JP2016088941A - 硬化性樹脂組成物、硬化物、及びハードコートフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水酸基を含有するポリマーと、不飽和基を有するシリカ粒子と、を含む硬化性樹脂組成物であって、前記硬化性樹脂組成物100グラムに含まれる前記不飽和基のモル数が、0.14〜0.32モルの範囲内であることを特徴とする硬化性樹脂組成物。前記シリカ粒子は、第1のケイ酸アルコキシドと、第2のケイ酸アルコキシドとを原料とする加水分解縮合粒子であることが好ましい。
【選択図】図1
Description
不飽和基を有するシリカ粒子の粒子径は、1〜150nmの範囲であることが好ましく、25〜75nmの範囲であることが一層好ましい。なお、この粒子径は、走査型電子顕微鏡(SEM)観察から求めた値である。シリカ粒子の粒子径は、揃っていてもよいし、分布を持っていてもよい。分布を持っている場合は、粒子径の平均値が上記の数値範囲内であることが好ましい。不飽和基を有するシリカ粒子の粒子径がこの範囲内であると、水酸基を含有するポリマーと混合したとき、均一な分散状態となり易く、硬化性樹脂組成物及び硬化物の透明度が高くなる。
第1のケイ酸アルコキシドは、不飽和基であるXを有する。不飽和基Xは、第1のケイ酸アルコキシド及び第2のケイ酸アルコキシドを用いてシリカ粒子を製造したとき、シリカ粒子が有する不飽和基の少なくとも一部となる。
第2のケイ素アルコキシドとしては、nが0の場合、例えば、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン等の2官能ケイ素アルコキシドが挙げられる。また、第2のケイ素アルコキシドとしては、nが1の場合、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン等の3官能ケイ素アルコキシドが挙げられる。
第1のケイ酸アルコキシドと第2のケイ酸アルコキシドとの重量比は、固形分換算値で90:10〜50:50の範囲が好ましい。この範囲内であると、硬化物の透明性が一層高くなる。
金属アルコキシドの中でも、ケイ素アルコキシドは、溶液中でも安定で、水の添加のみでは容易に加水分解されないという性質を有する。
本発明の硬化性樹脂組成物は、例えば、加熱により硬化させることができる。また、本発明の硬化性樹脂組成物は、例えば、光(例えば紫外線)を照射して速やかに硬化させることができる。この場合、硬化性樹脂組成物に光重合開始剤を配合することが好ましい。
(実施例)
1.硬化性樹脂組成物の製造
(1−1)不飽和基を有するシリカ粒子の製造
以下の方法で、不飽和基を有するシリカ粒子を製造した。
前記の製造方法を、MPSとTEOSとの重量比(MPS/TEOS)が、100/0、90/10、80/20、75/25、50/50、0/100の場合においてそれぞれ行った。製造したシリカ粒子の名称を、MPSとTEOSとの重量比に応じて、表1に示すように、A1〜A6とした。
まず、PVBをTHFに溶解した溶液を調製した。この溶液に、前記のように製造したシリカ粒子A1〜A6のいずれかを添加し、シリカ粒子が分散するまで攪拌した。次に、開始剤Irg. 184を、MPS100重量部に対し5重量部の比率で添加し、硬化性樹脂組成物を製造した。
(2−1)フィルムの製造
硬化性樹脂組成物を用い、フィルム(硬化物の一例)を製造した。硬化性樹脂組成物としてはS1〜S30を用いた。また、フィルムの具体的な製造方法は以下のとおりとした。
硬化性樹脂組成物を用い、ハードコートフィルムを製造した。硬化性樹脂組成物としては、表3に示すように、S1〜4、6〜9、11、17〜21を用いた。
3.硬化性樹脂組成物及び硬化物の評価
(3−1)無機含有率
硬化性樹脂組成物の無機含有率を上記数式(1)により求めた。ここで、数式(1)におけるTG(600℃における熱重量減少量(μg))は、以下のTGA測定(熱重量分析)により取得した。
昇温速度:10℃/min
サンプリング間隔:2s
空気流量:200mL/min
フィルムにおける無機含有率の測定結果を上記表2に示し、ハードコートフィルムを構成する被覆層における無機含有率の測定結果を上記表3に示す。
フィルム及びハードコートフィルムを構成する被覆層の表面硬度(鉛筆硬度)を以下の方法で測定した。測定には、Uni(三菱鉛筆株式会社製、鉛筆硬度10B〜9H)の鉛筆と、鉛筆硬度試験器KT−VF2391(コーテック株式会社製)とを使用した。試験方法はJIS K 5600−5−4の規定に従った。
(3−3)屈曲性(柔軟性)
フィルム及びハードコートフィルムの屈曲性を以下の方法で評価した。フィルム、ハードコートフィルムのいずれにおいても、それらをそのまま試料とした。まず、試料を所定の半径を有する円柱の外周面に巻き付けた。この操作を、円柱の半径を徐々に小さくしながら繰り返した。そして、試料を破損せずに巻き付けることが可能な最小の円柱の半径を、その試料の屈曲性を表す指標とした。測定は、温度25℃±1℃において行った。
(3−4)膜厚
フィルム及びハードコートフィルムを構成する被覆層の膜厚を以下の条件で測定した。その測定結果を上記表2、表3に示す。
接触針:Nikon製DIGIMICRO MH-15M
ディスプレイ:Nikon製DIGITAL READ OUT TC-101
Claims (7)
- 水酸基を含有するポリマーと、
不飽和基を有するシリカ粒子と、
を含む硬化性樹脂組成物であって、
前記硬化性樹脂組成物100グラムに含まれる前記不飽和基のモル数が、0.14〜0.32モルの範囲内であることを特徴とする硬化性樹脂組成物。 - 前記シリカ粒子は、式(1)で表される第1のケイ酸アルコキシドと、式(2)で表される第2のケイ酸アルコキシドとを原料とする加水分解縮合粒子であることを特徴とする請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記不飽和基が(メタ)アクリロイルオキシ基であることを特徴とする請求項1又は2に記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記(メタ)アクリロイルオキシ基が(メタ)アクリロイルオキシアルキル基であることを特徴とする請求項3に記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記シリカ粒子の粒子径は1〜150nmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜5いずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物を硬化してなる硬化物。
- プラスチックフィルムと、その上に形成された請求項6記載の硬化物と、を備えるハードコートフィルム。
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