JP2016091099A - 媒体搬送装置及び媒体取引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成により媒体の表裏を反転し得るようにする。
【解決手段】現金自動預払機1の紙幣入出金機10は、入金計数処理において、紙幣制御部11により3方向切替部20を制御し、表向きの紙幣を第1搬送部21から第2搬送部22へ直接搬送する一方、裏向きの紙幣を第1搬送部21から第3搬送部23経由で第2搬送部22へ搬送するようにした。これにより現金自動預払機1は、裏向きであった紙幣のみ表裏を反転させることができるので、紙幣を反転するための部品を追加や変更する必要なく、一時保留部15に収納する紙幣の表裏を揃えることができる。
【選択図】図10

Description

本発明は媒体搬送装置及び媒体取引装置に関し、例えば媒体として紙幣を取り扱う現金自動預払機(ATM:Automatic Teller Machine)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関等で使用される現金自動預払機等においては、利用者との取引内容に応じて、例えば利用者に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また利用者へ現金を出金するものが広く普及している。
現金自動預払機としては、例えば利用者との間で紙幣の受け渡しを行う接客部と、紙幣を搬送する搬送部と、投入された紙幣を鑑別する認識部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を金種ごとに格納する紙幣収納庫と、全体を制御する制御部等とを有するものが提案されている。
現金自動預払機は、例えば入金取引において、利用者により接客部に投入された紙幣を1枚ずつに分離して取り込み、搬送部により認識部へ搬送して鑑別させ、その鑑別結果を基に制御部によって搬送先を決定した上で一時保留部に収納させる。その後現金自動預払機は、一時保留部に収納している紙幣をそれぞれ決定された搬送先へ搬送して収納させる。
また現金自動預払機は、例えば出金取引において、利用者により指定された金額に応じた紙幣を紙幣収納庫から順次繰り出し、搬送部により認識部へ搬送して金種や搬送状態を識別させる。続いて現金自動預払機は、正常な紙幣を接客部へ搬送して収納させ、出金額の紙幣が揃った後、利用者に当該接客部から紙幣を取り出させる。
さらに現金自動預払機のなかには、搬送中の紙幣の表裏を反転させる表裏反転部を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。この表裏反転部は、認識部において認識した紙幣の表裏を基に、例えば表向きの紙幣をそのまま進行させる一方、裏向きの紙幣を反転させて表向きとしてから進行させる。これにより現金自動預払機は、利用者に対し表裏を揃えた状態で紙幣を出金できる。
特開2013−58022号公報(第13図)
しかしながら、かかる構成の表裏反転部は、紙幣を搬送し、また反転させるための機構を有するため、多数の部品により複雑に構成されている。すなわち表裏反転部を設けるためには、装置内部にある程度の大きさのスペースを必要とし、また製造コストも必要となる。この結果、現金自動預払機は、表裏反転部を有することにより、構成が複雑なものとなり、コストの上昇に繋がってしまう、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡素な構成により媒体の表裏を反転し得る媒体搬送装置及び媒体取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体搬送装置においては、一面とその反対面である他面とを有する媒体を供給する供給元と接続され、当該媒体を搬送する元搬送部と、媒体を搬送すべき搬送先と接続され、当該媒体を搬送する先搬送部と、媒体を供給し又は収納する他の供給収納部と接続され、媒体を搬送する他搬送部と、元搬送部、先搬送部及び他搬送部とそれぞれ接続され、選択した2の搬送部の間で媒体を搬送するよう搬送経路を切り替える切替部と、媒体が供給元において所定の基準方向に対し一面を向けた一面媒体と、基準方向に対し他面を向けた他面媒体との何れであるかに応じて、供給元からの媒体の搬送経路を切り替えるよう、元搬送部、先搬送部、他搬送部及び切替部を制御する制御部とを設けるようにした。
また本発明の媒体取引装置においては、一面とその反対面である他面とを有する媒体を供給する供給元と接続され、当該媒体を搬送する元搬送部と、媒体を搬送すべき搬送先と接続され、当該媒体を搬送する先搬送部と、媒体を供給し又は収納する他の供給収納部と接続され、媒体を搬送する他搬送部と、元搬送部、先搬送部及び他搬送部とそれぞれ接続され、選択した2の搬送部の間で媒体を搬送するよう搬送経路を切り替える切替部と、媒体が供給元において所定の基準方向に対し一面を向けた一面媒体と、基準方向に対し他面を向けた他面媒体との何れであるかに応じて、供給元からの媒体の搬送経路を切り替えるよう、元搬送部、先搬送部、他搬送部及び切替部を制御し、利用者に媒体を提供する提供取引が行われる場合には、搬送先に搬送された媒体を当該利用者に提供させるよう制御する制御部とを設けるようにした。
本発明は、紙幣の搬送経路を切り替えるための切替部並びにこれに接続された元搬送部、先搬送部及び他搬送部を利用して、一面媒体と他面媒体とで切替部における搬送経路を相違させることにより、当該一面媒体又は他面媒体何れか一方のみ表裏を反転させることができ、その結果として搬送先において媒体の表裏を揃えることができる。
本発明によれば、簡素な構成により媒体の表裏を反転し得る媒体搬送装置及び媒体取引装置を実現できる。
現金自動預払機の外観構成を示す略線的斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す略線図である。 搬送部の構成を示す略線図である。 3方向切替部の構成を示す略線図である。 3方向切替部における搬送ガイド群の形成を示す略線図である。 3方向切替部による紙幣の反転の様子を示す略線図である。 紙幣の反転時における紙面の遷移を示す略線図である。 第1の実施の形態による入金計数処理手順を示すフローチャートである。 紙幣搬送反転処理手順を示すフローチャートである。 入金計数処理における紙幣の流れを示す略線図である。 後側の紙幣収納庫への入金収納処理における紙幣の流れを示す略線図である。 前側の紙幣収納庫への入金収納処理における紙幣の流れを示す略線図である。 出金処理における紙幣の流れを示す略線図である。 第2の実施の形態による入金収納処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態による出金処理手順を示すフローチャートである。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動預払機の構成]
図1に外観を示すように、現金自動預払機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金処理や出金処理等の現金に関する取引を行うようになっている。
筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所に顧客応対部3が設けられている。顧客応対部3は、顧客との間で例えば現金やカード等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行うようになされており、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7、及びレシート発行口8が設けられている。
カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入または排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客によって入金される紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞するようになっている。因みに紙幣は、例えば長方形の紙で構成されている。
操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチセンサとが一体化されたタッチパネルとなっている。テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理キーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
以下では、現金自動預払機1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
筐体2内には、現金自動預払機1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金処理や出金処理等の種々の処理を行う。また主制御部9は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に種々の情報を記憶させる。
[1−2.紙幣入出金機の構成]
紙幣入出金機10は、図2に側面図を示すように、内部に媒体としての紙幣に関する種々の処理を行う複数の部分が組み込まれている。紙幣入出金機10は、大きく分けて、上下方向のほぼ中央よりも上側部分を占める上部ブロック10Uと、その下側部分を占める下部ブロック10Lとにより構成されている。
上部ブロック10Uには、全体を統括制御する紙幣制御部11、顧客との間で紙幣を授受する接客部12、紙幣を各部へ搬送する搬送部13、紙幣を鑑別する認識部14、紙幣を一時的に収納する一時保留部15、及び偽券と鑑別された紙幣を収納する偽券庫18が設けられている。
紙幣制御部11は、主制御部9と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、紙幣の搬送先を決定する処理や各部の動作を制御する処理等、種々の処理を行う。また紙幣制御部11は、内部にRAM及びフラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に種々の情報を記憶させる。
接客部12は、上部ブロック10U内における前上部に位置している。この接客部12は、利用者から受け取った紙幣及び利用者へ引き渡す紙幣を収容する収容器12Aを内部に有しており、その上方をシャッタ12Bにより開閉し得るようになっている。収容器12A内には、複数の紙幣が紙面を前後方向に向けて集積された状態で、すなわち前後方向に沿って整列された状態で収容される。また接客部12には、収容器12A内に1枚以上の紙幣が収容されているか否かを検知するためのセンサが組み込まれている。
接客部12における収容器12Aの前下方には、取込放出部12Cが設けられている。取込放出部12Cは、紙幣制御部11の制御に基づき、取込モード及び放出モードといった2種類の動作モードを切り替えて動作する。すなわち取込放出部12Cは、取込モードにおいて、収容器12A内の紙幣を1枚ずつに分離して所定の時間間隔毎に下方へ送り出し、搬送部13に引き渡す。また取込放出部12Cは、放出モードにおいて、搬送部13から受け取った紙幣を収容器12A内へ放出して集積させる。
搬送部13は、上部ブロック10U内における下端部分に、すなわち紙幣入出金機10全体における上下のほぼ中央を前後方向に横切るように位置しており、全体的に上下方向に薄く前後方向に細長い形状となっている。この搬送部13内には、多数の回転するローラや紙幣を案内する搬送ガイド等が適宜配置されており、紙幣の短手方向を進行方向として、主に前後方向に沿って搬送させるような直線状の搬送路が形成されている。
また搬送部13内には、複数の切替部が配置されている。各切替部は、回動可能なブレード及びその周囲に配置された複数のローラにより構成されている。ブレードは、所定のアクチュエータにより駆動され、回動して傾斜方向を変化させることで、紙幣の搬送方向を2通りに切り替える。各ローラは、紙幣の搬送路を挟んで互いに対向するように配置されている。この切替部は、紙幣制御部11の制御に従い、各紙幣の搬送先に応じてブレードの傾斜方向を変化させると共に各ローラを所定の回転方向へ回転させることにより、紙幣の搬送方向を適宜切り替えて所望の搬送先へ搬送する。
搬送部13は、図3に拡大図を示すように、大きく分けて中央付近に配置された3方向切替部20と、当該3方向切替部20の前側、上側及び後側にそれぞれ配置された第1搬送部21、第2搬送部22及び第3搬送部23とにより構成されている。換言すれば、3方向切替部20は、第1搬送部21、第2搬送部22及び第3搬送部23におけるそれぞれの紙幣の搬送経路が交差する箇所に設けられている。この3方向切替部20は、紙幣制御部11の制御に基づき、第1搬送部21、第2搬送部22及び第3搬送部23といった3本の搬送部のうち、選択された2本の搬送部の間で紙幣を進行させるよう、紙幣の搬送経路を切り替えるようになっている(詳しくは後述する)。
第1搬送部21内には、前方から順に、リジェクト切替部30、認識部14及び切替部35が直列に配置されると共に、これらの間が比較的短い搬送短路によりそれぞれ接続されており、全体として前後方向に沿った概ね直線状の搬送経路が形成されている。リジェクト切替部30及び切替部35は、それぞれ紙幣制御部11の制御に基づき、紙幣の搬送経路を適宜切り替えるようになっている。第2搬送部22は、3方向切替部20とその上側に位置する一時保留部15との間で紙幣を搬送するようになっている。この第2搬送部22は、一時保留部15内に組み込まれている。
第3搬送部23内には、後方から順に、切替部31、32、33及び34がほぼ直列に配置されており、第1搬送部21と同様、これらの間が比較的短い搬送短路によりそれぞれ接続されることで、全体として前後方向に沿った概ね直線状の搬送経路が形成されている。切替部31〜34は、それぞれ紙幣制御部11の制御に基づき、紙幣の搬送経路を適宜切り替えるようになっている。また第1搬送部21及び第3搬送部23は、それぞれ搬送経路中に数枚程度の紙幣を止めて貯留し得るようになっている。
認識部14は、第1搬送部21内に組み込まれており、紙幣の搬送経路上で接客部12と3方向切替部20との間に位置している。この認識部14は、内部に厚みセンサ、イメージセンサ及び磁気センサといった複数種類のセンサが組み込まれており、搬送される紙幣の金種、真偽、正損(損傷しているか否か)、及び表裏等を認識し、その認識結果を紙幣制御部11へ送出する。ここで表裏とは、認識部14内において基準方向(例えば上方向)を向いている紙幣の面を意味する。認識部14は、例えばイメージセンサにより得られたイメージデータを基に、紙幣の表裏を認識することができる。説明の都合上、以下では、認識部14内において表面を基準方向に向けている紙幣を表向きと呼び、裏面を基準方向に向けている紙幣を裏向きと呼ぶ。
一時保留部15は、いわゆるテープエスクロ方式を採用しており、円筒状のドラムの周側面に紙幣をテープと共に巻き付けることで当該紙幣を収納し、またこの周側面から当該テープを引き剥がすことで紙幣を繰り出す。この一時保留部15は、例えば最大で200枚の紙幣を収納できる。
偽券庫18は、上部ブロック10U内における後端近傍であって、搬送部13の真上に隣接する位置に設けられており、内部に紙幣を収納する空間を有している。この偽券庫18は、認識部14及び紙幣制御部11により偽造紙幣(以下、偽券と呼ぶ)と判断された紙幣が搬送部13により搬送されてくると、これを内部に収納する。
下部ブロック10Lは、その全ての周側面が頑強な金庫筐体10Sにより覆われている。この金庫筐体10Sの内部には、後側から前側へ向けて、5個の紙幣収納庫16(16A、16B、16C、16D及び16E)並びにリジェクト庫17が設けられている。因みに紙幣収納庫16及びリジェクト庫17は、金庫筐体10Sに対し着脱可能に構成されている。
各紙幣収納庫16は、何れも同様に構成されており、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。また各紙幣収納庫16は、それぞれ収納すべき紙幣の金種が予め設定されている。この紙幣収納庫16は、認識部14及び紙幣制御部11により損傷の程度が小さく再利用が可能であると判断された紙幣が、その金種に応じて搬送部13により搬送されてくると、当該紙幣を内部に集積して収納する。また紙幣収納庫16は、紙幣制御部11から紙幣を繰り出す指示を受け付けると、集積している紙幣を1枚ずつに分離して繰り出し、搬送部13に受け渡す。
リジェクト庫17は、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。このリジェクト庫17は、認識部14及び紙幣制御部11により損傷の程度が大きく再利用すべきで無いと判断された紙幣(いわゆるリジェクト紙幣)が搬送部13により搬送されてくると、当該紙幣を内部に収納する。
このように、紙幣入出金機10に設けられた搬送部13は、3方向切替部20の前側、上側及び後側にそれぞれ第1搬送部21、第2搬送部22及び第3搬送部23を接続しており、当該3方向切替部20により紙幣の搬送経路を切り替えるようになっている。
[1−3.3方向切替部の構成及び紙幣の反転]
次に、3方向切替部20の構成について説明する。図4に模式的な拡大図を示すように、3方向切替部20は、中央に位置するブレード41と、当該ブレード41の周囲に配置され紙幣を案内する搬送ガイド42と、複数のローラ43とにより構成されている。
ブレード41は、全体として左右方向に沿った三角柱状に形成されており、左右方向から見て二等辺三角形ないし楔形となっている。またブレード41は、左右方向に貫通する回転軸41Xを中心に回転し得るようになっている。因みにブレード41は、紙幣制御部11(図2)の制御に基づき、図示しないアクチュエータから駆動力が伝達されて回転し、その回転後の状態(回転角度)を維持するようになっている。
搬送ガイド42は、ブレード41の周囲を3方向から取り囲むように配置された搬送ガイド42A、42B及び42Cにより構成されている。搬送ガイド42Aは、ブレード41の前側ないし上側に位置しており、第1搬送部21における上側の搬送ガイド21A及び第2搬送部22における前側の搬送ガイド22Aとそれぞれ接続され、連続的な搬送面を形成している。以下、これらの搬送ガイドをまとめて搬送ガイド群GA(図5)とも呼ぶ。
搬送ガイド42Bは、ブレード41の下側に位置しており、第1搬送部21における下側の搬送ガイド21B及び第3搬送部23における下側の搬送ガイド23Bとそれぞれ接続され、連続的な搬送面を形成している。以下、これらの搬送ガイドをまとめて搬送ガイド群GB(図5)とも呼ぶ。搬送ガイド42Cは、ブレード41の後側ないし上側に位置しており、第2搬送部22における後側の搬送ガイド22C及び第3搬送部23における上側の搬送ガイド23Cとそれぞれ接続され、連続的な搬送面を形成している。以下、これらの搬送ガイドをまとめて搬送ガイド群GC(図5)とも呼ぶ。
搬送ガイド42A、42B及び42Cは、何れも回転軸41Xから所定の距離だけ離れており、ブレード41が所定の回転角度に回転された際に、当該ブレード41を左右方向から見たときの2つの等辺に相当するガイド面41A又は41Bとの間に比較的狭い隙間を形成し、この隙間に沿って紙幣を進行させる。
また3方向切替部20内には、互いに隣接する2個の搬送ガイド42により形成される3本の紙幣の搬送経路(図中一点鎖線で示す)をそれぞれ挟むように、互いに当接する2個の1組のローラ43が合計3組配置されている。各ローラ43は、3方向切替部20の各搬送ガイド42と、第1搬送部21、第2搬送部22及び第3搬送部23の各搬送ガイドとの各接続箇所の近傍にそれぞれ位置している。このローラ43は、図示しないアクチュエータから駆動力が伝達されることにより、双方向に回転することができる。
因みにブレード41は、左右方向に薄い三角形の板状の部材を左右方向に離散的に配置しており、所定の連結部材によりこれらの部材を一体に連結した構成となっている。すなわちブレード41は、上下方向や前後方向から見て櫛歯状となっている。また各ローラ43は、薄い円板状の部材を左右方向に離散的に配置し、これらの部材を所定の連結部材により互いに連結した構成となっている。また各ローラ43の各部材は、ブレード41の各部材と干渉しないよう、左右方向の位置が調整されている。さらに、搬送ガイド42には、ブレード41及びローラ43の各部材と干渉しないよう、スリットが適宜形成されている。
かかる構成により3方向切替部20は、ブレード41を適切な方向に向け、また各ローラ43を適宜回転させることにより、第1搬送部21、第2搬送部22及び第3搬送部23のうち2個の搬送部の間で紙幣を搬送するように、搬送経路を切り替えることができる。具体的に3方向切替部20は、第1搬送部21及び第2搬送部22の間で矢印X12方向又は矢印X21方向へ、第1搬送部21及び第3搬送部23の間で矢印X13方向又は矢印X31方向へ、第2搬送部22及び第3搬送部23の間で矢印X23方向又は矢印X32方向へ、それぞれ紙幣を進行させることができる。
これに加えて3方向切替部20は、紙幣制御部11の制御に基づいて紙幣の搬送経路を適宜切り替えると共に、第1搬送部21、第2搬送部22及び第3搬送部23と協働することにより、紙幣の表裏を反転するようになっている。説明の都合上、ここでは、紙幣を供給する供給元及び紙幣の搬送先をそれぞれ定義すると共に、この供給元に接続された元搬送部、この搬送先に接続された先搬送部、さらに紙幣を供給し又は収納する他の部分と接続された他搬送部といった3本の搬送部を定義する。以下では、元搬送部を第1搬送部21とし、先搬送部を第2搬送部22とし、他搬送部を第3搬送部23とした場合を例に説明する。
先に、紙幣を元搬送部である第1搬送部21から先搬送部である第2搬送部22へ直接搬送する場合について説明する。紙幣制御部11は、まず図6(A)に示すように、紙幣BLを第1搬送部21内で後方へ向けて、すなわち3方向切替部20へ向けて搬送させる。このとき紙幣BLは、その表面を搬送ガイド21Aに対向させ、その裏面を搬送ガイド21Bに対向させている。
続いて紙幣制御部11は、3方向切替部20においてブレード41を適宜回転させ、第1搬送部21と第2搬送部22とを結ぶ搬送経路を形成させる。そのうえで紙幣制御部11は、各ローラ43の回転方向を適宜切り替え、紙幣BLを3方向切替部20内で矢印X12方向に沿って進行させ、さらに第2搬送部22内へ搬送する。この結果、紙幣BLは、図6(B)に示すように、第2搬送部22内において、その表面を搬送ガイド22Aに対向させ、その裏面を搬送ガイド22Cに対向させる。
ここで、一連の搬送過程における紙幣の位置及び紙幣と対向する搬送ガイドに着目すると、図7(A)のような遷移図として表すことができる。この図7(A)から分かるように、紙幣BLは、搬送されるに連れて、その表面の対向相手を搬送ガイド21A、42A及び22Aと遷移させる。また紙幣BLは、その裏面の対向相手を、搬送ガイド21B、ブレード41及び搬送ガイド22Cと遷移させる。すなわち3方向切替部20は、第1搬送部21から第2搬送部22へ紙幣BLを搬送する間、当該紙幣BLを搬送ガイド群GA(図5)に沿って進行させることになる。
次に、紙幣を元搬送部である第1搬送部21から他搬送部である第3搬送部23を経由して先搬送部である第2搬送部22へ搬送する場合について説明する。紙幣制御部11は、先の場合と同様、図6(A)に示したように、紙幣BLを第1搬送部21内で後方へ向けて搬送させる。このとき紙幣BLは、その表面を搬送ガイド21Aに対向させ、その裏面を搬送ガイド21Bに対向させている。
続いて紙幣制御部11は、図6(A)に破線で示したように、3方向切替部20においてブレード41を適宜回転させ、第1搬送部21と第3搬送部23とを結ぶ搬送経路を形成させた後、各ローラ43の回転方向を適宜切り替えて矢印X13方向に沿って紙幣を進行させ、第3搬送部23内へ搬送する。第3搬送部23は、3方向切替部20から受け取った紙幣BLを後方向、すなわち当該3方向切替部20から遠ざける方向へ進行させる。このとき紙幣BLは、図6(C)に示すように、第3搬送部23内において、その表面を搬送ガイド23Cに対向させ、その裏面を搬送ガイド23Bに対向させる。
さらに紙幣制御部11は、3方向切替部20においてブレード41を適宜回転させ、第3搬送部23と第2搬送部22とを結ぶ搬送経路を形成させる。そのうえで紙幣制御部11は、各ローラ43の回転方向を適宜切り替えて、紙幣BLを第3搬送部23内でそれまでと反対の前方向、すなわち3方向切替部20に近づける方向へ進行させ、3方向切替部20内で矢印X23方向に沿って進行させ、さらに第2搬送部22内へ搬送させる。これにより紙幣BLは、図6(D)に示すように、第2搬送部22に搬送され、その表面を搬送ガイド22Cに対向させ、その裏面を搬送ガイド22Aに対向させる。
ここで、一連の搬送過程における紙幣の位置及び紙幣と対向する搬送ガイドに着目すると、図7(A)と対応する図7(B)のような遷移図として表すことができる。この図7(B)から分かるように、紙幣BLは、搬送されるに連れて、その表面の対向相手を搬送ガイド21A、ブレード41、搬送ガイド23C、42C及び22Cと遷移させる。また紙幣BLは、その裏面の対向相手を搬送ガイド21B、42B及び23B、ブレード41及び搬送ガイド22Aと遷移させる。
すなわち3方向切替部20は、第1搬送部21から第3搬送部23へ紙幣BLを搬送する間、当該紙幣BLを搬送ガイド群GB(図5)に沿って進行させ、第3搬送部23から第2搬送部22へ紙幣BLを搬送する間、当該紙幣BLを搬送ガイド群GCに沿って進行させることになる。
またこのとき紙幣BLは、表面の対向相手を、前半において搬送ガイド群GA(図5)から搬送ガイド群GCに切り替え、後半においてこの搬送ガイド群GCを維持する。その一方で紙幣BLは、裏面の対向相手を、前半において搬送ガイド群GBに維持し、後半においてこの搬送ガイド群GBから搬送ガイド群GAに切り替える。これを換言すれば、紙幣BLは、搬送される間に、双方の面の対向相手を2個の搬送ガイド群の間でそれぞれ切り替えている。
図7(A)及び(B)を対比すると、最初は元搬送部において互いの表裏が一致している一方、最後は先搬送部において互いの表裏が反対となっている。すなわち紙幣制御部11は、3方向切替部20を制御して紙幣を元搬送部から他搬送部を経由して先搬送部へ搬送させることにより、元搬送部から直接先搬送部へ搬送させる場合と比較して、紙幣の表裏を反転させることができる。
そこで紙幣制御部11は、紙幣が認識部14(図2)を通過した際の認識結果に応じて、3方向切替部20による紙幣の搬送経路を切り替えるようになっている。具体的に紙幣制御部11は、紙幣が表向きであった場合、3方向切替部20により元搬送部から先搬送部へ直接進行させる。一方、紙幣制御部11は、紙幣が裏向きであった場合、3方向切替部20により元搬送部から他搬送部を経由して先搬送部へ進行させる。これにより紙幣制御部11は、元搬送部において、順次搬送されてくる紙幣の表裏が不揃いな状態でも、先搬送部において紙幣の表裏を揃えることができる。
またこの場合、3方向切替部20では、表向きの紙幣BLを搬送する間に沿わせる搬送ガイド群GAと、裏向きの紙幣BLを搬送する間のうち前半に沿わせる搬送ガイド群GBと、その後半に沿わせる搬送ガイド群GCとを、互いに異なる搬送ガイド群Gとしている。
[1−4.入金処理及び出金処理]
次に、紙幣入出金機10における紙幣の入金処理及び出金処理について説明する。このうち入金処理については、前段の入金計数処理と、後段の入金収納処理に分けて説明する。
[1−4−1.入金計数処理]
紙幣入出金機10は、入金処理における前段の処理として、紙幣制御部11の制御に基づき、入金された紙幣の金種等を認識しながら枚数を計数する入金計数処理を行う。第1の実施の形態においては、この入金計数処理により紙幣の表裏を揃えるようになっている。具体的に紙幣制御部11は、例えば利用者により操作表示部6(図1)を介して入金処理を開始する旨の操作入力を受け付けると、図8に示す入金計数処理手順RT1に従った処理を開始し、ステップSP1へ移る。
ステップSP1において紙幣制御部11は、接客部12のシャッタ12Bを開放させ、利用者に紙幣を収容器12A内へ投入させる。次に紙幣制御部11は、操作表示部6を介して紙幣の取り込みを開始する操作入力を受け付けると、シャッタ12Bを閉じ、次のステップSP2へ移る。
ステップSP2において紙幣制御部11は、後の処理に必要な設定を行う。具体的に紙幣制御部11は、搬送すべき紙幣を供給する供給元を接客部12に設定し、紙幣の搬送先を一時保留部15に設定する。また紙幣制御部11は、供給元に接続された搬送部である元搬送部を第1搬送部21に、搬送先に接続された搬送部である先搬送部を第2搬送部22に、一時的に使用する搬送部である他搬送部を第3搬送部23にそれぞれ設定して、次のステップSP3へ移る。
ステップSP3において紙幣制御部11は、サブルーチンとして、図9に示す紙幣搬送反転処理手順RT2を開始し、ステップSP11へ移る。ステップSP11において紙幣制御部11は、供給元である接客部12において、収容器12A内の紙幣を取込放出部12Cにより1枚を分離し、入出金搬送部12Dにより搬送部13の第1搬送部21へ繰り出して、次のステップSP12へ移る。ステップSP12において紙幣制御部11は、元搬送部である第1搬送部21により紙幣を後方へ搬送し、次のステップSP13へ移る。
ステップSP13において紙幣制御部11は、第1搬送部21内に組み込まれた認識部14により紙幣を認識し、その認識結果として紙幣の金種、正損、真偽及び表裏を取得して、次のステップSP14へ移る。このとき紙幣制御部11は、各紙幣の最終的な搬送先を、再利用可能な紙幣については金種ごとの各紙幣収納庫16とし、損傷の程度が大きいリジェクト紙幣についてはリジェクト庫17とし、また偽券については偽券庫18として、それぞれ記憶しておく。
ステップSP14において紙幣制御部11は、紙幣が表向きであるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは紙幣の表裏を反転する必要が無いことを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP15へ移る。
ステップSP15において紙幣制御部11は、3方向切替部20(図4)のブレード41を適宜回転させることにより搬送経路を切り替え、元搬送部である第1搬送部21から先搬送部である第2搬送部22へ紙幣を搬送させて、次のステップSP16へ移る。ステップSP16において紙幣制御部11は、第2搬送部22により紙幣を上方へ搬送させて一時保留部15内へ到達させ、次のステップSP17へ移る。ステップSP17において紙幣制御部11は、搬送先である一時保留部15に紙幣を収納させ、次のステップSP20へ移る。
このように紙幣制御部11は、紙幣が表向きであった場合、図10に示す矢印Q1のように、3方向切替部20において紙幣の表裏を反転させること無く進行させる。この矢印Q1に沿って搬送された紙幣は、図7(A)に示したように紙面を遷移させることになる。
一方、ステップSP14において否定結果が得られると、このことは紙幣が裏向きであり、搬送中に紙幣の表裏を反転させる必要があることを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP18へ移る。ステップSP18において紙幣制御部11は、3方向切替部20(図4)のブレード41を適宜回転させることにより搬送経路を切り替え、元搬送部である第1搬送部21から他搬送部である第3搬送部23へ紙幣を搬送させて、次のステップSP19へ移る。
ステップSP19において紙幣制御部11は、他搬送部である第3搬送部23において、紙幣をある程度後方へ進行させた後、その搬送を停止させることにより当該第3搬送部23内に当該紙幣を貯留させ、次のステップSP20へ移る。すなわち紙幣制御部11は、本来紙幣を搬送するために形成した第3搬送部23内を、紙幣を貯留するための空間として利用する。このように紙幣制御部11は、紙幣が裏向きであった場合、図10に示した矢印Q2のように、表向きの紙幣と異なる搬送部である他搬送部へ進行させる。
ステップSP20において紙幣制御部11は、排出条件が成立するか否かを判定する。ここで排出条件とは、他搬送部に貯留している紙幣を排出するための条件であり、具体的には他搬送部である第3搬送部23に貯留している紙幣の枚数が所定の上限枚数(例えば4枚)に達した場合、或いは供給元である接客部12内の紙幣を全て繰り出した場合に成立する。
ここで否定結果が得られると、このことは第3搬送部23内にさらに紙幣を貯留することが可能であり、且つ接客部12内に残っている紙幣が当該第3搬送部23内へ搬送されてくる可能性があることを表している。このとき紙幣制御部11は、第3搬送部23内に紙幣を貯留したまま、次のステップSP25へ移る。
一方、ステップSP20において肯定結果が得られると、このことは第3搬送部23内に貯留している紙幣を排出する必要があることを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP21へ移り、第3搬送部23内に貯留している紙幣を前方向へ、すなわち3方向切替部20から引き渡されたときとは反対方向であり、当該3方向切替部20へ向かう方向へ搬送させ、次のステップSP22へ移る。
ステップSP22において紙幣制御部11は、3方向切替部20の搬送経路を切り替え、他搬送部である第3搬送部23から先搬送部である第2搬送部22へ紙幣を搬送させて、次のステップSP23へ移る。ステップSP23において紙幣制御部11は、ステップSP16と同様、第2搬送部22により紙幣を上方へ搬送させて一時保留部15内へ到達させ、次のステップSP24へ移る。ステップSP24において紙幣制御部11は、搬送先である一時保留部15に紙幣を収納させ、次のステップSP25へ移る。
このように紙幣制御部11は、排出条件が成立した場合、図10に示した矢印Q3のように、他搬送部に貯留していた紙幣を先搬送部へ進行させる。矢印Q2及びQ3に沿って搬送された紙幣は、図7(B)に示したように紙面を遷移させることになる。すなわち紙幣制御部11は、元搬送部において裏向きであった紙幣を他搬送部経由で先搬送部へ進行させることにより、その表裏を反転させて表向きとすることができる。
ステップSP25において紙幣制御部11は、紙幣搬送反転処理手順RT2を終了して元の入金計数処理手順RT1へ戻り、次のステップSP4へ移る。ステップSP4において紙幣制御部11は、接客部12内に紙幣が残留しているか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、紙幣制御部11は再度ステップSP3へ戻ることにより、残りの紙幣についても裏向きの紙幣の表裏を反転させながら搬送させる。
一方、ステップSP4において否定結果が得られると、このことは接客部12へ投入された全ての紙幣を一時保留部15へ搬送し、全ての紙幣における紙面の表裏を揃えた状態で収納していることを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP5へ移り、操作表示部6(図1)に入金額を提示すると共に、所定の確認メッセージを提示することにより、利用者に対し入金取引を継続するか否かを問い合わせて、次のステップSP6へ移る。因みに入金額は、認識部14において認識された金種の金額を集計することにより算出される。
ステップSP6において紙幣制御部11は、利用者から入金取引を継続する指示を受けたか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは利用者に入金取引を中止する意思があり、入金された紙幣をこの利用者に返却する必要があることを表している。このとき紙幣制御部は、次のステップSP7へ移り、一時保留部15内の全ての紙幣を第2搬送部22、3方向切替部20及び第1搬送部21により接客部12へ搬送して収容器12A(図2)内に収納させ、シャッタ12Bを開放して紙幣を取り出させて、次のステップSP8へ移る。
一方、ステップSP6において肯定結果が得られると、このことは利用者に入金取引を継続する意思があるため、引き続き後段の入金収納処理を行う必要があることを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP8へ移る。ステップSP8において紙幣制御部11は、入金計数処理手順RT1を終了する。
[1−4−2.入金収納処理]
次に紙幣入出金機10は、利用者から入金取引を継続する指示を受けた場合、この入金処理における後段の処理として、紙幣制御部11の制御に基づき、紙幣を適切な収納箇所へ搬送して収納する入金収納処理を行う。
具体的に紙幣制御部11は、一時保留部15から紙幣を繰り出させ、第2搬送部22により下方へ搬送させて、3方向切替部20へ進行させる。このとき紙幣制御部11は、入金計数処理において決定された紙幣毎の搬送先に応じて、3方向切替部20の搬送経路を切り替える。すなわち3方向切替部20は、紙幣の搬送先が紙幣収納庫16A〜16D又は偽券庫18であれば第3搬送部23へ進行させ、当該紙幣の搬送先がリジェクト庫17又は紙幣収納庫16Eであれば第1搬送部21へ進行させるよう、搬送経路を切り替える。
さらに紙幣制御部11は、各紙幣の搬送先に応じて第1搬送部21及び第3搬送部23内の各切替部を適宜制御することにより、当該紙幣をそれぞれの搬送先に搬送してそれぞれ収納させる。これにより紙幣制御部11は、例えば紙幣収納庫16Aに収納する紙幣を、図11に示す矢印Q4のように搬送させ、また紙幣収納庫16Eに収納する紙幣を、図12に示す矢印Q7のように搬送させる。
このとき紙幣制御部11は、一時保留部15に収納されている紙幣の表裏が既に揃った状態であるため、各紙幣収納庫16に収納する際にも、表裏が揃った状態で収納することができる。
[1−4−3.出金処理]
次に、顧客が現金自動預払機1から紙幣を出金する出金処理を行う場合について、図13を参照しながら説明する。紙幣入出金機10は、出金処理において、紙幣制御部11の制御に基づき、指定された金額に応じた金種及び枚数の紙幣を出金する出金処理を行う。
具体的に紙幣制御部11は、まず顧客から操作表示部6(図1)を介して出金額を含む所定の操作入力を受け付け、出金額に応じた紙幣の金種及び枚数を決定する。続いて紙幣制御部11は、決定した金種及び枚数に応じて、各紙幣収納庫16内に集積された状態で収納されている紙幣を1枚ずつに分離しながら繰り出し、第3搬送部23又は第1搬送部21に順次受け渡す。
このとき紙幣制御部11は、紙幣収納庫16A〜16Dに収納されている紙幣については、第3搬送部23内で前方に進行させ、3方向切替部20を介して第1搬送部21に引き渡す。また紙幣制御部11は、紙幣収納庫16Eに収納されている紙幣については、第1搬送部21内を後方へ進行させ3方向切替部20を介して第2搬送部22へ一度搬送した後、当該第2搬送部22から再び3方向切替部20を介して第1搬送部21内を前方へ進行させる。
次に紙幣制御部11は、第1搬送部21内を前方へ進行する紙幣を認識部14により鑑別し、その鑑別結果を紙幣制御部11(図2)へ送出する。これに応じて紙幣制御部11は、当該紙幣の鑑別結果に応じてその搬送先を接客部12又はリジェクト庫17に決定する。具体的に紙幣制御部11は、当該紙幣の走行状態に問題が無ければ、当該紙幣を接客部12へ搬送して収容器12A内に放出させる一方、例えば重送されている等、当該紙幣の走行状態に問題があれば、紙幣をリジェクト庫17へ搬送して収納させる。
これにより紙幣制御部11は、例えば紙幣収納庫16Aにから繰り出した紙幣を、図13に示す矢印Q10のように搬送させる。このとき接客部12は、紙幣収納庫16において既に表裏が揃えられた紙幣が搬送されてくるため、やはり表裏が揃えられた状態で収容器12A内に紙幣を収納することができる。
やがて紙幣制御部11は、出金額に応じた全ての紙幣を接客部12の収容器12A内に放出し終えると、シャッタ12Bを開放させることにより、表裏が揃えられた紙幣を利用者に取り出させる。
[1−5.動作及び効果]
以上の構成において、第1の実施の形態による現金自動預払機1の紙幣入出金機10は、入金計数処理において、紙幣制御部11の制御により、第1搬送部21内における各紙幣の表裏に応じて紙幣の搬送経路を切り替え、裏向きの紙幣のみ反転させながら搬送するようにした。
具体的に紙幣入出金機10は、紙幣制御部11により、3方向切替部20における紙幣の搬送経路及び搬送方向の切替と、第1搬送部21(元搬送部)、第2搬送部22(先搬送部)及び第3搬送部23(他搬送部)における紙幣の搬送及びその方向とを制御するようにした。
このため紙幣入出金機10は、紙幣の反転処理を行わない場合と比較して、部品を追加や変更する必要なく、紙幣の搬送制御を変更するだけで、紙幣の搬送中に表裏を揃えることができる。これにより紙幣入出金機10は、紙幣の表裏を反転させるための、専用の表裏反転部を設ける場合と比較して、構成を簡略化でき、小型化に寄与することができ、コストを低廉に抑えることができる。
換言すれば、紙幣入出金機10は、3本の搬送部が交差する箇所に設けられた3方向切替部20をこの3本の搬送部と共に利用することにより、搬送時に紙幣の表裏を反転させることができ、さらには反転させるか否かを切り替えることもできるので、搬送後の紙幣の表裏を揃えることができる。
特に3方向切替部20は、ブレード41を囲むように3個の搬送ガイド群GA、GB及びGC(図5)を構成し、当該ブレード41を回転させることにより、いずれかの搬送ガイド群Gに沿った搬送経路に切り替えるようにした。このため紙幣制御部11は、図7に示したように、元搬送部から他搬送部を経由して先搬送部へ搬送させるだけで、元搬送部から直接先搬送部へ搬送させる場合と比較して、紙面の表裏を反転させることができる。
また紙幣入出金機10は、入金計数処理において、裏向きであった紙幣を第3搬送部23内に搬送した際にそのまま貯留させ、所定の枚数が貯留してから、これらをまとめて一時保留部15へ搬送するようにした。このため紙幣入出金機10は、裏向きの紙幣が搬送されてくる度に1枚ずつ第3搬送部23へ搬送して表裏反転を行ってから一時保留部15へ搬送する場合と比較して、ブレード41を切り替える回数、各ローラ43の回転方向を反転させる回数や第1搬送部21からの紙幣の搬送を一時的に中断する回数等を削減できる。これにより紙幣入出金機10は、入金された全ての紙幣を当該一時保留部15に搬送し終えるまでに要する時間、すなわち利用者を待たせる時間を短縮できる。
さらに紙幣入出金機10は、入金取引の段階で紙幣の表裏を揃えることにより、紙幣収納庫16に収納する紙幣の表裏を揃えることができる。このため紙幣入出金機10は、出金処理において、紙幣収納庫16に収納されている紙幣をそのまま搬送して出金するだけで、表裏が揃った状態の紙幣を短時間で利用者に引き渡すことができる。
ところで従来の紙幣入出金機等のなかには、例えば専用の表裏反転部を設けずに、表向きの紙幣と裏向きと紙幣とを異なる紙幣収納庫に振り分けて収納するものもあった。しかしながらこのような紙幣入出金機では、同一金種の紙幣に対して複数の紙幣収納庫が必要となり、また何れか一方の紙幣収納庫が満杯になった場合、他方の紙幣収納庫に余裕があったとしても紙幣を収納できないため、様々な点で効率が悪い、という問題があった。これに対し紙幣入出金機10は、同一金種に対し1個の紙幣収納庫を用いれば良いため、上述した問題を原理的に発生させることが無い。
以上の構成によれば、第1の実施の形態による現金自動預払機1の紙幣入出金機10は、入金計数処理において、紙幣制御部11により3方向切替部20を制御し、表向きの紙幣を第1搬送部21から第2搬送部22へ直接搬送する一方、裏向きの紙幣を第1搬送部21から第3搬送部23経由で第2搬送部22へ搬送する。これにより紙幣入出金機10は、裏向きであった紙幣のみ表裏を反転させることができるので、紙幣を反転するための部品を追加や変更する必要なく、一時保留部15に収納する紙幣の表裏を揃えることができる。
[2.第2の実施の形態]
第2の実施の形態による現金自動預払機101(図1)は、第1の実施の形態による現金自動預払機1と比較して、紙幣入出金機10に代わる紙幣入出金機110を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。紙幣入出金機110(図2)は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と比較して、紙幣制御部11に代わる紙幣制御部111を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
紙幣制御部111は、紙幣制御部11と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、紙幣の搬送先を決定する処理や各部の動作を制御する処理等、種々の処理を行う。この紙幣制御部111は、第1の実施の形態と同様の出金処理を行うものの、第1の実施の形態と異なる入金計数処理及び入金収納処理を行うようになっている。
具体的に紙幣制御部111は、入金計数処理において、紙幣の表裏を反転させずに搬送する。すなわち紙幣制御部111は、図10に示した矢印Q1のように、接客部12に投入された紙幣を直接一時保留部15へ搬送して収納させる。このため一時保留部15には、表向きの紙幣と裏向きの紙幣とが混在した状態で収納される。また紙幣制御部111は、各紙幣の搬送中に認識部14において紙幣の金種や表裏等を認識しており、これらを記憶した状態で、後段の紙幣収納処理を行う。この第2の実施の形態では、紙幣収納処理において紙幣の表裏を揃えるようになっている。
[2−1.入金収納処理]
紙幣入出金機110は、入金計数処理において利用者から入金取引を継続する指示を受けた場合、紙幣制御部111の制御に基づき、紙幣を適切な収納箇所へ搬送して収納する入金収納処理を行う。具体的に紙幣制御部11は、図14に示す入金収納処理手順RT3に従った処理を開始し、ステップSP31へ移る。ステップSP31において紙幣制御部111は、一時保留部15から次に繰り出す予定の紙幣について、記憶部から認識結果を読み出し、次のステップSP32へ移る。
ステップSP32において紙幣制御部111は、紙幣の搬送先が紙幣入出金機110(図2)内における比較的後側、すなわち紙幣収納庫16A〜16D又は偽券庫18であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、紙幣制御部111は次のステップSP33へ移る。
ステップSP33において紙幣制御部111は、後の処理に必要な設定を行う。具体的に紙幣制御部111は、供給元を一時保留部15に設定し、搬送先を紙幣収納庫16(16A〜16D)又は偽券庫18に設定する。また紙幣制御部111は、元搬送部を第2搬送部22に、先搬送部を第3搬送部23に、他搬送部を第1搬送部21にそれぞれ設定して、次のステップSP34へ移る。すなわちこのステップSP33では、入金計数処理手順RT1(図8)におけるステップSP2とは設定内容が完全に異なっている。
ステップSP34において紙幣制御部111は、入金計数処理手順RT1のステップSP3と同様、サブルーチンとして紙幣搬送反転処理手順RT2(図9)を実行し、次のステップSP37へ移る。
ただしこの場合、紙幣制御部111は、第1の実施の形態とは異なり、表向きの紙幣を、図11における矢印Q4のように、元搬送部である第2搬送部22から先搬送部である第3搬送部23へ直接搬送させる。また紙幣制御部111は、裏向きの紙幣を、図11における矢印Q5及びQ6のように、元搬送部である第2搬送部22から他搬送部である第1搬送部21を経由して先搬送部である第3搬送部23へ搬送させることにより、紙幣の表裏を反転させる。
さらに、紙幣搬送反転処理手順RT2のステップSP20では、排出条件が第1の実施の形態と相違している。具体的にこの場合の排出条件は、他搬送部である第1搬送部21に貯留している紙幣の枚数が所定の上限枚数(例えば3枚)に達した場合、或いは供給元である一時保留部15内の紙幣を全て繰り出した場合のほか、次に一時保留部15から繰り出される紙幣の搬送先が前側の紙幣収納庫16E又はリジェクト庫17である場合に成立する。これは、第1搬送部21に紙幣を貯留している場合、これらの搬送先に紙幣を搬送できないことを考慮したものである。因みに、次に一時保留部15から繰り出される紙幣の搬送先は、入金計数処理において予め決定され、紙幣制御部111が既に記憶しているものである。
一方、ステップSP32において否定結果が得られると、このことは紙幣の搬送先が比較的前側、すなわち紙幣収納庫16E又はリジェクト庫17であることを表している。このとき紙幣制御部111は、次のステップSP35へ移り、後の処理に必要な設定を行った後、ステップSP36へ移る。具体的に紙幣制御部111は、供給元を一時保留部15に設定し、搬送先を紙幣収納庫16E又はリジェクト庫17に設定する。また紙幣制御部111は、元搬送部を第2搬送部22に、先搬送部を第1搬送部21に、他搬送部を第3搬送部23にそれぞれ設定して、次のステップSP34へ移る。すなわちこのステップSP35における設定内容は、入金計数処理手順RT1(図8)におけるステップSP2及びステップSP33の何れとも異なっている。
ステップSP36において紙幣制御部111は、ステップSP34と同様、サブルーチンとして紙幣搬送反転処理手順RT2(図9)を実行し、次のステップSP37へ移る。
ただしこの場合、紙幣制御部111は、ステップSP34と一部異なり、表向きの紙幣を、図12における矢印Q7のように、元搬送部である第2搬送部22から先搬送部である第1搬送部21へ直接搬送させる。また紙幣制御部111は、裏向きの紙幣を、図12における矢印Q8及びQ9のように、元搬送部である第2搬送部22から他搬送部である第3搬送部23を経由して先搬送部である第1搬送部21へ搬送させることにより、紙幣の表裏を反転させる。
さらに、紙幣搬送反転処理手順RT2のステップSP20では、排出条件がステップSP33の場合と一部相違している。具体的にこの場合の排出条件は、他搬送部である第3搬送部23に貯留している紙幣の枚数が所定の上限枚数(例えば4枚)に達した場合、或いは供給元である一時保留部15内の紙幣を全て繰り出した場合のほか、次に一時保留部15から繰り出される紙幣の搬送先が後側の紙幣収納庫16A〜16D又は偽券庫18である場合に成立する。これは、第3搬送部23に紙幣を貯留している場合、これらの搬送先に紙幣を搬送できないことを考慮したものである。
ステップSP37において紙幣制御部111は、一時保留部15内に紙幣が残留しているか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、紙幣制御部111は再度ステップSP31へ戻ることにより、残りの紙幣についても裏向きの紙幣の表裏を反転させながら搬送させる。一方、ステップSP37において否定結果が得られると、紙幣制御部111は、次のステップSP38へ移って入金収納処理手順RT3を終了する。
[2−2.動作及び効果]
以上の構成において、第2の実施の形態による現金自動預払機101の紙幣入出金機110は、入金計数処理において、紙幣制御部111の制御により、第2搬送部22内における各紙幣の表裏に応じて紙幣の搬送経路を切り替え、裏向きの紙幣のみ反転させながら搬送するようにした。
具体的に紙幣入出金機110は、紙幣制御部111により、3方向切替部20における紙幣の搬送経路及び搬送方向の切替と、第1搬送部21(他搬送部又は先搬送部)、第2搬送部22(元搬送部)及び第3搬送部23(先搬送部又は他搬送部)における紙幣の搬送及びその方向とを制御するようにした。
このため紙幣入出金機110は、第1の実施の形態と同様、紙幣の反転処理を行わない場合と比較して、部品を追加や変更する必要なく、紙幣の搬送制御を変更するだけで、紙幣の搬送中に表裏を揃えることができる。これにより紙幣入出金機110は、やはり第1の実施の形態と同様、紙幣の表裏を反転させるための、専用の表裏反転部を設ける場合と比較して、構成を簡略化でき、小型化に寄与することができ、コストを低廉に抑えることができる。
特に紙幣入出金機110は、入金取引のうち入金計数処理では紙幣の反転を行わず、入金収納処理において裏向きの紙幣の表裏を反転させるようにした。このため紙幣入出金機110は、入金取引の継続を指示した利用者に対し、レシートを発行する等の必要な手続きを行った上で、利用者に手続を完了させ、立ち去らせることができる。紙幣入出金機110は、その後に紙幣の表裏を揃えながら入金収納処理を継続することができるので、利用者の拘束時間を引き延ばすこと無く、紙幣の表裏を揃えた状態で各紙幣収納庫16へ収納させることができる。
その他の点においても、第2の実施の形態による紙幣入出金機110は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第2の実施の形態による現金自動預払機101の紙幣入出金機110は、入金収納処理において、紙幣制御部111により3方向切替部20を制御し、表向きの紙幣を第2搬送部22から第3搬送部23又は第1搬送部21へ直接搬送する。また紙幣入出金機110は、紙幣制御部111により3方向切替部20を制御し、裏向きの紙幣を第2搬送部22から第3搬送部23経由で第1搬送部21へ搬送し、又は第1搬送部21経由で第3搬送部23へ搬送する。これにより紙幣入出金機110は、裏向きであった紙幣のみ表裏を反転させることができるので、部品を追加や変更する必要なく、紙幣収納庫16に収納する紙幣の表裏を揃えることができる。
[3.第3の実施の形態]
第3の実施の形態による現金自動預払機201(図1)は、第1の実施の形態による現金自動預払機1と比較して、紙幣入出金機10に代わる紙幣入出金機210を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。紙幣入出金機210(図2)は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と比較して、紙幣制御部11に代わる紙幣制御部211を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
紙幣制御部211は、紙幣制御部11と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、紙幣の搬送先を決定する処理や各部の動作を制御する処理等、種々の処理を行う。この紙幣制御部211は、第2の実施の形態と同様の入金計数処理及び第1の実施の形態と同様の入金収納処理を行うものの、両実施の形態と異なる出金処理を行うようになっている。
具体的に紙幣制御部211は、入金計数処理及び入金収納処理において、何れも紙幣の表裏を反転させずに搬送する。すなわち紙幣制御部211は、図10に示した矢印Q1のように、接客部12に投入された紙幣を直接一時保留部15へ搬送して収納させる。また紙幣制御部211は、図11に示した矢印Q4及び図12に示した矢印Q7のように、一時保留部に収納した紙幣を直接紙幣収納庫16へ搬送して収納させる。このため紙幣収納庫16には、表向きの紙幣と裏向きの紙幣とが混在した状態で収納される。そのうえでこの第3の実施の形態では、出金処理において、紙幣の表裏を反転させるようになっている。
[3−1.出金処理]
紙幣入出金機210の紙幣制御部211は、例えば利用者により操作表示部6(図1)を介して出金処理を開始する旨及び出金額の操作入力を受け付けると、図15に示す出金処理手順RT4に従った処理を開始し、ステップSP41へ移る。
ステップSP41において紙幣制御部211は、紙幣収納庫16から出金額に応じた金種の紙幣を繰り出して第3搬送部23に引き渡し、次のステップSP42へ移る。ステップSP42において紙幣制御部211は、第3搬送部23により紙幣を前方へ搬送し、次のステップSP43へ移る。
ステップSP43において紙幣制御部211は、3方向切替部20(図4)のブレード41を適宜回転させることにより搬送経路を切り替え、第3搬送部23から第1搬送部21へ紙幣を搬送させて、次のステップSP44へ移る。ステップSP44において紙幣制御部211は、第1搬送部21によりさらに紙幣を前方へ搬送させ、次のステップSP45へ移る。
ステップSP45において紙幣制御部211は、第1搬送部21内に組み込まれた認識部14により紙幣を認識し、その認識結果として紙幣の金種及び表裏等を取得して、次のステップSP46へ移る。ステップSP46において紙幣制御部211は、紙幣が表向きであるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは紙幣を反転する必要が無いことを表している。このとき紙幣制御部211は、次のステップSP47へ移る。
ステップSP47において紙幣制御部211は、第1搬送部21により前方へ搬送していた紙幣を接客部12に引き渡し、収容器12A(図2)内へ収納させる。このように紙幣制御部211は、紙幣が表向きであった場合、図12に示す矢印Q10のように、紙幣の表裏を反転させること無く進行させる。
一方、ステップSP46において否定結果が得られると、このことは紙幣が裏向きであるため、この状態の紙幣を出金すべきで無いことを表している。このとき紙幣制御部211は、次のステップSP48へ移る。ステップSP48において紙幣制御部11は、第1搬送部21における紙幣の搬送方向を反転させることにより、当該紙幣を3方向切替部20へ向けて搬送させ、次のステップSP49へ移る。
ステップSP49において紙幣制御部211は、3方向切替部20の搬送経路を切り替え、第1搬送部21から第2搬送部22へ紙幣を搬送させて、次のステップSP50へ移る。ステップSP50において紙幣制御部211は、第2搬送部22により搬送させた紙幣を一時保留部15に収納させ、次のステップSP51へ移る。このように紙幣制御部211は、紙幣が裏向きであった場合、図13に示す矢印Q11のように、紙幣を第1搬送部21内で逆送させ、3方向切替部20を介して一時保留部15へ進行させる。
ステップSP51において紙幣制御部211は、出金額に相当する紙幣を接客部12に収納させたか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、紙幣制御部211は再度ステップSP41へ戻ることにより一連の処理を繰り返し、残額分の紙幣を搬送させる。すなわち紙幣制御部211は、この段階では、表向きの紙幣を接客部12へ搬送する一方、裏向きの紙幣を一時保留部15へ搬送することで、紙幣を表裏に応じて振り分けており、紙幣の反転処理までは行わない。
一方、ステップSP51において肯定結果が得られると、紙幣制御部211は次のステップSP52へ移り、接客部12のシャッタ12Bを開放させることにより、紙幣を利用者に取り出させ、次のステップSP53へ移る。これにより利用者は、出金取引における必要な手続を全て終えたことになるため、その場を立ち去ることが可能となる。
ステップSP53において紙幣制御部211は、一時保留部15に収納している紙幣を繰り出して第2搬送部22に引き渡し、次のステップSP54へ移る。ステップSP54において紙幣制御部211は、第2搬送部22により紙幣を下方へ搬送させ、3方向切替部20に引き渡して、次のステップSP55へ移る。
ステップSP55において紙幣制御部211は、3方向切替部20の搬送経路を切り替え、第2搬送部22から第3搬送部23へ紙幣を搬送させて、次のステップSP56へ移る。ステップSP56において紙幣制御部211は、第3搬送部により紙幣を後方へ搬送させ、次のステップSP57へ移る。ステップSP57において紙幣制御部211は、紙幣収納庫16に紙幣を収納させ、次のステップSP58へ移る。
ステップSP58において紙幣制御部211は、一時保留部15に紙幣が残留しているか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、紙幣制御部211は、再度ステップSP53へ戻って一連の処理を繰り返すことにより、残りの紙幣を紙幣収納庫16へ搬送させる。一方、ステップSP58において否定結果が得られると、紙幣制御部211は次のステップSP59へ移り、出金処理手順RT4を終了する。
このように紙幣制御部211は、図13に示す矢印Q12のように、一時保留部15に収納していた裏向きの紙幣を3方向切替部20により第3搬送部23へ進行させ、当該第3搬送部23により後方へ搬送させて紙幣収納庫16に搬送させる。すなわち紙幣制御部211は、裏向きの紙幣については、第1搬送部21を元搬送部とし、第3搬送部23を先搬送部とし、第2搬送部22を他搬送部として、図7(B)に示したように紙幣を遷移させることにより、当該紙幣の表裏を反転させることができる。
[3−2.動作及び効果]
以上の構成において、第3の実施の形態による現金自動預払機201の紙幣入出金機210は、出金処理において、紙幣制御部211の制御により、紙幣の表裏に応じて紙幣の搬送路を切り替えて、裏向きの紙幣のみ反転させるようにした。
具体的に紙幣入出金機210は、紙幣制御部211により、表向きの紙幣を第1搬送部21により前方へ搬送して接客部12に収納させる一方、裏向きの紙幣を第1搬送部21により後方へ搬送し、3方向切替部20により第2搬送部22へ搬送した後、当該第2搬送部22から第3搬送部23へ搬送して紙幣収納庫16に収納させるようにした。
このため紙幣入出金機210は、紙幣の反転処理を行わない場合と比較して、部品を追加や変更する必要なく、紙幣の搬送制御を変更するだけで、出金する紙幣の表裏を揃えることができる。これにより紙幣入出金機210は、やはり第1の実施の形態と同様、専用の表裏反転部を設ける場合と比較して、構成を簡略化でき、小型化に寄与することができ、コストを低廉に抑えることができる。
特に紙幣入出金機210は、利用者に紙幣を出金するまでの間は、裏向きの紙幣を一時保留部15に退避させておき、表向きの紙幣のみを選別して接客部12へ搬送して出金する。このため紙幣入出金機210は、裏向きの紙幣を反転させて接客部12へ搬送する場合と比較して、出金額の紙幣を接客部12へ搬送し終えるまでの時間を大幅に短縮できる。他の観点から見れば、紙幣入出金機210は、利用者に紙幣を出金した後に、時間をかけて紙幣を反転させることができる。
また紙幣入出金機210は、この出金取引において裏向きであった紙幣については、全て表向きに反転させて紙幣収納庫16に収納させるため、次の出金取引において、表向きの紙幣として接客部12へ搬送でき、裏向きの紙幣の存在による搬送時間の延長を回避でき、利用者に紙幣を引き渡すまでの時間の短縮に寄与することができる。
ところで第1及び第2の実施の形態のように、入金取引の際に紙幣の表裏を揃えてから紙幣収納庫16に収納させる場合、出金時に紙幣をそのまま搬送して出金するだけで表裏が揃った紙幣を利用者に引き渡すことが想定される。しかしながら紙幣収納庫16は、保守作業等において取り外され、表裏が混在した状態の紙幣が装填される可能性がある。すなわち紙幣収納庫16は、現金自動預払機1等における実際の運用を想定すると、収納されている紙幣の表裏が揃っていることを必ずしも保証できない。
これに対し本実施の形態による紙幣入出金機210は、出金取引の段階で紙幣の表裏の認識及び裏向きであった紙幣の反転処理を行うため、紙幣収納庫16において紙幣の表裏が混在していることを前提としており、保守作業による紙幣の装填等の影響を受けることが無い。
その他の点においても、第2の実施の形態による紙幣入出金機210は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第3の実施の形態による現金自動預払機201の紙幣入出金機210は、出金処理において、紙幣制御部211により、表向きの紙幣を第1搬送部21により前方へ搬送して接客部12に収納させる。また紙幣入出金機210は、紙幣制御部211により、裏向きの紙幣を第1搬送部21により後方へ搬送し、3方向切替部20により第2搬送部22へ搬送した後、当該第2搬送部22から第3搬送部23へ搬送して紙幣収納庫16に収納させる。これにより紙幣入出金機210は、紙幣を反転するための部品等を追加や変更する必要なく、出金する紙幣の表裏を揃えることができる。
[4.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、紙幣搬送反転処理手順RT2(図9)における元搬送部を第1搬送部21とし、先搬送部を第2搬送部22とし、他搬送部を第3搬送部23とする場合について述べた。また第2の実施の形態においては、元搬送部を第2搬送部22とし、先搬送部を第3搬送部23とし、他搬送部を第1搬送部21とする場合、及び元搬送部を第2搬送部22とし、先搬送部を第1搬送部21とし、他搬送部を第3搬送部23とする場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、元搬送部、先搬送部及び他搬送部をそれぞれ何れの搬送部に設定しても良い。要は、図7(B)に示したように紙幣を遷移させることにより紙幣の紙面を反転させれば良く、また紙幣の表裏に応じて図7(A)又は(B)に切り替えることにより先搬送部における紙面の向きを揃えることができれば良い。
また上述した第1の実施の形態においては、入金計数処理において、裏向きの紙幣のみを第3搬送部23に貯留する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば外国の紙幣のように取り扱うことができない紙幣であって利用者に返却すべき入金リジェクト紙幣があった場合、これを裏向きの紙幣と共に第3搬送部23に貯留しても良い。この場合、排出条件が成立して当該第3搬送部23から紙幣を排出する際に、3方向切替部20により裏向きの紙幣を第2搬送部22へ搬送して一時保留部15に収納させる一方、入金リジェクト紙幣を第1搬送部21へ搬送して接客部12に収納させ、利用者に返却すれば良い。また第2及び第3の実施の形態においては、入金計数処理において、入金リジェクト紙幣のみを第3搬送部23内に貯留することもできる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、入金計数処理において、裏向きの紙幣を第3搬送部23内に複数枚貯留しておき、貯留可能な最大枚数に達するなどして排出条件が成立してから第2搬送部22へ搬送する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば第3搬送部23に裏向きの紙幣を1枚搬送する度に、この紙幣を貯留せずに、当該第3搬送部23内で直ちに反対方向へ搬送して第2搬送部22へ進行させるように、すなわちその都度反転させるようにしても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第3の実施の形態においては、出金取引において裏向きであった紙幣を一時保留部15へ搬送して出金せず、これを3方向切替部20を介して紙幣収納庫16へ戻すことにより、表向きに反転された紙幣を収納して次回以降の出金取引に備える場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば裏向きであった紙幣を一時保留部15へ搬送した後、再び第3搬送部23へ搬送することで表向きに反転させた上で、接客部12へ搬送し、当該出金取引において出金しても良い。
さらに上述した第3の実施の形態においては、紙幣収納庫16から繰り出した紙幣が第3搬送部23、3方向切替部20を経由した後、第1搬送部21に到達してから認識部14においてその表裏を認識し、得られた認識結果を基に紙幣の搬送経路を切り替える場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば入金取引において紙幣が紙幣収納庫16に収納された際にその表裏を記憶しておき、出金時に記憶している紙幣の表裏を基に紙幣の搬送経路を切り替えても良い。この場合、供給元を紙幣収納庫16に、搬送先を接客部12に、元搬送部を第3搬送部23に、先搬送部を第1搬送部21に、他搬送部を第2搬送部22に、それぞれ設定した上で、紙幣搬送反転処理手順RT2(図9)を実行しても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、3方向切替部20に3本の搬送部(第1搬送部21、第2搬送部22及び第3搬送部23)を接続し、これらの搬送部の間で紙幣の搬送経路を切り替える場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、切替部に4本以上の搬送部を接続し、これらの搬送部の間で紙幣の搬送経路を切り替えるようにしても良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、利用者との間で媒体としての紙幣の取引処理を行う現金自動預払機1に本発明を適用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば金融機関の窓口等に設置され、主に当該金融機関の職員等により使用される紙幣処理装置(いわゆるテラーマシン)等、内部に3方向切替部を有し紙幣を搬送する種々の装置に適用しても良い。さらには、例えば金券や証券、或いは葉書や入場券等、種々の紙葉状の媒体を内部で搬送する種々の媒体搬送装置に適用しても良い。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。例えば、第2及び第3の実施の形態を組み合わせ、入金収納処理及び出金処理の双方において裏向きの紙幣を反転させるようにしても良い。これにより、入金取引において利用者を待たせること無く、また出金取引においても殆ど反転処理を発生させること無く、表裏を揃えた紙幣を短時間で出金することができる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、元搬送部としての第1搬送部21と、先搬送部としての第2搬送部22と、他搬送部としての第3搬送部23と、切替部としての3方向切替部20と、制御部としての紙幣制御部11とによって媒体搬送装置としての紙幣入出金機10を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる元搬送部と、先搬送部と、他搬送部と、切替部と、制御部とによって媒体搬送装置を構成しても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、元搬送部としての第1搬送部21と、先搬送部としての第2搬送部22と、他搬送部としての第3搬送部23と、切替部としての3方向切替部20と、制御部としての紙幣制御部11とによって媒体取引装置としての現金自動預払機1を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる元搬送部と、先搬送部と、他搬送部と、切替部と、制御部とによって媒体取引装置を構成しても良い。
本発明は、表裏が規定される種々の媒体を搬送する種々の装置でも利用できる。
1、101、201……現金自動預払機、10、110、210……紙幣入出金機、11、111、211……紙幣制御部、12……接客部、13……搬送部、14……認識部、15……一時保留部、16……紙幣収納庫、17……リジェクト庫、18……偽券庫、20……3方向切替部、21……第1搬送部、22……第2搬送部、23……第3搬送部、21A、21B、22A、22C、23B、23C、42A、42B、42C……搬送ガイド、41……ブレード、BL……紙幣、G、GA、GB、GC……搬送ガイド群。

Claims (12)

  1. 一面とその反対面である他面とを有する媒体を供給する供給元と接続され、当該媒体を搬送する元搬送部と、
    前記媒体を搬送すべき搬送先と接続され、当該媒体を搬送する先搬送部と、
    前記媒体を供給し又は収納する他の供給収納部と接続され、前記媒体を搬送する他搬送部と、
    前記元搬送部、前記先搬送部及び前記他搬送部とそれぞれ接続され、選択した2の前記搬送部の間で前記媒体を搬送するよう搬送経路を切り替える切替部と、
    前記媒体が前記供給元において所定の基準方向に対し前記一面を向けた一面媒体と、前記基準方向に対し前記他面を向けた他面媒体との何れであるかに応じて、前記供給元からの前記媒体の搬送経路を切り替えるよう、前記元搬送部、前記先搬送部、前記他搬送部及び前記切替部を制御する制御部と
    を具えることを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 前記制御部は、前記一面媒体を前記元搬送部から前記切替部により前記先搬送部へ進行させ、前記他面媒体を前記元搬送部から前記切替部により前記他搬送部へ進行させた後、当該他搬送部において当該他面媒体を前記切替部へ向けて進行させ、当該切替部により前記先搬送部へ進行させるよう制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  3. 前記制御部は、前記他搬送部における前記媒体の搬送路上に、複数の前記他面媒体を貯留させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の媒体搬送装置。
  4. 前記元搬送部、前記先搬送部及び前記他搬送部は、前記媒体における前記一面及び前記他面とそれぞれ対向して案内する2の搬送ガイドをそれぞれ有し、
    前記切替部は、前記元搬送部及び前記先搬送部の間、前記先搬送部及び前記他搬送部の間、並びに前記他搬送部及び前記元搬送部の間で、互いの前記搬送ガイドを接続した搬送ガイド群をそれぞれ形成し、前記一面媒体を前記元搬送部から前記切替部により前記先搬送部へ進行させる場合と、前記他面媒体を前記元搬送部から前記切替部により前記他搬送部へ進行させる場合と、前記他面媒体を前記他搬送部から前記切替部により前記先搬送部へ進行させる場合とで、前記媒体を互いに異なる前記搬送ガイド群に沿わせるよう、前記搬送経路を切り替える
    ことを特徴とする請求項2に記載の媒体搬送装置。
  5. 前記元搬送部における前記供給元と前記切替部との間に接続され、前記媒体が前記一面媒体又は前記他面媒体の何れであるかを認識する認識部
    をさらに具えることを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  6. 前記制御部は、前記媒体が前記一面媒体又は前記他面媒体の何れであるかを予め記憶している
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  7. 前記先搬送部における前記切替部と前記搬送先との間に接続され、前記媒体が前記一面媒体又は前記他面媒体の何れであるかを認識する認識部
    をさらに具え、
    前記制御部は、前記一面媒体を前記搬送先へ進行させ、前記他面媒体を前記先搬送部において前記切替部へ向けて逆送させ、当該切替部により前記他搬送部へ進行させ前記他の供給収納部に収納させるよう制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  8. 一面とその反対面である他面とを有する媒体を供給する供給元と接続され、当該媒体を搬送する元搬送部と、
    前記媒体を搬送すべき搬送先と接続され、当該媒体を搬送する先搬送部と、
    前記媒体を供給し又は収納する他の供給収納部と接続され、前記媒体を搬送する他搬送部と、
    前記元搬送部、前記先搬送部及び前記他搬送部とそれぞれ接続され、選択した2の前記搬送部の間で前記媒体を搬送するよう搬送経路を切り替える切替部と、
    前記媒体が前記供給元において所定の基準方向に対し前記一面を向けた一面媒体と、前記基準方向に対し前記他面を向けた他面媒体との何れであるかに応じて、前記供給元からの前記媒体の搬送経路を切り替えるよう、前記元搬送部、前記先搬送部、前記他搬送部及び前記切替部を制御し、利用者に前記媒体を提供する提供取引が行われる場合には、前記搬送先に搬送された前記媒体を当該利用者に提供させるよう制御する制御部と
    を具えることを特徴とする媒体取引装置。
  9. 前記元搬送部における前記供給元と前記切替部との間に接続され、前記媒体が前記一面媒体又は前記他面媒体の何れであるかを認識する認識部
    をさらに具え、
    前記他の供給収納部は、前記提供取引において前記利用者に提供すべき前記媒体を収納する提供媒体収納部であり、
    前記供給元は、前記利用者から前記媒体を受け取る受取取引において当該媒体を受け取る受取部であり、
    前記搬送先は、前記媒体を収納する一時収納部であり、
    前記制御部は、前記受取取引において、前記受取部により前記利用者から受け取った前記媒体を前記元搬送部により搬送させ、前記認識部において当該媒体が前記一面媒体又は前記他面媒体の何れであるかを認識させてから前記切替部へ進行させ、前記一面媒体については当該切替部により前記先搬送部へ進行させて前記一時収納部に収納させ、前記他面媒体については当該切替部により前記他搬送部へ進行させた後、当該他搬送部において当該他面媒体を逆送させ、前記切替部により当該他搬送部から前記先搬送部へ進行させて前記一時収納に収納させた後、当該一時収納部に収納している全ての前記媒体を前記切替部により前記他搬送部へ搬送して前記提供媒体収納部に収納させるよう制御する
    ことを特徴とする請求項8に記載の媒体取引装置。
  10. 前記供給元は、前記利用者から前記媒体を受け取る受取取引において前記利用者から受け取り、前記一面媒体又は前記他面媒体の何れであるかが予め前記制御部に記憶されている前記媒体を収納する一時収納部であり、
    前記搬送先は、前記提供取引において前記利用者に提供すべき前記媒体を収納する提供媒体収納部であり、
    前記制御部は、前記受取取引において、前記利用者から受け取り前記一時収納部に収納している前記媒体を前記元搬送部により前記切替部へ搬送させ、前記一面媒体については、当該切替部により前記先搬送部へ進行させて前記提供媒体収納部へ搬送して収納させ、前記他面媒体については、当該切替部により前記他搬送部へ進行させた後、当該他搬送部において当該他面媒体を逆送させ、前記切替部により当該他搬送部から前記先搬送部へ進行させて前記提供媒体収納部に収納させるよう制御する
    ことを特徴とする請求項8に記載の媒体取引装置。
  11. 前記先搬送部における前記切替部と前記搬送先との間に接続され、前記媒体が前記一面媒体又は前記他面媒体の何れであるかを認識する認識部
    をさらに具え、
    前記供給元は、前記提供取引において前記利用者に提供すべき前記媒体を収納する提供媒体収納部であり、
    前記搬送先は、前記利用者に前記媒体を引き渡す引渡部であり、
    前記制御部は、前記提供媒体収納部に収納されていた前記媒体を前記元搬送部により前記切替部へ搬送させ、前記切替部により当該媒体を前記先搬送部へ進行させた後、前記認識部により前記媒体が前記一面媒体又は前記他面媒体の何れであるかを認識させ、前記一面媒体については、そのまま前記先搬送部により前記引渡部へ搬送させる一方、前記他面媒体については、前記先搬送部において逆送させ、前記切替部により前記他搬送部へ進行させ、さらに当該他搬送部から前記切替部により前記元搬送部へ進行させるよう制御する
    ことを特徴とする請求項8に記載の媒体取引装置。
  12. 前記制御部は、複数の前記他面媒体を前記他搬送部へ進行させて前記他の供給収納部に収納させ、前記利用者に引き渡すべき全ての前記一面媒体を前記引渡部に搬送した後に、前記他面媒体を前記他搬送部から前記切替部により前記元搬送部へ進行させ、さらに前記提供媒体収納部に収納させる
    ことを特徴とする請求項11に記載の媒体取引装置。
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