JP7054666B2 - 情報提供システムおよび車載装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車へ走行支援情報を提供する情報提供システム等に関する。
現在、コンピュータ制御による自動車の自動運転の技術開発が世界的に進められている。自動運転は、6段階にレベル分けされており、運転者が全てを操作する段階をレベル0とし、加速(アクセル)、操舵(ステアリング)、制動(ブレーキ)の何れかの操作が自動化された段階をレベル1、複数操作が自動化された段階をレベル2、高速道路などの特定の場所に限り操作の全てが自動化されるが緊急時にのみ運転者が操作する段階をレベル3、特定の場所に限り操作の全てが自動された段階をレベル4、場所が限定されずに操作の全て自動化された段階をレベル5、として定められている。
自動運転の実施には、道路の走行レーンや他の自動車といった自車周辺の様々な情報を取り込むことが重要であり、その手段として、自動車に搭載したカメラの撮像画像に対する画像認識が広く利用されている(例えば、特許文献1,2参照)。しかしながら、安全な自動運転の実施のためには自車周辺の様子をリアルタイム且つ正確に認識する必要があることから、画像認識性能の信頼性および認識速度の更なる向上が求められており、更なる開発が日々進められている。
特開2018-73275号公報 特開2000-207563号公報
例えば、レベル3以上の自動運転の実現に必要な情報として、交差点における交通信号(信号灯器の表示色)および踏切がある。何れも、誤認識や認識遅れは即時に事故につながるおそれがあるため、正確且つリアルタイムな認識の必要がある。交差点の交通信号や踏切の警報の状況は時々刻々と変化する上、カーブ直後の信号や右左折直後の信号といった視界に突然現れる交通信号も存在するため、自車に搭載したカメラによる撮像画像のみから、正確且つリアルタイムな認識性能を実現するためには高度な演算処理技術が要求される。
しかしながら、自車に搭載したカメラによる撮像画像のみから、正確且つリアルタイムな認識を実現できたとしても、視界に突然現れる信号や踏切によって急ブレーキが生じ得る。この事象はレベル2以下においても同様に生じ得る。また、自動運転ではなく、手動運転であっても、視界に信号や踏切が突然現れることによって急ブレーキをかける必要が生じ得るのは変わりない。
自動車が、自車に搭載したカメラによる撮像画像以外から、しかも事前に、踏切や交通信号に関する情報を取得できれば、レベル3以上の自動運転であっても、運転者による手動運転であっても、自動車の走行に際して有用な情報となり得る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動車の走行に際して必要となる踏切および交通信号の情報を当該自動車が事前に認識可能とする技術を提供すること、である。
上記課題を解決するための第1の発明は、
踏切制御システムおよび交通信号制御システムと通信を行い、自動車へ走行支援情報を提供する情報提供システムであって、
前記踏切制御システムおよび前記交通信号制御システムは、それぞれが、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からの衛星信号の受信、標準電波の受信、或いは絶対時刻情報提供システムとの通信を行って高精度時刻を計時する高精度時刻計時機能を備えており、
前記自動車は、前記GNSS衛星からの衛星信号の受信を行って測位する測位機能(例えば、図16のGNSS受信部510)を備えており、
前記踏切制御システムから、各踏切の前記高精度時刻に基づく踏切警報予測時刻のタイムテーブルである踏切タイムテーブル情報を取得する踏切タイムテーブル情報取得手段(例えば、図12の踏切タイムテーブル情報取得部202)と、
前記交通信号制御システムから、各信号機交差点の前記高精度時刻に基づく信号変化タイミング情報を取得する信号変化タイミング情報取得手段(例えば、図12の信号変化タイミング情報取得部206)と、
前記踏切制御システムから前記踏切タイムテーブル情報を取得可能な各踏切の踏切位置情報と、前記交通信号制御システムから前記信号変化タイミング情報を取得可能な各信号機交差点の交差点位置情報とを記憶する記憶手段(例えば、図12の踏切管理情報310および交通信号管理情報320)と、
前記自動車から自車位置情報を含む走行情報を受信する走行情報受信手段(例えば、図12の走行情報受信部210)と、
前記走行情報に基づいて定められた前記走行支援情報を提供する情報提供範囲条件を満たす踏切および信号機交差点を、前記記憶手段の記憶内容を参照して抽出する抽出手段(例えば、図12の抽出部214)と、
前記抽出された踏切に係る前記踏切タイムテーブル情報に基づく当該踏切の警報予測時刻情報と、前記抽出された信号機交差点に係る前記信号変化タイミング情報に基づく当該信号機交差点の信号変化予測情報とを生成することと、前記警報予測時刻情報および前記信号変化予測情報を含む前記走行支援情報を前記自動車に提供することと、を行う情報提供制御手段(例えば、図12の情報提供制御部216)と、
を備えた情報提供システムである。
第1の発明によれば、自動車に、走行に際して必要な踏切および信号機交差点の交通信号に関する情報を含む走行支援情報を提供する情報提供システムを実現することができる。踏切に関する情報は踏切制御システムから取得した情報に基づくものであり、また、交通信号に関する情報は交通信号制御システムから取得した情報に基づくものであることから、正確な走行支援情報となる。
また、走行支援情報に含まれる情報は、自動車の位置に基づいて情報提供範囲条件を満たす踏切および信号機交差点に関する情報であるから、自動車にとってみれば、全ての踏切および信号機交差点ではなく、例えば、現在位置に近い踏切および信号機交差点といった、走行中に随時必要となる踏切や交通信号に関する情報を取り込めることになる。
また、走行支援情報に含まれる踏切に関する情報は警報予測時刻情報であり、また、信号機交差点に関する情報は信号変化予測情報であることから、自動車にとってみれば、状況が時々刻々と変化する踏切や信号機交差点の交通信号に関して、予測されるその変化順序や変化時刻といった、自動車の走行に有用な情報を事前に取り込んで認識することができる。
また、踏切制御システムおよび交通信号制御システムは、ともに高精度時刻計時機を備えているので、各システムが提供する情報に含まれる時刻はこの高精度時刻情報に従った時刻である。そして、自動車においても同様に高精度時刻計時機能を備えることで各システムと各自動車との間で精確な時刻同期が図れることとなり、安全な自動車の運転を支援することができる。
第2の発明は、第1の発明において、
前記情報提供範囲条件は、前記自車位置情報が示す位置を基準とした距離に基づく条件を少なくとも含む、
情報提供システムである。
第2の発明によれば、情報提供範囲条件が、例えば、自動車の位置からの距離が所定距離以下、といった条件を含むようにすることができる。この結果、自動車の位置に近い踏切および信号機交差点に関する情報を含む走行支援情報を、その自動車に提供することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、
前記情報提供制御手段は、前記抽出された踏切および信号機交差点のうち、前記自車位置情報が示す位置を基準とした所定の近距離条件を満たす踏切および信号機交差点については、満たさない踏切および信号機交差点に比べて、前記警報予測時刻情報および前記信号変化予測情報の提供を高頻度に行う、
情報提供システムである。
第3の発明によれば、自動車の位置に近い踏切および信号機交差点ほど、その自動車が間もなく到達する可能性が高いため、所定の近距離条件を満たす自動車に近い踏切および信号機交差点については、遠い踏切および信号機交差点と比較して高頻度に情報の提供を行うことで、自動車の走行により適した走行支援情報の提供形態とすることができる。
第4の発明は、第1~第3の何れかの発明において、
前記走行情報には、前記自動車の進行方向情報が含まれており、
前記情報提供制御手段は、前記抽出された信号機交差点の信号機のうち、前記進行方向情報が示す進行方向に直近の信号機交差点については、当該進行方向の方路の信号機に係る信号変化予測情報を提供する、
情報提供システムである。
通常、交差点には進入方路別に交通信号機が設置されるが、自動車が交差点への進入の際に従うべき交通信号機は進行方向の方路の交通信号機である。第4の発明によれば、進行方向の方路の交通信号機に関する情報を選択して自動車に提供するといった、自動車の走行により適した走行支援情報の提供形態とすることができる。
第5の発明は、第1~第4の何れかの発明において、
前記走行情報受信手段は、前記自動車が走行予定経路を設定済みの場合には当該走行予定経路を含む前記走行情報を受信し、
前記抽出手段は、前記走行情報受信手段により前記走行予定経路が受信された場合には、当該走行予定経路上の踏切および信号機交差点を抽出する、
情報提供システムである。
自動車は、走行予定経路が設定されている場合にはその走行予定経路に沿って走行する可能性が高い。第5の発明によれば、走行予定経路上の踏切および信号機交差点に関する情報を含む走行支援情報とすることで、走行により有用と思われる情報を選択して自動車に提供することができる。
第6の発明は、第5の発明において、
前記情報提供制御手段は、前記走行情報受信手段により前記走行予定経路が受信された場合には、前記抽出された信号機交差点の信号機のうち、当該走行予定経路に沿って走行する方路の信号機に係る信号変化予測情報を提供する、
情報提供システムである。
通常、交差点には進入方路別に交通信号機が設置されるが、自動車が交差点への進入の際に従うべき交通信号機は進行方向の方路の交通信号機である。第6の発明によれば、進行方向の方路の交通信号機に関する情報を選択して提供するといった、自動車の走行により適した走行支援情報の提供形態とすることができる。
第7の発明は、第5又は第6の発明において、
前記情報提供制御手段は、前記走行情報受信手段により前記走行予定経路が受信された場合には、受信されない場合に比べて高頻度に前記提供を行う、
情報提供システムである。
自動車は、走行予定経路が設定されている場合にはその走行予定経路に沿って走行する可能性が高い。第7の発明によれば、走行予定経路が設定された自動車に対しては、設定されてない自動車に比較して高頻度に走行支援情報を提供することで、自動車の走行により適した走行支援情報の提供形態とすることができる。
第8の発明は、第1~第7の何れかの発明において、
前記走行情報受信手段は、前記自動車が所定の自動運転レベルで自動運転中か否かを示すフラグ情報を含む前記走行情報を受信し、
前記情報提供制御手段は、前記走行情報受信手段により受信された前記フラグ情報が前記自動運転中を示す場合には、前記自動運転中でない場合に比べて高頻度に前記提供を行う、
情報提供システムである。
第8の発明によれば、自動運転中の自動車に対しては、走行支援情報の提供を、自動運転中でない自動車に比較して高頻度に行うことで、自動車の走行により適した走行支援情報の提供形態とすることができる。
第9の発明は、
第1~第8の何れかの発明の情報提供システムから前記走行支援情報を受信し、前記GNSS衛星からの衛星信号の受信を行って前記高精度時刻を計時する高精度時刻計時機能および測位機能を備えた自動車の車載装置であって、
ナビゲーション画面において、前記走行支援情報に含まれる前記警報予測時刻情報に基づく踏切状態表示(例えば、図2の走行支援表示E5)と、前記走行支援情報に含まれる前記信号変化予測情報に基づく信号状態表示(例えば、図3の走行支援表示E5)と、の表示制御を行う表示制御手段(例えば、図16の表示制御部610)、
を備えた車載装置である。
第9の発明によれば、自動車のナビゲーション画面において、情報提供システムから受信された走行支援情報に基づき、踏切の予測される警始時刻といった踏切状態表示と、信号機交差点の予測される信号変化といった信号状態表示と、を表示することができる。これにより、自動車の運転者に対して、踏切や信号機交差点の現時点の状態のみではなく、例えば、次の踏切は現時点では警報中でないがX秒後には警報が開始されるといったように予測される状態をも提示することができ、運転操作に有用な情報を提示することができる。また、車載装置は高精度時刻計時機能を備えているので、踏切制御システムおよび交通信号制御システムとの間で時刻同期が取れていることになり、予測表示される内容に時間的な遅れや進みが生じない、或いは生じたとしてもごく僅かで済む。
第10の発明は、第9の発明において、
前記表示制御手段は、走行予定経路を設定済みの場合には、当該走行予定経路上の踏切および信号機交差点への到達予想時刻に基づいて、当該到達予想時刻における踏切状態表示および信号状態表示(例えば、図5の走行支援表示E5)を行う予想表示制御手段(例えば、図16の予想表示制御部612)を有する、
車載装置である。
第10の発明によれば、自動車のナビゲーション画面において、情報提供システムから受信された走行支援情報に基づき、自動車に設定された走行予定経路上の踏切および信号機交差点について、走行予定経路に沿った到達予想時刻と、その時刻における踏切状態表示或いは信号状態表示とを表示することができる。これにより、自動車の運転者は、例えば、踏切到達時に警報中であるから急がずに速度を落とした運転操作をするといったことができるようになり、運転操作に有用な情報を提示することができる。
第11の発明は、第9又は第10の発明において、
前記表示制御手段は、
前記ナビゲーション画面の表示マップに、前記走行支援情報に含まれる前記警報予測時刻情報に係る踏切、及び/又は、前記走行支援情報に含まれる前記信号変化予測情報に係る信号機交差点、が含まれている場合に、当該踏切、及び/又は、当該信号機交差点に所定の識別アイコンを表示させる識別アイコン表示制御手段(例えば、図16の識別アイコン表示制御部614)と、
前記識別アイコンの選択操作に応じて、選択された踏切及び/又は信号機交差点の状態を詳細表示する詳細表示制御手段(例えば、図16の詳細表示制御部616)と、
を有する、
車載装置である。
第11の発明によれば、自動車のナビゲーション画面において、表示マップに、情報提供システムから受信した走行支援情報に関する情報が含まれている踏切および信号機交差点に識別アイコンを選択操作可能に表示することができる。識別アイコンが選択された場合には、選択された識別アイコンに対応する踏切或いは信号機交差点の状態を詳細に表示することができる。これにより、自動車の運転者は、例えば、自車の近辺の踏切や信号機交差点を自由に選択してその状態を確認することができるので、運転操作に有用な情報を提供することができる。
情報提供システムの適用例。 自動車におけるナビゲーション画面の一例。 自動車におけるナビゲーション画面の一例。 自動車におけるナビゲーション画面の一例。 自動車におけるナビゲーション画面の一例。 走行支援情報の生成の説明図。 情報提供範囲条件の一例。 情報提供範囲条件の一例。 信号変化予測情報の生成の説明図。 信号変化予測情報の生成の説明図。 提供対象毎の提供頻度の変更の説明図。 情報提供システムの機能構成図。 踏切管理情報の一例。 交通信号管理情報の一例。 自動車管理情報の一例。 車載装置の機能構成図。 情報提供システムが実行する処理のフローチャート。 車載装置が実行する処理のフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限定されるものでもない。また、図面の記載において、同一要素には同一符号を付す。
[全体構成]
図1は、本実施形態における情報提供システム1の適用例である。図1に示すように、情報提供システム1は、踏切制御システム10および交通信号制御システム30と通信ネットワークN1を介した通信を行い、自動車に搭載された車載装置40へ、通信ネットワークN2を介して走行支援情報を提供するシステムである。通信ネットワークは、データ通信が可能な通信路を意味し、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味である。通信ネットワークに係る通信方法については有線/無線は適宜に選択することができ、例えば、通信ネットワークN1については有線を、通信ネットワークN2~N4については無線を採用することができる。
踏切制御システム10は、各列車の走行位置および走行速度に基づいて各踏切RCの警報を集中制御するシステムであり、通信ネットワークN1を介して情報提供システム1と通信可能に接続された踏切制御用中央装置12に、踏切RC毎に設置された踏切制御機14と、各列車の車上装置20とが、通信ネットワークN3を介して通信可能に接続されて構成される。
踏切制御用中央装置12は、各列車の車上装置20から取得した走行位置および走行速度をもとに踏切RCへの予測到達時刻を算出し、踏切RC毎に、各列車の踏切RCへの予測到達時刻をもとに算出した警報開始時刻を含む踏切制御情報を、該当する踏切制御機14へ送信する。踏切制御機14は、例えば、踏切近傍に設置された器具箱に内蔵され、踏切制御用中央装置12から受信した踏切制御情報に従って、踏切RCに設けられた踏切警報機16や踏切しゃ断機18といった踏切保安設備を制御する。すなわち、踏切警報開始時刻となると、踏切警報機16の鳴動や踏切しゃ断機18の降下といった警報を開始し、踏切RCの進出側に設けられた踏切制御子により列車の通過を検知することで、踏切警報機16の鳴動の停止や踏切しゃ断機18の上昇といった警報の停止を行う。
交通信号制御システム30は、各交差点(本実施形態では、交通信号機が設置された交差点である“信号機交差点”とする)ISの交通信号を集中制御するシステムであり、通信ネットワークN1を介して情報提供システム1と通信可能に接続された交通信号制御用中央装置32に、交差点IS毎に設置された信号制御機34が、通信ネットワークN4を介して通信可能に接続されて構成される。
交通信号制御用中央装置32は、例えば、車両感知器により検知された通行車両の交通量をもとに、隣接する多数の交差点を相互に連動させて各交差点の信号制御パラメータ(サイクル長、スプリット、オフセット)を変化させる路線系統制御或いは面制御を行い、交差点毎に、信号制御パラメータを含む交通信号制御情報を該当する信号制御機34へ送信する。信号制御機34は、例えば、交差点近傍に設置された器具箱に内蔵され、交通信号制御用中央装置32から受信した交通信号制御情報に従って、交差点ISに設置された交通信号機36を制御する。すなわち、信号制御パラメータに従って、交差点ISに定められた現示階梯表における各ステップ(階梯)の表示秒数を算出し、この表示秒数が経過したタイミングで、各交通信号機36の表示を変化させる。
情報提供システム1は、踏切制御用中央装置12から踏切RC毎の踏切制御情報の一部または全部の情報を取得し、また、交通信号制御用中央装置32から交差点IS毎の交通信号制御情報の一部または全部の情報を取得する。そして、取得したこれらの情報をもとに、自動車毎に走行支援情報を生成して該当する車載装置40へ送信する。
車載装置40は、情報提供システム1から受信した走行支援情報を用いて、搭載された自動車の走行を支援する。また、車載装置40は、GNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)衛星Gからの衛星信号を受信するGNSS受信機を有し、受信したGNSS衛星信号に基づく測位機能を備えている。また、車載装置40が搭載される自動車は、本実施形態では自動運転装置を搭載していることとし、運転モードとして、自動運転装置による自動運転モードと、運転者が手動で運転操作を行う手動運転モードとを、運転者が切り替え可能であることとする。
また、情報提供システム1、踏切制御用中央装置12、踏切制御機14、列車の車上装置20、交通信号制御用中央装置32、信号制御機34および車載装置40の各装置は、GNSS衛星Gからの衛星信号を受信するGNSS受信機を有し、受信したGNSS衛星信号に基づいて高精度時刻を計時する高精度時刻計時機能を備えている。これにより、各装置間で時刻同期用の特別な通信をすることなく、各装置の自律制御によって、装置間の時刻同期を実現する。GNSS衛星Gは、GPS(Global Positioning System)、EGNOS(European Geostationary Navigation Overlay Service)、QZSS(Quasi Zenith Satellite System)、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、GALILEO、BeiDou(BeiDou Navigation Satellite System)、などの全球測位衛星システム(GNSS)で用いられる衛星である。
[特徴]
(A)走行支援
自動車では、車載装置40が情報提供システム1から受信した走行支援情報に基づく走行支援の一つとして、カーナビゲーション装置の表示画面(ナビゲーション画面)に、走行支援情報に基づく画面表示を表示させる。
図2(1),図2(2),図3は、自動車におけるナビゲーション画面の表示例である。図2(1),図2(2),図3に示すように、ナビゲーション画面W(W1~W5)においては、現在時刻表示E1、および、マップ表示E3とともに、走行支援情報に基づく走行支援表示E5が表示される。現在時刻表示E1は、車載装置40が備える高精度時刻計時機能により計時された高精度時刻である。マップ表示E3は、表示マップ上に、自動車の現在の位置および進行方向を示す矢印アイコンD1と、設定した目的地までの太線で示される走行予定経路44とを表示する。自動車の現在の位置および進行方向は、車載装置40が備える測位機能により取得される。
走行支援表示E5としては、図2(1),図2(2)に示すような、踏切に関する踏切状態表示、或いは、図3に示すような、交差点の交通信号に関する信号状態表示、が表示される。走行支援表示E5として踏切状態表示および信号状態表示の何れが表示されるかは、自動車の現在の位置および進行方向によって決まる。すなわち、走行予定経路に沿った進行方向の直近が踏切RCならば当該踏切RCに係る踏切状態表示が表示され、交差点ISならば当該交差点ISに係る信号状態表示が表示される。
踏切状態表示は、図2に示すように、該当する踏切RCの名称C1と、警報中か否かを示す現在の状態C3と、予測される次の状態である予測状態C5とが表示される。つまり、図2(1)に示すように、該当する踏切の現在の状態C3が“警報中”ならば、予測状態C5として、現在の警報が停止される警報終了時刻が表示される。また、図2(2)に示すように、現在の状態C3が“警報中でない”ならば、予測状態C5として、次の警報が開始される警報開始時刻が表示される。警報終了時刻或いは警報開始時刻は、その時刻までの残り時間がカウントダウン形式で表示される。
信号状態表示は、図3に示すように、該当する交差点の名称C2と、“赤、青、黄”といった交通信号機36の表示を示す現在の状態C3と、予測される次の状態である予測状態C5とが表示される。予測状態C5としては、次の表示、および、その表示への変化時刻、が表示される。変化時刻は、その時刻までの残り時間がカウントダウン形式で表示される。信号状態表示にて状態が表示される交通信号機36は、該当する交差点ISに設置されている交通信号機36のうち、走行予定経路44に沿って走行する方路の交通信号機36、つまり、自動車が走行予定経路44に沿って走行して交差点ISに進入する際に従うべき交通信号機36である。
図2(1),図2(2),図3に示したナビゲーション画面W(W1~W5)における走行支援表示E5は、自動車の進行方向直近の踏切(図2ならば“△△踏切”)或いは交差点(図3ならば“○○交差点”)の現在の状態を示している。この表示画面において、マップ表示E3の識別アイコンD7(D7a,D7b)を選択することで、走行支援表示E5が、選択された識別アイコンD7(D7a,D7b)に該当する踏切RC或いは交差点ISの状態を示す詳細表示に切り替えられる。
図4は、走行支援表示E5が他の踏切RC或いは交差点ISの詳細表示に切り替えられたナビゲーション画面の一例である。図4では、マップ表示E3において、走行予定経路44に沿った自動車の進行方向直近の“○○交差点”には識別アイコンD7aが、その次の“××交差点”には識別アイコンD7bが、それぞれ表示されており、走行支援表示E5として、これらのうちから選択された識別アイコンに対応する踏切RC或いは交差点IS(図4では“××交差点”)の詳細表示が表示されている。この詳細表示は、図2,図3と同様に、その踏切RC或いは交差点ISの名称C1と、現在の状態C3と、予測状態C5とが表示される。なお、詳細表示において表示される交通信号機36も同様に、該当する交差点ISに設置されている交通信号機36のうち、走行予定経路44に沿って走行する方路の交通信号機36である。
また、図2~図4に示したナビゲーション画面W(W1~W7)における走行支援表示E5は、踏切RCや交差点ISの現在の状態を示す現状表示である。この表示画面において、画面下方に設けられた予想表示アイコンD3を選択することで、走行支援表示E5が、自動車がこれから到達すると予想される踏切や交差点の到達時点の状態を示す予想表示に切り替えられる。
図5は、走行支援表示E5が予想表示に切り替えられたナビゲーション画面の一例である。図5に示すように、ナビゲーション画面W9において、現在時刻表示E1およびマップ表示E3とともに、走行支援表示E5として、自動車がマップ表示E3で示される走行予定経路44に沿って走行した場合に到達すると予想される複数(図5では、“3つ”)の踏切RCや交差点ISのそれぞれについて、到達順に、その名称C7と、予想到達時刻C9と、予想到達時刻C9における予想状態C11とが表示される。予想状態C11は、踏切RCならば“通行可”或いは“通行不可”であり、交差点ISならば“赤”、“青”、“黄”といった交通信号機の表示である。予想表示に表示される交通信号機36も同様に、該当する交差点ISに設置されている交通信号機36のうち、走行予定経路44に沿って走行する方路の交通信号機36である。なお、この表示画面において、画面下方に設けられている現状表示アイコンD5を選択することで、走行支援表示E5が、図2~図4に示したような現状表示に切り替えられる。
(B)走行支援情報の生成
情報提供システム1における走行支援情報の生成について説明する。図6は、情報提供システム1における走行支援情報の生成の概要を説明する図である。図6に示すように、情報提供システム1は、踏切制御システム10の踏切制御用中央装置12から、高精度時刻に基づく踏切警報予測時刻のタイムテーブルである踏切毎の踏切タイムテーブル情報62を取得する。踏切タイムテーブル情報62は、高精度時刻に基づく当該情報の更新時刻とともに、該当する踏切制御機14から取得した踏切RCの現在の状態62aと、踏切RCの警報制御のために算出した将来の警報開始時刻62bおよび警報終了時刻62cと、を含む。現在の状態62aは、警報中か否か、直近の警報の停止時刻などを含む。警報開始時刻62bおよび警報終了時刻62cは、現在時刻から所定時間(例えば30分)以内までの全ての警報制御の予定時刻(予測時刻ともいえる)としたり、所定回数(例えば3回)までの警報に係る予定時刻とすることができる。
また、交通信号制御システム30の交通信号制御用中央装置32から、高精度時刻に基づく交差点毎の信号変化タイミング情報64を取得する。信号変化タイミング情報64は、高精度時刻に基づく当該情報の更新時刻とともに、該当する信号制御機34から取得した交差点ISの現在の状態(現示階梯表におけるステップ番号、および、そのステップへの変化時刻を含む)64aと、交差点ISの信号制御のために生成した信号制御パラメータ(サイクル長、スプリット、オフセット)64bと、を含む。
また、走行支援情報を提供する自動車の車載装置40から走行情報66を取得する。走行情報66は、高精度時刻に基づく当該情報の更新時刻とともに、自車位置情報である走行位置66aと、走行速度66bと、進行方向情報である進行方向66cと、走行予定経路66dと、自動車が所定の自動運転レベルで自動運転中か否かを示すフラグ情報であり、具体的には運転モードが“自動運転モード”であるか“手動運転モード”であるかを示す自動運転フラグ66eと、を含む。
そして、情報提供システム1は、取得したこれらの情報をもとに自動車に提供する走行支援情報3を生成して車載装置40へ送信する。走行支援情報3の生成に際しては、先ず、走行情報66に含まれる走行位置66aに基づき、所与の情報提供範囲条件を満たす踏切RCおよび交差点ISを、提供対象として抽出する。
情報提供範囲条件は、自動車の位置に基づく条件である。具体的な情報提供範囲条件の一例を図7に示す。図7では、情報提供範囲条件を、“自動車の走行予定経路上にあること”、とした例を示している。つまり、図7の例では、自動車42の走行予定経路44上にある1つの踏切RC1と、6つの交差点IS1~IS6とが、情報提供範囲条件を満たして提供対象として抽出される。また、走行予定経路44の全てではなく、その一部分、例えば“自動車の位置から、走行予定経路に沿って所定距離までにあること”といったように、自動車42の位置を基準とした距離に基づく情報提供範囲条件、としても良い。
また、他の情報提供範囲条件の一例を図8に示す。図8では、情報提供範囲条件を、“自動車からの距離が所定距離以下であること”、とした例を示している。つまり、自動車42の位置を中心とした半径が所定距離の円形状の範囲を定め、この範囲内に位置することを、情報提供範囲条件とする。図8では、2つの踏切RC11,RC12と、7つの交差点IS11~IS17とが、情報提供範囲条件を満たして提供対象として抽出される。
更に、情報提供範囲条件を、“自動車からの距離が所定距離以下であり、且つ、自動車の走行予定経路上にあること”、としても良い。なお、図8では、“自動車からの距離”を直線距離としているが、道のりに沿った距離としても良いのは勿論である。
また、自動車42の位置を基準とした距離に基づく情報提供範囲条件とした場合には、自動車42が自動運転中であるか否かに応じて、情報提供範囲条件とする距離を異ならせることにしても良い。更に、自動運転中である場合は、自動運転レベルに応じて、情報提供範囲条件とする距離を異ならせることにしても良い。
このように、情報提供範囲条件を満たす踏切RCおよび交差点ISを走行支援情報の提供対象として抽出すると、続いて、提供対象として抽出した踏切RCおよび交差点ISのそれぞれに関する情報を含む走行支援情報3を、取得した踏切タイムテーブル情報62および信号変化タイミング情報64に基づいて生成する。すなわち、踏切RCについては、当該踏切RCに関する踏切タイムテーブル情報62を、当該踏切RCの踏切IDに対応付けて、警報予測時刻情報5として生成する。また、交差点ISについては、当該交差点ISに関する信号変化タイミング情報64に基づき、当該交差点ISに設置されている交通信号機36のうち、自動車42が走行予定経路44に沿って走行する方路の交通信号機36についての信号変化時刻情報329を生成し、当該交通信号機36の信号機IDに対応付けて、信号変化予測情報7として生成する。
図9,図10は、信号変化時刻情報329の生成を説明する図である。図9,図10に示すように、情報提供システム1は、記憶部300に記憶された対象の交差点ISに定められている現示階梯表326と、交通信号制御用中央装置32から取得した信号変化タイミング情報64に含まれる現在の状態64aおよび信号制御パラメータ64bとから、以降の各ステップの表示秒数を算出する。そして、以降の各ステップの変化時刻を予測的に算出して信号変化時刻情報329を生成する。更に、信号変化時刻情報329として、交差点ISに設置されている交通信号機36それぞれについて、“赤、青、黄”といった信号表示と、その変化時刻とを算出する。
そして、このように生成した各踏切RCの警報予測時刻情報5、および、各交差点ISの信号変化予測情報7を、情報提供システム1が計時している高精度時刻に基づく当該情報の更新時刻とともに含めて走行支援情報3を生成する。
(C)走行支援情報3の提供頻度
情報提供システム1から自動車への走行支援情報3の提供(自動車の位置に基づく提供対象の抽出、各提供対象に関する情報を含む走行支援情報3の生成、走行支援情報3の車載装置40への送信、といった一連の処理を意味する)は、所定の時間間隔(提供頻度)で断続的に繰り返し行われるが、この走行支援情報3の提供頻度を可変とすることもできる。例えば、自動車に走行予定経路が設定されている場合には、設定されていない場合に比較して、走行支援情報3の提供を高頻度に行うようにしても良い。或いは、自動車の運転モードが“自動運転モード”である場合には、“手動運転モード”である場合に比較して、走行支援情報3の提供を高頻度に行うようにしても良い。更に、自動運転モードである場合には、自動運転レベルに応じて提供頻度を変更するようにしても良い。
また、走行支援情報3は、提供対象として抽出した複数の踏切RCおよび交差点ISのそれぞれに関する情報を含むが、提供対象毎に、それに関する情報を自動車へ提供する頻度(提供頻度)を変更することもできる。ある提供対象に関する情報をある自動車に提供する提供頻度は、その自動車の位置に応じて定められる。
図11は、自動車の位置に応じた提供頻度の一例を説明する図である。図11(1)は、自動車42の位置からある提供対象(踏切或いは交差点)までの距離(直線距離としても良いし、道のりに沿った最短距離としても良いし、走行予定経路に沿った距離としても良い)Lを横軸として、距離Lと、その提供対象に関する情報をその自動車に提供する頻度(提供頻度)Fとの関係の一例を示すグラフである。
図11(1)に示すように、自動車42にある提供対象に関する情報を提供する提供頻度Fは、その自動車42の位置とその提供対象との距離Lが短い(近い)ほど高く(高頻度)、逆に長い(遠い)ほど低く(低頻度)なるように定められる。つまり、自動車42の位置からの距離が自動車に近いことを示す“近距離条件”を満たす踏切RCおよび交差点ISについては、“近距離条件”を満たさない踏切および交差点に比べて、それに関する情報の提供を高頻度に行うように定められる。
距離Lと提供頻度Fとの関係は、例えば、グラフy1に示すように、距離Lに比例して提供頻度Fが減少するような関係としても良いし、グラフy2に示すように、距離Lに応じて提供頻度Fが段階的に減少するような関係としても良い。また、この距離Lと提供頻度Fとの関係は、提供対象が交差点ISであればグラフy1とし、踏切RCであればグラフy3とするといったように、提供対象が踏切RCであるか交差点ISであるかによって異なることにしても良い。或いは、自動車42に走行予定経路44が設定されているか否かによって距離Lと提供頻度Fとの関係を異なることにしても良い。
そして、ある時刻Tにおいて、提供対象に関する情報を走行支援情報3として自動車42に提供するか否かは、図11(2)に示すように決定することができる。つまり、時刻Tにおける自動車42の位置と提供対象との距離Lを算出し、例えば図11(1)に一例を示したように定められた関係式に従って、距離Lに対応する提供頻度Fを求める。また、自動車42に対する走行支援情報の提供履歴338から、過去直近の走行支援情報3の提供時刻Tを判断し、この提供時刻Tから時刻Tまでの経過時間tを求め、この経過時間tを、提供頻度Fの逆数である提供間隔D(=1/F)と比較する。そして、経過時間tが提供間隔Dに達しているならば(t≧D)、自動車42に提供対象に関する情報を“提供する”と判断し、達していないならば(t<D)、“提供しない”と判断する。
[機能構成]
(A)情報提供システム1
図12は、情報提供システム1の機能構成を示すブロック図である。図12によれば、情報提供システム1は、操作部102と、表示部104と、音出力部106と、通信部108と、GNSS受信部110と、処理部200と、記憶部300とを備え、一種のコンピュータシステムとして構成することができる。
操作部102は、例えばボタンスイッチやタッチパネル、キーボード等の入力装置で実現され、なされた操作に応じた操作信号を処理部200に出力する。表示部104は、例えばLCDやタッチパネル等の表示装置で実現され、処理部200からの表示信号に応じた各種表示を行う。音出力部106は、例えばスピーカ等の音声出力装置で実現され、処理部200からの音声信号に応じた各種音出力を行う。通信部108は、例えば有線或いは無線による通信装置で実現され、通信ネットワークN1,N2に接続して、踏切制御用中央装置12や交通信号制御用中央装置32、車載装置40といった各種の外部装置との通信を行う。
GNSS受信部110は、GNSS衛星GからのGNSS衛星信号を受信するGNSS受信機であり、受信したGNSS衛星信号に基づく測位演算を行って、緯度経度高度で表される位置、および、時計部220の計時時刻との誤差(時刻誤差)を算出する。
処理部200は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の演算装置で実現され、記憶部300に記憶されたプログラムやデータ等に基づいて、情報提供システム1を構成する各部への指示やデータ転送を行い、情報提供システム1の全体制御を行う。また、処理部200は、記憶部300に記憶された情報提供プログラム302を実行することで、踏切タイムテーブル情報取得部202と、踏切情報管理部204と、信号変化タイミング情報取得部206と、交通信号情報管理部208と、走行情報受信部210と、自動車情報管理部212と、抽出部214と、情報提供制御部216と、時計部220と、の各機能ブロックとして機能する。但し、これらの機能ブロックは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によってそれぞれ独立した演算回路として構成することも可能である。
踏切タイムテーブル情報取得部202は、踏切制御システム10の踏切制御用中央装置12から、踏切毎の踏切タイムテーブル情報62を取得する。この取得は、踏切制御用中央装置12が所定の送信間隔で自主的に送信することで実現されるようにしても良いし、或いは、踏切タイムテーブル情報取得部202からの要求に応答して踏切制御用中央装置12が送信することで実現されるようにしても良い。
踏切情報管理部204は、踏切タイムテーブル情報取得部202が取得した踏切タイムテーブル情報62に基づき、踏切管理情報310を用いて各踏切を管理する。図13は、踏切管理情報310の一例を示す図である。図13によれば、踏切管理情報310は、踏切毎に生成され、生成・更新された更新時刻とともに、該当する踏切を識別する踏切ID311と、緯度経度で表される設置位置312と、現在の状況313と、警報開始時刻314と、警報終了時刻315と、を含む。現在の状況313、警報開始時刻314および警報終了時刻315は、取得した踏切タイムテーブル情報62によって、随時、最新の値に更新される。
信号変化タイミング情報取得部206は、交通信号制御システム30の交通信号制御用中央装置32から、交差点毎の信号変化タイミング情報64を取得する。この取得は、交通信号制御用中央装置32が所定の送信間隔で自主的に送信することで実現されるようにしても良いし、或いは、信号変化タイミング情報取得部206からの要求に応答して交通信号制御用中央装置32が送信することで実現されるようにしても良い。
交通信号情報管理部208は、信号変化タイミング情報取得部206が取得した信号変化タイミング情報64に基づき、交通信号管理情報320を用いて各交差点を管理する。図14は、交通信号管理情報320の一例を示す図である。図14によれば、交通信号管理情報320は、交差点毎に生成され、生成・更新された更新時刻とともに、該当する交差点を識別する交差点ID321と、交差点名称322と、緯度経度で表される設置位置323と、信号機設置情報324と、現示階梯表326と、現在の状態327と、信号制御パラメータ328と、信号変化時刻情報329と、を含む。信号機設置情報324は、該当する交差点に設置されている交通信号機に関する情報であり、交通信号機それぞれについて、識別する信号機ID、緯度経度で表される設置位置、対象とする交通流の進入方路、表示可能な灯色、等を含む。現在の状態327および信号制御パラメータ328は、取得した信号変化タイミング情報64によって、随時、最新の値に更新される。信号変化時刻情報329は、該当する交差点ISに設置されている交通信号機36毎に、信号表示の変化時刻と、変化後の信号表示とを対応付けたデータであり、現示階梯表326および信号制御パラメータ328に基づいて算出される(図9,図10参照)。
走行情報受信部210は、車載装置40から走行情報66を受信する。この受信は、車載装置40が所定の送信間隔で自主的に送信することで実現されるようにしても良いし、或いは、走行情報受信部210からの要求に応答して車載装置40が送信することで実現されるようにしても良い。
自動車情報管理部212は、走行情報受信部210が取得した走行情報に基づき、自動車管理情報330を用いて各自動車を管理する。図15は、自動車管理情報330の一例を示す図である。図15によれば、自動車管理情報330は、自動車毎に生成され、生成・更新された更新時刻とともに、該当する自動車を識別する自動車ID331と、搭載されている車載装置40を識別する車載装置ID332と、走行位置333と、走行速度334と、進行方向335と、走行予定経路336と、自動運転フラグ337と、走行支援情報の提供履歴338と、を含む。走行位置333、走行速度334、進行方向335、走行予定経路336および自動運転フラグ337は、取得した走行情報66によって、随時、最新の値に更新される。
抽出部214は、車載装置40から取得した走行情報66に基づいて、該当する自動車への走行支援情報3の提供対象として、情報提供範囲条件を満たす踏切RCおよび交差点ISを抽出する。情報提供範囲条件は、自動車の位置に基づく条件であり、例えば、“自動車の走行予定経路上にあること”、“自動車の位置から、走行予定経路に沿って所定距離までにあること”、“自動車の位置からの距離が所定距離以下であること”、“自動車の位置からの距離が所定距離以下であり、且つ、自動車の走行予定経路上にあること”、とすることができる(図7,図8参照)。
なお、抽出部214は、踏切RCおよび交差点IS毎に走行支援情報3を自動車へ提供する頻度を変更することができる。その場合には、情報提供範囲条件を満たす踏切RCおよび交差点ISのそれぞれについて、自動車からその踏切RC或いは交差点ISまでの距離Lに応じて定められる提供頻度Fを満たすかを判断し、満たすものを提供対象として抽出すれば良い(図11参照)。
情報提供制御部216は、抽出部214によって抽出された踏切RCに関する警報予測時刻情報5、および、交差点ISに関する信号変化予測情報7を含む走行支援情報3を生成し、これを該当する車載装置40へ送信する。具体的には、踏切RCについては、該当する踏切管理情報310を参照して、踏切ID、現在の状況、警報開始時刻および警報終了時刻を含む警報予測時刻情報を生成し、また、交差点ISについては、該当する交通信号管理情報320を参照して、信号機IDおよび信号変化時刻情報を含む信号変化予測情報7を生成する。
また、情報提供制御部216は、各自動車への走行支援情報3の提供(生成を含む)を、予め定められた提供頻度で行うが、これを変更することができる。その場合には、例えば、自動車に走行予定経路が設定されている場合には、設定されていない場合に比較して高頻度となるように、自動車に走行予定経路が設定されているか否かに応じて、所定の提供頻度を増減して変更すれば良い。或いは、自動車の運転モードが“自動運転モード”である場合には、“手動運転モード”である場合に比較して高頻度となるように、自動車の運転モードに応じて、所定の提供頻度を増減して変更すれば良い。
時計部220は、水晶発振器を有する発振回路を有して構成され、現在時刻や、指定タイミングからの経過時間を計時する。また、時計部220は、計時した現在時刻をGNSS受信部110により算出された時刻誤差を用いて補正することで、高精度時刻を計時する高精度時刻計時機能を実現する。なお、時計部220の高精度時刻計時機能は、GNSS衛星信号を用いて実現するのではなく、標準電波の受信機を更に備え、この受信機により受信された標準電波を用いることとしても良いし、或いは、通信部108を介して外部システムである絶対時刻情報提供システムから取得した絶対時刻を用いることとしても良い。
記憶部300は、ハードディスクやROM、RAM等の記憶装置で実現され、処理部200が情報提供システム1を統合的に制御するためのプログラムやデータ等を記憶しているとともに、処理部200の作業領域として用いられ、処理部200が各種プログラムに従って実行した演算結果や、操作部102や通信部108を介した入力データ等が一時的に格納される。本実施形態では、記憶部300には、情報提供プログラム302と、踏切管理情報310と、交通信号管理情報320と、自動車管理情報330と、が記憶される。
(B)車載装置40
図16は、車載装置40の機能構成を示すブロック図である。図16によれば、車載装置40は、操作部502と、表示部504と、音出力部506と、通信部508と、GNSS受信部510と、処理部600と、記憶部700とを備え、一種のコンピュータシステムとして構成することができる。
操作部502は、例えばボタンスイッチやタッチパネル、キーボード等の入力装置で実現され、なされた操作に応じた操作信号を処理部600に出力する。表示部504は、例えばLCDやタッチパネル等の表示装置で実現され、処理部600からの表示信号に応じた各種表示を行う。音出力部506は、例えばスピーカ等の音声出力装置で実現され、処理部600からの音声信号に応じた各種音出力を行う。通信部508は、例えば有線或いは無線による通信装置で実現され、通信ネットワークN1に接続して、情報提供システム1といった各種の外部装置との通信を行う。
GNSS受信部510は、GNSS衛星GからのGNSS衛星信号を受信するGNSS受信機であり、受信したGNSS衛星信号に基づく測位演算を行って、緯度経度高度で表される位置、および、時計部620の計時時刻との誤差(時刻誤差)を算出する測位機能を実現する。
処理部600は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の演算装置で実現され、記憶部700に記憶されたプログラムやデータ等に基づいて、車載装置40を構成する各部への指示やデータ転送を行い、車載装置40の全体制御を行う。また、処理部600は、記憶部700に記憶された車載プログラム702を実行することで、走行経路設定部602と、走行情報送信部604と、走行支援情報受信部606と、表示制御部610と、時計部620と、の各機能ブロックとして機能する。但し、これらの機能ブロックは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によってそれぞれ独立した演算回路として構成することも可能である。
走行経路設定部602は、操作部502を介した指示操作に従って、自動車の現在位置から、指示された目的地に至る走行予定経路を設定する。設定した走行予定経路に関するデータは、走行予定経路情報720として記憶部700に記憶される。
走行情報送信部604は、記憶部700に記憶されている走行位置712、走行速度714、進行方向716、走行予定経路情報720が示す走行予定経路、運転モード718が示す自動運転フラグ、を含む走行情報66を生成し、情報提供システム1へ送信する。
走行支援情報受信部606は、情報提供システム1から走行支援情報3を受信する。受信した走行支援情報3は、最新走行支援情報722として記憶部700に記憶されるとともに、それ以前に受信した走行支援情報3は、受信履歴724として記憶部700に、例えば受信順に蓄積記憶される。また、自車の運転モードが“自動運転モード”である場合には、受信した走行支援情報3を、自車に搭載されている自動運転装置800へ出力する。走行支援情報3の警報予測時刻情報5に含まれる踏切の現在の状態には、当該踏切の直近の警報の停止時刻が含まれる(図6参照)。このため、自動運転モードにおいて、自動運転装置800は、踏切の警報が停止されたことを知ることができ、当該踏切の手前で停止している自車を安全に発進させて踏切を横断することができる。
表示制御部610は、表示部504に表示されるナビゲーション画面Wにおいて、現在時刻表示E1やマップ表示E3とともに、最新走行支援情報722に基づく走行支援表示E5を表示させる。具体的には、走行支援表示E5として、走行予定経路に沿った進行方向の直近が踏切ならば、警報予測時刻情報5に基づく踏切状態表示を表示させ(図2参照)、走行予定経路に沿った進行方向の直近が交差点ならば、信号変化予測情報7に基づく信号状態表示を表示させる(図3参照)。なお、マップ表示E3は、踏切および交差点を含む地図DB710を参照して表示させることができる。
また、表示制御部610は、予想表示制御部612と、識別アイコン表示制御部614と、詳細表示制御部616と、を有する。
予想表示制御部612は、走行支援表示E5を表示させたナビゲーション画面Wに設けられた予想表示アイコンD3が選択された場合に、走行支援表示E5を、自動車がこれから到達すると予想される踏切や交差点の到達時点の状態を示す予想表示に切り替える(図5参照)。すなわち、走行予定経路上の踏切および交差点を、現在の自動車の位置から到達順に所定数だけ選択し、選択した踏切および交差点それぞれについて、走行予定経路に沿った距離に基づき到達予想時刻を算出する。次いで、踏切については、警報予測時刻情報5を参照して、到達予想時刻における状態(警報中か否か)を判断し、交差点については、信号変化予測情報7を参照して、到達予想時刻における状態(信号表示)を判断する。
識別アイコン表示制御部614は、ナビゲーション画面Wのマップ表示E3に表示されているマップ(地図)内に含まれる踏切および交差点のうち、当該踏切或いは交差点に関する情報が、最新走行支援情報722の警報予測時刻情報5或いは信号変化予測情報7に含まれている踏切および交差点を選択し、選択した踏切および交差点に識別アイコンD7を表示させる(図3,図4参照)。
詳細表示制御部616は、識別アイコン表示制御部614によって表示させた識別アイコンD7が選択された場合に、走行支援表示E5を、選択された識別アイコンD7に該当する踏切或いは交差点の詳細表示に切り替える(図4参照)。
時計部620は、水晶発振器を有する発振回路を有して構成され、現在時刻や、指定タイミングからの経過時間を計時する。また、時計部620は、計時した現在時刻をGNSS受信部510により算出された時刻誤差を用いて補正することで、高精度時刻を計時する高精度時刻計時機能を実現する。なお、時計部620の高精度時刻計時機能は、GNSS衛星信号を用いて実現するのではなく、標準電波の受信機を更に備え、この受信機により受信された標準電波を用いることとしても良いし、或いは、通信部508を介して外部システムである絶対時刻情報提供システムから取得した絶対時刻を用いることとしても良い。
記憶部700は、ハードディスクやROM、RAM等の記憶装置で実現され、処理部600が車載装置40を統合的に制御するためのプログラムやデータ等を記憶しているとともに、処理部600の作業領域として用いられ、処理部600が各種プログラムに従って実行した演算結果や、操作部502や通信部508を介した入力データ等が一時的に格納される。本実施形態では、記憶部700には、車載プログラム702と、地図DB710と、走行位置712と、走行速度714と、進行方向716と、自動車の運転モードが手動運転モードであるか自動運転モードであるかを示す運転モード718と、走行予定経路情報720と、最新走行支援情報722と、走行支援情報3の受信履歴724とが記憶される。
走行位置712、走行速度714、および進行方向715は、例えば、GNSS受信部510による測位演算から算出することができる。
[処理の流れ]
(A)情報提供システム1
図17は、情報提供システム1における処理の流れを説明するフローチャートである。先ず、踏切タイムテーブル情報取得部202が、踏切制御用中央装置12から踏切タイムテーブル情報62を受信したならば(ステップS1:YES)、踏切情報管理部204が、受信した踏切タイムテーブル情報62に基づき、該当する踏切の交通信号管理情報320を更新する(ステップS3)。また、信号変化タイミング情報取得部206が、交通信号制御用中央装置32から信号変化タイミング情報64を受信したならば(ステップS5:YES)、交通信号情報管理部208が、受信した信号変化タイミング情報64に基づき、該当する交差点についての信号変化時刻情報329を生成して、該当する交差点の交通信号管理情報320を更新する(ステップS7)。また、走行情報受信部210が、車載装置40から走行情報66を受信したならば(ステップS9:YES)、自動車情報管理部212が、受信した走行情報66に基づき、該当する自動車についての自動車管理情報330を更新する(ステップS11)。
続いて、自動車それぞれを対象とした繰り返し処理(ループA)を行う。すなわち、先ず、対象の自動車に対する過去直近の走行支援情報の提供時刻から現在時刻までの経過時間が、所定の提供時間間隔に達しているかを判断する。提供時間間隔に達しているならば(ステップS13:YES)、抽出部214が、対象の自動車の位置に基づく情報提供対象範囲条件を満たす踏切および交差点を、走行支援情報の提供対象として抽出する(ステップS15)。次いで、情報提供制御部216が、最新走行支援情報722に基づき、抽出した踏切および交差点それぞれに関する情報を含む走行支援情報3を生成し(ステップ17)、生成した走行支援情報3を、対象の自動車の車載装置40へ送信する(ステップS19)。ループAの繰り返し処理はこのように行われる。全ての自動車を対象としたループAの繰り返し処理を終了すると、ステップS1に戻り、同様の処理を行う。
(B)車載装置40
図18は、車載装置40における処理の流れを説明するフローチャートである。先ず、走行情報送信部604が、自車の現在の走行位置や走行速度、進行方向、走行予定経路、自動運転フラグ、を含む走行情報66を生成し(ステップS31)、生成した走行情報66を、情報提供システム1へ送信する(ステップS33)。
そして、走行支援情報受信部606が、情報提供システム1から走行支援情報3を受信したならば(ステップS35:YES)、受信した走行支援情報3を最新走行支援情報722として更新記憶する(ステップS37)。次いで、表示制御部610が、受信した走行支援情報3に基づき、ナビゲーション画面Wにおける走行支援表示E5の表示を更新する(ステップS39)。また、自車の運転モードが“自動運転モード”ならば(ステップS41:YES)、受信した走行支援情報3を、自車に搭載されている自動運転装置800へ出力する(ステップS43)。
続いて、ナビゲーション画面Wにおける走行支援表示E5が現状表示である場合に予想表示アイコンD3が選択されたならば(ステップS45:YES)、予想表示制御部612が、最新走行支援情報722に基づき、走行支援表示E5を、自動車がこれから到達すると予想される踏切や交差点の到達時点の状態を示す予想表示に切り替える(ステップS47)。
また、ナビゲーション画面Wにおける走行支援表示E5が予想表示である場合に現状表示アイコンD5が選択されたならば(ステップS49:YES)、表示制御部610が、最新走行支援情報722に基づき、走行支援表示E5を、現在時刻における踏切や交差点の到達時点の状態を示す現状表示に切り替える(ステップS51)。
また、ナビゲーション画面Wにおける走行支援表示E5が現状表示である場合に、マップ表示E3の識別アイコンD7が選択されたならば(ステップS53:YES)、詳細表示制御部616が、最新走行支援情報722に基づき、走行支援表示E5を、選択された識別アイコンD7に対応する踏切或いは交差点の詳細表示に切り替える(ステップS55)。以上の処理を行うと、ステップS31に戻り、同様の処理を行う。
[作用効果]
このように、本実施形態によれば、自動車に、走行に際して必要な踏切および交差点の交通信号に関する情報を含む走行支援情報3を提供する情報提供システム1を実現することができる。踏切に関する情報は踏切制御システム10から取得した情報に基づくものであり、また、交通信号に関する情報は交通信号制御システム30から取得した情報に基づくものであることから、正確な走行支援情報3となる。
なお、踏切制御システム10から取得する情報に含まれる警報開始時刻は、列車の走行位置に応じて適宜変更され得るが、列車は定時運行が原則であるため、変更される場合あっても、その変更は原則、遅くなる変更である。つまり、ある1回の踏切警報について算出された警報開始時刻は、遅くなるように変更されることはあっても早くなるように変更されることは原則ない。従って、例えば、情報提供システム1と踏切制御システム10との間の通信ネットワークN1や情報提供システム1と車載装置40との間の通信ネットワークN2に何らかの通信途絶や通信遅延が生じた場合であっても、既に取得済みの情報を用いることは安全側であり、自動車の安全走行を妨げることはない。
また、走行支援情報3に含まれる情報は、自動車の位置に基づいて情報提供範囲条件を満たす踏切および交差点に関する情報であるから、自動車にとってみれば、全ての踏切および交差点ではなく、例えば、現在位置に“近い”踏切および交差点といった、走行中に随時必要となる踏切や交通信号に関する情報を取り込めることになる。
また、走行支援情報3に含まれる踏切に関する情報は警報予測時刻情報であり、また、交差点に関する情報は信号変化予測情報であることから、自動車にとってみれば、状況が時々刻々と変化する踏切や交差点の交通信号に関して、予測されるその変化順序や変化時刻といった、自動車の走行に有用な情報を事前に取り込んで認識することができる。
また、踏切制御システム10および交通信号制御システム30は、ともに高精度時刻計時機を備えているので、各システムが提供する情報に含まれる時刻はこの高精度時刻情報に従った時刻である。そして、自動車の車載装置40においても同様に高精度時刻計時機能を備えているので、各システムと各自動車との間で精確な時刻同期が図れることとなり、安全な自動車の自動運転を実現することができる。
なお、本発明の適用可能な実施形態は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
1…情報提供システム
3…走行支援情報
10…踏切制御システム
12…踏切制御用中央装置
14…踏切制御機、16…踏切警報器、18…踏切遮断器
RC…踏切
30…交通信号制御システム
32…交通信号制御用中央装置
34…信号制御機、36…交通信号機
IS…交差点
40…車載装置
42…自動車
44…走行予定経路
62…踏切タイムテーブル情報
64…信号変化タイミング情報
66…走行情報
N1~N4…通信ネットワーク
G…GNSS衛星
W1~W9…ナビゲーション画面

Claims (12)

  1. 踏切制御システムおよび交通信号制御システムと通信を行い、自動車へ走行支援情報を提供する情報提供システムであって、
    前記踏切制御システムおよび前記交通信号制御システムは、それぞれが、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からの衛星信号の受信、標準電波の受信、或いは絶対時刻情報提供システムとの通信を行って高精度時刻を計時する高精度時刻計時機能を備えており、
    前記自動車は、前記GNSS衛星からの衛星信号の受信を行って測位する測位機能を備えており、
    前記踏切制御システムから、各踏切の前記高精度時刻に基づく踏切警報予測時刻のタイムテーブルである踏切タイムテーブル情報を取得する踏切タイムテーブル情報取得手段と、
    前記交通信号制御システムから、各信号機交差点の前記高精度時刻に基づく信号変化タイミング情報を取得する信号変化タイミング情報取得手段と、
    前記踏切制御システムから前記踏切タイムテーブル情報を取得可能な各踏切の踏切位置情報と、前記交通信号制御システムから前記信号変化タイミング情報を取得可能な各信号機交差点の交差点位置情報とを記憶する記憶手段と、
    前記自動車から自車位置情報を含む走行情報を受信する走行情報受信手段と、
    前記走行情報に基づいて定められた前記走行支援情報を提供する情報提供範囲条件を満たす踏切および信号機交差点を、前記記憶手段の記憶内容を参照して抽出する抽出手段と、
    前記抽出された踏切に係る前記踏切タイムテーブル情報に基づく当該踏切の警報予測時刻情報と、前記抽出された信号機交差点に係る前記信号変化タイミング情報に基づく当該信号機交差点の信号変化予測情報とを生成することと、前記警報予測時刻情報および前記信号変化予測情報を含む前記走行支援情報を前記自動車に提供することと、を行う情報提供制御手段と、
    を備え
    前記情報提供制御手段は、前記抽出された踏切および信号機交差点のうち、前記自車位置情報が示す位置を基準とした所定の近距離条件を満たさない踏切および信号機交差点については、当該自動車への前記警報予測時刻情報および前記信号変化予測情報の提供を第1の頻度で行い、前記近距離条件を満たす踏切および信号機交差点については、当該自動車への前記警報予測時刻情報および前記信号変化予測情報の提供を前記第1の頻度よりも高頻度な第2の頻度で行う、
    情報提供システム。
  2. 前記情報提供範囲条件は、前記自車位置情報が示す位置を基準とした距離に基づく条件を少なくとも含む、
    請求項1に記載の情報提供システム。
  3. 前記走行情報には、前記自動車の進行方向情報が含まれており、
    前記情報提供制御手段は、前記抽出された信号機交差点の信号機のうち、前記進行方向情報が示す進行方向に直近の信号機交差点については、当該進行方向の方路の信号機に係る信号変化予測情報を提供する、
    請求項1又は2に記載の情報提供システム。
  4. 前記走行情報受信手段は、前記自動車が走行予定経路を設定済みの場合には当該走行予定経路を含む前記走行情報を受信し、
    前記抽出手段は、前記走行情報受信手段により前記走行予定経路が受信された場合には、当該走行予定経路上の踏切および信号機交差点を抽出する、
    請求項1~の何れか一項に記載の情報提供システム。
  5. 前記情報提供制御手段は、前記走行情報受信手段により前記走行予定経路が受信された場合には、前記抽出された信号機交差点の信号機のうち、当該走行予定経路に沿って走行する方路の信号機に係る信号変化予測情報を提供する、
    請求項に記載の情報提供システム。
  6. 前記情報提供制御手段は、前記走行情報受信手段により前記走行予定経路が受信された場合には、受信されない場合に比べて高頻度に前記提供を行う、
    請求項又はに記載の情報提供システム。
  7. 踏切制御システムおよび交通信号制御システムと通信を行い、自動車へ走行支援情報を提供する情報提供システムであって、
    前記踏切制御システムおよび前記交通信号制御システムは、それぞれが、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からの衛星信号の受信、標準電波の受信、或いは絶対時刻情報提供システムとの通信を行って高精度時刻を計時する高精度時刻計時機能を備えており、
    前記自動車は、前記GNSS衛星からの衛星信号の受信を行って測位する測位機能を備えており、
    前記踏切制御システムから、各踏切の前記高精度時刻に基づく踏切警報予測時刻のタイムテーブルである踏切タイムテーブル情報を取得する踏切タイムテーブル情報取得手段と、
    前記交通信号制御システムから、各信号機交差点の前記高精度時刻に基づく信号変化タイミング情報を取得する信号変化タイミング情報取得手段と、
    前記踏切制御システムから前記踏切タイムテーブル情報を取得可能な各踏切の踏切位置情報と、前記交通信号制御システムから前記信号変化タイミング情報を取得可能な各信号機交差点の交差点位置情報とを記憶する記憶手段と、
    前記自動車から自車位置情報を含む走行情報を受信する走行情報受信手段と、
    前記走行情報に基づいて定められた前記走行支援情報を提供する情報提供範囲条件を満たす踏切および信号機交差点を、前記記憶手段の記憶内容を参照して抽出する抽出手段と、
    前記抽出された踏切に係る前記踏切タイムテーブル情報に基づく当該踏切の警報予測時刻情報と、前記抽出された信号機交差点に係る前記信号変化タイミング情報に基づく当該信号機交差点の信号変化予測情報とを生成することと、前記警報予測時刻情報および前記信号変化予測情報を含む前記走行支援情報を前記自動車に提供することと、を行う情報提供制御手段と、
    を備え
    前記走行情報受信手段は、前記自動車が走行予定経路を設定済みの場合には当該走行予定経路を含む前記走行情報を受信し、
    前記抽出手段は、前記走行情報受信手段により前記走行予定経路が受信された場合には、当該走行予定経路上の踏切および信号機交差点を抽出し、
    前記情報提供制御手段は、前記走行情報受信手段により前記走行予定経路が受信されない場合には当該自動車への前記走行支援情報の提供を第1の頻度で行い、前記走行予定経路が受信された場合には当該自動車への前記走行支援情報の提供を前記第1の頻度よりも高頻度な第2の頻度で行う、
    情報提供システム。
  8. 前記走行情報受信手段は、前記自動車が所定の自動運転レベルで自動運転中か否かを示すフラグ情報を含む前記走行情報を受信し、
    前記情報提供制御手段は、前記走行情報受信手段により受信された前記フラグ情報が前記自動運転中を示す場合には、前記自動運転中でない場合に比べて高頻度に前記提供を行う、
    請求項1~7の何れか一項に記載の情報提供システム。
  9. 踏切制御システムおよび交通信号制御システムと通信を行い、自動車へ走行支援情報を提供する情報提供システムであって、
    前記踏切制御システムおよび前記交通信号制御システムは、それぞれが、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からの衛星信号の受信、標準電波の受信、或いは絶対時刻情報提供システムとの通信を行って高精度時刻を計時する高精度時刻計時機能を備えており、
    前記自動車は、前記GNSS衛星からの衛星信号の受信を行って測位する測位機能を備えており、
    前記踏切制御システムから、各踏切の前記高精度時刻に基づく踏切警報予測時刻のタイムテーブルである踏切タイムテーブル情報を取得する踏切タイムテーブル情報取得手段と、
    前記交通信号制御システムから、各信号機交差点の前記高精度時刻に基づく信号変化タイミング情報を取得する信号変化タイミング情報取得手段と、
    前記踏切制御システムから前記踏切タイムテーブル情報を取得可能な各踏切の踏切位置情報と、前記交通信号制御システムから前記信号変化タイミング情報を取得可能な各信号機交差点の交差点位置情報とを記憶する記憶手段と、
    前記自動車から自車位置情報を含む走行情報を受信する走行情報受信手段と、
    前記走行情報に基づいて定められた前記走行支援情報を提供する情報提供範囲条件を満たす踏切および信号機交差点を、前記記憶手段の記憶内容を参照して抽出する抽出手段と、
    前記抽出された踏切に係る前記踏切タイムテーブル情報に基づく当該踏切の警報予測時刻情報と、前記抽出された信号機交差点に係る前記信号変化タイミング情報に基づく当該信号機交差点の信号変化予測情報とを生成することと、前記警報予測時刻情報および前記信号変化予測情報を含む前記走行支援情報を前記自動車に提供することと、を行う情報提供制御手段と、
    を備え
    前記走行情報受信手段は、前記自動車が所定の自動運転レベルで自動運転中か否かを示すフラグ情報を含む前記走行情報を受信し、
    前記情報提供制御手段は、前記走行情報受信手段により受信された前記フラグ情報が前記自動運転中を示さない場合には当該自動車への前記走行支援情報の提供を第1の頻度で行い、前記自動運転中を示す場合には当該自動車への前記走行支援情報の提供を前記第1の頻度よりも高頻度な第2の頻度で行う、
    情報提供システム。
  10. 請求項1~の何れか一項に記載の情報提供システムから前記走行支援情報を受信し、前記GNSS衛星からの衛星信号の受信を行って前記高精度時刻を計時する高精度時刻計時機能および測位機能を備えた自動車の車載装置であって、
    ナビゲーション画面において、前記走行支援情報に含まれる前記警報予測時刻情報に基づく踏切状態表示と、前記走行支援情報に含まれる前記信号変化予測情報に基づく信号状態表示と、の表示制御を行う表示制御手段、
    を備えた車載装置。
  11. 前記表示制御手段は、走行予定経路を設定済みの場合には、当該走行予定経路上の踏切および信号機交差点への到達予想時刻に基づいて、当該到達予想時刻における踏切状態表示および信号状態表示を行う予想表示制御手段を有する、
    請求項10に記載の車載装置。
  12. 前記表示制御手段は、
    前記ナビゲーション画面の表示マップに、前記走行支援情報に含まれる前記警報予測時刻情報に係る踏切、及び/又は、前記走行支援情報に含まれる前記信号変化予測情報に係る信号機交差点、が含まれている場合に、当該踏切、及び/又は、当該信号機交差点に所定の識別アイコンを表示させる識別アイコン表示制御手段と、
    前記識別アイコンの選択操作に応じて、選択された踏切及び/又は信号機交差点の状態を詳細表示する詳細表示制御手段と、
    を有する、
    請求項10又は11に記載の車載装置。
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