JP2016090536A - 自動分析装置及び動作指定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定する項目又は測定対象の検体等を指定する作業、即ち動作の内容を指定する作業を簡素化する。
【解決手段】本発明の自動分析装置の一態様は、ユーザの入力操作を受け付ける入力部と、検体を測定する動作の内容と該動作が実行される時刻範囲とを対応づけて格納する設定テーブルと、時刻を通知する時計部と、を備える。さらに、自動分析装置は、入力部がユーザの所定の入力操作を受け付けた時刻を時計部から取得し、設定テーブルに格納された該時刻を含む時刻範囲と対応づけられた動作の内容を読み出し、該読み出した動作の内容に基づく動作を実行するよう制御を行う制御部を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、検体に含まれる成分を分析する自動分析装置及び動作指定方法に関する。
自動分析装置として、血液や尿等の検体に含まれる各種成分を分析する生化学分析装置が知られている。この生化学分析装置は、標準検体(既知濃度の検体)の測定結果から検量線を作成し、検量線を用いて患者検体に含まれる分析対象成分の濃度を計算する。
一般に、生化学分析装置等の自動分析装置は表示部に設定画面を表示し、ユーザは設定画面で測定する項目と測定時刻を指定する。生化学分析装置は、現在時刻が指定された時刻になると指定された項目の測定を行う。例えば時間帯によって測定する項目を変更するなどの必要に応じて、ユーザは、設定画面のメニューから一時変更を選択し、変更したい測定項目を選択する作業を行う。
指定された時刻に指定された処理を行う技術として、例えば予め環境設定動作の動作コースを指定された自動分析装置が現在時刻を監視し、環境設定開始時刻となったときに指定された動作コースの環境設定動作の制御を開始する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−36723号公報
ところで、自動分析装置に対し、設定画面で既に設定されている項目が、測定を実施する項目として依頼される。そのため、ユーザは項目の変更があるたびに一時変更の機能を選択し、項目の選択を行わなければならず煩わしかった。また、一時変更の都度、ユーザが手入力で項目の選択を行うため、ユーザが項目の選択を誤ってしまうことがある。例えばキャリブレーション(検量線作成)を行う項目の選択を誤ると、キャリブレーションが失敗し、一般検体の測定が遅延してしまうことがある。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、例えばキャリブレーションやコントロールなどにおいて測定する項目又は測定対象の検体等を指定する作業、即ち動作の内容を指定する作業を簡素化することを目的とする。
本発明の自動分析装置の一態様は、ユーザの入力操作を受け付ける入力部と、検体を測定する動作の内容と該動作が実行される時刻範囲とを対応づけて格納する設定テーブルと、時刻を通知する時計部とを備える。さらに、自動分析装置は、入力部がユーザの所定の入力操作を受け付けた時刻を時計部から取得し、設定テーブルに格納された該時刻を含む時刻範囲と対応づけられた動作の内容を読み出し、該読み出した動作の内容に基づく動作を実行するよう制御を行う制御部を備える。
また、本発明の動作指定方法の一態様は、ユーザの入力操作を受け付ける入力部と、検体を測定する動作の内容と該動作が実行される時刻範囲とを対応づけて格納する設定テーブルと、時刻を通知する時計部と、該動作を実行するよう制御する制御部とを備える自動分析装置における動作指定方法である。この動作指定方法は、制御部が、入力部がユーザの所定の入力操作を受け付けた時刻を時計部から取得する処理と、制御部が、設定テーブルに格納された所定の入力操作を受け付けた時刻を含む時刻範囲と対応づけられた動作の内容を読み出す処理とを含む。さらに、制御部が、読み出した動作の内容に基づく動作を実行するよう制御を行う処理を含む。
上述のように、本発明の一態様は、ユーザが所定の入力操作を行うと、設定テーブルに格納された、ユーザが所定の入力操作を行った時刻を含む時刻範囲と対応づけられた検体を測定する動作の内容を読み出し、その動作を実行する。それゆえ、検体を測定する動作を指定する作業(例えば、キャリブレーションやコントロール等において時間帯に応じた測定対象の項目や検体の指定等)が簡素化され、ユーザの負担が軽減する。
本発明の一実施の形態に係る自動分析装置を模式的に示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る計算機の内部構成例を示すブロック図である。 キャリブレーション設定テーブルの構成例を示す図である。 コントロール設定テーブルの構成例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る自動分析装置における動作指定の処理を示すフローチャートである。 スタート画面の例を示す図である。 パターン毎の項目指定が可能なキャリブレーション設定画面の例を示す図である。 時刻範囲を軸にしたキャリブレーション設定テーブルの構成例である。 項目を軸にしたキャリブレーション設定テーブルの構成例である。 曜日毎の項目指定が可能なキャリブレーション設定画面の例を示す図である。 パターン毎の検体指定が可能なコントロール設定画面の例を示す図である。 時刻範囲を軸にしたコントロール用設定テーブルの構成例を示す図である。 曜日毎の検体指定が可能なコントロール設定画面の例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.一実施の形態>
[自動分析装置の構成]
図1に示す装置は、本発明の自動分析装置の一例として適用する生化学分析装置1である。生化学分析装置1は、血液や尿等の生体試料に含まれる特定の成分の量を自動的に測定する装置である。
図1に示すように、生化学分析装置1は、測定機構1Aと、計算機30とを備える。測定機構1Aは、サンプルターンテーブル2と、希釈ターンテーブル3と、第1試薬ターンテーブル4と、第2試薬ターンテーブル5と、反応ターンテーブル6と、を備えている。また、測定機構1Aは、サンプル希釈ピペット7と、サンプリングピペット8と、希釈撹拌装置9と、希釈洗浄装置11と、第1試薬ピペット12と、第2試薬ピペット13と、第1反応撹拌装置14と、第2反応撹拌装置15と、多波長光度計16と、恒温槽17と、反応容器洗浄装置18とを備えている。
サンプルターンテーブル2は、軸方向の一端が開口した略円筒状をなす容器状に形成されている。このサンプルターンテーブル2には、複数の検体容器21と、複数の希釈液容器22が収容されている。サンプルターンテーブル2の内側には、キャリブレータ2a(標準検体)やコントローラ2b(管理検体)(図2参照)が設置される。また、サンプルターンテーブル2の内側の部分(内側の2列)は、主にキャリブレータ2aやコントローラ2bを保冷する目的で保冷されている。検体容器21には、血液や尿等からなる検体(サンプル)が収容される。希釈液容器22には、通常の希釈液である生理食塩水以外の特別な希釈液が収容される。因みに、サンプルターンテーブル2を駆動するときは、内側と外側を同時に駆動することになる。
複数の検体容器21は、サンプルターンテーブル2の周方向に所定の間隔を開けて並べて配置されている。また、サンプルターンテーブル2の周方向に並べられた検体容器21の列は、サンプルターンテーブル2の半径方向に所定の間隔を開けて2列セットされている。
複数の希釈液容器22は、複数の検体容器21の列よりもサンプルターンテーブル2の半径方向の内側に配置されている。複数の希釈液容器22は、複数の検体容器21と同様に、サンプルターンテーブル2の周方向に所定の間隔を開けて並べて配置されている。そして、サンプルターンテーブル2の周方向に並べられた希釈液容器22の列は、サンプルターンテーブル2の半径方向に所定の間隔を開けて2列セットされている。
なお、複数の検体容器21及び複数の希釈液容器22の配列は、2列に限定されるものではなく、1列でもよく、あるいはサンプルターンテーブル2の半径方向に3列以上配置してもよい。
サンプルターンテーブル2は、不図示の駆動機構によって周方向に沿って回転可能に支持されている。そして、サンプルターンテーブル2は、不図示の駆動機構により、周方向に所定の角度範囲ごとに、所定の速度で回転する。また、サンプルターンテーブル2の周囲には、希釈ターンテーブル3が配置されている。
希釈ターンテーブル3、第1試薬ターンテーブル4、第2試薬ターンテーブル5及び反応ターンテーブル6は、サンプルターンテーブル2と同様に、軸方向の一端が開口した略円筒状をなす容器状に形成されている。希釈ターンテーブル3及び反応ターンテーブル6は、不図示の駆動機構により、その周方向に所定の角度範囲ずつ、所定の速度で回転する。なお、反応ターンテーブル6は、例えば一回の移動で半周以上回転するように設定されている。
希釈ターンテーブル3には、複数の希釈容器23が希釈ターンテーブル3の周方向に並べて収容されている。希釈容器23には、サンプルターンテーブル2に配置された検体容器21から吸引され、希釈された検体(以下、「希釈検体」という)が収容される。
第1試薬ターンテーブル4には、複数の第1試薬容器24が第1試薬ターンテーブル4の周方向に並べて収容されている。また、第2試薬ターンテーブル5には、複数の第2試薬容器25が第2試薬ターンテーブル5の周方向に並べて収容されている。そして、第1試薬容器24には、濃縮された第1試薬が収容され、第2試薬容器25には、第2試薬が収容される。
さらに、第1試薬ターンテーブル4、第1試薬容器24、第2試薬ターンテーブル5及び第2試薬容器25は、不図示の保冷機構によって所定の温度に保たれている。そのため、第1試薬容器24に収容された第1試薬と、第2試薬容器25に収容された第2試薬は、所定の温度で保冷される。
反応ターンテーブル6は、希釈ターンテーブル3と、第1試薬ターンテーブル4及び第2試薬ターンテーブル5の間に配置されている。反応ターンテーブル6には、複数の反応容器26が反応ターンテーブル6の周方向に並べて収容されている。反応容器26には、希釈ターンテーブル3の希釈容器23からサンプリングした希釈検体と、第1試薬ターンテーブル4の第1試薬容器24からサンプリングした第1試薬と、第2試薬ターンテーブル5の第2試薬容器25からサンプリングした第2試薬が注入される。そして、この反応容器26内において、希釈検体と、第1試薬及び第2試薬が撹拌され、反応が行われる。
サンプル希釈ピペット7は、サンプルターンテーブル2と希釈ターンテーブル3の周囲に配置される。サンプル希釈ピペット7は、不図示の希釈ピペット駆動機構により、サンプルターンテーブル2及び希釈ターンテーブル3の軸方向(例えば、上下方向)に移動可能に支持されている。また、サンプル希釈ピペット7は、希釈ピペット駆動機構により、サンプルターンテーブル2及び希釈ターンテーブル3の開口と略平行をなす水平方向に沿って回動可能に支持されている。そして、サンプル希釈ピペット7は、水平方向に沿って回動することで、サンプルターンテーブル2と希釈ターンテーブル3の間を往復運動する。なお、サンプル希釈ピペット7がサンプルターンテーブル2と希釈ターンテーブル3の間を移動する際、サンプル希釈ピペット7は、不図示の洗浄装置を通過する。
ここで、サンプル希釈ピペット7の動作について説明する。
サンプル希釈ピペット7がサンプルターンテーブル2における開口の上方の所定位置に移動した際、サンプル希釈ピペット7は、サンプルターンテーブル2の軸方向に沿って下降し、その先端に設けたピペットを検体容器21内に挿入する。このとき、サンプル希釈ピペット7は、不図示のサンプル用ポンプが作動して検体容器21内に収容された検体を所定量吸引する。次に、サンプル希釈ピペット7は、サンプルターンテーブル2の軸方向に沿って上昇してピペットを検体容器21内から抜き出す。そして、サンプル希釈ピペット7は、水平方向に沿って回動し、希釈ターンテーブル3における開口の上方の所定位置に移動する。
次に、サンプル希釈ピペット7は、希釈ターンテーブル3の軸方向に沿って下降して、ピペットを所定の希釈容器23内に挿入する。そして、サンプル希釈ピペット7は、吸引した検体と、サンプル希釈ピペット7自体から供給される所定量の希釈液(例えば、生理食塩水)を希釈容器23内に吐出する。その結果、希釈容器23内で、検体が所定倍数の濃度に希釈される。その後、サンプル希釈ピペット7は、洗浄装置によって洗浄される。
サンプリングピペット8は、希釈ターンテーブル3と反応ターンテーブル6の間に配置されている。サンプリングピペット8は、不図示のサンプリングピペット駆動機構により、サンプル希釈ピペット7と同様に、希釈ターンテーブル3の軸方向(上下方向)と水平方向に移動及び回動可能に支持されている。そして、サンプリングピペット8は、希釈ターンテーブル3と反応ターンテーブル6の間を往復運動する。
このサンプリングピペット8は、希釈ターンテーブル3の希釈容器23内にピペットを挿入して、所定量の希釈検体を吸引する。そして、サンプリングピペット8は、吸引した希釈検体を反応ターンテーブル6の反応容器26内に吐出する。
第1試薬ピペット12は、反応ターンテーブル6と第1試薬ターンテーブル4の間に配置され、第2試薬ピペット13は、反応ターンテーブル6と第2試薬ターンテーブル5の間に配置されている。第1試薬ピペット12は、不図示の第1試薬ピペット駆動機構により、反応ターンテーブル6の軸方向(上下方向)と水平方向に移動及び回動可能に支持されている。そして、第1試薬ピペット12は、第1試薬ターンテーブル4と反応ターンテーブル6の間を往復運動する。
第1試薬ピペット12は、第1試薬ターンテーブル4の第1試薬容器24内にピペットを挿入して、所定量の第1試薬を吸引する。そして、第1試薬ピペット12は、吸引した第1試薬を反応ターンテーブル6の反応容器26内に吐出する。
また、第2試薬ピペット13は、不図示の第2試薬ピペット駆動機構により、第1試薬ピペット12と同様に、反応ターンテーブル6の軸方向(上下方向)と水平方向に移動及び回動可能に支持されている。そして、第2試薬ピペット13は、第2試薬ターンテーブル5と反応ターンテーブル6の間を往復運動する。
第2試薬ピペット13は、第2試薬ターンテーブル5の第2試薬容器25内にピペットを挿入して、所定量の第2試薬を吸引する。そして、第2試薬ピペット13は、吸引した第2試薬を反応ターンテーブル6の反応容器26内に吐出する。
希釈撹拌装置9及び希釈洗浄装置11は、希釈ターンテーブル3の周囲に配置されている。希釈撹拌装置9は、不図示の撹拌子を希釈容器23内に挿入し、検体と希釈液を撹拌する。
希釈洗浄装置11は、サンプリングピペット8によって希釈検体が吸引された後の希釈容器23を洗浄する装置である。この希釈洗浄装置11は、複数の希釈容器洗浄ノズルを有している。複数の希釈容器洗浄ノズルは、不図示の廃液ポンプと、不図示の洗剤ポンプに接続されている。希釈洗浄装置11は、希釈容器洗浄ノズルを希釈容器23内に挿入し、廃液ポンプを駆動させて挿入した希釈容器洗浄ノズルによって希釈容器23内に残留する希釈検体を吸い込む。そして、希釈洗浄装置11は、吸い込んだ希釈検体を不図示の廃液タンクに排出する。
その後、希釈洗浄装置11は、洗剤ポンプから希釈容器洗浄ノズルに洗剤を供給し、希釈容器洗浄ノズルから希釈容器23内に洗剤を吐出する。この洗剤によって希釈容器23内を洗浄する。その後、希釈洗浄装置11は、洗剤を希釈容器洗浄ノズルによって吸引し、希釈容器23内を乾燥させる。
第1反応撹拌装置14、第2反応撹拌装置15及び反応容器洗浄装置18は、反応ターンテーブル6の周囲に配置されている。第1反応撹拌装置14は、不図示の撹拌子を反応容器26内に挿入し、希釈検体と第1試薬を撹拌する。これにより、希釈検体と第1試薬との反応が均一かつ迅速に行われる。なお、第1反応撹拌装置14の構成は、希釈撹拌装置9と同一であるため、ここではその説明は省略する。
第2反応撹拌装置15は、不図示の撹拌子を反応容器26内に挿入し、希釈検体と、第1試薬と、第2試薬とを撹拌する。これにより、希釈検体と、第1試薬と、第2試薬との反応が均一かつ迅速に行われる。なお、第2反応撹拌装置15の構成は、希釈撹拌装置9と同一であるため、ここではその説明は省略する。
反応容器洗浄装置18は、検査が終了した反応容器26内を洗浄する装置である。この反応容器洗浄装置18は、複数の反応容器洗浄ノズルを有している。複数の反応容器洗浄ノズルは、希釈容器洗浄ノズルと同様に、不図示の廃液ポンプと、不図示の洗剤ポンプに接続されている。なお、反応容器洗浄装置18における洗浄工程は、上述した希釈洗浄装置11と同様であるため、その説明は省略する。
また、多波長光度計16は、反応ターンテーブル6の周囲における反応ターンテーブル6の外壁と対向するように配置されている。多波長光度計16は、反応容器26内に注入され、第1薬液及び第2薬液と反応した希釈検体(標準検体を含む。)に対して光学的測定を行って、検体中の様々な成分の量を「吸光度」という数値データとした測定結果を出力し、希釈検体の反応状態を検出する。多波長光度計16には、計算機30が接続されている。
さらに、反応ターンテーブル6の周囲には、恒温槽17が配置されている。この恒温槽17は、反応ターンテーブル6に設けられた反応容器26の温度を常時一定に保持するように構成されている。
[計算機の構成例]
次に、計算機30の構成例を説明する。
図2は、計算機30の内部構成例を示すブロック図である。
計算機30は、不図示のバスに接続された、制御部31と、分析部32と、入力部33と、表示部34と、記憶部35と、一時記憶部36と、時計部37とを備える。
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)若しくはマイクロコンピュータ等によって構成される。制御部31は、不図示のインターフェース部を介して生化学分析装置1(測定機構1A)の各部と接続し、各部への動作タイミングの指示やデータの転送等を行って各部の動作の制御を行い、装置全体の動作を統括的に制御する。制御部31は、記憶部35に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、生化学分析装置1内の各部の動作を制御する。制御部31は、分析部32と接続されており、測定機構1Aの多波長光度計16が測定した反応容器26の吸光度の測定結果が入力されると、測定結果を分析部32に出力する。
分析部32は、多波長光度計16による測定結果をもとに検体の成分濃度等を分析し、分析結果を制御部31に出力する。
入力部33は、ユーザによって行われる生化学分析装置1に対する操作入力を受け付け、入力信号を制御部31に出力する。この入力部33には、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル等が用いられる。ユーザは、入力部33を操作して、検体数や分析項目、分析を実行する時間帯(時刻範囲)等、分析に必要な情報を入力する。
表示部34は、分析結果画面や警告画面、各種設定入力のための入力画面等を表示する。この表示部34には、例えば、液晶ディスプレイ装置等が用いられる。
記憶部35は、例えば、更新記憶可能なフラッシュメモリ等のROMによって構成されている。または、記憶部35は、内蔵或いはデータ通信端子で接続されたHDD(Hard disk drive)等の大容量の記録装置、CD−ROM等の情報記憶媒体及びその読取装置等によって実現されてもよい。記憶部35は、分析結果の他、生化学分析装置1の動作に必要な各種プログラムや、これらプログラムの実行にかかるデータ等を格納する。記憶部35には、本実施の形態を実現するため、測定項目指定プログラム35aと、測定制御プログラム35bと、キャリブレーション設定テーブル35cと、コントロール設定テーブル35dとが記憶されている。
測定項目指定プログラム35aは、例えばユーザが入力部33を操作して、キャリブレーション又はコントロール時に測定される項目又は測定対象の検体を指定するために、制御部31により実行されるプログラムである。制御部31は、測定項目指定プログラム35aを実行することで、キャリブレーション設定テーブル35c及びコントロール設定テーブル35dを作成し、これらの設定テーブルを記憶部35に記憶する。
測定制御プログラム35bは、例えばキャリブレーション又はコントロール時に、ユーザにより指定された項目又は検体の測定を行うために、制御部31により実行されるプログラムである。制御部31は、ユーザが所定の入力操作を行った時刻に対応する各設定テーブルに格納された動作の内容を読み出し、該読み出した動作の内容に基づく動作(測定対象の項目又は検体の測定)を実行する。
キャリブレーション設定テーブル35cは、キャリブレーション時に実行される動作の内容と、該動作が実行される時刻範囲(時間帯)との対応関係を定義した設定テーブルである。
図3に、キャリブレーション設定テーブルの構成例を示す。
図3のキャリブレーション設定テーブル47は、キャリブレーション設定テーブル35cの一具体例である。キャリブレーション設定テーブル47は、時刻範囲フィールドと、項目フィールドを有する。入力部33がユーザによる所定の入力を受け付けた時刻がいずれかの時刻範囲に含まれる場合に、対応する項目の測定が行われる。図3では、7:00−10:00の時刻範囲と項目A,項目B,項目Cが対応し、11:00−15:00の時刻範囲と項目Cが対応し、17:00−21:00の時刻範囲と項目D,項目Eが対応する。なお、図3では、時刻範囲と対応づけて測定対象の項目を指定することで動作の内容を決定しているが、項目の指定に限らず、測定対象の検体を指定することで動作の内容を決定してもよい。
コントロール設定テーブル35dは、コントロール時に実行される動作の内容と、該動作が実行される時刻範囲(時間帯)との対応関係を定義した設定テーブルである。
図4に、コントロール設定テーブルの構成例を示す。
図4のコントロール設定テーブル48は、コントロール設定テーブル35dの一具体例である。コントロール設定テーブル48は、時刻範囲フィールドと、項目フィールドを有する。入力部33がユーザによる所定の入力を受け付けた時刻がいずれかの時刻範囲に含まれる場合に、対応する項目の測定が行われる。コントロール設定テーブル48の内容は、図3のキャリブレーション設定テーブル47の内容と同じであるため、詳細な説明は省略する。なお、図3の場合と同様に、図4においても、時刻範囲と対応づけて測定対象の項目を指定することで動作の内容を決定しているが、測定対象の検体を指定することで動作の内容を決定してもよい。
図2の説明に戻る。一時記憶部36は、更新記憶可能なフラッシュメモリ等のRAMによって構成されている。一時記憶部36は、制御部31が記憶部35から読み出したプログラムやデータ、各種設定テーブルの一部又は全部の設定内容を一時的に記憶する。
時計部37は時刻を計時し、制御部31へ時刻を通知する。時計部37は、例えば一般的なパーソナルコンピュータ等に装備されている、現在日時情報を出力するICであるリアルタイムクロック(Real Time Clock:RTC)が用いられる。
[生化学分析装置の動作]
次に、生化学分析装置1の動作を、図5を参照して説明する。なお、図5は、生化学分析装置1における動作指定の処理を示すフローチャートである。
計算機30の制御部31は、記憶部35に記録された測定制御プログラム35bを実行することで、図3に示す処理を実現する。前提として、制御部31は、測定項目指定プログラム35aを実行し、キャリブレーション設定テーブル35c又はコントロール設定テーブル35dを作成して記憶部35に保存しておく。
生化学分析装置1の電源が入ると、制御部31は、表示部34にメイン画面を表示する。制御部31は、ユーザが入力部33を操作してメイン画面に表示された不図示のスタートボタン(アイコン)を押下したことを検出すると、図4に示すスタート画面40を表示部34に表示する(ステップS1)。このとき、制御部31は、スタート画面40を表示部34に表示する処理と並行して、記憶部35から測定制御プログラム35bを読み出して起動する。なお、制御部31は、生化学分析装置1の電源が入った時点で、測定制御プログラム35bを起動するようにしてもよい。
図6は、スタート画面の例を示す図である。
スタート画面40には、キャリブレーション、コントロール、及びそれ以外の一般検体の測定を選択するチェックボックス41,42,43を有する。これらのチェックボックスにチェック記号が入力されると、該当するチェックボックスに対応する処理が指定される。キャリブレーションのチェックボックス41にチェック記号が入った場合には、動作の内容としてキャリブレータ2a(図1参照)の測定が指定される。また、コントロールのチェックボックス42にチェック記号が入った場合には、動作の内容としてコントローラ2b(図1参照)の測定が指定される。なお、一般検体のチェックボックス43にチェック記号が入った場合には、検体容器21に収容された一般検体の測定が指定される。
またスタート画面40には、キャリブレーション用の一時変更ボタン44と、コントロール用の一時変更ボタン45とが表示される。ユーザはキャリブレーション用の一時変更ボタン44が押下し、記憶部35に記憶されたキャリブレーション設定テーブル35cの設定内容を一時的に変更することができる。同様にして、ユーザはコントロール用の一時変更ボタン45を押下し、コントロール設定テーブル35dの設定内容を一時的に変更することができる。各設定テーブルの設定内容を一時的に変更する方法については、後述する。
図5のフローチャートの説明に戻る。制御部31は、ユーザにより入力部33を操作してメイン画面のスタートボタンが押されたこと(所定の入力操作の一例)を検出すると、スタートボタンが押された時刻(スタート画面40が表示された時刻)を時計部37から取得する。そして、制御部31は、キャリブレーション設定テーブル35c及びコントロール設定テーブル35d(図2)に格納された該時刻(現在時刻)を含む時刻範囲と対応づけられた項目(動作の内容)を該時刻範囲とともに読み出し、一時記憶部36に格納する(ステップS2)。
次いで、制御部31は、スタート画面40においてキャリブレーション又はコントロールが選択されたかどうかを確認する(ステップS3)。即ち、制御部31は、スタート画面40内のキャリブレーションのチェックボックス41又はコントロールのチェックボックス42に入力が行われたかどうかを検出する。
次いで、制御部31は、スタート画面40の下部に配置されたスタートボタン46が押下されたかどうかを判定する(ステップS4)。スタートボタン46が押下されなかった場合には(ステップS4のNO)、制御部31は、この判定処理をスタートボタン46が押下されるまで継続する。
次いで、ステップS4の判定処理でスタート画面40のスタートボタン46が押下された場合には(ステップS4のYES)、制御部31は、ステップS3で確認した選択内容(キャリブレーション又はコントロールのチェックボックス41,42への入力の有無)で一時記憶部36の更新を行う(ステップS5)。なお、制御部31は、スタート画面40のスタートボタン46が押下された時点で、スタート画面40を閉じる。その後、制御部31は、生化学分析装置1における分析を開始する(ステップS6)。
次いで、制御部31は、ステップS5の処理により一時記憶部36に格納された選択内容(キャリブレーション又はコントロールのチェックボックス41,42への入力の有無)からキャリブレーション又はコントロールが選択されたかどうかを判定する(ステップS7)。ここで、キャリブレーション又はコントロールが選択されなかった場合には(ステップS7のNO)、制御部31は、本フローチャートの処理を終了する。
一方、ステップS7の判定処理においてキャリブレーション又はコントロールが選択された場合には(ステップS7のYES)、制御部31は、選択された動作についてステップS2の処理で一時記憶部36に格納された動作の内容及び時刻範囲を読み出す。そして、制御部31は、一時記憶部36から読み出した動作の内容及び時刻範囲に基づいて、選択されたキャリブレーション又はコントロールを実行する(ステップS8)。すなわち、制御部31は、一時記憶部36に記憶された時刻範囲に対応する動作(測定対象の項目のキャリブレーション又はコントロール)を実行する。
その後、制御部31は、スタート画面40のスタートボタン46が押下されたことを検出したとき、所定の条件の下でキャリブレーション又はコントロールの動作を実行する処理(図5のステップS8)を終了する。例えば、スタート画面40のスタートボタン46が押下されたときに、キャリブレーション又はコントロールのチェックボックス41,42のチェック記号が外れていた場合には、制御部31は、キャリブレーション又はコントロールの動作を実行する処理をスキップして終了する。あるいは、制御部31は、時間の経過によってユーザがメイン画面のスタートボタンを押した時刻(スタート画面40が表示された時刻)が該当していた時刻範囲から外れたときに、キャリブレーション又はコントロールの動作を実行する処理を終了する。
また、ステップS3においてキャリブレーション及びコントロールのいずれも選択されず、かつ一般のチェックボックス43にチェック記号が入力されている場合には、制御部31は、スタートボタンが押下されたことをトリガとして、一般検体の分析を開始するようにしてもよい。この場合にも、検体を測定する動作の内容と該動作が実行される時刻範囲とを対応づけて格納する設定テーブルを予め作成しておく。制御部31は、作成した設定テーブルに格納された、スタートボタンが押下(スタート画面40が表示)された時刻を含む時刻範囲に対応する動作を行う。
このような処理により、ユーザがメイン画面のスタートボタンを押下(所定の入力操作の例)すると、設定テーブルに格納された、ユーザがスタートボタンを押下した時刻を含む時刻範囲と対応づけられた検体を測定する動作の内容が読み出される。すなわち、ユーザは、メイン画面のスタートボタンを押した時刻により、生化学分析装置1に実行させる動作の内容を変えることができる。それゆえ、検体を測定する動作を指定する作業(例えば、キャリブレーションやコントロール等において時間帯に応じた測定対象の項目や検体の指定等)が簡素化され、ユーザの負担が軽減する。
[キャリブレーションの設定]
以下、生化学分析装置1に実行させる動作の内容を時間範囲と対応させて設定する方法を説明する。
図7は、パターン毎の項目指定が可能なキャリブレーション設定画面の例を示す図である。
キャリブレーション設定画面50は、パターン指定部51と、指定A設定部53Aと、指定B設定部53Bとを有する。パターン指定部51は、パターン指定Aのチェックボックス52Aと、パターン指定Bのチェックボックス52Bを有し、ユーザは2つのパターンのうちいずれかを選択することができる。ユーザは、指定A設定部53Aと指定B設定部53Bの各項目を適宜選択することにより、2つのパターンについて詳細な設定を行うことができる。
図7の例では、パターン指定Bが選択されている。パターン指定Bでは、時刻範囲A「19:01−8:30」、時刻範囲B「8:31−12:00」、及び時刻範囲C「12:01−19:00」が設定されている。指定B設定部53Bでは、項目Aと時刻範囲A,Bが対応し、項目Bと時刻範囲A,Cが対応し、項目Dと時刻範囲A,B,Cが対応し、項目Eと時刻範囲Bが対応している。
図7の例では、指定A設定部53Aと指定B設定部53Bの2つだけであるが、設定部が多くなって1画面(1ページ)で表示できない場合には、前ボタン及び次ボタンで設定部の表示を切り替えることができる。
このように動作の内容と時刻範囲の組み合わせのパターンを2以上設定することにより、次のような利点がある。
・季節によって測定する項目が異なることが考えられるため、2つのパターンを指定することができると便利である。例えば、春は測定項目としてアレルギーの判断に用いる項目を中心に設定し、冬は感染症の判断に用いる項目を中心に設定する。
・自動分析装置を緊急専用と外来専用などに識別して使用するときに、パターンを切り分けることで、それぞれの用途の必要に応じた項目を測定できる。
ユーザが図6のスタート画面40の一時変更ボタン44を操作すると、例えば図7に示すようなキャリブレーション設定画面50が表示される。また、ユーザが、一時変更ボタン45を操作すると、例えば後述する図11に示すようなコントロール設定画面70が表示される。ユーザはそれぞれの設定画面において所望の項目を再設定し、一時的に設定テーブルの内容を変更することができる。そして、この設定テーブルに対する変更内容は、再度スタート画面40が開くまでの間、一時的に一時記憶部36に保持される。すなわち、スタート画面40のスタートボタン46が押下されて一旦スタート画面40が閉じられた後、図5におけるステップS8の処理の実行の有無にかかわらず、再びスタート画面40が開いたときには、キャリブレーション設定テーブル35c及びコントロール設定テーブル35dから現在時刻を含む時刻範囲と対応づけられた項目が抽出され、一時記憶部36に格納される。
ここで、一時的に設定テーブルの内容が変更された場合には、その旨をユーザに通知するようにしてもよい。例えば、ユーザがメイン画面のスタートボタンを押下した時刻が、時間の経過によって一時記憶部36に格納した一時変更前の設定テーブルに設定された時刻範囲を外れ、一時変更後の設定テーブルに設定された今後到来する時刻範囲内になった場合を想定する。この場合、制御部31は、スタート画面40のスタートボタン46が押下されたときに、“時刻範囲が変更になりました。新しい設定テーブルに変更しますか?”といった警告メッセージを表示してユーザに注意を促すようにする。このとき、制御部31は、この警告メッセージとともに、ユーザに新しい設定テーブルに変更するかどうかを選択させるための「はい」や「いいえ」のボタンを表示部34に表示する。「いいえ」が選択された場合には、変更後の時刻範囲を表示するなどして一時変更した内容をユーザが確認できるようにしてもよい。
このような警告メッセージを表示することで、例えば設定テーブルの一時的な変更を行ったユーザと、スタートボタン46を押下したユーザが違う場合に、スタートボタン46を押下したユーザは設定テーブルが変更されたことを知ることができる。また、設定テーブルの一時的な変更を行ったユーザと、スタートボタン46を押下したユーザが同じ場合でも、念のために警告メッセージを表示してユーザに注意を促すことで、ユーザは設定テーブルを変更したことを失念することがない。それゆえ、ユーザは、設定テーブルが変更されたことを認識した上で、指定した時刻範囲に対応する目的の項目を測定することができる。なお、警告メッセージを表示する際に、項目が変更されたことを表示するようにしてもよい。
なお、設定テーブルに対する変更内容を永久的に保持したい場合には、例えばメイン画面の不図示のメニューから設定テーブルの変更メニューを選択し、この設定テーブルの内容を変更して記憶部35に保存すればよい。例えばこのときの変更メニューは、図7,図10,図11,図13に示す設定画面を用いてもよい。
なお、制御部31は、現在時刻に該当する時刻範囲がキャリブレーション設定テーブル35c及びコントロール設定テーブル35dに設定されていない場合には、キャリブレーション設定テーブル35c及びコントロール設定テーブル35d内のすべての項目(全内容)を一時記憶部36に格納する。そして、この一時記憶部36に格納されたすべての項目を表示部34に表示する。このようにすることで、現在時刻に該当する時刻範囲がキャリブレーション設定テーブル35c及びコントロール設定テーブル35dに設定されていない場合でも、例えばユーザは、表示された設定テーブルの内容を確認し、時刻範囲や項目を指定して測定を実施することができる。
図8は、図7の指定B設定部53Bで設定された内容を元に作成されるキャリブレーション設定テーブル55の例である。このキャリブレーション設定テーブル55は、時刻範囲を軸にした構成例となっている。
キャリブレーション設定テーブル55では、時刻範囲「19:01−8:30」と項目A,項目B,項目Dが対応し、時刻範囲「8:31−12:00」と項目A,項目D,項目Eが対応し、時刻範囲「12:01−19:00」と項目B,項目Dが対応している。
図9は、図7の指定B設定部53Bで設定された内容を元にキャリブレーション設定テーブルを56作成した例である。このキャリブレーション設定テーブル56は、項目を軸にした構成例となっている。
このキャリブレーション設定テーブル56は、指定B設定部53Bのほぼ同じ構成である。図9では各項目に対応する時刻範囲に「〇」を記載している。この「〇」の部分にフラグを格納することで、制御部31は、キャリブレーション設定テーブル56に格納されたユーザがメイン画面のスタートボタンを押した時刻に対応する項目を抽出できる。
図8及び図9は、キャリブレーション設定テーブルの一例であり、上記のとおり種々の構成例を採用できる。
図10は、曜日毎の項目指定が可能なキャリブレーション設定画面の例を示す図である。
キャリブレーション設定画面60は、時刻範囲用のパターン指定部61と、曜日選択部63と、設定部65とを有する。
パターン指定部61は、パターン指定Aのチェックボックス62Aと、パターン指定Bのチェックボックス62Bを有する。チェックボックス62A,62Bは、図7のチェックボックス52A,52Bに相当する。
曜日選択部63は、曜日選択Aのチェックボックス64Aと、曜日選択Bのチェックボックス64Bを有し、ユーザは2つの曜日パターンのうちいずれかを選択することができる。ユーザは、2つの曜日パターン毎に各項目を適宜選択することにより、2つの曜日パターンについて詳細な設定を行うことができる。例えば、平日に医療機関に受診に来る多くの患者の検体に含まれる項目を検査するような場合には、毎日キャリブレーションを行い、頻繁に検査しなくてもよい項目はキャリブレーションを日曜日に実施するなどが考えられる。
設定部65は、月曜日から日曜日までの曜日毎に設けられる。このキャリブレーション設定画面60には、パターン指定Bの設定内容が表示されている。パターン指定Aの設定内容を確認したい場合には、例えば「指定A」のインデックス部66を選択し、パターン指定Aの設定内容を反映した設定部をキャリブレーション設定画面60に表示させる。
[コントロールの設定]
図11は、パターン毎の検体指定が可能なコントロール設定画面の例を示す図である。
コントロール設定画面70は、パターン指定部71と、指定A設定部73Aと、指定B設定部73Bとを有する。パターン指定部71は、パターン指定Aのチェックボックス72Aと、パターン指定Bのチェックボックス72Bを有し、ユーザは2つのパターンのうちいずれかを選択することができる。ユーザは、指定A設定部73Aと指定B設定部73Bの各項目を適宜選択することにより、2つのパターンについて詳細な設定を行うことができる。
このコントロール設定画面70は、図7のキャリブレーション設定画面50と設定部の軸が項目と検体とで異なるだけであり、その他は同じである。すなわち、キャリブレーション設定画面とコントロール設定画面はいずれの用途にも使用することができる。
図12は、図11の指定B設定部73Bで設定された内容を元に作成されるコントロール設定テーブル75の例である。このコントロール設定テーブル75は、時刻範囲を軸にした構成例となっている。コントロール設定テーブル75は、キャリブレーション設定テーブル55とテーブル構成の軸が項目と検体とで異なるだけであり、その他は同じである。
図13は、曜日毎の検体指定が可能なコントロール設定画面の例を示す図である。
コントロール設定画面80は、時刻範囲用のパターン指定部81と、曜日選択部83と、設定部85とを有する。このコントロール設定画面80は、図10のキャリブレーション設定画面60と設定部の軸が項目と検体とで異なるだけである。
すなわち、パターン指定部81は、パターン指定Aのチェックボックス82Aと、パターン指定Bのチェックボックス82Bを有する。チェックボックス82A,82Bは、図10のチェックボックス62A,62Bに相当する。
曜日選択部83は、曜日選択Aのチェックボックス84Aと、曜日選択Bのチェックボックス84Bを有する。
設定部85は、月曜日から日曜日までの曜日毎に設けられる。このコントロール設定画面80には、パターン指定Bの設定内容が表示されている。パターン指定Aの設定内容を確認したい場合には、キャリブレーション設定画面60の場合と同様に、例えば「指定A」のインデックス部86を選択する。
<2.変形例>
なお、自動分析装置としては、生化学分析装置1の他に、免疫分析装置、尿分析装置等の様々な分析装置を用いることができる。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
また、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の変形例、応用例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることは可能であり、更にはある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…生化学分析装置、 1A…測定機構、 31…制御部、 33…入力部、 34…表示部、 35…記憶部、 35a…測定項目指定プログラム、 35b…測定制御プログラム、 35c…キャリブレーション設定テーブル、 35d…コントロール設定テーブル、 36…一時記憶部、 37…時計部、 40…スタート画面、 41,42…チェックボックス、 44,45…一時変更ボタン、 46…スタートボタン、 47…キャリブレーション設定テーブル、 48…コントロール設定テーブル、 50,60…キャリブレーション設定画面、 70,80…コントロール設定画面

Claims (6)

  1. ユーザの入力操作を受け付ける入力部と、
    検体を測定する動作の内容と該動作が実行される時刻範囲とを対応づけて格納する設定テーブルと、
    時刻を通知する時計部と、
    前記入力部がユーザの所定の入力操作を受け付けた時刻を前記時計部から取得し、前記設定テーブルに格納された該時刻を含む時刻範囲と対応づけられた前記動作の内容を読み出し、該読み出した動作の内容に基づく動作を実行するよう制御を行う制御部と、を備える
    自動分析装置。
  2. 前記動作の内容は、前記時刻範囲に対応して測定対象の項目又は測定対象の検体が指定されることで決定される
    請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記設定テーブルに格納された前記動作の内容と該動作が実行される時刻範囲とを一時的に変更する一時変更ボタンを含む画面を表示する表示部を、更に備え、
    前記制御部は、前記画面内の前記一時変更ボタンが操作された場合に、前記設定テーブルに格納された前記動作の内容又は該動作が実行される前記時刻範囲を一時的に変更するための設定画面を前記表示部に表示する
    請求項1又は2に記載の自動分析装置。
  4. 前記設定テーブルは、さらに前記動作が実行される曜日を格納する
    請求項1乃至3のいずれかに記載の自動分析装置。
  5. 前記制御部は、前記動作としてキャリブレーション又はコントロールを実行する
    請求項1乃至4のいずれかに記載の自動分析装置。
  6. ユーザの入力操作を受け付ける入力部と、検体を測定する動作の内容と該動作が実行される時刻範囲とを対応づけて格納する設定テーブルと、時刻を通知する時計部と、該動作を実行するよう制御する制御部とを備える自動分析装置の前記制御部が、前記入力部がユーザの所定の入力操作を受け付けた時刻を前記時計部から取得する処理と、
    前記制御部が、前記設定テーブルに格納された前記所定の入力操作を受け付けた時刻を含む時刻範囲と対応づけられた前記動作の内容を読み出す処理と、
    前記制御部が、該読み出した動作の内容に基づく動作を実行するよう制御を行う処理と、を含む
    動作指定方法。
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