JP2016084029A - 駐車支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が設定された切り返し位置を大きく通り過ぎた場合でも、目標駐車位置に車両を良好に誘導する。【解決手段】駐車支援装置10は、車両の駐車支援における経路Cの設定部として、切り返し位置経路CS-Kを設定する切り返し位置経路設定部64と、目標駐車位置経路CK-Pを設定する目標駐車位置経路設定部66とを有する。さらに駐車支援装置10は、切り返し位置Kを通り過ぎることを推定する推定部76を備える。そして、切り返し位置経路設定部64は、推定部76により切り返し位置Kを通り過ぎると推定された場合に、目標駐車位置経路CK-Pの延長線L上に近づくように切り返し位置経路CS-Kを補正する。【選択図】図3

Description

本発明は、車両の駐車を支援する駐車支援装置に関する。
従来、車両の駐車を支援するために、目標駐車位置に車両を誘導する駐車支援装置が開発されている。例えば、特許文献1に開示の駐車支援装置は、ステアリングを最大舵角で転舵して、車両を最小旋回半径で前進させて切り返し位置(特許文献1の図2中の位置F1)に誘導する。そして、切り返し位置の停車後に、ステアリングを逆方向に転舵して、車両を同じく最小旋回半径で後退させて目標駐車位置に案内する駐車支援を行う。
また、特許文献1に開示の駐車支援装置は、車両が切り返し位置を多少通り過ぎてしまっても、車両の後退を誘導する際に、車両の旋回半径を大きくする補正を行ってステアリングの舵角を変更することで、車両を目標駐車位置に案内する構成となっている。
特開2004−224178号公報
ところで、駐車支援の実施時に、車両が切り返し位置を大きく通り過ぎた場合には、特許文献1に開示されるような目標駐車位置に向かう旋回半径を補正しただけでは、車両を誘導できない場合がある。例えば、図9に示すように、車両12が切り返し位置K(特許文献1の位置F1に相当)を大きく通り過ぎて、位置Zまで移動すると、車両12の長手方向の姿勢が、駐車枠68の長手方向に沿い過ぎてしまう(平行に近づき過ぎてしまう)。この場合、車両12の停車後にステアリングを逆方向に切り換えて、仮に旋回半径を最大限大きく補正したとしても、その旋回経路に目標駐車位置Pが含まれなくなり、車両12を目標駐車位置Pに誘導することができないという問題が生じる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、車両の駐車支援の制御時に、車両が設定された切り返し位置を大きく通り過ぎた場合でも、目標駐車位置に車両を良好に誘導することができる駐車支援装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、車両の駐車目標となる目標駐車位置を設定する目標駐車位置設定部と、設定された前記目標駐車位置に駐車するための切り返し位置を設定する切り返し位置設定部と、駐車支援が開始された時点の開始位置から前記切り返し位置設定部で設定された前記切り返し位置までの第1経路を設定する第1経路設定部と、前記切り返し位置から前記目標駐車位置までの第2経路を設定する第2経路設定部と、を備え、前記第1及び第2経路設定部で設定された前記第1及び第2経路に基づいて前記車両を前記目標駐車位置に誘導する駐車支援装置において、前記切り返し位置を通り過ぎることを推定する推定部をさらに備え、前記第1又は第2経路設定部は、前記推定部により前記切り返し位置を通り過ぎると推定、又は前記切り返し位置を通り過ぎたと判定された場合に、先に設定した前記第2経路又は前記第2経路の延長線上に近づくように前記第1又は第2経路を補正することを特徴とする。
上記によれば、駐車支援装置は、推定部により切り返し位置の通り過ぎを推定又は判定して、先に設定した第2経路又は第2経路の延長線上に近づくように第1又は第2経路を補正することで、目標駐車位置に車両を良好に誘導することができる。すなわち、駐車支援装置は、切り返し位置を通り過ぎた車両を、前進時又は後退時に、第2経路又は第2経路の延長線上に速やかに近づけることができる。このため、車両は、切り返し位置を大きく通り過ぎても、戻り時に切り返し位置に近い箇所を通るように誘導されるため、目標駐車位置にスムーズに案内される。
この場合、前記第1経路設定部は、前記推定部により前記切り返し位置の通り過ぎを推定又は判定された場合に、前記第1経路とは反対方向に転舵を行い、先に設定した前記第2経路の延長線上に近づくように前記第1経路を補正するとよい。
このように、第1経路設定部が、第1経路と反対方向に転舵を行い第2経路の延長線上に近づくように第1経路の補正を行うことで、車両が切り返し位置を通り過ぎた段階で第2経路の延長線上に直ぐに近づけることができる。その結果、車両を、目標駐車位置に誘導可能な姿勢として、切り返し位置からの移動時に第2経路に近接するように制御することができる。よって、車両を目標駐車位置に容易に案内することが可能となる。
或いは、前記第2経路設定部は、前記推定部により前記切り返し位置の通り過ぎを推定又は判定され、且つその後前記車両が停止した場合に、前記車両が前記切り返し位置を経由して、先に設定した前記第2経路と同じ経路を辿るように前記第2経路を補正する構成であってもよい。
このように、第2経路設定部が、切り返し位置を経由して第2経路と同じ経路を辿るように第2経路の補正を行うことで、車両が切り返し位置から戻る動作において直ぐに第2経路に近づけることができる。その結果、車両を第2経路に近接するように移動を制御して、車両を目標駐車位置に容易に案内することができる。
本発明によれば、駐車支援装置は、車両の駐車支援の制御時に、車両が設定された切り返し位置を大きく通り過ぎた場合でも、目標駐車位置に車両を良好に誘導することができる。
本発明の第1実施形態に係る駐車支援装置を搭載した車両の構成を示すブロック図である。 図1の駐車支援装置による駐車支援を示すフローチャートである。 図1の駐車支援電子制御装置の機能ブロック図である。 図1の駐車支援装置の駐車支援を説明する俯瞰図である。 図1の駐車支援装置によるタッチパネルの案内画面の一例を示す説明図である。 図1の駐車支援装置による通り過ぎ制御を説明する俯瞰図である。 図1の駐車支援装置の自動操舵制御を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る駐車支援装置の通り過ぎ制御を説明する俯瞰図である。 従来の駐車支援装置において車両が切り返し位置を大きく通り過ぎた状態を示す俯瞰図である。
以下、本発明に係る駐車支援装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る駐車支援装置10は、図1に示すように、車両12に搭載され、駐車支援としてステアリング14の自動操舵を行うことで車両12の駐車を支援するシステムである。つまり、ステアリング14の操作は、駐車支援装置10が自動で行う一方、アクセルペダル及びブレーキペダル(いずれも図示せず)並びにシフトレバー16の操作は運転者が行う。なお、駐車支援装置10は、ステアリング14の操作に加え、アクセルペダル及びブレーキペダルの操作(車両12の駆動及び制動)並びにシフトレバー16の操作(車両12の前進及び後退の切り換え)を全て自動で行うものであってもよい。
駐車支援装置10は、上記の自動操舵を行うため、各種の検出値を検出するセンサ群18と、ナビゲーション装置20と、駐車支援電子制御装置22(以下、ECU22という)と、電動パワーステアリングシステム24(以下、EPSシステム24という)とを含んで構成される。
センサ群18は、車両12又は車両12の周辺の状態を検出(監視)する複数の検出機器である。センサ群18としては、例えば、カメラ26(前方カメラ26f、後方カメラ26rr、左側方カメラ26l、右側方カメラ26rt)、車輪センサ28rl、28rr、車速センサ30、及びシフト位置センサ32が挙げられる。
カメラ26は、車両12の周辺を撮像した周辺画像Isを出力する。以下では、前方カメラ26fが撮像した周辺画像Isを「前方画像If」と、後方カメラ26rrが撮像した周辺画像Isを「後方画像Irr」と、左側方カメラ26lが撮像した周辺画像Isを「左側方画像Il」と、右側方カメラ26rtが撮像した周辺画像Isを「右側方画像Irt」という。また、左側方画像Ilと右側方画像Irtを合わせて側方画像Isdともいう。
車輪センサ28rl、28rrは、それぞれの車輪34rl、34rr(図4参照)の回転角度θw[deg]を検出する角度センサ又は変位センサであり、車輪34rl、34rrが所定角度回転する毎に検出パルスを出力する。この検出パルスは、車輪34rl、34rrの回転角度θw(すなわち、移動距離)及び車輪34rl、34rrの回転速度[rpm]の算出に用いる。車輪センサ28rlは、左後輪34rlの回転角度θw(以下、回転角度θwrlともいう)を検出し、車輪センサ28rrは、右後輪34rrの回転角度θw(以下、回転角度θwrrともいう)を検出する。
車速センサ30は、車両12の速度(以下、車速Vという)[km/h]を検出してECU22に出力する。この車速センサ30は、例えば、トランスミッションのカウンタシャフトの回転に基づいて車速Vを検出する。
シフト位置センサ32は、シフトレバー16の位置(以下、シフト位置Psという)を検出して出力する。
ナビゲーション装置20は、GPS(Global Positioning System)により車両12の現在位置を検出し、ユーザ(運転者を含む乗員)に対し目的地までの経路を案内する。このナビゲーション装置20は、車両12の現在位置や経路等を表示するタッチパネル36と、目的地に向かうように車両12を音声ガイダンスするスピーカ38とを備える。
ナビゲーション装置20のタッチパネル36は、画像情報を表示する表示部36aと、表示部36aに重なりユーザの操作を認識する入力部36bを有する(図5参照)。このタッチパネル36は、駐車支援装置10におけるユーザの入出力手段ともなり、駐車支援に関する画面が表示され、ユーザは、この画面を視認し又画面を介して駐車支援に関する指令を入力する。なお、駐車支援装置10は、タッチパネル36以外の構成要素を入出力手段として用いてもよい。また、駐車支援の際には、スピーカ38を介して処理に応じた音声案内が行われることが好ましい。
ECU22は、ハードウェアとして、入出力部40、演算部42及び記憶部44を有し、演算部42が記憶部44に記憶されているプログラムを実行することにより各部を制御して駐車支援を実行する。プログラム実施時の具体的な構成については後述する。
EPSシステム24は、運転者の運転において、ステアリング14を転舵する際に必要に応じて電力を供給し、ステアリング14の操舵をアシストするためのものである。このEPSシステム24は、舵角センサ46、トルクセンサ48、EPSモータ50、レゾルバ52及びEPS電子制御装置54(以下、EPS ECU54という)を含む。
舵角センサ46は、ステアリング14の舵角θstを検出する。トルクセンサ48は、ステアリング14にかかるトルクTQを検出する。EPSモータ50は、ステアリング14に連結されたステアリングコラムに対して駆動力又は反力を付与することで、運転者によるステアリング14の操作支援及び駐車支援時の自動操舵を可能とする。レゾルバ52は、EPSモータ50の回転角度θmを検出する。
また、EPS ECU54は、EPSシステム24全体を制御するものであり、ECU22と同様、ハードウェアとして、入出力部、演算部及び記憶部(いずれも図示せず)を有する。そして、舵角θst、トルクTQ、回転角度θmの値に基づき供給電流を算出し、算出した供給電流に基づきEPSモータ50の回転を制御する。
次に、駐車支援装置10が実行する駐車支援のフローについて、図2を参照して説明する。ECU22による駐車支援では、ステップS1において、駐車支援の開始条件が成立したか否かを判定する。開始条件としては、例えば、ナビゲーション装置20のタッチパネル36に表示された駐車支援開始ボタン(図示せず)がユーザにより押されることが挙げられる。これに加えて、車速Vが所定の第1車速閾値THv1を下回っていることを開始条件としてもよい。駐車支援の開始条件が成立した場合(S1:YES)、ステップS2に進み、駐車支援の開始条件が成立していない場合(S1:NO)、今回の処理を終了し、所定時間経過後にステップS1から再開する。
ステップS2において、ECU22は、駐車支援における各目標位置(目標駐車位置P、切り返し位置K)を設定する設定制御を実行する(図4も参照)。また、設定制御では、各目標位置P、Kに対する経路C(切り返し位置経路CS-K、目標駐車位置経路CK-P)も設定する。なお、切り返し位置Kや各経路Cの設定は、後述する自動操舵制御時に行ってもよい。
続くステップS3において、ECU22は、自動操舵の開始条件が成立したか否かを判定する。開始条件としては、ナビゲーション装置20のタッチパネル36に表示された自動操舵開始ボタン(図示せず)がユーザにより押されることが挙げられる。これに加えて、車速Vが所定の第2車速閾値THv2を下回っていること又は車両12が停止状態にあることを開始条件としてもよい。
自動操舵の開始条件が成立すると(S3:YES)、ECU22は、自動操舵制御(S4)、自動操舵時音声案内制御(S5)及び自動操舵時表示制御(S6)を並行して実行する。
自動操舵制御は、車両12が目標駐車位置Pに到達するようにステアリング14を自動的に操作する制御である。ステアリング14の自動操作は、ECU22からの制御指示に基づき、EPS ECU54がEPSモータ50を制御することでなされる。自動操舵時音声案内制御は、自動操舵制御に関連した音声案内を、スピーカ38を介して行う制御である。自動操舵時表示制御は、自動操舵制御に関連した表示を、タッチパネル36を介して行う制御である。なお、自動操舵時音声案内制御(S5)及び自動操舵時表示制御(S6)を含む自動操舵制御(S4)を広義の自動操舵制御と捉えてもよい。
上記のフローを実施するため、ECU22は、内部プログラムを実行して、図3に示すように自動操舵のための各種設定を行う設定制御部56と、設定制御部56が設定する経路Cに基づき制御指示の情報を生成し出力する自動操舵制御部58とを構築する。
設定制御部56は、目標駐車位置設定部60、切り返し位置設定部62、切り返し位置経路設定部64(第1経路設定部)及び目標駐車位置経路設定部66(第2経路設定部)を有し、例えば図4に示す目標駐車位置Pへの経路Cを設定する。
この場合、設定制御部56は、車両12の一対の車輪34rl、34rrを結ぶシャフトの幅方向中心部を基準Oとして、車両12の開始位置S、誘導目標である目標駐車位置P及び切り返し位置Kを先ず設定する。その後、開始位置Sから、車両12の右方向(時計回り)に最大舵角又は最大舵角に近い舵角で転舵し、切り返し位置Kに到達する切り返し位置経路CS-K(第1経路:図4中の太い実線)を設定する。切り返し位置経路CS-Kは、設定された切り返し位置Kに応じて車両12の直進動作を含んでよい。
さらに、切り返し位置Kから、車両12の左方向(反時計回り)に最大舵角又は最大舵角に近い舵角で転舵し、目標駐車位置Pに到達する目標駐車位置経路CK-P(第2経路:図4中の太い1点鎖線)を設定する。この目標駐車位置経路CK-Pは、車両12が駐車枠68に対して平行になる位置Qでステアリング14の転舵を戻し、車両12が直進動作する部分を含むように設定される。このように、駐車支援装置10は、設定制御部56により、ステアリング14の最大舵角又は最大舵角に近い舵角で車両12の経路Cを設定することで、最小限の動作量で車両12を案内し得る。
設定制御部56の目標駐車位置設定部60は、設定制御(S2)において、最終的な車両12(自車)の駐車目標となる目標駐車位置Pを設定する。目標駐車位置Pの設定は、例えば、タッチパネル36にカメラ26で撮影した周辺画像Isを表示し、ユーザにより目標駐車位置Pの候補位置を選択(タッチ操作)させるとよい。この際、タッチパネル36には俯瞰画像を表示し、俯瞰画像上でユーザの選択を促してもよい。或いは、目標駐車位置設定部60は、駐車枠68等を抽出して目標駐車位置Pを自動検出し自動的に設定する構成でもよい。また、運転者の操作により目標駐車位置Pの所定位置(例えば、図示しないサイドミラーの延長線上に目標駐車位置Pの駐車枠の右端の線が来る位置)に車両12を移動させることで、目標駐車位置Pを設定することも可能である。
切り返し位置設定部62は、目標駐車位置設定部60で設定された目標駐車位置Pに車両12を誘導する際に、車両12の前進と後退を切り返す位置である切り返し位置Kを設定する。この切り返し位置設定部62は、車両12の前方向、且つ車両12を挟んで駐車枠68から所定距離離れた箇所に切り返し位置Kを設定する。切り返し位置Kは、車両12の旋回半径(ステアリング14の舵角)に応じて適切な位置に設定されることが好ましい。また、切り返し位置設定部62は、カメラ26により取得した車両12の周辺画像Isに基づき、例えば障害物の存在を判別し、切り返し位置Kを補正する構成であるとよい。
一方、切り返し位置経路設定部64は、駐車支援が開始された時点の車両12の開始位置Sから切り返し位置設定部62で設定された切り返し位置Kまでの切り返し位置経路CS-Kを設定する。例えば、切り返し位置経路設定部64は、切り返し位置Kに連なると共に、車両12の最大舵角又は最大舵角に近い舵角の旋回半径(最小旋回半径)からなる円弧を算出する。そして、算出した円弧に対して、車両12の開始位置Sから前方向に直線状に延びる直線が接線で接するようにすることで、切り返し位置経路CS-Kを設定する。
また、目標駐車位置経路設定部66は、切り返し位置Kから目標駐車位置Pまでの目標駐車位置経路CK-Pを設定する。例えば、目標駐車位置経路設定部66は、切り返し位置Kに連なり、切り返し位置経路CS-Kとは逆方向に最大舵角又は最大舵角に近い舵角の旋回半径(最小旋回半径)からなる円弧を算出する。そして、算出した円弧と、目標駐車位置Pから直線状に延びる直線が接線(位置Q)で接するようにすることで、目標駐車位置経路CK-Pを設定する。
図2に戻り、ECU22は、自動操舵制御部58により自動操舵制御(S4)を行うことにより、車両12の駐車を支援する。この際、運転者は、アクセルペダル、ブレーキペダル及びシフトレバー16を操作するのみであり、ステアリング14を操作する必要はない。この自動操舵制御部58は、駆動制御部70と、音声制御部72と、表示制御部74と、推定部76とを備える。
駆動制御部70は、自動操舵の開始条件が成立する(S3)と、設定制御部56により設定された各経路Cに基づきEPSシステム24に制御指示を送信する。EPSシステム24は、この制御指示に基づき、ステアリング14の自動操舵を行い車両12の進行方向を制御する。また車両12の移動時に、駆動制御部70は、車輪センサ28rl、28rrから車輪34rl、34rrの回転角度θwrl、θwrrを取得すると共に、車速センサ30から車速Vを取得して、開始位置Sからの車両12の状態(移動距離、姿勢等)を継続的に監視する。例えば、車輪34rl、34rrの回転角度θwrl、θwrrのずれに基づき、車両12の前進又は後退時の旋回具合を算出することができる。
駆動制御部70は、自動操舵制御において、先ず切り返し位置経路設定部64により設定された切り返し位置経路CS-Kに沿って自動操舵を行う。運転者は、シフトレバー16をDモードに入れ、ブレーキペダル又はアクセルペダルを操作して切り返し位置Kまで車両12を前進させる。例えば図4に示すように、車両12は、前進時の所定位置で、駆動制御部70の指示によりステアリング14が右方向に最大舵角に転舵されることで、最小旋回半径で右方向に曲がる。自動操舵制御部58は、切り返し位置Kまでの移動時に、表示や音声により車両12を一旦停車させる案内をして、停車状態でステアリング14の転舵を行うようにしてよい。或いは、自動操舵制御部58は、車両12の前進中にステアリング14を徐々に転舵するように、その転舵量とタイミングを補正してもよい。
切り返し位置Kまで到達すると、駆動制御部70は、次に目標駐車位置経路設定部66により設定された目標駐車位置経路CK-Pに沿って自動操舵を行う。運転者が車両12の停車状態でシフトレバー16をRモードに入れると、駆動制御部70は、停車中の切り返し位置Kでステアリング14を左方向に向かって最大舵角で転舵する。この状態で運転者がブレーキペダル又はアクセルペダルを操作して車両12を後退させると、車両12は、最小旋回半径で左方向に曲がる。これにより、車両12が位置Qまでは左方向に旋回しながら後退し、さらに位置Qにおいて、ステアリング14を舵角0°に戻して、直線状に後退させることで目標駐車位置Pに到達する。
一方、音声制御部72は、自動操舵時音声案内制御(S5)において、自動操舵制御に合わせて運転者に対し、ブレーキペダル、アクセルペダル及びシフトレバー16の操作案内並びに注意喚起を、スピーカ38を介して音声で行う。例えば、自動操舵制御の開始時には、「周囲の安全を確認して、ゆっくり発進してください。」との音声を出力する。また、ステアリング14を自動で右方向に回転させるときは、「右に曲がります。」との音声を出力する。また、車両12が切り返し位置Kに到達すると、「停車してください。」と音声出力し、車両12が実際に停止すると、「シフトレバーをリバースに入れてください。」と音声出力し、シフトレバー16が実際にリバースの位置に移動されると、「後方の安全を確認してゆっくりバックしてください。」と音声出力する。
さらに、表示制御部74は、自動操舵時表示制御(S6)において、タッチパネル36に各種の案内表示を出力する。タッチパネル36の表示部36aには、例えば図5に示すように進捗説明バー80と、操作案内メッセージ82と、注意喚起メッセージ84と、進行方向画像領域86と、俯瞰画像領域88と、中止ボタン90とが表示される。
この場合、進捗説明バー80は、駐車支援の進捗を説明するためのバーである。進捗説明バー80は、設定制御部56による設定中を示す「設定」との文字を含む領域と、自動操舵中であることを示す「アシスト」との文字を含む領域と、駐車支援の終了を示す「終了」との文字を含む領域からなる。これらの領域のうちその時点で行われている制御に対応する領域が他の領域よりも強調されて(例えば、異なる色で)表示される。
操作案内メッセージ82は、車両12が行うべき動きを運転者に対して伝える。例えば、図5中では、車両12が、青枠92(進行方向画像領域86)により表示される切り返し位置Kまで前進すべき旨を伝えるため、「青枠まで前進してください」との文字が表示される。
注意喚起メッセージ84は、その時点で注意すべき内容を運転者に対して伝える。例えば、図5中では、車両12を前進する際に周囲の確認を促すため、「周囲を直接確認してください」との文字が表示される。
進行方向画像領域86は、車両12の進行方向に対応する周辺画像Isを表示すると共に、複数種類の案内画像が表示される。つまり、車両12が前進する場合は、前方カメラ26fからの前方画像Ifを表示し、車両12が後退する場合は、後方カメラ26rrからの後方画像Irrを表示する。
俯瞰画像領域88は、前方画像If、後方画像Irr、左側方画像Il及び右側方画像Irtを画像処理した車両12の俯瞰画像Igを表示する。加えて、俯瞰画像領域88には、車両12を示す自車画像93と、複数種類の案内画像とが表示される。進行方向画像領域86及び俯瞰画像領域88の案内画像としては、目標駐車位置Pを示す目標駐車位置画像94、進行方向を示す進行方向画像96、目安ガイド線98が挙げられる。
また、中止ボタン90は、駐車支援を終了するためのボタンである。
図3に戻り、自動操舵制御部58の推定部76は、切り返し位置Kに車両12が停車するか否かを推定又は判定する。そして、車両12が切り返し位置Kを通り過ぎると推定又は判定した場合に、推定部76は、設定制御部56及び自動操舵制御部58に「通り過ぎ制御」の実施を促す。
すなわち、自動操舵制御時に、切り返し位置Kに車両12が到達する際には、自動操舵時音声案内制御(S5)や自動操舵時表示制御(S6)により車両12の停車を指示する。しかしながら、自動操舵制御以外の操作(ブレーキペダルやアクセルペダル)は運転者によりなされるため、切り返し位置Kで停車せずに通り過ぎる可能性がある。そして、例えば図9に示すように、車両12が切り返し位置Kから大きく通り過ぎて位置Zで停車してしまうと、特許文献1に開示の制御(目標駐車位置Pへの旋回半径を大きくする補正)をしたとしても、最早、駐車枠68に案内可能な車両12の姿勢とならない。
そのため、駐車支援装置10は、推定部76による切り返し位置Kでの車両12の通り過ぎの推定又は判定に基づき、通り過ぎ制御を実施する。例えば、推定部76は、車両12の現在位置と切り返し位置Kの残距離を計測すると共に、車速センサ30の車速Vを監視し、車両12が切り返し位置Kで停車できない速度の場合には、通り過ぎ制御の実施に切り換える。なお、推定部76は、他の車両情報(例えば、車両12の加速度又は減速度、勾配)を含めて通り過ぎを推定してもよい。また、推定部76は、停車可能な速度でも、切り返し位置Kでの停車を判定し、停車していない場合には通り過ぎ制御に切り換える。
推定部76は、通り過ぎ制御の実施において、切り返し位置経路設定部64に切り返し位置経路CS-Kの修正を指示する。この推定部76からの指示に基づき、切り返し位置経路設定部64は、図6に示すように、先に算出した切り返し位置経路CS-K1に関し、ステアリング14を逆方向に転舵(例えば、右方向の転舵状態から左方向の転舵)する切り返し位置経路CS-K2に更新する。
そして、駆動制御部70は、切り返し位置経路設定部64から更新された切り返し位置経路CS-K2に基づき、ステアリング14を逆方向に切り換える制御指示を行う。更新された切り返し位置経路CS-K2の旋回半径(円弧)は、車両12の姿勢を直ちに修正するため、先に設定された目標駐車位置経路CK-Pと略同じ旋回半径に設定されることが好ましい。これにより、右方向に旋回していた車両12が、左方向に旋回を開始する。なお、推定部76は、切り返し位置Kの通り過ぎを検出した場合に、駆動制御部70に直ちにステアリング14を逆方向に自動転舵させる構成であってもよい。駆動制御部70は、車両12の移動距離や姿勢をトレースしているので、結果的に切り返し位置経路CS-K2への補正を行うことになるからである。
このように通り過ぎ制御を行うことで、図6に示すように、車両12は、元々設定された切り返し位置経路CS-K1の旋回半径の円弧から逆方向(左方向)に反れる。具体的には、ステアリング14の逆方向への転舵に応じて目標駐車位置経路CK-Pの延長線Lに沿う方向に向かう。これにより、駐車支援装置10は、目標駐車位置P(駐車枠68)に誘導可能な姿勢に車両12を案内する。特に、推定部76が切り返し位置Kの手前で切り返し位置Kを通り過ぎると推定した時に、逆方向への転舵を直ぐに行うことで、目標駐車位置経路CK-Pの延長線Lに充分に近づけることができる。
そして、通り過ぎ制御の実施時には、車両12の状態(位置及び姿勢等)を自動操舵制御部58から設定制御部56に送り、目標駐車位置経路設定部66により目標駐車位置経路CK-P’の再設定(補正)を随時行う。推定部76により車両12の停止を判定すると、駆動制御部70は、再設定された目標駐車位置経路CK-P’に基づき車両12を後退させることで、目標駐車位置Pに確実に車両12を誘導することができる。なお、目標駐車位置経路設定部66は、車両12の停止の判定に伴い、車両12の停止位置や姿勢が通知されることで、目標駐車位置経路CK-P’を補正する構成でもよい。
本実施形態に係る駐車支援装置10は、基本的には以上のように構成され、以下、駐車支援装置10の自動操舵制御時の動作及び効果について説明する。
図7のフローチャートに示すように、自動操舵制御(S4)を開始すると、駆動制御部70は、切り返し位置経路設定部64にて設定された切り返し位置経路CS-K1を読み出し、この経路に沿う自動操舵制御を実施する(ステップS10)。つまり、駆動制御部70は、設定された切り返し位置経路CS-K1とセンサ群18から検出した車両12の状態(目標駐車位置Pとの相対位置や姿勢)に基づき、EPSシステム24に制御指示を送信する。
例えば図6に示すように、駆動制御部70は、車両12が所定位置まで前進すると、右方向に最大舵角又は最大舵角に近い角度でステアリング14を転舵させる制御指示を出力する。EPSシステム24は、この制御指示に基づきステアリング14を転舵する。従って、運転者は、車両12のフットブレーキ、アクセルペダル及びシフトレバー16を操作して車両12を前進させるだけで、この前進中に、車両12を自動的に切り返し位置Kに向かわせることができる。
車両12が切り返し位置Kの近くに進むと、推定部76は、車両情報(例えば、切り返し位置Kに対する車両12の残距離、現在の車速)に基づき、車両12が切り返し位置Kを通り過ぎるか否かを推定する(ステップS11)。推定部76が切り返し位置Kを通り過ぎると推定した場合は、ステップS13に進み、また、車両12が切り返し位置Kを通り過ぎないと推定した場合、同様に切り返し位置Kに到達するまで推定部76による推定を繰り返す。
駆動制御部70により車両12が切り返し位置Kに到達すると、推定部76は、車両12が停車したか否かを判定する(ステップS12)。仮に、車両12の前進中に切り返し位置Kを通り過ぎないと推定していたとしても、切り返し位置Kに車両12が停車しなかった場合には、次のステップS13に移行する。一方、切り返し位置Kでの停車を判定した場合は、ステップS16に飛ぶ。
ステップS13において、ECU22は、通り過ぎ制御を実施する。すなわち、車両12の切り返し位置Kの通り過ぎに応じて、車両12を目標駐車位置経路CK-Pの延長線Lに向かうように、車両12の動作(ステアリング14の転舵)を制御する。
具体的には、推定部76の指示下に、切り返し位置経路設定部64が、元々の切り返し位置経路CS-K1に対し、逆方向(図6中の左方向:2点鎖線を参照)に車両12を誘導する切り返し位置経路CS-K2を連結する補正を行う。この場合、切り返し位置経路CS-K2は、目標駐車位置経路CK-Pと同様に左方向に最大舵角又は最大舵角に近い角度で旋回する円弧である。
駆動制御部70は、この切り返し位置経路CS-K2の設定変更を受けると、ステアリング14を右方向から左方向の転舵に切り換える制御指示をEPSシステム24に送信する。これにより、EPSシステム24は、車両12が直ちに左方向に向かうようにステアリング14を転舵する。その結果、車両12は、図6の実線に示すように、元々の切り返し位置経路CS-K1に沿った延長線j(円弧)から離れて、目標駐車位置経路CK-Pの円弧に沿った延長線L上に向かうように、姿勢を変えて前進する。
そして、ステップS14において、通り過ぎ制御の実施中に、推定部76は、運転者のシフトレバー16の操作に基づき、通り過ぎ制御の終了を判別する。具体的には、シフトレバー16がDモードからRモードになったことに基づき、通り過ぎ制御を終了する。なお、通り過ぎ制御は、車両12の停止に基づき終了しても構わないが、車両12が一旦停止したとしても運転者がブレーキペダルをはなす可能性もあるので、通り過ぎ制御を継続することが好ましい。
車両12は、上記の通り過ぎ制御の実施により更新された切り返し位置経路CS-K2上のどの位置(例えば図6中の位置X)に停車したとしても、元々の切り返し位置経路CS-K1に対して目標駐車位置経路CK-Pの延長線Lに近づいた状態で停止する。この際、車両12の姿勢は、目標駐車位置Pに円弧を描いて移動可能となっている。
停車後、目標駐車位置経路設定部66は、推定部76による車両12の停車の判定に基づき、車両12が停車した位置Xで、目標駐車位置Pに移動するための目標駐車位置経路CK-P’(図6中の1点鎖線を参照)への補正を行う(ステップS15)。この場合、駆動制御部70が監視している車両12の状態(移動距離及び姿勢)と、先に補正された切り返し位置経路CS-K2を利用して、目標駐車位置経路CK-P’をスムーズに補正することができる。例えば、目標駐車位置経路設定部66は、最大舵角の旋回半径よりも大きな半径で、且つ位置Qを通る目標駐車位置経路CK-P’を設定する。
そして、駆動制御部70は、目標駐車位置経路設定部66が設定した目標駐車位置経路CK-P’に沿うように、EPSシステム24に制御指示を行う(ステップS16)。これにより、車両12は目標駐車位置Pに向かって旋回しつつ後退する。車両12の後退時には、事前の通り過ぎ制御の実施により、既にステアリング14が左方向に転舵されているので、EPSシステム24によるステアリング14の転舵が短時間に行われる。なお、切り返し位置Kで車両12が停車した場合には、予め設定した目標駐車位置経路CK-Pに沿って車両12を誘導する。
最後に、ECU22は、車両12が目標駐車位置Pに到達したか否かを判別し(ステップS17)、目標駐車位置Pに到達していない場合にはステップS16の実施を継続し、目標駐車位置Pに到達すると自動操舵制御を終了する。
なお、ECU22は、通り過ぎ制御の実施時において、音声制御部72及び表示制御部74により、切り返し位置Kを通り過ぎたためにステアリング14の転舵を逆回転させる旨を報知することが好ましい。つまり、自動操舵時音声案内制御(S5)や自動操舵時表示制御(S6)において、転舵の切り換えをタッチパネル36に表示、又はスピーカ38からの音声案内によってユーザに知らせる。なお、ステアリング14の転舵の報知は実施しなくてもよい。
また、通り過ぎ制御において、車両12の停車は、運転者の任意で行うものであるが、ECU22は、切り返し位置Kの通り過ぎに伴い、目標駐車位置経路CK-Pに車両12が充分に近接するまで車両12の前進を促す報知を行ってもよい。これにより、車両12を目標駐車位置経路CK-Pに充分に近づけることができるので、目標駐車位置経路CK-Pの補正が少なくなり、後退時のステアリング14の転舵をスムーズに行うことができる。
以上のように、本実施形態に係る駐車支援装置10によれば、運転者の操作によりたとえ車両12が切り返し位置Kを大きく通り過ぎたとしても、通り過ぎ制御を行うことで、目標駐車位置Pに車両12を良好に誘導することができる。すなわち、駐車支援装置10は、切り返し位置Kを通り過ぎた車両12を、その移動に伴い、目標駐車位置経路CK-Pの延長線L上に速やかに近づけることができる。このため、車両12は、切り返し位置Kを大きく通り過ぎても、戻り時に切り返し位置Kに近い箇所を通るように誘導され、目標駐車位置Pにスムーズに案内される。
この場合、切り返し位置経路設定部64は、先に設定した切り返し位置経路CS-K1と反対方向に転舵を行い目標駐車位置経路CK-Pの延長線L上に近づくように切り返し位置経路CS-K2への補正を行う。このため、車両12が切り返し位置Kを通り過ぎた段階で、目標駐車位置経路CK-Pの延長線L上に直ぐに近づけることができる。その結果、車両12は、一層確実に目標駐車位置Pに誘導可能な姿勢となり、目標駐車位置Pに車両12を容易に案内することが可能となる。
なお、上記の経路Cの設定では、切り返し位置経路CS-Kまで前進させ、切り返し位置Kで停止し、目標駐車位置経路CK-Pにより後退して目標駐車位置Pに到達するという簡単な動作を説明した。しかしながら、駐車支援では、切り返し位置Kを複数設定し、車両12の前進と後退を複数の切り返し位置K間で繰り返して、目標駐車位置Pに案内する構成であってもよい。この際、通り過ぎ制御は、各切り返し位置Kの通り過ぎに応じて実施の有無を判定すればよい。
次に図3に戻り、第2実施形態に係る駐車支援装置10Aについて説明する。駐車支援装置10Aは、基本的に、第1実施形態に係る駐車支援装置10と同じ構成を有するものの、車両12が切り返し位置Kを通り過ぎても、切り返し位置経路CS-Kの円弧に沿った誘導を継続する点で、駐車支援装置10と異なる。そして、車両12が切り返し位置Kを通り過ぎて停車したこと(又は停車後に運転者がシフトレバー16をRモードに切り換えたこと)に基づき、次の目標駐車位置経路CK-P1を補正することで、目標駐車位置Pに車両12を誘導する構成となっている。
この場合、目標駐車位置経路設定部66Aでは、駆動制御部70がトレースした車両12の位置情報を取得し、切り返し位置Kから車両12がどの程度移動したかを算出する。そして図8に示すように、目標駐車位置経路設定部66は、車両12を切り返し位置Kまで一旦戻し、切り返し位置K付近からステアリング14を逆方向に転舵するように目標駐車位置経路CK-P2へ再設定(補正)する。
駆動制御部70は、この再設定された目標駐車位置経路CK-P2を読み出して、ステアリング14の転舵を指示する。これにより車両12は、後退時に、先ずステアリング14が右方向に転舵している状態をそのまま継続して、切り返し位置K付近まで一旦誘導される。そして、この切り返し位置K付近でステアリング14が逆方向(左方向)に転舵されることで、目標駐車位置Pに案内される。
車両12の後退時において、ECU22は、車両12が切り返し位置Kを停車せずに通り過ぎることを考慮して、適宜のタイミングでステアリング14の転舵を切り換えるように制御することが望ましい。例えば、切り返し位置Kに戻る手前から右方向に転舵しているステアリング14を徐々に左方向に転舵することで、車両12の向きを変えていく。このようにステアリング14を徐々に転舵することで、車両12内のユーザに大きな負担をかけることを抑えると共に、車両12の通過位置を安定的に検出して車両12を目標駐車位置Pに高精度に導くことができる。勿論、ECU22は、車両12の後退時において、車両12が切り返し位置Kまで戻ってきた段階で車両12を一時停止するように報知を行い、車両12の停車後にステアリング14を逆方向に切り換えてもよい。
以上のように、第2実施形態に係る駐車支援装置10Aによれば、目標駐車位置経路設定部66が、切り返し位置Kを経由して先に設定した目標駐車位置経路CK-P1と略同じ経路を辿るように目標駐車位置経路CK-P2への補正を行う。そのため、車両12が切り返し位置Kから戻る動作において直ぐに目標駐車位置経路CK-P1に近づけることができ、車両12を、目標駐車位置経路CK-P1に近接するように移動させて、目標駐車位置Pに容易に案内することが可能となる。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。例えば、上記の第1及び第2実施形態では、駐車支援装置10、10Aによる駐車支援として、車両12が切り返し位置Kに前進し、その後に目標駐車位置Pに後退する制御を説明したが、駐車支援はこれに限定されないことは勿論である。例えば、車両12が切り返し位置Kに後退し、その後に目標駐車位置Pに前進する駐車支援においても、上記の実施形態と同様の制御(通り過ぎ制御を含む制御)を実施し得る。
10、10A…駐車支援装置 12…車両
14…ステアリング 16…シフトレバー
22…駐車支援電子制御装置(ECU) 24…EPSシステム
34rl、34rr…車輪 36…タッチパネル
38…スピーカ 56…設定制御部
58…自動操舵制御部 60…目標駐車位置設定部
62…切り返し位置設定部 64…切り返し位置経路設定部
66、66A…目標駐車位置経路設定部 70…駆動制御部
76…推定部
S-K、CS-K1、CS-K2…切り返し位置経路
K-P、CK-P’、CK-P1、CK-P2…目標駐車位置経路
K…切り返し位置 P…目標駐車位置
S…開始位置

Claims (3)

  1. 車両の駐車目標となる目標駐車位置を設定する目標駐車位置設定部と、
    設定された前記目標駐車位置に駐車するための切り返し位置を設定する切り返し位置設定部と、
    駐車支援が開始された時点の開始位置から前記切り返し位置設定部で設定された前記切り返し位置までの第1経路を設定する第1経路設定部と、
    前記切り返し位置から前記目標駐車位置までの第2経路を設定する第2経路設定部と、を備え、
    前記第1及び第2経路設定部で設定された前記第1及び第2経路に基づいて前記車両を前記目標駐車位置に誘導する駐車支援装置において、
    前記切り返し位置を通り過ぎることを推定する推定部をさらに備え、
    前記第1又は第2経路設定部は、前記推定部により前記切り返し位置を通り過ぎると推定、又は前記切り返し位置を通り過ぎたと判定された場合に、先に設定した前記第2経路又は前記第2経路の延長線上に近づくように前記第1又は第2経路を補正する
    ことを特徴とする駐車支援装置。
  2. 請求項1記載の駐車支援装置において、
    前記第1経路設定部は、前記推定部により前記切り返し位置の通り過ぎを推定又は判定された場合に、前記第1経路とは反対方向に転舵を行い、先に設定した前記第2経路の延長線上に近づくように前記第1経路を補正する
    ことを特徴とする駐車支援装置。
  3. 請求項1記載の駐車支援装置において、
    前記第2経路設定部は、前記推定部により前記切り返し位置の通り過ぎを推定又は判定され、且つその後前記車両が停止した場合に、前記車両が前記切り返し位置を経由して、先に設定した前記第2経路と同じ経路を辿るように前記第2経路を補正する
    ことを特徴とする駐車支援装置。
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