JP2016092266A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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Abstract

【課題】絶縁樹脂シートを剥離させる方向に働く冷却器の内部応力を減少させた半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置は、少なくとも1つの主面に放熱部材が接合された半導体素子を、放熱部材の一部を露出させて封止したパワーモジュールと、放熱部材の露出面を含むパワーモジュールの放熱領域面に、絶縁樹脂シートを介して接合された冷却器とを備える。冷却器は、放熱領域面内においてパワーモジュールと接合される中央部と、中央部の端部から外縁へ延びた側部とを含み、側部が中央部の端部を折り曲げ位置としてパワーモジュール側に曲がっている。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体素子と放熱部材とを封止したパワーモジュールと、当該半導体素子を冷却する冷却器とを備えた、半導体装置に関する。
例えば、特許文献1および2に半導体装置が記載されている。これらの特許文献に記載された半導体装置は、半導体素子と放熱部材(放熱板)とを封止してモールドパッケージ化されたパワーモジュールの外側に、放熱部材の一部が露出している。そして、半導体装置は、パワーモジュールの放熱部材が露出した箇所に、冷却器(ヒートシンク)が絶縁樹脂シートを介して接合された構造をしている。
特開2013−211942号公報 国際公開第2013/099545号
上記特許文献に記載された構造のような半導体装置では、パワーモジュール(モールドパッケージ)から露出した放熱部材の箇所と冷却器との接合を、例えばヒータープレス処理で行っている。このヒータープレス処理では、例えば図8(a)に示すように、絶縁樹脂シート114を挟んで、パワーモジュールの放熱部材113と冷却器115とを合わせ、この間に熱および圧力を加える。これにより、絶縁樹脂シート114が接着硬化し、放熱部材113と冷却器115とが接合される。
しかしながら、このヒータープレス処理の際、加圧によって冷却器115が受ける荷重が冷却器115の端部に集中してしまう現象が生じる。この冷却器115の端部に荷重が集中した状態でヒータープレス処理を行うと、図8(b)に示すように、冷却器115の端部がパワーモジュール側(内側)に曲げられて内部応力を蓄積した状態で変形する。このため、ヒータープレス処理後の冷却器115には、内側に変形した形状を元に戻そうとする外側への内部応力が働くことになる(図8(b)中の矢印)。また、加熱された冷却器115の温度低下によって生じる熱応力も、冷却器115を外側に反らせる方向に働く。従って、この冷却器115の内部応力および熱応力によって、絶縁樹脂シート114の端部が冷却器115から剥離するおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みて、絶縁樹脂シートの端部が冷却器から剥離するおそれを減少させた半導体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の半導体装置は、少なくとも1つの主面に放熱部材が接合された半導体素子を、放熱部材の一部を露出させて封止したパワーモジュールと、放熱部材の露出面を含むパワーモジュールの放熱領域面に、絶縁樹脂シートを介して接合された冷却器とを備え、冷却器は、放熱領域面内においてパワーモジュールと接合される中央部と、中央部の端部から外縁へ延びた側部とを含み、側部が中央部の端部を折り曲げ位置としてパワーモジュール側に曲がっている、ことを特徴とする。
この本発明の半導体装置によれば、パワーモジュールには、曲げ加工が施された冷却器(例えば、ヒートシンクなど)が接合されている。冷却器は、放熱部材の露出面を含むパワーモジュールの放熱領域面内においてパワーモジュールと接合される中央部と、この中央部の端部から外縁へ延びた側部とを、含んでいる。冷却器の曲げは、側部が中央部の端部を折り曲げ位置としてパワーモジュール方向の内側に曲がるように施されている。この内側に曲げられた側部には、ヒータープレス処理においてパワーモジュールと冷却器とを接合する際、パワーモジュールの放熱領域面の外縁(モールドパッケージの角または面)による圧力がかかる。このため、冷却器の側部が、パワーモジュール方向とは反対の外側に押されて弾性変形する。この側部15sが外側へ弾性変形した状態で絶縁樹脂シートを硬化させて、冷却器をパワーモジュールに接合すると、ヒータープレス処理後の冷却器には、内側に変形しようとする応力が常に働くことになる。この応力は、冷却器を絶縁樹脂シートへ押し付ける方向の力であるため、冷却器における絶縁樹脂シートを引き剥がす方向への応力が減少することになる。よって、本発明の半導体装置は、冷却器が有する応力(内部応力、熱応力など)によって絶縁樹脂シートの端部が剥離することを抑制できる(剥離耐久性の向上、冷熱耐久性の向上)。
以上述べたように、本発明の半導体装置によれば、絶縁樹脂シートの端部が絶縁樹脂シートから剥離するおそれを低減できる。
本発明の一実施形態に係る半導体装置1の全体構造の断面を示す概略図 半導体装置1を製造する手法の一例を説明する図 半導体装置1の変形例を説明する図 本発明に関わる参考例1の半導体装置2を説明する図 半導体装置2の変形例を説明する図 本発明に関わる参考例2の半導体装置3を説明する図 本発明に関わる参考例3の半導体装置4を説明する図 従来の半導体装置の一例を説明する断面図
以下、図面を参照しながら、本発明に係る半導体装置の実施形態について詳細に説明する。
本発明に係る半導体装置は、冷却器を特徴的な形状とすることによって、ヒータープレス処理後の冷却器における絶縁樹脂シートを剥離させる方向に働く内部応力を、減少させる。この形状により、本発明に係る半導体装置は、絶縁樹脂シートの端部が冷却器から剥離するおそれを低減できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置1の全体構造の断面を示す概略図である。図2は、本実施形態に係る半導体装置1を製造する手法の一例を説明する図である。
[半導体装置の全体構造]
図1(a)を参照する。本実施形態に係る半導体装置1は、半導体素子10、リード端子12、放熱板13、絶縁樹脂シート14、およびヒートシンク15を備えている。この半導体装置1のうち半導体素子10、リード端子12、および放熱板13の構成は、例えばエポキシ樹脂などの材料からなる樹脂部材16によって封止されて、モールドパッケージ化されている。このモールドパッケージ化された構成部分を、パワーモジュール17という。
半導体素子10は、例えばパワートランジスタなどの、動作時に発熱する発熱性を持った電力用半導体素子である。半導体素子10の一方の主面(図1では上面)の端子は、例えば半田などの接合部材11aによって、リード端子12の一方端と電気的に接合されている。リード端子12は、導電性を有する材料で構成されている。このリード端子12の他方端は、樹脂部材16からパワーモジュール17(モールドパッケージ)の外部に突出している。この外部に突出したリード端子12の他方端が、例えば外部回路基板(図示せず)と電気的に接続されることで、半導体素子10に通電が行われる。半導体素子10の他方の主面(図1では下面)は、例えば半田などの接合部材11bによって、放熱板13と接合されている。
放熱板13は、例えば銅(Cu)やアルミニウム(Al)などの熱伝導性に優れた材料で構成される、放熱部材である。この放熱板13は、半導体素子10で発生した熱をヒートシンク15に逃がす、いわゆるヒートスプレッダーとしての役割を有する。放熱板13の半導体素子10が接合されていない面は、樹脂部材16で覆われておらず、パワーモジュール17の外部に露出している。この放熱板13のパワーモジュール17の外部に露出している面(以下、露出面という)には、絶縁樹脂シート14を挟んでヒートシンク15が接合されている。
ヒートシンク15は、例えば銅(Cu)やアルミニウム(Al)などの熱伝導性に優れた材料で構成される、冷却器である。ヒートシンク15は、接合される放熱板13から絶縁樹脂シート14を介して伝わる熱を、パワーモジュール17の外部に放出させる役割を有する。図1(b)に例示するように、本実施形態のヒートシンク15は、略平板形状である中央部15cと、中央部15cの端部から外縁まで延びる側部15sと、複数のフィン15fと、で構成される。側部15sは、中央部15cの全周に設けられてもよいし、一部に設けられてもよい。複数のフィン15fは、中央部15cのパワーモジュール17の露出面が接合されていない面に設けられる。なお、複数のフィン15fは、ヒートシンク15になくてもよい。
本実施形態に係る半導体装置1の特徴は、ヒートシンク15の形状にある。図1(b)に示すように、ヒートシンク15は、所定の位置Pからパワーモジュール17側(以下、内側という)に、側部15sが曲げられている。位置Pは、図1(b)のA方向から半導体装置1を平面視したときに、ヒートシンク15と対向するパワーモジュール17の放熱領域面Bに含まれる位置である。つまり、ヒートシンク15の中央部15cは、放熱領域面B内でパワーモジュール17と接合される。よって、ヒートシンク15は、中央部15cの端部(位置P)を折り曲げ位置として、パワーモジュール17側に曲がっている。側部15sの厚み、曲げ形状、および曲げ量などは、特に限定されない。しかし、機能的には、半導体装置1のパワーモジュール17とヒートシンク15とを合わせたときに、パワーモジュール17(モールドパッケージの角または面)が、最初にヒートシンク15の側部15sに当たるように設計される。詳細は、図2を用いた製造過程において説明する。この機能的な構造を実現できる形状に、半導体装置1のパワーモジュール17(放熱領域面B)、およびヒートシンク15(位置P、側部15s)がそれぞれ形成される。
絶縁樹脂シート14は、例えば高い熱伝導性を有した熱硬化樹脂材料で構成され、放熱板13の熱をヒートシンク15に伝える役割を担う。加えて、絶縁樹脂シート14は、放熱板13とヒートシンク15とを電気的に絶縁する役割をも担う。高い熱伝導性を有した樹脂としては、高熱伝導セラミックを含有したアルミナ(Al)、窒化ホウ素(BN)、窒化アルミニウム(AlN)などが挙げられる。この絶縁樹脂シート14は、図1に示す完成後の半導体装置1では、すでに硬化している状態である。硬化前の絶縁樹脂シート14は、後述する製造過程におけるヒータープレス処理にて、放熱板13とヒートシンク15との間に挿入された状態で加熱しながら圧力がかけられ、硬化することにより放熱板13とヒートシンク15とを接着させる。絶縁樹脂シート14は、パワーモジュール17の放熱領域面Bをカバーする大きさを有している。
[半導体装置の製造方法]
図2を参照して、本実施形態に係る半導体装置1の製造方法の一例を説明する。まず、半導体素子10、リード端子12、および放熱板13を樹脂部材16で封止して、放熱板13の露出面13aがモールドパッケージの外部に露出したパワーモジュール17を作成する(図2(a))。次に、側部15sを複数のフィン15fが設けられていない内側に曲げたヒートシンク15を作成する(図2(b))。そして、絶縁樹脂シート14を挟んで、パワーモジュール17の露出面13aとヒートシンク15の内側とを合わせて、ヒータープレス処理にて加熱および加圧する(図2(c))。このヒータープレス処理では、パワーモジュール17(モールドパッケージの角または面)によってまずヒートシンク15の側部15sに圧力がかかり、側部15sが内側とは逆の外側に押されて変形が始まる(図2(c)中の矢印)。そして、ここからさらなる圧力の印加によって、側部15sをさらに弾性変形させる(図2(d)中の矢印)。この側部15sをさらに弾性変形させた状態で絶縁樹脂シート14を硬化させて、パワーモジュール17の露出面13aとヒートシンク15とを接合する(図2(d))。以上の処理により、本実施形態に係る半導体装置1が完成する。
[半導体装置の作用および効果]
上述したヒータープレス処理においてヒートシンク15は、側部15sが外側へ弾性変形した状態で絶縁樹脂シート14に接着される(図2(d)を参照)。従って、ヒータープレス処理による加熱および加圧が終わった後のヒートシンク15には、内側に変形しようとする(スプリングバックによる)応力が常に働く(図1(a)中の矢印)。この応力は、ヒートシンク15を絶縁樹脂シート14へ押し付ける方向の力であるため、ヒートシンク15における絶縁樹脂シート14を引き剥がす方向への応力が減少することになる。以上のことにより、本実施形態に係る半導体装置1は、ヒートシンク15が有する応力(内部応力、熱応力など)によって絶縁樹脂シート14の端部が剥離することを抑制できる(剥離耐久性の向上、冷熱耐久性の向上)。
なお、発明者が行った実験では、本実施形態に係る半導体装置1の構造において、ヒートシンク15による絶縁樹脂シート14を引き剥がす方向への応力を、従来と比べて1/4程度に低減できることが確認できた。
また、上記実施形態では、半導体素子10の片側だけに放熱板13、絶縁樹脂シート14、およびヒートシンク15の構成を有する構造を説明した。しかし、この構造以外に、半導体素子10の両側にそれぞれ放熱板13、絶縁樹脂シート14、およびヒートシンク15の構成を有した構造(図3)であってもよい。この構造の場合、放熱効果がさらに向上する。
[本発明に関わる参考例]
上述した実施形態とは異なる手法を用いて、ヒータープレス処理後のヒートシンクにおいて、絶縁樹脂シートを剥離させる方向に働く内部応力が減少させた参考例を、図面を参照してさらに説明する。
[参考例1]
図4は、参考例1の半導体装置2の全体構造の断面を示す概略図、および半導体装置2を製造する手法の一例を説明する図である。この参考例1では、ヒートシンク25の構成が、上記実施形態の構成と異なる。以下、上記実施形態と異なる構成を中心に参考例1の説明を行う。
ヒートシンク25は、図4(a)に例示するように、平板25cと、平板25cの外側に設けられた複数のフィン25fと、で構成される。複数のフィン25fは、端部にある最も外側のフィンだけが短く形成されている。なお、短く形成する端部にあるフィンの数は、2つ以上であってもよい。
製造過程においては、絶縁樹脂シート14を挟んで、パワーモジュール17の露出面13aとヒートシンク25の内側とを合わせて、ヒータープレス処理にて加熱および加圧する(図4(b))。ヒートシンク25の複数のフィン25fは最端側のフィンだけが短いため、ヒータープレス処理によってヒートシンク25の全体を加圧すると、ヒートシンク25の端部が外側に反って変形する(図4(c))。この端部を外側に反らせて変形させた状態で絶縁樹脂シート14を硬化させて、パワーモジュール17の露出面13aとヒートシンク15とを接合する。以上の処理により、参考例1の半導体装置2が完成する。
上述したヒータープレス処理においてヒートシンク25は、端部が外側へ反って弾性変形した状態で絶縁樹脂シート14に接着される(図4(c)を参照)。従って、ヒータープレス処理による加熱および加圧が終わった後のヒートシンク25には、内側に変形しようとする(スプリングバックによる)応力が常に働く(図4(a)中の矢印)。この応力は、ヒートシンク25を絶縁樹脂シート14へ押し付ける方向の力であるため、ヒートシンク25における絶縁樹脂シート14を引き剥がす方向への応力が減少することになる。以上のことにより、参考例1の半導体装置2は、ヒートシンク25が有する応力(内部応力、熱応力)によって絶縁樹脂シート14の端部が剥離することを抑制できる(剥離耐久性の向上、冷熱耐久性の向上)。
なお、発明者が行った実験では、参考例1の半導体装置2の構造において、ヒートシンク25による絶縁樹脂シート14を引き剥がす方向への応力を、従来と比べて1/4程度に低減できることが確認できた。
また、上記参考例1では、半導体素子10の片側だけに放熱板13、絶縁樹脂シート14、およびヒートシンク25を有する構造を説明した。しかし、この構造以外に、半導体素子10の両側にそれぞれ放熱板13、絶縁樹脂シート14、およびヒートシンク25の構成を有した構造(図5(a))であってもよい。この構造の場合、放熱効果がさらに向上する。さらに、上述したヒートシンク25に替えて、フィンを持たず厚みを中央部よりも外周部を薄くした別のヒートシンク25を用いてもよい(図5(b))。この別のヒートシンク25によっても、ヒータープレス処理によって全体を加圧すると、ヒートシンク25の端部を外側に反って変形させることができるので、同様の効果が期待できる。
[参考例2]
図6(a)は、参考例2の半導体装置3の全体構造の断面を示す概略図を説明する図である。この参考例2では、ヒートシンク35の構成が、上記実施形態の構成と異なる。以下、上記実施形態と異なる構成を中心に変形例2の説明を行う。
ヒートシンク35は、図6(a)に例示するように、平板35cと、平板35cの外側に設けられた複数のフィン35fと、で構成される。なお、複数のフィン35fは、ヒートシンク35になくてもよい。ヒートシンク35の内側における平板35cの表面には、硬化済み樹脂層34が所定の位置に設けられている。硬化済み樹脂層34は、例えば絶縁樹脂シート14よりも、熱伝導性が低く、フィラー含有量が少なく、低ヤング率である、低弾性樹脂材料で構成されている。この硬化済み樹脂層34は、ヒートシンク35の平板35cの表面において、放熱板13の端部に対向する位置から外縁の位置までの外周部に設けられる。
上記構成による参考例2の半導体装置3では、ヒートシンク35の内側表面の外周部に硬化済み樹脂層34を設ける。このため、熱応力が高くなるパワーモジュール17(モールドパッケージ)の端部での樹脂の厚みを増やすことができ、応力を低減させることができる。また、パワーモジュール17の端部に低ヤング率の硬化済み樹脂層34を設けるので、見かけ上のヤング率が低くなり、絶縁樹脂シート14の剥離耐久性が向上する。なお、低ヤング率である硬化済み樹脂層34は、熱伝導性および絶縁性が低い。しかし、硬化済み樹脂層34をヒートシンク35の外周部だけに設けることで、半導体装置3の放熱性能および絶縁性能を確保している。
なお、発明者が行った実験では、参考例2の半導体装置3の構造における絶縁樹脂シート14を引き剥がす方向への応力が、硬化済み樹脂層34の厚さが100μmでは従来の1/2程度に、200μmでは従来の1/3程度に、400μmでは従来の1/5程度に、低減できることが確認できた。
また、上記参考例2では、半導体素子10の片側だけに放熱板13、絶縁樹脂シート14、ヒートシンク35、および硬化済み樹脂層34を有する構造を説明した。しかし、この構造以外に、半導体素子10の両側にそれぞれ放熱板13、絶縁樹脂シート14、ヒートシンク35、および硬化済み樹脂層34の構成を有した構造(図6(b))であってもよい。この構造の場合、放熱効果がさらに向上する。さらに、硬化済み樹脂層34を設ける位置を、ヒートシンク35の内側表面に代えて、パワーモジュール17側に設けても(図6(c))、同様の効果が期待できる。
[参考例3]
図7(a)は、参考例3の半導体装置4の全体構造の断面を示す概略図を説明する図である。この参考例3では、ヒートシンク45およびパワーモジュール47の構成が、上記実施形態と異なる。以下、上記実施形態と異なる構成に着目して参考例3の説明を行う。
ヒートシンク45は、図7(a)に例示するように、平板45cと、平板45cの外側に設けられた複数のフィン45fと、で構成される。なお、複数のフィン45fは、ヒートシンク45になくてもよい。パワーモジュール47の露出面を含む平面には、放熱板13の端部から外縁に向かって、モールドパッケージの厚みが薄くなっていく勾配47aがつけられている。すなわち、パワーモジュール47は、露出面を含む平面とヒートシンク45の平板45cとの間が、徐々に増加する形状を有している。
上記構成による参考例3の半導体装置4は、露出面を含む平面とヒートシンク45の平板45cとの間が徐々に増加する形状を有しているので、ヒータープレス処理時にヒートシンク45に加えられる圧力を分散できる。よって、ヒートシンク45にかかる荷重が端部に集中することを抑制でき、ヒートシンク45の変形も抑制することができる。また、ヒータープレス処理後の絶縁樹脂シート14の厚みは、パワーモジュール47の露出面よりも勾配47aの部分が厚くなる。このため、ヒートシンク45の端部にかかる熱応力および内部応力を吸収でき、絶縁樹脂シート14の剥離耐久性が向上する。なお、勾配47aの部分だけ絶縁樹脂シート14の厚みを増やしているので、露出面における放熱性能は低下しない。
なお、上記参考例3では、半導体素子10の片側だけに放熱板13、絶縁樹脂シート14、ヒートシンク45、および勾配47aを有する構造を説明した。しかし、この構造以外に、半導体素子10の両側にそれぞれ放熱板13、絶縁樹脂シート14、ヒートシンク45、および勾配47aを有した構造(図7(b))であってもよい。この構造の場合、放熱効果がさらに向上する。また、参考例3の構造は、パワーモジュール47の露出面を含む平面とヒートシンク45の平板45cとの間が徐々に増加する形状であればよいため、ヒートシンク45の平板45c側に、外縁に向かって厚みが薄くなる勾配がつけられていてもよいし、パワーモジュール47の露出面を含む平面とヒートシンク45の平板45cとの両側に、勾配がつけられていてもよい。
本発明は、半導体素子と放熱部材とを封止したパワーモジュールに、当該半導体素子を冷却する冷却器を備えた、半導体装置などに利用可能である。
1、2、3、4 半導体装置
11a、11b 接合部材
10 半導体素子
12 リード端子
13 放熱板(放熱部材)
13a 露出面
14、24 絶縁樹脂シート
15、25、35、45 ヒートシンク(冷却器)
15c 中央部
15f フィン
15s 側部
16 樹脂部材
17、47 パワーモジュール
34 硬化済み樹脂層
47a 勾配

Claims (1)

  1. 半導体装置であって、
    少なくとも1つの主面に放熱部材が接合された半導体素子を、当該放熱部材の一部を露出させて封止したパワーモジュールと、
    前記放熱部材の露出面を含む前記パワーモジュールの放熱領域面に、絶縁樹脂シートを介して接合された冷却器とを備え、
    前記冷却器は、前記放熱領域面内において前記パワーモジュールと接合される中央部と、当該中央部の端部から外縁へ延びた側部とを含み、当該側部が当該中央部の端部を折り曲げ位置として前記パワーモジュール側に曲がっている、半導体装置。
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