支援装置1は、図示していない記憶部に記憶している基本ルート(一次ルート、二次ルート、および三次ルート)にかかる補正ルートを作成する。ここでは、一次ルートにかかる補正ルートを作成する処理を例にして説明する。支援装置1は、一次ルートを構成する交通路毎に、ダメージレベルDB17に登録されているダメージレベルを読み出す。支援装置1は、一次ルートを構成する交通路の中に、ダメージレベル2、またはダメージレベル3の交通路があるかどうか判断する。この判断を行う構成が、この発明で言う判断部に相当する構成であり、この例では、制御部11がこの判断を行う。すなわち、制御部11が、この発明で言う判断部にかかる構成を備えている。また、この例では、ダメージレベル2、またはダメージレベル3の交通路は、補正ルートに使用しないと判断する交通路(この発明で言う判断部が車両の通行を制限すると判断する交通路)である。また、ダメージレベル0、またはダメージレベル1の交通路は、補正ルートに使用してもよいと判断する交通路(この発明で言う判断部が車両の通行を制限しないと判断する交通路)である。
なお、補正ルートに使用しないと判断する交通路のダメージレベルについては、事前に設定しておいてもよいし、この補正ルートの作成にかかる処理を行うときに、オペレータが操作部12を操作して入力するようにしてもよい。
支援装置1は、一次ルートを構成する交通路の中に、ダメージレベル2、またはダメージレベル3の交通路が無ければ、すなわち各交通路がダメージレベル0、またはダメージレベル1であれば、一次ルートを補正ルートにする。すなわち、この場合に作成される補正ルートは、記憶している一次ルートである。
一方、支援装置1は、一次ルートを構成する交通路の中に、ダメージレベル2、またはダメージレベル3の交通路があると、交通網DB15を検索し、一次ルートを構成するダメージレベル2、またはダメージレベル3の交通路毎に、ダメージレベル0、またはダメージレベル1である交通路によって構成される迂回路を作成する。この迂回路を作成する構成が、この発明で言う迂回ルート作成部に相当する構成であり、この例では、制御部11がこの迂回路を作成する処理を行う。すなわち、制御部11が、この発明で言う迂回ルート作成部にかかる構成を備えている。このとき、支援装置1は、ダメージレベル2、またはダメージレベル3の交通路が連続している区間については、これらの交通路を1つの交通路とみなして、迂回路を作成する。
例えば、支援装置1は、交通網を構成する各交通路について補正ルートに使用してもよいかどうかを判断し、補正ルートに使用してもよいと判断した交通路のみを用いて、一次ルートを構成するダメージレベル2、またはダメージレベル3の交通路に対する迂回路を作成する。
また、支援装置1における一次ルートを構成するダメージレベル2、またはダメージレベル3の交通路に対する迂回路の作成は、以下の処理にしてもよい。
支援装置1は、一次ルートを構成するダメージレベル2、またはダメージレベル3の交通路に対する迂回路を別の交通路で作成し、ここで作成した迂回路を構成する各交通路について補正ルートに使用してもよいかどうかを判断する。そして、支援装置1は、作成した迂回路に補正ルートに使用しないと判断した交通路が含まれていなければ、すなわち作成した迂回路を構成する全ての交通路が補正ルートに使用してもよいと判断した交通路であれば、この迂回路を補正ルートに使用する迂回路に決定する。
一方、支援装置1は、作成した迂回路に補正ルートに使用しないと判断した交通路が含まれていれば、別の迂回路を作成し、作成した迂回路を構成する各交通路について補正ルートに使用してもよいかどうかを判断する処理を繰り返す。すなわち、支援装置1は、一次ルートを構成するダメージレベル2、またはダメージレベル3の交通路に対して、補正ルートに使用しないと判断した交通路が含まれていない迂回路が作成できるまで、別の迂回路の作成を繰り返す。この処理では、支援装置1は、総距離が短くなる順番に迂回路を作成し、作成した迂回路を構成する各交通路について補正ルートに使用してもよいかどうかを判断すればよい。
なお、一次ルートを構成するダメージレベル2、またはダメージレベル3の交通路に対する迂回路の作成は、上記した例に限らず、他の手順で作成してもよい。
支援装置1は、一次ルートを構成するダメージレベル0、またはダメージレベル1である交通路と、上述した処理で作成した迂回路とによって構成されるルートを補正ルートとして作成する。この補正ルートを作成する構成が、この発明で言う補正ルート作成部に相当する構成であり、この例では、制御部11がこの補正ルートを作成する処理を行う。すなわち、制御部11が、この発明で言う補正ルート作成部にかかる構成を備えている。
例えば、図4(A)に示すように、一次ルートを構成する交通路の中に、ダメージレベル2、またはダメージレベル3の交通路がない場合、一次ルートが補正ルートになる。図4に示す例では、交通路a、交通路b、・・・、交通路i、交通路jをこの順に結ぶルートが一次ルートである。
一方、また、図4(B)に示すように、一次ルートを構成する交通路の中に、ダメージレベル2、またはダメージレベル3の交通路がある場合(図4(B)に示す例では、破線で示す交通路d、交通路g、交通路hが、ダメージレベル2、またはダメージレベル3である。この場合、支援装置1は、交通路dを迂回する迂回路A、および連続する交通路g、および交通路hを迂回する迂回路Bを作成し、これらの迂回路A、および迂回路Bを用いて、補正ルートを作成する。図4(B)から明らかなように、補正ルートは、一次ルートにおいて、交通路dを上述した処理で作成した迂回路Aに置き換え、且つ交通路gおよび交通路hを上述した処理で作成した迂回路Bに置き換えたルートである。
なお、支援装置1は、ダメージレベル2、またはダメージレベル3の交通路が連続している区間についても、交通路毎に迂回路を作成する構成であってもよい。
支援装置1は、迂回路を作成するとき、交通網DB15、および交通路DB16を参照する。
また、支援装置1は、一次ルートを構成するダメージレベル2の交通路について、ダメージレベル0、またはダメージレベル1である交通路によって迂回路が作成できないときには、ダメージレベル0、ダメージレベル1、およびダメージレベル2である交通路を用いて作成した迂回路を用いて補正ルートを作成してもよいし、一次ルートを構成する当該ダメージレベル2の交通路を用いて補正ルートを作成してもよい。
また、支援装置1は、一次ルートを構成するダメージレベル3の交通路について、ダメージレベル0、またはダメージレベル1である交通路によって迂回路が作成できないときには、ダメージレベル0、ダメージレベル1、およびダメージレベル2である交通路を用いて作成した迂回路を用いて補正ルートを作成すればよい。支援装置1は、一次ルートを構成するダメージレベル3の交通路について、ダメージレベル0、ダメージレベル1、およびダメージレベル2である交通路によって迂回路が作成できないときには、補正ルートが作成できない旨を出力する。
また、支援装置1は、ダメージレベル2である交通路が作成された補正ルートに含まれる場合、このダメージレベル2である交通路を早期に復旧すべき交通路として出力する構成にするのがよい。
また、s4では、図5に示す支援マップを作成する。この支援マップを作成する構成が、この発明で言う支援マップ作成部に相当する構成であり、この例では、制御部11がこの支援マップを作成する処理を行う。すなわち、制御部11が、この発明で言う支援マップ作成部にかかる構成を備えている。図5に示すように、支援マップは、交通網を形成する各交通路が、その交通路のダメージレベルに応じて表記したものである。
支援装置1は、s3で作成した補正ルートや、s4で作成した支援マップを表示部13に接続されている表示デバイスに表示するとともに、通信部14から交通管制センタ3に出力する(s5)。
したがって、支援装置1は、自然災害の発生時に、緊急車両(消防車や救急車等)や、輸送車両(被災者に提供する物資や被災地の復旧に使用する機材等を輸送する車両)が走行可能である走行ルート(補正ルート)を迅速に作成することができる。したがって、地震や台風等の自然災害による負傷者の救助や、被災者等に対する物資(水、食料、医薬品等)の提供等を迅速に行える。
また、表示部13に接続されている表示デバイスに表示された支援マップにより、発生した自然災害による被害の確認が容易に行えるので、各交通路の復旧にかかる作業計画の策定が迅速かつ適正に行える。例えば、表示部13に接続されている表示デバイスに表示された支援マップから各交通路のダメージレベルが確認できるので、復旧作業にかかる人手や基材等を考慮し、ダメージレベル2の交通路、ダメージレベル1の交通路、ダメージレベル0の交通路、ダメージレベル3の交通路の順番に復旧作業を行う作業計画の策定が迅速かつ適正に行える。
なお、復旧作業を行う順番を、上記の順番に限らず、どのような順番であってもよいし、その判断はダメージレベルだけでなく、他の要素(例えば、一次ルート、二次ルート、三次ルートにかかる交通路であるかどうか)も加味して行ってもよい。
上記の例では、モニタリング装置2から送信されてきた第1のダメージデータによって、補正ルート、および支援マップを作成するとしたが、第1のダメージデータと、作業員等が現地で損傷の程度を目視等で確認した第2のダメージレベルとを用いて、上述した補正ルートや支援マップを作成してもよい。
例えば、作業員が、上述した例で作成された支援マップを参照する等して、現地(目視確認を行う交通路)に赴き、その交通路の損傷の程度を目視により確認する。そして、オペレータが、操作部12を操作して、作業員が目視確認した交通路毎に、その交通路について作業員が判断した交通路のダメージレベルを第2のダメージデータとして入力する。支援装置1は、入力された第2のダメージデータを点検データDB18に登録する。
また、作業員は、現地でスマートフォンやタブレット等の携帯端末を支援装置1に接続し、支援装置1から目視確認を行う交通路について、モニタリング装置2において診断されたダメージレベルを取得できるように構成してもよい。この場合、作業員は、携帯端末を操作して、目視確認により判断したダメージレベルを第2のダメージデータとして支援装置1に送信(入力)できるようにしてもよい。支援装置1は、携帯端末から送信されてきた第2のダメージデータを通信部14で受信すると、それを点検データDB18に登録する。
また、作業員を現地に派遣するのではなく、定点カメラや、撮像装置を搭載したラジコンヘリ等によって、交通路を撮像した撮像画像を見て、その交通路の損傷の程度を判断した第2のダメージデータを支援装置1に入力するようにしてもよい。この場合、その付近で発生している火災等を考慮して、ダメージレベルを判断してもよい。
支援装置1は、いずれかの交通路にかかる第2のダメージデータが点検データDB18に登録されている場合、s3の補正ルートの作成においては、点検データDB18に第2のダメージデータが登録されている交通路については、点検データDB18に登録されている第2のダメージデータを用い、点検データDB18に第2のダメージデータが登録されていない交通路については、ダメージレベルDB17に登録されている第1のダメージデータを用いて、補正ルート、および支援マップを作成する。すなわち、点検データDB18に登録されている第2のダメージデータが、ダメージレベルDB17に登録されている第1のダメージデータよりも信頼度が高いデータ(優先度が高いデータ)として、補正ルートを作成する。
また、s3の支援マップの作成においても、点検データDB18に第2のダメージデータが登録されている交通路については、点検データDB18に登録されている第2のダメージデータを用い、点検データDB18に第2のダメージデータが登録されていない交通路については、ダメージレベルDB17に登録されている第1のダメージデータを用いて、補正ルート、および支援マップを作成する。すなわち、点検データDB18に登録されている第2のダメージデータが、ダメージレベルDB17に登録されている第1のダメージデータよりも信頼度が高いデータ(優先度が高いデータ)として、支援マップを作成する。
なお、上記の説明では、支援装置1は、点検データDB18に登録されている第2のダメージデータが、ダメージレベルDB17に登録されている第1のダメージデータよりも信頼度が高いデータ(優先度が高いデータ)として、補正ルートの作成や、支援マップの作成に用いるとしたが、交通路毎に、その交通路のダメージレベルを、ダメージレベルDB17に登録されている第1のダメージデータと、点検データDB18に登録されている第2のダメージデータと、を用いて決めるようにしてもよい。例えば、支援装置1は、交通路毎に、第1のダメージデータのほうが第2のダメージデータよりもダメージレベルが大きければ、第1のダメージデータを用い、反対に、第2のダメージデータのほうが第1のダメージデータよりもダメージレベルが大きければ、第2のダメージデータを用いて、補正ルートの作成や、支援マップの作成を行う構成としてもよい。ダメージレベルの大小関係は、ダメージレベル0<ダメージレベル1<ダメージレベル2<ダメージレベル3である。
また、支援装置1は、ダメージレベルDB17に登録されている第1のダメージデータが、点検データDB18に登録されている第2のダメージデータよりも信頼度が高いデータ(優先度が高いデータ)として、補正ルートの作成や、支援マップの作成に用いてもよいが、この場合には、第2のダメージデータは、第1のダメージデータが取得されていない交通路に限って取得すればよい。
なお、モニタリング装置2ではなく、支援装置1が、交通路の損傷の程度を4段階のダメージレベル(ダメージレベル0、ダメージレベル1、ダメージレベル2、ダメージレベル3)で診断する構成としてもよい。この場合、モニタリング装置2は、収集したセンシングデータを支援装置1に送信してもよいし、収集したセンシングデータを分析した分析結果を支援装置1に送信してもよい。支援装置1は、モニタリング装置2から受診したセンシングデータ、または分析結果を処理して、各交通路のダメージレベルを得る。
また、支援装置1は、入力された2つの地点を結ぶ移動ルートを作成する機能を追加的に設けてもよい。この場合、ダメージレベル0、またはダメージレベル1である交通路によって、入力された2地点間を結ぶ移動ルートを作成する。2地点間を結ぶ移動ルートの作成においては、経由地点、距離が短い、利用料金が安い、ガソリンスタンドが多い、起伏がゆるい、右左折が少ない、移動時間が短い等の条件を受け付けるようにしてもよい。
また、支援装置1は、PCや、スマートフォンやタブレット等の携帯端末から2地点間の移動ルート作成の要求を受け付け、作成した2地点間の移動ルートを当該携帯端末に送信(返信)するようにしてもよい。この入力された2つの地点を結ぶ移動ルートを作成する構成が、この発明で言う移動ルート作成部に相当する構成であり、この例では、制御部11がこの移動ルートを作成する処理を行う。すなわち、制御部11が、この発明で言う移動ルート作成部にかかる構成を備えている。
また、支援装置1は、s4で作成した支援マップを、自治体等が事前に作成しているハザードマップに重ね合わせた地図を作成し出力する機能を持たせてもよい。このようにすれば、二次災害の危険性の少ないルートの選択が行える。また、支援装置1は、ハザードマップを用いて、二次災害の危険性の少ない補正ルートを作成する構成としてもよい。
また、支援装置1は、電気、ガス、水道の供給が停止されている地域の情報の入力を受け付け、電気、ガス、水道の供給が停止されている地域を区別した支援マップをs4で作成するようにしてもよい。このようにすれば、物資(水、食料、医薬品等)の提供が必要な地域が容易に確認できる。
また、支援装置1は、s4で作成した支援マップから、孤立している地域を抽出する機能を持たせてもよい。孤立している地域とは、災害対策本部等の主要施設から、ダメージレベル0、またはダメージレベル1の交通路のみで到達できない(走行ルートが作成できない)地域である。このようにすれば、孤立している地域の住人等に対する救助が迅速に行えるようになる。
また、交通管制センタは、支援装置1から入力された支援マップをもとにして、交通規制(通行止めや、車両重量制限等)を道路案内板等に表示し、一般車両のドライバに交通情報を提供する。これにより、一般車両のドライバに対して、避難経路となる走行ルートの案内が適正に行え、交通事故の発生等が抑制できる。
また、支援装置1は、交通路の損傷の程度から、その交通路の復旧にかかる工期や工費を予測するようにしてもよい。この場合、過去の工事における工期や工費を登録したデータベースを用意し、支援装置1は、このデータベースを参照して復旧にかかる工期や工費を予測するように構成すればよい。
また、モニタリング装置2が行う交通路の診断は、その交通路全体にわたって行う構成であってもよいし、その交通路に対して予め定めた複数地点について行った結果から総合的に判断する構成であってもよい。
また、作業員等が交通路の損傷の程度を目視確認する点検項目を、モニタリング装置2で診断された当該交通路のダメージレベルに応じて定めておいてもよい。このようにすれば、作業員の作業負担を抑えることができる。
また、補正ルートは、道路だけでなく、鉄道による輸送路も組み合わせて作成するようにしてもよい。
また、災害支援システムは、支援装置1を、モニタリング装置2または交通管制センタ3に一体化した構成にしてもよい。
1…支援装置
2…モニタリング装置
3…交通管制センタ
11…制御部
12…操作部
13…表示部
14…通信部
15…交通網DB(交通網データベース)
16…交通路DB(交通路データベース)
17…ダメージレベルDB(ダメージレベルデータベース)
18…点検データDB(点検データデータベース)

Claims (7)

  1. 交通網を交通路に分けたデータおよび複数の交通路を連ねて形成した基本ルートのデータを予め記憶し、各交通路の損傷の程度を示すダメージデータを用いて前記基本ルートを補正した補正ルートを作成する支援装置であって、
    各交通路の損傷の程度を示すダメージデータを入力する入力部と、
    前記入力部にて入力した前記ダメージデータを用いて、各交通路の通行を制限するかどうかを判断する判断部と、
    前記基本ルートを形成するいずれかの交通路に対して、前記判断部が通行を制限すると判断した場合、この通行を制限すると判断した前記基本ルートを形成する交通路を、前記判断部が通行を制限しないと判断した別の交通路で迂回する迂回ルートを作成する迂回ルート作成部と、
    前記基本ルートにおいて、前記判断部が通行を制限すると判断した交通路を、前記迂回ルート作成部が作成した迂回ルートに置き換えたルートを補正ルートとして作成する補正ルート作成部と、
    前記補正ルート作成部が作成した前記補正ルートを出力する出力部と、を備えた支援装置。
  2. 前記入力部に入力された前記ダメージデータから得た各交通路のダメージレベルを、交通網にかかるマップ上に対応付けた支援マップを作成する支援マップ作成部を備え、
    前記出力部は、前記支援マップ作成部が作成した支援マップを出力する、請求項1に記載の支援装置。
  3. 前記入力部は、交通路の損傷の程度を示す前記ダメージデータとして第1のダメージデータを入力するモニタリング装置の接続が可能であり、
    前記モニタリング装置は、交通路の状態を診断し、その診断結果を前記第1のダメージデータとして前記入力部に入力する、請求項1、または2に記載の支援装置。
  4. 前記入力部は、交通路の損傷の程度を示す前記ダメージデータとして、前記第1のダメージデータに加えて、第2のダメージデータを入力し、
    前記補正ルート作成部は、前記第2のダメージデータを前記第1のダメージデータよりも優先して使用する、請求項3に記載の支援装置。
  5. 指定された2つの地点を結ぶ移動ルートを、前記入力部に入力された前記ダメージデータを用いて作成する移動ルート作成部を備えている、請求項1〜4のいずれかに記載の支援装置。
  6. 交通網を交通路に分けたデータおよび複数の交通路を連ねて形成した基本ルートのデータを予め記憶部に記憶しておき、各交通路の損傷の程度を示すダメージデータを用いて前記基本ルートを補正した補正ルートを作成する支援方法であって、
    各交通路の損傷の程度を示すダメージデータを入力部に入力する第1のステップと、
    前記入力部にて入力した前記ダメージデータを用いて、各交通路の通行を制限するかどうかを判断する第2のステップと、
    前記基本ルートを形成するいずれかの交通路に対して、前記第2のステップで通行を制限すると判断した場合、この通行を制限すると判断した前記基本ルートを形成する交通路を、前記第2のステップ通行を制限しないと判断した別の交通路で迂回する迂回ルートを作成する第3のステップと、
    前記基本ルートにおいて、前記第2のステップで通行を制限すると判断した交通路を、前記第3のステップで作成した迂回ルートに置き換えたルートを補正ルートとして作成する第4のステップと、
    前記第4のステップで作成した前記補正ルートを出力部から出力する第5のステップと、を備える支援方法。
  7. 交通網を交通路に分けたデータおよび複数の交通路を連ねて形成した基本ルートのデータを予め記憶部に記憶しておき、各交通路の損傷の程度を示すダメージデータを用いて前記基本ルートを補正した補正ルートを作成する処理をコンピュータに実行させる支援プログラムであって、
    各交通路の損傷の程度を示すダメージデータを入力部に入力する第1のステップと、
    前記入力部にて入力した前記ダメージデータを用いて、各交通路の通行を制限するかどうかを判断する第2のステップと、
    前記基本ルートを形成するいずれかの交通路に対して、前記第2のステップで通行を制限すると判断した場合、この通行を制限すると判断した前記基本ルートを形成する交通路を、前記第2のステップ通行を制限しないと判断した別の交通路で迂回する迂回ルートを作成する第3のステップと、
    前記基本ルートにおいて、前記第2のステップで通行を制限すると判断した交通路を、前記第3のステップで作成した迂回ルートに置き換えたルートを補正ルートとして作成する第4のステップと、
    前記第4のステップで作成した前記補正ルートを出力部から出力する第5のステップと、をコンピュータに実行させる支援プログラム。
JP2014230328A 2014-11-13 2014-11-13 支援装置、支援方法、および支援プログラム Active JP6476773B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014230328A JP6476773B2 (ja) 2014-11-13 2014-11-13 支援装置、支援方法、および支援プログラム
PCT/JP2015/080479 WO2016076122A1 (ja) 2014-11-13 2015-10-29 支援装置、支援方法、および支援プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014230328A JP6476773B2 (ja) 2014-11-13 2014-11-13 支援装置、支援方法、および支援プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016095178A true JP2016095178A (ja) 2016-05-26
JP6476773B2 JP6476773B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=55954214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014230328A Active JP6476773B2 (ja) 2014-11-13 2014-11-13 支援装置、支援方法、および支援プログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6476773B2 (ja)
WO (1) WO2016076122A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018005523A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 シャープ株式会社 道路設置用情報発信装置、サーバ、道路情報発信方法、道路情報更新システム、および情報処理プログラム
WO2024004264A1 (ja) * 2022-06-27 2024-01-04 株式会社日立製作所 復旧計画作成支援システム、復旧計画作成支援方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2024033068A (ja) 2022-08-30 2024-03-13 三菱電機株式会社 情報配信装置、および狭域自動運転システム

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001184575A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Sumitomo Denko Systems Kk 災害管理システム、災害管理方法及び災害管理制御プログラムを記録した記録媒体
JP2005078124A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Pioneer Electronic Corp 情報提供装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、およびそのプログラムを記録する記録媒体
JP2007011830A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Mitsubishi Electric Corp 避難経路情報生成装置、携帯端末、避難経路誘導方法、避難経路情報生成プログラムおよび避難経路情報出力プログラム
WO2007018305A1 (ja) * 2005-08-08 2007-02-15 Nec Corporation 避難経路情報提供システム、避難経路情報提供装置、避難経路情報提供方法および避難経路情報提供プログラム
JP2008215858A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Xanavi Informatics Corp ナビゲーション装置、ナビゲーションシステムおよび経路表示方法。
JP2008249798A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Aisin Aw Co Ltd 地図更新データ供給装置、地図データ更新システム、及び地図更新データ供給方法
JP2009276255A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Alpine Electronics Inc 災害時地図更新方式
JP2011209809A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Honda Motor Co Ltd 災害時の車両の迂回路支援システム
JP2012083180A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Canvas Mapple Co Ltd ナビゲーション装置、及びナビゲーションプログラム
US20140222320A1 (en) * 2013-02-05 2014-08-07 Electronics And Telecommunications Research Institute Operating method of road guide system and road guide method of portable device

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001184575A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Sumitomo Denko Systems Kk 災害管理システム、災害管理方法及び災害管理制御プログラムを記録した記録媒体
JP2005078124A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Pioneer Electronic Corp 情報提供装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、およびそのプログラムを記録する記録媒体
JP2007011830A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Mitsubishi Electric Corp 避難経路情報生成装置、携帯端末、避難経路誘導方法、避難経路情報生成プログラムおよび避難経路情報出力プログラム
WO2007018305A1 (ja) * 2005-08-08 2007-02-15 Nec Corporation 避難経路情報提供システム、避難経路情報提供装置、避難経路情報提供方法および避難経路情報提供プログラム
JP2008215858A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Xanavi Informatics Corp ナビゲーション装置、ナビゲーションシステムおよび経路表示方法。
JP2008249798A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Aisin Aw Co Ltd 地図更新データ供給装置、地図データ更新システム、及び地図更新データ供給方法
JP2009276255A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Alpine Electronics Inc 災害時地図更新方式
JP2011209809A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Honda Motor Co Ltd 災害時の車両の迂回路支援システム
JP2012083180A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Canvas Mapple Co Ltd ナビゲーション装置、及びナビゲーションプログラム
US20140222320A1 (en) * 2013-02-05 2014-08-07 Electronics And Telecommunications Research Institute Operating method of road guide system and road guide method of portable device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018005523A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 シャープ株式会社 道路設置用情報発信装置、サーバ、道路情報発信方法、道路情報更新システム、および情報処理プログラム
WO2024004264A1 (ja) * 2022-06-27 2024-01-04 株式会社日立製作所 復旧計画作成支援システム、復旧計画作成支援方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016076122A1 (ja) 2016-05-19
JP6476773B2 (ja) 2019-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6563038B2 (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
US20200042800A1 (en) Image acquiring system, terminal, image acquiring method, and image acquiring program
JP6284240B2 (ja) 構造物情報提供システム
KR101294956B1 (ko) 지도 데이터 베이스 생성 시스템
JP4592639B2 (ja) ナビゲーションシステム、経路探索方法および端末装置
JP7158128B2 (ja) 災害発生可能性算出システム及び方法、プログラム、及び記録媒体
JP4842043B2 (ja) 鉄道路線調査用携帯装置及びシステム
WO2019235415A1 (ja) 災害状況判定システムおよび災害判定飛行システム
WO2016076122A1 (ja) 支援装置、支援方法、および支援プログラム
JP2013195256A (ja) 交通情報作成装置、交通情報作成方法及びプログラム
JP2006277165A (ja) 交通事故発生予測システム及びカーナビゲーション装置
US20200363217A1 (en) Systems, methods, and a computer program product for updating map data
JP6766327B2 (ja) 走行データ抽出プログラム、走行データ抽出方法および走行データ抽出装置
JP5705361B1 (ja) 車両被災リスク評価装置
JP2021025242A (ja) 優先度決定装置及びコンピュータプログラム
JP6669167B2 (ja) 誘導支援システム、誘導支援方法及びコンピュータ読み取り可能記録媒体
JP2008292291A (ja) ナビゲーション装置
KR101730771B1 (ko) 고속도로 유고구간 경로안내시스템
JP6931159B2 (ja) 交通予測プログラム、交通予測装置、及び交通予測方法
JP6901915B2 (ja) 列車接近警報システム
JP2009245339A (ja) 情報作成装置、情報作成方法及びプログラム
WO2010110050A1 (ja) ナビサーバおよびナビシステム
US11107302B2 (en) Methods and systems for emergency event management
JP6631006B2 (ja) データ出力プログラム、データ出力方法及びデータ出力装置
JP4816561B2 (ja) 情報作成装置、情報作成方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6476773

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150