JP7059403B2 - 自動分析装置および自動分析システム、ならびに検体の自動分析方法 - Google Patents

自動分析装置および自動分析システム、ならびに検体の自動分析方法 Download PDF

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Description

本発明は、血液、尿等の生体試料(以下、検体と記載)中の成分を分析する自動分析装置および自動分析システム、ならびに検体の自動分析方法に関する。
反応検出管の測光時間を自由に設定でき、装置構成の自由度を増して最適配置を行うことを可能にする自動分析装置の一例として、特許文献1には、円周上に配置された複数の反応検出管を1分析サイクルに複数本分移動させ、サンプル分注、試薬分注、反応検出管洗浄を行ないつつ、移動中に反応検出管を測光する装置において、反応検出管の数をN、1分析サイクルで移動する反応検出管の数をMとしたとき、N±1=A×M(Aは2以上の整数)、あるいはNとMの間に1以外の共通の因数が無く、かつM<N/2とする、ことが記載されている。
特開平5-164763号公報
試薬を用いて検体を分析する自動分析装置では、測定したい成分の項目によって異なる測定方法が採用されている。例えば、検体中の分析対象成分と反応して反応液の色が変わるような試薬を用いる分析法(比色分析)を用いる生化学自動分析装置や、分析対象成分と直接あるいは間接的に特異的に結合する物質に標識体を付加した試薬を用いて標識体をカウントする分析法(免疫分析)を用いる免疫自動分析装置などがある。
例えば免疫自動分析装置においては、検体中の目的成分を分析するため、検体サンプリング,試薬の添加,攪拌,インキュベーション,電気信号の計測などの一連の動作からなる測定シーケンスを有している。
また、自動分析装置では、測定シーケンスの開始タイミングを一定時間ずつずらして、離散的に開始することによって複数の検査項目を逐次並行して分析するのが一般的である。このような自動分析装置の一例を特許文献1に示す。
このシーケンスは、通常、自動分析装置の機種毎に一種類である。
また、従来から試薬の添加タイミングや反応に要する時間(インキュベーション時間)の異なる複数の項目を測定する技術もあるが、これも試薬添加タイミングの数を最大数分、反応時間も最大時間分確保しておき、必要に応じて一部分省略する方式である。このため、基本的には同一パターンの測定シーケンスを繰り返すものであった。
ここで、自動分析装置において、反応に要する時間が短い緊急分析項目(以下、STAT項目ということがある)は、緊急検体測定などで使用される分析項目であり、常に短いターンアラウンドタイムが求められている。
特に、生化学分析装置と免疫分析装置とが統合されているシステムにおいては、一つのラックに生化学の分析項目と免疫の分析項目のいずれもが指定された検体が保持されている場合、どちらの装置にラックが搬送されるかは、分析項目の負荷(テスト時間×テスト項目数)から算出された分析装置の負荷が軽い方へと先に搬送されることが一般的である。
生化学分析装置のスケジュールは、反応セルが順繰りにサンプル分注、試薬分注、攪拌、分光光度計へとまわる。このため、測定シーケンスは1種類であり、分注タイミングを基準として調整することでスケジューリングできる。
一方、免疫分析装置で測定ユニット(検出器)が一つしかない装置構成において、反応に要する時間が長い18分の測定シーケンス(A)と反応に要する時間が短い9分の測定シーケンス(B)が混在する場合、測定ユニットを中心にスケジューリングされる。これは、他の機構部動作時間よりも測定時間が長いためである。そのため、測定シーケンス(A)が連続して測定されている場合、測定シーケンス(B)のスケジュールが成立するのは9分後で、分注位置で9分間待たされることになる。
結果として、負荷は免疫分析装置のほうが少ないと判断され、先に免疫分析装置側へ搬送された場合でも、免疫分析装置の分注位置で待たされ、生化学分析装置側に搬送するまでの時間が延びてしまい、ターンアラウンドタイムは悪化する、との課題がある。
これに対し、先に生化学分析装置に搬送されるような条件であっても、免疫の分析項目に高い優先度(ハイプライオリティ)が設定されている項目がある条件では、先に免疫装置側で分注する必要がある。
ここで、「ハイプライオリティ」とは、ある検体において、検体量が少なくなって分析が実行できない、との事態を避けるために最初に分注を行う必要がある場合に付与されるフラグであり、他の分析項目のための分注より優先される項目に付与されるものである。
このため、生化学分析装置で一旦他の検体を分注し、次に免疫分析装置で分注した後、再度生化学分析装置に搬送してハイプライオリティ検体の分注を行うといったフローが採用されることになる。しかしながら、測定シーケンスAが連続して測定された後の測定シーケンスBがある検体は、生化学の項目も含めターンアラウンドタイムが悪化する、との課題がある。
このように、9分の反応で測定結果が取得可能な測定シーケンスであっても、18分のターンアラウンドタイムとなってしまう場合があり、この解消が課題となっている。
本発明は上述のような課題に鑑みなされたものであって、測定シーケンスが異なる項目が混在する場合であっても、測定のターンアラウンドタイムが極端に悪化することを抑えることが可能な自動分析装置および自動分析システム、ならびに検体の自動分析方法を提供する。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、検体を分析する自動分析システムであって、少なくとも2台以上の自動分析装置であって、搬送装置に対して2台以上別個に接続されており、互いに異なる測定項目を分析する自動分析装置と、前記自動分析装置に前記検体を供給する搬送装置と、を備え、前記自動分析装置は、前記検体と試薬とを混合して反応させた反応液を保持する反応容器を複数搭載するインキュベータと、前記反応液の物性を測定する検出部と、前記検出部に対して実行が依頼された前記検体の測定の順番を決定する計画部と、を有し、前記検出部における測定には、測定時間の異なる項目が存在し、前記計画部は、前記測定時間が最も長いシーケンスの項目を少なくとも2回以上の所定回数以上連続して測定する場合は、前記所定回数以上の測定の後に少なくとも1回以上の空きサイクルを設け、2台以上の前記自動分析装置のうち、測定時間に測定項目数を乗算することで求められる負荷が軽い側の自動分析装置に対して前記検体を優先的に搬送し、同じ検体に複数の自動分析装置における測定項目が依頼されている場合に、前記負荷の軽い側の前記自動分析装置における分注位置での待機時間が長く、同じ検体の他の前記自動分析装置での分注が遅れる場合は、前記負荷に関わらず他の前記自動分析装置に先に前記検体を搬送することを特徴とする。
本発明によれば、測定シーケンスが異なる項目が混在する場合であっても、測定のターンアラウンドタイムが極端に悪化することを抑えることができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例である自動分析システムのモジュール構成を示す説明図である。 実施例の自動分析システムにおける、全体管理用コンピュータの一部機能ブロックと処理の流れを示す図である。 実施例の自動分析システムにおける検体ラックの概要を示す図である。 実施例の自動分析システムにおける、分析依頼項目に対するラック搬送先の一例を示す説明図である。 実施例の自動分析システムにおける、分析依頼項目に対するラック搬送先の一例を示す説明図である。 従来の自動分析システムにおいて、連続して反応時間の長いシーケンスの項目を測定した後での、反応時間の短いシーケンスの項目を測定する場合の分注タイミングを示す図である。 従来の自動分析システムにおいて、連続して反応時間の長いシーケンスの項目を測定した後での、反応時間の短いシーケンスの項目を測定する場合の分注タイミングを示す図である。 実施例の自動分析システムにおいて、連続して反応時間の長いシーケンスの項目を測定した後での、反応時間の長いシーケンスの項目を測定する場合の分注タイミングを示す図である。 実施例の自動分析システムにおいて、連続して反応時間の長いシーケンスの項目を測定した後での、反応時間の短いシーケンスの項目を測定する場合の分注タイミングを示す図である。 実施例の自動分析システムにおいて、STAT(緊急)検体におけるターンアラウンドタイムの検証を行う条件のうち、一般検体の依頼項目の設定を示す図である。 実施例の自動分析システムにおいて、STAT検体におけるターンアラウンドタイムの検証を行う条件のうち、STAT検体の依頼項目の設定を示す図である。 実施例の自動分析システムに対する比較用の従来の自動分析システムにおいてSTAT検体が存在する場合のターンアラウンドタイムの一例を示す比較図である。 実施例の自動分析システムにおいて、空きサイクルを5回に1回設定した場合のSTAT検体が存在する場合のターンアラウンドタイムの一例を示す比較図である。 実施例の自動分析システムにおいて、空きサイクルを10回に1回設定した場合のSTAT検体が存在する場合のターンアラウンドタイムの一例を示す比較図である。 実施例の自動分析システムにおける、全体管理用コンピュータの計画部の処理を示すフローチャートである。 実施例の自動分析システムにおける、空きサイクルのスケジュール設定方法の一例の画面である。 実施例の自動分析システムにおける、空きサイクルの設定を自動で計算する方法に関して説明する図である。
本発明の自動分析装置および自動分析システム、ならびに検体の自動分析方法の実施例について図1乃至図17を用いて説明する。
最初に、自動分析システムの全体構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施例の自動分析システムの全体構成を示す図である。
図1に示す自動分析システム100は、搬送モジュール310、検体の分析を行う生化学モジュール110や免疫モジュール210、全体管理用コンピュータ9を備えている。
搬送モジュール310は生化学モジュール110,免疫モジュール210に検体を収容した検体容器を供給する装置であり、検体ラック投入部3、緊急検体容器投入部4、検体・ラックID読取部5、搬送ライン6、検体ラック待機ディスク7、検体ラック収納部8、搬送モジュール用制御部310aを有している。
搬送モジュール310は、検体ラック待機ディスク7を介して両サイドに生化学モジュール110,免疫モジュール210が接続されている。
なお、図1では図1中右側に生化学モジュール110・左側に免疫モジュール210で構成されている場合を示しているが、左側に生化学モジュール・右側に免疫モジュールの構成や、両側の分析装置が共に生化学モジュール、もしくは共に免疫モジュールとなっていても良い。更に3台以上を接続してもよく、本発明では少なくとも2台以上であることが望ましい。
搬送モジュール310では、検体ラック投入部3に設置された検体ラック1は、搬送ライン6によって検体ラック待機ディスク7に搬送される。搬送ライン6の途中に検体有無判定用センサ(図示省略)が設けられており、検体ラック1上の検体容器2の有無が認識される。ここで検体容器2が存在すると判断されれば、検体・ラックID読取部5によって検体容器2上に貼り付けられた検体バーコード(図示省略)を読み取り、検体容器2の識別情報を認識する。実際の自動分析システム100では、この識別情報によって患者を特定して、上位のホストに検査項目の依頼内容を照合して分注のスケジューリングを行う。
検体ラック待機ディスク7は円運動を行うローター構造であり、外円周上に検体容器2を複数載置する検体ラック1を同心円上に放射的に複数保持するスロットを有している。このスロットをモータによって回転させることで、任意の検体ラック1を要求先の生化学モジュール110、免疫モジュール210に搬入・搬出するように構成されている。このような構造により、必ずしも先に入れられた検体ラック1を順に処理しなくてもよくなっている。つまり、優先度の高い検体ラック1があれば、それを先に処理することが出来るようになっている。
この検体ラック待機ディスク7の放射状の円周上のある一点に対し、搬送ライン6が接続されており、検体ラック1の搬入,搬出が行われる。この一点を円周上の0度の位置とすると、搬送ライン6が接続された位置から円周上の90度の位置に後述する生化学モジュール110、免疫モジュール210へ引き込むためのサンプリングライン14,20が接続されており、検体ラック1の搬入,搬出が行われる。
検体ラック待機ディスク7を介して左右の分析装置のいずれかへと搬送されるかは、分析項目の負荷(テスト時間×テスト項目数)から算出された分析装置の負荷が軽い方へと先に搬送される。
生化学モジュール110、免疫モジュール210で分注の終えた検体ラック1は、検体ラック待機ディスク7内で測定結果の出力を待機し、必要に応じて自動再検等の処理をすることもできる。また、処理の終えた場合は、搬送ライン6を介して検体ラック収納部8に搬送される。
搬送モジュール用制御部310aは、検体ラック待機ディスク7からサンプリングライン14,20へ適切な検体ラック1を搬送する動作や、サンプリングライン14,20から検体ラック待機ディスク7へ検体ラック1を戻す搬送動作の制御を実行する部分であり、後述する全体管理用コンピュータ9からの指令に基づき各機構の動作を制御する。
生化学モジュール110は、サンプリングライン14、検体サンプリング機構15、反応セルディスク16、反応液の物性を測定する生化学測定ユニット17、試薬ピペッティング機構18、試薬ディスク19、生化学モジュール用コンピュータ13を備えている。
検体サンプリング機構15は回転動作および上下動作が可能であり、サンプリングライン14により搬送された検体ラック1上に載置された検体容器2の上方に移動する。その後下降して、検体容器2に保持された検体を所定量吸引する。
検体を吸引した検体サンプリング機構15は、反応セルディスク16の上方に移動した後下降して、反応セルディスク16に複数設けられたうちの一つの反応セル内に検体を吐出する。反応セルへと検体を分注した後は、反応セルディスク16は回転して、試薬分注位置へと移動する。
試薬ピペッティング機構18は回転動作および上下動作が可能であり、温度が調節された試薬ディスク19内の試薬カセット上方に移動した後、下降して試薬カセット内の試薬を所定量吸引する。
試薬ピペッティング機構18は反応セルディスク16の上方に移動した後、下降して先に検体を分注した反応セルに試薬を吐出する。試薬が吐出された反応セルディスク16は回転して攪拌位置へと移動し、攪拌機構(図示省略)により検体と試薬とが攪拌される。
攪拌後、反応セルディスク16は回転し、測定位置へと移動し、生化学測定ユニット17により反応セル内の混合液の光学特性等が測定される。
生化学モジュール用コンピュータ13は、生化学モジュール110での分析処理に必要な動作の制御を行うコンピュータであり、後述する全体管理用コンピュータ9からの指令に基づき生化学モジュール110内の各機器の動作を制御する。
生化学モジュール110では、順繰りに検体分注、試薬分注、攪拌、分析を行うことができるため、1つのシーケンスで検体分析を実行することができる。従って、生化学モジュール110のスケジュールは、検体の分注タイミングでスケジュールすることができる。
免疫モジュール210はサンプリングライン20、検体サンプリング機構21、インキュベータディスク22、反応液の物性を測定する免疫測定ユニット23、試薬ピペッティング機構24、試薬ディスク25、検体分注チップおよび反応容器搬送機構26、反応液吸引ノズル27、移送機構32、磁気分離部34、免疫モジュール用コンピュータ33を備えている。
インキュベータディスク22には検体と試薬とを混合して反応させた反応液を保持する複数の反応容器が設置可能であり、円周方向に設置された反応容器をそれぞれ所定位置まで移動させるための回転運動が可能である。生化学モジュール110の反応セルとは異なり、インキュベータディスク22側の反応容器は使い捨てである。
検体分注チップおよび反応容器搬送機構26は、X軸,Y軸,Z軸の3方向に移動可能であり、検体分注チップおよび反応容器保持部材28,反応容器攪拌機構29,検体分注チップおよび反応容器廃棄孔30,検体分注チップ装着位置31,インキュベータディスク22の所定箇所の範囲を移動し、検体分注チップや反応容器の搬送を行う。
検体分注チップおよび反応容器保持部材28には、未使用の反応容器と検体分注チップが複数設置されている。検体分注チップおよび反応容器搬送機構26は、検体分注チップおよび反応容器保持部材28の上方に移動、下降して未使用の反応容器を把持した後上昇し、さらにインキュベータディスク22の所定位置上方に移動し、下降して反応容器を設置する。
試薬ディスク25には、複数の試薬容器が設置されている。試薬ディスク25の上部には試薬ディスクカバーが設けられており、試薬ディスク25内部は所定の温度に保温される。試薬ディスクカバーの一部には、試薬ディスクカバー開口部が設けられている。
試薬ピペッティング機構24は回転と上下移動が可能であり、試薬ディスクカバーの開口部の上方に回転移動した後に下降し、試薬ピペッティング機構24の先端を所定の試薬容器内の試薬に浸漬して、所定量の試薬を吸引する。次いで、試薬ピペッティング機構24は上昇した後に、インキュベータディスク22の所定位置の上方に回転移動して、反応容器に試薬を吐出する。
検体分注チップおよび反応容器搬送機構26は、検体分注チップおよび反応容器保持部材28の上方に移動し、下降して未使用の検体分注チップを把持した後、上昇し、検体分注チップ装着位置31の上方に移動し、下降して検体分注チップを設置する。
検体サンプリング機構21は回転動作および上下動作が可能であり、検体分注チップ装着位置31の上方に回動移動した後下降して、圧入されることで先端に検体分注チップが装着される。検体分注チップが装着された検体サンプリング機構21は、検体ラック1に載置された検体容器2の上方に移動した後下降して、サンプリングライン20により搬送された検体容器2に保持された検体を所定量吸引する。
検体を吸引した検体サンプリング機構21は、インキュベータディスク22の上方に移動した後下降して、先に試薬が吐出された反応容器に検体を吐出する。
検体吐出が終了すると、検体サンプリング機構21が検体分注チップおよび反応容器廃棄孔30の上方に移動し、使用済みの検体分注チップが廃棄される。
検体と試薬の吐出された反応容器は、インキュベータディスク22の回転によって所定位置に移動し、検体分注チップおよび反応容器保持部材28によって反応容器攪拌機構29へと搬送される。反応容器攪拌機構29は、反応容器に対して回転運動を加えることで反応容器内の検体と試薬を攪拌し、混和する。攪拌の終了した反応容器は、検体分注チップおよび反応容器保持部材28によってインキュベータディスク22の所定位置に戻される。
撹拌により検体と試薬の反応が開始した後に、更に特定のタイミングで別の試薬を加えて反応を行う場合がある。例えば、抗体を表面に結合させた磁性ビーズを原にさらに結合するプロセスがある。そのために、移送機構32によって所定時間だけインキュベータディスク22に置かれた反応容器が磁気分離部34に搬送され、検体の磁気分離処理が行われる。磁気分離処理終了後、移送機構32により、反応容器が再びインキュベータディスク22に搬送される。
磁気分離の有無にかかわらず、インキュベータディスク22に置かれた状態で所定時間経過した反応容器は、移送機構32により反応液吸引ノズル27の直下に搬送され、反応液吸引ノズル27により反応液が免疫測定ユニット23に導かれる。
免疫測定ユニット23により反応液からの信号の検出が行われ、全体管理用コンピュータ9に出力され、分析結果はユーザに通知されるとともに、記憶部9aに記録される。
反応液が吸引された反応容器は、移送機構32によりインキュベータディスク22に戻る。その後、インキュベータディスク22の回転によって所定位置に移動し、検体分注チップおよび反応容器保持部材28によってインキュベータディスク22から検体分注チップおよび反応容器廃棄孔30の上方に移動し、廃棄される。
免疫モジュール用コンピュータ33は、免疫モジュール210での分析処理に必要な動作の制御を行うコンピュータであり、後述する全体管理用コンピュータ9からの指令に基づき免疫モジュール210内の各機器の動作を制御する。
免疫モジュール210における反応自体は、インキュベータディスク22内に複数の反応容器を設置できることから、複数同時に進めることが出来る。しかしながら、本装置では測定ユニットが1つであり、測定シーケンスが複数であっても、他の機構部動作より測定時間の方が長く、他の機構部の重複使用や動作干渉もないため、免疫測定ユニット23中心にスケジュールされる。
図2は、全体管理用コンピュータ9の機能のうち、検体分析のスケジューリングから分析実行までの機能を示す機能ブロック図である。
全体管理用コンピュータ9は、自動分析システム100全体のユニットの情報を統括する役割を担う部分であり、図1および図2に示すように、依頼入力部101、ラック管理部102、計画部103、依頼解析部104、機構制御部105、結果出力部106、記憶部9a、演算処理部9bを有している。
全体管理用コンピュータ9は、生化学モジュール110、免疫モジュール210や搬送モジュール310に対して有線或いは無線のネットワーク回線によって接続されているとともに、更に、必要な情報を入力する操作部10、分析結果を表示する表示部11および外部ネットワーク12と接続されている。
記憶部9aは、自動分析システム100内の動作に必要なタイムチャートや動作パラメータ、検体を特定するための各種情報、測定結果等を記憶する部分であり、フラッシュメモリ等の半導体メモリやHDD等の磁気ディスク等の記憶媒体で構成される。
演算処理部9bは、生化学モジュール110の生化学測定ユニット17や免疫モジュール210の免疫測定ユニット23での測定結果から測定対象中の特定成分の濃度を算出する。
依頼入力部101は、医師などから依頼された、ある検体に対する生化学モジュール110や免疫モジュール210で測定すべき測定依頼を、LIS(検査室情報システム:Laboratory Information System),HIS(病院情報システム:Hospital Information System)、操作部10等から受取る機能を有する。
ラック管理部102は、検体・ラックID読取部5で読み取ったラックIDおよび検体IDと依頼入力部101からの測定依頼とを照合して、検体ラック1上の検体に対する測定依頼を管理する。
計画部103は、生化学モジュール110の生化学測定ユニット17や免疫モジュール210の免疫測定ユニット23に対して実行が依頼された検体の測定スケジュールを計画する。
ここで、本実施例では、免疫測定ユニット23における測定には、測定時間の異なる項目が存在している。このような事情に鑑み、本実施例の計画部103では、特に、測定時間が最も長いシーケンスの項目を少なくとも2回以上の所定回数以上連続して測定する場合は、所定回数以上の測定の後に少なくとも1回以上の空きサイクルを設ける。
その上で、計画部103は、測定時間の短いシーケンスの項目が依頼された際は、空きサイクルに測定時間の短いシーケンスの項目の測定を割り込ませる。
依頼解析部104は、分析時間と依頼項目数から免疫モジュール210と生化学モジュール110との負荷の計算を行い、負荷の少ない分析装置へ先にラック搬送を行うよう搬送モジュール用制御部310aに対する搬送スケジュールを計画する。
例えば、本実施例の依頼解析部104では、2台以上の生化学モジュール110,免疫モジュール210のうち、測定時間に測定項目数を乗算することで求められる負荷が軽い側(基本的には免疫モジュール210)に検体を優先的に搬送するようスケジューリングする。
また、依頼解析部104は、同じ検体に複数の測定項目が依頼されている場合に、負荷の軽い側の免疫モジュール210における分注位置での待機時間が長く、同じ検体の生化学モジュール110での分注が遅れる場合は、負荷に関わらず生化学モジュール110に先に検体を搬送するようにスケジューリングする。
計画部103や依頼解析部104におけるスケジューリングの詳細は後述する。
機構制御部105は、計画部103によりスケジュールされた測定スケジュールと依頼解析部104によりスケジュールされた搬送スケジュールに従って搬送モジュール310内の各機構を動作させるとともに、生化学モジュール用コンピュータ13や免疫モジュール用コンピュータ33に対して分析動作用のタイムチャートを出力する。
結果出力部106は、測定依頼に対応する測定結果を表示部11に表示する、記憶部9aに記憶させる、外部ネットワーク12を介してLISやHISに通知する、等の各種出力処理を実行する。
全体管理用コンピュータ9内の各機構は、汎用のコンピュータを用いて実現されてもよく、コンピュータ上で実行されるプログラムの機能として実現されてもよい。
すなわち、全体管理用コンピュータ9内の各機構の処理は、プログラムコードとしてメモリなどの記録部に格納し、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが各プログラムコードを実行することによって実現されてもよい。
なお、全体管理用コンピュータ9内の各機構は、専用の回路基板などのハードウェアによって構成されていてもよい。
図1に戻り、表示部11は、測定する検体に対して測定する測定項目をオーダーする操作画面、測定した結果を確認する画面、等の様々な画面が表示される部分であり、液晶ディスプレイ等で構成される。なお、液晶ディスプレイである必要はなく、プリンタなどに置き換えてもよいし、ディスプレイとプリンタとすることができる。
本実施例では、特に、空きサイクルを設ける基準となる所定回数を設定する設定領域11bを含んだラックハンドリング設定画面11a等が表示される。
操作部10は、表示部11に表示された操作画面に基づいて各種パラメータや設定、測定結果、測定の依頼情報、分析開始や停止の指示等を入力するための部分であり、キーボードやマウスなどで構成される。
次に、本実施例の自動分析システム100での検体の分析スケジュールの詳細について図3以降を用いて説明する。最初に、通常の検体と緊急検体に対する依頼、搬送先の分析装置、および分注の順番の具体例について図3乃至図5を用いて説明する。
図3は検体ラックの概要を示す図、図4および図5は分析依頼項目に対するラック搬送先の一例を示す説明図である。
図3に示すように、検体ラック1には、検体を収容した検体容器2A,2B,2C,2D,2Eが合計で5本搭載されており、以下のような分析依頼がなされている場合を考える。
検体容器2Aに収容された検体S1には、生化学分析項目C1,C2,C3が依頼されている。検体容器2Bに収容された検体S2には、生化学分析項目C1と、優先度普通の免疫分析項目E1、および優先度が高い免疫分析項目(ハイプライオリティ)E2が依頼されている。検体容器2Cに収容された検体S3には、生化学分析項目C1と優先度が高い免疫分析項目E2が依頼されている。検体容器2Dに収容された検体S4には、生化学分析項目C1,C3が依頼されている。検体容器2Eに収容された検体S5には、生化学分析項目C2,C3、および優先度普通の免疫分析項目E1が依頼されている、こととする。
このように、1本の検体容器に対して、生化学・免疫の両方の項目が存在し得る。この場合、依頼解析部104においてどちらの分析装置に先に搬送されるように計画されるかは、分析項目の負荷(テスト時間×テスト項目数)から算出された分析装置の負荷が軽い方へと先に搬送される。
例えば、生化学モジュール110のほうが分析項目の負荷が軽いと判断された場合、図4に示すように、まず検体ラック1は生化学モジュール110へ搬送される。ここでは、免疫のハイプライオリティの項目が設定されている検体S2,検体S3については検体分注を行わずに、免疫のハイプライオリティの項目が設定されていない検体S1,S4,S5の生化学の項目(検体S1の項目C1,C2,C3、検体S4の項目C1,C3、検体S5の項目C2,C3)分だけ検体の分注を行う。
次に免疫モジュール210へと搬送され、検体S2(E1,E2)、検体S3(E2)、検体S5(E1)の免疫の項目分、分注が行われる。その後、生化学モジュール110へ再度搬送され、先ほど免疫のハイプライオリティの項目が設定されているために分注できなかった検体(検体S2,検体S3)での生化学の項目(S2(C1),S3(C1))の分の検体分注される。
また、免疫モジュール210のほうが分析項目の負荷が軽いと判断された場合、図5に示すように、まず免疫モジュール210にて免疫の項目(検体S2での項目E1および項目E2,S3(E2),S5(E1))分だけ分注が行われる。その後、生化学モジュール110へと搬送され、生化学の項目(検体S1のC1,C2,C3、検体S2の項目C1、検体S3の項目C1、検体S4の項目C1,C3、検体S5の項目C2,C3)が分注される。
このように検査項目の依頼内容によって、検体ラック1は検体ラック待機ディスク7を介して生化学モジュール110と免疫モジュール210との間を行ったり来たりする。
ここで、本実施例のように免疫モジュール210の免疫測定ユニット23のように測定時間の異なる項目、例えば18分の項目のあと、9分の項目が存在する場合、先に18分項目の検体が来てしまい、免疫モジュール210での分注位置において分注待ちの待機時間が発生して、生化学の分析項目まで遅れてしまう、との問題がある。
このように、免疫モジュール210のほうが生化学モジュール110に比べて負荷が少ないと判断されて、先に免疫モジュール210へ検体が搬送されても、生化学モジュール110に搬送するまでの時間が延びてしまい、ターンアラウンドタイムを改善する余地が残ることになる。
図6乃至図9に、免疫測定ユニット23を中心としたスケジュールにおいて、連続して反応時間の長いシーケンスA(18分項目)を測定した後の分注タイミング、および空きサイクルを設定した場合の分注タイミングを示す。
図6に示すように、反応時間の短いシーケンスB(9分)の項目が依頼されたときに、測定セルの9分後のスケジュールが空いていれば、すぐに分注を行うことが出来る。
しかし、図7に示すように測定時間の長いシーケンス(18分)の項目が連続してスケジュールされている場合は、18分後まで測定セルのスケジュールが埋まっており、最大で9分間分注位置にて待機してしまうことになる。そのため、9分の反応で測定結果が取得可能な測定シーケンスであっても、18分のターンアラウンドタイムとなってしまう場合がある。
これに対し、反応時間の長いシーケンスA(18分)を連続して分析した場合に、指定された連続回数測定を行ったあとで最低1回の空きを設ける本発明の制御によると、図8に示すように、反応時間の長いシーケンスAについては、空きサイクル経過後に測定が実施されるため、ターンアラウンドタイムが少し長くなる。
しかしながら、図9に示すように、短いシーケンスの測定を長いシーケンスの間に割り込ませて測定することができるため、分注位置での待機時間も少なく、STAT検体の分析を図6,図7に比べて迅速に行うことが出来る。
特に、自動分析システム、あるいは自動分析装置に測定ユニットが1つしか配置されていない場合は、測定シーケンスが複数であっても、他の機構部動作より測定時間の方が長く、他の機構部の重複使用や動作干渉も考慮する必要がほとんどない。このため、測定ユニット中心にスケジュールされ、1回の空きを作ることで確実に短いシーケンスを割り込ませることができる。
一方、本実施例のようにシステム内に測定ユニットが複数(生化学測定ユニット17および免疫測定ユニット23)ある場合は、他の機構部の重複使用や動作干渉を考慮する必要があり、1回の空きだけでは短いシーケンスを割り込ませることが出来ない場合がある。
図10のような一般検体を50検体分、図11のような緊急検体を1検体分流した場合のターンアラウンドタイムの検証を行った結果を図12、図13、図14に示す。図12は従来の自動分析システムのように空きサイクルを設定していない場合、図13は空きサイクルを5回に1回設定した場合、図14は空きサイクルを10回に1回設定した場合のSTAT(緊急)検体におけるターンアラウンドタイムの一例を示している。
図10に示すように、一般検体として、ポジション1~5の検体容器の検体は10分の生化学項目3分析、ISE項目1分析、18分の免疫項目1分析とし、5本用の検体ラック1の1~5ポジションまで検体容器2で埋めた状態で、50検体(10ラック)設置する。そのため、トータルの分析回数は生化学項目およびISE項目が150回、免疫項目が50回となる。
なお、ISE項目とは、図1に示す各モジュールのうち、多くは生化学モジュール110に配置される、検体中の電解質(Na、K、Clイオン)の濃度を測定する項目である。本実施例では説明の都合上図示は省略している。
図11に示すように、緊急検体では、ポジション1のみに10分の生化学項目14分析、ISE項目1分析、9分の免疫項目2分析の緊急検体が収容された検体容器2を1本だけ載置し、2~5ポジションまでは空とした状態で1ラック設置する。そのため、トータルの分析回数は生化学項目が14回、ISE項目が3回、免疫項目が2回となる。
図12に示すように、空きサイクルが無い従来技術の場合、通常検体においてNo.1~40までの検体はターンアラウンドタイムがほぼ一定であった。しかしながら、No.41~50までの検体においてSTAT検体の割り込みがあったため、ターンアラウンドタイムは遅くなる。
特に、短いターンアラウンドタイムが求められているNo.51のSTAT検体は、免疫項目が9分シーケンスの項目にも関らず、先の通常検体の18分シーケンスの項目が連続して既に依頼されているため、測定ユニットのスケジュールに空きが無い。このため、一般検体に割り込みをかけても限界があり、9分シーケンスの項目のスケジュールが成立するのは9分後で、分注位置で9分間待たされることになり、結果としてターンアラウンドタイムは1326秒(約22分)となってしまう。
これに対し、図13に示すように、免疫項目のうち、18分シーケンスを連続5回行った後、1回空きサイクルを入れた場合、通常検体においてNo.6~の検体は空きサイクルを入れたことにより、5検体毎に、少しずつターンアラウンドタイムは遅くなる。
しかしながら、短いターンアラウンドタイムが求められているNo.51のSTAT検体は5サイクル毎に用意されている空きサイクルを利用して割り込ませて測定することができる。このため、結果としてターンアラウンドタイムは974秒(約16分)となり、空きサイクルを設定しない場合に比べ、約6分間もターンアラウンドタイムを改善できることが分かる。
本実施例における図11の条件では、STAT検体の9分シーケンスの項目が2項目設定されていたため、約6分間の改善であるが、1項目しか設定されていない場合は、約9分のターンアラウンドタイムが改善される。
また、図14に示すように、18分シーケンスを連続10回行った後、1回空きサイクルを入れた場合も、5サイクルに1度空きサイクルを設定する場合と同様で、通常検体のターンアラウンドタイムは遅くなる。しかしながら、緊急性の高いSTAT検体のターンアラウンドタイムは空きサイクルを設定しない場合と比べて1372秒(約22分)から1080秒(18分)にまで短くすることが出来る。
これら図12、図13、図14に示すように、トータルのパフォーマンスとしては、STAT検体(もしくは9分シーケンスの項目)が来ない場合は、単純に5サイクルに1回の空きなら2割程度、10サイクルに1回の空きならば1割程度落ちることになってしまう。しかし、STAT検体が来る場合で比較すると、空きサイクルに短いシーケンスを入れられることから、トータルのパフォーマンスを殆ど落とすことなく測定を行うことができる。
図15は、全体管理用コンピュータ9の計画部103の処理フローを示す図である。以下の各ステップは計画部103により実行される。
まず、計画部103は、ラック管理部102から分析依頼を受取る(ステップS201)。
その後、計画部103は、受け取った依頼のシーケンスが反応時間の長いシーケンスAか、反応時間の短いシーケンスBかを判断する(ステップS202)。反応時間の長いシーケンスAだった場合は、処理をステップS203に進める。
次いで、計画部103は、シーケンスAの累積測定数が設定値以上であるか否かを判断する(ステップS203)。設定値以上であると判断されたときは処理をステップS204に進める。これに対して設定値未満であると判断されたときは処理をステップS206に進める。
その後、計画部103は、空きサイクルを挿入(ステップS204)し、累積シーケンスAの測定数を0に書き換えて(ステップS205)、測定を開始させる。
これに対し、累積シーケンスAの測定数が設定値を超えていないと判断された場合は、累積シーケンスAの測定数を1加算して(ステップS206)、処理をステップS207に進める。
ステップS202において反応時間の短いシーケンスBであったと判断された場合、または累積シーケンスAの測定数を1加算した後では、シーケンス割付を行い(ステップS207)、測定を開始させる。
その後、計画部103は、受け取った依頼を全て処理したか否かを判断する(ステップS208)。全ての依頼が処理済みであると判断されたときは処理を終了する。これに対し全ての依頼の処理が済んでいないと判断されたときは処理をステップS202に戻し、全ての依頼のスケジュールを終えるまで処理を繰り返す。
図16に、ラックハンドリング設定画面の一例を示す。
本実施例の自動分析システム100では、空きサイクルを設ける基準となる所定回数を設定する設定領域11bを含んだラックハンドリング設定画面11aを表示部11に表示させることができる。この設定領域11bは、手動選択領域11cを選択した上で、所定回数を曜日毎、日時毎のうち少なくともいずれかで設定する。
このために、計画部103は、表示部11のラックハンドリング設定画面11aに図16に示すような設定領域11bを表示させる。設定領域11bでは、曜日、日時毎にSTAT検体用に空きサイクルの数(0~17回に1回、もしくは自動設定)が選択できるようになっている。値の入力は例えば操作部10により行う。
本実施例の場合は、30秒サイクルで分析を行っており、空きサイクル18というのは9分÷30秒=18で最大待ち時間の9分と同義となる。そこで、0~17と設定できるようにしているが、分析のサイクル時間が変わって空きサイクルの設定できる範囲が17以上に増えても、空きサイクルの設定が連続して分注できる回数から割合表示となっても良い。
また、曜日、日時は、もっと細かく時間毎に設定できるようにしても良いし、逆に、一律で設定できるようにしても良い。
図16では、操作部10の操作によってOKボタン11eを選択することで、計画部103は設定領域11bに入力された回数だけ連続して測定時間の長いシーケンスの測定が行われる場合に空きサイクルを設けるようにスケジューリングを行う。
キャンセルボタン11fを選択すると、設定領域11bに入力された回数に基づいた空きサイクルの設定は行わず、従前の設定に基づいて空きサイクルの設定を行う。
また、本実施例では、検体ラック待機ディスク7の空きポジションの数(0~20もしくは自動設定)を設定する領域を表示部11に表示させることができる。
これは、緊急検体専用の空きポジションを用意しておかない場合、緊急検体ラックが来ても検体ラック待機ディスク7が一杯で、他の検体に対して割り込んでの依頼が出来ない、との事態が生じる可能性がある。そのため、空きサイクルを設定する場合は、その設定と同時に検体ラック待機ディスク7に空きポジションを少なくとも1つ以上用意しておくことが望ましい。
上記の設定を行い、空きサイクルや検体ラック待機ディスク7の空きポジションを作っておくことで、STAT項目の測定ではこの空きサイクル、および検体ラック待機ディスク7の空きポジションを利用し、測定開始待ちを短縮することができる。
図17は、空きサイクルの設定を自動で計算する方法に関して説明する図である。
図16のラックハンドリング設定画面11aで自動選択領域11dを選択した場合、計画部103は下記のような計算内容に基づいて自動で空きサイクルを設定する。
例えば、図17に示すように、月曜日の午前中は18分項目も9分項目も他の時間、曜日に比べて依頼数が多く、また各曜日も午後に比べて午前中での依頼数が多い場合を考える。
計画部103は、過去9週間分の測定項目数から、反応時間の長いシーケンスAと反応時間の短いシーケンスBの項目数を日時(1時間あたり)、曜日毎に求め、平均値、標準偏差SDを算出する。
その後、計画部103は、平均値±3×SDの範囲外のデータを削除し、削除されたデータから平均値、標準偏差を算出し、平均値±2×SDの範囲を標準範囲として求める。これにより、時間当たりの平均的なシーケンスAの項目数(Aとする)、時間当たりの平均的なシーケンスBの項目数(Bとする)、時間当たりの平均的な測定数(Xとする)が求められる(A+B≒X)。
分析装置の一時間あたりの処理能力(Yとする)に対して時間当たりの平均的な稼働率が50%以上の場合(X/Y>0.5の場合)を考える。この場合は、装置の処理能力に対して測定ユニットのスケジューリングにおける空きが少ないため、時間当たりの平均的なシーケンスBの項目数が占める割合(B/X)の逆数をとった値(小数点以下切り上げ)を空きサイクルとして決定する。
また、時間当たりの平均的なシーケンスBの項目数が占める割合(B/X)が10%未満の場合は、シーケンスBを測定する要求がさほど高くなく、空きサイクルを高頻度で設ける必要がないと判断できることから、空きサイクルを10で設定する。
更に、平均的なシーケンスBの項目数が占める割合(B/X)が50%以上の場合は、空きサイクルを高頻度で設ける必要があるため、空きサイクルを2で設定する。
ここで、空きサイクルは0~17で設定できるようになっているが、17で設定をした場合、ワーストケースでは分注位置での待機時間が8分程度となってしまう。このため、自動設定の場合は0~10を用いることが望ましい。
また、時間当たりの平均的なシーケンスBの項目数が占める割合(B/X)を用いる際、平均値±2SDの標準範囲で上限、および下限のどちらかの値に置き換えて上記の計算を行っても良い。
また、分析装置の一時間あたりの処理能力(Yとする)に対して時間当たりの平均的な稼動率が50%以下の場合(X/Y<0.5の場合)、測定ユニットのスケジューリングにおいて十分な空きがあることが想定される。スケジューリングに空きが多く、緊急検体を割り込ませる空きが元々ある程度の水準で確保されている状態である。このため、空きサイクルを10で設定することが望ましい。
また、時間当たりの平均的なシーケンスBの項目数が占める割合(B/X)が0の場合、測定時間の短いシーケンスの項目のために空きサイクルを用意しておく必要はまず無い。このため、空きサイクルを0に設定することが望ましい。これは、例えば、緊急性の低い健康診断などの検体を分析する検査センターなどの運用に好適な設定である。
また、上記のような計算ではなく、単純に平均値や最大・最小割合を用いても良い。
また、緊急検体の割合のばらつきが大きく、計算が実運用に適さない場合、図16に示すように、特定の曜日・時間帯へ手動で空きサイクルを入力しても良く、自動での設定と切り換え可能とすることができる。切り換えは、ラックハンドリング設定画面11aの手動選択領域11c、あるいは自動選択領域11dを選択することで行う。
次に、本実施例の効果について説明する。
上述した本実施例の自動分析システム100は、少なくとも1台以上の検体を分析する生化学モジュール110,免疫モジュール210と、生化学モジュール110,免疫モジュール210に検体を供給する搬送モジュール310と、を備えている。このうち、検体と試薬とを混合して反応させた反応液を保持する反応容器を複数搭載するインキュベータディスク22と、反応液の物性を測定する免疫測定ユニット23と、免疫測定ユニット23に対して実行が依頼された検体の測定の順番を決定する計画部103と、を備え、免疫測定ユニット23における測定には、測定時間の異なる項目が存在し、計画部103は、測定時間が最も長いシーケンスの項目を少なくとも2回以上の所定回数以上連続して測定する場合は、所定回数以上の測定の後に少なくとも1回以上の空きサイクルを設ける。
このように、反応時間の長いシーケンスを連続して分析する場合に、指定された連続回数測定を行ったあとで最低1回の空きサイクルを設けることで、短いシーケンスの測定を長いシーケンスの間に割り込ませて測定することが可能となる。そのため、STAT項目の測定では空きサイクルを利用することが可能となり、測定開始待ちを短縮することができる。また、最低1回の空きサイクルを設けても、通常検体のターンアラウンドタイムは極端に悪化することがなく、トータルでのターンアラウンドタイムの改善に寄与する。
特に、反応に要する時間が短いSTAT項目は、緊急検体測定などで使用される分析項目であり、常に短いターンアラウンドタイムが求められている。そのため、大規模病院では、ルーチン測定中に緊急検体の測定をするケースは日常的に存在する。このようなときに、本発明の測定スケジュール制御を実行することでSTAT項目のターンアラウンドタイムを短縮することができ、早期診断への貢献ができる。
また、計画部103は、測定時間の短いシーケンスの項目が依頼された際は、空きサイクルに測定時間の短いシーケンスの項目の測定を割り込ませるため、確実にSTAT項目を割り込ませて早期に測定を行うことができる。
更に、空きサイクルを設けるための所定回数を設定する設定領域11bを更に備えたことで、システムの運用箇所に応じた空きサイクルの設定が可能となる。従って、より柔軟な測定計画を作成することが可能となり、ターンアラウンドタイムの悪化をより確実に防ぐことができる。
また、設定領域11bは、手動で、所定回数を曜日毎、日時毎のうち少なくともいずれかで設定可能であることにより、例えば、短いシーケンスの測定依頼がない施設や曜日や時間帯では、空きサイクルを作らないことで、長いシーケンスの測定依頼のターンアラウンドタイムを落とさないようにすることが出来る。同時に、短いシーケンスの測定依頼が多い場合に空きサイクルを積極的に設けることができ、ターンアラウンドタイムの更なる改善を図ることができる。
更に、計画部103は、免疫モジュール210の過去の測定の状況から、日時・曜日毎の測定時間の短いシーケンスの検体の測定に対する割合を算出し、空きサイクルを設ける所定回数を自動で設定することで、例えば、月曜午前は依頼数が多く、緊急検体の割合も多いから空きサイクルの比率を高め、月曜午後は緊急検体の割合は多いが、一時間あたりの依頼数が少ないから空きサイクルの比率を低めるなど、過去の累積に基づいて分析状況に応じた比率を決めることができる。また、緊急検体の比率の少ない検査センターなどでは、空きサイクルはゼロとなり、不必要に空きサイクルを作ることで通常検体のターンアラウンドタイムが低下することを防ぐことができる。
また、設定領域11bによる手動での所定回数の設定と、計画部103による自動での所定回数の設定とを切り換え可能であることにより、自動分析システム100の運用状況に応じた空きサイクルの設定が可能となり、ターンアラウンドタイムの改善に確実に寄与することができる。
更に、生化学モジュール110,免疫モジュール210が搬送モジュール310に対して別個に接続されており、互いに異なる測定項目を分析する場合に、上述のような測定シーケンスが異なる項目が混在する場合であっても、測定のターンアラウンドタイムが極端に悪化することを抑える、とのメリットを大きく受けることが可能な装置構成となる。
また、2台以上の生化学モジュール110,免疫モジュール210のうち、測定時間に測定項目数を乗算することで求められる負荷が軽い側の免疫モジュール210に対して検体を優先的に搬送することにより、早期に測定を行うことができ、ターンアラウンドタイムの改善を図ることができる。
更に、同じ検体に複数の生化学モジュール110,免疫モジュール210における測定項目が依頼されている場合に、負荷の軽い側の免疫モジュール210における分注位置での待機時間が長く、同じ検体の生化学モジュール110での分注が遅れる場合は、負荷に関わらず生化学モジュール110に先に検体を搬送することで、ターンアラウンドタイムの悪化をより確実に抑制することができる。
<その他>
なお、本発明は上記の実施例に限られず、種々の変形、応用が可能なものである。上述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。
例えば上述の実施例では所定回数以上の測定の後に少なくとも1回の空きサイクルを設ける場合について説明したが、2回以上の空きサイクルを設けてもよい。このような設定は、例えば、1つの緊急検体に対する依頼項目数が多い、あるいは緊急検体の投入割合が非常に多い箇所で運用される自動分析システムに特に有効であると考えられる。
1…検体ラック
2,2A,2B,2C,2D,2E…検体容器
3…検体ラック投入部
4…緊急検体容器投入部
5…検体・ラックID読取部
6…搬送ライン
7…検体ラック待機ディスク
8…検体ラック収納部
9…全体管理用コンピュータ
9a…記憶部
9b…演算処理部
10…操作部
11…表示部
11a…ラックハンドリング設定画面
11b…設定領域(設定部)
11c…手動選択領域
11d…自動選択領域
11e…OKボタン
11f…キャンセルボタン
12…外部ネットワーク
13…生化学モジュール用コンピュータ
14…サンプリングライン
15…検体サンプリング機構
16…反応セルディスク
17…生化学測定ユニット
18…試薬ピペッティング機構
19…試薬ディスク
20…サンプリングライン
21…検体サンプリング機構
22…インキュベータディスク
23…免疫測定ユニット
24…試薬ピペッティング機構
25…試薬ディスク
26…反応容器搬送機構
27…反応液吸引ノズル
28…反応容器保持部材
29…反応容器攪拌機構
30…検体分注チップおよび反応容器廃棄孔
31…検体分注チップ装着位置
32…移送機構
33…免疫モジュール用コンピュータ
34…磁気分離部
100…自動分析システム
101…依頼入力部
102…ラック管理部
103…計画部
104…依頼解析部
105…機構制御部
106…結果出力部
110…生化学モジュール(自動分析装置)
210…免疫モジュール(自動分析装置)
310…搬送モジュール(搬送装置)
310a…搬送モジュール用制御部

Claims (7)

  1. 検体を分析する自動分析システムであって、
    少なくとも2台以上の自動分析装置であって、搬送装置に対して2台以上別個に接続されており、互いに異なる測定項目を分析する自動分析装置と、
    前記自動分析装置に前記検体を供給する搬送装置と、を備え、
    前記自動分析装置は、
    前記検体と試薬とを混合して反応させた反応液を保持する反応容器を複数搭載するインキュベータと、
    前記反応液の物性を測定する検出部と、
    前記検出部に対して実行が依頼された前記検体の測定の順番を決定する計画部と、を有し、
    前記検出部における測定には、測定時間の異なる項目が存在し、
    前記計画部は、前記測定時間が最も長いシーケンスの項目を少なくとも2回以上の所定回数以上連続して測定する場合は、前記所定回数以上の測定の後に少なくとも1回以上の空きサイクルを設け、
    2台以上の前記自動分析装置のうち、測定時間に測定項目数を乗算することで求められる負荷が軽い側の自動分析装置に対して前記検体を優先的に搬送し、
    同じ検体に複数の自動分析装置における測定項目が依頼されている場合に、前記負荷の軽い側の前記自動分析装置における分注位置での待機時間が長く、同じ検体の他の前記自動分析装置での分注が遅れる場合は、前記負荷に関わらず他の前記自動分析装置に先に前記検体を搬送する
    ことを特徴とする自動分析システム。
  2. 請求項に記載の自動分析システムにおいて、
    前記計画部は、前記測定時間の短いシーケンスの項目が依頼された際は、前記空きサイクルに前記測定時間の短いシーケンスの項目の測定を割り込ませる
    ことを特徴とする自動分析システム。
  3. 請求項に記載の自動分析システムにおいて、
    前記空きサイクルを設けるための前記所定回数を設定する設定部を更に備えた
    ことを特徴とする自動分析システム。
  4. 請求項に記載の自動分析システムにおいて、
    前記設定部は、手動で、前記所定回数を曜日毎、日時毎のうち少なくともいずれかで設定可能である
    ことを特徴とする自動分析システム。
  5. 請求項に記載の自動分析システムにおいて、
    前記計画部は、前記自動分析装置の過去の測定の状況から、日時・曜日毎の前記測定時間の短いシーケンスの前記検体の測定に対する割合を算出し、前記空きサイクルを設ける前記所定回数を自動で設定する
    ことを特徴とする自動分析システム。
  6. 請求項に記載の自動分析システムにおいて、
    前記設定部による手動での前記所定回数の設定と、前記計画部による自動での前記所定回数の設定とを切り換え可能である
    ことを特徴とする自動分析システム。
  7. 自動分析システムによる検体の自動分析方法であって、
    前記自動分析システムは、少なくとも2台以上の自動分析装置であって、搬送装置に対して2台以上別個に接続されており、互いに異なる測定項目を分析する自動分析装置と、前記自動分析装置に前記検体を供給する搬送装置と、を備え、前記自動分析装置は、前記検体と試薬とを混合して反応させた反応液を保持する反応容器を複数搭載するインキュベータと、前記反応液の物性を測定する検出部と、前記検出部に対して実行が依頼された前記検体の測定の順番を決定する計画部と、を有し、前記検出部における測定には、測定時間の異なる項目が存在し、
    前記測定の順序を決定する際に、前記測定時間が最も長いシーケンスの項目を少なくとも2回以上の所定回数以上連続して測定する場合は、前記所定回数以上の測定の後に少なくとも1回以上の空きサイクルを設け、
    2台以上の前記自動分析装置のうち、測定時間に測定項目数を乗算することで求められる負荷が軽い側の自動分析装置に対して前記検体を優先的に搬送し、
    同じ検体に複数の自動分析装置における測定項目が依頼されている場合に、前記負荷の軽い側の前記自動分析装置における分注位置での待機時間が長く、同じ検体の他の前記自動分析装置での分注が遅れる場合は、前記負荷に関わらず他の前記自動分析装置に先に前記検体を搬送する
    ことを特徴とする検体の自動分析方法。
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