JP2016084081A - 船舶用プロペラ、及び船舶用プロペラの製造方法 - Google Patents

船舶用プロペラ、及び船舶用プロペラの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プロペラ作動効率を向上させた上で、水中で翼が回転することにより発生する音や振動を十分に低減することの可能な船舶用プロペラ、及び船舶用プロペラの製造方法を提供する。
【解決手段】推進軸の後端に配置されるハブと、バブの周方向に固定された複数の翼と、を有する船舶用プロペラであって、複数の翼は、軽量素材を含む材料で構成された翼本体16と、翼本体16の後縁部に、翼本体16の延在方向に沿うように設けられ、軽量素材を含む材料よりも比重の大きい材料で構成されたウェイト部材17と、をそれぞれ有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、船舶に使用される船舶用プロペラ、及び船舶用プロペラの製造方法に関する。
従来、船舶用プロペラの材料としては、海水耐食性に優れたアルミ青銅鋳物製のものが多く用いられている。
船舶用プロペラは、推進軸のボス部に取り付けたブレード(翼)を数十〜数百rpmの回転速度で回転させて推進力を得る必要があるため、ブレードには大きな荷重がかかる。
一方、流体力学的特性から、プロペラの作動効率を向上させるためには、大直径低回転数化にすることが好ましい。
しかしながら、大直径化によるブレードの大型化は、重量の増大や、ブレードを支える軸系(推進軸も含む)の大型化を招く。このような背景から、ブレードの軽量化は、船舶用プロペラの性能を向上させる上で、重要な要素となる。
なお、ブレードの角度を回転数に応じて可変させる機構である可変ピッチ機構は、ブレードを歯車等の機構を介して、油圧装置で回転させる構成となっているため、ブレードを軽量化することによって、この可変ピッチ機構の構造の簡略化や小型化も可能となる。
近年、プロペラ作動効率の向上と同時に、振動抑制性能も要求されており、こうした要求に対して、金属製のブレードで対応するのには限界がある。このため、ブレードの軽量化及び強度、並びに振動抑制性能を向上させるような構造或いは材料が望まれている。
上記問題を解決可能な技術として、例えば、特許文献1がある。特許文献1には、翼部と翼根フランジ部とからなる軸流ファンのブレードにおいて、翼部と翼部フランジ部とを繊維強化プラスチック複合材で一体的に形成した軸流ファンのブレードが開示されている。
特開平11−22696号公報
ところで、近年、環境保護団体等から、船舶用プロペラから発生する音や振動を小さくすることが望まれている。
しかしながら、特許文献1に開示されたブレード(翼)は、ブレード全体が繊維強化プラスチック複合材で構成されているため、船舶用のブレードとして用いた場合、翼の音や振動を十分に低減することが困難であるという問題があった。
なお、ブレード(翼)を同一の軽金属で構成した場合(軽金属を用いることで、ブレードを軽量化させた場合)も同様な問題が発生する。
そこで、本発明は、プロペラ作動効率を向上させた上で、水中で翼が回転することにより発生する音や振動を十分に低減することの可能な船舶用プロペラ、及び船舶用プロペラの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る船舶用プロペラは、推進軸の後端に配置されるハブと、前記バブの周方向に固定された複数の翼と、を有する船舶用プロペラであって、前記複数の翼は、軽量素材を含む材料で構成された翼本体と、前記翼本体の後縁部の延在方向に沿うように、前記翼本体の後縁部に設けられ、前記軽量素材を含む材料よりも比重の大きい材料で構成されたウェイト部材と、をそれぞれ有することを特徴とする。
本発明によれば、軽量素材を含む材料で翼本体を構成することで、翼本体の軽量化を図ることが可能となるため、プロペラを大型化させた場合でもプロペラ作動効率を向上させることができる。
また、軽量素材を含む材料よりも比重の大きい材料で構成されたウェイト部材を有することにより、翼の後縁部のモーダルマスを大きくすることが可能となるので、水中で複数の翼が回転する際に発生する音や振動を十分に低減することができる。
つまり、プロペラ作動効率を向上させた上で、水中で翼が回転することにより発生する音や振動を十分に低減することができる。
また、上記本発明の一態様に係る船舶用プロペラにおいて、前記比重の大きい材料は、金属であり、前記ウェイト部材の後縁部に設けられ、かつ該ウェイト部材の延在方向に延在するセレーションを有してもよい。
このように、ウェイト部材を構成する比重の大きい材料として、金属を用いることで、ウェイト部材に容易に重みを持たせることができる。
また、ウェイト部材の後縁部に、ウェイト部材の延在方向に延在するセレーションを設けることで、水中で複数の翼が回転することにより発生する音や振動をさらに低減することができる。
また、上記本発明の一態様に係る船舶用プロペラにおいて、前記軽量素材は、繊維強化プラスチック複合材料であってもよい。
このように、軽量素材として、繊維強化プラスチック複合材料を用いることで、軽金属を翼本体の材料として用いた場合と比較して、翼本体をさらに軽量化することができる。
また、上記本発明の一態様に係る船舶用プロペラにおいて、前記セレーションは、鋸歯状に配置され、かつ三角形とされた複数の歯型部及び/または台形とされた複数の歯型部で構成されており、前記歯型部の長さLを該歯型部のピッチPで割った値は、0.5以上30以下であってもよい。
歯型部の長さLを歯型部のピッチPで割った値(=L/P)が0.5よりも小さいと、歯型部を設けることによる回転する翼の音や振動の抑制効果が小さくなってしまう。
一方、歯型部の長さLを歯型部のピッチPで割った値(=L/P)が30よりも大きいと、ピッチPに対する歯型部の長さLが大きくなりすぎるため、歯元の小さい先鋭な形状となるため、歯型部の強度が低下してしまう。
よって、鋸歯状に配置され、かつ三角形とされた複数の歯型部及び/または台形とされた複数の歯型部によりセレーションを構成し、かつ歯型部の長さLを歯型部のピッチPで割った値(=L/P)を0.5以上30以下にすることで、歯型部の強度を十分に確保した上で、セレーションが無い場合と比較して、より翼の音や振動の抑制効果を得ることができる。
また、上記本発明の一態様に係る船舶用プロペラにおいて、前記翼本体は、その一部が前記ウェイト部材内に配置される突出部を有し、前記ウェイト部材は、前記突出部を収容する凹部を有しており、前記ウェイト部材と前記翼本体とは、接着層で接着させてもよい。
このように、一部がウェイト部材内に配置される突出部を有する翼本体と、突出部の形状を収容する凹部を有するウェイト部材と、を含むことで、接着層で接着されるウェイト部材と翼本体との間の接着面積を増加させることが可能となるので、ウェイト部材と翼本体との間を強固に接着することができる。
また、上記本発明の一態様に係る船舶用プロペラにおいて、前記翼本体の表面、及び前記ウェイト部材の表面を保護するコーティング層を有してもよい。
このように、翼本体の表面、及びウェイト部材の表面を保護するコーティング層を有することで、翼本体及びウェイト部材が直接水や海水に浸漬されることが無くなるため、水や海水から翼本体及びウェイト部材を保護することができる。
また、上記本発明の一態様に係る船舶用プロペラにおいて、前記コーティング層は、耐水性及び耐食性を有する層であってもよい。
このように、コーティング層として、耐水性及び耐食性を有する層を用いることで、水中や海水中で船舶用プロペラが使用された際、翼本体及びウェイト部材を確実に水及び海水から保護することができる。
また、上記本発明の一態様に係る船舶用プロペラにおいて、前記翼本体は、補強部材と、該補強部材を被覆する外部材と、を有しており、前記補強部材は、前記翼本体の強度を確保可能で、かつ軽量な材料で構成されており、前記外部材は、前記繊維強化プラスチック複合材料で構成されていてもよい。
このように、翼本体を構成する補強部材を、翼本体の強度を確保可能な材料で、かつ軽量な材料で構成するとともに、翼本体を構成する外部材を、繊維強化プラスチック複合材料で構成することで、翼本体に十分な強度を付与した上で、翼本体の軽量化を図ることができる。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る船舶用プロペラの製造方法は、推進軸の後端に配置されるハブと、前記バブの周方向に固定された複数の翼と、を有する船舶用プロペラの製造方法であって、軽量素材を含む材料を用いて、翼本体を作製する工程と、前記軽量素材を含む材料よりも比重の大きい材料を用いて、ウェイト部材を作製する工程と、前記翼本体の長さ方向に沿うように、接着層により、前記翼本体の後縁部に前記ウェイト部材を接着する接着工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、軽量素材を含む材料を用いて、翼本体を作製することで、翼本体の軽量化を図ることが可能となるため、プロペラを大型化させた場合でもプロペラ作動効率を向上させることができる。
また、軽量素材を含む材料よりも比重の大きい材料を用いて、ウェイト部材を作製し、翼の長さ方向に沿うように、接着層により、翼本体の後縁部にウェイト部材を接着することにより、翼の後縁部のモーダルマスを大きくすることが可能となるので、水中で複数の翼が回転する際に発生する音や振動を十分に低減することができる。
つまり、プロペラ作動効率を向上させた上で、水中で翼が回転することにより発生する音や振動を十分に低減することができる。
また、上記本発明の一態様に係る船舶用プロペラの製造方法において、前記ウェイト部材を作製する工程では、該ウェイト部材の材料として金属を用いるとともに、鋳造法により、前記ウェイト部材の後縁部に、該ウェイト部材の延在方向に延在するセレーションを形成してもよい。
このように、ウェイト部材の材料として金属を用いるとともに、鋳造法により、ウェイト部材の後縁部に、ウェイト部材の延在方向に延在するセレーションを形成することで、セレーションを有するウェイト部材の形状に対応した鋳型を用いることで、別途、NC加工機を用いてセレーションを加工する工程を設ける必要がなくなるため、簡便に、セレーションを有するウェイト部材を作製することができる。
なお、セレーションは、例えば、金属ブロックを削り出すことで形成してもよい。
また、上記本発明の一態様に係る船舶用プロペラにおいて、前記軽量素材として、繊維強化プラスチック複合材料を用いてもよい。
このように、軽量素材として、繊維強化プラスチック複合材料を用いることで、軽金属を翼本体の材料として用いた場合と比較して、翼本体をさらに軽量化することができる。
また、上記本発明の一態様に係る船舶用プロペラの製造方法において、前記翼本体を作製する工程では、前記翼本体のうち、前記ウェイト部材と接着される側の端部に突出部を形成し、前記ウェイト部材を作製する工程では、前記ウェイト部材のうち、前記翼本体と接着される側の端部に前記突出部を収容する凹部を形成してもよい。
このように、接着工程の前に、翼本体のうち、ウェイト部材と接着される側の端部に突出部を形成し、ウェイト部材のうち、翼本体と接着される側の端部に突出部を収容する凹部を形成することにより、接着層で接着されるウェイト部材と翼本体との間の接着面積を増加させることが可能となるので、ウェイト部材と翼本体との間を強固に接着することができる。
また、上記本発明の一態様に係る船舶用プロペラの製造方法において、前記接着工程後に、前記翼本体の表面、及び前記ウェイト部材の表面を覆うコーティング層を形成する工程を有してもよい。
このように、接着工程後に、翼本体の表面、及びウェイト部材の表面を覆うコーティング層を形成することで、翼本体及びウェイト部材が直接水や海水に浸漬されることが無くなるため、水や海水から翼本体及びウェイト部材を保護することができる。
本発明によれば、プロペラ作動効率を向上させた上で、水中で翼が回転することにより発生する音や振動を十分に低減することができる。
本発明の実施の形態に係る船舶用プロペラの斜視図である。 図1に示す翼の平面図である。 図2に示す翼のA−A線方向の断面図である。 図2に示すセレーションの一部を拡大した図である。 セレショーンの他の例を示す拡大図(その1)である。 セレショーンの他の例を示す拡大図(その2)である。 セレショーンの他の例を示す拡大図(その3)である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の船舶用プロペラの寸法関係とは異なる場合がある。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る船舶用プロペラの斜視図である。図2は、図1に示す翼の平面図である。図2に示すB方向は、翼本体16の後縁部の延在方向(言い換えれば、ウェイト部材17、及びウェイト部材17の後縁部の延在方向)を示している。
図3は、図2に示す翼のA−A線方向の断面図である。図1〜図3に示す構造体において、同一構成部分には同一符号を付す。
図1〜図3を参照するに、本実施の形態の船舶用プロペラ10は、ハブ12と、複数の翼14と、を有する。
ハブ12は、推進軸11の後端を挿入可能なリング状部材であり、推進軸11の後端に固定されている。ハブ12は、その外周部に翼14の基端が 嵌合される嵌合用溝(図示せず)を複数有する。
複数の翼14は、ハブ12の周方向に所定の間隔で配置されている。なお、図1では、一例として、5枚の翼14を図示したが、翼14の枚数は、複数であればよく、5枚に限定されない。
翼14は、翼本体16と、ウェイト部材17と、接着層19と、コーティング層22と、を有する。翼本体16は、軽量素材(例えば、繊維強化プラスチック複合材料)を含む材料で構成されており、補強部材24と、外部材25と、を有する。
補強部材24は、翼本体16の強度を確保可能な材料で構成された板状の部材である。補強部材24は、外部材25内に内設されている。
補強部材24の外形は、例えば、翼14の外形を縮小させた形状とすることができる。補強部材24は、外部材25を構成する材料よりも強度の高い材料で構成されている。
このような補強部材24の材料としては、例えば、船舶用プロペラの材料として用いられるアルミ青銅合金、ニッケルアルミ合金、青銅合金、銅合金等の合金、或いは、金属のうち、比重が5未満とされた軽金属を用いるとよい。
補強部材24の材料となる軽金属としては、例えば、は、アルミニウム(比重2.7)、チタン(比重4.5)、アルカリ金属、アルカリ土類金属等を用いることができる。
外部材25は、補強部材24を被覆するように、補強部材24の外側に配置されている。外部材25は、翼本体16の外形の一部を構成している。
外部材25は、ウェイト部材17が接着(固定)される側の外部材25の端部からウェイト部材17の先端に向かう方向に突出する突出部25Aを有する。突出部25Aは、接着層19を介して、ウェイト部材17に設けられた後述する凹部17A内に固定される部分である。
このように、ウェイト部材17内に配置される突出部25Aを含む外部材25(翼本体16)と、突出部25Aを収容する凹部17Aを含むウェイト部材17と、を有することで、接着層19で接着されるウェイト部材17と翼本体16との間の接着面積を増加させることが可能となる。ウェイト部材17と翼本体16とを強固に接着することができる。
図3に示すように、突出部25Aの断面形状としては、補強部材24からウェイト部材17の先端に向かう方向に対して、厚さが薄くなるような形状(例えば、三角形や台形等)が好ましい。
突出部25Aの形状を上記形状とすることにより、翼本体16とウェイト部17とを接着層19で接着する際、凹部17A内に突出部25Aを容易に挿入することができる。
また、突出部25Aは、翼本体16の後縁部の延在方向(B方向)に対して連続して延在する1つの突出部として構成してもよいし、翼本体16の後縁部の延在方向に対して複数配置された突出部で構成してもよい。
突出部25Aの突出量は、翼14の大きさ、ウェイト部材17の幅(B方向と直交する方向の幅)の大きさ、及びウェイト部材17に設けられる凹部17Aの深さによって適宜選択することが可能であるが、例えば、5cm〜20cmの範囲内で適宜設定することができる。
外部材25は、軽量素材である繊維強化プラスチック複合材料で構成されている。繊維強化プラスチック複合材料としては、例えば、カーボン繊維強化プラスチック複合材料、アラミド繊維強化プラスチック複合材料、ガラス繊維強化プラスチック複合材料の単体或いはこれらを2種以上組み合わせた積層構造体を用いることができる。異なる種類の繊維強化プラスチックを積層させる場合には、樹脂を用いて一体化させるとよい。
翼本体16のうち、強度や合成が必要とされる部分には、カーボン繊維強化プラスチックの割合を、他の繊維強化プラスチックの割合よりも高くするとよい。
また、翼本体16のうち、靱性を要求される部分には、アラミド繊維強化プラスチックの割合を、他の繊維強化プラスチックの割合よりも高くするとよい。
翼本体16のうち、電気的化学腐食現象の発生を抑制した部分には、ガラス繊維強化プラスチックの割合を、他の繊維強化プラスチックの割合よりも高くするとよい。
一般的に、ガラス繊維強化プラスチック複合材料は、強度的には少なくともアルミ合金と同等以上の強度及び剛性を有しており、必要な強度特性に応じてガラス繊維の量及び配向を調整することが可能であるため、最適な強度設計を実現できる。
また、ガラス繊維強化プラスチック複合材は、用いる樹脂を選定することによって、耐熱性、耐食性を容易に付与することができ、耐食性が求められる海水中のプロペラへの適用が容易になる。
さらに、ガラス繊維の構造としては、例えば、一方向に引き揃えられた繊維布や、縦糸と横糸とで構成された織物(平織りクロス)、短い繊維(ガラスチョップ)或いは短い繊維をマット状にしたチョップドマットを用いることが可能であるが、特に、強度を必要とする場合には一方向クロスや平織りクロス等を多く含む構成にするとよい。
このように、翼本体16を構成する補強部材24を、翼本体16の強度を確保可能な材料で、かつ軽量な材料(例えば、軽金属)で構成するとともに、翼本体16を構成する外部材25を、軽量素材である繊維強化プラスチック複合材料で構成することで、翼本体16に十分な強度を付与した上で、翼本体16の軽量化を図ることができる。
また、翼本体16を軽量化することで、複数の翼14も軽量化されるため、船舶用プロペラ10を大型化させた場合でもプロペラ作動効率を向上させることができる。
なお、図3では、一例として、補強部材24を有する翼本体16を例に挙げて説明したが、補強部材24は、必要に応じて設ければよく、本発明を実施する上で必修の構成ではない。
つまり、先に説明した繊維強化プラスチック複合材料のみを用いて翼本体16を構成してもよい。この場合、複数の翼14のさらなる軽量化を図ることが可能となるので、さらにプロペラ作動効率を向上させることができる。
ウェイト部材17は、翼本体16の後縁部に、翼本体16の後縁部の延在方向(B方向)に沿うように設けられている。ウェイト部材17は、突出部25Aを収容する凹部17Aを有する。凹部17Aの形状としては、例えば、突出部25Aの外形に対応するような溝(図3では、一例としてV字状の溝を図示する)にすることができる。
ウェイト部材17は、翼本体16を構成する材料(具体的には、本実施の形態の場合、補強部材24を構成する軽金属や外部材25を構成する繊維強化プラスチック複合材料)よりも比重の大きい材料で構成されている。ウェイト部材17を構成する材料としては、補強部材24を構成する金属の比重と同等以上の比重とされた金属、或いは、重金属(比重が5を超える金属)を用いることができる。
ウェイト部材17の材料となる重金属としては、例えば、鉄、金、白金、銀、銅、クロム、ニッケル、モリブデン、タングステン、錫等を用いることができる。
このように、翼本体16を構成する材料よりも比重の大きい材料で構成されたウェイト部材17を有することにより、翼14の後縁部のモーダルマスを大きくすることが可能となるので、水中で複数の翼14が回転する際に発生する音や振動を十分に低減することができる。
なお、本発明者らが、同一の材料で構成され、かつ同一の形状及び大きさとされた複数の翼本体よりなる第1及び第2の翼本体群を準備し、第1の翼本体群にウェイト部17を設け、第2の翼本体群にウェイト部を設けない状態で、騒音試験をおこなったところ、ウェイト部17を有する第1の翼本体群は、2dB以上の騒音効果があることが確認できた。
図1及び図2を参照するに、ウェイト部材17は、ウェイト部材17の後縁部に設けられ、かつウェイト部材17の後縁部の延在方向(B方向)に延在するセレーション28を有する。
セレーション28は、B方向に対して、鋸歯状に配置された複数の三角歯型部29(三角形とされた複数の歯型部)で構成されている。
図4は、図2に示すセレーションの一部を拡大した図である。図4において、図1及び図2に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図4を参照するに、セレーション28を構成する複数の三角歯型部29の形状は、平面視した状態において、先端が尖った三角形とされている。三角歯型部29は、例えば、三角歯型部29の長さL1を三角歯型部29のピッチP1で割った値(=L1/P1)は、例えば、0.5以上30以下となるように設定するとよい。
三角歯型部29の長さL1を三角歯型部29のピッチP1で割った値(=L1/P1)が0.5よりも小さいと、三角歯型部29を設けることによる回転する複数の翼14の音や振動を抑制する効果が小さくなってしまう。
一方、三角歯型部29の長さL1を三角歯型部29のピッチP1で割った値(=L1/P1)が30よりも大きいと、ピッチP1に対する三角歯型部29の長さL1が大きくなりすぎるため、歯元の小さい先鋭な形状となり、三角歯型部29の強度が低下してしまう。
したがって、三角歯型部29の長さL1を三角歯型部29のピッチP1で割った値(=L1/P1)を0.5以上30以下にすることで、三角歯型部29の強度を十分に確保した上で、セレーション28を設けることによる複数の翼14の音や振動の抑制効果を十分に得ることができる。
三角歯型部29の先端を構成する部分のウェイト部材17の厚さは、例えば、5mm〜50mmの範囲内で適宜選択することができる。また、三角歯型部29の基端を構成する部分のウェイト部材17の厚さは、例えば、10mm〜30mmの範囲内で適宜選択することができる。
図5〜図7は、セレショーンの他の例を示す拡大図である。図6及び図7に示す構造体において、同一構成部分には、同一符号を付す。図5〜図7において、図2に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
ここで、本実施の形態のウェイト部材17に適用可能な他のセレーション30,35,40の概略構成について説明する。
図5を参照するに、セレーション30は、複数の三角歯型部29に替えて、複数の台形歯型部31(台形とされた複数の歯型部)を有すること以外は、図4で説明したセレーション28と同様な構成とされている。
台形歯型部31の形状は、平面視した状態において、台形とされている。また、台形の上底(下底よりも長さの短い辺)が台形歯型部31の先端側に配置されている。
先に説明した三角歯型部29のL1/P1と同様な理由により、台形歯型部31の長さL2を台形歯型部31のピッチP2で割った値(=L2/P2)は、例えば、0.5以上30以下にするとよい。
このように、複数の三角歯型部29に替えて、三角歯型部29よりも破損しにくい複数の台形歯型部31を有することにより、セレーション30の破損を抑制することができるとともに、加工及び取り付けに従事する作業者の安全を確保することができる。
図6を参照するに、セレーション35は、図4に示す複数の三角歯型部29の角部を、丸みを帯びた形状(以下、「ラウンド形状」という)にした複数の歯型部36(三角歯型部の一種)を有すること以外は、図4で説明したセレーション28と同様な構成とされている。
この場合も、先に説明した三角歯型部29のL1/P1と同様な理由により、歯型部36の長さL3を歯型部36のピッチP3で割った値(=L3/P3)は、例えば、0.5以上30以下にするとよい。
このように、図4に示す複数の三角歯型部29の角部を、丸みを帯びた形状にした複数の歯型部36で構成することで、セレーション35の破損を抑制することができるとともに、加工及び取り付けに従事する作業者の安全を確保することができる。
図7を参照するに、セレーション40は、図5に示す複数の台形歯型部31の角部を、ラウンド形状にした複数の歯型部41(台形歯型部の一種)を有すること以外は、図5で説明したセレーション30と同様な構成とされている。
この場合も、先に説明した三角歯型部29のL1/P1と同様な理由により、歯型部41の長さL4を歯型部41のピッチP4で割った値(=L4/P4)は、例えば、0.5以上30以下にするとよい。
このように、図5に示す複数の台形歯型部31の角部を、ラウンド形状にした複数の歯型部41で構成することで、セレーション40の破損を抑制することができるとともに、加工及び取り付けに従事する作業者の安全を確保することができる。
上記説明した図5〜図7に示すセレーション30,35,40を用いた場合も、セレーション28を用いた場合と同様な効果を得ることができる。
なお、上記説明したセレーション28,30,35,40に替えて、図4〜図7に示す三角歯型部29、台形歯型部31、歯型部36,41のうち、少なくとも2種以上の歯型部を組み合わせ、かつ鋸歯状に少なくとも2種以上の歯型部を複数配置することで構成されたセレーションを用いてもよい。この場合も、セレーション28を用いた場合と同様な効果を得ることができる。
接着層19は、翼本体16とウェイト部材17とが対向する面(突出部25Aの表面や凹部17Aの内面も含む)に配置されており(言い換えれば、翼本体16とウェイト部材17との間に配置されており)、翼本体16とウェイト部材17とを接着している。
翼本体16とウェイト部材17との間に配置される接着層19の厚さは、例えば、0.5mm〜5mmの範囲内とすることができる。
接着層19としては、外部材25を構成する繊維強化プラスチック複合材料とウェイト部17を構成する材料(例えば、軽金属)とを強固に接着させることの可能なものを用いるとよい。
具体的には、接着層19としては、例えば、ポリアミド系接着層、エポキシ系接着層、ビニルエステル樹脂系接着層等を用いることができる。
コーティング層22は、接着層19により接着された翼本体16とウェイト部材17との表面を覆うように設けられている。
このように、翼本体16の表面、及びウェイト部材17の表面を保護するコーティング層22を有することで、翼本体16及びウェイト部材17が直接水や海水に浸漬されることが無くなるため、水中や海水中で船舶用プロペラ10が使用された際、翼本体16及びウェイト部材17を確実に水及び海水から保護することができる。
また、コーティング層22としては、例えば、耐水性及び耐食性を有する層を用いるとよい。このように、コーティング層22として、耐水性及び耐食性を有する層を用いることで、翼本体16及びウェイト部材17を確実に水や海水から保護することができる。
耐水性及び耐食性を有し、かつコーティング層22に適用可能な層としては、例えば、ポリウレタン系コーティング層、エラストマーコーティング層等を例示することができる。また、コーティング層22として、これら層を用いた場合、コーティング層22の厚さは、例えば、0.5mm〜10mmとすることができる。
本実施の形態の船舶用プロペラによれば、軽量素材(例えば、繊維強化プラスチック複合材料)を含む材料で翼本体16を構成することにより、翼本体16の軽量化を図ることが可能となるため、プロペラを大型化させた場合でもプロペラ作動効率を向上させることができる。
また、翼本体16を構成する材料よりも比重の大きい材料で構成されたウェイト部材17を有することにより、翼14の後縁部のモーダルマスを大きくすることが可能となるので、水中(海水中も含む)で複数の翼14が回転する際に発生する音や振動を十分に低減することができる。
つまり、複数の翼14の後縁部を重くするウェイト部材17を有することで、プロペラ作動効率を向上させた上で、水中で翼14が回転することにより発生する音や振動を十分に低減することができる。
また、ウェイト部材17にセレーション28を設けることで、セレーション28が無いウェイト部17を用いた場合と比較して、水中(海水中も含む)で翼14が回転することにより発生する音や振動を抑制する効果をさらに向上させることができる。
なお、本実施の形態では、翼本体16が補強部材24を有する場合を例に挙げて説明したが、補強部材24に替えて、例えば、軽量な硬質プラスチック発泡体やグラファイト発泡材等を用いてもよい。この場合、翼14のさらなる軽量化を図ることが可能となるので、プロペラ作動効率をさらに向上させることができる。
また、本実施の形態では、コーティング層22を設けた場合を例に挙げて説明したが、コーティング層22は、必要に応じて設ければよく、本発明を実施する上で、必修の構成ではない。
次いで、図1〜図3を参照して、本実施の形態の船舶用プロペラ10の製造方法について説明する。
始めに、周知の手法により、軽量素材(例えば、繊維強化プラスチック複合材料)を含む材料を用いて、突出部25Aを有する翼本体16を複数作製する。このとき、軽量素材として繊維強化プラスチック複合材料を用いる場合、繊維強化プラスチック複合材料としては、先に説明したものを適宜選択して用いることができる。
次いで、翼本体16を構成する材料よりも比重の大きい材料(例えば、銅合金或いは重金属などの金属)を用いて、突出部25Aを収容可能な凹部17A、及びセレーション28を有するウェイト部材17を作製する。
このように、ウェイト部材17の材料として金属(例えば、鉄、アルミニウム合金、銅。真鍮等)を用いることで、鋳造法を用いることが可能となり、凹部17A及びセレーション28を有するウェイト部材17を一括して容易に作製することができる。
具体的には、例えば、下記手法により、凹部17A及びセレーション28を有するウェイト部材17を複数形成する。
始めに、ウェイト部材17の母材となる金属を溶融させた溶湯を、凹部17A及びセレーション28を有するウェイト部材17の形状に対応した鋳型に注入する。次いで、鋳型内において、注いだ溶湯を冷却させ、その後、鋳型から固まった溶湯であるウェイト部材17の原型を取り出し、ウェイト部材17の原型を研磨加工することで、凹部17A及びセレーション28を有するウェイト部材17を作製する。
セレーション28は、例えば、金属ブロックをNCマシーンで削り出すことで形成してもよい。
なお、ここでは、一例として、凹部17A及びセレーション28を有するウェイト部材17を作製する場合を例に挙げて説明したが、セレーション28を有していなくて、かつ凹部17Aを有するウェイト部材は、該ウェイト部材の形状に対応した鋳型を用いること以外は、上述した手法と同様な方法を用いて作製することができる。
次いで、周知の手法により、翼本体16の後縁部に接着層19を形成し、接着層19が形成された突出部25Aを凹部17A内に挿入させ、接着層19により、翼本体16の後縁部にウェイト部材17を接着する。このとき、具体的な接着層19としては、上述した接着層を用いることができる。
次いで、周知の手法により、翼本体16の表面、及びウェイト部材17の表面を覆うコーティング層22を形成する。これにより、翼本体16と、ウェイト部17と、が一体とされ、かつコーティング層22を有する複数の翼14が作製される。
具体的には、下記手法により、コーティング層22を形成する。
始めに、コーティング層22の母材となる塗料としてエラストマーを準備する。次いで、翼本体16の表面、及びウェイト部材17の表面を被覆するように塗料を塗ることで、該塗料よりなるコーティング層22を形成する。このとき、例えば、スプレーガンを用いることができる。コーティング層22としては、上述した層を用いることができる。
なお、コーティング層22を形成する前に、例えば、機械的、化学的、或いは電気的な処理によって、翼本体16の表面、及びウェイト部17の表面に存在する異物などを除去する処理を行ってもよい。
その後、推進軸11に固定されたハブ12の複数の嵌合溝(図示せず)に、翼14を挿入し、固定することで、図1に示す本実施の形態の船舶用プロペラ10が製造される。
本実施の形態の船舶用プロペラの製造方法によれば、軽量素材(例えば、繊維強化プラスチック複合材料)を含む材料で翼本体16を形成することで、翼本体16の軽量化を図ることが可能となるため、プロペラを大型化させた場合でもプロペラ作動効率を向上させることができる。
また、翼本体16を構成する材料よりも比重の大きい材料を用いて、ウェイト部材17を形成することにより、翼14の後縁部のモーダルマスを大きくすることが可能となるので、水中(海水中も含む)で複数の翼14が回転する際に発生する音や振動を十分に低減することができる。
つまり、複数の翼14の後縁部を重くするウェイト部材17を形成することで、プロペラ作動効率を向上させた上で、水中(海水中も含む)で翼14が回転することにより発生する音や振動を十分に低減することができる。
また、鋳造法により、凹部17A及びセレーション28を有するウェイト部材17を形成することで、別途、凹部17Aを形成する工程や、セレーション28を形成する工程を設ける必要がなくなるため、凹部17A及びセレーション28を簡便な手法で形成することができる。
さらに、ウェイト部材17にセレーション28を形成することで、セレーション28が無いウェイト部17を用いた場合と比較して、水中(海水中も含む)で複数の翼14が回転することにより発生する音や振動を抑制する効果をさらに向上させることができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、本実施の形態では、図1に示すように、推進軸11に取り付けられたハブ12に、複数の翼14を固定させた船舶用プロペラ10を例に挙げて説明したが、本発明は、ハブ12を用いることなく、推進軸11に直接複数の翼14を固定した構成とされた船舶用プロペラ(図示せず)にも適用可能である。この場合、本実施の形態の船舶用プロペラ10と同様な効果を得ることができる。
本発明は、船舶に使用される船舶用プロペラ、及び船舶用プロペラの製造方法に適用できる。
10…船舶用プロペラ、11…推進軸、12…ハブ、14…翼、16…翼本体、17…ウェイト部材、17A…凹部、19…接着層、22…コーティング層、24…補強部材、25…外部材、25A…突出部、28,30,35,40…セレーション、29…三角歯型部、31…台形歯型部、36,41…歯型部、B…方向、L1,L2,L3,L4…長さ、P1,P2,P3,P4…ピッチ

Claims (13)

  1. 推進軸の後端に配置されるハブと、前記バブの周方向に固定された複数の翼と、を有する船舶用プロペラであって、
    前記複数の翼は、軽量素材を含む材料で構成された翼本体と、
    前記翼本体の後縁部の延在方向に沿うように、前記翼本体の後縁部に設けられ、前記軽量素材を含む材料よりも比重の大きい材料で構成されたウェイト部材と、
    をそれぞれ有することを特徴とする船舶用プロペラ。
  2. 前記比重の大きい材料は、金属であり、
    前記ウェイト部材の後縁部に設けられ、かつ該ウェイト部材の延在方向に延在するセレーションを有することを特徴とする請求項1記載の船舶用プロペラ。
  3. 前記軽量素材は、繊維強化プラスチック複合材料であることを特徴とする請求項1または2記載の船舶用プロペラ。
  4. 前記セレーションは、鋸歯状に配置され、かつ三角形とされた複数の歯型部及び/または台形とされた複数の歯型部で構成されており、
    前記歯型部の長さLを該歯型部のピッチPで割った値は、0.5以上30以下であることを特徴とする請求項2または3記載の船舶用プロペラ。
  5. 前記翼本体は、その一部が前記ウェイト部材内に配置される突出部を有し、
    前記ウェイト部材は、前記突出部を収容する凹部を有しており、
    前記ウェイト部材と前記翼本体とは、接着層で接着されていることを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載の船舶用プロペラ。
  6. 前記翼本体の表面、及び前記ウェイト部材の表面を保護するコーティング層を有することを特徴とする請求項1ないし5のうち、いずれか1項記載の船舶用プロペラ。
  7. 前記コーティング層は、耐水性及び耐食性を有する層であることを特徴とする請求項6記載の船舶用プロペラ。
  8. 前記翼本体は、補強部材と、該補強部材を被覆する外部材と、を有しており、
    前記補強部材は、前記翼本体の強度を確保可能で、かつ軽量な材料で構成されており、
    前記外部材は、前記繊維強化プラスチック複合材料で構成されていることを特徴とする請求項3ないし6のうち、いずれか1項記載の船舶用プロペラ。
  9. 推進軸の後端に配置されるハブと、前記バブの周方向に固定された複数の翼と、を有する船舶用プロペラの製造方法であって、
    軽量素材を含む材料を用いて、翼本体を作製する工程と、
    前記軽量素材を含む材料よりも比重の大きい材料を用いて、ウェイト部材を作製する工程と、
    前記翼本体の長さ方向に沿うように、接着層により、前記翼本体の後縁部に前記ウェイト部材を接着する接着工程と、
    を有することを特徴とする船舶用プロペラの製造方法。
  10. 前記ウェイト部材を作製する工程では、該ウェイト部材の材料として金属を用いるとともに、鋳造法により、前記ウェイト部材の後縁部に、該ウェイト部材の延在方向に延在するセレーションを形成することを特徴とする請求項9記載の船舶用プロペラの製造方法。
  11. 前記軽量素材として、繊維強化プラスチック複合材料を用いることを特徴とする請求項9または10記載の船舶用プロペラの製造方法。
  12. 前記翼本体を作製する工程では、前記翼本体のうち、前記ウェイト部材と接着される側の端部に突出部を形成し、
    前記ウェイト部材を作製する工程では、前記ウェイト部材のうち、前記翼本体と接着される側の端部に前記突出部を収容する凹部を形成することを特徴とする請求項9ないし11のうち、いずれか1項記載の船舶用プロペラの製造方法。
  13. 前記接着工程後に、前記翼本体の表面、及び前記ウェイト部材の表面を覆うコーティング層を形成する工程を有することを特徴とする請求項9ないし12のうち、いずれか1項記載の船舶用プロペラの製造方法。
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