JP2016094102A - スライドレール - Google Patents

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Koji Takiya
浩司 瀧谷
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Abstract

【課題】スライドレールにおけるロックバネの解除操作の荷重を軽くすること。
【解決手段】スライドレール10は、アッパレール12に設けられた2本のロックバネ13が、ロアレール11に形成されたロック孔11B1内に附勢によって入り込むことで両レール11,12間のスライドがロックされる構成となっている。各ロックバネ13は、それぞれ、アッパレール12に対して、このレール12との取り付け位置からこのレール12のスライド方向に延びてこのレール12の横断面の面内方向への撓み変形によってロック孔11B1内に入り込む、片持ち状に支持された構成とされている。
【選択図】図8

Description

本発明は、スライドレールに関する。詳しくは、乗物用シートを乗物本体に対してスライド可能な状態に連結するスライドレールに関する。
従来、車両用シートのスライドレールとして、フロア上に取り付けられたロアレールと、車両用シートに取り付けられてロアレールに対して前後スライド可能に組み付けられたアッパレールと、を有する構成とされたものが知られている(特許文献1)。上記スライドレールには、通常時に両レール間のスライドをロックする機構として、スライド方向に長尺状に延びるロックバネをアッパレールに支持させて、ロアレールのロック溝内に下方側から弾性的に入り込ませてロックさせる機構が採用されている。
特開2013−39916号公報
しかし、上記従来の技術では、ロックバネが両端支持された状態で設けられているため、ロックバネを解除操作するための荷重が重い。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、スライドレールにおけるロックバネの解除操作の荷重を軽くすることにある。
上記課題を解決するために、本発明のスライドレールは次の手段をとる。
第1の発明は、乗物用シートを乗物本体に対してスライド可能な状態に連結するスライドレールである。このスライドレールは、乗物本体に取り付けられる固定側レールと、固定側レールにスライド可能な状態に組み付けられて乗物用シートに取り付けられる可動側レールと、一方のレールに取り付けられて他方のレールに形成されたロック孔への附勢による入り込みにより両レール間のスライドをロックする複数のロックバネと、を有する。複数のロックバネは、それぞれ、一方のレールに対して、このレールとの取り付け位置からこのレールのスライド方向に延びてこのレールの横断面の面内方向への撓み変形によってロック孔内に入り込む、片持ち状に支持された構成とされている。
この第1の発明によれば、複数のロックバネが一方のレールに対して片持ち状に支持された構成となっていることにより、複数のロックバネによって高いロック強度でスライドをロックすることができながら、各ロックバネを解除方向に撓ませる操作を軽い力で行うことができる。また、各ロックバネを一方のレールからスライド方向に延ばす形状とすることにより、バネ長を長く確保して撓ませやすい構成とすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成となっているものである。複数のロックバネは、可動側レールがどのスライド位置にあっても常にそのどちらか一方がロック孔内に入り込める関係となるようにロック孔とのスライド方向のピッチ間隔が定められた構成とされている。
この第2の発明によれば、可動側レールがどのスライド位置にあっても常に少なくとも一つのロックバネがロック孔内に入り込める関係となることで、車両の衝突発生等に伴う予期しない急激的なスライド動作が生じても、可動側レールを固定側レールに対して一定以上滑り移動させないように食い止められる構成とすることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成となっているものである。複数のロックバネは、それぞれ、スライド方向に延びた先の箇所が横断面方向にU字状に張り出す形状とされて、スライド方向に並ぶU字の各枠片をロック孔内に同時に入り込ませる構成となっている。
この第3の発明によれば、それぞれのロックバネにつき各2つずつの枠片をロック孔内に入り込ませられる構成とすることができる。したがって、スライドレールのロック強度を高めることができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。複数のロックバネの本数が2本であり、各々のロック部となる自由端がスライド方向に向かい合わされる形で配設されている。
この第4の発明によれば、各ロックバネのロック部がスライド方向に集約されて配置されるため、スライドをロックすることの可能なスライド範囲を広く確保することができる。
実施例1のスライドレールが適用されたシートの概略構成を示した斜視図である。 シートの側面図である。 スライドレールの拡大斜視図である。 スライドレールの分解斜視図である。 ロック機構の分解斜視図である。 図3のVI-VI線断面図である。 図3のVII-VII線断面図である。 スライドレールのロック状態を一部肉抜き状態にして表した斜視図である。 スライドレールの解除状態を一部肉抜き状態にして表した斜視図である。 図9のX-X線断面図である。 スライドレールの第1のロックパターンを表した部分拡大斜視図である。 同模式図である。 スライドレールの第2のロックパターンを表した部分拡大斜視図である。 同模式図である。 スライドレールがロックしないスライド位置にある状態を表した部分拡大斜視図である。 同模式図である。 図16の状態からロックバネがスライド方向に急激的に動かされた状態を表した模式図である。 凸部とロック孔の高さ位置関係を表す模式図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のスライドレール10の構成について、図1〜図18を用いて説明する。本実施例のスライドレール10は、図1に示すように、自動車のシート1をフロアFに対して前後方向にスライドさせられる状態に連結する連結装置として構成されている。上記スライドレール10は、上述したシート1とフロアFとの間に左右一対で設けられており、それぞれ、シート1の前後方向のスライド動作をロックした状態と解除して許容する状態とに切り換えることのできる2本のロックバネ13を備えた構成となっている。上記構成により、各スライドレール10は、シート1のフロアFに対する位置を前後方向に調節したり固定したりすることができるようになっている。
ここで、上述したシート1は、自動車の運転席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成となっている。上述したシートバック2は、その左右両サイドの下端部がシートクッション3の左右両サイドの後端部に連結された状態として設けられている。シートクッション3は、その底面部が、上述した左右一対のスライドレール10を間に介して、フロアF上に前後スライド可能な状態に連結された状態として設けられている。
上述した各スライドレール10は、常時は、それらのスライド動作がロックされた状態に保持されている。各スライドレール10は、これらの上部からシートクッション3の前下部に張り出す略U字状のスライドレバー16Bの中央の操作部16B1を着座者が引き上げる操作を行うことにより、それらのロック状態が一斉に解除されて、シート1を前後方向にスライドさせられる状態に切り換えられるようになっている。また、各スライドレール10は、上述したスライドレバー16Bの引き上げ操作が解除されることにより、附勢によってスライドがロックされた状態に戻されるようになっている。このような切り換えによって、各スライドレール10は、シート1をフロアFに対して前後方向にスライドさせられるようにしたり、スライドさせた各位置に固定したりすることができるようになっている。
上述したシート1は、図2に示すように、フロアFに対して、全体が前上がり姿勢となるように僅かに傾斜して設けられた状態とされている。具体的には、シート1は、フロアFが前上がり状に傾斜した形となっていることにより、フロアF上に設置される各スライドレール10と共に前上がり状に傾斜した姿勢で設けられた状態とされている。このような構成となっていることにより、シート1は、体格の小さな乗員が着座しても、前方側への視界を広く確保することができるようになっている。
以下、上述した各スライドレール10の具体的な構成について詳しく説明していく。なお、各スライドレール10は、互いに左右対称な構成となっているため、以下では、これらを代表して図1の向かって右側に示された車両内側のスライドレール10の構成について説明することとする。
図4に示すように、スライドレール10は、フロアF(図1〜図2参照)上に取り付けられたロアレール11と、シートクッション3(図1〜図2参照)の下部に取り付けられたアッパレール12と、これら両レール11,12間のスライドをロックしたり解除したりする2本のロックバネ13と、ロアレール11とアッパレール12との間に介在して設けられた4つの樹脂シュー14と、各樹脂シュー14の上下側の各端部に装着された複数の鋼球15と、2本のロックバネ13の解除操作を行う解除機構16と、を有して構成されている。ここで、上述したロアレール11が本発明の「固定側レール」及び「他方のレール」に相当し、アッパレール12が本発明の「可動側レール」及び「一方のレール」に相当する。
上述したロアレール11は、車両の前後方向に長尺な1枚の鋼板材が短手方向に略U字型の横断面形状となるように所々に折り曲げられて形成されたものであり、その底面部11Aの前後2箇所の部位がフロアF(図1〜図2参照)上にボルト締結されて一体的に固定された状態として設けられている。上記ロアレール11は、その横断面形状が長手方向(スライド方向)に略一様な形となるように折り曲げられて形成されている。具体的には、ロアレール11は、図4及び図6に示すように、フロアF上に上方側に面を向けて設けられる底面部11Aと、底面部11Aの左右両側の縁部から上方側に延びて互いに内向する側に逆U字状に曲げ返された左右一対のロア側ひれ部11Bと、を有する横断面形状に形成されている。
上述した各ロア側ひれ部11Bの逆U字状に曲げ返された先の縁部には、それぞれ、同縁部に沿って矩形状に切り抜かれた形のロック孔11B1がスライド方向に等間隔に複数並んで形成されている。これらロック孔11B1は、それぞれ、図11〜図16に良く示されるように、スライド方向に9mmの孔幅W(孔の奥面(上面)の幅)を有して、スライド方向に4mmずつの間隔(間隔D1)を空けて等間隔に複数並んで形成された状態とされている。各ロック孔11B1は、それぞれ、これらの開口側となる下方側に向かって孔幅Wを傾斜状に広げた形となって形成されている。各ロック孔11B1は、後述するアッパレール12に取り付けられた2本のロックバネ13の各ロック部13Aを、それぞれ下方側から掛け入れることにより、アッパレール12のスライドをロックするように機能するものとなっている。
また、上記各ロア側ひれ部11Bの各ロック孔11B1内のスライド方向の中央部には、更に、各ロック孔11B1の底面から各ロック孔11B1の側壁よりも低く突出する逆台形状の凸部11B3が形成されている。これら凸部11B3は、それぞれ、上述した各ロックバネ13が、それぞれスライドをロックするために各ロック孔11B1のスライド方向の一端又は他端に当接するように入り込む動きを阻害しない横幅(スライド方向の幅長)を有した形状とされている。詳しくは、各凸部11B3は、図11〜図14において後述するように、2つのロックバネ13が各ロック孔11B1内のスライド方向の一端又は他端に当接してスライドをロックした状態となる時に、上記当接した各ロックバネ13のロック部13Aの各ロック片13A1とスライド方向に僅かな隙間を有して隣接した状態となる形状とされている。
各凸部11B3は、このような形状とされていることにより、アッパレール12とロアレール11との間にこれらをスライド方向に強制的に変位させるような大荷重が入力された際に、各ロック孔11B1内のスライド方向の一端又は他端に当接している各ロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)と当接して、両レール11,12間に働くスライド方向の強制変位力を強く受け止めるように機能するようになっている。
上記各凸部11B3は、その根元側と先端側の角部が丸められた形状とされている。また、各凸部11B3は、それらの天板面11B3a(図示底側の面)がスライド方向に真っ直ぐに延びる平坦面となって形成されている。これにより、図15〜図16に示すように、各ロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)のうちのいずれかがそのロック動作によって各凸部11B3の天板面11B3a上に乗り上がることがあっても、その乗り上がったロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)をアッパレール12のスライド移動によって天板面11B3a上を滑らかに滑らせながらロック孔11B1の一端又は他端に当接させる位置まで移動させることができるようになっている(図17参照)。
上述した各凸部11B3は、図18に示すように、それらの各ロック孔11B1の底面(図示上側面)から下方側に延出する高さH1が、上述した各ロックバネ13のロック部13Aの各ロック片13A1が各ロック孔11B1のスライド方向の一端又は他端に当接してスライドがロックされた状態となっている時の入り込み位置(入り込み状態となっている各ロック片13A1の図示下側面の位置)よりも下方側に突出した形に形成されている。また、各凸部11B3は、それらの天板面11B3a上にいずれかのロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)が乗り上がった状態となる時に、その乗り上がった状態時の高さH2(各ロック片13A1の乗り上がった状態時の図示下側面の位置)が、各ロック孔11B1の側壁の高さH3よりも低くなる形に形成されている。
このような構成となっていることにより、図15〜図16に示すように、各ロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)のうちのいずれかがそのロック動作によって各凸部11B3の天板面11B3a上に乗り上がった状態で、図17に示すように、ロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)がスライド方向に急激的に動かされるような大荷重が作用しても、同ロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)をロック孔11B1の側壁において強く受け止めることができるようになる。
また、図4に示すように、上述したロアレール11の各ロア側ひれ部11Bの前端側の領域部と後端側の領域部には、それぞれ、各ロア側ひれ部11Bの内側面にあてがわれて摺動する後述する4つの樹脂シュー14の前後方向のスライド範囲を一定範囲内に規制するためのシューストッパ11Dが内側に切り起こされて形成されている。これらシューストッパ11Dは、それらの切り起こされた形状によって、各樹脂シュー14のロアレール11に対する前後方向のスライド移動を当接させて係止させるようになっている。
また、上述した各ロア側ひれ部11Bの両外側の側面部には、ロアレール11の形状に沿って摺動するアッパレール12の前後方向のスライド範囲を一定範囲内に規制するためのレールストッパ(図示省略)が内側に切り起こされて形成されている。これら図示しないレールストッパは、ロアレール11の前端側の領域部と後端側の領域部とにそれぞれ切り起こされて形成されており、アッパレール12の前後方向のスライド移動を、アッパレール12の後述する左右両側のアッパ側ひれ部12Cに切り起こされた各前側ストッパ又は各後側ストッパ(共に図示省略)が当たって係止する位置までに規制するようになっている。
アッパレール12は、車両の前後方向に長尺な1枚の鋼板材が短手方向に略ハット型の横断面形状となるように所々に折り曲げられて形成されたものであり、その天板面部12Bがシートクッション3(図1〜図2参照)の図示しない骨格部にボルト締結されて一体的に固定された状態とされている。上記アッパレール12は、上述したロアレール11の長手方向(スライド方向)のどちらか一方側の開口端部からロアレール11内に差し込まれることにより、ロアレール11に対して長手方向にスライド可能な状態に組み付けられた状態とされている(図3参照)。
上記アッパレール12も、その横断面形状が長手方向(スライド方向)に略一様な形となるように折り曲げられて形成されている。具体的には、アッパレール12は、図4及び図6に示すように、上述したロアレール11の左右のロア側ひれ部11Bの間の隙間11Cを通って高さ方向に延びる左右一対の縦面部12Aと、各縦面部12Aの上端部間に架け渡される形で延びる天板面部12Bと、各縦面部12Aの下端部から互いに相反する外向きにU字状に反り上がるように曲げ返された左右一対のアッパ側ひれ部12Cと、を有する横断面形状に形成されている。
上述したアッパレール12は、上述したロアレール11に対して、そのU字状に曲げ返された左右のアッパ側ひれ部12Cが、ロアレール11の逆U字状に曲げ返された左右のロア側ひれ部11B内にそれぞれ掛け入れられるように長手方向(スライド方向)に差し込まれて組み付けられた状態とされている(図3参照)。このように組み付けられることにより、アッパレール12は、ロアレール11に対して、その左右両側のアッパ側ひれ部12Cがロアレール11の各ロア側ひれ部11Bに掛け合わされて、上方側に剥離しない状態に組み付けられた状態とされている(図3及び図6参照)。上述したアッパレール12は、そのロアレール11の幅方向の中央部より上方側に突出して露呈する天板面部12B上にシートクッション3の図示しない骨格部がボルト締結されて一体的に固定された状態とされている(図1〜図2参照)。
図4に示すように、上述したアッパレール12の左右両側の縦面部12Aの下端部には、それぞれ、後述する2本のロックバネ13の各ロック部13Aをそれぞれ下方側から通せるようにする通し孔12A1が下方側に開口する形に切り抜かれて形成されている。これら通し孔12A1は、アッパレール12の長手方向(スライド方向)の中央箇所にスライド方向に並んだ状態に形成されており、それぞれ、アッパレール12の左右両側のアッパ側ひれ部12Cの一部領域にも跨って切り抜かれた形に形成されている。そして、各通し孔12A1には、更に、これらからアッパレール12の各縦面部12Aを高さ方向にスリット状に切り抜く形に延出するロック孔12A2が、各通し孔12A1の前後側の各縁部領域に形成されている。
上述した各ロック孔12A2は、それぞれ、上述した各通し孔12A1内に通される2本のロックバネ13の各ロック部13Aの前後側の各枠片(ロック片13A1)を、下方側から個別に掛け入れて前後方向にガタ付かせないように嵌合させることができる狭い孔幅(各ロック片13A1の線径とほぼ同じ孔幅)を有した形状とされている。具体的には、図7に示すように、各ロック孔12A2は、各通し孔12A1から高さ方向に延びる前後2個間の間隔D2がそれぞれ13mmとなっており、隣りの通し孔12A1のロック孔12A2と隣り合うロック孔12A2間のスライド方向の間隔D3が6.5mmとなるように形成されている。
上記の孔間隔D2,D3は、後述する各ロックバネ13の対応するロック部13Aの各ロック片13A1の配置間隔と同じ大きさとなっている。これにより、上記各ロック孔12A2は、上述した2本のロックバネ13の各ロック部13Aの各ロック片13A1をそれぞれ一斉に通し入れることができる形となって形成されている。
また、上述したアッパレール12の左右両側のアッパ側ひれ部12Cの各曲返し部位には、それぞれ、前述したロアレール11に形成された図示しない前後のレールストッパとの当接によりアッパレール12の前後方向の最大スライド位置を規制する図示しない前側ストッパと後側ストッパとが切り起こされて形成されている。
次に、上述したアッパレール12とロアレール11との間に介在して設けられる4つの樹脂シュー14について説明する。図4に示すように、各樹脂シュー14は、それぞれ、それらの上下側の各端部に、鋼球15が1つ(上側)又は2つ(下側)ずつ転動可能な状態に嵌め込まれた構成となっている。各樹脂シュー14は、図6に示すように、上述したアッパレール12の左右のアッパ側ひれ部12Cとロアレール11の左右のロア側ひれ部11Bとの間に幅方向に介在するように設けられている。
具体的には、各樹脂シュー14は、ロアレール11の左右のロア側ひれ部11Bの付け根の内角部、すなわち、左右のロア側ひれ部11Bと底面部11Aとの角部に内接する箇所と、左右のロア側ひれ部11Bの内下方側に曲げ返された上外側の各角部に内接する箇所と、にそれぞれ配設されており、これらロアレール11上の各設置箇所に面して配置されるアッパレール12の左右のアッパ側ひれ部12Cの各面部との間に挟まれる形で設けられた状態とされている。
上述した各樹脂シュー14の設置により、それらの上下側の各端部に嵌め込まれた各鋼球15が、アッパレール12の左右のアッパ側ひれ部12Cの上下側の各外端部とロアレール11の左右のロア側ひれ部11Bの上下側の各外角部との間にそれぞれ隙間を詰めた状態に介在して設けられた状態とされている。これにより、アッパレール12がロアレール11に対して、高さ方向や幅方向に大きくガタ付くことなく前後方向に円滑にスライドすることができるように支えられた状態とされている。
続いて、図3〜図7に示されている2本のロックバネ13とこれらのロックの解除操作を行う解除機構16の構成について説明する。2本のロックバネ13は、それぞれ、スライド方向に長尺な形に形成されており、アッパレール12の天板面部12Bと両縦面部12Aとによって囲まれたレール内空間Arに収められて設けられている。解除機構16は、上述した各ロックバネ13のロック部13Aをロックの解除方向にひとまとめに操作可能な解除部材16Aと、解除部材16Aをスライドレール10の外部からの操作によって押下操作するスライドレバー16Bと、を有する構成となっている。
上述した各ロックバネ13は、図4〜図5に示すように、それぞれ、1本の鋼線材がスライド方向に長尺な平面視略U字状の形に折り曲げられて形成されている。上記各ロックバネ13は、それらのU字の曲げ返しの先端部分が左右両側にU字状に張り出す形に折り曲げられた左右一対のロック部13Aと、U字の両端部分が左右両側に張り出す形に折り曲げられた左右一対の掛部13Bと、を有する形に形成されている。
上記各ロックバネ13は、それぞれ、互いのロック部13Aがアッパレール12のスライド方向の中央部において互いに向かい合わされる向きに配設された状態として、アッパレール12の両縦面部12Aの間のレール内空間Ar内において、両縦面部12Aに引掛けられて保持された状態として設けられている。具体的には、各ロックバネ13は、それらの掛部13Bが内側に弾性的に押し窄められながらアッパレール12の両縦面部12Aの間のレール内空間Arに入れ込まれて、両縦面部12Aに貫通形成された丸孔状の掛孔12A3内に内側から外側へ通されることにより、アッパレール12の各縦面部12Aに片持ち状に支えられた状態とされている。
更に、各ロックバネ13は、それらのスライド方向に延びる途中の箇所が、それぞれ、アッパレール12の各縦面部12Aから内側に切り起こされた掛片12A4に引掛けられて下方側から支えられた状態とされている。これにより、各ロックバネ13は、それらの掛部13Bとスライド方向に延びる途中箇所とがそれぞれアッパレール12の各縦面部12Aに係合されて支えられた状態として、これらを支点にそれらのロック部13Aがアッパレール12に対してスライド方向に片持ち状に延びて支えられる態様でアッパレール12に取り付けられた状態とされている。上述した各ロックバネ13は、それらのロック部13Aを構成するU字の各繋ぎ片13A2上に跨る態様で、後述する解除部材16Aがそれぞれ上方側からあてがわれた形にセットされた状態とされている。
上述した解除部材16Aは、詳しくは後述するが、上述したアッパレール12の天板面部12Bに形成された貫通孔12B1内にガイド突起16A1が下方側から通されて上下スライド可能にガイドされた状態として組み付けられている。上記解除部材16Aは、常時は、各ロックバネ13の持つ弾発力によって上方側に押し上げられた状態として、ガイド突起16A1を天板面部12Bから上方側に突出させた姿勢に保持された状態とされている。そして、上記解除部材16Aは、上述したスライドレバー16B(図4参照)が着座者によって引き上げ操作されることにより、上方側から押下されて、各ロックバネ13のロック部13Aを下方側へ押し撓ませてスライドロック状態から解除するよう操作するようになっている。
上述したスライドレバー16Bは、図1に示すように、U字状に曲げられた丸パイプ材によって形成されており、その左右両側の後方側へ延びる各片がヒンジピン16B2によってそれぞれ各アッパレール12のシート内側の縦面部12Aに回転可能にヒンジ連結されて設けられている(図3参照)。上述したスライドレバー16Bは、その左右両側片の後端部に、シート外側に張り出す平板状の押板16B3が一体的に取り付けられており、これら押板16B3が上述したアッパレール12の上部に突出した状態として設けられる解除部材16Aのガイド突起16A1の上部に覆い被された状態にセットされた状態とされている。
上述した各ロックバネ13は、図6〜図8に示すように、アッパレール12がロアレール11に組み付けられた状態では、アッパレール12に形成された左右両側のロック孔12A2の両外側に位置するロアレール11の各ロック孔11B1内にも跨って入り込んで、アッパレール12のロアレール11に対する前後方向のスライドをロックした状態とするようになっている。しかし、各ロックバネ13は、図11〜図16に示すように、ロアレール11の各ロック孔11B1が前述したように各ロックバネ13のロック部13Aの各ロック片13A1の断面径よりも広い孔幅Wを有して所定間隔D1をおいて等間隔に並べられた構成となっていることにより、アッパレール12がどのスライド位置にある状態であっても、常にそのうちの少なくとも1つのロック部13Aの各ロック片13A1がロアレール11の各ロック孔11B1内に入り込める構成となっている。
具体的には、上述した各ロックバネ13は、図4及び図8に示すように、スライドレバー16Bが引き上げ操作される前の常時は、それらの弾発力によって、アッパレール12の各ロック孔12A2とロアレール11の各ロック孔11B1とに跨って下方側から入り込もうとするように附勢された状態とされている。したがって、アッパレール12のスライド位置が、アッパレール12の各ロック孔12A2とロアレール11の各ロック孔11B1とがスライド方向に合致する位置状態となることにより、その合わされた位置にある少なくとも1つのロックバネ13のロック部13A(一方或いは両方のロックバネ13のロック部13A)が、これらロック孔12A2,11B1内に跨って入り込んでアッパレール12のスライドを規制した状態とするようになっている。
また、各ロックバネ13は、図9〜図10に示すように、上述したスライドレバー16Bが引き上げ操作されて解除部材16Aが押し下げられることにより、それらのロック部13Aが解除部材16Aによって一斉に下方側へ押し撓まされて、ロアレール11のロック孔11B1から外し出されるようになっている。詳しくは、上記解除部材16Aは、スライドレバー16Bが引き上げ操作されることにより、スライドレバー16Bの後端部に取り付けられた押板16B3によってガイド突起16A1がアッパレール12内に押し込まれるように操作されて、その底面16A2によって各ロックバネ13のロック部13Aの繋ぎ片13A2をそれぞれ下方側へ押し撓ませて、各ロックバネ13のロック部13Aをロアレール11の各ロック孔11B1から外し出すようになっている。上記解除部材16Aの底面16A2には、各ロックバネ13の繋ぎ片13A2の間に緩やかに嵌まり込むように突出する突起16A3が形成されている。また、上記解除部材16Aは、上述したスライドレバー16Bの引き上げ操作が解除されることにより、上述した各ロックバネ13の復元弾発力によって、再び図8で前述した初期位置の状態に戻されるようになっている。
ところで、上述した各ロックバネ13は、ロアレール11の各ロック孔11B1が上述したような広い孔幅Wを有して所定間隔(間隔D1)をおいて等間隔に並んで形成された構成となっていることにより、アッパレール12のスライド位置の変化によって、次のような2つのパターンで各ロック孔11B1内に一斉に入り込んでスライドをロックした状態をとるようになっている。
1つ目は、図11〜図12に示すように、前側のロックバネ13のロック部13Aの各ロック片13A1が各ロック孔11B1の後面に当たり、後側のロックバネ13のロック部13Aの各ロック片13A1が各ロック孔11B1の前面に当たった状態として、各ロック孔11B1内に一斉に入り込んでスライドをロックした状態をとるパターンである。2つ目は、図13〜図14に示すように、前側のロックバネ13のロック部13Aの各ロック片13A1が各ロック孔11B1の前面に当たり、後側のロックバネ13のロック部13Aの各ロック片13A1が各ロック孔11B1の後面に当たった状態として、各ロック孔11B1内に一斉に入り込んでスライドをロックした状態をとるパターンである。
このように2つのロックバネ13の各ロック部13Aのロック片13A1が各ロック孔11B1内に一斉に入り込んだ状態では、各ロックバネ13のロック部13Aが各ロック孔11B1内の前面と後面との双方に当たった状態となるため、アッパレール12をロアレール11に対して前後方向に全くスライドさせられない状態(ガタ付かせない状態)にスライドロックするようになっている。
また、上述した各ロックバネ13は、図15〜図16に示すように、アッパレール12のスライド位置が上述した2つのパターン(図11〜図14に示した各位置)の間に位置している時(図11〜図14に示したスライド位置以外の位置にある時)には、そのうちのいずれか(のロック部13Aの各ロック片13A1)のみがロアレール11のロック孔11B1内に入れ込まれるようになっている。このようにいずれかのロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)のみが各ロック孔11B1内に入り込む状態の時には、アッパレール12は、上記1つのロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)が各ロック孔11B1内で前後方向にスライドすることができる範囲内においてロアレール11に対して前後方向にスライドすることができる状態とされるようになっている。
しかし、上記の状態からアッパレール12が前後方向にスライドして上記1つのロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)が各ロック孔11B1内の前後いずれかの端部に到達することにより、残る1つのロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)もロック孔11B1内に入り込める位置状態となって、2つのロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)を各ロック孔11B1内に入り込ませた状態(前出のスライドロック状態)とすることができるようになっている。
このように、上述した各ロックバネ13が、アッパレール12のスライド位置に因らずに、常にそのうちのいずれか1つをロアレール11のロック孔11B1内に入り込ませた状態をとれる構成となっていることにより、アッパレール12がどのスライド位置にある状態であっても、車両衝突等の予期しない急激的なスライド動作が生じる事態が起こった時に、アッパレール12をロアレール11に対して一定以上滑り移動させないように拘束することができるようになっている。
具体的には、例えば、アッパレール12のスライド位置が、上記図15〜図16に示したような1つのロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)しかロアレール11のロック孔11B1内に入り込めない位置にある状態で、車両衝突等の予期しない急激的なスライド動作が生じても、アッパレール12のロアレール11に対する滑り移動は、ロアレール11のロック孔11B1内に通されている1つのロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)がロック孔11B1の端部に引っ掛かる位置までに留められるようになっており、その位置で、未ロック状態であった他の1つのロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)がロック孔11B1内に入り込んでスライドロック状態となれるようになっている。これにより、アッパレール12をロアレール11に対して一定以上滑り移動させないように引っ掛けて、強固にロックした状態にすることができる。すなわち、各ロックバネ13(のロック部13Aの各ロック片13A1)がロアレール11の各ロック孔11B1内に入り込めずに通り過ぎてしまう、いわゆる「歯飛び現象」を起こさせないようにすることができる。
ここで、図5及び図8を参照して、上述した各ロックバネ13は、ロアレール11の各ロック孔11B1内に通されることにより、アッパレール12をロアレール11に対して高いロック強度でスライドロックすることのできる構造強度の高い構成とされている。より詳しくは、各ロックバネ13は、前述したように、ロアレール11のロック孔11B1内に掛け入れることができるロック部13Aを左右一対で有しており、かつ、各ロック部13Aはそれらの前後側の各ロック片13A1をロック部13A毎に個別にロアレール11の各ロック孔11B1内に掛け入れることができるようになっていると共に、各ロック部13Aはそれらの前後側の各ロック片13A1がループ状に繋がった形状となっていて各ロック片13A1が個々に捩じられたり曲げられたりしにくい構造強度の高い構成とされている。
以上をまとめると、本実施例のスライドレール10は、次のような構成となっている。すなわち、シート1(乗物用シート)をフロアF(乗物本体)に対してスライド可能な状態に連結するスライドレール10である。このスライドレール10は、フロアFに取り付けられるロアレール11(固定側レール)と、ロアレール11にスライド可能な状態に組み付けられてシート1に取り付けられるアッパレール12(可動側レール)と、アッパレール12(一方のレール)に取り付けられてロアレール11(他方のレール)に形成されたロック孔11B1への附勢による入り込みにより両レール11,12間のスライドをロックする複数のロックバネ13と、を有する。複数のロックバネ13は、それぞれ、アッパレール12に対して、アッパレール12との取り付け位置からアッパレール12のスライド方向に延びてアッパレール12の横断面の面内方向(高さ方向)への撓み変形によってロック孔11B1内に入り込む、片持ち状に支持された構成とされている。
このように、複数のロックバネ13がアッパレール12に対して片持ち状に支持された構成となっていることにより、複数のロックバネ13によって高いロック強度でスライドをロックすることができながら、各ロックバネ13を解除方向に撓ませる操作を軽い力で行うことができる。また、各ロックバネ13をアッパレール12からスライド方向に延ばす形状とすることにより、バネ長を長く確保して撓ませやすい構成とすることができる。
また、複数のロックバネ13は、アッパレール12がどのスライド位置にあっても常にそのどちらか一方がロック孔11B1内に入り込める関係となるようにロック孔11B1とのスライド方向のピッチ間隔が定められた構成とされている。このように、アッパレール12がどのスライド位置にあっても常に少なくとも一つのロックバネ13がロック孔11B1内に入り込める関係となることで、車両の衝突発生等に伴う予期しない急激的なスライド動作が生じても、アッパレール12をロアレール11に対して一定以上滑り移動させないように食い止められる構成とすることができる。
また、複数のロックバネ13は、それぞれ、スライド方向に延びた先の箇所が横断面方向(幅方向)にU字状に張り出す形状とされて、スライド方向に並ぶU字の各枠片(ロック片13A1)をロック孔11B1内に同時に入り込ませる構成となっている。このような構成となっていることにより、それぞれのロックバネ13につき各2つずつの各ロック片13A1をロック孔11B1内に入り込ませられる構成とすることができる。したがって、スライドレール10のロック強度を高めることができる。
また、複数のロックバネ13の本数が2本であり、各々のロック部13Aとなる自由端がスライド方向に向かい合わされる形で配設されている。このような構成となっていることにより、各ロックバネ13のロック部13Aがスライド方向に集約されて配置されるため、スライドをロックすることの可能なスライド範囲を広く確保することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「スライドレール」は、自動車の運転席以外のシートの他、自動車以外の車両に適用されるシートや、鉄道、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートを乗物本体に対してスライド可能な状態に連結するものとして設けられるものであってもよい。また、「スライドレール」は、乗物用シートと乗物本体との間に傾けられることなく水平な姿勢状態で配設されるものであってもよい。
また、「スライドレール」は、乗物用シートを乗物本体に対して横方向にスライド可能な状態に連結する構成であってもよい。また、「スライドレール」は、固定側レールが乗物の側壁に取り付けられるなどして横向きに倒された形で使われるものであってもよい。このような用途で使われる例としては、特開2010−274738公報等の文献に開示されているような、シートバックを乗物の側壁に対して背凭れ角度の調整を行える状態に連結する用途で使われるものが挙げられる。
また、「ロックバネ」は、ロアレール(一方のレール)に取り付けられてアッパレール(他方のレール)に形成されたロック孔への入り込みによって両レール間のスライドをロックするものであってもよい。また、上記「ロックバネ」は、アッパレール(一方のレール)との取り付け位置からアッパレールのスライド方向に延びてアッパレールの横断面の面内方向に撓む構成となっていればよく、横方向や下方向への撓み変形によってロック孔内に入り込む構成とされたものであってもよい。また、上記「ロックバネ」は、上記実施例で示したような非常時の「歯飛び現象」を防止するためには、2つ以上設けられていればよい。また、「ロックバネ」は、押し操作ではなく引き操作によってロックの解除操作が行われるものであってもよい。
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
10 スライドレール
11 ロアレール(固定側レール、他方のレール)
11A 底面部
11B ロア側ひれ部
11B1 ロック孔
11B3 凸部
11B3a 天板面
11C 隙間
11D シューストッパ
12 アッパレール(可動側レール、一方のレール)
12A 縦面部
12A1 通し孔
12A2 ロック孔
12A3 掛孔
12A4 掛片
12B 天板面部
12B1 貫通孔
12C アッパ側ひれ部
13 ロックバネ
13A ロック部
13A1 ロック片(枠片)
13A2 繋ぎ片
13B 掛部
14 樹脂シュー
15 鋼球
16 解除機構
16A 解除部材
16A1 ガイド突起
16A2 底面
16A3 突起
16B スライドレバー
16B1 操作部
16B2 ヒンジピン
16B3 押板
F フロア
W 孔幅
D1〜D3 間隔
Ar レール内空間
H1〜H3 高さ

Claims (4)

  1. 乗物用シートを乗物本体に対してスライド可能な状態に連結するスライドレールであって、
    前記乗物本体に取り付けられる固定側レールと、
    該固定側レールにスライド可能な状態に組み付けられて前記乗物用シートに取り付けられる可動側レールと、
    一方のレールに取り付けられて他方のレールに形成されたロック孔への附勢による入り込みにより当該両レール間のスライドをロックする複数のロックバネと、を有し、
    前記複数のロックバネは、それぞれ、前記一方のレールに対して、該レールとの取り付け位置から該レールのスライド方向に延びて該レールの横断面の面内方向への撓み変形によって前記ロック孔内に入り込む、片持ち状に支持された構成とされているスライドレール。
  2. 請求項1に記載のスライドレールであって、
    前記複数のロックバネは、前記可動側レールがどのスライド位置にあっても常にそのどちらか一方が前記ロック孔内に入り込める関係となるように前記ロック孔とのスライド方向のピッチ間隔が定められた構成とされているスライドレール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のスライドレールであって、
    前記複数のロックバネは、それぞれ、スライド方向に延びた先の箇所が横断面方向にU字状に張り出す形状とされて、スライド方向に並ぶU字の各枠片を前記ロック孔内に同時に入り込ませる構成となっているスライドレール。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のスライドレールであって、
    前記複数のロックバネの本数が2本であり、各々のロック部となる自由端がスライド方向に向かい合わされる形で配設されているスライドレール。
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