JP2009204446A - 自動分析装置 - Google Patents

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Takao Ogasawara
孝夫 小笠原
Manabu Ando
学 安藤
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Abstract

【課題】
血液,尿等の生体サンプルの定性,定量分析を行う自動分析装置において、複数の液体を架設するディスクを用いて分析時に、状況を表示することを可能にする。
【解決手段】
検体の分析状況を表示する検体状況画面にディスクNo.による表示切替機能、および複数の検体ディスクの分析状況の表示機能を設ける。これにより、検体ディスクNo.を選択することにより複数の検体ディスクの分析状況を任意に表示することが可能となり、検体ディスクごとの検体の管理が可能となり、また、検体ディスクごとの分析状況の把握が可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は血液,尿などの生体サンプルの定性・定量分析を行う自動分析装置に係り、特に検体(サンプル),試薬などの液体を収容した容器を複数載置する液体容器載置手段を備えた自動分析装置に関する。
自動分析装置はサンプル中の分析対象成分と反応する試薬を用いて分析対象成分の定性・定量分析を行うものである。このような自動分析装置は、異なるサンプルに対し複数項目の分析を効率良く行うため、サンプルを収容したサンプル容器を複数個保持可能なサンプル容器保持手段と、試薬を収容する試薬容器を複数個保持可能な試薬容器保持手段を備えるものが一般的である。サンプル容器保持手段,試薬容器保持手段は、ディスクの円周に沿ってサンプル容器,試薬容器を並べて載置するサンプルディスク,試薬ディスクとしたものが多い。このようなサンプルディスク,試薬ディスクを用いた自動分析装置では、ディスク上の容器設置ポジション毎に、どのようなサンプルあるいは試薬が設置されているかを、オペレータが入力するか、あるいは容器に貼付されたバーコード等の識別コードを機械が読み取ることで認識する機能を備えている。このような試薬ディスクを備えた自動分析装置が特許文献1に開示されており、またサンプルディスクを備えた自動分析装置が特許文献2に開示されている。
特開平8−220103号公報 特開平8−110342号公報
近年、分析装置の処理能力が向上しているため、1つのディスク上に架設した検体の分注処理(サンプル容器から反応容器へのサンプルの移し変え処理)が終了後、ディスク上の検体を交換するのでなく、予め検体容器を架設しておいた別のサンプルディスクを既設のサンプルディスクと交換することにより、多くの検体を連続的に分析するような態様も可能となってきた。また、医学の発達により分析項目数が増加するのに伴い、試薬の種類も増加しているため、1つの試薬ディスク上に架設できる試薬だけではすべての分析ができない場合も発生しており、異なる試薬容器を架設した複数の試薬ディスクを用意しておき、分析依頼項目によりディスクを使い分けるような態様も実施されている。しかし、従来の自動分析装置では、ディスク上に架設した検体(サンプル)、または試薬の情報は1つのディスクについてしか管理できないため、ディスクを交換した場合は、その都度、装置側がバーコードを読み取ってディスク上に架設されているサンプルまたは試薬の種類を認識するか、装置オペレータがその都度、サンプル,試薬の情報を入力して登録する必要があった。
本発明の目的は、複数のディスクを交換して使用するような態様であっても、ディスク交換後直ぐに分析を実行できる自動分析装置を提供することにある。
以上の問題点を解決するために本システムは次のような構成とする。
検体の分析状況を表示する検体状況画面にディスクNo.による表示切替機能、および複数の検体ディスクの分析状況の表示機能を設ける。
これにより、検体ディスクNo.を選択することにより複数の検体ディスクの分析状況を任意に表示することが可能となり、検体ディスクごとの検体の管理が可能となり、また、検体ディスクごとの分析状況の把握が可能となる。
複数の検体ディスクの分析状況の表示が可能になることにより、検体が分析中であっても検体ディスクを交換し次の検体ディスクの分析に着手した後も、検体の分析状況を表示できるようになるため、次々に検体ディスクを交換して分析を行うことが可能となる。また、通常の分析中に割り込んで分析される緊急を要する検体などの分析に対しても装置を一旦停止後、専用の検体ディスクに交換し分析を行うことで、検体種別を検体ディスクごとに管理することが可能となる。このような表示により、複数の検体ディスクの分析状況が表示できるため、検体ディスクの交換が容易に行えるようになり、作業性が向上し、検体の分析の管理と依頼された検体の分析に対する迅速な対応が可能となる。
複数の検体ディスク、または試薬ディスクを使用した際にもそれぞれのディスク上に架設されたサンプル,試薬の状況を把握することが可能となるため、複数の検体ディスク,試薬ディスク交換後直ぐに分析を継続することが可能となる。
図1は自動分析装置の動作原理であり次に基本動作を示す。
1はサンプルディスク機構であり、この機構には多数の試料容器25が配列されている。試料容器25内の試料は、血清サンプリング機構2のサンプリングプローブ27によって吸引され、所定の反応容器4に注入される。5は試薬ディスク機構であり、この機構は、多数の試薬容器6を備えている。また、機構5には、試薬ピペッティング機構7が配置されており、試薬は、この機構7の試薬プローブ28によって、吸引され所定の反応容器4に注入される。反応容器4中の試料と試薬の混合液は撹拌機構8の撹拌棒29により撹拌される。
10は多波長光度計、26は光源であり、多波長光度計10を光源26の間に、測定対象を収容する反応ディスク3が配置される。この反応ディスク3の外周上には、例えば、48個の、多数の反応容器4が設けられている。また、反応ディスク3の全体は、恒温槽9によって、所定の温度に保持されている。11は洗浄機構である。洗浄機構11により、測定の終了した反応容器4を洗浄し次の分析に用いる。
19はマイクロコンピュータ、23はインターフェイス、18はLog変換器およびA/D変換器、17は試薬用ピペッタ、16は洗浄用ポンプ、15は血清用ピペッタである。また、20はプリンタ、21は入出力および表示用タッチパネルつきLCD、22は記憶装置としてのフロッピー(登録商標)ディスクである。上述の構成において、操作者は入出力および表示用タッチパネルつきLCD21を用いて各測定項目毎の分析依頼情報の入力を行う。
サンプルディスク機構1の所定の位置から反応容器に所定量分注され、試薬を添加し一定の反応時間まで多波長光度計10により吸光度を測定する。測定された吸光度はLog変換器およびA/D変換器18,インターフェイス23を介してマイクロコンピュータ19に取り込まれる。取り込まれた吸光度濃度変換され、フロッピーディスク22に保存またはプリンタ20に出力される。また、入出力および表示用タッチパネルつきLCD21にデータを表示させることもできる。装置が一定の性能を示すものであれば既知の値を示すサンプルを測定した場合には上述したシーケンスにより一定のデータが得られるはずであるが、例えば多波長光度計10が異常であった場合には正確なデータを得ることはできない。
図2に複数の検体ディスクの表示を行う画面の例を示す。
画面上のタブ30を選択することにより、架設したサンプルディスクごとの分析状況を表示することができる。
図3に検体種別を検体ディスクごとに管理する画面の例を示す。
画面上のタブ31でディスクの検体種別を選択指示し、ディスク表示ボタン32により種別ごとに表示させるディスクの番号を選択し、分析状況を表示させることができる。
図4に検体種別を検体ディスクごとに自動的に管理する画面の例を示す。
検体ディスクに付加された検体ディスクNo.毎に定義された識別子34を装置内のセンサ33により自動的に認識し、ディスク毎の分析状況を表示することができる。
図5に検体ディスクによる再検可否の自動的に認識するための、画面の例を示す。分析装置が、架設してあるディスクNo.を判断し、再検の可否判定結果35を表示することができる。
本発明における自動分析装置の動作原理である。 複数の検体ディスクの分析状況を表示する画面の例である。 検体種別毎に複数のディスクを表示した画面の例である。 識別子を備えたディスクを認識して画面に表示する例である。 再検分析の可否を表示した画面の例である。
符号の説明
1 サンプルディスク機構
2 血清サンプリング機構
3 反応ディスク機構
4 反応容器
5 試薬ディスク機構
6 試薬容器
7 試薬ピペッティング機構
8 撹拌機構
9 恒温槽
10 多波長光度計
11 洗浄機構
15 血清用ピペッタ
16 洗浄水ポンプ
17 試薬用ピペッタ
18 Log変換器およびA/D変換器
19 マイクロコンピュータ
20 プリンタ
21 入出力および表示用タッチパネル付LCD
22 フロッピーディスク
23 インターフェイス
25 試料容器
26 光源
27 サンプルプローブ
28 試薬プローブ
29 撹拌棒
30,31 タブ
32 ボタン
33 センサ
34 識別子
35 再検可否判定結果

Claims (4)

  1. 液体を収容する液体容器を複数載置する液体容器保持手段を同一種別の液体について複数備えた自動分析装置において、
    前記複数の液体容器保持手段を識別する識別手段と、
    該識別手段により識別される液体容器保持手段毎に、該液体容器保持手段に保持されている液体の情報を該液体容器保持手段の保持位置と対応付けて記憶する記憶手段と、
    を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記液体は試薬またはサンプルであることを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記識別手段は、前記液体容器保持手段に設けた識別子を認識することにより識別することを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項3記載の自動分析装置において、
    前記識別子は、前記液体容器保持手段に設けた幾何学的形状であり、前記識別手段は光学的な検知手段であることを特徴とする自動分析装置。
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