JP2011051515A - 船舶用プロペラ - Google Patents

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【課題】船舶用プロペラとして高い制振特性を得る。
【解決手段】船舶用プロペラは、ハブと、ハブに対してそれぞれ固定される複数のブレードBと、を備える。各ブレードBは、互いに材料又は構造の異なる複数の層を積層した積層構造によって構成されており、制振層13,17,19,20を含む。複数の層の内の少なくとも1つの層が粘弾性を示すエラストマーを含んで構成されることによって、特定の材料の特性に依存することのない制振特性が得られる。
【選択図】図2

Description

本発明は、船舶用プロペラに関する。
船舶用プロペラは、その要求特性に応じて種々の材料及び構造が採用されている。例えば特許文献1には、繊維強化プラスチックを用いることによって軽量化を図った船舶用プロペラが開示されている。
特表昭63−502575号公報
ところで、船舶用プロペラに、特に振動低減及びそれに伴う騒音低減特性が求められる場合には、船舶用プロペラを制振合金製とすることが従来から行われている。しかしながら、制振合金製のプロペラは、その制振特性が材料の制振特性に依存し、プロペラの制振特性をそれ以上に向上させることは難しい。また、制振合金製のプロペラは、疲労強度が低いという別の問題もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、船舶用プロペラとして高い制振特性を得ることにある。
本願発明者らは、制振合金製プロペラのような単一材料のプロペラではなく、船舶用プロペラのブレードを、互いに材料の異なる複数の層を積層した積層構造を含んで構成することに着目して検討を重ねたところ、積層構造を構成する複数の層の内の少なくとも1つの層を、粘弾性を示す粘弾性体を含んで構成することによって、ブレードの高い制振特性が得られる点を見出した。
ここに開示する船舶用プロペラは、ハブと、当該ハブに対して固定されると共に、当該ハブからラジアル方向に延びる複数のブレードと、を備え、前記各ブレードは、互いに材料又は構造の異なる複数の層を積層した積層構造を含んで構成されている。そして、前記複数の層の内の少なくとも1つの層は、粘弾性を示すエラストマーを含んで構成されることによって前記ブレードの振動を抑制する制振層であるとする。ここで「構造の異なる層」には、例えば繊維強化プラスチックにおいては、その繊維の配向方向が異なることも含み得る。
プロペラのブレードに、粘弾性を示すエラストマーを含んで構成される制振層を設けることによって、ブレードの制振特性が向上する。また、単一材料の場合にはプロペラの特性が当該材料の特性に依存するのに対し、前記の構成では材料又は構造の異なる複数の層を積層しているため、プロペラの特性が、特定の材料の特性に依存することがなくなる。その結果、ブレードのさらに高い制振特性が実現し得る。
前記エラストマーの損失係数は、0.02〜0.8である、としてもよい。こうすることで、ブレードの高い制振特性が得られる。
前記制振層は、前記積層構造において隣り合う層の間に介在して、当該2つの層を互いに接着する接着層である、としてもよい。
制振層と接着層との兼用化はブレード構造を簡略化させる。このことはまた、ブレードの軽量化の点でも有利である。接着層の接着強度は、5MPa以上であることが好ましく、この場合において接着層の損失係数は、0.02〜0.2、好ましくは0.02〜0.1、より好ましくは0.02〜0.08であるとしてもよい。接着層はこのように、所定の損失係数と接着強度とを併せ持つことが好ましい。
前記接着層は、アクリル樹脂系接着剤、又は、ウレタン樹脂系接着剤を含んで構成されている、としてもよい。
アクリル樹脂系接着剤及びウレタン樹脂系接着剤は、所望の粘弾性を示すと共に、必要な接着性能を満たすことができる。このため、高い制振特性を備えたブレードを実現する点で特に有効である。
前記接着層の厚みは、2〜10mmに設定されている、としてもよい。接着層の厚みを比較的分厚くすることによって、高い制振特性を得る上で有利になる。また、粘弾性を示すエラストマーは弾性率が比較的低いが、この厚みの範囲であれば、ブレードに適用しても固有振動数に悪影響を及ぼさないことを見出した。また、接着層の厚みを分厚くしたときには接着強度が低下するため、接着強度の点から前記の上限が規定され得る。また、接着の施工作業の観点からも、前記の下限値以上とすることが好ましい。
前記制振層は、前記ブレードの最外層を構成するコーティング層である、としてもよい。最外層のコーティング層は、前記の接着層と比較して、接着強度レベルの低いエラストマーを適用可能であり、そのことにより、より大きな損失係数を有するエラストマーを選択し得る。具体的にコーティング層の損失係数は、0.02〜0.8としてもよい。
制振層とコーティング層とを兼用させることは、ブレード構造を簡略化させると共に、ブレードの軽量化の点で有利になる。
前記コーティング層は、ポリウレタン樹脂を含んで構成されている、としてもよい。ポリウレタン樹脂は、ブレードの高い制振特性を得る上で有効であり、しかも、ポリウレタン樹脂コーティングは、ブレード内部への浸水を抑制し得る。
前記各ブレードは、前記ラジアル方向に延びる桁と、前記桁を覆うように配設される外皮と、を含んで構成され、前記制振層は、少なくとも前記桁と前記外皮との間に介在している、としてもよい。
桁及び外皮を備えたブレードにおいては、桁は、曲げ荷重及び引っ張り荷重を主として分担する部材となり、外皮は、ねじり荷重を主として分担する部材となる。また、桁が外皮に覆われ、さらにその桁と外皮との間に、低弾性率の制振層が介在することによって、たとえ外皮が損傷したとしても桁が損傷を受けることは抑制され、プロペラとしての致命的な損傷が回避し得る点で有利な構造になる。その桁と外皮との間に介在する制振層は、ブレードの制振特性を効果的に向上させる。
前記桁は、第1の桁と、当該第1の桁の外側に重ね合わされる第2の桁とを含んで構成され、前記制振層の1つは、前記第1及び第2の桁の間に介在している、としてもよい。第1及び第2の桁の間に制振層をさらに介在させることによって、ブレードの制振特性がさらに向上する。
前記各ブレードは、その前縁部に配置される前縁保護シースをさらに含んで構成されている、としてもよい。
以上説明したように、本発明によると、積層構造を含んで構成されるブレードに、粘弾性を示すエラストマーを含んで構成される制振層を設けることにより、ブレードの制振特性を向上させることができ、低騒音のプロペラを実現することができる。また、単一材料によってプロペラを構成するのではなく、材料又は構造の異なる複数の層を積層することによってプロペラを構成しているため、プロペラの特性が材料特性に依存することが抑制され、材料特性に起因する不利益を極小化することができると共に、例えば各層の材料や構造を適宜選択することによって、制振特性の大幅な向上は勿論のこと、船舶用プロペラの軽量化等といった新たな利点を得ることができる。
船舶用プロペラPの正面図である。 図1のII−II断面図である。 図2に示すブレードの前縁付近を拡大して示す断面図である。 変形例に係るブレードの構造を示す図2対応図である。 変形例に係るブレードの構造を示す図2対応図である。 変形例に係るブレードの構造を示す図2対応図である。 変形例に係るブレードの構造を示す図2対応図である。 変形例に係るブレードの構造を示す図2対応図である。 変形例に係るブレードの構造を示す図2対応図である。 変形例に係るブレードの構造を示す図2対応図である。 変形例に係るブレードの構造を示す図2対応図である。 変形例に係るブレードの後縁付近を拡大して示す断面図である。 変形例に係るブレードの構造を示す図2対応図である。 変形例に係るブレードの構造を示す図2対応図である。 変形例に係るブレードの前縁付近を拡大して示す断面図である。 接着層の構成材料に関して行った実施例に係る制振特性の計測結果を示す図である。 コーティング層に使用し得るポリウレタン樹脂材料の特性を示す図である。 積層構造についての実施例に係る試験片の構成を示す断面図である。 積層構造に関して行った実施例に係る制振特性の計測結果を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、船舶用プロペラPの一例を示す図である。この船舶用プロペラPは、図1においては紙面に直交する回転中心軸回りに回転可能なハブHと、ハブHに対して回転一体に固定された複数の(図例では3枚の)ブレードBと、を備えて構成されている。3枚のブレードBは、周方向に等間隔を空けて配設されていると共に、各ブレードBは、ハブHから径方向の外方に向かってラジアル方向に延びるように配設されている。尚、ブレードBの枚数及び各ブレードBの平面形状は、特に限定されるものではない。
図2は、前記ブレードBの横断面を示している。図3は、当該ブレードBの前縁近傍を拡大して示している。ブレードBは、単一の材料によって中実に形成されているのではなく、複数の材料を組み合わせて構成されている。尚、図2に示す翼型は例示であり、その翼型を限定するものではない。また、図2においては、ブレードBを構成する各層(部材)を理解容易のために模式的に示しており、そこに示される厚み等は相対的な厚みの相違を示すものではない。各層の厚みは適宜設定されるものである。
図2において符号11は、ハブHからラジアル方向に延びると共に、その基端部においてハブHに結合される第1の桁である。第1の桁11は、その上面側(負圧面側)が上向きに湾曲する一方、その下面側(圧力面側)が略平坦とされて、全体としては、その横断面形状が、その前後両端がそれぞれ切り落とされたような概略翼形状とされている。第1の桁11は、後述するように、ブレードBに作用する曲げ荷重や引っ張り荷重に対抗するための構造部材を構成し、必要強度を確保する観点からは、第1の桁11は、金属、又は繊維強化プラスチック(FRP)製とすることが好ましい。FRP製の桁はブレードBを軽量化する上で特に好ましい。FRPを採用する場合は、強度確保の観点から、その繊維の方向を異ならせながら積層した積層板構造、又は、平織り、綾織り等の織り構造において、その厚み方向にも繊維を補強した三次元織物構造とすることが望ましい。ブレードBに作用する曲げモーメントが特に大きいときには、積層板構造においては積層板同士が剥離してしまう虞があるため、三次元織物構造を採用することが特に好ましい。
図2において符号12は、第1の桁11の外側に配設される第2の桁である。第2の桁12は、第1の桁11の上面側に配設される上側の桁121と、第1の桁11の下面側に配設される下側の桁122とに分離されている。上側の桁121は、第1の桁11の上面の湾曲形状に沿うように湾曲すると共に、第1の桁11に沿ってラジアル方向に延びる湾曲板状である一方、下側の桁122は、第1の桁の下面の平坦形状に沿うように平坦であると共に、ラジアル方向に延びる平板状である。上側の桁121及び下側の桁122の厚みは、例えば10〜15mm程度に設定すればよい。第2の桁12はまた、FRP製であることが好ましい。このことによりブレードBの軽量化が図られる。また、FRP製の第2の桁12としては、積層板構造又は三次元織物構造のいずれをも採用することが可能である。例えば第1の桁11を三次元織物構造のFRP製とした場合に、第2の桁12は積層板構造のFRP製とすることによって、プロペラPのコストダウンを図る上で有利になる。
第1の桁11及び第2の桁12は、その間に介在する接着層13によって互いに接着されている。接着層13は、粘弾性を示す粘弾性体としてのエラストマーによって構成されている。具体的には、接着機能を有するエラストマーとして、接着層13は、アクリル樹脂系接着剤又はウレタン樹脂系接着剤により構成されている。接着層13を構成するエラストマーの特性値として、その弾性率は100〜1000MPa程度であることが好ましく、損失係数Q−1(損失係数η)は0.02〜0.2程度が好ましい。また、その接着強度は、約10MPa程度が望ましい。例えばアクリル樹脂系接着剤の具体例としては、アイ・ティー・ダブリュー・インダストリー社製、プレクサス構造用接着剤MA425,MA560,MA1020,MA3940等を挙げることができる。
接着層13はまた、その厚みが比較的分厚く設定されている。具体的にその厚みは2〜10mm程度、より好ましくは5〜10mmである。こうすることにより、ブレードBの高い制振特性が得られる。また、接着層13を構成するエラストマーの弾性率が比較的低いことから、この厚みに関する数値範囲は、固有振動数についての検討を行うと共に、接着施工性を考慮した結果、見出した数値範囲である。
従来、こうした積層構造における層間の接着には、例えばエポキシ樹脂系接着剤(弾性率:3000〜5000MPa)が採用されており、その接着層の厚みは、極めて薄く(例えば0.1mm程度)設定されていた。これに対し、本構成では、前述したように、層間接着にアクリル樹脂系接着剤又はウレタン樹脂系接着剤を採用し、またその厚みも比較的分厚く設定している点が大きく相違する。この相違によって、接着層13は、耐振動衝撃効果を有するとともにエラストマーの粘弾性特性によってブレードBの振動を抑制する制振効果を発揮し、従来の接着層とは異なり、この耐振動衝撃効果を有する接着層13は制振層として機能することになる。
このブレードBでは、接着層13によって互いに接合された第1及び第2の桁11,12が、ブレードBに作用する曲げ荷重及び引っ張り荷重に対抗することになる。以下の説明においては、第1及び第2の桁11,12を総称して、単に桁10と呼ぶ場合がある。尚、接着層を省略し、単一の材料によって第1及び第2の桁を一体化して構成してもよい。
桁10の前縁側(図2の左側)及び後縁側(図2の右側)には、前側及び後側の充填材(コア)14,15がそれぞれ配設されている。各コア14,15はブレードBの中空部分を充填し、それによってブレードBの横断面形状を保持する機能を有する。前側のコア14、桁10及び後側のコア15によって、概略翼型形状が構成されることになる。各コア14,15は、例えばエポキシ樹脂、又はエポキシ樹脂に軽量バルーンやガラスビーズを含有させた樹脂組成物により構成することが可能である。また、硬質プラスチック発泡体(商品名ROHACELL(ロハセル)、Rohm社製)やグラファイト発泡材(商品名GRAFOAM、Graftech社製)を採用することも可能である。さらに、エポキシ樹脂にガラス繊維やアラミド繊維等の合成繊維を含有させた繊維強化プラスチック(例えばGFRP、AFRP)とすることも可能である。GFRPやAFRPは制振効果が高く、この場合はブレードBの制振特性がさらに向上する。さらに、ポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維(商品名ザイロン、東洋紡製)強化プラスチックを採用することも可能である。
前記桁10並びに前側及び後側のコア14,15は、第1の外皮16によって覆われている。第1の外皮16は、ブレードBに作用するねじり荷重を主に分担する構造部材であり、ここでは上側(負圧面側)の外皮161と下側(圧力面側)の外皮162とに分離されて構成されている。分離された上側の外皮161と下側の外皮162とは、ブレードBの前縁側及び後縁側のそれぞれにおいて互いに接合されている。すなわち、前側のコア14よりも前側、及び、後側のコア15よりも後側のそれぞれにおいて、上側の外皮161と下側の外皮162とは、翼弦方向(図2の左右方向)の所定範囲に亘って略上下方向(翼厚方向)に重ね合わされており、その重ね合わせた部分において両外皮161,162の間に介在する接着層171によって、上側の外皮161と下側の外皮162は互いに接着されている。また、桁10並びに前側及び後側のコア14,15と、第1の外皮16との間には接着層17が介在しており、この接着層17は、前記上側の外皮161と下側の外皮162とを互いに接着する接着層171と連続している。
ここで、第1の外皮16は、例えばFRPにより構成すればよい。また制振性に優れたフィルムを挟み込んだFRPとしてもよい。特にFRP製の外皮としては、その繊維の配向方向をねじりを受ける方向、例えば図2において紙面に直交するラジアル方向の軸に対して45°/−45°だけ傾いた方向となるようにした積層板構造あるいは[±45/0/90]sの擬似等方性板等を採用すればよい。こうすることで、第1の外皮16は、ブレードBに作用するねじり荷重に効果的に対抗し得る。また、FRP製の外皮はブレードBの軽量化の点でも有利である。第1の外皮16の厚みは、例えば5〜10mm程度に設定すればよい。
また前述した第1の外皮16を上下に分離する構成は、ブレードBの製造が容易になる点で好ましい。つまり、こうした分離構成では、上側の外皮161と下側の外皮162とを個別に成形した後に、それらを互いに接合(接着)することが可能になる。上側及び下側の外皮161,162の成形方法としては、種々の公知の成形方法を適宜採用することが可能である。例えばプリプレグを利用して所定形状に成形した後に、オートクレーブにより焼き固める方法、予め繊維を配置した成形型内に樹脂を流し込んで固化させることによる樹脂注入成形(RTM)法、成形型の片側にドライな織物等を固定する一方、ドライな織物等の他側はバギングフィルムによって構成し、それらによって構成された成形型内に樹脂を流し込む方法、及び、成形型に繊維を固定しておきそこに樹脂を積層するハンドレイアップ法又はスプレーアップ法等を採用することが可能である。
前記接着層17,171もまた、前記桁10の接着層13と同様に、粘弾性を示す粘弾性体としてのエラストマーによって構成されている。具体的に、接着層17,171は、アクリル樹脂系接着剤又はウレタン樹脂系接着剤により構成されている。この接着層17,171も、その厚みが比較的分厚く設定されており、具体的には2〜10mmに設定されている。このことにより、この接着層17,171も、ブレードの振動Bを抑制する制振効果を発揮し、制振層として機能する。
第1の外皮16の外側には、接着層20を介して第2の外皮18が配設されており、この第2の外皮18によって第1の外皮16は、その全体が覆われている。尚、第1の外皮16における、前後の接着部分と第2の外皮18との間に形成される空間には、コア141,151がそれぞれ充填されている。このコア141,151は、前記のコア14,15と同様の材料によって構成すればよい。また、接着層20は、第1の外皮16用の接着層17,171と同様に、粘弾性を示す粘弾性体としてのエラストマーによって構成されている。具体的に、接着層20は、アクリル樹脂系接着剤又はウレタン樹脂系接着剤により構成されていると共に、その厚みが、2〜10mmに設定されている。このことにより、この接着層20も、ブレードの振動Bを抑制する制振効果を発揮し、制振層として機能し得る。尚、この接着層20は、省略することも可能である。
第2の外皮18は、ここでは、第1の外皮16とは異なり上下に分離しておらず、その全周に亘って連続している。第2の外皮18は、特にブレードBに衝撃荷重が作用したときに、第1の外皮16における上側の外皮161と下側の外皮162との接着部分が剥離して開口することを防止する機能を有する。第2の外皮18は、繊維強化プラスチック製とすることが好ましく、特に衝撃強度を高める上で、ガラス繊維、アラミド繊維、ポリアラレート繊維(商品名ベクトラン、クラレ製)又はポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維(商品名ザイロン、東洋紡製)強化プラスチックとすることが望ましい。ガラス繊維、アラミド繊維、ポリアラレート繊維及びポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維は制振効果が高くブレードの制振特性の向上に寄与する。これに対し、第1の外皮16は剛性を高めるべく、弾性率の高いアラミド繊維、ポリアラレート繊維、ポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維又は炭素繊維強化プラスチックとすることが好ましい。アラミド繊維、ポリアラレート繊維及びポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維強化プラスチックは制振効果が高く、第1の外皮への適用によってブレードの制振特性の向上に寄与する。このように第1の外皮16と第2の外皮18との材料を互いに異ならせ、それによってその特性を互いに異ならせることによって、ブレードBにおける材料効率が向上する。
第2の外皮18の弾性率を、第1の外皮16の弾性率、又は桁10の弾性率よりも低く設定することによって、第2の外皮18に外傷が生じたときにでも、その傷が第1の外皮16及び桁10にまで進展してしまうことを防止することができる。同様の効果は、接着層17,171の厚みを分厚くしたり、接着層17,171の弾性率を低く設定したりすることによっても達成し得る。
全周に亘って連続している第2の外皮18は、例えば第1の外皮16に対してプリプレグを貼り付けると共に、それをオートクレーブにより焼き固める方法、又は、成形型内に、前記第1の外皮16まで形成した中間体を入れると共に繊維を固定した状態にし、そこに樹脂を流し込んで固化する方法等、種々の方法を採用することによって成形可能である。
第2の外皮18の外表面には、当該第2の外皮18を被覆して、ブレードBの最外層を構成するコーティング層19が形成されている。コーティング層19は、粘弾性を示す粘弾性体としてのエラストマーによって形成されている。ブレードB内部への水分の浸入を防止する防水機能を得る上では、例えばポリウレタン樹脂コーティングとすることが好ましい。こうすることによって、接着層13,17と同様に、コーティング層19がブレードBの制振特性を向上させる制振層として機能する。コーティング層19の厚みは、例えば2〜3mm前後に設定することが好ましい。
以上説明したように、このブレードBは、互いに材料の異なる複数の層を積層した積層構造を含んで構成されると共に、その複数の層の内の少なくとも1つの層、図2に示す例では、3つの層13,17,19,20を、粘弾性を示すエラストマーを含んで構成される制振層とすることにより、ブレードBの制振特性を向上させている。
また、その制振層は、接着層13,17又はコーティング層19を兼用しているため、ブレードBの構造が、その分、簡略化すると共に、ブレードBの軽量化の点で有利になる。
また、単一材料の場合にはプロペラの特性が、当該材料の特性に依存するのに対し、前記の構成では、ブレードBを、材料の異なる複数の層を積層して構成しているため、プロペラPの特性が特定の材料の特性に依存することがなくなる。
それらの結果として、従来の金属製プロペラでは減衰係数が0.5%以下であったのに対し、この構成のプロペラPでは減衰係数を向上させ得る。そうして、このブレードBを備えたプロペラPは、低騒音のプロペラPとなる。
尚、ブレードBの構造に関しては、種々の変形を行うことが可能である。次に、図4〜図14を参照しながら、ブレードBの構造の各種変形例について説明する。以下の説明においては、図2に示すブレードBと対応する構成について同じ符号を付し、その説明を適宜省略する場合がある。
図4に示すブレードBは、図2に示すブレードBと比較して、第2の外皮21の後縁側をファスナ22で固定するようにしている。この第2の外皮21は、全周に亘って連続していない一枚のシート状であって、そのシート状の第2の外皮21を、ブレードBの後縁側から第1の外皮16の上側、前縁、及び第1の外皮16の下側を通って再び後縁側に至るように配設している。そうして、ブレードBの後縁側において、上下方向(翼厚方向)に重なって配置される第2の外皮21の端部同士を互いに接着させると共に、概略C字状のファスナ22によって上下方向に挟み込んで固定している。この構成は、第2の外皮21を全周に亘って連続させる必要がないため、ブレードBの製造が容易になるという利点がある。また、図5に示すブレードBは、図4に示すブレードBと比較して、第2の外皮21をブレードの前縁側でファスナ23により固定している点が異なる。
図6に示すブレードBは、図2に示すブレードBと比較して、第2の外皮18を省略している。第2の外皮18を省略するに伴い、第1の外皮16よりも前側及び後側のそれぞれに配置されるコア142,152の形状が変更される。このブレードBでは、第1の外皮16が最外周の外皮となるため、衝撃強度を高めるべく、例えば炭素繊維と、ガラス繊維、アラミド繊維、ポリアラレート繊維若しくはポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維とのハイブリッド強化プラスチック製、又は、アラミド繊維、ポリアラレート繊維若しくはポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維強化プラスチック製としてもよい。
図7に示すブレードは、図6に示す第2の外皮を省略したブレードBに対し、第1の外皮16の前後両端にファスナ24,25をそれぞれ取り付けている。例えば図2に示すように、第1の外皮16と第2の外皮18とを重ねて配設する場合には、後退角のついたブレードのように幾何学形状によっては、第2の外皮18における繊維の配向方向を制御することが困難になる場合がある。第2の外皮を省略することによって、そうした製造上の困難性は解消される一方で、第2の外皮が有する、2つに分離した第1の外皮16同士の接着部分の剥離を防止する機能は得られない。そこで、第2の外皮を省略した構成においては、第1の外皮16を構成する上側の外皮161と下側の外皮162との接着部分にファスナ24,25を取り付け、それによって当該接着部分が剥離して開口することを防止するようにしてもよい。尚、例えば図8に示すように、ブレードBにおける後縁側にのみ、ファスナ25を取り付けてもよいし、図9に示すように、前縁側にのみ、ファスナ24を取り付けてもよい。
図10に示すブレードBは、図6に示すブレードBに対して、第1の外皮16を分離構造とせずに、全周に亘って連続する構成としている。
図11に示すブレードBは、図10等に示すブレードBと比較して、コア14,15を省略する一方で、第1の桁11を翼弦方向に延ばして概略翼形状に形成し、それに応じて第2の桁12を全周に亘って連続する構成としている。こうしたブレードBは、軽量化の点では不利になる一方で、ブレードBに作用する曲げ荷重及び引っ張り荷重に対しては高い強度が得られるという利点がある。従って、ブレードBに作用する荷重が比較的大きい場合に採用し得る構造である。また、プロペラPが比較的小型であるときには、そもそもプロペラPの重量はそれほど大きくないため、こうした構造も採用し得る。
尚、図11に示すブレードBでは、第1の外皮16を全周に亘って連続する構成にしているが、例えば図12に拡大して示すように、第1の外皮16を一枚のシート状に構成し、ブレードBの後縁側において、第1の外皮16の端部同士を互いに接合するようにしてもよい。また図示は省略するが、ブレードBの前縁側において第1の外皮16の端部同士を互いに接合するようにしてもよいし、第1の外皮16を上下に分離させる構造を採用してもよい。またそれらの構成を採用した場合に、第1の外皮16の接着部分にファスナを取り付けるようにしてもよい。
図13に示すブレードBは、桁30の形状が、前記の各ブレードBとは異なる。このブレードBにおける桁30は、それぞれラジアル方向に延びると共に、上下(翼厚方向)に分離した一対の桁部材31,32によって構成されている。一対の桁部材31,32は、その基端部においてハブHに接合されている。そうして、その一対の桁部材31,32の間を含む空所に充填材としてのコア33が充填されて、概略翼形状が形成されている。尚、桁30は、前記のブレードBにおける桁10と同様に、金属、又は繊維強化プラスチック製とすればよい。同様にコア33も、前記のブレードBにおけるコア14,15と同様に、合成樹脂、樹脂組成物、硬質プラスチック発泡体、又は繊維強化プラスチック製とすればよい。
そうして、桁部材31,32の上面(負圧面側の面)及び下面(圧力面側の面)に対して接着層17がそれぞれ設けられ、この接着層17により、桁30及びコア33を覆うように配設された第1の外皮16が桁部材31,32に対し接着されている。
図14に示すブレードBは、図13に示すブレードBに対して、上下に分離した桁部材31,32同士を互いに接続するウェブ34を設けた構造を示している。ウェブ34は、桁部材31,32における翼弦方向の略中央位置に配設されている。ウェブ34の数は特に限定されるものではなく2個以上であってもよいが、1又は2個が適当である。こうしたウェブ34は、上下の桁部材31,32間でせん断力の伝達を可能にするため、例えばコア33にクラック等の損傷が発生した場合でも、桁30による曲げ荷重の負担能力が低下しないという利点がある。つまり、この構造は、コア33に多少の損傷が生じることを許容し得る構造である。
また、図2〜14に示す各ブレードBにおいて、例えば図15に示すように、その前縁部に、金属製の前縁保護シース191を取り付けるようにしてもよい。
次に、接着層の構成材料として、アクリル樹脂、ウレタン樹脂による制振効果を確認するために行った実施例について説明する。ここでは、高剛性の基材を複数用意し、その表面に、アクリル樹脂層又はポリウレタン樹脂層を形成したものを実施例とし、エポキシ樹脂層又はそうした合成樹脂層を形成しないものを比較例とした。そうして各試験片に対し加振試験を行い、その損失係数Q−1を計測した。
具体的に実施例として、基材の片面にアクリル樹脂コーティング層を形成したもの(アクリル)、及び、基材の片面にポリウレタン樹脂コーティング層を形成したもの(ポリウレタン)をそれぞれ用意した。これに対し比較例としては、基材の片面にエポキシ樹脂コーティング層を形成したもの(エポキシ)、ステンレス鋼製の板状試験片(ステンレス)、炭素繊維を±45°に織った織物を含むCFRP製試験片(CFRP±45°)、CFRP−UDからなる試験片(CFRP−UD)、ポリパラフェニレンベンズオキサゾールの短繊維をエポキシ樹脂に混合した繊維強化プラスチックからなる試験片(ザイロン(R))及び、制振合金製の板状試験片(制振合金)をそれぞれ用意した。尚、コーティング層を形成した試験片についての加振試験は、当該試験片におけるコーティング層側の面に加速度センサを取り付ける一方、コーティング層を形成していない側の面に振動を与えるようにして行った。
図16に、各例についての計測結果を、横軸を周波数、縦軸を損失係数として示す。これによると、各比較例(エポキシ、CFRP±45°、CFRP−UD、制振合金及びステンレス)は損失係数が相対的に低く(0.02以下)、制振効果が低いのに対し、各実施例(アクリル、ポリウレタン)は、損失係数が相対的に高く(0.02〜0.2)、高い制振効果が得られている。ポリウレタンは特に、高周波数側において高い制振効果が得られている。従って、アクリル樹脂又はポリウレタン樹脂は、ブレードにおける制振層(接着層)として利用し得る。また、ポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維強化プラスチックもまた、制振効果が高いため、前述したように外皮やコアの構成材料として使用することにより、ブレードの制振特性が向上する。
また、コーティング層の構成材料としては、接着層ほどの接着強度を確保する必要がないため、より大きな損失係数を有する材料を選択することも可能である。例えば図17は、ブレードのコーティング層を構成し得るポリウレタン樹脂コーティングの一例としての、商品名ノンブレンコートAC−6(株式会社枚方技研製)の温度に対する損失係数の特性(周波数11Hz)を示している。この材料は0.8程度の大きい損失係数を有している。従って、コーティング層の構成材料としては、接着層の構成材料とは異なり、その損失係数を0.02〜0.8に設定してもよい。
次に、ブレードの構造に関して、前述したような積層構造(実施例)と、制振合金製の単一構造(比較例)との比較を行った。図18は、実施例として、ブレードの積層構造を模擬した試験片4の断面構造を示している。この実施例は、SS400製(厚み9.1mm)の基材41の両面に、アクリル樹脂系接着剤による接着層(厚み2.2mm)42を設けて、CFRP/UD板(厚み2.2mm)43をそれぞれ接合している。そのCFRP/UD板43の表面に対してさらに、アクリル樹脂系接着剤による接着層(厚み1.5mm)44を設けて、CFRP/平織板(厚み1.1mm)45を接合した上で、そのCFRP/平織板45の表面に、ポリウレタン樹脂コーティング(厚み1.0mm)46を形成している。
この実施例と、比較例とに対してそれぞれ加振試験を行った結果を、図19に示す。この図によると、実施例は、低周波数域から高周波数域の全域に亘って、比較例よりも高い損失係数を有し、制振特性が高いことがわかる。特に高周波数域においては、実施例と比較例との間の、損失係数の差が拡大する(例えば3〜4倍程度)傾向があり、実施例に係る積層構造は、高周波数域において特に制振効果が高くなることがわかる。
これらの結果より、アクリル樹脂又はポリウレタン樹脂を含んで構成される層をブレードに設けることによって、ブレード及びそれを備えたプロペラの制振特性を向上させ得ることがわかる。
以上説明したように、本発明は、高い制振特性を得ることができ、各種船舶のプロペラとして有用である。
10 桁
11 第1の桁
12 第2の桁
13 接着層(制振層)
14 コア
141 コア
15 コア
151 コア
16 第1の外皮
161 外皮
162 外皮
17 接着層(制振層)
171 接着層(制振層)
18 第2の外皮
19 コーティング層(制振層)
191 前縁保護シース
20 接着層
21 第2の外皮
22 ファスナ
30 桁
31 桁部材
32 桁部材
33 コア
34 ウェブ
B ブレード
H ハブ
P 船舶用プロペラ

Claims (10)

  1. ハブと、当該ハブに対して固定されると共に、当該ハブからラジアル方向に延びる複数のブレードと、を備えた船舶用プロペラであって、
    前記各ブレードは、互いに材料又は構造の異なる複数の層を積層した積層構造を含んで構成されており、
    前記複数の層の内の少なくとも1つの層は、粘弾性を示すエラストマーを含んで構成されることによって前記ブレードの振動を抑制する制振層である船舶用プロペラ。
  2. 請求項1に記載の船舶用プロペラにおいて、
    前記エラストマーの損失係数は、0.02〜0.8である船舶用プロペラ。
  3. 請求項1又は2に記載の船舶用プロペラにおいて、
    前記制振層は、前記積層構造において隣り合う層の間に介在して、当該2つの層を互いに接着する接着層である船舶用プロペラ。
  4. 請求項3に記載の船舶用プロペラにおいて、
    前記接着層は、アクリル樹脂系接着剤、又は、ウレタン樹脂系接着剤を含んで構成されている船舶用プロペラ。
  5. 請求項3又は4に記載の船舶用プロペラにおいて、
    前記接着層の厚みは、2〜10mmに設定されている船舶用プロペラ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の船舶用プロペラにおいて、
    前記制振層は、前記ブレードの最外層を構成するコーティング層である船舶用プロペラ。
  7. 請求項6に記載の船舶用プロペラにおいて、
    前記コーティング層は、ポリウレタン樹脂を含んで構成されている船舶用プロペラ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の船舶用プロペラにおいて、
    前記各ブレードは、前記ラジアル方向に延びる桁と、前記桁を覆うように配設される外皮と、を含んで構成され、
    前記制振層は、少なくとも前記桁と前記外皮との間に介在している船舶用プロペラ。
  9. 請求項8に記載の船舶用プロペラにおいて、
    前記桁は、第1の桁と、当該第1の桁の外側に重ね合わされる第2の桁とを含んで構成され、
    前記制振層の1つは、前記第1及び第2の桁の間に介在している船舶用プロペラ。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の船舶用プロペラにおいて、
    前記各ブレードは、その前縁部に配置される前縁保護シースをさらに含んで構成されている船舶用プロペラ。
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