JP2016086774A - 接着性細胞の培養方法 - Google Patents
接着性細胞の培養方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016086774A JP2016086774A JP2014227586A JP2014227586A JP2016086774A JP 2016086774 A JP2016086774 A JP 2016086774A JP 2014227586 A JP2014227586 A JP 2014227586A JP 2014227586 A JP2014227586 A JP 2014227586A JP 2016086774 A JP2016086774 A JP 2016086774A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- bag
- liquid
- cells
- cell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
Description
ところが、組織培養用のシャーレまたはフラスコは、紫外線照射処理またはプラズマ処理等により、培養面を親水化して接着性細胞が培養面に接着するのを容易にしている。
しかし、袋状容器は、閉鎖系で培養できるというメリットがあり、これを接着性細胞の培養に使用しようとする幾つかの試みがなされている。
この培養方法により、袋状容器の内面を表面処理することなく接着性細胞の培養ができるので、袋状容器を使用した閉鎖系での接着性細胞の培養が可能となった。
特に、本出願人が提案している新たな培養方法にあっては、接着性細胞と液体培地とを含む液状収容物を封入した袋状容器を押圧することで、当該容器の内圧を上昇させ、この内圧の上昇により液状収容物の流動を抑制した状態を保持しているため、容器内の液体培地を排出して容器内部が空になると、細胞培養面となる容器壁とこの容器壁に対向する容器壁とが当接し、この当接で細胞培養面に接着している細胞が剥離するおそれがより高かった。
また、内部が空の袋状容器、すなわち、細胞培養面となる容器壁とこの容器壁に対向する容器壁とが接触または当接している袋状容器に、新たな液体培地を注入すると、注入される液体培地の流動で、細胞培養面に接着している細胞が剥離するおそれがあった。
さらに、培養された細胞を回収する際、液体培地を排出した空の容器内に洗浄液や剥離液を注入するが、細胞培養面に接着している細胞の細胞間結合が解かれる前に、容器内に注入される洗浄液や剥離液の流動で、細胞接着面に接着している細胞の一部が膜状に捲かれて剥離するおそれがあり、分散した状態での細胞の回収が困難となることがあった。
そのため、袋状容器を用いた接着性細胞の培養は、浮遊性細胞の培養に比べて効率が悪いという問題点があった。
また、上述した袋状容器を用いた培養方法において、容器内の液体培地を排出せずに、新たな液体培地等を注入する場合であっても、細胞接着面に接着している細胞の剥離を抑制できることが望ましい。
本発明において袋状容器に注入する気体は、コンタミネーション防止の処理が施された気体が好適であり、その注入量は、袋状容器内の液状収容物を排出して容器内部が空になったときに、細胞培養面となる容器壁とこの容器壁に対向する容器壁との間に気体を存在させることで、両容器壁の接触または当接が回避できる量とするのが好適である。
袋状容器の内圧を押圧により上昇させると、袋状容器の容器壁に張力が生じ、袋状容器内の液状収容物があたかも周囲を剛体で覆われたかのようになり、容器壁近傍の流動性が失われる。接着性細胞の培養では、一般に培地量が少ないので、液状収容物は狭い隙間に押し込められたような状態になり、全ての液状収容物の近傍が容器壁で占められるようになって、液状収容物全体としての流動が抑制される。
それ故、この状態を維持することによって、接着性細胞の接着性を亢進させて培養でき、また、細胞培養面に接着した細胞が容易に剥離することを抑制でき、この状態で接着性細胞を良好に培養することができる。
そして、培地交換、細胞の回収などのために、袋状容器の液状収容物の排出や注入を行う際には、袋状容器に気体を注入してから行うので、容器内の液状収容物を排出して容器内部が空になっても、細胞培養面となる容器壁とこの容器壁に対向する容器壁との間に気体が存在するため、この気体の存在により両容器壁の接触または当接が回避できる。よって、両容器壁の接触または当接による接着性細胞の剥離を防止することができる。
従って、袋状容器を用いた簡易な方法で、足場依存性の高い接着性細胞を効率よく培養することが可能である。
本発明の実施形態の培養方法では、図1乃至図3に示すように、細胞培養面22となる容器壁21を備えた袋状容器2に、接着性細胞と液体培地とを含む液状収容物6を封入して、容器壁21を載置する載置面31を有する第1部材3と前記容器壁21に対向する容器壁21を押さえる押さえ面42を有する第2部材4とを備えた形状保持手段1に袋状容器2をセットし、載置面31と押さえ面42とで袋状容器2を押圧して当該袋状容器2の内圧を上昇させ、この内圧の上昇により液状収容物6の流動を抑制し、この状態を保持してインキュベートすることで、接着性細胞が細胞培養面22に接着することを促し、または、接着した細胞が剥離することを抑制して、培養性能を向上する。なお、本発明において、液状収容物は液体収容物を含むものとする。
本実施形態の液状収容物6は、袋状容器2に収容され、流動性を有する液体である。培養開始時に収容される液状収容物6は、接着性細胞、液体培地を主成分とする液体であって、これに、血清、その他の添加剤、指示薬等が含まれていても構わない。培養開始又は培養終了後に注入される液状収容物6は、例えば液体培地、接着性細胞やその浮遊液、緩衝液、生理食塩水等の洗浄液、トリプシン、コラゲナーゼ等の細胞剥離液、各種指示薬などであり、これらの1種であってもよく、2種以上の混合物であってもよい。
本実施形態の袋状容器2は、互いに対向する一対の容器壁21,21間に収容空間が形成された扁平形状の樹脂製袋状容器である。周囲には収容空間と外部とを連通するためのポート23及びチューブ24が設けられている。チューブ24の端部は、液状収容物6を収容空間内に収容または排出する際に、シリンジや他のチューブ等を接続できるとともに密封可能な接続部25となっている。
本実施形態の形状保持手段1は、液状収容物6が封入された袋状容器2を載置面31と押さえ面42とで押圧して袋状容器2の内圧を上昇させ、この内圧の上昇により液状収容物6の流動を抑制する手段である。この形状保持手段1は、インキュベートの間連続して袋状容器2を保持するだけでなく、そのまま細胞培養中の各操作を行える構造となっている。
袋状容器2を第一部材3に載置して蓋体5を閉じ、突起52と突起受け51で第1部材3と蓋体5を固定することで、載置面31に載置された一方の容器壁21に対向する他方の容器壁21を押さえ面42で押圧する。
次に、このような袋状容器2及び形状保持手段1を用いて接着性細胞を培養する方法について説明する。
袋状容器2内の液状収容物6は、容器壁21が剛体のように維持されることで、慣性力によって袋状容器2を変形させることができず、すなわち、液状収容物6は移動する余地がないので、流動が規制される。
この実施形態では、このようにして細胞培養面22近傍の液状収容物6の流動を阻止し、または、制限した状態で接着性細胞を培養する。
また、培養操作上、袋状容器2を傾斜させたり、反転させたりする場合には、収容空間の高低差により生じる液圧の変化に対して容器壁が実質的に変形しない程度に加圧する。この実施形態では、袋状容器2を反転させても液状収容物6を収容した袋状容器2の形状が保たれる内圧にしている。
ところが、この実施形態では、培地の流動性を規制するため、培養後期まで、剥離せずに、利用可能な細胞形態を維持しながら培養することができる。
第1の点は、液状収容物6の流動性が低下していることであり、第2の点は、その液状収容物6の流動性よりも細胞の細胞培養面22への接着性若しくは増殖性が勝っていること、または、細胞培養面22に接着した細胞の剥離抵抗性が勝っていることである。
これにより、載置面31に当接させた一方の容器壁21の内面側である細胞培養面22に接着性細胞が接着して培養される。
ここでは、インキュベートとは、培養容器を細胞および培養液と共にインキュベータ内に静置することを意味し、インキュベート期間とは、細胞の播種から細胞の取り出しまでの一連のインキュベートが終了するまでの期間を意味し、この期間には、細胞の観察、培地または添加剤の追加または交換等により、インキュベートを一時的に中断する期間も含まれる。
ここでは液状収容物6を封入した袋状容器2を形状保持手段1にセットされた状態でインキュベートした後、図4に示す液状収容物の排出方法により、液状収容物6を排出する。
図4(c)に示すように、シリンジ17によりチューブ24から袋状容器2内に気体を注入する。これにより液状収容物6の液面を細胞培養面22に接着した細胞から離間させる。
次に、図4(d)に示すように、液状収容物6の液面を細胞培養面に接着した細胞から離間させた状態を維持しつつ、シリンジ17によりチューブ24から袋状容器2の液状収容物6を排出する。このとき気体は、袋状容器2内に残存させ、袋状容器2が形状保持手段1の載置面31と押さえ面42とで押圧されていても、この気体の存在により、両容器壁21,21が当接しないように維持する。なお、袋状容器2内への気体の注入に関しては、以下に示す実施形態においても、同様である。
その後、図4(e)に示すように、シリンジ17をチューブ24から取り外す。
そして、図5(b)に示すように、袋状容器2内に気体が残存したままの状態で、シリンジ17によりチューブ24から袋状容器2内に新たな液状収容物6を注入する。このとき液状収容物6の液面を、細胞培養面22に接着した細胞から離間させた状態を維持しつつ液状収容物6を注入する。
そして図5(d)に示すように、袋状容器2を形状保持手段1ごと再びゆっくりと上下反転させ、細胞培養面22を下側に配置し、その後(e)に示すように、シリンジ17をチューブ24から取り外す。これにより培地交換を終了する。
接着性細胞を回収するには、培地交換の操作と同じく、図4(a)乃至(e)に示す液状収容物の排出方法により、袋状容器2にシリンジ17を接続して袋状容器2を上下反転させ、細胞培養面22を上側に配置し、袋状容器2内に気体を注入して液状収容物6の液面を細胞培養面22に接着した細胞から離間させる。そして袋状容器2の液状収容物6を排出し、シリンジ17を取り外すことで、液状収容物6の排出を行う。
ここでは図6(a)に示すように、細胞剥離液が収容されたシリンジ17を袋状容器2のチューブ24の接続部25に接続し、(b)に示すように、袋状容器2内の気体が存在する状態で、シリンジ17によりチューブ24から袋状容器2内に細胞剥離液を注入する。このとき、細胞剥離液の液面を細胞培養面22に接着した細胞から離間させた状態を維持しつつ細胞剥離液を注入する。
その後、他の容器等を利用して固液分離し、洗浄液を用いて十分に洗浄した後、分離して回収する。これにより培養された接着性細胞の回収操作を完了する。
以上のような本実施形態の接着性細胞の培養方法によれば、培養時には、袋状容器2を押圧して内圧を上昇させることで、液状収容物6の流動を抑制した状態を維持できるので、接着性細胞の接着性を亢進させて培養でき、また、細胞培養面22に接着した細胞が容易に剥離することを抑制できる。
特に、この実施形態では、袋状容器2に気体を注入して細胞培養面22を気体に晒した状態で、液状収容物6の排出や注入を行うので、細胞培養面22に接着した接着性細胞と流動する液状収容物6との干渉を避けることができるため、液状収容物6の流動による接着性細胞の剥離を防止することができる。
なお、上記実施形態は本発明の範囲内で適宜変更可能である。
例えば上記実施形態では、液状収容物6の注入操作と液状収容物6の排出操作とを複数回行い、それぞれに本発明を適用した例について説明したが、何れか1回の操作に本発明を適用することができる。
さらに、液状収容物6の注入操作と液状収容物6の排出操作の双方を行う必要はなく、液状収容物6の注入操作だけであっても、液状収容物6の排出操作だけであっても本発明の範囲内である。
例えば液状収容物6の排出を穏やかに行うことで細胞の剥離を防止できるのであれば、図7(a)に示すように、袋状容器2のチューブ24の接続部25にシリンジ17を接続し、図7(b)に示すように、シリンジ17により袋状容器2内に気体を注入し、図7(c)に示すように、そのまま反転させることなくシリンジ17により袋状容器2の液状収容物6を排出させることも可能である。
この場合も、気体を注入してから液状収容物6を排出させるため、この気体の存在により両容器壁21,21の当接が回避できるので、両容器壁21,21の当接による接着性細胞の剥離を防止することができる。
しかも袋状容器2内に気体が存在していれば、容器壁21,21同士が離間しているため、袋状容器2内の液状収容物6を完全に排出することが容易となる。
さらに、このように液状収容物6を排出させた後、反転させて図5或いは図6に示される液状収容物の注入方法により液状収容物6を収容することも可能である。
例えば図9(a)に示すように、シリンジ17を接続し、図9(b)に示すように、袋状容器2を上下反転させ、図9(c)に示すように、気体を注入して細胞培養面22を気体に晒した状態にする。この状態で図9(d)に示すように、袋状容器2内に気体を残存させたまま、新たな液状収容物6が収容されたシリンジ17を袋状容器2に接続し、液状収容物6を注入して追加する。その後、図9(e)に示すように、シリンジ17により袋状容器2内の気体を排出し、図9(f)に示すように、再び袋状容器2反転させて細胞培養面22を下側に配置して、図9(g)に示すように、シリンジ17を取り外して、液状収容物6を追加することもできる。
上記実施形態では、袋状容器2の細胞培養面22を構成する側の容器壁21として、平坦な内面形状を有するものを例示したが、この容器壁21の内面の面方向に複数の凹部を設け、各凹部の底面がそれぞれ細胞培養面22となるように構成することも可能である。
[実施例1]
図1乃至図3に示すような袋状容器2及び形状保持手段1を用い、接着性細胞を培養した。
接着性細胞は、正常ヒト新生児包皮線維芽細胞(クラボウ社製)を使用した。
液体培地は線維芽細胞用合成培地EIDF(+)(ニプロ社製、商標)を用い、牛胎児血清を5wt%となるように添加し、調製した。
袋状容器2に予め前記液体培地に25mlの液状収容物6を封入しておき、細胞浮遊液をシリンジで注入することで、細胞播種濃度が5000cell/cm2となるように接着性細胞を播種し、同時に、袋状容器2内に空気が残留しないように、混入した空気を除去した。この時、袋状容器2の二つの容器壁21,21間の寸法は外寸で約5mmであった。
袋状容器2を形状保持手段1にセットした状態のまま、インキュベータに収容し、37℃、二酸化炭素濃度5%、湿度95%以上の加湿下で、4日間インキュベートした。
インキュベート期間中には、袋状容器2を形状保持手段1にセットした状態のまま、インキュベータから取り出して顕微鏡により細胞の接着状態を観察した。
また、インキュベート期間中には、図4に示す液状収容物の排出方法と図5に示す液状収容物の注入方法とを使用した培地交換方法により、培養開始3日目に培地交換を1回行った。この培地交換では、液状収容物20mlを抜き取って廃棄し、新たに20mlの新鮮培地を注入した。
10mlの無菌空気の入ったシリンジを袋状容器2のチューブ24の接続部25に接続し、細胞培養面22が上側になるように袋状容器2を形状保持手段1ごとゆっくりと反転し、袋状容器2に空気を注入して、袋状容器2の液状収容物6の液面を細胞培養面22に接着した細胞から離間させてから、チューブ24を介して袋状容器2の液状収容物6をゆっくりと抜き出した
その後、細胞剥離液としてPBSで10倍希釈したトリプシン(0.25%Trypsin-EDTA Gibco)3mlを収容したシリンジを袋状容器2のチューブ24の接続部25に接続し替えて、袋状容器2内にゆっくりと細胞剥離液を注入した。次に、ゆっくりと反転して細胞培養面22が下側になるように戻して、すなわち、細胞剥離液が細胞面にゆっくりと、均一に広がるようにして、細胞剥離液と細胞を接触させた。
細胞播種から24時間経過後と4日後の細胞回収直前の顕微鏡写真を、図10(a)と図10(b)に示す。また、細胞の生育状態の評価及び細胞濃度を表1に示す。
図10(a)より、細胞播種から24時間後、殆どの細胞が細胞培養面に接着していて、細胞の凝集は見られなかった。また、図10(b)より、4日後の細胞回収直前においては、コンフルとなっていたが、捲れて巻きながら剥離するもの、剥離して細胞塊になったものは見られなかった。そのため、トリプシンによる回収操作で、細胞を個々に分散した状態で回収することができ、細胞数の計数もできた。表1より、回収された細胞総数は、細胞播種時より十分に増加しており、細胞が順調に増殖したことが確認できた。
形状保持手段1を用いずに、液状収容物6を封入した袋状容器2を平らなアクリル板上に、押圧をかけずに載置して培養したが、細胞が浮遊して細胞塊を形成していたため、培地交換及び細胞回収操作を行うことができなかった。
このため、実施例1で行った3日目の培地交換及び4日後の回収操作は行っていないが、それ以外については、全て実施例1と同様に接着性細胞を培養した。
図11(a)より、細胞播種から24時間後、細胞培養面22に接着している細胞もあるが、その数は少なく、細胞培養面22に接着せずに浮遊して細胞の凝集塊を形成するものもあった。また、図11(b)より、4日後においては、接着している細胞は見られず、少し大きくなった細胞の凝集塊がまばらに見られた。量的な観点から見て、これは、細胞塊が増殖した結果ではなく、播種した細胞が凝集した結果と考えられる。
なお、この細胞塊は、トリプシンで処理しても個々の細胞に分散しないので、細胞数の特定にまで至らなかった。
実施例1で培養した接着性細胞を、図6に示す液状収容物の注入方法によりトリプシンで処理して回収した。
細胞播種から4日後と細胞回収時の剥離直後との観察結果を示す顕微鏡写真を図12(a)及び図12(b)に示す。
図12(a)、図12(b)から明らかな通り、4日後殆どの接着性細胞が細胞培養面に接着していて凝集なども見られず、回収時の剥離直後には、細胞が分散した状態で剥離していた。また細胞回収濃度が十分に増加しており細胞が増殖していて、効率よく回収できた。さらに回収された細胞の一部を使用した継代も可能であった。
袋状容器の反転及び気体の注入を行わずに、ゆっくりと細胞剥離液を注入して細胞回収を行う他は、全て実施例2と同様に接着性細胞を培養して回収した。
培養結果として、細胞播種から4日後の観察結果を示す顕微鏡写真を図13(a)及び図13(b)に示す。
2 袋状容器
3 第1部材
4 第2部材
5 蓋体
6 液状収容物
21 容器壁
22 細胞培養面
23 ポート
24 チューブ
25 接続部
31 載置面
32 引出口
41 押さえ板
42 押さえ面
43 付勢部材
44 ピン
45 通気孔
51 突起受け
52 突起
Claims (3)
- 細胞培養面となる容器壁を備えた袋状容器に接着性細胞及び液体培地を含む液状収容物を封入して接着性細胞を培養する培養方法であって、
前記袋状容器を押圧して内圧を上昇させることで前記液状収容物の流動を抑制し、この状態を維持して前記接着性細胞が前記細胞培養面に接着することを促し、または、接着した細胞が剥離することを抑制しながら前記接着性細胞を培養し、
その後、前記袋状容器に気体を注入して、前記袋状容器の液状収容物の排出又は前記袋状容器に新たな液状収容物の注入を行う、接着性細胞の培養方法。 - 前記細胞培養面を前記気体に晒した状態で、前記袋状容器の液状収容物の排出又は前記袋状容器に新たな液状収容物の注入を行う、請求項1に記載の接着性細胞の培養方法。
- 前記袋状容器の底面側の容器壁に対向する容器壁が前記細胞培養面となるように、前記袋状容器を反転させた後、前記袋状容器に気体を注入する、請求項1又は2に記載の接着性細胞の培養方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014227586A JP6431341B2 (ja) | 2014-11-07 | 2014-11-07 | 接着性細胞の培養方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014227586A JP6431341B2 (ja) | 2014-11-07 | 2014-11-07 | 接着性細胞の培養方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016086774A true JP2016086774A (ja) | 2016-05-23 |
JP6431341B2 JP6431341B2 (ja) | 2018-11-28 |
Family
ID=56015453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014227586A Expired - Fee Related JP6431341B2 (ja) | 2014-11-07 | 2014-11-07 | 接着性細胞の培養方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6431341B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018230544A1 (ja) * | 2017-06-15 | 2018-12-20 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養方法及び装置 |
JP2019118319A (ja) * | 2018-01-09 | 2019-07-22 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養方法及び装置 |
WO2020039865A1 (ja) * | 2018-08-24 | 2020-02-27 | 富士フイルム株式会社 | 細胞培養装置及び細胞懸濁液の移送方法 |
WO2020166233A1 (ja) * | 2019-02-12 | 2020-08-20 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 液厚制御機構、培養装置、及び液厚制御方法 |
JP2020162481A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養トレイ |
WO2021241668A1 (ja) | 2020-05-28 | 2021-12-02 | 武田薬品工業株式会社 | 均一なサイズの細胞凝集体の大量製造方法 |
WO2021241665A1 (ja) | 2020-05-28 | 2021-12-02 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養バッグ内の空気を除去することを含む細胞培養システム |
WO2024009678A1 (ja) * | 2022-07-07 | 2024-01-11 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養システム、及び細胞移送方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008086264A (ja) * | 2006-10-02 | 2008-04-17 | Olympus Corp | 細胞培養液供給排出装置 |
JP2011521641A (ja) * | 2008-05-30 | 2011-07-28 | コーニング インコーポレイテッド | 細胞培養装置および方法 |
JP2012239401A (ja) * | 2011-05-17 | 2012-12-10 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 細胞培養方法、及び細胞培養システム |
-
2014
- 2014-11-07 JP JP2014227586A patent/JP6431341B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008086264A (ja) * | 2006-10-02 | 2008-04-17 | Olympus Corp | 細胞培養液供給排出装置 |
JP2011521641A (ja) * | 2008-05-30 | 2011-07-28 | コーニング インコーポレイテッド | 細胞培養装置および方法 |
JP2012239401A (ja) * | 2011-05-17 | 2012-12-10 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 細胞培養方法、及び細胞培養システム |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018230544A1 (ja) * | 2017-06-15 | 2018-12-20 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養方法及び装置 |
JP2019000045A (ja) * | 2017-06-15 | 2019-01-10 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養方法及び装置 |
JP7035343B2 (ja) | 2017-06-15 | 2022-03-15 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養方法及び装置 |
EP3739037A4 (en) * | 2018-01-09 | 2021-10-06 | Toyo Seikan Group Holdings, Ltd. | CELL CULTURE PROCESS AND DEVICE |
JP7102734B2 (ja) | 2018-01-09 | 2022-07-20 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養方法及び装置 |
CN111511898B (zh) * | 2018-01-09 | 2024-01-02 | 东洋制罐集团控股株式会社 | 细胞培养方法及装置 |
CN111511898A (zh) * | 2018-01-09 | 2020-08-07 | 东洋制罐集团控股株式会社 | 细胞培养方法及装置 |
JP2019118319A (ja) * | 2018-01-09 | 2019-07-22 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養方法及び装置 |
WO2020039865A1 (ja) * | 2018-08-24 | 2020-02-27 | 富士フイルム株式会社 | 細胞培養装置及び細胞懸濁液の移送方法 |
WO2020166233A1 (ja) * | 2019-02-12 | 2020-08-20 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 液厚制御機構、培養装置、及び液厚制御方法 |
JP2020127391A (ja) * | 2019-02-12 | 2020-08-27 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 液厚制御機構、培養装置、及び液厚制御方法 |
JP7379824B2 (ja) | 2019-02-12 | 2023-11-15 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 液厚制御機構、培養装置、及び液厚制御方法 |
JP7215297B2 (ja) | 2019-03-29 | 2023-01-31 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養トレイ |
JP2020162481A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養トレイ |
WO2021241665A1 (ja) | 2020-05-28 | 2021-12-02 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養バッグ内の空気を除去することを含む細胞培養システム |
WO2021241668A1 (ja) | 2020-05-28 | 2021-12-02 | 武田薬品工業株式会社 | 均一なサイズの細胞凝集体の大量製造方法 |
WO2024009678A1 (ja) * | 2022-07-07 | 2024-01-11 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養システム、及び細胞移送方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6431341B2 (ja) | 2018-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6431341B2 (ja) | 接着性細胞の培養方法 | |
TWI541345B (zh) | 培養容器 | |
US9521840B2 (en) | Film-shaped tissue storage transport container and storage transport method | |
JP3764959B2 (ja) | 細胞培養用容器および細胞培養方法 | |
JP2009523417A (ja) | 細胞を培養および運搬するための装置 | |
JP2015188392A (ja) | 細胞培養方法、及び細胞培養システム | |
WO2019138956A1 (ja) | 細胞培養方法及び装置 | |
JP6412369B2 (ja) | 接着性細胞の培養方法 | |
JP6268770B2 (ja) | 細胞剥離方法 | |
JP6459219B2 (ja) | 細胞培養容器 | |
WO2016117281A1 (ja) | 細胞培養容器、細胞培養方法、及び細胞培養容器の使用方法 | |
JP5737860B2 (ja) | ゲル状細胞組成物およびその製造方法 | |
JP6227846B2 (ja) | 細胞保持容器及びそれを用いた細胞培養方法 | |
JP2017148001A (ja) | 細胞スフェロイドの製造方法 | |
JP2013255483A (ja) | 細胞培養器 | |
WO2018207907A1 (ja) | 細胞培養容器 | |
US10745659B2 (en) | Culture container and method for manufacturing culture container | |
EP2230297A1 (en) | Cell culture apparatus and methods of use | |
JP2017201946A (ja) | 細胞培養装置および細胞培養方法 | |
JP2019017342A (ja) | 液体受容空間を具備する脆弱物保持デバイス | |
WO2024030965A2 (en) | Reinforced gas-permeable container | |
WO2021065986A1 (ja) | 生細胞分離用容器 | |
JP2019017343A (ja) | ガイド機構を具備する脆弱物保持デバイス | |
JP2019019107A (ja) | 液体保持空間を具備する脆弱物保持デバイス | |
JP2021185814A (ja) | 移植片を移送するための容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170531 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180319 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180327 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180524 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181023 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181102 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6431341 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |