JP3544915B2 - 航法支援gps測位システムの地上疑似衛星装置および地上疑似衛星装置の疑似gps衛星信号同期化方法 - Google Patents

航法支援gps測位システムの地上疑似衛星装置および地上疑似衛星装置の疑似gps衛星信号同期化方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、航法支援を行うGPS測位システムに適用され、GPS衛星と同様の周波数帯及び変調方式で航行体に測距情報を提供する、航法支援GPS測位システムの地上疑似衛星装置、及び地上疑似衛星装置の疑似GPS衛星信号同期化方法に関する。
【0002】
また、本発明は、国際民間航空機関(ICAO)により規格の標準化が進められているGNSS(Global Navigation Satellite System)に於いて、特にGBAS(Ground Based Augmentation System)と称される地上型航法衛星補強システムに適用して好適な航法支援GPS測位システムの地上疑似衛星装置、及び地上疑似衛星装置の疑似GPS衛星信号同期化方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
ICAOにより規格の標準化が進められているGNSSに於いて、特にGBASと称される地上型航法衛星補強システムは、空港周辺の比較的狭い地域に対してサービスを提供するもので、空港に設置された複数の地上モニタ受信機から送られたGPSデータを処理し、VHFデータリンクにより信頼性向上のための補強情報を提供する。また各GPS衛星信号を監視して精度向上のための補強情報を航空機に伝達することにより、航空機が着陸するための垂直精度を向上することができる。このようにGBASは狭い地域に限定して情報を提供することから高い精度を得ることができる。更にAPL(Airport Pseudolite)と称される地上疑似衛星を付加し、この地上疑似衛星からGPS衛星と同様の周波数帯および変調方式で航空機等に測距情報を提供することができる。
【0004】
このようなAPLを用いて精度向上を図るGBASに於いて、APL信号の時刻系はGPS信号の時刻系と比較して1マイクロ秒以下と規定されている。
【0005】
前述のとおり、APLを用いたGBASは規格の標準化が進められている段階であり、具体的なハードウェア回路についての事例は存在しないが、上記規格を満足させるために以下のような方法が提案されていた。
【0006】
この方法は、汎用GPS受信機を用い、当該受信機から出力される1PPS(1pulse par sec)のタイミングでAPL信号を発生する方法である。GPS受信機の主機能は自己位置を計算するものであるが、その際、GPS受信機内部クロックのGPSシステム時刻からの誤差も計算できる。
【0007】
最近の汎用受信機はその特質を活かし、GPS受信機内部でGPSシステム時刻に同期したタイミング(1PPS)信号を生成し、外部に出力するものが一般的である。精度的にはGPSシステム時刻に対して数100nsを実現できる。この方法はこの1PPSのタイミングで連続的にAPL信号の出力タイミングを取り、GPSシステム時刻に近づけるものである。
【0008】
しかしながら、上記した1PPSのタイミングで連続的にAPL信号の出力タイミングを取る方法は、数100nsの精度は確保できるものの、その誤差はGPSシステム運用例の選択利用性によるものであり、数分の短周期で誤差が変化する。
【0009】
このタイミングでAPL信号を発生すると、機器の基準周波数信号(例えばOCXO、ルビジウム、セシウム発振器)をもとに生成した搬送波に対し、APLコードは選択利用性の誤差を持ち、搬送波周波数とAPLコード周波数の周波数同期性が崩れ、システム提供上の問題が発生する。
【0010】
このように1PPSのタイミングで連続的にAPL信号の出力タイミングを取る方法は、数分の短周期で誤差が変化することから、機器内部の基準周波数信号をもとに生成された搬送波周波数とAPLコード周波数の周波数同期性が短周期で崩れ、上述したAPL信号の時刻系とGPS信号の時刻系との誤差規定を満足することができないという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、APLを用いて精度向上を図るGBASに於いて、汎用GPS受信機を用い、当該受信機から出力される1PPSのタイミングでAPL信号を発生する方法は、機器内部の基準周波数信号をもとに生成された搬送波周波数とAPLコード周波数の周波数同期性が短周期で崩れ、上述したAPL信号の時刻系とGPS信号の時刻系との誤差規定を満足することができないという問題が生じる。
【0012】
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、APLにより精度向上を図るGBASに於いて、汎用GPS受信機を用いて、APL信号の時刻系とGPS信号の時刻系との誤差規定を十分に満足でき、これにより信頼性の高い高精度の測距情報を提供することができる航法支援GPS測位システムの地上疑似衛星装置、及び地上疑似衛星装置の疑似GPS衛星信号同期化方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、汎用GPS受信機を用い、システム運用開始時に上記GPS受信機より得られる1PPSのタイミングでAPLコードのコード位置(APL時刻値)を初期設定し、以後は上位装置(GBASの主局)から通達される誤差が規格範囲外となるまで機器内で生成したフリーランの基準周波数信号をベースにAPLコードを生成し、上記通達される誤差が規格範囲外となった際に、再度APLコードを1PPSと同期するように設定することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、汎用GPS受信機から出力されるタイミング信号と基準周波数信号とを用い、タイミング信号によりGPSシステム時刻の同期をとり、基準周波数信号をもとに搬送波を生成することを特徴とする。
【0015】
即ち、本発明は、GPS衛星信号を受信し当該受信信号からGPS時刻情報およびタイミング信号を弁別し出力するGPS衛星信号受信手段と、自装置内で生成された基準周波数信号を用いて疑似衛星コードを生成する疑似衛星コード発生手段と、上記疑似衛星コード発生手段で生成された疑似衛星コードと上記GPS衛星信号受信手段より出力されたGPS時刻情報とをもとに高周波変調された疑似GPS衛星信号を生成し無線送信する疑似GPS衛星信号送信手段とを有して、GPS衛星と同様の周波数帯及び変調方式による測距情報を航行体に提供する航法支援GPS測位システムの地上疑似衛星装置であって、前記システムの運用開始時に上記疑似衛星コード発生手段により生成される疑似衛星コードのコード位置(疑似衛星時刻値)を上記GPS衛星信号受信手段より出力されるタイミング信号に同期化させ、以降の動作時に於いて上記システムの監視を行う上位装置より誤差信号を受け、当該誤差信号が規定範囲を超えた際に上記疑似衛星コード発生手段により生成される疑似衛星コードのコード位置を再度上記タイミング信号に同期化させる制御手段を具備してなることを特徴とする。
【0016】
また本発明は、航法支援GPS測位システムの地上疑似衛星装置であって、GPS衛星信号を受信し、当該受信信号からGPS時刻情報およびタイミング信号を弁別し出力するGPS衛星信号受信手段と、装置内部の動作用基準周波数信号を生成する基準周波数信号発生手段と、上記基準周波数信号発生手段で生成された基準周波数信号を用いて疑似衛星コードを生成する疑似衛星コード発生手段と、上記疑似衛星コード発生手段で生成された疑似衛星コードと上記GPS衛星信号受信手段より出力されたGPS時刻情報とをもとに上記GPS衛星信号と同様の周波数帯及び変調方式による疑似GPS信号を生成し無線送信する疑似GPS衛星信号の生成及び送信手段と、動作開始時に上記疑似衛星コード発生手段により生成される疑似衛星コードのコード位置を上記GPS衛星信号受信手段より出力されるタイミング信号に同期化させる初期同期化制御手段と、上記システムの監視を行う上位装置より誤差信号を受け、当該誤差信号が設定範囲を超えた際に上記疑似衛星コード発生手段により生成される疑似衛星コードのコード位置を再度上記タイミング信号に同期化させる自走時同期化制御手段とを具備してなることを特徴とする。
【0017】
また本発明は、航法支援GPS測位システムに適用され、GPS衛星と同様の周波数帯及び変調方式による測距情報を航行体に提供する地上疑似衛星装置の疑似GPS衛星信号同期化方法であって、自装置内で生成した基準周波数信号をもとに疑似GPS衛星信号を生成する手段を有し、動作開始時に於いて上記GPS衛星より受信したGPS衛星信号に含まれるタイミング信号に同期させて上記疑似GPS衛星信号を生成し、以後の動作時に於いて上記システムの監視を行う上位装置より受けた誤差信号が規定範囲を超えた際に上記タイミング信号に同期させて上記疑似GPS衛星信号を生成することを特徴とする。
【0018】
また本発明は、GPS衛星と同様の周波数帯及び変調方式による測距情報を航行体に提供する航法支援GPS測位システムの地上疑似衛星装置であって、GPS衛星信号を受信し、当該受信信号から基準周波数信号とGPS時刻情報とタイミング信号とを弁別し出力するGPS衛星信号受信手段と、上記GPS衛星信号受信手段より出力された基準周波数信号及びタイミング信号を用いて疑似衛星コードを生成する疑似衛星コード発生手段と、上記疑似衛星コード発生手段で生成された疑似衛星コード及び上記GPS衛星信号受信手段より出力されたGPS時刻情報をもとに高周波変調された疑似GPS衛星信号を生成し無線送信する疑似GPS衛星信号送信手段とを具備してなることを特徴とする。
【0019】
また本発明は、航法支援GPS測位システムの地上疑似衛星装置であって、GPS衛星信号を受信し、当該受信信号から基準周波数信号とGPS時刻情報とタイミング信号とを弁別し出力するGPS衛星信号受信手段と、上記GPS衛星信号受信手段より出力された基準周波数信号及びタイミング信号を用いて疑似衛星コードを生成する疑似衛星コード発生手段と、上記GPS衛星信号受信手段より出力された基準周波数信号を用いて搬送波信号を生成する搬送波発生手段と、上記疑似衛星コード発生手段で生成された疑似衛星コード及び上記GPS衛星信号受信手段より出力されたGPS時刻情報と上記搬送波発生手段で生成された搬送波信号とをもとに上記GPS衛星信号と同様の周波数帯及び変調方式による疑似GPS信号を生成し無線送信する疑似GPS衛星信号の生成及び送信手段とを具備してなることを特徴とする。
【0020】
また本発明は、航法支援GPS測位システムに適用され、GPS衛星と同様の周波数帯及び変調方式による測距情報を航行体に提供する地上疑似衛星装置の疑似GPS衛星信号同期化方法であって、GPS衛星信号を受信して当該受信信号から基準周波数信号とGPS時刻情報とタイミング信号とを弁別出力し、当該弁別出力された基準周波数信号とタイミング信号とを用いて疑似衛星コードを生成するとともに、上記基準周波数信号を用いて搬送波信号を生成し、当該疑似衛星コードと上記GPS時刻情報と上記搬送波信号とをもとに高周波変調された疑似GPS衛星信号を生成して無線送信することを特徴とする。
【0021】
上記した航法支援GPS測位システムの地上疑似衛星装置、及び地上疑似衛星装置の疑似GPS衛星信号同期化方法により、汎用GPS受信機を用いて、APL信号の時刻系とGPS信号の時刻系との誤差規定を十分に満足でき、これによりAPLを用いて精度向上を図るGBASに於いて信頼性の高い高精度の測距情報を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0023】
図1は本発明の実施形態に於けるAPL装置を含むシステム全体の構成を示すブロック図である。
【0024】
図中、1,1,…はGPS衛星(GPS1〜GPS4)、2はGPS航法支援の対象となる航空機、3は航空機2に補強情報を提供するGBASである。4乃至6はそれぞれGBAS3の構成要素をなすもので、4,4,…はGPS衛星1より発信されたGPSデータを受信処理する地上モニタ受信機(MRV)、5は地上モニタ受信機(MRV)4,4,…より受けたGPSデータを処理し、VHFデータリンクにより信頼性向上のための補強情報を提供するGBAS主局、6はGPS衛星1と同様の周波数帯および変調方式で航空機2に測距情報を提供する本発明の対象となるAPL装置(地上疑似衛星装置)である。
【0025】
図2は本発明の第1実施形態に於けるAPL装置6の要部の構成を示すブロック図である。
【0026】
図2に於いて、11はGPSタイミング受信機であり、ここではGPSアンテナを介してGPS衛星信号を受信し、当該受信信号からGPS時刻情報および1PPSのタイミング信号(以下1PPS信号と称す)を弁別し出力する。
【0027】
12は後述する基準周波数信号発生器18より出力された基準周波数信号を用いてAPL時刻の下位桁値を示すAPLコード(疑似衛星コード)を生成するAPLコード発生器であり、この第1実施形態では、システム運用開始時に、上記GPSタイミング受信機11の1PPS信号受信タイミングでAPLコード位置(APL時刻下位桁値)を初期設定し、以後は、後述する同期信号発生器13より同期指示信号を受けるまで、後述する基準周波数信号発生器18で生成した基準周波数信号をもとにフリーランでAPLコードを生成する。後述する同期信号発生器13より同期指示信号を受けると、再度上記GPSタイミング受信機11の1PPS信号受信タイミングでAPLコード位置を同期化する。
【0028】
13は同期信号発生器であり、図1に示すGBAS主局5より受けたAPL信号時刻誤差情報が規定値を超えた際に、上記APLコード発生器12に同期指示信号を送出して、再度、上記1PPS信号受信タイミングでAPLコード位置を同期化する。
【0029】
14はデータ発生器であり、上記GPSタイミング受信機11より出力されるGPS時刻情報をもとに、送信用のAPL信号を生成するためのAPLデータを生成し、後述する信号発生器15に送出する。
【0030】
15は送信用のAPL信号を生成する信号発生器であり、上記APLコード発生器12より出力されたAPLコードと上記データ発生器14より出力されたAPLデータと後述する搬送波発生器16より出力された搬送波とをもとにGPS衛星信号と同様の周波数帯及び変調方式による送信用のAPL信号を生成する。
【0031】
16は送信用APL信号の搬送波を生成する搬送波発生器であり、後述する基準周波数信号発生器18より出力される基準周波数信号をもとにGPS衛星信号と同様の周波数帯及び変調方式によるAPL信号を得るための搬送波を生成する。
【0032】
17は上記搬送波で変調された送信用APL信号を電力増幅する電力増幅器であり、上記信号発生器15より出力されたAPL信号を高周波電力増幅しAPL送信アンテナより測距情報として送信出力する。
【0033】
18はAPL装置内部の動作用基準周波数信号を生成する基準周波数信号発生器であり、ここではルビジウム発振器またはセシウム発振器により構成される。
【0034】
ここで上記図2を参照して本発明の第1実施形態に於けるAPL装置の動作を説明する。
【0035】
GPSタイミング受信機11は、GPSアンテナを介してGPS衛星信号を受信し、当該受信信号からGPS時刻情報および1PPS信号を弁別し出力する。
【0036】
APLコード発生器12は、基準周波数信号発生器18より出力された基準周波数信号を用いてAPL時刻の下位桁値を示すAPLコードを生成する。この第1実施形態では、システム運用開始時に、上記GPSタイミング受信機11の1PPS信号受信タイミングでAPLコード位置(APL時刻下位桁値)を初期設定し、以後は、後述する同期信号発生器13より同期指示信号を受けるまで、後述する基準周波数信号発生器18で生成した基準周波数信号をもとにフリーランでAPLコードを生成する。同期信号発生器13より同期指示信号を受けると、再度、上記GPSタイミング受信機11の1PPS信号受信タイミングでAPLコード位置を同期化する。
【0037】
即ち、APLコード発生器12はGPSタイミング受信機11から1PPS信号を入力するが、システム運用開始時に於いて、その1PPS信号のタイミングでAPLコード位置(APL時刻)を初期設定する。ここで上記APLコードと搬送波はそれぞれAPL装置内の基準周波数信号発生器18から出力される基準周波数信号をもとに生成され、従ってAPLコードと搬送波周波数の周波数同期は完全に取られていることになる。
【0038】
上記したように1PPS信号のタイミングでAPLコードを初期設定していることで、APLコード位置は、初期設定時、1PPS信号のGPSシステム時刻同期精度の数100ns相当の精度で同期している。その後、APLコード発生器12は、上記1PPSのタイミングを使用せず、基準周波数信号発生器18より出力されるフリーランの基準周波数信号をベースにAPLコードを発生する。
【0039】
ここで、基準周波数信号発生器18として、ルビジウムを使用する場合、周波数確度1×10−10 の精度から、APL信号の時刻系がGPSシステム時刻に対して1マイクロ秒以上の誤差になるには
10000秒かかることになる。この誤差については、APL装置6の上位システムであるGBAS主局5が信号をモニタすることにより検出でき、その誤差情報をAPL装置6に通知し、当該誤差が規定範囲外となった場合、再度、APLコードを1PPS信号と同期するように設定することで規格を満足する。
【0040】
なお、10000秒毎に再設定する方式は、実運用の場合、運用の観点から問題は生じるものの、基準周波数信号発生器18をルビジウム発振器からセシウム発振器に変更することで再設定の周期はオーダー的に10倍大きくなる。またGPSシステム時刻同期精度規格の1マイクロ秒が1秒に変更される可能性が高いことから、もし変更されれば再設定の周期が1×10倍大きくなり運用上の問題も解決される。
【0041】
次に図3を参照して本発明の第2実施形態を説明する。この第2実施形態では、汎用GPS受信機から出力される1PPS信号に加え、同じくGPSタイミング受信機11から出力される基準周波数信号を用い、1PPS信号によりGPSシステム時刻の同期をとり、基準周波数信号をもとに搬送波を生成する。
【0042】
図3は本発明の第2実施形態に於けるAPL装置6の要部の構成を示すブロック図である。
【0043】
図3に於いて、21はGPSタイミング受信機であり、ここではGPSアンテナを介してGPS衛星信号を受信し、当該受信信号から1PPS信号と基準周波数信号とGPS時刻情報とを弁別し出力する。
【0044】
22はAPLコード発生器であり、ここでは上記GPSタイミング受信機21より出力された基準周波数信号と1PPS信号とを用いてAPL時刻の下位桁値を示すAPLコード(疑似衛星コード)を生成する。
【0045】
23はデータ発生器であり、上記GPSタイミング受信機21より出力されるGPS時刻情報をもとに、送信用APL信号を得るためのAPLデータを生成する。
【0046】
24は信号発生器であり、上記APLコード発生器22より出力されたAPLコードと上記データ発生器23より出力されたAPLデータと後述する搬送波発生器25より出力された搬送波とをもとにGPS衛星信号と同様の周波数帯及び変調方式による送信用のAPL信号を生成する。
【0047】
26はAPL信号送信用の電力増幅器であり、上記信号発生器24より出力されたAPL信号を高周波電力増幅しAPL送信アンテナより測距情報として送信出力する。
【0048】
ここで上記図32を参照して本発明の第2実施形態に於けるAPL装置の動作を説明する。
【0049】
GPSタイミング受信機21は、GPSアンテナを介してGPS衛星信号を受信し、当該受信信号から1PPS信号と基準周波数信号とGPS時刻情報とを弁別し出力する。
【0050】
APLコード発生器22は、上記GPSタイミング受信機21より出力された基準周波数信号と1PPS信号とを用いてAPL時刻の下位桁値を示すAPLコードを生成する。
【0051】
信号発生器24は、APLコード発生器22より出力されたAPLコードとデータ発生器23より出力されたAPLデータと搬送波発生器25より出力された搬送波とをもとにGPS衛星信号と同様の周波数帯及び変調方式による送信用のAPL信号を生成し電力増幅器26に送出する。電力増幅器26は信号発生器24より出力されたAPL信号を高周波電力増幅しAPL送信アンテナより測距情報として送信出力する。
【0052】
ここで、APLコード発生器22は、GPSタイミング受信機21で受信した1PPS信号と基準周波数信号とをもとにAPLコードを生成している。この際、1PPS信号が選択利用性の影響を受けているのと同様に基準周波数信号も選択利用性の影響を受けるが、この基準周波数信号を用いて搬送波を生成することで前述した従来技術による周波数同期の問題を回避できる。
【0053】
上記した本発明の各実施形態により、汎用のGPS受信機を用いて、APL信号の時刻系とGPS信号の時刻系との誤差規定を十分に満足でき、これによりAPLを用いて精度向上を図るGBASに於いて信頼性の高い高精度の測距情報を提供することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、APLにより精度向上を図るGBASに於いて、汎用GPS受信機を用いて、APL信号の時刻系とGPS信号の時刻系との誤差規定を十分に満足でき、これにより信頼性の高い高精度の測距情報を提供することができる航法支援GPS測位システムの地上疑似衛星装置、及び地上疑似衛星装置の疑似GPS衛星信号同期化方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に於けるAPL装置を含むシステム全体の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1実施形態に於けるAPL装置の要部の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第2実施形態に於けるAPL装置の要部の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…GPS衛星
2…GPS航法支援の対象となる航空機
3…GBAS(Ground Based Augmentation System)
4…地上モニタ受信機(MRV)
5…GBAS主局
6…APL装置(地上疑似衛星装置)
11…GPSタイミング受信機
12…APLコード発生器
13…同期信号発生器
14…データ発生器
15…信号発生器
16…搬送波発生器
17…電力増幅器
18…基準周波数信号発生器
21…GPSタイミング受信機
22…APLコード発生器
23…データ発生器
24…信号発生器
25…搬送波発生器
26…電力増幅器

Claims (3)

  1. GPS衛星信号を受信し当該受信信号からGPS時刻情報およびタイミング信号を弁別し出力するGPS衛星信号受信手段と、自装置内で生成された基準周波数信号を用いて疑似衛星コードを生成する疑似衛星コード発生手段と、前記疑似衛星コード発生手段で生成された疑似衛星コードと前記GPS衛星信号受信手段より出力されたGPS時刻情報とをもとに高周波変調された疑似GPS衛星信号を生成し無線送信する疑似GPS衛星信号送信手段とを有して、GPS衛星と同様の周波数帯及び変調方式による測距情報を航行体に提供する航法支援GPS測位システムの地上疑似衛星装置であって、前記システムの運用開始時に、前記疑似衛星コード発生手段により生成される疑似衛星コードのコード位置を前記GPS衛星信号受信手段より出力されるタイミング信号に同期化させ、以降の動作時に於いて前記システムの監視を行う上位装置より誤差信号を受け、当該誤差信号が規定範囲を超えた際に前記疑似衛星コード発生手段により生成される疑似衛星コードのコード位置を再度前記タイミング信号に同期化させる制御手段を具備してなることを特徴とする航法支援GPS測位システムの地上疑似衛星装置。
  2. GPS衛星信号を受信し、当該受信信号からGPS時刻情報およびタイミング信号を弁別し出力するGPS衛星信号受信手段と、
    装置内部の動作用基準周波数信号を生成する基準周波数信号発生手段と、
    前記基準周波数信号発生手段で生成された基準周波数信号を用いて疑似衛星コードを生成する疑似衛星コード発生手段と、
    前記疑似衛星コード発生手段で生成された疑似衛星コードと前記GPS衛星信号受信手段より出力されたGPS時刻情報とをもとに前記GPS衛星信号と同様の周波数帯及び変調方式による疑似GPS信号を生成し無線送信する疑似GPS衛星信号の生成及び送信手段と、
    動作開始時に前記疑似衛星コード発生手段により生成される疑似衛星コードのコード位置を前記GPS衛星信号受信手段より出力されるタイミング信号に同期化させる初期同期化制御手段と、
    前記システムの監視を行う上位装置より誤差信号を受け、当該誤差信号が設定範囲を超えた際に前記疑似衛星コード発生手段により生成される疑似衛星コードのコード位置を前記タイミング信号に同期化させる自走時同期化制御手段とを具備してなることを特徴とする航法支援GPS測位システムの地上疑似衛星装置。
  3. 航法支援GPS測位システムに適用され、GPS衛星と同様の周波数帯及び変調方式による測距情報を航行体に提供する地上疑似衛星装置の疑似GPS衛星信号同期化方法であって、
    自装置内で生成した基準周波数信号をもとに疑似GPS衛星信号を生成する手段を有し、
    動作開始時に前記GPS衛星より受信したGPS衛星信号を処理することで得られるタイミング信号に同期させて前記疑似GPS衛星信号を生成し、
    以後の動作時に於いて前記システムの監視を行う上位装置より受けた誤差信号が規定範囲を超えた際に前記タイミング信号に同期させて前記疑似GPS衛星信号を生成することを特徴とする航法支援GPS測位システムの地上疑似衛星装置に於ける疑似GPS衛星信号同期化方法。
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