JP2016086703A - ホスファチジルセリン含有飲食物およびその製造方法 - Google Patents

ホスファチジルセリン含有飲食物およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016086703A
JP2016086703A JP2014223326A JP2014223326A JP2016086703A JP 2016086703 A JP2016086703 A JP 2016086703A JP 2014223326 A JP2014223326 A JP 2014223326A JP 2014223326 A JP2014223326 A JP 2014223326A JP 2016086703 A JP2016086703 A JP 2016086703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphatidylserine
drink
milk
food
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014223326A
Other languages
English (en)
Inventor
祐太 渥美
Yuta Atsumi
祐太 渥美
直輝 白坂
Naoteru Shirasaka
直輝 白坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagase Chemtex Corp
Original Assignee
Nagase Chemtex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagase Chemtex Corp filed Critical Nagase Chemtex Corp
Priority to JP2014223326A priority Critical patent/JP2016086703A/ja
Priority to CN201510706540.6A priority patent/CN105559092A/zh
Publication of JP2016086703A publication Critical patent/JP2016086703A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L2/00Non-alcoholic beverages; Dry compositions or concentrates therefor; Their preparation
    • A23L2/02Non-alcoholic beverages; Dry compositions or concentrates therefor; Their preparation containing fruit or vegetable juices
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23CDAIRY PRODUCTS, e.g. MILK, BUTTER OR CHEESE; MILK OR CHEESE SUBSTITUTES; MAKING THEREOF
    • A23C9/00Milk preparations; Milk powder or milk powder preparations
    • A23C9/152Milk preparations; Milk powder or milk powder preparations containing additives
    • A23C9/1526Amino acids; Peptides; Protein hydrolysates; Nucleic acids; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23VINDEXING SCHEME RELATING TO FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES AND LACTIC OR PROPIONIC ACID BACTERIA USED IN FOODSTUFFS OR FOOD PREPARATION
    • A23V2002/00Food compositions, function of food ingredients or processes for food or foodstuffs

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Dairy Products (AREA)

Abstract

【課題】 ホスファチジルセリンを溶解した乳製品およびその製造方法を提供する。【解決手段】 リン脂質とセリンを、ホスホリパーゼDの存在下、アセトンと水からなる均一相中で反応させる工程を含む製造方法により製造されたホスファチジルセリンを添加する工程を含む、ホスファチジルセリン含有飲食物の製造方法および本製造方法により製造されたホスファチジルセリン含有飲食物が提供される。本発明は、食品産業、飲料産業等において利用できる。【選択図】図3

Description

本発明は、ホスファチジルセリンを含有する飲食物およびその製造方法に関する。
グリセロリン脂質は、グリセリン骨格の1位と2位に脂肪酸、3位にリン酸がエステル結合している。グリセロリン脂質の主成分は、ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)であるが、ホスファチジルセリン(PS)は、PC、PEを基質として、ホスホリパーゼDによる触媒反応で、セリンとの塩基交換により生成する。分子内には、親水性のセリンが結合したリン酸エステル基と疎水性の脂肪酸エステル基を有しており、両親媒性であることから、水中では、一定濃度を超えると親水基を外側に、疎水基を内側に向けて、ミセル構造などに代表される多様な構造をとると言われている。
PSは、動物体内では脳内での分布が顕著であり、脳機能改善効果が期待される機能性素材として、健康食品を中心に販売されている。一般的に、健康食品で流通しているPSの多くが油と混合された製剤をソフトカプセル化した形態であり、DHAやEPAを含む魚油などの油が利用されている。近年、PSを一般食品に添加して、幅広い年齢層で摂取できることを目的として、商品開発が進められている。その中で、日常的に食品として摂取しやすい乳製品への添加は、主要な選択肢の一つであると考えられる。
しかしながら、乳製品への応用を想定した場合、牛乳であれば、優れた分散性、水溶性および熱安定性が、ヨーグルトであれば、優れた耐酸性、粉ミルクであれば、水あるいは湯への優れた分散性、優れた水溶性および熱安定性などが求められている。
従来から市場にあるPSは、カルシウム塩などの二価塩が主に用いられている。しかしながら、カルシウムなどの二価塩を形成しているPSは分散性や水溶性が悪く、また、耐熱性、耐酸性も弱く、乳化を壊しやすいため、飲料や牛乳などの乳製品には利用できないという問題があった。
そこで、より分散性、水溶性がよく、耐熱性、耐酸性の高いPSが求められていた。
従来技術としては、水難溶性のPSに対して、分散性、水溶性を改善するため、食品や化粧品用途で利用される乳化剤や界面活性剤を用いて、PSの水溶性組成物を調製することが報告されているが、乳化剤や界面活性剤は風味に悪影響を及ぼすため大量に添加できないという問題があった。
乳化による耐熱性、耐塩性、耐酸性の向上も報告されている(特許文献1、特許文献2)が、十分実用化に耐えるものではなかった。また、安定性の観点では、市販の抗酸化剤であるビタミンE、ω-3あるいはω-6脂質、ステロールもしくはステロールエステルを含む油状のPS組成物が優れていることが報告されている(特許文献3)が、これらを添加することによる風味の変化に問題があった。
そこで、乳製品の風味に影響を与えず、大量に分散、溶解し、耐熱性、耐酸性があるPSおよびそれを添加した飲食物が求められていた。
特開2004-154060号公報 特開2005-263668号公報 特開2007-506733号公報
ホスファチジルセリンを溶解した飲食物およびその製造方法を提供する。
本発明によれば、リン脂質とセリンを、ホスホリパーゼDの存在下、アセトンと水からなる均一相中で反応させる工程を含む製造方法により製造されたホスファチジルセリンを添加する工程を含む、ホスファチジルセリン含有飲食物の製造方法が提供される。
また、本発明の別の側面によれば、ホスファチジルセリン含有飲食物の製造方法であって、2価イオン濃度を低減させる工程を含む製造方法により製造されたホスファチジルセリンを飲食物に添加する工程を含む、方法が提供される。
本発明の別の側面によれば、上記方法により製造されたホスファチジルセリン含有飲食物が提供される。
本発明の別の側面によれば、脳機能改善作用を有する飲食物の製造におけるホスファチジルセリンの使用が提供される。
本発明の別の側面によれば、脳機能改善作用を有する飲食物の製造におけるホスファチジルセリンの用途が提供される。
前記ホスファチジルセリンは、リン脂質とセリンを、ホスホリパーゼDの存在下、アセトンと水からなる均一相中で反応させる工程を含む製造方法により製造されたものであってもよい。
本発明の飲食物は乳、乳製品またはそれらを含む飲食物であってもよい。
本発明の飲食物は乳、乳製品またはそれらを含む飲食物を含む飲食物であってもよい。
本発明によれば、分散性、水溶性、耐熱性、耐酸性の改善されたホスファチジルセリンを含有する飲食物が得られる。
本発明と従来品(比較例)のホスファチジルセリンの水溶性を示す図である。 本発明品と従来品(比較例)のホスファチジルセリンの牛乳中における分散性・溶解性を示す図である。 本発明品と従来品(比較例)のOD600における濁度(透明性・分散性)を示すグラフである。 本発明品と従来品(比較例)のホスファチジルセリンの耐熱性を示すグラフである。 本発明品のホスファチジルセリンの耐酸性を示すグラフである。
本発明においては、リン脂質とセリンを、ホスホリパーゼDの存在下、アセトンと水からなる均一相中で反応させる工程を含む製造方法により製造されたホスファチジルセリンを用いる。該ホスファチジルセリンは、例えば、特許4878488号に記載の方法などにより製造することができる。該ホスファチジルセリンを添加することで、水溶性・分散性・溶解性の改善されたホスファチジルセリン含有飲食物を製造することができる。
本発明における飲食物には、飲料と食品が含まれる。飲料としては、例えば、ジュース、コーヒー、茶、乳、乳飲料および麦芽飲料等の清涼飲料ならびにビール、ワイン、日本酒、焼酎、ブランデー、ウイスキーおよびウォッカ等の酒類などが挙げられる。前記食品としては、菓子、パン・ケーキ類、穀粉、麺類、飯類、農産・林産加工食品、畜産加工品、水産加工品、乳・乳製品、油脂・油脂加工品、調味料またはその他の加工食品等が挙げられる。
本発明に係るホスファチジルセリンを含有する飲食物には乳製品も含まれる。本発明の飲食物に含まれる乳製品としては、乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和二十六年十二月二十七日厚生省令第五十二号)における、乳および乳製品が含まれる。すなわち、省令上の乳としては、生乳、牛乳、特別牛乳、生山羊乳、殺菌山羊乳、生めん羊乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳および加工乳、が挙げられ、省令上の乳製品としては、クリーム、バター、バターオイル、チーズ、濃縮ホエイ、アイスクリーム類、濃縮乳、脱脂濃縮乳、無糖練乳、無糖脱脂練乳、加糖練乳、加糖脱脂練乳、全粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、たんぱく質濃縮ホエイパウダー、バターミルクパウダー、加糖粉乳、調製粉乳、発酵乳、乳酸菌飲料および乳飲料が挙げられるが、本発明の乳製品は、これらに限定されず、これらを一部に含む食品、飲料等の組成物も含まれる。例えば、コーヒーを含む乳または乳製品入りコーヒー飲料、紅茶を含む乳または乳製品入り紅茶飲料の他、ココア、発酵乳風味飲料などが含まれる。
ホスファチジルセリン入り乳製品においては、ホスファチジルセリンが2価金属イオンと結合して沈殿を引き起こすという問題があり、それを防止するために通常乳化剤が用いられている。しかしながら、乳化剤が乳製品の風味を変化させるという問題から、乳化剤を多く配合できないという問題があり、結果としてホスファチジルセリンを多く配合できないという問題があった。本発明の乳製品では、従来よりも多くのホスファチジルセリンを配合することが可能となり、結果としてPSを豊富に含む乳飲料の製造が可能となる。また、従来と同程度のPSであっても、嗜好性の高い乳飲料の製造が可能となる。
本発明に係る乳製品は、ホスファチジルセリン濃度が10mg/L〜10g/Lであることが好ましく、より好ましくは20mg/L〜9g/Lであることが好ましく、最も好ましくは30mg/L〜8g/Lの範囲である。
本発明に係る、ホスファチジルセリン含有飲食物の製造方法においては、添加するホスファチジルセリン組成物中の2価イオン濃度を低減させることにより、ホスファチジルセリン含有飲食物中のホスファチジルセリンの沈殿発生を抑制することができる。
ここで、ホスファチジルセリン組成物中の2価イオンとしては、例えば、カルシウム、マグネシウムイオンが挙げられるがこれらに限られず、ホスファチジルセリンの沈殿を促進する2価イオンであれば含まれる。
上記製造方法において、添加するホスファチジルセリン組成物中の2価イオン濃度は、当該組成物の全重量を基準として、2重量%以下であることが好ましく、より好ましくは1重量%以下、さらに好ましくは0.5重量%以下、最も好ましくは0.01重量%以下である。
本発明には、上記製造方法により製造されたホスファチジルセリン含有乳製品も含まれる。
乳製品中で溶解性が悪く、耐熱性、耐酸性、耐塩性も低いホスファチジルセリン組成物は、製造者、消費者にとって不利となる点が多いが、本発明品で使用するホスファチジルセリン組成物は溶解性が改善され、水や牛乳に添加した場合に従来品に比べ透明度が高く、沈殿も少ないという特徴がある。また、耐熱性、耐酸性も確認されている。
本発明の実施形態の1つである牛乳にホスファチジルセリンを添加した場合、均一な溶液かつ安定な乳化状態を形成したことで耐熱性向上が確認できた。特に、乳製品の製造工程において、均一に分散かつ溶解することは、PSを添加する乳製品の開発に重要な性質となる。さらに耐熱性向上も、乳製品の製造上、有用なファクターとなる。
本発明の実施形態の1つであるヨーグルトにホスファチジルセリンを添加した場合、均一な溶液かつ安定な乳化状態を形成したことで耐酸性向上が確認できた。特に、PSは酸性条件で不安定な物質であるので、ヨーグルトなどの酸性乳製品中で溶解性、乳化安定性とともに耐酸性を持つことは産業上有用である。
本発明の実施形態の1つである粉ミルクに添加した場合、水あるいは湯中での溶解性や耐熱性向上が確認できた。特に、粉ミルクの製造工程においては、水への溶解性や耐熱性は不安定なPSを安定化し、最終製品まで調製するプロセスで重要である。また、消費者において、水あるいは湯中での溶解性や耐熱性は、製品の品質面を考えた上で有用なファクターとなる。
溶解性はホスファチジルセリンの塩の形態に依存し、カルシウム等の二価の塩では溶解性が悪くなる。従来品は主に、カルシウム等の二価の塩を形成しているため、溶解性が悪い。このため、通常、乳化剤等を使用し、溶解性を向上させる。一方、本発明で使用するホスファチジルセリン組成物であるLECI-PS50 PNは特別な製造方法(特許文献:特許4678488)で製造されており、乳化剤等を使用しなくても溶解性が向上するため、添加物を使用しない、溶解性に優れたホスファチジルセリンを提供でき、本発明の乳製品に好適に使用できる。
本発明のホスファチジルセリン含有飲食物によれば、脳機能が改善されるという効果が得られる。本明細書において、脳機能が改善されるとは記憶力の改善、学習効率の向上、作業効率の向上、注意欠如・多動性障害(ADHD)の予防・改善、認知症の予防・改善、集中力向上などをいう。脳機能が改善される飲食物中に含まれるホスファチジルセリンの含有量としては、飲食物全重量に対して0.001重量%〜5重量%、より好ましくは0.005重量%〜4重量%、特に好ましくは0.01重量%〜3重量%である。
本発明のホスファチジルセリン含有飲食物は、さらに、ドコサヘキサエン酸(DHA)、アラキドン酸、γ−アミノ酪酸(GABA)等の他の脳機能改善剤を含んでいてもよい。また、これらの酸化を防止するために、エイコサペンタエン酸、アスタキサンチン、ビタミンE、ビタミンC、セサミンなどの抗酸化作用を有する副成分を含んでいても良い。
以下に実施例を用いて本発明を説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
(実施例1)
LECI-PS50 PN、比較例(B: Lipogen社製、C: Doosan社製、D:Xian社製)記載のPSにおいて、それぞれ20mgを20gの水または牛乳に添加して室温で15分間撹拌した。撹拌終了後、PS分散液5mlをとり、試験管に移して、沈殿物の発生を目視により確認した。図1に水に溶解した場合の沈殿、図2に、牛乳に溶解した場合の沈殿の様子を示す。図1および図2から明らかなように、水および牛乳に添加した場合のPSの沈殿量はLECI-PS50 PNを添加した本発明品が最も少なかった。
(実施例2)
澄明性については、粉末レシチン(大豆レシチン)、LECI-PS 50 PN、比較例(Doosan社製)を用いて溶液状態を比較した。粉末レシチン(大豆レシチン)、LECI-PS50 PN、比較例(Doosan社製)記載のPSの1%水溶液を調製して、600nmによる吸光度を測定することにより濁度測定を行い、澄明性を評価した(図3)。その結果、従来品(比較例)に比べ、LECI-PS50 PNを添加した本発明品では約3分の1以下の濁度を示した。なお、「レシチン」は、狭義の意味ではリン脂質の1種類であるホスファチジルコリンを意味するが、広義の意味ではホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン等の代表的なリン脂質を主体とした混合物を意味する。
(実施例3)
さらに、LECI-PS 50 PNおよび比較例(Doosan社製)記載のPSについて、0.5%の水溶液を90℃、4分で加熱処理した後のPS残存量を測定した(図4)。PSの残存量は、0.5%水溶液 100μlをクロロホルム:メタノール=2:1に溶解したものを分析サンプルとし、HPLCにて分析した。加熱処理前、加熱処理後それぞれのピーク面積を算出し、加熱処理前を100として残存率を算出した。その結果、LECI-PS 50 PNを添加した本発明品では加熱後もPS残存量はほとんど変化しなかったが、比較例(Doosan社製)ではPS残存量が約15%減少した。
(実施例4)
さらに、市販のヨーグルト(pH4.5)にLECI-PS 50 PNまたは比較例(Doosan社製)記載のPSをヨーグルト全重量に対して0.1重量%となるように添加し、冷蔵(4℃)で14日間保管した。各PS添加後、3日後、10日後、14日後および30日後にPS残存量を測定し、耐酸性を評価した(図5)。その結果、LECI-PS 50 PNを添加した本発明品では14日後もほとんどPS残存率は変化せず、高い耐酸性が認められた。
本発明は、食品産業、飲料産業等において利用できる。

Claims (7)

  1. リン脂質とセリンを、ホスホリパーゼDの存在下、アセトンと水からなる均一相中で反応させる工程を含む製造方法により製造されたホスファチジルセリンを添加する工程を含む、ホスファチジルセリン含有飲食物の製造方法。
  2. ホスファチジルセリン含有飲食物の製造方法であって、飲食物に添加するホスファチジルセリン組成物中の2価イオン濃度を低減させる工程を含む、方法。
  3. 請求項1または2の製造方法により製造されたホスファチジルセリン含有飲食物。
  4. 請求項3に記載のホスファチジルセリン含有飲食物を含む組成物。
  5. 脳機能改善作用を有する飲食物の製造におけるホスファチジルセリンの使用。
  6. 脳機能改善作用を有する飲食物の製造におけるホスファチジルセリンの用途。
  7. 前記ホスファチジルセリンが、リン脂質とセリンを、ホスホリパーゼDの存在下、アセトンと水からなる均一相中で反応させる工程を含む製造方法により製造されたものである、請求項5または6のホスファチジルセリンの使用または用途。
JP2014223326A 2014-10-31 2014-10-31 ホスファチジルセリン含有飲食物およびその製造方法 Pending JP2016086703A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014223326A JP2016086703A (ja) 2014-10-31 2014-10-31 ホスファチジルセリン含有飲食物およびその製造方法
CN201510706540.6A CN105559092A (zh) 2014-10-31 2015-10-27 含磷脂酰丝氨酸的饮食物及其制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014223326A JP2016086703A (ja) 2014-10-31 2014-10-31 ホスファチジルセリン含有飲食物およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016086703A true JP2016086703A (ja) 2016-05-23

Family

ID=55870207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014223326A Pending JP2016086703A (ja) 2014-10-31 2014-10-31 ホスファチジルセリン含有飲食物およびその製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2016086703A (ja)
CN (1) CN105559092A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106036275A (zh) * 2016-06-08 2016-10-26 芜湖福民生物药业有限公司 含磷脂酰丝氨酸的饮料组合物、饮料及其制备方法
CN106072630A (zh) * 2016-06-08 2016-11-09 芜湖福民生物药业有限公司 含有磷脂酰丝氨酸的组合物和饮料及饮料的制备方法
CN107712506A (zh) * 2016-08-12 2018-02-23 苏州昆蓝生物科技有限公司 一种改善记忆力饮品的生产方法
CN107125752B (zh) * 2017-06-14 2020-06-30 安徽省芬格欣生物药业有限公司 一种增进记忆功能的磷脂酰丝氨酸口服液及制备方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004520845A (ja) * 2001-03-26 2004-07-15 ギヴエンテイス・ゲゼルシヤフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 認知能力を高めるための食品
JP4678488B2 (ja) * 2005-03-28 2011-04-27 ナガセケムテックス株式会社 リン脂質の加水分解方法及び塩基交換方法
JP2009232704A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Gunma Prefecture ホスホリパーゼdの製造法と利用法
CN101874630A (zh) * 2010-05-24 2010-11-03 崔晓廷 一种增强记忆力认知力的脑保健品
CN103131737A (zh) * 2011-11-26 2013-06-05 江南大学 一种酶法制备磷脂酰丝氨酸的方法
CN102676600A (zh) * 2012-04-28 2012-09-19 国家粮食局科学研究院 一种制备磷脂酰丝氨酸的方法
CN103892281B (zh) * 2014-04-11 2016-04-06 内蒙古伊利实业集团股份有限公司 含磷脂酰丝氨酸的营养组合物及其制备方法与应用

Also Published As

Publication number Publication date
CN105559092A (zh) 2016-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6564110B2 (ja) 飲食品用乳化組成物、飲食品用乳化組成物の製造方法、飲食品及び乳飲料
US9011958B2 (en) Stabilization of omega-3 fatty acids in saturated fat microparticles having low linoleic acid content
BR112014018665B1 (pt) produtos de queijo e cream cheese e métodos para preparação de um produto de queijo processado e um produto de cream cheese
US8828470B2 (en) Stabilization of omega-3 fatty acids in oil-water emulsions
JP2016086703A (ja) ホスファチジルセリン含有飲食物およびその製造方法
US20110305811A1 (en) Stabilization of omega-3 fatty acids in milk
JP6715930B2 (ja) ゲル状食品組成物及びこれを用いた食品
JP5312712B1 (ja) 乳飲料及びその製造方法
JP4063022B2 (ja) 液状飲食品用組成物および飲食品
TW201832670A (zh) 巧克力類食品以及巧克力類食品的異味產生的抑制方法
JP5907665B2 (ja) チーズスプレッド食品及びその製造方法
JP2009284859A (ja) 飲食品の甘味増強剤および甘味増強方法
US10561674B2 (en) Processes for the preparation of phospholipid-enriched dairy products as neutraceuticals for the formulation of functional foods
JPH06169735A (ja) 栄養飲料組成物
JP2018078849A (ja) 乳清ミネラル組成物
JP2012075366A (ja) フレッシュチーズ様食品
JP2021151197A (ja) 生クリーム風味を付与する方法
JP4101720B2 (ja) 弱酸性乳加工品の製造方法および弱酸性乳加工品
TWI777036B (zh) 食品及其製造方法、以及抑制食品中產生經時異味的方法
JP6227259B2 (ja) 耐酸性クリーム
RU2203550C1 (ru) Способ приготовления сливочного масла
JP5623959B2 (ja) 調製粉乳及びその製造方法、並びに酸化抑制剤
JP2017012068A (ja) 水中油型乳化組成物の製造方法及び加熱調理食品の製造方法
JP2018085984A (ja) 酵素処理加糖卵黄、及びそれを用いたプリン
BRPI0722007A2 (pt) Processo para a produção de um substituto de gordura láctea e substituto de gordura láctea