JP6901915B2 - 列車接近警報システム - Google Patents
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Description
しかし、現在のGPS機能では、作業員の位置を10数mの誤差範囲内でしか把握することができない。そのため、隣接する線区同士が数mしか離れていないような多線区の作業に対して特許文献2の発明を適用したとしても、不所望の状況で警報が発せられて作業が中断されてしまうのを回避することができないという課題がある。
本発明の他の目的は、作業開始前に指定した作業線路および隣接線路において列車が接近する場合にのみ警報を発することができる列車接近警報システムを提供することにある。
鉄道路線の拠点に配置され当該拠点の近傍に延設されている線路毎に所定区間に列車が存在するか否か監視する複数の列車運行管理装置と、線路に沿って延設され前記複数の列車運行管理装置が有する列車運行情報を信号として伝送する伝送路と、線路に沿って任意の間隔で設置され前記伝送路により伝送されて来る情報信号を無線信号に変換して送信する複数の送信装置と、前記送信装置からの無線信号を受けて列車が接近しているか否か判断して警報を発生可能な携帯端末とを備えた列車接近警報システムにおいて、
前記携帯端末は、
前記送信装置によって送信された無線信号を受信可能な無線受信機と、
警報出力手段を備え前記無線受信機から送信されたデータを受信し作業員が認識可能な警報を発生可能な警報端末と、からなり、
前記無線受信機は、
前記送信装置からの無線信号を受信可能な受信手段と、
前記受信手段により受信した列車運行情報を含むデータを前記警報端末へ送信可能な通信手段と、を備え、
前記警報端末は、
前記無線受信機から送信されたデータを受信可能な通信手段およびGPS電波を受信可能なGPS受信手段と、
前記GPS受信手段により受信したGPS情報に基づいて自己の位置を認識する端末位置認識手段と、
前記通信手段により前記無線受信機から受信したデータに含まれる当該警報端末の位置近傍の線路に関する列車運行情報を抽出し、該情報に基づいて所定の距離内に接近している列車の有無を判定する列車接近判定手段と、
任意の線路を接近警報対象線路として設定する線路設定手段と、
表示部と、を備え、接近警報対象地点の線路配置を前記表示部に表示し、
前記線路設定手段は、前記線路配置の表示中に接近警報対象線路の選択入力が行われることに応じて、選択された線路を接近警報対象線路として設定するように構成され、
前記列車接近判定手段は、設定された線路に関して列車接近判定を行い、その判定結果に基づいて前記警報出力手段を駆動して警報を発生可能に構成したものである。
また、接近警報対象地点の線路配置が表示部に表示されるため、作業員による接近警報対象線路の設定操作を容易に行えるようにすることができる。また、警報端末は端末位置認識手段を備えるため、端末位置認識手段により認識した端末の位置に対応した作業地点の線路配置を自動的に表示部に表示させることができ、接近警報対象線路を設定する際における警報端末の操作手順を簡略化することができる。
かかる構成によれば、誤った線路の選択設定を減らすことができる。ここで、線路の選択入力が2度繰り返されることで、線路設定手段が接近警報対象線路の設定を確定するようにすれば、さらに誤った線路の選択設定を減らすことができる。
前記検出手段によって検出された端末の向きに応じて、前記表示部に表示されている前記線路配置を変更可能に構成する。
かかる構成によれば、表示部に表示される作業地点の線路配置を、作業現場の実際の線路配置と警報端末の向きとの関係に対応して表示させることできるようになり、作業員が方向感覚を失って表示されている線路配置を実際の配置と逆に認識し、誤って線路の選択設定をしてしまうのを防止することができる。
図1は、本実施形態の列車接近警報システムの概略構成を示すものである。図1に示すように、本実施形態の列車接近警報システムにおいては、鉄道用線路10に沿って、線路10を走行する列車11の在線位置情報等を伝送するための伝送路20が配設され、該伝送路20には、所定の距離(例えば500m)をおいて伝送路20を介して送られて来る情報を、作業員が保有する携帯受信機30Aへ無線で送信する送信装置21が接続されている。
携帯受信機30Aは、送信装置21からの無線通信信号を受信する機能、他の機器との間で近距離無線通信によってデータを送受信する機能を有しているものであればよく、従来からあるTC列警用の無線端末(無線受信機)を使用することができる。また、TC列警用の無線端末の場合には、警報音を発する機能も備えている。
本発明者らは、当初、携帯受信機30Aと警報端末30Bを1つの機器として構成することについても検討したが、両方の機器の機能を1つの機器として実現しようとすると、機器が大型化してしまい、それを身に付けた状態で作業を実施すると、機器が邪魔になり作業性が低下することが分かった。
送信装置21から無線で送信する情報としては、例えば列車が接近している線区を示すコード、どの駅とどの駅との間であるかを示すコード、位置情報を取得した軌道回路を示す識別コード、通番(送信ID)、誤り訂正符号等が考えられる。単線区間の場合には列車の走行方向が上り方向か下り方向かを示すコードを含ませても良い。
本実施形態の警報端末30Bは、任意の線区で作業する際に使用できるように、予め広範囲の路線地図情報が前記ROM37に記憶されている。また、前述したように、GPS電波を受信可能な受信回路32を備えており、CPU36は受信回路32が受信したGPS電波に含まれる情報に基づいて当該警報端末30Bの現在位置を認識する機能と、認識した現在位置に基づいて対応する作業エリアの線路を実際の路線の並びに従って上記設定画面上に表示する機能を有している。
警報端末30Bの電源が投入されると、CPU36は、先ずGPS受信モジュールの診断、ブルートゥース通信モジュールの診断、電池残量診断などの起動時診断処理(ステップS1)を実行した後、携帯受信機30Aとの間でブルートゥース通信が行えるか否かの接続確認処理(ステップS2)を実行する。
また、図5のフローチャートには示されていないが、CPU36はスピーカが故障していないか診断する機能を備えており、スピーカが故障している場合には、そのことを携帯受信機30Aへ知らせ、携帯受信機30Aの側で警報を発することができるようにプログラムが構成されている。
先ず、端末位置認識処理(作業位置検出)について説明する。本実施形態における作業位置検出の基本的な考え方は、GPS受信データの緯度経度情報に基づき鉄道GIS情報を記憶しているROM37内の路線データベースを検索し、図6に示すように、作業員の位置(P1点)の緯度と経度の値から、P1の最も近傍にある隣り合う2点(A点,B点)のGIS値を求める。そして、求められた2点のGIS値から、作業員の位置情報を決定する。
本実施形態の警報端末30Bでは、特に限定されるものでないが、作業開始前に作業対象の線区と隣接するいずれかの線区の2つを選択設定できる。また、1線区のみを選択設定することもできるようにされている。
警報端末30Bにおいて作業線区を選択設定する場合、先ず図3(A)のように路線名が記述された複数の枠が並んで配置された設定初期画面が表示部33に表示される。この画面は、前述したように、警報端末30BのCPU36が、受信したGPS電波に含まれる情報に基づいて認識した現在位置に基づいて自動的に作業エリアを判断し、当該エリアの線路を実際の路線の並びに従って表示する。
上記作業線区の選択設定が終了すると、警報端末30BのCPU36は、携帯受信機30Aからの軌道回路情報の受信待ちを行い、軌道回路情報を受信すると設定確認画面(図示省略)を表示し、該設定確認画面で確認ボタンをタッチすると、図4(A)の運用画面の表示へ移行する。またこの際、確認を促す音声メッセージをスピーカ35より出力する。システムの運用上は、運用画面の表示へ移行したことにより、作業員の線路内への立ち入りが許可されたこととなる。
図4(A)の運用画面において、左右方向に延びる6本のラインL1〜L6は作業対象エリアに敷設されている線路であり、このうち太線で表わされているラインL3,L4は、図3(A)〜(C)の選択設定画面により作業線区として設定された線路である。なお、各線路の近傍には、路線名が進行方向と共に付記されている。
図4(A)の運用画面の上部の、バッテリの残量を示すアイコンBI、ブルートゥース通信の状態を示すアイコンBT、GPS電波の受信状態を示すアイコンGIが表示されている領域と線区ラインL1〜L6の表示領域との間には、駅名を付記した駅アイコンSI1〜SI3を表示した領域が設けられている。
図7には、警報端末30Bの変形例を示す。この変形例は、警報端末30Bに端末の向きを検出するジャイロセンサ39を設け、ジャイロセンサ39からの信号に基づいて端末(作業員)の向きを判断できるように構成したものである。
このような機能を設けることで、例えば作業線の設定を行う作業員が180度向きを変えると、図3の設定画面や図4の運用画面における線路の並びを自動的に上下逆にして表示させるようにすることができ、これにより画面上の線路の並びを作業エリアにおける実際の線路の並びと一致させることができ、作業員がどちらの方向を向いても上り列車と下り列車を間違えることがないようにすることができる。
また、3軸方向の加速度センサーを設けることで、作業者がGPS電波の届かない範囲へ移動したような場合に、おおよその作業者の位置を把握することができる。端末装置の移動時に発生する加速度は、時間で1回積分することにより速度、更にもう1回積分することにより移動距離になる。従って、3軸方向の加速度センサーの出力を時間で2回積分することで移動距離を算出することができる。
11 列車
20 伝送路
21 送信装置
30A 携帯受信機
30B 警報端末
31 ブルートゥース送受信回路
32 GPS受信回路
33 表示部
34 入力操作部
35 スピーカ
40 ATOS駅装置(列車運行管理装置)
41 列車接近警報制御装置(列警駅装置)
Claims (4)
- 鉄道路線の拠点に配置され当該拠点の近傍に延設されている線路毎に所定区間に列車が存在するか否か監視する複数の列車運行管理装置と、線路に沿って延設され前記複数の列車運行管理装置が有する列車運行情報を信号として伝送する伝送路と、線路に沿って任意の間隔で設置され前記伝送路により伝送されて来る情報信号を無線信号に変換して送信する複数の送信装置と、前記送信装置からの無線信号を受けて列車が接近しているか否か判断して警報を発生可能な携帯端末とを備えた列車接近警報システムであって、
前記携帯端末は、
前記送信装置によって送信された無線信号を受信可能な無線受信機と、
警報出力手段を備え前記無線受信機から送信されたデータを受信し作業員が認識可能な警報を発生可能な警報端末と、からなり、
前記無線受信機は、
前記送信装置からの無線信号を受信可能な受信手段と、
前記受信手段により受信した列車運行情報を含むデータを前記警報端末へ送信可能な通信手段と、を備え、
前記警報端末は、
前記無線受信機から送信されたデータを受信可能な通信手段およびGPS電波を受信可能なGPS受信手段と、
前記GPS受信手段により受信したGPS情報に基づいて自己の位置を認識する端末位置認識手段と、
前記通信手段により前記無線受信機から受信したデータに含まれる当該警報端末の位置近傍の線路に関する列車運行情報を抽出し、該情報に基づいて所定の距離内に接近している列車の有無を判定する列車接近判定手段と、
任意の線路を接近警報対象線路として設定する線路設定手段と、
表示部と、を備え、接近警報対象地点の線路配置を前記表示部に表示し、
前記線路設定手段は、前記線路配置の表示中に接近警報対象線路の選択入力が行われることに応じて、選択された線路を接近警報対象線路として設定するように構成され、
前記列車接近判定手段は、設定された線路に関して列車接近判定を行い、その判定結果に基づいて前記警報出力手段を駆動して警報を発生可能に構成されていることを特徴とする列車接近警報システム。 - 前記線路設定手段により設定された線路において列車が接近して来たと前記列車接近判定手段が判定した場合には、前記警報出力手段によって、前記線路設定手段により設定されていない線路において列車が接近してきた場合と異なる形態で、警報を発生するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の列車接近警報システム。
- 前記線路設定手段は、前記線路配置の表示開始後、最初に選択された接近警報対象線路に隣接する線路以外の線路が追加入力された場合に、当該追加入力された線路を接近警報対象線路として設定しないように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の列車接近警報システム。
- 前記警報端末は、当該警報端末の向きを検出するための検出手段を備え、
前記検出手段によって検出された端末の向きに応じて、前記表示部に表示されている前記線路配置を変更可能に構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の列車接近警報システム。
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JP2017130074A JP6901915B2 (ja) | 2017-07-03 | 2017-07-03 | 列車接近警報システム |
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2017
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