JP2016150710A - スライドレール - Google Patents

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浩司 瀧谷
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【課題】スライドレールにおいて、ロックバネがロック溝に対する掛かりが浅くても外れにくくなるようにすること。【解決手段】スライドレール10は、アッパレールに設けられた複数のロックバネ13Aが、ロアレール11に形成されたロック溝11B1内に附勢によって入り込むことでスライドがロックされる構成となっている。ロック溝11B1は、各ロックバネ13Aの線径よりも広いスライド方向の溝幅Wを有して溝内に入り込んだ各ロックバネ13Aをスライド方向の各側壁に当接させて移動を係止させる構成とされている。ロック溝11B1の側壁に、ロック溝11B1内の浅い位置に入り込んだ各ロックバネ13Aをスライド方向に真っ直ぐに動かした際に各ロックバネ13Aをスライド方向に真っ直ぐに向く面で当接させることのできる垂直面11B1bが形成されている。【選択図】図21

Description

本発明は、スライドレールに関する。詳しくは、乗物用シートを乗物本体に対してスライド可能な状態に連結するスライドレールに関する。
従来、車両用シートのスライドレールとして、フロア上に取り付けられたロアレールと、車両用シートに取り付けられてロアレールに対して前後スライド可能に組み付けられたアッパレールと、を有する構成とされたものが知られている(特許文献1)。上記スライドレールには、通常時に両レール間のスライドをロックする機構として、スライド方向に長尺状に延びるロックバネをアッパレールに支持させて、ロアレールのロック溝内に下方側から弾性的に入り込ませてロックさせる機構が採用されている。
特開2013−39916号公報
上記従来の技術では、ロック溝が、ロックバネを入り込ませやすくできるように、側壁が開口を広がらせる形に傾斜した形状とされている。そのため、ロックバネの掛かりが浅い場合に、ロックバネがスライド方向の負荷を受けてロック溝の側壁に当たることでロック溝から外れやすくなってしまう。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、スライドレールにおいて、ロックバネがロック溝に対する掛かりが浅くても外れにくくなるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明のスライドレールは次の手段をとる。
第1の発明は、乗物用シートを乗物本体に対してスライド可能な状態に連結するスライドレールである。このスライドレールは、乗物本体に取り付けられる固定側レールと、固定側レールにスライド可能な状態に組み付けられて乗物用シートに取り付けられる可動側レールと、一方のレールに取り付けられて他方のレールに形成されたロック溝への附勢による入り込みにより両レール間のスライドをロックするロックバネと、を有する。ロック溝は、ロックバネの線径よりも広いスライド方向の溝幅を有して溝内に入り込んだロックバネをスライド方向の各側壁に当接させて移動を係止させる構成とされている。ロック溝の側壁に、ロック溝内の浅い位置に入り込んだロックバネをスライド方向に真っ直ぐに動かした際にロックバネをスライド方向に真っ直ぐに向く面で当接させることのできる垂直面が形成されている。
この第1の発明によれば、ロックバネは、ロック溝内の浅い位置に入り込んだ状態で、スライド方向に負荷を受けてロック溝の側壁に押し付けられても、同側壁に形成された垂直面によりスライド方向に真っ直ぐに受け止められるようになる。したがって、ロックバネをロック溝に対する掛かりが浅くても外れにくくなるようにすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成となっているものである。ロック溝は、その溝内におけるスライド方向の中央部に、ロック溝の側壁よりも低く突出する凸部を有し、凸部とロック溝のスライド方向の各側壁との間にロックバネを入り込ませる構成とされている。垂直面が、上記凸部上に乗り上がったロックバネをスライド方向に真っ直ぐに当接させるようになっている。
この第2の発明によれば、ロックバネがロック溝の凸部上に乗り上がった浅い掛かり状態(不完全なロック状態)から、ロックバネにスライド方向の負荷がかけられても、ロックバネを垂直面に対してスライド方向に真っ直ぐに当接させてロック溝から外さないようにすることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。ロック溝が、溝の深さ方向に向かって先細り状に傾斜した形に形成されており、溝内に入り込んだロックバネを傾斜した側壁に当接させて係止させるようになっている。
この第3の発明によれば、ロックバネをスライド方向にガタ付かせることなくロック溝内に入り込ませた状態とすることができる。
第4の発明は、上述した第3の発明において、次の構成となっているものである。垂直面が、ロック溝の先細り状に傾斜する側壁の途中箇所からスライド方向に退避することなく垂直に立ち上がる形に形成されている。
この第4の発明によれば、垂直面がロック溝の傾斜した側壁に肉盛りをする形に形成されるため、側壁によるロックバネの受け止め強度を高めることができる。
第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、次の構成となっているものである。垂直面が、ロックバネの線径以上の丈を有する。
この第5の発明によれば、垂直面において、ロックバネを広く安定して受け止めることができる。
実施例1のスライドレールが適用されたシートの概略構成を示した斜視図である。 シートの側面図である。 スライドレールの拡大斜視図である。 スライドレールの分解斜視図である。 ロック機構の分解斜視図である。 図3のVI-VI線断面図である。 図3のVII-VII線断面図である。 図3のVIII-VIII線断面図である。 スライドレールのロック状態を一部肉抜き状態にして表した斜視図である。 スライドレールの解除状態を一部肉抜き状態にして表した斜視図である。 同解除状態を図6と同じ断面視で表した断面図である。 スライドレールの第1のロックパターンを表した部分拡大斜視図である。 同模式図である。 スライドレールの第2のロックパターンを表した部分拡大斜視図である。 同模式図である。 スライドレールの第3のロックパターンを表した部分拡大斜視図である。 同模式図である。 スライドレールがロックしないスライド位置にある状態を表した部分拡大斜視図である。 同模式図である。 図19の状態からロックバネがスライド方向に急激的に動かされた状態を表した模式図である。 凸部とロック溝の高さ位置関係を表す模式図である。 ロックバネの拡大斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のスライドレール10の構成について、図1〜図22を用いて説明する。本実施例のスライドレール10は、図1に示すように、自動車のシート1をフロアFに対して前後方向にスライドさせられる状態に連結する連結装置として構成されている。上記スライドレール10は、上述したシート1とフロアFとの間に左右一対で設けられており、それぞれ、シート1の前後方向のスライド動作をロックした状態と解除して許容する状態とに切り換えることのできるロック機構13を備えた構成となっている。上記構成により、各スライドレール10は、シート1のフロアFに対する位置を前後方向に調節したり固定したりすることができるようになっている。
ここで、上述したシート1は、自動車の運転席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成となっている。上述したシートバック2は、その左右両サイドの下端部がシートクッション3の左右両サイドの後端部に連結された状態として設けられている。シートクッション3は、その底面部が、上述した左右一対のスライドレール10を間に介して、フロアF上に前後スライド可能な状態に連結された状態として設けられている。
上述した各スライドレール10は、常時は、それらのスライド動作がロックされた状態に保持されている。各スライドレール10は、これらの内部(レール内空間Ar)からシートクッション3の前下部に張り出す略U字状のスライドレバー16Bの中央の操作部16B1を着座者が引き上げる操作を行うことにより、それらのロック状態が一斉に解除されて、シート1を前後方向にスライドさせられる状態に切り換えられるようになっている。また、各スライドレール10は、上述したスライドレバー16Bの引き上げ操作が解除されることにより、附勢によってスライドロックされた状態に戻されるようになっている。このような切り換えによって、各スライドレール10は、シート1をフロアFに対して前後方向にスライドさせられるようにしたり、スライドさせた各位置に固定したりすることができるようになっている。
上述したシート1は、図2に示すように、フロアFに対して、全体が前上がり姿勢となるように僅かに傾斜して設けられた状態とされている。具体的には、シート1は、フロアFが前上がり状に傾斜した形となっていることにより、フロアF上に設置される各スライドレール10と共に前上がり状に傾斜した姿勢で設けられた状態とされている。このような構成となっていることにより、シート1は、体格の小さな乗員が着座しても、前方側への視界を広く確保することができるようになっている。
以下、上述した各スライドレール10の具体的な構成について詳しく説明していく。なお、各スライドレール10は、互いに左右対称な構成となっているため、以下では、これらを代表して図1の向かって右側に示された車両内側のスライドレール10の構成について説明することとする。
図4に示すように、スライドレール10は、フロアF(図1〜図2参照)上に取り付けられたロアレール11と、シートクッション3(図1〜図2参照)の下部に取り付けられたアッパレール12と、これら両レール11,12間のスライドをロックしたり解除したりするロック機構13と、ロアレール11とアッパレール12との間に介在して設けられた4つの樹脂シュー14と、各樹脂シュー14の上下側の各端部に装着された複数の鋼球15と、ロック機構13の解除操作を行う解除機構16と、を有して構成されている。ここで、上述したロアレール11が本発明の「固定側レール」及び「他方のレール」に相当し、アッパレール12が本発明の「可動側レール」及び「一方のレール」に相当する。
上述したロアレール11は、車両の前後方向に長尺な1枚の鋼板材が短手方向に略U字型の横断面形状となるように所々に折り曲げられて形成されたものであり、その底面部11Aの前後2箇所の部位がフロアF(図1〜図2参照)上にボルト締結されて一体的に固定された状態として設けられている。上記ロアレール11は、その横断面形状が長手方向(スライド方向)に略一様な形となるように折り曲げられて形成されている。具体的には、ロアレール11は、図4及び図7に示すように、フロアF上に上方側に面を向けて設けられる底面部11Aと、底面部11Aの左右両側の縁部から上方側に延びて互いに内向する側に逆U字状に曲げ返された左右一対のロア側ひれ部11Bと、を有する横断面形状に形成されている。
上述した各ロア側ひれ部11Bの逆U字状に曲げ返された先の縁部には、それぞれ、同縁部に沿って矩形状に切り抜かれた形のロック溝11B1がスライド方向に等間隔に複数並んで形成されている。これらロック溝11B1は、それぞれ、図12〜図19に良く示されるように、スライド方向に5mmの溝幅W(溝の奥面(上面)の幅)を有して、スライド方向に10mmずつの間隔(間隔D1)を空けて等間隔に複数並んで形成された状態とされている。各ロック溝11B1は、それぞれ、これらの開口側となる下方側に向かって溝幅Wを傾斜状に広げた形となって形成されている。各ロック溝11B1は、後述するアッパレール12に取り付けられたロック機構13の各ロックバネ13Aを、それぞれ下方側から掛け入れることにより、アッパレール12のスライドをロックするように機能するものとなっている。
また、上記各ロア側ひれ部11Bの各ロック溝11B1間の棚上には、更に、各ロック溝11B1よりも溝幅の狭い拘束溝11B2がそれぞれ形成されている。これら拘束溝11B2は、それぞれ、上述した各ロック溝11B1間の各棚上におけるスライド方向の中央部において、各ロック溝11B1よりも溝幅が狭く、かつ、溝の深さも浅い(半分程度)形に形成された状態とされている。また、各拘束溝11B2も、それぞれ、それらの溝の開口(下方)に向かって溝幅を傾斜状に広げた形となって形成されている。各拘束溝11B2は、後述するロック機構13の各ロックバネ13Aを、それぞれ下方側から掛け入れることにより、上述したロック溝11B1と共に、アッパレール12のスライドをロックするように機能するものとなっている。
また、上記各ロア側ひれ部11Bの各ロック溝11B1内のスライド方向の中央部には、更に、各ロック溝11B1の底面から各ロック溝11B1の側壁よりも低く突出する逆台形状の凸部11B3が形成されている。これら凸部11B3は、それぞれ、上述した各ロックバネ13Aが、それぞれスライドをロックするために各ロック溝11B1のスライド方向の一端又は他端に当接するように入り込む動きを阻害しない横幅(スライド方向の幅長)を有した形状とされている。詳しくは、各凸部11B3は、図12〜図17において後述するように、3つのロックバネ13Aのうちの2つが、各ロック溝11B1内のスライド方向の一端又は他端に当接してスライドロックした状態となる時に、上記当接した各ロックバネ13Aのロック片13A2とスライド方向に僅かな隙間を有して隣接した状態となる形状とされている。
各凸部11B3は、このような形状とされていることにより、アッパレール12とロアレール11との間にこれらをスライド方向に相対変位させるような大荷重が入力された際に、各ロック溝11B1内のスライド方向の一端又は他端に当接している各ロックバネ13A(の各ロック片13A2)と当接して、両レール11,12間に働くスライド方向の力を強く受け止めるように機能するようになっている。
上記各凸部11B3は、その根元側と先端側の角部が丸められた形状とされている。また、各凸部11B3は、それらの天板面11B3a(図示底側の面)がスライド方向に真っ直ぐに延びる平坦面となって形成されている。これにより、図18〜図19に示すように、各ロックバネ13A(のロック片13A2)のうちのいずれかがそのロック動作によって各凸部11B3の天板面11B3a上に乗り上がることがあっても、その乗り上がったロックバネ13A(のロック片13A2)をアッパレール12のスライド移動によって天板面11B3a上を滑らかに滑らせながらロック溝11B1の一端又は他端に当接させる位置まで移動させることができるようになっている。
上述した各凸部11B3は、図21に示すように、それらの各ロック溝11B1の底面(図示上側面)から下方側に延出する高さH1が、上述した各ロックバネ13Aのロック片13A2が各ロック溝11B1のスライド方向の一端又は他端に当接してスライドロック状態となっている時の入り込み位置(入り込み状態となっている各ロック片13A2の図示下側面の位置)よりも下方側に突出した形に形成されている。また、各凸部11B3は、それらの天板面11B3a上にいずれかのロックバネ13A(のロック片13A2)が乗り上がった状態となる時に、その乗り上がった状態時の高さH2(各ロック片13A2の乗り上がった状態時の図示下側面の位置)が、各ロック溝11B1の側壁の高さH3よりも低くなる形に形成されている。
このような構成となっていることにより、図18〜図19に示すように、各ロックバネ13A(のロック片13A2)のうちのいずれかがそのロック動作によって各凸部11B3の天板面11B3a上に乗り上がった状態で、図20に示すように、ロックバネ13A(のロック片13A2)がスライド方向に急激的に動かされるような大荷重が作用しても、同ロックバネ13A(のロック片13A2)をロック溝11B1の側壁において強く受け止めることができるようになる。
ここで、上述した各ロック溝11B1は、図21に示すように、それらの各側壁が、上述した高さH1の領域では溝幅を傾斜状に広げる傾斜面11B1aとして形成され、高さH1の下側の領域では溝幅が一定となるようにスライド方向に真っ直ぐに面を向けた形に立ち上がる垂直面11B1bとして形成されている。上記各ロック溝11B1は、このような構成となっていることにより、上述した傾斜面11B1aの形成された領域において、溝内に入り込んだ各ロックバネ13A(のロック片13A2)をスライド方向にガタ詰めした状態にして当接させることができるようになっている。
また、各ロック溝11B1は、上述した各凸部11B3の天板面11B3a上に乗り上がった各ロックバネ13A(のロック片13A2)が、上述したスライド方向に急激的に動かされる大荷重を受けて側壁に押し付けられた際に、上述した垂直面11B1bにおいて各ロックバネ13A(のロック片13A2)をスライド方向に真っ直ぐに受け止めることができるようになっている。したがって、各ロックバネ13A(のロック片13A2)が上記のように各ロック溝11B1に対する掛かりが浅い状態で、スライド方向に押し付けられても、これらロックバネ13A(のロック片13A2)を各ロック溝11B1の側壁(垂直面11B1b)において各ロック溝11B1から外れ出ないように安定して受け止めることができる。
詳しくは、上記垂直面11B1bは、上述した傾斜面11B1aからスライド方向に退避した位置から立ち上がるのではなく、傾斜面11B1aから連続した立ち上がり面を形成するように垂直に立ち上がって形成されている。このような構成となっていることにより、垂直面11B1bがロック溝11B1の傾斜した側壁に肉盛りをする形に形成されるため、側壁によるロックバネ13A(のロック片13A2)の受け止め強度を高めることができる。
より詳しくは、上記垂直面11B1bは、上述した高さH3から高さH1を差し引いた高さ領域において形成されており、各ロックバネ13A(のロック片13A2)の線径よりも長い丈を有した形となって形成されている。このような構成となっていることにより、垂直面11B1bにおいて、各ロックバネ13A(のロック片13A2)を広く安定した形で受け止めることができるようになっている。
また、図4に示すように、上述したロアレール11の各ロア側ひれ部11Bの前端側の領域部と後端側の領域部と中央の領域部とには、それぞれ、各ロア側ひれ部11Bの内側面にあてがわれて摺動する、後述する4つの樹脂シュー14の前後方向のスライド範囲を一定範囲内に規制するためのシューストッパ11Dが内側に切り起こされて形成されている。これらシューストッパ11Dは、それらの切り起こされた形状によって、各樹脂シュー14のロアレール11に対する前後方向のスライド移動を当接させて係止させるようになっている。
また、上述した各ロア側ひれ部11Bの両外側の側面部には、ロアレール11の形状に沿って摺動するアッパレール12の前後方向のスライド範囲を一定範囲内に規制するためのレールストッパ(図示省略)が内側に切り起こされて形成されている。これら図示しないレールストッパは、ロアレール11の前端側の領域部と後端側の領域部とにそれぞれ切り起こされて形成されており、アッパレール12の前後方向のスライド移動を、アッパレール12の後述する左右両側のアッパ側ひれ部12Cに切り起こされた各前側ストッパ又は各後側ストッパ(共に図示省略)が当たって係止する位置までに規制するようになっている。
アッパレール12は、車両の前後方向に長尺な1枚の鋼板材が短手方向に略ハット型の横断面形状となるように所々に折り曲げられて形成されたものであり、その天板面部12Bがシートクッション3(図1〜図2参照)の図示しない骨格部にボルト締結されて一体的に固定された状態とされている。上記アッパレール12は、上述したロアレール11の長手方向(スライド方向)のどちらか一方側の開口端部からロアレール11内に差し込まれることにより、ロアレール11に対して長手方向にスライド可能な状態に組み付けられた状態とされている(図3参照)。
上記アッパレール12も、その横断面形状が長手方向(スライド方向)に略一様な形となるように折り曲げられて形成されている。具体的には、アッパレール12は、図4及び図7に示すように、上述したロアレール11の左右のロア側ひれ部11Bの間の隙間11Cを通って高さ方向に延びる左右一対の縦面部12Aと、各縦面部12Aの上端部間に架け渡される形で延びる天板面部12Bと、各縦面部12Aの下端部から互いに相反する外向きにU字状に反り上がるように曲げ返された左右一対のアッパ側ひれ部12Cと、を有する横断面形状に形成されている。
上述したアッパレール12は、上述したロアレール11に対して、そのU字状に曲げ返された左右のアッパ側ひれ部12Cが、ロアレール11の逆U字状に曲げ返された左右のロア側ひれ部11B内にそれぞれ掛け入れられるように長手方向(スライド方向)に差し込まれて組み付けられた状態とされている(図3参照)。このように組み付けられることにより、アッパレール12は、ロアレール11に対して、その左右両側のアッパ側ひれ部12Cがロアレール11の各ロア側ひれ部11Bに掛け合わされて、上方側に剥離しない状態に組み付けられた状態とされている(図3及び図7参照)。上述したアッパレール12は、そのロアレール11の幅方向の中央部より上方側に突出して露呈する天板面部12B上にシートクッション3の図示しない骨格部がボルト締結されて一体的に固定された状態とされている(図1〜図2参照)。
図4に示すように、上述したアッパレール12の左右両側の縦面部12Aの下端部には、それぞれ、後述するロック機構13の3つのロックバネ13Aをそれぞれ下方側から通せるようにする通し溝12A1が下方側に開口する形に切り抜かれて形成されている。これら通し溝12A1は、アッパレール12の長手方向(スライド方向)の中央箇所にスライド方向に等間隔に並んだ状態に形成されており、それぞれ、アッパレール12の左右両側のアッパ側ひれ部12Cの一部領域にも跨って切り抜かれた形に形成されている。そして、各通し溝12A1には、更に、これらからアッパレール12の各縦面部12Aを高さ方向にスリット状に切り抜く形に延出するロック溝12A2が、各通し溝12A1の前後側の各縁部領域に形成されている。
上述した各ロック溝12A2は、それぞれ、上述した各通し溝12A1内に通される3つのロックバネ13Aの左右の各ロック片13A2の前後側の各枠片を、下方側から個別に掛け入れて前後方向にガタ付かせないように嵌合させることができる狭い溝幅(各枠片の線径とほぼ同じ溝幅)を有した形に形成されている。具体的には、図8に示すように、各ロック溝12A2は、各通し溝12A1から高さ方向に延びる前後2個間の間隔D2がそれぞれ15mmとなっており、隣りの通し溝12A1のロック溝12A2と隣り合うロック溝12A2間のスライド方向の間隔D3が10mmとなるように形成されている。
上記の溝間隔D2,D3は、後述する各ロックバネ13Aの対応する各ロック片13A2の各枠片間の配置間隔と同じとなっている(図5で後述する解除部材16Aの左右両側の下面部に形成された各スリット溝16A3間の配置間隔とも同じとなっている)。これにより、上記各ロック溝12A2は、上述した3つのロックバネ13Aの各ロック片13A2の各枠片をそれぞれ一斉に通し入れることができる形となって形成されている。
また、上述したアッパレール12の左右両側のアッパ側ひれ部12Cの各曲返し部位には、それぞれ、前述したロアレール11に形成された図示しない前後のレールストッパとの当接によりアッパレール12の前後方向の最大スライド位置を規制する図示しない前側ストッパと後側ストッパとが形成されている。
次に、上述したアッパレール12とロアレール11との間に介在して設けられる4つの樹脂シュー14について説明する。図4に示すように、各樹脂シュー14は、それぞれ、それらの上下側の各端部に、鋼球15が1つ(上側)又は2つ(下側)ずつ転動可能な状態に嵌め込まれた構成となっている。各樹脂シュー14は、図7に示すように、上述したアッパレール12の左右のアッパ側ひれ部12Cとロアレール11の左右のロア側ひれ部11Bとの間に幅方向に介在するように設けられている。
具体的には、各樹脂シュー14は、ロアレール11の左右のロア側ひれ部11Bの付け根の内角部、すなわち、左右のロア側ひれ部11Bと底面部11Aとの角部に内接する箇所と、左右のロア側ひれ部11Bの内下方側に曲げ返された上外側の各角部に内接する箇所と、にそれぞれ配設されており、これらロアレール11上の各設置箇所に面して配置されるアッパレール12の左右のアッパ側ひれ部12Cの各面部との間に挟まれる形で設けられた状態とされている。
上述した各樹脂シュー14の設置により、それらの上下側の各端部に嵌め込まれた各鋼球15が、アッパレール12の左右のアッパ側ひれ部12Cの上下側の各外端部とロアレール11の左右のロア側ひれ部11Bの上下側の各外角部との間にそれぞれ隙間を詰めた状態に介在して設けられた状態とされている。これにより、アッパレール12がロアレール11に対して、高さ方向や幅方向に大きくガタ付くことなく前後方向に円滑にスライドすることができるように支えられた状態とされている。
続いて、図3〜図7に示されているロック機構13及び解除機構16の構成について説明する。ロック機構13及び解除機構16は、図3及び図7に示すように、それらの主要部が、アッパレール12の天板面部12Bと両縦面部12Aとによって囲まれたレール内空間Arに収められて設けられている。前者のロック機構13は、図4〜図5に示すように、略コイル状に巻かれた3つのロックバネ13Aと、これらロックバネ13Aの巻き部13A1に挿通されてこれらを支える支軸13Bと、支軸13Bをアッパレール12の天板面部12Bの裏面に取り付けて支持するブラケット13Cと、を有する構成となっている。また、後者の解除機構16は、上述した各ロックバネ13Aをロックの解除方向にひとまとめに操作可能な解除部材16Aと、解除部材16Aをスライドレール10の外部からの操作によって押下操作するスライドレバー16Bと、を有する構成となっている。
上述したロック機構13を構成する各ロックバネ13Aは、図4〜図5及び図22に示すように、それぞれ、コイル状に巻かれた巻き部13A1と、巻き部13A1の途中箇所から左右両側にU字状に張り出す形に折り曲げられた左右一対のロック片13A2と、を有する形に形成されている。これらロックバネ13Aは、図4〜図5に示すように、それらの巻き部13A1が、上述したブラケット13Cの縦面部間に前方側から差し込まれて装着される支軸13Bに通されることで、支軸13Bによって支えられた状態として設けられている。
各ロックバネ13Aは、それらの左右両側の各ロック片13A2上に、後述する解除部材16Aがそれぞれ上方側からあてがわれた状態とされることにより、解除部材16Aによって支軸13Bに対する回転姿勢がぐら付かないように左右対称な形に押さえ付けられて位置保持されるようになっている。上記解除部材16Aは、詳しくは後述するが、上述したブラケット13Cに上方側から組み付けられて上下スライド可能な状態にガイドされて設けられるようになっている。そして、上記解除部材16Aは、常時は各ロックバネ13Aの左右両側の各ロック片13A2の弾発力によって上方側に持ち上げられた状態に保持され、上述したスライドレバー16B(図1参照)が着座者によって引き上げ操作されることにより、上方側から押圧されて、各ロックバネ13Aの左右両側の各ロック片13A2を下方側に押し下げるようになっている。
上述したスライドレバー16Bは、図1に示すように、略U字状に曲げられた丸パイプ材によって形成されている。上記スライドレバー16Bは、そのU字の中央部分が、着座者によって把持操作される操作部16B1として幅方向に真っ直ぐに延びる形に形成されている。また、上記スライドレバー16Bは、その操作部16B1の左右両端部から下方側へ折れ曲がって後方側へ延びる各部分が、それぞれ、各スライドレール10のレール内空間Arに前方側から差し込まれて、差し込まれた先の途中箇所が幅方向に軸方向を向けるヒンジピン16B2によって各アッパレール12の左右の縦面部12Aに回転可能にヒンジ連結された状態とされている(図3及び図7参照)。そして、上記スライドレバー16Bの各スライドレール10のレール内空間Arに差し込まれた先の端部(後端部)には、L字板形状の押板16B3が一体的に取り付けられている。
上記押板16B3は、そのL字の立板部分が、上述したスライドレバー16Bの後端部に一体的に溶着されて結合されており、立板部分の上縁部から後方側に延びる天板部分が、上述した解除部材16Aの上面部に覆い被された状態としてセットされている。上記押板16B3は、詳しくは、図6に示すように、スライドレバー16Bが引き上げ操作される前の常時は、その天板部分が解除部材16Aの上面部上のスライド方向の前側半分の領域上に重ね合わされた状態としてセットされている。
上記押板16B3は、図10〜図11に示すように、上述したスライドレバー16Bがヒンジピン16B2を中心に着座者によって引き上げられる操作により、ヒンジピン16B2を中心に押し下げられるように回転する。これにより、押板16B3は、その天板部分の先端部によって解除部材16Aの上面部を下方側に押圧して、解除部材16Aを各ロックバネ13Aの弾発力に抗して下方側に押し下げるように操作するようになっている。このとき、解除部材16Aは、ブラケット13Cに対して高さ方向にのみ移動可能となるようにガイドされて設けられていることにより、その上面部の一部が押板16B3の回転操作によって下方側に押圧されても、下方側に真っ直ぐに押し下げられて、各ロックバネ13Aを一斉に下方側に押し下げられるように操作することができるようになっている。詳しくは後述することとする。
ブラケット13Cは、図5に示すように、スライド方向に長尺な1枚の鋼板材により形成されており、長手方向の中央箇所が下方側にU字状に折り曲げられた形となって形成されている。上記ブラケット13Cは、図3〜図4に示すように、その前後側の各縦面部から前後方向に延びる各天板部が、それぞれ、アッパレール12の天板面部12Bに下方側からあてがえられて、下方側から締結ボルト13C1が差し込まれて締結されることにより、アッパレール12の天板面部12Bに下方側から一体的に結合された状態とされている。図4に示すように、上述した押板16B3の天板部には、矩形状の貫通孔16B4が形成されており、同貫通孔16B4内にブラケット13Cの前側の天板部及び同部をアッパレール12の天板面部12Bの下面に締結する締結ボルト13C1が通されることにより、押板16B3がブラケット13Cと干渉することなく高さ方向に回転移動することができるようになっている。
上述したブラケット13Cは、詳しくは、上述したアッパレール12の天板面部12Bに対して、幅方向の中央箇所で下方側からあてがわれて締結されていることにより、その長手方向がアッパレール12のスライド方向に真っ直ぐに向けられて設けられた状態とされている。これにより、上記ブラケット13Cの各縦面部間に前方側から通されて組み付けられる支軸13Bも、アッパレール12の幅方向の中央箇所にスライド方向に真っ直ぐに向けられて設けられた状態とされている。
図5に示すように、上述した3つのロックバネ13Aは、上述したブラケット13CのU字状に折り曲げられた前後の縦面部間に配置されている。各ロックバネ13Aは、それらの巻き部13A1内に上述したブラケット13Cの前後の縦面部間に通される支軸13Bが差し込まれることにより、支軸13Bを介してブラケット13Cに支えられた状態として設けられている。各ロックバネ13Aは、上述したブラケット13C及び支軸13Bがアッパレール12の天板面部12Bの幅方向の中央箇所にスライド方向に真っ直ぐに向けられた状態として設けられていることにより、それらの左右両側の各ロック片13A2をアッパレール12の幅方向の中央箇所から両外側に向けて均等に張り出させた状態に設けられた状態とされている(図3〜図4参照)。
上述した各ロックバネ13Aは、図5に示すように、それらの各ロック片13A2がそれぞれ初期状態において斜め上がりの角度姿勢となる形に形成されており、上述したアッパレール12の左右両側の縦面部12Aに形成された各通し溝12A1内にそれぞれ下方側から通されて設けられた状態とされている。これにより、各ロックバネ13Aは、それらの自由状態時には、それらの左右両側の各ロック片13A2が、各通し溝12A1に形成された高さ方向に延びる各2本のロック溝12A2内にそれらの前後側の各枠片を通し入れた状態として保持されるようになっている。
上述した各ロックバネ13Aは、図3及び図9に示すように、アッパレール12がロアレール11に組み付けられた状態では、アッパレール12に形成された左右両側のロック溝12A2の両外側に位置するロアレール11の各ロック溝11B1内にも入り込んで、アッパレール12のロアレール11に対する前後方向のスライドをロックした状態とするようになっている。しかし、各ロックバネ13Aは、図9〜図19に示すように、ロアレール11の各ロック溝11B1が前述したように各ロックバネ13Aの断面径よりも広い溝幅Wを有して所定間隔(間隔D1)をおいて等間隔に並べられた構成となっていることにより、アッパレール12がどのスライド位置にある状態であっても、常に3つのロックバネ13Aのうち最大でも2つ(図9及び図12〜図17参照)までしかロアレール11の各ロック溝11B1内に一斉に入り込めないようになっている。
すなわち、上述した各ロックバネ13Aは、アッパレール12がどのスライド位置にある状態であっても、常にそのうちの少なくとも1つ(図9及び図12〜図19参照)がロアレール11の各ロック溝11B1間の棚上に位置するようになっている。そして、各ロックバネ13Aは、アッパレール12のスライドによりそのうちの2つのロックバネ13Aがロック溝11B1内に通される状態となる時には、残る棚上に乗り上がる配置とされる1つのロックバネ13Aが、同棚上に形成された拘束溝11B2内に通されるようになっている。
具体的には、上述した各ロックバネ13Aは、図9に示すように、それらの上部間に跨って組み付けられた解除部材16Aが、図1で前述したスライドレバー16Bの引き上げ操作によって下方側に押し下げられる前の常時は、それらの左右両側の各ロック片13A2がそれらの弾発力によって解除部材16Aを上方側へ持ち上げてアッパレール12の各ロック溝12A2とロアレール11の各ロック溝11B1(又は拘束溝11B2)とに跨って入り込もうとするように附勢された状態とされている。したがって、アッパレール12のスライド位置が、アッパレール12の各ロック溝12A2とロアレール11の各ロック溝11B1(又は拘束溝11B2)とがスライド方向に合致する位置状態となることにより、その合わされた位置にある少なくとも1つのロックバネ13Aの各ロック片13A2が、これらロック溝12A2,11B1(又は拘束溝11B2)内に跨って入り込んでアッパレール12のスライドを規制するようになっている。
また、各ロックバネ13Aは、図10〜図11に示すように、上述した解除部材16Aが図1で前述したスライドレバー16Bの引き上げ操作によって下方側に押し下げられることにより、それらの左右両側の各ロック片13A2が解除部材16Aによって一斉に下方側へ押し撓まされて、ロアレール11のロック溝11B1(又は拘束溝11B2)から外し出されるようになっている。ここで、上述した解除部材16Aは、図5に示すように、スライド方向に長尺な1枚の鋼板材が横断面逆U字形状に折り曲げられた形となって形成されている。上記解除部材16Aは、上述したブラケット13Cの前後の縦面部間に上方側から組み付けられることにより、ブラケット13Cに対して上下移動可能に支えられた状態に組み付けられた状態とされている。
具体的には、上述した解除部材16Aは、その左右両側の側面部の前後側の各縁部に突出して形成された各ガイド突起16A1をこれらの間にブラケット13Cの前後側の各縦面部を幅方向に挟み込むように各縦面部間に上方側から差し込むことにより、ブラケット13Cに対して上下移動可能にガイドされた状態に組み付けられている。上述した解除部材16Aは、上記の組み付けにより、その上面部の前後側の各縁部に突出して形成された各ストッパ片16A2が、ブラケット13Cの各縦面部の上部に貫通形成された各切欠き溝13C2内にそれぞれ通されて、各ストッパ片16A2が各切欠き溝13C2の底面に当接する位置まで下方側に下がることができるように組み付けられた状態とされている。上記解除部材16Aの各ガイド突起16A1が両外側からあてがわれるブラケット13Cの各縦面部の上半部領域は、部分的に幅長が狭められた、くびれた形に形成されている。
また、上述した解除部材16Aの左右両側の側面部の底部には、上述した各ロックバネ13Aの左右両側の各ロック片13A2の前後側の各枠片をそれぞれ下方側から通すことのできる複数のスリット溝16A3が形成されている。上述した解除部材16Aは、上述した各スリット溝16A3内に各ロックバネ13Aの左右両側の各ロック片13A2の前後側の各枠片を通した状態として各ロック片13A2の上部に組み付けられることにより、各ロックバネ13Aの左右両側の各ロック片13A2の前後側の各枠片をそれぞれスライド方向にガタ付かせないように保持した状態となっている。
上記解除部材16Aは、図10〜図11に示すように、前述したスライドレバー16B(図1参照)が引き上げ操作されることにより、スライドレバー16Bの後端部に取り付けられた押板16B3によってアッパレール12内に押し込まれるように操作されて、各ロックバネ13Aの左右両側の各ロック片13A2をそれぞれ下方側へ押し撓ませて、ロアレール11の各ロック溝11B1及び拘束溝11B2から外し出すようになっている。また、上記解除部材16Aは、上述したスライドレバー16B(図1参照)の引き上げの操作が解除されることにより、上述した各ロックバネ13Aの左右両側の各ロック片13A2の弾発力によって、再び図9にて前述した状態に戻されるようになっている。
ここで、上述した各ロックバネ13Aに形成された左右両側の各ロック片13A2は、各ロックバネ13Aの巻き部13A1の途中箇所から左右両側に向けてU字状に張り出す形に折り曲げられて形成されていることから、その巻き出し位置の違いにより、互いに前後方向(スライド方向)にズレた位置に形成された状態とされている。これに合わせて、図4に示すように、これらロック片13A2の前後側の各枠片を通す解除部材16Aの左右両側の側面部に形成された各スリット溝16A3やアッパレール12の左右両側の各ロック溝12A2、それにロアレール11の左右両側の各ロック溝11B1及び拘束溝11B2も、それぞれ、各ロックバネ13Aのロック片13A2の位置に合わせて、互いに左右で前後方向(スライド方向)にズレた位置に形成された状態とされている。
ところで、上述した各ロックバネ13Aは、ロアレール11の各ロック溝11B1が上述したような広い溝幅Wを有して所定間隔(間隔D1)をおいて等間隔に並んで形成された構成となっていることにより、アッパレール12のスライド位置の変化によって、前側2つのロックバネ13A(の各ロック片13A2)がロック溝11B1内に入り込む状態(図12〜図13参照)となったり、後側2つのロックバネ13A(の各ロック片13A2)がロック溝11B1内に入り込む状態(図14〜図15参照)となったり、前側と後側のロックバネ13A(の各ロック片13A2)がロック溝11B1内に入り込む状態(図16〜図17)となったりする形態で、いずれか2つのロックバネ13Aの各ロック片13A2を各ロック溝11B1内に一斉に入り込ませるようにロックするなっている。
このように3つのロックバネ13Aのうちの2つ(の各ロック片13A2)が、各ロック溝11B1内に一斉に入り込んだ状態では、各ロックバネ13A(の各ロック片13A2)が各ロック溝11B1内の前側の端部や後側の端部に当たった状態となって、アッパレール12をロアレール11に対して前後方向に全くスライドさせられない状態(ガタ付かせない状態)にスライドロックするようになっている。
更に、上記3つのロックバネ13Aのうちの2つ(の各ロック片13A2)が各ロック溝11B1内に一斉に入り込める状態(上記図11〜図16の状態)となる時には、残り1つの棚上に乗り上げているロックバネ13A(の各ロック片13A2)が、同棚上に形成された拘束溝11B2内に入り込んで、同拘束溝11B2により、前後方向(スライド方向)への移動が規制された状態とされるようになっている。なお、厳密には、各拘束溝11B2は、同溝内に入り込ませたロックバネ13A(の各ロック片13A2)を、スライド方向に僅かな隙間をもたせて入り込ませた状態となる溝幅を有した形状となっている。これにより、各拘束溝11B2は、アッパレール12とロアレール11との間にこれらをスライド方向に相対変位させるような大荷重が入力された際に、同溝内に入り込ませたロックバネ13A(の各ロック片13A2)と当接して、両レール11,12間に働くスライド方向の力を受け止めるようになっている。
また、上述した各ロックバネ13Aは、図18〜図19に示すように、アッパレール12のスライド位置が上述した図12〜図17に示した各位置の間に位置しているとき(図12〜図17に示したスライド位置以外の位置のとき)には、そのいずれか1つ(の各ロック片13A2)のみをロアレール11のロック溝11B1内に入り込ませられるようになっている。このように3つのロックバネ13Aのうちの1つ(の各ロック片13A2)が、各ロック溝11B1内に入り込んだ状態では、アッパレール12は、上記1つのロックバネ13A(の各ロック片13A2の前後側の各枠片)が各ロック溝11B1内で前後方向にスライドすることができる範囲内においてロアレール11に対して前後方向にスライドすることができる状態とされるようになっている。
しかし、上記の状態からアッパレール12が前後方向にスライドして上記1つのロックバネ13A(の各ロック片13A2の前後側の各枠片)が各ロック溝11B1内の端部に到達することにより、残る他の1つのロックバネ13A(の各ロック片13A2)がロック溝11B1内に入り込める位置状態となって、2つのロックバネ13A(の各ロック片13A2)を各ロック溝11B1内に入り込ませた状態(前出のスライドロック状態)とすることができるようになっている。また、この動きに併せて、残る1つのロックバネ13A(の各ロック片13A2)が、棚上の拘束溝11B2内に入り込める状態となって、同溝内に入り込んだ状態とされるようになっている。
このように、上述した各ロックバネ13Aが、アッパレール12のスライド位置に因らずに、常にその少なくともいずれか1つをロアレール11のロック溝11B1内に入り込ませた状態をとれる構成となっていることにより、アッパレール12がどのスライド位置にある状態であっても、車両衝突等の予期しない急激的なスライド動作が生じる事態が起こっても、アッパレール12をロアレール11に対して一定以上滑り移動させないように拘束することができるようになっている。
具体的には、例えば、アッパレール12のスライド位置が、上記図18〜図19に示したような1つのロックバネ13A(の各ロック片13A2)しかロアレール11のロック溝11B1内に入り込めない位置にある状態で、車両衝突等の予期しない急激的なスライド動作が生じても、アッパレール12のロアレール11に対する滑り移動は、ロアレール11のロック溝11B1内に通されている1つのロックバネ13A(の各ロック片13A2)がロック溝11B1の端部に引っ掛かる位置までに留められるようになっており、その位置で未ロック状態であった他の1つのロックバネ13A(の各ロック片13A2)がロック溝11B1内に入り込んでスライドロック状態となれるようになっている。これにより、アッパレール12をロアレール11に対して一定以上滑り移動させないように引っ掛けて、強固にロックした状態にすることができる。すなわち、各ロックバネ13Aがロアレール11の各ロック溝11B1内に入り込めずに通り過ぎてしまう、いわゆる「歯飛び現象」を起こさせないようにすることができる。
ここで、図5及び図9を参照して、上述した各ロックバネ13Aは、そのうちの2つのロックバネ13Aの各ロック片13A2がロアレール11の各ロック溝11B1内に通されることにより、アッパレール12をロアレール11に対して高いロック強度でスライドロックすることのできる構造強度の高い構成とされている。それに加えて、残り1つのロックバネ13Aも、上記2つのロックバネ13Aの各ロック片13A2がロアレール11のロック溝11B1内に入り込んでロックする際に、ロアレール11のロック溝11B1間の棚上に形成された拘束溝11B2内に入り込めるようになっていることにより、アッパレール12のロアレール11に対する前後方向のスライドをより高い強度でロックすることができる。
より詳しくは、各ロックバネ13Aは、前述したように、ロアレール11のロック溝11B1や拘束溝11B2内に掛け入れることができるロック片13A2を左右一対で有しており、かつ、各ロック片13A2はそれらの前後側の各枠片をそれぞれ個別にロアレール11の各ロック溝11B1や拘束溝11B2内に掛け入れることができるようになっていると共に、各ロック片13A2はそれらの前後側の各枠片がループ状に繋がった形状となっていて各枠片が個々に捩じられたり曲げられたりしにくい構造強度の高い構成とされている。また、各ロックバネ13Aは、それらの各ロック片13A2が巻き部13A1からロアレール11の短手方向となる幅方向の両側に張り出す短尺な構造強度の高い構成とされている。
更に、各ロックバネ13Aは、前述した解除部材16Aの左右両側の側面部に形成されたスリット溝16A3、アッパレール12の左右両側の縦面部12Aに形成されたロック溝12A2、及びロアレール11の左右両側のロア側ひれ部11Bに形成されたロック溝11B1や拘束溝11B2内に通された状態としてスライドロック状態をとる構成となっている。これにより、各ロックバネ13Aは、それらの左右両側の各ロック片13A2が、それらの延び出す方向における短い間隔で、解除部材16A、アッパレール12、及びロアレール11の各部位に当接してこれらからスライド方向のせん断力を受けるようになっており、負荷の入力される幅方向の入力点間距離が短い構成となっていることで、これらの負荷によって曲げ撓まされにくい構造強度の高い構成とされている。
上述した各理由により、各ロックバネ13Aは、そのうちの2つのロックバネ13Aの各ロック片13A2がロアレール11の各ロック溝11B1や拘束溝11B2内に通されることにより、アッパレール12をロアレール11に対して高いロック強度でスライドロックすることができるようになっている。各ロックバネ13Aは、上記のように巻かれて形成されていることにより、横断面方向にU字状に張り出す一対のロック片13A2と、支軸13Bに巻かれて装着される巻き部13A1と、を有する形を、一本の線材によって、スライド方向にコンパクトかつ一対のロック片13A2を横並び状に設けた形に適切に形成された状態とされている。
ところで、上述した各ロックバネ13Aは、それぞれ、一本の鋼線材が曲げられることで、上述した巻き部13A1と左右一対のロック片13A2とを有した形に形成されている。具体的には、図22に示すように、各ロックバネ13Aは、そのスライド方向の一方側の端部(前端部)から他方側の端部(後端部)に向かって片側(図示向かって右側)のロック片13A2がU字状に張り出す形に曲げ返され、その曲げ返された先から巻き部13A1がスライド方向の一方側(前方側)に戻る方向に巻かれ、その巻かれた先からもう片側(図示向かって左側)のロック片13A2がスライド方向の他方側の端部(後端部)に向かってU字状に張り出す形に曲げ返されて形成されている。
そして、各ロックバネ13Aは、そのスライド方向の一方側の端部(前端部)と他方側の端部(後端部)とに、それぞれ、巻き部13A1に挿通される支軸13Bに巻かれる形に曲げられた曲げ部13A3が形成された形状とされている。上記各曲げ部13A3は、巻き部13A1と同じ大きさ及び形状に巻かれた形状とされており、支軸13Bの外周面の4分の3程度の円周領域に巻かれる形に形成された状態とされている。
このように、各ロック片13A2を構成する線材の各端部(前端部と後端部)がそれぞれ支軸13Bに巻かれた形状とされていることで、各ロック片13A2が支軸13Bから半径方向に動かされるガタや撓みを抑えることができる。したがって、各ロック片13A2がロアレール11のロック溝11B1や拘束溝11B2内に入り込んだ状態で、アッパレール12とロアレール11との間にこれらをスライド方向に相対変位させるような大荷重が入力されても、各ロック片13A2を支軸13Bから離れさせないように強く掛け止めておくことで、上記スライド方向の変位を強く受け止められる状態となり、高いロック強度を発揮することができるようになっている。
以上をまとめると、本実施例のスライドレール10は、次のような構成となっている。すなわち、シート1(乗物用シート)をフロアF(乗物本体)に対してスライド可能な状態に連結するスライドレール10である。このスライドレール10は、フロアFに取り付けられるロアレール11(固定側レール)と、ロアレール11にスライド可能な状態に組み付けられてシート1に取り付けられるアッパレール12(可動側レール)と、アッパレール12(一方のレール)に取り付けられてロアレール11(他方のレール)に形成されたロック溝11B1への附勢による入り込みにより両レール11,12間のスライドをロックする複数のロックバネ13Aと、を有する。ロック溝11B1は、各ロックバネ13Aの線径よりも広いスライド方向の溝幅Wを有して溝内に入り込んだ各ロックバネ13Aをスライド方向の各側壁に当接させて移動を係止させる構成とされている。ロック溝11B1の側壁に、ロック溝11B1内の浅い位置に入り込んだ各ロックバネ13Aをスライド方向に真っ直ぐに動かした際に各ロックバネ13Aをスライド方向に真っ直ぐに向く面で当接させることのできる垂直面11B1bが形成されている。
このような構成となっていることにより、各ロックバネ13Aは、ロック溝11B1内の浅い位置に入り込んだ状態で、スライド方向に負荷を受けてロック溝11B1の側壁に押し付けられても、同側壁に形成された垂直面11B1bによりスライド方向に真っ直ぐに受け止められるようになる。したがって、各ロックバネ13Aをロック溝11B1に対する掛かりが浅くても外れにくくなるようにすることができる。
また、ロック溝11B1は、その溝内におけるスライド方向の中央部に、ロック溝11B1の側壁よりも低く突出する凸部11B3を有し、凸部11B3とロック溝11B1のスライド方向の各側壁との間に各ロックバネ13Aを入り込ませる構成とされている。垂直面11B1bが、上記凸部11B3上に乗り上がった各ロックバネ13Aをスライド方向に真っ直ぐに当接させるようになっている。このような構成となっていることにより、各ロックバネ13Aがロック溝11B1の凸部11B3上に乗り上がった浅い掛かり状態(不完全なロック状態)から、各ロックバネ13Aにスライド方向の負荷がかけられても、各ロックバネ13Aを垂直面11B1bに対して真っ直ぐに当接させてロック溝11B1から外さないようにすることができる。
また、ロック溝11B1が、溝の深さ方向に向かって先細り状に傾斜した形に形成されており、溝内に入り込んだ各ロックバネ13Aを傾斜した側壁(傾斜面11B1a)に当接させて係止させるようになっている。このような構成となっていることにより、各ロックバネ13Aをスライド方向にガタ付かせることなくロック溝11B1内に入り込ませた状態とすることができる。
また、垂直面11B1bが、ロック溝11B1の先細り状に傾斜する側壁の途中箇所からスライド方向に退避することなく垂直に立ち上がる形に形成されている。このような構成となっていることにより、垂直面11B1bがロック溝11B1の傾斜した側壁に肉盛りをする形に形成されるため、側壁による各ロックバネ13Aの受け止め強度を高めることができる。
また、上記垂直面11B1bは、各ロックバネ13Aの線径以上の丈を有する構成となっている。このような構成となっていることにより、垂直面11B1bにおいて、各ロックバネ13Aを広く安定して受け止めることができる。
また、複数のロックバネ13Aは、アッパレール12がどのスライド位置にあっても常に少なくとも一つがロック溝11B1内に入り込める関係となるようにロック溝11B1とのスライド方向のピッチ間隔が設定された構成となっている。このような構成となっていることにより、限られた狭いレール内空間Arに設けられた複数のロックバネ13Aによって、自動車(乗物)の衝突発生等による予期しない急激的なスライド動作が生じても、アッパレール12をロアレール11に対して一定以上滑り移動させないように食い止められる構成とすることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「スライドレール」は、自動車の運転席以外のシートの他、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートや、航空機や船舶等の様々な乗物用に供されるシートを乗物本体に対してスライド可能な状態に連結するものとして設けられるものであってもよい。また、「スライドレール」は、乗物用シートと乗物本体との間に傾けられることなく水平な姿勢状態で配設されるものであってもよい。
また、「スライドレール」は、乗物用シートを乗物本体に対して横方向にスライド可能な状態に連結する構成であってもよい。また、「スライドレール」は、固定側レールが乗物の側壁に取り付けられるなどして横向きに倒された形で使われるものであってもよい。このような用途で使われる例としては、特開2010−274738公報等の文献に開示されているような、シートバックを乗物の側壁に対して背凭れ角度の調整を行える状態に連結する用途で使われるものが挙げられる。
また、「ロックバネ」は、ロアレール(一方のレール)に取り付けられてアッパレール(他方のレール)に形成されたロック溝への入り込みによって両レール間のスライドをロックするものであってもよい。また、上記「ロックバネ」は、上記実施例で示したような非常時の「歯飛び現象」を防止するために3つ(もしくはそれ以上)設けられるものに限らず、少なくとも1つ設けられていればよい。なお、「ロックバネ」は、非常時の「歯飛び現象」を防止する構造とするためには少なくとも2つ以上設けられていれば良い。また、「ロックバネ」は、押し操作でなく引き操作によってロックの解除操作が行われるものであってもよい。また、ロックバネは、上記実施例で示したようなアッパレール(一方のレール)に対する取付位置からアッパレール(一方のレール)の横断面方向に延びる形のバネ構造に限らず、特開2013−39916号公報等の文献に開示されているようなアッパレール(一方のレール)との取付位置からアッパレール(一方のレール)のスライド方向に延びる形のバネ構造から成るものであってもよい。
また、「凸部」は、ロック溝内のスライド方向の中央部において、ロック溝の側壁よりも低く突出する形に形成されているものであればよく、その形は特に限定されない。また、本発明の構成は、ロック溝内に凸部のない構成に対しても適用することができるものである。また、「ロック溝」は、底のない「孔」として形成されたものであってもよい。
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
10 スライドレール
11 ロアレール(固定側レール、他方のレール)
11A 底面部
11B ロア側ひれ部
11B1 ロック溝
11B1a 傾斜面
11B1b 垂直面
11B2 拘束溝
11B3 凸部
11B3a 天板面
11C 隙間
11D シューストッパ
12 アッパレール(可動側レール、一方のレール)
12A 縦面部
12A1 通し溝
12A2 ロック溝
12B 天板面部
12C アッパ側ひれ部
13 ロック機構
13A ロックバネ
13A1 巻き部
13A2 ロック片
13A3 曲げ部
13B 支軸
13C ブラケット
13C1 締結ボルト
13C2 切欠き溝
14 樹脂シュー
15 鋼球
16 解除機構
16A 解除部材
16A1 ガイド突起
16A2 ストッパ片
16A3 スリット溝
16B スライドレバー
16B1 操作部
16B2 ヒンジピン
16B3 押板
16B4 貫通孔
F フロア
W 溝幅
D1〜D3 間隔
Ar レール内空間
H1〜H3 高さ

Claims (5)

  1. 乗物用シートを乗物本体に対してスライド可能な状態に連結するスライドレールであって、
    前記乗物本体に取り付けられる固定側レールと、
    該固定側レールにスライド可能な状態に組み付けられて前記乗物用シートに取り付けられる可動側レールと、
    一方のレールに取り付けられて他方のレールに形成されたロック溝への附勢による入り込みにより当該両レール間のスライドをロックするロックバネと、を有し、
    前記ロック溝は、前記ロックバネの線径よりも広いスライド方向の溝幅を有して溝内に入り込んだ前記ロックバネをスライド方向の各側壁に当接させて移動を係止させる構成とされ、
    前記ロック溝の側壁に、該ロック溝内の浅い位置に入り込んだ前記ロックバネをスライド方向に真っ直ぐに動かした際に当該ロックバネをスライド方向に真っ直ぐに向く面で当接させることのできる垂直面が形成されているスライドレール。
  2. 請求項1に記載のスライドレールであって、
    前記ロック溝は、その溝内におけるスライド方向の中央部に該ロック溝の側壁よりも低く突出する凸部を有し、該凸部と前記ロック溝のスライド方向の各側壁との間に前記ロックバネを入り込ませる構成とされ、
    前記垂直面が、前記凸部上に乗り上がった前記ロックバネをスライド方向に真っ直ぐに当接させるようになっているスライドレール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のスライドレールであって、
    前記ロック溝が、溝の深さ方向に向かって先細り状に傾斜した形に形成されており、溝内に入り込んだ前記ロックバネを傾斜した側壁に当接させて係止させるようになっているスライドレール。
  4. 請求項3に記載のスライドレールであって、
    前記垂直面が、前記ロック溝の先細り状に傾斜する側壁の途中箇所からスライド方向に退避することなく垂直に立ち上がる形に形成されているスライドレール。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のスライドレールであって、
    前記垂直面が、前記ロックバネの線径以上の丈を有するスライドレール。
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