JP2016088941A - 硬化性樹脂組成物、硬化物、及びハードコートフィルム - Google Patents

硬化性樹脂組成物、硬化物、及びハードコートフィルム Download PDF

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英二 中西
英樹 杉本
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英樹 杉本
西野 剛
Takeshi Nishino
剛 西野
洋介 山田
Yosuke Yamada
洋介 山田
和幸 畑
Kazuyuki Hata
和幸 畑
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Abstract

【課題】表面硬度と、柔軟性とにおいて優れる硬化性樹脂組成物、硬化物、及びハードコートフィルムを提供すること。
【解決手段】水酸基を含有するポリマーと、不飽和基を有するシリカ粒子と、を含む硬化性樹脂組成物であって、前記硬化性樹脂組成物100グラムに含まれる前記不飽和基のモル数が、0.14〜0.32モルの範囲内であることを特徴とする硬化性樹脂組成物。前記シリカ粒子は、第1のケイ酸アルコキシドと、第2のケイ酸アルコキシドとを原料とする加水分解縮合粒子であることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は硬化性樹脂組成物、硬化物、及びハードコートフィルムに関する。
近年、有機−無機ナノハイブリッド材料が注目されている。有機−無機ナノハイブリッド材料は、有機成分の柔軟性・成形性と、無機成分の強度・熱安定性とを併せ持つ。また、有機−無機ナノハイブリッド材料は、一般的に、透明均一であるという特徴を有することから、例えば、フレキシブルディスプレイ、軽量太陽電池、高機能ガラス、ウェアラブルコンピューター、バイオセンサー等における光学材料、電子材料、更には、医療材料等、多くの分野への応用が期待されている(特許文献1〜4参照)。
特表2005−514487号公報 特開2012−21340号公報 特公昭61−9333号公報 特公昭61−54066号公報
しかしながら、従来の有機−無機ナノハイブリッド材料は、その特性において十分ではなかった。本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、上述した課題を解決できる硬化性樹脂組成物、硬化物、及びハードコートフィルムを提供することを目的とする。
本発明の硬化性樹脂組成物は、水酸基を含有するポリマーと、不飽和基を有するシリカ粒子と、を含む硬化性樹脂組成物であって、前記硬化性樹脂組成物100グラムに含まれる前記不飽和基のモル数が、0.14〜0.32モルの範囲内であることを特徴とする。
本発明の硬化性樹脂組成物は、表面硬度と、柔軟性とにおいて優れる。
図1Aはフィルム状の硬化物1の構成を表す平面図であり、図1Bは図1AにおけるIB-IB断面での断面図である。 基材3の表面に形成された層状の硬化物1の構成を表す断面図である。
本発明の実施形態を説明する。水酸基を含有するポリマーは、本発明の硬化性樹脂組成物において、例えば、バインダーとして機能する。水酸基を含有するポリマーとしては、例えば、ポリ酢酸ビニル(PVAc)をケン化して合成されるポリビニルアルコール(PVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、PVAとホルムアルデヒドとの縮合反応によって得られるポリビニルホルマール(PVF)、ポリビニルアセタール等が挙げられる。
ポリビニルアセタールとしては、例えば、PVAとブチルアルデヒドとの縮合反応によって得られる部分アセタール化ポリビニルブチラール、ポリビニルブチラール(PVB)等が挙げられる。
特に、PVBは、不飽和基を有するシリカ粒子との相溶性に優れ、硬化性樹脂組成物を硬化して成る硬化物(以下では単に硬化物とする)の表面硬度を一層向上させることができるので好ましい。
PVBの分子構造は式(3)で示されるように、酢酸基を有する部位、水酸基を有する部位、及びブチラール(アセタール)基を有する部位から成る。
PVBのうち、ブチラール化度が60〜90wt%であるものが好ましい。ここで、ブチラール化度とは、PVBの全重量に対する、ブチラール基の部分の重量比(単位はwt%)を意味する。PVBのブチラール化度が60wt%以上であれば、硬化物の耐熱性が一層高くなり、90wt%以下であれば、硬化性樹脂組成物の粘度が過度に高くなることを抑制できる。また、PVBのブチラール化度が65〜85wt%の範囲であると、硬化物から成る皮膜の透明性、柔軟性が一層向上する。
また、PVBにおいて、酢酸基を有する部位の重量比は、例えば、0〜18wt%とすることができ、水酸基を有する部位の重量比は、例えば、11〜28wt%とすることができる。この場合、PVBとシリカ粒子とが一層複合化しやすくなる。また、PVBの水酸基と基材との水素結合により、硬化性樹脂組成物と基材との密着性が一層向上する。
PVBの市販品としては、例えば、エスレック(登録商標)BM−1、同BM−2、同BM−5、同BX−1、同BX−2、同BX−5、同BL−10、同BL−1、同BX−L(以上、積水化学工業株式会社製の製品名)、デンカブチラール5000A、同6000C、同6000EP(以上、電気化学工業株式会社製の製品名)、Mowital(登録商標)B−16H、同B20H、同B30T、同B30HH、同B45M、同B60T、同B60H、同B60HH、同B75H(以上、株式会社クラレ製の製品名)等がある。これらは単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
硬化性樹脂組成物における、水酸基を含有するポリマーの重量比は、固形物換算で5〜40wt%であることが好ましい。5wt%以上であることで硬化物の柔軟性(屈曲性)が一層向上し、40wt%以下であることで、硬化物の表面硬度が一層向上する。
シリカ粒子が有する不飽和基は、例えば、熱や電離放射線(例えば紫外線、電子線等)によるラジカル重合反応により、水酸基を含有するポリマーと架橋結合が可能な不飽和基である。シリカ粒子が有する不飽和基としては、例えば、ビニル基(HC=CH−)、(メタ)アクリロイルオキシ基等が挙げられる。尚、(メタ)アクリロイルオキシ基とは、アクリロイルオキシ基(HC=CH−C(=O)O−)又はメタクリロイルオキシ基(HC=C(−CH)−C(=O)O−)を表す。
シリカ粒子が有する不飽和基として、(メタ)アクリロイルオキシ基が好ましく、(メタ)アクリロイルオキシアルキル基が特に好ましい。これらの不飽和基を用いることで、硬化物の柔軟性及び表面硬度が一層向上する。
硬化性樹脂組成物(固形物換算)100グラムに含まれる前記不飽和基のモル数は、0.14〜0.32モルの範囲内である。この範囲内であることにより、硬化物の柔軟性及び表面硬度が一層向上する。
シリカ粒子における不飽和基の密度は、硬化性樹脂組成物中又は硬化物中のどのシリカ粒子でも同程度であってもよいし、シリカ粒子間で分布があってもよい(例えば、不飽和基の密度が相対的に高いシリカ粒子と、不飽和基の密度が相対的に低いシリカ粒子とが、硬化性樹脂組成物中又は硬化物中に混在していてもよい)。
硬化性樹脂組成物の無機含有率は、20〜31wt%であることが好ましい。ここで、無機含有率とは、数式(1)で定義される値である。
上記数式(1)において、ICは無機含有率(wt%)であり、SWは、無機含有率を測定する試料の(加熱前の)重量(mg)であり、TGは600℃における熱重量減少量(μg)である。
無機含有率が20wt%以上であることで、硬化物の表面硬度が一層向上し、31wt%以下であることで、硬化物の柔軟性が一層向上する。
不飽和基を有するシリカ粒子の粒子径は、1〜150nmの範囲であることが好ましく、25〜75nmの範囲であることが一層好ましい。なお、この粒子径は、走査型電子顕微鏡(SEM)観察から求めた値である。シリカ粒子の粒子径は、揃っていてもよいし、分布を持っていてもよい。分布を持っている場合は、粒子径の平均値が上記の数値範囲内であることが好ましい。不飽和基を有するシリカ粒子の粒子径がこの範囲内であると、水酸基を含有するポリマーと混合したとき、均一な分散状態となり易く、硬化性樹脂組成物及び硬化物の透明度が高くなる。
不飽和基を有するシリカ粒子としては、例えば、式(1)で表される第1のケイ酸アルコキシドと、式(2)で表される第2のケイ酸アルコキシドとを原料とする加水分解縮合粒子が挙げられる。
(式(1)中、Xはビニル基又は(メタ)アクリロイルオキシ基を有する不飽和基であり、Rは炭素数1〜3のアルキル基であり、mは1又は2である。式(2)中、Rはメチル基であり、Rは炭素数1〜4のアルキル基であり、nは0、1、2のうちのいずれかである。)
第1のケイ酸アルコキシドは、不飽和基であるXを有する。不飽和基Xは、第1のケイ酸アルコキシド及び第2のケイ酸アルコキシドを用いてシリカ粒子を製造したとき、シリカ粒子が有する不飽和基の少なくとも一部となる。
不飽和基Xは、例えば、熱や電離放射線(例えば紫外線、電子線等)によるラジカル重合反応により、水酸基を含有するポリマーと架橋結合が可能な不飽和基である。不飽和基Xとしては、例えば、ビニル基(HC=CH−)、(メタ)アクリロイルオキシ基等が挙げられる。
このような第1のケイ酸アルコキシドを用いることで、硬化性樹脂組成物が硬化するときの架橋性が高くなり、硬化物のガラス転移点(Tg)が高くなり、硬化物の表面硬度や耐光性等の特性が一層向上する。
第1のケイ酸アルコキシドとして、mが1の場合、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、[2−(メタクリロイルオキシ)エトキシ]トリメトキシシラン、[2−(メタクリロイルオキシ)エトキシ]トリメトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン(MPS)、3−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン等の3官能性ケイ素アルコキシドが挙げられる。
また、第1のケイ酸アルコキシドとして、mが2の場合、例えば、(3−アクリロイルオキシプロピル)(メチル)ジメトキシシラン、3−(メタクリロイルオキシ)プロピルメチルジメトキシシラン、3−(メタクリロイルオキシ)プロピル(メチル)ジエトキシシラン等の2官能性ケイ素アルコキシドが挙げられる。
特にメタクリロイルオキシ基を有する第1のケイ素アルコキシドを用いると、シリカ粒子を製造するときの反応が速く、硬化物の透明性が高くなるので好ましい。
第2のケイ素アルコキシドとしては、nが0の場合、例えば、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン等の2官能ケイ素アルコキシドが挙げられる。また、第2のケイ素アルコキシドとしては、nが1の場合、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン等の3官能ケイ素アルコキシドが挙げられる。
また、第2のケイ素アルコキシドとしては、nが0の場合、例えば、テトラメトキシシラン(オルトケイ酸テトラメチル(TMOS))、テトラエトキシシラン((オルトケイ酸テトラエチル(TEOS))、テトラプロポキシシラン(オルトケイ酸テトラプロピル(TPOS))、テトラブトキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラキス(2−エチルブトキシ)シラン、テトラキス(2−エチルヘキシロキシ)シラン、テトラキス(エトキシエトキシ)シラン、テトラキス(メトキシエトキシエトキシ)シラン及びテトラキス(メトキシエトキシ)シラン等の4官能ケイ素アルコキシド等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、複数を用いてもよい。
第2のケイ素アルコキシドとして、特に、TEOSが好ましい。TEOSを用いた場合、硬化物の表面硬度や柔軟性が一層向上する。
第1のケイ酸アルコキシドと第2のケイ酸アルコキシドとの重量比は、固形分換算値で90:10〜50:50の範囲が好ましい。この範囲内であると、硬化物の透明性が一層高くなる。
第1のケイ素アルコキシド及び第2のケイ酸アルコキシドを用いて不飽和基を有するシリカ粒子を製造する方法として、例えば、加水分解・重縮合、いわゆるゾル・ゲル法と呼ばれる方法を用いることができる。
一般に金属アルコキシドの反応式は式(4)〜式(6)で示される。
(式(4)〜式(6)中、Mは金属であり、Rはアルキル基である。)
金属アルコキシドの中でも、ケイ素アルコキシドは、溶液中でも安定で、水の添加のみでは容易に加水分解されないという性質を有する。
ゾル−ゲル法を用いてシリカ粒子を製造する方法は、例えば、以下のようにすることができる。まず、触媒の存在下、第1のケイ酸アルコキシド及び第2のケイ酸アルコキシドを溶媒に溶かし、室温〜80℃の温度で撹拌する。触媒には、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン等の塩基や、硝酸、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、シュウ酸、酢酸、ギ酸、パラトルエンスルフォン酸、フタル酸等の有機酸等を用いることができる。触媒の添加量は、2.0×10−2molの第1のケイ酸アルコキシド及び第2のケイ酸アルコキシドに対して、1.0×10−4mol〜7×10−4molの範囲が好ましい。この範囲内であると、反応が一層適切に進む。
上記の溶媒としては、例えば、水、親水性溶媒、非プロトン性の極性溶媒等が挙げられる。親水性溶媒としては、例えば、プロトン性溶媒がある。プロトン性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等のアルコール系溶媒、エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、n−プロピルセロソルブ等のセロソルブ系溶媒等が挙げられる。
また、非プロトン性の極性溶媒として、ギ酸メチル、ギ酸ブチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等のギ酸又は酢酸のエステル系溶媒、ジブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ等の鎖状エーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等の環状エーテル等のエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、イソブチルメチルケトン等のケトン系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒等が挙げられる。
親水性溶媒は水酸基を含有するポリマーを溶解し、第1のケイ素アルコシド及び第2のケイ酸アルコキシドの加水分解を進める働きをする。親水性溶媒を用いた場合、硬化性樹脂組成物をフィルム、ガラス、金属、プラスチック等の基材へ塗布するときの塗布性が良好である。
尚、非プロトン性の溶媒とは水素原子をプロトンとして放たない溶媒をいい、極性溶媒とは親水性溶媒をいう。逆に、プロトン性溶媒は溶媒分子間で水素結合を形成している溶媒をいう。
不飽和基を有するシリカ粒子は、他の方法で製造してもよい。例えば、合成済みのシリカ粒子に不飽和基を導入することで、不飽和基を有するシリカ粒子を製造してもよい。この製造に用いるシリカ粒子は、不飽和基を有していないものであってもよいし、不飽和基を少量有するものであってもよい。
シリカ粒子を製造するときのpHは、1〜5、又は9〜14の範囲内であることが好ましい。この範囲内である場合、硬化物の柔軟性及び表面硬度が一層向上する。
本発明の硬化性樹脂組成物は、例えば、加熱により硬化させることができる。また、本発明の硬化性樹脂組成物は、例えば、光(例えば紫外線)を照射して速やかに硬化させることができる。この場合、硬化性樹脂組成物に光重合開始剤を配合することが好ましい。
光重合開始剤としては、例えば、アセトフェノン、2、2−ジエトキシアセトフェノン、p−ジメチルアセトフェノン、p−ジメチルアミノプロピオフェノン、ベンゾフェノン、2−クロロベンゾフェノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等のカルボニル化合物、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、テトラメチルチウラムジスルフィド等の硫黄化合物等が挙げられる。
光重合開始剤として、特に、アルキルフェノン系光重合開始剤が好ましい。アルキルフェノン系光重合開始剤を用いると、硬化性樹脂組成物の硬化性、光安定性、相溶性、低揮発、低臭気等の特性が一層向上する。
アルキルフェノン系光重合開始剤としては、例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン等が挙げられる。
光重合開始剤の配合割合は、例えば、不飽和基を有するシリカ粒子に対して1〜10wt%とすることが好ましい。1wt%以上であることで硬化性樹脂組成物が一層硬化し易くなり、10wt%以下であることで、硬化物(例えば塗膜状の硬化物)の表面にクラックが発生しにくくなる。
硬化物の形態は、例えば、図1A、図1Bに示すようなフィルム状の硬化物1であってもよいし、図2に示すような、基材3の表面に形成された層(例えば被覆層)状の硬化物1であってもよい。基材の表面に層状の硬化物を形成する場合、例えば、基材の表面に液状の硬化性樹脂組成物を塗布する方法を用いることができる。
基材の表面に硬化性樹脂組成物を塗布する方法は特に限定されず、例えば、公知のスプレーコート、ロールコート、ダイコート、エアナイフコート、ブレードコート、スピンコート、リバースコート、グラビアコート、ワイヤーバー等の塗工法、又は、グラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、インクジェット印刷等の印刷法を用いることができる。基材の表面に形成された層の乾燥膜厚は、1μm〜10μmが好ましい。
硬化性樹脂組成物に紫外線を照射するときは、例えば、500mW/cm〜3000mW/cmの照射強度で、仕事量が50〜400mJ/cmの紫外線処理を行い、硬化性樹脂組成物をタックが残らない程度に半硬化させることができる。
紫外線発生源としては、例えば、紫外線ランプを用いることができる。紫外線ランプとしては、例えば、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ等が挙げられる。紫外線照射は空気中で行ってもよいし、窒素、アルゴン等の不活性ガス中で行ってもよい。
硬化性樹脂組成物のpHは、1〜5、又は9〜14の範囲が好ましい。この範囲内であることにより、硬化物の表面硬度及び柔軟性が一層向上する。硬化性樹脂組成物のpHは、前述の触媒の添加量により調整することができる。
硬化性樹脂組成物は、その他、必要に応じて、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、熱重合防止剤等の安定剤、レベリング剤、消泡剤、増粘剤、沈降防止剤、顔料、染料、分散剤、帯電防止剤、防曇剤等の界面活性剤類を含んでいてもよい。
本発明の硬化性樹脂組成物、及び硬化物は、例えば、フレキシブルディスプレイ、軽量太陽電池、高機能ガラス、ウェアラブルコンピューター、バイオセンサー等における光学材料、電子材料、医療材料等に用いることができる。
(実施例)
1.硬化性樹脂組成物の製造
(1−1)不飽和基を有するシリカ粒子の製造
以下の方法で、不飽和基を有するシリカ粒子を製造した。
MPSとTEOSとを合計で5g含む混合物と、1.5gの溶媒(THF)と、触媒(HCl)とを混合し、室温で1時間攪拌し、シリカ粒子を製造した。
前記の製造方法を、MPSとTEOSとの重量比(MPS/TEOS)が、100/0、90/10、80/20、75/25、50/50、0/100の場合においてそれぞれ行った。製造したシリカ粒子の名称を、MPSとTEOSとの重量比に応じて、表1に示すように、A1〜A6とした。
前記の製造方法において、HCl量は、2.0×10−2molのMPSに対し、HClの量が5.0×10−4molの比率となる量とした。
なお、前記の製造方法で用いたMPSはサイラエースS710(JNC株式会社製、純度99.6%)であり、TEOSは、ナカライテスク株式会社の製品(純度95%)であり、THFは、シグマアルドリッチジャパン株式会社の製品(SAJ一級 純度95%)である。
(1−2)硬化性樹脂組成物の製造
まず、PVBをTHFに溶解した溶液を調製した。この溶液に、前記のように製造したシリカ粒子A1〜A6のいずれかを添加し、シリカ粒子が分散するまで攪拌した。次に、開始剤Irg. 184を、MPS100重量部に対し5重量部の比率で添加し、硬化性樹脂組成物を製造した。
前記の製造方法において、使用するシリカ粒子の種類と、シリカ粒子及びPVBの量と、pHとを、表2に示すとおり、様々に変えて、S1〜S30までの硬化性樹脂組成物を製造した。
ただし、S27では、MPSの代わりに3-アクリロキシプロピルトリメトキシシランをTEOSと反応させて製造したシリカ粒子を配合した。また、PVBの分子量は、S28では、1.0〜2.0×10であり、S29では、9.5〜10.5×10であり、それ以外においては、17〜25×10 である。また、PVBの水酸基量は、S28、S29ともに、18.0〜21.0wt%であり、それ以外では、17.5〜20.0wt%である。
また、S30では、PVBの代わりに、他の樹脂(アイカ工業株式会社製の商品名:Z−P800BA−4)を用いた。このZ−P800BA−4は、PVBと同様に、水酸基を有するポリマーの一例である。
ここで、表2における「MPS/TEOS」とは、シリカ粒子におけるMPSとTEOSとの重量比を意味する。ただし、S28に限っては、シリカ粒子における3-アクリロキシプロピルトリメトキシシランとTEOSとの重量比を意味する。また、表2における「粒子量」は、硬化性樹脂組成物におけるシリカ粒子の重量比である。なお、100から「粒子量」の値を差し引いた値が、硬化性樹脂組成物における、水酸基を含有するポリマーの重量比(wt%)である。
また、表2における「アクリル基量」は、硬化性樹脂組成物(固形物換算)100グラムに含まれるアクリル基(不飽和基の一例)のモル数である。また、表2におけるpHのうち、矢印の左側の数値は、シリカ粒子を製造するときのpHを意味し、矢印の右側の数値は、PVBとシリカ粒子とを混合するときのpHを意味する。
2.硬化物の製造
(2−1)フィルムの製造
硬化性樹脂組成物を用い、フィルム(硬化物の一例)を製造した。硬化性樹脂組成物としてはS1〜S30を用いた。また、フィルムの具体的な製造方法は以下のとおりとした。
硬化性樹脂組成物を基材(離型フィルム)上に塗布し、ドラフト内で乾燥させて塗布膜を形成した。次に、塗布膜をPETフィルムでラミネートした。その後、1分間UV照射を行い、塗布膜を構成する硬化性樹脂組成物を重合させ、フィルム(硬化物の一例)を製造した。UV照射には、紫外線照射装置ハイパーLII(東邦歯科産業製)を用い、光源としてメタルハライドランプ(150W)を用いた。最後に、基材と、ラミネートしていたPETフィルムとを剥がしてフィルムを取り出した。
(2−2)ハードコートフィルムの製造
硬化性樹脂組成物を用い、ハードコートフィルムを製造した。硬化性樹脂組成物としては、表3に示すように、S1〜4、6〜9、11、17〜21を用いた。
ハードコートフィルムの具体的な製造方法は以下のとおりとした。まず、硬化性樹脂組成物を、PETフィルム(プラスチックフィルムの一例)から成る基材上にバーコーターで塗布し、80℃で2分乾燥させて塗布膜を形成した。その後、UV照射を行い、塗布膜を構成する硬化性樹脂組成物を重合させ、被覆層とした。UV照射には、無電極UV照射装置(フュージョンUVシステムズジャパン株式会社製F300S/LC-6B)を用い、光源として高圧水銀ランプを用いた。
以上の工程により、基材と、その基材の表面に形成された、硬化性樹脂組成物の硬化物から成る被覆層とを備えたハードコートフィルムが製造できた。
3.硬化性樹脂組成物及び硬化物の評価
(3−1)無機含有率
硬化性樹脂組成物の無機含有率を上記数式(1)により求めた。ここで、数式(1)におけるTG(600℃における熱重量減少量(μg))は、以下のTGA測定(熱重量分析)により取得した。
TGA測定には、熱重量測定装置TG/DTA9200(SII・ナノテクノロジー株式会社製)を使用した。標準試料には酸化アルミニウム(和光純薬工業株式会社製)を用い、測定試料と標準試料とをそれぞれアルミパンに約10mgずつ入れ測定を行った。測定条件は以下のとおりとした。
設定温度:30〜600℃
昇温速度:10℃/min
サンプリング間隔:2s
空気流量:200mL/min
フィルムにおける無機含有率の測定結果を上記表2に示し、ハードコートフィルムを構成する被覆層における無機含有率の測定結果を上記表3に示す。
(3−2)表面硬度
フィルム及びハードコートフィルムを構成する被覆層の表面硬度(鉛筆硬度)を以下の方法で測定した。測定には、Uni(三菱鉛筆株式会社製、鉛筆硬度10B〜9H)の鉛筆と、鉛筆硬度試験器KT−VF2391(コーテック株式会社製)とを使用した。試験方法はJIS K 5600−5−4の規定に従った。
すなわち、まず、鉛筆の木部だけを削り、円柱状の芯を5〜6mm露出させた。そして、芯の先端を研磨紙で研磨して平らにした。次に、鉛筆の角度を45±1度に固定した状態で、鉛筆の芯の先端を試料の表面に当て、750±10g荷重をかけた。そして、鉛筆を、0.5〜1mm/sの速度で7mm移動させた。これを5回行い、肉眼で試料の表面を確認した。以上の操作を、鉛筆硬度を1段階ずつ上げながら、3mm以上の傷跡が試料の表面に生じるまで繰り返した。そして、3mm以上の傷跡が生じたときの鉛筆硬度よりも1段階下の鉛筆硬度を、フィルム又は被覆層の表面硬度を表す指標とした。
フィルムにおける表面硬度の測定結果を上記表2に示し、ハードコートフィルムを構成する被覆層における表面硬度の測定結果を上記表3に示す。S1〜S30を用いて形成したフィルムと、S1〜4、6〜9、11、17〜21を用いて形成した被覆層とのうち、硬化性樹脂組成物100グラムに含まれる不飽和基のモル数が0.14〜0.32モルの範囲内であるものの表面硬度は顕著に高かった。
(3−3)屈曲性(柔軟性)
フィルム及びハードコートフィルムの屈曲性を以下の方法で評価した。フィルム、ハードコートフィルムのいずれにおいても、それらをそのまま試料とした。まず、試料を所定の半径を有する円柱の外周面に巻き付けた。この操作を、円柱の半径を徐々に小さくしながら繰り返した。そして、試料を破損せずに巻き付けることが可能な最小の円柱の半径を、その試料の屈曲性を表す指標とした。測定は、温度25℃±1℃において行った。
フィルムにおける屈曲性の測定結果を上記表2に示し、ハードコートフィルムにおける屈曲性の測定結果を上記表3に示す。S1〜S30を用いて形成したフィルムと、S1〜4、6〜9、11、17〜21を用いて形成したハードコートフィルムとのうち、硬化性樹脂組成物100グラムに含まれる不飽和基のモル数が0.14〜0.32モルの範囲内であるものの屈曲性は顕著に優れていた。
(3−4)膜厚
フィルム及びハードコートフィルムを構成する被覆層の膜厚を以下の条件で測定した。その測定結果を上記表2、表3に示す。
膜厚測定装置:Nikon製DIGMICRO STAND MS-5C
接触針:Nikon製DIGIMICRO MH-15M
ディスプレイ:Nikon製DIGITAL READ OUT TC-101
1…硬化物、3…基材

Claims (7)

  1. 水酸基を含有するポリマーと、
    不飽和基を有するシリカ粒子と、
    を含む硬化性樹脂組成物であって、
    前記硬化性樹脂組成物100グラムに含まれる前記不飽和基のモル数が、0.14〜0.32モルの範囲内であることを特徴とする硬化性樹脂組成物。
  2. 前記シリカ粒子は、式(1)で表される第1のケイ酸アルコキシドと、式(2)で表される第2のケイ酸アルコキシドとを原料とする加水分解縮合粒子であることを特徴とする請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
    (式(1)中、Xはビニル基又は(メタ)アクリロイルオキシ基を有する不飽和基であり、Rは炭素数1〜3のアルキル基であり、mは1又は2である。式(2)中、Rはメチル基であり、Rは炭素数1〜4のアルキル基であり、nは0、1、2のうちのいずれかである。)
  3. 前記不飽和基が(メタ)アクリロイルオキシ基であることを特徴とする請求項1又は2に記載の硬化性樹脂組成物。
  4. 前記(メタ)アクリロイルオキシ基が(メタ)アクリロイルオキシアルキル基であることを特徴とする請求項3に記載の硬化性樹脂組成物。
  5. 前記シリカ粒子の粒子径は1〜150nmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物を硬化してなる硬化物。
  7. プラスチックフィルムと、その上に形成された請求項6記載の硬化物と、を備えるハードコートフィルム。
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