JP6352010B2 - 列車接近警報システムおよび携帯端末 - Google Patents
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Description
さらに、予め作業区間の路線や位置などの作業区間情報を携帯受信機に登録しておいて、車両に搭載されている車載用送受信装置より当該車両の位置や速度などと路線情報とから車両状態情報を作成し、この車両状態情報を作業員が保持する携帯受信機に送信して、携帯受信機は受信した車両状態情報と登録された作業区間情報とに基づいて警報の要否を判定するようにした鉄道用警報発生システムに関する発明も提案されている(特許文献3)。
しかし、特許文献2の発明はGPS衛星からの電波を受信できないトンネル内の保守作業には適用できない。また、現在のGPS機能では、作業員の位置を10数mの誤差範囲内でしか把握することができない。そのため、隣接する線区同士が数mしか離れていないような多線区の作業に対して特許文献2の発明を適用したとしても、不所望の状況で警報が発せられて作業が中断されてしまうのを回避することができないという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、作業員の位置をより正確に把握して作業中の線路もしくは隣接する線路において列車が接近する場合にのみ警報を発することができる列車接近警報システムおよび携帯端末を提供することを目的とする。
鉄道路線の拠点に配置され当該拠点の近傍に延設されている線路毎に所定区間に列車が存在するか否か監視する複数の列車運行管理装置と、線路に沿って延設され前記複数の列車運行管理装置が有する列車運行情報を信号として伝送する伝送路と、線路に沿って任意の間隔で設置され前記伝送路により伝送されて来る情報信号を無線信号に変換して送信する複数の送信装置と、前記送信装置からの無線信号を受けて列車が接近しているか否か判断して警報を発生可能な携帯端末とを備えた列車接近警報システムであって、
線路の外側であって線路もしくは作業通路に沿って、線路を記述した地図上での位置情報が固有情報として記録されている複数の道標が設けられ、
前記携帯端末は、
作業員が認識可能な警報を発生可能な警報出力手段と、
前記送信装置によって送信された無線信号を受信可能な無線信号受信手段と、
前記道標に記録されている固有情報を読み取り可能な読取手段と、
を備え、
前記読取手段によって読み取られた固有情報に基づいて当該携帯端末の前記地図上での自己位置を認識し、
前記無線信号受信手段が受信した列車運行情報信号に基づいて当該携帯端末の位置近傍の線路に関する列車運行情報を抽出し、該情報に基づいて所定の距離内に接近している列車の有無を判定して前記警報出力手段を駆動して警報を発生可能に構成した。
鉄道路線の拠点に配置され当該拠点の近傍に延設されている線路毎に所定区間に列車が存在するか否か監視する複数の列車運行管理装置と、線路に沿って延設され前記複数の列車運行管理装置が有する列車運行情報を信号として伝送する伝送路と、線路に沿って任意の間隔で設置され前記伝送路により伝送されて来る情報信号を無線信号に変換して送信する複数の送信装置と、線路の外側であって線路もしくは作業通路に沿って設置され線路を記述した地図上での位置情報が固有情報として記録されている複数の道標と、を備えた列車接近警報システムに用いられる携帯端末であって、
作業員が認識可能な警報を発生可能な警報出力手段と、
前記送信装置によって送信された無線信号を受信可能な無線信号受信手段と、
前記道標に記録されている固有情報を読み取り可能な固有情報を読取手段と、
を備え、
前記読取手段によって読み取られた固有情報に基づいて当該携帯端末の前記地図上での自己位置を認識し、
前記無線信号受信手段が受信した列車運行情報信号に基づいて当該携帯端末の位置近傍の線路に関する列車運行情報を抽出し、該情報に基づいて所定の距離内に接近している列車の有無を判定して前記警報出力手段を駆動して警報を発生可能に構成した。
前記移動距離算出手段によって算出された移動距離を用いて、前記固有情報に基づいて認識した自己位置を補正し、補正後の自己位置の近傍の線路に関する列車運行情報を抽出し、該情報に基づいて所定の距離内に接近している列車の有無を判定して警報出力手段を駆動して警報を発生可能に構成する。
かかる構成によれば、携帯端末は、移動距離算出手段によって算出された移動距離を用いて、固有情報に基づいて認識した自己位置を補正し、接近している列車の有無を判定して警報を発生するので、道標の設置間隔が大きくても正確な判定を行うことができ、線区内に設置する道標の数を減らしトータルのコスト上昇を抑えることができる。
かかる構成によれば、線路もしくは作業通路に沿って基準地点からの相対位置情報が記録されている道標を設置しておくだけで、携帯端末は認識している自己位置を補正することができるので、道標に記録しておく情報量を減らしコスト上昇を抑えることができる。
また、望ましくは、前記道標はパッシブ型のRFタグで構成し、前記読取手段はRFタグに電波もしくは磁界を印加して情報を読み取るRFタグリーダとする。
このような構成とすることにより、タグ側の電池を不要とすることができ、それによってメンテナンスが不要となってトータルコトスの上昇を抑えることができる。
図1は、本実施形態の列車接近警報システムの概略構成を示すものである。図1に示すように、本実施形態の列車接近警報システムにおいては、鉄道用線路10に沿って、線路10を走行する列車11の在線位置情報等を伝送するための伝送路20が配設され、該伝送路20には、所定の距離(例えば500m)をおいて伝送路20を介して送られて来る情報を、作業員が保有する携帯端末30へ無線で送信する送信装置21が接続されている。
一方、作業員が保有する携帯端末30は、後に詳しく説明するように、自己の位置を認識する機能と、上記送信装置21から無線で送信される情報を受信する機能と、受信した情報から自己位置情報に基づいて作業員が居る地点近傍の線路上の列車の在線位置情報を抽出する機能と、抽出した情報に基づいて列車が所定距離(例えば1km)以内に近づいているか否か判断し警報を発する機能、自己位置情報を校正する機能等を有している。
送信装置21から無線で送信する情報としては、例えば列車が接近している線区を示すコード、どの駅とどの駅との間であるかを示すコード、位置情報を取得した軌道回路を示す識別コード、通番(送信ID)、誤り訂正符号等が考えられる。単線区間の場合には列車の走行方向が上り方向か下り方向かを示すコードを含ませても良い。
図2に示すように、本実施形態における携帯端末30は、WiFiやZigBee通信等の中距離無線通信機能を有し送信装置21から無線で送信される情報を受信する受信回路31と、コイル状のアンテナ32aを駆動して外部のRFIDタグ50に記録されている情報を読み取る外部情報読取回路(タグリーダ)32と、LCD(液晶パネル)などからなる表示部33と、タッチパネルなどからなる入力操作部34と、音声を発生するスピーカ35を備えている。本実施形態で用いられるRFIDタグ50は、パッシブ型のRFタグである。パッシブ型のRFタグを使用することで、電池を不要とすることができ、それによってメンテナンスが不要となってトータルコトスの上昇を抑えることができる。
さらに、本実施形態における携帯端末30は、当該端末の移動およびその方向を検知するために、水平平面内の直交2軸(X,Y軸)方向の加速度を検知する第1加速度センサー39Aおよび第2加速度センサー39Bと、垂直方向(Z軸)の加速度を検知する第3加速度センサー39Cとを備えている。
なお、加速度センサーには多くの種類があり、加速度の検出方式によって大別される。一般的に約20G以下の測定範囲を持つ加速度センサーを低G加速度センサー、それ以上の測定範囲を持つものを高G加速度センサーと呼ばれる。低G加速度センサーは重力・傾きの検知や人の動きの検知に適しており、高G加速度センサーは主に衝撃の検知に使われる。従って、本実施形態では、低G加速度センサーが使用される。
作業員が作業現場へ向かう際には、上記機能を有する携帯端末30を携帯して、線路の入口に設置されている基準RFIDタグ50Aにタッチする。すると、携帯端末30によって基準RFIDタグ50Aに記録されている位置情報が始点位置情報として記憶される。続いて、作業員は作業現場へ向かって移動することとなるが、その移動中、携帯端末30内部では加速度センサーからの信号に基づいて移動距離(移動方向を含む)の算出が刻々と実行され、現在位置情報が更新される。
そして、作業現場に来ると(移動中を含む)、携帯端末30は、線路沿線の送信装置21を介して列警駅装置41から送信されて来る列車の位置情報の中から、作業員が居る位置に在る線路およびその両側の線路(例えば隣接線±1線以内の線路)を走行する列車の位置情報を抽出し、所定の距離(例えば1km)以内に近づいている列車があると判断すると警報を発生することとなる。
このうち、端末位置認識処理は、タイマ割込みにより所定周期で実行させ、列車接近警報処理はループ処理で繰返し実行するように、構成することができる。
上記のような処理を実行することで、作業員が居る位置から離れた線路において列車が接近したような、安全性に問題のない場合における警報の発生を回避しつつ、作業員の近傍の線路において列車が接近した際には警報を発生させて、作業員の安全を確保することができるようになる。
なお、図5のフローチャートには示されていないが、ステップS18で発生した警報は、その後に取得した列車在線位置情報に基づいて当該列車が作業員の居る位置を通過したと判定した時点で、他の列車が所定距離以内に接近して来ていないことを条件に速やかに停止させるように構成することができる。
また、前記実施形態においては、駅等の拠点に配設されている軌道回路からの信号に基づいて列車の位置を把握するようにしたシステムについて説明したが、列車にGSP装置および無線通信装置を搭載するとともに、ATOS駅装置40または列警駅装置41に列車の無線通信装置と通信可能な通信機能を設け、GPS機能を使用して列車の位置を把握するようにしたシステムにも本発明を適用することができる。
11 列車
20 伝送路
21 送信装置
30 携帯端末
31 受信回路
32 外部情報読取回路(タグリーダ)
33 表示部
34 入力操作部
35 スピーカ
39A,39B,39C 加速度センサー
40 ATOS駅装置(列車運行管理装置)
41 列車接近警報制御装置(列警駅装置)
50 RFIDタグ
Claims (7)
- 鉄道路線の拠点に配置され当該拠点の近傍に延設されている線路毎に所定区間に列車が存在するか否か監視する複数の列車運行管理装置と、線路に沿って延設され前記複数の列車運行管理装置が有する列車運行情報を信号として伝送する伝送路と、線路に沿って任意の間隔で設置され前記伝送路により伝送されて来る情報信号を無線信号に変換して送信する複数の送信装置と、前記送信装置からの無線信号を受けて列車が接近しているか否か判断して警報を発生可能な携帯端末とを備えた列車接近警報システムであって、
線路の外側であって線路もしくは作業通路に沿って、線路を記述した地図上での位置情報が固有情報として記録されている複数の道標が設けられ、
前記携帯端末は、
作業員が認識可能な警報を発生可能な警報出力手段と、
前記送信装置によって送信された無線信号を受信可能な無線信号受信手段と、
前記道標に記録されている固有情報を読み取り可能な読取手段と、
を備え、
前記読取手段によって読み取られた固有情報に基づいて当該携帯端末の前記地図上での自己位置を認識し、
前記無線信号受信手段が受信した列車運行情報信号に基づいて当該携帯端末の位置近傍の線路に関する列車運行情報を抽出し、該情報に基づいて所定の距離内に接近している列車の有無を判定して前記警報出力手段を駆動して警報を発生可能鉄道路線の拠点に配置され当該拠点の近傍に延設されている線路毎に所定区間に列車が存在するか否か監視する複数の列車運行管理装置と、線路に沿って延設され前記複数の列車運行管理装置が有する列車運行情報を信号として伝送する伝送路と、線路に沿って任意の間隔で設置され前記伝送路により伝送されて来る情報信号を無線信号に変換して送信する複数の送信装置と、前記送信装置からの無線信号を受けて列車が接近しているか否か判断して警報を発生可能な携帯端末とを備えた列車接近警報システムであって、
線路もしくは作業通路に沿って、線路を記述した地図上での位置情報が固有情報として記録されている複数の道標が設けられ、
前記携帯端末は、
作業員が認識可能な警報を発生可能な警報出力手段と、
前記送信装置によって送信された無線信号を受信可能な無線信号受信手段と、
前記道標に記録されている固有情報を読み取り可能な読取手段と、
を備え、
前記読取手段によって読み取られた固有情報に基づいて当該携帯端末の前記地図上での自己位置を認識し、
前記無線信号受信手段が受信した列車運行情報信号に基づいて当該携帯端末の位置近傍の線路に関する列車運行情報を抽出し、該情報に基づいて所定の距離内に接近している列車の有無を判定して前記警報出力手段を駆動して警報を発生可能に構成されていることを特徴とする列車接近警報システム。 - 前記携帯端末は、
当該携帯端末の移動を検出するための移動検出手段と、
前記移動検出手段からの信号に基づいて移動距離を算出する移動距離算出手段と、を備え、
前記移動距離算出手段によって算出された移動距離を用いて、前記固有情報に基づいて認識した自己位置を補正し、補正後の自己位置の近傍の線路に関する列車運行情報を抽出し、該情報に基づいて所定の距離内に接近している列車の有無を判定して警報出力手段を駆動して警報を発生可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の列車接近警報システム。 - 線路沿線のいずれかの地点に前記地図上での位置情報が固有情報として記録されている基準となる道標が設けられ、線路もしくは作業通路に沿って任意の間隔で、前記地図上の前記基準となる道標の設置地点からの相対位置情報が記録されている複数の道標が設けられ、
前記携帯端末は、前記複数の道標に記録されている情報に基づいて自己位置を校正可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の列車接近警報システム。 - 鉄道路線の拠点に配置され当該拠点の近傍に延設されている線路毎に所定区間に列車が存在するか否か監視する複数の列車運行管理装置と、線路に沿って延設され前記複数の列車運行管理装置が有する列車運行情報を信号として伝送する伝送路と、線路に沿って任意の間隔で設置され前記伝送路により伝送されて来る情報信号を無線信号に変換して送信する複数の送信装置と、線路の外側であって線路もしくは作業通路に沿って設置され線路を記述した地図上での位置情報が固有情報として記録されている複数の道標と、を備えた列車接近警報システムに用いられる携帯端末であって、
作業員が認識可能な警報を発生可能な警報出力手段と、
前記送信装置によって送信された無線信号を受信可能な無線信号受信手段と、
前記道標に記録されている固有情報を読み取り可能な固有情報を読取手段と、
を備え、
前記読取手段によって読み取られた固有情報に基づいて当該携帯端末の前記地図上での自己位置を認識し、
前記無線信号受信手段が受信した列車運行情報信号に基づいて当該携帯端末の位置近傍の線路に関する列車運行情報を抽出し、該情報に基づいて所定の距離内に接近している列車の有無を判定して前記警報出力手段を駆動して警報を発生可能に構成されていることを特徴とする携帯端末。 - 当該携帯端末の移動を検出するための移動検出手段と、
前記移動検出手段からの信号に基づいて移動距離を算出する移動距離算出手段と、を備え、
前記移動距離算出手段によって算出された移動距離を用いて、前記固有情報に基づいて認識した自己位置を補正し、補正後の自己位置の近傍の線路に関する列車運行情報を抽出し、該情報に基づいて所定の距離内に接近している列車の有無を判定して警報出力手段を駆動して警報を発生可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の携帯端末。 - 前記移動検出手段は加速度を検出する加速度センサーであり、少なくとも水平平面内の直交2軸方向の加速度をそれぞれ検知する第1加速度センサーおよび第2加速度センサーを備えることを特徴とする請求項5に記載の携帯端末。
- 前記道標はパッシブ型のRFタグであり、前記読取手段はRFタグに電波もしくは磁界を印加して情報を読み取るRFタグリーダであることを特徴とする請求項6に記載の携帯端末。
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